JP6453806B2 - 製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置 - Google Patents

製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6453806B2
JP6453806B2 JP2016088387A JP2016088387A JP6453806B2 JP 6453806 B2 JP6453806 B2 JP 6453806B2 JP 2016088387 A JP2016088387 A JP 2016088387A JP 2016088387 A JP2016088387 A JP 2016088387A JP 6453806 B2 JP6453806 B2 JP 6453806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manufacturing
control
manufacturing machine
load
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016088387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017199144A (ja
Inventor
尚吾 稲垣
尚吾 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2016088387A priority Critical patent/JP6453806B2/ja
Priority to DE102017003796.5A priority patent/DE102017003796A1/de
Priority to US15/491,746 priority patent/US10185292B2/en
Priority to CN201710283441.0A priority patent/CN107315394B/zh
Publication of JP2017199144A publication Critical patent/JP2017199144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6453806B2 publication Critical patent/JP6453806B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/021Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41865Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by job scheduling, process planning, material flow
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/23Pc programming
    • G05B2219/23102Quality parameter is low energy consumption of machine
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/32Operator till task planning
    • G05B2219/32252Scheduling production, machining, job shop
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Description

本発明は、複数の製造機械を制御する製造管理装置に関する。
従来の技術においては、ロボットおよび工作機械等の製造機械により物品を製造することが知られている。製造工場では、部品の加工や運搬等の作業を製造機械が行うことにより、生産性が向上することが知られている。製造工場では、種類の異なる製造機械が用いられたり、複数台の同一の種類の製造機械が用いられたりする。複数の製造機械を用いる場合には、複数の製造機械が作業を分担して物品を製造する。
特開2015−208811号公報には、複数台のロボットを含むロボットシステムの動作をシミュレーションして、動作プログラムを最適化するシミュレーション装置が開示されている。このシミュレーション装置では、動作プログラムの行番号毎に、動作プログラムの実行時間を算出し、実行時間に基づいて動作待ち時間を算出することが開示されている。
特許第4571225号公報には、ロボットがオフラインの状態で、ロボットの動作のシミュレーションを実施することにより、ロボットシステムの消費電力を推定する消費電力量推定装置が開示されている。
特許第3357143号公報には、ロボットの駆動機構に加わる負荷をモニタして、ロボットの寿命に関する情報を表示するロボット制御装置が開示されている。
特開2015−208811号公報 特許第4571225号公報 特許第3357143号公報
物品を製造する製造システムでは、複数の製造機械が物品を製造することができる。製造機械は、電気にて駆動されるものが多く存在する。製造システムには、製造機械を駆動するために電気が供給される。この場合に、製造システムに供給される最大電力は小さいことが好ましい。すなわち、製造システムの消費電力のピーク値は小さいことが好ましい。また、予め定められた期間における消費電力の合計値は小さいことが好ましい。換言すると、製造システムの平均消費電力は、小さいことが好ましい。
また、製造機械は、使用を継続すると摩耗や劣化等により機能が低下する部品を含む。たとえば、軸受や減速機は、使用を継続すると劣化する。これらの部品は、製造機械の動作方法により寿命が変化することが知られている。このために、製造機械は、部品の寿命が長くなるような動作方法にて駆動することが好ましい。
製造システムでは、複数の製造機械が互いに異なる時期に作業を実施したり停止したりする。または、製造機械は、同一の動作でも速度等を変化させることができる。作業者は、製造システムに配置された1つの製造機械に着目して、1つの製造機械における消費電力のピーク値および平均消費電力を低減することが考えられる。または、作業者は、1つの製造機械において、部品の寿命を長くする動作を選定することができる。
ところが、それぞれの製造機械ごとに、消費電力のピーク値、平均消費電力および部品の寿命等の負荷を最適化しても、製造システムの全体では、負荷が最適化されていない場合がある。
本発明の製造管理装置は、複数の製造機械を含む製造セルを制御する製造管理装置である。製造管理装置は、それぞれの製造機械の消費電力および部品の寿命に関する情報のうち少なくとも1つを含む負荷情報を時系列で取得する負荷情報取得部を備える。製造管理装置は、負荷情報に基づいて、予め定められた期間における製造セルの平均消費電力、最大消費電力、および部品の寿命を示す変数のうち少なくとも1つを含む動作負荷を算出する負荷算出部を備える。製造管理装置は、予め定められた期間における物品の製造数が変化しない範囲内で、製造機械が駆動する速度および加速度のうち少なくとも一方を小さくする第1の制御、および動作負荷が低減するように、各製造機械における連続する2つの動作の作業の合計時間が変わらないように、かつ、複数の製造機械における連続する動作の切り替えの時期が同一となるように、複数の製造機械の動作の速度を変更することにより、各製造機械における連続する2つの動作の時間の割合を調整する第2の制御を実施する動作調整部を備える。製造管理装置は、動作調整部により調整した動作の指令を製造機械に送信する送信部を備える。
