JP6456626B2 - デスクシステム - Google Patents

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Description

本発明は、天板を昇降可能なデスクと収納家具とを含むものであり、使い勝手に優れ、作業効率を高めることのできるデスクシステムに関するものである。
従来、天板を昇降可能としたデスクとして数多くのものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。これらの多くは、主として着座者の背丈や座高に応じて天板の高さを変更することで、使用者の使い勝手を良くすることが目的とされている。
さらに近年では、着座姿勢での長時間の作業は健康に悪影響を及ぼすとして、起立姿勢で作業を行うことのできるデスクについても提案がなされている。こうした起立姿勢での作業は、頭の働きが良くなり、ミーティング等に活用することで業務の効率化を果たすことができるなどの考えもある。ただし、文書作成などの作業においては、従来通りの着座姿勢のほうが考えをまとめやすく、作業内容によって適した姿勢があると言われている。さらには、着座姿勢と起立姿勢とを頻繁に切り替えることにより、身体が活性化されて健康の増進と仕事の効率化に繋がると期待されている。そこで、これまで主に着座姿勢で用いていたデスクの天板の昇降範囲を拡大して、着座姿勢から起立姿勢にまで対応させることが考えられる。
また一方で、デスクはワゴンや収納棚などの収納家具と組み合わせて使用されることが多く、これらを組み合わせることで良好な使い勝手の得られるデスクシスムが数多く提案されている。例えば特許文献2に記載のものは、デスク下に配置したワゴンを引き出してデスクの側方に配置するとともに、ワゴン上部の天板を上昇させることで、デスク上の作業スペースを拡張することが可能となっている。こうすることで、状況に応じて使用形態を変更し、多様な用途に用いることが可能となっている。
特開平11−253239号公報 特開平10−42967号公報
上述したように、デスクの天板を着座姿勢から起立姿勢にまで対応させて昇降可能とすることで、使用者は気分や状況に応じて天板の高さを使い分けることができ、作業効率を高めることが可能になると考えられる。
しかしながら、こうした構成のみでは、作業者が姿勢を変更することによる効果が得られるに留まり、デスクとしての機能を拡大することまでは困難である。
そこで、昇降天板を備えるデスクと収納家具とを組み合わせたデスクシステムとして、使い勝手を向上することが考えられる。しかしながら、例えば、特許文献2のように天板下にワゴンを置く構成とした場合、天板の最低高さよりもワゴンの高さを小さくすることが必要であることから、ワゴンの大きさには限界があり収納量は小さなものとなる。また、天板を上昇させた場合には天板とワゴンの上面の間に空間が空き、スペースを有効に活用することはできない。さらには、デスク上の作業スペースを拡張するためにはワゴンの移動や位置調整が必要となって手間が掛かる上に、デスクの側方のスペースを常時空けておくことが必要であることからスペースを有効に活用することも困難である。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、スペースを有効に活用しながら、収納力を高めるとともに、状況に応じて簡単に作業スペースの拡張を図ることができ、作業の効率化に資するデスクシステムを提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のデスクシステムは、本体に対して天板を昇降可能に支持させたデスクと、このデスクの側方に隣接又は近接して配置される収納家具とを含むデスクシステムであって、前記天板は、少なくとも着座姿勢での使用に対応する座位使用位置と起立姿勢での使用に対応する立位使用位置との間で昇降可能とされており、前記天板が座位使用位置及び立位使用位置の何れにおいても、前記収納家具の何れかの棚と略同一の高さとなり、前記天板と前記収納家具の棚の上面が略面一に連なるようにしたことを特徴とする。
ここで、略同一の高さとは、高さが完全に同一であるものに加えて、高さ方向に若干ずらしたものを含む。同様に、略面一とは、完全に面一となる状態に加えて、高さ方向に若干のズレがある状態を含む。
このように構成すると、デスクと収納家具とを組み合わせた使い勝手の良いデスクシステムとしながら、天板の高さを座位使用位置と立位使用位置との間で変更することにより着座姿勢と起立姿勢の何れの場合においても好適に天板を使用することができ、使用者の気分や状況によって適宜に体勢を変更しながら作業を行うことができるため、作業の効率化が可能となる。さらには、収納家具をデスクの側方に配置することによって、収納家具の高さを大きくして収納量を増大することができる上に、天板を座位使用位置及び立位使用位置の何れかにすることで、天板が収納家具の何れかの棚と同一の高さとなり、天板と収納家具の棚の上面が略面一に連なることから、この棚を天板の拡張領域としても使用することができる。そのため、スペースを有効に活用しながら、必要に応じて簡単に天板上の作業領域を拡張でき、作業の効率化を図ることも可能となる。
さらに、天板の高さを変更して立位使用位置にした際に、起立姿勢での作業空間を拡張して広い作業スペースを得るためには、前記収納家具はその最上部に前記棚としての頂板を備えており、前記天板を立位使用位置にすることで、前記天板と前記頂板とは略同一の高さとなり、前記天板と前記収納家具の棚の上面が略面一に連なるように構成することが好適である。
また、天板の高さを変更して座位使用位置にした際に、着座姿勢での作業空間を拡張して広い作業スペースを得るためには、前記収納家具は側方が開放されており、前記天板を座位使用位置にすることで、前記天板と前記棚とは略同一の高さとなり、前記天板と前記棚の上面側にまたがる連続空間が形成されるように構成することが好適である。
さらに、収納家具の内部へのアクセスを容易にするとともに、棚板の上を作業スペースとしてより利用しやすくするためには、前記収納家具は、前記天板の使用縁側にさらに開放されるように構成することが好適である。
また、天板の下方より、収納家具の内部へのアクセスをより容易に行わせるためには、前記デスクを、天板下の空間が少なくとも前記収納家具を配置する側方に向かって開放されるように構成することが好適である、
