JP6441293B2 - タイル浮きの補修器具及びタイル浮きの補修方法 - Google Patents

タイル浮きの補修器具及びタイル浮きの補修方法 Download PDF

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本発明は、タイル浮きの補修器具及びタイル浮きの補修方法に関するものである。
下地壁上に敷モルタル、貼付モルタルを介してタイルが配置された建物の外壁、内壁、床などにおいて、下地壁から敷モルタルが剥離したり、敷モルタルから貼付モルタルが剥離したり、貼付モルタルからタイルが剥離してタイル浮きが発生する。
下地壁から敷モルタルが剥離したり、敷モルタルから貼付モルタルが剥離したりしてのタイル浮きについては、従来補修が可能であったが、貼付モルタルからタイルが剥離してのタイル浮きは、タイルの貼り替えにより対応している。
また、そのようなタイルの貼り替えを行うことなく、タイルを再固定する方法として、躯体に外装されたタイルの所要部位に躯体内部に貫通するアンカー孔を穿設し、タイル表面に形成されたアンカー孔の開口縁部に前記アンカー孔とほぼ同径か又は多少大きめの透孔を有するマスキングテープを貼着したのち、前記アンカー孔に外周部を粗面としたアンカーピンを挿入し、アンカーピンの先端がタイルの厚みのほぼ1/2程度の部位に位置するように没入させて接着剤で固定し、ついで補修せんとするタイルと同色の顔料を配合して調色したグラウト材をアンカー孔に充填して開口部を閉塞し、しかるのち貼付したマスキングテープを剥離する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この方法では、硬いタイル自体にアンカー孔をすばやく正確に穿設することが困難であり、その穿孔作業の際にタイルの破損を生ずるおそれがある。
さらに、そのような貼付モルタルからタイルが剥離してのタイル浮きは、格子状の押さえ金具を用い、樹脂注入によるタイル浮き上がりを防止するプレスダウン工法も知られているが、手間がかかり、コストがアップする。
そこで、仕上げ材を貫通し且つ躯体を所定の深さまで穿孔した挿填穴にその開口部を封止しつつ接着剤を注入する、ピンニング工法用の接着剤注入装置であって、接着剤を貯留するための接着剤貯留部と、接着剤貯留部に連通する接着剤流路を有すると共に、接着剤流路を開閉する開閉弁機構を有し、挿填穴にその開口部を封止しつつ接着剤を注入する接着剤注入部と、接着剤貯留部に設けられ、接着剤を所定の気体圧で接着剤注入部に圧力供給するための加圧気体供給手段が接続される加圧気体導入部と、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この装置によれば、加圧気体導入部に接続した加圧気体供給手段により、接着剤貯留部に加圧気体を導入しておいて、開閉弁機構を「開」操作すると、加圧気体が有する所定の気体圧により、接着剤貯留部の接着剤が接着剤注入部に供給され、接着剤注入部から挿填穴に注入される。すなわち、作業者は、開口部を封止するように挿填穴にあてがい、開閉弁機構を「開」操作するだけで、接着剤が挿填穴に所定の気体圧で注入される。
挿填穴およびこれに連なる浮き部に接着剤が充填されると、封止された挿填穴内の圧力と気体圧とがつり合い接着剤の注入が行われなくなる。ここで、作業者は、開閉弁機構を「閉」操作し、挿填穴から接着剤注入部を引き離すようにする。また、接着剤の供給が所定の気体圧で行われるため、気体圧を適切に調整しておくことで、接着剤の注入量が不足し或いは過剰となることがない。このように、挿填穴への接着剤の注入作業を、熟練を要することなく、簡単かつ確実に行うことができる。
特開平10−115101号公報 特開2014−70451号公報
前記特許文献2に記載の装置では、挿填穴およびこれに連なる浮き部に接着剤が充填されると、封止された挿填穴内の圧力と気体圧とがつり合い接着剤の注入が行われなくなるので、作業者は、開閉弁機構を「閉」操作し、挿填穴から接着剤注入部を引き離すようにする必要がある。
