JP6455960B2 - 往復動切断工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ジグソーを始めとする、ブレードを往復動させて被加工材を切断する往復動切断工具に関する。
下記特許文献1に示されるように、鋸刃(ブレード)を着脱可能であり、上下方向の基準線に沿って直線往復移動可能とされたプランジャ(ロッド)と、当該基準線に沿ってプランジャの上方で直線往復移動可能とされたバランスウェイトを備えた往復動鋸が知られている。
プランジャとバランスウェイトは、後方に突出する案内部材をそれぞれ有している。又、これらの案内部材を共通の楕円形の案内溝で受け入れるギアが配置されている。そして、ギアが回転することにより、案内溝において各案内部材を案内する。プランジャとバランスウェイトは、各案内部材が案内溝の短軸上との各交点に位置すると互いに最も近づき、各案内部材が案内溝の長軸上との各交点に位置すると互いに最も遠くなる。こうして、プランジャとバランスウェイトは、対称的な位置で往復運動する。
又、下記特許文献2に示されるように、ギア偏心部及びこれと反対側に配置されるニードルローラを前部に有するギアを回転し、ニードルローラを受け入れるスリーブないしコネクタを介してプランジャを上下に往復運動させると共に、ギア偏心部を受け入れる楕円孔を介してバランスウェイトを上下に往復運動させる往復運動工具が知られている。
ギアのニードルローラより、ギア偏心部が、前後方向で短く形成されており、バランスウェイトは、プランジャや刃物より後方に設置される。
又、バランスウェイトは、ベース部と、その前側に配置されるウェイト部に分けて形成されており、ウェイト部を比較的に重くすることにより、全体の重心位置がより前部となるようにされており、特許文献2の図10,図11に示されるような後方への又は前方へのモーメントが抑制されるものとなっている。
特開2001−347502号公報 特開2011−115912号公報
特許文献1の往復動鋸では、プランジャや鋸刃とバランスウェイトが上下に並んでいて前後にずれていないため、後方への又は前方へのモーメントが発生せず、振動を抑制し易い。
しかし、プランジャやバランスウェイトとギアは隣接させなければならず、従って刃を前後に揺動させることができない。従って、刃にオービタル運動(上下動に伴う前後の揺動)をさせることができないので、切断力を増大することが不能となる。又、1個のギアに形成された1本の案内溝に、プランジャの案内部材とバランスウェイトの案内部材の双方を入れるので、プランジャとバランスウェイトの上下動が独立しておらず、バランスウェイトの動きとプランジャの動きは互いに従属して、それぞれ別個に調整することができない。
特許文献2の往復運動工具では、バランスウェイトの重心位置がより前部となるようにされているものの、バランスウェイト全体とプランジャが前後にずれていることに変わりはなく、結局後方への又は前方へのモーメントが発生してしまい、これに基づく振動や騒音が発生してしまう。
そこで、本発明は、後方への又は前方へのモーメントが発生せずに振動を抑制可能であり、切断力を増大するオービタル運動機構と併用可能であり、振動を抑制する機構の調整を可能とすることで振動をより一層抑制可能である往復動切断工具を提供することを主な目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータと、ブレードを装着したロッドと、前記モータの回転を前記ロッドの往復動に変換して前記ブレードを往復動させる往復動機構と、前記ロッド及び前記ブレードの往復動の範囲外で、前記ロッドの往復動の方向に沿って往復動するカウンタウェイトとを備えており、前記カウンタウェイトの少なくとも一部は、前記ロッドの往復動の軌跡の延長線に交わるように配置されており、前記カウンタウェイトは、ウェイト部及び当該ウェイト部を支持するプレート部を有しており、当該プレート部は、前記ロッドの往復動方向に沿うプレート基部と、当該プレート基部から突出するウェイト支持部を有しており、前記カウンタウェイトは、前記ロッドを往復動させるロッド駆動用偏心カムとは異なるカウンタウェイト駆動用偏心カムの変位が前記プレート基部に伝達されることにより往復動し、前記ロッド駆動用偏心カム及び前記カウンタウェイト駆動用偏心カムは、何れも、支持軸に支持されており、前記カウンタウェイトの前記ウェイト部の重心位置に対して前記延長線に交わる方向においてずれた位置に配置されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記カウンタウェイトの前記ウェイト部の重心位置は、前記ロッド駆動用偏心カムの前端及び前記カウンタウェイト駆動用偏心カムの前端より前方に突出していることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記カウンタウェイトを案内するカウンタウェイトガイドが設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記ロッド駆動用偏心カムは、前記モータにより回転され、前記往復動機構は、前記ロッド駆動用偏心カムにより往復動し、前記ロッドの端部を支持するスライダを有することを特徴とするものである。
本発明の内、請求項1,2に記載の発明によれば、ロッドの往復動とカウンタウェイトの往復動を別々に調整することができ、ブレードにオービタル運動をさせるためにロッドを揺動を可能としても、カウンタウェイトを後方又は前方へのモーメントの発生が防止された状態で作動させて、適切に振動や騒音を抑制することができ、カウンタウェイトの重心をロッドの往復動軌跡の延長線上あるいはその隣接位置に配置することができ、後方又は前方へのモーメントの発生を防止して騒音や振動の発生を抑制することができる、という効果を奏する。
更に、請求項1,2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、シンプルな構成により、カウンタウェイトの重心をロッドの往復動軌跡の延長線上あるいはその隣接位置に配置することができ、容易に騒音や振動の発生を抑制することができる、という効果を奏する。
加えて、請求項3に記載の発明によれば、上記効果に加えて、カウンタウェイトの往復動を安定したものとして、騒音や振動の発生をより一層抑制することができる、という効果を奏する。
又、請求項4に記載の発明によれば、上記効果に加えて、容易にロッドを揺動可能にすることができるし、スライダより奥においてロッドが往復動されずにスペースができるので、カウンタウェイトを振動騒音の抑制に効果的な位置に配置し易い、という効果を奏する。
本発明に係るジグソーの中央縦断面図である。 図1の前部拡大図である。 図1や図2のA−A線断面図である。 図1や図2のB−B線断面図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例を、適宜図面に基づいて説明する。尚、本発明は、これらの形態や変更例に限定されない。
図1は往復動切断工具の一例としてのジグソー1の中央縦断面図であり、図2は図1の前部拡大図であり、図3はA−A線断面図(後述の規制ローラ64を付加したもの)であり、図4はB−B線断面図である。尚、図1,図2の右がジグソー1の前であり、図1,図2の上がジグソー1の上であり、図3,図4の右がジグソー1の左であり、図3,図4の上がジグソー1の上である。
ジグソー1は、動力部2と、往復動機構としての動力伝達部4と、装着したブレード6を上下動(上下の往復動作)させるロッド8と、上下動しているブレード6を前後方向に揺動させて楕円状の軌跡上を運動させるオービタル運動機構10と、上下動させるブレード6やロッド8に対するカウンタウェイト12と、ベース14を有する。
動力部2は、電動のモータ20を有する。モータ20の回転軸22は、モータ20の前部に配置されている。回転軸22の先端部には、歯が形成されている。
尚、モータ20は、モータハウジング24に収容されている。
動力伝達部4は、回転軸22先端部の歯に噛み合う歯を有する中間ギヤ30と、中間ギヤ30の前側に配置されるクランク板32と、中間ギア30やクランク板32の中央部を通る前後方向に沿った支持軸34と、クランク板32の前面周縁部から前方へ突出するように取り付けられるガイドローラ36と、ガイドローラ36を左右に往復移動可能に受け入れるスライダ38と、スライダ38を上下動可能に受け入れるガイドブロック40を有する。
中間ギヤ30は、回転軸22の上方に配置されており、支持軸34の周りで回転可能である。中間ギヤ30と支持軸34の間には、軸受41,41が介装されている。中間ギヤ30は、円盤状のベース部30aの前部から第1偏心ボス部30bが前方へ突出し、ベース部30aの後部から第2偏心ボス部30cが後方へ突出するように形成されている。第1偏心ボス部30bと第2偏心ボス部30cは、中間ギヤ30の回転中心(支持軸34)に対して同じ側に偏心しており、第1偏心ボス部30bは、第2偏心ボス部30cよりも大きく偏心している。尚、中間ギヤ30の歯は、ベース部30aの周面に形成されている。ベース部30aの径(歯数)は、モータ20の回転軸22の径(歯数)より大きいので、回転軸22の回転は中間ギヤ30により減速される。
