JP6440966B2 - グルコース製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セルロース原料からのグルコース収集率を向上させることができるグルコース製造方法に関する。
近年、グルコースは、石油燃料の代替燃料としてのバイオエタノールや高分子素材の原材料として工業用用途への利用が増加してる。
従来、工業用のグルコースは、特許文献1に記載されているように、ジャガイモ類およびトウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギまたは米などの穀類、もしくは、サトウキビやテンサイのような砂糖原料用の植物から製造されていたが、工業用用途への加速化により、食料用として取引される穀類や砂糖原料用の植物の取引価格が高騰し、家計の圧迫や発展途上国における飢餓への影響が懸念されている。
そこで、地球上の埋蔵量が膨大な木材、草、稲藁などの非食料品であるセルロース原料からグルコースを製造することが望まれており、特許文献2には、このようなセルロース原料からグルコースを製造することが記載されている。
特開2011−915550号公報 特開2012−085544号公報
しかしながら、セルロース原料は結晶質成分が非常に強固であるため、強酸を用いて強制的な糖化処理を施さずに、酵素分解によってグルコースを得るためには、特許文献2に記載されているように、前処理として、セルロース原料のペレット化工程やアルカリ溶液への浸漬工程などを施すことが一般的であり、これらの前処理を施してもグルコースの収集率を飛躍的に向上させることは困難であった。
そこで、本発明は、グルコースの収集率に優れたグルコース製造方法を提供することを目的とする。
ここで、ウシ、ロバ、ラクダ、ヒツジ、ヤギなどの反芻動物は、藁などのセルロース原料を体内で糖化することでエネルギーを得ている。本発明者等は、セルロース原料を食料としている反芻動物のセルロース分解機能に着目し、当該反芻動物の唾液が、酵素分解を補助する一要因となっていることを見出し、本発明を完成させるに到った。
上記の目的を達成するべく、本発明のグルコース製造方法は、セルロースを、セルロース分解酵素と、反芻を行う動物またはロバの唾液または3kD以上のタンパク質含有画分からなる生物唾液由来の活性助剤との混合物を用いて分解することを特徴とする。また、本発明のグルコース製造方法の第2の態様は、前記生物唾液由来の活性助剤が、反芻を行う動物の唾液から抽出されてなることを特徴とする。またさらに、本発明のグルコース製造方法の第3の態様は、前記反芻を行う動物の唾液が、ウシ、ロバ、ラクダ、ヒツジ、ヤギの唾液であることを特徴とする。
このような、本発明のグルコース製造方法においては、セルロース原料からのグルコースの収集率を飛躍的に向上させることを可能とする。
本発明のグルコース製造方法によれば、セルロース原料からのグルコースの収集率を飛躍的に向上させることを可能とする。
さらには、比較的に穏やかな酵素分解によってセルロース原料を糖化させるので、製造プラントの安全性管理へのコストの低兼化を図ることができ、結果的に、グルコースを低価格で提供することを可能とする。
本発明のグルコース製造方法の実施形態における製造工程を示すフローチャート 本発明のグルコース製造方法の実施例1における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例2における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例3における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例4における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例5における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例6における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例7における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例8における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 分子サイズ分画を施した各溶出液の銀染色像 本発明のグルコース製造方法の実施例9における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ
以下に、本発明のグルコース製造方法の具体的な実施形態を図1乃至図4を用いて詳しく説明する。
本発明のグルコース製造方法は、木材、草、稲藁などのセルロース原料を、セルロース分解酵素と、唾液または生物唾液由来の活性助剤との混合物を用いて分解してグルコースを得る方法である。
セルロース分解酵素は、セルロースの非結晶領域をランダムに切断し、セルロースの重合度を低下させるエンドグルカナーゼ、セルロースの結晶領域末端からセロビオース単位で分解するセロビオハイドロラーゼおよびセロビオースをグルコースに分解するβ−グルコシターゼの3種類の酵素を含むセルラーゼを用いることができる。
当該セルラーゼは、市販のセルラーゼや細菌もしくは植物などから抽出したものなど、特にその種類を限定するものではないが、セルロース分解に優れたトリコデルマ由来のセルラーゼを用いることにより、グルコースの収集率をより向上させることができる。
唾液または生物唾液由来の活性助剤は、反芻を行う動物の唾液、もしくは、当該唾液から抽出された活性助剤を用いることができる。反芻を行う動物としては、例えば、ウシ、ロバ、ラクダ、ヒツジ、ヤギなどが挙げられる。特に、本発明のグルコース製造方法を工業的に実施する際には、ウシを適用することにより、安定的に所定量の唾液を供給することができる。
また、生物唾液由来の活性助剤としては、生物唾液中の有機化合物を用いることができる。
このような、本発明グルコース製造方法の具体的な実施形態においては、図1に示すように、セルロース原料Cを所定の粒子径まで粉砕する粉砕工程S1、粉砕した粉砕セルロースCfをセルロース分解酵素と唾液または生物唾液由来の活性助剤との混合物によって酵素分解を行う酵素分解工程S2、酵素分解工程S2において生成されたグルコースを精製するためのグルコース精製工程S3を行うようにされている。
特に、粉砕工程S1においては、得られる粉砕セルロース原料Cfの粒子径が小さいほど好ましく、セルロース中の非結晶成分を露出させることで、セルロース分解酵素による酵素分解を容易にして、グルコースの収集率をより向上させることができる。
なお、粉砕工程S1は、セルロース原料Cの粒子径が十分に細かい場合には、省略することができる。
また以上の工程以外にも、例えば、イオン液体中に溶解させる、エチレンジアミンなどの塩基性溶媒に溶解させるなどしてセルロースに流動性を付与する液状化工程などを採用することができる。
このような、本発明のグルコース製造方法によれば、セルロース原料Cから酵素分解によってグルコースを製造する方法であって、酵素分解工程S2において、セルロース分解酵素と唾液または生物唾液由来の活性助剤との混合物を用いて酵素分解を行うようにすることで、セルロース分解酵素によるセルロース原料Cの分解を促進し、セルロース原料Cからのグルコースの収集率を飛躍的に向上させることを可能とする。
さらには、比較的に穏やかな酵素分解によってセルロース原料を糖化させるので、製造プラントの安全性管理へのコストの低兼化を図ることができ、結果的に、製造されたグルコースを低価格で提供することを可能とする。
以下に、本発明のグルコース製造方法の具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
実施例1においては、生物の唾液としてウシの唾液を用いてグルコースの生成を行った。
本実施例においては、セルロース原料として微結晶性セルロースであるAvicel(Merck社製)を用い、1%濃度のAvicelを50mMの緩衝液に添加して10μg/mL基質懸濁液としている。セルロース分解酵素は、セルラーゼ(Trichoderma Viride(Sigma−Aldrich社製)を用い、50mMの緩衝液1mL中当たりに500μgのセルラーゼを懸濁し、さらに当該緩衝液で5倍に希釈して100μg/mL酵素溶液としている。ウシの唾液は、ウシの口内から採取した原液を緩衝液にて50倍に希釈したものを用いる。なお、緩衝液としては、共に、pH4.0の酢酸ナトリウム水溶液を用いた。
