JP6465367B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

この発明は、負のすくい角を有する切削工具インサートを有する切削工具ならびにすくい面および2つの逃げ面を有する切削工具インサートを有する切削工具に関し、すくい面は2つの逃げ面のうちの第1の逃げ面と切刃を規定し、第2の逃げ面は切削工具の中心軸に関して、0°よりも大きな角度だけ傾けられる。さらに、この発明はそれぞれの切削工具を製造する方法に関する。
cBN(立方晶窒化ホウ素)材料から形成される切刃を有する、金属加工物などのような硬質材料を加工するための中ぐり工具が、技術分野において公知である。たとえば、いくつかの公知の切削工具は、カーバイド材料のシャンクにろう付けされるcBNブランクを有する。特に、窒化ホウ素は魅力的な材料であり、なぜならば、それは、ダイヤモンドを除いて、比較的高い耐摩耗性を有し、特に、立方晶窒化ホウ素(cBN)は、ダイヤモンドよりもさらに大きい化学的および熱的安定性を示しながら、ダイヤモンドに次いで2番目に硬質の材料であるからである。高い耐摩耗性および欠陥抵抗は、正確かつ再現性のよい加工のための硬質材料において小さな内径を有する穿孔を加工する際に特に望ましい。高い脆性を有するにもかかわらず、cBNは非常に高価でもある。さらに、その高い硬度のために、例えば金属材料と比較して、cBNは容易に加工することができない。
図1は、切削工具インサート110およびシャンク本体120を有する公知の切削工具100を概略的に示す。切削工具インサート110は、図1において破線によって示されるような焼結体構成物を形成するためにともに焼結された、基材111および刃部113によって形成される。切削工具インサート110はろう付けによってシャンク本体120に固定される。通常、切削工具インサート110は、必要とされる高価な材料のため、ダイヤモンド焼結体およびcBN焼結体として割当てられ、特に、切削工具インサート110において優れた耐摩耗性を提供するために、刃部113のみが、通常はcBNから形成される。
切削工具インサート110は、切刃を間に規定するすくい面112および第1の逃げ面114をさらに有する。動作中、すくい面112に対する第1の逃げ面114の傾斜が、切削工具インサートと加工物(図示せず)表面(図示せず)との間にクリアランスを提供しながら、切刃に供給される加工物の材料が切削工具インサート110のすくい面112に沿って削れ、したがって、切刃を除く切削工具の部分は加工物と接していない。すくい面112は、シャンク本体120上において形成されたすくい面122のため、シャンク本体120へと延在する。シャンク本体120のすくい面122は、すくい面と加工物との間のクリアランス(すくい面上のクリアランスは「すくい面上のチップポケット」としばしば呼ばれる)がチップを受けて切刃から遠ざかるように案内するのに十分であるように湾曲した曲面を表す。
切削工具インサート110の第1の逃げ面に近接して、切削工具インサート110の第2の逃げ面116が位置され、第2の逃げ面116はシャンク本体120の逃げ面124へと延在する。
切削工具インサート110のすくい面112はシャンク本体120の中心軸A1に整列する。したがって、すくい面112および中心軸A1は切削工具インサート110に沿って一致し、一致する構成は、従来、「0°を有するすくい面」と呼ばれる。
図1に関して論じられるような切削工具は、文献JP 10128603 Aから公知である。
JP 10128603 A
図1において示される切削工具100などのような、従来の切削工具では、切削工具インサートのすくい面およびシャンク本体の正確な形成は所望されるほど厳密ではない。さらに、第1の逃げ面の下のチップポケットは非常に小さく、非常に小さな内径を有する穴を加工するときに必要なように十分な材料を受けないかもしれない。公知の切削工具の切削チップ放出特性は非常に小さい内径を有する穴の十分に厳密な加工を可能にしない。
この発明は先行技術の上述の問題を解決するためになされた。
この発明の1つの局面においては、切削工具が提供され、この切削工具は、切削工具インサートを備え、切削工具インサートは、cBN材料の先端部分を有し、cBN材料の先端部分内には切刃が形成され、切削工具インサートはさらに、先端部分とともに焼結された構成物を形成するベース部分を有し、切削工具はさらに、切削工具インサートを切削工具のシャンクと結合する本体部分を備え、切削工具インサートは、切刃を規定するすくい面および第1の逃げ面を有し、すくい面は本体部分の中心軸に平行である軸に対して負のすくい角を有する。この局面の切削工具は、負のすくい角のため、保護された切刃を有する。
ここにおけるいくつかの特別な例示的実施の形態においては、切削工具インサートは、さらに、切刃およびさらなる縁部が共通の頂点を有さないように、第1の逃げ面とともにさらなる縁部を規定する第2の逃げ面を備えてもよく、第2の逃げ面は、本体部分の中心軸に平行な軸に関して0°よりも大きな角度だけ傾けられる。
この発明のさらなる局面においては、切削工具が提供され、この切削工具は、切削工具インサートを備え、切削工具インサートは、cBN材料の先端部分を有し、cBN材料の先端部分内には切刃が形成され、切削工具インサートはさらに、先端部分とともに焼結された構成物を形成するベース部分を有し、切削工具はさらに、切削工具インサートを切削工具のシャンクと結合する本体部分を備え、切削工具インサートは、切刃を規定するすくい面および第1の逃げ面と、切刃およびさらなる縁部が共通の頂点を有さないように、第1の逃げ面とともにさらなる縁部を規定する第2の逃げ面とを有し、第2の逃げ面は、本体部分の中心軸に平行な軸に関して0°よりも大きな角度だけ傾けられる。この局面においては、第2の逃げ面において提供されるようなチップポケットは公知の切削工具の逃げ面上におけるチップポケットよりも大きく、したがって、この局面において提供される切削工具は改善されたチップ放出特性を有する。
