JP6443773B2 - 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器 - Google Patents

楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器 Download PDF

Info

Publication number
JP6443773B2
JP6443773B2 JP2017058045A JP2017058045A JP6443773B2 JP 6443773 B2 JP6443773 B2 JP 6443773B2 JP 2017058045 A JP2017058045 A JP 2017058045A JP 2017058045 A JP2017058045 A JP 2017058045A JP 6443773 B2 JP6443773 B2 JP 6443773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
waveform data
waveform
sound generation
instructed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017058045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018159871A (ja
Inventor
佐藤 博毅
博毅 佐藤
肇 川島
肇 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2017058045A priority Critical patent/JP6443773B2/ja
Publication of JP2018159871A publication Critical patent/JP2018159871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6443773B2 publication Critical patent/JP6443773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

本発明は、楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器に関する。
近年の電子楽器やパーソナルコンピュータにおいては、管楽器や弦楽器等の原音の特徴により近い楽音を再現するために、多種多様な音源データ(波形データ)を利用した楽音生成方法が採用されている。例えば、電子楽器やパーソナルコンピュータ上で稼働するソフトウェア音源において、より多数の、より長時間の波形データを利用できるようにするために、使用しない波形データはフラッシュメモリやハードディスク等の、アクセス速度が遅く記憶容量が大きい(低速大容量の)記憶装置に保存しておき、使用する波形データのみを音源装置が直接アクセスできるアクセス速度が速く記憶容量が小さい(高速低容量の)記憶装置に転送し、演奏に応じて波形データを読み出して発音させるというシステムを採用するものがある。
ここで、一般に高速低容量の記憶装置は製品価格が高価であり、低速大容量の記憶装置は安価であるため、高速低容量の記憶装置の記憶容量以上のデータサイズを有する波形データを低速大容量の記憶装置に保持しておき、必要な場合にのみ高速低容量の記憶装置に移動して発音に使用することにより、良好な波形データの読み出し動作と、製品コストの抑制との両方を実現することができる。例えば特許文献1等には、このようなシステムを採用して、読み出した波形データを合成することにより所望の音色の楽音を発音させることができる音源装置について記載されている。
特開平11−7281号公報
しかしながら、このような方式のシステムにおいては、低速大容量の記憶装置から高速低容量の記憶装置への波形データの移動に時間がかかるという問題を有している。特に、近年の楽音生成方法においては演奏した鍵域や強さに応じて音色を切り替える手法を採用しているため、よりデータサイズの大きな波形データを必要とする音色や、複数の波形データの組み合わせによって構成される音色の場合には、波形データの読み込みにさらに時間を要していた。このとき、波形データを読み込むまでは、その波形データに基づく楽音を発音させることができないため、演奏に支障を来す場合があった。
そこで、本発明は、上述したような課題に鑑みて、複数の波形データを用いた楽音の生成処理に要する時間をより効果的に短縮して、良好な演奏を実現することができる楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器を提供することを目的とする。
本発明に係る楽音生成装置は、
第1の読み出し速度を有するとともに第1の記憶容量を有し、複数の波形データを記憶している第1の記憶手段と、
前記第1の読み出し速度よりも速い第2の読み出し速度を有するとともに前記第1の記憶容量よりも小さい第2の記憶容量を有し、前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを記憶する複数の記憶領域を有する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段の選択された前記記憶領域から波形データを読み込むことにより発音させることが可能な複数の発音制御手段と、
前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新する更新手段と、
発音が指示されたときに、前記指示された発音に用いる前記波形データが前記第2の記憶手段に記憶されている場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送することなく、前記第2の記憶手段に記憶されている前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませ、前記発音が指示された波形データが前記第2の記憶手段に記憶されていない場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送した後、前記転送して記憶された前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記発音が指示されたときに、前記複数の記憶領域の中から、前記履歴情報が示す過去の使用履歴が他の記憶領域よりも古い記憶領域を、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域として選択するとともに、複数の前記記憶領域のそれぞれと複数の前記発音制御手段のそれぞれとを対応付けて管理し、第1の記憶領域に対応する第1の発音制御手段により第1の波形データを読み込んで発音することが指示されたときに、前記第1の波形データが前記第1の記憶領域には記憶されておらず、前記第1の発音制御手段とは別の第2の発音制御手段に対応する第2の記憶領域に前記第1の波形データが記憶されていると判断した場合に、前記第2の記憶領域に記憶されている波形データを前記第1の記憶領域に転送することなく、前記第1の発音制御手段により前記第2の記憶領域に記憶されている波形データを読み込ませて発音させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の波形データを用いた楽音の生成処理に要する時間をより効果的に短縮して、良好な演奏を実現することができる。
本発明に係る楽音生成装置を適用した電子楽器の一実施形態を示す外観図である。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器のハードウェアの構成例を示すブロック図である。 本実施形態に適用される音源LSIの内部構造の例を示すブロック図である。 本実施形態に適用される波形データの管理手法(その1)を説明する図である。 本実施形態に適用される波形データの管理手法(その2)を説明する図である。 本実施形態に適用されるRAM及び大容量フラッシュメモリ上の情報とその転送処理の概要を説明する図である。 本実施形態に適用されるRAMにおける波形データの管理状況を説明するための図である。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のメインルーチンを示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用される波形データの管理方法に関連する初期化処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用されるRAMダイナミック波形バッファアサイン情報の構造を示す図である。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の初期化処理に適用されるRAM音色波形ディレクトリの生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の初期化処理に適用されるRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリの初期化処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のスイッチ処理に適用される音色選択処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の鍵盤処理に適用される押鍵処理及び離鍵処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の鍵盤処理に適用されるノートオン処理及びノートオフ処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形情報取得処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形読み出し装置の波形読み出し開始処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形読み出し装置用波形バッファの割り当て処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形転送用波形バッファの割り当て処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用される音源定期処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器を実施するための形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
<電子楽器>
図1は、本発明に係る楽音生成装置を適用した電子楽器の一実施形態を示す外観図である。ここでは、本発明に係る電子楽器の一実施形態として、波形読み出し方式の電子鍵盤楽器を示して説明する。
