JP6451647B2 - 高速フーリエ変換装置、高速フーリエ変換方法、及び高速フーリエ変換プログラム - Google Patents

高速フーリエ変換装置、高速フーリエ変換方法、及び高速フーリエ変換プログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル信号処理における演算処理に関し、特に高速フーリエ変換装置、高速フーリエ変換方法、及び高速フーリエ変換プログラムが記憶された記憶媒体に関する。
デジタル信号処理において重要な処理の1つとして、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform。以降、「FFT」という。)処理がある。そして、無線通信や有線通信における信号伝送中の波形歪みを補償する技術の1つとして、例えば、周波数領域等化(Frequency domain equalization(FDE))技術が知られている。周波数領域等化では、まず高速フーリエ変換により時間領域上の信号データが周波数領域上のデータに変換され、次に等化のためのフィルタ処理が行われる。そして、フィルタ処理後のデータは、逆高速フーリエ変換(Inverse FFT。以降、「IFFT」という。)により時間領域上の信号データに再変換されることによって、元の時間領域上の信号の波形歪みが補償される。以降、FFTとIFFTを区別しないときは、「FFT/IFFT」と表記する。
一般に、FFT/IFFT処理では、「バタフライ演算」が用いられる。バタフライ演算を用いたFFT装置については、例えば特許文献1に記載がある。特許文献1には、後述の「ひねり乗算」、すなわち、ひねり係数を用いた乗算についても記載されている。
効率的なFFT/IFFT処理方式としては、例えば非特許文献1に記載されたCooley-Tukeyによるバタフライ演算が有名である。しかし、Cooley-TukeyによるFFT/IFFT処理方式はポイント数が大きいので、当該処理方式を実現するための回路が複雑になる。そのため、例えば非特許文献2に記載されたPrime Factor法を用いて2つの小さなFFT/IFFTに分解して、FFT/IFFT処理が行われる。
図14は、例えばPrime Factor法を利用して基数を8とする2段階のバタフライ処理に分解された、64ポイントFFTのデータフロー500を示す。データフロー500は、データ並べ替え処理501、バタフライ演算処理502、503からなる延べ16回の基数8のバタフライ演算処理、ひねり乗算処理504を含む。
図14に示すデータフローでは、入力された時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・ ,63)が、FFT処理により、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)にフーリエ変換される。図14に示す例では、一部のデータフローの図示は省略されている。なお、図14に示すデータフローは、IFFT処理を行う場合についても、基本構成は同じである。
図14に示すデータフローのすべてを回路で実現するためには、膨大な規模の回路を要する。そのため、必要な処理性能に応じて、データフローの一部分の処理を実現する回路を繰り返し使用することで、FFT処理の全体を実現する方法が一般的である。
例えば、図14に示すデータフローにおいて、8個のデータに対して並列に(以降、単に「8データ並列で」という。)FFT処理を行うFFT装置を物理的な回路として作成した場合、合計8回の繰り返し処理により64ポイントFFT処理を実現することができる。
8回の繰り返し処理は、8個のデータに対して行われる部分データフロー505a〜505hの、それぞれにあたる処理が順に行われるものであり、具体的には、次のように行われる。すなわち、1回目には、部分データフロー505aに相当する処理が、2回目には、部分データフロー505bに相当する処理が、3回目には、部分データフロー505c(図示せず)に相当する処理が行われる。以降同様に、8回目の部分データフロー505hに相当する処理までが順に行われる。以上の処理により、64ポイントFFT処理が実現される。
バタフライ演算では、逐次的な順序に並べられたデータが、所定の規則に従った順序で読み出され、処理される。そのため、バタフライ演算では、データの並べ替えが必要であり、そのためにはRAM(Random Access Memory)が用いられる。バタフライ演算においてRAMを用いたデータの並べ替えを行うFFT装置については、例えば特許文献2に記載がある。
また、メモリ使用量を削減したFFT演算装置については、バタフライ演算の並列処理による高速化技術が、例えば特許文献3に記載されている。
特開平8−137832号公報 (第3−5頁、図25) 特開2001−56806号公報 (第5頁、図1) 特開2012−22500号公報 (第5頁、図1)
J.W.Cooley, J.W.Tukey, "An Algorithm for the Machine Calculation of Complex Fourier Series," Mathematics of Computation, US,American Mathematical Society, Apr. 1965, Vol.19, No. 90, pp. 297-301 D.P.Kolba, "A Prime Factor FFT Algorithm Using High-Speed Convolution," IEEE Trans. on Acoustics, US, IEEE Signal Processing Society, Aug. 1977, Vol.29, No.4 , pp. 281-294
デジタルフィルタの用途の1つに「周波数オフセット補償処理」がある。周波数オフセット補償処理は、周波数軸上で周波数スペクトルを移動させることにより実現することができる。そのため、周波数オフセット補償処理は、周波数領域フィルタに、より効率的に実装することができ、FDE処理等に利用されている。
具体例として、時間領域の信号x(n) (nは離散的な時間を示す時間番号。n=0,1,・・・,N−1。Nは自然数。)がFFTによりフーリエ変換された周波数領域の信号X(k)(kは離散的な周波数を示す周波数番号。k=0,1,・・・,N−1)に、周波数オフセット補償を行う場合について説明する。補償量D(Dは整数)だけ周波数オフセット補償を行うためには、周波数番号kの値を補償量Dだけシフトさせればよい。従って、補償量Dの周波数オフセットが付加された周波数領域の信号X'(k)(k=0,1,・・・,N−1)は、Dの符号によりそれぞれ以下の通りとなる。
1)D>0の場合(高周波数方向へシフトさせるためのオフセット付加)
X'(k)=X(k−D+N) (0≦k<D のとき)
X(k−D) (D≦k<N/2 のとき)
0 (N/2≦k<N/2+D のとき)
X(k−D) (N/2+D≦k<N のとき)
2)D<0の場合(低周波数方向へシフトさせるためのオフセット付加)
X'(k)=X(k−D) (0≦k<N/2+D のとき)
0 (N/2+D≦k<N/2 のとき)
X(k−D) (N/2≦k<N+D のとき)
X(k−D−N) (N+D≦k<N のとき)
3)D=0の場合(シフトなし)
X'(k)=X(k) (0≦k<N)
このように、周波数オフセット補償後の信号の周波数番号には、補償前の信号の周波数番号に対して、周波数番号の値に応じた所定のずれが生じる。通常、周波数領域における信号処理は、ある周波数番号の処理を1サイクルとして、周波数番号の順に行われる。そのため、周波数オフセット補償後の信号X'(k)の処理と、補償前の信号X(k)の処理とは、同じサイクルで実行することができない。従って、周波数オフセット補償を実現するためには、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,N−1)の処理サイクルを、信号X(k)が入力されたサイクルとは異なるサイクルへ移動させる必要がある。この場合、信号X(k)の処理サイクルの移動先サイクルに極力近いサイクルに、信号X(k)が入力されることが望ましい。なぜなら、異なるサイクルへ信号X(k)の処理サイクルを移動させるためには、信号X(k)が入力されたサイクルから移動先サイクルまで、信号X(k)を保持する必要があり、信号X(k)の保持が全体としての処理速度の低下の原因になるためである。
このように、FFT処理の後段、すなわち周波数領域で周波数オフセット補償を高速で行うためには、FFT処理の結果の信号を、所望のタイミングで後段へ入力することが有効である。このことは、周波数オフセット補償の処理に限らず、一般的に、FFT処理結果の信号を後段へ出力するときの出力順序を、後段の処理にとって最適なものとすることが有効である。
しかしながら、非特許文献1、2に記載されたFFT回路は、後段の演算の高速化を考慮した順序でFFT処理結果の信号X(k)を出力することはなく、演算が完了した順にFFT処理結果X(k)を出力する。このような場合に、周波数領域において、上記のような所望のスペクトルの移動等の処理を実現するためには、FFT処理結果X(k)を所望の順序に並べ替えるデータ並べ替え手段を設ける必要がある。
FFT回路601の後段にデータ並べ替え処理回路602を接続した、FFT装置600の構成例を図15に示す。データ並べ替え回路602は、少なくともFFTの1ブロック分のデータを保持可能な記憶手段を備えることが必要である。さらに、複数の処理結果の、個々の処理結果についての後段への出力タイミングあるいは出力順序は、後段の処理にとって最適であることが望ましい。
ところが、非特許文献1、2に記載されたFFT回路では、データ並べ替え回路を備えていないため、処理結果の出力タイミングも出力順序も制御することができない。そのため、FFT処理を含む処理全体の遅延時間(レイテンシ)が増大するという問題がある。
