JP6460337B2 - 薬剤手撒き装置 - Google Patents
薬剤手撒き装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6460337B2 JP6460337B2 JP2015141002A JP2015141002A JP6460337B2 JP 6460337 B2 JP6460337 B2 JP 6460337B2 JP 2015141002 A JP2015141002 A JP 2015141002A JP 2015141002 A JP2015141002 A JP 2015141002A JP 6460337 B2 JP6460337 B2 JP 6460337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- row
- medicine
- conveyor
- completion
- drug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Description
予備撒きカセットには多数のマスが縦横に即ち多行多列に並んで形成されており、薬剤手撒き装置は、そのような予備撒きカセットの各マスに薬剤を撒き分けることができるようになっていれば良く、予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取って薬剤を区分排出する作動部(作動部材)を具えた謂わば薬剤分包機組込タイプの薬剤手撒き装置(以下、組込型薬剤手撒き装置という)に関する他、そのような作動部を具えておらず薬剤排出は上記の作動部を具備した他装置に委ねる謂わば薬剤撒き分け専用タイプの薬剤手撒き装置(以下、据置型薬剤手撒き装置という)にも関する。
また、「薬剤を撒くときのマスへの振り分け方」を短く言うときには「薬剤の撒き分け方」あるいは「薬剤撒き分け方」という。
図8(a),(b)は、組込型薬剤手撒き装置14(薬剤分包機組込タイプの薬剤手撒き装置)を装備した薬剤分包機10の概要構造を示し、(a)が正面図(B矢視)、(b)が右側面図(矢印Aの逆向き視)である。
組込型薬剤手撒き装置14は、そのような薬剤分包機10の筐体11の中段部に内装されるものであるが、予備撒き時には筐体11の前面から必要部分を引き出すことができ、予備撒き終了後には押し戻し操作やスイッチ操作で筐体11の中に収納され、その状態では薬剤分包機10の分包動作に連動して薬剤をホッパ13へ逐次排出するようになっている。
それらの単列コンベアと多列コンベアとが、各区画室単位ひいては各マス単位で薬剤を逐次排出する作動部を成しており、その駆動が制御装置によって制御される。
予備撒き済みの予備撒きカセットは、使用時に薬剤分包機にセットされて多列コンベアの上方に位置し、その状態で開操作がなされると、各マスの底を一斉に開いて、各マス内の薬剤をそれぞれ直下の多列コンベアの区画室へ投下する。
これにより、薬剤を撒くときのマスへの振り分け方で決まる区分状態(以下「撒き分け時の区分状態」という)を維持したまま薬剤が予備撒きカセットから作動部の多列コンベアへ移し替えられる。
このように縦面内でコンベア及び区画室列を循環移動させる作動部では、区画室は薬剤の受入と放出を同じ開口から行う。
このような動作が繰り返されることにより、薬剤が、作動部から一区画室分ずつ排出されるので、予備撒きカセットの各マス単位で且つ撒き分け時の区分状態を反映する形で、薬剤分包機での分包に供される。
この据置型薬剤手撒き装置16は、予備撒きカセット15を着脱しうる本体部16aと、図示しないホストコンピュータと通信可能な制御部16bと、画面表示部および操作部としてのタッチパネル16cとを具えており、机上等に置けるようになっている。
そのため、据置型薬剤手撒き装置16を用いて予備撒きカセット15に薬剤を撒き分けておき、その予備撒きカセット15を組込型薬剤手撒き装置14に移し替えて、組込型薬剤手撒き装置14に薬剤排出を行わせても、適切な順序で、薬剤が分包に供される。
このような従来の薬剤手撒き装置のうち組込型薬剤手撒き装置は、既述のように多列コンベアが縦面内(鉛直面内)を循環運動するようになっており、各列に並ぶ区画室も縦面内を循環移動するようになっている。そのような縦面内の循環でなく横縦面内(水平面内)の循環運動を採用した場合、各列の移動方向が揃わないことから、薬剤の撒き分け方(薬剤を撒くときのマスへの振り分け方)が紛らわしくなるうえ、多列コンベアにおける多数の区画室の配置ひいては予備撒きカセットにおけるマスの多行多列配置について稠密化を図るのが難しいので、多くの薬剤手撒き装置が、既述のように、縦面内の循環を採用して、各列の区画室の移動方向を揃えるとともに多行多列のマスを稠密に配置している。
