以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図9を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。詳細は後述するが、本発明における一態様の処理実行装置は、自装置のボタンに対して登録されているショートカット情報を、USB(Universal Serial Bus)メモリに記憶することができる。また、本発明における別の態様の処理実行装置は、USBメモリに記憶されているショートカット情報を、自装置のボタンに対して利用可能に設定することができる。これにより、一方の処理実行装置にて登録されていたショートカット情報を、他方の処理実行装置にて利用することが可能となる。
「ショートカット情報」は、処理実行装置にて実行可能な処理と、当該処理の実行時に適用する設定値とを関連付けた情報である。ユーザは、処理実行装置を用いてある処理を実行したい場合に、その処理に対応するショートカット情報を選ぶことにより、選んだショートカット情報の設定値で、その処理を処理実行装置に実行させることができる。
本明細書および特許請求の範囲において、「ショートカット情報を登録する」とは、ボタンに対してショートカット情報が常時有効になるよう、ボタンとショートカット情報との組み合わせを処理実行装置に設定することを意味する。よって、ショートカット情報をボタンに対して登録できる処理実行装置は、ショートカット情報をボタンに対して登録できる機能(以下、この機能を「ショートカット機能」と称す)を有するものに限られる。
一方、本明細書および特許請求の範囲において、「ショートカット情報を利用可能に設定する」とは、ボタンに対してショートカット情報が少なくとも一時的に有効になるよう、ボタンとショートカット情報との組み合わせを処理実行装置に設定することを意味する。
なお、「ショートカット情報を利用可能に設定する」は、「ショートカット情報を登録する」ことの上位概念である。つまり、「ショートカット情報を利用可能に設定する」には、ボタンに対してショートカット情報が常時有効になるよう設定することと、ボタンに対してショートカット情報が一時的に有効になるよう設定することの両方の概念が含まれる。詳細は後述するが、ショートカット情報が記憶されているUSBメモリが接続されていることを条件として、ショートカット情報がボタンに対して設定される構成が、ボタンに対してショートカット情報が一時的に有効になるよう設定することの一例である。
本明細書において、「ボタン」は、押下操作が可能なキーを意味する。よって、以下の説明において、ソフトキーまたはハードキーのいずれであっても、押下操作が可能なキーであれば「ボタン」と称す。
図1は、本発明の処理実行装置の一例である多機能周辺装置10の電気的構成を示すブロック図である。以下、多機能周辺装置10を、「MFP10」と称す。MFP10は、スキャン機能、コピー機能、およびファクシミリ機能を有している。
より詳細には、MFP10には、タッチパネルを有するタイプと、タッチパネルを有さないタイプとが存在する。図1(a)は、タッチパネルを有するタイプのMFP10Aの電気的構成を示すブロック図である。図1(a)に示すように、MFP10Aには、CPU11、ROM12、RAM13、NVRAM14、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スキャナ部18、プリンタ部19、NCU20、モデム21、ネットワークインターフェイス(以下「ネットワークI/F」と称す)22、USBインターフェイス(以下「USB_I/F」と称す)23が主に設けられている。これらの各部は、入出力ポート24を介して互いに接続される。
CPU11は、ROM12、RAM13、NVRAM14に記憶されているプログラムやデータ、あるいは、NCU20を介して送受信される各種信号に従って、MFP10が有する各機能の制御や、入出力ポート24と接続された各部を制御する。ROM12は、CPU11により実行される各種プログラムや、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。RAM13は、CPU11が、ROM12に格納される各種プログラムを実行するにあたり、各種データを一時的に記憶するためのテンポラリエリアを有する書換可能な揮発性のメモリである。NVRAM14は、不揮発性のRAMである。
操作キー15は、各種の設定値や指示などをユーザから受け付けるための各種キーである。本実施形態のMFP10Aにおいて、操作キー15は、操作パネルに設けられた静電容量方式のタッチパネル上に配置されるソフトキーとして構成される。なお、静電容量方式のタッチパネルは、指や棒などの指示体により操作された位置を検出し、検出された位置に基づく位置情報を出力する。なお、MFP10Aの操作キー15が、メカニカルキー、すなわち、ハードキーとして構成されてもよい。
LCD16は、操作パネルに設けられる液晶表示装置であり、各種画面を表示する。LCD16の画面には、タッチパネル17がLCD16に重ねて設けられる。タッチパネル17は、抵抗膜方式のタッチパネルである。タッチパネル17は、指や棒などの指示体により操作された位置を検出し、検出された位置に基づく位置情報を出力する。
スキャナ部18は、原稿を読み取って画像データに変換する。プリンタ部19は、画像ファイルに基づく画像を記録用紙に印刷する。モデム21は、FAX送信時には送信すべき画像データを、電話回線網(図示せず)に伝送可能な信号に変調してNCU20を介して送信し、または、電話回線網からNCU20を介して入力された信号を画像データに復調する。NCU20は、図示されない電話回線網の交換機に対して回線を閉結または切断することにより、電話回線網への接続を制御する。
ネットワークI/F22は、有線または無線方式によりネットワークを介してサーバなどと通信可能に接続するためのインターフェイスである。USB_I/F23は、USBプラグを介して、例えば、USBメモリなどの記憶媒体や、パーソナルコンピュータやハードディスクなどの他の装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。
本実施形態のMFP10は、ショートカット情報を、USB_I/F23を介して接続されたUSBメモリ100に書き込む(すなわち、記憶させる)。また、本実施形態のMFP10は、ショートカット情報を、USB_I/F23を介して接続されたUSBメモリ100から、当該USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を読み出す。
タッチパネルを有さないタイプのMFP10には、LCDを有するタイプと、LCDを有さないタイプとが存在する。図1(b)は、前者のタイプのMFP10Bの電気的構成を示すブロック図である。一方、図1(c)は、後者のタイプのMFP10Cの電気的構成を示すブロック図である。
図1(b)に示すMFP10Bは、上述したMFP10Aと異なり、タッチパネル17を有していない。本実施形態のMFP10Bにおいて、操作キー15は、操作パネルに設けられたメカニカルキー、すなわち、ハードキーとして構成される。MFP10Bが有する操作キー15以外の構成は、MFP10Aと同様であるので、その説明を省略する。
図1(c)に示すMFP10Bは、上述したMFP10Aと異なり、タッチパネル17およびLCD16を有していない。また、本実施形態のMFP10Cにおいて、操作キー15は、MFP10と同様、操作パネルに設けられたメカニカルキーとして構成される。MFP10Cが有する操作キー15以外の構成は、MFP10Aと同様であるので、その説明を省略する。
なお、図1では、処理実行装置として、スキャン機能、コピー機能、およびファクシミリ機能を有するMFP10(10A〜10C)を例示したが、上記以外の機能、例えば、クラウドサーバを利用する機能などを有する多機能周辺装置や、上記機能またはそれ以外の機能のうち2種類の機能を有する多機能周辺装置であっても、本発明の処理実行装置の一例となり得る。また、上記機能またはそれ以外の機能のうち1種類の機能を有する装置であっても、本発明の処理実行装置の一例となり得る。なお、以下の説明では、「MFP10」は、多機能の装置に限らず、単機能の装置を含むものとする。より詳細には、単機能の装置であっても、タッチパネル17の有無、およびLCD16の有無に応じて、MFP10A、MFP10B、およびMFP10Cと称す。
図2は、図1に示した各タイプのMFP10(10A〜10C)に設けられる操作パネルの一例を示す模式図である。まず、図2(a)には、MFP10Aに設けられる操作パネルの一例を示す。MFP10Aの操作パネルには、LCD16と、LCD16に重ねて設けられたタッチパネル17と、操作キー15とが設けられる。MFP10AのLCD16には、タッチパネル17が重ねて設けられているので、ユーザは、LCD16に表示されたソフトキーを操作することにより、操作対象のキーに対応する指示や設定値などをMFP10に入力できる。
また、MFP10Aの操作キー15は、上述した通り、静電容量方式のタッチパネル上に配置されるソフトキーである。MFP10Aの操作キー15は、必要に応じて有効化されたキーがLEDの点灯によって表示され、ユーザは、有効化されたキーを操作することにより、操作対象のキーに対応する指示や設定値などをMFP10に入力できる。
図2(b)には、MFP10Bに設けられる操作パネルの一例を示す。MFP10Bの操作パネルには、LCD16と、操作キー15とが設けられる。MFP10Bの操作キー15は、上述した通り、メカニカルキーである。MFP10Bの操作キー15には、機能指定キーK1、テンキーK2、スタートキーK3、およびストップキーK4などが含まれる。
機能指定キーK1は、MFP10に実行させる機能として、スキャン機能、コピー機能、およびファクシミリ機能のいずれかを指定するボタンである。テンキーK2は、数字入力を行うためのボタンである。スタートキーK3は、機能指定キーK1により指定された機能の実行開始を指示するボタンである。ストップキーK4は、MFP10にて実行中の動作の中止を指示するボタンである。
図2(c)には、MFP10Cに設けられる操作パネルの一例を示す。MFP10Bの操作パネルには、操作キー15が設けられる。MFP10Cの操作キー15には、MFP10Bと同様のメカニカルキーである、機能指定キーK1、テンキーK2、スタートキーK3、およびストップキーK4が含まれる。MFP10Cは、LCD16に表示される画面に対する指示を入力する必要がないため、操作パネル上の操作キー15は、MFP10Bよりも少ない場合が多い。
なお、図2(b)および図2(c)には、テンキーK2を有するMFP10、すなわち、数値入力が可能なMFP10を例示したが、テンキーK2を有さないMFP10であってもよい。つまり、所定の機能の実行をスタートキーK3によって開始できる簡易なタイプのMFP10であっても、本発明の処理実行装置の一例となり得る。
ショートカット情報は、LCDに表示されたソフトキーのボタンに対して登録される仕様が一般的であるので、本実施形態では、ショートカット機能を有するMFP10は、タッチパネル17を有するMFP10Aのみであるとする。図3は、LCD16に表示されたソフトキーのボタンに対してショートカット情報を登録できる画面(以下、この画面を「ショートカット画面」と称す)50の一例を示す模式図である。
