JP6452191B2 - 車両用内燃機関 - Google Patents

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Description

本願発明は、モータジェネレータを備えた車両用内燃機関に関するものである。
車両用の内燃機関では、発電機やウォータポンプ、エアコン用コンプレッサ等の補機はクランクプーリに巻き掛けられたベルトで駆動されており、その例として特許文献1には、発電機兼用スタータモータ(ISG)と他の補機とを1本のベルトで駆動することが開示されている。
また、特許文献1では、ベルトの張力を一定に保持するため、モータジェネレータプーリを挟んだ両側にそれぞれ別々のテンションシプーリを配置し、更に、モータジェネレータをスタータモータとして使用する始動時には、モータジェネレータの上流側(下側)に配置したテンションシプーリは位置を固定している。
特開2003−172415号公報
さて、モータジェネレータプーリに巻き掛けられているベルトは、モータジェネレータがモータとして機能する場合と発電機として機能する場合とで張り側と弛み側とが変化する。従って、特許文献1のようにモータジェネレータプーリを挟んだ両側にテンションシプーリを配置することは意味があるが、上下のテンションシプーリが独立して動くと、ベルトの踊り現象(バタツキ現象)を生じるおそれがある。
また、始動時にモータジェネレータプーリの上流側のテンションシプーリを固定することは、構造が複雑化するのみならず、ベルトに過大なテンションが掛かってベルトの耐久性を低下させるおそれもある。また、機関の運転中にクランク軸の回転をモータジェネレータでアシストすることも有り得るが、例えば、モータジェネレータを発電機として機能する状態からモータとして機能する状態に移行させると、ベルトがモータジェネレータプーリの上流側で大きく曲がった状態で固定されてしまって、伝動効率を悪化させたりベルトの耐久性を低下させたりするおそれがある。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、モータジェネレータプーリに巻き掛けられたベルトの張力調整に振り子のオートテンショナを使用することで特許文献1の問題を改善しつつ、機関や動力伝達系のコンパクト化等を図ろうとするものである。
本願発明は
「クランクプーリが固定された一端部を機関本体の一端面から突出させたクランク軸と、クランク軸線方向から見て前記機関本体の左又は右の片側に配置されたモータジェネレータと、前記モータジェネレータに設けたモータジェネレータプーリと、前記機関本体の一端面のうちクランク軸線方向から見て気筒軸心よりも前記モータジェネレータに寄った側でかつ前記モータジェネレータプーリよりも上方の位置に配置されたアイドルプーリと、前記3つのプーリのみに巻き掛けられたベルトとを備えており、
前記ベルトのうち前記モータジェネレータプーリを挟んだ両側の部分が振り子式オートテンショナにおける上下一対のテンションプーリで挟まれており、このため、前記ベルトのうち前記クランクプーリとモータジェネレータプーリとの間の部分及び前記モータジェネレータプーリとアイドルプーリとの間の部分はく字状に曲がっている」
という基本構成になっている。
そして、本願発明は、上記基本構成において、
「前記上下のテンションプーリは、前記各プーリが回転していない基準状態で、上側のテンションプーリが下側のテンションプーリよりも気筒軸心から離れるように設定されており、
前記ベルトのうち前記クランクプーリと下側のテンションプーリとの間に位置した部分と、前記クランクプーリとアイドルプーリとの間に位置した部分は略平行な姿勢になっている」
という構成になっている。
本願発明では、ベルトはモータジェネレータプーリの上流側と下流側とが上下のテンションシプーリで挟まれているが、上下のテンションシプーリは振り子式になっていてベルトの張り・弛みの変化に追従して一緒に移動するため、モータジェネレータがモータとして機能したり発電機として機能したり無負荷状態になったりしてベルトに作用するテンションが変化しても、その変化に追従して、上下のテンションシプーリとベルトとの間のフリクションを自動調節できる。従って、ベルトの踊り現象や耐久性低下を防止又は抑制しつつ、ベルトのテンションを適切に自動調節することができる。
そして、アイドルプーリはモータジェネレータの側に寄せて配置されているため、ベルトを使用した動力伝達系をコンパクト化することができる。すなわち、アイドルプーリとモータジェネレータとをできるだけ近付けることで、動力伝達系をコンパクト化することができる。
