JP6450242B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車体後部構造に関する。
自動車の車体後部構造として、車体後部の左右両側部を前後に延びる左右一対のリヤフレームと、各リヤフレームに支持され、荷室の床部を構成するリヤフロアパネルと、各リヤフレーム及びリヤフロアパネルの後端に結合され、左右に延びて荷室の後壁を構成するリヤパネルと、リヤパネル及びリヤフロアの左右両側縁に結合され、荷室の左右側壁を構成するリヤサイドパネルと、リヤパネルの後面に結合され、左右に延びるパンパービームとを有するものがある(例えば、特許文献1)。この車体後部構造では、リヤフロアパネルの左右両端部は、リヤサイドパネルに形成されたリヤホイールハウスの後方に延び、前後に延びる溝形のサイドポケットを有している。リヤフロアパネルのサイドポケットの前端には当て板が結合され、当て板はリヤホイールハウスの後面に結合されている。このような後部車体構造は、後方からの衝突荷重を受けた時に、当て板が後輪に突き当って前方への移動が阻止され、サイドポケットが前後に座屈することによって、衝突エネルギーを吸収することができる。
特開2004−1634号公報
しかしながら、特許文献1に係る後部車体構造は、サイドポケットが前後に延びる溝形に形成されているため、前後方向の衝突エネルギーを効率良く吸収することができるが、左右方向の衝突エネルギーを吸収する能力が低いという問題がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、車体の後部構造において、左右方向の衝突に対するエネルギー吸収能力を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車体後部構造(1)であって、車両の後部を前後に延びる左右一対のリヤフレーム(2)と、前記リヤフレームの左右方向外方に設けられたリヤホイールハウス(20)と、前記リヤフレームの後部から前記リヤホイールハウスの後方において左右外方に延出して主面が上下を向く基部(25A)、及び前記基部の車幅方向における外端から下方に延びる垂下部(25B)を有するリヤフロアサイド(25)と、前記垂下部の下端に結合されると共に、前記垂下部の前記下端から左右外方かつ上方に延び、前記垂下部の外側面との間に空隙を形成するように配置されたリヤフェンダ(30)と、左右に延び、前記リヤフレームと前記垂下部とを連結する横メンバ(32、33)とを有することを特徴とする。
この構成によれば、リヤフレームとリヤフロアサイドの垂下部とが、左右に延びる横メンバによって連結されているため、側方からの衝突荷重に対して横メンバが座屈することによって衝突エネルギーを吸収することができる。
また、上記の発明において、前記リヤフェンダの内側面に沿うように配置された内装部材(40)を更に有するとよい。
この構成によれば、リヤホイールハウスの後方において、荷室が左右に拡張される。
また、上記の発明において、左右の前記リヤフレームの後端に結合され、左右に延びるリヤパネル(6)を更に有し、前記横メンバは、前記リヤフレームの左右方向における外側面、前記基部の前端及び前記垂下部の前端に結合された第1横メンバ(32)を有し、前記リヤパネルは、前記基部の後端及び前記垂下部の後端に結合され、前記リヤフレーム、前記リヤフロアサイド、前記第1横メンバ、及び前記リヤパネルが協働して下方に向けて開口する箱構造を形成するとよい。
この構成によれば、リヤフロアサイドを含む車両の側部構造の左右方向からの荷重に対する剛性が向上するため、側方からの衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
また、上記の発明において、前記横メンバは、前記第1横メンバの後方に距離をおいて配置され、前記リヤフレームの左右方向における外側面、前記基部、及び前記垂下部に結合された第2横メンバ(33)を有するとよい。
この構成によれば、第2横メンバによって、リヤフロアサイドを含む車両の側部構造の左右方向からの荷重に対する剛性が更に向上する。これにより、側方からの衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
また、上記の発明において、前記第2横メンバは、前記垂下部側が前記リヤフレーム側よりも上下に幅が広いトラス構造を有するとよい。
この構成によれば、第2横メンバがトラス構造を有し、斜辺部が左右方向に配置されるため、第2横メンバの剛性が向上する。また、第2横メンバは、上下方向において広い範囲で垂下部と当接することができるため、垂下部に加わる側方からの荷重を効率良く受けることができる。