特許文献2、3のFFT装置においても、FFT処理によって得られる、複数の結果の出力タイミングは考慮されていない。特許文献2のFFT装置では、バタフライ演算部への入力データの並べ替えは行われる。特許文献3のFFT演算装置は、バタフライ演算を並列化することによって高速化を図っている。しかし、特許文献2、3のFFT装置においても、FFT処理の結果の信号の出力順序については、特に考慮されていない。そのため、FFT処理の演算が完了した順に、信号が出力されることとなり、その順序は必ずしも後段の処理の高速化に適したものではない。従って、特許文献2、3のFFT装置にも、処理全体の遅延時間が増大するという、上記と同様の問題がある。
以上のように、非特許文献1、2及び特許文献2、3の技術は、FFT処理の処理結果の出力タイミングや出力順序を最適化することができないという問題がある。
処理結果のタイミングあるいは出力順序の最適化が有効であることは、IFFT処理の後段において、IFFT処理の結果を用いた処理が行われる場合についても同様である。
さらに、FFT処理やIFFT処理の前段における処理の結果の出力順序が、FFT処理やIFFT処理において行われる演算の実行順序にとって最適でない場合も考えられる。そのような場合には、FFT処理やIFFT処理にとって最適な順序となるように、前段からの入力データを並べ替えることが有効である。
(発明の目的)
本発明は、デジタル信号処理におけるFFT/IFFT処理において、処理対象のデータの入力や処理結果の出力を任意の順序で行うことが可能な高速フーリエ変換回路、高速フーリエ変換処理方法、及び高速フーリエ変換プログラムが記憶された記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の高速フーリエ変換装置は、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行って、複数の第1の出力データを生成し、第1の順序で出力する第1の変換手段と、第1の順序で出力された複数の第1の出力データを、第1の移動量に基づく出力順序設定に従って第2の順序に並べ替える第1のデータ並べ替え処理手段と、を備える。
本発明の高速フーリエ変換装置は、第3の順序で入力される複数の第2の入力データを、第2の移動量に基づく入力順序設定に従って第4の順序に並べ替える第2のデータ並べ替え処理手段と、第4の順序に並べ替えられた複数の第2の入力データに対して、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う第2の変換手段と、を備える。
本発明の高速フーリエ変換方法は、高速フーリエ変換若しくは逆高速フーリエ変換により生成された複数の出力データの、第1の移動量設定に基づく出力順序設定に従った並べ替え、又は、高速フーリエ変換若しくは逆高速フーリエ変換の複数の入力データの、第2の移動量設定に基づく入力順序設定に従った並べ替えを行うことを特徴とする。
本発明の記憶媒体に記憶された高速フーリエ変換プログラムは、高速フーリエ変換装置が備えるコンピュータを、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う手段、及び高速フーリエ変換若しくは逆高速フーリエ変換により生成された複数の出力データの、第1の移動量設定に基づく出力順序設定に従って並べ替える並べ替え手段、又は、高速フーリエ変換若しくは逆高速フーリエ変換の複数の入力データの、第2の移動量設定に基づく入力順序設定に従って並べ替える並べ替え手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、デジタル信号処理におけるFFT/IFFT処理において、処理対象のデータの入力や処理結果の出力を任意の順序で行うことができる。
本発明の第1の実施形態におけるFFT装置10の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における逐次順序に従うデータ組の配列を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるビットリバース順序に従うデータ組の配列を示す図である。 本発明の第1の実施形態における任意データ組逐次順序に従うデータ組の配列を示す図である。 本発明の第1の実施形態における第1のデータ並べ替え回路11、第2のデータ並べ替え回路12の構成例100を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における第3のデータ並べ替え処理回路13の構成例200を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるIFFT装置20の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における第1のデータ並べ替え処理回路14の構成例300を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるFFT装置30の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における任意データ組ビットリバース順序に従うデータ組の配列を示す図である。 本発明の第4の実施形態におけるIFFT装置40の構成を示すブロック図である。 本発明の高速フーリエ変換装置が備える必須の構成を示すブロック図である。 本発明の高速フーリエ変換装置が備える必須の構成を示すブロック図である。 本発明の高速フーリエ変換装置が備える必須の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態におけるデジタルフィルタ回路400の構成例を示すブロック図である。 2段階のバタフライ演算を用いる64ポイントFFT処理のデータフロー500を示す図である。 データ並べ替え回路を備えるFFT装置600の構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るFFT装置10の構成例を示すブロック図である。FFT装置10は、図14に示されたデータフロー500に従って、2段階の基数8のバタフライ処理に分解された64ポイントFFTを、パイプライン回路方式によって処理する。FFT装置10は、時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・ ,N−1)が入力されると、x(n)をFFT処理によりフーリエ変換して周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,N−1)を生成し、出力する。ここで、NはFFTブロックサイズを表す正整数である。
FFT装置10は、8データ並列で64ポイントFFT処理を行うものとする。この場合、FFT回路10は、時間領域のデータx(n)を入力し、FFT処理によりフーリエ変換した周波数領域の信号X(k)を生成して出力する。このとき、入力データx(n) として、8データずつ、8サイクルの期間に、図2に示す順序で、合計で64個のデータが入力される。なお、ここでは、図2の表の内容として示された、0から63までの数字は、x(n)の添え字nを意味する。
具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するx(0),x(1),・・・,x(7)の8データが入力される。そして、2サイクル目に、データ組P2を構成するx(8),x(9),・・・,x(15)の8データが入力される。以降同様に、3サイクル目から8サイクル目まで、データ組P3〜P8を構成するデータが入力される。
同様に、出力データX(k)として、8データずつ、8サイクルの期間に、図2に示す順序で、64データが出力される。なお、ここでは、図2の表の内容として示された、0から63までの数字は、X(k)の添え字kを意味する。
具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するX(0),X(1),・・・,X(7)の8データが出力される。2サイクル目に、データ組P2を構成するX(8),X(9),・・・,X(15)の8データが出力される。以降同様に、3サイクル目から8サイクル目まで、データ組P3〜P8を構成するデータが出力される。
FFT装置10は、第1のデータ並べ替え処理部11、第1のバタフライ演算処理部21、第2のデータ並べ替え処理部12、ひねり乗算処理部31、第2のバタフライ演算処理部22、第3のデータ並べ替え処理部13、及び読み出しアドレス生成部41を備える。FFT装置10は、第1のデータ並べ替え処理、第1のバタフライ演算処理、第2のデータ並べ替え処理、ひねり乗算処理、第2のバタフライ演算処理、及び第3のデータ並べ替え処理を、パイプライン処理する。
第1のデータ並べ替え処理部11、及び第2のデータ並べ替え処理部12は、データ並べ替えのためのバッファ回路である。第1のデータ並べ替え処理部11、及び第2のデータ並べ替え処理部12は、それぞれ、第1のバタフライ演算処理部21の前と後とで、FFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。
第3のデータ並べ替え処理部13も、同様に、データ並べ替えのためのバッファ回路である。すなわち、第3のデータ並べ替え処理部13は、第2のバタフライ演算処理部22の後で、FFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。さらに、第3のデータ並べ替え処理部13は、上記の並べ替えに加えて、FFT装置10の出力X(k)の並べ替え処理も行う。この並べ替えによって、例えば、前述の周波数スペクトルの移動を実現するための、出力X(k)の処理サイクルの移動等が可能となる。
具体的には、第1のデータ並べ替え処理部11は、入力データx(n)を、入力順序である図2に示す「逐次順序」から、第1のバタフライ演算処理部21に入力する順序である図3に示す「ビットリバース順序」に並べ替える。
