JP6458670B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
装着部を有する筐体と、
前記筐体の装着部に、基準とする水平面に対して上向きに傾斜する挿入方向に沿うよう挿入され及び抜き出されて着脱されるとともに、前記挿入が完了した位置で前記挿入方向の上流側端部が持ち上げられて前記水平面に平行な姿勢に保持される着脱ユニットと、
前記筐体の装着部のうち前記挿入方向の下流側になる端部に配置され、前記着脱ユニットの挿入方向の下流側端部が嵌め入れられて保持される保持孔を有する保持部材と、
前記保持部材に取り付けられ、前記保持孔に嵌め入れられる前記着脱ユニットの下流側端部を当該保持孔の上面部に向けて下方から弾性的に押圧する押圧面を有する押圧部材と、
を備え、
前記押圧部材は、前記保持部材に対して、前記保持孔の上面部と接近及び離間する方向に変位し得るとともに前記押圧面が前記挿入方向の上流側に向く方向に傾くよう変位し得る状態で取り付けられているものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1又はA2の画像形成装置において、前記押圧部材は、前記押圧面のうち前記挿入方向の少なくとも上流側になる端部が前記挿入方向に沿うように傾斜する傾斜面を含む形状で形成されているものである。
この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A1からA3のいずれかの画像形成装置において、前記押圧部材に突起が設けられ、前記着脱ユニットの下流側端部に前記押圧部材の突起が嵌り合う窪みが設けられているか、又は、前記押圧部材に窪みが設けられ、前記着脱ユニットの下流側端部に前記押圧部材の窪みに嵌り合う突起が設けられているものである。
この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A3の画像形成装置において、前記押圧部材の前記押圧面に突起が設けられ、前記着脱ユニットの端部に前記押圧部材の突起が嵌り合う窪みが設けられており、前記押圧部材の前記押圧面における突起は、前記挿入方向の上流側の部分が前記押圧面における傾斜面と連続する傾斜面を有しているものである。
上記発明A4の画像形成装置では、押圧部材と着脱ユニットの下流側端部に突起及び窪みを配分して設けない場合に比べて、着脱ユニットの下流側端部が保持部材の保持孔から抜け出して着脱ユニットが装着部から抜き出るおそれを簡単に低減できる。
上記発明A5の画像形成装置では、押圧部材における押圧面の突起に傾斜面を形成しない場合に比べて、着脱ユニットの下流側端部を保持部材の保持孔に、より円滑に嵌め入れることができる。
図1から図6は、実施の形態1に係る画像形成装置等を示すものである。
図1はその画像形成装置の外観(外装カバー14を開けた状態の外観)を示し、図2はその画像形成装置の内部の構成を示し、図3はその画像形成装置において現像剤回収容器を取り外して作像装置が露出する状態の一部を示し、図4から図6はその画像形成装置に着脱自在に取り付けられる着脱ユニットを示している。なお、図1等の各図面に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さ及び奥行の各方向を示す直交座標軸(の方向)である。
実施の形態1に係る画像形成装置1は、現像剤で構成される画像を記録媒体の一例である記録用紙9に形成するものであり、例えば、情報端末機等の外部機器から入力される画像情報を受けて画像の形成を行うプリンタとして構成されている。
このうち、支持ロール32aは駆動ロール及び二次転写バックアップロールとして、支持ロール32bは清掃バックアップロールとして、支持ロール32cは張力付与ロールとして、支持ロール32d,32eは中間転写ベルト31の一次転写面を形成する面出しロールとして、それぞれ構成されている。
この給紙装置40は、筐体10に対して引き出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を積載板42の上に積み重ねた状態で収容する単数又は複数の用紙収容体41と、用紙収容体41から記録用紙9を1枚ずつ送り出す送出装置43を備えている。給紙装置40では、画像形成時になると、所要の記録用紙9を用紙収容体41から送出装置43により1枚ずつ送り出す。給紙装置40から送り出された記録用紙9は、一点鎖線で示す搬送経路に沿って進み、その搬送経路上に配置された搬送時期調整ロール対44により二次転写時期に合わせて中間転写装置30の二次転写位置(二次転写装置35が中間転写ベルト31に接触している部位)に最終的に送り込まれる。
