JP6465331B1 - 内視鏡リプロセッサの制御方法および内視鏡リプロセッサ - Google Patents

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Abstract

内視鏡リプロセッサの制御方法は、処理槽、前記処理槽内で開口している循環口および吐出口をつなぐ循環管路と、前記循環口から前記吐出口に向けて送液する第1ポンプと、第1端部が大気開放され、第2端部が前記循環管路のうちの前記循環口と前記第1ポンプとの間に接続された大気開放管路と、前記処理槽から前記循環管路内に流れ込む液体をろ過するフィルタと、前記循環管路内の送液状態を検知するセンサと、を含む内視鏡リプロセッサの制御方法であって、前記大気開放管路内を開放した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の送液状態を検知するステップIを含む。

Description

本発明は、内視鏡に洗浄処理、消毒処理、および滅菌処理のうちの少なくとも1種を施す内視鏡リプロセッサの制御方法および内視鏡リプロセッサに関する。
医療分野において使用される内視鏡は、使用後に洗浄処理および消毒処理等の再生処理が施される。また、例えば国際公開第2015/068515号に開示されているように、内視鏡に対して再生処理を自動的に行う内視鏡リプロセス装置が知られている。
国際公開第2015/068515号に記載の内視鏡リプロセス装置は、内視鏡を収容する洗浄消毒槽と、ポンプにより洗浄消毒槽内の液体を循環口から吸い出した後に再度洗浄消毒槽内に供給する循環管路と、を備える。また、国際公開第2015/068515号に記載の内視鏡リプロセス装置では、循環管路にフィルタが設けられている。
内視鏡リプロセス装置の循環管路に設けられたフィルタに詰まりが発生すると、循環管路を流れる流体の流量が低下し、内視鏡リプロセス装置が所定の再生処理の性能を発揮できなくなる可能性がある。そこで、国際公開第2015/068515号には、内視鏡リプロセス装置において、循環管路に設けられた流量センサまたは圧力センサの測定値に基づき、フィルタの詰まりを検出する技術が開示されている。
国際公開第2015/068515号に開示の技術では、ポンプの稼働時における循環管路内の流量または圧力の測定値が所定の領域を逸脱しているか否かに基づいて、循環管路に設けられたフィルタの詰まりを検出する。
一般に、ポンプの稼働時における循環管路内の流量または圧力の測定値は、センサの個体差の他に、ポンプの性能の個体差やポンプの性能の経年変化によっても変化する。このため、国際公開第2015/068515号に開示の技術では、フィルタの詰まりの判定に用いる流量または圧力の所定の領域を、センサの個体差、ポンプ性能の個体差や経年変化を考慮して広くしなければならず、フィルタの目詰まり発生の検出を早期にかつ正確に行えない可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであって、フィルタの詰まり発生を自動的に正確に検出することができる内視鏡リプロセッサの制御方法および内視鏡リプロセッサを提供することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡リプロセッサの制御方法は、内視鏡を配置する処理槽、前記処理槽内で開口している循環口と、前記処理槽内で開口している吐出口と、前記循環口および前記吐出口をつなぐ循環管路と、前記循環管路に配置され、前記循環口から前記吐出口に向けて送液する第1ポンプと、第1端部が前記処理槽内で開口することにより大気開放され、第2端部が前記循環管路のうちの前記循環口と前記第1ポンプとの間に接続された大気開放管路と、前記大気開放管路に配置され前記第2端部から前記第1端部に向けて送液する第2ポンプと、前記処理槽、前記循環口、または前記循環管路のうちの前記循環口と前記大気開放管路との接続部との間、に配置され、前記処理槽から前記循環口を通って前記循環管路内に流れ込む液体をろ過するフィルタと、前記循環管路のうちの前記接続部と前記吐出口との間に配置され、前記循環管路内の送液状態を検知するセンサと、
前記第1ポンプ、前記第2ポンプおよび前記センサに接続された制御部と、を含む内視鏡リプロセッサの制御方法であって、前記大気開放管路内を開放しつつ、前記第2ポンプを停止した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iと、前記大気開放管路内を閉鎖した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iiと、前記ステップI-iで測定された流量と、前記ステップI-iiで測定された流量と、を比較して前記循環管路内を流れる液体への空気の混入の有無を判定するステップI-iiiと、からなるステップIを含む。
また、本発明の一態様による内視鏡リプロセッサは、内視鏡を配置する処理槽と、前記処理槽内で開口している循環口と、前記処理槽内で開口している吐出口と、前記循環口および前記吐出口をつなぐ循環管路と、前記循環管路に配置され、前記循環口から前記吐出口に向けて送液する第1ポンプと、第1端部が前記処理槽内で開口することにより大気開放され、第2端部が前記循環管路のうちの前記循環口と前記第1ポンプとの間に接続された大気開放管路と、前記大気開放管路に配置され前記第2端部から前記第1端部に向けて送液する第2ポンプと、前記処理槽、前記循環口、または前記循環管路のうちの前記循環口と前記大気開放管路との接続部との間、に配置され、前記処理槽から前記循環口を通って前記循環管路内に流れ込む液体をろ過するフィルタと、前記循環管路のうちの前記接続部と前記吐出口との間に配置され、前記循環管路内の送液状態を検知するセンサと、前記第1ポンプ、前記第2ポンプおよび前記センサに接続された制御部と、を備える内視鏡リプロセッサであって、前記制御部は、前記大気開放管路内を開放しつつ、前記第2ポンプを停止した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iと、前記大気開放管路内を閉鎖した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iiと、前記ステップI-iで測定された流量と、前記ステップI-iiで測定された流量と、を比較して前記循環管路内を流れる液体への空気の混入の有無を判定するステップI-iiiと、からなるステップIを実行する。
