JP6452543B2 - エアクリーナ - Google Patents

エアクリーナ Download PDF

Info

Publication number
JP6452543B2
JP6452543B2 JP2015100717A JP2015100717A JP6452543B2 JP 6452543 B2 JP6452543 B2 JP 6452543B2 JP 2015100717 A JP2015100717 A JP 2015100717A JP 2015100717 A JP2015100717 A JP 2015100717A JP 6452543 B2 JP6452543 B2 JP 6452543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air cleaner
case
partition
partition wall
wall member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015100717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016217201A (ja
Inventor
誠介 岡部
誠介 岡部
長谷川 稔
稔 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tigers Polymer Corp
Original Assignee
Tigers Polymer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tigers Polymer Corp filed Critical Tigers Polymer Corp
Priority to JP2015100717A priority Critical patent/JP6452543B2/ja
Publication of JP2016217201A publication Critical patent/JP2016217201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6452543B2 publication Critical patent/JP6452543B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

本発明は、通気経路の途中に設けられ、通気経路の内部を通流する空気をろ過するエアクリーナに関する。特に、共鳴型消音器が一体化されたエアクリーナに関する。
エアクリーナは、自動車用内燃機関の吸気システムや、空調システム・冷却風送風システムなどの一連の通気経路に使用されている。このようなエアクリーナを有する通気経路において、エンジンやファンやモータなどを騒音源とする騒音が通気経路内を伝播したり、エアクリーナに接続されるダクト系に気柱共鳴が発生したりするので、かねてから騒音の低減が望まれていた。
通気経路を伝播する騒音を低減する技術としては、通気経路中のエアクリーナそのものを拡径チャンバーとして活用する技術や、ダクトやエアクリーナにヘルムホルツレゾネータなどの共鳴型消音器を設けるものや、吸音材を設ける技術などが開発・応用されている。
例えば、特許文献1には、エアクリーナの吸入室内において隔壁部材と第1ケースとによりヘルムホルツレゾネータを形成することが記載され、レゾネータの開口を、排出口に近接するとともに排出口を向いて開口するように形成した技術が開示されている。特許文献1に記載の技術によれば、レゾネータによる消音性能を向上することができる
特開2010−180773号公報
特許文献1に記載された技術においては、レゾネータの開口とされる部分は、隔壁部材と第1ケースの間の隙間により実現されている。一方、開口とは異なる部分における、隔壁部材と第1ケースの間は、気密にシールされている必要がある。隔壁部材と第1ケースの間のシールを確保しようとすると、当該部分を溶着したり、シール材によりシールすることになるが、そのような作業は手間がかかり、製造のコストも高くなってしまう。そして、これらシールすべき部分でシール不良があると、レゾネータの共鳴周波数が変化してしまうなど、レゾネータの機能が十分に発揮できず、期待する消音効果が得られない恐れがあった。
本発明の目的は、共鳴型消音器が一体化されたエアクリーナにおいて、シールが必要な個所を少なくすることにある。
発明者は、鋭意検討の結果、ケースと隔壁部材により容積室を画定しつつ、隔壁部材の周縁部のうち、対向配置された2つの領域を少なくとも含む部分において、隔壁部材の周縁部とケースの間に所定の隙間を設けて連通穴とすると、上記課題が解決することを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、共鳴型消音器が一体化されたエアクリーナであって、エアクリーナは、ケースと、フィルタエレメントと、非通気性の隔壁部材とを有し、前記隔壁部材は、ケースの内側の拡張空間の一部を間仕切りするようにケースの内側に設けられていて、ケースと隔壁部材により、容積室が画定され、前記隔壁部材の周縁部のうち、対向配置された2つの領域を少なくとも含む部分において、隔壁部材の周縁部とケースの間に所定の隙間が設けられており、当該隙間が、エアクリーナの拡張空間と前記容積室が連通する連通穴となって、前記容積室と前記連通穴により、共鳴型消音器が構成されたエアクリーナである(第1発明)。