さらには、同一形状の天板を対向させて配置した際に、天板の使用勝手を変えることなく、互いの使用縁同士を近づけて、天板を挟んでコミュニケーションを取りやすくするためには、前記天板が、平面視において反使用縁と側縁とを斜めにつなぐ斜縁を備えており、同一形状の別の天板の当該斜縁同士を対向配置させることで、斜向かいに2つの天板を略連続させ得るように構成することが好適である。
以上説明した本発明によれば、スペースを有効に活用しながら、収納力を高めるとともに、作業者の気分や状況に応じて簡単に作業スペースの拡張を図ることができ、作業の効率化を実現することのできるデスクシステムを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るデスクシステムを示す斜視図。 同デスクシステムの構成要素を分離した状態を示す斜視図。 同デスクシステムを構成する各デスクの天板を立位使用位置にした状態を示す斜視図。 同デスクシステムの平面図。 同デスクシステムを構成する一組のデスクユニットを示す斜視図。 同デスクユニットの正面図。 同デスクシステムを構成するデスクの天板下面を示す要部拡大斜視図。 同デスクシステムの使用形態を説明するための説明図。 本発明の第2実施形態に係るデスクシステムを示す斜視図。 同デスクシステムの構成要素を分離した状態を示す斜視図。 同デスクシステムを構成する各デスクの天板を立位使用位置にした状態を示す斜視図。 同デスクシステムの平面図。 同デスクシステムを構成する一組のデスクユニットを示す斜視図。 同デスクシステムの変形例を模式的に示す側面図。 同デスクシステムの変形例を模式的に示す斜視図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明における第1実施形態に係るデスクシステムDS1の斜視図である。このデスクシステムDS1は、デスク1及び収納家具2を4組備えるとともに、対向するデスク1,1間に配される2つのパネル3,3を備える。この図では、各デスク1の天板11を、後述する座位使用位置P1にした状態を示している。
ここで、以下において方向の説明を行う場合には、デスク1を中心として奥行き方向(図中のX方向)、幅方向(図中のY方向)、高さ方向(図中のZ方向)を設定し、これらの用語を用いることとする。
図2は、このデスクシステムDS1の各構成要素を、分離させた状態を示す斜視図である。このように、各デスク1〜1、収納家具2〜2及びパネル3,3は、互いに分離可能とされ、それぞれ単独で自立することができる。収納家具2は、収納棚として構成されており、複数段の棚21,24,25を備えている。ここで、棚21,24,25とは、上面に物品を載置可能な平面を有するものであり、棚板24に加えて、収納家具2の基底を構成する底板(図示せず)や頂部を構成する頂板25をも含むものである。
図3は、図1の状態を基に、各デスク1の天板11を後述する立位使用位置P2にした状態を示す斜視図である。このように各デスクの天板11は、座位使用位置P1と立位使用位置P2とを含む、異なる高さに変更することが可能となっている。
図4は、このデスクシステムDS1の平面図である。天板11の使用縁11a側より見た場合、各デスク1の左側方には収納家具2が並べて配置されている。収納家具2は幅方向の寸法をデスク1の天板11の1/4〜1/3とされるとともに、奥行き方向の寸法を天板11と同一にされている。そして、デスク1に隣接して収納家具2が配置されることで、平面視において、デスク1と収納家具2とは使用縁11a側と反使用縁11b側ともにほぼ連続した直線をなす。なお、デスク1に収納家具2を隣接させることは必須ではなく、所定間隔を空けて近接させるように配置してもよい。
このようなデスク1と収納家具2を組にして、これらを幅方向に2組並べて配置している。さらに、各組をなすデスク1と収納家具2の反使用縁11b側には、前後を逆向きにされた異なる組をなすデスク1と収納家具2とをそれぞれ対向するように配置している。こうすることで、4組のデスク1及び収納家具2によって平面視で矩形状の島を構成する、いわゆる島型配置としている。対向するデスク1,1は反使用縁11b同士の一部、具体的には約2/3〜3/4の範囲が対向するようにしており、こうすることでデスク1,1同士がやや斜めに対向するようにしている。そのため、対向するデスク1,1に着座する使用者同士が互いの視界に入ることを避けることができ、より外部の影響を受けることなく集中力を高めて作業に取り組むことができる。
また、対向する組をなすデスク1及び収納家具2同士の間には、平板状のパネル3がそれぞれ設けられている。パネル3の幅方向(図中のY方向)の寸法は、デスク1及び収納家具2の幅方向の寸法の和に等しくなるように設定している。
このデスクシステムDS1は、上述したように4組のデスク1及び収納家具2より構成されているが、もちろん、さらに多くのデスク1、収納家具2及びパネル3を並べて、より大きな島を形作るようにすることができる。また、これとは逆に島を小さくすることもでき、デスク1、収納家具2及びパネル3を一つずつ使用することでもデスクシステムDS1を構成できる。
図5は、デスクシステムDS1を最小単位のデスクユニットDU1として構成した例を示す斜視図である。すなわち、このデスクユニットDU1を基本単位として、反使用縁11b側に島を大きくしたい場合にはデスク1及び収納家具2を対向させるように追加し、幅方向に島を大きくしたい場合には必要な分だけデスクユニットDU1を追加することになる。
以下、図5を用いて、デスクシステムDS1の最小単位であるデスクユニットDU1を構成するデスク1、収納家具2、及びパネル3の具体的な構造について説明する。
デスク1は、天板11とこれを支持するための本体14とを備えるものであり、天板11は、後述する座位使用位置P1と立位使用位置P2(図6参照)との間で、大きく天板11の高さ寸法を変更することができるようになっている。
天板11は、平面視において略矩形状をなす平板状に構成されており、使用縁11aと反使用縁11bとは幅方向(Y方向)に延びる直線状をなし、右側縁11cと左側縁11dとは奥行き方向(X方向)に延びる直線状をなす。また、これら使用縁11a、反使用縁11b及び側縁11c,11dには、弾性を備えるエッジ部材(図示せず)が取り付けられるとともに、各エッジは滑らかになるように丸め処理を行われている。
本体14は、前後方向に延出される角柱状をなす一対の前後脚15,15と、各前後脚15の後部側、すなわち天板11における反使用縁11b側をつなぐように幅方向に延出される板状のベース16と、ベース16の幅方向中央付近より起立する昇降手段17とから構成される。各前後脚15の前下面と後下面には、それぞれアジャスタ15a,15aが取り付けられており、これらを利用することで高さや傾きの調整を行うことができる。
ベース16と前後脚15とは一体となって平面視でコ字形をなし、使用縁11a側を開放されることで、着座する使用者の足に干渉しないようになっている。また、これらベース16と前後脚15とは高さ寸法を小さく抑えられており、天板11下の空間である下肢空間LSは使用縁11a側のみならず、反使用縁11b側及び両側縁11c,11d側に対しても大きく開放されている。また、前後脚15は、天板11の側縁11c,11dと平行とされ、幅方向外側に向く各外面15b同士の間隔が、天板11の幅方向寸法と略同一となるようにしている。さらに、各前後脚15の外面15bは、平面視において、天板11の側縁11c,11dと重なりあう位置となることから、デスク1を設置する際に前後脚15の位置を合わせることで、自ずと天板11の位置合わせを行うこともできるようになっている。
昇降手段17は、ベース16上に設置されるとともに上方を開口された内部空間(図示せず)を備える第1支柱41と、その内部空間に下端を挿入され上端を天板11の下面12に接続された第2支柱42とを備え、これら第1支柱41及び第2支柱42の内部には図示しないガススプリング(図示せず)が設けられている。このガススプリングが伸縮することによって、第1支柱41に対し第2支柱42が上下方向に進退し、天板11を無段階で昇降させることができるようになっている。
天板11は、昇降手段17を介して前後脚15に対して平行になるように支持されており、前後脚15を水平な床面に対して設置した場合には、水平な状態を保ったまま昇降手段17により上下に昇降させることが可能である。
図7は、天板11の下面12側より見た要部拡大斜視図である。この図に記載したように、天板11の下面12の使用縁11a寄りの位置には、レバー43が設けられている。レバー43は、基端43a側に設定された回転軸を中心として回動可能となっており、操作端43bを持って回転させることで基端43a側より延びるワイヤ44を介して、上記昇降手段17を構成するガススプリングの操作を行うことができるようになっている。具体的には、レバー43の操作端43bが反使用縁11b側を向いた状態ではロックが掛かり、ガススプリングが備えるシリンダ内が閉止状態となることで昇降手段17による天板11の昇降は不能となる。さらに、この状態よりロックを解除してレバー43の操作端43bが使用縁11a側を向くように回動させることにより、ガススプリングのシリンダ内が開放状態となることで昇降手段17による天板11の昇降が可能となる。また、ガススプリングのシリンダ内を開放状態とする際に、その開放量を変更するための開放量変更機構を設けておけば、天板11を昇降させるために要する抵抗力を変更可能となり、天板11に載せる物品の重量とのバランスをとるために活用することもできて好適である。
このような天板11を昇降させるための昇降手段17は、ガススプリングを使用するものだけではなく、バネや滑車を用いる構造やこれらを併用する構造とすることもでき、用途やデザインに応じて適宜変更することができる。また、電動の昇降機構を組み込んで、ボタン操作を行うだけで天板11の昇降ができるようにしても良い。
図5に戻って、収納家具2は長手方向を奥行き方向(X方向)に設定された直方体状の箱体部21と、その箱体部21の左側面21bに沿って起立させた板状の側壁部23とを備え、収納家具2の最上部となるこの側壁部23の上端23aには右側に向かって延びるように設けられた板状の頂板25が設けられるとともに、箱体部21の上面21cと頂板25との間に板状の棚板24が設けられている。これら頂板25、棚板24、箱体部21の上面21cは、それぞれ物品を載置するための上述した棚を構成する。
箱体部21は、前面に矩形状の開口21eが設けられ、その内部には引き出し22が取り付けられており、この引き出し22は天板11の使用縁11a側に引き出すことで、内部の収納空間SSを開放することができるようになっている。本実施形態では、箱体部21の下面21d(図6参照)を床面に当接させて設置するようにしているが、キャスタ等を設けることにより移動可能に構成しても良い。
側壁部23の内面23bには、上下方向に延びる金属製のレール部材26が、奥行き方向に離間して一対埋め込まれるように設けられている。そして、このレール部材26には上下方向に等ピッチで複数の係合穴26aが設けられている。棚板24及び頂板25の側壁部23と対向する端部には、それぞれ係合穴26aに対応するフック状の係合片(図示せず)が一対設けられており、この係合片を何れかの高さの係合穴26と係合させることにより、棚板24及び頂板25を側壁部23に対して片持ち状に取り付けことができる。そして、係合させる係合穴26を変更することにより、棚板24及び頂板25の高さを変更することができる。従って、頂板25は、側壁部23の上端23aに取り付ける場合だけではなく、上端23aよりも低い位置に取り付けることもできる。
収納家具2は、箱体部21の下面21dに対して、上面21c、棚板24及び頂板25がそれぞれ平行となるようにされており、水平な床面に下面21dを設置した場合、上面21c、棚板24及び頂板25はほぼ水平となる。そして、同一の床面にデスク1と収納家具2をともに配置することで、デスク1の天板11と、上面21c、棚板24及び頂板25とを平行にすることができる。
また、収納家具2の箱体部21の幅方向寸法に対して、棚板24及び頂板25の幅方向寸法を小さく設定しており、箱体部21の右側面21bをデスク1の前後脚15に当接させた場合に、天板11と棚板24との間、及び、天板11と頂板25との間には、それぞれ所定の隙間G(図6参照)が形成されるようになっている。さらに、収納家具2の棚板24及び頂板25の奥行き方向寸法はデスク1の天板11と同一に設定しており、それぞれの前縁及び後縁が、平面視において天板11の使用縁11a及び反使用縁11bと同一の直線をなすように配置している。