しかも、ベルトは、モータジェネレータプーリに負荷が作用していない基準状態で、上側のテンションシプーリが下側のテンションシプーリよりも気筒軸心から離れているため、モータジェネレータをできるだけ下に寄せつつ、ベルトのうちモータジェネレータプーリを挟んだ上下の部位を適度に湾曲させることができる。
つまり、オートテンショナのテンションプーリはベルトで押されて移動するものであり、上下のテンションプーリは、ベルトのうちモータジェネレータプーリを挟んだ両側の部分の張力が均衡する位置で停止するが、上下のテンションプーリが仮に気筒軸心から同じ距離にあると、ベルトのうちモータジェネレータプーリを挟んだ両側の部分の張力を均衡させるには、モータジェネレータプーリはかなり上に位置しておらねばならず、すると、機関の重心が高くなって安定性が悪化するが、本願発明では、上側のテンションプーリが下側のテンションプーリよりも気筒軸心から離れているため、モータジェネレータをできるだけ下に配置しつつ、ベルトのうちモータジェネレータプーリを挟んだ両側の部分の張力を均衡させることができるであり、これにより、ベルトを無理がない自然な状態で周回させつつ、モータジェネレータをできるだけ下方にずらして機関を安定化させることができるのである。
エアコン用のコンプレッサはかなりの重量があるが、実施形態のようにモータジェネレータとエアコン用コンプレッサとを機関本体の左右に振り分けて配置すると、内燃機関のバランスを良くすることができて好適である。特に、実施形態のように、モータジェネレータプーリとエアコン用コンプレッサのプーリとに別々のベルトを巻き掛けると、ベルトの負担を軽減できると共に、負荷変動によってモータジェネレータ用ベルトにバタツキが生じることを大幅に抑制できる。
実施形態の全体的な概略正面図である。 概略平面図である。 振り子式オートテンショナを回転軸心方向から見た正面図である。 図3の IV-IV視断面図である。 モータジェネレータの取り付け手段を示す分離平面図である。 (A)は図2のVI-VI 視断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図である。 図6(A)の VII-VII視断面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1,2に基づいて概要を説明する。以下の説明では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線O1の方向であり、左右方向は、気筒軸心O2及びクランク軸線O1と直交した方向である。正面視はクランク軸線O1の方向から見た状態である。なお、実施形態の内燃機関は、気筒軸線O2は鉛直線O3に対して若干傾斜している(スラントしている)が、図では、便宜的に気筒軸心O2を鉛直姿勢にして表示している。
内燃機関の基本的な構成は従来と同様であり、機関本体1は、主要要素として、シリンダブロック2とその上面に固定されたシリンダヘッド3、並びにこれらの一端面に多数のボルト4で固定されたフロントカバー(チェーンカバー、チェーンケース)5を備えている。シリンダヘッド3の上面にはヘッドカバー6が固定されて、シリンダブロック2の下面にはオイルパン7が固定されている。
クランク軸8の一端部はフロントカバー5の前面(機関本体の一端面)から外側(手前)に突出している一方、正面視で機関本体1を挟んだ左側にはモータジェネレータ(ISG)を配置し、右側にはエアコン用コンプレッサ10を配置している。また、フロントカバー5のうち、概ね上下中間部でかつ正面視で左寄りの部位にはウォータポンプ11を配置している。
モータジェネレータ9は複数のブラケット(詳細は後述する)を介してシリンダブロック2及びフロントカバー5に固定されており、エアコン用コンプレッサ10は、図示しないブラケットを介してシリンダブロック2(又は/及びフロントカバー5)に固定されている。ウォータポンプ11はポンプハウジングをフロントカバー5で兼用しており、フロントカバー5にポンプカバー12(図1参照)を固定することでウォータポンプ11が構成されている。
モータジェネレータ9、エアコン用コンプレッサ10、ウォータポンプ11は、それぞれ、回転軸に固定されたモータジェネレータプーリ15,コンプレッサプーリ16,ウォータポンププーリ17を備えており、モータジェネレータプーリ15と第1クランクプーリ18とに第1ベルト19が巻き掛けられて、コンプレッサプーリ16と第2クランクプーリ20とに第2ベルト21が巻き掛けられて、ウォータポンププーリ17と第3クランクプーリ22とに第3ベルト23が巻き掛けられている。本実施形態では、第1ベルト19が請求項に記載したベルトに相当する。