上記発明においては、製造管理装置は、物品の製造計画を設定する生産計画装置から物品の製造数の指令を受信する製造数取得部を備えることができる。動作調整部は、製造数取得部が受信した製造数の物品を製造可能な範囲内で予め定められた期間における物品の製造数を設定すると共に、動作負荷が低減するように第1の制御および第2の制御を実施することができる。
上記発明においては、製造管理装置は、複数の製造セルを制御するように形成されており、動作調整部は、それぞれの製造セルごとに、第1の制御および第2の制御を実施することができる。
本発明によれば、複数の製造機械の全体の負荷を低減する製造管理装置を提供することができる。
実施の形態における製造システムのブロック図である。 実施の形態におけるセル制御装置および製造セルのブロック図である。 第1製造機械、第2製造機械および第3製造機械の動作プログラムである。 図3の動作プログラムに従った製造機械の動作を説明する表である。 実施の形態における第1の制御のフローチャートである。 動作調整部が第1の制御により動作を調整した後の製造機械の動作を説明する表である。 実施の形態における第2の制御を含む制御を説明する製造機械の動作の表である。 実施の形態における第2の制御を含む制御のフローチャートである。
図1から図8を参照して、実施の形態における製造管理装置について説明する。本実施の形態の製造管理装置は、複数の製造機械を含む製造セルを制御する。
図1は、本実施の形態における製造システムのブロック図である。製造システム1は、複数の製造機械3a〜3eを含む。それぞれの製造機械3a〜3eは、部品の取り付けや溶接などの所定の作業を実施するロボットを含む。製造機械としては、ロボットに限られず、部品を切削する工作機械、印刷機、および塗装機等の物品を製造する任意の製造機械を採用することができる。
本実施の形態の製造システム1では、複数の製造セル2a,2bが設定されている。製造セル2a,2bは、予め定められた作業を実施するための単一の製造機械または複数の製造機械の集合である。本実施の形態の製造セル2aは、第1製造機械3a、第2製造機械3b、および第3製造機械3cを含む。また、本実施の形態の製造セル2bは、第4製造機械3dおよび第5製造機械3eを含む。
製造システム1は、製造セル2a,2bを制御するセル制御装置5を備える。セル制御装置5は複数の製造機械3a〜3eを制御する製造管理装置として機能する。セル制御装置5は、バスを介して互いに接続されたCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)等を有する演算処理装置を含む。
製造システム1は、セル制御装置5と通信できるように形成された生産計画装置6を備える。生産計画装置6は、CPU等を有する演算処理装置を含む。本実施の形態における生産計画装置6は、工場の物品の製造計画を設定する。すなわち、生産計画装置6は、工場全体の工程の管理および物品の生産の管理を実施するように形成されている。
本実施の形態では、製造セル2a,2bは、物品を製造する工場に配置される。これに対して、セル制御装置5および生産計画装置6は、工場とは異なる建屋に配置されていても構わない。例えば、セル制御装置5は、製造工場の敷地にある別の建屋に配置されていても構わない。この場合には、セル制御装置5と製造機械3a〜3eとは、例えば、イントラネット等のネットワークを介して接続することができる。また、生産計画装置6は、製造工場とは離れた地域に配置された事務所に配置されていても構わない。例えば、生産計画装置6は、インターネット等のネットワークを介して、セル制御装置5と互いに通信が可能に接続される。
図2に、本実施の形態におけるセル制御装置および製造セルのブロック図を示す。第1製造機械3aは、ロボット13と、ロボット13の動作を制御する機械制御装置12とを含む。製造機械3b〜3eについても、機械制御装置12およびロボット13を含む。セル制御装置5は、それぞれの製造機械3a〜3eに取り付けられた機械制御装置12と互いに通信できるように形成されている。
それぞれの製造機械3a〜3eは、ロボット13の稼働の状態を検出する検出器11を含む。検出器11は、後述する消費電力および部品の寿命に関する情報などを検出する。セル制御装置5は、機械制御装置12から製造機械3a〜3eの稼働の状態を取得したり、機械制御装置12にロボット13の動作の指令を送出したりする。
本実施の形態におけるセル制御装置5は、それぞれの製造セル2a,2bの予め定められた期間における動作負荷を算出する。動作負荷には、平均消費電力、最大消費電力、および部品の寿命を示す変数が含まれる。すなわち、セル制御装置5は、平均消費電力、最大消費電力、および部品の寿命を示す変数のうち少なくとも1つを算出する。そして、セル制御装置5は、動作負荷を低減するように製造機械の動作を調整する。
セル制御装置5は、入力部51を備える。入力部51としては、キーボード等の入力装置を例示することができる。作業者は、入力部51を介して所望の情報をセル制御装置5に入力することができる。セル制御装置5は、製造セル2a,2bの制御に関する情報を記憶する記憶部52を有する。
セル制御装置5は、それぞれの製造機械の消費電力および部品の寿命に関する情報のうち少なくとも1つを含む負荷情報を取得する負荷情報取得部53を備える。本実施の形態における負荷情報取得部53は、予め定められた時間間隔ごとに負荷情報を取得する。負荷情報取得部53は、時系列で負荷情報を取得する。負荷情報取得部53にて取得された負荷情報は、記憶部52に記憶される。
負荷情報が製造機械3a〜3eの消費電力の場合には、検出器11として製造機械に供給される電力を検出するセンサを、それぞれの製造機械3a〜3eに取り付けることができる。負荷情報取得部53は、電力を検出するセンサの出力に基づいて、製造機械3a〜3eの消費電力を取得することができる。
または、検出器11としては、ロボット13を動作させる為のモータの速度を検出する検出器、およびモータが出力するトルクを検出するトルクセンサを配置することができる。負荷情報取得部53は、速度およびトルク等のモータの駆動の情報に基づいて、消費電力を推定しても構わない。または、負荷情報取得部53は、機械制御装置12がロボット13に送信する動作指令に基づいて消費電力を算出しても構わない。
セル制御装置5は、負荷情報取得部53により取得した負荷情報に基づいて、動作負荷を算出する負荷算出部54を含む。動作負荷は、予め定めた期間における製造セル2a,2bの平均消費電力、最大消費電力、および部品の寿命を示す変数のうち少なくとも1つを含む。
