JP6443795B2 - 浴室ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、浴室ユニットに関する。
従来、並設される浴槽と床パンとを備えた浴室ユニットが知られている(例えば特許文献1参照)。
浴槽は、フランジ部より下側に向けて設けられる幕板状部を備えている。床パンは、浴槽と隣接する辺に一体に起立するエプロン部を備えている。エプロン部は、上端部に幕板状部が取り付けられる被連結部を備えている。
ところで、樹脂のプレス成形により形成される場合、成形品の寸法精度は高い。このため、プレス成形により形成された浴槽と床パンは、連結された時の寸法関係のばらつきが小さく、止水性能を容易に向上させることができる。
しかしながら、浴槽が樹脂のハンドレイアップ成形法により形成されている場合、成形品としての浴槽の寸法精度がプレス成形による成形品よりも低いことがある。このため、ハンドレイアップ成形法により形成された浴槽が床パンと連結された場合、浴槽と床パンの寸法関係のばらつきが生じ易く、止水性能を向上させることが難しいものであった。
特開2000−5090号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、止水性能が高い浴室ユニットを提供することにある。
本発明に係る発明は、並設される浴槽と床パンとを備え、前記浴槽は、ハンドレイアップ成形法により形成されて、槽底部と、前記槽底部の周囲より上側に向けて設けられる槽壁部と、前記槽壁部の上端部より外側に向けて設けられるフランジ部と、前記フランジ部より下側に向けて設けられる幕板状部と、を備え、前記床パンは、前記浴槽と隣接する辺に一体に起立するエプロン部を備え、前記エプロン部は、エプロン本体部と、前記エプロン本体部の上端部に設けられる被連結部とを備え、前記被連結部は、前記エプロン本体部から前記浴槽側に向けて設けられる下横部と、前記下横部の前記エプロン本体部の位置より前記浴槽側に位置する部分から上側に向けて設けられる縦部と、前記縦部の前記下横部の位置より上側に位置する部分から前記浴槽側に向けて設けられる上横部と、を備え、前記幕板状部が前記下横部に当接または近接した状態で前記浴槽が前記床パンに取り付けられる浴室ユニットであって、前記幕板状部と前記下横部との間に、第一の止水材が設けられ、前記フランジ部と前記上横部との間に、第二の止水材が設けられ、前記床パンの前記浴槽と隣接する前記辺を第一の辺とし、前記床パンの前記第一の辺に隣接し且つ前記浴槽と隣接しない辺を第二の辺とし、前記第一の辺において前記エプロン部が前記第二の辺側の端部にまで形成され、前記第二の辺における前記第一の辺側の端部に、前記第一の辺の前記第二の辺側の端部に形成された前記エプロン部よりも上側にまで延びる、前記床パンから一体に起立する上延出部を備え、前記第一の辺における前記第二の辺側の端部に形成された前記エプロン部の前記縦部において、前記上延出部に対向する部分に前記浴槽側に凹む溜まり凹所を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、幕板状部と下横部との間の距離、および、フランジ部と上横部との間の距離がばらついても、第一の止水材および第二の止水材が設けられるため、止水性能が高いものである。
第一実施形態の浴室ユニットの一部切欠した斜視図である。 図2Aは第一実施形態の浴室ユニットの平面断面図であり、図2Bは第一実施形態の浴室ユニットの側面図であり、図2Cは第一実施形態の浴室ユニットの別の側面図である。 図3Aは第一実施形態の浴槽と床パンの分解斜視図であり、図3Bは第一実施形態の支持脚の上端部の斜視図である。 図4Aは第一実施形態の床パンにおける一の上延出部およびエプロン部の拡大斜視図であり、図4Bは第一実施形態の床パンにおける他の上延出部およびエプロン部の拡大斜視図であり、図4Aは第一実施形態の床パンにおける一の上延出部およびエプロン部の止水材溜まりが設けられた状態の拡大斜視図である。 図5Aは第一実施形態の浴槽の平面図であり、図5Bは第一実施形態の浴槽の側面図であり、図5Cは第一実施形態の浴槽の別の側面図であり、図5Dは図5AのC−C断面図であり、図5Eは図5AのD−D断面図である。 第一実施形態の床パンの斜視図である。 図7Aは第一実施形態の浴槽と床パンの連結部の一部拡大断面図の一例であり、図7Bは第一実施形態の浴槽と床パンの連結部の一部拡大断面図の他例である。 第一実施形態の浴槽と床パンの連結部の一部正面図である。 第二実施形態の浴槽と床パンの斜視図である。 第二実施形態の浴槽と床パンの分解斜視図である。
