JP6455546B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特に、金属板を複数回折り返してなるコイル導体を含むコイル部品に関する。
コイル部品は様々な用途に使用されているが、なかでも電源用のコイル部品は大電流が流れることから、断面積の大きいコイル導体を使用することによって直流抵抗の低減が図られている。断面積の大きいコイル導体を使用する方法としては、ミアンダ状の金属板を用意し、これを複数回折り返すことによって、複数の巻回層に亘って巻回されたコイル導体を構成する方法が考えられる。
図14は、ミアンダ状の金属板を複数回折り返すことによって作製されたコイル導体100Xの一例を示す略斜視図である。
図14に示すコイル導体100Xは、ミアンダ状の金属板を8回折り返すことによって、ターン数を4.5ターンとしている。しかしながら、金属板を折り返す度に、金属板の位置が次の巻回層に遷移するため、図14に示すコイル導体のように金属板を8回折り返すと、9層の巻回層L1〜L9が必要となり、コイル軸方向における高さが大きくなるという問題があった。これは、1ターンあたりの折り返し数が2回であるため、1ターンあたり2層の巻回層を占有するためである。
このような問題を解決するためには、特許文献1に記載されているように、折り返す前の金属板の形状を工夫することによって、1ターンあたりの折り返し数を1回とする方法が挙げられる。
特開2013−187454号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法は、ターン数が少ない場合には有効であるものの、折り返す前の金属板の形状が大きく制約されるため、ターン数が多い場合、特に4ターンを超えるターン数を得ることは困難である。しかも、特許文献1に記載された方法では、金属板の折り返された部分が種々の方向に突出することから、コイル軸方向から見た平面サイズが大きくなるという問題もある。
したがって、本発明は、金属板を複数回折り返してなるコイル導体を含むコイル部品において、ターン数が制限されることなく、コイル軸方向における高さを低くすることが可能な構造を提供することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、複数の巻回層に亘って巻回された金属板からなり、巻回方向に沿って第1の折り返し部、段差部及び第2の折り返し部を有するコイル導体を備え、前記複数の巻回層は、少なくとも第1及び第2の巻回層を含み、前記金属板は、前記第1の折り返し部において折り返されることにより、前記第1の巻回層から前記第2の巻回層に遷移し、前記段差部において折り曲げられることにより、前記第2の巻回層から前記第1の巻回層に遷移し、前記第2の折り返し部において折り返されることにより、前記第1の巻回層から前記第2の巻回層に遷移することを特徴とする。
本発明によれば、第1の折り返し部によって第1の巻回層から第2の巻回層に遷移した金属板を、段差部を用いて第2の巻回層から第1の巻回層に戻していることから、巻回層間に大きな隙間が生じることがない。このため、コイル軸方向における高さを従来よりも低くすることが可能となる。
本発明において、金属板は複数のターンを形成しており、複数のターンのそれぞれは、第1、第2及び第3の導体部を含み、第1の折り返し部は、第1の導体部と第2の導体部の間で金属板が折り返された部分であり、段差部は、第2の導体部と第3の導体部の間で金属板が折り曲げられた部分であり、第2の折り返し部は、第3の導体部と巻回方向に沿った次ターンの第1の導体部の間で金属板が折り返された部分であっても構わない。このように、第1の折り返し部、段差部及び第2の折り返し部からなるパターンを複数回繰り返せば、複数のターンを形成することができる。
本発明において、複数の巻回層は、第2の巻回層に隣接する第3の巻回層をさらに含み、複数のターンは、互いに隣接する第1及び第2のターンを含み、第1のターンに含まれる第1、第2及び第3の導体部は、それぞれ第1、第2及び第1の巻回層に位置し、第2のターンに含まれる第1、第2及び第3の導体部は、それぞれ第2、第3及び第2の巻回層に位置しても構わない。このように、1つの巻回層を複数のターンによって共用すれば、無駄な隙間を生じることなく、金属板を高密度に巻回することが可能となる。
本発明において、コイル軸方向から見て、複数のターンにそれぞれ含まれる第1の導体部は互いに重なっており、複数のターンにそれぞれ含まれる第2の導体部は互いに重なっており、複数のターンにそれぞれ含まれる第3の導体部は互いに重なっていても構わない。これによれば、コイル軸方向から見た平面サイズを小型化することができる。
本発明において、コイル軸方向から見て、複数のターンにそれぞれ含まれる第1の折り返し部は互いに重なっておらず、複数のターンにそれぞれ含まれる段差部は互いに重なっておらず、複数のターンにそれぞれ含まれる第2の折り返し部は互いに重なっていない構成であっても構わない。これによれば、隣接するターン間における第1及び第2の折り返し部や段差部の干渉を避けることができる。
