JP6452518B2 - 遠心式ポンプ装置 - Google Patents

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Description

この発明は遠心式ポンプ装置に関し、特に、回転時の遠心力によって液体を送るインペラを備えた遠心式ポンプ装置に関する。
近年、隔壁によってモータ駆動室とロータ室とに分離した構造のキャンドモータが多く用いられている。このようなモータは、たとえば、粉塵をきらう環境下で使用される半導体製造ラインの純水輸送用ポンプや、生体液を輸送するポンプに使用されている。
特開2010−261394号公報(特許文献1)には、流体動圧軸受によるインペラの非接触浮上と、キャンドモータ構造を特徴とするアキシアルギャップ型の遠心式ポンプが記載されている。流体動圧軸受によるインペラの非接触浮上を特徴とするアキシアルギャップ型の遠心式ポンプでは、インペラとモータとの間に働くアキシアル方向吸引力を相殺するように、インペラを挟んだ反対側でリング状永久磁石等によりアキシアル方向の吸引力バランスをとっている。
しかし、これらの永久磁石等による吸引力は、インペラが一方向へ近づくとよりその方向へ近づこうとする負剛性(不安定要素)の成分である。また、例えば流量が多い場合では、流体出口の位置の影響で周方向に圧力差が生じ、インペラがモータの回転中心からラジアル方向へ偏心してしまう。このため、この遠心式ポンプは、駆動モータ側のアキシアル方向吸引力や、それを相殺するためのリング磁石側のアキシアル方向吸引力の相互バランスにより、外乱や流体力によってインペラが定常浮上位置からずれてしまう場合がある。
このように、インペラの偏心により変化したアキシアル吸引力を制御する方法として、特開2010−261394号公報(特許文献1)では、モータ側吸引力がリング状磁石部の吸引力変化と釣合うように、モータ電流位相を調整することで対応していた。これにより、外乱や動作条件によりインペラがラジアル方向へ偏心しても、インペラのアキシアル方向の浮上位置を変化させずに安定回転を維持することが可能であった。
特開2010−261394号公報
上述のように、特開2010−261394号公報に記載されたような遠心式ポンプでは、外乱や動作条件によりインペラがラジアル方向へ偏心しても、インペラのアキシアル方向の浮上位置を変化させずに安定回転を維持するために、モータ側吸引力がリング状永久磁石部の吸引力変化と釣合うようにモータ電流位相を調整する等の対策が行なわれている。
しかしモータ電流位相を変化させるということは、種々の問題が生じるおそれがある。例えばモータを最大効率点で動作させていた状況から電流位相が変化してしまうと、モータ効率の低下を招く可能性がある。また例えば、最大トルク点で動作させていた状況から電流位相を変化させると、発生トルクが低下しポンプ出力の低下やモータの脱調の可能性があった。
クリーン状態が必須であるポンプ用途では、インペラとポンプ室の内壁との接触等による汚染物質の発生、およびその混入は確実に防ぐ必要がある。その一方で、モータの効率低下やポンプ出力低下はできる限り避けることが望ましい。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、汚染防止と効率や性能の低下の防止とを両立することができる遠心式ポンプ装置を提供することである。
この発明は要約すると、遠心式ポンプ装置であって、ハウジングと、インペラと、駆動部と、複数の第1の永久磁石と、リング形状をした第2〜第5の永久磁石とを備える。ハウジングは、隔壁で仕切られた第1および第2の室を含む。インペラは、第1の室内において隔壁に交差する軸を回転軸として回転可能に設けられ、回転時の遠心力によって液体を送る。
駆動部は、第2の室内に設けられ、隔壁を介してインペラを回転駆動させる。複数の第1の永久磁石は、隔壁に沿うインペラの一方面に設けられ、同一の円に沿って配置される。駆動部は、複数の第1の永久磁石に対向して設けられ、回転磁界を生成するための複数の空芯コイルを含む。インペラの一方面と反対側の他方面またはそれに対向する第1の室の内壁に第1の動圧溝が形成される。インペラの一方面またはそれに対向する隔壁に第2の動圧溝が形成される。リング形状をした第2の永久磁石は、インペラの一方面に配置される。リング形状をした第3の永久磁石は、インペラの他方面に配置される。リング形状をした第4の永久磁石は、隔壁に設けられ第2の永久磁石に対向する。リング形状をした第5の永久磁石は、第1の室の内壁に設けられ第3の永久磁石に対向する。第2の永久磁石と第4の永久磁石とは、対向する面の磁極が異なるように配置される。第3の永久磁石と第5の永久磁石とは、対向する面の磁極が異なるように配置される。