この発明の別の局面においては、切削工具を製造する方法が提供され、この方法は、本体部分を設けることと、切削工具インサート部分を設けることと、切削工具インサート部分と本体部分とを共通の界面で接続するためのろう付けプロセスを実行することと、切削工具インサート部分においてすくい面を形成するための研削プロセスを実行することとを備え、すくい面は本体部分の中心軸に平行である軸に対して負のすくい角を有し、この方法はさらに、切削工具インサート部分において切刃を形成することを備える。
ここにおけるいくつかの特別な例示的実施の形態においては、切刃を形成することは、第1の逃げ面を切削工具インサート部分において形成することを備えてもよく、第1の逃げ面とすくい面とは切刃を規定し、この方法はさらに、切削工具インサート部分においてさらなる縁部を規定する第2の逃げ面を形成することを備えてもよく、切刃とさらなる縁部とは共通の頂点を有さず、第2の逃げ面は、本体部分の中心軸に平行な軸に関して0°よりも大きな角度だけ傾けられる。
この発明の別の局面においては、切削工具を製造する方法が提供され、この方法は、本体部分を設けることと、切削工具インサート部分を設けることと、切削工具インサート部分と本体部分とを共通の界面で接続するためのろう付けプロセスを実行することと、切削工具インサート部分において切刃を形成することを切削工具インサート部分においてすくい面を形成するための研削プロセスを実行することおよび第1の逃げ面を形成するためのさらなる研削プロセスを実行することによって行なうこととを備え、第1の逃げ面とすくい面とは切刃を規定し、この方法はさらに、切刃およびさらなる縁部が共通の頂点を有さないように、第1の逃げ面とともにさらなる縁部を規定する第2の逃げ面を形成することを備え、第2の逃げ面は、本体部分の中心軸に平行な軸に関して0°よりも大きな角度だけ傾けられる。
この発明の別の局面においては、中ぐり工具が提供されてもよく、中ぐり工具は、シャンクと上記切削工具とを備え、シャンクは本体部分との接触界面を形成する際に切削工具に結合される。
前述の局面の利点は、切削工具インサートの第2の逃げ面上においてより大きなチップポケットを提供することである。
前述の局面の利点は、切削工具インサートの第2の逃げ面上におけるチップポケットの増大を、切削工具インサートと切削工具インサートを切削工具のシャンクと結合する本体部分との間の界面を低減することなく行なうことである。
前述の局面の利点は、特に、小さな直径を有する穴の加工における使用のために意図された切削工具インサートのための切刃のより容易な製造を可能にすることである。
前述の局面の利点は、保護された切刃のため、改善された摩耗特性および切削特性を有する切削工具を提供することである。
この発明の上記ならびに他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面との関連で考慮すると、この発明の以下の詳細な記載からより明らかになる。
従来の切削工具を概略的に示す。 この開示において用いられるすくい角に関する異なる規約を概略的に示す。 この開示において用いられるすくい角に関する異なる規約を概略的に示す。 この発明のいくつかの例示的実施の形態に従う切削工具を概略的に示す。 この発明のいくつかの例示的実施の形態に従う切削工具を概略的に示す。 この発明の他の例示的実施の形態に従う切削工具を概略的に示す。 この発明のさらなる例示的実施の形態に従う切削工具を概略的に示す。 この発明のさらなる例示的実施の形態に従う切削工具を概略的に示す。 この発明のさらなる例示的実施の形態に従う切削工具を概略的に示す。 この発明のいくつかの例示的実施の形態に従う切削工具を製造する方法を概略的に示す。 この発明のいくつかの例示的実施の形態に従う切削工具を製造する方法を概略的に示す。 この発明のいくつかの例示的実施の形態に従う切削工具を製造する方法を概略的に示す。 この発明の他の例示的実施の形態に従う方法を概略的に示す。 この発明の他の例示的実施の形態に従う方法を概略的に示す。 この発明の他の例示的実施の形態に従う方法を概略的に示す。
図2および図3に関して、この明細書の全体にわたって用いられる表現「すくい角」が規定される。図2は、さらなる加工のために加工物131の表面と接触する切削工具130’を示す。切削工具130’はすくい面132’および第1の逃げ面134’を有し、それらは、切削工具130’と加工物131との間の接触頂点として図2において示される切刃を規定する。さらに、チップポケットが第1の逃げ面134’と加工物131の表面との間において形成されるように、切削工具130’は第1の逃げ面134’と接触して第2の逃げ面136’を有する。線140’は、切刃において加工物131の表面と接触する切削工具130’の中心軸(図示せず)に平行な軸を示す。すくい角は、すくい面132’と軸140’とによって包囲された角度142’によって規定される。すくい角142’の向きは、さらに、軸140’の角度142’分の反時計回りが、軸140’をすくい面132’に回転させ、すくい角142’を負であるように規定するように規定され、つまり、図2において示されるようなすくい角142’は、「負のすくい角」と呼ばれる。したがって、負のすくい角は、この記載の全体にわたって、図2において例示に従って向き付けられ、かつ上に説明されるように、理解される。