本発明の第一実施形態について図1〜図6に基いて説明する。第一実施形態の浴槽は、浴室に設けられ、主に介護のために用いられる浴槽であるが、特に介護用でなくてもよく、用途は限定されない。
第一実施形態では、浴室は、図1、図2に示す浴室ユニット5により構成される。浴室ユニット5は、図2に示すように、並設される床パン3と浴槽1と、正面視矩形状をした壁パネル51と、平面視矩形状をした天井パネル52とを備えている。壁パネル51の内側の面が浴室の壁面51aとなる。
床パン3は、架台81に支持される。架台81は、建物のスラブ等の床に設置される、アジャスターボルトからなる支持脚9に支持される。床パン3は、図3Aに示すように、平面部30と、平面部30の周縁に設けられる立ち上がり部33とを備えている。浴室ユニット5は、図2Aに示すように平面視矩形状をしたものであるが、床パン3の平面部30は、図3Aに示すように、洗い場となる部分を残し、浴槽1が配置される部分に切欠31を有している。第一実施形態では、図1、図2に示すように、浴槽1の隣接する二つの辺が二つの壁面51aに沿って配置されるように、床パン3が平面視L字状をしている。
図1に示すように、平面部30には、排水部32となる凹所が形成されている。平面部30の周縁に設けられる立ち上がり部33は、壁パネル51の載置部となるものである。立ち上がり部33は、図4A、図4Bに示すように、平面部30の周縁から起立する起立部34と、起立部34の上端から外側に連設される中片部35と、中片部35の外端縁から上方に起立する外片部36と、を備えている。
図3Aに示すように、平面部30の浴槽1が設けられる切欠31に面する辺、すなわち浴槽1と隣接する辺(これを第一の辺30aとする)に、エプロン部4が設けられる。エプロン部4は、平面部30の浴槽1と隣接する辺より一体に起立している。エプロン部4は、エプロン本体部40と、エプロン本体部40の上端部に設けられる被連結部43(後述する)とを備える。平面部30、立ち上がり部33(起立部34、中片部35、外片部36を含む)、エプロン部4、後述する上延出部37は、合成樹脂で一体に成形される。エプロン部4には、メンテナンス等のための点検口41が形成され、点検口41には点検口蓋42(図1参照)が開閉可能に設けられる。なお、点検口41の数は、第一実施形態では、三つであるが、その数は、特に限定されない。
浴槽1は、図5に示すように、槽底部11と、槽底部11の周縁部より上側に向けて設けられる槽壁部12と、槽壁部12の上端部より外側に向けて設けられる平面視矩形状をした外周を有するフランジ部13と、を備えている。フランジ部13の外端縁から、幕板状部14が下方に向けて設けられている。なお、幕板状部14は、フランジ部13の溝壁部21(後述する)が設けられる辺には設けられない。
浴槽1は、図3Aに示すように、架台82に支持される。架台82は、床パン3を支持する架台81と同様に支持脚9に支持される。支持脚9には、上端部にマイナスドライバー等の工具が挿入可能な上溝91が形成されている。
浴槽1は、樹脂のプレス成形ではなく、所謂ハンドレイアップ成形法により形成されるものである。ハンドレイアップ成形法は、主にFRP(Fiber Reinforced Plastic)を成形するもので、ガラス繊維等に樹脂を含浸させた樹脂層を、脱泡等を行いながら人手によって積層させ、加圧や加熱を行って成形品を形成するものである。ハンドレイアップ成形法にあっては、設備が少なくてすみ、複雑な形状の成形品が形成可能である一方、寸法精度を向上させることが難しいという欠点がある。なお、ハンドレイアップ成形法は公知の既存の技術であって、適宜利用可能であり、詳細な説明は省略する。
浴槽1は、図4A、図4Bに示すように、幕板状部14がエプロン部4の被連結部43に載置されて、図1に示すように床パン3と連結される。被連結部43は、下横部44と、縦部45と、上横部46と、を備える。
下横部44は、上方を向く面を有するもので、エプロン本体部40から浴槽1側に向けて設けられる。第一実施形態では、下横部44の長さ(浴槽1の内外方向長さ)は3mmであるが、1mm〜10mmの範囲や、あるいは前記範囲外であってもよい。