上記に示したように、駆動部のコイルはコアレス構造とすることでアキシアル吸引力が働かない構成とした。そして、従来インペラとモータとの間に働くアキシアル方向吸引力を相殺するように配置していたリング状永久磁石をインペラの両面に配置できる構成を実現し、ラジアル方向の支持力が向上したのでラジアル方向の耐外乱性を高めることができる。
好ましくは、駆動部は、複数の空芯コイルの隔壁と反対側に配置され、複数の空芯コイルと磁気的に結合される磁性体をさらに含む。
好ましくは、第2および第3の永久磁石は、それぞれインペラの一方面および他方面の外周部に設けられる。第4の永久磁石は、隔壁の外周部に設けられ、第5の永久磁石は、第1の室の内壁の外周部に設けられる。
好ましくは、第2および第3の永久磁石は、それぞれインペラの一方面および他方面の内周部に設けられる。第4の永久磁石は、隔壁の内周部に設けられ、第5の永久磁石は、第1の室の内壁の内周部に設けられる。
好ましくは、インペラの外周面もしくはそれに対向する第1の室の外周面、またはインペラの内周面もしくはそれに対向する第1の室の内周面に第3の動圧溝が形成される。
さらに、インペラの内外周面、或いはそれに対向するポンプ室内壁面に新たなラジアル動圧溝を追加することで、ラジアル方向の支持力を高めることができる 好ましくは、複数の第1の永久磁石は、隣接する磁極が互いに異なるように同一の円に沿って配置される。
従来の構成では、駆動モータ側の吸引力や、それを相殺するためのリング磁石側の吸引力のアキシアル方向の負剛性成分が、インペラ挙動の不安定の原因となっていた。これに対し、本発明では駆動部のコイルは空芯コイルとすることで駆動部からのアキシアル吸引力がインペラに働かない構成とした。これによって、従来の構造でアキシアル吸引力を相殺するために配置していたリング状永久磁石はラジアル方向の支持力を強化する専用の配置とすることで、インペラの安定浮上回転を可能とする構造である。これにより、モータのコギングトルクを低減したことでインペラのスムーズな起動および回転が可能となり、さらにラジアル方向の復元力も増加したことでインペラの耐外乱性を強化することが可能となる。
本発明の実施の形態の遠心式ポンプ装置のポンプ部1の外観を示す正面図である。 図1に示したポンプ部1の側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 インペラ10のシュラウドに埋設された磁石の詳細な配置を示す図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のリング状磁石の配置を示した部分拡大図である。 図4からインペラ10を取り外した状態を示す断面図である。 図3のIX−IX線断面図からインペラを取り外した状態を示す断面図である。 図5に示した永久磁石の配置の第1変形例である。 図5に示した永久磁石の配置の第2変形例である。 図5に示した永久磁石の配置の第3変形例である。 図5に示した永久磁石の配置の第4変形例である。 図5に示した永久磁石の配置の第5変形例である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第1変形例の要部を示す断面図である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第2変形例の要部を示す断面図である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第3変形例の要部を示す断面図である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第4変形例の要部を示す断面図である。 シュラウドの外周面に形成された動圧溝の第1例を示す図である。 シュラウドの外周面に形成された動圧溝の第2例を示す図である。 ポンプ室の壁面に形成された動圧溝の第1例を示す図である。 ポンプ室の壁面に形成された動圧溝の第2例を示す図である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第5変形例の要部を示す断面図である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第6変形例の要部を示す断面図である。 リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第7変形例の要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[ポンプ部の基本構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態の遠心式ポンプ装置のポンプ部1の外観を示す正面図である。図2は、図1に示したポンプ部1の側面図である。図3は、図2のIII−III線断面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。