他方、図3は、加工物131の表面に配置された切削工具130を示し、切削工具130は、すくい面132、第1の逃げ面134および第2の逃げ面136を有する。ここにおいて、すくい角は、すくい面132と切削工具130の中心軸(図示せず)に平行でありかつ加工物131に垂直な面に平行である軸140との間において形成された角度142によって規定される。ここで、すくい角142分の軸140の時計回り回転は、軸140をすくい面132に回転させ、すくい角をであるよう規定し、つまり、図3において示されるようなすくい角142は「正のすくい角」と呼ばれる。したがって、正のすくい角は、この記載の全体にわたって、図3において例示に従って向き付けられ、かつ上に説明されるように、理解される。
したがって、表現「負のすくい角」は、図2に関して上に与えられる説明に従って理解され、一方、表現「正のすくい角」は、図3に関して上に与えられる説明に従って理解される。加えて、すくい角142’および142がそれぞれ0になる場合において、つまり軸140’および140がそれぞれすくい面と同一になる場合において、すくい角は「0°のすくい角」と称される。この点において、図1において図示されるような切削工具100は、0°のすくい角を有する。
この発明のいくつかの例示的実施の形態がここで、図4および図5に関して記載される。
図4は、切削工具インサート210および本体部分220を有する切削工具200を概略的に図示し、本体部分220は、たとえば、カーバイドから形成されてもよく、切削工具インサート210を切削工具200のシャンク(図示せず)と結合する。いくつかの例示的実施の形態において、切削工具インサート210は、cBN材料から形成された先端部分およびカーバイド材料から形成されたベース部分の、焼結された構成物であり、両方とも、よりさらに詳しく以下に記載されるように、ともに焼結される。いくつかの代替的な例では、ベース部分はサーメットから形成されてもよい。
切削工具インサート210は、切刃216を規定するすくい面212および第1の逃げ面214を有する。第1の逃げ面214に近接して、第2の逃げ面218が形成され、第1の逃げ面214および第2の逃げ面218は、切刃216と共通の頂点を有さない別の縁部を規定する。ここで、表現「頂点を共通に有さない」とは、第1および第2の逃げ面214および218によって規定されたさらなる縁部と切刃216とは交差しないことを意味する。頂点を共通に有する縁部は、頂点において連結する近接する縁部であることが注目される。
本体部分220は、切削インサート工具のすくい面212に連結するすくい面222を有する。特別な例示的な例は、図4において図示されるように、すくい面222およびすくい面212が切削工具200の平坦で滑らかなすくい表面を形成するように示す(図4の断面図において単一の直線として示される)。しかしながら、これは、この開示にいかなる限定ももたらさず、一般に、すくい面212および222は連結して縁部を形成して、切削工具インサートのすくい面212および本体部分220のすくい面222が、切削工具200において形成された区別される面を表すようにしてもよい(図4の一致する修正物においてこぶを形成する2つの直線として示されるであろう)。
本体部分220は、切削工具210の第2の逃げ面218の本体部分220への滑らかな延在を表す逃げ面224をさらに有する(図4の断面図において単一の直線として示される)。しかしながら、これは、この開示にいかなる限定ももたらさず、代替的に、第2の逃げ面218および224は1列に連結して、2つの区別される逃げ面が切削工具200において形成されるようにしてもよい(図4の一致する修正において、こぶを形成する2つの直線として示されるであろう)。
特別な例示的な例においては、図4において図示されるように、切削工具インサート210のすくい面212および本体部分220のすくい面222は、切削工具200において滑らかなすくい面を形成する。代替的にまたは付加的に、第2の逃げ面218および逃げ面224は、切削工具220の滑らかな第2の逃げ面を形成する。したがって、切削工具200のすくい面212および222は、切削工具インサート210および本体部分220において形成された平坦面である。さらに、切削工具220の第2の逃げ面218および224は、切削工具インサート210および本体部分220において形成された平坦面であってもよい。
図4において示されるように、切削工具200のすくい面212および222は、本体部分220の中心軸(図示せず)に実質的に平行でありかつ切刃216と交差する本体部分220の軸A2と、負のすくい角THETA1を形成する。切削工具200の第2の逃げ面218、224は、軸A2と、第2の角度THETA2を形成する。ここにおける特別な例示的な例では、負のすくい角THETA1は5°から40°までの範囲において絶対値を有する。ここにおける他の特別な例示的な例では、負のすくい角THETA1は10°から30°までの範囲において絶対値を有する。負のすくい角THETA1は切刃216の鮮鋭度と靱性とを均衡させるよう選択されてもよい。負のすくい角THETA1は切刃216を保護し、十分なサイズのろう付け界面226が切削工具インサート210と本体部分220との間に達成される。したがって、切削工具200の第2の逃げ面214、218上においてチップポケット容積を増大するために軸A2に対して角度THETA2分だけ傾けられる第2の逃げ面218、224を形成するにもかかわらず(よりさらに詳しく後述される)、ろう付け界面226は低減されない。ここにおける特別な例示的な例では、角度THETA2は25°から60°までの範囲において絶対値を有する。したがって、切削工具200の安定性は負のすくい角THETA1によって増大される。
