JP6451527B2 - ミニエンバイロメント装置 - Google Patents

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Description

本発明はミニエンバイロメント装置に関する。特に、半導体ウェーハ格納容器内部をより確実且つ迅速に除電することのできるミニエンバイロメント装置に関する。
空気中の塵などの微小パーティクルによる半導体ウェーハへの汚染対策のため、従来、半導体ウェーハの製造工程はクリーンルーム内で行われてきた。半導体デバイスの高集積化が進む近年では、汚染対策は更に厳しくなってきている。
近年では、クリーンルーム方式として、工場全体を高清浄域にするダウンフロー方式から、小さな空間内を周囲の清浄度より著しく高い局所的清浄環境を設置するミニエンバイロンメント(局所クリーン環境)方式が主流となってきている。このミニエンバイロメント方式では、例えば、SEMIスタンダードで標準化されるFOUP(Front Opening Unified Pod)やFOSB(Front Opening Sipping Box)等と呼ばれる半導体ウェーハの搬送用や保管用の半導体ウェーハ格納容器が用いられる。半導体ウェーハ格納容器は一般的にポリカーボネート樹脂等で形成されるため帯電しやすく、内部に格納される半導体ウェーハも帯電しやすいという問題がある。
このようなミニエンバイロメント方式に用いる装置として、特許文献1には、移載室の内側の開口部の近傍に、開口部に向けてイオンエアを放出するイオナイザが設けられたミニエンバイロメント装置が記載されている。特許文献1によると、イオナイザを移載室の開口部近傍に設置することで、半導体ウェーハ格納容器内の静電気を除電することができ、半導体ウェーハ格納容器内に格納された、帯電した半導体ウェーハも除電することができる、とされる。
特開2010−165741号公報
しかしながら、特許文献1に記載のミニエンバイロメント装置では、半導体ウェーハ格納容器内に格納される半導体ウェーハの除電は不十分であり、また、半導体ウェーハ格納容器内を除電できたとしても長時間を要するものであった。半導体ウェーハの帯電は、静電気の放電による半導体ウェーハの劣化、ならびに、半導体ウェーハを搬送する搬送機構の誤動作および故障の原因となるため、半導体ウェーハ格納容器内部をより確実且つ迅速に除電することのできるミニエンバイロメント装置が求められる。
そこで本発明は、半導体ウェーハ格納容器内部をより確実且つ迅速に除電することのできるミニエンバイロメント装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記諸目的を達成すべく鋭意検討を行ったところ、ミニエンバイロメント装置の移載室の天井部に設けられたファンフィルタユニットによる清浄空気の流れ方向にまず着目した。
ここで、図1は、従来技術に係るミニエンバイロメント装置200の要部を概略的に示す模式断面図である。ミニエンバイロメント装置200は、半導体ウェーハWを開閉蓋によって密閉保管し、半導体ウェーハWを搬出入するための開閉部Aが設けられた半導体ウェーハ格納容器10と、内部が清浄状態に維持される移載室20と、移載室20内に設けられ、半導体ウェーハWを半導体ウェーハ格納容器10から取り出して移載室20内部に搬送する搬送機構30を有する。そして、移載室20の側壁の一部が、半導体ウェーハ格納容器10を載置する載置台L、および、開閉部Aに連通する開口部Aを閉塞可能な閉塞機構Lを備えるロードポートLによって構成され、また、移載室20の前記側壁の内面に閉塞機構Lが位置する。さらに、移載室20内の上方から下方に気流を生成するファンフィルタユニット22(以下、「FFU22」と略記する。)が移載室20の天井部に設けられ、FFU22には、イオナイザ24が設置されている。
詳細を実施例において後述するが、従来技術に係るミニエンバイロメント装置200の気流の方向を、本発明者はシミュレーションおよび実験によって検討した。すると、図1の矢印Fに示すように、FFU22から発生する気流Fは、半導体ウェーハ格納容器10の移載室20内全体で見れば上方から下方に流れる。しかしながら、半導体ウェーハ格納容器10内に流れ込む気流Fは、底面側から上面側に回り込み、さらに半導体ウェーハ格納容器10内への流出入の風速が比較的小さいことが本発明者らにより確認された。さらに、除電効果を実験的に確認したところ、ミニエンバイロメント装置200では、半導体ウェーハ格納容器10内はほとんど除電されないことが確認された。また、特許文献1に開示されているように、ミニエンバイロメント装置200において、イオナイザ24を開口部A近傍に設置変更しても、除電の改善効果は見られるものの、不十分であることが確認された。