第1発明においては、隔壁部材の周縁部の全周にわたって隙間が設けられていて、連通穴が額縁状に設けられることが好ましい(第2発明)。また、第1発明もしくは第2発明においては、隔壁部材もしくはケースから、リブもしくは突起が突出形成されていて、当該リブもしくは突起によって、隔壁部材がケースに一体化されることが好ましい(第3発明)。
本発明のエアクリーナ(第1発明)によれば、従来技術に比べ、隔壁部材の周縁部とケース部材の間でシールすべき部分が少なくなる。そして、隔壁部材とケースにより共鳴型消音器が構成される。
また、第2発明によれば、隔壁部材の周縁部とケース部材の間をシールする必要がなくなる。
さらに、第3発明によれば、隔壁部材の周縁部とケース部材の間に所定の隙間を確保しつつ、効率的に隔壁部材をケース部材に取り付けることができる。
発明の第1実施形態のエアクリーナを示す図である。 第1実施形態におけるロワケースと隔壁部材の相対的配置を示す図である。 第1実施形態においてロワケースへの隔壁部材の取り付け方法を示す模式図である。 音響減衰量を測定する方法を示す模式図である。 発明の第1実施形態のエアクリーナによる消音効果を示す図である。 第2実施形態におけるロワケースと隔壁部材の相対的配置を示す図である。 第3実施形態におけるロワケースと隔壁部材の相対的配置を示す図である。 第4実施形態におけるエアクリーナを示す断面図である。
以下図面を参照しながら、自動車のエンジンに供給する空気をろ過するエアクリーナを例として、発明の実施形態について説明する。発明は以下に示す個別の実施形態に限定されるものではなく、その形態を変更して実施することもできる。図1に、発明の第1実施形態のエアクリーナ1を示す。図1では、エアクリーナ1を断面図で模式的に示している。
エアクリーナ1は、ロワケース11とアッパケース12と、フィルタエレメント13と、隔壁部材14を有している。アッパケース12とロワケース11とは組み合わされて一対の中空のケースを構成し、ケースにより通気経路中に拡張空間Cが画定される。フィルタエレメント13は、エレメントの周縁部がアッパケース12とロワケース11の間に挟持されるように配置されて、フィルタエレメント13により前記拡張空間Cは上流側拡張空間SUと下流側拡張空間SLに画定されている。フィルタエレメント13の周縁部が挟持される部分は、必要に応じシールされる。本実施形態では、ケースは略直方体状であるが、その形態は特に限定されない。
ロワケース11には、吸気口111が形成されている。吸気口111には、上流側ダクト(図示せず)が接続され、上流側ダクトの内部空間が、上流側拡張空間SUに連絡している。一方、アッパケース12には、排気口121が形成されている。排気口121には、下流側ダクト(図示せず)が接続され、下流側ダクトの内部空間が、下流側拡張空間SLに連絡している。上流側ダクトとエアクリーナ1と下流側ダクトが接続されることによって、一連の通気経路が構成され、空気がろ過されて、エンジンへと導かれる。
エアクリーナ1は、必要に応じ、取付け部材や、消音器(例えば共鳴型消音器等)を備えてもよい。
ロワケース11やアッパケース12は、非通気性の材料により箱状に形成されている。非通気性の材料としては、例えば、熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂、金属などが例示される。本実施形態のロワケース11及びアッパケース12は、ポリプロピレン樹脂を射出成形することにより成形されている。また、上流側ダクトや下流側ダクトは、通常、熱可塑性樹脂やゴムなどの非通気性材料により管状に形成される。必要に応じ、ロワケース11には、水抜き穴などが設けられる。
隔壁部材14は、ロワケース11の内側に、ロワケースのコーナー部を覆うように、一体化されている。一体化は、接着や粘着、溶着のほか、インサート成形、はめ込みやバンド、ピンなどによる機械的接合(係合や係止による接合)によればよい。例えば、図3に示すように、ロワケース11に突出形成された段付きピン112の先端部を、隔壁部材に設けられた穴に挿通し、ピン112の先端を溶かしてかしめることにより、隔壁部材14がロワケース11に一体化される。ピン112はリブであってもよいし、ピンやリブを隔壁部材14の側から突出形成してもよい。
隔壁部材14は、ロワケースやアッパケースと同じく、非通気性の材料により湾曲した板状に形成されている。隔壁部材の形状は、平板状であってもよい。非通気性の材料としては、例えば、熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂、金属などが例示される。本実施形態の隔壁部材14は、ポリプロピレン樹脂を射出成形することにより上方に凸となるように湾曲した板状に成形されている。
