JP6445420B2 - 導電フィルム積層体、タッチセンサーおよびタッチセンサーの製造方法 - Google Patents
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Description
また、この発明は、導電フィルム積層体を用いたタッチセンサー、および、タッチセンサーの製造方法にも関している。
また、電子機器の携帯性および操作性の向上が追求される中、タッチパネルにおいても、薄型で3次元形状に対応し得るものが要求され、可撓性の透明な絶縁基板上に検出電極が形成された導電フィルムの開発が進められている。
例えば、特許文献1には、導電フィルムを3次元形状に変形させ、透明な絶縁性の支持体と一体化することで、曲面形状のタッチ面を有するタッチパネルを製造する方法が開示されている。
また、導電フィルムを金型内にセットし、射出成形を行って支持体を形成することで、3次元形状のタッチパネルを製造する方法もあるが、射出成形では、支持体を薄く形成することが難しいという問題があった。
しかしながら、成形歪みが大きい部分で、特に、高温高湿環境下では、接着強度が低下して導電フィルムが支持体から剥離することがわかった。
また、タッチパネル以外にも、3次元形状を有する発熱体、電子機器をノイズから守る3次元形状の電磁波シールド等に対しても、同様に、導電フィルムと支持体を一括して3次元形状に成形する場合に、導電フィルムが支持体から剥離することがわかった。
また、タッチパネルにおいて3次元形状にした場合、側面でも入力操作が行うことができること、すなわち、タッチ感度があることが要求されている。
また、導電フィルム積層体を用いて得られる3次元形状のタッチセンサーを提供することを目的としている。さらに、導電フィルム積層体を用いた3次元形状のタッチセンサーの製造方法を提供することも目的としている。
検出電極は絶縁基板の両面に形成されており、各々の面の検出電極が、互いに交差する方向に延在していてもよい。検出電極が、金属細線からなるメッシュパターンを有することが好ましい。
3次元形状に成形した際に、さらに側面の周辺にフランジ部分ができ、開口部は、上面と側面の境界部の一部および側面とフランジ部の境界部の一部を含むように配置されることが好ましい。
側面にある検出電極の少なくとも一部が、上面の輪郭に沿って設けられていることが好ましい。
また、本発明によれば、周辺配線の端部を一箇所に集約することができるため、信号演算のための半導体素子と接続させるためのフレキシブルプリント配線板との接続を容易に行うことができる。
なお、以下において数値範囲を示す「〜」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α〜数値βとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦βである。
「平行」および「直交」等の角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
「同一」とは、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。また、「いずれも」または「全面」等は、100%である場合のほか、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
図1に、実施の形態1に係るタッチセンサー用導電フィルム積層体31の構成を示す。このタッチセンサー用導電フィルム積層体31は、張り出し加工により角筒形状のタッチセンサーを製造するためのもので、平板形状を有する透明な絶縁性の支持体32の表面上に透明な導電フィルム33が接着剤で接合されている。導電フィルム33は、矩形状の平面形状を有し、矩形の4隅に近接する位置にそれぞれ貫通孔からなる開口部34が形成されている。これらの開口部34は、タッチセンサー用導電フィルム積層体31を角筒形状に成形したときに、角筒の上面の4つの頂点をそれぞれ含むような位置に形成されている。
図2に示されるように、導電フィルム33は、矩形状の可撓性の透明な絶縁基板35の両面上にそれぞれ導電部材36が形成されると共に、導電部材36を覆うように絶縁基板35の両面上に透明な保護層37が形成されたものである。
開口部34は、導電部材36が形成されていない部分の絶縁基板35に形成されており、それぞれ、支持体32によって塞がれている。ここで、「塞がれている」とは、成形前、成形後のいずれかの状態で、開口部34の開口面積の6割以上を塞いでいる状態をいうものとする。
第1の周辺配線39は、開口部34の一部を取り囲むように配置されている。具体的には、導電フィルム33は、4つの角33a、33b、33c、33dを有しており、角33bでは、第1の周辺配線39が開口部34の2つの辺34aを囲んで配置されている。角33cでは、第1の周辺配線39が、開口部34の3つの辺34aを囲んで配置されている。
第2の周辺配線41は、開口部34の一部を取り囲むように配置されている。具体的には、角33bでは、第2の周辺配線41が、開口部34の3つの辺34aを囲んで配置されている。
図4に示す導電フィルム100は、図3に示す導電フィルム33に比して、端子46が1つにまとめられておらず、複数の端子46を有する点と、複数の第1の検出電極38と複数の第2の検出電極40の各端子46が、それぞれフレキシブルプリント配線板102の各分岐部102a、102b、102cに電気的に接続されている点以外は、図3に示す導電フィルム33と同じ構成である。なお、図4では、第1の検出電極38の各端子46については電気的接続される、各分岐部102a、102b、102cを有するフレキシブルプリント配線板102との図示は省略している。
これらの導電部材36の形成方法は、特に限定されるものではない。例えば、特開2012−185813号公報の[0067]〜[0083]に記載されているように感光性ハロゲン化銀塩を含有する乳剤層を有する感光材料を露光し、現像処理を施すことによって、導電部材36を形成することができる。
38℃、pH4.5に保たれた後述の1液に、後述の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて後述の4液および5液を8分間にわたって加え、さらに、後述の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。さらに、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
水 750ml
ゼラチン 8.6g
塩化ナトリウム 3.1g
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
水 300ml
硝酸銀 150g
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 5ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 7ml
水 100ml
硝酸銀 50g
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
上述の乳剤に1,3,3a,7−テトラアザインデン1.2×10−4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10−2モル/モルAg、クエン酸3.0×10−4モル/モルAg、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
絶縁基板にコロナ放電処理を施した後、絶縁基板の両面に、後述の組成からなる厚み0.05μmの下塗層、さらに下塗層上に光学濃度が約1.0で現像液のアルカリにより脱色する染料を含むアンチハレーション層を設けた。上述のアンチハレーション層の上に、上述の感光性層形成用組成物を塗布し、さらに上述のポリマー(P1とP2の重量比1:1の混合物)およびゼラチン層からなる厚み0.15μmの保護層を設けた。保護層のポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は0.1/1であり、ポリマーの含有量は0.015g/m2であった。このようにして、両面に感光性層が形成された絶縁基板を得た。両面に感光性層が形成された絶縁基板をフィルムAとする。形成された感光性層は、銀量6.0g/m2、ゼラチン量1.0g/m2であった。
上述のポリマーラテックスP−1・・・55mg/m2
界面活性剤 ラビゾール A−90(商品名:日油(株)製)・・・1.3mg/m2
界面活性剤 ナロアクティ CL−95(商品名:三洋化成工業(株)製)・・・0.8mg/m2
架橋剤 カルボジライト V−02−L2(商品名:日清紡(株)製)・・・10mg/m2
コロイダルシリカ(粒子サイズ40〜50nm) スノーテックスXL(商品名:日産化学工業(株)製)・・・1.3mg/m2
カルナバワックス・・・2.5mg/m2
上述のフィルムAの両面に、導電部材36のパターンに対応したフォトマスクを介し、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光を行った。露光後、後述の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X−R、富士フィルム社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水でリンスし、乾燥することで、両面にAg線からなる導電部材36とゼラチン層とが形成された絶縁基板を得た。ゼラチン層はAg線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N−メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
上述のフィルムBに対して、120℃の過熱蒸気槽に130秒間静置して、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムをフィルムCとする。
フィルムCに対して、タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス社製ビオプラーゼAL−15FG)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%、液温:40℃)に120秒浸漬した。フィルムCを水溶液から取り出し、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬し、洗浄した。ゼラチン分解処理後のフィルムをフィルムDとする。
フィルムDに対して、金属ローラー(直径95mm)と樹脂製のローラー(直径95mm)の組み合わせによるカレンダ装置を使用して、ジャッキ圧11.4MPaの圧力をかけ、120mm/分の速度で搬送して、カレンダ処理を行った。さらにカレンダ処理後のフィルムを、120℃の過熱蒸気槽に静置して、加熱処理を行った。得られたフィルムをフィルムEとする。このフィルムEがタッチセンサー用導電フィルムである。
支持体32の形成材料としては、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、アクリル樹脂等を使用することができる。
まず、図6(A)および(B)に示されるようなプレス成形機を用い、ばね4によりタッチセンサー用導電フィルム積層体31をしわ押さえ5と下型6の間に強く押さえつけた状態で、上型7を下降させることにより、タッチセンサー用導電フィルム積層体31を伸ばす張り出し加工を施すことで、図7に示されるように、3次元の角筒形状に成形された成形部分31aと、成形部分31aの周辺のフランジ部分31bとを形成する。このとき、成形部分31aの角筒の上面42の4つの頂点43は、それぞれ、矩形状の導電フィルム33の4隅に近接する位置に形成されている4つの開口部34の中に位置している。成形部分31aの側面44にセンシング感度がある。側面44では、検出電極が上面42の輪郭42aに沿って設けられている。
また、タッチセンサー45では、図7(B)に示すように角部43aで、第1の周辺配線39が隣り合う1対の側面44に跨って配置されている。第2の周辺配線41も隣り合う1対の側面44に跨って配置されている。
図9(A)に、実施の形態2に係るタッチセンサー用導電フィルム積層体51の構成を示す。このタッチセンサー用導電フィルム積層体51は、深絞り加工により角筒形状のタッチセンサーを製造するためのもので、平板形状を有する透明な絶縁性の支持体52の表面上に透明な導電フィルム53が接着剤で接合されている。導電フィルム53は、矩形の4隅にそれぞれ矩形状の切り欠きからなる開口部54が形成された平面形状を有している。これらの開口部54は、図11に示されるようにタッチセンサー用導電フィルム積層体51を角筒形状に成形したときに、角筒の4つの側面55のうち互いに隣接する一対の側面55とフランジ部分51bとが交わる4つの交点56を含むような位置に形成されている。
導電フィルム53では、切欠部53aで、第1の周辺配線39が開口部54の2つの辺54aを囲んで配置されている。また、切欠部53bで、第1の周辺配線39が開口部54の2つの辺54aを囲んで配置されている。切欠部53cで、第2の周辺配線41が開口部54の2つの辺54aを囲んで配置されている。
図10に示す導電フィルム101は、図9(B)に示す導電フィルム53に比して、端子46が1つにまとめられておらず、複数の端子46を有する点と、複数の第1の検出電極38と複数の第2の検出電極40の各端子46が、それぞれフレキシブルプリント配線板102の各分岐部102a、102b、102cに電気的に接続されている点以外は、図9(B)に示す導電フィルム33と同じ構成である。なお、図10では、第1の検出電極38の各端子46については電気的接続される、各分岐部102a、102b、102cを有するフレキシブルプリント配線板102との図示は省略している。
このとき、成形部分51aの角筒の4つの側面55のうち互いに隣接する一対の側面55とフランジ部分51bとが交わる4つの交点56は、それぞれ、矩形状の導電フィルム53の4隅に形成されている4つの開口部54の中に位置している。成形部分51aの側面55にセンシング感度、すなわち、側面55にタッチ感度がある。側面55では、検出電極が上面57の輪郭57aに沿って設けられている。
なお、この実施の形態2においては、角筒の上面57の頂点58を含めた角筒の上面57の隅部の領域も、導電フィルム53の開口部54の中に位置している。
タッチセンサー用導電フィルム積層体51でも、3次元形状に成形した際の剥離が改良されており、側面にもセンシング領域を有する、すなわち、側面にもタッチ感度があるタッチセンサーを有効に作製可能となる。
タッチセンサー59では、図11(B)に示すように角部58aで、第1の周辺配線39が隣り合う1対の側面44に跨って配置されている。
図14に、実施の形態3に係るタッチセンサー用導電フィルム積層体61の構成を示す。このタッチセンサー用導電フィルム積層体61は、張り出し加工により円筒形状のタッチセンサーを製造するためのもので、平板形状を有する透明な絶縁性の支持体62の表面上に透明な導電フィルム63が接着剤で接合されている。導電フィルム63は、円形の平面形状を有し、周縁部に近接した4箇所にそれぞれ貫通孔からなる開口部64が形成されている。これらの開口部64は、タッチセンサー用導電フィルム積層体61を円筒形状に成形したときに、円筒の上面と側面との間の環状の境界部の4箇所における境界線を含むような位置に形成されている。
また、それぞれの開口部64は、支持体62によって塞がれている。ここで、「塞がれている」とは、成形前、成形後のいずれかにおいて、開口部64の開口面積の6割以上を塞いでいる状態をいうものとする。
このとき、成形部分61aの円筒の上面65と側面66との間の環状の境界部の4箇所における境界線67および円筒の側面66とフランジ部分61bとの間の環状の境界部の4箇所における境界線68は、それぞれ、導電フィルム63に形成されている4つの開口部64の中に位置している。成形部分61aの側面66にセンシング感度、すなわち、側面66にタッチ感度がある。側面66では、検出電極が上面65の輪郭65aに沿って設けられている。
図17に、実施の形態4に係るタッチセンサー用導電フィルム積層体71の構成を示す。このタッチセンサー用導電フィルム積層体71は、深絞り加工により円筒形状のタッチセンサーを製造するためのもので、平板形状を有する透明な絶縁性の支持体72の表面上に透明な導電フィルム73が接着剤で接合されている。導電フィルム73は、円形の平面形状を有し、周縁部に近接した4箇所にそれぞれ切り欠きからなる開口部74が形成されている。これらの開口部74は、タッチセンサー用導電フィルム積層体71を円筒形状に成形したときに、円筒の側面とフランジ部分の間の環状の境界部の4箇所における境界線を含むような位置に形成されている。
また、それぞれの開口部74は、支持体72によって塞がれている。ここで、「塞がれている」とは、成形前、成形後のいずれかにおいて、開口部74の開口面積の6割以上を塞いでいる状態をいうものとする。
このとき、成形部分71aの円筒の上面75と側面76との間の環状の境界部の4箇所における境界線77および円筒の側面76とフランジ部分71bとの間の環状の境界部の4箇所における境界線78は、それぞれ、導電フィルム73に形成されている4つの開口部74の中に位置している。成形部分71aの側面76にセンシング感度、すなわち、側面76にタッチ感度がある。側面76では、検出電極が上面75の輪郭75aに沿って設けられている。
なお、この実施の形態4においては、境界線78に隣接する円筒の上面75の領域も、導電フィルム73の開口部74の中に位置している。
また、上述の実施の形態3および4では、円筒形状のタッチセンサー69および79を作製したが、これに限るものではなく、同様にして、楕円形状のタッチセンサーを製造することもできる。
さらに、その他、各種の3次元形状のタッチセンサーも、同様にして、製造することができる。
プレス成形としては、図6(A)および(B)に示した張り出し加工と、図12(A)および(B)に示した深絞り加工の双方を用いた。
すなわち、張り出し加工されたタッチセンサー用導電フィルム積層体3では、角筒の上面11の中央部(測定点P0)から上面11の頂点14(測定点P1)に近接するにつれて急激にタッチセンサー用導電フィルム積層体3の厚さが低下し、フランジ部分3b(測定点P2〜P3)では、ほぼ一定の厚さを示している。上面11の頂点14を含めた角筒の上面11の隅部の領域R1において、成形歪みが集中することがわかる。
そして、以下の実施例1〜4および比較例1〜8に示すように、領域R11、R12およびR13のうちの少なくとも1つの領域に対応する部分を切り抜いて開口部とした導電フィルムをそれぞれ支持体に接合した複数のタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工と深絞り加工でそれぞれ角筒形状に成形して、支持体に対する導電フィルムの剥離試験を行った。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R11およびR12をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを支持体に接合することにより、タッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、それぞれ、張り出し加工で角筒形状に成形した。
ここで、導電フィルムとして、厚さ100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用すると共に、支持体として、厚さ500μmのポリカーボネート(PC)を使用し、3M社製の光学用透明粘着シート(OCA(Optical Clear Adhesive))8172CLを用いて支持体に導電フィルムを接合することで、タッチセンサー用導電フィルム積層体を作製した。そして、張り出し加工により、このタッチセンサー用導電フィルム積層体を、縦70mm×横70mm×高さ10mmの角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R11、R12およびR13をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R12およびR13をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R11、R12およびR13をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R11をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R12をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R13をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R12およびR13をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R11をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R12をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R13をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で角筒形状に成形した。
角筒形状に成形した際の角筒の4つの角部に対応する領域R11およびR12をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で角筒形状に成形した。
表1から、張り出し加工により角筒形状に成形する場合には、領域R11およびR12に成形歪みが集中し、実施例1および2のように、少なくとも領域R11およびR12の双方に対応する部分を切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いることで、支持体と導電フィルムとの剥離が防止されることが確認された。実施例1のように、領域R11およびR12のみを開口部としてもよく、あるいは、実施例2のように、領域R11とR12とR13のすべてを開口部としてもよい。実施例1〜4については、支持体と導電フィルムとの剥離が防止されており、側面13にタッチ感度があり、側面13でのセンシングが可能であることを確認した。
ここで、成形部分23aの円筒の上面24と側面25との間の環状の境界部と、円筒の側面25とフランジ部分23bとの間の環状の境界部に、互いに位置を同じくする一部の境界線26および27を設定したときに、境界線26に隣接する上面24の領域をR21、境界線26と境界線27で挟まれた円筒の側面25の領域をR22、境界線27に隣接するフランジ部分23bの領域をR23と呼ぶこととする。タッチセンサー用導電フィルム積層体23は、側面25もセンシング領域であり、側面25にもタッチ感度がある。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R21およびR22をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例1と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で円筒形状に成形した。