いくつかの例示的実施の形態においては、適切なサイズを有するろう付け界面226が与えられるように、負のすくい角THETA1および角度THETA2は適切に選択される。たとえば、本体部分220の最大直径などのような切削工具直径の少なくとも40%の直径(図4の断面図において線226によって示される)によって与えられたサイズを有するろう付け界面226が形成されてもよい。有利なことに、軸A2に対して角度THETA2だけ傾けられる第2の逃げ面218、224の形成においては、図5に関してよりさらに詳しく以下に記載されるように、切削工具200の逃げ面上のチップポケットは増大される。したがって、ここにおける特別な例示的な例では角度THETAは35°から70°までの範囲において絶対値を有する。
図5は、加工物230の表面232において形成される穴234の加工中の切削工具200を示す。この発明のいくつかの特定の適用例においては、穴234は、10mm以下または5mm以下の例示的直径などのような非常に小さい内径を有する穴を表してもよい。領域240は切削工具200のすくい面222上におけるチップポケットを示し、一方で領域250は第2の逃げ面218および224上におけるチップポケットを示している。図5において示されるように、第2の逃げ面218および224上のチップポケット250は、工具中心軸に平行な第2の逃げ面を有する従来の切削工具と比較して、サイズがかなり増大される。このようにして、第2の逃げ面におけるチップ放出特性は、この発明によって提供される切削工具において相当改善される。
切削工具200のすくい面212、222の側では、負のすくい角(図4におけるTHETA1参照)は切削工具200のすくい面212、222上におけるチップポケット240を劣化させず、したがって、保護された切刃が、切削工具200のすくい面212および222におけるチップ放出特性に悪影響を及ぼさずに、負のすくい角によって達成され得る。したがって、切削工具200は、従来の切削工具と比較して、改善されたチップ放出特性を示す。
図6はこの発明の代替的実施の形態に従う切削工具300を示す。切削工具300は、切削工具インサート310と、切削工具インサート310を切削工具300のシャンク(図示せず)と結合する本体部分320とを有する。たとえば、切削工具インサート310は、cBN材料から形成された先端部分およびカーバイド材料から形成されたベース部分の、焼結された構成物であり、図4および図5に関して上に記載されるような切削工具200の切削工具インサート210の構成に類似する。
切削工具300は、図4および図5に関して上に記載されるような切削工具200のすくい面222、212に類似する、負のすくい角を有するすくい面332を有する。さらに、切削工具300は、代替的にまたは付加的に、第1の逃げ面334の他に第2の逃げ面338を有してもよく、第2の逃げ面338は、図4および図5に関して上に記載されるような切削工具200の第2の逃げ面218、224の構成と類似して、軸A3に対して傾けられる。すくい面332および第1の逃げ面334は、切削工具300の切刃336を規定する。
切削工具300は、図4および図5に関して上に記載されるような切削工具200のろう付け界面226と比較して、さらに増大されたろう付け界面340を有する。ろう付け界面340は、たとえば、図6において示されるような、本体部分320の凹状界面部分と、切削工具インサート310において形成された凸状界面部分とによって設けられてもよい。特に、切削工具インサート310の凸状界面部分および本体部分320の凹状界面部分は互いと一致するよう製造され、凸状界面部分は、ろう付けで、切削工具インサート310と本体部分との接続と同時に、安定したろう付け界面340を形成するよう、凹状界面部分によって受けられる。
図7から図9に関して、この発明のいくつかの例示的実施の形態が、よりさらに詳しく記載される。図7は、切削工具インサート410、本体部分420およびシャンク430を有する切削工具400の側面断面図を概略的に示す。本体部分420およびシャンク430はともに結合され、共通の接触界面を有してもよい。接触界面は、たとえば、この開示に対するいかなる限定ももたらさずに、図7において示されるように、シャンクのテーパ状部分の始まりに位置してもよい。
図7において示される切削工具インサート410は、切削工具インサート410のすくい面412に近接して形成された切刃416を有する。本体部分420は切削工具インサート410のすくい面412に近接したすくい面422を有する。例示的実施の形態において、すくい面412および422は、図7において図示されるように切削工具400の滑らかかつ平坦なすくい面412および422を形成してもよい。図4および図5に関して上に論じられるような切削工具200に類似する構成が図7において示されるが、これは、この記載に対するいかなる限定ももたらさず、代替的に、図6に関して上に記載されるような切削工具300に従う切削工具構成が代りに用いられてもよいことを、当業者であれば理解する。
切削工具400は、切削工具400に、シャンク430および本体部分420を通して延在して形成された冷媒穴440を有する。冷媒穴440の開口部450は、切削工具400の中心軸(図示せず)に対する冷媒穴440の位置によって規定され、よりさらに詳しく以下に論じられるように、負のすくい角に依存する。冷媒穴440の開口部450は本体部分420に位置する。特別な例では、開口部450は本体部分420のすくい面422内に形成される。このようにして、冷媒手段(例えば冷媒液または冷媒ガス)の効率的な提供が、冷媒穴440および冷媒開口部450を介して、切削工具インサート410および切刃416に近い領域に、行なわれてもよい。