クランク板32は、中間ギヤ30(第1偏心ボス部30b)の前端部に取り付けられており、中間ギヤ30と共に支持軸34の周りで回転可能である。
支持軸34は、前ギヤハウジング44aと後ギヤハウジング44bとの間に収容されており、ブッシュ42を介して、後ギヤハウジング44bに固定されている。尚、前ギヤハウジング44a及び後ギヤハウジング44bの上部は、本体ハウジング46に収容される。本体ハウジング46の上部はループ状に形成され、ハンドル47として形成されている。ハンドル47には、スイッチ48及びこれを切替操作するためのトリガ49が納められている。トリガ49の下部は、ハンドル47から(ループ内に向けて)露出している。スイッチ48は、図示しないリード線により、モータ20や図示しない電源コードと、電気的に接続されている。
ガイドローラ36は、クランク板32の回転中心に対して偏心した位置に取り付けられている。ガイドローラ36は、第1偏心ボス部30bとは反対側に偏心している(第1偏心ボス部30bと180°の角度を持つように配置されている)。ガイドローラ36は、クランク板32の周縁部においてその前部から前方へ突出するように取り付けられた、クランク板32と一体の軸32aに、回転可能に支持されており、左右に回転可能である。
スライダ38は、左右方向に延びる横長の部材である。スライダ38は、左右方向に延びる、後方へ開いた断面U字状の溝部分を有しており、当該溝部分には、ガイドローラ36が入っている。ガイドローラ36は、スライダ38の溝部分において自転することにより、当該溝部分に沿って移動可能である。
スライダ38の溝部分の左右両側には、外側へ張り出す張り出し縁がそれぞれ設けられている。又、スライダ38の下面(溝部分の下側)の中央部には、下方へ突出する支持片50,50が左右に設けられており、各支持片50には、左右方向の孔が開けられている。
ガイドブロック40は、内側に開いた断面U字状のガイド溝部40aを左右に有する部材である。各ガイド溝部40aは、前壁部分・側壁部分・後壁部分を有している(図3において前壁部分が示されている)。
ガイドブロック40は、ボルト52,52を介して前ギヤハウジング44aに固定されている。
各ガイド溝部40aには、スライダ38の左又は右の張り出し縁が入れられており、スライダ38が、ガイドブロック40に対し、ガイド溝部40a,40aにより案内された状態で上下動可能に組み合わせられている。
スライダ38の各支持片50には、左右方向に沿う1本の支持軸54が挿入されている。各支持片50の孔の径と支持軸54の径とは同等とされており、支持軸54は支持片50,50に対し固定されている。
クランク板32が回転してガイドローラ36が変位(公転)すると、ガイドローラ36の上下方向の変位成分がスライダ38に伝達される。よって、スライダ38は、ガイドローラ36を介し、ガイドブロック40に沿って上下動する。尚、ガイドローラ36の公転における左右方向の変位成分は、ガイドローラ36がスライダ38内で自転し左右に往復することにより、スライダ38には伝達されない。
ロッド8は、上下に延びる角柱(前後に沿う二面と左右に沿う二面を有する四角柱)状の部材であり、ロッド上端部60において孔を有していて、当該孔にスライダ38の支持軸54が通されている。当該孔の径と支持軸54の径とは同等であり、当該孔と支持軸54とは互いに固定されていない。ロッド8は、支持軸54の周りで揺動可能に、スライダ38に取り付けられており、スライダ38は、ロッド8の上端部を揺動可能に支持している。スライダ38の支持片50,50の間隔はロッド8上端部の左右幅と同様であり、ロッド8(の左右の面)が対応する支持片50(の内面)に接するので、ロッド8の左右方向におけるがたつきが防止される。
ロッド8は、ブッシュ62を介し、所定の揺動や上下動を許容する状態で前ギヤハウジング44aに収められている。ブッシュ62は、筒状であり、その内面がロッド8の下部外面に隣接するように配置されている。
ロッド8の下面からは、ブレード6の上端部6aを受け入れて把持可能なチャック穴が形成されている。