図3に示すビットリバース順序は、図14に示したデータフロー図における、1段目の基数8のバタフライ処理502への入力データ組に対応する。具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するx(0),x(8),・・・,x(56)の8データを入力する。そして、2サイクル目に、データ組P2を構成するx(1),x(9),・・・,x(57)の8データを入力する。以降、3サイクル目から8サイクル目まで同様にして、データ組P3〜P8を構成するデータを入力する。
ここで、「逐次順序」と「ビットリバース順序」について、具体的に説明する。「逐次順序」とは、図2に示された、8つのデータ組P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8の順序をいう。データ組Ps(sは処理サイクルの順を示す値。s=1,・・・,8)は、それぞれ、ps(0)からps(7)まで、順に並んだ8個のデータからなり、ps(i)は、
ps(i)=8(s−1)+i
である。そして、各データ組は、処理のサイクルの進行に対応して、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8の順に並べられている。つまり、逐次順序とは、i×s個のデータを、先頭のデータからi個ずつデータ順に並べてデータ組をs個作成し、そのデータ組をサイクル順に並べたものである。
「ビットリバース順序」とは、図3に示された、8つのデータ組Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8の順序をいう。データ組Qsは、それぞれ、qs(0)からqs(7)までの8個のデータからなり、qs(i)は、
qs(i)=(s−1)+8i
である。そして、各データ組は、処理のサイクルの進行に対応して、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8の順に並べられている。つまり、ビットリバース順序とは、逐次順序で入力されたi×s個のデータを、先頭のデータからs個ずつサイクル順に並べ、同じサイクルのi個のデータを1つの組としてデータ順に並べたものである。
以上のように、ビットリバース順序の各データ組は、逐次順序の各組が設定されれば一意に定まる。ビットリバース順序の各データ組Qs(s=1,・・・,8)を構成するデータのiデータ目は、逐次順序に従ったサイクルiにおける、sデータ目のデータである。すなわち、
Qs(i)=Pi(s)
である。このように、Qs(i)とPi(s)とは、各データ組を構成するデータについての、サイクルの進行に対する順序とデータ位置に対する順序とが入れ替えられた関係にある。従って、ビットリバース順序で入力されたデータを、ビットリバース順序に従って並べ替えると、逐次順序になる。
図2における各行ps(i)、及び図3における8つの行qs(i)は、それぞれ、次段のiデータ目に入力されるデータを示す。各データ組に含まれる8個の数字は、FFTのポイントのうちの1個を特定する識別情報であり、具体的にはx(n)の添え字nの値である。
図2のデータ組Psと、図3のデータ組Qsとの間の並べ替え、すなわち各データ組とそれに含まれる識別情報との対応関係の入れ替えは、第2の実施形態以降に示す他のデータ並べ替え回路においても行われることがある。
なお、逐次順序及びビットリバース順序は、図2、3に例示されたものに限定されない。すなわち、逐次順序の各データ組は、上記のように、FFTのポイント数、サイクル数、及び並列に処理するデータ数に応じて、データを順に並べて作成すればよい。そして、ビットリバース順序の各データ組は、上記のように、逐次順序で入力されるデータの、サイクルの進行に対する順序とデータ位置に対する順序とを入れ替えて作成すればよい。
第1のバタフライ演算処理部21は、図14のデータフロー500において2回行われる基数8のバタフライ演算処理の、1回目のバタフライ演算処理502(第1のバタフライ演算処理)を処理するバタフライ回路である。第1のバタフライ演算処理部21は、バタフライ演算処理の結果を、データy(n)(n=0,1,・・・ ,63)として、図2の逐次順序で出力する。
第2のデータ並べ替え処理部12は、第1のバタフライ演算処理部21が逐次順序で出力したデータy(n)を、第2のバタフライ演算処理部22に入力するために、図3のビットリバース順序に並べ替える。
ひねり乗算処理部31は、第1のバタフライ演算処理後に、FFT演算における複素平面上の複素回転を処理する回路であり、図14のデータフロー500における、ひねり乗算処理504に対応する。なお、ひねり乗算処理では、データの並べ替えは行われない。
第2のバタフライ演算処理部22は、図14のデータフロー図における、2回目の基数8のバタフライ処理503を処理するバタフライ回路である。第2のバタフライ演算処理部22は、ビットリバース順序で入力されるひねり乗算処理後のデータy'(n)(n=0,1,・・・ ,63)に対してバタフライ演算処理を行い、その結果のX(k)(n=0,1,・・・ ,63)を、同じくビットリバース順序で出力する。
第3のデータ並べ替え処理部13は、第2のバタフライ演算処理部22がビットリバース順序で出力するデータX(k)を、図4の順序(以降、「任意データ組逐次順序」という。)に並べ替える。「任意データ組逐次順序」は、FFT装置10が、FFT処理の最終結果として出力する順序である。任意データ組逐次順序は、逐次順序で作成されたs個のデータ組Psが、サイクルの進行に合わせて出力されるときの順序であり、周波数オフセット設定52によって指定することができる。本実施形態では、任意データ組逐次順序は、P8、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7という順序に指定される。
図4における各行ps(i)は、次段のiデータ目に入力されるデータを示す。各データ組に含まれる8個の数字は、FFTのポイントのうちの1個を特定する識別情報であり、具体的にはX(k)の添え字kの値である。
第3のデータ並べ替え処理部13は、読み出しアドレス生成部41が出力する読み出しアドレス51に基づいて、データX(k)の出力順序を決定する。
読み出しアドレス生成部41は、CPU(Central Processing Unit)などの上位回路(図示せず)から与えられる周波数オフセット設定52を参照して読み出しアドレス51を生成し、データ並べ替え処理部13に出力する。
データ並べ替え処理部が、入力されたデータを一旦記憶し、記憶したデータの選択及び出力を制御することによって、図2に示す逐次順序、図3に示すビットリバース順序、及び図4に示す任意データ組逐次順序のそれぞれに従ったデータの並べ替え処理が実現される。以下に、データ並べ替え処理部の具体例を示す。
第1のデータ並べ替え処理部11、及び第2のデータ並べ替え処理部12は、例えば図5に示すデータ並べ替え処理部100で実現することができる。
データ並べ替え処理部100は、入力情報103として入力される8個のデータからなるデータ組D1〜D8を、FIFOバッファ(First In First Out Buffer。先入れ先出しバッファ)における先入れ順序で入力して、データ記憶位置101a〜101hに書き込み、記憶させる。具体的には、データ記憶位置101a〜101hのそれぞれに、データ組D1〜D8が記憶される。
次に、データ並べ替え処理部100は、FIFOバッファにおける先出し順序で、記憶しているデータを出力する。具体的には、データ並べ替え処理部100は、データ読み出し位置102a〜102hのそれぞれから読み出した8個のデータを1つのデータ組とし、8つのデータ組D1’〜D8’を出力情報104として出力する。このように、データ組D1’ 〜D8’は、サイクル順に並べられたデータ組D1〜D8に含まれるデータを、データ位置の順に並べ替えて1つの組としたものである。
一方、図6は、第3のデータ並べ替え処理部13の実現例を示すデータ並べ替え処理部200の構成図である。データ並べ替え処理部200は、入力情報203として入力される8個のデータからなるデータ組P1〜P8を、FIFOバッファにおける先入れ順序で入力して、データ記憶位置201a〜201hに書き込み、記憶する。すなわち、サイクル順に対応するデータ記憶位置201a〜201hのそれぞれに、データ組D1〜D8が順に記憶される。このとき、記憶されたデータをデータ位置の順、すなわち、データ記憶位置202a〜202hの順に見ると、データ記憶位置202a〜202hのそれぞれには、データ組D1’〜D8’が記憶されている。
次に、データ並べ替え処理部200は、記憶しているデータを、読み出し回路205により読み出して、出力情報204として出力する。このとき、読み出し回路205は、読み出しアドレス51を参照して、データ記憶位置202a〜202hの中からいずれか1つを選択して、データ記憶位置202a〜202hに記憶されている8個のデータのいずれか1つを1回の読み出し動作で読み出す。このように、読み出しアドレス51に任意に指定可能な所望順番で読み出しアドレスを与えることにより、任意の順番でデータを読み出すことができる。例えば、読み出しアドレス51に、アドレス8、1、2、3、4、5、6、7、の順番で読み出しアドレスを与えた場合、データ並べ替え処理部200は、データ組D8’、D1’、D2’、D3’、D4’、D5’、D6’、D7’、の順番で、記憶されているデータを出力する。すなわち、図4に示した任意データ組逐次順序で、データが出力される。ここで、データ組D1’ 〜D8’は、サイクル順に並べられたデータ組D1〜D8に含まれるデータを、データ位置の順に並べ替えて1つの組としたものである。
以上説明したように、FFT装置10において、第1のデータ並べ替え処理部11、第2のデータ並べ替え処理部12、及び第3のデータ並べ替え処理部13によって、図2の逐次順序、図3のビットリバース順序、及び図4の任意データ組逐次順序のそれぞれに従った3回の並べ替え処理が行われる。
第1のデータ並べ替え処理部11、第2のデータ並べ替え処理部12、及び第3のデータ並べ替え処理部13のそれぞれを、以上のように制御することによって、望ましいタイミングでデータを出力することができるので、さらなるデータの並べ替えを行う必要がない。この並べ替えによって、例えば、前述の周波数スペクトルの移動を実現するための、出力X(k)の処理サイクルの移動等が可能となる。以下に、第3のデータ並べ替え処理部13におけるデータの並べ替えを例として、説明する。
