JP6448361B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ターボ過給機が付随する内燃機関に関する。
車両用の内燃機関として、排気ターボ過給機を備えたターボエンジンが公知である。排気ターボ過給機は、内燃機関の排気通路側に配置した駆動タービンと、吸気通路側に配置したコンプレッサとを同軸で連結し連動するように構成したものである。そして、排気が持つ残存エネルギを利用してタービンひいてはコンプレッサのインペラ(コンプレッサホイール)を回転させ、コンプレッサにポンプ作用を営ませることにより、吸入空気を加圧圧縮(過給)して気筒に送り込むことができる。
運転者が停車している車両を発進ないし加速させようとしてアクセルペダルを大きく踏み込んだときには、その加速要求に呼応してエンジントルクを速やかに増大させ、加速を促進する必要がある。だが、アイドル運転またはそれに近い低回転低負荷の運転領域からスロットルバルブの開度を拡大したとしても、ターボラグの存在により吸気の充填効率は即時には高まらない。
特に、近時のターボエンジンでは、燃費性能の良化とノッキングないしプレイグニッションの抑制との両立を図るべく、排気量を下げ過給圧を上げながら圧縮比を下げるような設計となっている。このため、低回転域において、排気ターボ過給機による過給が効き始めるまでの間、必ずしも十分なエンジントルクが出力されず、運転者に加速レスポンスについての不満を与える懸念がある。
そこで、予め蓄圧タンクに圧縮空気を蓄えておき、スロットルバルブを開いてから排気ターボ過給機による過給が開始されるまでのターボラグの時期に、当該蓄圧タンクに蓄えていた圧縮空気を吸気通路に供給することが考えられている(例えば、下記特許文献を参照)。これにより、排気ターボ過給機が仕事をし始める前であっても、気筒に充填される吸気量を増量してエンジントルクを増大させることができ、加速レスポンスの向上が期待できる。
特開平08−260991号公報 特開2009−281292号公報
上掲の特許文献に開示された内燃機関では、吸気通路における排気ターボ過給機のコンプレッサの下流に蓄圧タンクを接続し、コンプレッサにより圧縮され気筒に向かって流れる吸気の一部を当該蓄圧タンクに導き入れるようにしている。
蓄圧タンクに圧縮空気を蓄えるためには、気筒に充填される吸気の量を減殺せざるを得ない。従って、蓄圧タンクに圧縮空気を分け与えてもなお気筒に必要十分な量の吸気を充填できるような、比較的高回転かつ高負荷の運転領域においてのみ、蓄圧タンクに圧縮空気を補充できるということになる。換言すれば、蓄圧タンクに圧縮空気を蓄える機会が、運転者の運転意思や車両を取り巻く状況等により制限される。例えば、道路が混雑している都市部等での走行においては、蓄圧タンクに圧縮空気を十分に蓄積できない可能性がある。それ故、肝心なときに蓄圧タンクの圧縮空気が欠乏している状況に陥りかねない。
本発明は、吸気通路に圧縮空気を供給する蓄圧タンクに必要な圧縮空気を補充する機会を増やすことを所期の目的としている。
本発明では、車両に搭載される内燃機関であって、排気通路を流れる排気のエネルギを利用してタービンを回転させコンプレッサを駆動することで吸気通路を流れる吸気を加圧圧縮して気筒に送り込む排気ターボ過給機と、吸気通路に接続しており、車両を制動するブレーキ装置の制動力を増強するブレーキブースタに負圧を供給するバキュームポンプが負圧を生成する際に吐出する圧縮空気を蓄えることのできる蓄圧タンクと、吸気通路と前記蓄圧タンクとの連通を遮断することのできる開閉バルブと、エンジン回転数が所定以下の低回転かつアクセル開度が所定以上の高要求トルク時に前記開閉バルブを開いて前記蓄圧タンクに蓄えていた圧縮空気を吸気通路に供給し気筒に充填される吸気量を増量する制御を行う制御装置とを具備する内燃機関を構成した。
本発明によれば、吸気通路に圧縮空気を供給する蓄圧タンクに必要な圧縮空気を補充する機会を増やすことができる。