例えば、6行・11列のマス配置では、1行1列目から6行1列目,1行2列目から6行2列目,…,1行11列目から6行11列目という一つの順番が最長のものであり、それかその部分集合という一系統の順番に、薬剤撒き分け方の選択範囲が、限られていた。謂わば「一列完了後の次列進行」の撒き分け方でしか撒けなかったのである。
具体例を挙げると、やはり6行・11列のマス配置の下で、朝・昼・夕・夜の服用薬を2週間分ほど撒く場合、薬剤排出順の固定的な「一列完了後の次列進行」の一系統だけで分かり易く撒くには、6行・11列のうち4行・11列のマスを用いるので、例えば、11日分(図9(a)参照)と3日分(図示せず)とにカセットを分けて、あるいは7日分(図示せず)ずつの2カセットを分けて、二度撒きすることになる。
そこで、固定的な撒き分け方に限らず他の撒き分け方も選択して薬剤を撒くことが可能な薬剤手撒き装置を実現することが第1技術課題となる。
しかも、既述したようなコンベア従属接続の作動部を持つ組込型薬剤手撒き装置では、単列コンベアからの薬剤排出の合間に多列コンベアから単列コンベアへの薬剤移載が行われるため、薬剤排出の能率向上が難しい。
例えば、上述した6行・11列のマス配置では、6行のマスを使用すると多列コンベアから単列コンベアへの薬剤移載が6区画室ずつ行われるので、単列コンベアから薬剤が6回排出される度に薬剤移載が1回行われて薬剤排出が1回休みになるため、その分だけ能率が抑えられる。6行のマスのうち例えば4行分しか使用しない場合は、単列コンベアから薬剤が4回排出される度に薬剤移載が1回行われるため、更に能率が抑えられる。
そこで、薬剤移載回数が少なくて薬剤排出の能率が良い組込型薬剤手撒き装置を実現することが第2技術課題となる。
さらに、既述したようなコンベア従属接続の作動部を持つ組込型薬剤手撒き装置では、作動部の区画室がコンベア端部でのベルト折り返しに伴って薬剤排出時に上向きから下向きへ傾動・揺動することで重力だけでなく遠心力や振動の作用も利用して薬剤を開口から放出するようになっている(例えば特許文献1,4〜6参照)。
また、そのような薬剤の放出を円滑かつ確実に行なわせるために、各区画室について、開口を内底より広くしたり、内側面に縦線状突起を形成したり、内底面に微小突起を形成するといった、更なる改良もなされている(例えば特許文献4〜6参照)。
区画室からの薬剤放出の時間が長くなるのは稀とは言え、その発現時期を予測できないので、薬剤排出を確実に行わせるには、最長排出時間に合わせて作動部全体の動作サイクルを常に長くしておくことが必要になるため、分包処理の能率が低下する。
そこで、区画室から薬剤をより円滑かつ確実に放出する組込型薬剤手撒き装置を実現することが第3技術課題となる。
多行多列に並んだ多数のマスを具備した予備撒きカセットを着脱可能に保持しうるカセット保持機構と、前記予備撒きカセットへの薬剤撒き分け方を提示する提示手段とを備えた薬剤手撒き装置において、
前記提示手段が、前記予備撒きカセットより行数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備していて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取ることができ且つ各列のコンベア毎に駆動機構が設けられていて各列毎に独立して前記区画室に係る縦面内のコンベア送りを行うことができる自装置装備の又は他装置装備の多列コンベアが一列分のコンベア送りを該当する一列に係る区画室複数個分のコンベア送りにて行うことにより何れか一列分のコンベア送りを完了させてから他の一列分のコンベア送りを行う一列完了後次列進行の薬剤排出順に対応した一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方を提示するか否かを選択するとともに、前記多列コンベアが一行分のコンベア送りを該当する複数列に係る区画室一個分のコンベア送りにて行うことにより何れか一行分のコンベア送りを完了させてから他の一行分のコンベア送りを行う一行完了後次行進行の薬剤排出順に対応した一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方を提示するか否かを選択するようになっていることを特徴とする。
ここで、多列コンベアが自装置装備の薬剤手撒き装置は、組込型薬剤手撒き装置であり、多列コンベアが他装置装備の薬剤手撒き装置は、据置型薬剤手撒き装置である。
また、一行完了後次行進行手段の制御によって、複数の駆動機構を順次動作させるとともに、その際に各列でのコンベア送りを区画室一個分ずつにすれば、一行分の区画室から次々に薬剤を排出させることができ、さらに、それを行順に繰り返えせば、上述した一行完了後の次行進行の薬剤撒き分け方に対応した一行完了後次行進行の薬剤排出順で、薬剤を排出することができる。