図1〜図4を参照して、この遠心式ポンプ装置のポンプ部1は、非磁性材料で形成されたハウジング2を備える。ハウジング2は、円柱状の本体部3と、本体部3の一方の端面の中央に立設された円筒状の流入ポート4と、本体部3の外周面に設けられた円筒状の流出ポート5とを含む。流出ポート5は、本体部3の外周面の接線方向に延在している。
ハウジング2内には、図3に示すように、隔壁6によって仕切られたポンプ室7およびモータ室8が設けられている。ポンプ室7内には、図3および図4に示すように、中央に貫通孔10aを有する円板状のインペラ10が回転可能に設けられている。インペラ10は、ドーナツ板状の2枚のシュラウド11,12と、2枚のシュラウド11,12間に形成された複数(たとえば6つ)のベーン13とを含む。シュラウド11は流入ポート4側に配置され、シュラウド12は隔壁6側に配置される。シュラウド11,12およびベーン13は、非磁性材料で形成されている。
2枚のシュラウド11,12の間には、複数のベーン13で仕切られた複数(この場合は6つ)の通路14が形成されている。通路14は、図4に示すように、インペラ10の中央の貫通孔10aと連通しており、インペラ10の貫通孔10aを始端とし、外周縁まで徐々に幅が広がるように延びている。換言すれば、隣接する2つの通路14間にベーン13が形成されている。なお、本実施の形態では、複数のベーン13は等角度間隔で設けられ、かつ同じ形状に形成されている。したがって、複数の通路14は等角度間隔で設けられ、かつ同じ形状に形成されている。
インペラ10が回転駆動されると、流入ポート4から流入した液体は、遠心力によって貫通孔10aから通路14を介してインペラ10の外周部に送られ、流出ポート5から流出する。
[回転駆動用のインペラの永久磁石の配置の説明]
図5は、インペラ10のシュラウドに埋設された磁石の詳細な配置を示す図である。図4および図5を参照して、シュラウド12には複数(たとえば8個)の永久磁石17が埋設されている。複数の永久磁石17は、隣接する磁極が互いに異なるようにして、等角度間隔で同一の円に沿って隙間を設けて配置される。換言すれば、モータ室8側にN極を向けた永久磁石17と、モータ室8側にS極を向けた永久磁石17とが等角度間隔で隙間を設けて同一の円に沿って交互に配置されている。
図6は、図3のVI−VI線断面図である。図3および図6を参照して、モータ室8内には、複数(たとえば9個)の空芯コイル20が設けられている。複数の空芯コイル20は、インペラ10の複数の永久磁石17に隔壁を挟み対向して、等角度間隔で同一の円に沿って配置される。空芯コイル20は、磁性体などが配置されていない空芯部18の周りにコイル配線が巻回されている。
複数の空芯コイルの隔壁と反対側にはバックヨークとなる磁性体19を配置し、空芯コイル20の磁束を強めている。なお、バックヨークは無くてもよい。
9個の空芯コイル20には、たとえば120度通電方式で電圧が印加される。すなわち、9個の空芯コイル20は、3個ずつグループ化される。各グループの第1〜第3の空芯コイル20には、U相,V相,W相の三相電圧VU,VV,VWが印加される。第1の空芯コイル20には、0〜120度の期間に正電圧が印加され、120〜180度の期間に0Vが印加され、180〜300度の期間に負電圧が印加され、300〜360度の期間に0Vが印加される。したがって、第1の空芯コイル20の先端面(インペラ10側の端面)は、0〜120度の期間にN極になり、180〜300度の期間にS極になる。電圧VVの位相は電圧VUよりも120度遅れており、電圧VWの位相は電圧VVよりも120度遅れている。したがって、第1〜第3の空芯コイル20にそれぞれ電圧VU,VV,VWを印加することにより、回転磁界を形成することができ、複数の空芯コイル20とインペラ10の複数の永久磁石17との吸引力および反発力により、インペラ10を回転させることができる。
[リング状永久磁石の配置の説明]
本実施の形態では、駆動部9に空芯コイル20を採用することに加え、従来インペラとモータとの間に働くアキシアル方向吸引力を相殺するように配置していたリング状永久磁石をインペラの両面に配置する構成を採用した。
図7は、図3のリング状磁石の配置を示した部分拡大図である。図7を参照して、ポンプ部1は、リング状永久磁石15a,15b,16a,16bを含む。
インペラ10のラジアル方向の支持力を上げるため、インペラ10内部にリング状永久磁石15a,15bを埋設し、これらにそれぞれ対向するようにハウジング2内部にリング状永久磁石16a,16bを埋設している。