本発明者らは、半導体ウェーハ格納容器内に気流が十分に流出入できていないために、イオナイザにより発生したイオンも半導体ウェーハ格納容器内に十分に流れ込まず、その結果、半導体ウェーハ格納容器内の除電が不十分であると考えた。そこで、移載室の開口部近傍の所定の位置に整流板を設け、且つ、イオナイザを整流板に取り付けることを着想した。その結果、半導体ウェーハ格納容器内部をより確実且つ迅速に除電できることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
本発明のミニエンバイロメント装置は、半導体ウェーハを開閉蓋によって密閉保管し、該半導体ウェーハを搬出入するための開閉部が設けられた半導体ウェーハ格納容器と、内部が清浄状態に維持される移載室と、該移載室内に設けられ、前記半導体ウェーハを前記半導体ウェーハ格納容器から取り出して前記移載室内部に搬送する搬送機構と、を有し、前記移載室の側壁の一部が、前記半導体ウェーハ格納容器を載置する載置台、および、前記開閉部に連通する開口部を閉塞可能な閉塞機構を備えるロードポートによって構成され、前記移載室の前記側壁の内面に前記閉塞機構が位置するミニエンバイロメント装置であって、前記移載室内の上方から下方に気流を生成するファンフィルタユニットと、前記移載室および前記半導体ウェーハ格納容器内部を除電するイオンを発生させるイオナイザと、前記開口部上方に位置し、前記開口部から間隔を置き、かつ、前記開口部に向けて傾斜設置された整流板と、が前記移載室内に更に設けられ、前記イオナイザは前記整流板に取り付けられることを特徴とする。
また、前記イオナイザは、前記整流板の前記開口部側先端部に取り付けられることが好ましい。
さらに、前記半導体ウェーハはシリコンウェーハであることが好ましい。
本発明によれば、移載室内の適切な位置に整流板およびイオナイザを設けたので、半導体ウェーハ格納容器内部をより確実且つ迅速に除電することのできるミニエンバイロメント装置を提供することができる。
従来技術に係るミニエンバイロメント装置の概略を示す模式断面図である。 本発明の一実施形態に係るミニエンバイロメント装置の概略を示す模式断面図である。 本発明の一実施形態に係るミニエンバイロメント装置における整流板による気流の方向を示す模式断面図である。 本発明の一実施形態に係るミニエンバイロメント装置における整流板の設置位置を説明するための模式断面図である。 実施例における半導体ウェーハ格納容器内の気流の風速を説明するための模式図であり、(A)は風速の測定点を示す斜視図であり(B)は発明例1の風速を示し、(C)は従来例1の風速を示す。 実施例における整流板およびイオナイザの設置位置を示す模式断面図であり、(A)は発明例2を示し、(B)は従来例2を示し、(C)は比較例1を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図面は、説明の便宜上、半導体ウェーハおよび装置の構成要素の縦横の比率を実際の比率から誇張して示している。また、図面の簡略化のため、構成の要部のみを模式的に示すこととする。例えば、半導体ウェーハWを処理する処理装置が移載室20には連接されるが、本実施形態の要部ではないため図示および説明を省略する。
図2は、本発明に従うミニエンバイロメント装置100の概略を示した模式断面図である。図2に示すように、本発明の一実施形態に従うミニエンバイロメント装置100は、半導体ウェーハWを開閉蓋11によって密閉保管し、半導体ウェーハWを搬出入するための開閉部Aが設けられた半導体ウェーハ格納容器10と、内部が清浄状態に維持される移載室20と、移載室20内に設けられ、半導体ウェーハWを半導体ウェーハ格納容器10から取り出して移載室20内部に搬送する搬送機構30と、を有する。そして、移載室20の側壁の一部が、半導体ウェーハ格納容器10を載置する載置台L、および、開閉部Aに連通する開口部Aを閉塞可能な閉塞機構Lを備えるロードポートLによって構成され、また、移載室20の前記側壁の内面に閉塞機構Lが位置する。