したがって、この発明によれば、固定的な薬剤撒き分け方に限らず他の薬剤撒き分け方も選択して薬剤を撒くことが可能なばかりかその薬剤を適切に排出して分包に供することができるので、第1技術課題が提示段階から薬剤排出段階まで解決される。
したがって、この発明によれば、固定的な薬剤排出順に限らず他の薬剤排出順も選択して薬剤を排出しうるばかりか薬剤移載回数が少なくて薬剤排出の能率が良い薬剤手撒き装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、区画室から薬剤をより円滑かつ確実に放出する薬剤手撒き装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、区画室から薬剤をより円滑かつ確実に放出する薬剤手撒き装置を簡便に実現することができる。
したがって、この発明によれば、区画室から薬剤をより円滑かつ確実に放出する薬剤手撒き装置を簡便に実現することができる。
図1〜図5に示した実施例1は、上述した解決手段1〜7(出願当初の請求項1〜7)を具現化したものであり、図6に示した実施例2は、上述した解決手段1,8(出願当初の請求項1,8)を具現化したものであり、図7に示した実施例3は、上述した解決手段9(出願当初の請求項9)を具現化したものである。
また、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
このように、薬剤手撒き装置20では、56個のマス33,33…の並びからなる行列について、行数が7の1倍の7になっており、列数が4の2倍の8になっている。また、予備撒きカセット30は、全体が又は少なくともマス全域を含む要部が、引出部材などのカセット保持機構に対して自在に着脱できるようになっている。
コンベア44は、何れも、可撓性・弾性に富んだ合成ゴムや軟質プラスチック等からなる無端ベルトを、両端部に配された支軸に掛け回して、前後方向(矢印B方向)に張設したものであり、縦面内で循環運動するようになっている。
多列コンベア40が予備撒きカセット30の直下に来ている複数の区画室60,60…それぞれに予備撒きカセット30の各マス33から一括して薬剤を受け取れるように、区画室60の列数(左右方向・矢印A方向における並び数)は、マス33の列数およびコンベア44の個数と同じ8になっており、区画室60の行数(前後方向・矢印B方向における並び数)は無端ベルトの上側部分だけでもマス33の列数と同じか多くなっている。
このように、多列コンベア40の各列(44)における区画室60からの薬剤排出先に、全列共用の薬剤収集機構として機能するホッパ13が設置されているため、薬剤手撒き装置20は、多列コンベア40による縦面内のコンベア送りを各列のコンベア44について適切に同期させる制御が制御装置70によって行われれば、列方向でも行方向でも任意の方向へ、収容薬剤を各列一区画室分ずつコンベア送りして、予備撒き薬剤を各列一マス分ずつ落下排出させ、それを分包に供することができるものとなる。
被当接部材22は(図1(a),図2(a)参照)、棒状のものの先端部だけを例示したが、コンベア送りの対象外であって常態では静止している基部や支持枠などに装着されており、コンベア44の上側の区画室60が前向き直進を終えて下向きに転回する所である薬剤排出位置に被当接部分を位置させている。そして、その薬剤排出位置に区画室60がコンベア送りされて来ると、その区画室60の前方分割体61は素通りさせるが、後方分割体62の当接部65は当接させるようになっている。
それらのうち(図1(e)参照)、データメモリには、調剤指示データ72の保持領域と領域分割データ73の保持領域とその他の作業領域などが割り付けられており、プログラムメモリには、一行完了後次行進行手段としての一行完了後次行進行プログラム76と、一列完了後次列進行手段としての一列完了後次列進行プログラム75と、両プログラム76,75を選択的に実行させる選択プログラム74と、提示手段およびデータ受取手段として領域分割データ73を設定する設定プログラム71とが、インストールされている。
設定プログラム71は、提示手段として、上記のような調剤指示データ72と、予備撒きカセット30におけるマス33,33…の配置情報と、コンベア44による区画室60,60…の送り方向の情報とに基づいて、マス33,33…のマトリクス配置に係る後述の図3〜図5に例示したような薬剤撒き分け方や領域分割を画面表示や点灯表示などで作業者に提示し、作業者への問い合わせ出力やそれで必要になった再提示なども行い、更に作業者の選択や確認の入力なども行って、薬剤の撒き分け方と領域分割の仕方を選択し、最終的に何れか一つの遣り方を選出するようになっている。