第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。 第1の実施形態の内視鏡リプロセッサにおける、フィルタ詰まり検知処理に関わる構成を示す図である。 第1の実施形態のフィルタ詰まり検知処理のフローチャートである 第1の実施形態の送液状態検知処理のフローチャートである。 第2の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。 第2の実施形態の送液状態検知処理のフローチャートである。 第3の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。 第3の実施形態の送液状態検知処理のフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の実施形態の一例を説明する。図1に示す内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡200に対して、再生処理を施す装置である。ここでいう再生処理とは特に限定されるものではなく、水によるすすぎ処理、有機物等の汚れを落とす洗浄処理、所定の微生物を無効化する消毒処理、全ての微生物を排除もしくは死滅させる滅菌処理、またはこれらの組み合わせ、のいずれであってもよい。
なお、以下の説明において、上方とは比較対象に対してより地面から遠ざかった位置のことを指し、下方とは比較対象に対してより地面に近づいた位置のことを指す。また、以下の説明における高低とは、重力方向に沿った高さ関係を示すものとする。
内視鏡リプロセッサ1は、制御部5、電源部6、処理槽2、循環管路30、第1ポンプ32、大気開放管路40、センサ60およびフィルタ61を備える。
制御部5は、演算装置(CPU)、記憶装置(RAM)、補助記憶装置、入出力装置および電力制御装置等を具備して構成することができ、使用者からの指示に従って所定のプログラムを実行し、内視鏡リプロセッサ1を構成する各部位の動作を制御する構成を有している。以下の説明における内視鏡リプロセッサ1に含まれる各構成の動作は、特に記載がない場合であっても制御部5によって制御される。
操作部7および報知部8は、制御部5と使用者との間の情報の授受を行うユーザインターフェースを構成する。操作部7は、例えばプッシュスイッチやタッチセンサ等の、使用者からの動作指示を受け付ける操作部材を含む。使用者からの動作指示は、操作部7により電気信号に変換され、制御部5に入力される。使用者からの動作指示とは、例えば再生処理の開始指示等である。なお、操作部7は、制御部5との間で有線通信または無線通信を行う内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態であってもよい。
また、報知部8は、例えば画像や文字を表示する表示装置、光を発する発光装置、音を発するスピーカ、振動を発するバイブレータ、またはこれらの組み合わせ、を含む。報知部8は、制御部5から使用者に対して情報を出力する。なお、報知部8は、制御部5との間で有線通信または無線通信を行う内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態であってもよい。報知部8が内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態である場合には、内視鏡リプロセッサ1は、前記電子機器に備えられた前記報知部を駆動する信号を発信する信号発信部を備える。
電源部6は、内視鏡リプロセッサ1の各部位に電力を供給する。電源部6は、商用電源等の外部から得た電力を各部位に分配する。なお、電源部6は、発電装置やバッテリーを備えていてもよい。
処理槽2は、開口部を有する凹形状であり、内部に液体を貯留することが可能である。処理槽2内には、内視鏡200を配置することができる。処理槽2には、複数の内視鏡200が配置可能であってもよい。
処理槽2の上部には、処理槽2の開口部を開閉する蓋3が設けられている。処理槽2内において内視鏡200に再生処理を施す場合には、処理槽2の開口部は蓋3によって閉じられる。
蓋3には、通気口3aが設けられている。処理槽2の開口部が蓋3によって閉じられた状態であっても、処理槽2内は通気口3aを経由して蓋3の外部との通気が可能である。したがって、処理槽2内は大気に開放された状態であり、処理槽2内の気圧は大気圧と同等である。なお、通気口3aにはフィルタが設けられていてもよい。
処理槽2には洗浄液ノズル15、薬液ノズル12、排液口11、循環口13、吐出口14、および大気開放管路40の第1端部40aが設けられている。
洗浄液ノズル15は、洗浄液管路51を介して、洗浄液を貯留する洗浄液タンク50に連通する開口部である。洗浄液は、洗浄処理に用いられる。洗浄液管路51には、洗浄液ポンプ52が設けられている。洗浄液ポンプ52は制御部5に接続されており、洗浄液ポンプ52の動作は制御部5によって制御される。洗浄液ポンプ52を運転することにより、洗浄液タンク50内の洗浄液が、処理槽2内に移送される。