図8は、切削工具400上において、冷媒穴440(図7参照)に沿った方向における上面図を示す。たとえば、グリップ部分460が、すくい面422の向きを示して、シャンク430において形成されてもよい。
図9は切削工具400’を断面図において示す。切削工具400’は切削工具インサート410’および本体部分420’を有する。切削工具インサート410’は、切刃416’を規定する、負のすくい角を有するすくい面412’および第1の逃げ面414’を有する。さらに、切削工具インサート410’は、切削工具400’を通って本体部分420’の中心軸(示せず)に平行に延在する軸405’に対して負でない角度だけ傾斜された第2の逃げ面418’を有する。破線430’によって示されるように、切削工具インサート410’および本体部分420’は、ろう付け界面430’によって結合される。図4および図5に関して上に論じられるような切削工具200に類似する示された構成にもかかわらず、ここにおける代替的実施の形態においては、図6に関して上に論じられるような切削工具300に類似する構成が、代りに用いられてもよい。
本体部分420’はすくい面422’および逃げ面424’を有する。図9において示されるように、すくい面422’はすくい面412’と共に切削工具400’の滑らかかつ平坦なすくい面412’、422’を形成してもよい。代替的にまたは付加的に、図9において示されるように、本体部分420’の逃げ面424’は、切削工具インサート410’の第2の逃げ面418’ともに、切削工具400’の第2の逃げ面418’、424’を形成してもよい。ここにおけるさらに代替的実施の形態においては、すくい面および/または逃げ面は上に論じられるように2つの別個の平坦面によって設けられてもよい。
冷媒穴440’は、本体部分420’内に形成されるように、切削工具400’内に形成される。例示的実施の形態によれば、冷媒穴440’は軸405’に平行に本体部分420’を通って延在してもよい。冷媒穴440’の開口部450’は、切削工具400’のすくい面412’、422’に形成されてもよい。いくつかの例示的実施の形態においては、冷媒穴420’は、本体部分420’のすくい面422’において形成され、切削工具インサート410’のすくい面には形成されない。当業者であれば、切削工具インサート410’の硬度のため、冷媒穴440’の開口部450’は、本体部分420’のすくい面422’においてのみ位置するかもしれず、切削工具インサート410’のすくい面412’へとは延在しないかもしれないことを十分に理解する。
切削工具400’のすくい面412’、422’の負のすくい角に依って、図9において開口部の直径を示すダブル矢印451’によって示された開口部450’の面積は、図9において冷媒穴440’の直径を示すダブル矢印453’によって示されるように、冷媒穴440’の断面よりも大きい。特に、直径453’は、負のすくい角の絶対値の正弦×直径451’に等しい。負のすくい角を適切に選択する際、冷媒穴440’の開口部450’の所望のサイズが選択されてもよい。このようにして、切削装置400’、特に切削工具インサート410’および本体部分420’の効率的な冷却が、達成されてもよい。特に、冷媒穴440’の開口部450’は本体部分420’において切刃416’に対する最小の距離で形成されてもよい。したがって、切削工具インサート410’に対する冷媒手段の直接的な供給が与えられてもよい。
軸405’に関する冷媒穴440’の相対的な横方向変位の調整において、切削工具インサート410’のすくい面412’内および本体部分420’のすくい面422’における開口の量が調整されてもよい。したがって、この発明の利点は、切削工具のすくい面と接触する冷媒穴を設けることである。負のすくい角を有するすくい面における冷媒穴の、より広い開口部のため、比較的大量の冷媒が切削工具インサートおよび本体部分に与えられ得る。
軸405’に対する冷媒穴の位置に依って、ある形状の開口部450’が得られてもよく、冷媒穴が軸405’に対してより上部の位置に配置される場合には、たとえば完全な「楕円形」形状などであってもよく、一方、冷媒穴が軸405’により近く、切削工具の中心軸(図示せず)に対して特により近い位置にある場合においては、不完全な楕円形状の開口部が得られ得ることがさらに注目される。
図10〜図12に関して、この発明のいくつかの例示的実施の形態に従う切削工具を製造する方法が記載される。
図10は製造中の初期段階における切削工具500を示し、切削工具インサート部分510は本体部分520と結合される。切削工具インサート部分510と本体部分520との結合は、ろう付けプロセスの実行によって達成される。たとえば、チタン、銀(主成分として)および銅をろう付け材料として用いて、ろう付けプロセスにおいて切削工具インサート部分510を本体部分520と接続するしてもよい。したがって、ろう付け界面522がろう付けプロセスにおいて形成される。
切削工具インサート部分は、ここにおいては、cBN材料層511およびカーバイド材料層513の焼結複合体として与えられてもよい。焼結された構成物は、たとえば、cBN材料層511をカーバイド材料層513上に配置して、cBN材料層511およびカーバイド材料層513をともに焼結させるための焼結プロセスを実行して、510として表されるようなcBN/カーバイドブランク本体511、513を与えることによって、得られてもよい。cBN/カーバイドブランク本体は、続いて切断して形状化した結果、切削工具インサート部分510を結果として生じてもよい。たとえば、円筒形のブランク本体がこのようにして形成されてもよい。