この定着装置45は、その装置の筐体の内部に、所要の方向に回転駆動するとともに加熱手段により加熱されて表面温度が所要の温度に保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱回転体46と、この加熱回転体46の回転軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動して回転するロール形態、ベルト形態等の加圧回転体47等を設置して構成されている。
そして、画像形成装置1においては、図3から図9等に示されるように、作像装置2(Y,M,C,K)を構成する構成品の一部である感光ドラム21、帯電装置22、現像装置24(Y,M,C,K)及びドラム清掃装置26が共通の支持フレーム201に支持されて一体化されており、その全体が画像形成装置1の筐体10の一部に設けられる装着部13に対して着脱自在に取り付けられるユニット構造物(着脱ユニット20Y,20M,20C,20K)として構成されている。
また、中間転写装置30は、その中間転写装置30を装着するための空間として筐体10の一部に形成された図示しない装着部に位置決めされた状態で取り付けられている。しかも、中間転写装置30は、二次転写装置35を除いた部分(転写ユニット300:図15)が、筐体10の装着部13の上方に位置する専用の装着部から例えば着脱ユニット20の抜き出し方向D2と同じ方向に引き出され、筐体10の外部に露出した状態にできるよう取り付けられている。
この着脱ユニット20(Y,M,C,K)の装着部13に対する着脱は、概略、次のように行われるよう構成されている。なお、画像形成装置1では、この着脱ユニット20の着脱の際、中間転写装置30を例えば着脱ユニット20(の感光ドラム21)に対して離間させる、接近させる等の変位動作及びそのための変位機構を不要にしている。
このとき着脱ユニット20は、図16等に示されるように、その挿入方向D1の上流側になる端部が中間転写装置30から離間する方向に変位した状態で挿入されて収容されるようになっている。これにより、着脱ユニット20は、感光ドラム21が挿入方向D1の上流側になる端部側において中間転写ベルト31(実際には一次転写装置34の転写ロールに支持されているベルト部分)から下方に離間するようにずれ、ユニット全体として片側が下がって傾いた状態に保たれる。このとき各着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図17等に示されるように、その挿入方向D1の上流側になる端部(側板201Aが存在する側の端部)が、装着部13において画像形成動作が可能な位置から少し下がった状態になる。
このとき着脱ユニット20は、後述する操作レバー(50)を操作することにより、その挿入方向D1の上流側になる端部が中間転写装置30に対して接近する方向(E1)に変位させられた状態になる。これにより、着脱ユニット20は、図18等に示されるように、感光ドラム21(の外周面)が挿入方向D1の上流側になる端部側も含めて中間転写ベルト31(実際には一次転写装置34のロールに支持されているベルト部分)に全域にわたって接触した状態に保れる。
この際、その抜き出しに先立って、まず後述する操作レバー(50)を操作することにより、着脱ユニット20の挿入方向D1の上流側になる端部を中間転写装置30から離間する方向に変位させた状態(位置決めが解除された状態)にする。これにより、着脱ユニット20は、前述したように感光ドラム21が挿入方向D1の上流側になる端部側において中間転写ベルト31から下方に離間するようにずれ、ユニット全体として傾いた状態にされる。このとき各着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、装着部13に挿入した段階での状態と同様に、その挿入方向D1の上流側になる端部(201A)が装着部13において正規の位置から少し下方に下げられた状態にされる(図16等)。
着脱ユニット20(Y,M,C,K)はいずれも、図4から図8等に示されるように、感光ドラム21、帯電装置22、現像装置24(Y,M,C,K)及びドラム清掃装置26を支持フレーム201に支持させて一体化した構造物である。
このうち支持フレーム201は、主に2つの側板201A,201Bで構成されており、また側板201A,201Bをつないで保持する図示しない連結部材等で構成されている。