本実施例におけるグルコース製造方法は、まず、セルロース原料Cとしての10μg/mL基質懸濁液120μLに対して、100μg/mL酵素溶液15μLおよびウシ唾液15μLを添加し、50℃の条件下で24時間のインキュベーションを行った(当該サンプルを以降、サンプルAと称する)。
本発明のグルコース製造方法におけるグルコースの生成量を検討するべく、10μg/mL基質懸濁液120μLに対して、100μg/mL酵素溶液15μLのみを添加したものを、緩衝液にて総量150μLとしたサンプルB、10μg/mL基質懸濁液120μLに対して、ウシ唾液15μLのみを添加したものを、緩衝液にて総量150μLとしたサンプルC、および10μg/mL基質懸濁液120μLのみを緩衝液で総量150μLとしたサンプルDについても、それぞれ50℃の条件下で24時間インキュベーションを行った。
インキュベーション後、ソモギ・ネルソン法を用いて還元糖濃度を算出した結果を図2に示す。
本実施例においては、図2に示すように、本発明のグルコース製造方法を用いたサンプルAについては0.32mg/mL、セルロース原料Cにセルラーゼのみを添加したサンプルBについては0.06mg/mL、セルロース原料Cにウシ唾液のみを添加したサンプルCについては0.02mg/mL、セルロース原料CのみのサンプルDについては0.02mg/mLの還元糖が検出された。なお、図2に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
この結果から、本発明のグルコース製造方法を用いたサンプルAは、セルロース原料Cにセルラーゼのみを添加したサンプルBと比較して、約5倍の還元糖が検出されており、ウシ唾液を添加することでセルラーゼの酵素活性が飛躍的に向上することは明らかである。また、セルロース原料Cにウシ唾液のみを添加したサンプルCおよびセルロース原料のみのサンプルDは、同等の還元糖が検出されたことから、ウシ唾液のみではセルロース原料Cをグルコースへ分解していないことが分かる。
上記の実施例1から、本発明のグルコース製造方法を用いることによって、グルコース原料からのグルコースの収集率を約5倍に向上させることが可能であり、その結果、市場への安価でのグルコースの提供を実現することができる。
<実施例2>
実施例2においては、生物唾液由来の活性助剤としてウシ唾液から有機化合物を抽出した活性助剤溶液を用いてグルコースの生成を行った。
ここで、ウシ唾液からの有機化合物の抽出方法について説明する。
まず、ウシ唾液10mlに対し10分間煮沸処理を施して、唾液中のタンパク質成分を熱変性させたものを固相抽出カラム(OasisHLB12cc(500mg)LP Extraction Cartridge、Waters社製)に吸着させる。そして、固相抽出カラムに100%メタノール水溶液を添加し、有機化合物を含有する溶液を抽出するとともに窒素気流によって蒸発乾固させて固形物を得る。得られた固形物を1mg/mLとなるように緩衝液で溶解させて、助剤溶液を調製する。当該助剤溶液200μLを溶出溶媒としてメタノール水溶液を用いて、時間経過とともにメタノール濃度を0〜100%まで増加させて高速液体クロマトグラフィー法により精製し、5分毎に40分間フラクションを分取して、極性の異なる有機化合物を含む活性助剤溶液を計8種類得る。
ウシ唾液から精製した計8種類の活性助剤溶液を用いて、実施例1にて詳述した本発明のグルコース製造方法により、ウシ唾液の代わりに活性助剤溶液を用いてグルコースの生成を行った。なお、本実施例においては、サンプル1はメタノール濃度約5%、サンプル2はメタノール濃度約21%、サンプル3はメタノール濃度約37%、サンプル4はメタノール濃度約53%、サンプル5はメタノール濃度約68%、サンプル6はメタノール濃度約84%、サンプル7はメタノール濃度約100%、サンプル8はメタノール濃度100%(水0%)の場合において分取した活性助剤溶液である。また、グルコース原料およびセルロース分解酵素についても、実施例1に記載のものを用いた。