ロッド8の前側には、ロッド8の前方への揺動を規制する規制ローラ64が配置されている。規制ローラ64は、板バネ66の先端部に取り付けられており、常時適度な押圧力でロッド8の前面に押し付けられている。板バネ66は、ガイドブロック40と共に、ボルト52により固定されている。
オービタル運動機構10は、中間ギヤ30の第2偏心ボス部30cと連動して上下動するカムプレート70と、カムプレート70の下側に配置されるホルダ72と、ホルダ72の上側に配置される切替レバー74と、軸75を介してホルダ72に回転可能に支持されるバックローラ76を有する。
カムプレート70は、上下左右に広がる板状の部材であって、上部に第2偏心ボス部30cと同等の大きさの孔を有しており、当該孔に第2偏心ボス部30cが入っている。中間ギヤ30が回転して第2偏心ボス部30cが回転移動すると、カムプレート70も上部の孔を中心に回転移動(上下動ないし左右の移動)をする。第2偏心ボス部30cは比較的に偏心量が小さいので、カムプレート70の移動量も比較的に小さい。
ホルダ72は、前方へ曲がる側面視J字状のホールド部72aと、ホールド部72aの上部から後方に延びるアーム片72bを有する。ホルダ72は、ホールド部72aの上端部において軸72cにより揺動可能に支持される。軸72cは、後ギアハウジング44bに固定されている。又、ホールド部72aの下前部に、バックローラ76が配置される。更に、アーム片72bの上側に、カムプレート70の下端部が接触可能である。カムプレート70の上下動により、カムプレート70の下端部がアーム片72bに繰り返し押され、ホルダ72が揺動する。
切替レバー74は、左右方向に沿う半円柱状の部材であり、曲面を下にする(平面を上にする)ように操作すると、曲面がアーム片72bの上部に当たり、ホルダ72が揺動不能に規制される。他方、切替レバー74は、曲面が上となるように操作されると、アーム片72bの上部から離れ、ホルダ72の揺動を許容する。
バックローラ76は、ブレード6の後辺に沿って自転可能であり、又ブレード6を後方から押すことが可能である。
ホルダ72の揺動を許容するように切替レバー74を切り替えた場合、第2偏心ボス部30cとガイドローラ36の取付位置とは逆側に偏心しているので、ロッド8が上に移動すると、カムプレート70が下降して、ホルダ72を介しバックローラ76は前方へ揺動し、ロッド8が下に移動すると、カムプレート70が上昇してホルダ72から離れ、バックローラ76は揺動前進位置から後方の揺動開始位置へ復帰する。従って、バックローラ76は、ブレード6の上昇に合わせてブレード6を前方へ押し、ブレード6の下降時にはブレード6を押さず、ブレード6をオービタル運動させる。
カウンタウェイト12は、中間ギヤ30の第1偏心ボス部30bと連動して上下動するプレート部としてのプレート80と、プレート80に支持されるウェイト部としてのウェイト82を有する。
プレート80は、上下左右に広がるカム板部84(プレート基部)と、カム板部84の上部から前方へ突出した水平なウェイト取付部86(ウェイト支持部)を有する。
カム板部84は、中央部にカム孔88を有している。カム孔88の開口部の上下には、後方へ突出する水平なカム片90,90が設けられている。カム片90,90は、第1偏心ボス部30bの外面の上部又は下部に接触している。カム孔88の左右の大きさは、第1偏心ボス部30bの回転移動(左右方向における移動)を許容する程度とされており、即ち、第1偏心ボス部30bの最大偏心部分が左(右)となった状態においても、第1偏心ボス部30bがカム孔88の中に位置可能な大きさとされている。
中間ギヤ30が回転して第1偏心ボス部30bが変位すると、第1偏心ボス部30bの上下方向の変位成分がカム片90,90に伝達され、プレート80がウェイト82と共に上下動する。尚、第1偏心ボス部30bの左右方向の変位成分は、第1偏心ボス部30bがカム片90,90に沿ってカム孔88内でスライドすることにより、プレート80には伝達されない。
プレート80のウェイト取付部86は、ロッド8やスライダ38と最も接近した状態(図示の状態)でも間隔があるように配置されており、ロッド8やスライダ38の上下動範囲外で上下動するように配置されている。尚、ウェイト取付部86とロッド8の間には、前ギヤハウジング44aの上部が位置している。又、プレート80のウェイト取付部86は、ロッド8の下方には配置されず、ブレード6の上下動範囲外で上下動する。