切削工具インサート部分510は、特別な例示的な例によれば、cBN材料の頂部表面512と、本体部分520との接触ためのカーバイド材料の下側表面とを有する、円筒形状であってもよい。
ろう付け前に、切削工具インサート部分510は本体部分520上に配置されるが、これは、切削工具インサート部分510の頂部表面512および側面516は露出され、一方、切削工具インサート部分510の下側面は、本体部分520の面と接触し、ろう付けプロセスが完了した後、ろう付け界面522を与えるように、行なわれる。
ろう付けプロセスに続いて、第1の研削プロセス532を、切削工具500に適用して、切削工具インサート部分510および本体部分520の材料を切削工具500の側方表面の部分において除去する。いくつかの特別な例示的な例においては、研削プロセス532はホイール研削機を用いる研削プロセスであってもよく、それは、したがって、容易な研削プロセスを表す。
第1の研削プロセス532に続いて、第2の研削プロセス534が、先に研削された側方表面の反対側の切削工具500の側で、切削工具500に適用されてもよい。ここにおける特別な例示的な例においては、第2の研削プロセスは容易に研削プロセスを実行するために砥石車を使用して実行されてもよい。
代替的に、第2の研削プロセスは第1の研削プロセス前に実行されてもよい。
図11は製造中の後の段階における、特に研削プロセス532および534が完了した後の、切削工具500を示す。特に、第1の研削プロセス532は、切削工具インサート部分510’において形成される平坦なすくい面517、および本体部分520において形成される平坦なすくい面525を、結果として生じた。小さな直径の穴を加工するように構成された切削工具に関係する適用例においては、すくい面517および525は、切削工具500の滑らかなすくい面517、525を形成する。第2の研削プロセス534の結果、平坦な逃げ面518が切削工具インサート部分510’において形成され、平坦な逃げ面527が本体部分520において形成される。小さな直径の穴において内径加工を実行するように構成された切削工具においては、逃げ面518および527は、切削工具500の滑らかかつ平坦な逃げ面518、527を形成する。さらに、切削工具インサート部分510’の上側表面512は、低減された上側表面512’に効果的に低減され、一方、ろう付け界面522はろう付け界面523に低減される。上に説明されるように、ろう付け界面523は、第1および第2の研削プロセスにもかかわらず、切削工具500に対して十分な安定性を与えるよう、依然として十分に大きい。当業者であれば、切削工具500のすくい面517、525の負のすくい角および逃げ面518、527の適切な傾斜を適切に選択することにおいて、上に指摘されるように、ろう付け界面523の所望のサイズが得られることを十分に理解する。
研削プロセス532、534を完了した後、切削工具インサート部分510’は、前もって加工された先端部分(図11における511’参照)およびベース本体513’を表す形状化された部分511’および513’を有する。
図12は、製造中の、特に第3の研削プロセスが実行された後の、より進んだ段階における切削工具500を示す。第3の研削プロセスの結果、第1の逃げ面515は先端部分513’の頂部表面512’(図11参照)に形成され、第2の逃げ面518’は逃げ面518(図11参照)に形成される。
追加加工ステップにおいて、図7〜図9に関して上に記載されたような冷媒穴が、切削工具500に設けられてもよい。当業者であれば、第1および第2の研削プロセス532および534(上記の図10参照)を実行する前において、ろう付けプロセスが実行された後に、冷媒穴(図示せず)が切削工具500内に形成されてもよいことを十分に理解する。代替的に、冷媒穴が、本体部分520と切削工具インサート部分510とを結合する前に、つまりろう付けプロセスの前に本体部分520内に設けられてもよいことを理解する。当業者であれば、軸A4に関する、および特定の負のすくい角の選択における冷媒穴の位置が、本体部分520(図11参照)のすくい面525において形成されることになる冷媒穴の開口部のサイズおよび形状を決定することを理解する。
図13〜図15に関して、この発明のいくつかの他の例示的実施の形態に従う切削工具を製造する方法を記載する。
図13は製造中の初期段階における切削工具600を示し、切削工具インサート部分610は本体部分620と結合される。切削工具インサート部分610と本体部分620との結合は、ろう付けプロセスの実行によって達成される。たとえば、チタン、銀(主成分として)および銅をろう付け材料として用いて、ろう付けプロセスにおいて切削工具インサート部分610を本体部分620と接続するしてもよい。したがって、ろう付け界面622がろう付けプロセスにおいて形成される。
切削工具インサート部分610は、ここにおいては、cBN材料層611およびカーバイド材料層613の焼結複合体として与えられてもよい。焼結された構成物は、たとえば、cBN材料層611をカーバイド材料層613上に配置して、cBN層611およびカーバイド層613を焼結させるための焼結プロセスを実行して、上記のブランク本体510と類似した円筒形のブランク本体などの、cBN/カーバイドブランク本体を与えることによって、得られてもよい。後のプロセスにおいて、cBN/カーバイドブランク本体を切断して形状化して、図13において示されるような凸状形状化されたカーバイド材料層613を形成し、それによって、図13に示されるような切削工具インサート部分610を結果として生じさせてもよい。たとえば、cBN/カーバイドブランクを切削および研削して、たとえば図13において参照番号613によって示されるようなくさび形のカーバイド層部分などのような凸面部分をカーバイド材料層において得てもよい。さらに、一致する凹面部分が、本体部分620の上側表面または下側表面の一方に形成されるが、これは、本体部分620の凹面部分626が切削工具インサート部分610の凸状カーバイド層部分613と一致するように行われる。たとえば、くさび形の凹状溝が本体部分620の上側表面内に形成されてもよい。