サンプル1乃至サンプル8を用いてグルコースの生成を行った結果および比較として、実施例1におけるサンプルBの手順で作成したサンプル9におけるグルコースの生成結果を図3に示す。
本実施例においては、図3に示すように、メタノール濃度約5%のサンプル1については0.05mg/mL、メタノール濃度約21%のサンプル2については0.06mg/mL、メタノール濃度約37%のサンプル3については0.04mg/mL、メタノール濃度約53%のサンプル4については0.05mg/mL、メタノール濃度約68%のサンプル5については0.07mg/mL、メタノール濃度約84%のサンプル6については0.28mg/mL、メタノール濃度約100%のサンプル7については0.31mg/mL、メタノール濃度100%(水0%)のサンプル8については0.09mg/mL、セルロース原料にセルラーゼのみを添加したサンプル9については0.03mg/mLの還元糖が検出された。なお、図3に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
特に、メタノール濃度約84%のサンプル6およびメタノール濃度約100%のサンプル7は、極めて高い還元糖濃度を示しており、この結果から、メタノール濃度84%以上で溶出した有機化合物を含む活性助剤溶液が酵素活性を促進することは明らかである。
<実施例3>
実施例3においては、生物の唾液としてロバの唾液を用いてグルコースの生成を行った。なお、比較として、同じ条件にてウシの唾液を用いたグルコースの生成も行った。
セルロース原料およびセルロース分解酵素は、実施例1に記載のものを用いた。なお、本実施例においては、50mMの緩衝液1mL中当たりに500μgのセルラーゼを懸濁し、さらに当該緩衝液で10倍に希釈した50μg/mL酵素溶液として用いている。
各サンプルの詳細は、10μg/mL基質懸濁液120μLに対して50μg/mL酵素溶液15μLおよびウシ唾液15μLを添加したサンプルa1、10μg/mL基質懸濁液120μLに対してウシ唾液15μLのみを添加し、緩衝液にて総量150μLとしたサンプルa2、10μg/mL基質懸濁液120μLに対して50μg/mL酵素溶液15μLおよびロバ唾液15μLを添加したサンプルb1、10μg/mL基質懸濁液120μLに対してロバ唾液15μLのみを添加し、緩衝液にて総量150μLとしたサンプルb2、および10μg/mL基質懸濁液120μLのみを緩衝液にて総量150μLとしたサンプルcであり、各サンプルについて、それぞれ50℃の条件下で24時間インキュベーションを行い、得られた還元糖の算出結果を図4に示す。
本実施例においては、図4に示すように、本発明のグルコース製造方法を用いた50μg/mL酵素溶液およびウシ唾液15μLを添加したサンプルa1については0.09mg/mL、ウシ唾液15μLのみを添加したサンプルa2については0.03mg/mL、50μg/mL酵素溶液およびロバ唾液15μLを添加したサンプルb1については0.09mg/mL、ロバ唾液15μLのみを添加したサンプルb2については0.03mg/mL、10μg/mL基質懸濁液のみのサンプルcについては0.02mg/mLの還元糖が検出された。なお、図4に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
この結果から、本発明のグルコース製造方法を用いたサンプルa1およびサンプルb1は、セルロース原料Cにセルラーゼのみを添加したサンプルa2およびサンプルb2と比較して、約3倍の還元糖が検出されており、ウシ唾液およびロバ唾液ともにセルラーゼの酵素活性を飛躍的に向上させることが明らかとなった。
<実施例4>
実施例4においては、ウシ唾液の濃度とグルコースの収集量の関係を検討するべく、ウシ唾液の原液を100%とした0〜10%の濃度のウシ唾液についてグルコースの生成を行った。
セルロース原料およびセルロース分解酵素は、実施例1に記載のものを用いた。ウシ唾液は、それぞれ0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%および10%となるように前記緩衝液によって原液を希釈して用いた。