隔壁部材14とロワケース11の間には所定の空間が確保され、隔壁部材14の周縁部がロワケースのケース壁に近接して配置されるように、隔壁部材14がロワケース11に一体化されている。それにより、エアクリーナケース11,12の内部の拡張空間C(本実施形態ではロワケース内部の上流側拡張空間SU)の一部が、隔壁部材14により、間仕切りされる。そして、拡張空間Cから間仕切りされた部分は、隔壁部材14とロワケース11とによって画定される容積室Vとなる。
本実施形態では、隔壁部材14は矩形状であり、隔壁部材14の周縁部が、ロワケース11の底面115と側面116,117,118に近接するように、隔壁部材14が底面115に対し傾斜して、ロワケースのコーナー部に設けられている。吸気口111から流入する空気が、フィルタエレメント13の方に流れやすくなる方向に、隔壁部材14を傾斜して設けることが好ましい。
隔壁部材の周縁部とロワケースの間には、所定の隙間gが設けられている。図2には、ロワケース11と隔壁部材14を図1の矢視A方向から見た図を示す。本実施形態においては、隙間gは、隔壁部材14の周縁部の全周にわたって連続して設けられている。すなわち、本実施形態では、隙間gは、隔壁部材を取り囲むように額縁状に設けられている。
拡張空間C(SU)と容積室Vは、隔壁部材14の周縁部の隙間gを通じて連通している。そして、この隙間gの部分が連通穴となり、容積室Vと連通穴(隙間g)によって、ヘルムホルツ型共鳴器(共鳴型消音器)が構成される。この共鳴型消音器がエアクリーナの拡張空間Cに接続されることで、消音効果が高められる。
共鳴型消音器の連通穴となる隙間gは、必ずしも隔壁部材周縁部の全周にわたって設けられている必要はない。隙間gは、後述する実施形態のように、隔壁部材の周縁部のうち、対向配置された2つの領域を少なくとも含む部分において設けられていればよい。
隙間gの大きさは、隔壁部材周縁部の部位ごとに異なっていてもよい。本実施形態においては、隔壁部材周縁部の全周にわたってほぼ同じ大きさの幅で隙間gが設けられている。容積室Vの具体的な形状にもよるが、隙間gの大きさがそろっている方が、形成される消音器の共鳴が明瞭なものとなり、消音効果が高まる傾向がある。
上記エアクリーナ1は、公知の製造方法を利用して製造することができる。隔壁部材14とロワケース11の取り付けについては、両者の位置関係を適切に保てるよう、公知の組み立て技術を利用すればよい。
発明の作用及び効果について説明する。
エアクリーナ1によれば、隔壁部材14とロワケース11の間の容積室Vと隙間gによる連通穴によって、ヘルムホルツ型共鳴器が構成される。驚くべきことに、連通穴の形状が隔壁部材を取り囲むような額縁状であるにも関わらず、容積室Vと連通穴により共鳴型消音器として作用する。
以下、直径60mm、長さ280mmの上流側ダクトをエアクリーナ1の吸気口111に接続し、直径60mm、長さ260mmの下流側ダクトをエアクリーナ1の排気口121に接続して行った試験結果を示しながら、エアクリーナ1が有する作用及び効果を具体的に説明する。なお、以下の説明において、消音効果を示す音響減衰量とは、図4のように、試験対象の上流側ダクト2、エアクリーナ1、下流側ダクト3を、一連の通気経路をなすように接続しつつ、下流側ダクト3の末端を、音響加振を行うスピーカ装置99に接続し、スピーカから音を出した際の出口側(上流側ダクトの最上流の末端開口部)音圧Pα(位置αで測定した音圧)と音源側(下流側ダクトの最下流の末端部)の音圧Pβ(位置βで測定した音圧)を測定し、両者の比(Pβ/Pα)を取って、消音効果を評価する指標である。音響減衰量の値が大きいことは、消音効果が大きいことを示し、音響減衰量の値が小さいことは、消音効果が小さいことを示している。
図5には、第1実施形態のエアクリーナ1(実施例1)の試験結果と、隔壁部材14を備えない従来技術のエアクリーナ(比較例1:レゾネータ(隔壁部材)なし)、及び、隔壁部材の中央部に円形の連通穴を開けつつ隔壁部材の周縁部をロワケースに対し気密に取り付けた、従来技術のレゾネータ付エアクリーナ(比較例2)の試験結果の比較を示す。
なお、実施例1、比較例2における容積室Vの容積は0.4Lであり、比較例2における連通穴の大きさ(開口面積)は2700平方ミリメートルであり、実施例1における連通穴の大きさ(開口面積)は1270平方ミリメートルである。
図4に示したように、レゾネータのない比較例1に対し、比較例2の従来技術のレゾネータ(隔壁部材に穴を設け周囲をシールしたレゾネータ)では、690Hz付近にレゾネータ(消音器)の共鳴による音響減衰量の極大ピークが現れ、600Hzから700Hzにかけての音響減衰量の増加がみられる。これが、従来技術のレゾネータの効果である。