縦部45は、外方を向く面を有するもので、下横部44のエプロン本体部40の位置より浴槽1側に位置する部分から上側に向けて設けられる。第一実施形態では、縦部45の長さ(上下長さ)は20mmであるが、5mm〜50mmの範囲や、あるいは前記範囲外であってもよい。
上横部46は、後述する第二の止水材62の載置面となる、上方を向く面を有するもので、縦部45の下横部44の位置より上側に位置する部分から浴槽1側に向けて設けられる。第一実施形態では、上横部46の長さ(浴槽1の内外方向長さ)は10mmであるが、3mm〜30mmの範囲や、あるいは前記範囲外であってもよい。
なお、被連結部43は第一実施形態のような形状に限定されず、例えばブロック状をした塊の側面が縦部45となるとともに上面が上横部46となってもよい。
そして、幕板状部14の下面が下横部44の上面に当接または近接した状態で、浴槽1が床パン3に取り付けられる。ここで、幕板状部14の下面が下横部44の上面に近接した状態とは、0.1mm未満〜数cm程度(好ましくは1mm未満)であるが、特に限定されない。
また、第一実施形態では、図1に示すように、床パン3の中片部35に壁パネル51が載置されるとともに、浴槽1の壁面51aに沿う辺に壁パネル51が載置され(後述する)、壁面51aが隙間なく構成される。また、浴槽1には、壁面51aに沿う辺のフランジ部13に、溝部2が設けられる。なお、溝部2は任意の構成であり、設けられなくてもよい。
溝部2は、図1、図3A、図5に示すように、壁面51aに沿う辺を長手方向とし、所定の幅を有する、上方に開口するもので、この辺に沿うフランジ部13全長に亘って設けられている。溝部2は、フランジ部13の外端縁から下方に向けて設けられる内側の溝壁部21と、溝壁部21の下端から外側に連設される溝底部22と、溝底部22の外端縁から上方に起立する外側の溝壁部23と、により形成される。また、図4A、図5Aに示すように、内側の溝壁部21と溝底部22と外側の溝壁部23は、溝部2の長手方向の端部において、溝部2の外方に連設する外片部27を備えている。そして、幕板状部14がエプロン部4の被連結部43に載置されるのと同様に、溝部2においては、外片部27がエプロン部4の被連結部43に載置、嵌合されることで、床パン3と連結される。
また、外側の溝壁部23の上端部には、図3A、図5に示すように、壁面51a(壁パネル51)と連結される壁連結部24が設けられる。
壁連結部24は、図5Aに示すように、外側の溝壁部23の上端部から外側に連設される中片部25と、中片部25の外端縁から上方に起立する外片部26と、を備える。そして、床パン3の中片部35に壁パネル51が載置されるのと同様に、中片部25に壁パネル51が載置される。これにより、床パン3と浴槽1に壁パネル51が載置される。
また、第一実施形態では、床パン3は、図3Aに示すように、平面部30の周縁における切欠31に隣接する部分に、上延出部37が設けられている。上延出部37は、図3Aに示すように、平面部30の第一の辺30aに隣接し且つ浴槽1と隣接しない辺(これを第二の辺30bとする)において、平面部30から一体に起立され、対向するエプロン部4よりも上側にまで延びる。上延出部37の上端は、床パン3に載置された浴槽1の壁連結部24と略同じ高さまで形成される。上延出部37の側辺および上辺には、立ち上がり部33の中片部35および浴槽1の中片部25と連続する中片部38と、立ち上がり部33の外片部36および浴槽1の外片部26と連続する外片部39と、を備えており、壁パネル51が、立ち上がり部33および浴槽1に載置されるのと同様に載置される。なお、上延出部37は任意の構成であり、設けられなくてもよい。
第一実施形態では、エプロン部4は、平面部30の第一の辺30aにおいて第二の辺30b側の端部の上延出部37の側端面の裏側にまで形成されている。そして、上延出部37の側端に浴槽1の外側の溝壁部23が当接する。これにより、浴槽1のずれ(移動)を上延出部37が規制することとなり、上延出部37が規制部(ストッパー)として機能する。
浴槽1は、上述したように、図3Aに示すように上方より被連結部43に幕板状部14および外片部27が載置されて、図5に示すように床パン3の所定の位置に設置され、図6に示すように点検口41に点検口蓋42が装着されて、連結がなされる。その後、壁パネル51が載置され、天井パネル52が載置されて、浴室ユニット5が構成される。