また、棚板24及び頂板25は、天板11の使用縁11b側の縁部24b,25bと天板11側の縁部24c,25cとが連続して開放されており、これらの間にはコーナー支柱なども設けられていなことから、棚板24の上下の空間は天板11の使用縁11a側の方向に開放されるとともに、デスク1側に向かって開放されている。そのため、天板11を昇降させることにより、天板11の上下の作業空間WS及び下肢空間LSを、棚板24及び頂板25の上下の空間と連続させることが可能となっており、双方を違和感なく一体的に使用することが可能となっている。
このような収納家具2及びデスク1の反使用縁11b側には、上述したパネル3が起立して設けられる。
パネル3は平板状に形成されており、表裏両面の下端には略L字型の支持脚31(図2参照)が幅方向(Y方向)に離間させて一対設けられている。この支持脚31によってパネル3は自立させることができるが、奥行き方向に配置するデスク1,1及び収納家具2,2により挟み込むことによって、支持脚31を用いることなくパネル3を支持させるようにしても良い。なお、この支持脚31の形状は、パネル3を起立した状態で適切に保持できる限り、適宜変更しても良い。
パネル3は長方形をなしており、天板11の使用縁11a側より見た場合、右側縁3cがデスク1の天板11の右側縁11cの位置と略一致し、左側縁3dが収納家具2の側壁部23の外面23cと略一致する。そして、下縁3bを床面に当接させることで、上端となる上縁3aが、収納家具2の側壁部23の上端23aと略一致する。
図6は、上記のように構成したデスクユニットDU1の正面図である。なお、この図ではパネル3(図5参照)を省略して記載している。デスク1の天板11は、レバー43を操作することで昇降可能とされており、図中で示すように座位使用位置P1及び立位使用位置P2に変更することができる。
ここで、座位使用位置P1と立位使用位置P2の考え方について、図8を用いて説明を行う。図8は、対向して配置したデスク1,1の天板11,11をそれぞれ座位使用位置P1と立位使用位置P2に異ならせた場合を模式的に示す側面図である。なお、この図では、収納家具2(図5参照)を省略して記載している。
座位使用位置P1とは、着座姿勢に対応した位置、すなわち、図中左側に記載した着座する使用者M1により天板11を使用するために適した位置を指す。より具体的には、着座姿勢とは、使用者M1が足の裏を床面に付けながら両膝をほぼ直角に曲げて椅子に腰掛け、背筋を伸ばした姿勢を指す。さらに、着座する使用者M1により天板11を使用するために適した位置とは、平均的な体格の成人が着座姿勢をとった場合に、上腕をほぼ垂直に下ろして、肘をほぼ直角に曲げることで手が天板11上に乗る程度の位置を指す。座位使用位置P1となる天板11の高さH1は、650mm以上750mm以下に設定することが好ましく、その中でも700mm以上750mm以下に設定することがより好ましい。
立位使用位置P2とは、起立姿勢に対応した位置、すなわち、図中右側に記載した起立する使用者M2により天板11を使用するために適した位置を指す。より具体的には、起立姿勢とは、使用者M2が床面上に足の裏をつけ、ほぼ垂直に立った姿勢を指す。さらに、起立する使用者M2により天板11を使用するために適した位置とは、平均的な体格の成人が起立姿勢をとった場合に、その人の胸よりもやや下側になる程度の位置、換言すると、その人が上腕をほぼ垂直に下ろして肘をほぼ直角に曲げることで手が天板11上に乗る位置又はその位置よりもやや高い位置を指す。立位使用位置P2となる天板11の高さH2は、1000mm以上1200mm以下に設定することが好ましく、その中でも1100mm以上1200mm以下に設定することがより好ましい。
なお、本実施形態では、天板11の昇降可能範囲の上端を座位使用位置P1としており、下端を立位使用位置P2としているが、天板11の昇降範囲を変更することにより、座位使用位置P1をよりも低い位置にまで降下可能とすることや、立位使用位置P2より高い位置にまで上昇可能とするように設定することもできる。こうすることで、使用者の体格に合わせて、天板11を座位使用位置P1や立位使用位置P2とは異なる高さに設定して使用することもできる。
図6に戻って、棚板24の床面からの高さ寸法Hsも、デスク1の天板11を座位使用位置P1にした場合の高さ寸法H1と同一になるようにしている。こうすることで、天板11を座位使用位置P1にした場合、天板11の上面13と棚板24の上面24aとが面一に連なり、棚板24と天板11との間で物品を簡単に移動させることが可能となる。また、棚板24の上方の棚上空間US1が、天板11側に開放されていることで、棚板24を天板11と連続する拡張天板として利用することもでき、天板11上の作業空間WSと棚上空間US1とを一つの連続空間CS1として作業効率を高めることができる。さらに、棚板24の上方の空間が天板11の使用縁11a側にも開放されていることから、より上記の効果を高めて使い勝手を良くすることも可能となっている。
他方、頂板25の床面からの高さ寸法Htも、デスク1の天板11を座位使用位置P2にした場合の高さ寸法H2と同一になるようにしている。こうすることで、天板11を座位使用位置P2にした場合、天板11の上面13と頂板25の上面25aとが面一に連なり、頂板25と天板11との間で物品を簡単に移動させることが可能となる。こうすることで、頂板25を天板11と連続する拡張天板として利用することもでき、1個のハイテーブルとして使用することができる。すなわち、天板11上の作業空間WSと頂板25の上方の棚上空間US2とを一つの連続空間CS2として作業効率を高めることができる。
また、上述したように、棚板24及び頂板25は、箱体部21に比し幅方向寸法を小さくされ、天板11の側縁11dとの間で所定の隙間Gが形成されるようにしていることから、天板11を上下に昇降させた場合でも、天板11との間に物が挟まって昇降を阻害することがない。
さらに、図8に示すように、天板11を座位使用位置P1にした場合には、その天板11の上方から下方に亘ってパネル3が連続するものとなり、天板11の上方の作業空間WS及び下方の下肢空間LSは、パネル3によって反使用縁11b側より遮蔽される。すなわち、パネル3はいわゆるデスクトップパネルと、幕板としての機能を持つことになる。そのため、このデスク1に向かって使用者M1が着座した場合には、反使用縁11b側における人の動作に邪魔をされず、集中して作業を行うことができる。なお、パネル3を天板11の上方から下方に亘って連続させた状態とすることは、天板11を座位使用位置P1にする場合だけではなく、天板11を立位使用位置P2よりも低くした広い昇降範囲内において実現することが可能である。