薬液ノズル12は、薬液管路26を介して薬液タンク20に連通する開口部である。薬液タンク20は、薬液を貯留する。薬液タンク20が貯留する薬液の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、薬液は消毒処理に用いられる消毒液、または滅菌処理に用いられる滅菌液である。消毒液または滅菌液としては、過酢酸水溶液が挙げられる。
薬液管路26には、薬液ポンプ27が設けられている。薬液ポンプ27を運転することにより、薬液タンク20内の薬液が、薬液管路26および薬液ノズル12を経由して、処理槽2内に移送される。
また、本実施形態では一例として、薬液は、再生処理に用いられた後にも薬効を有している場合には、再使用可能である。よって、内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2内の薬液を回収して薬液タンク20内に戻す構成を備える。処理槽2内の薬液を回収して薬液タンク20内に戻す構成については後述する。
排液口11は、処理槽2内の最も低い箇所に設けられた開口部である。排液口11は、排出管路21に接続されている。排出管路21は、排液口11と切り替えバルブ22とを連通している。切り替えバルブ22には、回収管路23および廃棄管路25が接続されている。切り替えバルブ22は、排出管路21を閉塞した状態、排出管路21と回収管路23とを連通した状態、または排出管路21と廃棄管路25とを連通した状態、に切り替え可能である。切り替えバルブ22は制御部5に接続されており、切り替えバルブ22の動作は制御部5によって制御される。
回収管路23は、薬液タンク20と切り替えバルブ22とを連通している。また、廃棄管路25は内視鏡リプロセッサ1から排出される液体を受け入れるための排液設備と切り替えバルブ22とを連通している。廃棄管路25には、排出ポンプ24が設けられている。排出ポンプ24は制御部5に接続されており、排出ポンプ24の動作は制御部5によって制御される。
切り替えバルブ22を閉状態とすれば、処理槽2内に液体を貯留することができる。また、処理槽2内に薬液が貯留されている時に、切り替えバルブ22を排出管路21と回収管路23とが連通した状態とすれば、薬液が処理槽2から薬液タンク20に移送される。
また、切り替えバルブ22を排出管路21と廃棄管路25とが連通した状態とし、排出ポンプ24を運転することにより、処理槽2内の液体が廃棄管路25を経由して排液設備に送出される。
循環口13および吐出口14は、処理槽2内に開口する開口部である。循環口13は、処理槽2の底面付近に設けられている。吐出口14の位置は、処理槽2内であれば特に限定されない。
循環口13には、循環管路30の第1端部30aが接続されている。また、吐出口14には、循環管路30の第2端部30bが接続されている。すなわち、循環管路30は、循環口13および吐出口14をつないでいる。
循環管路30には、接続部31、第1ポンプ32、チャンネルブロック33、切り替えバルブユニット34、およびセンサ60が配置されている。
接続部31は、循環管路30の中途位置に配置されており、後述する大気開放管路40が接続される。
第1ポンプ32は、循環管路30のうちの接続部31と吐出口14との間に配置されている。言い換えれば、接続部31は、循環管路30のうちの循環口13と第1ポンプ32との間に配置されている。
第1ポンプ32は、稼働することにより循環管路30内の液体を、循環口13から吐出口14に向けて送液する。第1ポンプ32は、制御部5に接続されており、第1ポンプ32の動作は制御部5により制御される。
チャンネルブロック33は、循環管路30のうちの第1ポンプ32と吐出口14との間に配置されている。チャンネルブロック33には、循環管路30内の液体の流れを循環口13から吐出口14に向かう方向にのみ許容する第1逆止弁が設けられている。
また、チャンネルブロック33には、吸気管路35およびアルコール管路38が接続されている。吸気管路35およびアルコール管路38は、チャンネルブロック33内において、循環管路30の第1逆止弁と吐出口14との間の区間に接続されている。また、チャンネルブロック33には、吸気管路35およびアルコール管路38のそれぞれから、循環管路30内へ向かう方向にのみ流体の流れを許容する第2逆止弁および第3逆止弁が設けられている。
すなわち、第2逆止弁および第3逆止弁により、循環管路30内から、吸気管路35およびアルコール管路38内に向かって流体が流れないようになっている。また、第1逆止弁により、吸気管路35およびアルコール管路38内から循環管路30内に流れ込んだ流体は、循環管路30内を、チャンネルブロック33から吐出口14に向かう方向にのみ流れる。
吸気管路35は、一方の端部が前述のようにチャンネルブロック33に接続されており、他方の端部が大気に開放されている。なお、図示しないが、吸気管路35の他方の端部には、通過する気体を濾過するフィルタが設けられている。エアコンプレッサ36は、吸気管路35に設けられており、稼働することにより吸気管路35内の気体をチャンネルブロック33に向かって移送する。
アルコール管路38は、アルコールを貯留するアルコールタンク37とチャンネルブロック33とを連通している。アルコールタンク37内に貯留されるアルコールは、例えばエタノールが挙げられる。アルコール濃度については、適宜に選択することができる。アルコールポンプ39は、アルコール管路38に設けられており、稼働することによりアルコールタンク37内のアルコールをチャンネルブロック33に向かって移送する。
エアコンプレッサ36およびアルコールポンプ39は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。エアコンプレッサ36の運転を開始すれば、空気が循環管路30に送り込まれる。また、アルコールポンプ39の運転を開始すれば、アルコールタンク37内のアルコールが循環管路30に送り込まれる。