本発明の一実施形態の車両用内燃機関の構成を示す図。 同実施形態の内燃機関の運転領域と排気ターボ過給機による過給との関係を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態の内燃機関は、例えばディーゼルエンジンやHCCI(Homogeneous−Charge Compression Ignition)エンジン等のような圧縮着火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の燃焼室の天井部には、当該気筒1の燃焼室内に直接に燃料を噴射するインジェクタ11を設置している。また、各気筒1の吸気ポート近傍に、グロープラグ(余熱プラグ)12及びスワールコントロールバルブ13を設けている。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、排気ターボ過給機5のコンプレッサ51、排気ターボ過給機6のコンプレッサ61、水冷式インタクーラ35、電子スロットルバルブ32、サージタンク33及び吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42、排気ターボ過給機6の排気タービン62、排気ターボ過給機5の排気タービン52及び排気浄化装置41を配置している。排気浄化装置41は、排気に含まれる粒子状物質(Particulate Material)を漉し取るフィルタ(Praticulate Filter)や、有害物質の酸化または還元を促す触媒を包含する。
排気ターボ過給機5、6は、排気タービン52、62とコンプレッサ51、61のインペラとをシャフトを介して同軸で連結し、連動するように構成したものである。そして、タービン52、62及びコンプレッサ51、61のインペラを排気のエネルギを利用して回転駆動し、その回転力を以てコンプレッサにポンプ作用を営ませることにより、吸入空気を加圧圧縮(過給)して気筒1に送り込む。
本実施形態の内燃機関は、排気ターボ過給機5、6を二基備える、いわゆる2ステージターボ(シーケンシャルターボ)エンジンである。排気ターボ過給機5は、エンジン回転数が比較的高い運転領域で仕事をする高速用ターボ過給機である。他方、排気ターボ過給機6は、エンジン回転数が比較的低い運転領域で仕事をする低速用ターボ過給機である。低速用ターボ過給機6の容量は、高速用ターボ過給機5の容量と比較して小さい。
吸気通路3においては、低速用ターボ過給機6のコンプレッサ61を迂回する吸気バイパス通路36を設け、かつこの吸気バイパス通路36の出口を開閉するバルブ37を設置している。バルブ37は、吸気バイパス通路36を流通する吸気の流量を制御する。高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51を迂回する吸気バイパス通路は、存在しない。
さらに、排気通路4においても、低速用ターボ過給機6のタービン62を迂回する排気バイパス通路43、及び高速用ターボ過給機5のタービン52を迂回する排気バイパス通路44を設けており、かつこれら排気バイパス通路43、44のそれぞれの入口を開閉する排気バイパスバルブ45、46を設置している。バルブ45は排気バイパス通路43を流通する排気の流量を制御し、バルブ46は排気バイパス通路44を流通する排気の流量を制御する。排気バイパスバルブ45、46は、WGV(Waste Gate Valve)と呼称されることもある。
バルブ37、46は、負圧アクチュエータ371、461を使用したVSV(Vaccum Switching Valve)である。負圧アクチュエータ371、461はダイヤフラム式アクチュエータであり、そのダイヤフラムの一方の面には負圧及び内蔵のスプリングによる弾性付勢力が、他方の面には大気圧が加わる。負圧は、バキュームポンプ91から供給される。バキュームポンプ91は、一定の大きさの負圧を発生させる。ダイヤフラム式アクチュエータ371、461とバキュームポンプ91とを接続する管路上にはそれぞれ、電磁ソレノイドバルブ372、462を設置している。ダイヤフラム式アクチュエータ371、461のダイヤフラムの一方の面に実際に作用する負圧の大きさは、電磁ソレノイドバルブ372、462の開度に応じて変化する。そして、バルブ37、46の開度は、ダイヤフラムの両面に作用する負圧及び大気圧の差圧と、ダイヤフラムを弾性付勢するスプリングの弾性付勢力との差に応じて変化する。つまり、電磁ソレノイドバルブ372、462の開度の操作を通じて、バルブ37、46の開度を操作することが可能である。
これに対し、バルブ45は、電磁バルブであるEVRV(Electric Vacuum Regulating Valve)である。