さらにこの際、天板11の上方の作業空間WS及び下方の下肢空間LSは、収納家具2によっても、側方より遮蔽されることになるため、隣接するデスク1に着座する者など、側方における人の動作に邪魔をされず、集中して作業を行うことができる。
他方、天板11を立位使用位置P2にした場合には、その天板11がパネル3の上縁3aと同一の高さとなる。そのため、この天板11に向かって起立姿勢をとる使用者M2は、天板11越しに他者と容易にコミュニケーションを取ることが可能となる。また、上述したように、天板11の高さが収納家具2とも同じ高さとなり、天板11上の作業領域WSを拡張するとともに、いずれの方向からでもこの作業領域WSに対してアクセスしやすい状態となる。そのため、この天板11を複数人で囲んでミーティングを行うことができる。もちろん、立位使用位置P2にした場合であっても、個人作業に用いることもでき、状況や作業内容に応じて使い分けることもできる。
このようにデスクユニットDU1を構成することで、図1のように4組のデスク1及び収納家具2と、2つのパネルとを組み合わせた島型配置とした場合には、各デスク1の天板11を座位使用位置P1とした場合には、互いに視線を合わせることなく個人作業に集中することができる。
一方で、図1の状態より、各デスク1の天板11を立位使用位置P2にした場合には、4組のデスク1の天板11及び収納家具2の頂板25によって大きなハイテーブルを構成することができ、これを複数人で囲んでミーティングを行うことができる。
このように座位使用位置P1及び立位使用位置P2を利用して、個人での作業に適した状態より複数人での作業に適した状態に変更することができる上に、これらの移行が天板11の昇降のみによって実現でき、天板11上に載置した物品の移動を伴うことがないため、簡単且つ円滑に作業内容を変更することができる。また、個人作業とミーティングとをその場で行うことができるため、スペースの無駄を生じることも無い。さらには、個人作業とミーティングとを、着座姿勢と起立姿勢のように姿勢を変えて行うため、心理的な切り替えも容易に行うことができ、仕事の効率化に繋がる。加えて、ミーティングを起立姿勢で行うことから、ミーティング時間の短縮にも繋がり、さらなる業務の効率化を図ることもできる。
以上のように、本実施形態におけるデスクシステムDS1は、本体14に対して天板11を昇降可能に支持させたデスク1と、このデスク1の側方に隣接又は近接して配置される収納家具2とを含むデスクシステムDS1であって、天板11は、少なくとも着座姿勢での使用に対応する座位使用位置P1と起立姿勢での使用に対応する立位使用位置P2との間で昇降可能とされており、天板11が座位使用位置P1及び立位使用位置P2の何れかにおいて、収納家具2の何れかの棚24,25、すなわち棚板24又は頂板25と同一の高さとなり、天板11と収納家具2の棚板24の上面13,24a又は天板11と収納家具2の頂板25の上面13,25aが面一に連なるように構成したものである。
このように構成すると、デスク1と収納家具2とを組み合わせた使い勝手の良いデスクシステムDS1としながら、天板11の高さを座位使用位置P1と立位使用位置P2との間で変更することにより着座姿勢と起立姿勢の何れの場合においても好適に天板11を使用することができ、使用者の気分や状況によって適宜に体勢を変更しながら作業を行うことができるため、作業の効率化を図ることが可能となる。さらには、収納家具2をデスク1の側方に配置することによって、収納家具2の高さを大きくして収納量を増大することができる上に、天板11を座位使用位置P1及び立位使用位置P2の何れかにすることで、天板11が収納家具2の棚板24又は頂板25と同一の高さとなり、天板11と収納家具2の棚板24の上面13,24a又は天板11と収納家具2の頂板25の上面13,25aが略面一に連なることから、棚板24又は頂板25を天板11の拡張領域としても使用することができる。そのため、スペースを有効に活用しながら、必要に応じて簡単に天板11上の作業領域を拡張でき、作業の効率化を図ることも可能となる。
さらに、収納家具2はその最上部である上端23aに棚としての頂板25を備えており、天板11を立位使用位置P2にすることで、天板11と頂板25とは同一の高さとなり、天板11と収納家具2の頂板25の上面13,25aが面一に連なるように構成したため、起立姿勢で作業を行う場合に、天板11を立位使用位置P2とすることで天板11と頂板25の上方の空間WS,US2を略連続させ、頂板25上の空間US2を物品の載置スペースとして活用するのみならず、天板11上の作業空間WSを拡張する作業スペースの一部としても活用することが可能となる。
また、収納家具2は側方が開放されており、天板11を座位使用位置P1にすることで、天板11と棚板24とは略同一の高さとなり、天板11と棚板24の上面24a側にまたがる連続空間CS1が形成されるように構成したため、着座姿勢で作業を行う場合に、天板11を座位使用位置P1とすることで天板11と棚板24の上方の空間WS,US1を略連続させ、棚板24上の空間US1を物品の載置スペースとして活用するのみならず、天板11上の作業空間WSを拡張する作業スペースの一部としても活用することが可能となる。
さらに、収納家具2は、天板11の使用縁11a側にさらに開放されるように構成したため、収納家具2の内部に物品を置いたり取り出したりすることが容易になるとともに、棚板24上の空間US1を天板11上の作業空間WSと同様の作業スペースとして利用しやすくすることができ、より使い勝手を向上させることが可能となる。
加えて、デスク1は、天板11下の空間である下肢空間LSが少なくとも収納家具2を配置する側方に向かって開放されるように構成したため、天板11の下方より、収納家具2の内部へのアクセスをより容易に行うことができ、さらに使い勝手を向上させることが可能となる。
<第2実施形態>