切り替えバルブユニット34は、循環管路30のうちのチャンネルブロック33と吐出口14との間に配置されている。切り替えバルブユニット34は、循環管路30を開閉する第1バルブを備える。
また、切り替えバルブユニット34には、内視鏡接続管路16aが接続されている。切り替えバルブユニット34は、内視鏡接続管路16aを開閉する第2バルブを備える。第2バルブが開状態である場合には、循環管路30と内視鏡接続管路16aとが連通する。切り替えバルブユニット34は、制御部5に接続されており、切り替えバルブユニット34の動作は制御部5により制御される。
内視鏡接続管路16aは、切り替えバルブユニット34と内視鏡接続部16とを接続している。内視鏡接続部16は、処理槽2内に配置されている。内視鏡接続部16は、内視鏡接続チューブ100を介して内視鏡200に設けられた口金202に接続される。なお、内視鏡接続部16は、内視鏡接続チューブ100を介さずに直接に口金202に接続される構成であってもよい。
処理槽2内に液体が貯留されている場合に、切り替えバルブユニット34の循環管路30を開閉する第1バルブを開状態とし、内視鏡接続管路16aを開閉する第2バルブを閉状態として第1ポンプ32の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13および循環管路30を通って吐出口14から処理槽2内に流れ出る。
また、処理槽2内に液体が貯留されている場合に、切り替えバルブユニット34の循環管路30を開閉する第1バルブを閉状態とし、内視鏡接続管路16aを開閉する第2バルブを開状態として第1ポンプ32の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路30、内視鏡接続管路16aおよび内視鏡接続部16を通って内視鏡200の管路202内に流れ込む。
大気開放管路40は、第1端部40aが大気開放され、第2端部40bが循環管路30の接続部31に接続されている。第1端部40aは、処理槽2に貯留される液体の最高水位よりも上方に配置されている。第1端部40aの位置は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、処理槽2内に配置されている。前述のように、処理槽2内は、蓋3が閉じた状態でも大気開放された状態である。
大気開放管路40には、第2ポンプ41および三方弁42が配置されている。第2ポンプ41は、稼働することにより大気開放管路40内の液体を、接続部31から第1端部40aに向けて送液する。第2ポンプ41は、制御部5に接続されており、第2ポンプ41の動作は制御部5により制御される。
本実施形態の第2ポンプ41は、逆止機能を有しておらず、停止時において、大気開放管路40内における第1端部40aから接続部31へ向かう流体の流れを許容する。
三方弁42は、大気開放管路40のうちの第2ポンプ41と第1端部40aとの間に配置されている。三方弁42には、給水管路43が接続されている。三方弁42は、大気開放管路40が開状態となり第1端部40aと接続部31とが連通した状態、または大気開放管路40の第1端部40aと給水管路43とが連通した状態、に切り替え可能である。
給水管路43は、三方弁42と水供給源接続部46とを連通している。給水管路43には、給水管路43を開閉する水導入バルブ45および水を濾過する水フィルタ44が設けられている。水フィルタ44によってろ過された水は、滅菌された状態となる。供給源接続部46は、例えばホース等を介して、水を送出する水道設備等の水供給源49に接続される。
三方弁42および水導入バルブ45は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。
処理槽2内に液体が貯留されている場合に、三方弁42を大気開放管路40の第1端部40aと接続部31とを連通する状態として、第2ポンプ41の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路30および接続部31を通って大気開放管路40内に流れ込み、当該液体は第1端部40aから処理槽2内に流れ出る。
また、三方弁42を、循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態として、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が第1端部40aから処理槽2内に流れ出る。
なお、大気開放管路40は、三方弁42を大気開放管路40の第1端部40aと接続部31とを連通する状態とした場合における、第1端部40aから接続部31までの流動抵抗が、循環管路30の循環口13から接続部31までの流動抵抗よりも高いことが好ましい。
センサ60は、循環管路30の送液状態を検知する。より詳しくは、センサ60は、処理槽2に液体が貯留されており第1ポンプ32が稼働している場合における、循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無を検知する。ここで、循環管路30内を流動する液体に混入する空気とは、第1端部40aが大気開放されている大気開放管路40を通って循環管路30内に流れ込む空気である。
図1では、一例としてセンサ60が循環管路30のチャンネルブロック33と切り替えバルブユニット34との間の区間に配置されているが、センサ60は、循環管路30の接続部31と第1ポンプ32との間の区間に配置されていてもよいし、循環管路30の第1ポンプ32とチャンネルブロック33との間の区間に配置されていてもよい。