本発明において、第1及び第2の折り返し部における金属板の導体幅は、第1、第2及び第3の導体部における金属板の導体幅よりも狭くても構わない。これによれば、第1及び第2の折り返し部の占有幅が小さくなることから、より多くのターンを形成することが可能となる。
本発明において、段差部における金属板の導体幅は、第2及び第3の導体部における金属板の導体幅と同じであっても構わない。これによれば、段差部における直流抵抗の増大を防止することが可能となる。
本発明において、コイル導体は、コイル軸方向から見て、第1の方向に延在する第1及び第2の延在領域と、第1の方向と直交する第2の方向に延在する第3及び第4の延在領域を有し、第1の折り返し部は第1の延在領域に形成され、第2の折り返し部は第2の延在領域に形成され、段差部は第3の延在領域に形成されていても構わない。これによれば、折り返す前の金属板の形状を簡素化することができる。
本発明によるコイル部品は、隣接する巻回層に位置する金属板間に設けられた絶縁層をさらに備えていても構わない。これによれば、隣接する巻回層におけるショート不良を防止することができる。
本発明によるコイル部品は、コイル導体を覆う磁性部材をさらに備えていても構わない。これによれば、より高いインダクタンスを得ることが可能となる。
このように、本発明によれば、金属板を複数回折り返してなるコイル導体を含むコイル部品において、コイル軸方向における高さを低くすることが可能となる。しかも、ターン数が制限されないことから、より大きなインダクタンスを得ることも可能となる。
図1は、本発明の実施形態によるコイル部品の主要部であるコイル導体100の構成を説明するための略斜視図である。 図2は、コイル導体100を含むコイル部品201の略分解斜視図である。 図3(a)はコイル部品201の略斜視図であり、図3(b)はコイル部品201のカットモデルを示す略斜視図である。 図4(a)はコイル導体100を含むコイル部品202の略斜視図であり、図4(b)はコイル部品202のカットモデルを示す略斜視図である。 図5は、コイル導体100を含むコイル部品203の略透視斜視図である。 図6は、コイル導体100を含むコイル部品204の略透視斜視図である。 図7は、コイル導体100を含むコイル部品205の略透視斜視図である。 図8は、コイル導体100の製造工程を説明するための図である。 図9は、コイル導体100の製造工程を説明するための図である。 図10は、コイル導体100の製造工程を説明するための図である。 図11は、コイル導体100の製造工程を説明するための図である。 図12は、コイル導体100の製造工程を説明するための図である。 図13は、コイル導体100の製造工程を説明するための図である。 図14は、従来のコイル導体100Xの略斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態によるコイル部品の主要部であるコイル導体100の構成を説明するための略斜視図である。
図1に示すコイル導体100は、金属板を複数回折り返すことによって4.5ターン巻回された構成を有している。コイル導体100は、コイル軸方向であるz方向に積層された5つの巻回層L1〜L5を有しており、各巻回層は、金属板がy方向に延在する第1及び第2の延在領域R1,R2と、金属板がx方向に延在する第3及び第4の延在領域R3,R4を有している。図1に示す例では、第1及び第2の延在領域R1,R2が短辺を構成し、第3及び第4の延在領域R3,R4が長辺を構成しているが、本発明がこれに限定されるものではない。また、コイル軸方向から見たコイル導体100の外形が矩形である必要もない。金属板は銅(Cu)などの良導体からなり、その表面が絶縁層で覆われていても構わないし、表面が絶縁層で覆われてない場合には、z方向に隣接する金属板間に絶縁層を配置することが好ましい。
巻回層L1〜L5は、コイル軸方向から見てこの順に配置される。このうち、巻回層L1には導体部111,113が位置し、巻回層L2には導体部121,112,123が位置し、巻回層L3には導体部131,122,133が位置し、巻回層L4には導体部141,132,143が位置し、巻回層L5には導体部151,142が位置している。導体部111〜113は第1のターンを構成し、導体部121〜123は第2のターンを構成し、導体部131〜133は第3のターンを構成し、導体部141〜143は第4のターンを構成し、導体部151は残りの0.5ターンを構成する。導体部111,121,131,141,151はz方向から見て互いに重なっており、導体部112,122,132,142はz方向から見て互いに重なっており、導体部113,123,133,143はz方向から見て互いに重なっている。