また、この現像ロール241(のスリーブ241a)は、図5、図7等に示されるように、着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側になる端部に、回転動力を受けるための軸継手としての被駆動側カップリング245が筐体240の端部から突出した状態で取り付けられている。
さらに、現像装置24(Y,M,C,K)は、筐体240の一部と支持フレームの側板201A,201Bとの間に取り付けられるコイルバネ248により矢印H1で示す方向に押された状態になっている。これにより、現像装置24は、現像ロール241のトラッキングロール244が感光ドラム21のフランジ部212,213に接触する状態が補助されている。
また、着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5〜図6等に示されるように、装着部13に装着して収容されたときに挿入方向D1の下流側になる端部を、中間転写装置30に対して接近及び離間する方向(矢印E1,E2で示す方向)に変位させる操作を行う操作レバー50が設けられている。このときの接近及び離間する方向E1,E2は、着脱ユニット20の一定の方向である挿入方向D1及び抜き出し方向D2とは異なる方向である。この接近及び離間する方向E1,E2は、例えば、その挿入方向D1等に対してほぼ直交する重力方向が設定される。
具体的には、操作レバー50は、着脱ユニット20の上記下流側端部を中間転写装置30に対して接近する方向E1に変位させるときには、矢印J1で示す起こす方向に揺動させるように操作し、反対に、着脱ユニット20の上記下流側端部を中間転写装置30に対して離間する方向E2に変位させるときには、矢印J2で示す倒す方向に揺動させるように操作するようになっている。
なお操作レバー50は、図示しないコイルばねにより、その倒す方向J2に揺動させられるよう弾性的に押された状態になっている。その図示しないコイルばねは、そのコイル部を軸受け部52に取り付けたうえで、その一端部を側板201Aに接触させ、その他端部を本体部51に接触させた状態で取り付けられる。
また、変位底部53は、例えばその側面に形成した案内溝55の上端55aが本体部51の下方部位に設けた突起部51に接触することにより、軸部52から離間する方向K2への移動が規制されるようになっている。また、変位底部53は、例えばその上端の一部(切欠き部)53bが本体部51に設けた停止突出部51dに接触することにより、軸部52に接近する方向K1への移動が規制されるようになっている。
また、着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5〜図9等に示されるように、現像装置24とドラム清掃装置26の間に、露光装置23を収容して配置するための配置空間部203が設けられている。
配置空間部203は、その全体が着脱ユニット20の挿入方向D1及び抜き出し方向D2にほぼ沿って延びる細長い空間であり、また、着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側(奥側)になる端部側が開口し、着脱ユニット20の挿入方向D1の上流側(手前側)になる端部側が閉鎖した空間になっている。
また、着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図5〜図6、図9等に示されるように、その挿入方向D1の下流側(奥側)に位置する支持フレームの側板201Bに取付け固定用の突起部205が設けられている。
突起部205は、側板201Bのうちドラム清掃装置26の下方側になる部位に、着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側にむけて突出した状態で設けられている。この突起部205は、装着部13における後述の保持部(15)に形成される取付け孔(17)に嵌め入れられる。これにより、突起部205は、支持フレームの側板201Bの下部を保持部(15)に固定した状態で取り付けるようになっている。
この位置決め用の接触面部206は、側板201Aの上端部において感光ドラム21の円弧状の外周面とほぼ同じ高さになる位置に、感光ドラム21の外周面の曲率とほぼ同じ曲率の円弧からなる曲面の部位として設けられている。この接触面部206は、上記位置決めの際に、装着部13に配置されている中間転写装置30の後述する支持板(301)に形成された位置決め受け形状部(302)に接触して嵌め合わせられた状態に保たれる。これにより、接触面部206は、装着部13に挿入して収容される着脱ユニット20(厳密には挿入方向D1上流側になる端部)における感光ドラム21を、中間転写装置30における中間転写ベルト31との接触位置に対して位置決めするようになっている。