本実施形態に係る電子鍵盤楽器100は、例えば図1に示すように、楽器本体の一面側に、演奏操作子としての複数の鍵からなる鍵盤(入力手段)102と、波形選択操作子としての音色選択を行うための音色選択ボタン(入力手段)104、及び、音色以外の各種機能選択を行うための機能選択ボタン106からなるスイッチ・パネルと、ピッチベンドやトレモロ、ビブラート等の各種モジュレーション(演奏効果)を付加するためのベンダ/モジュレーション・ホイール108と、音色やその他の各種設定情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)110等の表示部と、を備えている。また、電子鍵盤楽器100は、図示を省略したが、演奏により生成された楽音を出力するスピーカ(出力手段)を、例えば楽器本体の裏面部、側面部、又は背面部等に備えている。
このような電子鍵盤楽器100において、音色選択ボタン104は、例えば図1に示すように、ピアノ(図中「Piano」)、エレクトリックピアノ(図中「E.Piano」)、オルガン(図中「Organ」)、ギター(図中「Guitar」)、サクソフォン(図中「Saxophone」)、ストリング(図中「Strings」)、シンセ(図中「Synth1」、「Synth2」)、ドラム(図中「Drums1」、「Drums2」)等の各種の音色のカテゴリを選択するための波形選択操作子としてのボタンである。ここで、図1においては16種類の音色のカテゴリを示した。電子鍵盤楽器100の演奏者(ユーザ)は、任意の音色選択ボタン104を押下することにより、上記の16種類の音色の中から任意の音色のカテゴリを選択して演奏することができる。
図2は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器のハードウェアの構成例を示すブロック図である。図3は、本実施形態に適用される音源LSIの内部構造の例を示すブロック図である。
電子鍵盤楽器100は、例えば図2に示すように、CPU(中央演算処理装置)202と、音源LSI(大規模集積回路)204と、DMA(Direct Memory Access)コントローラ214と、I/O(入出力)コントローラ216とが、それぞれシステムバス226に直接接続された構成を備えている。また、電子鍵盤楽器100は、アクセス速度が高速(第2の読み出し速度)で低容量(第2の記憶容量)のRAM(ランダムアクセスメモリ)208がメモリコントローラ206を介して、また、アクセス速度が低速(第1の読み出し速度)で大容量(第1の記憶容量)のフラッシュ(Flash)メモリ212がフラッシュメモリコントローラ210を介して、それぞれシステムバス226に接続された構成を備えている。また、電子鍵盤楽器100は、図1に示したLCD110がLCDコントローラ218を介して、また、図1に示した鍵盤102と、音色選択ボタン104及び機能選択ボタン106からなるスイッチ・パネルとがキー・スキャナ220を介して、さらに、図1に示したベンダ/モジュレーション・ホイール108がA/Dコンバータ(アナログ・デジタル変換回路)222を介して、それぞれI/Oコントローラ216に接続され、これらの構成がI/Oコントローラ216を介してシステムバス226に接続された構成を備えている。また、システムバス226はバスコントローラ224に接続され、システムバス226を介して上記の各構成間で送受信される信号やデータがバスコントローラ224により制御される。また、音源LSI204には、D/Aコンバータ(デジタル・アナログ変換回路)228及びアンプ230が接続され、音源LSI204から出力されるデジタル楽音波形データがD/Aコンバータ228によりアナログ楽音波形信号に変換され、さらにアンプ230で増幅された後に、出力端子又は図示を省略したスピーカから出力される。ここで、少なくともCPU(制御手段)202、音源LSI(発音手段)204、RAM(第2の記憶手段)208、大容量のフラッシュメモリ(第1の記憶手段)212は、本発明に係る楽音生成装置を構成する。
このように、電子鍵盤楽器100は、機器全体がバスコントローラ224によって制御されるシステムバス226を中心に構成されている。具体的には、バスコントローラ224はシステムバス226に接続された上記の各構成における信号やデータの送受信時の優先順位を制御する。例えば、電子鍵盤楽器100において、RAM208は、CPU202と音源LSI204によって共有された構成を有しているが、発音を行う音源LSI204は、データの欠落が許されないため、バスコントローラ224により、音源LSI204とRAM208との送受信時の優先度が最も高く設定されており、必要に応じてCPU202によるRAM208へのアクセスが制限される。
上記のような構成において、CPU202は、機器全体の処理を行うメインプロセッサであって、RAM208をワーク領域として使用しながら所定の制御プログラムを実行することにより、電子鍵盤楽器100の制御動作を実行する。
RAM208は、後述する大容量フラッシュメモリ212に比較して、一般にアクセス速度が高速で低容量、且つ、製品価格が高価なメモリデバイスであり、インターフェースであるメモリコントローラ206を介してシステムバス226に接続される。RAM208は、大容量フラッシュメモリ212から転送された波形データや制御プログラム、各種の固定データ等を配置する。特に、RAM208は、後述する音源LSI204において実行される楽音の生成処理に使用される波形データを展開する音源メモリ(又は、波形メモリ)としての機能を有し、発音される楽音の波形データは必ず、RAM208上に配置される。また、RAM208は、CPU202や音源LSI204に内蔵されるDSP(デジタル信号処理回路)306のワーク領域としても使用される。
ここで、RAM208の記憶容量は、大容量フラッシュメモリ212に比較して小さいため、RAM208の記憶内容が逐次入れ替えられるが、所定の条件を満たす(後述するしきい値を超過するデータサイズを有する)波形データについては、演奏中に波形データの転送による変更がなされることのない状態でRAM208に固定的に記憶される。また、他の所定の条件を満たす(後述するしきい値以下のデータサイズを有し、既にRAM208に転送済みの)波形データについては、RAM208内に保存されている波形データが流用される。このように、本実施形態は、RAM208の記憶内容のうち、波形データの管理方法に特徴を有している。
大容量フラッシュメモリ212は、一般にNAND型等のアクセス速度が低速で大容量、且つ、製品価格が安価なメモリデバイスであり、インターフェースであるフラッシュメモリコントローラ210を介してシステムバス226に接続される。大容量フラッシュメモリ212は、音源LSI204において実行される楽音の生成処理に使用される(又は、使用される可能性のある)全ての音色の波形データや、全ての音色のパラメータデータ、CPU202や音源LSI204のDSP306において実行される制御プログラムのプログラムデータ、音楽データや演奏者の設定データ等の各種の固定データを記憶している。ここで、大容量フラッシュメモリ212に記憶された全ての波形データは、圧縮されており、例えば1語長が8ビットに設定されている。大容量フラッシュメモリ212に記憶された波形データ等は、CPU202がシーケンシャルに順次アクセスすることにより読み出されてRAM208に転送される。
なお、本実施形態においては、大容量で安価なメモリデバイスとして、NAND型のフラッシュメモリ(実際には、フラッシュメモリを集積して構成されたSSD;Solid State Drive)を適用した構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、大容量で安価なメモリデバイスとして、ハードディスク(HDD)を適用するものであってもよい。ここで、フラッシュメモリやハードディスクは、電子鍵盤楽器100に対して着脱可能(すなわち、差し替え可能)な構成を有しているものであってもよい。また、データの高速転送が可能である場合には、大容量で安価なメモリデバイスとして、特定のネットワーク上やインターネット上(すなわち、クラウド上)のハードディスクを適用するものであってもよい。
LCDコントローラ218は、LCD110の表示状態を制御するIC(集積回路)である。キー・スキャナ220は、鍵盤102や音色選択ボタン104及び機能選択ボタン106等のスイッチ・パネルの状態を走査して、CPU202に通知するICである。A/Dコンバータ222は、ベンダ/モジュレーション・ホイール108の操作位置を検出するICである。これらのLCDコントローラ218やキー・スキャナ220、A/Dコンバータ222は、インターフェースであるI/Oコントローラ216を介してシステムバス226との間でデータや信号の入出力を行う。
音源LSI204は、後述する楽音生成処理を実行する専用のICである。上記の大容量フラッシュメモリ212は、CPU202からはランダムアクセスが不可能であり、音源LSI204からもアクセスが不可能であるため、大容量フラッシュメモリ212に記憶されたデータ等は、ランダムアクセスが可能なRAM208に一旦転送される。音源LSI204は、CPU202からの命令に基づいて、RAM208に転送された波形データについて、対象となる音色の記憶領域から、演奏で指示された鍵の音高に対応する速度で波形データを読み出し、その読み出した波形データに対して演奏で指示されたベロシティの振幅エンベロープを付加し、その結果として得られる波形データを出力楽音波形データとして出力する。
音源LSI204は、例えば図3に示すように、256組の波形読み出し装置(発音手段)304を有する波形発生器302と、DSP306と、ミキサ308と、バスインターフェース310と、を備え、波形発生器302、DSP306及びミキサ308は、バスインターフェース310を介してシステムバス226に接続されて、RAM208へのアクセスや、CPU202との通信が行われる。波形発生器302の各波形読み出し装置304は、RAM208から波形データを読み出して音色の波形を発生させる発振器(オシレータ)であり、DSP306は、音声信号に音響効果をもたらす信号処理回路である。ミキサ308は、波形発生器302からの信号を混合したり、DSP306との間で信号を送受信したりすることにより全体の音声信号の流れを制御して、外部に出力する。すなわち、ミキサ308は、演奏に応じて波形発生器302の各波形読み出し装置304によりRAM208から読み出された波形データに対して、DSP306によりCPU202から供給される楽音パラメータに応じたエンベロープを付加して、出力楽音波形データとして出力する。ミキサ308の出力信号は、図2に示したように、D/Aコンバータ228及びアンプ230を介して所定の信号レベルのアナログ信号として、図示を省略したスピーカやヘッドホン等に出力される。
(波形データの管理手法)
ここで、上述したRAM及び大容量フラッシュメモリに格納される波形データについて詳しく説明する。
図4、図5は、本実施形態に適用される波形データの管理手法を説明する図である。図4(a)は、音色波形スプリットの説明図であり、図4(b)は、フラッシュメモリ音色波形ディレクトリの説明図であり、図5は、RAM音色波形ディレクトリの説明図である。