ここで、移載室20内の上方から下方に気流を生成するファンフィルタユニット22(以下、「FFU22」と略記する。)と、移載室20および半導体ウェーハ格納容器10内部を除電するイオンを発生させるイオナイザ24と、開口部Aの上方に位置し、該開口部Aに向けて間隔を置き、かつ、開口部Aに向けて傾斜設置した整流板26と、が移載室20内に更に設けられ、イオナイザ24は整流板26に取り付けられることが、本実施形態に従うミニエンバイロメント装置100の特に特徴となる構成である。かかる構成を有することにより、図2の気流Fに示すように半導体ウェーハ格納容器10内にイオナイザ24より発生したイオンが十分に流れ込むため、本実施形態に従うミニエンバイロメント装置100は、半導体ウェーハ格納容器10内部をより確実且つ迅速に除電することができる。以下、各構成の詳細を説明する。
半導体ウェーハ格納容器10としては、SEMIスタンダードE47.1等に規定されている一般的なFOUPを用いることができ、半導体ウェーハ格納容器10には、半導体ウェーハWを搬出入するための開閉部Aが設けられている。半導体ウェーハ格納容器10を密閉する際には、開閉蓋11により開閉部Aは閉じられる。また、開閉蓋11をロボットアームなどで取り外すことにより開閉部Aが開かれる。なおFOUPは、FOUP内に複数枚(例えば25枚)の半導体ウェーハWを格納し、且つ、半導体ウェーハWを密閉保管することができる。また、FOUPの半導体ウェーハWと接する部分は一般的にポリカーボネート樹脂等で形成されている。
ロードポートLは、半導体ウェーハ格納容器10(FOUP)内の半導体ウェーハWを移載室20に出し入れするインタフェース部となる装置であり、一般的なロードポートを用いることができる。また、FOUPと同様、ロードポートもSEMIスタンダードE154等に規定されている。ロードポートLは、半導体ウェーハ格納容器10を載置する載置台Lを備え、半導体ウェーハ格納容器の開閉部Aに連通する開口部Aを閉塞可能な閉塞機構Lを備える。また、移載室20の側壁の一部がロードポートLによって構成され、移載室20の側壁の内面に閉塞機構Lが位置する。半導体ウェーハWを格納した半導体ウェーハ格納容器10は、天井モノレールや床面走行ロボット等でロードポートLの近くにまで搬送され、次いでロボットアーム等によりロードポートLの載置台Lに載置される。なお、説明の便宜上、図示しないが、移載室20には複数のロードポートが設置されることが一般的であり、ミニエンバイロメント装置100は、複数のロードポートLが設けられていてもよい。
移載室20の内部はFFU22等によって清浄状態に維持される。移載室20の側壁の一部がロードポートLによって構成されるのは前述のとおりである。また、移載室20内部には、半導体ウェーハ格納容器10の開閉部Aに設置される開閉蓋11を開閉し、容器内から半導体ウェーハWを取り出して移載室20内部に搬送する搬送機構30が設けられる。
閉塞機構Lは、例えば上下に昇降するスライド式のポートドアであり、閉塞機構Lによって移載室20内を閉塞して清浄状態に維持することができる。閉塞機構Lが開口部Aを解放し、また、開閉部Aも開放されている場合には、半導体ウェーハ格納容器10および移載室20は連通することとなる。
また、搬送機構30は半導体ウェーハ格納容器10内に格納された半導体ウェーハWを吸着または把持して、半導体ウェーハWを半導体ウェーハ格納容器10内に出し入れするロボットハンド(あるいはロボットアーム)を備える、一般的な搬送ロボット等から構成することができる。
さらに、FFU22は、送風ファンおよび高性能の塵埃フィルタなどから構成される。また、イオナイザ24は、放電用電極に高電圧を印加し、放電用電極と接地電極との間で発生するコロナ放電によって空気を電離し、正イオンおよび負イオンを生成する装置や、フォトイオナイザなどとすることができる。なお、図示しないが、イオナイザ24には高電圧電源に接続する電源ケーブル等が気流Fの方向に影響しない範囲で設けられる。また、上述した移載室20の筐体、閉塞機構L、搬送機構30、FFU22およびイオナイザ24は、通常のミニエンバイロメント装置に用いられている一般的なものを用いることができる。
ここで、本実施形態に従うミニエンバイロメント装置100において、気流Fが移載室20内の上方から開口部Aに流入するように、移載室20の開口部Aの上方に位置し、該開口部Aから間隔を置き、かつ、該開口部Aに向けて傾斜設置された整流板26を設け、且つ、整流板26にイオナイザ24が取り付けられることが特に重要である。図3に概略的に示すように、整流板26を移載室内に設けることで、整流板26を設けない場合(既述の図1参照)とは逆に、半導体ウェーハ格納容器10の上面側から底面側に回り込むように気流Fが流れ込むこととなる。さらに、半導体ウェーハ格納容器10内への流出入の風速も大きくなることが本発明者らのシミュレーションおよび実験によって明らかとなった。以上、本実施形態によるミニエンバイロメント装置100では、イオナイザ24から発生したイオンを気流Fに載せることで、半導体ウェーハ格納容器10内部をより確実且つ迅速に除電することができるのである。