図7の部分拡大部に示すようにインペラ10の両面(シュラウド11,12)に埋設されたリング状永久磁石15a,15bによって、インペラ10が支持される。互いに対向するリング状永久磁石15a,15bとリング状永久磁石16a,16bとは、軸方向吸引力が互いに働くような磁極の向きで配置する。一例では図7に示すように、リング状永久磁石15aは、N極がリング状永久磁石16a側となるように配置し、リング状永久磁石16aは、S極がリング状永久磁石15a側となるように配置する。また、リング状永久磁石15bは、S極がリング状永久磁石16b側となるように配置し、リング状永久磁石16bは、N極がリング状永久磁石15a側となるように配置する。なお、各磁極は適宜逆転して配置しても良い。
インペラ10を挟んだ両側のリング磁石ペア(15a,16a)とリング磁石ペア(15b,16b)とは、それぞれの軸方向吸引力が同じ(インペラ10の中央浮上位置で吸引力差がゼロ)になるように設定することによって、インペラ10の安定回転が可能となる。さらに流体力や外乱等によりインペラがラジアル方向へ偏心すると、リング状永久磁石15a,15b,16a,16bによりインペラ10をポンプ室7の中心位置へ戻す復元力が強くなる。
空芯コイル20を採用したことによりインペラ10に働くアキシアル方向の吸引力が弱まったので、従来の構成のようにアキシアル方向吸引力を相殺するためにリング状永久磁石を使用する必要がなくなった。そこで、リング状永久磁石をインペラ10の両面に配置し、両者で吸引力を相殺するように配置できるようになる。リング状永久磁石はインペラ10のラジアル方向を支持する役目があり、リング状永久磁石をインペラ10の両面に配置したことによってラジアル方向の支持力を高めることができる。
リング状永久磁石をラジアル方向の支持力を強化する専用の配置とすることで、インペラの安定浮上回転を可能とした。これにより、モータのコギングトルクが低減し、インペラのスムーズな起動および回転が可能となった。さらにラジアル方向の復元力も増加したことでインペラの耐外乱性が増加する。
[動圧溝の説明]
図8は、図4からインペラを取り外した状態を示す断面図である。図9は、図3のIX−IX線断面図からインペラを取り外した状態を示す断面図である。
図8、図9に示すように、インペラ10のシュラウド12に対向する隔壁6の表面には複数の動圧溝21が形成され、シュラウド11に対向するポンプ室7の内壁には複数の動圧溝22が形成されている。インペラ10の回転数が所定の回転数を超えると、動圧溝21,22の各々とインペラ10との間に動圧軸受効果が発生する。これにより、動圧溝21,22の各々からインペラ10に対して抗力が発生し、インペラ10はポンプ室7内で非接触状態で回転する。すなわち、動圧溝21と動圧溝22によりインペラ10のアキシアル方向が支持される。
詳しく説明すると、複数の動圧溝21は、図8に示すように、インペラ10のシュラウド12に対応する大きさに形成されている。各動圧溝21は、隔壁6の中心から若干離間した円形部分の周縁(円周)上に一端を有し、渦状に(換言すれば、湾曲して)隔壁6の外縁付近まで、幅が徐々に広がるように延びている。また、複数の動圧溝21は略同じ形状であり、かつ略同じ間隔に配置されている。動圧溝21は凹部であり、動圧溝21の深さは0.005〜0.4mm程度であることが好ましい。動圧溝21の数は、6〜36個程度であることが好ましい。
図8では、10個の動圧溝21がインペラ10の中心軸に対して等角度で配置されている。動圧溝21は、いわゆる内向スパイラル溝形状となっているので、インペラ10が時計方向に回転すると、動圧溝21の外径部から内径部に向けて液体の圧力が高くなる。このため、インペラ10と隔壁6の間に反発力が発生し、これが動圧力となる。
このように、インペラ10と複数の動圧溝21の間に形成される動圧軸受効果により、インペラ10は隔壁6から離れ、非接触状態で回転する。このため、インペラ10と隔壁6の間に液体流路が確保される。さらに、通常状態において、動圧溝21によるインペラ10と隔壁6の間の撹拌作用とポンプ動作で生じたインペラの内外径部の圧力差による液体の流れ(漏れ流量)とによって、両者間における部分的な液体滞留の発生を防止することができる。
また、動圧溝21の角の部分は、少なくとも0.05mm以上のRを持つように丸められていることが好ましい。