ウェイト82は、ブロック状で金属製の部材であり、プレート80のウェイト取付部86の上側に載せた状態で、下方からボルト92,92を入れることで取り付けられている。
ウェイト82は、ロッド8の上方に配置されている。
ウェイト82の重量は、次のように設定されている。即ち、ウェイト82・プレート80の重量(第1偏心ボス部30bに基づき上下動される部材の合計重量)と、ロッド8・ブレード6・スライダ38の重量(ガイドローラ36に基づき上下動される部材の合計重量)とが、釣り合うように設定されている。
ウェイト82及びウェイト取付部86の一部は、ロッド8の前方に配置され、即ち第1偏心ボス部30bの配置された側とロッド8を挟んで反対側のロッド8前方まで突出している。そして、ウェイト82の前後方向における中央位置(重心位置)は、ロッド8の前後方向における中央位置の前側に配置される。このような配置により、ウェイト82とプレート80を合わせた場合の重心位置は、実質的にロッド8の真上となる。即ち、カウンタウェイト12の少なくとも一部は、ロッド8の(揺動を考慮しない)上下動の軌跡の延長線(基準線)に交わるように配置され、カウンタウェイト12の重心は、ロッド8の上下動軌跡の延長線上あるいはその隣接箇所に配置される。
又、ウェイト82の前側には、上下左右に広がる金属製のガイドプレート94が配置されている。ガイドプレート94は、ウェイト82の前面(平面)に対応する後面(カウンタウェイトガイド面)を有しており、ウェイト82の前面はガイドプレート94の後面に接触している。ガイドプレート94は、下端部を本体ハウジング46に固定することで、本体ハウジング46に対し取り付けられている。ガイドプレート94は、前ギヤハウジング44aの前方に配置されている。
第1偏心ボス部30bとガイドローラ36の取付位置とは逆側に偏心している。よって、ロッド8が上に移動するとカウンタウェイト12は下に移動し(図示の状態)、ロッド8が下に移動するとカウンタウェイト12は上に移動するといったように、互いに逆方向に(180°異なる位相で)上下動する。従って、ロッド8と、カウンタウェイト12のウェイト取付部86及びウェイト82は、これらの中間の水平面を基準として対称的な位置関係にあるように上下動する。尚、カウンタウェイト12のウェイト取付部86は、ロッド8の上方に配置されていると共に、ロッド8やスライダ38と間隔を取っており、これらに接触することがないので、カウンタウェイト12は、ブレード6やロッド8の上下動の範囲外で上下動する。
又、カウンタウェイト12(プレート80のウェイト取付部86とウェイト82)は、ロッド8の上下動方向に交わるよう、ロッド8の上方に配置されている。
そして、ロッド8の重量とカウンタウェイト12の重量は実質的に同等にされている。
これらのことから、ロッド8の上下動により発生する振動が、カウンタウェイト12の上下動により打ち消され、抑制される。
クランク板32及びガイドローラ36(ロッド駆動用偏心カム)と、中間ギヤ30の第1偏心ボス部30b(カウンタウェイト駆動用偏心カム)とは、偏心量や位相等をそれぞれ別個に設定可能であり、ガイドローラ36によるロッド8の上下動は、第1偏心ボス部30bによるカウンタウェイト12の上下動から独立している。換言すれば、ジグソー1においては、ロッド8を上下動させる第1の偏心カム(ロッド駆動用偏心カム)とは異なる第2の偏心カム(カウンタウェイト駆動用偏心カム)により、カウンタウェイト12を上下動させている。
カウンタウェイト12の上下動は、ウェイト82の前面がガイドプレート94の後面に接触した状態で行われ、ウェイト82が前方へのモーメントを受けたとしても、ガイドプレート94に支えられて、上下方向に沿った上下動が保持される。
ベース14は、下面がほぼ平面である部材であり、その上部を、後ギヤハウジング44bの下部に対し結合することで設置されている。
このようなジグソー1の動作例を説明する。
作業者は、停止状態のロッド8にブレード6を鋸歯が前となるようにセットし、被加工材にベース14の下面前部を当てる。そして、電源コードを電源に接続した状態で、ハンドル47を把持し、トリガ49の操作によりスイッチ48をオンにすると、モータ20への給電がなされ、回転軸22が回転し、中間ギア30やクランク板32が一体で回転する。