図9は、本発明における第2実施形態に係るデスクシステムDS2の斜視図である。このデスクシステムDS2は、第1実施形態と同様、デスク101及び収納家具102を4組備えるとともに、対向するデスク101,101間に配される2つのパネル103,103を備えるものである。第1実施形態とは、デスク101、収納家具102、及びパネル103の形状がそれぞれ異なってはいるものの、これらを島型配置している点では共通している。そこで、第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
各デスク101の天板111は、第1実施形態と同様に昇降可能とされており、この図は各天板111を座位使用位置P1に設定した状態を示している。
図10は、このデスクシステムDS2の各構成要素を、分離させた状態を示す斜視図である。このように、各デスク101〜101、収納家具102〜102及びパネル103,103は、互いに分離可能とされ、それぞれ単独で自立することができる。
図11は、図9の状態を基に、各デスク101の天板111を、後述する立位使用位置P2にした状態を示す斜視図である。このように、この実施形態のデスクシステムDS2においても、各デスクの天板11を、座位使用位置P1と立位使用位置P2とを含む、異なる高さに無段階で変更することが可能となっている。
図12は、このデスクシステムDS2の平面図である。各デスク101の天板111は、平面視において六角形状に形成されており、着座者に近い使用縁111aが幅方向(Y方向)に沿って直線状に延びるとともに、この使用縁111aに平行に反使用縁111bが直線状に延びるように形成されている。さらに、使用縁111aの両端には、奥行き方向(X方向)に延びる右側縁111c及び左側縁111dが直線状に形成され、各側縁111c,111dと、反使用縁111bとは、これらに対してほぼ45°傾いた斜縁111e,111fによって接続されるようになっている。こうすることで、天板111は、反使用縁111bと両側縁111c,111dにより形成される角部が切り落とされた形状となっており、反使用縁111b近くで、幅方向に小さくすぼめられた形状となっている。なお、天板111のサイズによっては、斜縁111e,111fが幅方向及び奥行き方向となす角度を45°より変更してもよい。
このような天板111の形状とすることで、天板111の面積は小さくなるものの、使用者側より遠い比較的デッドスペースになりがちな領域を切り落としたものであることから、使用者にとってはさほど使い勝手が変わることがない。
各デスク101の左側方には収納家具102を並べて配置している。収納家具102は、平面視において天板111の側縁111c,111dと同じ奥行き寸法とされており、左側縁111cに隣接して設けられている。こうすることで、平面視において収納家具102とは、天板111の使用縁111aとほぼ連続した直線をなす。また、収納家具102の幅方向寸法も、奥行き方向寸法と略同一に設定しており、平面視においてほぼ正方形をなす。さらに、収納家具102の幅方向寸法は、天板111の反使用縁111bの長さとも略同一となっている。
このようなデスク101と収納家具102を組にして、これらを幅方向に2組並べて配置しており、さらに、各組をなすデスク101と収納家具102の反使用縁11b側には、前後を逆向きにされた異なる組をなすデスク101と収納家具102とをそれぞれ対向するように配置している。具体的には、4つのデスク101は、それぞれ斜縁111e,111e同士、又は、斜縁111f,111fが対向するように斜め向かいに配置されており、こうすることで、対向するデスク101,101の使用縁111a,111a同士をより近づけることが可能となっている。
こうした配置について異なる見方をすると、4つのデスク101の天板111は、反使用縁111b側隅のデッドスペースを切り取られることで斜縁111e,111fが形成されるとともに、これらの斜縁111e,111f同士を対向配置されることにより、使用縁111a,111a同士を近づけて緊密に配置される。さらに、斜縁同士111e,111f同士が対向配置されることで、幅方向に隣接する天板111,111の側縁111c,111d間に生じる空間に収納家具102を配置し、空間を一層有効に活用可能としている。
また、対向するデスク101,101の間にはパネル103が設けられている。
図13は、デスクシステムDS2より最小単位のデスクユニットDU2を抜き出して構成した例を示す斜視図である。以下、この図を参照しながら、各構成要素の具体的な構造について詳細に説明を行う。
デスク101は、天板111とこれを支持するための本体114とを備えており、本体114によって、天板111を昇降させ、座位使用位置P1と立位使用位置P2にすることができる。
天板111は平面視において六角形をなす平板状に構成されており、これを支持するための本体114は、天板の右側縁111c、右斜縁111e、反使用縁111b、左斜縁111f、及び左側縁111dに沿った形状をなす支持脚115と、その中央付近より起立させた昇降手段17とから構成される。
支持脚115は、高さ寸法を小さく抑えられており、第1実施形態と同様、天板111下の下肢空間LSは、両側方及び使用縁111a側に開放されている。また、支持脚115の幅方向外面115aは、平面視において、天板111の側縁111c,111dと重なりあう位置となっている。
天板111は、昇降手段17を介して支持脚115に対して略平行になるように支持されており、支持脚115を水平な床面に対して設置した場合には、水平な状態を保ったまま昇降手段17により上下に昇降させることが可能である。
収納家具102は、第1実施形態の収納家具2(図5参照)と同様、箱体部121、引き出し122、側壁部123、棚板124及び頂板125を備えているものの、奥行き方向(X方向)を小さく設定されるとともに、箱体部21の背面側に背壁部126を備える点で大きく異なる。また、棚板124及び頂板125は、それぞれ物品を載置するための棚を構成しており、高さを変更することのできない固定式とされているが、第1実施形態と同様に高さを変更できるようにしても差し支えない。
収納家具102の棚板124及び頂板125は、第1実施形態の場合と同様、天板111と平行とされており、天板111の高さを座位使用位置P1や立位使用位置P2に変更することで、天板111と棚板124又は頂板125とを同一の平面で連続させるようにすることもできる。また、棚板124及び頂板125は、天板111の使用縁111a側の縁部124b,125b及び天板111側の縁部124c,125cが連続して開放されており、棚板124及び頂板125の上下の空間が使用縁111a側、及び、天板111側に開放されている点でも第1実施形態と同様になっている。