図3(a)に示す例では、LCD16に表示される1つのショートカット画面50に、ショートカット情報を登録可能な6つのソフトキーのボタン60が配置される。ショートカット画面50は、8つ設けられたタブTに対してそれぞれ設けられている。つまり、図3(a)に示すショートカット画面50を表示するMFP10(より詳細には、MFP10Aには、6つのボタン60が配置されたショートカット画面50が、8つ分準備されている。このMFP10Aには、6×8、すなわち、48のショートカット情報を登録することができる。
ユーザは、8つのタブTのうちいずれかを選択することによって、8つのショートカット画面のうち、選択したタブTに対応するショートカット画面50が、LCD16に表示できる。なお、図3(a)および図3(b)に示す例において、白抜きの十字マークが表示されたボタン60は、ショートカット情報が登録されていない空きボタンである。
一方、図3(b)の例では、1つのショートカット画面50に表示されるボタン60の数は4つであり、タブTは5つ設けられているので、この例のショートカット画面50を表示するMFP10Aには、4×5、すなわち、20のショートカット情報を登録することができる。図3(a)及び図3(b)の例に示すように、1台のMFP10Aに登録できるショートカット情報の数は、全てのMFP10Aについて同じではなく、MFP10の仕様に応じた数とされている。
図3(a)および図3(b)には、タブ形式のショートカット画面50、すなわち、タブTにより切り替えられるショートカット画面50を例示した。ショートカット画面50は、タブ形式の画面でなくてもよく、例えば、図3(c)に示すように、LCD16に表示される画面が切替ボタン51に対するユーザ操作によって切り替えられるものであってもよい。なお、図3(c)には、図3(b)のショートカット画面50に対応する、タブ形式でないショートカット画面50の例を示す。
また、図3(d)に示す例は、図3(a)や図3(b)より左右に細長いタイプのLCD16に表示されるショートカット画面50の一例である。この例では、ボタン60が、左右方向に3列で並び、上下方向に1列で並ぶ。このように、LCD16の画面の縦横寸法に応じて、ショートカット画面50におけるボタン60のレイアウトを推定できる。
図4(a)および図4(b)を参照して、各ボタン60に対してショーカット情報を登録するための登録テーブル70について説明する。登録テーブル70は、ショートカット機能を有するMFP10に準備されたテーブルであり、NVRAM14に記憶されている。なお、図4(a)に示すテーブル70は、図3(a)に示すショートカット画面50を表示するMFP10Aに準備されているものである。一方、図4(b)に示すテーブル70は、図3(b)または図3(c)に示すショートカット画面50を表示するMFP10Aに準備されているものである。
図4(a)の登録テーブル70には、記憶項目として、画面70aと、ボタン70bと、ショートカット名70cと、種別70dと、設定値70eと、使用頻度70fと、不可情報70gと、優先度70hとが設けられている。その一方で、図4(b)の登録テーブル70には、記憶項目70a〜70e,70g,70hは設けられているが、使用頻度70fが設けられていない。この違いは、MFP10の仕様の違いによるものである。より詳細には、図4(a)の登録テーブル70が準備されたMFP10は、ショートカット情報の使用頻度を記憶する構成を有しているのに対し、図4(b)の登録テーブル70が準備されたMFP10は、当該使用頻度を記憶する構成を有していないためである。
画面70aには、自装置に準備されているショートカット画面50を特定する識別番号が記憶される。画面70aに記憶される識別番号は、自装置に準備されているショートカット画面50の数だけ準備されている。よって、例えば、図3(a)のショートカット画面50に対応する図4(a)の登録テーブル70には、8つ分のショートカット画面50を各々特定する「1」から「8」までの識別番号が、画面70aの値として記憶される。なお、この例では、画面70aに記憶される「1」から「8」までの各識別番号は、図3(a)における8つのタブTに対して各々表示される番号に対応する。
一方、図3(b)または図3(c)のショートカット画面50に対応する図4(b)の登録テーブル70には、5つ分のショートカット画面50を各々特定する「1」から「5」までの識別番号が、画面70aの値として記憶される。図4(b)の例において、画面70aに記憶される「1」から「5」までの各識別番号は、図3(b)における5つのタブTに対して各々表示される番号に対応する。また、これらの識別番号は、図3(b)に示すタブ形式でないショートカット画面50において、切替ボタン51の操作に応じて切り替えられる画面のページ番号に対応する。
ボタン70bには、1つのショートカット画面50に配置されるボタン60を特定する識別番号が記憶される。よって、ボタン70bに記憶される識別番号は、1つのショートカット画面50に配置されるボタン60の数だけ準備されている。よって、例えば、図3(a)のショートカット画面50に対応する図4(a)の登録テーブル70には、6つ分のボタンを各々特定する「1」から「6」までの識別番号が、画面70bの値として記憶される。一方、図3(b)または図3(c)のショートカット画面50に対応する図4(b)の登録テーブル70には、4つ分のボタンを各々特定する「1」から「4」までの識別番号が、画面70bの値として記憶される。
より詳細には、ボタン70bに記憶される各識別番号は、最小の値がショートカット画面50の最上段の左端に位置するボタン60を特定し、最大の値がショートカット画面50の最下段の右端に位置するボタン60を特定する。そして、同じ段のボタン60は、左側である程小さく、右側であるほど大きい値が対応付けられる。また、上側のボタン60の方が、下側のボタン60より小さな値が対応づけられる。よって、本実施形態では、ショートカット画面50におけるボタン60の位置は、ボタン70bに記憶される各識別番号により特定される。
ショートカット名70cは、ショートカット情報に対し、ユーザが任意に付した名称である。画面70aに記憶される識別番号により特定されるショートカット画面50内の、ボタン70bに記憶される識別番号により特定されるボタン60には、それらの識別番号に関連付けられているショートカット名70cに記憶されている名称が表示される。
種別70dには、MFP10の機能を用いて実行する処理を特定する値が記憶される。例えば、「Scan to Email」は、スキャン機能を用いて取得した画像データを設定に従いEメールに添付する処理である。「Scan to Media」は、スキャン機能を用いて取得した画像データを設定に従い記憶媒体(例えば、USBメモリ100)に保存する処理である。「Fax」は、ファクシミリ機能を用いて、設定に従いFAXを送信する処理である。「Copy」は、コピー機能を用いて、設定に従うコピーを実行する処理である。
設定値70eには、種別70dの値にて特定される処理の実行時に用いる設定値が記憶される。例えば、処理が「Scan to Email」である場合には、Eメールの宛先、原稿を読み取る際の解像度、および、添付する画像データの形式が、設定値70eとして記憶される。種別70dと設定値70eとが、ショートカット情報を構成する。つまり、ショートカット情報は、MFP10の機能を用いて実行する処理と、当該処理の実行時に用いる設定値とを関連付けた情報である。
本実施形態では、USBメモリ100を接続した場合に、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報が登録テーブル70に記憶される。ショートカット情報が登録テーブル70に記憶されると、当該ショートカット情報に対応する画面70aおよびボタン70bにより特定される画面50内のボタン60に対し、ショートカット情報が登録される。なお、ショートカット情報は、ユーザ操作によっても適宜登録テーブル70に記憶できる。
使用頻度70fには、対応するショートカット情報の使用回数が記憶される。使用頻度70fには、初期値としてゼロが記憶されている。図示されない処理において、CPU11は、対応するショートカット情報に基づく処理が実行される毎に、使用頻度70の値に1を加算する。上述した通り、使用頻度70fは、ショートカット情報の使用頻度を記憶する構成を有するMFP10のみが対象となる記憶項目である。
不可情報70gには、対応するショートカット情報が自装置にて利用できない場合に、その旨を示す情報(以下、この情報を「利用不可情報」と称す)が記憶される。詳細は後述するが、USBメモリ100に記憶される、他のMFP10にて登録されていたショートカット情報を登録テーブル70に登録する際に、自装置にて利用できないと判断されたショートカット情報について、対応する不可情報70gに利用不可情報が記憶される。
優先度70hには、ショートカット情報を他のMFP10に利用可能に設定する際の優先度を示す情報(以下、この情報を「優先度情報」と称す)が記憶される。本実施形態では、優先度情報として、「高」、「中」、および「低」の3段階が準備されている。優先度70hに記憶された優先度情報は、ショートカット情報が記憶されたUSBメモリ100を接続した先のMFP10にて参照され、当該接続先のMFP10に登録するショートカット情報の優先度の決定に使用される。より高い優先度を示す優先度情報が関連付けられたショートカット情報ほど、USBメモリ100を接続した先のMFP10に優先的に設定される。
本実施形態のMFP10は、USBメモリ100に記憶されている、他のMFP10にて登録されていたショートカット情報を登録テーブル70に登録することができるが、USBメモリ100に記憶されるショートカット情報の数が、登録テーブル70に登録可能なショートカット情報の数より多く、全てのショートカット情報を登録テーブル70に記憶できないことがある。
これに対し、予備テーブル80がMFP10に準備されている場合、USBメモリ100に記憶されるショートカット情報のうち、登録テーブル70に記憶できなかったショートカット情報を予備テーブル80に一時的に記憶できる。予備テーブル80に記憶されたショートカット情報は、ユーザ操作に応じて、登録テーブル70に記憶されたショートカット情報と置き換えることができる。つまり、予備テーブル80に記憶されたショートカット情報を、ショートカット画面50に表示されるボタン60に対して登録することができる。
予備テーブル80がNVRAM14に準備されているか否かはMFP10の仕様によって異なる。図4(c)は、予備テーブル80の一例である。予備テーブル80は、その予備テーブル80を有するMFP10の登録テーブル70と同様の記憶項目が設けられている。図4(c)に示す例は、図4(b)の登録テーブル70を有するMFP10に設けられた予備テーブル80である。図4(c)の予備テーブル80は、記憶項目として、画面80aと、ボタン80bと、ショートカット名80cと、種別80dと、設定値80eと、不可情報80gとが設けられている。なお、登録テーブル70が使用頻度70fを含むMFP10の予備テーブル80には、使用頻度の記憶項目が含まれる。