図1に示したFFT装置10を用いて、例として、8データ並列で64ポイントFFT処理を行う場合について説明する。FFT装置10は、時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・ ,63)が入力されると、FFT処理によりフーリエ変換した周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)を生成して出力する。入力データx(n)は、8データずつ8サイクルの期間に、図2に示す順序で入力され、合計で64個のデータx(n)が入力される。なお、図2には、x(n)の添え字nのみが表記されている。
具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するx(0),x(1),・・・,x(7)の8データが入力される。そして、2サイクル目に、データ組P2を構成するx(8),x(9),・・・,x(15)の8データが入力される。以降、3サイクル目から8サイクル目まで同様にして、データ組P3〜P8を構成するデータが入力される。
一方、出力データX(k)は、8データずつ8サイクルの期間に、例えば図4に示す順序で、合計64個のデータを出力する。なお、図4には、X(k)の添え字kのみが表記されている。具体的には、各サイクルにおいて、以下のデータが出力される。
1サイクル目:
データ組D8を構成するX(56),X(57),・・・,X(63)の8データが出力される。
2サイクル目:
データ組D1を構成するX(0),X(1),・・・,X(7)の8データが出力される。
3サイクル目:
データ組D2を構成するX(8),X(9),・・・,X(15)の8データが出力される。
4サイクル目:
データ組D3を構成するX(16),X(17),・・・,X(23)の8データが出力される。
5サイクル目:
データ組D4を構成するX(24),X(25),・・・,X(31)の8データが出力される。
6サイクル目:
データ組D5を構成するX(32),X(33),・・・,X(39)の8データが出力される。
7サイクル目:
データ組D6を構成するX(40),X(41),・・・,X(47)の8データが出力される。
8サイクル目:
データ組D7を構成するX(48),X(49),・・・,X(55)の8データが出力される。
すなわち、周波数スペクトル移動後の信号X'(k) は、kの値に従って以下のサイクルで出力される。
X'(k) (k=0〜7): 1サイクル目
X'(k) (k=8〜15): 2サイクル目
X'(k) (k=16〜23):3サイクル目
X'(k) (k=24〜31):4サイクル目
X'(k) (k=32〜39):5サイクル目
X'(k) (k=40〜47):6サイクル目
X'(k) (k=48〜55):7サイクル目
X'(k) (k=56〜63):8サイクル目
このとき、以下の関係が成り立つ。
X'(k)=X(k−8+64) (0≦k<8 の場合)
X(k−8) (8≦k<64 の場合)
周波数領域の信号X(k)に、高周波数の方向に周波数番号kの値について8だけ周波数オフセットが付加された周波数領域の信号X'(k)は、以下の通りである。
X'(k)=X(k−8+64) (0≦k<8 の場合)
X(k−8) (8≦k<32 の場合)
0 (32≦k<40 の場合)
X(k−8) (40≦k<64 の場合)
従って、周波数領域の信号X'(k)を生成するために、新たに異なるサイクル間での信号の移動が必要ではなく、新たにデータの並べ替えのための回路を必要としない。すなわち、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)の周波数スペクトルを、周波数番号kの値について8だけ高周波数の方向に移動させるため、望ましい信号の出力順序が実現される。
このように、処理サイクルの移動を実現するためのFFT回路の出力の順序を、周波数オフセット設定52に従って制御することができる。
(第1の実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では、FFT装置10は、周波数オフセット設定52を用いて順序を指定することによって、任意の順序でデータを出力することができる。
例えば、FFT装置10の後段において、周波数オフセットを補償するためのスペクトル移動を実現するため、FFT回路の出力の順序を周波数オフセット量に応じて出力することができる。その結果、出力に対する新たな並べ替えを行うための回路の追加を必要としない。
また、出力データを出力する順序を指定可能とするために、追加すべき回路は、読み出しアドレス生成部41のみであり、回路規模としては非常に小さい。
従って、後段の処理を含め、全体としての回路規模、及び消費電力の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、FFT処理を例として説明したが、IFFTにおいても同様である。すなわち、本実施形態の制御方法をIFFT処理装置に適用して、IFFT処理の後段の処理内容を考慮して処理結果の出力順序を最適化すれば、IFFT処理の後段の処理を高速化することができる。
なお、IFFT処理に本実施形態の方法を適用する場合は、本実施形態における「周波数オフセット量」ではなく、時間的な移動量である「時間オフセット量」でIFFT処理の結果の出力順序を指定する。このように、本実施形態では、周波数又は時間の「移動量」に応じて、それぞれFFT処理、IFFT処理の結果の出力順序が変更される。
(第2の実施形態)
第1の実施形態とは逆に、FFT/IFFT処理の前段の処理結果を、任意の順序で、FFT/IFFT処理装置に入力することもできる。そのため、例えば、周波数スペクトルの移動等、処理サイクルの移動が必要な処理を行う処理装置に、その処理にとって望ましい順序で、FFT/IFFT処理の前段の処理結果を入力することができる。この場合は、入力された前段の処理結果を、FFT/IFFT処理に適した順序に並べ替えることが、FFT/IFFT処理の高速化や、回路規模及び消費電力の増加の抑制のために有効である。
第2の実施形態では、処理サイクルの移動の実現に望ましい順序である任意データ組逐次順序(例えば図4に示す順序)に対応して動作するIFFT装置について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態におけるIFFT装置20の構成例を示すブロック図である。IFFT装置20は、図14に示されたFFTのデータフロー500と同様のデータフローで、2段階の基数8のバタフライ処理に分解された64ポイントIFFTを、パイプライン回路方式によって処理する。IFFT装置20は、FFT装置10によりフーリエ変換された周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,N−1)が入力されると、X(k)をフーリエ逆変換により時間領域のデータy(n)(n=0,1,・・・ ,N−1)を生成し、出力する。ここで、NはIFFTブロックサイズを表す正整数である。
図7において、IFFT装置20は、8データ並列で64ポイントIFFT処理を行う。IFFT装置20は、FFT装置10の出力と同様の、図4に示す任意データ組逐次順序で入力X(k)を入力する。一方、IFFT装置20は、図2に示す逐次順序で出力y(n)を出力する。
IFFT装置20は、第1のデータ並べ替え処理部14、第1のバタフライ演算処理部21、第2のデータ並べ替え処理部12、ひねり乗算処理部31、第2のバタフライ演算処理部22、第3のデータ並べ替え処理部15、及び書き込みアドレス生成部42を備える。IFFT装置20は、第1のデータ並べ替え処理、第1のバタフライ演算処理、第2のデータ並べ替え処理、ひねり乗算処理、第2のバタフライ演算処理、及び第3のデータ並べ替え処理を、パイプライン処理する。
第1のデータ並べ替え処理部14は、データ並べ替えのためのバッファ回路である。すなわち、第1のデータ並べ替え処理部14は、第1のバタフライ回路21の前で、IFFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。さらに、第1のデータ並べ替え処理部14は、上記の並べ替えに加えて、任意データ組逐次順序でデータを入力するための並べ替え処理も行う。
具体的には、第1のデータ並べ替え処理部14は、入力データX(k)の入力順序である図4に示す任意データ組逐次順序を、第1のバタフライ演算処理部21に入力する順序である図3に示すビットリバース順序に並べ替える。
第2のデータ並べ替え処理部12、及び第3のデータ並べ替え処理部15も、同様に、データ並べ替えのためのバッファ回路である。第2のデータ並べ替え処理部12、及び第3のデータ並べ替え処理部15は、それぞれ、第1のバタフライ演算回路21、及び第2のバタフライ演算回路22の後で、IFFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。
第1のバタフライ演算処理部21は、図14のデータフロー500において2回行われる基数8のバタフライ演算処理の、1回目のバタフライ演算処理502(第1のバタフライ演算処理)を処理するバタフライ回路である。第1のバタフライ演算処理部21は、バタフライ演算処理の結果を、データy(n)(n=0,1,・・・ ,63)として、図2の逐次順序で出力する。
第2のデータ並べ替え処理部12は、第1のバタフライ演算処理部21が逐次順序で出力したデータy(n)を、ひねり乗算処理部31に入力するために、図3のビットリバース順序に並べ替える。
ひねり乗算処理部31は、第1のバタフライ演算処理後に、IFFT演算における複素平面上の複素回転を処理する回路であり、図14のデータフロー500における、ひねり乗算処理504に対応する。なお、ひねり乗算処理では、データの並べ替えは行われない。