本実施形態においては、演奏者が電子鍵盤楽器100に備えられた音色選択ボタン104を押下することにより、16種類のうちの任意の音色が選択されて演奏が行われる。これにより、鍵域やベロシティによって音量や音高のみならず音色が変化するのを再現するために、大容量フラッシュメモリ212からRAM208に、音高又は音量ごとの音色の波形データが読み込まれる。ここで、各音色は、それぞれ1音色当たり例えば最大32種類の波形から構成され、その波形データは大容量フラッシュメモリ212に記憶されている。一つの音色に対して、音高又は音量ごとに波形データを管理する手法としては、図4(a)に示すように、鍵盤102上で演奏者が演奏する鍵域(図中、横軸の「Key」)ごとにそれぞれ波形データを割り当て、また、同じ鍵域であっても押鍵時の速さ(演奏の強さ)を示すベロシティ(図中、縦軸の「Velocity」)ごとにそれぞれ波形データを割り当てる音色波形スプリット構造による管理手法が適用される。すなわち、音色波形スプリット構造を用いた波形データの管理手法においては、1音色の音域とベロシティ域を2次元的に分割し、それぞれのスプリット(分割)エリアに最大32個の波形が割り当てられている。この管理手法によれば、押鍵時の速さ(ベロシティ)と鍵番号(鍵域)の2つのファクターから読み出すべき波形が1つだけ決定される。
そして、大容量フラッシュメモリ212やRAM208に記憶される波形データは、テーブル形式を有する音色波形ディレクトリ情報に基づいて管理される。音色波形ディレクトリ情報は、大容量フラッシュメモリ212に記憶され、例えば電子鍵盤楽器100の起動時に、CPU202により大容量フラッシュメモリ212から読み出されてRAM208に転送される。或る音色の楽音を演奏する際には、CPU202がRAM208からその音色に対応する音色波形ディレクトリ情報のデータを読み出して参照する。
ここで、大容量フラッシュメモリ212に記憶される音色波形ディレクトリ情報のテーブルには、例えば図4(b)に示すように、1つの「音色番号」の音色に含まれる各波形データごとに、その波形データの「波形番号」と、その波形データが発音されるべき鍵域及びベロシティの範囲を示す「最小ベロシティ」、「最大ベロシティ」、「最低キー番号」及び「最高キー番号」と、大容量フラッシュメモリ212上の記憶領域(波形領域)の先頭からのアドレスを示す「波形領域先頭からのアドレス」と、その波形データのデータサイズを示す「波形サイズ」との各項目値が登録されている。すなわち、フラッシュメモリ音色波形ディレクトリ情報においては、各音色の各波形データについて、上記の音色波形スプリット構造においてどのような条件で分割されているかという鍵域及びベロシティ域情報と、実際に大容量フラッシュメモリ212の中でどのアドレスに配置されていて、波形サイズはどれだけかという情報とが、テーブル形式で規定されている。このフラッシュメモリ音色波形ディレクトリ情報は、電子鍵盤楽器100の起動時に、CPU202のワーク領域に作成される。
また、RAM208に記憶される音色波形ディレクトリ情報のテーブルには、例えば図5に示すように、上記のフラッシュメモリ音色波形ディレクトリ情報の各項目に付加して、波形データごとに後述するしきい値を超えるデータサイズを有するスタティック波形であるか否かを示す「スタティックフラグ」と、その波形データがスタティック波形領域、或いは、ダイナミック波形バッファに読み込まれているかに関わらず、RAM208上でのアドレスを示す「RAM上の波形アドレス」との各項目値が登録されている。このRAM音色波形ディレクトリ情報は、電子鍵盤楽器100の起動時に、CPU202のワーク領域に作成される。ここで、「RAM上の波形アドレス」は、初期状態では「0」が格納されていて、実際に波形データが読み込まれていないことを示し、実際に演奏時に波形データが読み込まれた時に、実アドレスが格納される。すなわち、RAM音色波形ディレクトリ情報においては、上記のフラッシュメモリ音色波形ディレクトリ情報においてテーブル形式で規定された各音色の各波形データについて、RAM208上の記憶領域にどのようなデータの分類で、どのアドレスに配置されているかという情報が規定されている。
(RAM及び大容量フラッシュメモリ上の情報)
次に、本実施形態に係る電子鍵盤楽器に適用されるRAM及び大容量フラッシュメモリ上の情報とその転送処理について、図面を参照して説明する。
図6は、本実施形態に適用されるRAM及び大容量フラッシュメモリ上の情報とその転送処理の概要を説明する図である。図7は、本実施形態に適用されるRAMにおける波形データの管理状況を説明するための図である。図7(a)は、RAMのスタティック波形領域(第1の記憶領域)における波形データの配置を示す図であり、図7(b)は、RAMのダイナミック波形バッファ領域(第2の記憶領域)における波形データの配置を示す図であり、図7(c)は、RAMのダイナミック波形バッファへのアクセス状況を示す図である。
RAM208上には、図6左方の「RAM上の情報」に示すように、音色波形ディレクトリ、音色パラメータ、CPUプログラム、CPUデータ、CPUワーク、DSPプログラム、DSPデータ、DSPワークの各種データが展開される。また、大容量フラッシュメモリ212上には、図6右方の「大容量フラッシュメモリ上の情報」に示すように、音色波形ディレクトリ、音色パラメータ領域、CPUプログラム、CPUデータ、DSPプログラム、DSPデータの各種データが展開される。
ここで、電子鍵盤楽器100の演奏に伴って、音源LSI204が波形読み出し動作を実行する際には、読み出す波形データがRAM208上に配置されている必要があるため、例えば電子鍵盤楽器100の起動時に、大容量フラッシュメモリ212からRAM208に、図4(b)に示した音色波形ディレクトリ情報、音色パラメータ、CPUプログラム、CPUデータ、DSPプログラム、DSPデータが転送される。
また、電子鍵盤楽器100の演奏時には、音源LSI204による波形読み出し動作の対象となる波形データもRAM208に転送されている必要があるが、RAM208は、大容量フラッシュメモリ212に比較して記憶容量が小さいため、大容量フラッシュメモリ212に記憶されている全ての音色の波形データをRAM208上に配置することができない。
本実施形態においては、基本的には演奏により発音する際に大容量フラッシュメモリ212から必要な波形データの読み出しを行い、RAM208上の波形読み出し装置304に対応して割り当てられた波形バッファに転送して一時保存し、音源LSI204により読み出し再生を行う。ここで、データサイズが大きい波形データの場合には、大容量フラッシュメモリ212からRAM208への転送に時間がかかって発音の反応が遅延してしまい、演奏に支障を来す場合がある。
そこで、本実施形態においては、大容量フラッシュメモリ212に記憶されている波形データのうち、データサイズが大きい波形データについては、例えば電子鍵盤楽器100の起動時に(電源投入時)予めRAM208に転送しておく。すなわち、所定のしきい値を超過するデータサイズを有する波形データについては、図6に示すように、演奏に先立つタイミングで全てRAM208に転送しておく。図7(a)に示すように、転送された波形データ(5B、1A、・・・3B)は、それぞれRAMスタティック波形領域にアドレスに対応付けた配置で固定的に記憶され、図5に示したRAM音色波形ディレクトリ情報に基づいて管理される。本実施形態においては、波形データの転送処理の判断基準となるデータサイズを規定するしきい値として例えば64Kバイトに設定する。このようなしきい値の設定によれば、例えばピアノやシンバル等の楽器の音色波形は、データサイズがしきい値よりも大きいため、起動時にRAM208に転送されて、スタティック波形領域に配置される。
一方、例えばギター等の楽器の音色波形のように、データサイズがしきい値(64Kバイト)以下の低容量の波形データの場合には、図6に示すように、演奏に伴う押鍵時(すなわち、発音時)にその都度大容量フラッシュメモリ212からRAM208に転送を行う。ここで、演奏時に大容量フラッシュメモリ212から転送される波形データは、複数の波形読み出し装置304に対応して設定されたRAM208上の複数の波形バッファのうち、いずれの波形読み出し装置304からも使用されていない波形バッファが選択されて上書き保存される。或いは、波形読み出し装置304により使用されている数や使用頻度が低い波形バッファから優先的に選択されて、転送される波形データが上書き保存される。このような大容量フラッシュメモリ212から波形バッファへの波形データの転送時の管理は、RAM208の各波形バッファに保存されている波形データが、いずれの波形読み出し装置304による発音のために使用中であるか否かを、逐次更新しながら(リアルタイムに)管理する管理情報に基づいて実行される。すなわち、図7(b)に示すように、転送された波形データは、それぞれRAMダイナミック波形バッファ領域においてアドレスに対応付けた配置の複数の波形バッファ(1、2、3・・・512)に記憶され、図5に示したRAM音色波形ディレクトリ情報、及び、図7(c)に示したRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリに基づいて管理される。これらの管理情報は、RAM208から大容量フラッシュメモリ212への波形データの転送処理や、音源LSI204の波形読み出し装置304による波形データの読み出し、発音処理の際に、逐次更新しながら(リアルタイムに)管理される。
本実施形態においては、音源LSI204に設けられる256組の波形読み出し装置304よりも多い、512組の波形バッファがRAMダイナミック波形バッファ領域に設定され、演奏時に大容量フラッシュメモリ212から波形データが転送される際に、ダイナミック波形バッファのアサイナによって、512組の波形バッファのうちの、現在波形読み出し動作に使用されていない波形バッファであって、時間的に古い波形データが読み込まれている波形バッファから、優先的に選択されて割り当てが行われ、波形データが上書き保存(可変的に記憶)される。ここで、演奏を開始した直後等の初期状態では、RAMダイナミック波形バッファ領域の各波形バッファに未だ波形データが読み込まれていない状態にあるが、このような状態(使用履歴がない状態)の波形バッファを時間的に古いものとして判断することにより、未使用の波形バッファから優先的に割り当てが行われる。アサイナによる波形バッファの選択は、上記の条件に加え、波形読み出し動作における使用頻度が低い波形バッファや、直近で使用されていない波形バッファ、或いは、読み込まれる波形データのデータサイズが小さい波形バッファから優先的に選択されて割り当てが行われるものであってもよい。
本実施形態において、上記のRAMダイナミック波形バッファ領域に設定される波形バッファの数(512)は、一例であって、これに限定されるものではない。波形読み出し装置304と波形バッファとの対応関係が1対1に固定されたものではなく、動的(又は可変的)に対応付けられるものであれば、波形読み出し装置304の数よりも1個以上多い個数を有していることが好ましい。すなわち、波形読み出し装置304よりも多い数の波形バッファを有することにより、仮に波形読み出し装置304と波形バッファとが1対1の対応関係で割り当てられていたとしても、物理的に波形データの読み出しに使用されていない波形バッファが必ず1個以上存在することになり、その波形バッファを大容量フラッシュメモリ212からの波形データの転送等に使用することができ、最大音色数での同時発音を確保しつつ、RAM208のメモリ管理を効率的に行うことができる。なお、同時発音される音色数を最大数よりも小さくすることが製品の仕様上許容されるのであれば、波形バッファの数を波形読み出し装置304の個数と同数又はそれ以下に設定するものであってもよい。