ここで、図4の模式断面図に示すように、整流板26を設置する位置について、開口部Aの上端部からの水平方向の距離をl、高さをh、水平面から傾斜した角度をθとすると、気流Fの方向を図3に示すように半導体ウェーハ格納容器10の上面から底面に流れ込むようにできる限りは何ら限定されるものではないがl、hおよびθの範囲を以下のようにすることができる。すなわち、整流板の形状が図示の平板状である場合には、水平方向の距離lを50mm以上とすることができ、150mm以下とすることが好ましい。この場合、高さhを50mm以上とすることができ、200mm以下とすることが好ましい。さらにこの場合、傾斜角θを、20°以上とすることができ、60°以下とすることが好ましい。また、整流板の形状が図示の平板状である場合、整流板の幅Lを30mm以上とすることができ、100mm以下とすることが好ましい。整流板26の長手方向の長さ(図示せず)は、半導体ウェーハ格納容器10の同方向の長さよりも長ければ十分であるが、図3に示す気流Fの方向とできる限りは、それより短くてもよい。
また、整流板26の形状も図示の平板形状に何ら限定されるものではなく、図3に示す気流Fの方向とできる限りは、半円弧状または湾曲状とすることもできる。なお、整流板26の移載室20への取り付け方は常法に従い設置することができ、図示しないが、例えば移載室20の壁部の一部にV字型の部材等を設置することもできるし、移載室20の梁を利用して設置することもできる。なお、移載室20内での整流板からの粉塵発生を避けるため、昇降器具等を用いずに、移載室20内で接着剤等により固定設置することが好ましい。この場合、搬送機構30による半導体ウェーハWの取出しに整流板26が干渉しないように設置することが肝要である。
イオナイザ24を整流板26に取り付ける位置は、生成するイオンが半導体ウェーハ格納容器10に流れ込むようにする限りは任意であるが、イオナイザ24を、整流板26の開口部A側端部に取り付けることが特に好ましい。また、イオナイザ24を整流板26の上面側に取り付けてもよい。
なお、本実施形態に従うミニエンバイロメント装置100が搬送対象とする半導体ウェーハWは任意である。半導体ウェーハWとしては、例えば、シリコン、化合物半導体(GaAs、GaN、SiC)からなり、その表面にエピタキシャル層を有しないバルクの単結晶ウェーハが挙げられる。また、バルクの単結晶ウェーハ表面にエピタキシャル層を有するエピタキシャルウェーハも半導体ウェーハWの例としてあげることができる。さらに、デバイス素子の形成途上にある、またはデバイス素子が形成された半導体ウェーハも、ミニエンバイロメント装置100の搬送対象である。これらのなかでも、半導体ウェーハWとしてシリコンウェーハ(その表面にシリコンエピタキシャル層が形成されたエピタキシャルシリコンウェーハを含む)を用いることが好ましい。シリコンウェーハには静電気を帯やすいためである。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<実験例1>
(発明例1)
図2に示すミニエンバイロメント装置100を用意した。なお、整流板26の設置位置としては、図4に既述の水平方向の距離lを65mm、高さhを60mm、傾斜角θを、30°とした。また、整流板26の形状を図示のとおり平板状とし、整流板の幅Lを65mmとした。また、整流板26の長手方向の長さを容器半導体ウェーハ格納容器の容器幅よりも大きく400mmとした。さらに、イオナイザ24を整流板26の開口部A側端部に取り付けた。
半導体ウェーハ格納容器10中央の、開口部Aの両端部から半導体ウェーハ格納容器10の内部に鉛直方向に50mm、水平方向に5mmの位置(図5(A)参照)を測定点として設定し、風向風速計を設置して測定点の風速を計測した。また、汎用熱流体解析プログラムを用いて、装置内の気流の流れ方向をシミュレーションした。なお、図2と異なり、3次元風速計設置のため半導体ウェーハWを取り除いている。
図5(B)に示すとおり、発明例1では上方の測定点において、移載室20側から半導体ウェーハ格納容器10内に流出する方向で風速0.25m/sの通風を観測した。また、下方の測定点において、半導体ウェーハ格納容器10の底面側から移載室20下方に流出する方向で風速0.15m/sの通風を観測した。また、シミュレーションの結果、気流は図2の矢印Fに示す方向に流れることが確認された。なお、FFU22の風速を0.60m/sとした。
(従来例1)