第2のバタフライ演算処理部22は、図14のデータフロー500における、2回目の基数8のバタフライ処理503を処理するバタフライ回路である。第2のバタフライ演算処理部22は、ビットリバース順序で入力されたひねり乗算処理後のデータy'(n)(n=0,1,・・・ ,63)に対してバタフライ演算処理を行い、その結果のX(k)(n=0,1,・・・ ,63)を、同じくビットリバース順序で出力する。
第3のデータ並べ替え処理部15は、第2のバタフライ演算処理部22がビットリバース順序で出力したデータX(k)を、図2の逐次順序に並べ替える。すなわち、IFFT装置20は、IFFT処理の最終結果を逐次順序で出力する。
第1のデータ並べ替え処理部14は、書き込みアドレス生成部42が出力した書き込みアドレス53に基づいて、データX(k)の入力順序を決定する。
書き込みアドレス生成部42は、CPUなどの上位回路(図示せず)から与えられる周波数オフセット設定54を参照して、データ並べ替え処理部14に出力する書き込みアドレス53を生成する。
第2のデータ並べ替え処理部12、及び第3のデータ並べ替え処理部15は、例えば図5に示すデータ並べ替え処理部100で実現することができる。
図8は、第1のデータ並べ替え処理部14の実現例を示すデータ並べ替え処理部300の構成図である。データ並べ替え処理部300は、入力情報303として任意データ組逐次順序で入力される8個のデータからなるデータ組D1〜D8を、書き込み回路305により、書き込み位置301a〜301hに書き込む。このとき、書き込み回路305は、書き込みアドレス53を参照して、書き込み位置301a〜301hの中から、いずれか1つを選択して、1回の書き込み動作を行う。すなわち、書き込みアドレス53に指定された所定の順番で書き込みアドレスを与えることにより、所望の順番でデータを書き込むことができる。
例えば、書き込みアドレス53に、アドレス8、1、2、3、4、5、6、7、の順番で書き込みアドレスを与えた場合、データ並べ替え処理部300は、データ組D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、の順番で入力したデータを、書き込み位置301a〜301hに対して301h、301a、301b、301c、301d、301e、301f、301g、の順番で書き込み、記憶させる。すなわち、データ記憶位置301a〜301hのそれぞれに、データ組D1〜D8がD2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D1、の順序で記憶される。このとき、記憶されたデータをサイクル順、すなわち、データ記憶位置302a〜302hの順に見ると、データ記憶位置302a〜302hのそれぞれには、データ組D1’〜D8’が記憶されている。
次に、データ並べ替え処理部300は、記憶しているデータを、FIFOバッファにおける先出し順序で読み出して出力する。具体的には、データ並べ替え処理部300は、データ記憶位置302a〜302hのそれぞれに記憶されている、データ組D1’〜D8’を、D1’、D2’、D3’、D4’、D5’、D6’、D7’、D8’、の順序で読み出して出力する。
すなわち、第1のデータ並べ替え処理部14に相当するデータ並べ替え処理部300は、書き込みアドレス53に任意に指定可能な所望の順番で書き込みアドレスを与えることにより、処理サイクルの移動に望ましい順番でデータを入力することができる。例えば、書き込みアドレス53に、アドレス8、1、2、3、4、5、6、7、の順番で書き込みアドレスを与えた場合、データ並べ替え処理部300は、データ組D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8の順番で入力したデータを、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D1の順番で入力されたものとして処理する。
この場合、データ並べ替え処理部300の入力信号X (k)に対して、データ並べ替え処理部300の出力信号X'(k)は、以下のようになる。
X'(k)=X(k+8) (0≦k<56 の場合)
X(k+8−64) (56≦k<64 の場合)
周波数領域の信号X(k)に、低周波数の方向に周波数番号kの値について8だけ周波数オフセットが付加された周波数領域の信号X'(k)は、以下の通りである。
X'(k)=X(k+8) (0≦k<24 の場合)
0 (24≦k<32 の場合)
X(k+8) (32≦k<56 の場合)
X(k+8−64) (56≦k<64 の場合)
従って、周波数領域の信号X'(k)を生成するために、新たに異なるサイクル間での信号の移動が必要なく、新たにデータの並べ替えのための回路を必要としない。すなわち、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)の周波数スペクトルを、周波数番号kの値について8だけ低周波数の方向に移動させるため、望ましい信号の出力順序が実現される。
一方、第2のデータ並べ替え処理部12、第3のデータ並べ替え処理部15に相当するデータ並べ替え処理部100は、記憶されているデータを、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、の順番、すなわち図1の逐次順序で出力する。
(第2の実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では、IFFT装置20は、周波数オフセット設定54を用いて順序を指定することによって、周波数スペクトルの移動等のための、処理サイクルの移動の実現に望ましい順序でデータを入力することができる。従って、FFT装置10の出力順序に対応して、入力に対する新たな並べ替え手段を必要としない。
また、任意の順序で入力される入力データに対応するために、追加すべき回路は、書き込みアドレス生成部42のみであり、回路規模としては非常に小さい。
従って、前段の処理を含め、全体としての回路規模、及び消費電力の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、IFFT処理を例として説明したが、FFTにおいても同様である。すなわち、本実施形態の制御方法をFFT処理装置に適用して、FFT処理の前段の処理内容を考慮して入力信号の入力順序を最適化すれば、FFT処理を高速化することができる。
なお、FFT処理に本実施形態の方法を適用する場合は、本実施形態における「周波数オフセット量」ではなく、時間的な移動量である「時間オフセット量」がFFT処理へのデータの入力順序を指定する。このように、本実施形態では、周波数又は時間の「移動量」に応じて、それぞれIFFT処理、FFT処理へのデータの入力順序が変更される。
(第3の実施形態)
FFT装置10において、第2のデータ並べ替え処理部12に改造を加えることによって、第3のデータ並べ替え処理部13は省略することができる。FFT装置10から第3のデータ並べ替え処理部13を除いたFFT装置30の構成を、図9を参照して説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るFFT装置30の構成例を示すブロック図である。FFT装置30は、図14に示されたFFTのデータフローと同様のデータフローで、2段階の基数8のバタフライ処理に分解された64ポイントFFTを、パイプライン回路方式によって処理する。FFT装置30は、時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・ ,N−1)が入力されると、x(n)をFFT処理によりフーリエ変換して周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,N−1)を生成し、出力する。ここで、NはFFTブロックサイズを表す正整数である。
図9に示したFFT装置30を用いて、8データ並列で64ポイントFFT処理を行う場合を例として説明する。FFT装置30は、時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・ ,63)が入力されると、FFT処理によりフーリエ変換した周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)を生成して出力する。入力データx(n)は、8データずつ8サイクルの期間に、図2に示す順序で入力され、合計で64個のデータx(n)が入力される。
一方、出力データX(k)は、8データずつ8サイクルの期間に、例えば図10に示す順序(以降、「任意データ組ビットリバース順序」という。)で、合計で64個が出力される。
図10における各行qs(i)は、次段のiデータ目に入力されるデータを示す。各データ組に含まれる8個の数字は、FFTのポイントのうちの1個を特定する識別情報であり、具体的にはx(k)の添え字kの値である。
具体的には、各サイクルにおいて、以下のデータが出力される。
1サイクル目:
データ組Q8を構成するX(7),X(15),・・・,X(63)の8データを出力される。
2サイクル目:
データ組Q1を構成するX(0),X(8),・・・,X(56)の8データを出力される。
3サイクル目:
データ組Q2を構成するX(1),X(9),・・・,X(57)の8データを出力される。
4サイクル目:
データ組Q3を構成するX(2),X(10),・・・,X(58)の8データを出力される。
5サイクル目:
データ組Q4を構成するX(3),X(11),・・・,X(59)の8データを出力される。
6サイクル目:
データ組Q5を構成するX(4),X(12),・・・,X(60)の8データを出力される。
7サイクル目:
データ組Q6を構成するX(5),X(13),・・・,X(61)の8データを出力される。
8サイクル目:
データ組Q7を構成するX(6),X(14),・・・,X(62)の8データを出力される。
すなわち、周波数スペクトル移動後の信号X'(k)は、kの値に従って以下のように出力される。
X'(0),X'(8),・・・,X'(56): 1サイクル目