着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図9等に示されるように、現像装置24の筐体240のうち露光装置23が収容されて配置される上記配置空間部203に対面する部位に、露光装置23における後述する第1の案内部(75)が嵌め入れられて案内される第1の被案内部71が設けられている。
第1の被案内部71は、現像装置24の筐体240における挿入方向D1の下流側になる端部に、上記配置空間部203内にむけて突出するとともに上下方向に離れて向き合う状態になる2つの対向突出部71a,71bを設け、その2つの対向突出部71a,71bの間に第1の案内部(75)を嵌め入れる被案内用空間71cを存在させた形態からなる部位として形成されている。この第1の被案内部71は、その被案内用空間71cに第1の案内部(75)が嵌め入れられたときのみ案内される。このことから第1の被案内部71は、一時案内部の被一時案内部として使用される。
第2の被案内部73は、ドラム清掃装置26の筐体260又は連結部材の下端部に、上記露光装置23の配置空間部203とは反対側にむけて突出するとともに挿入方向D1に沿って所要の長さ(案内される長さ)Gm2(図28)を有する板状の部位として形成されている。この第2の被案内部73は、装着部13における第2の案内部(77)に嵌め入れられるときに、その案内部(77)と協働して着脱ユニット20の挿入方向D1及び抜き出し方向D2に沿う移動を案内するとともに着脱ユニット20を装着部13に支持する。
突出部74は、側板201Aの下部の内面側に、現像装置24の筐体240の下端部又は後述する誤装着防止手段の被嵌合突起(85)と向き合う方向に突出した部位として形成されている。この突出部74は、着脱ユニット20を装着部13に挿入した後に位置合わせする際、装着部13における後述の嵌入部(78)に嵌め入れられて移動することで保持される。これにより、突出部74は、着脱ユニット20の側板201Aの下部を装着部13に保持させるとともに着脱ユニット20の挿入方向D1等の方向における位置決めを行う。
着脱ユニット20(Y,M,C,K)は、図6、図7、図9、図12等に示されるように、装着部13における後述の誤装着防止手段としての嵌合溝(81)に合致したときに嵌め合わされる誤装着防止手段としての被嵌合突起85が設けられている。
露光装置23は、図13等に示されるように、発光源231を有する発光構造部230と、発光構造部230を感光体21に対して接近及び離間する方向(矢印M1,M2で示す方向)に移動させるよう支持する支持構造部232とで構成されている。
また、この誘導収容部204に設けられる誘導部28は、誘導収容部204における上記下部内壁面(底面)204bで構成されている。この誘導部28は、被誘導部27における板ばね274によるばね力(F2)を受けることができる形状及び強度からなる部位である。
また、板バネ274は、特にそのS字の下端部が、着脱ユニット20を装着部13に挿入するときに着脱ユニット20の誘導収容部204の内部空間(特に下部内壁面204b)に導入されやすくする昇り勾配の傾斜面からなる導入面部274aと、誘導収容部204内に収容された段階でその誘導収容部204の底面204bに安定して保持される水平面になる設置端部274bとを有する形状に形成されている。
この第1の案内部75は、着脱ユニット20における第1の被案内部71に嵌め入れられると、その着脱ユニット20を挿入方向D1及び抜き出し方向D2に沿ってそれぞれ案内する。ただし、この案内部75は、後述するように第1の被案内部71が嵌め入れられたときだけ案内する一時案内部として機能する。
一方、これらの着脱ユニット20(Y,M,C,K)が着脱自在に装着される筐体10の装着部13は、図15から図22等に示されるように、4つの着脱ユニット20が設置される板状の装着台131と、装着台131のうち着脱ユニット20の挿入方向D1下流側(奥側)になる部位に設置されて着脱ユニット20の挿入方向D1下流側の端部を保持する保持部15と、装着台131のうち着脱ユニット20の挿入方向D1上流側(手前側)になる部位の上方に設置されて中間転写装置30の一部を構成する手前側の支持板301等を備えている。