第1クランクプーリ18と第2クランクプーリ20とは略同径であり、モータジェネレータプーリ15は第1クランクプーリ18の略半分の外径になっている。従って、発電機として機能するときは、モータジェネレータプーリ15はクランク軸8の回転数の数倍の回転数で駆動され、モータジェネレータ9がモータとして機能するときは、クランク軸8はモータジェネレータプーリ15の数分の1の回転数で駆動される。
第1ベルト19のうちモータジェネレータプーリ15を挟んだ上下両側の部位19a,19bは、振り子式のオートテンショナ28における上下2個のテンションプーリ29a,29bで挟まれている。従って、モータジェネレータプーリ15を挟んだ上下両側の部位19a,19bはく字状に曲がっている
この場合、オートテンショナ28が機能するには、第1ベルト19がモータジェネレータプーリ15から遠ざかるに従って広がることが必要であり、そこで、第1ベルト19の広がり角度を確保するため、フロントカバー5のうちウォータポンプ11の上側にアイドルプーリ30を取り付けている。従って、ウォータポンプ11は、第1ベルト19で囲われたエリアに配置されている。また、アイドルプーリ30は、正面視で気筒軸心O2よりもモータジェネレータ9に寄った側に配置している。
そして、図1に示すように、第1ベルト19のうち、下方のテンションプーリ29bと第1クランクプーリ18との間の部分と、第1クランクプーリ18とアイドルプーリ30との間の部分19cとは、略平行になっている。見方を変えて見ると、第1ベルト19のうち、第1クランクプーリ18を挟んだ両側に位置した部分は略平行になっている。
コンプレッサプーリ16は、第2クランクプーリ20よりもやや小径になっている。従って、第2ベルト21を単に巻き掛けただけで、第2ベルト21と第2クランクプーリ20との間に必要なフリクションを確保できる。第3クランクプーリ22は、第1及び第2のクランクプーリ18,20の略半分程度の外径であり、第3クランクプーリ22とウォータポンププーリ17とは略同径になっている。この場合も、第3ベルト23を単に巻き掛けただけで、必要なフリクションを得ることができる。
第1クランクプーリ18と第2クランクプーリ20と第3クランクプーリ22とは一体に形成されており(互いに別体に構成してもよい)、第1クランクプーリ18が最もフロントカバー5に近くて、第3クランクプーリ22がフロントカバー5から最も遠く、第2クランクプーリ20は両者の間に位置している。
各ベルト19,21,23は、内周面に複数のリブを設けたマルチタイプのVベルトを使用している。本実施形態の特徴として、ベルト19,21,23の溝幅は、第1ベルト19は第2ベルト21よりも幅広で、第2ベルト21は第3ベルト23より幅広になっている。従って、各プーリ15,16,17,18,20,22も、ベルト19,21,23の幅に応じて幅寸法が相違している。このように各ベルト19,21,23の幅寸法を変えることで、各ベルト19,21,23の撓み変形を容易にしつつ必要な動力伝達性能を確保できる。従って、1本のベルトで各補機を駆動する場合に比べて動力損失を低減できる。
(2).オートテンショナ
図3,4に示すように、オートテンショナ28は、モータジェネレータプーリ15が遊嵌する円板状ベース41と、テンションプーリ29a,29bが回転自在に保持された2つのアーム42とを有しており、2つのアーム42を、テンションプーリ29a,29bが遠近動し得るようにベース41に回動自在に連結し、かつ、略C形のばね43で2つのアーム42を互いに接近する方向に付勢している。2つのアーム42は、ベース41に対して、基部を中心に回動しつつ、ベース41の軸心回りに旋回もするように取り付けられている。
従って、2つのテンションプーリ29a,29bは、ばね43と一緒にベース41の軸心回りに回動し得ると共に、ばね43を変形させることで互いに独立して動くことが可能である。ベース41のうちテンションプーリ29a,29bと反対側の部位には、複数個(3個)の円筒状足部44を設けており、足部44がモータジェネレータ9の外面にボルト(図示せず)で固定されている。足部44は、図3に一点鎖線で示すトップブラケット板45に固定されている。なお、図2に一点鎖線で示すように、トップブラケット板45は、リアブラケット板46と補強ロッド47で連結されている。
本実施形態では、オートテンショナ28は、ベース41の軸心48が、正面視において、モータジェネレータプーリ15の軸心49よりも、若干の寸法Eだけフロントカバー5から離れるように設定している。