X'(1),X'(9),・・・,X'(57): 2サイクル目
X'(2),X'(10),・・・,X'(58):3サイクル目
X'(3),X'(11),・・・,X'(59):4サイクル目
X'(4),X'(12),・・・,X'(60):5サイクル目
X'(5),X'(13),・・・,X'(61):6サイクル目
X'(6),X'(14),・・・,X'(62):7サイクル目
X'(7),X'(15),・・・,X'(63):8サイクル目
このとき、以下の関係が成り立つ。
X'(k)=X(k−1+64) (0≦k<1 の場合)
X(k−1) (1≦k<64 の場合)
周波数領域の信号X(k)に、高周波数の方向に周波数番号kの値について1だけ周波数オフセットが付加された周波数領域の信号X'(k)は、以下の通りである。
X'(k)=X(k−1+64) (0≦k<1 の場合)
X(k−1) (1≦k<32 の場合)
0 (32≦k<33 の場合)
X(k−1) (33≦k<64 の場合)
従って、周波数領域の信号X'(k)を生成するために、新たに異なるサイクル間での信号の移動が必要なく、新たにデータの並べ替えのための回路を必要としない。すなわち、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)の周波数スペクトルを、周波数番号kの値について1だけ高周波数の方向に移動させるため、望ましい信号の出力順序が実現される。
このように、処理サイクルの移動を実現するためのFFT回路の出力の順序を、周波数オフセット設定52に従って制御することができる。
FFT装置30は、第1のデータ並べ替え処理部11、第1のバタフライ演算処理部21、第2のデータ並べ替え処理部16、ひねり乗算処理部31、第2のバタフライ演算処理部22、及び読み出しアドレス生成部43を備える。FFT装置30において、FFT装置10と同一の構成には同一の符号を付加し、詳細な説明は省略する。FFT装置30は、第1のデータ並べ替え処理、第1のバタフライ演算処理、第2のデータ並べ替え処理、ひねり乗算処理、及び第2のバタフライ演算処理を、パイプライン処理する。
FFT装置30は、FFT装置10の構成から第3のデータ並べ替え処理部13を除いた構成をもつ。FFT装置10における第3のデータ並べ替え処理部13が、読み出しアドレス51を参照して行っていた並べ替え処理は、FFT装置30では、第2のデータ並べ替え処理部16が行う。すなわち、第2のデータ並べ替え処理部16は、読み出しアドレス55に基づいて、FFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。さらに、第2のデータ並べ替え処理部16は、上記の並べ替えに加えて、FFT装置30の出力X(k)の並べ替え処理を行う。この並べ替えによって、例えば、前述の周波数スペクトルの移動を実現するための、出力X(k)の処理サイクルの移動等が可能となる。
具体的には、第2のデータ並べ替え処理部16は、第1のバタフライ演算処理部21が図2の逐次順序で出力するデータを、ひねり乗算処理部31に入力する順序である図10に示す任意データ組ビットリバース順序に並べ替える。
第2のデータ並べ替え処理部16は、図6に示したデータ並べ替え処理部200と同様の構成で実現することができる。
ひねり乗算処理部31、及び第2のバタフライ演算処理部22は、データ組間の順序を変更しないため、第2のバタフライ演算処理部22は、FFT処理結果X(k)を、図10の任意データ組ビットリバース順序で出力する。
(第3の実施の形態の効果)
以上のように、本実施形態では、FFT装置30は、周波数オフセット設定56を用いて順序を指定することによって、任意の順序でデータを出力することができる。
例えば、FFT装置30の後段において、出力データX(k)(k=0,1,・・・,N−1)に対して、周波数オフセットを補償するためのスペクトル移動を実現するため、FFT回路の出力の順序を周波数オフセット量に応じて出力することができる。その結果、出力に対する新たな並べ替えを行うための回路の追加を必要としない。
また、出力データを出力する順序を指定可能とするために、追加すべき回路は、読み出しアドレス生成部43のみであり、回路規模としては非常に小さい。
従って、後段の処理を含め、全体としての回路規模、及び消費電力の増大を抑制することができる。
さらに、FFT装置10と比較して、第3のデータ並べ替え処理部13を省略することができる。その結果、回路規模、及び消費電力をさらに削減することができる。
なお、本実施形態では、FFT処理を例として説明したが、IFFTにおいても同様である。すなわち、本実施形態の制御方法をIFFT処理装置に適用して、IFFT処理の後段の処理内容を考慮して処理結果の出力順序を最適化すれば、IFFT処理の後段の処理を高速化することができる。
なお、IFFT処理に本実施形態の方法を適用する場合は、本実施形態における「周波数オフセット量」ではなく、時間的な移動量である「時間オフセット量」でIFFT処理の結果の出力順序を指定する。このように、本実施形態では、周波数又は時間の「移動量」に応じて、それぞれFFT処理、IFFT処理の結果の出力順序が変更される。
(第4の実施形態)
第3の実施形態とは逆に、FFT/IFFT処理の前段の処理結果を、任意の順序で、FFT/IFFT処理装置に入力することもできる。そのため、例えば、周波数スペクトルの移動等、処理サイクルの移動が必要な処理を行う処理装置に、その処理にとって望ましい順序で、FFT/IFFT処理の前段の処理結果を入力することができる。この場合は、入力された前段の処理結果を、FFT/IFFT処理に適した順序に並べ替えることが、FFT/IFFT処理の高速化や、回路規模及び消費電力の増加の抑制のために有効である。
第4の実施形態では、処理サイクルの移動の実現に望ましい順序である任意データ組ビットリバース順序に対応して動作するIFFT装置について説明する。
図11は、本発明の第4の実施形態に係るIFFT装置40の構成例を示すブロック図である。IFFT装置40は、図14に示されたFFTのデータフローと同様のデータフローで、2段階の基数8のバタフライ処理に分解された64ポイントIFFTを、パイプライン回路方式によって処理する。IFFT装置40は、FFT装置30によりフーリエ変換された周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,N−1)が入力されると、X(k)をフーリエ逆変換により時間領域のデータy(n)(n=0,1,・・・ ,N−1)を生成し、出力する。ここで、NはIFFTブロックサイズを表す正整数である。
図7において、IFFT装置40は、8データ並列で64ポイントIFFT処理を行う。IFFT装置40は、FFT装置30の出力と同様の、図10に示す任意データ組ビットリバース順序で入力X(k)が入力される。そして、IFFT装置40は、図2に示す逐次順序で出力y(n)を出力する。
IFFT装置40は、第1のバタフライ演算処理部21、第1のデータ並べ替え処理部17、ひねり乗算処理部31、第2のバタフライ演算処理部22、第2のデータ並べ替え処理部15、及び書き込みアドレス生成部44を備える。IFFT装置40において、IFFT装置20と同一の構成には同一の符号を付加し、詳細な説明は省略する。IFFT装置40は、第1のバタフライ演算処理、第1のデータ並べ替え処理、ひねり乗算処理、第2のバタフライ演算処理、及び第2のデータ並べ替え処理を、パイプライン処理する。
IFFT装置40は、IFFT装置20の構成から第1のデータ並べ替え処理部14を除いた構成をもつ。IFFT装置20における第1のデータ並べ替え処理部14が、書き込みアドレス53を参照して行っていた並べ替え処理は、IFFT装置40では、第2のデータ並べ替え処理部17が行う。すなわち、第2のデータ並べ替え処理部17は、書き込みアドレス57に基づいて、IFFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。さらに、第2のデータ並べ替え処理部17は、上記の並べ替えに加えて、任意データ組逐次順序でデータを入力するための並べ替え処理を行う。
具体的には、第2のデータ並べ替え処理部17は、第1のバタフライ演算処理部21が図4の任意データ組逐次順序で出力するデータを、第2のバタフライ演算処理部22に入力する順序である図3のビットリバース順序に並べ替える。
第2のデータ並べ替え処理部17は、図8に示したデータ並べ替え処理部300と同様の構成で実現することができる。
(第4の実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では、IFFT装置40は、周波数オフセット設定58を用いて順序を指定することによって、周波数スペクトルの移動等のための処理サイクルの移動の実現に望ましい順序でデータを入力することができる。従って、FFT装置30の出力順序に対応して、入力に対する新たな並べ替え手段を必要としない。
また、任意の順序で入力される入力データに対応するために、追加すべき回路は、書き込みアドレス生成部44のみであり、回路規模としては非常に小さい。
従って、前段の処理を含め、全体としての回路規模、及び消費電力の増大を抑制することができる。
さらに、IFFT装置20と比較して、第1のデータ並べ替え処理部14を省略することができる。その結果、回路規模、及び消費電力をさらに削減することができる。
なお、本実施形態では、IFFT処理を例として説明したが、FFTにおいても同様である。すなわち、本実施形態の制御方法をFFT処理装置に適用して、FFT処理の前段の処理内容を考慮して入力信号の入力順序を最適化すれば、FFT処理を高速化することができる。
FFT処理に本実施形態の方法を適用する場合は、本実施形態における「周波数オフセット量」ではなく、時間的な移動量である「時間オフセット量」でFFT処理へのデータの入力順序を指定する。このように、本実施形態では、周波数又は時間の「移動量」に応じて、それぞれIFFT処理、FFT処理へのデータの入力順序が変更される。