外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置2、7は、排気通路4を流れる排気の一部を吸気通路3に還流して吸気に混交せしめるものである。本実施形態の内燃機関は、EGR装置2、7を二基備える。EGR装置2は、いわゆる低圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における排気浄化装置41の下流側を吸気通路3における高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51の上流側に連通させるEGR通路21と、当該EGR通路21を開閉するEGRバルブ22とを要素に含む。EGRバルブ22は、EGR通路21を流通する低圧ループEGRガスの流量を制御する。
EGR装置7は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における低速用ターボ過給機6のタービン62の上流側を吸気通路3におけるインタクーラ35の下流側に連通させるEGR通路71と、当該EGR通路71を開閉するEGRバルブ72とを要素に含む。EGRバルブ72は、EGR通路71を流通する高圧ループEGRガスの流量を制御する。
加えて、排気通路4における、低圧ループEGR通路21の接続箇所よりも下流の箇所に、排気絞りバルブ47を設置している。低圧ループEGR通路21が接続している吸気通路のコンプレッサ51の上流側の圧力は、当該コンプレッサ51による過給の度合いに応じて変動する。その結果として、低圧ループEGR通路21を流れるEGRガスの流量が変化する。排気絞りバルブ47は、EGRバルブ22とともに、低圧ループEGRガスの流量、ひいては気筒1に充填される吸気に占めるEGRガスの割合であるEGR率を目標値に収束させるために機能する。
本実施形態の車両には、真空倍力式(バキューム式)のブレーキブースタ8が付帯している。ブレーキブースタ8は、負圧を蓄える定圧室と、大気圧が加わる変圧室とを有し、それら負圧及び大気圧の差圧を用いてブレーキペダルの踏力を倍力する、この分野では広く知られているものである。運転者によりブレーキペダルが操作されていないとき、ブレーキブースタ8の定圧室と変圧室とが連通し、かつ変圧室が大気圧から隔絶される。ブレーキペダルが操作されると、定圧室と変圧室との間が遮断され、かつ変圧室に大気が導入される。結果、定圧室と変圧室との圧力差が、ブレーキペダルの踏力を倍力する制御圧力となる。ブレーキブースタ8により増幅されたブレーキ踏力は、マスタシリンダ81において液圧力に変換される。マスタシリンダ81が出力する作動液圧は、液圧回路(図示せず)を介してブレーキキャリパやホイールシリンダといったブレーキ装置(図示せず)に伝達され、当該ブレーキ装置による車両の制動に用いられる。
本実施形態では、ブレーキブースタ8の作動に必要な負圧を供給する手段として、バキュームポンプ92を採用している。バキュームポンプ92は、電動機により駆動される電動式のものを想定しているが、内燃機関の出力軸であるクランクシャフトまたは吸排気バルブを駆動するカムシャフトから回転トルクの伝達を受けて駆動される機械式のものであっても構わない。ブレーキブースタ8の定圧室は、負圧を出力するバキュームポンプ92の吸込口に接続している。ブレーキブースタ8の定圧室とバキュームポンプ92の吸込口とを接続する管路上には、負圧を定圧室内に留め、定圧室に正圧が加わることを防止するためのバルブ(チェックバルブ、切替バルブ等)82を設けてある。なお、バキュームポンプ92は、VSV37、46を開弁するための負圧を供給するバキュームポンプ91と同一(共通)であることがある。
さらに、本実施形態の内燃機関の吸気通路3には、排気ターボ過給機5、6が仕事をしないときに吸気通路3に圧縮空気を供給することのできる蓄圧タンク38を付設している。蓄圧タンク38は、バキュームポンプ92が負圧を発生させる際に吐出する圧縮空気を蓄える。そのために、蓄圧タンク38は、正圧を出力するバキュームポンプ92の吐出口に接続している。特に、電動式のバキュームポンプ92は、運転者によりブレーキペダルが踏まれたときに作動させるが、これが蓄圧タンク38に圧縮空気を蓄積する機会となる。蓄圧タンク38とバキュームポンプ92の吐出口とを接続する管路上には、圧縮空気を蓄圧タンク38内に留めるためのバルブ(チェックバルブ、切替バルブ等)39を設けている。そして、蓄圧タンク38は、吸気通路3における低速用ターボ過給機6のコンプレッサ61(さらには、インタクーラ35)の下流側に接続している。ここで、蓄圧タンク38は、スロットルバルブ32の上流側に接続していてもよいし、スロットルバルブ32の下流側に接続していてもよい。蓄圧タンク38と吸気通路3とを接続する管路上には、当該管路を開閉する開閉バルブ30を設けている。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求されるエンジントルクまたは負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3のサージタンク33内の(即ち、気筒1に流入する)吸気の温度及び圧力(過給圧)を検出する吸気温・吸気圧センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、大気圧を検出する大気圧センサから出力される大気圧信号e、吸気通路3の最上流即ちエアクリーナ31の下流かつ低圧ループEGR通路21の接続箇所の上流における新気の流量及び温度を検出するエアフローメータ・新気温センサから出力される新気流量・温度信号f、吸気通路3のコンプレッサ51の下流かつコンプレッサ61の上流における吸気の圧力(高速用ターボ過給機5による過給圧)を検出する吸気圧センサから出力される吸気圧信号g、ブレーキペダルが踏まれたことまたはブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ信号h等が入力される。
ECU0の出力インタフェースからは、インジェクタ11に対して燃料噴射信号i、スロットルバルブ32に対して開度操作信号j、EGRバルブ22に対して開度操作信号k、EGRバルブ72に対して開度操作信号l、VSV37の開閉駆動を司る電磁ソレノイドバルブ372に対して開度操作信号m、EVRV45に対して開度操作信号n、VSV46の開閉駆動を司る電磁ソレノイドバルブ462に対して開度操作信号o、排気絞りバルブ47に対して開度操作信号p、開閉バルブ30に対して開度操作信号q、バキュームポンプ92に対して作動制御信号r等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに、気筒1に充填される吸気(新気)量に見合った燃料噴射量を推算する。また、それとともに、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、要求EGR率(または、EGR量)、排気ターボ過給機5、6による過給の目標過給圧等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、m、n、o、p、q、rを出力インタフェースを介して印加する。
図2に、本実施形態の内燃機関の運転領域と、排気ターボ過給機5、6による過給との関係を示している。図2に関し、横軸はエンジン回転数、縦軸はエンジントルクである。アクセル開度が小さく、内燃機関が出力するエンジントルクが比較的小さい領域A1では、排気通路4を流れる排気の流量が小さく、排気ターボ過給機5、6が殆どないし全く仕事をしない。よって、ECU0は、VSV37、46及びEVRV45をそれぞれ開弁し、バイパス通路36、43、44を開通させて内燃機関のポンピングロスをできる限り低減する。このとき、吸気圧信号gを参照して知得される、コンプレッサ51の下流かつコンプレッサ61の上流の吸気圧が目標吸気圧となるよう、VSV46の開度をフィードバック制御しても構わない。その目標吸気圧は、大気圧信号eを参照して知得される大気圧またはその近傍の値に設定することが好ましい。さすれば、吸気通路3における、高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51によるロスが小さくなり、燃費性能の向上に寄与し得る。