この保持部15は、板状の本体150に、各着脱ユニット10における感光ドラム21の軸部214を嵌め入れて保持する保持孔16と、各着脱ユニット10における突起部205が嵌め入れられて固定される取付け孔17とが設けられた部材として構成されている。また、保持部15は、装着部13の奥側に配置される図示しない支持フレームに固定された状態で取り付けられている。図23から図25における符号158A,158Bは、保持部15の本体150を図示しない支持フレームに固定するときに使用する固定ネジを通すためのネジ通し孔である。また、図25における符号159はネジ通し孔158Bに通された固定ネジを示す。
また、押圧部材18は、その本体部180の下部に着脱ユニット20の挿入方向D1の下流側にむけて突出する板状の形状からなる突出部183と、その本体部180の下部に下方にむけて突出する形状からなるとともにコイルバネ19の上端開口部19aが挿し込まれて固定されるバネ固定部184と、その本体部180の半円弧状の両端部になる外表面に押圧部材18の移動を規制するための後述の移動規制孔(154,155)に挿し入れられる挿入突部185,186がそれぞれ設けられている。
第2端部面部182bは、基準の水平面(図25における二点鎖線SH)と平行する面として形成されている。第1端部面部182aは、図25に示されるように、着脱ユニット20の挿入方向D1(基準の水平面SHに対して角度θ1をなす方向)に沿うよう形成する傾斜面182cを含む形状で形成されている。傾斜面182cは、基準の水平面SHに対して角度θ2をなす面で形成されている。このときの角度θ2は、例えば5°以上20°以下の範囲内で設定される。実施の形態1における第1端部面部182aは、その全域が基準の水平面SHに対して角度θ2をなす傾斜面182cで形成されている。
実施の形態1における突起187は、着脱ユニット20の挿入方向D1の上流側になる部分(頂部)が、本体部180の押圧面182における傾斜面182cと連続する傾斜面187aを有する形状で形成されている。また、突起187は、挿入方向D1の下流側の端部が、着脱ユニット20の挿入方向D1に対して例えば60°以下の角度で下方側に傾く斜面や円弧状の曲面からなる形状で形成されている。
また、コイルバネ用の下部配置部分151bは、押圧部材18の本体180におけるバネ固定部184とコイルバネ19とを収容することができる寸法で形成されている。この下部配置部分151bの下端面には、コイルバネ19の下端開口部19bが隙間をあけて挿し込まれて保持される突起状のバネ保持部156が設けられている。
また、押圧部材18は、その挿入突部185,186が移動規制孔154,155に対して上下左右に隙間S6が発生し得る状態で挿し込まれて保持される。ここで、上下左右の隙間S6における上下の隙間は、上記接近する方向N1及び離間する方向N2に変位することを許容する隙間であり、また上下左右の隙間S6における左右の隙間は、上記挿入方向D1及び抜き出し方向D2に変位することを許容する隙間である。これにより、押圧部材18は、保持部の本体部180の収容配置部151において、保持孔16の上面部16aと接近及び離間する方向N1,N2に変位し得る状態で配置されるとともに、着脱ユニット20の挿入方向D1(又は抜き出し方向D2)に沿うように変位し得る状態で配置される。
このような押圧部材18の上記各方向N1,N2,Pへの変位は、押圧部材18がその下部においてコイルバネ19で弾性的な力で支えられていることによっても可能になっている。
嵌合溝81は、装着台131において区分けされた部位132(Y,M,C,K)毎に設けられ、全体として4つの嵌合溝81Y,81M,81C,81Kで構成されている。これらの嵌合溝81(Y,M,C,K)は、図26等に示されるように、装着台131の上記端部に共通の面積及び平面形状で区画されてなる区画面部134のうち予め設定された所定の位置に、着脱ユニット20の挿入方向D1に沿って延びる所定の深さ及び長さからなる溝形状の部位として形成されている。
この嵌合溝81は、上方が開口(解放)された直線状の溝形状で構成されている。また、嵌合溝81(Y,M,C,K)の深さは、各着脱ユニット20における被嵌合突起85(Y,M,C,K)の突出高さよりも少し大きい寸法に設定されている。さらに、嵌合溝81(Y,M,C,K)の挿入方向D1に沿う長さはすべて共通の寸法に設定されている。その長さは、例えば、着脱ユニット20を装着部13に挿入したときに予め定めた挿入停止位置で被嵌合突起81(Y,M,C,K)が衝突して停止できる位置まで延ばされた長さに設定されている。
固定面部135は、上面が例えば平面で形成された部位であり、区分けされた部位132(Y,M,C,K)毎に1つずつ設けられている。この固定面部135は、着脱ユニット20の位置決めの際に操作レバー50が操作されたときにその操作レバー50における変位底部53が移動して接触し、その接触した状態にある変位底部53を保持することになる(図43)。