また、設定プログラム71は、データ受取手段(ソフトウェア部分)として、既述した付設のデータ読取器にて予備撒きカセット30の情報担体15aにアクセスしてデータを読み取ることも行うようになっている。そして、そのデータに上述した最終的な薬剤の撒き分け方や領域分割の仕方など薬剤排出制御に十分な情報が含まれていれば、それを領域分割データ73に書き込むが、読取データに不足がある場合は、それを手掛かりにして必要な詳細情報を薬剤分包機10やホストコンピュータ等から補充することで、薬剤排出制御に十分な情報を領域分割データ73に書き込むようになっている。
図2は、多列コンベア40における一コンベア44の動作状態を時系列で示しており、(a)〜(f)、何れも、多列コンベア40の一コンベア44のうち薬剤排出位置近傍部分の模式図である。なお、複数の区画室60,60…のうち個別に指摘したいものについては60a,60b,60cの符号を付している。
薬剤手撒き装置20では、予備撒きに先立って予備撒きカセット30が薬剤分包機10の筐体11から引き出され(図8(b)参照)、そのマス33,33…に図示しない指示箋や表示に従って薬剤が予備撒きされ、予備撒き後は、予備撒きカセット30が筐体11の中に戻される。このとき、多列コンベア40はJ初期状態で停止しており、その各列のコンベア44,44…に装着されている区画室60,60…は総て空になっている(図2(a)参照)。
そうすると、循環運動した列のコンベア44の区画室60,60…のうち薬剤排出位置に来て列の先頭になっていた区画室60から一室分の薬剤8が排出され、それがホッパ13を介して包装機12に投入される。そして、そのような一区分ずつの薬剤排出が、薬剤撒き分け方に対応した薬剤排出順で、分包の度に、繰り返される。
コンベア44が駆動されて無端ベルトが縦面内で循環運動を始めると(図2(d)参照)、その縦面内のコンベア送りによって複数の区画室60,60…が循環移動を始め、コンベア44の上側に並んでいる区画室60,60…のうち先頭の区画室60aが前進から下向きに傾動し始めるとともに、その下方で既に横向きか下斜めになっていた区画室60bが、そのうち少なくとも区画室60bの前方分割体61は、下向きになる。
そして、コンベア44による縦面内のコンベア送りが区画室60,60…列設ピッチで1ピッチ分だけ完了する前に、区画室60aでは、前方分割体61の転回の進行に伴う連結部63の進行によって後方分割体62の当接部65が被当接部材22から外れるので、上述した1ピッチ分のコンベア送り完了時には、後続の区画室60から薬剤8,8…を排出する態勢が整う(図2(c)参照)。
次に、一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方および薬剤排出順について、一日当り朝・昼・夕・夜の4回服用を1週間繰り返す例(図3(a)参照)と、一日当り朝・昼・夕の3回服用を2週間繰り返す例(図3(b)参照)を説明する。
薬剤分包機10やその上位装置などから薬剤手撒き装置20に調剤指示データ72が送られて来ると、薬剤手撒き装置20の制御装置70では、設定プログラム71の処理によって、調剤指示データ72がデータメモリに記憶保持される。
ここでは(図3参照)、一列完了後次列進行の動作等について述べるので、全域について一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方で予備撒きすることが決定されたものとする。そうすると、調剤指示データ72の内容が一日当り朝・昼・夕・夜の4回服用を1週間繰り返すものである場合(図3(a)参照)、制御装置70の設定プログラム71の処理によって、1行1列目のマス33に1日目の朝の撒き分が割り当てられ、2行1列目のマス33に1日目の昼の撒き分が割り当てられ、3行1列目のマス33に1日目の夕の撒き分が割り当てられ、4行1列目のマス33に1日目の夜の撒き分が割り当てられ、2行1列目のマス33に2日目の朝の撒き分が割り当てられ、以下同様に繰り返して、4行7列目のマス33に7日目の夜の撒き分が割り当てられ、その情報が領域分割データ73に書き込まれるとともに、対応した薬剤予備撒きの表示や案内が行われる。
また、同じく全域で一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方が指定されているが、一日当り朝・昼・夕の3回服用を2週間繰り返す場合(図3(b)参照)を説明する。