センサ60は、例えば循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無を直接的に検知するエアセンサであってもよいし、また例えば、循環管路30内の圧力、流量または流速を測定し、当該測定結果に基づいて循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無を判定する形態であってもよい。また例えば、センサ60は、大気開放管路40内における第1端部40aから接続部31へ向かう方向の空気の流動の有無を検出する形態であってもよい。また、循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無の判定は、センサ60からの出力に基づいて制御部5が行う形態であってもよい。
本実施形態では一例として、センサ60は、循環管路30のうちの接続部31と吐出口14との間に配置された、循環管路30内を流れる流体の流量を検出する流量センサである。本実施形態では、制御部5は、センサ60による流量の測定結果に基づいて、循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無の判定を行う。
フィルタ61は、処理槽2、循環口13、および循環管路30のうちの循環口13と接続部31との間、のうちの1箇所または複数箇所に配置され、処理槽2内から循環口13を通って循環管路30内に流れ込む液体をろ過する。図1では一例として、フィルタ61は、循環口13を覆うように配置されている。
次に、以上の構成を有する内視鏡リプロセッサ1において、制御部5により実行されるフィルタ詰まり検知処理について説明する。
図2は、内視鏡リプロセッサ1のフィルタ詰まり検知処理に関わる主な構成のみを示した図である。図3は、フィルタ詰まり検知処理のフローチャートである。
フィルタ詰まり検知処理では、まずステップS10において、制御部5は、処理槽2内に所定量の液体を貯留する。ステップS10において処理槽2内に貯留する液体は特に限定されず、水供給源49から供給される水、薬液タンク20に貯留されている薬液、または水と洗浄液タンク50に貯留されている洗浄液との混合液、である。なお、ステップS10おいて処理槽2内に貯留する液体は、フィルタ詰まり検知処理に続いて行われる再生処理においてそのまま使用されてもよい。
また、フィルタ詰まり検知処理が、再生処理の後に実行される場合には、直前に行われた再生処理において処理槽2内に貯留された液体をそのまま用いてもよい。この場合には、ステップS10を省略することができる。
また、ステップS10において処理槽2内に貯留する液体の量は、第1ポンプ32を稼働させた場合に、フィルタ61および循環口13が常に液体の液面よりも下となる量である。したがって、ステップS10において処理槽2内に貯留した後は、第1ポンプ32を稼働させたとしても、循環口13から循環管路30内に空気が吸い込まれることはない。
次にステップS20において、制御部5は、第1ポンプ32の運転を開始する。また、ステップS20では、第2ポンプ41を停止した状態とする。また、ステップS20では、制御部5は、切り替えバルブユニット34の循環管路30を開閉する第1バルブを開状態とし、内視鏡接続管路16aを開閉する第2バルブを閉状態とする。第1ポンプ32の稼働により、処理槽2内の液体が、循環口13および循環管路30を通って吐出口14から処理槽2内に戻るように流れる。
次に、ステップS30において、制御部5は、センサ60を用いた循環管路30の送液状態検知処理を実行する。前述のように、本実施形態では、センサ60は循環管路30内を流動する液体の流量を測定する流量センサである。
図4は、ステップS30において制御部5により行われる送液状態検知処理のフローチャートである。前述のように、送液状態検知処理の実行中は、第1ポンプ32が稼働した状態であり、第2ポンプ41は停止した状態である。
図4に示すように、送液状態検知処理では、まずステップS110において、制御部5は、三方弁42を、大気開放管路40が閉じる状態に切り替える。ステップS110の実行により、大気開放管路40の第1端部40aと、循環管路30の接続部31とは、遮断された状態となる。
次に、ステップS120において、制御部5は、センサ60の出力に基づき、大気開放管路40を閉じた状態における循環管路30内の流量である、第1流量Q1を測定する。すなわち、第1流量Q1は、接続部31が大気開放管路40を経由して大気開放されていない状態における循環管路30内の流量である。
なお本実施形態では、制御部5は、所定の期間T1中のセンサ60による測定結果の平均値を第1流量Q1とする。また本実施形態では、制御部5は、当該所定の期間T1中における流量の変動を示す第1変動指標R1を測定する。第1変動指標R1は、所定の期間T1中における流量の最大値と最小値の差である変動幅であってもよいし、所定の期間T1中における流量の測定結果の標準偏差であってもよい。本実施形態では一例として、第1変動指標R1は、所定の期間T1中における流量の最大値と最小値の差である変動幅である。
次に、ステップS130において、制御部5は、三方弁42を、大気開放管路40が開状態となり、第1端部40aと接続部31とが連通する状態に切り替える。ステップS130の実行により、循環管路30の接続部31が大気開放管路40を経由して大気開放された状態となる。
次に、ステップS140において、制御部5は、センサ60の出力に基づき、大気開放管路40を開放した状態における循環管路30内の流量である、第2流量Q2を測定する。