つまり、前記特許文献2に記載の装置では、接着剤の供給が所定の気体圧で行われるため、気体圧を適切に調整しておく必要があり、調整が十分でないと、接着剤の注入量が不足し或いは過剰となるおそれがある。接着剤注入部に設けられ接着剤を注入するノズル部を挿填穴にその開口部を封止しつつ挿入する必要があるので、注入位置に応じてノズルの突出寸法を調整しなければ、その調整も困難である。
本発明は、タイル浮きを補修する作業を、熟練を要することなく、簡単かつ確実に行えるタイル浮きの補修器具及びタイル浮きの補修方法を提供することを目的とする。
本発明に係る一の態様のタイル浮きの補修器具は、下地壁上に、敷モルタル及び貼付モルタルを介して、あるいは貼付モルタルを介して配置されたタイル壁におけるタイル浮きを、前記タイル浮きによる空所部分に樹脂を注入して補修する際に用いるタイル浮きの補修器具であって、前記タイル浮きがあるタイルに隣接する目地に打ち込まれる筒状のアンカーと、前記アンカーに挿入され前記アンカーを前記下地壁に固定するアンカー止めと、上端にフランジが設けられ、前記樹脂注入後、前記アンカーに挿入され前記樹脂の漏れを防止する液漏れ防止ピンと、を備え、前記アンカーは、一端が開口する有底筒状の筒状本体と、前記筒状本体の一端部に設けられ互いに反対方向に延びる1対の押さえ片と、前記筒状本体の一端部から前記タイルの厚さに相当する長さだけ離れた位置に対向して設けられる開孔と、前記筒状本体の他端部に設けられたスリットと、を有し、前記押さえ片の幅が前記目地の幅よりも小さく前記筒状本体は、その中心貫通穴の上端周囲に、前記フランジに対応する形状の上端凹部が形成されている、ことを特徴とする。
このようにすれば、樹脂注入中において、タイル壁における目地部分が浮き、それに伴ってタイルが浮こうとするのがアンカーの押さえ片によって抑制されるので、タイル浮きを補修する作業において熟練を要することなく、簡単かつアンカーの押さえ片によって、確実に行える。また、タイル浮きの補修のために注入する樹脂は低粘度樹脂であるので、この点からも樹脂注入中における目地部分の浮きによるタイル浮きを抑制する上で有利となる。
さらに、液漏れ防止ピンが挿入されると、フランジが上端凹部に嵌まり込むので、液漏れ防止が確実になされる。
また、このタイル浮きの補修器具は、前記スリットが、前記筒状本体の他端である底部に形成され直径方向に延びる第1スリットと、前記筒状本体の周壁に形成され前記第1スリットの各端部に連続して前記一端部に向かって平行に延びる1対の第2スリットと、を有することが望ましい。このようにすれば、アンカー止めの挿入により、スリットがスムーズに広がり、前記筒状本体がしっかりと固定される。
また、このタイル浮きの補修器具は、前記筒状本体の前記上端凹部の高さと、前記液漏れ防止ピンの前記フランジの厚さとが、略同じ寸法であることが望ましい。このようにすれば、液漏れ防止ピンを筒状本体に挿入した状態で、表面が面一となるため、補修後の美観が優れる。また、表面を塗装した際も、凹凸が少なく美観が損なわれない。
本発明に係る一の態様のタイル浮きの補修方法は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のタイル浮きの補修器具と、低粘度樹脂を注入する注入具と、を用いてタイル浮きを補修する方法であって、タイル壁の目地に、前記アンカーの長さと同程度の長さの挿入穴をあける工程Aと、前記挿入穴に前記アンカーを前記スリットが設けられた他端部から打ち込む工程Bと、前記アンカー止めを前記アンカー内に差し入れて押し込み、前記スリットを広げて前記挿入穴内にアンカーを固定する工程Cと、前記注入具にて前記アンカー内に低粘度樹脂を一定量注入し、前記低粘度樹脂が前記アンカーの側壁の開孔からタイル浮きによる空所部分に低粘度樹脂を流入させる工程Dと、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、タイル浮きを補修する作業を、熟練を要することなく、簡単かつ確実に行える。この際、アンカーが押さえ片を備えていることと、補修のために注入する樹脂を低粘度樹脂としていることによって、樹脂注入中における目地部分の浮きによるタイル浮きが抑制される。