クランク板32の回転により、ガイドローラ36及びスライダ38を介して、ロッド8が上下動する。中間ギア30の第1偏心ボス部30bの回転により、カウンタウェイト12が上下動する。中間ギア30の第2偏心ボス部30cの回転により、カムプレート70が上下動し、切替レバー74が揺動許容位置に切り替えられていると、ホルダ72を介してバックローラ76が揺動する。これらの上下動や揺動は、互いに同じ回数(中間ギア30及びクランク板32の1回転毎に1回)で行われる。
揺動するバックローラ76は、ブレード6の上昇に合わせてブレード6を前方へ押し、ブレード6の下降時にはブレード6を押さず、ブレード6をオービタル運動させる。
又、ロッド8は、これと対称的に上下動するカウンタウェイト12により、振動が抑制された状態で上下動する。
ロッド8ないしブレード6の作動状態で、作業者がハンドル部38を前方に押していくと、上下動するブレード6前辺の鋸歯が被加工材に当たり、前後方向を切断方向として被加工材が切断されていく。ブレード6をバックローラ76により押してオービタル運動させながら被加工材を切断すれば、ブレード6を上方に移動させると共に前方へ押すこととなるので、オービタル運動させない場合に比べ、切断力が大きく(押す操作が軽く)なる。オービタル運動させた場合に、前方へ押されたブレード6は、規制ローラ64を介して板バネ66の弾性力を受け、規制ローラ64により前方への行き過ぎを規制される。尚、被加工材の切断時において、ブレード6は被加工材から後方への力(切断抵抗)を受ける。
作業者がトリガ49の操作によりスイッチ48をオフにすると、モータ20の回転軸22が停止して、各種の上下動や揺動が停止する。
以上のジグソー1は、モータ20と、ブレード6を装着したロッド8と、モータ20の回転をロッド8の上下動に変換してブレード6を上下動させる動力伝達部4と、ロッド8及びブレード6の上下動の範囲外で、ロッド8の上下動の方向に沿って上下動するカウンタウェイト12とを備えており、カウンタウェイト12の少なくとも一部は、ロッド8の上下動の軌跡の延長線に交わるように配置されており、カウンタウェイト12は、動力伝達部4によるロッド8の上下動とは独立して上下動する。
よって、ロッド8の上下動に依存することなく、カウンタウェイト12の上下動を調整することができ、ロッドの上下動による振動や騒音の発生をより一層抑制することができる。又、カウンタウェイト12の上下動に依らずにロッド8の上下動を行うことができ、ブレード6にオービタル運動をさせるためにロッド8を上下動に加え揺動を可能としても、カウンタウェイト12を後方への又は前方へのモーメントの発生が防止された状態で作動させることができ、ロッド8等の上下動に基づき発生し得る振動や騒音を抑制することができる。更に、ロッド8のストローク量とカウンタウェイト12のストローク量を別々に設定できるため、より軽いカウンタウェイト12で充分な遠心力を発生させ、効果的に振動や騒音を抑制することが可能となる。
又、カウンタウェイト12は、第1偏心ボス部30bにより上下動し、カウンタウェイト12の一部は、ロッド8を挟んで、第1偏心ボス部30bの反対側まで突出している。
よって、カウンタウェイト12をロッド8とは独立して駆動しながら、カウンタウェイト12の重心をロッド8の上下動軌跡の延長線上に配置し、あるいは当該延長線になるべく近づけて配置することができ、ロッド8やカウンタウェイト12における後方への又は前方へのモーメントの発生を防止することができ、ジグソー1における騒音や振動の発生を抑制することが可能となる。
更に、カウンタウェイト12は、ウェイト82及びウェイト82を支持するプレート80を有しており、プレート80は、ロッド8の上下動方向に沿うカム板部84と、カム板部84から突出するウェイト取付部86を有している。
よって、シンプルな構成により、カウンタウェイト12の重心をロッド8の上下動方向に配置することができ、騒音や振動の発生を抑制することができる。
又更に、カウンタウェイト12を案内するガイドプレート94が設けられている。
よって、カウンタウェイト12の上下動を(設計上の上下動範囲から逸脱してモーメントを発生させる事態を防止することで)安定したものとして、騒音や振動の発生を効果的に抑制することができる。
加えて、動力伝達部4は、モータ20により回転されるクランク板32及びガイドローラ36と、クランク板32及びガイドローラ36により往復動し、ロッド8の上端部を支持するスライダ38とを有する。
よって、容易にロッド8を揺動可能にすることができるし、スライダ38の上方にロッド8が配置されずにスペースができるので、カウンタウェイト12(の一部)を配置し易い。