嵌入部78は、着脱ユニット20の挿入方向D1上流側になる端部が装着部13において位置決め方向に変位させられるときの方向(中間転写ベルト31に接近する方向E1)に沿って上方側に延びるように切り込まれ、上端が閉じられた切欠き形状からなる部位として形成されている。また、嵌入部78は、上記固定面部135のうち嵌合溝81側寄りの端部に存在する状態で形成されている。この嵌入部78も、区分けされた部位132(Y,M,C,K)毎に1つずつ設けられている。
図28では、その中段の位置に装着部13における区分けされた部位132の1つを示し、その上段の位置に正しく挿入された着脱ユニット20(の挿入完了の位置)をその底面側から見たときの状態で示し、その下段の位置に誤って挿入された着脱ユニット20X(の挿入途上の位置)をその底面側から見たときの状態で示している。
また、装着部13における第2の案内部77A,77Bは、挿入方向D1に沿う上流側の端部及び下流側の端部に分かれて配置された各案内長さGL1,GL2を有するものであって、着脱ユニット20における第2の被案内部73を案内部77Aが先に案内し始め、続いて案内部77Bも加わって案内するものである。一方、第2の案内部77A,77Bは、正しく挿入された着脱ユニット20(図28の上段の位置に示すもの)における第2の被案内部73を共に案内及び支持するよう設定されている。
図29では、図28の場合と同様に、その中段の位置に装着部13における区分けされた部位132の1つを示し、その上段の位置に正しく挿入された着脱ユニット20(の挿入完了の位置)をその底面側から見たときの状態で示し、その下段の位置に誤って挿入された着脱ユニット20X(の挿入途上の位置)をその底面側から見たときの状態で示している。
以下、この着脱ユニット20(Y,M,C,K)の装着部13に対する着脱動作について、詳しく説明する。
はじめに、その装着に際しては、図15等に示されるように、まず各着脱ユニット20(Y,M,C,K)を装着部13の区分けされた部位132(Y,M,C,K)にそれぞれ挿入することから開始される。具体的には、着脱ユニット20は、感光ドラム21の軸部214等が配置されている側板201Bを先頭にした姿勢で、装着部13の該当する部位132に対して挿入方向D1に沿うよう移動させる。ちなみに、この挿入作業を行うときには、操作レバー50は倒された状態(図16、図36等において矢印J2で示す倒す方向に揺動させた状態)にされる。
この挿入移動が停止されることにより、画像形成装置1の使用者は、その挿入途上において着脱ユニット20Xが誤装着されているものであることを知らされることになる。
また、この誤装着の着脱ユニット20Xは、装着部13の区分けされた部位132(C)に対して挿入完了位置に近い手前側の位置まで挿入される。しかし、このときの着脱ユニット20Xは、図28や図29に示されるように、その着脱ユニット20X側にある第1の被案内部71、第2の被案内部73、及び第3の被案内部の突出端部246が、装着部13側にある第1の案内部75、第2の案内部77A及び第3の案内部304に案内されて不測の動きが規制された状態になっている。このため、誤装着の着脱ユニット20Xは、その挿入する過程において、感光ドラム21がその下方側において露光装置23に接触することやその上方側において中間転写ベルト31と接触することが確実に防止され、仮にそのような接触が発生した場合における部品の損傷等の不具合を誘発するおそれがない。
また、押圧部材18は、その押圧面182における挿入方向D1の上流側になる第1端部面部182aが挿入方向D1に沿うように傾斜する傾斜面182cで形成されているので(図25、図41)、上向きに傾斜する挿入方向D1に沿うように移動する感光ドラム21の軸部214が、押圧部材18の押圧面182から不要な摩擦抵抗等の外力を受けることなく傾斜面182cにより円滑に誘導されて進む。このことによっても、上述した感光ドラム21の軸部214が保持部15の保持孔16に対して円滑に嵌め入れられるようになる。
しかも、挿入が完了したときの作像ユニット20は、その抜き出し方向D2への移動が阻止されるよう制止される構成になっていないため、装着部13において抜き出し方向D2に移動するおそれがある。
これにより、挿入が完了したときの作像ユニット20は、感光ドラム21の軸部214における窪み214bが保持孔16の押圧部材18における突起18との嵌め合って引っ掛かった状態になるので、その抜き出し方向D2に不用意に移動することが制止される。