上述したように、浴槽1は、幕板状部14の下面が下横部44の上面に当接または近接した状態で、床パン3に取り付けられる。このとき、幕板状部14と下横部44との間に、第一の止水材61が設けられる。さらに説明を加えると、幕板状部14の下面が下横部44の上面に当接する場合には、幕板状部14の下端部および下横部44の上端部の外面に亘って、第一の止水材61が設けられる。また、幕板状部14の下面が下横部44の上面に近接する場合には、幕板状部14の下面と下横部44の上面との間に、第一の止水材61が設けられる。
第一の止水材61としては、パッキンやコーキング材(特にシリコンコーキング)が好適に用いられるが、特に限定されない。止水材は通常は隙間の形状に沿えるように変形性を有しているが、第一の止水材61としても変形性が大きいものが好ましい。
さらに、フランジ部13の下面と上横部46の上面との間に、第二の止水材62が設けられる。第二の止水材62としては、パッキンが用いられ、パッキンの種類は特に限定されない。第二の止水材62としても変形性が大きいものが好ましい。なお、第二の止水材62は、幕板状部14と縦部45との間に設けられてもよいが、この場合には、浴槽1とエプロン部4が連結される際に、幕板状部14と縦部45との相対移動により第二の止水材62が捻れたり脱落したりする惧れがある。このため、第二の止水材62は、フランジ部13と上横部46との間に設けられる方がよい。
上述したように、浴槽1はハンドレイアップ成形法により形成されており、プレス成形による成形品よりも寸法精度が低い。このため、浴槽1が床パン3と連結された場合、浴槽と床パンの寸法関係のばらつきが生じ易くなる。そこで、幕板状部14と下横部44との間に、第一の止水材61が設けられ、フランジ部13と上横部46との間に、第二の止水材62が設けられる。これにより、幕板状部14と下横部44との間の距離、およびフランジ部13と上横部46との間の距離がばらついても、第一の止水材61および第二の止水材62がばらつきを吸収し、止水性能が低下するのが抑制される。
また、第一実施形態では、縦部45の長さが20mmであり、第二の止水材62は縦部45の上の上横部46に設けられている。このため、万一、第一の止水材61の一部が高圧洗浄機から高速で噴射された水等により破損して、破損した箇所から水が進入しても、第二の止水材62にまでは水が到達し難くなっている。
また、第一実施形態では、図4Aおよび図4Bに示すように、縦部45の上延出部37に対向する部分に、浴槽1側に凹む溜まり凹所47を備えている。溜まり凹所47には、図4Cに示すように、第一の止水材61が溜まって止水材溜まり61aが形成されるものである。上述したように、エプロン部4は、第一の辺30aにおいて端部の上延出部37の側端面の裏側にまで形成されており、上延出部37は、対向するエプロン部4よりも上側にまで延びている。このため、作業者が、上横部46の上面に第二の止水材62を設ける際に、上延出部37が邪魔になって上延出部37の裏側が見え難く、この部分に第二の止水材62を設けるのを失念する惧れがある。そこで、万一、上横部46の上面に第二の止水材62を設けるのが失念された場合、止水材溜まり61aにより、第一の止水材61による止水性能を向上させることができる。
また、図8に示すように、上延出部37と浴槽1の溝壁部23との間には、止水材53が設けられる。止水材53としては、パッキンやコーキング材(特にシリコンコーキング)が好適に用いられるが、特に限定されない。
また、第一実施形態では、図7に示すように、エプロン部4の浴槽1側の面に補強材7を備えている。補強材7は、エプロン押さえ部71と、浴槽押さえ部73と、接続部72と、備えている。エプロン押さえ部71は、エプロン本体部40と縦部45の少なくとも一方の浴槽1側の面に設けられる。浴槽押さえ部73は、槽壁部12に当接または近接して設けられるもので、槽壁部12の上部(上方へ行く程よい)に設けられる。接続部72は、エプロン押さえ部71と浴槽押さえ部73とを接続する。
補強材7は、エプロン部4を補強するもので、剛性および強度を向上させる。補強材7としては、鉄系の材料(SUSや鋼)をはじめ、その他の金属(合金を含む)、複合材等、特に限定されない。補強材7により補強されたエプロン部4は、剛性が向上し、外面に衝撃力が加わっても、エプロン部4が撓んで破損したりし難くなる。
第一実施形態ではさらに、槽壁部12と浴槽押さえ部73との間に、緩衝部材64を備えている。緩衝部材64は、ゴムやウレタンをはじめとする、衝撃を吸収し音の発生を低減する作用を有する部材により構成される。これにより、補強材7の浴槽押さえ部73と槽壁部12とが衝突して、衝撃や音が発生するのが抑制される。
第一実施形態ではさらに、槽壁部12に補強材受け部12aが設けられる。補強材受け部12aは、横桟状のもので、槽壁部12の幅方向の全長に亘って、または、部分的に複数設けられる。第一実施形態では、補強材受け部12aは、発泡材からなる合成木で形成されており、接着剤が付き易いという利点がある。なお、補強材受け部12aがゴム等をはじめとする他の材質で形成されてもよい。緩衝部材64は、図7Aに示すように補強材受け部12aに設けられてもよいし、図7Bに示すように浴槽押さえ部73に設けられてもよい。また、緩衝部材64が、補強材受け部12aではなく槽壁部12に直接設けられてもよい。
第一実施形態の浴槽1は、フランジ部13の外周の二辺に、壁面51aと連結される壁連結部24を備えている。
なお、介護者が被介護者を浴槽1外から浴槽1内へ移動させて入浴させる作業のし易さの観点では、フランジ部13の外周の四辺全周が開放されるのが最適となる。しかしながら、この場合、浴槽1が壁面51aに全く固定されず、安定しなくなる。すなわち、浴槽1が大量の湯を貯留し、被介護者や介護者が出入りする場合、浴槽1に側方への力がかかったりすると、浴槽1が振動したりして安定せず、好ましくない。このため、本発明においては、フランジ部13の外周の少なくとも一辺が壁面51aに連結されるようにしている。さらに第一実施形態においては、フランジ部13の外周の壁面51aに沿わない辺においても、床パン3に一体に形成されるエプロン部4に連結されるため、浴槽1の床パン3への固定が強固になされ、より一層安定する。
本発明の浴槽1は、図1に示すように、壁面51aに連結される辺に沿うフランジ部13に、所定の幅を有する溝部2を有するものであり、以下に説明する。
所定の幅は、第一実施形態では図1に示すように、150mmとしている。溝部2を設ける第一の目的は、被介護者が、浴槽1内で立ち上がる時にフランジ部13に手を置き、フランジ部13の外周から下方に指先を伸ばし易いように、壁面51aとの間に指が挿入される隙間を確保するためである。この第一の目的においては、隙間(溝部2)は、指が余裕をもって挿入可能な幅を有するとともに、腕が奥深く挿入されないことが好ましい。このため、溝部2の深さが、指や腕が奥深く挿入されない深さとしている。第一実施形態では溝部2の深さが100mmとなるように溝底部22が設けられているが、深さは50〜150mm等、特に限定されない。
なお、フランジ部13の幅は、第一実施形態では、被介護者がフランジ部13に手を置き、フランジ部13を挟み易いように60mmとしてあるが、特に限定されない。
また、溝部2を設ける第二の目的は、被介護者が、浴槽1内で立ち上がる時に手で壁面51aに沿うフランジ部13に手を置いてフランジ部13を挟んだ時に、被介護者の頭部が壁面51aに衝突し難くする隙間を確保するためである。この第二の目的においては、隙間の幅が大きい程好ましいが、隙間が大きすぎると浴室における有効スペースが減少するため、その兼ね合いにより設計がなされる。第一実施形態では、隙間の幅は上記150mmであり、数値範囲は特に限定されないが、100mm以上であることが好ましい。
なお、フランジ部13に手を置いて立ち上がる時に、フランジ部13を手で挟んだり、掴んだりしてもよいが、特に挟んだりせずに、手のひらをフランジ部13に押し当てる動作で立ち上がってもよい。
また、第一実施形態では、槽壁部12の外面のフランジ部13の上面から下方に所定の距離内に、凹凸部15を備えている。凹凸部15は、他の部分と感触を異ならしめ、被介護者がフランジ部13の外周から下方に指先を伸ばしフランジ部13を挟んだ時に、フランジ部13を挟んでいることを認識するためのものである。これにより、立ち上り動作を行なう際に、力をかけている部分をより意識することができるようになる。第一実施形態では、凹凸部15として、図4A、図5A等に示ように、槽壁部12の外面(幕板状部14)に、フランジ部13の上面から所定の距離として50mm程度の範囲内で形成されている、深さ0.3mm、5mmピッチの溝であるが、特に数値や溝に限定されない。第一実施形態では、槽壁部12の外面全周に凹凸部15が形成されているが、全周に形成されていなくてもよい。