本実施例におけるグルコース製造方法は、まず、セルロース原料Cとしての10μg/mL基質懸濁液160μLに対して、100μg/mL酵素溶液20μLおよびウシ唾液20μLを添加し、50℃の条件下で24時間のインキュベーションを行った。インキュベーション後、ソモギ・ネルソン法を用いて還元糖濃度を算出した結果を図5に示す。
本実施例においては、図5に示すように、唾液濃度2%まではグルコースの収集量が急激に増加し、唾液濃度2%〜10%ではほぼ同等のグルコースの収集量となった。
この結果から、ウシ唾液濃度を2%以上とすることにより、同量のセルロース原料からより多くのグルコースを収集することができる。
<実施例5>
実施例5においては、インキュベーション時間とグルコースの収集量との関係を検討するべく、インキュベーション時間を0〜72時間の間で変化させてグルコースの生成を行った。
セルロース原料、セルロース分解酵素およびウシ唾液は、実施例1に記載のものを用いた。そして、比較用のサンプルとして、基質としてのセルロース原料にセルロース分解酵素のみを添加してグルコースの生成を行った。
本実施例におけるグルコース製造方法は、まず、セルロース原料Cとしての10μg/mL基質懸濁液160μLに対して、100μg/mL酵素溶液20μLおよびウシ唾液20μLを添加し、50℃の条件下で0時間、3時間、6時間、12時間、24時間、48時間および72時間のインキュベーション時間にてそれぞれインキュベーションを行った。インキュベーション後、ソモギ・ネルソン法を用いて還元糖濃度を算出した結果を図6に示す。なお、セルロース原料にセルロース分解酵素のみを添加した場合のサンプルについても同様に、0時間、3時間、6時間、12時間、24時間、48時間および72時間のインキュベーション時間にてそれぞれインキュベーションを行い、グルコースの生成を行った。
本実施例においては、図6に示すように、四角印で示す本発明のグルコース製造方法を用いたサンプルについては、インキュベーション時間の増加に伴ってグルコースの収集量が増加した。一方、ひし形印で示すセルロース分解酵素のみを添加したサンプルについては、グルコースの収集量のインキュベーション時間依存性は認められなかった。特に、インキュベーション時間72時間においては、セルロース分解酵素のみを添加したサンプルに比べて、本発明のグルコース製造方法を用いたサンプルのグルコース収集量は約30倍となった。
この結果から、本発明のグルコース製造方法においては、セルロース分解酵素に加えて、ウシ唾液を添加するとともにインキュベーション時間を増加させることにより、グルコースの生成量を飛躍的に増加させることが可能であることが分かる。
<実施例6>
実施例6においては、水溶性のセルロース原料に対して、本発明のグルコース製造方法を適用した場合のグルコースの生成量を検討するべく、セルロース原料としてカルボキシメチルセルロース(CMC、ナカライテクス社製)を用いてグルコースの生成を行った。
セルロース分解酵素およびウシ唾液は、実施例1に記載のものを用いた。そして、比較用のサンプルとして、基質としてのセルロース原料にセルロース分解酵素のみを添加してグルコースの生成を行った。
本実施例におけるグルコース製造方法は、まず、セルロース原料Cとしての10μg/mL基質懸濁液160μLに対して、100μg/mL酵素溶液20μLおよびウシ唾液20μLを添加し、50℃の条件下で30分間インキュベーションを行った。インキュベーション後、ソモギ・ネルソン法を用いて還元糖濃度を算出した結果を図7に示す。なお、セルロース原料にセルロース分解酵素のみを添加した場合のサンプルについても同様の生成方法にてグルコースの生成を行った。
本実施例においては、図7に示すように、本発明のグルコース製造方法を適用し、ウシ唾液を添加したサンプルについては0.17mg/mL、セルロース分解酵素のみを添加し、ウシ唾液を添加しなかったサンプルについては、0.0075mg/mLのグルコースが得られた。
この結果から、水溶性のセルロース原料についても、本発明のグルコース製造方法を適用することにより、グルコースの生成量を増加させることができることは明らかである。
<実施例7>
実施例7においては、ウシ唾液の具体的な作用効果について説明する。なお、本発明者等は予備的な実験として、ウシ唾液のセルロース原料の結晶形への影響を検討したところ、ウシ唾液はセルロース原料の結晶形には影響を与えないことが明らかとなった。さらに、ウシ唾液の静的表面張力を測定して、ウシ唾液が界面活性作用を有していることが明らかとなった。
本実施例においては、ウシ唾液が作用する対象を明らかとするべく、ウシ唾液を添加するタイミングが異なるサンプル(イ)〜(ハ)について検討した。まず、サンプル(イ)においては、セルロース原料にウシ唾液を添加し、50℃の条件下において1時間インキュベーションした後、セルロース分解酵素を添加して50℃の条件下において24時間インキュベーションを行いグルコースの生成を行った。サンプル(ロ)においては、セルロース原料にセルロース分解酵素を添加し、50℃の条件下において1時間インキュベーションした後、ウシ唾液を添加して50℃の条件下において24時間インキュベーションを行いグルコースの生成を行った。そして、サンプル(ハ)においては、セルロース分解酵素にウシ唾液を添加し、50℃の条件下において1時間インキュベーションした後、セルロース原料を添加して50℃の条件下において24時間インキュベーションを行いグルコースの生成を行った。なお、本実施例においては、セルロース原料Cとしての10μg/mL基質懸濁液160μL、100μg/mL酵素溶液20μLおよびウシ唾液20μLの分量にてグルコースの生成を行った。インキュベーション後、ソモギ・ネルソン法を用いて還元糖濃度を算出した結果を図8に示す。
本実施例においては、図8に示すように、セルロース原料にウシ唾液を添加した後セルロース分解酵素を添加したサンプル(イ)については0.24mg/mL、セルロース原料にセルロース分解酵素を添加した後ウシ唾液を添加したサンプル(ロ)については0.067mg/mL、セルロース分解酵素にウシ唾液を添加した後セルロース原料を添加したサンプル(ハ)については0.00071mg/mLのグルコースが得られた。
この結果から、ウシ唾液は、セルロース原料の結晶形には影響を与えないものの、サンプル(イ)のグルコース収集量が最も多かったことから、セルロース原料の表面に吸着して、その後工程にて添加されたセルロース分解酵素のセルロース原料への働きを向上させていることが分かる。従って、本発明のグルコース製造方法においては、セルロース原料にウシ唾液を添加してセルロース原料の表面にウシ唾液を吸着させる工程を経たのち、セルロース分解酵素を添加してセルロースを分解してグルコースを生成する工程とした製造方法とすることが好ましいことが明らかである。
<実施例8>
実施例8においては、生物唾液由来の活性助剤の特性をより詳細に検討するべく、ウシ唾液の変性および分子量分画を行ったものを活性助剤溶液として用いグルコースの生成を行った。
本実施例においては、まず、ウシ唾液中における活性を有する酵素を変性させて不活性化させるために、ウシ唾液5mLに99.5%濃度のエタノール15mLを添加した後、20分間、15000 rpm、4℃の条件下にて高速遠心分離を行い、得られた上清液についてエバポレーターを用いて溶媒除去を行ったものにミリポア社製の超純水装置を用いて作製した超純水5mLを添加してエタノール変性活性助剤溶液(サンプルA)を得た。
また、ウシ唾液の分子量分画を行うために、分画分子量カット値が100Kの限外ろ過膜を用いた遠心式フィルター(UFC910024,Millipore社製)を用いて2mLのサンプルAについて3000 rpm、4℃の条件下にて15分間高速遠心分離を行って分子量分画を行い、分子量100K以下の活性助剤溶液(サンプルB)を得た。
同様に、分画分子量カット値が30Kの限外ろ過膜を用いた遠心式フィルター(UFC903008,Millipore社製)を用いて2mLのサンプルBについて3000 rpm、4℃の条件下にて15分間高速遠心分離を行って分子量分画を行い、分子量30K以下の活性助剤溶液(サンプルC)を得た。さらに、分画分子量カット値が3Kの限外ろ過膜を用いた遠心式フィルター(UFC900308,Millipore社製)を用いて2mLのサンプルCについて3000 rpm、4℃の条件下にて15分間高速遠心分離を行って分子量分画を行い、分子量3K以下の活性助剤溶液(サンプルD)を得た。