また、上記の発明において、前記第1横メンバ、前記第2横メンバ、前記リヤフレーム、及び前記垂下部は、互いに協働し、平面視においてトラス構造を形成するとよい。
この構成によれば、第1横メンバ及び第2横メンバを含むトラス構造が形成され、リヤフロアサイドを含む車両の側部構造の左右方向からの荷重に対する剛性が更に向上する。
また、上記の発明において、前記リヤホイールハウスは、主面が左右を向く略半円形状の底壁部(20A)と、前記底壁部の周縁部(20B)に沿って左右外方に突出した周壁部とを有し、前記第1横メンバは、前記周壁部の後部下縁に結合されているとよい。
この構成によれば、リヤホイールハウスと第1横メンバとが互いに接合されているため、リヤフロアサイドを含む構造体の剛性が高められ、側方からの衝突に対する衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
また、上記の発明において、前記リヤホイールハウスの前記周壁部を左右外方に延長するように前記リヤホイールハウスに設けられたリヤホイールハウスアウタ(27)を更に有し、前記リヤホイールハウスアウタの後部下縁は、前記周壁部の後部下縁よりも後方にオフセットされて前記第2横メンバの左右側方に配置され、前記第2横メンバとの間に前記垂下部を左右方向から挟むように前記垂下部に結合されているとよい。
この構成によれば、リヤホイールハウスアウタと第2横メンバとが、垂下部を挟んで左右に並んでいるため、側方からの衝突によってリヤホイールハウスアウタに入力された荷重は、第2横メンバに左右方向から入力される。これにより、第2横メンバは、座屈が促進され、衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
また、上記の発明において、前記リヤフレームは、前後に延在する底部(2A)と、前記底部の左右両端から上方に延びる一対の側壁部(2B)とを有し、前記リヤフレームの内側には、前記一対の側壁部と前記底部とを連結する少なくとも1つのバルクヘッド(35)が設けられ、前記バルクヘッドの1つは、前記第1横メンバの左右側方に配置されているとよい。
この構成によれば、バルクヘッドの1つと第1横メンバとが、リヤフレームの側壁部を挟んで左右に並んでいるため、第1横メンバは、リヤフレームの左右方向への剛性が高い部分に接合されている。そのため、側方からの衝突荷重が第1横メンバに確実に加わるようになり、第1横メンバの座屈が促進され、第1横メンバによる衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
また、上記の発明において、車両の後部側部を上下に延び、後部乗降口の後縁を画定するCピラー(12)と、前記リヤパネルの左右端から上方に延びるリヤピラー(13)と、前記リヤホイールハウスよりも上方を前後に延び、前記Cピラー及び前記リヤピラーを連結する側部フレーム(16)と、前記リヤホイールハウスの上部に設けられたダンパベース(21)と前記側部フレームとを連結するダンパスチフナ(22)とを更に有するとよい。
この構成によれば、リヤフロアサイドを含む車両の側部構造の左右方向からの荷重に対する剛性が更に向上し、衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
以上の構成によれば、車体の後部構造において、左右方向の衝突に対するエネルギー吸収能力を向上させることができる。
実施形態に係る車体後部構造の底面図(リヤホイールハウス、リヤホイールハウスアウタ、及びリヤフェンダを省略して示す) 実施形態に係る車体後部構造を斜め前方から見た斜視図(リヤホイールハウス、及びリヤホイールハウスアウタを省略して示す) 実施形態に係る車体後部構造の左側を車室側から見た斜視図(リヤフェンダを省略して示す) 実施形態に係る車体後部構造の左後部を下方から見た斜視図 リヤフレーム、リヤフロアサイド、第1横メンバ、及び第2横メンバを拡大して下方から見た斜視図 図5のVI−VI断面図 図5のVII−VII断面図 図5のVIII−VIII断面図