また、複数の動圧溝22は、図9に示すように、複数の動圧溝21と同様、インペラ10のシュラウド11に対応する大きさに形成されている。各動圧溝22は、ポンプ室7の内壁の中心から若干離間した円形部分の周縁(円周)上に一端を有し、渦状に(換言すれば、湾曲して)ポンプ室7の内壁の外縁付近まで、幅が徐々に広がるように延びている。また、複数の動圧溝22は、略同じ形状であり、かつ略同じ間隔で配置されている。動圧溝22は凹部であり、動圧溝22の深さは0.005〜0.4mm程度があることが好ましい。動圧溝22の数は、6〜36個程度であることが好ましい。図9では、10個の動圧溝22がインペラ10の中心軸に対して等角度に配置されている。
なお、動圧溝22の角となる部分は、少なくとも0.05mm以上のRを持つように丸められていることが好ましい。
このように、インペラ10と複数の動圧溝22の間に形成される動圧軸受効果により、インペラ10はポンプ室7の内壁から離れ、非接触状態で回転する。また、ポンプ部1が外的衝撃を受けたときや、動圧溝21による動圧力が過剰となったときに、インペラ10のポンプ室7の内壁への密着を防止することができる。動圧溝21によって発生する動圧力と動圧溝22によって発生する動圧力は異なるものとなっていてもよい。
ただし、インペラ10のシュラウド12と隔壁6との隙間と、インペラ10のシュラウド11とポンプ室7の内壁との隙間とが略同じ状態でインペラ10が回転することが好ましい。インペラ10に作用する流体力などの外乱が大きく、一方の隙間が狭くなる場合には、その狭くなる側の動圧溝による動圧力を他方の動圧溝による動圧力よりも大きくし、両隙間を略同じにするため、動圧溝21と22の形状を異ならせることが好ましい。
なお、図8および図9では、動圧溝21,22の各々を内向スパイラル溝形状としたが、他の形状の動圧溝21,22を使用することも可能である。ただし、液体を循環させる場合は、液体をスムーズに流すことが可能な内向スパイラル溝形状の動圧溝21,22を採用することが好ましい。
[インペラの回転駆動用永久磁石の配置の変形例]
図5では、複数の永久磁石17が、隣接する磁極が互いに異なるようにして、等角度間隔で同一の円に沿って隙間を設けて配置された例を示した。
図10〜図14は、図5に示した永久磁石の配置の変形例である。
図10(a)(b)の変形例では、インペラ10に複数の永久磁石17と複数の永久磁石67とが設けられている。永久磁石67の数は、永久磁石17の数と同じである。永久磁石67は、円周方向(インペラ10の回転方向)に着磁されている。複数の永久磁石17と複数の永久磁石67とは、1つずつ交互に等角度間隔で同一の円に沿ってハルバッハ配列構造で配置されている。換言すると、隔壁6側にN極を向けた永久磁石17と、隔壁6側にS極を向けた永久磁石17とが等角度間隔で隙間を設けて同一の円に沿って交互に配置されている。各永久磁石67のN極は隔壁6側にN極を向けた永久磁石17に向けて配置され、各永久磁石67のS極は隔壁6側にS極を向けた永久磁石17に向けて配置される。複数の永久磁石17同士の形状は同じであり、複数の永久磁石67同士の形状は同じである。永久磁石17の形状と永久磁石67の形状は、同じでもよいし、異なっていてもよい。この変形例では、永久磁石17と空芯コイル20との吸引力を抑制するとともに、トルクの起因となる磁束を強めることができるので、最も永久磁石を小型化することができる。つまり、インペラ10を最も軽量化することができ、かつモータギャップが広い場合でもエネルギ効率を高めることができる。
図11に示した他の変形例では、回転子(インペラ10のシュラウド12)は回転軸方向に着磁された永久磁石17Aと、周方向に着磁された永久磁石67Aと磁性体70Aを含んでいる。永久磁石17Aは隣り合う磁石の磁極の向きが異なるように配置され、さらに永久磁石17Aの隔壁6側端面に永久磁石67Aが永久磁石17Aと同じ磁極同士が近づくように配置される。
永久磁石17Aと永久磁石67Aは同じ数である。永久磁石67Aの着磁方向長さは、永久磁石17Aの幅より短く、永久磁石67Aの着磁方向長さの中央を永久磁石17Aの隣り合う磁石同士の境界と一致させると周方向に隙間ができ、その隙間に磁性体70Aを配置する。この場合、磁性体70Aに磁束が集束し、磁性体が無い場合や通常のハルバッハ配列の構成(図10)の構成と比べ、より強い界磁磁束が得られ高トルク化を図ることができる。さらに図11の配置では、永久磁石17A,67Aのパーミアンス係数の低下を抑制することができる。
図12は、図11の構成において、永久磁石17Aの隔壁6と反対側の端面に磁性体72を配置している。磁性体72の効果でさらに磁束を強めることができる。