負荷算出部54は、製造機械3a〜3eごとの消費電力を加算することにより、1つの製造セルの消費電力を取得することができる。そして、負荷算出部54は、予め定められた時間間隔ごとに算出した製造セルの消費電力に基づいて、予め定められた期間における1つの製造セルの最大消費電力を算出することができる。または、負荷算出部54は、予め定められた期間における製造セル2a,2bごとの平均消費電力を算出することができる。例えば、負荷算出部54は、第1製造機械3aの消費電力、第2製造機械3bの消費電力、および第3製造機械3cの消費電力に基づいて、第1の製造セル2aの平均消費電力を算出することができる。
予め定められた期間としては、例えば、1つの製造セルにて1つの物品の作業を実施する時間を例示することができる。予め定められた期間としては、この形態に限られず、任意の期間を採用することができる。例えば、予め定められた期間は、1日などの時間により設定されていても構わない。または、予め定められた期間は、予め定められた個数の物品を製造する期間を設定することができる。
ここで、動作負荷としての部品の寿命を示す変数について説明する。製造機械の部品は、製造機械が駆動するとともに劣化する。たとえば、製造機械が駆動することにより、部品が摩耗したり劣化したりする。部品の寿命が到来した場合には、部品の交換が必要になる。部品の寿命を示す変数としては、予め定められた条件にて使用できる時間長さや、劣化の程度を示す変数などを採用することができる。本実施の形態では、ロボットの部品として減速機を例示して説明する。
減速機の部品の寿命を示す変数としては、定格寿命比Rr1を例示することができる。減速機は、出力軸の平均トルクに基づいて寿命を判断することができる。検出器11としてトルクセンサを配置することにより、予め定められた期間における減速機に加わる平均トルクTmpを算出することができる。そして、平均トルクTmpに減速機の減速比R1および減速効率ηを乗じて、式(1)に示すように減速機の出力軸から出力されるトルクT0mpを求めることができる。
Figure 0006453806
次に、検出器11としてモータの出力軸に回転角検出器を配置することにより、平均速度nmを算出することができる。平均速度nmに減速比の逆数(1/R1)を乗じることにより、減速機の出力軸の回転速度N0mを算出することができる。そして減速機の定格寿命時間K(Hour)、減速機の定格トルクT0(Kgf・m)、減速機の定格回転数N0(rpm)を用いて、式(2)により、減速機の寿命時間L10RP(Hour)を算出することができる。
Figure 0006453806
次に、減速機の総作動時間Ttから時間Tt´(Hour)を求めて(端数を切り捨て)、総作動時間Tt´を減速機の寿命L10RPで除算することにより、定格寿命比Rr1(=Tt´/L10RP)を算出することができる。定格寿命比は、大きくなるほど減速機の寿命が近いことを示している。
負荷算出部54が、部品の寿命を示す変数として減速機の定格寿命比Rr1を算出する場合に、負荷情報取得部53は、部品の寿命に関する情報として、減速機に加わるトルクおよびモータの回転速度を取得する。そして、負荷算出部54は、上記の式(1)および式(2)に基づいて、定格寿命比を算出することができる。
セル制御装置5は、負荷算出部54により算出される動作負荷を低減するように、製造機械3a〜3eの動作を調整する動作調整部55を備える。動作調整部55は、後述するように、製造機械3a〜3eの待機時間を少なくするとともに、製造機械3a〜3eが駆動する速度および加速度のうち少なくとも一方を小さくする第1の制御を実施する。また、動作調整部55は、動作負荷が低減するように、連続する動作の時間の割合を調整する第2の制御を実施する。動作調整部55は、予め定められた期間における物品の製造数が変化しない範囲内で、動作負荷が低減するように、製造機械の動作を調整する。第1の制御及び第2の制御については、後に詳しく説明する。
製造機械が駆動する速度としては、製造機械の駆動する部分における予め定められた点の速度を例示することができる。例えば、製造機械がロボット装置の場合に、ロボットは時間とともに位置および姿勢を変更する。動作調整部55は、ロボット装置のツール先端点が移動する速度を調整することができる。または、ロボットに取り付けられたエンドエフェクタが駆動する場合には、エンドエフェクタが駆動する速度は、製造機械が駆動する速度に相当する。また、製造機械が工作機械の場合に、工作機械は、ワークに対する工具の相対位置が時間とともに変化する。動作調整部55は、ワークに対する工具の相対速度を変更することができる。製造機械が駆動する加速度とは、製造機械の駆動する部分における予め定められた点の加速度を例示することができる。
セル制御装置5は、動作調整部55により調整した動作を行うための動作プログラムを生成する動作プログラム生成部56を備える。動作プログラム生成部56は、それぞれの製造機械3a〜3eを駆動する為の動作プログラムを生成する。この時に、動作プログラム生成部56は、動作調整部55により定められた製造機械の動作の速度および加速度に基づいて、動作プログラムを生成する。
セル制御装置5は、動作プログラム生成部56により生成された動作プログラムを、それぞれの製造機械3a〜3eの機械制御装置12に送信する送信部57を備える。すなわち、送信部57は、動作調整部55により調整した動作に関する動作指令を、それぞれの製造機械3a〜3eに送信する。製造機械3a〜3eは、受信した動作プログラムに従って駆動する。
なお、本実施の形態では、動作調整部55は、速度および加速度のうち少なくとも一方を調整する。動作プログラムは、製造機械の動作が定められたファイルと、それぞれの動作に対応する速度または加速度が記載されたファイルとから構成されている場合がある。この場合には、動作プログラム生成部56は、速度または加速度が記載されたファイルの記載を変更することができる。送信部57は、動作指令として速度または加速度が記載されたファイルを、製造機械3a〜3eの機械制御装置12に送信することができる。
次に、本実施の形態における動作調整部55が実施する第1の制御について説明する。ここでは、複数の製造セル2a,2bのうち、第1の製造セル2aを例に取りあげて説明する。第2の製造セル2bにおいても第1の製造セル2aと同様の制御により、製造機械3d,3eの動作を調整することができる。
図3に、本実施の形態における第1製造機械、第2製造機械および第3製造機械の動作プログラムを示す。図3は、動作プログラムのうち一部分を示している。それぞれの動作プログラムは、作業者により予め作成されている。製造セルにおいて予め定められた期間における物品の製造数は、動作プログラムにより定まる。
第1製造機械3aの動作プログラム21aにおいて、「動作A1」は、動作A1を実行する指令を示している。「待機DI[1]=ON」は、DO[1]がONになるまで待機する指令を示している。そして、「DO[11]=ON」は、DO[11]をONにする指令を示している。また、「待機2秒」は、2秒の間は動作せずに停止した状態を維持する指令を示している。すなわち、第1製造機械3aは、動作A2が終った後に、動作せずに2秒間停止する。第2製造機械3bの動作プログラム21bおよび第3製造機械3cの動作プログラム21cも同様の指令により構成されている。