図1に示すように、上側のテンションプーリ29aは、下側のテンションプーリ29bよりも気筒軸心O2から離れている。従って、上下のテンションプーリ29a,29bを結ぶ線O4は気筒軸心O2に対して傾斜しているが、機関の運転を停止している(或いは、モータジェネレータ9が無負荷で空回りしている)基準状態での線O4の傾きの程度は、アイドルプーリ30とクランク軸8とを結ぶ線O5の傾きの程度と略同じ程度になっている。すなわち、基準状態において、線O4は線O5と略平行になっている。
そして、仮に、基準状態において、上下テンションプーリ29a,29bを結ぶ線が気筒軸心O2と略平行になるように設定すると(線O4を気筒軸心O3と平行に設定すると)、第1ベルト19のうちモータジェネレータプーリ15の上側の部分19aと下側の部分19bとに適度の曲がりを付与するためには、モータジェネレータ9をかなり上に配置せねばならず、すると、内燃機関の重心が上にずれて安定性が悪くなる。
これに対し、本実施形態のように、基準状態において上下テンションプーリ29a,29bを結ぶ線O4を線O5と略平行に傾斜させると、モータジェネレータ9をできるだけ下にずらしつつ、第1ベルト19のうちモータジェネレータプーリ15の上側の部分19aと下側の部分とに適度の曲がりを付与することができる。このため、内燃機関の重心をできるだけ下にずらして安定性を確保しつつ、第1ベルト19を無理のない状態で周回させることができる。
また、本実施形態のように、上下テンションプーリ29a,29bの回動中心48をモータジェネレータプーリ15の軸心49よりも外側にずらすと、上下テンションプーリ29a,29bがウォータポンププーリ17に接近し過ぎることを防止しつつ、モータジェネレータ9をできるだけ機関本体1に近付けて、機関の安定性を更に向上できる。この点も本実施形態の利点の一つである。
(3).モータジェネレータの取付け構造
次に、モータジェネレータ9の取り付け構造を、主として図5〜7に基づいて説明しておく。モータジェネレータ9は、上ブラケット51を介してシリンダヘッド3及びフロントカバー5に固定されていると共に、第1及び第2の下ブラケット52,53を介してシリンダブロック2に固定されている。
上ブラケット51は鋳物品又はダイキャスト品であり、側面視では上窄まりの形状であり、上端部はシリンダヘッド3の一側面3aに突設した突部54に第1上ボルト55で締結されている。また、フロントカバー5は、シリンダヘッド3の一側面3aから外向きに突出した張り出し部56を設ける一方、上ブラケット51には、フロントカバー5における張り出し部56の裏面に重なるボス部57を設け、フロントカバー5の張り出し部56とボス部57とを第2上ボルト58で締結している。従って、上ブラケット51は、姿勢が直交している2本の上ボルト55,58により、シリンダヘッド3とフロントカバー5とに固定されている。
上ブラケット51の下端には、モータジェネレータ9のケーシングに設けた前後の上リブ59の間に嵌まる筒部51aを設けており、筒部51が第3上ボルト60及びナット61で上リブ59に締結されている。この場合、ナット61は奥側の上リブ59に設けた六角穴62に回転不能に嵌まっている。従って、取り付けに際しては、第3上ボルト60をねじ込み操作するだけでよい。
第1下ブラケット52は、上下の筒63を前後の端板64に固定したリンクの形態を成しており、側面視では、シリンダブロック2に近づくほど上にずれるように傾斜している。そして、第1下ブラケット52の上部は、シリンダブロック2に設けた前後の支持突起65の間に挟み込まれていて、支持突起65に第1下ボルト66及びナット67で固定されている。また、第1下ブラケット52の下端は、モータジェネレータ9のケーシングに設けた前後の下リブ67の間に挟み込まれている。
他方、第2下ブラケット53は板金製であって、シリンダブロック2の一側面2aに重なる基部53aと、基部53aから横向きに突出したアーム部53bとを有しており、基部53aは第2下ボルト68でシリンタブロック2に締結されている。アーム部53bは、モータジェネレータ9に近づくほど(シリンダブロックから遠ざかるほど)上にずれるように傾斜している。
そして、アーム部53bでモータジェネレータ9の前後の下リブ67を外側から挟み、第2下ブラケット53の前後アーム部53bと、前後の第2下リブ67と第1下ブラケット52とを第3下ボルト69及びナット70で共締めしている。なお、第1下ブラケット52は、前後下リブ67に対して回動が許容される状態であってもよい。
なお、内燃機関は必ずしもフロントカバーを備えている必要はないのであり、ウォータポンプやアイドルプーリなどをシリンダブロックやシリンダヘッドに取り付けることも可能である。実施形態のように、ウォータポンプ11を第1ベルト19で囲われた内部に配置すると、補機類をコンパクトに配置できる利点がある。
(4).モータジェネレータの取付け構造の利点