画面80aには、自装置に準備されているショートカット画面50と同様に構成される予備画面150(図9(c)参照)を特定する識別番号が記憶される。図4(c)に示す例では、識別番号が「E1」および「E2」によりそれぞれ特定される2つの予備画面150が準備されている。
ボタン80bには、1つの予備画面150に配置されるボタン160を特定する識別番号が記憶される。つまり、図4(c)に示す例では、4つのボタン160が1つの予備画面150に配置される。なお、予備画面150の数、および、1つの予備画面150に配置するボタン160の数は、MFP10の仕様に応じて異なるので、予備テーブル80の画面80aまたはボタン80bに記憶可能な識別情報の数は、図4(c)の例に限られるものではない。
ショートカット名80c、種別80d、設定値80e、および不可情報80gには、それぞれ、上述したショートカット名70c、種別70d、設定値70e、および不可情報70gと同様のデータが記憶される。つまり、予備テーブル80において、ショートカット情報は、種別80dと設定値80eとから構成される。
なお、上述した登録テーブル70および予備テーブル80は、工場出荷時において、自装置に準備されたショートカット画面50およびボタン60に応じた識別番号が、画面70a,80a、およびボタン70b,80bに記憶される以外はデータが空の状態とされる。
本実施形態では、ショートカット機能を有さないMFP10にも、ショートカット情報を利用可能に設定することができる。ショートカット機能を有さないMFP10は、登録テーブル70に代えて、割当テーブル90がNVRAM14に準備される。本実施形態では、ショートカット機能を有さないMFP10は、タッチパネルを有さないタイプのMFP10である、MFP10BおよびMFP10Cとする。
図4(d)に示す割当テーブル90は、記憶項目として、ボタン90bと、ショートカット名90cと、種別90dと、設定値90eとが設けられている。なお、本実施形態では、割当テーブル90には、使用頻度および不可情報を記憶項目として設けないが、これらの記憶項目を設ける構成としてもよい。また、LCDを有さないMFP10Cでは、ショートカット名90cを割当テーブル90に設けない構成としてもよい。
ボタン90bには、ショートカット情報を割り当て可能なハードキーのボタンを特定する識別情報が記憶される。図4(d)に示す例では、ボタン90bの値として、テンキーK2を構成する12種類のボタンをそれぞれ特定する12種類の識別情報が記憶されている。MFP10BまたはMFP10Cに設けられたハードキーであれば、テンキーK2に限らず、機能指定キーK1、スタートキーK3、およびストップキーK4などの種々のボタンをショートカット情報の割り当て先として利用できる。
なお、スタートキーK3やストップキーK4など、利用可能性が高いボタンについては、割り当て先から除外することが好ましい。その理由としては、利用可能性が高いボタンに対し、ショートカット情報を割り当てた場合、当該ボタンを本来の用途で利用できず、不都合が生じる虞があるからである。本実施形態では、割り当て可能なハードキーは、テンキーK2のみとする。
ショートカット名90c、種別90d、および設定値90eには、それぞれ、上述したショートカット名70c、種別70d、および設定値70eと同様のデータが記憶される。つまり、割当テーブル90において、ショートカット情報は、種別90dと設定値90eとから構成される。
工場出荷時の割当テーブル90は、ショートカット情報の割り当て先とするボタンの識別情報が、ボタン90bに記憶される以外はデータが空の状態とされる。つまり、本実施形態では、ショートカット情報を割り当てるボタンは予め決められている。これに対し、ユーザによりショートカット情報の割り当てるボタンを設定できる構成としてもよい。かかる場合、工場出荷時の割当テーブル90は、全ての記憶項目に対するデータが空の状態とされる。
詳細は後述するが、本実施形態では、USBメモリ100が、ショートカット機能を有さないMFP10であるMFP10B,10CのUSB_I/F23に接続されていることを条件として、ボタン90bに対し、ショートカット名90c、種別90d、および設定値90eの各値を割り当てることができる。
次に、上述した構成を有するMFP10の動作について説明する。まず、図5を参照して、ショートカット機能を有するMFP10(すなわち、MFP10A)のボタン60に対して登録されているショートカット情報を、USBメモリ100に記憶する処理について説明する。図5のフローチャートに示す各処理は、ROM12に格納されるプログラムに従いCPU11が実行する。なお、本実施形態では、図5のフローチャートを実現するためのプログラムは、ショートカット機能を有するMFP10であるMFP10Aにのみ準備されているものとする。
本処理は、ユーザにより入力された、ショートカット情報の記憶を指示する所定の操作をCPU11が受け付けた場合に開始される。CPU11は、USBメモリ100がUSB_I/F23に接続されているかを判断する(S501)。USBメモリ100が接続されていないと、CPU11が判断した場合(S501:No)、USBメモリ100が接続されるまで待機する。
USBメモリ100が接続されていると、CPU11が判断した場合(S501:Yes)、CPU11は、USBメモリ100のメモリ残量が所定値以上であるかを判断する(S502)。S502の判断の閾値としては、全てのボタン60に対してショートカット情報が登録された状態の登録テーブル70と、他のMFP10に利用可能に設定するために必要な情報とを記憶することができる残量であれば、数百バイト程度などの適宜の値を採用できる。なお、S502において、USBメモリ100のメモリ残量が、その時点における自装置の登録テーブル70と、他のMFP10に利用可能に設定するために必要な情報とを記憶できるかを判断してもよい。
メモリ残量が所定値以上であると、CPU11が判断した場合(S502:Yes)、CPU11は、自装置の登録テーブル70に記憶されている全てのショートカット情報を記憶対象に決定する(S503)。一方、メモリ残量が所定値未満であると、CPU11が判断した場合(S502:No)、CPU11は、登録テーブル70に使用頻度70fが含まれるかを判断する(S507)。
使用頻度70fが含まれないと、CPU11が判断した場合(S507:No)、CPU11は、ユーザにより選択されたショートカット情報を記憶対象に決定する(S508)。具体的に、CPU11は、登録テーブル70に記憶されているショートカット情報の中から、所定数のショートカット情報をユーザに選択させる画面をLCD16に表示する。ユーザは、当該画面を介して記憶対象とするショートカットを選択できる。ユーザが選択可能なショートカット情報の最大数は、現在のメモリ残量で記憶できる最大数とする。
一方、使用頻度70fが含まれると、CPU11が判断した場合(S507:Yes)、CPU11は、使用頻度70fの値が高いものから順に、記憶対象にするショートカット情報を自動選択する(S509)。S509にて選択されるショートカット情報の数は、現在のメモリ残量で記憶できる最大数である。なお、使用頻度70fの値が同じショートカット情報については、USBメモリ100への記憶に係る所定の優先順位(例えば、機能の種類など)に従い順位付けする。
CPU11は、S503,S508,S509の処理後、ユーザによる優先度設定を行うかを判断する(S504)。具体的に、CPU11は、優先度設定を行うか否かを問い合わせる画面をLCD16に表示し、ユーザが優先度設定を行うことを選択した場合に、S504の判断を肯定する。あるいは、事前にユーザが選択した設定がNVRAM14に記憶されている構成であってもよい。かかる場合、CPU11は、事前のユーザ選択によりNVRAM14に記憶されている設定を参照し、当該設定が優先度設定を行うことを示す場合に、S504の判断を肯定する。
CPU11がS504の判断を肯定した場合(S504:Yes)、CPU11は、記憶対象のショートカット情報に対し、他のMFP10に利用可能に設定する際の優先度を設定する(S505)。具体的に、CPU11は、まず、記憶対象のショートカット情報に対する優先度をユーザに設定させるための画面をLCD16に表示する。次に、CPU11は、各ショートカット情報に対し、当該画面を介して設定された優先度を示す優先度情報を、MFP10Aが有する登録テーブル70内の優先度70hに記憶する。なお、記憶対象のショートカット情報に対する優先度は、ユーザ設定により決定されるのでなく、予め決められていてもよい。
CPU11は、S505の処理後、登録テーブル70のうち、記憶対象のショートカット情報(すなわち、種別70dおよび設定値70e)と、画面70aおよびボタン70bなど、当該ショートカット情報に関連付けられた各情報とを、USBメモリ100に記憶し(S506)、本処理を終了する。S506において、CPU11は、自装置における1つのショートカット画面50に含まれるボタン60の数と、自装置に準備されているショートカット画面50の数とを、上記ショートカット情報とともにUSBメモリ100に記憶する。なお、記憶対象のショートカット情報と当該ショートカット情報に関連付けられた情報だけを含む登録テーブル70をUSBメモリ100に記憶する構成としてもよい。一方、CPU11がS504の判断を否定した場合(S504:No)、CPU11は、処理をS506に移行する。
なお、上述した通り、LCD16の画面の縦横寸法に応じて、ショートカット画面50におけるボタン60のレイアウトを推定できる。よって、CPU11は、本処理にてUSBメモリ100にショートカット情報を記憶する際に、LCD16の画面の縦横寸法を記憶する構成とし、登録先のMFP10に、自装置のショートカット画面50に配置されるボタン60のレイアウトを推定させる構成としてもよい。LCD16の画面の縦横寸法は、その値がNVRAM14に記憶されていてもよいし、NVRAM14に記憶されている対角寸法の画面サイズおよびアスペクト比から算出してもよい。また、対角寸法の画面サイズおよびアスペクト比をUSBメモリ100に記憶し、これらの値から、USBメモリ100に記憶されたショートカット情報の設定先となるMFP10にボタン60のレイアウトを推定させる構成としてもよい。
次に、図6から図8を参照して、上記図5に示す処理によってUSBメモリ100に記憶されたショートカット情報を自装置に利用可能に設定する処理について説明する。当該処理を実行するMFP10、すなわち、USBメモリ100に記憶されたショートカット情報の設定先となるMFP10は、ショートカット機能を有するMFP10A、および、ショートカット機能を有さないMFP10B,10Cがいずれも対象となる。図6から図8のフローチャートに示す各処理は、ROM12に格納されるプログラムに従いCPU11が実行する。なお、本処理の説明に際し、必要に応じて、図9に示す画面図を参照する。