パネル103は、天板111の右斜縁111e、反使用縁111b及び左斜縁111cに沿ってそれぞれ設けられた第1壁部131、第2壁部132及び第3壁部133と、収納家具102の背壁部126に沿って設けられた第4壁部134とから構成されており、これら第1〜第4壁部131〜134は互いに接続され一体的に扱うことができる。そのため、第1〜第4壁部131〜134が屈曲しながら接続されることにより、支持脚31(図2参照)を備えなくても、床面上で自立することが可能となっている。
パネル103は、第2壁部132が奥行き方向(X方向)に対して垂直となる平面上に構成され、その第2壁部132の右側縁部と左側縁部にそれぞれ第1壁部131、及び、第3壁部133が接続され、これらは端になるほど使用縁111b側、即ち使用者側に近づくように屈曲して配置されている。
このようにパネル103を構成することにより、デスク101の前に着座する使用者には、適度な囲われ感を持たせることができる。なお、こうした囲われ感を持たせるためには、第1壁部131及び第3壁部133が、第2壁部132に対して屈曲するように配置される形態のみならず、湾曲しながら使用縁111aに近づく形態であっても良い。
上記のように構成した場合であっても、図9に示すように、天板111を座位使用位置P1にすることで、第1実施形態と同様、棚としての棚板124と天板111とが同一の高さとなり、天板111の上面113と棚板124の上面124aとが面一に連なるため、棚板124と天板111との間で物品を簡単に移動させることができるとともに、天板111上の作業空間WSと棚板124上の棚上空間US1とを一つの連続空間CS1として作業効率を高めることが可能となる。さらには、天板111上の作業空間WSをパネル103によって反使用縁111b側より遮蔽することができるとともに、収納家具102によって、側方より遮蔽することができるため、着座者は集中して作業を行うことが可能となる。
また、図11に示すように天板111を立位使用位置P2にした場合においても、第1実施形態と同様、棚としての頂板125と天板111とが同一の高さとなり、天板111の上面113と棚板125の上面125aとが面一に連なるため、頂板125と天板111との間で物品を簡単に移動させることができるとともに、天板111上の作業空間WSと頂板125上の棚上空間US2とを一つの連続空間CS2として作業効率を高めることが可能となる。さらには、天板111上の作業空間WSを反使用縁111b側からも、側方からも開放することができ、周辺の者とのコミュニケーションをとりやすい状態にすることができる。この図のように全ての天板111を立位使用位置P2にすることで、収納家具102の頂板125とともに、大型のハイテーブルを構成することができ、複数の者でこれを取り囲みながらミーティングを行うことができる。
以上のように構成することにより、本実施形態におけるデスクシステムDS2は、上述した第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
さらには、天板111が、平面視において反使用縁111bと側縁111c,111dとを斜めにつなぐ斜縁111e,111fを備えており、同一形状の別の天板111,111の斜縁111e,111f同士を対向配置させることで、斜向かいに2つの天板111,111を略連続させ得るように構成していることから、斜向かいに対向させた天板111,111の互いの使用縁111a,111a同士を近づけることが可能となるため、着座者同士の間でコミュニケーションを取りやすくすることが可能となる。
加えて、幅方向に隣接する2つの天板111,111に着目した場合、同一形状の別の天板111,111の側縁111c,111d同士を対向配置させて2つの天板111,111の側縁111c,111dの間に収納家具102を配置し得るように構成しているため、斜縁111e,111f同士を対向配置させることにより側縁111c,111d間に生じる空間を収納スペース及び天板111の拡張スペースとしても有効に活用することが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、天板11(111)を座位使用位置P1又は立位使用位置P2とした場合に、天板11(111)が棚板24(124)又は頂板25(125)と同一の高さとなり、天板11(111)の上面13(113)が棚板24(124)の上面24a(124a)又は頂板25(125)の上面25a(125a)と面一となるようにしていたが、天板11(111)の上面13(113)と棚板24(124)の上面24a(124a)又は頂板25(125)の上面25a(125a)とを一体的に使用できる限り、完全に両者の高さが同一となり面一となっている必要は無い。すなわち、一体的に使用できる限り、天板11(111)と棚板24(124)又は頂板25(125)とは高さ方向に若干ずらしたものを含めて略同一の高さにすれば足り、天板11(111)の上面13(113)と棚板24(124)の上面24a(124a)又は頂板25(125)の上面25a(125a)とは高さ方向に若干のズレがある状態を含めて略面一にすれば足りる。
また、上述の実施形態では、パネル3,103を、デスク1,101や収納家具2,102とは独立に構成し自立可能としていたが、デスク1,101や収納家具2,102に取り付け、これらによって支持させるように構成してもよい。
その場合、図14に示すように、パネル203をデスク201の本体14に固定した取付部材233を介して支持させても良い。さらに、パネル203に上下方向に延びる長孔231を形成し、この長孔231を挿通させたネジ232により取り付け部材233に取り付けるようにすることで、この長孔231の範囲で、パネル203の高さを変更することもできる。その場合、図14(a)に示すように、パネル203を比較的高い位置に取り付けた場合には、パネル203の上端203aによって、天板11上の作業空間WSの遮蔽効果を高めることができる。また、この際には、パネル203の下端203bを床面より大きく離間させることで、下肢空間LSの風通しを良くすることができる。さらに、図14(b)に示すように、パネル203を比較的低い位置に取り付けた場合には、天板11上の作業空間WSの遮蔽効果を低減し、開放感を得ることが可能となる。なお、この際には、パネル203の下端203bを床面に近づけることで、下肢空間LSの遮蔽効果を高めることができる。