アクセル開度がある程度以上大きく、エンジントルクもある程度以上大きいが、エンジン回転数が比較的低い領域A2では、低速用ターボ過給機6による過給を行う。当該領域A2において、ECU0は、VSV37を全閉して吸気バイパス通路36を閉鎖し、吸気通路3を流れる吸気を全てコンプレッサ61に流入させる。それとともに、EVRV45を全閉するかその開度を絞り、排気通路4を流れる排気を十分にタービン62に流入させる。このとき、吸気温・吸気圧信号dを参照して知得される吸気圧を目標過給圧に追従させるよう、EVRV45の開度をフィードバック制御してもよい。加えて、ECU0は、吸気圧信号gを参照して知得される、コンプレッサ51の上流かつコンプレッサ61の下流の吸気圧が目標吸気圧となるように、VSV46の開度をフィードバック制御する。その目標吸気圧は、大気圧信号eを参照して知得される大気圧またはその近傍の値に設定することが好ましい。さすれば、低速用ターボ過給機6のコンプレッサ61の入口側が負圧とならず、気筒1に充填される吸気の過給が効率化する上、高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51によるロスが小さくなり、燃費性能の向上に寄与し得る。
アクセル開度がある程度以上大きく、エンジントルクもある程度以上大きく、エンジン回転数が比較的高い領域A4では、高速用ターボ過給機5による過給を行う。当該領域A4において、ECU0は、VSV37及びEVRV45を開弁してバイパス通路36、43を開通させる。その上で、VSV46を全閉するかその開度を絞り、排気通路4を流れる排気を十分にタービン52に流入させる。このとき、吸気温・吸気圧信号dを参照して知得される吸気圧、及び/または、吸気圧信号gを参照して知得されるコンプレッサ51の上流かつコンプレッサ61の下流の吸気圧を目標過給圧に追従させるように、VSV46の開度をフィードバック制御する。
なお、当該領域A4では、低速用ターボ過給機6による過給を行わないが、コンプレッサ61及びタービン62の回転は、過回転とならない程度の回転数(例えば、100000rpm程度)に維持する必要がある。これは、低速用ターボ過給機6の軸受のシールが軸の回転を前提としており、コンプレッサ61及びタービン62の回転が衰えまたは止まってしまうと潤滑油漏れが起こる(吸気バイパス通路36が開通しており、コンプレッサ51の入口側が負圧の状態になると潤滑油が吸われてしまう)ことによる。そのために、ECU0は、VSV37の開度をできる限り大きく開いておく一方で、EVRV45の開度を、コンプレッサ61及びタービン62の回転数が所定回転数またはその近傍の範囲に維持されるように、やや絞る操作をする。
アクセル開度がある程度以上大きく、エンジントルクもある程度以上大きく、エンジン回転数が中程度の領域A3は、上述の低速ターボ領域A2と高速ターボ領域A4との間の過渡領域である。この過渡領域A3においては、低速用ターボ過給機6及び高速用ターボ過給機5の両方による過給を行う。低速ターボ領域A2から高速ターボ領域A4へと遷移する過程では、エンジン回転数が上昇するにつれて、VSV37及びEVRV45のそれぞれの開度が略全閉から略全開に向かうように徐々に拡大してゆく。このとき、ECU0は、吸気温・吸気圧信号dを参照して知得される吸気圧を目標過給圧に追従させるよう、EVRV45の開度をフィードバック制御する。翻って、VSV46の開度は、エンジン回転数が上昇するにつれて徐々に縮小してゆく。ECU0は、吸気圧信号gを参照して知得される、コンプレッサ51の上流かつコンプレッサ61の下流の吸気圧を目標過給圧に追従させるよう、VSV46の開度をフィードバック制御する。
ところで、運転者が停車している車両を発進ないし加速させようとしてアクセルペダルを大きく踏み込んだときには、その加速要求に呼応してエンジントルクを速やかに増大させる必要がある。だが、アイドル運転またはそれに近い低回転低負荷の運転領域からスロットルバルブ32の開度を拡大したとしても、ターボラグの存在により吸気の充填効率は即時には高まらない。図2に則して述べると、X点からY点への遷移を速やかに実現しなければならないということであるが、排気通路4を流れる排気の流量が増加するまでは低速用ターボ過給機6が十分に仕事をせず、X点からY点への遷移がどうしても遅れてしまうことがある。
そこで、本実施形態のECU0は、エンジン回転数が所定以下の低回転かつアクセル開度が所定以上の高要求トルク時に、開閉バルブ30を開弁し、蓄圧タンク38に蓄えていた圧縮空気を吸気通路3に供給する。これにより、気筒1に充填される吸気量を増量し、低速用ターボ過給機6による過給が効き始めるまでのターボラグの期間における吸気の充填効率の増強を図る。