本実施の形態では、1つの製造機械の動作が他の製造機械の動作に依存している。複数の製造機械3a〜3cにおいて、1つの製造機械の動作の開始と他の製造機械の動作の停止とが関連している。図3に示される例の場合には、第1製造機械3aは動作A1を実施し、第2製造機械3bは、動作B1を実施し、第3製造機械3cは動作C1を実施する。第2製造機械3bでは、動作B1が終了した後にDO[1]がONに変更される。第1製造機械3aは、動作A1が終了した後に待機している。矢印81に示すように、第2製造機械3bのDO[1]がONになることによりDI[1]がONになる。そして、第1製造機械3aは、次の動作A2を実施する。
第3製造機械3cは、動作C1を実施した後に待機する。第2製造機械3bにおいては、動作B2が終了した後にDO[2]がONになる。そして、第3製造機械3cにおいては、矢印82に示すようにDI[2]がONになる。この後に、第3製造機械3cは、動作C2を実施する。
第2製造機械3bは、DO[2]をONにした後には待機する。第3製造機械3cは、動作C2が終了した後に待機する。そして、第1製造機械3aが動作A3を終了した後には、DO[11]がONになる。矢印83,84に示すように、DI[11]がONになる。第2製造機械3bおよび第3製造機械3cは、DI[11]がONになるまで待機する制御が実施される。
図4に、図3に示される動作プログラムにて実施される製造機械の動作の説明図を示す。矢印86は、時間の流れを示している。例えば、第1製造機械3aは、動作A1を実施した後に、第2製造機械3bの動作B1が終了するまで待機する。第3製造機械3cは、動作C1を実施した後に第2製造機械3bの動作B2が終了するまで待機する。本実施の形態の動作調整部55は、少なくとも1つの製造機械の動作が変化した時刻を境界にして、動作に関するID番号を付与している。図4に示す例では、ID番号は、1番から7番までが設定されている。
また、動作調整部55は、全ての製造機械において、動作が停止または動作が切り替わる時刻を検出し、この時刻を境界にして、IDグループを設定している。IDグループは、1番から3番までが設定されている。例えば、第1のIDグループは、ID番号が1番から3番までの動作を含む。第2のIDグループは、ID番号が4番の動作が設定されている。そして、第3のIDグループは、ID番号が5番から7番の動作を含む。このように、本実施の形態においては、3つのIDグループが設定されている。
また、本実施の形態においては、一部のID番号の動作において、拘束条件が設定されている。拘束条件は、制御を実施する時に従わなければならない条件である。例えば、4番のID番号の動作は、動作A1,B1,C1の全てが完了した後に開始される。また、4番のID番号の動作は、第1製造機械3aと第2製造機械3bとが、協調して1つの作業を実施する。このために、動作A2と動作B2とは動作を調整することが禁止されている。すなわち、4番のID番号の動作A2および動作B2は、動作調整部による調整を受けずに変化しない動作になる。このように予め定められた動作に対して、動作調整部55は、それぞれの製造機械3a〜3cの動作時間を調整する。
第1の制御では、動作調整部55は、それぞれの製造機械3a〜3cごとに動作の調整を実施する。動作調整部55は、製造機械が待機状態であることを検出する。動作調整部55は、待機状態の前または後において製造機械が動作している場合に、動作の速度を低減して動作にかかる時間を長くする制御を行う。動作調整部55は、待機時間を削減して動作する時間を長くする制御を実施する。この制御により、平均消費電力および最大消費電力を低減することができる。または、部品の寿命を長くすることができる。
図5に、本実施の形態における動作調整部の第1の制御のフローチャートを示す。図4および図5を参照して、ステップ61において、動作調整部55は、変数IDを1に設定する。すなわち、1番のID番号を選択する。ステップ62において、動作調整部55は、製造機械の番号MNを1に設定する。すなわち、複数の製造機械のうち第1製造機械3aが選定される。
次に、ステップ63において、動作調整部55は、選定された製造機械が待機状態であるか否かを判別する。例えば、1番のID番号において第1製造機械は待機状態にてあるか否かを判別する。ステップ63において製造機械が待機状態でない場合には、制御はステップ69に移行する。ステップ63において製造機械が待機状態である場合には、制御はステップ64に移行する。
ステップ64において、動作調整部55は、選定されたID番号と製造機械に関して、拘束条件があるか否かを判別する。ステップ64において、拘束条件による制約がある場合に、制御はステップ69に移行する。ステップ64において、拘束条件による制約がない場合には、制御はステップ65に移行する。
ステップ65において、動作調整部55は、待機状態の直前に選定された製造機械が動作しているか否かを判別する。ステップ65において、待機状態の直前に選定された製造機械が動作している場合に、制御はステップ66に移行する。
ステップ66において、動作調整部55は、待機状態の直前の動作の速度を低くする制御を実施する。本実施の形態においては、動作調整部55は、待機時間の全てにわたって動作を実施するように、製造機械の動作の速度を低くする。すなわち、動作調整部55は、待機時間がゼロになるように、製造機械の動作の速度を遅くする。
ステップ65において、待機状態の直前に動作していない場合には、制御はステップ67に移行する。ステップ67において、動作調整部55は、待機状態の直後に動作しているか否かを判別する。ステップ67において、待機状態の直後に動作している場合には、制御はステップ68に移行する。
ステップ68において、動作調整部55は、待機状態の直後の動作の速度を低くする制御を実施する。本実施の形態においては、待機時間の全てに亘って動作を実施するように、動作の速度を低くする。ステップ68の制御を実施した後に、制御はステップ69に移行する。または、ステップ67において、待機状態の直後に動作していない場合には、制御はステップ69に移行する。
ステップ69において、動作調整部55は、現在に選定されているID番号に対応する全ての製造機械について検討したか否かを判別する。ここでの例では、第1製造機械3a、第2製造機械3bおよび第3製造機械3cの全てについて、ステップ63からステップ68の制御を実施したか否かを判別する。
ステップ69において、製造機械のうち一部の製造機械について検討していない場合には、制御はステップ70に移行する。ステップ70においては、製造機械の番号MNに1を加算して、ステップ63に戻る。すなわち、次の製造機械について、ステップ63からステップ68の制御を実施する。はじめに第1製造機械を検討した後には、第2製造機械が検討される。ステップ69において、選定されたID番号において、全ての製造機械についての検討を実施した場合には、ステップ71に移行する。
ステップ71においては、全てのID番号について検討したか否かを判別する。ステップ71において、全てのID番号について検討した場合には、この制御を終了する。ステップ71において、検討していないID番号が残存する場合には、制御はステップ72に移行する。
ステップ72においては、ID番号に1を加算する。すなわち、矢印86に示す時間の流れに従って、次のID番号の動作に移行する。そして、制御は、ステップ63に移行して、新たに選定されたID番号に対応する製造機械の検討を実施する。たとえば、第1製造機械3a、第2の製造機械3b、および第3の製造機械3cの検討を実施する。