切削工具インサート部分610は、特別な例示的な例によれば、cBN材料の頂部表面612と、本体部分620との接触ためのカーバイド材料の下側表面とを有する、円筒形状であってもよい。切削工具インサート部分610は本体部分620上に配置されるが、これは、切削工具インサート部分610の頂部表面612および側面616は露出され、一方、切削工具インサート部分610の下側面は、本体部分620の面と接触し、ろう付け界面622を与えることになるように、行なわれる。
ろう付けに続いて、第1の研削プロセス(図示せず)を、切削工具600に適用して、切削工具インサート部分610および本体部分620の材料を切削工具600の側方表面の部分において除去する。いくつかの特別な例示的な例においては、研削プロセスはホイール研削機を用いる研削プロセスであってもよく、それは、したがって、容易な研削プロセスを表す。
第1の研削プロセスに続いて、第2の研削プロセス(図示せず)が、先に研削された側方表面の反対側の切削工具600の側で、切削工具600に適用されてもよい。ここにおける特別な例示的な例においては、第2の研削プロセスは容易に研削プロセスを実行するために砥石車を使用して実行されてもよい。
代替的に、第2の研削プロセスは第1の研削プロセス前に実行されてもよい。
図14は製造中の後の段階における、特に第1および第2の研削プロセスが完了した後の、切削工具600を示す。特に、第1の研削プロセス632は、切削工具インサート部分610において形成される平坦なすくい面617、および本体部分620において形成される平坦なすくい面625を、結果として生じた。小さな直径の穴を加工するように構成された切削工具に対しては、すくい面617および625は、切削工具600の滑らかなすくい面617、625を形成する。第2の研削プロセス634の結果、平坦な逃げ面618が切削工具インサート部分610’において形成され、平坦な逃げ面627が本体部分620において形成される。小さな直径の穴において内径加工を実行するように構成された切削工具においては、逃げ面618および627は、切削工具600の滑らかかつ平坦な逃げ面618、627を形成する。さらに、切削工具インサート部分610’の上側表面614は、低減された上側表面614’に効果的に低減され、一方、ろう付け界面626はろう付け界面630に低減される。上に説明されたように、ろう付け界面630は、第1および第2の研削プロセスにもかかわらず、切削工具600に対して十分な安定性を与えるよう、依然として十分に大きい。当業者であれば、切削工具600のすくい面617、625の負のすくい角および逃げ面618、627の適切な傾斜を適切に選択することにおいて、ろう付け界面623の所望のサイズが得られることを十分に理解する。
図15は、製造中の、特に第3の研削プロセスが実行された後の、より進んだ段階における切削工具600を示す。第3の研削プロセスの結果、第1の逃げ面615は頂部表面61’(図14参照)に形成され、第2の逃げ面618’は逃げ面618(図14参照)に形成される。
追加加工ステップにおいて、図7〜図9に関して上に記載されたような冷媒穴が、切削工具600に設けられてもよい。当業者であれば、第1および第2の研削プロセスを実行する前に、ろう付けプロセスが実行された後に、冷媒穴(図示せず)が切削工具600内に形成されてもよいことを十分に理解する。代替的に、冷媒穴が、本体部分620と切削工具インサート部分610とを結合する前に、つまりろう付けプロセスの前に本体部分620内に設けられてもよい、当業者であれば、軸A5に関する、および特定の負のすくい角の選択における冷媒穴の位置が、本体部分620(図14参照)のすくい面625において形成されることになる冷媒穴の開口部のサイズおよび形状を決定することを理解する。
したがって、図13から図15に関して上に記載されるような方法の実行において、図6に関して上に論じられるような切削工具300に類似する切削工具を製造してもよい。
当業者であれば、負のすくい角を有するすくい面および傾斜された逃げ面を設けることにおいて、逃げ面上のチップポケットを増大させ、その一方で、依然として、切削工具の直径の40%を超えるろう付け界面を設けて、効率的な結合力が得られるようにしてもよいことを理解する。当業者であれば、すくい角および傾斜に依って、切削工具の直径の40〜50%のろう付け界面が得られ得ることを理解する。
この発明によれば、改善されたチップ放出特性および磨耗抵抗を有する切削工具が、負のすくい角を形成することおよび切削工具の中心軸に関して傾斜された逃げ面を形成することのうちの少なくとも1つによって、提供される。
この開示の例示的実施の形態に関して上に記載されるような切削工具は、中ぐり工具において用いられるいくつかの例示的適用例にあってもよい。代替的に、上に記載されるような切削工具はフライス装置または旋盤装置において用いられてもよい。
当業者であれば、切刃と交差する中心軸を有する切削工具の提供において、切刃と交差しない中心軸を有する切削工具と比較してさらに安定され得る切削工具の特別な対称形状が提供されることを理解する。したがって、上に記載されるような切削工具は、中心軸が切刃と交差するように構成されたいくつかの特別な例示的実施の形態に従うものであってもよい。