この場合、制御装置70の設定プログラム71の処理によって、1行1列目のマス33に1日目の朝の撒き分が割り当てられ、2行1列目のマス33に1日目の昼の撒き分が割り当てられ、3行1列目のマス33に1日目の夕の撒き分が割り当てられ、2行1列目のマス33に2日目の朝の撒き分が割り当てられ、以下同様に繰り返して、3行7列目のマス33に7日目の夕の撒き分が割り当てられる。さらに、2週目分に行単位での分割を優先する領域分割が採用されて、5行1列目のマス33に8日目の朝の撒き分が割り当てられ、6行1列目のマス33に8日目の昼の撒き分が割り当てられ、7行1列目のマス33に8日目の夕の撒き分が割り当てられ、5行2列目のマス33に9日目の朝の撒き分が割り当てられ、…、7行7列目のマス33に14日目の夕の撒き分が割り当てられる。
次に、一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方および薬剤排出順について、一日当り朝・昼・夕・夜の4回服用を2週間繰り返す例(図4(a)参照)と、一日当り朝・昼・夕の3回服用を2週間繰り返す例(図4(b)参照)を説明する。ここでは、全域で一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方が採用されているものとする。また、1週目分や2週目分といった週毎での領域分割を試行する際に、上述した一列完了後次列進行では行単位での分割が優先採用されたが、ここで述べる一行完了後次行進行では列単位での分割を優先する領域分割が行われるものとするので、1〜4列目と、5〜6列目とに2分割される。
また、同じく全域で一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方が指定されているとして、一日当り朝・昼・夕の3回服用を2週間繰り返す場合(図4(b)参照)を説明する。
この場合、制御装置70の設定プログラム71の処理によって、1〜3列目と5〜7列目とへの領域分割がなされるとともに、1行1列目のマス33に1日目の朝の撒き分が割り当てられ、1行2列目のマス33に1日目の昼の撒き分が割り当てられ、1行3列目のマス33に1日目の夕の撒き分が割り当てられ、2行1列目のマス33に2日目の朝の撒き分が割り当てられ、…、7行3列目のマス33に7日目の夕の撒き分が割り当てられる。さらに、1行5列目のマス33に8日目の朝の撒き分が割り当てられ、1行6列目のマス33に8日目の昼の撒き分が割り当てられ、1行7列目のマス33に8日目の夕の撒き分が割り当てられ、2行5列目のマス33に9日目の朝の撒き分が割り当てられ、…、7行7列目のマス33に14日目の夕の撒き分が割り当てられる。
次に、一列完了後次列進行と一行完了後次行進行との切り替えを伴う薬剤撒き分け方および薬剤排出順について、一列完了後次列進行を先行させ一行完了後次行進行を後に行う例を説明する。
この場合(図5(a)参照)、一日当り朝・昼・夕の3回服用を18日間繰り返す処方に対応した薬剤予備撒きを一カセットで済ますために、薬剤撒き分け方の異なる領域分割が行われるが、一列完了後次列進行の先行が指定されているので、作業者による入力パネルでの選択指示等にもよるので一概には言えないが、例えば、1〜3行目の部分領域と4〜6行目の部分領域と7行目の部分領域とに分割されるとともに、1〜3行目の部分領域と4〜6行目の部分領域とには一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方が割り振られ、7行目の部分領域には一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方が割り振られる。
次に、一列完了後次列進行と一行完了後次行進行との切り替えを伴う薬剤撒き分け方および薬剤排出順について、一行完了後次行進行を先行させ一列完了後次列進行を後に行う例(図5(b)参照)を説明する。この場合(図5(b)参照)、やはり一日当り朝・昼・夕の3回服用を18日間繰り返す処方に対応した薬剤予備撒きを一カセットで済ますために、薬剤撒き分け方の異なる領域分割が行われるが、一行完了後次行進行の先行が指定されているので、作業者による入力パネルでの選択指示等にもよるので一概には言えないが、例えば、予備撒き範囲が1〜3列目の部分領域と4〜6列目の部分領域と7〜8列目の部分領域とに分割されるとともに、1〜3列目の部分領域と4〜6列目の部分領域とには一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方が割り振られ、7〜8列目の部分領域には一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方が割り振られる。
具体的には(図6(a)参照)、据置型薬剤手撒き装置80は、既述した据置型薬剤手撒き装置16を改造したものであり、本体部16aを改造した本体部81と、制御部16bのハードウェアを引き継いだ制御装置90と、画面表示部および操作部としてそのまま引き継いだタッチパネル16cとを具備している。
