JP6451255B2 - 綴じ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙等の如く軟質素材で非金属材料から成るステープルで綴じ対象物を綴じる綴じ装置に関する。
従来から、金属のステープルに代えて紙製等、軟質素材で非金属材料から成るステープルを使用して用紙の綴じ対象物を綴じられるようにした綴じ装置が提案されている。金属のステープルを使用する綴じ装置では、ステープル単体で綴じ対象物を貫通させる構成であるのに対して、紙製等、軟質素材で非金属材料から成るステープルを使用する綴じ装置では、綴じ対象物に貫通孔を形成する刃部を備え、綴じ対象物に刃部で貫通孔を形成し、この貫通孔にステープルの脚部を貫通させる構成である。
軟質素材で非金属材料から成るステープルを使用する綴じ装置では、一対の刃部の間にステープルを保持し、刃部と共にステープルを綴じ対象物に対して押し下げて、ステープルの一対の脚部をそれぞれ綴じ対象物に貫通させる構成である。
従来、刃部にステープルを保持する構成としては、一対の刃部の間にステープルを円弧状に湾曲させた形態で保持する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、刃部にステープルを保持する構成としては、刃部の内側の面に突起を設け、この突起でステープルの脚部の先端を保持する構成が提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
特許第4066032号公報 特許第4830478号公報 特許第4952133号公報
一対の刃部の間にステープルを円弧状に湾曲させた形態で保持する構成では、刃部で綴じ対象物に貫通孔を開け、ステープルを挿通させる動作、刃部を綴じ対象物から抜き、ステープルを綴じ対象物に押圧する動作、綴じ対象物を挿通したステープルの脚部を折り曲げる動作が独立した工程で行われるので、綴じ処理に時間が掛かる。また、平板状の綴じ対象物を湾曲した形態のステープルで綴じるので、ステープルが本来曲げる方向とは逆方向に折り曲げられる綴じ不良が発生しやすい。
刃部の内側の面に突起を設け、この突起でステープルの脚部の先端を保持する構成では、金属のステープルと同様に、クラウン部及びクラウン部の長手方向の両端から一の方向に略平行となるように折り曲げられて構成される一対の脚部を有した形態のステープルが用いられることで、綴じ不良の発生が抑制される。
しかし、刃部である抜き刃の内面に沿ってステープルの脚部が支持されることで、綴じ対象物を挿通した脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げる前に、抜き刃の内面から脚部が離れる方向に折り曲げる機構が別に必要となる。これにより、部品点数が多くなり、コストの上昇につながっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、部品点数を削減し、綴じ不良の発生を抑制した綴じ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、クラウン部及びクラウン部の長手方向の両端から一の方向に略平行となるように折り曲げられて構成される一対の脚部を備えた軟質素材で非金属材料から成るステープルで綴じ対象物を綴じる綴じ装置であって、ステープルを支持すると共に、ステープルの脚部が挿通される貫通孔を綴じ対象物に開ける抜き刃と、抜き刃で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動して、綴じ対象物を挿通したステープルの一対の脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げる折り曲げ部とを備え、ステープルのクラウン部の外幅に応じた間隔で対向する一対の抜き刃は、ステープルの脚部を支持する支持凸部を内面に備えると共に、支持凸部で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動する折り曲げ部を通過させる退避部を備え、支持凸部は、ステープルの脚部の先端部が接し、抜き刃の内面とステープルの脚部との間に折り曲げ部が入る隙間を形成する誘導面を備えると共に、支持凸部は、抜き刃の幅方向において、左右両側の2か所にステープルの脚部の幅より狭い間隔を開けて設けられ、退避部は、支持凸部の間の空間で構成される綴じ装置である。
また本発明は、クラウン部及びクラウン部の長手方向の両端から一の方向に略平行となるように折り曲げられて構成される一対の脚部を備えた軟質素材で非金属材料から成るステープルで綴じ対象物を綴じる綴じ装置であって、ステープルを支持すると共に、ステープルの脚部が挿通される貫通孔を綴じ対象物に開ける抜き刃と、抜き刃で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動して、綴じ対象物を挿通したステープルの一対の脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げる折り曲げ部とを備え、ステープルのクラウン部の外幅に応じた間隔で対向する一対の抜き刃は、ステープルの脚部を支持する支持凸部を内面に備えると共に、支持凸部で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動する折り曲げ部を通過させる退避部を備え、支持凸部は、ステープルの脚部の先端部が接し、抜き刃の内面とステープルの脚部との間に折り曲げ部が入る隙間を形成する誘導面を備えると共に、支持凸部は、抜き刃の幅方向の中央の1箇所に設けられ、支持凸部の両側の空間で退避部が構成される綴じ装置である。
本発明では、一対の抜き刃の間にステープルが支持されると、抜き刃の内面と脚部の間に隙間が形成される。ステープルを支持した抜き刃で綴じ対象物に貫通孔を開けて、抜き刃と共にステープルの脚部を綴じ対象物に挿通させた後、折り曲げ部を移動させる動作で、折り曲げ部が抜き刃の内面と脚部の間の隙間に入る。これにより、脚部が綴じ対象物に沿う方向に折り曲げられて、綴じ対象物がステープルで綴じられる。
本発明では、ステープルを支持した抜き刃で綴じ対象物に貫通孔を開け、ステープルの脚部を挿通させる抜き刃の動作と、綴じ対象物に挿通されたステープルの脚部を、抜き刃で支持されたステープルの脚部に沿った方向への移動で折り曲げる折り曲げ部の動作で、綴じ対象物をステープルで綴じることができる。
これにより、綴じ対象物に挿通されたステープルの脚部を、折り曲げ部の動作で折り曲げられるようにするために予め折り曲げる機構が不要で、部品点数の削減が図れる。また、脚部を予め折り曲げる機構を備えることなく、脚部を確実に折り曲げることができる。
更に、綴じ対象物に挿通されたステープルの脚部を、抜き刃で保持した状態で折り曲げ部の動作により折り曲げることができ、抜き刃と折り曲げ部の簡単な動作の連動で綴じ対象物をステープルで綴じることができる。従って、綴じ不良の発生を抑制することができる装置を、低コストで提供できる。
第1の実施の形態の綴じ装置の要部構成を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置に備えた抜き刃の一例を示す斜視図である。 本実施の形態のステープルの一例を示す構成図である。 本実施の形態のステープルで綴じ用紙を綴じた状態の一例を示す断面図である。 抜き刃及び折り曲げ部の要部構成を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す斜視図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す要部正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の更に他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の更に他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の更に他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の更に他の動作例を示す正面図である。 第1の実施の形態の綴じ装置の更に他の動作例を示す正面図である。 第2の実施の形態の綴じ装置の要部構成を示す正面図である。 第2の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第2の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 第2の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図である。 抜き刃及び折り曲げ部の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の綴じ装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の綴じ装置の構成例>
図1は、第1の実施の形態の綴じ装置の要部構成を示す正面図、図2は、第1の実施の形態の綴じ装置に備えた抜き刃の一例を示す斜視図である。また、図3は、本実施の形態のステープルの一例を示す構成図、図4は、本実施の形態のステープルで綴じ用紙を綴じた状態の一例を示す断面図である。まず、図3及び図4を参照して、本実施の形態のステープル10の構成について説明する。
ステープル10は、所定の厚さを有した軟質素材で非金属材料から成る。本実施の形態では、ステープル10は紙製とするが、紙製ではなく、樹脂製のフィルム、シートとしても良い。
ステープル10は、長手方向の両側がそれぞれ所定の長さで第1の方向に略平行となるように折り曲げられ、クラウン部10aが形成されると共に、クラウン部10aの両端に脚部10bが形成される。ステープル10は、脚部10bの先端を先細りの形状として先端部10cが形成される。
ステープル10は、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2以上とした構成では、一方の先端部10cの裏面に接着部10dが設けられる。また、ステープル10は、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2未満とした構成では、両方の先端部10cの裏面に接着部10dが設けられる。
ステープル10は、一対の脚部10bの間隔に合わせてシート束Pに開けられた貫通孔P10に、それぞれ脚部10bが挿通され、シート束Pに挿通された一対の脚部10bが、それぞれシート束Pに沿って第2の方向に折り曲げられる。
脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2以上とした構成では、図4(a)に示すように、接着部10dが設けられていない側の脚部10bがシート束Pに沿って第2の方向に折り曲げられた後、接着部10dが設けられた側の脚部10bがシート束Pに沿って第2の方向に折り曲げられる。これにより、一方の脚部10bと他方の脚部10bが重ねられることで、脚部10b同士が接着部10dで貼り合わされる。
また、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2未満とした構成では、図4(b)に示すように、各脚部10bがシート束Pに沿って第2の方向に折り曲げられることで、脚部10b同士が重ならない状態で、各脚部10bが接着部10dでシート束Pの裏面に貼り合わされる。
次に、各図を参照して、第1の実施の形態の綴じ装置1Aについて説明する。綴じ装置1Aは、綴じ対象物であるシート束Pが載置される載置部2Aを備える。また、綴じ装置1Aは、ステープル10を支持すると共に、ステープル10が挿通される貫通孔P10を、載置部2Aに載置されたシート束Pに開ける抜き刃3Aと、抜き刃3Aで支持されたステープル10を押圧して、抜き刃3Aと共にステープル10の脚部10bをシート束Pに挿通させる駆動部4Aを備える。更に、綴じ装置1Aは、シート束Pに挿通されたステープル10の脚部10bを折り曲げる折り曲げ部5Aを備える。
載置部2Aは、ステープル10を支持した抜き刃3Aが通る開口部20Aを備える。抜き刃3Aと駆動部4Aは、開口部20Aが設けられる位置に対向して、載置部2Aの一方の側である上側に設けられる。また、折り曲げ部5Aは、開口部20Aが設けられる位置に対向して、載置部2Aの他方の側である下側に設けられる。
綴じ装置1Aは、図示しない操作部材の変位が抜き刃3A及び駆動部4Aと折り曲げ部5Aに伝達され、抜き刃3A及び駆動部4Aと折り曲げ部5Aが、抜き刃3Aの長手方向に沿った上下方向に移動する。
綴じ装置1Aは、ステープル10でシート束Pを綴じる動作では、抜き刃3A及び駆動部4Aが矢印D方向に移動する動作で待機位置から挿通位置へ移動すると共に、抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置へ移動した所定のタイミングで、折り曲げ部5Aが矢印U方向に移動する動作で待機位置から綴じ位置へ移動する。
抜き刃3Aは、左右の脚部10bの厚さを合わせたクラウン部10aの外幅L10に応じた間隔L1で対向する。抜き刃3Aは、長手方向に沿った下方の端部に、シート束Pに貫通孔P10を開ける刃部30Aを備える。また、抜き刃3Aは、ステープル10の脚部10bを支持する支持凸部31Aと、脚部10bを折り曲げる動作で折り曲げ部5Aが通過する退避部32Aを備える。
駆動部4Aは、一対の抜き刃3Aの間に設けられ、抜き刃3Aで支持されたステープル10のクラウン部10aと接する。駆動部4Aは、抜き刃3Aと共に矢印D方向に移動する動作で、ステープル10のクラウン部10aを押圧する。
図5は、抜き刃及び折り曲げ部の要部構成を示す正面図であり、次に、各図を参照して支持凸部31Aの詳細について説明する。支持凸部31Aは、一対の抜き刃3Aにおいて、ステープル10を支持する側であるそれぞれの内面33Aに、内側に向けて突出する所定形状の部位を設けて構成される。
支持凸部31Aは、一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填される動作で、脚部10bの先端部10cを内側に誘導する誘導面である誘導斜面34Aが、抜き刃3Aの長手方向に沿った上面側に形成される。誘導斜面34Aは、抜き刃3Aの長手方向に沿って下方に向かうに従い突出量が大きくなる方向に傾斜する面で構成される。
支持凸部31Aは、誘導斜面34Aの上端位置P1から、ステープル10のクラウン部10aと接する駆動部4Aの押圧位置Pp1までの長さL2が、ステープル10の脚部10bの長さL20より若干短く構成される。また、支持凸部31Aは、誘導斜面34Aの下端位置P2から、駆動部4Aの押圧位置Pp1までの長さL3が、ステープル10の脚部10bの長さL20と略同等に構成される。
一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填されると、ステープル10のクラウン部10aが駆動部4Aと接する。また、一方の脚部10bの先端部10cが、一方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに接し、他方の脚部10bの先端部10cが、他方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに接する。
一対の抜き刃3Aの間隔L1は、クラウン部10aの外幅L10に合わせられているので、クラウン部10aが屈曲するような変形をすることはない。これに対し、支持凸部31Aは、誘導斜面34Aの上端位置P1から駆動部4Aの押圧位置Pp1までの長さL2が、ステープル10の脚部10bの長さL20より若干短く構成される。これにより、各脚部10bの先端部10cが、誘導斜面34Aに沿って上端位置P1から下端位置P2へ誘導される。
従って、支持凸部31Aは、誘導斜面34Aの下端位置P2が、ステープル10の脚部10bを支持する部位となる。支持凸部31Aは、抜き刃3Aの内面33Aから内側に突出しているので、一対の抜き刃3Aにおいて、対向する支持凸部31Aの下端位置P2の間隔L4が、クラウン部10aの外幅L10より若干狭く構成される。
よって、ステープル10は、各脚部10bの先端部10cが、抜き刃3Aの内面33Aから離れる内側に向けて傾き、脚部10bと抜き刃3Aの間に、折り曲げ誘導隙間t1が形成される。
支持凸部31Aは、抜き刃3Aの幅方向において、左右両側の2か所に所定の間隔を開けて設けられる。退避部32Aは、支持凸部31Aの間の空間で構成され、折り曲げ部5Aの移動方向に沿って延在する。支持凸部31Aの間隔は、ステープル10の脚部10bの幅より狭く、脚部10bが支持凸部31Aの間に入らないように構成される。
折り曲げ部5Aは、一方の抜き刃3Aと対向して設けられる第1の折り曲げ部50Rと、他方の抜き刃3Aと対向して設けられる第2の折り曲げ部50Lと、第1の折り曲げ部50Rと第2の折り曲げ部50Lの間に設けられる第3の折り曲げ部50Cを備える。
折り曲げ部5Aは、第1の折り曲げ部50Rと第2の折り曲げ部50L及び第3の折り曲げ部50Cが、それぞれ独立して上下方向に移動可能な構成で、所定のタイミングで順番に待機位置から綴じ位置へ移動する。
第1の折り曲げ部50Rは、挿通位置に移動した一方の抜き刃3Aに対して上下方向へ移動する動作で、退避部32Aの間を通る形状を有する。第1の折り曲げ部50Rは、待機位置から綴じ位置へ移動する動作により退避部32Aを通過することで、一方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された一方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される隙間としての折り曲げ誘導隙間t1に入る誘導部51Rを備える。また、第1の折り曲げ部50Rは、誘導部51Rで押し上げられた脚部10bをシート束Pに押圧する押圧面52Rを備える。
誘導部51Rは、抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された脚部10bに沿う方向に傾斜する面で構成され、第1の折り曲げ部50Rの上端側が先細りの形状に構成される。押圧面52Rは、第1の折り曲げ部50Rの移動方向に対して略直交する平面で構成される。押圧面52Rの長さL5は、図5に示すように、折り曲げ誘導隙間t1より短く構成される。
第2の折り曲げ部50Lは、第1の折り曲げ部50Rと同様の構成で、挿通位置に移動した他方の抜き刃3Aに対して上下方向へ移動する動作で、退避部32Aの間を通る形状を有する。第2の折り曲げ部50Lは、待機位置から綴じ位置へ移動する動作により退避部32Aを通過することで、他方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された他方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される折り曲げ誘導隙間t1に入る誘導部51Lを備える。また、第2の折り曲げ部50Lは、誘導部51Lで押し上げられた脚部10bをシート束Pに押圧する押圧面52Lを備える。
第3の折り曲げ部50Cは、第1の折り曲げ部50Rで押し上げられた一方の脚部10bと、第2の折り曲げ部50Lで押し上げられた他方の脚部10bをシート束Pに押圧する押圧面52Cを備える。押圧面52Cは、第3の折り曲げ部50Cの移動方向に対して略直交する面で構成される。
<第1の実施の形態の綴じ装置の動作例>
図6〜図10は、第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図、図11は、第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す斜視図、図12は、第1の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す要部正面図であり、次に、第1の実施の形態の綴じ装置1Aにおいて、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2以上としたステープル10を用いて、シート束Pを綴じる動作について説明する。
待機状態では、図6に示すに示すように、載置部2Aにシート束Pが載置される。また、一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填される。
一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填されると、ステープル10のクラウン部10aが駆動部4Aと接する。また、一方の脚部10bの先端部10cが、一方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに接し、他方の脚部10bの先端部10cが、他方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに接し、各脚部10bの先端部10cが、誘導斜面34Aに沿って上端位置P1から下端位置P2へ誘導される。
これにより、ステープル10は、各脚部10bの先端部10cが、抜き刃3Aの内面33Aから離れる内側に向けて傾き、脚部10bと抜き刃3Aの間に、折り曲げ誘導隙間t1が形成された状態で、抜き刃3Aの間に支持される。
ステープル10をシート束Pに挿通させる動作では、図7に示すように、ステープル10を支持した抜き刃3A及び駆動部4Aが、待機位置Pa1から挿通位置Pa2へ矢印D方向に移動する。
抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動する動作で、抜き刃3Aの刃部30Aが、一対の脚部10bの間隔に合わせてシート束Pに貫通孔P10を開ける。ステープル10は、クラウン部10aが駆動部4Aで押圧されることで、抜き刃3Aと共に下降し、脚部10bが支持凸部31Aで支持されているので、抜き刃3Aと共にシート束Pの貫通孔P10に挿通される。抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動すると、ステープル10のクラウン部10aが、駆動部4Aによってシート束Pの表面に押圧された状態で保持される。
ステープル10の片方の脚部10bを折り曲げる動作では、図8及び図11(a)に示すように、第1の折り曲げ部50Rが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第1の折り曲げ部50Rは、挿通位置に移動した一方の抜き刃3Aに対して、待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で、図11(b)に示すように、退避部32Aに入る。第1の折り曲げ部50Rが退避部32Aを通過すると、図11(c)及び図12に示すように、抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された一方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される折り曲げ誘導隙間t1に誘導部51Rが入る。
図12に示すように、第1の折り曲げ部50Rの押圧面52Rの長さL5は、折り曲げ誘導隙間t1より短く構成されるので、第1の折り曲げ部50Rが退避部32Aを通過する動作で、押圧面52Rが脚部10bの先端部10cに突き当たることがなく、斜面で構成される誘導部51Rが折り曲げ誘導隙間t1に入る。
そして、第1の折り曲げ部50Rが矢印U方向に移動する動作で、図12に示すように、誘導部51Rが二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に移動すると、脚部10bを二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に更に内側に折り曲げながら押し上げる。第1の折り曲げ部50Rが綴じ位置Pb2まで移動すると、誘導部51Rで押し上げられた脚部10bを、押圧面52Rでシート束Pに押圧する。これにより、シート束Pを挿通した片方の脚部10bが、シート束Pの裏面に沿うような方向に折り曲げられる。
ステープル10のもう片方の脚部10bを折り曲げる動作では、図9に示すように、第2の折り曲げ部50Lが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第2の折り曲げ部50Lは、挿通位置に移動した他方の抜き刃3Aに対して、待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で、第1の折り曲げ部50Rと同様に、退避部32Aを通過し、折り曲げ誘導隙間t1に誘導部51Lが入る。
そして、第2の折り曲げ部50Lが矢印U方向に移動する動作で、脚部10bを更に内側に折り曲げながら押し上げる。第2の折り曲げ部50Lが綴じ位置Pb2まで移動すると、誘導部51Lで押し上げられた脚部10bを、押圧面52Lでシート束Pに押圧する。これにより、シート束Pを挿通したもう片方の脚部10bが、シート束Pの裏面に沿うような方向に折り曲げられる。
ステープル10の脚部10b同士を貼り合わせる動作では、図10に示すように、第3の折り曲げ部50Cが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。第3の折り曲げ部50Cが綴じ位置Pb2まで移動すると、第1の折り曲げ部50Rで押し上げられた一方の脚部10bと、第2の折り曲げ部50Lで押し上げられた他方の脚部10bの重なる部位を押圧面52Cでシート束Pに押圧する。
これにより、図4(a)に示すように、一方の脚部10bと他方の脚部10bが重ねられることで、脚部10b同士が接着部10dで貼り合わされ、ステープル10でシート束Pが綴じられる。
第1の実施の形態の綴じ装置1Aでは、一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填されると、ステープル10は、各脚部10bの先端部10cが、抜き刃3Aの内面33Aから離れる内側に向けて傾き、脚部10bと抜き刃3Aの間に、折り曲げ誘導隙間t1が形成された状態で、抜き刃3Aの間に支持される。
これにより、抜き刃3Aに支持されてシート束Pを挿通した脚部10bに沿った矢印U方向に第1の折り曲げ部50R及び第2の折り曲げ部50Lが移動する動作で、誘導部51R、51Lが折り曲げ誘導隙間t1に入り、脚部を押し上げることができる。
これにより、シート束Pに挿通されたステープル10の脚部10bを、第1の折り曲げ部50R及び第2の折り曲げ部50Lの動作で折り曲げられるようにするために予め折り曲げる別の機構が不要で、部品点数の削減が図れる。また、脚部10bの折り曲げ方向を所定の方向に確実に制御することができ、綴じ不良の発生を抑制することができる。
なお、綴じ装置1Aでは、第1の折り曲げ部50Rの誘導部51Rで一方の脚部10bを押し上げる動作と、第2の折り曲げ部50Lの誘導部51Lで他方の脚部10bを押し上げる動作で、脚部10b同士が重ねられる。そして、第3の折り曲げ部50Cの押圧面52Cで脚部10b同士が貼り合わせられる。これにより、第1の折り曲げ部50Rの押圧面52Rと第2の折り曲げ部50Lの押圧面52Lを備えない構成としても良い。
<第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例>
図13〜図17は、第1の実施の形態の綴じ装置の他の動作例を示す正面図である。第1の折り曲げ部50Rの押圧面52R、及び、第2の折り曲げ部50Lの押圧面52Lは、折り曲げ誘導隙間t1より長さが短く構成されれば良い。これにより、押圧面52R、52Lの大きさの設定により、第1の折り曲げ部50R及び第2の折り曲げ部50Lの動作で、脚部10bをシート束Pに押圧することも可能である。次に、第1の実施の形態の綴じ装置1Aにおいて、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2以上としたステープル10を用いて、シート束Pを綴じる他の動作について説明する。
待機状態では、図13に示すに示すように、載置部2Aにシート束Pが載置される。また、一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填される。
一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填されると、ステープル10のクラウン部10aが駆動部4Aと接する。また、ステープル10は、各脚部10bの先端部10cが、抜き刃3Aの内面33Aから離れる内側に向けて傾き、脚部10bと抜き刃3Aの間に、折り曲げ誘導隙間t1が形成された状態で、抜き刃3Aの間に支持される。
ステープル10をシート束Pに挿通させる動作では、図14に示すように、ステープル10を支持した抜き刃3A及び駆動部4Aが、待機位置Pa1から挿通位置Pa2へ矢印D方向に移動する。抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動する動作で、ステープル10は、抜き刃3Aと共に脚部10bがシート束Pに挿通される。
ステープル10の片方の脚部10bを折り曲げる動作では、図15に示すように、第1の折り曲げ部50Rが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第1の折り曲げ部50Rは、挿通位置に移動した一方の抜き刃3Aに対して、待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で退避部32Aを通過すると、折り曲げ誘導隙間t1に誘導部51Rが入る。
そして、第1の折り曲げ部50Rが矢印U方向に移動する動作で、誘導部51Rが脚部10bを更に内側に折り曲げながら押し上げる。第1の折り曲げ部50Rが綴じ位置Pb2まで移動すると、誘導部51Rで押し上げられた脚部10bを、押圧面52Rでシート束Pに押圧する。これにより、シート束Pを挿通した片方の脚部10bが、シート束Pの裏面に沿って略平行となる方向に折り曲げられる。
ステープル10のもう片方の脚部10bを折り曲げる動作では、図16に示すように、第2の折り曲げ部50Lが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第2の折り曲げ部50Lは、挿通位置に移動した他方の抜き刃3Aに対して、待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で、第1の折り曲げ部50Rと同様に、退避部32Aを通過し、折り曲げ誘導隙間t1に誘導部51Lが入る。
そして、第2の折り曲げ部50Lが矢印U方向に移動する動作で、誘導部51Lが脚部10bを更に内側に折り曲げながら押し上げる。第2の折り曲げ部50Lが綴じ位置Pb2まで移動すると、誘導部51Lで押し上げられた脚部10bを、押圧面52Lでシート束Pに押圧する。これにより、シート束Pを挿通したもう片方の脚部10bが、シート束Pの裏面に沿って略平行となる方向に折り曲げられる。
ステープル10の脚部10b同士を貼り合わせる動作では、図17に示すように、第3の折り曲げ部50Cが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。第3の折り曲げ部50Cが綴じ位置Pb2まで移動すると、第1の折り曲げ部50Rで押し上げられた一方の脚部10bと、第2の折り曲げ部50Lで押し上げられた他方の脚部10bの重なる部位を押圧面52Cでシート束Pに押圧する。
これにより、図4(a)に示すように、一方の脚部10bと他方の脚部10bが重ねられることで、脚部10b同士が接着部10dで貼り合わされ、ステープル10でシート束Pが綴じられる。
図18〜図22は、第1の実施の形態の綴じ装置の更に他の動作例を示す正面図であり、次に、第1の実施の形態の綴じ装置1Aにおいて、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2未満としたステープル10を用いて、シート束Pを綴じる動作について説明する。
待機状態では、図18に示すに示すように、載置部2Aにシート束Pが載置される。また、一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填される。
一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填されると、ステープル10のクラウン部10aが駆動部4Aと接する。また、一方の脚部10bの先端部10cが、一方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに接し、他方の脚部10bの先端部10cが、他方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに接し、各脚部10bの先端部10cが、誘導斜面34Aに沿って上端位置P1から下端位置P2へ誘導される。
これにより、ステープル10は、各脚部10bの先端部10cが、抜き刃3Aの内面33Aから離れる内側に向けて傾き、脚部10bと抜き刃3Aの間に、折り曲げ誘導隙間t1が形成された状態で、抜き刃3Aの間に支持される。
ステープル10をシート束Pに挿通させる動作では、図19に示すように、ステープル10を支持した抜き刃3A及び駆動部4Aが、待機位置Pa1から挿通位置Pa2へ矢印D方向に移動する。
抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動する動作で、抜き刃3Aの刃部30Aが、一対の脚部10bの間隔に合わせてシート束Pに貫通孔P10を開ける。ステープル10は、クラウン部10aが駆動部4Aで押圧されることで、抜き刃3Aと共に下降し、脚部10bが支持凸部31Aで支持されているので、抜き刃3Aと共にシート束Pの貫通孔P10に挿通される。抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動すると、ステープル10のクラウン部10aが、駆動部4Aによってシート束Pの表面に押圧された状態で保持される。
ステープル10の片方の脚部10bを折り曲げる動作では、図20に示すように、第1の折り曲げ部50Rが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第1の折り曲げ部50Rは、挿通位置に移動した一方の抜き刃3Aに対して、待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で退避部32Aを通過する。第1の折り曲げ部50Rが退避部32Aを通過すると、抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された一方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される折り曲げ誘導隙間t1に誘導部51Rが入る。
そして、第1の折り曲げ部50Rが矢印U方向に移動する動作で、脚部10bを更に内側に折り曲げながら押し上げる。第1の折り曲げ部50Rが綴じ位置Pb2まで移動すると、誘導部51Lで押し上げられた脚部10bを、押圧面52Lでシート束Pに押圧する。これにより、シート束Pを挿通した片方の脚部10bが、シート束Pの裏面に沿うように折り曲げられる。
ステープル10のもう片方の脚部10bを折り曲げる動作では、図21に示すように、第2の折り曲げ部50Lが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第2の折り曲げ部50Lは、挿通位置に移動した他方の抜き刃3Aに対して、待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で、第1の折り曲げ部50Rと同様に、退避部32Aを通過し、折り曲げ誘導隙間t1に誘導部51Lが入る。
そして、第2の折り曲げ部50Lが矢印U方向に移動する動作で、脚部10bを更に内側に折り曲げながら押し上げる。第2の折り曲げ部50Lが綴じ位置Pb2まで移動すると、誘導部51Rで押し上げられた脚部10bを、押圧面52Rでシート束Pに押圧する。これにより、シート束Pを挿通したもう片方の脚部10bが、シート束Pの裏面に沿うように折り曲げられる。
ステープル10の脚部10bをシート束Pに貼り合わせる動作では、図22に示すように、第3の折り曲げ部50Cが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。第3の折り曲げ部50Cが綴じ位置Pb2まで移動すると、第1の折り曲げ部50Rで押し上げられた一方の脚部10bと、第2の折り曲げ部50Lで押し上げられた他方の脚部10bを押圧面52Cでシート束Pに押圧する。
これにより、図4(b)に示すように、脚部10b同士が重ならない状態で、各脚部10bが接着部10dでシート束Pの裏面に貼り合わされる。
脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2未満としたステープル10を用いる構成では、第1の折り曲げ部50Rの押圧面52Rで一方の脚部10bをシート束Pに押圧する動作と、第2の折り曲げ部50Lの押圧面52Lで他方の脚部10bをシート束Pに押圧する動作で、各脚部10bをシート束Pに貼り合わせることも可能である。このため、第3の折り曲げ部50cを備えない構成とすることも可能である。
<第2の実施の形態の綴じ装置の構成例>
図23は、第2の実施の形態の綴じ装置の要部構成を示す正面図であり、次に、各図を参照して、第2の実施の形態の綴じ装置1Bについて説明する。ここで、綴じ装置1Bにおいては、載置部2A、抜き刃3A及び駆動部4Aについては、第1の実施の形態の綴じ装置1Aと同じ構成で良く、同じ符号を付して構成の詳細な説明は省略する。
綴じ装置1Bは、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2未満としたステープル10を用いる構成であり、シート束Pに挿通されたステープル10の脚部10bを折り曲げる折り曲げ部5Bを備える。
折り曲げ部5Bは、一方の抜き刃3Aと対向して設けられる第1の折り曲げ部53Rと、他方の抜き刃3Aと対向して設けられる第2の折り曲げ部53Lと、第1の折り曲げ部53Rと第2の折り曲げ部53Lの間に設けられる第3の折り曲げ部50Cを一体に備える。
折り曲げ部5Bは、第1の折り曲げ部50Rと第2の折り曲げ部50L及び第3の折り曲げ部50Cが、一体で待機位置から綴じ位置へ移動する。
第1の折り曲げ部53Rは、挿通位置に移動した抜き刃3Aに対して折り曲げ部5Bが上下方向へ移動する動作で、一方の抜き刃3Aの退避部32Aの間を通る形状を有する。第1の折り曲げ部53Rは、折り曲げ部5Bが待機位置から綴じ位置へ移動する動作により退避部32Aを通過することで、一方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された一方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される折り曲げ誘導隙間t1に入る誘導部54Rを備える。また、第1の折り曲げ部53Rは、誘導部54Rで押し上げられた脚部10bをシート束Pに押圧する押圧面55Rを備える。
第2の折り曲げ部53Lは、第1の折り曲げ部53Rと同様の構成で、挿通位置に移動した抜き刃3Aに対して折り曲げ部5Bが上下方向へ移動する動作で、退避部32Aの間を通る形状を有する。第2の折り曲げ部53Rは、折り曲げ部5Bが待機位置から綴じ位置へ移動する動作により退避部32Aを通過することで、他方の抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された他方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される折り曲げ誘導隙間t1に入る誘導部54Lを備える。また、第2の折り曲げ部53Lは、誘導部54Rで押し上げられた脚部10bをシート束Pに押圧する押圧面55Lを備える。
第3の折り曲げ部53Cは、第1の折り曲げ部53Rで押し上げられた一方の脚部10bと、第2の折り曲げ部53Rで押し上げられた他方の脚部10bをシート束Pに押圧する押圧面55Cを備える。
<第2の実施の形態の綴じ装置の動作例>
図24〜図26は、第2の実施の形態の綴じ装置の動作例を示す正面図であり、次に、第2の実施の形態の綴じ装置1Bにおいて、脚部10bの長さをクラウン部10aの長さの1/2未満としたステープル10を用いて、シート束Pを綴じる動作について説明する。
待機状態では、図24に示すに示すように、載置部2Aにシート束Pが載置される。また、一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填される。
一対の抜き刃3Aの間にステープル10が装填されると、ステープル10のクラウン部10aが駆動部4Aと接する。また、ステープル10は、各脚部10bの先端部10cが、抜き刃3Aの内面33Aから離れる内側に向けて傾き、脚部10bと抜き刃3Aの間に、折り曲げ誘導隙間t1が形成された状態で、抜き刃3Aの間に支持される。
ステープル10をシート束Pに挿通させる動作では、図25に示すように、ステープル10を支持した抜き刃3A及び駆動部4Aが、待機位置Pa1から挿通位置Pa2へ矢印D方向に移動する。
抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動する動作で、抜き刃3Aの刃部30Aが、一対の脚部10bの間隔に合わせてシート束Pに貫通孔P10を開ける。ステープル10は、クラウン部10aが駆動部4Aで押圧されることで、抜き刃3Aと共に下降し、脚部10bが支持凸部31Aで支持されているので、抜き刃3Aと共にシート束Pの貫通孔P10に挿通される。抜き刃3A及び駆動部4Aが挿通位置Pa2へ移動すると、ステープル10のクラウン部10aが、駆動部4Aによってシート束Pの表面に押圧された状態で保持される。
ステープル10の脚部10bを折り曲げる動作では、図26に示すように、折り曲げ部5Bが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ矢印U方向に移動する。
第1の折り曲げ部53Rは、挿通位置に移動した抜き刃3Aに対して、折り曲げ部5Bが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で退避部32Aを通過する。第1の折り曲げ部53Rが退避部32Aを通過すると、抜き刃3Aの支持凸部31Aに支持された一方の脚部10bと、抜き刃3Aの内面33Aとの間に形成される折り曲げ誘導隙間t1に誘導部54Rが入る。
また、第2の折り曲げ部53Lは、第1の折り曲げ部53Rと同様に、折り曲げ部5Bが待機位置Pb1から綴じ位置Pb2へ移動する動作で退避部32Aを通過すると、折り曲げ誘導隙間t1に誘導部54Lが入る。
そして、折り曲げ部5Bが矢印U方向に移動する動作で、第1の折り曲げ部53Rと第2の折り曲げ部53Lが、脚部10bを更に内側に折り曲げながら押し上げる。折り曲げ部5Bが綴じ位置Pb2まで移動すると、第1の折り曲げ部53Rは、誘導部54Lで押し上げられた脚部10bを、押圧面55Lでシート束Pに押圧する。また、第2の折り曲げ部53Rは、誘導部54Rで押し上げられた脚部10bを、押圧面55Lでシート束Pに押圧する。更に、第3の折り曲げ部53Cは、第1の折り曲げ部53Lで押し上げられた一方の脚部10bと、第2の折り曲げ部53Rで押し上げられた他方の脚部10bの先端側を、押圧面55Cでシート束Pに押圧する。
これにより、図4(b)に示すように、脚部10b同士が重ならない状態で、各脚部10bが接着部10dでシート束Pの裏面に貼り合わされる。
第2の実施の形態の綴じ装置1Bでは、折り曲げ部5Bを一体の構造で実現できるので、部品点数の削減が可能であり、更なる低コスト化が可能である。
<各実施の形態の綴じ装置の変形例>
図27は、抜き刃及び折り曲げ部の変形例を示す斜視図であり、次に、各実施の形態の綴じ装置の変形例について説明する。
抜き刃3Bは、支持凸部31Aが幅方向の略中央の1箇所に設けられ、支持凸部31Aの両側の空間で退避部32Aが形成される。折り曲げ部5Cは、第1の折り曲げ部56L及び第2の折り曲げ部56Rが、挿通位置に移動した抜き刃3Aに対して上下方向へ移動する動作で、支持凸部31Aの両側の退避部32Aを通る形状を有する。
本発明は、人の力、あるいはモータ等の駆動力で作動し、紙製等、軟質素材で非金属材料から成るステープルで綴じ対象物を綴じる綴じ装置に適用される。
1A、1B・・・綴じ装置、2A・・・載置部、20A・・・開口部、3A、3B・・・抜き刃、30A・・・刃部、31A・・・支持凸部、32A・・・退避部、33A・・・内面、34A・・・誘導斜面、4A・・・駆動部、5A、5B、5C・・・折り曲げ部、50R・・・第1の折り曲げ部、50L・・・第2の折り曲げ部、50C・・・第3の折り曲げ部、51R、51L・・・誘導部、52R、52L、52C・・・押圧面、53R・・・第1の折り曲げ部、53L・・・第2の折り曲げ部、53C・・・第3の折り曲げ部、54R、54L・・・誘導部、55R、55L、55C・・・押圧面、56R・・・第1の折り曲げ部、56L・・・第2の折り曲げ部

Claims (6)

  1. クラウン部及びクラウン部の長手方向の両端から一の方向に略平行となるように折り曲げられて構成される一対の脚部を備えた軟質素材で非金属材料から成るステープルで綴じ対象物を綴じる綴じ装置であって、
    ステープルを支持すると共に、ステープルの脚部が挿通される貫通孔を綴じ対象物に開ける抜き刃と、
    前記抜き刃で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動して、綴じ対象物を挿通したステープルの一対の脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げる折り曲げ部とを備え、
    ステープルのクラウン部の外幅に応じた間隔で対向する一対の前記抜き刃は、ステープルの脚部を支持する支持凸部を内面に備えると共に、前記支持凸部で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動する前記折り曲げ部を通過させる退避部を備え、
    前記支持凸部は、ステープルの脚部の先端部が接し、前記抜き刃の内面とステープルの脚部との間に前記折り曲げ部が入る隙間を形成する誘導面を備えると共に、
    前記支持凸部は、前記抜き刃の幅方向において、左右両側の2か所にステープルの脚部の幅より狭い間隔を開けて設けられ、前記退避部は、前記支持凸部の間の空間で構成される
    ことを特徴とする綴じ装置。
  2. クラウン部及びクラウン部の長手方向の両端から一の方向に略平行となるように折り曲げられて構成される一対の脚部を備えた軟質素材で非金属材料から成るステープルで綴じ対象物を綴じる綴じ装置であって、
    ステープルを支持すると共に、ステープルの脚部が挿通される貫通孔を綴じ対象物に開ける抜き刃と、
    前記抜き刃で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動して、綴じ対象物を挿通したステープルの一対の脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げる折り曲げ部とを備え、
    ステープルのクラウン部の外幅に応じた間隔で対向する一対の前記抜き刃は、ステープルの脚部を支持する支持凸部を内面に備えると共に、前記支持凸部で支持されたステープルの脚部に沿った方向に移動する前記折り曲げ部を通過させる退避部を備え、
    前記支持凸部は、ステープルの脚部の先端部が接し、前記抜き刃の内面とステープルの脚部との間に前記折り曲げ部が入る隙間を形成する誘導面を備えると共に、
    前記支持凸部は、前記抜き刃の幅方向の中央の1箇所に設けられ、前記支持凸部の両側の空間で前記退避部が構成される
    ことを特徴とする綴じ装置。
  3. 前記誘導面は、ステープルの脚部の先端部を内側に傾け、前記抜き刃の内面と脚部の先端部との間に前記折り曲げ部が入る隙間を形成する
    ことを特徴とする請求項に記載の綴じ装置。
  4. 前記折り曲げ部は、前記抜き刃の内面とステープルの脚部の間に形成される隙間に入る形状を有し、脚部を押し上げる誘導部を、移動方向に沿った先端側に備えた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の綴じ装置。
  5. 前記折り曲げ部は、前記誘導部で押し上げられたステープルの脚部を、綴じ対象物に押圧する押圧面を備えた
    ことを特徴とする請求項に記載の綴じ装置。
  6. 前記折り曲げ部は、綴じ対象物を挿通した一方の脚部を折り曲げる第1の折り曲げ部と、他方の脚部を折り曲げる第2の折り曲げ部を備え、
    前記抜き刃で支持されたステープルの一方の脚部に沿った方向に前記第1の折り曲げ部が移動して、綴じ対象物を挿通したステープルの一方の脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げた後、前記抜き刃で支持されたステープルの他方の脚部に沿った方向に前記第2の折り曲げ部が移動して、綴じ対象物を挿通したステープルの他方の脚部を、綴じ対象物に沿う方向に折り曲げる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の綴じ装置。
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