本処理は、USBメモリ100がUSB_I/F23に接続されたことをCPU11が検出した場合に開始される。CPU11は、USBメモリ100にショートカット情報が記憶されているかを判断する(S600)。登録テーブルが記憶されていないと、CPU11が判断した場合(S600:No)、CPU11は、本処理を終了する。
登録テーブルが記憶されていると、CPU11が判断した場合(S600:Yes)、CPU11は、自装置がショートカット機能を有するかを判断する(S601)。タッチパネルを有するMFP10は、一般的にショートカット機能を有するので、本実施形態では、CPU11は、自装置がタッチパネルを有すると判断した場合に、S601の判断を肯定する。よって、本実施形態では、MFP10AのCPU11は、S601の判断を肯定する一方で、MFP10BおよびMFP10CのCPU11は、S601の判断を否定する。あるいは、CPU11は、ショートカット情報を登録可能なボタン60が存在するか否かを判断し、該当するボタン60が存在すると判断した場合に、S601の判断を肯定する構成としてもよい。
CPU11がS601の判断を否定した場合(S601:No)、CPU11は、処理をS801(図8参照)に移行する。つまり、USBメモリ100が接続されたMFP10が、MFP10BまたはMFP10Cである場合には、後述するS801以降の処理が実行される。一方、CPU11がS601の判断を肯定した場合(S601:Yes)、CPU11は、処理をS602に移行する。つまり、USBメモリ100が接続されたMFP10が、MFP10Aである場合には、後述するS602以降の処理が実行される。
S602において、CPU11は、USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を、自装置の登録テーブル70に記憶できるかを判断する。本実施形態では、登録テーブル70に既にショートカット情報が記憶されている場合、当該ショートカット情報は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報で上書きされるものとする。よって、CPU11は、S602において、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報の全数が、登録テーブル70に記憶できるショートカット情報の全数以下であるかを判断する。
USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を登録テーブル70に記憶できないと、CPU11が判断した場合(S602:No)、CPU11は、処理をS608に移行する。一方、USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を登録テーブル70に記憶できると、CPU11が判断した場合(S602:Yes)、CPU11は、処理をS603に移行する。
S603において、CPU11は、自装置における1つのショートカット画面50に含まれるボタン60の数が、他のMFP10におけるショートカット画面50に含まれるボタン60の数と同じまたはそれより多いかを判断する。CPU11は、S603の判断を、自装置における1つのショートカット画面50に含まれるボタン60の数と、USBメモリ100に記憶されている、他のMFP10におけるショートカット画面50に含まれるボタン60の数との比較することによって行う。前者が後者と同じまたはそれより多いと、CPU11が判断した場合(S603:Yes)、CPU11は、処理をS603aに移行する。一方、前者が後者より少ないと、CPU11が判断した場合(S603:No)、CPU11は、処理をS608に移行する。
S603aにおいて、CPU11は、自装置に準備されているショートカット画面50の数が、他のMFP10に準備されているショートカット画面50の数と同じまたはそれより多いかを判断する。CPU11は、S603aの判断を、自装置に準備されているショートカット画面50の数と、USBメモリ100に記憶されている、他のMFP10bに準備されているショートカット画面50の数との比較することによって行う。前者が後者と同じまたはそれより多いと、CPU11が判断した場合(S603a:Yes)、CPU11は、処理をS604に移行する。一方、前者が後者より少ないと、CPU11が判断した場合(S603a:No)、CPU11は、処理をS608に移行する。
なお、USBメモリ100に他のMFP10の登録テーブル70が記憶されている場合には、CPU11は、自装置の登録テーブル70と、USBメモリ100に記憶されている、他のMFP10の登録テーブル70とを比較することによって、S603,S603aの判断を行ってもよい。
S608において、CPU11は、RAM13に設けた置換可能フラグをオンに設定する。置換可能フラグは、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報の中に、登録テーブル70に記憶できなかったものがある場合にオンに設定されるフラグである。置換可能フラグは、本処理の開始時にオフに初期化される。CPU11は、自装置が予備テーブル80を有するかを判断する(S609)。自装置が予備テーブル80を有さないと、CPU11が判断した場合(S609:No)、CPU11は、RAM13に設けたUSBフラグをオンに設定し(S610)、処理をS604に移行する。USBフラグは、自装置に予備テーブル80がない場合にオンに設定されるフラグである。USBフラグは、本処理の開始時にオフに初期化される。
自装置が予備テーブル80を有すると、CPU11が判断した場合(S609:Yes)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、登録テーブル70に記憶できない残りを全て予備テーブル80に記憶できるかを判断する(S610)。登録テーブル70に記憶できない残りを全て予備テーブル80に記憶できないと、CPU11が判断した場合(S610:No)、CPU11は、処理をS611に移行する。一方、残りを全て予備テーブル80に記憶できると、CPU11が判断した場合(S610:Yes)、CPU11は、処理をS604に移行する。
S604において、CPU11は、ショートカット画面50のうち、最初の画面を登録対象として設定する。最初の画面は、例えば、タブTに表示される数字が「1」である画面である。あるいは、ショートカット画面50がタブ形式でない画面である場合には、1ページ目のショートカット画面50である。
CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、未処理のショートカット情報があるかを判断する(S605)。未処理のショートカット情報がない、すなわち、全てのショートカット情報が処理されたと、CPU11が判断した場合(S605:No)、CPU11は、図7を参照して後述する登録確定処理を実行し(S606)、本処理を終了する。
一方、未処理のショートカット情報があると、CPU11が判断した場合(S605:Yes)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、登録対象のショートカット画面50に登録すべきショートカット情報が、当該ショートカット画面50のボタン60の数だけ記憶されたかを判断する(S612)。
CPU11がS612の判断を肯定した場合(S612:Yes)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、登録対象のショートカット画面50を示す画面の識別番号(すなわち、画面70aの値)に関連付けられた1のショートカット情報と、当該ショートカット情報に対応するショートカット名とを取得する(S613)。なお、S613において、CPU11は、取得するショートカット情報に関連付けられている、ボタンの識別番号(すなわち、ボタン70bの値)も合わせて取得する。さらに、また、自装置の登録テーブル70が使用頻度70fを記憶できる場合、USBメモリ100に使用頻度が記憶されていれば、CPU11は、S613においてその値も取得する。
CPU11は、取得したショートカット情報およびショートカット名を、登録テーブル70または予備テーブル80に記憶する(S614)。具体的に、CPU11は、自装置の登録テーブル70または予備テーブル80における、登録対象のショートカット画面50を示す画面に対応する画面70a,80aと、取得したショートカット情報に関連付けられているボタンの識別番号に対応するボタン70b,80bとに関連付けて、取得したショートカット情報およびショートカット名を記憶する。
本実施形態では、自装置の登録テーブル70において、登録対象のショートカット画面50を示す画面に対応する画面70aと、取得したショートカット情報に関連付けられているボタンの識別番号に対応するボタン70bとに対し、既にショートカット情報およびショートカット名が記憶されている場合、既に記憶されているショートカット情報およびショートカット名を、S613にて取得したショートカット情報およびショートカット名で上書きするものとする。よって、S614によれば、登録先のMFP10は、他のMFP10の登録テーブル70に記憶されていたショートカット情報を、当該他のMFP10の登録テーブル70における画面70aおよびボタン70bの値を保ったまま、自装置の登録テーブル70に記憶できる。
なお、S506にて、USBメモリ100に他のMFP10の登録テーブル70が記憶された場合には、画面70aの昇順およびボタン70bの昇順で、画面70aおよびボタン70bに関連付けられたレコードを順次取得し、当該レコードの内容を、自装置の登録テーブル70または予備テーブル80において、対応する画面70a,80aおよびボタン70b,80bのレコードとして記憶するようにすればよい。
一方、登録対象のショートカット画面50における全てのボタン60に対し、ショートカット情報が記憶されている場合、CPU11は、予備テーブル80に、取得したショートカット情報およびショートカット名を記憶する。より詳細には、CPU11は、登録テーブルにおける画面の識別番号の昇順、かつ、ボタンの識別番号の昇順で、ショートカット情報およびショートカット名を順次予備テーブル80に記憶する。なお、本実施形態では、S613にて使用頻度を取得した場合、CPU11は、その使用頻度も、登録テーブル70または予備テーブル80に記憶する。
CPU11は、S613にて取得したショートカット情報、すなわち、S614にて登録テーブル70または予備テーブル80に記憶されたショートカット情報を自装置にて利用できるか否かを判断する(S615)。具体的に、CPU11は、ショートカット情報に含まれる種別の情報に基づき、当該種別の情報に対応する処理を自装置の機能を用いて実現できるかを判断する。例えば、スキャン機能を有さない装置において、スキャン機能を必要とする「Scan to Media」は実現することができない。また、スキャン機能を有する装置であっても、自装置が「Scan to Media」に相当する処理を実行できない仕様である場合には、自装置にて「Scan to Media」を利用することができない。すなわち、上記のように、自装置で「Scan to Media」を利用することができない場合、CPU11は、S615の判断を否定する。