本実施形態では、制御部5は、所定の期間T1中のセンサ60による測定結果の平均値を第2流量Q2とする。また、制御部5は、当該所定の期間T1中における流量の変動を示す第2変動指標R2を測定する。第2変動指標R2は、所定の期間T1中における流量の最大値と最小値の差である変動幅であってもよいし、所定の期間T1中における流量の測定結果の標準偏差であってもよい。本実施形態では一例として、第2変動指標R2は、所定の期間T1中における流量の最大値と最小値の差である変動幅である。
次に、ステップS150において、制御部5は、ステップS120におけるセンサ60による測定結果と、ステップS140におけるセンサ60の測定結果と、の比較に基づき、循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無を判定する。本実施形態では、ステップS120におけるセンサ60による測定結果には第1流量Q1および第1変動指標R1が含まれており、ステップS140におけるセンサ60による測定結果には第2流量Q2および第2変動指標R2が含まれている。
前述のように、循環管路30内を流動する液体に混入する空気とは、第1端部40aが大気開放されている大気開放管路40を通って循環管路30内に流れ込む空気である。したがって、大気開放管路40が閉じられた状態であるステップS120におけるセンサ60による測定結果(第1流量Q1、第1変動指標R1)は、循環管路30内を流動する液体に確実に空気が混入しない状態におけるものである。一方、大気開放管路40が開かれた状態であるステップS140におけるセンサ60による測定結果(第2流量Q2、第2変動指標R2)は、循環管路30内を流動する液体に空気が混入する可能性のある状態におけるものである。
以下では、フィルタ61の詰まりとは、液体がフィルタ61内を通過する際の流動抵抗が所定の値を超えた状態であるとする。
例えば、処理槽2から循環口13を通って循環管路30内に流入する液体をろ過するフィルタ61に詰まりが発生していない場合には、第1ポンプ32の稼働時において、大気開放管路40が開かれた状態であっても、フィルタ61の流動抵抗が小さいため、空気が大気開放管路40を通って循環管路30内に吸い込まれることはない。
したがって、フィルタ61に詰まりが発生していない場合には、大気開放管路40が閉じられた状態であるステップS120におけるセンサ60による測定結果(第1流量Q1、第1変動指標R1)と、大気開放管路40が開かれた状態であるステップS140におけるセンサ60による測定結果(第2流量Q2、第2変動指標R2)と、はほぼ同じ結果となる。
そして、例えばフィルタ61に詰まりが発生している場合には、第1ポンプ32の稼働時において、大気開放管路40が開かれていれば、フィルタ61の流動抵抗が高いため、空気が大気開放管路40を通って循環管路30内に吸い込まれる。
したがって、フィルタ61に詰まりが発生していない場合には、大気開放管路40が閉じられた状態であるステップS120におけるセンサ60による測定結果(第1流量Q1、第1変動指標R1)と、大気開放管路40が開かれた状態であるステップS140におけるセンサ60による測定結果(第2流量Q2、第2変動指標R2)と、が異なる結果となる。
具体的には、フィルタ61に詰まりが発生し、循環管路30内の液体に空気が混入すると、循環管路30内を流れる液体の流量は低下し、かつ流量の変動が大きくなる。すなわち、フィルタ61に詰まりが発生し、循環管路30内の液体に空気が混入すると、第2流量Q2は第1流量Q1よりも低くなり、第2変動指標R2は第1変動指標R1よりも大きくなる。
そこで、本実施形態では、制御部5は、ステップS150において、第1流量Q1に対する第2流量Q2の比率が所定の値以下であり、かつ第1変動指標R1に対する第2変動指標R2の比率が所定の値以上である場合に、循環管路30内を流動する液体に空気が混入していると判定する。
なお、ステップS150では、制御部5は、第1流量Q1および第2流量Q2は考慮せず、第1変動指標R1に対する第2変動指標R2の比率が所定の値以上である場合に、循環管路30内を流動する液体に空気が混入していると判定してもよい。
また、ステップS150では、制御部5は、第1変動指標R1および第2変動指標R2は考慮せず、第1流量Q1に対する第2流量Q2の比率が所定の値以下である場合に、循環管路30内を流動する液体に空気が混入していると判定してもよい。
ステップS150の実行後は、制御部5は、送液状態検知処理を終了し、図3のステップS40に移行する。ステップS40では、制御部5は、第1ポンプ32の運転を停止する。
次に、ステップS50に示すように、制御部5は、送液状態検知処理において、循環管路30内を流動する液体に空気が混入していると判定した場合には、ステップS60に移行し、そうでない場合にはステップS80に移行する。
ステップS60では、制御部5は、フィルタ61の詰まりが発生していると判定する。そして、ステップS70において、制御部5は、報知部8を駆動し、使用者にフィルタ61の詰まりの発生を知らせる。一方、ステップS80では、制御部5は、フィルタ61の詰まりが発生していないと判定する。以上で制御部5によるフィルタ詰まり検知処理が終了する。
なお、報知部8が内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態である場合には、ステップS70において、制御部5は、前記電子機器に備えられた報知部8を駆動する信号を、前記電子機器に発信する。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1により実行されるフィルタ詰まり検知処理では、第1ポンプ32の稼働時に循環管路30を流れる液体への大気開放管路40からの空気の混入の有無を検知し、空気の混入の有無に基づいてフィルタ61の詰まりの発生の有無を判定する。
そして本実施形態では、循環管路30を流れる液体への空気の混入の有無の検知は、循環管路30内の流量や圧力の絶対値を基準として行われていないため、第1ポンプ32の性能の個体差やポンプの性能の経年変化による影響を受けない。
したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびその制御方法によれば、フィルタ61の目詰まり発生を自動的に正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、センサ60が循環管路30内の液体の流量を測定する流量センサであるが、センサ60は、循環管路30内の圧力を測定する圧力センサであってもよい。センサ60が配置される箇所における循環管路30の内径は既知の値であるから、制御部5は、循環管路30内の圧力の測定値に基づいて、循環管路30内の液体の流量を算出することができる。したがって、本実施形態において、センサ60を圧力センサとしても、制御部5は、センサ60による測定結果に基づいて、第1ポンプ32の稼働時における循環管路30を流れる液体への大気開放管路40からの空気の混入の有無を検知することができる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図5に示す本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、センサ60aが循環管路30内を流動する液体への空気の混入の有無を直接的に検知するエアセンサである点が第1の実施形態と異なる。
図6は、本実施形態の制御部5により行われる送液状態検知処理のフローチャートである。送液状態検知処理では、まずステップS210において、制御部5は、三方弁42を、大気開放管路40が開状態となり、第1端部40aと接続部31とが連通する状態に切り替える。ステップS210の実行により、循環管路30の接続部31が大気開放管路40を経由して大気開放された状態となる。そして、ステップS220において、制御部5は、センサ60による液体への空気の混入の有無の検知を実行する。以上で、本実施形態の送液状態検知処理が終了する。
第1の実施形態と同様に、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1により実行されるフィルタ詰まり検知処理では、第1ポンプ32の稼働時に循環管路30を流れる液体への大気開放管路40からの空気の混入の有無を検知し、空気の混入の有無に基づいてフィルタ61の詰まりの発生の有無を判定する。
そして本実施形態では、循環管路30を流れる液体への空気の混入の有無の検知は、循環管路30内の流量や圧力の絶対値を基準として行われていないため、第1ポンプ32の性能の個体差やポンプの性能の経年変化による影響を受けない。
したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびその制御方法によれば、フィルタ61の目詰まり発生を自動的に正確に検出することができる。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略する。
図7に示す本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、センサ60bが大気開放管路40に配置されており、当該センサ60bは大気開放管路40内における空気の流速および流れ方向を検出する風向風速センサである点が第1の実施形態と異なる。
図8は、本実施形態の制御部5により行われる送液状態検知処理のフローチャートである。送液状態検知処理では、まずステップS310において、制御部5は、三方弁42を、大気開放管路40が開状態となり、第1端部40aと接続部31とが連通する状態に切り替える。ステップS310の実行により、循環管路30の接続部31が大気開放管路40を経由して大気開放された状態となる。次に、ステップS320において、制御部5は、センサ60による大気開放管路40内における空気の流速および流れ方向の測定を実行する。
次にステップS330において、制御部5は、大気開放管路40内において、第1端部40aから接続部31へ向かう方向の所定の流速以上の空気の流れが発生しているか否かを判定する。ステップS330において、第1端部40aから接続部31へ向かう方向の所定の流速以上の空気の流れが発生していると判定した場合には、制御部5は、ステップS340に移行し、循環管路30内を流動する液体への空気の混入が発生していると判定する。
また、ステップS330において、第1端部40aから接続部31へ向かう方向の所定の流速以上の空気の流れが発生していないと判定した場合には、制御部5は、ステップS350に移行し、循環管路30内を流動する液体への空気の混入が発生していないと判定する。以上で、本実施形態の送液状態検知処理が終了する。
第1の実施形態と同様に、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1により実行されるフィルタ詰まり検知処理では、第1ポンプ32の稼働時に循環管路30を流れる液体への大気開放管路40からの空気の混入の有無を検知し、空気の混入の有無に基づいてフィルタ61の詰まりの発生の有無を判定する。
そして本実施形態では、循環管路30を流れる液体への空気の混入の有無の検知は、循環管路30内の流量や圧力の絶対値を基準として行われていないため、第1ポンプ32の性能の個体差やポンプの性能の経年変化による影響を受けない。
したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1およびその制御方法によれば、フィルタ61の目詰まり発生を自動的に正確に検出することができる。