本実施例におけるグルコースの製造方法は、まず、セルロース原料Cとしての10μg/mL基質懸濁液160μLに対して、セルロース分解酵素としての100μg/mL酵素溶液20μLおよびサンプルAとしてのエタノール変性活性助剤溶液20μLを添加し、50℃の条件下で24時間のインキュベーションを行った。インキュベーション後、ソモギ・ネルソン方を用いて還元糖濃度を算出した。なお、セルロース原料Cおよびセルロース分解酵素は、実施例1に記載のものを用いた。
同様に、サンプルAをそれぞれサンプルB〜Dに変更し、得られた結果を図9に示す。なお、図9においては、各サンプルA〜Dの効果を検討するべく、未処理のウシ唾液を用いて同様にグルコースの生成を行って還元糖濃度を算出した結果を「ウシ唾液」として示し、ウシ唾液を用いずにグルコースの生成を行って還元糖濃度を算出した結果を「ウシ唾液なし」として示す。
本実施例においては、図9に示すように、未処理ウシ唾液を用いたものについては0.26mg/mL、エタノール変性活性助剤としてのサンプルAを用いたものについては0.27mg/mL、分子量100K以下の活性助剤溶液としてのサンプルBを用いたものについては0.25mg/mL、分子量30K以下の活性助剤溶液としてのサンプルCを用いたものについては0.08mg/mL、分子量3K以下の活性助剤溶液としてのサンプルDを用いたものについては0.01mg/mL、そして、ウシ唾液なしのものについては0.02mg/mLの還元糖が検出された。なお、図9に示す値は、3つの試料の平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
この結果から、エタノール変性活性助剤溶液としてのサンプルAを用いた場合の還元糖濃度が、未処理ウシ唾液を用いた場合の還元糖濃度と比較してほぼ同等の値を示していることから、ウシ唾液に含まれる活性を有する酵素は、セルロース分解酵素の酵素活性を促進させる原因物質ではないことが分かる。また、分子量3K以下の活性助剤溶液としてのサンプルDを用いた場合の還元糖濃度が、ウシ唾液なしの場合の還元糖濃度と比較して低下していることから、ウシ唾液に含まれる分子量3K以下の有機高分子についてもセルロース分解酵素の酵素活性を促進させる原因物質ではないことが分かる。以上の結果から、ウシ唾液に由来する活性助剤は、変性したタンパク質を含む分子量3K以上の有機高分子であることが明らかとなった。
<実施例9>
実施例9においては、生物唾液由来の活性助剤の成分を特定するべく、ウシ唾液に対してゲル濾過クロマトグラフィーによる分子サイズ分画を行ったものを活性助剤溶液として用いグルコースの生成を行った。
本実施例においては、4mLのウシ唾液に対して液体クロマトグラフィー装置(AKTAprime,GE Healthcare社製)を用いて分子サイズ分画を行った。クロマトグラフィー条件は、下記の通りである。
試料:ウシ唾液
試料注入量:4mL
カラム:HiLoad 16/600 Superdex 200 prep grade(GE Healthcare社製)
溶離液:150mM塩化ナトリウム水溶液
流速:1mL/min
溶出液分取:5mL×24本(Fraction No.1〜24)
なお、以降、分取した24本の溶出液は、それぞれFraction No.1〜24と称する。
次に、得られたFraction No.1〜24の溶出液について、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(12.5%ゲル)を行った後、SilverStainKANTOIII(関東化学株式会社製)を用いてタンパク質に銀染色を施した結果を図10に示す。
図10に示すように、Fraction No.1〜24の溶出液うち、No.9〜20の溶出液についてタンパク質の存在が認められた。
そして、No.9およびNo.20の溶出液を除くNo.10〜No.19の溶出液について、順当に2つずつ各2mL分取してサンプルA〜Eとするとともに、No.10〜No.19の溶出液を各0.4mLずつ分取して混合したものをサンプルMixとし、分画分子量カット値が3Kの限外ろ過膜を用いた遠心式フィルター(UFC900308,Millipore社製)を用いて濃縮を行い溶出濃縮液を得た。