以上の説明から明らかなように、本発明の高速フーリエ変換装置の特徴は、FFT/IFFTの変換前、又は変換後に、処理サイクルの移動の実現に望ましい任意の順序へのデータの並べ替えを行うことができる点にある。それによって、データ並べ替え後の処理の高速化が可能となる。FFT/IFFTが、複数の段階の処理に分けて行われるときは、データの並べ替えは、ある段階の処理と次の段階の処理との間に行われてもよい。
図12A,図12B,図12Cは、本発明の高速フーリエ変換装置が備える必須の構成を示すブロック図である。
高速フーリエ変換装置60は、フーリエ変換部61、及びデータ並べ替え処理部62を備える。フーリエ変換部61は、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行って、複数の出力データを生成し、第1の順序で出力する。データ並べ替え処理部62は、第1の順序で出力された複数の第1の出力データを、移動量設定に基づいて第2の順序に並べ替える。このように、高速フーリエ変換装置60は、フーリエ変換後に、データの並べ替えを行う。なお、「移動量」は、フーリエ変換部61が高速フーリエ変換を行うときは「周波数オフセット」であり、逆高速フーリエ変換を行うときは「時間オフセット」である。
高速フーリエ変換装置70は、フーリエ変換部72、及びデータ並べ替え処理部71を備える。データ並べ替え処理部71は、第3の順序で入力される複数の入力データを、移動量設定に基づいて第4の順序に並べ替える。フーリエ変換部72は、第4の順序に並べ替えられた複数の入力データに対して、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う。このように、高速フーリエ変換装置70は、フーリエ変換前に、データの並べ替えを行う。
高速フーリエ変換装置80は、処理部81、82、及びデータ並べ替え処理部831を備える。高速フーリエ変換装置80は、処理部81、82を用いて、2段階に分けて、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う。処理部81は、複数の中間データを生成し、第5の順序で出力する。データ並べ替え処理部83は、第5の順序で入力される複数の中間データを、順序設定に基づいて第6の順序に並べ替える。処理部82は、第6の順序に並べ替えられた複数の中間データに対して、所定の処理を行い、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換結果の出力データを生成する。このように、高速フーリエ変換装置80では、データの並べ替えは、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換の、処理の途中の段階で行われる。
(第5の実施形態)
図13は、本発明の第5の実施形態におけるデジタルフィルタ回路400の構成例を示すブロック図である。デジタルフィルタ回路400は、FFT回路413、IFFT回路414、データシフト回路415、及びフィルタ回路421、を備える。
デジタルフィルタ回路400は、時間領域における複素数信号
x(n)=r(n)+js(n) ・・・(1)
を入力する。
FFT回路413は、入力された複素数信号x(n)を、FFTにより周波数領域の複素数信号431
X(k)=A(k)+jB(k) ・・・(2)
に変換する。
ここで、nは時間領域上の信号サンプル番号を示す0≦n≦N−1の整数、NはFFTの変換サンプル数を示す0<Nの整数、kは周波数領域上の周波数番号を示す0≦k≦N−1の整数である。
データシフト回路415は、サイクル移動量信号444に基づいて、入力された複素数信号431の出力サイクルを移動させて複素数信号432として出力する。また、データシフト回路415は、サイクル移動量信号444に基づいて、入力された複素数信号431の一部を値”0”に置き換えて、複素数信号432として出力する。
具体的には、データシフト回路415は、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,N−1)(複素数信号431)の入力サイクルが、移動量D(Dは整数)だけシフトされた出力サイクルで、周波数領域の信号X'(k)(k=0,1,・・・,N−1)(複素数信号432)を出力する。データシフト回路415は、Dの符号に従って、信号X'(k)がそれぞれ以下の通りとなるように、出力サイクルの移動、及び値”0”への置き換えを行う。
1)D>0の場合(高周波数方向へサイクルをシフト)
X'(k)=X(k−D+N) (0≦k<D のとき)
X(k−D) (D≦k<N/2 のとき)
0 (N/2≦k<N/2+D のとき)
X(k−D) (N/2+D≦k<N のとき)
2)D<0の場合(低周波数方向へサイクルをシフト)
X'(k)=X(k−D) (0≦k<N/2+D のとき)
0 (N/2+D≦k<N/2 のとき)
X(k−D) (N/2≦k<N+D のとき)
X(k−D−N) (N+D≦k<N のとき)
3)D=0の場合(シフトなし)
X'(k)=X(k) (0≦k<N)
次に、フィルタ回路421は、データシフト回路415が複素数信号432として出力したX(k)に対して、フィルタ係数信号445によって入力されるフィルタ係数C1(k)を用いて、複素数乗算による複素数フィルタ処理を行う。具体的には、フィルタ回路421は、0≦k≦N−1の周波数番号kのそれぞれについて、複素数信号
X'(k)=X(k)×C1(k) ・・・(3)
を計算して、複素数信号433として出力する。
次に、IFFT回路414は、0≦k≦N−1の周波数番号kのそれぞれについて、入力された複素数信号433に対して、IFFTにより時間領域の複素数信号x"(n)を生成して出力する。
FFT回路413の実現方法として、本発明の第1の実施形態に係るFFT回路10を使用することができる。同様に、IFFT回路414の実現方法として、本発明の第2の実施形態におけるIFFT回路20を使用することができる。
あるいは、FFT回路413の実現方法として、本発明の第3の実施形態におけるFFT回路20を使用することができる。同様に、IFFT回路414の実現方法として、本発明の第4の実施形態におけるIFFT回路40を使用することができる。
以上のように、デジタルフィルタ回路400は、時間領域の入力信号をFFT変換して周波数領域の複素数信号を生成する。そして、デジタルフィルタ回路400は、周波数領域の複素数信号をデータシフト回路415により、サイクル移動量信号444に基づいて信号データの出力サイクルのシフト処理を行う。そして、フィルタ回路421によって所定のフィルタ処理を行い、その結果をIFFT回路414によって時間領域の信号に変換する。
(第5の実施形態の効果)
以上のように、本実施形態によれば、周波数領域の複素数信号をデータシフト回路により、サイクル移動量の設定値に基づいて信号データのシフト処理を行うことで、処理サイクルの移動を実現する。これにより、周波数オフセットの付加等、処理サイクルの移動が必要な処理の高速化が実現される。
さらに、FFT回路、IFFT回路の実現に、それぞれ、本発明の第1の実施形態に係るFFT回路10、本発明の第2の実施形態に係るIFFT回路20を使用することができる。あるいは、FFT回路、IFFT回路の実現に、それぞれ、本発明の第3の実施形態に係るFFT回路30、及び本発明の第4の実施形態に係るIFFT回路40を使用することができる。前述のように、本発明の実施形態に係るFFT回路、IFFT回路は、それぞれ、FFT処理、IFFT処理を行うための回路規模や消費電力の削減することができる。この場合、データシフト回路415は、異なるサイクルの間での信号データの並べ替えが不要なので、従って、本発明の実施形態に係るFFT回路又はIFFT回路をフィルタ処理に用いることによって、フィルタ処理を行うための回路規模や消費電力を削減することができるという効果がある。
第1から第5の実施形態では、FFT、IFFT、共役複素数の生成及び合成、フィルタ係数の算出、フィルタ処理等、各処理は、すべて個別の回路等の構成要素によって処理されることが想定されている。しかし、各実施形態の処理は、所定の装置が備えるコンピュータ、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等を用いたソフトウェアによって実行されてもよい。すなわち、各処理を行うコンピュータプログラムは、DSP(図示なし)によって読み込まれ、実行される。
例えば、データの並べ替え処理を、プログラムを用いて行ってもよい。すなわち、DSPとメモリを用いて、メモリへのデータの書き込み及びメモリからのデータの読み出しをプログラムによって制御することによって、データの並べ替え処理を行ってもよい。
さらに、第1、第3の実施形態ではFFT処理を、第2、第4の実施形態ではIFFT処理を、プログラムを用いて行ってもよい。第5の実施形態では、FFT処理、データシフト処理、フィルタ処理、IFFT処理を、プログラムを用いて行ってもよい。
以上のように、プログラムを用いて各処理を行っても、上述の実施形態の処理と同内容の処理を行うことができる。 なお、本プログラムは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等、非一時的な媒体に格納されてもよい。
なお、以上の実施形態は各々他の実施形態と組み合わせることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行って、複数の第1の出力データを生成し、第1の順序で出力する第1の変換手段と、前記第1の順序で出力された前記複数の第1の出力データを、第1の移動量に基づく出力順序設定に従って第2の順序に並べ替える第1のデータ並べ替え処理手段と、を備える高速フーリエ変換装置。
(付記2)
前記第1の移動量は、前記第1の変換手段が高速フーリエ変換を行うときは周波数の移動量であり、前記第1の変換手段が逆高速フーリエ変換を行うときは時間の移動量であることを特徴とする付記1に記載の高速フーリエ変換装置。
(付記3)