モータジェネレータ9の取付け構造に関する実施形態の利点を、図6に基づいて説明する。第1ベルト19は図6において時計回り方向に周回しているが、モータジェネレータ9が発電機として機能している場合は、モータジェネレータ9は、矢印72で示すように斜め上向きに引っ張られる傾向を呈する。
従って、この場合は、モータジェネレータ9の上部が機関本体1に対して押し付けられるが、この場合は、上ブラケット51が第2上ボルト58を介してフロントカバー5の張り出し部56で支持されることにより、モータジェネレータ9は安定良く支持される(張り出し部56は第1ベルト19に近い部位に位置しているため、支持機能が高い。)。
また、第1下ブラケット52は矢印72と同じ方向に傾斜しているため、モータジェネレータ9が発電機として機能する際に第1ベルト19によってモータジェネレータ9に作用する押圧力は、第2下ブラケット53によっても的確に支持される。つまり、モータジェネレータ9が発電機として機能するときは、モータジェネレータ9は上下において機関本体1でしっかりと支持されるのであり、このため、高い安定性を確保できる。
モータジェネレータ9を発電機として機能させることは機関の運転中に頻繁に行われるものであり、発電機として機能させるたびに、モータジェネレータ9には衝撃が作用するが、本願発明では、モータジェネレータ9は上下2か所において、押圧方向(矢印72の方向)と反対方向から支持されているので、衝撃がしっかりと受け止められる。従って、高い耐久性を確保できると共に振動も抑制できる。
他方、モータジェネレータ9がモータとして機能する場合は、第1ベルト19のうち下側部分19bが張り側になるため、モータジェネレータ9は、その下部を機関本体1に対して突っ張らせる状態になる。従って、モータジェネレータ9は、図6(A)に矢印73で示すように機関本体1に向けて押し付けられる状態になる。
そして、この場合は、第2下ブラケット53のアーム部53bが矢印73と同じ方向に傾斜していることにより、モータジェネレータ9がアーム部53bを介してシリンブロック2でしっかりと支持される。従って、振動を発生させることなく、高い耐久性も確保できる。
このように、本願発明では、モータジェネレータ9が発電機として機能する場合もモータとして機能する場合も、モータジェネレータ9を機関本体1で安定良くしっかりと支持できて、高い耐久性を確保できる。
本願発明は、車両用内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 機関本体
2 機関本体を構成するシリンダブロック
3 機関本体を構成するシリンダヘッド
5 機関本体を構成するフロントカバー
9 モータジェネレータ
10 エアコン用コンプレッサ
11 ウォータポンプ
15 モータジェネレータプーリ
16 コンプレッサプーリ
17 ウォータポンププーリ
18 第1クランクプーリ(請求項のクランクプーリ)
19 第1ベルト(請求項のベルト)
20 第2クランクプーリ
21 第2ベルト
22 第3クランクプーリ
23 第3ベルト
28 オートテンショナ
29a,29b テンションプーリ
30 アイドルプーリ
41 アームを介してテンションプーリが取付けられているベース

Claims (1)

  1. クランクプーリが固定された一端部を機関本体の一端面から突出させたクランク軸と、クランク軸線方向から見て前記機関本体の左又は右の片側に配置されたモータジェネレータと、前記モータジェネレータに設けたモータジェネレータプーリと、前記機関本体の一端面のうちクランク軸線方向から見て気筒軸心よりも前記モータジェネレータに寄った側でかつ前記モータジェネレータプーリよりも上方の位置に配置されたアイドルプーリと、前記3つのプーリのみに巻き掛けられたベルトとを備えており、
    前記ベルトのうち前記モータジェネレータプーリを挟んだ両側の部分が振り子式オートテンショナにおける上下一対のテンションプーリで挟まれており、このため、前記ベルトのうち前記クランクプーリとモータジェネレータプーリとの間の部分及び前記モータジェネレータプーリとアイドルプーリとの間の部分はく字状に曲がっている構成であって、
    前記上下のテンションプーリは、前記各プーリが回転していない基準状態で、上側のテンションプーリが下側のテンションプーリよりも気筒軸心から離れるように設定されており、
    前記ベルトのうち前記クランクプーリと下側のテンションプーリとの間に位置した部分と、前記クランクプーリとアイドルプーリとの間に位置した部分は略平行な姿勢になっている、
    車両用内燃機関。
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