なお、実施例1と同様に、導電フィルムとして、厚さ100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用すると共に、支持体として、厚さ500μmのポリカーボネート(PC)を使用し、3M社製の光学用透明粘着シート(OCA)8172CLを用いて支持体に導電フィルムを接合することで、タッチセンサー用導電フィルム積層体を作製した。そして、張り出し加工により、このタッチセンサー用導電フィルム積層体を、直径70mm×高さ10mmの円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R22およびR23をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R21、R22およびR23をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R22およびR23をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R21をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R22をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R23をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、張り出し加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R21をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R22をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R23をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で円筒形状に成形した。
円筒形状に成形した際の円筒の周に沿った4箇所における領域R21およびR22をそれぞれ切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いる他は、上述の実施例5と同様にしてタッチセンサー用導電フィルム積層体を作製し、深絞り加工で円筒形状に成形した。
表2から、張り出し加工により円筒形状に成形する場合には、領域R21およびR22あるいは領域R22およびR23に成形歪みが集中し、実施例5〜7のように、少なくとも領域R21およびR22の双方あるいは領域R22およびR23の双方に対応する部分を切り抜いて開口部とした導電フィルムを用いることで、支持体と導電フィルムとの剥離が防止されることが確認された。実施例7のように、領域R21とR22とR23のすべてを開口部としてもよい。
Claims (10)
- 上面、および前記上面に接続された側面に検出領域を有する3次元形状のタッチセンサーを成形するための導電フィルム積層体であって、
平板形状を有する絶縁性の支持体と、
前記支持体の表面上に接着剤で接合された導電フィルムとを備え、
前記導電フィルムは、可撓性を有する絶縁基板と、前記絶縁基板上に配置された導電膜とを有し、
前記絶縁基板は、前記上面と前記側面の間の境界部の一部を含むように切り抜かれた少なくとも1つの開口部を有し、前記導電膜は複数の検出電極および前記検出電極の各々に電気的に接続した複数の周辺配線を有し、さらに前記周辺配線の少なくとも一部が、前記開口部の少なくとも一部を取り囲むように配置されており、前記開口部が前記支持体により塞がれていることを特徴とする導電フィルム積層体。 - 前記開口部は、貫通孔からなる請求項1に記載の導電フィルム積層体。
- 前記開口部は、切り欠きからなる請求項1に記載の導電フィルム積層体。
- 前記検出電極は前記絶縁基板の両面に形成されており、各々の面の検出電極が、互いに交差する方向に延在している請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電フィルム積層体。
- 前記検出電極が、金属細線からなるメッシュパターンを有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電フィルム積層体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電フィルム積層体で3次元形状が構成されたことを特徴とするタッチセンサー。
- 前記3次元形状に成形した際に、さらに前記側面の周辺にフランジ部分ができ、前記開口部は、前記上面と前記側面の境界部の一部および前記側面と前記フランジ部の境界部の一部を含むように配置される請求項6に記載のタッチセンサー。
- 前記タッチセンサーは、多角形の上面、および前記上面に接続した複数の側面を有し、前記開口部は、前記フィルム積層体を成形した際に、前記上面の角部において前記上面および前記上面と接続した一対の側面の境界部で形成される頂点の少なくとも一部を含むように配置され、前記周辺配線は、前記一対の側面の少なくとも一部に跨って配置される請求項7に記載のタッチセンサー。
- 前記側面にある検出電極の少なくとも一部が、前記上面の輪郭に沿って設けられている請求項6〜8のいずれか1項に記載のタッチセンサー。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電フィルム積層体を3次元形状に成形することを特徴とするタッチセンサーの製造方法。
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