以下、本発明に係る車体の後部構造の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、「接合」は、特に言及しない限り、スポット溶接等の溶接による接合である。各部材は、特に言及しない限り鋼板を曲げ成形することによって形成されている。各部材は、必要に応じて高張力鋼板から形成されてもよい。また、車体後部構造は、概ね左右対称形に構成されているため、以下の説明及び図では、左右一方の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、自動車の後部を構成する車体後部構造1は、左右両側部をそれぞれ前後に延びる左右一対のリヤフレーム2を有する。図5及び図6に示すように、リヤフレーム2の横断面(前後方向(長手方向)に直交する断面)は、略水平に左右に延びる底部2Aと、底部2Aの左右両端から上方に延びた左右一対の側壁部2Bと、両側壁部2Bの上端からそれぞれ左右逆向きに延びるフランジ部2Cとを有した、いわゆるハット形に形成されている。底部2Aと側壁部2Bとの境界には、面取り部2Dが形成されている。
図1及び図2に示すように、左右のリヤフレーム2は、前後方向における後部から中間部にかけて前後方向と略平行に延在し、前部が前方に向かうほど左右外方かつ下方に湾曲している。左右のリヤフレーム2の前端は、車両の側部下部を前後に延在するサイドシル3の後端部に接合されている。
左右のリヤフレーム2間には、前側から順にミドルフロアクロスメンバ4及びリヤフロアクロスメンバ5が架け渡されている。ミドルフロアクロスメンバ4及びリヤフロアクロスメンバ5の横断面は、それぞれ上方に向けて開口したハット形に形成されている。ミドルフロアクロスメンバ4は左右に延び、その左右両端が各リヤフレーム2の湾曲した前部に接合されている。リヤフロアクロスメンバ5は左右に延び、その左右両端が各リヤフレーム2の前後方向における中間部に接合されている。また、リヤフロアクロスメンバ5は、左右方向における中間部が左右端部に比べて下方に位置するように段違いに屈曲されている。
左右のリヤフレーム2の後端には、左右に延在するリヤパネル6が接合されている。リヤパネル6は、リヤフレーム2よりも上下方向において大きな長さ(高さ)を有する。また、リヤパネル6は、左右のリヤフレーム2の左右方向における外側面間の長さよりも大きな左右方向における長さ(幅)を有する。リヤパネル6の前側面に各リヤフレーム2の後端面が突き当たる態様でリヤパネル6とリヤフレーム2とは接合されている。リヤフレーム2の後端は、ブラケット等の連結部材を介してリヤパネル6の前側面に接合されてもよく、リヤパネル6の前側面に直接に接合してもよい。以上の構成により、リヤパネル6の左右端は、左右のリヤフレーム2よりも左右外方に延びている。
リヤフロアクロスメンバ5の左右方向における中間部と、リヤパネル6の左右方向における中間部の下部とは、前後に延びるセンタメンバ7によって連結されている。センタメンバ7は、リヤフロアクロスメンバ5の中間部に接合された前端から後方に延びた後、屈曲して上方に延び、後端においてリヤパネル6に接合されている。
左右のリヤフレーム2、ミドルフロアクロスメンバ4、ミドルクロスメンバ、及びセンタメンバ7の上方にはリヤフロアパネル10が支持されている。リヤフロアパネル10は、主面が上下を向く鋼板であり、車体後部(荷室)の床を構成する。リヤフロアパネル10の左右側縁は、左右のリヤフレーム2の左右方向における内側に配置されたフランジ部2C上に配置され、フランジ部2Cと接合されている。リヤフロアパネル10の前縁は、ミドルフロアクロスメンバ4上に配置され、ミドルフロアクロスメンバ4に接合されている。リヤフロアパネル10は、ミドルフロアクロスメンバ4よりも後方かつ左右方向における中央部に下方に向けて凹んだ凹部10Aを有する。ミドルフロアクロスメンバ4及びセンタメンバ7は、リヤフロアパネル10の凹部10Aに対応した下面に沿って延び、リヤフロアパネル10に接合されている。リヤフロアパネル10の後縁は、リヤパネル6に接合されている。リヤフロアパネル10の凹部10Aには、スペアタイヤや、工具、駆動用バッテリユニット(IPU:Intelligent Power Unit)等が収容される。
図3に示すように、各サイドシル3の後端には、Cピラー12の下端が接合されている。Cピラー12は、下端から後傾しつつ上方に延びている。Cピラー12は、車両の後部乗降口の後縁を画定する。リヤパネル6の左右両端には、リヤピラー13の下端が接合されている。リヤピラー13は、下端から上方に延び、下部において概ね鉛直に延び、上部において前傾している。リヤピラー13は、車両の後部側縁を構成する。Cピラー12の上端は、車体の上部側部を前後に延びる左右一対のルーフサイドレール14の前後方向における中間部に接合されている。リヤピラー13の上端は、ルーフサイドレール14の後端に接合されている。Cピラー12及びリヤピラー13の上下方向における中間部どうしは、前後に延在する側部フレーム16によって互いに連結されている。