また、本実施形態においては、RAMダイナミック波形バッファ領域に設定される各波形バッファは、波形データをデータサイズで区分けする上記のしきい値(64Kバイト)に対応して、例えば固定長64Kバイトの容量が割り当てられている。
また、上記の波形データの転送処理に適用されるしきい値は、例えば演奏時のCPU202の処理負担や遅延時間等に基づいて設定される。具体的には、電子鍵盤楽器100の演奏においては、一般に押鍵時から楽音の発音までの合計遅延時間が概ね10msecを超過すると、演奏者は押鍵に対する発音までの反応が遅いと認識する傾向が高いため、CPU202の処理性能や周辺回路における信号遅延等を加味して、各音色波形データの転送処理に許容される遅延時間を算出する。そして、この一定の許容遅延時間内に転送処理が完了するとともに、RAM208の記憶容量を極力小さくすることができる音色波形のデータサイズをしきい値として設定する。このような条件に基づいて、発明者らが算出したしきい値の一例が、64Kバイトである。
なお、本実施形態においては、音色波形のデータサイズについてしきい値を設定した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、音色波形を規定する音高やベロシティについて、上記と同様の概念に基づいて、しきい値を設定するものであってもよい。
本実施形態においては、これらの処理により、上記のしきい値を超過する全ての波形データを記憶できる容量に、しきい値以下の波形データを一時保存する波形バッファの記憶容量を加算した程度の記憶容量を有するRAM208を適用すればよいことになる。なお、本願発明者らの検証によれば、本実施形態を適用することにより、RAMに使用される記憶容量を、従前の1/4〜1/5程度に圧縮することができる可能性があることを確認した。
<電子楽器の制御方法>
次に、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法(楽音生成方法)について、図面を参照して詳しく説明する。ここでは、本発明の特徴である楽音生成方法を含む、電子鍵盤楽器の制御方法全体について説明する。また、以下に示す一連の制御処理は、CPU202及び音源LSI204において、RAM208に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより実現されるものである。
(楽音生成方法の概要)
まず最初に、本実施形態に係る電子鍵盤楽器100に適用される楽音生成方法の概要について説明する。 本実施形態に係る電子鍵盤楽器100において、演奏者による押鍵時には、CPU202は、同時発音数が多い(すなわち、発音チャンネルが多数ある)ため、まず、キーアサイナによって押鍵を割り当てる音源LSI204の波形読み出し装置304を決定する。ここで、キーアサインは発音が停止している波形読み出し装置304から優先的に割り当てられるが、その波形読み出し装置304自体が読み出しを停止している場合であっても、波形読み出し装置304の波形バッファが他の波形読み出し装置304により使用されているような場合には、当該波形読み出し装置304に割り当てを行わず、極力現在の状態を維持する判断を行う。
より具体的には、CPU202は、例えば各波形読み出し装置304をどのような順序で、どのような波形データの読み出しに使用したかを示す履歴情報を逐次更新しながら(リアルタイムに)管理して、当該履歴情報に基づいて、どの波形読み出し装置304からも波形データの読み出し動作に使用されていない波形バッファに対応付けられた波形読み出し装置304や、使用頻度が低い波形読み出し装置304、時間的に古い波形読み出し装置304、或いは、読み出した波形データのデータサイズが小さい波形読み出し装置304から、優先的に割り当てて波形読み出し動作を実行させる。
次いで、CPU202は、押鍵時のベロシティと鍵域に基づいて、図4(a)に示した音色波形のスプリット情報から演奏で指示された楽音の波形番号を特定し、特定された波形データが図7(a)に示したRAM208上のスタティック波形領域に存在しているか否かを調査する。スタティック波形領域に、該当する波形データが存在しない場合には、CPU202は、RAM208上のダイナミック波形バッファ領域に存在しているか否かをさらに調査する。
該当する波形データがRAM208上のスタティック波形領域に存在している場合には、CPU202は、当該波形データを後述する発音のための読み出し動作の対象とする。また、該当する波形データがスタティック波形領域に存在せず、ダイナミック波形バッファ領域に存在している場合には、CPU202は、当該波形データを大容量フラッシュメモリ212から読み込まずに、同一のRAM208内で当該波形データを流用する。具体的には、発音が指示された波形データが記憶された波形バッファをリンク先に設定して、当該リンク情報に基づいて、波形読み出し動作のために割り当てられた波形読み出し装置304によりリンク先の波形バッファの波形データを直接読み出すことにより、波形データをRAM208内で流用する手法を適用することができる。また、波形データの他の流用方法としては、発音が指示された波形データが記憶された波形バッファから、波形読み出し動作のために割り当てられた波形バッファに、当該波形データをRAM208内でコピー転送した後、波形読み出し装置304により読み出す手法を適用することができる。これにより、大容量フラッシュメモリ212からRAM208へ当該波形データを無条件で転送処理する場合に比較して、非常に短い時間で波形データをRAM208上に配置することができる。
一方、該当する波形データがスタティック波形領域、及び、波形読み出し装置バッファ領域のいずれにも存在していない場合には、CPU202は、RAM208のダイナミック波形バッファのアサイナによって、新たに波形バッファを割り当て、大容量フラッシュメモリ212に記憶された該当波形データを、RAM208上の割り当てられた波形バッファに転送する。
より具体的には、CPU202は、各波形読み出し装置304に動的に対応付けられる複数の波形バッファの各々について、どのような順序でどのような波形データの発音に使用されたかという過去の使用履歴を示す履歴情報や、読み込まれた波形データのサイズや発音に使用している波形読み出し装置304の数等の現在の使用状態を示す管理情報を逐次更新しながら(リアルタイムに)管理する。そして、CPU202は、履歴情報や管理情報に基づいて、発音に使用されていないものであって、使用された時期が古い波形バッファや、使用頻度が低い波形バッファ、或いは、読み込まれた波形データのデータサイズが小さい波形バッファを優先的に選択して、当該波形バッファに転送された波形データを記憶させる。
そして、指示された楽音の波形データがRAM208上に存在し、割り当てられた波形読み出し装置304に対応する波形バッファの位置が確定した時点で、CPU202は、音源LSI204において発音のための読み出し動作を開始する。
以下、上記の楽音生成方法の概要に則して電子鍵盤楽器の制御方法について詳しく説明する。
(メインルーチン)
図8は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のメインルーチンを示すフローチャートである。
本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法においては、概略、以下のような処理動作が実行される。まず、演奏者により電子鍵盤楽器100の装置電源がパワーオンされると、CPU202は図8に示すメインルーチンを起動し、装置各部を初期化する初期化処理を実行する(ステップS802)。
次いで、初期化処理が完了すると、CPU202は演奏者が音色選択ボタン104等を操作した際のスイッチ処理(ステップS804〜S808)、鍵盤102を弾いた際の押鍵イベントや離鍵イベントを処理する鍵盤処理(ステップS810〜S818)、電子鍵盤楽器100の外部から受信したMIDI(Musical Instrument Digital Interface)メッセージのノートオンイベントやノートオフイベントを処理するMIDI受信処理(ステップS820〜S828)、音源における一定時間ごとの処理を行う音源定期処理(ステップS830)の一連の処理動作を繰り返し実行する。
なお、図8に示したフローチャートにおいては図示を省略したが、CPU202は上述した各処理動作(ステップS802〜S830)の実行中に、演奏モードが終了や中断したり装置電源をパワーオフしたりする状態の変化を検出した場合には、メインルーチンを強制的に終了する。
以下、上述した各処理動作について、具体的に説明する。
(初期化処理)
図9は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用される波形データの管理方法に関連する初期化処理を示すフローチャートである。図10は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用されるRAMダイナミック波形バッファアサイン情報の構造を示す図である。
本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用される初期化処理においては、図9に示すフローチャートのように、まず、CPU202は、大容量フラッシュメモリ212からCPUプログラム、CPUデータ、DSPプログラム、DSPデータをRAM208に転送する(ステップS902、S904)。その後、CPU202は、図7(a)に示したRAM208上のスタティック波形領域部分の構築と、図5に示した、RAM208上でのスタティック波形に関するフラグ情報、配置アドレス情報の生成とを含めた、RAM音色波形ディレクトリの生成処理を行う(ステップS906)。
次いで、図7(c)に示したRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリの初期化処理を行った後(ステップS908)、図10に示すRAMダイナミック波形バッファアサイン情報の初期化処理を行う(ステップS910)。ここで、RAMダイナミック波形バッファアサイン情報は、図7(b)に示したRAMダイナミック波形バッファ領域の各波形バッファを割り当てるためのアサイン情報であり、その構造は図10に示すように一般的な単方向リスト(リングバッファ)構造を有している。RAMダイナミック波形バッファアサイン情報の初期化処理は、例えば図7(b)、(c)に示すように、RAM208のダイナミック波形バッファ領域に設定された512個の波形バッファに対して、波形バッファ番号1を時間的に最も古くアサインされたものとして、以降波形バッファ番号が大きくなるにつれて、順次新しくアサインされ、波形バッファ番号512が常に最も新しくアサインされたものとなるように規定して初期化を行う。
次いで、CPU202は、大容量フラッシュメモリ212からピッチやフィルター、音量の設定など発音に必要な音色パラメータをRAM208上に転送する(ステップS912)。
(RAM音色波形ディレクトリの生成処理)
図11は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の初期化処理に適用されるRAM音色波形ディレクトリの生成処理を示すフローチャートである。
上述した初期化処理に適用されるRAM音色波形ディレクトリの生成処理においては、図11に示すフローチャートのように、まず、CPU202は、図4(b)に示した大容量フラッシュメモリ212のフラッシュメモリ音色波形ディレクトリから、図5に示したRAM208上にあるRAM音色波形ディレクトリに、音色番号、波形番号、最小ベロシティ、最大ベロシティ、最低キー番号、最高キー番号、波形領域先頭からのアドレス、波形サイズの各項目値をコピーして転送する(ステップS1102)。
次いで、CPU202は、しきい値を超過するデータサイズを有する波形データを、スタティック波形としてRAM208上に転送する際のアドレス情報として、図7(a)に示したスタティック波形を配置するアドレス情報として、RAMスタティック波形領域の先頭アドレス「100000H」を設定して配置アドレスを初期化する(ステップS1104)。 次いで、CPU202は、RAM音色波形ディレクトリの先頭から順に、波形サイズを確認し、予め設定されたしきい値(64Kバイト)を超過する波形サイズを有するスタティック波形か否かの判断を行う(ステップS1108)。
波形サイズがしきい値(64Kバイト)を超過する場合には、CPU202は、当該波形をスタティック波形であると判断し、大容量フラッシュメモリ212から先のアドレス情報のRAM208上のアドレスに対して、当該波形データを上記サイズ分転送する(ステップS1110)。このとき、CPU202は、転送された当該波形データがスタティック波形であるとして、図5に示したRAM音色波形ディレクトリのスタティックフラグを「1」に設定し(ステップS1112)、スタティック波形のRAM208上での配置情報として、RAM上の波形アドレスに先のアドレス情報を設定する(ステップS1114)。次いで、CPU202は、スタティック波形のアドレス情報のアドレスに対して、転送した波形データの波形サイズを加算し、アドレス情報を更新する(ステップS1116)。
一方、波形サイズがしきい値(64Kバイト)以下である場合には、CPU202は、当該波形をスタティック波形でないと判断し、RAM音色波形ディレクトリのスタティックフラグを「0」に設定し(ステップS1118)、RAM上の波形アドレスに「0」を設定する(ステップS1120)。CPU202は、上記の一連の処理動作(ステップS1108〜S1120)をRAM音色波形ディレクトリの要素数分(すなわち、テーブル情報の最後の要素まで)繰り返すループ処理(ステップS1106、S1122)を実行する。
(RAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリの初期化処理)
図12は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の初期化処理に適用されるRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリの初期化処理を示すフローチャートである。
上述した初期化処理に適用されるRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリの初期化処理においては、図12に示すフローチャートのように、まず、CPU202は、RAM208の波形バッファの番号を管理するためのカウンタ(C)を「1」に設定して初期化するする(ステップS1202)。
次いで、CPU202は、図7(c)に示したRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリの波形バッファ番号「1」から順に、図5に示したRAM音色波形ディレクトリのどの波形(音色番号、波形番号)からアクセスされたかを管理するアクセス波形テーブルポインタを「NULL」に設定し(ステップS1206)、音源LSI204の波形読み出し装置304からのアクセスを管理するアクセスカウントを「0」に設定する(ステップS1208)。CPU202は、上記の一連の処理動作(ステップS1206〜S1208)を波形バッファカウンタが512番目の波形バッファまで繰り返すループ処理(ステップS1204、S1210)を実行する。
(スイッチ処理)
図13は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のスイッチ処理に適用される音色選択処理を示すフローチャートである。
演奏者が電子鍵盤楽器100に備えられたボタンやスイッチ類を操作した際に実行されるスイッチ処理(ステップS804)においては、CPU202は、当該スイッチ操作により音色選択イベントが発生したか否かを判断し(ステップS806)、音色選択イベントが発生したと判断した場合には、音色選択処理を実行する(ステップS808)。
音色選択処理においては、図13に示すフローチャートのように、CPU202は、演奏者が音色選択ボタン104を操作することにより指定された音色番号を、後述する押鍵処理などで使用するために、RAM208上のCPUワークに保存する(ステップS1302)。一方、音色選択イベントが発生していないと判断した場合、或いは、上記の音色選択処理が終了した場合には、CPU202は、後述する鍵盤処理を実行する(ステップS810)。
(鍵盤処理)
図14は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の鍵盤処理に適用される押鍵処理及び離鍵処理を示すフローチャートである。図15は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法の鍵盤処理に適用されるノートオン処理及びノートオフ処理を示すフローチャートである。
上記のスイッチ処理(ステップS804)の後に実行される鍵盤処理(ステップS810)においては、CPU202は、演奏者が電子鍵盤楽器100に備えられた鍵盤102を操作することにより押鍵イベントや離鍵イベントが発生したか否かをそれぞれ判断する(ステップS812、S816)。CPU202は、押鍵イベントが発生したと判断した場合には、後述する押鍵処理を実行し(ステップS814)、離鍵イベントが発生したと判断した場合には、後述する離鍵処理を実行する(ステップS818)。
押鍵処理においては、図14(a)に示すフローチャートのように、CPU202は、演奏者が鍵盤102を弾いた際の押鍵操作による演奏情報に含まれる鍵盤位置及び押された強さを、それぞれキー番号(ノートナンバー)及びベロシティに変換してノートオン情報として保持し(ステップS1402)、ノートオンイベントとして処理を実行する(ステップS1404)。
ノートオン処理においては、図15(a)に示すフローチャートのように、CPU202は、まず、上述した楽音生成方法の概要において説明したように、キーアサイン処理により、波形読み出し装置304の割り当てを行う(ステップS1502)。次いで、CPU202は、押鍵処理において演奏情報から変換されたノートオン情報から波形情報を取得する処理を実行し(ステップS1504)、次いで、音源LSI204の波形読み出し装置304における読み出し開始処理を実行する(ステップS1506)。
また、離鍵処理においては、図14(b)に示すフローチャートのように、CPU202は、演奏者が鍵盤102を弾いた際の離鍵による演奏情報に含まれる鍵盤位置を、キー番号(ノートナンバー)に変換してノートオフ情報として保持し(ステップS1422)、ノートオフイベントとして処理を実行する(ステップS1424)。
ノートオフ処理においては、図15(b)に示すフローチャートのように、CPU202は、まず、押鍵処理において演奏情報から変換されたノートオフ情報からキー番号(ノートナンバー)を取得する(ステップS1522)。次いで、CPU202は、波形読み出し装置304の番号「1」から順に、波形読み出し装置304の状態を確認し、波形を読み出し中の各波形読み出し装置304に対して、RAM208上のCPUワークから波形読み出し装置304に対応するキー番号を取得して、ノートオフ情報から取得したキー番号と一致するか否かの比較を行う(ステップS1526)。キー番号が一致した場合には、CPU202は、波形読み出し装置304に接続されている音量制御(アンプエンベロープ)に対して、リリースレベルを「0」に設定して、RAM208上の音色パラメータから得られるリリースレイトを設定する(ステップS1528)。一方、キー番号が一致しない場合には、CPU202は、現在のアンプエンベロープの設定を維持する。CPU202は、上記の一連の処理動作(ステップS1526〜S1528)を、波形を読み出し中の波形読み出し装置304の数分繰り返すループ処理(ステップS1524、S1530)を実行する。
ここで、上記の押鍵処理において実行されるノートオン処理に適用される各処理動作について詳しく説明する。
(波形情報取得処理)
図16は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形情報取得処理を示すフローチャートである。
ノートオン処理において実行される波形情報取得処理においては、図16に示すフローチャートのように、CPU202は、まず、押鍵処理において取得したノートオン情報からキー番号(ノートナンバー)及びベロシティを取得するとともに(ステップS1602)、RAM208上のCPUワークから音色選択処理において保存された音色番号を取得する(ステップS1604)。
次いで、CPU202は、RAM音色波形ディレクトリの先頭から順に、取得したキー番号、ベロシティ及び音色番号について、RAM音色波形ディレクトリ情報と一致するか否かの比較を行う。CPU202は、この比較処理において、音色番号が一致し、キー番号が最高キー番号以下且つ最低キー番号以上であり、さらにベロシティが最大ベロシティ以下且つ最小ベロシティ以上に該当するディレクトリ情報を抽出して(ステップS1608〜S1616)、当該ディレクトリ情報の波形番号と波形サイズ、スタティックフラグ、RAM上の波形アドレスを有する波形情報を取得する(ステップS1620〜S1626)。
一方、上記の比較処理において、音色番号が一致しない、又は、キー番号が最高キー番号より大きい、又は、最低キー番号より小さい、又は、ベロシティが最大ベロシティより大きい、又は、最小ベロシティより小さい、のうちのいずれかの条件に該当する場合には、CPU202は、波形情報の取得を行わない。CPU202は、上記の一連の処理動作(ステップS1608〜S1616)をRAM音色波形ディレクトリの要素数分(すなわち、テーブル情報の最後の要素まで)繰り返すループ処理(ステップS1606、S1618)を実行する。
(波形読み出し開始処理)
図17は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形読み出し装置の波形読み出し開始処理を示すフローチャートである。
ノートオン処理において実行される波形読み出し装置304の波形読み出し開始処理においては、図17に示すフローチャートのように、CPU202は、まず、波形情報取得処理において取得したスタティックフラグの値が「0」か否かの判断を行う(ステップS1702)。スタティックフラグの値が「0」の場合には、CPU202は、後述する波形読み出し装置バッファ割り当て処理を実行し(ステップS1704)、一方、スタティックフラグの値が「1」の場合には、図5に示したRAM音色波形ディレクトリのRAM上の波形アドレスの先頭からスタティック波形の波形読み出し動作を開始する(ステップS1706)。
(波形読み出し装置用波形バッファの割り当て処理)
図18は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形読み出し装置用波形バッファの割り当て処理を示すフローチャートである。
波形読み出し装置の波形読み出し開始処理において実行される波形読み出し装置バッファの割り当て処理においては、図18に示すフローチャートのように、CPU202は、まず、波形情報取得処理において取得したRAM上の波形アドレスが「0」か否かの判断を行う(ステップS1802)。波形アドレスが「0」である場合には、CPU202は、波形バッファに当該波形データが転送されていないと判断して、後述する波形転送バッファの割り当て処理を実行した後(ステップS1804)、割り当てられた波形バッファの先頭から波形読み出し動作を開始する(ステップS1806)。
一方、RAM上の波形アドレスが「0」以外の場合には、CPU202は、そのアドレスに対応する波形バッファに波形データが既に転送済みであると判断して(ステップS1808)、その波形バッファ番号に対応するRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリのアクセスカウントをインクリメントし(ステップS1810)、波形バッファの先頭から波形読み出し動作を開始する(ステップS1812)。
(波形転送用波形バッファの割り当て処理)
図19は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法のノートオン処理に適用される波形転送用波形バッファの割り当て処理を示すフローチャートである。
波形読み出し装置用波形バッファの割り当て処理において実行される波形転送バッファの割り当て処理においては、図19に示すフローチャートのように、CPU202は、まず、図10に示したRAMダイナミック波形バッファアサイン情報からアサインされた時期が最も古い波形バッファの番号を取得する(ステップS1902)。次いで、CPU202は、取得した波形バッファ番号に対応するRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリのアクセスカウントを取得し、その値が「0」か否かの判断を行う(ステップS1904)。アクセスカウントの値が「0」以外の場合には、CPU202は、RAMダイナミック波形バッファアサイン情報からアサインされた時期が次に古い波形バッファの番号を取得した後(ステップS1906)、ステップS1904に戻って、再度アクセスカウントを取得して、その値が「0」である波形バッファ番号を取得するまで同様の処理を繰り返す。
ステップS1904において、アクセスカウントの値が「0」である波形バッファ番号が取得した場合には、CPU202は、その波形バッファ番号を最も新しくアサインされた波形バッファとして、RAMダイナミック波形バッファアサイン情報に対してリスト処理を行い、アサイン時期の新旧に関するアサイン情報を更新する(ステップS1908)。次いで、CPU202は、取得した最も新しくアサインされた波形バッファに対して、上記の波形情報取得処理で取得した波形番号、波形サイズに基づいて、大容量フラッシュメモリ212からRAM208に波形データの転送を行う(ステップS1910)。次いで、CPU202は、RAM音色波形ディレクトリのRAM上の波形アドレスに取得した波形バッファのアドレスを設定する(ステップS1912)。
次いで、CPU202は、取得した波形バッファ番号に対応するRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリのアクセス波形テーブルポインタの値を取得して、その値が「NULL」か否かの判断を行う(ステップS1914)。アクセス波形テーブルポインタが「NULL」の場合には、CPU202は、何もせず、現在の状態を維持する。一方、アクセス波形テーブルポインタが「NULL」以外の場合には、CPU202は、アクセス波形テーブルポインタが示すRAM音色波形ディレクトリのRAM上の波形アド レスを「0」に設定し(ステップS1916)、RAM208上に波形データがなくなったものと判断する。
次いで、CPU202は、取得したアクセス波形テーブルポインタに波形情報取得処理で取得した波形(音色番号、波形番号)に対応するRAM音色波形ディレクトリのアドレスを設定する(ステップS1918)。次いで、CPU202は、取得した波形バッファ番号に対応するRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリのアクセスカウントをインクリメントする(ステップS1920)。次いで、CPU202は、大容量フラッシュメモリ212からRAM208への波形転送が終了したか否かを確認し(ステップS1922)、転送が終了した場合には、一連の波形転送バッファの割り当て処理を終了する。
(MIDI受信処理)
図8に示すメインルーチンに戻って、上記の鍵盤処理(ステップS810)の後に実行されるMIDI受信処理(ステップS820)においては、CPU202は、受信したMIDIメッセージにノートオンイベントやノートオフイベントが含まれているか否かをそれぞれ判断し(ステップS822、S826)、ノートオンイベントがあると判断した場合には、ノートオン処理を実行し(ステップS824)、ノートオフイベントがあると判断した場合には、ノートオフ処理を実行する(ステップS828)。ここでは、図14、図15のフローチャートに示した、ノートオン処理(ステップS1404)、又は、ノートオフ処理(ステップS1424)と同等の処理が適用される。
(音源定期処理)
図20は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御方法に適用される音源定期処理を示すフローチャートである。
上記のMIDI受信処理(ステップS820)の後に実行される音源定期処理(ステップS830)においては、CPU202は、或る一定時間ごとに、図20に示すフローチャートのように、音源処理を実行する。CPU202は、波形読み出し装置304の番号「1」から順に、波形読み出し装置304の状態を確認し、波形を読み出し中の各波形読み出し装置304に対して、音量制御(アンプエンベロープ)のレベルが「0」になっているか否かを判断する(ステップS2004)。音量制御のレベルが「0」になっている場合には、CPU202は、波形読み出し装置304の波形読み出し動作を停止する波形読み出し停止処理を実行する(ステップS2006)。一方、音量制御のレベルが「0」になっていない場合には、CPU202は、波形読み出し装置304の波形読み出し動作を停止せず、現在の状態を維持する。その後、CPU202は、波形読み出し装置304が波形読み出しを行っている波形バッファの番号に対応するRAMダイナミック波形バッファアクセス情報ディレクトリのアクセスカウントをデクリメントする(ステップS2008)。CPU202は、上記の一連の処理動作(ステップS2004〜S2008)を、波形データを読み出し中の波形読み出し装置304の数分繰り返すループ処理(ステップS2002、S2010)を実行する。
このように、本実施形態においては、音源LSI204が楽音発生時に使用するRAM208からなる音源メモリと、音色に使用する全ての波形データを保存するNAND型等の大容量フラッシュメモリ212からなる大容量記憶デバイスとを備え、大容量記憶デバイスから音源メモリへの転送に時間がかかるデータサイズが大きい波形データを常時音源メモリに配置し、比較的データサイズが小さい波形データを、発音時に大容量記憶デバイスから複数の発音ジェネレータ(波形読み出し装置304)に対して動的に対応付けられた音源メモリの各波形バッファ(ダイナミック波形バッファ)に転送してから発音する。ここで、音源メモリには発音ジェネレータの数よりも多い数の波形バッファが設定され、波形データを大容量記憶デバイスから音源メモリの各波形バッファに転送する際に、音源メモリの波形バッファのいずれかに当該波形データが既に存在する場合には、その波形データを音源メモリ内で流用して音源メモリから読み出し、存在しない場合には、音源メモリの各波形バッファの使用履歴や使用状態に基づいて、バッファのアサイナによって選択された任意の波形バッファに、当該波形データを大容量記憶デバイスから転送した後、読み出して発音する。
これにより、データサイズの大きい波形データを、アクセス速度が高速な音源メモリから直接読み出し、データサイズの小さい波形データを、音源メモリ内で流用して読み出し、又は、大容量記憶デバイスから読み出して、楽音の生成処理に使用することができる。また、複数の楽音を複数の発音ジェネレータを用いて同時に発音させる場合であっても、高速低容量の音源メモリに記憶する複数の波形データの管理や、各波形データを発音させる発音ジェネレータの管理を効率的に行うことができる。したがって、製品コストを抑制した構成で、複数の波形データを用いた楽音の生成処理に要する時間をより効果的に短縮して、楽音の発生に遅延や途切れのない良好な演奏を実現することができる。これは換言すると、楽音の生成処理に要する所定の時間内に、より多数の音色波形データを読み出して同時に発音させることができることを意味しており、これにより、管楽器や弦楽器等の原音の特徴により近い楽音を再現することができる電子楽器を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とを含むものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]
波形データを読み込んで記憶する複数の記憶領域を有する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段の選択された前記記憶領域から前記波形データを読み込むことにより発音させる発音制御手段と、
前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新する更新手段と、
前記発音が指示されたときに、前記履歴情報に基づいて、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域を選択する制御手段と、
を備えたことを特徴とする楽音生成装置。
[2]
前記制御手段は、
前記発音が指示されたときに、前記複数の記憶領域の中から、前記履歴情報が示す過去の使用履歴が他の記憶領域よりも古い記憶領域を、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域として選択する、
ことを特徴とする[1]に記載の楽音生成装置。
[3]
前記発音制御手段は、前記第1の記憶手段の任意の記憶領域から波形データを読み込んで同時に発音させることが可能な複数の発音制御手段からなり、
前記更新手段は、前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記記憶領域の各々に記憶された波形データを読み込んでいる前記発音制御手段の数を示す読込数情報を更新しながら管理し、
前記制御手段は、
前記発音が指示されたときに、前記履歴情報と前記読込数情報とに基づいて、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域を選択する、
ことを特徴とする[1]又は[2]に記載の楽音生成装置。
[4]
前記第1の記憶手段に転送される複数の前記波形データを記憶している第2の記憶手段を更に備え、
前記制御手段は、
前記発音が指示されたときに、前記指示された発音に用いる前記波形データが前記第1の記憶手段に記憶されている場合は、前記第1の記憶手段に記憶されている前記波形データを前記選択された発音制御手段により読み込ませ、前記発音が指示された波形データが前記第1の記憶手段に記憶されていない場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第2の記憶手段から前記第1の記憶手段の前記選択した記憶領域に転送した後、前記転送して記憶された前記波形データを前記発音制御手段により読み込ませる、
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の楽音生成装置。
[5]
前記制御手段は、
前記発音が指示された波形データが、前記第1の記憶手段のいずれかの前記記憶領域に記憶されていると判断した場合には、前記第1の記憶手段内の前記記憶領域間で前記波形データを流用して前記発音制御手段により発音させることを特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載の楽音生成装置。
[6]
前記第1の記憶手段は、前記発音制御手段の数よりも多い数の前記記憶領域を有していることを特徴とする[1]乃至[5]のいずれかに記載の楽音生成装置。
[7]
前記第1の記憶手段の前記複数の記憶領域は、前記波形データを固定的に記憶する第1の記憶領域と、前記波形データを可変的に記憶する第2の記憶領域と、を有し、
前記制御手段は、前記発音を伴う演奏の開始に先立って、前記第2の記憶手段に記憶されている前記複数の波形データのうちの、所定のデータサイズを超える前記波形データを、前記第1の記憶手段の前記第1の記憶領域に転送して固定的に記憶し、前記所定のデータサイズ以下の前記波形データを、前記発音により指示されるたびに前記第1の記憶手段の前記第2の記憶領域に転送して可変的に記憶することを特徴とする[1]乃至[6]のいずれかに記載の楽音生成装置。
[8]
前記第1の記憶手段は、第1の読み出し速度を有するとともに、第1の記憶容量を有する記憶装置であり、
前記第2の記憶手段は、前記第1の読み出し速度よりも遅い第2の読み出し速度を有するとともに、前記第1の記憶容量よりも大きい第2の記憶容量を有する記憶装置であることを特徴とする[1]乃至[7]のいずれかに記載の楽音生成装置。
[9]
波形データを読み込んで記憶する複数の記憶領域を有する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段の選択された前記記憶領域から前記波形データを読み込むことにより発音させる発音制御手段と、を備える楽音生成装置に適用される楽音生成方法であって、
前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新し、
前記発音が指示されたときに、前記履歴情報に基づいて、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域を選択する、
ことを特徴とする楽音生成方法。
[10]
コンピュータを、[1]乃至[8]のいずれかに記載の楽音生成装置として機能させるための、あるいは、コンピュータに、[9]に記載の楽音生成方法を実行させるための楽音生成プログラム。
[11]
前記[1]乃至[8]のいずれかに記載の楽音生成装置と、
前記発音を伴う演奏により前記波形データを指定するための入力手段と、
前記発音された楽音を出力するための出力手段と、
を備えることを特徴とする電子楽器。
100 電子鍵盤楽器(電子楽器)
102 鍵盤(入力手段)
104 音色選択ボタン(入力手段)
202 CPU(制御手段、更新手段)
204 音源LSI(発音制御手段)
208 RAM(第2の記憶手段)
212 大容量フラッシュメモリ(第1の記憶手段)
304 波形読み出し装置(発音制御手段)

Claims (10)

  1. 第1の読み出し速度を有するとともに第1の記憶容量を有し、複数の波形データを記憶している第1の記憶手段と、
    前記第1の読み出し速度よりも速い第2の読み出し速度を有するとともに前記第1の記憶容量よりも小さい第2の記憶容量を有し、前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを記憶する複数の記憶領域を有する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段の選択された前記記憶領域から波形データを読み込むことにより発音させることが可能な複数の発音制御手段と、
    前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新する更新手段と、
    発音が指示されたときに、前記指示された発音に用いる前記波形データが前記第2の記憶手段に記憶されている場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送することなく、前記第2の記憶手段に記憶されている前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませ、前記発音が指示された波形データが前記第2の記憶手段に記憶されていない場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送した後、前記転送して記憶された前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませる制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記発音が指示されたときに、前記複数の記憶領域の中から、前記履歴情報が示す過去の使用履歴が他の記憶領域よりも古い記憶領域を、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域として選択するとともに、複数の前記記憶領域のそれぞれと複数の前記発音制御手段のそれぞれとを対応付けて管理し、第1の記憶領域に対応する第1の発音制御手段により第1の波形データを読み込んで発音することが指示されたときに、前記第1の波形データが前記第1の記憶領域には記憶されておらず、前記第1の発音制御手段とは別の第2の発音制御手段に対応する第2の記憶領域に前記第1の波形データが記憶されていると判断した場合に、前記第2の記憶領域に記憶されている波形データを前記第1の記憶領域に転送することなく、前記第1の発音制御手段により前記第2の記憶領域に記憶されている波形データを読み込ませて発音させる、楽音生成装置。
  2. 前記制御手段は、前記発音が指示されたときに、前記複数の記憶領域の中から、前記履歴情報に基づいて、過去の使用頻度が低い記憶領域、または直近で使用されていない記憶領域を、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域として選択する、請求項1に記載の楽音生成装置。
  3. 前記発音制御手段は、前記第2の記憶手段の任意の記憶領域から波形データを読み込んで同時に発音させることが可能な複数の発音制御手段からなり、
    前記更新手段は、前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記記憶領域の各々に記憶された波形データを読み込んでいる前記発音制御手段の数を示す読込数情報を更新しながら管理し、
    前記制御手段は、
    前記発音が指示されたときに、前記履歴情報と前記読込数情報とに基づいて、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域を選択する、請求項1または2に記載の楽音生成装置。
  4. 第1の読み出し速度を有するとともに第1の記憶容量を有し、複数の波形データを記憶している第1の記憶手段と、
    前記第1の読み出し速度よりも速い第2の読み出し速度を有するとともに前記第1の記憶容量よりも小さい第2の記憶容量を有し、前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを記憶する複数の記憶領域を有する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段の任意の記憶領域から波形データを読み込んで同時に発音させることが可能な複数の発音制御手段と、
    前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記複数の発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新する更新手段と、
    発音が指示されたときに、前記指示された発音に用いる前記波形データが前記第2の記憶手段に記憶されている場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送することなく、前記第2の記憶手段に記憶されている前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませ、前記発音が指示された波形データが前記第2の記憶手段に記憶されていない場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送した後、前記転送して記憶された前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませる制御手段と、
    を備え、
    前記更新手段は、前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記記憶領域の各々に記憶された波形データを読み込んでいる前記発音制御手段の数を示す読込数情報を更新しながら管理し、
    前記制御手段は、前記発音が指示されたときに、前記履歴情報と前記読込数情報とに基づいて、前記複数の記憶領域の中から、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる記憶領域を選択する、楽音生成装置。
  5. 前記第2の記憶手段は、前記発音制御手段の数よりも多い数の前記記憶領域を有している、請求項1乃至4のいずれかに記載の楽音生成装置。
  6. 前記第2の記憶手段の前記複数の記憶領域は、前記波形データを固定的に記憶する固定記憶領域と、前記波形データを可変的に記憶する可変記憶領域と、を有し、
    前記制御手段は、演奏の開始に先立って、前記第1の記憶手段に記憶されている前記複数の波形データのうちの、所定のデータサイズを超える前記波形データを、前記第2の記憶手段の前記固定記憶領域に転送して固定的に記憶し、前記所定のデータサイズ以下の前記波形データを、前記発音により指示されるたびに前記第2の記憶手段の前記可変記憶領域に転送して可変的に記憶する、請求項1乃至5のいずれかに記載の楽音生成装置。