また、このタイル浮きの補修方法は、前記工程Aに先だち、前記タイル浮きによる空所部分の位置を打診により特定する工程をさらに備える。このようにすれば、打診によりアンカーを打ち込む必要がある部位(タイル浮きによる空所部分がある目地部分)を容易に特定することができる。
また、このタイル浮きの補修方法は、前記工程Aにおいて、前記タイル浮きに対応する部分のタイルのアリアシ側面を削孔することが望ましい。このようにすれば、低粘度樹脂の注入をスムーズに行うことができる。
また、このタイル浮きの補修方法は、前記工程Dが、打診しながら前記低粘度樹脂の注入の具合を確認しつつ行うことが望ましい。このようにすれば、低粘度樹脂の注入不足や注入過剰が回避される。
また、このタイル浮きの補修方法は、前記工程Dにおいて、注入完了後に、前記アンカー内に液漏れ防止ピンを挿入する。このようにすれば、注入完了後の、前記アンカー内からの液漏れが、液漏れ防止ピンによって防止され、外観が損なわれるのが防止される。
本発明は、アンカーの押さえ片によって樹脂注入中における目地部分の浮きによるタイル浮きが抑制されるようにしているので、タイル浮きを補修する作業を、熟練を要することなく簡単かつ確実に行うことができる。また、注入する樹脂を低粘度樹脂とすることで、樹脂注入中における目地部分の浮きによるタイル浮きが抑制できる。
本発明に係るタイル浮きの補修器具の構成要素を示す図である。 打診工程を示し、(a)は打診棒による打診作業の説明図、(b)はタイル浮きによる空所部分の説明図である。 穴あけ工程を示し、(a)は挿入孔をあける位置の説明図、(b)は図3(a)のA−A線における断面図、(c)はタイルの斜視図である。 アンカー固定工程を示し、(a)はアンカー止めの挿入の説明図、(b)はアンカー止めの挿入手順の説明図である。 樹脂注入工程における低粘度エポキシ樹脂の注入の説明図である。 (a)は樹脂注入工程における液漏れ防止ピンの挿入の説明図、(b)は塗装工程の説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
<1.補修器具の構造>
図1は本発明に係るタイル浮きの補修器具の構成要素を示す図である。図1に示すように、本発明に係るタイル浮きの補修器具1は、筒状のアンカー2と、アンカー2を固定する弾丸形状のアンカー止め3と、アンカー2に挿入される液(樹脂)漏れ防止ピン4とを備えるものである。この補修器具1は、下地壁W上に、敷モルタルM1及び貼付モルタルM2を介して、あるいは貼付モルタルM2を介して配置されたタイル壁におけるタイルTの浮きを、タイル浮きによる空所部分Uに低粘度樹脂を注入して補修する際に用いられるものである。
アンカー2は、有底円筒状の筒状本体2aと、筒状本体2aの一端部(上端部)に設けられ互いに反対方向に延びる1対の、矩形状の押さえ片2b、2bと、筒状本体2の一端部から、タイル厚さに相当する長さだけ離れた位置に対向して設けられる3つの開孔2c、2c、2cと、筒状本体2aの他端部(下端部)に設けられたスリット2dとを有する。スリット2dは、筒状本体2aの他端である底部に形成され直径方向に延びる第1スリット2daと、筒状本体2aの周壁に形成され第1スリット2daの各端部に連続して前記一端部に向かって平行に延びる1対の第2スリット2dbを有する。
アンカー2は、前記タイル浮きがあるタイルT、Tの間の目地S(図2参照)に打ち込まれるもので、筒状本体2aの外径や押さえ片2bの幅が、目地Sの幅より狭くなっているものが用いられる。これにより、タイルT、Tの間の目地Sに無理なく打ち込むことができるようになっている。
筒状本体2aは、後述する低粘度エポキシ樹脂が注入される中心貫通穴2aaを有し、この内径が液漏れ防止ピン4の外径とほぼ等しくなっている。また、液漏れ防止ピン4の上端にはフランジ4aが設けられる一方、筒状本体2aの中心貫通穴2aaの上端周囲には、フランジ4aに対応する形状の上端凹部2abが形成されている。これにより、アンカー2の筒状本体2aの中心貫通穴2aaに液漏れ防止ピン4が挿入されると、液漏れ防止ピン4のフランジ4aがアンカー2の上端凹部2aaに嵌まり込んで中心貫通穴2aaを塞ぎ、液漏れ防止が確実になされる。