導体部111,121,131,141と導体部112,122,132,142の間には、それぞれ第1の折り返し部A1が設けられている。第1の折り返し部A1は、第1の延在領域R1に位置している。第1の折り返し部A1は、金属板を約180°折り返すことによって、金属板の位置を上層の巻回層から下層の巻回層に遷移させる部分である。例えば、導体部111,112はそれぞれ巻回層L1,L2に位置しており、両者間における巻回層の遷移は、第1の折り返し部A1によって実現される。
導体部112,122,132,142と導体部113,123,133,143の間には、それぞれ段差部Bが設けられている。段差部Bは、第3の延在領域R3に位置している。段差部Bは、金属板をクランク状に折り曲げることによって、金属板の位置を下層の巻回層から上層の巻回層に遷移させる部分である。例えば、導体部112,113はそれぞれ巻回層L2,L1に位置しており、両者間における巻回層の遷移は、段差部Bによって実現される。
導体部113,123,133,143と導体部121,131,141,151の間には、それぞれ第2の折り返し部A2が設けられている。第2の折り返し部A2は、第2の延在領域R2に位置している。第2の折り返し部A2は、金属板を約180°折り返すことによって、金属板の位置を上層の巻回層から下層の巻回層に遷移させる部分である。例えば、導体部113,121はそれぞれ巻回層L1,L2に位置しており、両者間における巻回層の遷移は、第2の折り返し部A2によって実現される。
かかる構成により、コイル導体100の端部E1を始点とすると、導体部111〜113からなる第1のターンは、導体部111が巻回層L1に位置し、第1の折り返し部A1によって導体部112が巻回層L2に遷移し、段差部Bによって導体部113が巻回層L1に遷移する。次に、導体部121〜123からなる第2のターンは、第2の折り返し部A2によって導体部121が巻回層L2に遷移し、第1の折り返し部A1によって導体部122が巻回層L3に遷移し、段差部Bによって導体部123が巻回層L2に遷移する。そして、第2の折り返し部A2によって導体部131が巻回層L3に遷移する。以降、同様にして金属板が巻回される。
このように、本実施形態においては、金属板が複数回折り返されるとともに、第1の折り返し部A1と第2の折り返し部A2の間に段差部Bが設けられている。第1及び第2の折り返し部A1,A2は、1ターンあたりそれぞれ1回出現するものであり、コイル導体100の端部E1を始点として巻回方向に沿って考えると、いずれも上層の巻回層から下層の巻回層に遷移させるものである。このため、段差部Bを設けない図14に示したコイル導体では、1ターン当たり巻回層を2層占有することになり、4.5ターン巻回すると9層の巻回層L1〜L9が必要となる。これに対し、本実施形態においては、第1の折り返し部A1と第2の折り返し部A2の間に段差部Bを設け、これによって金属板の位置を下層の巻回層から上層の巻回層へ戻していることから、同じ巻回層の一部が2つのターンによって共有される。このため、4.5ターン巻回する場合、必要となる巻回層の数は5層となり、従来よりも大幅な低背化を実現することが可能となる。
このような巻回パターンを実現するためには、各ターンに含まれる第1の折り返し部A1の位置、各ターンに含まれる段差部Bの位置、各ターンに含まれる第2の折り返し部A2の位置をそれぞれz方向から見てずらす必要がある。具体的には、コイル導体100の端部E1を始点として巻回方向に沿って考えると、下層のターンほど第1及び第2の折り返し部A1,A2の位置が手前となるようy方向にずらしてレイアウトされ、下層のターンほど段差部Bの位置が後ろとなるようx方向にずらしてレイアウトされる。これにより、隣接するターン間における金属板の干渉が防止される。
図1に示す例では金属板を4.5ターンしているが、ターン数がこれに限定されるものではなく、より多数のターンを構成することも可能である。ターン数は、第1及び第2の折り返し部A1,A2又は段差部Bによって制限され、第1及び第2の折り返し部A1,A2又は段差部Bの干渉が生じない範囲で何ターンでも巻回可能である。
本実施形態においては、第1及び第2の折り返し部A1,A2における金属板の導体幅が他の部分における導体幅よりも狭くなるよう設計されている。これは、当該部分における金属板の折り返しを容易とするためであるとともに、第1及び第2の折り返し部A1,A2のy方向における占有幅を縮小することによって、より多くのターンを形成するためである。これに対し、段差部Bにおける金属板の導体幅は、前後の部分、例えば第2の導体部112と第3の導体部113における金属板の導体幅と同じである。これは、段差部Bについては導体幅を狭くしても、段差部Bのx方向における占有幅が変わらないからであり、段差部Bにおける金属板の導体幅を前後の部分の導体幅と同じとすることによって、段差部Bにおける直流抵抗の増加を防止している。