この発明はさまざまな局面において切削工具を提供し、切削工具は切削工具インサートを備え、切削工具インサートは、cBN材料の先端部分を有し、cBN材料の先端部分内には切刃が形成され、切削工具インサートはさらに、先端部分とともに焼結された構成物を形成するベース部分を有し、切削工具はさらに、切削工具インサートを切削工具のシャンクと結合する本体部分を備え、切削工具インサートは、切刃を規定するすくい面および第1の逃げ面を有する。1つの局面において、すくい面は本体部分の中心軸に平行である軸に対して負のすくい角を有する。別の局面において、切刃およびさらなる縁部が共通の頂点を有さないように、第1の逃げ面とともにさらなる縁部を規定する第2の逃げ面が形成される。ここにおいて、第2の逃げ面は、本体部分の中心軸に平行な軸に関して0°よりも大きな角度だけ傾けられる。
100,130’,200,300,400,400’,500,600 切削工具、110,210,310,410,410’ 切削工具インサート、111 基材、112,122,132’,212,222,332,412,412’,422,422’,517,525 すくい面、113 刃部、114,134,134’,214,334,414’,515,615 第1の逃げ面、116,136,136’,218,224,338,418’,518’,618’ 第2の逃げ面、120 シャンク本体、124,418’,424’ 逃げ面、131 加工物、140’ 軸、142,142’ 角度、216,336,416,416’ 切刃、220,320,420,420’,520,620 本体部分、226,340,430’,522,523,622,626,630 ろう付け界面、232 表面、234 穴、240,250 領域、405’ 軸、430 シャンク、440,440’ 冷媒穴、450,450’ 開口部、460 グリップ部分、510,510’,610,610’ 切削工具インサート部分、511,611 cBN材料層、511’,513’ 形状化された部分、512,512’,612 頂部表面、513,613 カーバイド材料層、513’ 先端部分、516,616 側面、517,525,617,625 平坦なすくい面、518、527,618、627 平坦な逃げ面、614,614’ 上側表面、626 凹面部分。

Claims (7)

  1. 切削工具であって、
    切削工具インサートを備え、前記切削工具インサートは、cBN材料の先端部分を有し、前記cBN材料の先端部分内には切刃が形成され、前記切削工具インサートはさらに、前記先端部分とともに焼結された構成物を形成するベース部分を有し、前記切削工具はさらに、
    前記切削工具インサートの前記ベース部分において前記先端部分が位置する側と反対側を前記切削工具のシャンクと結合する本体部分を備え、
    前記本体部分は、前記シャンクから前記切削工具インサートまで延在し、
    前記切削工具インサートは、前記切刃を規定するすくい面および第1の逃げ面と、前記切刃およびさらなる縁部が共通の頂点を有さないように、前記第1の逃げ面とともに前記さらなる縁部を規定する第2の逃げ面とを有し、
    記第2の逃げ面と前記本体部分の延在する方向に沿った中心軸に平行でありかつ前記切刃と交差する軸との間の角度THETA2が、25°から60°までの範囲にあり、
    前記すくい面と前記本体部分の前記中心軸に平行な前記軸との間の角度THETA1が、5°から40°までの範囲にあり、
    前記切削工具インサートの前記すくい面は、前記本体部分へと滑らかに延在して、前記本体部分においてすくい面を形成し、
    前記切削工具インサートの前記第2の逃げ面は、前記本体部分へと滑らかに延在して、前記本体部分において第2の逃げ面を形成し、
    前記切削工具インサートの前記すくい面と前記本体部分の前記すくい面とは同じ面を形成し、前記切削工具インサートの前記第2の逃げ面と前記本体部分の前記第2の逃げ面とは同じ面を形成する、切削工具。
  2. 前記すくい面と前記第2の逃げ面との間の角度THETAが、35°から70°までの範囲にある、請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記切刃の長さは5mm未満である、請求項1または請求項2に記載の切削工具。
  4. 前記ベース部分および前記本体部分はカーバイド材料であり、ろう付けされた構成物を形成する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の切削工具。
  5. 前記本体部分は凹状界面部分を有し、前記ベース部分は前記凹状界面部分と一致する凸状界面部分を有し、前記凸状界面部分は前記凹状界面部分によって受けられるようにされる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の切削工具。
  6. 前記本体部分内に形成され、前記本体部分の軸に平行な方向に沿って前記本体部分を通って延在する冷媒穴をさらに備え、前記切削工具インサートの前記すくい面は、前記本体部分へと滑らかに延在して、前記本体部分においてすくい面を形成し、前記冷媒穴の開口部は前記本体部分の前記すくい面内にある、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の切削工具。
  7. シャンクおよび前記シャンクに結合された請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の切削工具を備える、中ぐり工具。
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