図3及び図4に示すように、左右のリヤフレーム2の左右方向における外方には、リヤホイールハウス20が配置されている。リヤホイールハウス20は、主面が左右を向く略半円形の底壁部20Aと、底壁部20Aの周縁部に沿って左右外方に突出し、左右に延びる軸線を中心とした略半円の弧状に形成された周壁部20Bと、周壁部20Bの左右方向における外縁から周壁部20Bと略直交する外方に突出した縁壁部20Cを有し、下部中央が左右内方(リヤフレーム2側)に凹んだ形状となっている。周壁部20Bは左右方向から見て上方に凸となる弧状に形成されている。また、周壁部20Bは、左右外方に進むほど、中心からの距離が大きくなるようにテーパ状に形成されている。
リヤフレーム2は、リヤホイールハウス20の底壁部20Aの下部と対応する部分のフランジ部2Cが省略されており、側壁部2Bにおいて底壁部20Aに接合されている。また、リヤホイールハウス20は、前縁においてCピラー12に接合され、上端において側部フレーム16に接合されている。図3及び図4に示すように、周壁部20Bの上部には、ダンパベース21が設けられている。本実施形態では、ダンパベース21は、リヤホイールハウス20を形成する鋼板に、更に鋼板(補強板)が結合されることによって形成されている。ダンパベース21には、リヤホイールハウス20の凹部側に配置されるダンパ(ショックアブソーバ)の上端が結合される。ダンパの下端は、後輪を支持するサスペンションアームに結合される。
図3に示すように、ダンパベース21は、ダンパスチフナ22によって側部フレーム16に結合されている。ダンパスチフナ22は、ダンパベース21に接合された下端と、側部フレーム16に接合された上端とを有し、下端に対して上端が後方に配置されるように傾斜して延びている。
図1、図2、図4及び図5に示すように、左右のリヤフレーム2の左右外方かつリヤホイールハウス20の後方には、リヤフロアサイド25が配置されている。リヤフロアサイド25は、リヤフレーム2の左右方向における外側のフランジ部2Cに結合され、フランジ部2Cから左右方向において外方に延びる基部25Aと、基部25Aの左右外端から下方に延びる垂下部25Bとを有する。基部25A及び垂下部25Bは、鋼板を略直角に折り曲げることによって形成され、L字形をなしている。基部25A及び垂下部25Bは、前後に延びている。基部25Aの前縁は、左右方向における外側が内側よりも後方に配置されるように、左右方向に対して傾斜している。リヤフロアサイド25は、前端においてリヤホイールハウス20に接合され、後端においてリヤパネル6に接合されている。詳細には、基部25Aの前縁がリヤホイールハウス20の周壁部20Bの後部下部の後面に接合され、垂下部25Bの左右方向における外側面の前端がリヤホイールハウス20の縁壁部20Cの左右方向における内側面に接合されている。垂下部25Bの上下方向における長さは、リヤフレーム2の側壁部2Bの上下方向における長さよりも大きく形成されている。基部25A及び垂下部25Bは、剛性を高めるために、複数の補強ビードを有しているとよい。基部25Aの補強ビードは、左右方向の剛性を高めるために、左右に延びるビードを有するとよい。
図6に示すように、リヤフレーム2の上部開口は、板状のリヤフレームアッパ37によって閉じられている。リヤフレームアッパ37は、主面が上下を向き、リヤフロアパネル10及びリヤフロアサイド25の基部25Aを挟むように、リヤフレーム2の左右のフランジ部2Cに接合されている。
図4、図7及び図8に示すように、リヤホイールハウス20の左右方向における外方には、リヤホイールハウスアウタ27(リヤインナパネルともいう)が設けられている。リヤホイールハウスアウタ27は、左右方向に延びる軸線を中心とした略半円の弧状に形成された周壁部27Aと、周壁部27Aの左右方向における内縁から周壁部27Aと略直交する外方に突出した縁壁部27Bを有する。リヤホイールハウスアウタ27の縁壁部27Bはリヤホイールハウス20の縁壁部20Cに接合され、リヤホイールハウスアウタ27の周壁部27Aはリヤホイールハウス20の周壁部20Bを左右方向における外方に延長するように配置される。リヤホイールハウスアウタ27の周壁部27Aの後部下部は、リヤホイールハウス20の周壁部20Bの後部下部よりも後方にオフセットして配置されている。また、リヤホイールハウスアウタ27の周壁部27Aの後部下部は、リヤホイールハウス20の周壁部20Bの後部下部よりも下方に延び、垂下部25Bの左右方向における外面に沿って垂下部25Bの下端まで延びている。リヤホイールハウスアウタ27の縁壁部27Bの後部下部は、垂下部25Bの左右方向における外側面に接合されている。