  7. 第1の読み出し速度を有するとともに第1の記憶容量を有し、複数の波形データを記憶している第1の記憶手段から波形データを読み込み、
    前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを、前記第1の読み出し速度よりも速い第2の読み出し速度を有するとともに前記第1の記憶容量よりも小さい第2の記憶容量を有し、前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを記憶する複数の記憶領域を有する第2の記憶手段に記憶させ、
    前記第2の記憶手段の選択された前記記憶領域から前記波形データを読み込むことにより発音させることが可能な複数の発音制御手段を制御し、
    前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新し、
    発音が指示されたときに、前記指示された発音に用いる前記波形データが前記第2の記憶手段に記憶されている場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送することなく、前記第2の記憶手段に記憶されている前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませて発音させ、前記発音が指示された波形データが前記第2の記憶手段に記憶されていない場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した記憶領域に転送した後、前記転送して記憶された前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませて発音させる転送制御を行い、
    前記転送制御は、前記発音が指示されたときに、前記複数の記憶領域の中から、前記履歴情報が示す過去の使用履歴が他の記憶領域よりも古い記憶領域を、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる前記記憶領域として選択するとともに、複数の前記記憶領域のそれぞれと複数の前記発音制御手段のそれぞれとを対応付けて管理し、第1の記憶領域に対応する第1の発音制御手段により第1の波形データを読み込んで発音することが指示されたときに、前記第1の波形データが前記第1の記憶領域には記憶されておらず、前記第1の発音制御手段とは別の第2の発音制御手段に対応する第2の記憶領域に前記第1の波形データが記憶されていると判断した場合に、前記第2の記憶領域に記憶されている波形データを前記第1の記憶領域に転送することなく、前記第1の発音制御手段により前記第2の記憶領域に記憶されている波形データを読み込ませて発音させる、楽音生成方法。
  8. 第1の読み出し速度を有するとともに第1の記憶容量を有し、複数の波形データを記憶している第1の記憶手段から波形データを読み込み、
    前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを、前記第1の読み出し速度よりも速い第2の読み出し速度を有するとともに前記第1の記憶容量よりも小さい第2の記憶容量を有し、前記第1の記憶手段から読み込まれた波形データを記憶する複数の記憶領域を有する第2の記憶手段に記憶させ、
    前記第2の記憶手段の任意の記憶領域から波形データを読み込んで同時に発音させることが可能な複数の発音制御手段を制御し、
    前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記複数の発音制御手段により過去に読み込まれて発音のために使用された使用履歴を示す履歴情報を更新する更新制御を行い、
    発音が指示されたときに、前記指示された発音に用いる前記波形データが前記第2の記憶手段に記憶されている場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した前記記憶領域に転送することなく、前記第2の記憶手段に記憶されている前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませて発音させ、前記発音が指示された波形データが前記第2の記憶手段に記憶されていない場合は、前記指示された発音に用いる前記波形データを、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段の選択した記憶領域に転送した後、前記転送して記憶された前記波形データを選択した前記発音制御手段に読み込ませて発音させる転送制御を行い、
    前記更新制御は、前記複数の記憶領域のそれぞれについて、前記記憶領域の各々に記憶された波形データを読み込んでいる前記発音制御手段の数を示す読込数情報を更新しながら管理し、
    前記転送制御は、前記発音が指示されたときに、前記履歴情報と前記読込数情報とに基づいて、前記複数の記憶領域の中から、前記指示された発音に用いる前記波形データを読み込ませる記憶領域を選択する、楽音生成方法。
  9. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれかに記載の楽音生成装置として機能させるための、あるいは、コンピュータに、請求項7または8に記載の楽音生成方法を実行させるための楽音生成プログラム。
  10. 請求項1乃至6のいずれかに記載の楽音生成装置と、
    前記発音を伴う演奏により前記波形データを指定するための入力手段と、
    前記発音された楽音を出力するための出力手段と、
    を備える、電子楽器。
JP2017058045A 2017-03-23 2017-03-23 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器 Active JP6443773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017058045A JP6443773B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017058045A JP6443773B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018159871A JP2018159871A (ja) 2018-10-11
JP6443773B2 true JP6443773B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=63796643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017058045A Active JP6443773B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6443773B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029794A (ja) * 1983-07-29 1985-02-15 ヤマハ株式会社 電子楽器
JP3224002B2 (ja) * 1995-07-12 2001-10-29 ヤマハ株式会社 楽音発生方法及び波形記憶方法
JP3918817B2 (ja) * 2004-02-02 2007-05-23 ヤマハ株式会社 楽音生成装置
JP4089688B2 (ja) * 2004-12-28 2008-05-28 ヤマハ株式会社 楽音信号生成装置
JP2006337438A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム
JP4655812B2 (ja) * 2005-08-08 2011-03-23 カシオ計算機株式会社 楽音発生装置、及びプログラム
JP6657693B2 (ja) * 2015-09-11 2020-03-04 カシオ計算機株式会社 波形書き込み装置、方法、プログラム、及び電子楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018159871A (ja) 2018-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6388048B1 (ja) 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器
CN108630178B (zh) 乐音生成装置、乐音生成方法、记录介质及电子乐器
KR960003278A (ko) 악기 음 발생 방법 및 시스템과 악기음 발생 제어 시스템
JP7124371B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
US20190034115A1 (en) Musical sound generation device, musical sound generation method, storage medium, and electronic musical instrument
JP4548292B2 (ja) 音源設定装置及び音源設定プログラム
JP6443773B2 (ja) 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器
JP6455189B2 (ja) 波形読み込み装置、方法、プログラム、および電子楽器
JP6851578B2 (ja) 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器
JP4096952B2 (ja) 楽音発生装置
JP7332002B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
JP7130185B2 (ja) 電子楽器、電子楽器の制御方法及び制御プログラム
JP7124370B2 (ja) 電子楽器、方法及びプログラム
JP6452234B2 (ja) 楽音発生装置およびプログラム
JP7159583B2 (ja) 楽音生成装置、楽音生成方法、楽音生成プログラム及び電子楽器
JP6606839B2 (ja) 波形書き込み装置、方法、プログラム、および電子楽器
JPH1049159A (ja) 電子楽器の楽音発生装置
JP6464824B2 (ja) 楽曲演奏装置及び楽曲演奏用プログラム
JP2002518693A (ja) 楽器デジタル・サンプルの、リアルタイム、低待ち時間アクセス用の大容量記憶デバイスを利用したシンセサイザ・システム
JP2005346110A (ja) 楽音形成装置
JPS63118792A (ja) 電子楽器
JPH07295571A (ja) 楽音信号生成装置
JP2002196763A (ja) 楽音発生方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6443773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150