本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡リプロセッサの制御方法および内視鏡リプロセッサもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本出願は、2017年8月30日に日本国に出願された特願2017−165978号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (7)

  1. 内視鏡を配置する処理槽、
    前記処理槽内で開口している循環口と、
    前記処理槽内で開口している吐出口と、
    前記循環口および前記吐出口をつなぐ循環管路と、
    前記循環管路に配置され、前記循環口から前記吐出口に向けて送液する第1ポンプと、
    第1端部が前記処理槽内で開口することにより大気開放され、第2端部が前記循環管路のうちの前記循環口と前記第1ポンプとの間に接続された大気開放管路と、
    前記大気開放管路に配置され前記第2端部から前記第1端部に向けて送液する第2ポンプと、
    前記処理槽、前記循環口、または前記循環管路のうちの前記循環口と前記大気開放管路との接続部との間、に配置され、前記処理槽から前記循環口を通って前記循環管路内に流れ込む液体をろ過するフィルタと、
    前記循環管路のうちの前記接続部と前記吐出口との間に配置され、前記循環管路内の送液状態を検知するセンサと、
    前記第1ポンプ、前記第2ポンプおよび前記センサに接続された制御部と、を含む内視鏡リプロセッサの制御方法であって、
    前記大気開放管路内を開放しつつ、前記第2ポンプを停止した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iと、
    前記大気開放管路内を閉鎖した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iiと、
    前記ステップI-iで測定された流量と、前記ステップI-iiで測定された流量と、を比較して前記循環管路内を流れる液体への空気の混入の有無を判定するステップI-iiiと、からなるステップI
    を含むことを特徴とする内視鏡リプロセッサの制御方法。
  2. 前記内視鏡リプロセッサは、前記制御部に接続された報知部を含んでおり、
    前記ステップIにおいて、前記循環管路内を流れる液体への空気の混入を検知した場合に、前記報知部を駆動するステップIIを含むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサの制御方法。
  3. 前記内視鏡リプロセッサは、別体の報知部を駆動する信号を発信し、前記制御部に接続された信号発信部を含んでおり、
    前記ステップIにおいて、前記循環管路内を流れる液体への空気の混入を検知した場合に、前記報知部を駆動する信号を発信するステップII’を含むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサの制御方法。
  4. 内視鏡を配置する処理槽と、
    前記処理槽内で開口している循環口と、
    前記処理槽内で開口している吐出口と、
    前記循環口および前記吐出口をつなぐ循環管路と、
    前記循環管路に配置され、前記循環口から前記吐出口に向けて送液する第1ポンプと、
    第1端部が前記処理槽内で開口することにより大気開放され、第2端部が前記循環管路のうちの前記循環口と前記第1ポンプとの間に接続された大気開放管路と、
    前記大気開放管路に配置され前記第2端部から前記第1端部に向けて送液する第2ポンプと、
    前記処理槽、前記循環口、または前記循環管路のうちの前記循環口と前記大気開放管路との接続部との間、に配置され、前記処理槽から前記循環口を通って前記循環管路内に流れ込む液体をろ過するフィルタと、
    前記循環管路のうちの前記接続部と前記吐出口との間に配置され、前記循環管路内の送液状態を検知するセンサと、
    前記第1ポンプ、前記第2ポンプおよび前記センサに接続された制御部と、
    を備える内視鏡リプロセッサであって、
    前記制御部は、
    前記大気開放管路内を開放しつつ、前記第2ポンプを停止した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iと、
    前記大気開放管路内を閉鎖した状態で前記第1ポンプを運転しながら、前記センサにて前記循環管路の流量を測定するステップI-iiと、
    前記ステップI-iで測定された流量と、前記ステップI-iiで測定された流量と、を比較して前記循環管路内を流れる液体への空気の混入の有無を判定するステップI-iiiと、からなるステップIを実行する
    ことを特徴とする内視鏡リプロセッサ。
  5. 前記制御部に接続された報知部をさらに含み、
    前記制御部は、前記ステップIにおいて前記循環管路内を流れる液体への空気の混入を検知した場合に、前記報知部を駆動するステップIIを実行することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡リプロセッサ。
  6. 別体の報知部を駆動する信号を発信し、前記制御部に接続された信号発信部をさらに含み、
    前記制御部は、前記ステップIにおいて前記循環管路内を流れる液体への空気の混入を検知した場合に、前記報知部を駆動する信号を発信することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡リプロセッサ。
  7. 前記大気開放管路は、前記循環管路よりも流動抵抗が高いことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡リプロセッサ。
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