垂下部25Bの左右方向における外方にはリヤフェンダ30(リヤアウタパネルともいう)が配置されている。図4及び図6に示すように、リヤフェンダ30は、垂下部25Bの左右方向における外面の下端に接合された下端部を有する。リヤフェンダ30の下端部の前端は、垂下部25Bに接合されたリヤホイールハウスアウタ27の縁壁部27Bに接合されている。リヤフェンダ30は、下端部から、垂下部25Bから離れるように左右外方に延び、その後屈曲して上方に延びている。このように、リヤフェンダ30は、垂下部25Bに接合された下端部を除いて、大部分が垂下部25Bとの間に空隙を形成するように配置されている。リヤフェンダ30と垂下部25Bとは、協働して上方に開口した凹部30Aを形成している。リヤパネル6の後面を覆うように設けられるリヤバンパフェース(不図示)の左右端部は、リヤフェンダ30の下部の左右方向における外側面を覆う。
図4及び図5に示すように、リヤフレーム2と、リヤフロアサイド25の垂下部25Bとは、それぞれ左右に延びる第1横メンバ32及び第2横メンバ33によって、連結されている。第1横メンバ32は、左右に延び、主面が略前後を向く本体32Aと、本体32Aに対して後方に折り曲げられた上縁32B及び下縁32Cとを有する。本体32Aは、左右外側が内側よりも後方に配置されるように左右方向に対して傾斜している。第1横メンバ32の横断面は、上縁32B、本体32A、及び下縁32Cによって後方に向けて開口した溝形(U字形)をなす。第1横メンバ32は、リヤフロアサイド25の基部25Aの前縁及びリヤホイールハウス20の周壁部20Bの後部下部に沿って配置されている。
第1横メンバ32は、上縁32Bにおいて基部25Aに接合され、本体32Aにおいて周壁部20Bの後部下部に接合されている。第1横メンバ32の本体32Aの左右方向における内端32Dは、前方に折り曲げられ、リヤフレーム2の側壁部2Bの外面に接合されている。また、第1横メンバ32の下縁32Cの左右方向における内端32Eは、本体32Aの内端32Eに対して分岐し、リヤフレーム2の面取り部2Dに接合されている。本体32Aの左右方向における外端32Fは、後方に折り曲げられ、垂下部25Bの内側面に接合されている。
図6及び図7に示すように、リヤフレーム2の内部には、少なくとも1つのバルクヘッド35が設けられている。バルクヘッド35は、主面が前後を向く板状部材であり、リヤフレーム2の左右の側壁部2B及び底部2Aに接合されている。複数のバルクヘッド35のうちの1つは、第1横メンバ32の内端32D、32Eの側方に配置されている。これにより、第1横メンバ32とバルクヘッド35との間にリヤフレーム2の側壁部2Bが挟まれた構造となる。
図4及び図5に示すように、第2横メンバ33は、第1横メンバ32から後方に距離をおいて配置されている。第2横メンバ33は、左右に延び、主面が前後を向く本体33Aを有している。本体33Aは、基部25Aの下面に沿って左右に延びる横辺部33Bと、垂下部25Bの左右内側面に延びる縦辺部33Cと、横辺部33Bの左右内端と縦辺部33Cの下端とをつなぐ斜辺部33Dとを有して、略直角三角形のトラス構造に形成されている。本体32Aの上縁33E、左右方向における外端33F及び内端33Gは、後方に折り曲げられている。第2横メンバ33の上縁33Eは基部25Aの下面に接合され、第2横メンバ33の外端33Fは垂下部25Bの内側面に接合され、第2横メンバ33の左右方向における内端33Gはリヤフレーム2の側壁部2Bの外側面に接合されている。
図4及び図8に示すように、第2横メンバ33の外端33Fの下端部は、垂下部25Bのリヤホイールハウスアウタ27との結合部の裏側に結合されている。換言すると、第2横メンバ33及びリヤホイールハウスアウタ27の垂下部25Bへの結合部が、垂下部25Bを挟んで向かい合う位置に配置されている。
図1及び図5に示すように、第1横メンバ32が左右方向において外側が内側に対して後方に配置されるように傾斜し、第2横メンバ33が左右方向と略平行に延びているため、第1横メンバ32、第2横メンバ33、垂下部25B、及びリヤフレーム2の側壁部2Bは、互いに協働し、平面視において略三角形のトラス構造を形成する。