図示した本体部81には情報担体15aに対応した情報書込器82が付設されているが、これは任意の付設部材である。例えば、情報担体15aがデータキャリア等であれば対応する情報書込器82が付設されるが、情報担体15aがバーコードラベル等であれば情報書込器82は付設されない。
そうすると、以下、薬剤手撒き装置20について上述したのと重複する内容は簡潔に述べるが、据置型薬剤手撒き装置80では、先ず、設定プログラム91の処理によって調剤指示データ72が取得される。
こうして、据置型薬剤手撒き装置80で手撒きした薬剤も、一列完了後次列進行の撒き分け方であれ一行完了後次行進行の撒き分け方であれ、薬剤手撒き装置20で手撒きした薬剤と同様、適切に分包される。
ホッパ13aやホッパ13bは何れか一方だけでも良く、ホッパ13a,13b,13cは更に細分化されていても良い。
上記実施例の区画室60では、前方分割体61と後方分割体62とが合体時に分割箇所で当接し合うだけであったが、前方分割体61の両側部と後方分割体62の両側部とが内外に重なるようになっていても良く、例えば前方分割体61の長い両側部の一部が後方分割体62の短い両側部の内側に入り込むようにしても良い。
上記実施例の多列コンベア40では、各列のコンベア44,44…の間に設けられているものとして伝動ギヤ45にしか言及しなかったが、区画室60の移動を安定化させる仕切板などを各列の間や列外等に設けても良く、飛び跳ねた薬剤8の不所望な紛失や混入を防止する隙間閉塞板などを適宜箇所に設けても良い。
上記実施例2では、据置型薬剤手撒き装置80として、予備撒きカセット着脱時に蓋を開閉するタイプ(例えば特許文献2参照)のものを図示したが、予備撒き時に予備撒きカセットを差し込むタイプ(例えば特許文献3参照)のものが排除される訳ではない。
また、筐体に薬剤手撒き装置を装備する具体的な態様は、上記実施例のように予備撒きカセットを筐体から引き出し可能に実装する態様に限られる訳ではない。予備撒きカセットのマスに薬剤を予備撒きできれば良いので、例えば、予備撒きカセットを筐体上面に固定しても良く、予備撒きカセットを筐体の天板に着脱するのでも良い。
11…筐体、12…包装機、13…ホッパ(薬剤収集機構)、
14…組込型薬剤手撒き装置、15…予備撒きカセット、15a…情報担体、
16…据置型薬剤手撒き装置、16a…本体部、16aa…薬剤投入用開口、
16b…制御部、16c…タッチパネル(画面表示部,操作部)、
20…薬剤手撒き装置、22…被当接部材、
30…予備撒きカセット、33…マス(区分収容体)、34…視認用マーク、
40…多列コンベア(コンベヤー)、44…コンベア(一列分)、
45…伝動ギヤ(駆動機構)、46…電動モータ(駆動機構)、
60…区画室(区分収容体)、61…前方分割体、62…後方分割体、
63…連結部、64…取付部、65…当接部、
70…制御装置(コントローラ)、71…設定プログラム、
72…調剤指示データ、73…領域分割データ、74…選択プログラム、
75…一列完了後次列進行プログラム、76…一行完了後次行進行プログラム、
80…据置型薬剤手撒き装置、81…本体部、82…情報書込器、
90…制御装置、91…設定プログラム、92…データ引渡プログラム
Claims (5)
- 多行多列に並んだ多数のマスを具備した予備撒きカセットを着脱可能に保持しうるカセット保持機構と、前記予備撒きカセットへの薬剤撒き分け方を提示する提示手段とを備えた薬剤手撒き装置において、
前記提示手段が、前記予備撒きカセットより行数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備していて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取ることができ且つ各列のコンベア毎に駆動機構が設けられていて各列毎に独立して前記区画室に係る縦面内のコンベア送りを行うことができる自装置装備の又は他装置装備の多列コンベアが一列分のコンベア送りを該当する一列に係る区画室複数個分のコンベア送りにて行うことにより何れか一列分のコンベア送りを完了させてから他の一列分のコンベア送りを行う一列完了後次列進行の薬剤排出順に対応した一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方を提示するか否かを選択する第1選択手段と、前記多列コンベアが一行分のコンベア送りを該当する複数列に係る区画室一個分のコンベア送りにて行うことにより何れか一行分のコンベア送りを完了させてから他の一行分のコンベア送りを行う一行完了後次行進行の薬剤排出順に対応した一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方を提示するか否かを選択する第2選択手段と、前記予備撒きカセットに係る予備撒き範囲を部分領域に分割するか否かを選択する第3選択手段と、前記第3選択手段