得られたサンプルA〜EおよびMixの溶出濃縮液さらに唾液原液のタンパク質濃度を測定したところ、各サンプルのタンパク質濃度は、サンプルAが201.8μg/mL、サンプルBが174.5μg/mL、サンプルCが108.6μg/mL、サンプルDが795.7μg/mL、サンプルEが276.9μg/mL、サンプルMixが366.2μg/mL、唾液原液が1214.2μg/mLであった。これらの各サンプルの溶出濃縮液および唾液原液を超純水にてタンパク質濃度40μg/mLとなるように調製した溶出希釈液および唾液溶液を用いてセルロース分解酵素の活性測定試験を行った。
セルロース分解酵素の活性促進試験は、下記の条件にて行った。
基質:2wt%基質/100mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH=4.0)
セルロース分解酵素:100μg/mLのCellulase from Trichderma Viride(SigmaAldrih社製)
唾液溶液:40μg/mL
溶出希釈液:タンパク質濃度40μg/mLのサンプルA〜EおよびサンプルMix
基質80μL(最終基質濃度0.8wt%)、唾液溶液または溶出希釈液100μL(最終タンパク質濃度20μg/mL)およびセルロース分解酵素20μL(最終酵素濃度10μg/mL)を1.5mLのプラスチックチューブに取り、50℃の条件下において24時間インキュベーションを行った後、15000rpmで1分間遠心分離を行い、得られた上清液について、ラボアッセイグルコースキット(Wako社製)を用いてグルコース濃度の定量を行い、得られた結果を図11に示す。
図11に示すように、サンプルA〜EおよびサンプルMixの溶出希釈液および唾液溶液を用いてグルコースの生成を行ったものは、酵素のみを用いてグルコースの生成を行ったものと比較して高いグルコース濃度を示しており、各溶出希釈液および唾液を添加することによってセルロース分解酵素の活性が促進されることが確認された。このことから、セルロース分解酵素の酵素活性を促進させる生物唾液由来の活性助剤は、タンパク質であることが明らかとなった。また、各溶出希釈液において得られたグルコース濃度には大きな差が認められないことから、当該生物唾液に含まれるタンパク質であればその種類は問わず、活性促進効果が得られることが明らかとなった。
上記説明から、本発明のグルコース製造方法は、セルロース原料Cを酵素分解することによりグルコースを生成する方法に係り、セルロース分解酵素に加えて、生物の唾液または生物唾液由来の活性助剤を添加して酵素分解を行うことにより、飛躍的にグルコースの収集量を向上させることを可能とする。また、その結果、製造されたグルコースを市場に安価で提供することを可能とする。
本発明のグルコース製造方法は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲において種々の変更、例えば、セルロース分解酵素と、反芻動物の唾液と、生物唾液由来の活性助剤とを全て混合したものを用いてセルロースを酵素分解するようにしてもよく、唾液と生物唾液由来の活性助剤とを組み合わせることにより、セルロース分解酵素の活性をさらに向上させることができる。
S1 粉砕工程
S2 酵素分解工程
S3 グルコース精製工程
C セルロース原料

Claims (3)

  1. セルロースを、セルロース分解酵素と、反芻を行う動物またはロバの唾液または3kD以上のタンパク質含有画分からなる生物唾液由来の活性助剤との混合物を用いて分解することを特徴とするグルコース製造方法。
  2. 前記生物唾液由来の活性助剤が、反芻を行う動物の唾液から抽出されてなることを特徴とする請求項1に記載のグルコース製造方法。
  3. 前記反芻を行う動物の唾液が、ウシ、ラクダ、ヒツジ、ヤギの唾液であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグルコース製造方法。
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