図6に示すように、リヤフェンダ30、リヤフロアサイド25、リヤフレーム2(リヤフレームアッパ37)、及びリヤフロアパネル10の車室側には、内装部材40が配置されている。内装部材40は、例えば樹脂の成形品であってよい。内装部材40は、略水平に延びてリヤフレーム2(リヤフレームアッパ37)及びリヤフロアサイド25の基部25A上に配置された床部40Aと、床部40Aの左右方向における外端から、リヤフェンダ30の左右方向における内側面に沿って上方に延びる壁部40Bと、床部40Aの左右方向における外端から、リヤフロアパネル10の凹部10Aの車室側面に沿って凹んだ凹部40Cとを有している。床部40Aの左右方向における外側部分であって、凹部30Aに対応する部分は、略水平に延び、凹部30Aを覆っている(閉じている)。他の実施形態では、床部40Aの左右方向における外側部分であって、凹部30Aに対応する部分は、凹部30Aに沿って下方に凹んだ凹部40Dを有してもよい。凹部40Dには、工具等の物品を収容することができる。
以下に本実施形態に係る車体後部構造1の効果について説明する。本実施形態に係る車体後部構造1では、リヤフロアサイド25がリヤホイールハウス20の後方において左右方向における外方に延びているため、車室(荷室)及びフロアがリヤホイールハウス20の後方において左右に拡張される。リヤフロアサイド25は、左右に延びる第1及び第2横メンバ32、33によって左右方向における剛性が高められている。そのため、左右側方から衝突荷重が車体後部構造1に入力される場合には、第1及び第2横メンバ32、33に補強されたリヤフロアサイド25が左右方向に座屈することによって、衝突エネルギーが吸収される。
互いに接合されたリヤフレーム2、リヤフロアサイド25の基部25A及び垂下部25B、リヤホイールハウス20の周壁部20B、及びリヤフロアパネル10は、下方に向けて開口する箱構造を形成するため、リヤフロアサイド25を含む構造体の剛性が高められる。これにより、側方からの衝突に対して、リヤフロアサイド25を含む構造体は、一層大きな衝突エネルギーを吸収することができる。また、第1横メンバ32が、リヤホイールハウス20の周壁部20Bの後部下部に結合されているため、リヤフロアサイド25を含む構造体の剛性が高められる。
第2横メンバ33は、斜辺部33Dが左右かつ上下に延びたトラス構造を有するため、左右側方からの荷重に対して高い剛性を備えている。また、第2横メンバ33は、リヤフレーム2側よりも垂下部25B側の上下幅が大きくなり、垂下部25Bの上下方向における全域を支持することができるため、垂下部25Bに加わる側方からの荷重を効率良く受けることができる。
リヤホイールハウスアウタ27と第2横メンバ33とが、垂下部25Bを挟んで左右に並んでいるため、側方からの衝突によってリヤホイールハウスアウタ27に入力された荷重は、第2横メンバ33に左右方向から入力される。これにより、第2横メンバ33は、座屈が促進され、衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
バルクヘッド35の1つと第1横メンバ32とが、リヤフレーム2の側壁部2Bを挟んで左右に並んでいるため、第1横メンバ32は、リヤフレーム2の左右方向への剛性が高い部分に接合されている。そのため、側方からの衝突荷重が第1横メンバ32に確実に加わるようになり、第1横メンバ32の座屈が促進され、第1横メンバ32による衝突エネルギーの吸収能力が向上する。
また、車体後部構造1の後部側部を構成するリヤホイールハウス20は、ダンパベース21がダンパスチフナ22を介して側部フレーム16に結合され、剛性が高められているため、側方からの衝突荷重を吸収することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
上記の実施形態では、リヤフロアサイド25を補強する横メンバとして、第1及び第2横メンバ32、33の2つを用いたが、横メンバの数は1以上の任意の数としてもよい。また、リヤフロアサイド25の基部25A及び垂下部25Bの形状は、平板状だけでなく、任意の形状を付加してもよい。例えば、基部25Aに下方に向けて凹む凹部を少なくとも1つ形成してもよい。基部25Aに形成された凹部は、基部25Aの剛性を高めると共に、工具等の収容スペースを形成することができる。
1 :車体後部構造
2 :リヤフレーム
2A :底部
2B :側壁部
6 :リヤパネル
10 :リヤフロアパネル
12 :Cピラー
13 :リヤピラー
16 :側部フレーム
20 :リヤホイールハウス
20A :底壁部
20B :周壁部
20C :縁壁部
21 :ダンパベース
22 :ダンパスチフナ
25 :リヤフロアサイド