による前記予備撒き範囲の分割が無かったときには前記予備撒き範囲の全域について一括で前記一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方と前記一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方とのうち何れを提示するのかを選択する第4選択手段と、前記第3選択手段による前記予備撒き範囲の分割が有ったときには分割された複数の部分領域について個別に前記一列完了後次列進行の薬剤撒き分け方と前記一行完了後次行進行の薬剤撒き分け方とのうち何れを提示するのかを選択する第5選択手段とを具備していることを特徴とする薬剤手撒き装置。 - 前記多列コンベアが自装置に装備されており、更に、前記駆動機構を制御して前記多列コンベアを各列毎に動作させる制御手段が、一列分のコンベア送りを該当する一列に係る区画室複数個分のコンベア送りにて行わせることにより何れか一列分のコンベア送りを完了させてから他の一列分のコンベア送りを行わせる一列完了後次列進行手段と、一行分のコンベア送りを該当する複数列に係る区画室一個分のコンベア送りにて行わせることにより何れか一行分のコンベア送りを完了させてから他の一行分のコンベア送りを行わせる一行完了後次行進行手段とを具備していて、前記提示手段の選択した薬剤撒き分け方に対応した薬剤排出順で前記多列コンベアを動作させるようになっていることを特徴とする請求項1記載の薬剤手撒き装置。
- 薬剤撒き分け方の分かるデータを外部から入力するデータ受取手段が、設けられており、前記制御手段が、前記データ受取手段の入力したデータから分かる薬剤撒き分け方に対応した薬剤排出順で、前記多列コンベアを動作させるようになっていることを特徴とする請求項2記載の薬剤手撒き装置。
- 前記提示手段の選択した薬剤撒き分け方が分かるデータを外部に出力するデータ引渡手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の薬剤手撒き装置。
- 前記マスの並びからなる行列の行数が7の整数倍になっており、前記行列の列数が4の整数倍であって8以上になっており、薬剤撒き分け時に前記マスが直に又は間接的に視認される部位に、前記行列を7行4列ずつに分けた複数の部分行列それぞれに対応付けて、視認用マークが付されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬剤手撒き装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015141002A JP6460337B2 (ja) | 2015-07-15 | 2015-07-15 | 薬剤手撒き装置 |
PCT/JP2016/002953 WO2017006525A1 (ja) | 2015-07-06 | 2016-06-20 | 薬剤手撒き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015141002A JP6460337B2 (ja) | 2015-07-15 | 2015-07-15 | 薬剤手撒き装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017018514A JP2017018514A (ja) | 2017-01-26 |
JP6460337B2 true JP6460337B2 (ja) | 2019-01-30 |
Family
ID=57887214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015141002A Active JP6460337B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-15 | 薬剤手撒き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6460337B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7084086B1 (ja) | 2022-03-25 | 2022-06-14 | 伊那食品工業株式会社 | 耐熱性ゲル用製剤、および耐熱性ゲル |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006151399A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Takazono Sangyo Co Ltd | 薬剤供給機構及び薬剤分包装置 |
JP4931870B2 (ja) * | 2008-07-02 | 2012-05-16 | 株式会社トーショー | 薬剤手撒き装置 |