実施例1においても、比較例2と同様に、690Hz付近に音響減衰量の極大ピークが現れ、600Hzから700Hzにかけての音響減衰量の増加がみられる。すなわち、実施例1のエアクリーナは、連通穴の形状が額縁状という新規な形状であるにも関わらず、ヘルムホルツ型共鳴器(共鳴型消音器)として機能している。
隔壁部材を取り囲むように額縁状に連通穴が設けられているので、共鳴は、容積室Vを取り囲むような連通穴から同時に空気が流入して、流れ込んだ空気が容積室Vの略中央部でぶつかり合うような共鳴モードとなる。
そして、第1実施形態のエアクリーナにおいては、隔壁部材14の周縁部とロワケース11の間には隙間gが設けられているため、隙間gの部分はシールする必要がない。したがって、隙間gとする部分においては、隔壁部材とロワケースとの間のシールを省略できる。特に本実施形態においては、隙間gが、隔壁部材14の周縁部の全周にわたって額縁状に設けられているため、隔壁部材とロワケースとの間のシールが全く必要ない。これにより、隔壁部材をロワケースに取り付ける手間やコストが軽減されうる。
本実施形態のように、隔壁部材14が矩形状であり、隙間gが隔壁部材14の周縁部の全周にわたって額縁状に設けられる場合には、隔壁部材の形状が正方形状であることが好ましい。すなわち、隔壁部材14が矩形状であり、1辺の長さをA、もう1辺の長さをBとして、AとBの比A/Bが、0.8≦A/B≦1.2とされることが好ましい。このような形状に隔壁部材14や隙間が設けられることで、共鳴器としての働きがより効果的なものとなる。また、本実施形態のように、隔壁部材の形状が正方形状である場合には、同時に、隙間gの大きさを全周にわたってほぼ同じにすることが、共鳴器の働きの観点から好ましい。
また、本実施形態のように、隔壁部材14を、ロワケースの底板115に対して傾斜して設けると、特に、隔壁部材14が、ケースの底面115と側面116の間にまたがるように設けられ、ロワケース11に設けられた空気出入り口111に向かうにつれて、拡張空間C(上流側拡張空間SU)が拡大するように、隔壁部材14が底面115に対し傾斜して設けられていると、エアクリーナの通気抵抗の低減に有利である。
発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をして実施することができる。以下に発明の他の実施形態について説明するが、以下の説明においては、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様である部分についてはその詳細な説明を省略する。また、以下に示す実施形態は、その一部を互いに組み合わせて、あるいは、その一部を置き換えて実施できる。
隔壁部材及びその周縁部に設けられる隙間(開口穴)の変形例について説明する。
図6には、発明の第2実施形態のエアクリーナにおける、ロワケース11と隔壁部材15を示す。本実施形態は、ロワケース11と隔壁部材15の間の隙間の設け方が異なるだけで、他の点は第1実施形態と同様である。
本実施形態においては、隔壁部材周縁部とケースの間の隙間gは、隔壁部材を挟んで対向するような形態に2か所設けられている。すなわち、矩形状の隔壁部材15の周縁部のうち、ロワケース11の底面に面する1辺15dにおいて、隔壁部材周縁部とケース11の間の隙間gが設けられており、辺15dと対向する辺15cにおいても、隔壁部材周縁部とケース11の間の隙間gが設けられている。その一方で、それ以外の2辺15a、15bにおいては、隔壁部材15の周縁部とロワケース1の側壁が、隙間を生じないように一体化されている。すなわち、矩形状の隔壁部材15に対し、互いに対向する1対の辺15c、15dにおいて隙間gが設けられ、他の2辺15a,15bでは隙間がなくなっており、本実施形態では、隔壁部材15とロワケース11の間に設けられる容積室が、隔壁部材を挟むように設けられた2つの連通穴(2か所の隙間g)を通じて、エアクリーナの拡張空間に連通している。
このような実施形態であっても、連通穴と容積室により共鳴型消音器が構成され、消音効果が生ずる。隔壁部材を挟むように2つの連通穴が設けられているため、共鳴モードは、2つの連通穴から流入する空気が容積室の中央部でぶつかり合うような共鳴モードとなる。
また、この実施形態において、隔壁部材15の周縁部とロワケース11の間でシールする必要があるのは、辺15a、15bの2辺だけであり、従来のものと比べれば、シールすべき個所が削減できている。
図7には、発明の第3実施形態のエアクリーナにおける、ロワケース11と隔壁部材16を示す。この実施形態は、図6の第2実施形態と比べ、隙間を設ける辺を変更したものである。本実施形態では、矩形状の隔壁部材16の周縁部のうち、ロワケース11の底面に面する1辺16dにおいて、隔壁部材16の周縁部とロワケース1の底面が、隙間を生じないように一体化されている。また、辺16dと対向する辺16cにおいても、隔壁部材16の周縁部とロワケース1の側面が、隙間を生じないように一体化されている。その一方で、それ以外の2辺16a、16bにおいては、隔壁部材16の周縁部とケース11の間の隙間gが設けられている。
本実施形態においても、共鳴型消音器としての作用効果を果たすとともに、隔壁部材16の取り付けに際し,シールすべき個所を少なくできる。
隙間gは、第1実施形態(図1、図2)のように、隔壁部材の周縁部の全周にわたって設けられていることが好ましいが、これに限定されるものではなく、図6、図7の第2実施形態や第3実施形態に示したように、隙間gは、隔壁部材の周縁部のうちの一部に設けられたものでもよく、その一部に、少なくとも対向配置された2つの領域が含まれるようになっていればよい。このようになっていれば、隔壁部材の両側もしくは全周から、同時に空気が容積室に流れ込み、容積室中央部で流れがぶつかり合うような共鳴モードが実現されて、共鳴型消音器としての機能を果たす。共鳴を強く生じさせる観点からは、隙間gが容積室や隔壁部材の中央部に対し対称となるように設けられることが好ましい。
図8には、発明の第4実施形態のエアクリーナを示す。本実施形態においては、ロワケース11が深い箱状に形成されていて、隔壁部材17が、ロワケース11の底面とほぼ平行に配置されて、エアクリーナの拡張空間Cと、隔壁部材17とロワケース11で画成される容積室Vが設けられている。隔壁部材17の周縁部は、全周にわたって、ロワケース11との間に隙間gが設けられており、隔壁部材17を取り囲むように、額縁状の連通穴(隙間g)が設けられている。本実施形態においても、共鳴型消音器としての作用効果を果たすとともに、隔壁部材17の取り付けに際し,シールすべき個所を削減できる。
また、上記実施形態の説明では、エアクリーナに設けられる隔壁部材が、ロワケース11の側に設けられる実施形態について説明したが、隔壁部材をアッパケース12の側に設けてもよく、同様の効果が得られる。
また、上記実施形態の説明では、隔壁部材が矩形状である場合を中心に説明したが、隔壁部材は円形状や楕円状など、他の形状であってもよい。この場合も、隔壁部材の周縁部のうち、対向配置された2つの領域を少なくとも含む部分において、隔壁部材の周縁部とケースの間に所定の隙間が設けられていれば、上記実施形態と同様に、共鳴型消音器としての作用効果を果たすとともに、隔壁部材17の取り付けに際し,シールすべき個所を削減できる。
また、発明のエアクリーナは、いわゆる水抜き穴を備えるものであってもよい。また、エアクリーナは、吸音材などの他の消音器を備えるものであってもよい。
また、上記実施形態の説明においては、エアクリーナが、自動車用エンジンの吸気経路に使用される実施形態について説明したが、エアクリーナが設けられる一連の通気経路の用途はそれに限定されるものではない。例えば、本発明のエアクリーナは、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される集合電池に冷却風を送る電池冷却システムの通気経路の一部を構成するために使用できる。また、エアコンディショナーなどの空調システムにおいて、空気を送風するための送風経路の一部を構成するためのエアクリーナとしても使用できる。
共鳴型消音器を備えるエアクリーナは、空気を送る送風系全般に使用でき、産業上の利用価値が高い。
1 エアクリーナ
11 ロワケース
111 吸気口
12 アッパケース
121 排気口
13 フィルタエレメント
14 隔壁部材
2 上流側ダクト
3 下流側ダクト
15,16,17 隔壁部材
99 スピーカ装置

Claims (3)

  1. 共鳴型消音器が一体化されたエアクリーナであって、
    エアクリーナは、ケースと、フィルタエレメントと、非通気性の隔壁部材とを有し、
    前記隔壁部材は、ケースの内側の拡張空間の一部を間仕切りするようにケースの内側に設けられていて、ケースと隔壁部材により、容積室が画定され、
    前記隔壁部材の周縁部のうち、対向配置された2つの領域を少なくとも含む部分において、隔壁部材の周縁部とケースの間に所定の隙間が設けられており、当該隙間が、エアクリーナの拡張空間と前記容積室が連通する連通穴となって、
    前記容積室と前記連通穴により、共鳴型消音器が構成されたエアクリーナ。
  2. 隔壁部材の周縁部の全周にわたって隙間が設けられていて、連通穴が額縁状に設けられた請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 隔壁部材もしくはケースから、リブもしくは突起が突出形成されていて、当該リブもしくは突起によって、隔壁部材がケースに一体化されている請求項1または請求項2に記載のエアクリーナ。
JP2015100717A 2015-05-18 2015-05-18 エアクリーナ Active JP6452543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100717A JP6452543B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 エアクリーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100717A JP6452543B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 エアクリーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016217201A JP2016217201A (ja) 2016-12-22