図2は、コイル導体100を含むコイル部品201の略分解斜視図である。また、図3(a)はコイル部品201の略斜視図であり、図3(b)はコイル部品201のカットモデルを示す略斜視図である。
図2及び図3に示すコイル部品201は、コイル導体100を覆うフェライトコア211,212を備えている。フェライトコア211は中央部がz方向に突出した形状を有し、フェライトコア212は中央部がz方向に窪んだ形状を有しており、これらを組み合わせることによって形成される環状の空間にコイル導体100が収容される。コイル導体100の一方の端部E1及び他方の端部E2は、フェライトコア212に設けられた切り欠き部を介して外部に露出している。このようなフェライトコア211,212を設ければ、より高いインダクタンスを得ることが可能となる。
図4(a)はコイル導体100を含むコイル部品202の略斜視図であり、図4(b)はコイル部品202のカットモデルを示す略斜視図である。
図4に示すコイル部品202は、コイル導体100を覆う複合磁性体213を備えている。複合磁性体213は、フェライトや金属磁性体などからなる磁性粉と樹脂が混合されてなる材料である。コイル導体100の一方の端部E1及び他方の端部E2は、複合磁性体213の外部に露出している。このような複合磁性体213を用いれば、フェライトコアを別途作製することなく、インダクタンスを高めることが可能となる。
図5〜図7は、それぞれコイル導体100を含むコイル部品203〜205の略透視斜視図である。コイル部品203〜205は、いずれもコイル導体100が磁性部材214に収容された構成を有している。磁性部材214は、フェライトコアであっても構わないし、複合磁性体であっても構わない。
図5に示すコイル部品203は、コイル導体100の一方の端部E1及び他方の端部E2が下方(z方向)に延伸され、その先端がx方向に折り曲げられることによって外部に露出している。このように、コイル導体100の端部E1,E2をコイル部品203の実装面(xy面)まで引き延ばせば、コイル部品203をプリント基板に表面実装することが可能となる。
図6に示すコイル部品204は、磁性部材214の実装面(xy面)と側面(yz面)を覆うL字型の外部端子E10,E20を備えている。外部端子E10はコイル導体100の一方の端部E1に接続され、外部端子E20はコイル導体100の他方の端部E2に接続されている。このような外部端子E10,E20を設ければ、プリント基板に形成されたランドパターンとの接続面積が拡大することから、実装強度及び接続信頼性を高めることが可能となる。
図7に示すコイル部品205は、磁性部材214の実装面(xy面)、側面(yz面)及び上面(xy面)を覆うU字型の外部端子E10,E20を備えている。外部端子E10はコイル導体100の一方の端部E1に接続され、外部端子E20はコイル導体100の他方の端部E2に接続されている。このような外部端子E10,E20を設ければ、コイル部品205のz方向における方向性が無くなることから、プリント基板への実装がより容易となる。
次に、図8〜図13を参照しながらコイル導体100の製造方法について説明する。
まず、図8に示すように、x方向を長手方向とし、z方向を厚み方向とする金属板100Aを用意する。金属板100Aは銅(Cu)などの良導体からなり、その表面に絶縁層が設けられていても構わない。次に、図9に示すように、金属板100Aを打ち抜き加工することによって、ミアンダ状の金属板100Bを作製する。図9において(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。図10、図12及び図13においても同様である。
図9に示すように、金属板100Bは、導体部111〜113,121〜123,131〜133,141〜143,151からなるミアンダ状の平板であり、その一端は端部E1を構成し、他端は端部E2を構成する。また、金属板100Bの導体幅は部分的に狭くなっており、この部分が第1及び第2の折り返し部A1,A2となる部分である。図9に示すように、第1の折り返し部A1は4箇所存在し、これらのy方向における位置は互いに異なっている。同様に、第2の折り返し部A2も4箇所存在し、これらのy方向における位置は互いに異なっている。
次に、図10に示すように、金属板100Bの一部をクランク状に折り曲げ加工することによって、段差部Bを有する金属板100Cを作製する。これにより段差部Bを境界として、導体部112,113,122,123,132,133,142,143が定義される。図11は、段差部Bの形状をより詳細に説明するための拡大図であり、図10(b)に示す領域C、つまり導体部112と導体部113の境界部分を示している。図11に示すように、段差部Bによって形成される段差は、金属板100Cの厚みよりやや大きい量に設定される。段差部Bは4箇所形成され、それぞれのx方向における位置は、金属板100Bの直線部分の中で徐々にシフトしている。