尚、本発明は上記形態に限定されず、例えば次のような変更を適宜施すことができる。
中間ギヤとクランク板は異なる軸で支持されても良い。中間ギヤとクランク板は別個の駆動源で回転されても良い。中間ギヤとクランク板は一体であっても良い。各種偏心ボス部は互いに別体であっても良く、互いに異なる軸で支持されても良く、互いに別個の駆動源で駆動されても良い。
往復動方向は、前後方向であっても良く、カウンタウェイトの一部がロッドの後方に配置されても良い。このとき、カウンタウェイト駆動用偏心カムをロッドの上方に配置し、カウンタウェイトの一部をロッドの下方に突出させることができる。
ウェイトは、プレートと接着することにより固定されても良い。プレートとウェイトは、一体とされても良い。プレートのプレート基部とウェイト取付部は、別体とされ、互いに組み合わせられるようにされて良い。プレートやウェイトは、合成樹脂製とされても良い。
カウンタウェイトガイドは、ウェイトの前面に合致する曲面としても良いし、ウェイトに形成した溝に入る突起としても良いし、ウェイト以外の部分を案内するものとしても良いし、本体ハウジングを始めとする各種ハウジングの内面としても良い。
スライダとロッドの間の支持軸に、軸受を付加しても良く、その軸受をガイドブロックのガイド溝部に入れても良い。
ロッドにつき、円柱状や楕円柱状や六角柱状等とすることができる。
ブレードにつき、鋸歯以外の刃を有するものとして良い。
電源コードによる給電に代えて、バッテリによる給電として良く、そのバッテリを本体ハウジング等に装着可能として良い。
1・・ジグソー(往復動切断工具)、4・・動力伝達部(往復動機構)、6・・ブレード、8・・ロッド、12・・カウンタウェイト、20・・モータ、30・・中間ギヤ、30b・・第1偏心ボス部(カウンタウェイト駆動用偏心カム)、32・・クランク板(ロッド駆動用偏心カムの一部)、36・・ガイドローラ(ロッド駆動用偏心カムの一部)、38・・スライダ、80・・プレート(プレート部)、82・・ウェイト(ウェイト部)、84・・カム板部(プレート基部)、86・・ウェイト取付部(ウェイト支持部)、94・・ガイドプレート(カウンタウェイトガイド)。

Claims (4)

  1. モータと、
    ブレードを装着したロッドと、
    前記モータの回転を前記ロッドの往復動に変換して前記ブレードを往復動させる往復動機構と、
    前記ロッド及び前記ブレードの往復動の範囲外で、前記ロッドの往復動の方向に沿って往復動するカウンタウェイトと
    を備えており、
    前記カウンタウェイトの少なくとも一部は、前記ロッドの往復動の軌跡の延長線に交わるように配置されており、
    前記カウンタウェイトは、ウェイト部及び当該ウェイト部を支持するプレート部を有しており、
    当該プレート部は、前記ロッドの往復動方向に沿うプレート基部と、当該プレート基部から突出するウェイト支持部を有しており、
    前記カウンタウェイトは、前記ロッドを往復動させるロッド駆動用偏心カムとは異なるカウンタウェイト駆動用偏心カムの変位が前記プレート基部に伝達されることにより往復動し、
    前記ロッド駆動用偏心カム及び前記カウンタウェイト駆動用偏心カムは、何れも、支持軸に支持されており、前記カウンタウェイトの前記ウェイト部の重心位置に対して前記延長線に交わる方向においてずれた位置に配置されている
    ことを特徴とする往復動切断工具。
  2. 前記カウンタウェイトの前記ウェイト部の重心位置は、前記ロッド駆動用偏心カムの前端及び前記カウンタウェイト駆動用偏心カムの前端より前方に突出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の往復動切断工具。
  3. 前記カウンタウェイトを案内するカウンタウェイトガイドが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の往復動切断工具。
  4. 前記ロッド駆動用偏心カムは、前記モータにより回転され、
    前記往復動機構は、前記ロッド駆動用偏心カムにより往復動し、前記ロッドの端部を支持するスライダを有する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の往復動切断工具。
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