図13は別の磁石配置を示す。固定子と回転子の間に隔壁6を備えたキャンドモータにおいて、回転子は回転軸方向に着磁された永久磁石17Bと、周方向に着磁された永久磁石67Bと磁性体70Bから成り、永久磁石17Bは隣り合う磁石の磁極の向きが異なり、隙間を設けて配置され、永久磁石67Bがその隙間に隔壁6側に突出して配置される。限られたスペースで磁石を配置する場合、この構成は永久磁石17Bの扁平率が小さくなるためパーミアンス係数を図11より大きくすることができる。永久磁石17Bと永久磁石67Bは同じ数である。永久磁石67Bは、円周方向(ロータの回転方向)に着磁されている。複数の永久磁石17Bと複数の永久磁石67Bとは、1つずつ交互に等角度間隔で同一の円に沿ってハルバッハ配列構造で配置されている。換言すると、隔壁6側にN極を向けた永久磁石17Bと、隔壁6側にS極を向けた永久磁石17Bとが等角度間隔で隙間を設けて同一の円に沿って交互に配置されている。各永久磁石67BのN極は隔壁6側にN極を向けた永久磁石17Bに向けて配置され、各永久磁石67BのS極は隔壁6側にS極を向けた永久磁石17Bに向けて配置される。複数の永久磁石17B同士の形状は同じであり、複数の永久磁石67B同士の形状は同じである。永久磁石17Bの軸方向長さは永久磁石67Bの幅より短く、配置したとき、隔壁6側に段差ができるようにし、その段差部に磁性体70Bを配置する。この場合も磁性体70Bに磁束が集束し、磁性体が無い場合や通常のハルバッハ配列の構成(図10)と比べ、より強い界磁磁束が得られ高トルク化を図ることができる。さらに永久磁石17B,67Bのパーミアンス係数の低下を抑制することができる。
図14に示した構成は、図13の構成において、永久磁石17Bの隔壁6と反対側の端面に磁性体72を配置している。磁性体72の効果でさらに磁束を強めることができる。
また、シュラウド12に埋設されている複数の永久磁石17は、隣接する磁極が互いに異なるようにして、等角度間隔で同一の円に沿って隙間を設けず配置されてもよい。
[リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置の変形例]
図15〜図17は、リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第1〜第3変形例の要部を示す断面図である。
図15に示すように、図3に示した構成において、動圧溝21を隔壁6に設ける代わりに、動圧溝121をインペラ10のシュラウド12の表面に設けてもよい。また、動圧溝22をポンプ室7の内壁側に設ける代わりに、動圧溝122をインペラ10のシュラウド11の表面に設けてもよい。図15の他の構成については、図3と同じであるので、説明は繰り返さない。
また図16に示すように、図3に示した構成において、インペラ10の外周側に設けたリング状永久磁石15a,15bに代えて、インペラ10の内周側に設けたリング状永久磁石15c,15dを設け、リング状永久磁石16a,16bに代えてリング状永久磁石15c,15dにそれぞれ対向するリング状永久磁石16c,16dを隔壁6およびポンプ室7の壁に設けても良い。図16の他の構成については、図3と同じであるので、説明は繰り返さない。
さらに図17に示すように、図16に示した構成において、動圧溝21を隔壁6に設ける代わりに、動圧溝121をインペラ10のシュラウド12の表面に設けてもよい。また、動圧溝22をポンプ室7の内壁側に設ける代わりに、動圧溝122をインペラ10のシュラウド11の表面に設けてもよい。図17の他の構成については、図16と同じであるので、説明は繰り返さない。
図18は、リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第4変形例の要部を示す断面図である。図18では、図3の構成に加えて、シュラウドの外周面に動圧溝61,62が形成されている。図18の他の構成は図3と同じである。
図19は、シュラウドの外周面に形成された動圧溝の第1例を示す図である。図20は、シュラウドの外周面に形成された動圧溝の第2例を示す図である。
図19を参照して、動圧溝61,62は、それぞれシュラウド11,12の外周面に形成される。動圧溝61,62の先端は、インペラ10の回転方向と逆の方向に向けられている。インペラ10が矢印の方向に回転すると、動圧溝61,62の先端部に向けて液体の圧力が高くなる。このため、インペラ10とポンプ室7の内周面との間に反発力が発生し、これが動圧力となる。
図20に示した第2例では、動圧溝61,62に代えて動圧溝64,65が、それぞれシュラウド11,12の外周面に形成される。動圧溝64,65の各々の深さは、インペラ10の回転方向と逆の方向に向かって徐々に浅くなっている。この変形例でも、インペラ10が矢印の方向に回転すると、動圧溝64,65の先端部に向けて液体の圧力が高くなる。このため、インペラ10とポンプ室7の内周面との間に反発力が発生し、これが動圧力となる。
なお動圧溝をシュラウド11,12の外周面に設ける代わりに、シュラウド11,12に対向するポンプ室7の壁面に設けても良い。