図6に、動作調整部が第1の制御にて動作を調整した後の製造機械の動作を説明する表を示す。図4および図6を参照して、調整を実施する前では、3番のID番号において第3製造機械3cは、待機している状態である。そして、第3製造機械3cは、待機状態の直前に動作C1を実施している。このために、図5のステップ65,66において、動作C1の速度を低くする制御が実施されている。ここでは、3番のID番号の待機状態の全ての時間を動作C1に付与する。この時に、4番のID番号については、拘束条件が加わっているために、動作C1は、3番のID番号まで広げられている。図6に、動作C1が調整された後の状態が示されている。
また、第3製造機械3cは、7番のID番号では待機状態である。そして、待機状態の直前には動作C2を実施している。このために、動作C2においては、動作の速度が低減され、7番のID番号まで動作時間が広げられている。
第1製造機械3aは、調整前の2番のID番号では待機状態である。このために、図5のステップ65,66において、動作の速度を低減することにより、動作A1を実施する時間が2番のID番号まで延長される。更に、第1製造機械3aは、調整前の3番のID番号では待機状態である。このために、3番のID番号を検討する制御において、図5のステップ65,66により、動作A1の動作時間が3番のID番号まで広げられている。この結果、図6に示されるように、動作A1は、1番のID番号から3番のID番号までの期間全体において実施される。
図6に示されるように、調整された動作A1、動作C1、および動作C2においては、調整前と調整後とで同一の動作をしているが、速度が低減されている。それぞれの動作にかかる時間が長くなっている。このために、それぞれの製造機械を駆動するモータ等に供給される消費電力を平均化することができて、製造セル2aの最大消費電力を低減することができる。また、製造セル2aの平均消費電力を低減することができる。更に、急激な動作や速い動作が回避されるために、製造機械の部品の寿命を長くすることができる。ここで、調整後の全ての作業にかかる時間は、調整前の全ての作業にかかる時間と同一である。このために、予め定められた期間における物品の製造数を同一に維持しながら、製造セル全体の動作負荷を低減することができる。
次に、本実施の形態の動作調整部が実施する第2の制御について説明する。第2の制御では、連続する2つのIDグループが選定される。そして、2つのIDグループの合計の動作時間は変化させずに、動作時間の割合を調整する。
図7に、本実施の形態における第2の制御を説明する製造機械の動作の表を示す。図7は、第1の制御が実施された後の動作を示す表である。この例では、1番から6番までのID番号が設定されている。そして、1番から3番までのID番号の動作が、第1のIDグループに設定されている。4番のID番号の動作が、第2のIDグループに設定されている。5番から6番までのID番号の動作が、第3のIDグループに設定されている。この例では、第1の制御により、動作A1、動作A3および動作C1の時間が長くなっている。
第1のIDグループの動作A1,B1,C1は、1番のID番号から3番のID番号までの期間にて実施されている。動作A1,B1,C1は、動作時間t1にて実施されている。そして、第2のIDグループの動作A2,B2,C2は、動作時間t2にて実施されている。このために、1番から4番のID番号の作業に必要な全体の動作時間は、(t1+t2)になる。
本実施の形態の第2の制御では、作業の合計時間が変わらないように、2つのIDグループの動作時間の割合を変更する制御を実施する。この場合に、予め定められた規則に基づいて動作時間の割合を変更することができる。本実施の形態では、予め定められた時間ずつ変化させて動作負荷を算出する。この結果、動作負荷が下降する場合には、動作時間の割合を変更する制御を継続する。一方で、動作負荷が上昇する場合には、動作時間の割合を変更する制御を終了する。
図8に、動作調整部が実施する第2の制御を含む制御のフローチャートを示す。ステップ91においては、動作調整部55は、IDグループの番号IDGを1に設定する。すなわち、動作調整部55は、第1のIDグループを選定している。更に、動作調整部55は、番号IDGの次の第2のIDグループを選定する。ステップ92において、負荷算出部54は、予め定められた期間における動作負荷を算出する。
ステップ93において、動作調整部55は、番号IDGのIDグループと番号(IDG+1)のIDグループの合計の動作時間は変更せずに、時間割合を変更する。例えば、動作調整部55は、第1のIDグループの動作時間t1の時間を短くして、第2のIDグループの動作時間t2を長くする制御を実施する。
本実施の形態の動作調整部55は、予め定められた時間を動作時間t1から減算して、予め定められた時間を動作時間t2に加算する。第1のIDグループに属する製造機械の動作A1,B1,C1においては、動作の速度が大きくなる。一方で、第2のIDグループに属する製造機械の動作A2,B2,C2においては、動作の速度が小さくなる。
動作調整部55は、変更された動作時間に基づいて、それぞれの製造機械の動作の速度を算出する。動作プログラム生成部56は、算出した速度に基づいて、新たな製造機械3a〜3cの動作プログラムを生成する。動作プログラム生成部56は、調整後の動作に基づいて製造機械3a〜3cの動作プログラムを生成する。そして、送信部57は、動作プログラムを製造機械3a〜3cの機械制御装置12に送信する。
ステップ94においては、変更された動作プログラムに基づいて、製造セル2aの製造機械3a〜3cが駆動する。そして、セル制御装置5の負荷情報取得部53は負荷情報を取得し、負荷算出部54は予め定められた期間における製造セルの動作負荷を算出する。記憶部52は、算出した動作負荷を記憶する。
ステップ95において、セル制御装置5は、調整前の動作負荷とステップ93における調整後の動作負荷とを比較する。調整後の動作負荷が調整前の動作負荷よりも小さい場合には、制御はステップ93に移行する。そして、更に、番号IDGのIDグループの動作時間が短くなるように動作時間の割合を変更する。この後に、ステップ94,95の制御を繰り返す。
ステップ95において、調整後の動作負荷が調整前の動作負荷以上の場合に、制御はステップ96に移行する。ステップ96からステップ98は、動作時間の割合を変更する方法が異なる以外は、ステップ93からステップ95と同様である。
ステップ96においては、ステップ93と逆に割合を変更する制御を実施する。動作調整部55は、動作時間t1,t2を図7に示す初期の状態に戻す。そして、動作調整部55は、動作時間t1を長くして、動作時間t2を短くする制御を実施する。この時に、1番のID番号の開始から4番のID番号の終了までの合計の動作時間(t1+t2)は変化しないように割合を変更する。動作プログラム生成部56は、製造機械3a〜3cの調整後の動作に基づいて、それぞれの製造機械3a〜3cの動作プログラムを生成する。
ステップ97においては、変更された動作プログラムに基づいて、製造セル2bの製造機械3a〜3cが駆動する。そして、セル制御装置5の負荷情報取得部53は負荷情報を取得し、負荷算出部54は、この時の予め定められた期間における製造セルの動作負荷を算出する。記憶部52は、算出した動作負荷を記憶する。
ステップ98において、セル制御装置5は、調整前の動作負荷とステップ96における調整後の動作負荷とを比較する。調整後の動作負荷が調整前の動作負荷よりも小さい場合に、制御はステップ96に移行する。そして、更に、番号IDGのIDグループの動作時間が長くなるように動作時間の割合を変更する。この後に、ステップ97,98の制御を繰り返す。ステップ98において、調整後の動作負荷が調整前の動作負荷以上の場合に、制御はステップ99に移行する。
ステップ99においては、ステップ93からステップ98まで変更した時間割合のうち、動作負荷が最小となる時間割合を選定する。たとえば、第1のIDグループと第2のIDグループとが選定されている場合には、最も動作負荷が小さくなる第1のIDグループの動作時間と第2のIDグループの動作時間とが選定される。また、動作時間に対応する速度が選定される。
ステップ100においては、全てのIDグループを検討したか否かを判別する。一部分のIDグループの検討を実施していない場合には、制御は、ステップ101に移行する。ステップ101においては、番号IDGに1を加算する。すなわち、次のIDグループを選定する。そして、ステップ93に戻り、新しいIDグループと、新しいIDグループの次のIDグループとの検討を実施する。例えば、動作調整部55は、第2のIDグループの動作時間t2と第3のIDグループの動作時間t3の割合の調整を実施する。ステップ100において、全てのIDグループの検討が終了している場合には、この制御を終了する。
本実施の形態の第2の制御では、動作調整部55は、動作負荷が変化しない場合または上昇する場合に、検討を終了している。または、動作調整部55は、動作負荷の極小点が出現するまで動作時間の割合を変更している。ステップ93,96における動作時間の割合の変更については、上記の形態に限られず、変更する幅の上限値または下限値が予め定められていても構わない。動作時間を変更する場合に、変更幅が上限値を超えた場合または下限値未満になった場合には、動作時間を変更する制御を終了することができる。
このように、第2の制御では、動作調整部55は、連続する動作において動作時間の合計時間は変更せずに、動作時間の割合を変更している。そして、動作調整部55は、変更後の動作時間により作業を実施したときの動作負荷を検出する。このように、動作調整部55は、動作時間を変更しながら動作負荷を検出し、動作負荷が最小となる動作時間を採用している。この制御を実施することにより、製造セルの動作負荷が小さくなる動作時間を選定することができる。すなわち、動作調整部55は、製造セルの動作負荷が小さくなるように、製造機械の速度を設定することができる。なお、拘束条件が設定されているIDグループは、連続する動作から除外することができる。
上記の第1の制御および第2の制御では、動作の速度を変更する制御を実施しているが、この形態に限られず、動作の加速度を変更する制御を実施しても構わない。または、速度および加速度を両方共に変更しても構わない。この場合には、速度の変化量と加速度の変化量との関係式を予め定めておくことができる。そして、この関係式に基づいて、速度および加速度の両方を変更することができる。または、速度または加速度のうち一方を先に変更した後に、他方を変更しても構わない。例えば、予め定められた幅にて加速度を低減した後に、待機時間が残存している場合には、速度を低減する制御を実施しても構わない。
動作負荷としては、平均消費電力または最大消費電力を選定することができる。この場合に、負荷算出部は、選定している製造セル全体の平均消費電力または最大消費電力を算出することができる。
また、動作負荷としては、前述の定格寿命比のような部品の寿命を示す変数を選定することができる。この場合には、製造機械における対象の部品が予め選定されている。そして、それぞれの部品ごとに寿命を示す変数の値を算出する。第1の制御では、複数の製造機械に取り付けられた部品のうち、残りの寿命が最も短い値を部品の寿命を示す変数として選定することができる。例えば、製造セルの複数の製造機械に取り付けられた減速機の定格寿命比のうち、最大値を寿命を示す変数として選定することができる。また、第2の制御では、複数の製造機械に取り付けられた部品のうち、残りの寿命が最も長くなる時間割合を選定することができる。例えば、複数の製造機械に取り付けられた減速機の定格寿命比のうち、最大値が小さくなるように時間割合を選定することができる。この制御により、部品を長い時間にて使用することができて、部品の交換時期を遅くすることができる。なお、負荷算出部は、時間割合を変化させた後に動作負荷を算出する制御をシミュレーションにより実施しても構わない。
また、第2の制御における動作負荷の評価では、製造セルの平均消費電力、最大消費電力、および部品の寿命を示す変数から複数を選定して評価しても構わない。例えば、複数の動作負荷を同時に評価する場合に、それぞれの動作負荷の重要度を示す重みを用いて、予め評価関数を生成することができる。そして、この評価関数が小さくなるように制御することができる。または、複数の動作負荷に優先順位を作成し、優先順位の順に評価しても構わない。例えば、最大消費電力が判定値以下になるように調整した後に、平均消費電力を小さくする調整を実施しても構わない。このときの判定値は、所定の変数に応じて変化するように設定されていても構わない。例えば、電気料金は、電気を使用する時間に依存する。このために、電気料金が高くなる時間では、最大消費電力を低くするように判定値を設定しても構わない。
図1および図2を参照して、本実施の形態における製造システム1は、生産計画装置6が物品の製造計画を設定する。生産計画装置6は、複数の製造機械3a〜3eにて製造する計画をセル制御装置5に送信する。セル制御装置5は、生産計画装置6から予め定められた期間における物品の製造数(必要製造数)の指令を受信する製造数取得部58を備える。製造数取得部58にて受信にした物品の製造数の指令は、記憶部52に記憶される。
本実施の形態の動作調整部55は、製造数取得部58が受信した製造数の物品を製造可能な範囲内で予め定められた期間における物品の製造数を設定することができる。動作調整部55は、製造数取得部58が受信した製造数以上の製造数を設定することができる。そして、動作調整部55は、それぞれの製造機械の動作を調整することができる。このときに、動作調整部55は、設定された物品の製造数が変化しない範囲内で動作負荷が減少するように第1の制御および第2の制御を実施することができる。
例えば、上記の第1の制御および第2の制御を実施することにより、それぞれの製造機械の動作時間、速度および加速度が設定される。そして、製造セルにおいて物品を製造する為に要する時間を検出することができる。また、予め定められた期間における実際の物品の製造数を算出することができる。
ここで、予め定められた期間における実際の物品の製造数が、製造数取得部58が取得した計画の製造数よりも多い場合がある。この場合に、動作調整部55は、更に、製造機械の速度および加速度のうち少なくとも一方を低減して、動作時間を調整する制御を実施することができる。例えば、動作調整部55は、製造数取得部58が取得した計画の製造数を予め定められた期間における物品の製造数に設定する。動作調整部55は、実際の製造数を製造数取得部58が取得した計画の製造数で除算した係数を算出する。動作調整部55は、全ての製造機械の動作時間にこの係数を乗算することができる。例えば、全てのIDグループの動作時間に対して、この係数を乗算して動作時間を長くすることができる。そして、動作調整部55は、算出した動作時間に応じて、速度および加速度を設定することができる。
物品を製造する速度に余裕がある場合に、この制御を実施することにより、動作負荷を更に低減することができる。動作時間を調整する制御においては、任意の動作の動作時間を長くする制御を実施することができる。例えば、動作調整部55は、動作負荷が大きなIDグループを選定し、選定したIDグループの動作時間を長くする制御を実施しても構わない。
更には、計画の製造数の変更により、予め定められた期間における計画の製造数が増加する場合がある。この場合には、動作調整部55は、予め定められた期間における現在の製造数および計画の製造数に基づいて、製造機械の動作時間を短くする制御を実施しても構わない。
なお、上記の実施の形態では、動作調整部は、第1の制御および第2の制御を実施した後に、予め定められた期間における物品の製造数を設定しているが、この形態に限られず、予め定められた期間における物品の製造数を設定すると共に、第1の制御および第2の制御を実施することができる。たとえば、動作調整部は、製造数取得部が取得した計画の製造数に基づいて製造機械の動作を設定した後に、第1の制御および第2の制御を実施しても構わない。また、上記の実施の形態では、生産計画装置から物品の製造数の指令を受信しているが、この形態に限られず、作業者が入力部を介して予め定められた期間における物品の製造数の指令を入力しても構わない。
本実施の形態では、第1の制御および第2の制御の両方の制御を実施しているが、この形態に限られず、いずれか一方の制御を実施しても構わない。
本実施の形態における製造システムは、複数の製造セルが設定されているが、この形態に限られず、製造セルは1つであって構わない。例えば、図2を参照して、製造機械3a〜3eが1つの製造セルに設定されていても構わない。また、本実施の形態では、それぞれの製造機械の機械制御装置は、セル制御装置に直接的に接続されているが、この形態に限られず、それぞれの製造セルにプログラマブルロジックコントローラ(PLC)が配置されていても構わない。そして、セル制御装置がプログラマブルロジックコントローラに接続され、プログラマブルロジックコントローラが複数の機械制御装置に接続されていても構わない。
上述のそれぞれの制御においては、機能および作用が変更されない範囲において適宜ステップの順序を変更することができる。上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
1 製造システム
2a,2b 製造セル
3a〜3e 製造機械
5 セル制御装置
6 生産計画装置
11 検出器
12 機械制御装置
21a〜21c 動作プログラム
53 負荷情報取得部
54 負荷算出部
55 動作調整部
56 動作プログラム生成部
57 送信部

Claims (3)

  1. 複数の製造機械を含む製造セルを制御する製造管理装置であって、
    それぞれの製造機械の消費電力および部品の寿命に関する情報のうち少なくとも1つを含む負荷情報を時系列で取得する負荷情報取得部と、
    前記負荷情報に基づいて、予め定められた期間における製造セルの平均消費電力、最大消費電力、および部品の寿命を示す変数のうち少なくとも1つを含む動作負荷を算出する負荷算出部と、
    予め定められた期間における物品の製造数が変化しない範囲内で、製造機械が駆動する速度および加速度のうち少なくとも一方を小さくする第1の制御、および前記動作負荷が低減するように、各製造機械における連続する2つの動作の作業の合計時間が変わらないように、かつ、複数の製造機械における連続する動作の切り替えの時期が同一となるように、複数の製造機械の動作の速度を変更することにより、各製造機械における連続する2つの動作の時間の割合を調整する第2の制御を実施する動作調整部と、
    動作調整部により調整した動作の指令を製造機械に送信する送信部とを備えることを特徴とする、製造管理装置。
  2. 物品の製造計画を設定する生産計画装置から物品の製造数の指令を受信する製造数取得部を備え、
    動作調整部は、製造数取得部が受信した製造数の物品を製造可能な範囲内で予め定められた期間における物品の製造数を設定すると共に、前記動作負荷が低減するように前記第1の制御および前記第2の制御を実施する、請求項1に記載の製造管理装置。
  3. 複数の製造セルを制御するように形成されており、
    動作調整部は、それぞれの製造セルごとに、前記第1の制御および前記第2の制御を実施する、請求項1または2に記載の製造管理装置。
JP2016088387A 2016-04-26 2016-04-26 製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置 Active JP6453806B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088387A JP6453806B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置
DE102017003796.5A DE102017003796A1 (de) 2016-04-26 2017-04-19 Produktionsmanagementgerät, das die betriebslast von produktionsmaschinen verringert
US15/491,746 US10185292B2 (en) 2016-04-26 2017-04-19 Manufacturing management apparatus which reduces operational load of manufacturing machines
CN201710283441.0A CN107315394B (zh) 2016-04-26 2017-04-26 降低制造机械的动作负载的制造管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088387A JP6453806B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017199144A JP2017199144A (ja) 2017-11-02
JP6453806B2 true JP6453806B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=60021134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088387A Active JP6453806B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10185292B2 (ja)
JP (1) JP6453806B2 (ja)
CN (1) CN107315394B (ja)