CPU11がS615の判断を否定した場合(S615:No)、CPU11は、当該ショートカット情報が記憶される登録テーブル70または予備テーブル80のうち、当該ショートカット情報に対応する不可情報70gに、利用不可情報を記憶し(S616)、処理をS605に移行する。一方、CPU11がS615の判断を肯定した場合(S615:Yes)、CPU11は、処理をS605に移行する。
一方、CPU11がS612の判断を否定した場合(S612:No)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、登録対象のショートカット画面50に登録すべきショートカット情報の中に、未処理のショートカット情報あるかを判断する(S617)。
該当する未処理のショートカット情報があると、CPU11が判断した場合(S617:Yes)、CPU11は、USBフラグがオンに設定されているかを判断する(S618)。USBフラグがオフに設定されている、すなわち、自装置が予備テーブル80を有すると、CPU11が判断した場合(S618:No)、CPU11は、処理をS613に移行する。これにより、登録対象のショートカット画面50に相当する画面のショートカット情報の中に、当該ショートカット画面50のボタン60に対して登録できなかったショートカット情報が、予備テーブル80に記憶されている。
一方、USBフラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S618:Yes)、CPU11は、処理をS619に移行する。また、S617において、該当する未処理のショートカット情報がないと、CPU11が判断した場合(S617:No)、CPU11は、処理をS619に移行する。
S619では、ショートカット画面50のうち、現在の登録対象の画面の次の画面があるかを判断する。次の画面は、例えば、現在の登録対象のショートカット画面50に対応するタブTに1を加算したタブTに対応する画面である。あるいは、ショートカット画面50がタブ形式でない画面である場合には、次ページのショートカット画面50である。次の画面があると、CPU11が判断した場合(S619:Yes)、CPU11は、次の画面を登録対象に設定し(S620)、処理をS605に移行する。
次の画面がないと、CPU11が判断した場合(S619:No)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、未処理のショートカット情報があるかを判断する(S621)。未処理のショートカット情報がないと、CPU11が判断した場合(S621:No)、CPU11は、処理をS606に移行する。
一方、未処理のショートカット情報があると、CPU11が判断した場合(S621:Yes)、CPU11は、USBフラグがオンに設定されているかを判断する(S622)。USBフラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S622:Yes)、CPU11は、処理をS606に移行する。USBフラグがオフに設定されていると、CPU11が判断した場合(S622:No)、CPU11は、上述したS613〜S616と同様に、S622〜S626の処理を実行する。ただし、S624,S626において、情報の記憶先は予備テーブル80である。
図7は、上述した登録確定処理(S606)を示すフローチャートである。本処理は、登録テーブル70の内容を確定する処理である。CPU11は、登録テーブル70の記憶内容に基づき、最初のショートカット画面50をLCD16に表示する(S701)。最初のショートカット画面50は、例えば、タブTに表示される数字が「1」である画面である。あるいは、ショートカット画面50がタブ形式でない画面である場合、最初のショートカット画面50は、1ページ目のショートカット画面50である。
CPU11は、登録テーブル70の内容に基づき、表示されたショートカット画面50に配置されるボタン60の中に、利用できないショートカット情報が登録されたボタン60が存在するかを判断する(S702)。具体的に、CPU11は、登録テーブル70において、表示中のショートカット画面に対応する画面70aの値に対応付けられたボタン70bの値の中に、利用不可情報が記憶されている不可情報70bに対応付けられているものがあるかを判断する。
利用できないショートカット情報が登録されたボタン60が存在しないと、CPU11が判断した場合(S702:No)、CPU11は、処理をS704に移行する。一方、利用できないショートカット情報が登録されたボタン60が存在すると、CPU11が判断した場合(S702:Yes)、CPU11は、該当ボタン60を利用不可態様で表示し(S703)、処理をS704に移行する。利用不可態様は、例えば、図9(a)に示す左上のボタン60のように、ボタン領域全体にクロスマークが表示される態様である。なお、利用不可態様は、クロスマークの表示に限らず、他の種類のマークの表示や、文字色または背景色の変更などの種々の態様を採用できる。また、ボタン60を利用不可態様で表示することに代えて、利用できないショートカット情報であることを報せるメッセージを表示する構成としてもよい。
S704において、CPU11は、置換可能フラグがオンに設定されているかを判断する。置換可能フラグがオフに設定されていると、CPU11が判断した場合(S704:No)、CPU11は、処理をS706に移行する。一方、置換可能フラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S704:Yes)、CPU11は、表示中のショートカット画面50内に、図9(b)に示すような置換要求ボタン52を表示し(S705)、処理をS706に移行する。
置換要求ボタン52は、表示中のショートカット画面50に配置される各ボタン60に対して登録されているショートカット情報と、予備テーブル80に記憶されたショートカット情報との置換をMFP10に要求するためのボタンである。また、置換要求ボタン52は、USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を自装置に登録することができなかった旨を示すメッセージを含むので、ユーザに状況を把握させることができる。
CPU11は、ボタン60または置換要求ボタン52に対するユーザ操作、あるいは、画面を切り替えるユーザ操作を受け付けるまで待機する(S706:No,S708:No,S719:No,S721:No)。CPU11が、利用不可態様で表示されるボタン60に対するユーザ操作を受け付けた場合(S706:Yes)、CPU11は、操作されたボタン60に対応するショートカット情報を、登録テーブル70から削除する(S707)。より詳細には、CPU11は、登録テーブル70における、操作されたボタン60に対応するレコードのうち、記憶項目70a,70b以外の値を削除する。CPU11は、S707の処理後、処理をS706に移行する。
CPU11が、置換要求ボタン52に対するユーザ操作を受け付けた場合(S708:Yes)、CPU11は、USBフラグがオンに設定されているかを判断する(S709)。USBフラグがオフに設定されていると、CPU11が判断した場合(S709:No)、これは、予備テーブル80にショートカット情報が記憶されていることを示す。よって、かかる場合、CPU11は、予備テーブル80の内容に基づいて、図9(c)に示すような予備画面150をLCD16に表示する(S710)。なお、S710において、CPU11は、ユーザ操作に応じて予備画面150を適宜切り替えて表示する。
上述した通り、予備画面150は、自装置に準備されているショートカット画面50と同様、ショートカット情報を対応付けることが可能なボタン160を含む。しかし、タブTなどによって切り替えられる予備画面150の数は、ショートカット画面50の数と同じであっても異なっていてもよい。予備画面150には、各ボタン160に対応付けられたショートカット情報のうち、置換対象にするショートカット情報の選択を促すメッセージ151が表示される。
置換対象にするショートカット情報に対応付けられたボタン160に対するユーザ操作をCPU11が受け付けるまで(S711:No)、予備画面150の表示を継続する。CPU11がユーザ操作を受け付けた場合(S711:Yes)、CPU11は、処理をS712に移行する。なお、ボタン160に対応付けられたショートカット情報が、利用できないショートカット情報である場合には、S710において、予備画面150内で当該ボタン160を利用不可態様で表示する構成としてもよい。また、当該ボタン160を置換対象として選択できない構成としてもよい。
S712において、CPU11は、予備画面150に代えて、予備画面150が表示される前の、置換要求ボタン52が操作された時点で表示されていたショートカット画面50を表示する。図9(d)に示すように、S712にて表示されるショートカット画面50には、各ボタン60に対応付けられたショートカット情報のうち、S711にて選択されたショートカット情報に対する置換相手となるショートカット情報の選択を促すメッセージ53が表示される。CPU11は、置換対象にするショートカット情報に対応付けられたボタン60に対するユーザ操作を受け付けるまで待機する(S713:No)。
CPU11がユーザ操作を受け付けた場合(S713:Yes)、CPU11は、ショートカット情報の置換を実行する(S714)。具体的に、CPU11は、予備テーブル80における、S711にて操作を受け付けたボタン160に対応するレコードのうち、記憶項目80a,80b以外の値と、登録テーブル70における、S713にて操作を受け付けたボタン60に対応するレコードのうち、記憶項目70a,70b以外の値とを置換する。
S714の結果、S711にて操作を受け付けたボタン160に対応付けられていたショートカット情報が、S713にて操作を受け付けたボタン60に対して登録される。CPU11は、S714の処理後、処理をS706に移行する。なお、置換後のボタン60に対応付けられたショートカット情報が、利用できないショートカット情報である場合には、当該ボタン60を利用不可態様で表示する。
S709において、USBフラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S709:Yes)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、登録テーブル70に登録されていないショートカット情報の中から、置換候補とする1のショートカット情報を、上述したS613と同様にして取得する(S715)。
なお、本実施形態では、CPU11は、S614にてショートカット情報を登録テーブル70に記憶する際に、USBメモリ100に記憶されている該当ショートカット情報がMFP10に記憶済みであることを示す情報を設定するものとする。CPU11は、S715にて、USBメモリ100に記憶されている当該情報に基づいて、登録テーブル70に登録されたショートカット情報と、そうでないショートカット情報とを区別し、後者のショートカット情報を置換候補として取得する。