蓄圧タンク38から吸気通路3への圧縮空気の供給は、運転者によりアクセルペダルが踏み込まれてから低速用ターボ過給機6による過給が効き始めるまでの期間に相当する所定時間(例えば、一秒間程度)のみ行えばよい。それ以外の期間においては、開閉バルブ30を閉じておく。内燃機関が小排気量エンジンである場合には、蓄圧タンク38の容量も小さくてよく、例えば5リットルタンクに3気圧ないし4気圧程度の圧縮空気を蓄えれば足りる。圧縮空気は、2gないし5gあれば十分である。この量の圧縮空気は、膨張したときに100リットル程度となる。
本実施形態では、車両に搭載される内燃機関であって、排気通路4を流れる排気のエネルギを利用してタービン52、62を回転させコンプレッサ51、61を駆動することで吸気通路3を流れる吸気を加圧圧縮して気筒1に送り込む排気ターボ過給機5、6と、吸気通路3に接続しており、車両を制動するブレーキ装置の制動力を増強するブレーキブースタ8に負圧を供給するバキュームポンプ92が負圧を生成する際に吐出する圧縮空気を蓄えることのできる蓄圧タンク38と、吸気通路3と前記蓄圧タンク38との連通を遮断することのできる開閉バルブ30と、エンジン回転数が所定以下の低回転かつアクセル開度が所定以上の高要求トルク時に前記開閉バルブ30を開いて前記蓄圧タンク38に蓄えていた圧縮空気を吸気通路3に供給し気筒1に充填される吸気量を増量する制御を行う制御装置0とを具備する内燃機関を構成した。
本実施形態によれば、予め蓄圧タンク38に蓄えていた圧縮空気を利用して、低回転かつ高要求トルクの運転領域における吸気の充填効率を増強し、加速レスポンスを向上させることが可能となる。その上で、ブレーキブースタ8に付随するバキュームポンプ92が作動する機会を利用して、蓄圧タンク38に圧縮空気を蓄積することができるため、車両の再発進または再加速時に蓄圧タンク38内の圧縮空気が欠乏しているといった状況に陥るおそれが小さくなる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、蓄圧タンク38に圧縮空気を蓄える機会は、バキュームポンプ92が負圧を発生させるときには限定されない。比較的高回転かつ高負荷の運転領域において、開閉バルブ30を開弁し、排気ターボ過給機5、6が供給する過給された吸気の一部を吸気通路3から蓄圧タンク38に流入させるようにして、圧縮空気の蓄積を行ってもよいことは当然である。
本発明の適用対象は、2ステージターボエンジンには限定されない。即ち、内燃機関が具備する排気ターボ過給機は、一基でもよい。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載される内燃機関に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
3…吸気通路
38…蓄圧タンク
30…開閉バルブ
4…排気通路
5、6…排気ターボ過給機
51、61…コンプレッサ
52、62…タービン
8…ブレーキブースタ
92…バキュームポンプ

Claims (1)

  1. 車両に搭載される内燃機関であって、
    排気通路を流れる排気のエネルギを利用してタービンを回転させコンプレッサを駆動することで吸気通路を流れる吸気を加圧圧縮して気筒に送り込む排気ターボ過給機と、
    吸気通路に接続しており、車両を制動するブレーキ装置の制動力を増強するブレーキブースタに負圧を供給するバキュームポンプが負圧を生成する際に吐出する圧縮空気を蓄えることのできる蓄圧タンクと、
    吸気通路と前記蓄圧タンクとの連通を遮断することのできる開閉バルブと、
    エンジン回転数が所定以下の低回転かつアクセル開度が所定以上の高要求トルク時に前記開閉バルブを開いて前記蓄圧タンクに蓄えていた圧縮空気を吸気通路に供給し気筒に充填される吸気量を増量する制御を行う制御装置と
    を具備する内燃機関。
JP2014264509A 2014-12-26 2014-12-26 内燃機関 Active JP6448361B2 (ja)

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