JPWO2011125650A1 (ja) * | 2010-04-02 | 2013-07-08 | 株式会社湯山製作所 | 薬剤供給装置 |
NL2007384C2 (nl) * | 2011-09-09 | 2013-03-12 | Ppm Engineering B V | Systeem en werkwijze voor het verpakken van gedoseerde hoeveelheden vaste medicijnen. |
TWI562773B (en) * | 2012-07-07 | 2016-12-21 | Tosho Inc | Drug manually dispensing apparatus |
KR101470866B1 (ko) * | 2013-05-30 | 2014-12-09 | 주식회사 인포피아 | 약제포장장치의 정제분배기 |
-
2015
- 2015-07-15 JP JP2015141002A patent/JP6460337B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7084086B1 (ja) | 2022-03-25 | 2022-06-14 | 伊那食品工業株式会社 | 耐熱性ゲル用製剤、および耐熱性ゲル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017018514A (ja) | 2017-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4093856B2 (ja) | 薬剤供給装置 | |
JP4953652B2 (ja) | 薬剤手撒き装置 | |
US8083078B2 (en) | Vibration-based ejection cassette, drug dispensing apparatus, PTP dispensing apparatus, pharmaceutical product storage apparatus and PTP dispensing system | |
JP2012135388A (ja) | 錠剤分包機 | |
CN105050899A (zh) | 根据预定的处方数据用药物个人定制地填充泡罩包装的设备和方法 | |
JP2010082052A (ja) | 薬剤供給装置 | |
CN104918856A (zh) | 根据预定的处方数据用药物个人定制地填充泡罩包装的设备 | |
JP6362112B2 (ja) | 薬剤手撒き装置 | |
JP2000024087A (ja) | 調剤システム | |
JP2509822B2 (ja) | 薬剤分包機 | |
JP6460337B2 (ja) | 薬剤手撒き装置 | |
WO2017006525A1 (ja) | 薬剤手撒き装置 | |
JPS5922002Y2 (ja) | 錠剤分包機における連続投入機構 | |
JPH04272758A (ja) | 調剤装置 | |
JP2017018512A (ja) | 薬剤手撒き装置 | |
CN115361933A (zh) | 药剂排出装置以及药剂排出装置的控制方法 | |
JP2019118657A (ja) | 薬剤分包機 | |
JP2007020897A (ja) | 薬品類カセット及び払出装置ならびに払出システム | |
JPS5822401B2 (ja) | 自動分包装置 | |
JP2006115970A (ja) | 調剤用薬剤払出装置 | |
JP4931868B2 (ja) | 薬剤手撒き装置 | |
JPH068902A (ja) | 薬剤分包機 | |
JPH03182405A (ja) | 薬品の供給方法 | |
JP2000024086A (ja) | 調剤用薬剤払出装置 | |
JP2536394Y2 (ja) | 薬剤手撒き装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180619 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180629 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181107 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20181115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6460337 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |