JP6451090B2 - ラジアルニードル軸受 - Google Patents
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Description
本発明は、回転するシャフトを支持するためのラジアルニードル軸受の改良に関する。
従来から、例えば自動車の車両などに備えられた機構における回転系には径方向に大きな荷重が加わるため、その回転軸を回転自在に支持する軸受には、当該荷重に対する負荷能力に優れたラジアルニードル軸受が用いられることがある。このようなラジアルニードル軸受の一例として、特許文献１ には、自動車のエンジン用クランクシャフトなどを支持するためのラジアルニードル軸受の構成が例示されている。ラジアルニードル軸受は、転がり軸受の中でも最も外輪の肉厚が薄い(ニードルの内接円径に対する外径の割合が小さい)にもかかわらず、その負荷容量(ラジアル負荷容量)は大きく、また、省スペース化や装置の小型軽量化などに寄与するとともに、高い許容回転数を持ち、取付けが簡単であるなどという優れた特徴を有する。
ラジアルニードル軸受は、転動体であるニードルが外輪と回転軸との間に多数組み込まれることで、１つの軸受が構成されている。なお、ラジアルニードル軸受には、内輪付きと内輪なしの他、保持器付きと保持器なし(総ころ形)などによっていくつか形式や区別がある。
ラジアルニードル軸受は、軌道面と転動体は均一に接触し、円滑に回転・荷重を支持することが重要であり、軌道面となる支持軸の傾きは極力小さくなければならないが、図３のように使用環境により支持軸４の傾きが避けられない場合がある。このような場合、荷重が入力されると軌道面４ａとニードル２が均一に接触できず、その結果、ニードル２の端部にエッジロードが発生する。このエッジロードにより、軸受寿命は大きく低下する事から、従来の対策としては軸受容量を増やす為に、ニードルの径や長さ、また、その数等をアップさせ軸受自体もサイズを上げる必要があった。
そこで、本発明の課題は、支持軸の軌道面が傾斜していても、少なくともラジアル荷重の負荷圏にあるニードルと支持軸の軌道面が均一に接触し、且つ、軸受自体のサイズを上げる必要がないラジアルニードル軸受を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、外輪の内径面が、ニードルの軌道面となるラジアルニードル軸受において、ハウジングに圧入する前の前記外輪は、前記軌道面の内径寸法が軸方向で同一であり、外輪外周面は外径寸法が軸方向で異なるテーパーとなっており、前記ハウジングに圧入したときの前記外輪は、前記軌道面の内径寸法が軸方向で異なり、前記軌道面がテーパーとなる構成を採用した。
上記の構成によれば、ラジアルニードル軸受をハウジングに圧入したときに、外輪の軌道面が、圧入前の外輪外周面と同様なテーパーとなるので、支持軸の精度（傾斜）が悪い場合においても、少なくともラジアル荷重の負荷圏にあるニードルは支持軸の軌道面と均一に接触し、エッジロード等の不具合を防止して、寿命を延長させることができる。
また、上記の構成のラジアルニードル軸受は、通常の外輪外周面を後加工すれば、容易に製作でき、そのコストも安価となる。
また、上記の構成のラジアルニードル軸受は、通常の外輪外周面を後加工すれば、容易に製作でき、そのコストも安価となる。
以下、本発明に係る密封装置の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明に係る軸受であり、外輪１、複数のニードル２からなるラジアルニードル軸受である。なお、本実施形態は、保持器がないタイプのラジアルニードル軸受であるが、保持器があってもよく、後述の作用・効果も、保持器の有無で変わることはない。
外輪１は、フリー（ハウジングに圧入前の）状態では、軌道面となる内径の寸法は、軸方向（紙面の左右方向）で同一だが、外周面の外径寸法が軸方向で異なっている。本実施形態では、軸受軌道面となる支持軸の傾きに対応するため、外輪１をハウジングに圧入した際に外輪１の軌道面１ｃが適切な角度に傾斜するよう外輪外周面をテーパー状に加工し、その外径がφＤ１＞φＤ２となっている。
図２は、上述のラジアルニードル軸受をハウジング３に圧入し、ハウジング３の中心軸に対して傾斜した支持軸４がラジアルニードル軸受に挿入された状態を示したものである。
外輪１は、ハウジング３に圧入した際、外輪大径側１ａの内径は変形量が大きくなり小径側１ｂの内径に対して大きく縮径するため、外輪の軌道面１ｃが、ハウジング３に圧入前の外輪の外径同様のテーパー形状となる（但し、テーパーの向きは逆となる）。これにより、支持軸４の精度（傾斜）が悪い場合においても、少なくともラジアル荷重の負荷圏にあるニードル２は支持軸４の軌道面４ａと均一に接触し、エッジロード等の不具合を防止して、寿命を延長させることができる。
なお、外輪外周面のテーパーの角度は、運転中に想定される軌道面の傾斜角度を考慮して、決定すればよい。
また、本発明は、外輪をハウジングに圧入して使用する軸受であれば、その形式は問わず、シェル形ニードル軸受、ソリッド形ニードル軸受などであってもよい。
また、本発明は、外輪をハウジングに圧入して使用する軸受であれば、その形式は問わず、シェル形ニードル軸受、ソリッド形ニードル軸受などであってもよい。
１ 外輪
１ｃ 軌道面
２ ニードル
３ ハウジング
４ 支持軸
４ａ 軌道面
１ｃ 軌道面
２ ニードル
３ ハウジング
４ 支持軸
４ａ 軌道面
Claims (1)
- 外輪の内径面が、ニードルの軌道面となるラジアルニードル軸受において、
ハウジングに圧入する前の前記外輪は、前記軌道面の内径寸法が軸方向で同一であり、外輪外周面は外径寸法が軸方向で異なるテーパーとなっており、
前記ハウジングに圧入したときの前記外輪は、前記軌道面の内径寸法が軸方向で異なり、前記軌道面がテーパーとなることを特徴とするラジアルニードル軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014116509A JP6451090B2 (ja) | 2014-06-05 | 2014-06-05 | ラジアルニードル軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014116509A JP6451090B2 (ja) | 2014-06-05 | 2014-06-05 | ラジアルニードル軸受 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015230044A JP2015230044A (ja) | 2015-12-21 |
| JP6451090B2 true JP6451090B2 (ja) | 2019-01-16 |
Family
ID=54886935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014116509A Active JP6451090B2 (ja) | 2014-06-05 | 2014-06-05 | ラジアルニードル軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6451090B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5484156A (en) * | 1977-12-16 | 1979-07-04 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | Shell-shaped roller bearing |
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-
2014
- 2014-06-05 JP JP2014116509A patent/JP6451090B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2015230044A (ja) | 2015-12-21 |
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