あるいは、CPU11は、登録テーブル70に記憶されたショートカット情報と、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報とを比較し、USBメモリ100に記憶されているが、登録テーブル70には記憶されていないショートカット情報を、置換候補として取得する構成としてもよい。
CPU11は、表示中のショートカット画面50に、置換候補として取得したショートカット情報に対応するショートカット名を表示する(S716)。S716において、CPU11は、図9(e)に示すように、置換候補のショートカット情報に対応するショートカット名54と、選択ボタン55と、次ボタン56とを表示する。選択ボタン55は、表示されたショートカット名54に対応するショートカット情報を置換対象として選択するためのボタンである。次ボタン56は、置換候補を次のショートカット情報に変更するためのボタンである。
CPU11は、選択ボタン55または次ボタン56のいずれかに対するユーザ操作が受け付けられるまで待機する(S717:No,S718:No)。次ボタン56に対するユーザ操作を、CPU11が受け付けた場合(S718:Yes)、CPU11は、処理をS715に移行し、USBメモリ100から、次のショートカット情報を取得する。
一方、選択ボタン55に対するユーザ操作を、CPU11が受け付けた場合(S717:Yes)、CPU11は、表示中のショートカット名54に対応するショートカット情報を置換対象として決定する。そして、CPU11は、処理をS712に移行し、S712〜S714の処理を実行する。これにより、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報の中から、選択ボタン55に対するユーザ操作に基づいて選択されたショートカット情報が、S713にて操作を受け付けたボタン60に対して登録される。なお、S714にて、ボタン60に対して登録されたショートカット情報が、利用できないショートカット情報である場合には、当該ボタン60を利用不可態様で表示する。
CPU11が、ショートカット画面50を切り替えるユーザ操作を受け付けた場合(S719:Yes)、CPU11は、ショートカット画面50を、受け付けたユーザ操作に応じたものに切り替え、処理をS720に移行する。
CPU11が、表示中のショートカット画面50内のボタン60、より詳細には、利用不可態様で表示されていないボタン60に対するユーザ操作を受け付けた場合(S721:Yes)、CPU11は、予備テーブル80における記憶項目80a,80b以外の内容を消去し(S722)、本処理を終了する。本処理の終了に伴い、登録テーブル70の内容が確定される。
S722にて、予備テーブル80の内容を消去することにより、メモリ資源を有効に活用できる。なお、S722の処理を省略する構成としてもよい。つまり、本処理の終了後も予備テーブル80の内容を残してもよい。予備テーブル80の内容を残すことにより、本処理の終了後にも、ボタン60に対して登録されたショートカット情報を、適宜、予備テーブル80に記憶されているショートカット情報と入れ替えることができる。
上述した通り、USBメモリ100が接続されたMFP10が、MFP10BまたはMFP10Cである場合には、図8に示すS801以降の処理が実行される。つまり、CPU11がS601の判断を否定した場合(S601:No)、CPU11は、自装置がハードキーを有するかを判断する(S801)、自装置がハードキーを有さないと、CPU11が判断した場合(S801:No)、CPU11は、本処理を終了する。
一方、自装置がハードキーを有すると、CPU11が判断した場合(S801:Yes)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を、自装置の割当テーブル90に記憶できるかを判断する(S802)。具体的に、CPU11は、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報の全数が、割当テーブル90に記憶できるショートカット情報の全数以下であるかを判断する。
USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を割当テーブル90に記憶できると、CPU11が判断した場合(S802:Yes)、CPU11は、USBメモリ100に記憶されている登録テーブルに含まれるショートカット情報のうち、未処理のショートカット情報があるかを判断する(S803)。未処理のショートカット情報があると、CPU11が判断した場合(S803:Yes)、CPU11は、割当テーブル90に記憶されたショートカット情報の数が、当該テーブル90に記憶可能な上限に達したかを判断する(S811)。
割当テーブル90に記憶されたショートカット情報の数が上限に達していないと、CPU11が判断した場合(S811:No)、S613と同様にして、USBメモリ100から1のショートカット情報と、当該ショートカット情報に対応するショートカット名とを取得する(S812)。S812において、CPU11は、USBメモリ100に記憶されている登録テーブルにおける画面の識別番号の昇順、かつ、ボタンの識別番号の昇順で、ショートカット情報およびショートカット名を順次取得する。
CPU11は、S615と同様に、S812にて取得したショートカット情報を自装置にて利用できるか否かを判断する(S813)。CPU11がS813の判断を肯定した場合(S813:Yes)、CPU11は、取得したショートカット情報およびショートカット名を、割当テーブル90に記憶し(S814)、処理をS803に移行する。具体的に、CPU11は、取得したショートカット情報およびショートカット名を、割当テーブル90における、ショートカット情報が記憶されていないレコードに記憶する。
一方、CPU11がS813の判断を否定した場合(S813:No)、CPU11は、処理をS803に移行する。よって、本実施形態では、利用できないショートカット情報は割当テーブル90の記憶対象から除外される。なお、タッチパネル17を有するMFP10の場合と同様、利用不可情報を記憶する構成としてもよい。未処理のショートカット情報がない、または、割当テーブル90に記憶されたショートカット情報の数が上限に達したと、CPU11が判断した場合(S803:No,S811:Yes)、CPU11は、処理をS804に移行する。
S802において、USBメモリ100に記憶されている全てのショートカット情報を割当テーブル90に記憶できないと、CPU11が判断した場合(S802:No)、CPU11は、USBメモリ100に優先度情報が記憶されているかを判断する(S816)。優先度情報を含まないと、CPU11が判断した場合(S816:No)、CPU11は、処理をS812に移行する。
一方、優先度情報を含むと、CPU11が判断した場合(S816:Yes)、CPU11は、割当テーブル90に記憶されたショートカット情報の数が、当該テーブル90に記憶可能な上限に達したかを判断する(S817)。CPU11が、S817の判断を否定した場合(S817:No)、CPU11は、S613と同様にして、USBメモリ100から1のショートカット情報と、当該ショートカット情報に対応するショートカット名とを取得する(S818)。
ただし、CPU11は、S818において、優先度情報に従い、優先度が高い方から順に、ショートカット情報およびショートカット名を順次取得する。なお、同じ優先度については、所定の規則に従うショートカット情報、例えば、画面の識別番号ができるだけ小さく、かつ、ボタンの識別番号ができるだけ小さいショートカット情報を優先する。
CPU11は、S818の処理後、上述したS813,S814と同様の処理を実行し(S819,S820)、S817に移行する。S817において、割当テーブル90に記憶されたショートカット情報の数が、当該テーブル90に記憶可能な上限に達したと、CPU11が判断した場合(S817:Yes)、CPU11は、処理をS804に移行する。
S804において、CPU11は、自装置がLCD16を有するか否かを判断する。自装置がLCD16を有すると、CPU11が判断した場合(S804:Yes)、CPU11は、処理をS805に移行する。つまり、USBメモリ100が接続されたMFP10が、MFP10Bである場合には、S805以降の処理が実行される。一方、自装置がLCD16を有さないと、CPU11が判断した場合(S804:No)、CPU11は、処理をS821に移行する。つまり、USBメモリ100が接続されたMFP10が、MFP10Cである場合には、S821以降の処理が実行される。
S805において、CPU11は、ハードキーに対するショートカット情報の割り当てが完了したことをLCD16に表示する(S805)。CPU11が、ショートカット情報が割り当てられたハードキー(すなわち、テンキーK2)、または、スタートキーK4に対するユーザ操作を受け付けるのを待機する(S806:No,S807:No)。
CPU11が、ショートカット情報が割り当てられたハードキーに対するユーザ操作を受け付けた場合(S806:Yes)、CPU11は、割当テーブル90の内容に基づき、操作されたハードキーに対応付けられたショートカット情報を、図9(f)に示すように、LCD16に表示し(S815)、処理をS806に移行する。
一方、CPU11が、スタートキーK4に対するユーザ操作を受け付けた場合(S807:Yes)、CPU11は、割当テーブル90を有効化する(S808)。これにより、ショートカット情報が割り当てられたハードキーは、本来の機能ではなく、ショートカット情報を選択するためのボタンとして機能する。CPU11は、USBメモリ100が、USB_I/F23から取り外されたかを判断する(S809)。
USBメモリ100が取り外されたと、CPU11が判断するまで、S809の判断を繰り返す(S809:No)。USBメモリ100が取り外されたと、CPU11が判断した場合(S809:Yes)、CPU11は、割当テーブル90における記憶項目90a,90b以外の内容を消去し(S810)、本処理を終了する。S810の処理の結果、ショートカット情報が割り当てられていたハードキーは、本来の機能に復帰する。
このように、本実施形態によれば、ショートカット機能を有さないMFP10(MFP10B,10C)では、USBメモリ100が接続されていることを条件として、ショートカット情報がハードキーに対して利用可能に設定される。よって、ハードキーを用いてショートカット情報が利用できる一方で、それによって、ハードキーが本来の機能で利用できなくなることを防止できる。
一方、S804において、CPU11が、自装置がLCD16を有さないと判断した場合(S804:No)、CPU11は、ショートカット情報の割当情報を出力する(S821)。割当情報は、どのハードキーに、どのようなショートカット情報が割り当てられたかを報せる情報である。よって、MFP10Cのように、LCDに情報を表示できない構成であっても、ユーザは、S821にて出力された割当情報から、どのハードキーに、どのようなショートカット情報が割り当てられたかを把握できる。
なお、割当情報の出力形式としては、MFP10Cが、例えば、印刷機能を有する場合には、印刷によって割り当て情報を出力する。USBメモリ100に割当情報を記憶させる構成であってもよい。
次いで、CPU11がスタートキーK4に対するユーザ操作を受け付けるのを待機し(S822:No)、CPU11が、スタートキーK4に対するユーザ操作を受け付けた場合(S822:Yes)、CPU11は、処理をS808に移行する。
以上説明した通り、第1実施形態によれば、登録テーブル70をUSBメモリ100に記憶させることができるので、USBメモリ100を介して、自装置のショートカット情報を、登録先のMFP10に引き継がせることができる。よって、例えば、新しくMFP10を購入した場合に、古いMFP10に登録されていたショートカット情報を、新しいMFP10に引き継がせることができる。
特に、USBメモリ100のメモリ残量が所定値未満である場合には、使用頻度70fの値が高いものから順に、記憶対象にするショートカット情報を自動選択するので、使用頻度の高いものがUSBメモリ100に記憶されず、登録先のMFP100に登録できないことを抑制できる。また、使用頻度70fを有さないタイプのMFP10であっても、USBメモリ100のメモリ残量が所定値未満である場合には、記憶対象にするショートカット情報をユーザが選択できるので、ユーザが必要とするショートカット情報を優先的に登録先のMFP100に登録することができる。
その一方で、登録先のMFP10(すなわち、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を登録する側のMFP10)が、ショートカット機能を有するか否かに応じて、異なる態様でボタン60やハードキーに対して利用可能に設定される。例えば、登録先のMFP10がショートカット機能を有さない場合には、他のMFP10に登録されていたショートカット情報をハードキーに対して利用可能に設定できる。よって、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を、ショートカット機能を有するか否かにかかわらず利用できる。
また、ボタン60に対して登録したショートカット情報が、自装置にて利用できない場合、当該ボタン60が利用不可態様で表示されるので、ユーザは、当該利用不可態様の表示に基づいて、自装置では利用できないショートカット情報が登録されていることを理解できる。ユーザは、利用不可態様で表示されるボタン60に対し操作を行うことにより、当該ボタン60に登録されていたショートカット情報を削除できるので、利用できないショートカット情報がボタン60に対して登録されることを防止できる。
よって、本実施形態によれば、登録先のMFP10におけるショートカット機能の有無や、利用可能な処理の種類に応じて、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を好適に設定できる。
また、上記S605,S612〜S626の処理によれば、登録先のMFP10は、他のMFP10の各ショートカット画面50に登録されていたショートカット情報を、画面単位で引き継ぐことができる。つまり、登録先のMFP10における1のショートカット画面50に、他のMFP10において異なるショートカット画面50に登録されていたショートカット情報が混在することを抑制できる。よって、登録先のMFP10におけるショートカット画面50の使用感を、他のMFP10での使用感に近づけることができる。
特に、上記S614によれば、登録先のMFP10は、他のMFP10の登録テーブル70に記憶されていたショートカット情報を、当該他のMFP10の登録テーブル70における画面70aおよびボタン70bの値を保ったまま、自装置の登録テーブル70に記憶する。よって、登録先のMFP10は、他のMFP10の各ショートカット画面50に登録されていたショートカット情報を、ショートカット情報が登録されるボタン60の位置を含めて画面単位で引き継ぐことができる。
上述した通り、登録先のMFP10が、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を画面単位で引き継ぐ構成において、ショートカット画面50に配置されるボタン10の数が、登録先のMFP10の方が他のMFP10より少ない場合には、他のMFP10の各ショートカット画面50に登録されていたショートカット情報の一部が、登録先のMFP10において各ショートカット画面50に登録できない状況が生じる。また、ショートカット画面50の数が、登録先のMFP10の方が他のMFP10より少ない場合もまた、同様の状況が生じる。
これに対し、本実施形態では、登録先のMFP10に登録できなかったショートカット情報を、ユーザの必要に応じて、先に登録されたショートカット情報と入れ替えることができる。よって、登録先のMFP10が、他のMFP10に登録されていた全てのショートカット情報を登録できない状況であっても、ユーザの意図に応じたショートカット情報を登録することができる。
また、本実施形態によれば、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報の全てを割当テーブル90に記憶できない場合には、優先度70hの値が高いものから順に、ショートカット情報が割当テーブル90に記憶される。よって、優先度の低いショートカット情報が利用できるにもかかわらず、優先度の高いショートカット情報が利用できないといった状況を抑制できる。
なお、他のMFP10におけるLCD16の画面の縦横寸法がUSBメモリ100に記憶されている場合には、当該縦横寸法から推定される、他のMFP10におけるボタン60のレイアウトに合わせて、ショートカット情報を自装置のボタン60に登録する構成としてもよい。かかる構成によれば、登録先のMFP10における各画面50では、当該画面50に配置される各ボタン60に対して登録されるショートカット情報を、他のMFP10における各画面50でのレイアウトで引き継ぐことができる。よって、登録先のMFP10におけるショートカット画面50の使用感を、他のMFP10での使用感に近づけることができる。
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、登録先のMFP10が、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を画面単位で引き継ぐ構成とした。これに代えて、第2実施形態では、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を機能毎に分類して、各ショートカット画面50に振り分ける。第2実施形態において、第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明を省略する。以下、第2実施形態に特有の構成を中心に説明する。
図10は、第2実施形態の、ショートカット情報を自装置に利用可能に設定する処理の一部を示すフローチャートである。本処理は、ROM12に格納される第2実施形態のプログラムに従いCPU11が実行する。本実施形態では、予め、登録テーブル70における画面70aの各値に対し、機能が割り当てられている。例えば、図4(b)の登録テーブル70において、画面70aの「1」に対して、ファクシミリ機能が割り当てられ、「2」および「3」に対して、スキャン機能が割り当てられ、「4」および「5」に対して、コピー機能が割り当てられる。
図10に示すように、CPU11は、S613において、1のショートカット情報を取得すると、取得したショートカット情報を自装置にて利用できるか否かを判断する(S101)。CPU11が、利用できないと判断した場合(S101:No)、CPU11は、処理をS605(図6)に移行する。なお、第1実施形態と同様に、利用不可情報を登録テーブル70に記憶する構成としてもよい。
CPU11が、利用できると判断した場合(S101:Yes)、CPU11は、取得したショートカット情報により実行される処理が利用する機能を判断する(S102)。利用する機能がファクシミリ機能であると、CPU11が判断した場合(S102:ファクシミリ)、CPU11は、取得したショートカット情報を、登録テーブル70におけるファクシミリ機能が割り当てられた領域に記憶し(S103)、処理をS605に移行する。
利用する機能がスキャン機能であると、CPU11が判断した場合(S102:スキャン)、CPU11は、取得したショートカット情報を、登録テーブル70におけるスキャン機能が割り当てられた領域に記憶し(S104)、処理をS605に移行する。また、利用する機能がコピー機能であると、CPU11が判断した場合(S102:コピー)、CPU11は、取得したショートカット情報を、登録テーブル70におけるコピー機能が割り当てられた領域に記憶し(S105)、処理をS605に移行する。
なお、上記S103,S104,S105において、各領域に登録可能なショートカット情報が上限まで記憶されており、これ以上ショートカット情報を記憶できない場合には、第1実施形態と同様に、予備テーブル80またはUSBメモリ100に残して、登録確定処理(S606)において、ボタン60に対して登録されたショートカット情報と置換するようにしてもよい。
以上説明した通り、第2実施形態によれば、他のMFP10に登録されていたショートカット情報が、機能毎に各ショートカット画面50に振り分けられる。よって、ユーザは、機能毎のショートカットを、ショートカット画面50毎に使い分けることができるので、ショートカット情報の使い勝手が向上する。特に、図3(a)などに示すタブ形式のショートカット画面50では、タブTの操作によって容易に機能に応じたショートカット情報を含む画面を表示させることができる。タブTに、当該タブに対応する画面に振り分けられたショートカット情報が利用する機能を示す文字列を表示させる構成としてもよい。かかる構成により、タブ形式のショートカット画面50における使い勝手が好適に向上する。
上記実施形態において、MFP10が、処理実行装置の一例である。CPU11が、制御部の一例である。USBメモリ100が、外部メモリの一例である。USB_I/F23が、通信部の一例である。タッチパネル17に表示されるソフトキーや、操作キー15としてのハードキーまたは静電容量方式のタッチパネル上に配置されるソフトキーが、入力部の一例である。タッチパネル17が、タッチパネルの一例である。スキャナ部18,プリンタ部19,NCU20,モデム21が機能実行部の一例である。
種別70dおよび設定値70eが、ショートカット情報の一例である。LCD16の画面の縦横寸法が、レイアウト情報の一例である。使用頻度70fが、頻度情報の一例である。種別70dが、機能情報の一例である。使用頻度70fまたは優先度70hが、優先度情報の一例である。タブTが、タブの一例である。機能指定キーK1が、第1のハードキーの一例である。テンキーK2が、第2のハードキーの一例である。
S613,S623,S812,S818の処理を実行するCPU11が、読出手段の一例である。S614,S814,S820の処理を実行するCPU11が、ショートカット登録手段の一例である。S601の処理を実行するCPU11が、第1判断手段の一例である。S602の処理を実行するCPU11が、第2判断手段の一例である。S705の処理を実行するCPU11が、第1通知手段の一例である。S711,S713の処理を実行するCPU11が、指定受付手段の一例である。S615,S625の処理を実行するCPU11が、第3判断手段の一例である。S703の処理を実行するCPU11が、第2通知手段の一例である。S808,S817の処理を実行するCPU11が、第1選択手段の一例である。S506の処理を実行するCPU11が、書込手段の一例である。S502の処理を実行するCPU11が、第4判断手段の一例である。S509の処理を実行するCPU11が、第2選択手段の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、USBメモリ100を介して、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を、登録先のMFP10に引き継ぐ構成とした。これに代えて、ショートカット情報は、MFP10がアクセス可能なサーバを介して、他のMFP10から登録先のMFP10に引き継ぐ構成としてもよい。かかる場合、ショートカット機能を有さないMFP10は、ショートカット情報を中継するサーバとアクセス可能に接続されていることを条件として、ハードキーに割り当てられたショートカット情報を利用できる。
上記実施形態では、ショートカット機能を有するMFP10において、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、登録テーブル70に登録し切れないショートカット情報を、ボタン60に登録されたショートカット情報と置換できる構成としたが、登録テーブル70に登録し切れないショートカット情報を、MFP10に設けられている、その他のボタン、例えば、静電容量方式のタッチパネル上に配置されるソフトキーやハードキーなどに登録する構成としてもよい。
上記実施形態では、ショートカット機能を有するMFP10として、タッチパネル7を有するMFP10Aを例示したが、MFP10BやMFP10Cがショートカット機能を有することも可能である。かかる場合、USBメモリ100に記憶されていたショートカット情報は、ショートカット情報を登録できるハードキーに登録される。ショートカット機能を有するMFP10において、ハードキーにショートカット情報が登録された場合、当該ショートカット情報は、USBメモリ100が取り外されても引き続き利用できる。
上記実施形態では、ショートカット機能を有さないMFP10として、ハードキーを有するMFP10B,10Cを例示したが、ハードキーに代えて、静電容量方式のタッチパネル上に配置されるソフトキーを有するMFP10であってもよい。よって、登録先のMFP10が、ショートカット機能を有さないMFP10である場合に、ショートカット情報の設定先がソフトキーであってもよい。
上記実施形態では、ショートカット機能を有さないMFP10において、ショートカット情報を割り当て可能なハードキーとして、テンキーK2を例示した。つまり、上記実施形態では、ショートカット情報を利用可能に設定できるハードキーの数は12個に限られていた。これに代えて、ショートカット情報が利用する機能毎に、機能指定キーK1のうち、当該機能に対応するボタンと、テンキーK2などの他のボタンとの組み合わせに対し、1のショートカット情報を設定する構成であってもよい。当該変形例によれば、テンキーK2などの他のボタンに対し、複数のショートカット情報を設定できる。よって、ハードキーの数以上にショートカット情報を設定できるので、MFP10に設けられているハードキーを有効利用できる。また、ユーザは、ショートカット情報が利用する機能を機能指定キーK1によって特定できるので、各機能のショートカット情報を利用し易い。
上記第2実施形態では、ショートカット機能を有するMFP10Aについて、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を機能毎に分類することによって、ショートカット情報を機能毎に各ショートカット画面50に振り分ける構成を例示した。これに対し、ショートカット機能を有さないMFP10B,100Cについて、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を、第2実施形態と同様、機能毎に分類し、上述した変形例のように、ショートカット情報を、機能に応じた機能指定キーK1とテンキーK2との組み合わせで設定する構成としてもよい。これにより、ショートカット機能を有さないMFP10B,100Cであっても、ユーザは、各機能のショートカット情報を利用し易い。
上記実施形態では、S614において、ショートカット情報が既に登録されているボタン60については、当該ボタン60に対しS613にて取得したショートカット情報が上書きされる構成としたが、ショートカット情報が既に登録されているボタン60については、そのまま残し、ショートカット情報が登録されていないボタン60のみを対象として、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を登録する構成としてもよい。
上記第1実施形態では、登録先のMFP10が、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を画面単位で引き継ぐ構成とした。これに代えて、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を、ショーカット情報が登録されていた画面を問わずに、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を、所定の順序、例えば、画面の識別番号の昇順、かつ、ボタンの識別番号の昇順で順次取得し、登録テーブル70に記憶する構成としてもよい。本変形例によれば、登録先のMFP10における1のショートカット画面50に、他のMFP10において異なるショートカット画面50に登録されていたショートカット情報が混在する可能性があるが、他のMFP10に登録されていたショートカット情報をできるだけ多く、登録先のMFP10に登録することができる。
上記実施形態では、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報を登録テーブル70に記憶する場合に、使用頻度70fまたは優先度70hの値を考慮しなかったが、使用頻度70fまたは優先度70hの値に基づいて、使用頻度または優先度が高いショートカット情報から順に登録テーブル70に記憶してもよい。また、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報の全てを割当テーブル90に記憶する場合についても、使用頻度または優先度が高いショートカット情報から順に記憶するようにしてもよい。
上記実施形態では、ショートカット機能を有するか否かにかかわらず、MFP10は、図6〜図8のフローチャートに示す各処理を実行するためのプログラムがROM12に準備される構成とした。これに代えて、ショートカット機能を有するMFP10には、図8に示す各処理を実現するための部分を含まないプログラムが準備され、ショートカット機能を有さないMFP10には、S603〜S626の処理を実現するための部分を含まないプログラムが準備される構成であってもよい。
上記実施形態では、自装置のボタン60に対して登録されているショートカット情報を、USBメモリ100に記憶する処理(図5)が、ユーザが所定の操作を行った場合に開始される構成とした。これに代えて、MFP10にて、ショートカット情報として登録可能な処理、例えば、「Scan to Media」などの処理の実行が終了した場合に、当該処理にて使用した設定値でショートカット情報を作成し、USBメモリ100に記憶する構成としてもよい。本変形例によれば、実際に使用した設定値をショートカット情報として登録できるので、有用なショートカット情報を登録先のMFP10に登録できる。
上記実施形態では、図5のS505において、ユーザが優先度を設定する構成としたが、使用頻度70fの値に基づいて、その値が大きいほど優先度が高くなるよう、優先度が自動的に設定される構成としてもよい。上記実施形態では、使用頻度70fには、対応するショートカット情報の使用回数が記憶される構成としたが、各ショートカット情報の使用回数が相対的に比較できる数値であれば、適宜の値を採用できる。例えば、ショートカット情報が登録されてからの単位時間あたりの使用回数などであってもよい。
上記第2実施形態では、登録先のMFP10が、他のMFP10に登録されていたショートカット情報を機能毎に各ショートカット画面50に振り分ける構成としたが、MFP10がUSBメモリ100にショートカット情報を記憶する際に、機能毎にショートカット情報を並べ替えた登録テーブルを作成する構成としてもよい。本変形例によれば、登録先のMFP10が、機能毎にショートカット情報を並べ替えた登録テーブルを受け取ることができる。
上記第1実施形態において、USBメモリ100に記憶されているLCD16の画面の縦横寸法から、他のMFP10におけるボタン60のレイアウトを推定できる旨を説明した。LCD16の画面の縦横寸法に代えて、「左上」などボタン60の配置を特定できる情報を用いて、他のMFP10におけるボタン60のレイアウトを推定してもよい。かかる場合、USBメモリ100には、ボタン60の配置を特定できる情報が記憶される。
上記第1実施形態において、USBメモリ100に記憶されているLCD16の画面の縦横寸法から推定される、他のMFP10におけるボタン60のレイアウトに合わせて、ショートカット情報を自装置のボタン60に登録できる旨を説明した。当該構成において、USBメモリ100に記憶されている使用頻度70fの値が所定の基準を超えるものを対象として、他のMFP10におけるボタン60のレイアウトに合わせてショートカット情報を登録する構成としてもよい。かかる場合、USBメモリ100に記憶されているショートカット情報のうち、対象以外のショートカット情報については、置き換えの対象とするようにすればよい。本変形例によれば、使用頻度が高いショートカット情報については、他のMFP10で利用していた場合と同様の使用感で利用できるので、使い勝手がよい。なお、上記「所定の基準」としては、使用頻度の閾値や、使用頻度の上位所定数などを例示できる。
上記実施形態では、CPU11が、図6から図8、図10に記載される各処理を実行する構成として説明したが、これら各図に記載される各処理を、複数のCPUが協同的に実行する構成としてもよい。また、ASICなどのICが、単独で、または、複数によって協働的に、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。また、CPU11とASICなどのICとが協同して、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。
また、図6から図8、図10に記載される各処理のうち、一部の処理を、特許請求の範囲における独立請求項から逸脱しない範囲で、省略または変更してもよい。例えば、S712およびS713の実行後に、S710およびS711を実行してもよい。また、上記実施形態により説明した各特徴や、上述した各変形例を適宜組み合わせて実施する構成としてもよい。