また、突起187は、上記傾斜面187aを有する形状で形成されているので、感光ドラム21の軸部214における窪み214bが押圧部材18における突起18と嵌め合うことも円滑に行われるようになる。
次に、装着に際しては、図18、図19、図42から図44等に示されるように、各着脱ユニット20(Y,M,C,K)を装着部13の区分けされた部位132(Y,M,C,K)においてそれぞれ位置決めするための作業が行われる。具体的には、着脱ユニット20は、各着脱ユニット20に備えられた操作レバー50をその倒した状態から起こした状態に操作する作業が行われる。
このため、操作レバー50を起こす方向J1に揺動させたときには、図42、図43等に示されるように、変位底部53が固定面部135に接触して踏ん張った状態になり、てこの原理により軸受け部52を上方に持ち上げる作用が発生する。この結果、着脱ユニット20の側板201が、軸受け部52により揺動軸部210を介して持ち上げられる。またこの際、変位底部53は、コイルばね67のばね力に抗して軸受け部52に接近する方向K1(図10(b))に変位しつつ、その底面が固定面部135に面接触した状態になり、最後に固定面部135において完全に起こされた状態になる。
これにより、着脱ユニット20における感光ドラム21が中間転写ベルト31と接触する状態が安定して保持される。また、このときの着脱ユニット20は、基準の水平面SHとのなす角度θ1がほぼゼロ(θ1≒0)になる。
また、この画像形成装置1においては、着脱ユニット20を装着部13に装着する際に、その着脱ユニット20の装着時における動きに連動して、装着部13に取り付けられている露光装置23が着脱ユニット20における感光ドラム21に接近する状態(位置決めされた状態)になる。
また、露光装置23側にある被誘導部27における接触部材273の上面部が、着脱ユニット20側にある誘導収容部204の上部における接触受け面204aに面接触する(図47)。これにより、感光ドラム21と発光構造部230との間においては、振動が同期されるようになり、発光構造部230の感光ドラム21との焦点距離が変動することが抑制される。
これにより、位置決めが完了するときの作像ユニット20における感光ドラム21の軸部214は、上記接近する方向E1への変位により保持孔16において少し変位することがあっても、保持孔16における押圧部材16が連動して変位することにより、保持孔16に保持された正常な状態に保たれる。またこれにより、このときの感光ドラム21の軸部214は、保持孔16において押圧部材18によりコイルばね19のバネ力F3を適切に受けて、保持孔16の上面部16aに接近する方向N1に弾性的に押圧された正常な状態にも保たれる。
まず、各着脱ユニット20(Y,M,C,K)における操作レバー50を、図16、図46等に示されるように、起こした状態から倒す方向J2に揺動させる。この操作レバー50の倒す方向J2への揺動操作により、変位底部53が装着部13における固定面部135との接触状態から解除されて非接触の状態になり、操作レバー50全体が横倒しの状態になる。
この結果、着脱ユニット20における感光ドラム21は、その抜き出し方向D2の下流側の端部が、中間転写装置30の中間転写ベルト31から離間した状態になる。これによって、着脱ユニット20は、その感光ドラム21全体が中間転写ベルト31から傾いて離間した状態になるので、抜き出し動作が可能な状態になる。
また、着脱ユニット20の抜き出し方向D2の上流側(挿入方向D1の下流側)になる端部では、上記着脱ユニット20の抜き出し方向D2の下流側端部(挿入方向D1の上下流側端部)の中間転写ベルト31から離間する方向E2への変位に伴って、感光ドラム21の軸部214を保持する保持部15の保持孔16において押圧部材18は、次のように変位する。すわなち、そのときの押圧部材18は、軸部214の接触時の荷重を受けて保持孔16の上面部16aから離れる方向2に沈み込むように変位するとともに、押圧面18aが挿入方向D1の上流側に向く方向Pに傾くよう変位する(図41)。これにより、着脱ユニット20の取り出し時においても、感光ドラム21の軸部214が保持部15の保持孔16から不要な摩擦抵抗等の外力を受けることなく円滑に抜き出されるようになり、その結果、着脱ユニット20の抜き出し作業も円滑に行われる。
続いて、着脱ユニット20は、装着部13から抜き出し方向D2に沿って引き出される。この抜き出しに際しては、着脱ユニット20における感光ドラム21の軸部214が装着部15における保持部15の保持孔16から抜き出されるとともに、、着脱ユニット20における側板201Bの取付け突起205が保持部15の取付け孔17から抜き出される(図34)。