また、第一実施形態では、平面部30からの浴槽1の跨ぎ高さが400mmとなるように形成されている。また、槽底部11の上面からフランジ部13の上面までの高さが500mmとなるように形成されている。
また、第一実施形態では、浴槽1の槽壁部12が垂直に近くなるように(槽壁部12の内面の法線が水平より1°〜3°上方を向く角度)形成されている。これにより、被介護者が槽壁部12の内面に凭れたときに、下方へ滑ってしまうのが抑制される。また、浴槽1の長手方向における槽壁部12の内面の対向距離が900mmと短く形成されているため、万一、被介護者が槽壁部12の内面に凭れて下方へ滑っても、頭部が水面下に沈むのが抑制される。
なお、第一実施形態における浴室内の配置は図2Aに示すような配置であるが、他例として左右反転した浴槽1、浴室でもよい。さらに、図2Aに示す浴槽1、浴室と、他例として左右反転した浴槽1、浴室とを合わせて製造してもよく、この場合、これらの浴室を連結するとともに連通口を間に形成することで、二連の浴室として介護がし易いものとすることができる。
次に、第二実施形態について図9、図10に基いて説明する。なお、第一実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
上記第一実施形態では、浴槽1は、フランジ部13の外周の二辺に壁連結部24を備え、これら二辺が壁面51aに連結されている。これに対して第二実施形態では、フランジ部13の外周の一辺に壁連結部24を備え、この一辺のみが壁面51aに連結されており、残りの三辺は開放されている。これにより、フランジ部13の二辺が壁面51aに連結される場合と比較して、介護作業がし易いものである。
1 浴槽
3 床パン
4 エプロン部
11 槽底部
12 槽壁部
13 フランジ部
14 幕板状部
40 エプロン本体部
43 被連結部
44 下横部
45 縦部
46 上横部
61 止水材
62 止水材

Claims (2)

  1. 並設される浴槽と床パンとを備え、
    前記浴槽は、ハンドレイアップ成形法により形成されて、槽底部と、前記槽底部の周囲より上側に向けて設けられる槽壁部と、前記槽壁部の上端部より外側に向けて設けられるフランジ部と、前記フランジ部より下側に向けて設けられる幕板状部と、を備え、
    前記床パンは、前記浴槽と隣接する辺に一体に起立するエプロン部を備え、
    前記エプロン部は、エプロン本体部と、前記エプロン本体部の上端部に設けられる被連結部とを備え、
    前記被連結部は、前記エプロン本体部から前記浴槽側に向けて設けられる下横部と、前記下横部の前記エプロン本体部の位置より前記浴槽側に位置する部分から上側に向けて設けられる縦部と、前記縦部の前記下横部の位置より上側に位置する部分から前記浴槽側に向けて設けられる上横部と、を備え、
    前記幕板状部が前記下横部に当接または近接した状態で前記浴槽が前記床パンに取り付けられる浴室ユニットであって、
    前記幕板状部と前記下横部との間に、第一の止水材が設けられ、
    前記フランジ部と前記上横部との間に、第二の止水材が設けられ
    前記床パンの前記浴槽と隣接する前記辺を第一の辺とし、前記床パンの前記第一の辺に隣接し且つ前記浴槽と隣接しない辺を第二の辺とし、
    前記第一の辺において前記エプロン部が前記第二の辺側の端部にまで形成され、
    前記第二の辺における前記第一の辺側の端部に、前記第一の辺の前記第二の辺側の端部に形成された前記エプロン部よりも上側にまで延びる、前記床パンから一体に起立する上延出部を備え、
    前記第一の辺における前記第二の辺側の端部に形成された前記エプロン部の前記縦部において、前記上延出部に対向する部分に前記浴槽側に凹む溜まり凹所を備えることを特徴とする浴室ユニット。
  2. 前記エプロン部の前記浴槽側の面に補強材を備え、
    前記補強材は、前記エプロン本体部と前記縦部の少なくとも一方の前記浴槽側の面に設けられるエプロン押さえ部と、前記槽壁部に当接または近接して設けられる浴槽押さえ部と、前記エプロン押さえ部と前記浴槽押さえ部とを接続する接続部と、備え、
    前記槽壁部と前記浴槽押さえ部との間に緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1記載の浴室ユニット。
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