前記第1の変換処理手段は、バタフライ演算処理を行い、前記第1の順序で前記複数の第1の出力データを出力するバタフライ演算処理手段を含み、前記第1のデータ並べ替え処理手段は、前記バタフライ演算処理後の前記複数の第1のデータを前記第2の順序に並べ替えることを特徴とする付記1又は2に記載の高速フーリエ変換装置。
(付記4)
前記第1のデータ並べ替え処理手段は、前記複数の第1の出力データを記憶する第1の記憶手段と、前記出力順序設定に基づいて、前記第1の記憶手段からの前記複数の第1の出力データの読み出しアドレスを生成する読み出しアドレス生成手段とを備え、前記複数の第1の出力データを前記第1の順序で記憶し、前記第2の順序で読み出すことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の高速フーリエ変換装置。
(付記5)
前記複数の第1の出力データをX(k)(kは0≦k≦N−1の整数、NはN>0の高速フーリエ変換又は逆高速フーリエのポイント数)とするとき、前記第1のデータ並べ替え処理手段は、前記出力設定が指定する順序で出力することを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の高速フーリエ変換装置。
(付記6)
第3の順序で入力される複数の第2の入力データを、第2の移動量に基づく入力順序設定に従って第4の順序に並べ替える第2のデータ並べ替え処理手段と、前記第4の順序に並べ替えられた前記複数の第2の入力データに対して、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う第2の変換手段と、を備える高速フーリエ変換装置。
(付記7)
前記第2の移動量は、前記第2の変換手段が高速フーリエ変換を行うときは時間の移動量であり、前記第2の変換手段が逆高速フーリエ変換を行うときは周波数の移動量であることを特徴とする付記6に記載の高速フーリエ変換装置。
(付記8)
前記第2の変換手段は、バタフライ演算処理を行うバタフライ演算処理手段を含み、前記第2のデータ並べ替え処理手段は、前記第4の順序で前記バタフライ演算処理手段に前記複数の第2の入力データを入力することを特徴とする付記6又は7に記載の高速フーリエ変換装置。
(付記9)
前記第2のデータ並べ替え処理手段は、前記複数の第2の入力データを記憶する第2の記憶手段と、前記入力順序設定に基づいて、前記第2の記憶手段への前記複数の第2の入力データの書き込みアドレスを生成する書き込みアドレス生成手段とを備え、前記複数の第2の入力データを前記第3の順序で記憶し、前記第4の順序で読み出すことを特徴とする付記6乃至8のいずれかに記載の高速フーリエ変換装置。
(付記10)
前記複数の第1の入力データをX(k)(kは0≦k≦N−1の整数、NはN>0の高速フーリエ変換又は逆高速フーリエのポイント数)とするとき、前記第2のデータ並べ替え処理手段は、前記入力設定が指定する順序で前記バタフライ演算処理手段に入力することを特徴とする付記6乃至9のいずれかに記載の高速フーリエ変換装置。
(付記11)
付記1又は6に記載の高速フーリエ変換装置を含むフィルタ装置。
(付記12)
高速フーリエ変換若しくは逆高速フーリエ変換により生成された複数の出力データの、第1の移動量設定に基づく出力順序設定に従った並べ替え、又は前記高速フーリエ変換若しくは前記逆高速フーリエ変換の複数の入力データの、第2の移動量設定に基づく入力順序設定に従った並べ替えを行う高速フーリエ変換方法。
(付記13)
高速フーリエ変換装置が備えるコンピュータを、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う手段、及び前記高速フーリエ変換若しくは前記逆高速フーリエ変換により生成された複数の出力データの、第1の移動量設定に基づく出力順序設定に従って並べ替える並べ替え手段、又は前記高速フーリエ変換若しくは前記逆高速フーリエ変換の複数の入力データの、第2の移動量設定に基づく入力順序設定に従って並べ替える並べ替え手段として機能させるための高速フーリエ変換プログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年12月13日に出願された日本出願特願2013−258271を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10、30 FFT装置
20、40 IFFT装置
11、12、13、14、15、16、17 データ並べ替え処理部
21、22 バタフライ演算処理部
31 ひねり乗算処理部
41、43 読み出しアドレス生成部
42、44 書き込みアドレス生成部
51、55 読み出しアドレス
52、56 周波数オフセット設定
53、57 書き込みアドレス
54、58 周波数オフセット設定
60、70、80 高速フーリエ変換装置
61、72 フーリエ変換部
62、71、83 データ並べ替え処理部
81、82 処理部
100、200、300 データ並べ替え処理部
101a〜101h データ記憶位置
102a〜102h データ読み出し位置
201a〜201h データ記憶位置
301a〜301h データ記憶位置
400 デジタルフィルタ回路
413 FFT回路
414 IFFT回路
415 データシフト回路
421 フィルタ回路
431〜433 複素数信号
444 サイクル移動量信号
445 フィルタ係数信号
500 データフロー
501 データ並べ替え処理
502、503 バタフライ演算処理
504 ひねり演算処理
505 部分データフロー
600 FFT装置
601 FFT部
602 データ並べ替え処理部

Claims (9)

  1. 高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行って、複数の第1の出力データを生成し、第1の順序で出力する第1の変換手段と、
    前記第1の順序で出力された前記複数の第1の出力データを、第1の移動量に基づく出力順序設定に従って第2の順序に並べ替える第1のデータ並べ替え処理手段と、
    を備え
    前記第1の移動量は、前記第1の変換手段が高速フーリエ変換を行うときは周波数の移動量であり、前記第1の変換手段が逆高速フーリエ変換を行うときは時間の移動量であ
    高速フーリエ変換装置。
  2. 前記第1の変換手段は、バタフライ演算処理を行い、前記第1の順序で前記複数の第1の出力データを出力するバタフライ演算処理手段を含み、
    前記第1のデータ並べ替え処理手段は、前記バタフライ演算処理後の前記複数の第1のデータを前記第2の順序に並べ替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の高速フーリエ変換装置。
  3. 前記第1のデータ並べ替え処理手段は、
    前記複数の第1の出力データを記憶する第1の記憶手段と、前記移動量設定に基づいて、前記第1の記憶手段からの前記複数の第1の出力データの読み出しアドレスを生成する読み出しアドレス生成手段とを備え、
    前記複数の第1の出力データを前記第1の順序で記憶し、前記第2の順序で読み出すこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の高速フーリエ変換装置。
  4. 前記複数の第1の出力データをX(k)(kは0≦k≦N−1の整数、NはN>0の高速フーリエ変換又は逆高速フーリエのポイント数)とするとき、前記第1のデータ並べ替え処理手段は、前記出力設定が指定する順序で出力すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の高速フーリエ変換装置。
  5. 第3の順序で入力される複数の第2の入力データを、第2の移動量に基づく入力順序設定に従って第4の順序に並べ替える第2のデータ並べ替え処理手段と、
    前記第4の順序に並べ替えられた前記複数の第2の入力データに対して、高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う第2の変換手段と、
    を備え
    前記第2の移動量は、前記第2の変換手段が高速フーリエ変換を行うときは時間の移動量であり、前記第2の変換手段が逆高速フーリエ変換を行うときは周波数の移動量である高速フーリエ変換装置。
  6. 前記第2の変換手段は、バタフライ演算処理を行うバタフライ演算処理手段を含み、前記第2のデータ並べ替え処理手段は、前記第4の順序で前記バタフライ演算処理手段に前記複数の第2の入力データを入力することを特徴とする請求項5に記載の高速フーリエ変換装置。
  7. 前記第2のデータ並べ替え処理手段は、前記複数の第2の入力データを記憶する第2の記憶手段と、前記入力順序設定に基づいて、前記第2の記憶手段への前記複数の第2の入力データの書き込みアドレスを生成する書き込みアドレス生成手段とを備え、前記複数の第2の入力データを前記第3の順序で記憶し、前記第4の順序で読み出すことを特徴とする請求項5又は6に記載の高速フーリエ変換装置。
  8. 請求項1又は5に記載の高速フーリエ変換装置を含むデジタルフィルタ装置。
  9. 高速フーリエ変換装置が備えるコンピュータを、
    高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う手段、及び
    前記高速フーリエ変換若しくは前記逆高速フーリエ変換により生成された複数の出力データの、第1の移動量設定に基づく出力順序設定に従って並べ替える並べ替え手段、又は前記高速フーリエ変換若しくは前記逆高速フーリエ変換の複数の入力データの、第2の移動量設定に基づく入力順序設定に従って並べ替える並べ替え手段
    として機能させ
    前記第1の移動量は、前記コンピュータを前記高速フーリエ変換を行う手段として機能させるときは周波数の移動量であり、前記コンピュータを前記逆高速フーリエ変換を行う手段として機能させるときは時間の移動量である、
    高速フーリエ変換プログラム。
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