DE (1) DE102017003796A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7208083B2 (ja) * 2019-03-29 2023-01-18 株式会社リコー 診断装置、診断システムおよびプログラム
WO2021199330A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 株式会社日立製作所 生産システムおよびその組み立て方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0736993B2 (ja) * 1989-07-27 1995-04-26 株式会社不二越 産業用ロボットシステム
JPH08381B2 (ja) * 1989-07-27 1996-01-10 株式会社不二越 産業用ロボットシステム及びその制御方法
JP3368585B2 (ja) * 1991-02-08 2003-01-20 株式会社日立製作所 ライン生産支援システムおよびライン生産計画方法
JP3357143B2 (ja) 1993-09-30 2002-12-16 ファナック株式会社 ロボットの負荷をモニタするロボット制御装置
JP3461574B2 (ja) * 1994-06-27 2003-10-27 松下電器産業株式会社 実装工程最適化方法
JPH09101813A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Nissan Motor Co Ltd ロボット制御システム
JPH1034499A (ja) * 1996-07-23 1998-02-10 Hitachi Ltd 設備能力情報の取得方法および生産管理システム
JP4382003B2 (ja) * 2005-03-23 2009-12-09 川崎重工業株式会社 ロボット制御装置およびロボット制御方法
JP4571225B1 (ja) 2009-05-27 2010-10-27 ファナック株式会社 消費電力推定装置
JP4585613B1 (ja) * 2010-01-29 2010-11-24 三菱重工業株式会社 消費電力制御システム
JP5717802B2 (ja) * 2013-07-03 2015-05-13 ファナック株式会社 機械の制御装置
JP5961596B2 (ja) * 2013-11-21 2016-08-02 エレコム株式会社 電子機器端末における操作部の誤操作防止具
JP5877867B2 (ja) 2014-04-25 2016-03-08 ファナック株式会社 複数台のロボットのシミュレーション装置
JP5855706B2 (ja) * 2014-06-16 2016-02-09 ファナック株式会社 回転テーブルを備えた工作機械
DOP2014000176A (es) * 2014-07-30 2017-08-31 Nestor Rafael Nuñez Caceres Reductor del consumo electrico

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017199144A (ja) 2017-11-02
US20170308043A1 (en) 2017-10-26
US10185292B2 (en) 2019-01-22
DE102017003796A1 (de) 2017-10-26
CN107315394B (zh) 2020-06-02
CN107315394A (zh) 2017-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6235543B2 (ja) 加工機のサイクル加工時間を最適化する機械学習装置、モータ制御装置、加工機、および機械学習方法
Liang et al. Intelligent manufacturing systems: a review
EP3098103B1 (en) Dual motor power system and control method for pure electric vehcile
CN101901281B (zh) 消耗电力估计装置
US10331104B2 (en) Machine tool, simulation apparatus, and machine learning device
JP6285403B2 (ja) 製造機械の故障を予測するセル制御装置および生産システム
JP6453806B2 (ja) 製造機械の動作負荷を低減する製造管理装置
CN111857052B (zh) 机器学习装置、数值控制***以及机器学习方法
CN103853043B (zh) 机器人中实现同步ptp运动的方法及装置
US20170261967A1 (en) Machine control device that adjusts operating conditions of multiple manufacturing machines, and production system
JP2010250697A (ja) 工作機械の制御装置
US20080215164A1 (en) Method and Device for Controlling Movement of a Movable Machine Element of a Machine
JP6444943B2 (ja) 保守作業を実施する製造セルを制御する製造管理装置
JP6833115B1 (ja) パラメータ算出装置、ロボット制御システム、およびロボットシステム
JP2017199313A (ja) 複数の機械による製造状況を調整する製造調整システム
US8886360B2 (en) Motor velocity control apparatus and method
CN110376969A (zh) 调整装置以及调整方法
US9535426B2 (en) Positioning control device
JP2018030220A (ja) ロボット制御装置、及びロボット制御プログラム
CN107544443A (zh) 制造单元自主进行制造的单元生产***
EP1465748B1 (en) Method and system for compensating thermal distortion in an industrial robot system
WO2022149569A1 (ja) 工作機械を備える加工システム、加工システムにおけるパラメータを修正するパラメータの修正方法、加工プログラムを修正するプログラム修正システム、およびプログラムの修正方法
CN109352424A (zh) 数控机床电主轴温度补偿方法及装置
CN106814721B (zh) 具备同步运转示教数据制作时的确认单元的控制装置
US9436178B2 (en) Parameter adjustment support device having function for supporting parameter adjustment

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6453806

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150