<2.補修方法>
(打診工程)
続いて、補修器具1を用いておこなうタイル浮きを補修する方法について説明する。まず、挿入穴12(図3(a)参照)をあける工程に先だち、タイル浮きによる空所部分Uの位置を、図2に示すように、打診棒11による打診により特定する。つまり、貼り付けられたタイルTの表面を打診棒11にて打診し、打診音にて空所部分Uの位置を検出し、タイル浮きによる空所部分がある位置を特定する。なお、打診棒としては、例えば精密打診棒HDタイプ(土牛産業(株)製)を用いる。
(穴あけ工程)
図3(a)に示すように、タイル浮きによる空所部分U付近のタイルT、Tの間の目地Sに、例えば直径5.3mmのキリを用いて、下地壁Wに届くように深さ40mm以上の挿入穴12を削孔する。つまり、下地壁Wに届く長さを有するアンカー2を用いるので、そのアンカー2の長さと同程度の長さの挿入穴12をあける(図3(b)参照)。
また、挿入穴12をあける場合において、タイル浮きの状況に応じて、後述する低粘度エポキシ樹脂の注入が容易となるように、タイル浮きに対応する部分のタイルTのアリアシTaの側面を削孔してもよい(図3(c)参照)。なお、穴あけ作業終了後は、エアーブロアーで、穴あけ作業の際に生じた切り粉を除去する。これにより、その後の、樹脂注入施工の容易性を高める。
(アンカー固定工程)
図4(a)に示すように、挿入穴12に、アンカー2を、スリット2dが設けられた他端部から下地壁Wに届くまで打ち込む。それから、アンカー止め3をアンカー2内に差し入れて押し込み、挿入穴12内にアンカー2を固定する。
アンカー2をしっかりと固定するために、図4(b)に示すように、アンカー2内にアンカー止め3を差し入れた後、アンカー止め3をピンポンチ13で強く押し込むことで、アンカー止め3が他端部側のスリット2d(第1スリット2da及び第2スリット2dbの他端部側)を下地壁W内で広げるので、アンカー2がしっかりと固定される。
(樹脂注入工程)
図5に示すように、低粘度エポキシ樹脂(例えば、コニシ製のE−206、E−207)を注入するのに用いる注射器状の注入具14の金属注射針14aをアンカー2の中心貫通穴2aaに挿入し、アンカー2内に低粘度エポキシ樹脂を一定量注入する。低粘度エポキシ樹脂がアンカー2の側壁の開孔2cからタイル浮きによる空所部分Uに流入し、空所部分Uが低粘度エポキシ樹脂によって満たされ、空所部分Uがなくなり、タイル浮きが補修される。
また、注入は、打診により低粘度エポキシ樹脂の注入具合を確認しながら、行う。入れすぎによる液漏れなどを防止するためである。なお、注射針14aの周囲には液漏れ防止のためにパッキン14bが設けられている。
ここで、高圧での注入は、浮き上がりなどに注意して、慎重に注入する。押さえ片2b、2bを設けたり、低粘度エポキシ樹脂を用いることで、樹脂注入時におけるタイルTの浮き(目地Sの浮き)が抑えられる。
前記注入完了後直ちに、図6(a)に示すように、アンカー2の中心貫通穴2aa内に液漏れ防止ピン4を挿入する。このとき、液漏れ防止ピン4のフランジ4aが、アンカ−2の上端凹部2abに嵌まり込んで、ほぼ面一となる。これにより、アンカー2内からの液漏れが防止され、液漏れにより外観が損なわれるのが回避される。
(塗装工程)
そして、一定時間(例えば、24時間)乾燥させた後、図6(b)に示すように、アンカー2及び液漏れ防止ピン4の、露出している表面(押さえ片2bやフランジ4a)を目地Sと同じ色に塗装(塗装部分P)して、完了する。これにより、アンカー2を設けていることがわかりにくくなり、外観が損なわれるのが回避される。なお、塗装材は、5分艶以下の塗料を用いることが望ましい。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば前記実施の形態では、樹脂注入のためにアンカー2に開孔2cを3つ設けているが、穴の数は制限されない。また、長手方向に延びる長穴とすることも可能である。
T タイル
S 目地
M1 敷モルタル
M2 貼付モルタル
W 下地壁
U タイル浮きによる空所部分
1 タイル浮きの補修器具
2 アンカー
2a 筒状本体
2aa 中心貫通穴
2ab 上端凹部
2b 押さえ片
2c 開孔
2d スリット
2da 第1スリット
2db 第2スリット
3 アンカー止め
4 液漏れ防止ピン
4a フランジ
11 打診棒
12 挿入穴
13 ピンポンチ
14 注入具
14a 注射針
14b パッキン

Claims (8)

  1. 下地壁上に、敷モルタル及び貼付モルタルを介して、あるいは貼付モルタルを介して配置されたタイル壁におけるタイル浮きを、前記タイル浮きによる空所部分に樹脂を注入して補修する際に用いるタイル浮きの補修器具であって、
    前記タイル浮きがあるタイルに隣接する目地に打ち込まれる筒状のアンカーと、
    前記アンカーに挿入され前記アンカーを前記下地壁に固定するアンカー止めと、
    上端にフランジが設けられ、前記樹脂注入後、前記アンカーに挿入され前記樹脂の漏れを防止する液漏れ防止ピンと、を備え、
    前記アンカーは、
    一端が開口する有底筒状の筒状本体と、
    前記筒状本体の一端部に設けられ互いに反対方向に延びる1対の押さえ片と、
    前記筒状本体の一端部から前記タイルの厚さに相当する長さだけ離れた位置に対向して設けられる開孔と、
    前記筒状本体の他端部に設けられたスリットと、を有し、
    前記押さえ片の幅が前記目地の幅よりも小さく
    前記筒状本体は、その中心貫通穴の上端周囲に、前記フランジに対応する形状の上端凹部が形成されている、
    タイル浮きの補修器具。
  2. 前記スリットは、
    前記筒状本体の他端である底部に形成され直径方向に延びる第1スリットと、
    前記筒状本体の周壁に形成され前記第1スリットの各端部に連続して前記一端部に向かって平行に延びる1対の第2スリットと、を有する、
    請求項1記載のタイル浮きの補修器具。
  3. 前記筒状本体の前記上端凹部の高さと、前記液漏れ防止ピンの前記フランジの厚さとが、略同じ寸法である、
    請求項1又は請求項2に記載のタイル浮きの補修器具。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のタイル浮きの補修器具と、
    低粘度樹脂を注入する注入具と、を用いてタイル浮きを補修する方法であって、
    タイル壁の目地に、前記アンカーの長さと同程度の長さの挿入穴をあける工程Aと、
    前記挿入穴に前記アンカーを前記スリットが設けられた他端部から打ち込む工程Bと、
    前記アンカー止めを前記アンカー内に差し入れて押し込み、前記スリットを広げて前記挿入穴内にアンカーを固定する工程Cと、
    前記注入具にて前記アンカー内に低粘度樹脂を一定量注入し、前記低粘度樹脂が前記アンカーの側壁の開孔からタイル浮きによる空所部分に低粘度樹脂を流入させる工程Dと、を備える、
    タイル浮きの補修方法。
  5. 前記工程Aに先だち、前記タイル浮きによる空所部分の位置を打診により特定する工程をさらに備える、
    請求項に記載のタイル浮きの補修方法。
  6. 前記工程Aにおいて、
    前記タイル浮きに対応する部分のタイルのアリアシ側面を削孔する、
    請求項又は請求項に記載のタイル浮きの補修方法。
  7. 前記工程Dは、
    打診しながら、前記低粘度樹脂の注入の具合を確認しつつ行う、
    請求項又は請求項に記載のタイル浮きの補修方法。
  8. 前記工程Dにおいて、
    注入完了後に、前記アンカー内に液漏れ防止ピンを挿入する、
    請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のタイル浮きの補修方法。
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