また、パネル203を上下に高さ変更可能とするための構造は、上記のものだけではなく、バネにより進退可能な突起をいずれか一方に設けるとともに、これと対向する側に多数の係合穴を設け、これらによってクリックストップ機構を構成してもよい。このような場合には、より簡単にパネル203の高さ位置を変更することもできる。
また、収納家具2,102の構成も上述したものに限らず、図15に記載した収納家具302のように構成しても良い。これは、棚板324及び頂板325にL字状に折り曲げた取付片324a,325aを一体的に設けたものであり、側壁部323に上下方向に複数設けられたねじ孔323a〜323aを利用して、取付片324a,325aを取り付けることにより、棚板324及び頂板325の高さを任意の位置に設定することが可能となる。
さらには、第1実施形態において用いた収納家具2をベースとして、箱体部21を設けることなく、その代わりに一般にデスクの天板下に配置して使用される利用されるキャビネットを配置し、利用することもできる。
また、上述した実施形態では、デスクシステムDS1(DS2)の最小単位であるデスクユニットDU1(DU2)を、デスク1(101)、収納家具2(102)、及びパネル3(103)より構成していたが、収納家具2(102)による側方からの遮蔽効果のみに着目した場合、パネル3(103)を設けることは必須ではなく、デスク1(101)と収納家具2(102)だけで構成しても良い。さらには、島型配置を行うことも必須とはいえず、室内の壁に天板11(111)の反使用縁11b(111b)を隣接させるように配置してもよい。また、デスク1(101)に対して、収納家具2(102)は、左側方に限らず右側方に配置した場合でも、両側方に配置した場合でも、上記と同様の効果を得ることができる。そして、天板11(111)を立位使用位置P2にした場合に、周囲の者とのコミュニケーションを取り易くするためには、収納家具2(102)の上端23a(123a)の高さ以上に、立位使用位置P2における天板11(111)の高さH2を設定すれば良い。
さらに、パネル3(103)による反使用縁11b(111b)側からの遮蔽効果のみに着目した場合、収納家具2(102)を設けることは必須ではなく、デスク1(101)とパネル3(103)だけで構成しても良い。この際、第2実施形態では、デスク101の天板111を六角形状にすることも必須ではなく、反使用縁111bを無くして五角形状に構成することもでき、この場合にも斜縁111e,111f同士を対向させて、斜め向かいにデスク101,101同士を配置することもできる。また、そして、天板11(111)を立位使用位置P2にした場合に、周囲の者とのコミュニケーションを取り易くするためには、パネル3(103)の上端3a(103a)の高さ以上に、立位使用位置P2における天板11(111)の高さH2を設定すれば良い。
また、上述の実施形態では、対向して配置される天板11,11(111,111)がそれぞれ異なる本体14,14(114,114)によって支持されるようにしていたものの、こうした構成に限らず、双方の天板11,11(111,111)を支持する本体14,14(114,114)を一体に構成することも可能である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1,101…デスク
2,102…収納家具
11,111…天板
11a,111a…使用縁
11b,111b…反使用縁
11c,11d,111c,111d…側縁
13,113…(天板の)上面
14,114…本体
23a,123a…(収納家具の)上端
24,124…棚板(棚)
24a,124a…(棚板の)上面
25,125…頂板(棚)
25a,125a…(頂板の)上面
111e,111f…斜縁
CS1,CS2…連続空間
DS1,DS2…デスクシステム
LS…下肢空間
P1…座位使用位置
P2…立位使用位置
US1,US2…棚上空間
WS…作業空間

Claims (6)

  1. 本体に対して天板を昇降可能に支持させたデスクと、このデスクの側方に隣接又は近接して配置される収納家具とを含むデスクシステムであって、
    前記天板は、少なくとも着座姿勢での使用に対応する座位使用位置と起立姿勢での使用に対応する立位使用位置との間で昇降可能とされており、
    前記天板が座位使用位置及び立位使用位置の何れにおいても、前記収納家具の何れかの棚と略同一の高さとなり、前記天板と前記収納家具の棚の上面が略面一に連なるようにしたことを特徴とするデスクシステム。
  2. 前記収納家具はその最上部に前記棚としての頂板を備えており、前記天板を立位使用位置にすることで、前記天板と前記頂板とは略同一の高さとなり、前記天板と前記収納家具の棚の上面が略面一に連なるようにしたことを特徴とする請求項1記載のデスクシステム。
  3. 前記収納家具は側方が開放されており、前記天板を座位使用位置にすることで、前記天板と前記棚とは略同一の高さとなり、前記天板と前記棚の上面側にまたがる連続空間が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のデスクシステム。
  4. 前記収納家具は、前記天板の使用縁側にさらに開放されていることを特徴とする請求項3記載のデスクシステム。
  5. 前記デスクは、天板下の空間が少なくとも前記収納家具を配置する側方に向かって開放されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のデスクシステム。
  6. 前記天板が、平面視において反使用縁と側縁とを斜めにつなぐ斜縁を備えており、同一形状の別の天板の当該斜縁同士を対向配置させることで、斜向かいに2つの天板を略連続させ得るように構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のデスクシステム。
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