また、着脱ユニット20側にある第2の被案内部73も装着部13側にある第2の案内部77Bの案内から解放される一方で、もう1つの第2の案内部77Aに嵌め入れられ始める(図28)。これにより、着脱ユニット20は、第2の案内部77Bによる案内も受け始めることになる。
また、この着脱ユニット20を取り出す際、露光装置23の発光構造部230は、その被誘導部27を構成する接触部材273等が着脱ユニット20の誘導収容部204内から抜け出した状態になる(図45、図46)。これにより、発光構造部230は、抜き出し方向D2の上流側の端部が誘導収容部204による支持がなくなって自重により下方に自然に下がり、支持構造部232において支点部材239を中心にして感光ドラム21から離間する方向M2に移動するよう揺動することになる。この結果、発光構造部230は最終的に感光ドラム21との間隔が広められた状態になる。
また、装着部13側にある露光装置23(の発光構造部230)については、着脱ユニット20を装着部13から取り外すときの動きに連動して、その着脱ユニット20における感光ドラム21から離間させた状態に切り替えられる(図45)。
実際の形態1では、保持部15の押圧部材18に突起87を設け、着脱ユニット20における感光ドラム21の軸部214に窪み214bを設ける構成例を例示したが、この他にも、例えば、保持部15の押圧部材18に窪みを設け、着脱ユニット20における感光ドラム21の軸部214にその窪みに嵌り合う突起を設けるように構成しても構わない。
10…筐体
13…装着部
15…保持部(保持部材の一例)
16…保持孔
16a…上面部
18…押圧部材
20…着脱ユニット
151…収容配置部
182…押圧面
182a…第1端部面部(押圧面のうち挿入方向の少なくとも上流側の端部)
182c…傾斜面
187…突起(突起の一例)
187a…傾斜面部
214…軸部(着脱ユニットの下流側端部の一例)
214b…窪み(窪みの一例)
D1…挿入方向
D2…抜き出す方向
N1…保持孔の上面部と接近する方向
N2…保持孔の上面部と離間する方向
SH…基準の水平面(基準とする水平面)
θ1…角度(基準とする水平面に対して上向きに傾斜するときの角度)
P …挿入方向の上流側に向く方向
Claims (5)
- 装着部を有する筐体と、
前記筐体の装着部に、基準とする水平面に対して上向きに傾斜する挿入方向に沿うよう挿入され及び抜き出されて着脱されるとともに、前記挿入が完了した位置で前記挿入方向の上流側端部が持ち上げられて前記水平面に平行な姿勢に保持される着脱ユニットと、
前記筐体の装着部のうち前記挿入方向の下流側になる端部に配置され、前記着脱ユニットの挿入方向の下流側端部が嵌め入れられて保持される保持孔を有する保持部材と、
前記保持部材に取り付けられ、前記保持孔に嵌め入れられる前記着脱ユニットの下流側端部を当該保持孔の上面部に向けて下方から弾性的に押圧する押圧面を有する押圧部材と、
を備え、
前記押圧部材は、前記保持部材に対して、前記保持孔の上面部と接近及び離間する方向に変位し得るとともに前記押圧面が前記挿入方向の上流側に向く方向に傾くよう変位し得る状態で取り付けられている画像形成装置。 - 前記保持部材は、前記保持孔の下部に、前記押圧部材が収容されて配置される収容配置部を有し、
前記押圧部材は、前記収容配置部に対して隙間が存在する状態で前記保持部材に取り付けられている請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記押圧部材は、前記押圧面のうち前記挿入方向の少なくとも上流側になる端部が前記挿入方向に沿うように傾斜する傾斜面を含む形状で形成されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材に突起が設けられ、前記着脱ユニットの下流側端部に前記押圧部材の突起が嵌り合う窪みが設けられているか、又は、前記押圧部材に窪みが設けられ、前記着脱ユニットの下流側端部に前記押圧部材の窪みに嵌り合う突起が設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材の前記押圧面に突起が設けられ、前記着脱ユニットの端部に前記押圧部材の突起が嵌り合う窪みが設けられており、
前記押圧部材の前記押圧面における突起は、前記挿入方向の上流側の部分が前記押圧面における傾斜面と連続する傾斜面を有している請求項3に記載の画像形成装置。
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