25A :基部
25B :垂下部
27 :リヤホイールハウスアウタ
30 :リヤフェンダ
30A :凹部
32 :第1横メンバ
33 :第2横メンバ
35 :バルクヘッド
37 :リヤフレームアッパ
40 :内装部材

Claims (9)

  1. 車両の後部を前後に延びる左右一対のリヤフレームと、
    前記リヤフレームの左右方向外方に設けられたリヤホイールハウスと、
    前記リヤフレームの後部から前記リヤホイールハウスの後方において左右外方に延出して主面が上下を向く基部、及び前記基部の車幅方向における外端から下方に延びる垂下部を有するリヤフロアサイドと、
    前記垂下部の下端に結合されると共に、前記垂下部の前記下端から左右外方かつ上方に延び、前記垂下部の外側面との間に空隙を形成するように配置されたリヤフェンダと、
    左右に延び、前記リヤフレームと前記垂下部とを連結する横メンバと
    左右の前記リヤフレームの後端に結合され、左右に延びるリヤパネルを有し、
    前記横メンバは、前記リヤフレームの左右方向における外側面、前記基部の前端及び前記垂下部の前端に結合された第1横メンバを有し、
    前記リヤパネルは、前記基部の後端及び前記垂下部の後端に結合され、
    前記リヤフレーム、前記リヤフロアサイド、前記第1横メンバ、及び前記リヤパネルが協働して下方に向けて開口する箱構造を形成することを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記リヤフェンダの内側面に沿うように配置された内装部材を更に有することを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記横メンバは、前記第1横メンバの後方に距離をおいて配置され、前記リヤフレームの左右方向における外側面、前記基部、及び前記垂下部に結合された第2横メンバを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記第2横メンバは、前記垂下部側が前記リヤフレーム側よりも上下に幅が広いトラス構造を有することを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。
  5. 前記第1横メンバ、前記第2横メンバ、前記リヤフレーム、及び前記垂下部は、互いに協働し、平面視においてトラス構造を形成することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車体後部構造。
  6. 前記リヤホイールハウスは、主面が左右を向く略半円形状の底壁部と、前記底壁部の周縁部に沿って左右外方に突出した周壁部とを有し、
    前記第1横メンバは、前記周壁部の後部下縁に結合されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1つの項に記載の車体後部構造。
  7. 前記リヤホイールハウスの前記周壁部を左右外方に延長するように前記リヤホイールハウスに設けられたリヤホイールハウスアウタを更に有し、
    前記リヤホイールハウスアウタの後部下縁は、前記周壁部の後部下縁よりも後方にオフセットされて前記第2横メンバの左右側方に配置され、前記第2横メンバとの間に前記垂下部を左右方向から挟むように前記垂下部に結合されていることを特徴とする請求項6に記載の車体後部構造。
  8. 前記リヤフレームは、前後に延在する底部と、前記底部の左右両端から上方に延びる一対の側壁部とを有し、
    前記リヤフレームの内側には、前記一対の側壁部と前記底部とを連結する少なくとも1つのバルクヘッドが設けられ、
    前記バルクヘッドの1つは、前記第1横メンバの左右側方に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載の車体後部構造。
  9. 車両の後部側部を上下に延び、後部乗降口の後縁を画定するCピラーと、
    前記リヤパネルの左右端から上方に延びるリヤピラーと、
    前記リヤホイールハウスよりも上方を前後に延び、前記Cピラー及び前記リヤピラーを連結する側部フレームと、
    前記リヤホイールハウスの上部に設けられたダンパベースと前記側部フレームとを連結するダンパスチフナとを更に有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つの項に記載の車体後部構造。
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