図21は、ポンプ室の壁面に形成された動圧溝の第1例を示す図である。図22は、ポンプ室の壁面に形成された動圧溝の第2例を示す図である。図21では、図19に示した動圧溝61,62と同様な形状の動圧溝161,162が、シュラウド11,12の外周面にそれぞれ対向するポンプ室7の壁面に形成されている。図22では、図20に示した動圧溝64,65と同様な形状の動圧溝164,165が、シュラウド11,12の外周面にそれぞれ対向するポンプ室7の壁面に形成されている。このようにポンプ室7の壁面に動圧溝を設けても、インペラ10とポンプ室7の内周面との間に反発力が発生し、これが動圧力となる。
図23〜図25は、リング状磁石の配置と動圧溝を設ける位置を変更したポンプ部1の第5〜第7変形例の要部をそれぞれ示す断面図である。
図23に示す構成は、図18に示した構成において、動圧溝61,62に代えて動圧溝261,262が形成されている。図23の他の部分の構成は、図18と同じである。図23に示すように、動圧溝61,62をインペラのシュラウド11,12の外周面に設ける代わりに、動圧溝261,262をインペラ10のシュラウド11,12の内周面表面に設けてもよい。
図24に示す構成は、図18に示した構成において、リング状永久磁石15a,15b,16a,16bに代えてリング状永久磁石15c,15d,16c,16dが配置されている。図24の他の部分の構成は、図18と同じである。図24に示すように、リング状磁石を配置する位置をインペラのシュラウド11,12の外周側に設ける代わりに、インペラ10のシュラウド11,12の内周側に変更しても良い。
図25に示す構成は、図24に示した構成において、動圧溝61,62に代えて動圧溝261,262が形成されている。図25の他の部分の構成は、図24と同じである。図25に示すように、動圧溝61,62をインペラのシュラウド11,12の外周面に設ける代わりに、動圧溝261,262をインペラ10のシュラウド11,12の内周面表面に設けてもよい。
なお、動圧溝をインペラ10に設けるか、ポンプ室7の壁面に設けるかはいずれであってもよい。また、リング状磁石をインペラの外周側に設けるか、外周側に設けるかについてもいずれであっても良い。動圧溝の位置と、リング状磁石の位置の組み合わせは、図示していない組み合わせについてもポンプ部1に適用しても良い。
以上説明したように、従来の構造では、駆動部の吸引力や、それを相殺するためのリング状磁石の吸引力のアキシアル方向の負剛性成分が、インペラ挙動の不安定の原因となっていた。また、従来の構造では、リング状永久磁石を駆動部からの吸引力を相殺するために配置していた。
これに対し、本実施の形態では駆動部のコイルはコアレス構造とすることで駆動部からのアキシアル吸引力が働かない構成とし、リング状永久磁石はラジアル方向の支持力を強化する専用の配置とすることで、インペラの安定浮上回転が可能となる。これにより、モータのコギングトルクを低減したことでインペラのスムーズな起動および回転が可能となり、さらにラジアル方向の復元力も増加し、インペラの耐外乱性を向上させることができる。
最後に、再び図3、図15〜図18、図23〜図25を参照して、本実施の形態を総括する。本実施の形態の遠心ポンプ装置は、ハウジング2と、インペラ10と、駆動部9と、複数の第1の永久磁石17と、リング形状をした第2〜第5の永久磁石15a〜15d,16a〜16dとを備える。
ハウジング2は、隔壁6で仕切られたポンプ室7およびモータ室8を含む。インペラ10は、ポンプ室7内において隔壁6に交差する軸を回転軸として回転可能に設けられ、回転時の遠心力によって液体を送る。
駆動部9は、モータ室8内に設けられ、隔壁6を介してインペラ10を回転駆動させる。複数の第1の永久磁石17は、隔壁6に沿うインペラ10の一方面に設けられ、同一の円に沿って配置される。駆動部9は、複数の第1の永久磁石17に対向して設けられ、回転磁界を生成するための複数の空芯コイル20を含む。インペラ10の一方面と反対側の他方面またはそれに対向するポンプ室7の内壁に第1の動圧溝22,122が形成される。インペラ10の一方面またはそれに対向する隔壁6に第2の動圧溝21,121が形成される。リング形状をした第2の永久磁石15aは、インペラ10の一方面に配置される。リング形状をした第3の永久磁石15bは、インペラ10の他方面に配置される。リング形状をした第4の永久磁石16aは、隔壁6に設けられ第2の永久磁石15aに対向する。リング形状をした第5の永久磁石16bは、ポンプ室7の内壁に設けられ第3の永久磁石15bに対向する。
図7に示されるように、第2の永久磁石15aと第4の永久磁石16aとは、対向する面の磁極が異なるように(一方がN極で他方がS極となるように)配置される。第3の永久磁石15bと第5の永久磁石16bとは、対向する面の磁極が異なるように(一方がN極で他方がS極となるように)配置される。