次に、図12に示すように、導体部143と導体部151の間に位置する第2の折り返し部A2を180°折り返すことによって導体部142,143,151からなるループを形成する。これにより巻回層L5および巻回層L4の一部が完成する。さらに、図13に示すように、導体部141と導体部142の間に位置する第1の折り返し部A1を180°折り返すことによって、巻回層L4が完成する。その後は同様にして、第2の折り返し部A2と第1の折り返し部A1を交互に折り返せば、図1に示したコイル導体100が完成する。
このように、本実施形態によるコイル導体100は、金属板の打ち抜き加工、段差部Bを形成するための折り曲げ加工、並びに、第1及び第2の折り返し部A1,A2を折り返す折り返し加工によって簡単に作製することができる。
また、本実施形態によるコイル導体100は、1ターンあたりの折り返し数が2回であることから、x方向を長手方向とする単純な金属板100Aを用いることができるとともに、打ち抜き加工された金属板100Bについても特許文献1のような複雑な形状ではなく、x方向に延在する単純なミアンダ形状とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
100,100X コイル導体
100A〜100C 金属板
111,121,131,141,151 第1の導体部
112,122,132,142 第2の導体部
113,123,133,143 第3の導体部
201〜205 コイル部品
211,212 フェライトコア
213 複合磁性体
214 磁性部材
A1 第1の折り返し部
A2 第2の折り返し部
B 段差部
C 領域
E1,E2 コイル導体の端部
E10,E20 外部端子
L1〜L9 巻回層
R1 第1の延在領域
R2 第2の延在領域
R3 第3の延在領域
R4 第4の延在領域

Claims (5)

  1. 複数の巻回層に亘って巻回された金属板からなる複数のターンのコイル導体を備え、
    前記複数のターンのそれぞれは、第1、第2及び第3の導体部と、前記第1の導体部と前記第2の導体部の間で前記金属板が折り返された第1の折り返し部と、前記第2の導体部と前記第3の導体部の間で前記金属板が折り曲げられた段差部と、前記第3の導体部と巻回方向に沿った次ターンの前記第1の導体部の間で前記金属板が折り返された第2の折り返し部とを有し、前記第1の折り返し部において折り返されることにより、上層に位置する巻回層から下層に位置する巻回層に遷移し、前記段差部において折り曲げられることにより、前記下層に位置する巻回層から前記上層に位置する巻回層に遷移し、前記第2の折り返し部において折り返されることにより、前記上層に位置する巻回層から前記下層に位置する巻回層に遷移し、
    前記コイル導体は、コイル軸方向から見て、第1の方向に延在する第1及び第2の延在領域と、前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する第3及び第4の延在領域を有し、
    前記複数のターンに含まれる前記第1の折り返し部は、いずれも前記第1の延在領域に形成され、
    前記複数のターンに含まれる前記第2の折り返し部は、いずれも前記第2の延在領域に形成され、
    前記複数のターンに含まれる前記段差部は、いずれも前記第3の延在領域に形成され、
    前記複数のターンに含まれる前記第1の導体部は、いずれも前記第4の延在領域に形成され、
    前記複数のターンに含まれる前記第2及び第3の導体部は、いずれも前記第3の延在領域に形成され、
    前記コイル軸方向から見て、前記複数のターンにそれぞれ含まれる前記第1の折り返し部は互いに重なっておらず、且つ、前記複数のターンにそれぞれ含まれる前記第2の折り返し部は互いに重なっておらず、
    前記第1及び第2の折り返し部における前記金属板の導体幅は、前記第1、第2及び第3の導体部における前記金属板の導体幅よりも狭いことを特徴とするコイル部品。
  2. 前記コイル軸方向から見て、前記複数のターンにそれぞれ含まれる前記段差部は互いに重なっていないことを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  3. 前記段差部における前記金属板の導体幅は、前記第2及び第3の導体部における前記金属板の導体幅と同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 隣接する巻回層に位置する前記金属板間に設けられた絶縁層をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記コイル導体を覆う磁性部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
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