JP6452543B2 true JP6452543B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=57580518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100717A Active JP6452543B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 エアクリーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6452543B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107587960A (zh) * 2017-09-22 2018-01-16 杭叉集团股份有限公司 进气***及内燃叉车
CN109958561B (zh) * 2019-02-18 2024-05-31 江门市大长江集团有限公司 进气部件、空滤器及机动车辆
CN115142998A (zh) * 2022-07-11 2022-10-04 奇瑞商用车(安徽)有限公司 一种可调频自体降噪式空滤及具有其的汽车

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0232864Y2 (ja) * 1985-03-01 1990-09-05
DE19962888A1 (de) * 1999-12-24 2001-06-28 Mahle Filtersysteme Gmbh Filter, insbesondere Ansaugluftfilter
JP2003227425A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Toyo Roki Mfg Co Ltd エアクリーナ
JP2003227427A (ja) * 2002-02-07 2003-08-15 Tigers Polymer Corp エアクリーナ
US7207310B2 (en) * 2005-07-01 2007-04-24 Visteon Global Technologies, Inc. Noise attenuation device for an air induction system
JP5176998B2 (ja) * 2009-02-05 2013-04-03 トヨタ紡織株式会社 車両用エアクリーナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016217201A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5176998B2 (ja) 車両用エアクリーナ
JP6452543B2 (ja) エアクリーナ
JP6449095B2 (ja) 通気ダクト
US10612501B2 (en) Vehicular resonator
JP6452540B2 (ja) エアクリーナ
JP2016217147A (ja) レゾネータおよびレゾネータを備える送風管
JP2008025473A (ja) 騒音低減装置
JP2019143478A (ja) 消音装置
JP5778717B2 (ja) エアクリーナ
KR20140003256A (ko) 고주파 소음에 대비한 자동차의 흡기계
KR101955563B1 (ko) 소음기 장치와 이러한 소음기 장치를 구비한 자동차
JP4550659B2 (ja) 吸気消音装置
KR20170142580A (ko) 차량용 공명기
KR20170025511A (ko) 차량용 공명기
JP2018035701A (ja) エアクリーナ
JPH09324711A (ja) 吸気用サイレンサー
JP5778716B2 (ja) エアクリーナ
KR101384525B1 (ko) 인테이크호스
WO2017216824A1 (ja) エアクリーナ
JP5946783B2 (ja) エアクリーナ
JP6800766B2 (ja) 吸気ダクト
US10982630B2 (en) Air cleaner of internal combustion engine
KR20100022035A (ko) 자동차의 배기 라인 소음기
KR100820703B1 (ko) 레조네이터
KR20170025530A (ko) 차량용 공명기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6452543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150