好ましくは、駆動部9は、複数の空芯コイル20の隔壁6と反対側に配置され、複数の空芯コイル20と磁気的に結合される磁性体19をさらに含む。
好ましくは、図3、図15に示すように、第2および第3の永久磁石15a,15bは、それぞれインペラ10の一方面および他方面の外周部に設けらる。第4の永久磁石16aは、隔壁6の外周部に設けられ、第5の永久磁石16bは、ポンプ室7の内壁の外周部に設けられる。
好ましくは、図16、図17に示すように、第2および第3の永久磁石15c,15cは、それぞれインペラ10の一方面および他方面の内周部に設けられる。第4の永久磁石16cは、隔壁6の内周部に設けられ、第5の永久磁石16dは、ポンプ室7の内壁の内周部に設けられる。
好ましくは、インペラ10の外周面もしくはそれに対向するポンプ室7の外周面、またはインペラ10の内周面もしくはそれに対向するポンプ室7の内周面に第3の動圧溝61,62,161,162,261,262が形成される。
好ましくは、複数の第1の永久磁石17は、隣接する磁極が互いに異なるように同一の円に沿って配置される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ポンプ部、2 ハウジング、3 本体部、4 流入ポート、5 流出ポート、6 隔壁、7 ポンプ室、8 モータ室、9 駆動部、10 インペラ、10a 貫通孔、11,12 シュラウド、13 ベーン、14 通路、15a〜15d,16a〜16d リング状永久磁石、17,17A,17B,67,67A,67B 永久磁石、18 空芯部、19,70A,70B,72 磁性体、20 空芯コイル、21,22,61,62,64,65,121,122,161,162,164,165,261,262 動圧溝。

Claims (6)

  1. 隔壁で仕切られた第1および第2の室を含むハウジングと、
    前記第1の室内において前記隔壁に交差する軸を回転軸として回転可能に設けられ、回転時の遠心力によって液体を送るインペラと、
    前記第2の室内に設けられ、前記隔壁を介して前記インペラを回転駆動させる駆動部と、
    前記隔壁に沿う前記インペラの一方面に設けられ、同一の円に沿って配置された複数の第1の永久磁石とを備え、
    前記駆動部は、前記複数の第1の永久磁石に対向して設けられ、回転磁界を生成するための複数の空芯コイルを含み、
    前記インペラの前記一方面と反対側の他方面またはそれに対向する前記第1の室の内壁に第1の動圧溝が形成され、前記インペラの前記一方面またはそれに対向する前記隔壁に第2の動圧溝が形成され、
    前記インペラの前記一方面に配置され、リング形状をした第2の永久磁石と、
    前記インペラの前記他方面に配置され、リング形状をした第3の永久磁石と、
    前記隔壁に設けられ前記第2の永久磁石に対向するリング形状をした第4の永久磁石と、
    前記第1の室の内壁に設けられ前記第3の永久磁石に対向するリング形状をした第5の永久磁石とをさらに備え、
    前記第2の永久磁石と前記第4の永久磁石とは、対向する面の磁極が異なるように配置され、
    前記第3の永久磁石と前記第5の永久磁石とは、対向する面の磁極が異なるように配置される、遠心式ポンプ装置。
  2. 前記駆動部は、前記複数の空芯コイルの前記隔壁と反対側に配置され、前記複数の空芯コイルと磁気的に結合される磁性体をさらに含む、請求項1に記載の遠心式ポンプ装置。
  3. 前記第2および第3の永久磁石は、それぞれ前記インペラの前記一方面および前記他方面の外周部に設けられ、
    前記第4の永久磁石は、前記隔壁の外周部に設けられ、前記第5の永久磁石は、前記第1の室の内壁の外周部に設けられる、請求項1に記載の遠心式ポンプ装置。
  4. 前記第2および第3の永久磁石は、それぞれ前記インペラの前記一方面および前記他方面の内周部に設けられ、
    前記第4の永久磁石は、前記隔壁の内周部に設けられ、前記第5の永久磁石は、前記第1の室の内壁の内周部に設けられる、請求項1に記載の遠心式ポンプ装置。
  5. 前記インペラの外周面もしくはそれに対向する前記第1の室の外周面、または前記インペラの内周面もしくはそれに対向する前記第1の室の内周面に第3の動圧溝が形成された、請求項1〜4のいずれか1項に記載の遠心式ポンプ装置。
  6. 前記複数の第1の永久磁石は、隣接する磁極が互いに異なるように同一の円に沿って配置される、請求項1に記載の遠心式ポンプ装置。
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