発明例1のミニエンバイロメント装置100から整流板26およびイオナイザ24を取り除いた以外は、発明例1と同様のミニエンバイロメント装置を用意した。発明例1と同じ位置に測定点を設定し、発明例1と同様に測定点の風速を計測し、また、装置内の気流の方向をシミュレーションした。
図5(C)に示すとおり、従来例1では上方の測定点において、半導体ウェーハ格納容器10の上面側から移載室20上方に流出する方向で風速0.10m/sの通風を観測した。また、下方の測定点において、移載室20側から半導体ウェーハ格納容器10の底面側方向に流入する方向で風速0.15m/sの通風を観測した。また、シミュレーションの結果、気流は図1の矢印Fに示す方向に流れることが確認された。
以上のことから、従来例1では、半導体ウェーハ格納容器10内に流れ込む気流Fは、底面側から上面側に回り込み、さらに半導体ウェーハ格納容器10内への流出入の風速が比較的小さいことがわかった。一方、発明例1では、半導体ウェーハ格納容器10内に流れ込む気流Fは、従来例1とは反対に、上面側から底面側に回り込み、さらに半導体ウェーハ格納容器10内への流出入の風速が比較的大きくなることがわかった。
<実験例2>
(発明例2)
発明例1と同じミニエンバイロメント装置を用意し、さらに、図6(A)に示すように、半導体ウェーハ格納容器の10の底面にチャージプレートモニター40を設置した。なお、発明例1と同様に半導体ウェーハ格納容器10内の半導体ウェーハWを取り除いている。チャージプレートモニターが+1000Vから+100Vに減衰するまでの時間を計測したところ、15sec以内に+100Vまで減衰した。
(従来例2)
発明例2のミニエンバイロメント装置を用意し、さらに、図6(B)に示すように、整流板を取り外し、FFU22の中央部にイオナイザ24を取り付けた(すなわち、図1に示すミニエンバイロメント装置200を用意した)。チャージプレートモニターが+1000Vから+100Vに減衰するまでの時間を計測したところ、60sec経過後も約+900Vまでの減衰であった。
(比較例1)
発明例2のミニエンバイロメント装置を用意し、さらに、図6(C)に示すように、整流板を取り外し、開口部A直上にイオナイザ24を取り付けた。+1000Vから+100Vに減衰するまでの時間を計測したところ、60sec経過後も約+400Vまでの減衰であった。
以上の結果から、整流板26を移載室20内の所定の位置に設けた実施例2では、半導体ウェーハ格納容器10内を確実且つ迅速に除電できたことが確認された。実験例1,2より、従来例1,2に比べて発明例1,2では気流Fの方向を反転させて、風量を大きくすることができたため、除電が確実且つ迅速に行えたと考えられる。
本発明によれば、半導体ウェーハ格納容器内部をより確実且つ迅速に除電することのできるミニエンバイロメント装置を提供することができる。
10 半導体ウェーハ格納容器
11 開閉蓋
20 移載室
22 ファンフィルタユニット
24 イオナイザ
26 整流板
30 搬送機構
開閉部
開口部
F 気流
W 半導体ウェーハ
L ロードポート
載置台
閉塞機構

Claims (3)

  1. 半導体ウェーハを開閉蓋によって密閉保管し、該半導体ウェーハを搬出入するための開閉部が設けられた半導体ウェーハ格納容器と、
    内部が清浄状態に維持される移載室と、
    該移載室内に設けられ、前記半導体ウェーハを前記半導体ウェーハ格納容器から取り出して前記移載室内部に搬送する搬送機構と、を有し、
    前記移載室の側壁の一部が、前記半導体ウェーハ格納容器を載置する載置台、および、前記開閉部に連通する開口部を閉塞可能な閉塞機構を備えるロードポートによって構成され、前記移載室の前記側壁の内面に前記閉塞機構が位置するミニエンバイロメント装置であって、
    前記移載室内の上方から下方に気流を生成するファンフィルタユニットと、
    前記移載室および前記半導体ウェーハ格納容器内部を除電するイオンを発生させるイオナイザと、
    前記開口部上方に位置し、前記開口部から間隔を置き、かつ、前記開口部に向けて傾斜設置された整流板と、が前記移載室内に更に設けられ、
    前記イオナイザは前記整流板に取り付けられることを特徴とするミニエンバイロメント装置。
  2. 前記イオナイザは、前記整流板の前記開口部側端部に取り付けられる、請求項1に記載のミニエンバイロメント装置。
  3. 前記半導体ウェーハはシリコンウェーハである、請求項1または2に記載のミニエンバイロメント装置。
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