JP6440598B2 - スマートキー及びスマートキーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、スマートキー及びスマートキーシステムに関するものである。
車両などの装置と携帯型のスマートキーとを備えるスマートキーシステムがある。例えば、スマートキーと車両とを備える特許文献1のスマートキーシステムでは、スマートキーの内蔵電池を使用した無線通信により車両がスマートキーの認証を行う。認証に成功すると、車両が扉の錠を解錠し、車両がエンジン始動用のイグニションボタンの操作を有効にする。使用者は、有効にされたイグニッションボタンを押すことでエンジンを始動させることができる。
特開2004−359057号公報
しかしながら、従来のスマートキーシステムでは、スマートキーの電池が切れた場合、車両が扉の外側のスマートキーを認証できない。その場合、まず、使用者がスマートキーに備わる物理的な鍵で扉の錠を解錠する。次に、使用者がイグニッションボタンの付近にスマートキーをかざすと、スマートキーの電池を使用しない近距離の無線通信により、車両がスマートキーを認証する。認証に成功すると、車両がイグニションボタンの操作を有効にする。これらの一連の操作は、非常時にのみ必要とされる。扉の錠を解錠してから、イグニションボタンを操作するまでの時間が制限されている場合もある。
従来の、スマートキーシステムでは、スマートキーの電池が切れるというまれな非常時において、使用者が慣れない煩雑な操作を急いでする必要があるにもかかわらず、使用者がその非常時の操作を明確に想起しにくいという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1つの操作に連動して複数の操作を可能にする形状に変化することにより、非常時の操作を明確に想起させるスマートキー及びスマートキーシステムを提供することにある。
本発明は、錠の解錠と、認証と、少なくとも一部に所定の形状をもつ操作部の操作と、を含む一連の動作により所定の処理を有効にする装置に使用されるスマートキーであって、筐体と、錠を解錠できる程度には筐体から突出していない第1の位置と錠を解錠できる程度に筐体から突出している第2の位置とに移動可能な鍵と、所定の形状に係合しない第1の形状と所定の形状に係合する第2の形状とを筐体とともに形成するように変形する変形部と、鍵を第1の位置から第2の位置に移動させる動作に連動して変形部を第1の形状から第2の形状に変形させ、鍵を第2の位置から第1の位置に移動させる動作に連動して変形部を第2の形状から第1の形状に変形させる連動機構と、操作部と変形部との係合開始位置を含む範囲において装置と通信可能に構成されて認証の少なくとも一部を行う認証部と、を備えるスマートキーである。
この構成によれば、1つの操作に連動して複数の操作を可能にする形状に変化することにより、非常時の操作を明確に想起させることができる。
好適には本発明のスマートキーは、変形部が、突出部を含み、第1の形状において、突出部が所定の形状に係合しないように突出部が筐体に対して相対的に位置し、第2の形状において、突出部が所定の形状に係合するように突出部の少なくとも一部が筐体の外側に位置する。
この構成によれば、この構成によれば、突出部によって何らかの操作が必要であることを明確に提示することができる。
好適には本発明のスマートキーは、鍵が、第1の方向に沿って移動し、突出部が、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動し、連動機構が、第2の形状に変形した突出部の第2の方向に沿った移動を抑制する抑制部を含む。
この構成によれば、鍵と変形部との動作の干渉を抑制することができるので、干渉を避けるための無駄な動作や誤操作を抑制できる。突出部の第2の方向の移動が抑制されるので、突出部で操作部を操作する際の誤操作を抑制することができる。
好適には本発明のスマートキーは、認証部が、装置から受信した電磁波のエネルギーを使用して所定の情報を装置に無線通信により伝送する。
この構成によれば、スマートキーの電池が切れた場合でも、認証を実現することができる。
本発明は、錠の解錠と認証と少なくとも一部に所定の形状をもつ操作部の操作とを含む一連の動作により所定の処理を有効にする装置と、装置に使用されるスマートキーと、を備えるシステムであって、スマートキーが、筐体と、錠を解錠できる程度に筐体から突出していない第1の位置と錠を解錠できる程度に筐体から突出している第2の位置とに移動可能な鍵と、所定の形状に係合しない第1の形状と所定の形状に係合する第2の形状とを筐体とともに形成するように変形する変形部と、鍵を第1の位置から第2の位置に移動させる動作に連動して変形部を第1の形状から第2の形状に変形させ、鍵を第2の位置から第1の位置に移動させる動作に連動して変形部を第2の形状から第1の形状に変形させる連動機構と、操作部と変形部との係合開始位置を含む範囲において装置と通信可能に構成されて認証の少なくとも一部を行う認証部と、を含む、システムである。
この構成によれば、1つの操作に連動して複数の操作を可能にする形状に変化することにより、非常時の操作を明確に想起させることができる。
本発明によれば、1つの操作に連動して複数の操作を可能にする形状に変化することにより、非常時の操作を明確に想起させるスマートキー及びスマートキーシステムが提供される。
本発明の実施形態に係る第1の状態におけるスマートキーを上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る第1の状態におけるスマートキーを下方から見た斜視図である。 図1Aの上筐体の斜視図である。 図1Aの下筐体の斜視図である。 図1Aの変形部の斜視図である。 図1Aの連動機構の斜視図である。 図1Aの変形部、連動機構及び鍵の斜視図である。 上筐体と下筐体との一部を取り外した状態の、図1Aのスマートキーの第1の状態における斜視図である。 上筐体と下筐体との一部を取り外した状態の、図1Aのスマートキーの第2の状態における斜視図である。 図1Aのスマートキーを備えるスマートキーシステムの構成図である。 図5Aの操作部の斜視図である。 係合開始位置にあるスマートキーと操作部との関係を示す図である。 ボタンを押した状態のスマートキーと操作部との関係を示す図である。
(スマートキー)
以下、本発明の実施形態に係るスマートキー100について説明する。図1Aは、第1の状態にあるスマートキー100を上方から見た斜視図である。図1Bは、第1の状態にあるスマートキー100を下方から見た斜視図である。なお、第1の状態とは、後述の鍵170が使用不能な程度に収容されている状態をいい、第2の状態とは、鍵170が使用可能な程度に露出された状態をいう。
なお、本明細書において、「略」という記載があるかないかにかかわらず、全ての形状は、説明に使用される幾何学形状に厳密に限定されるわけではなく、それに類似する形状を含む。また、スマートキー100は、本実施形態で示される技術思想が実現される限りにおいて、他の形状で実現されてもよい。互いに直交する上下方向と前後方向と左右方向とは、説明のために便宜上規定されているのであり、実際の使用時の方向を限定するわけではない。
図1Aに示すように、スマートキー100は、筐体110と変形部150と連動機構160と鍵170とを備える。後で図5Aを参照して説明するが、スマートキー100は、第1の認証部180をさらに備える。
まず、図1A及び図1Bを参照しながら、筐体110の構造を説明する。筐体110は、上筐体120と下筐体130とを備える。筐体110の外形は、略直方体形状であり、筐体110の縁及び角には丸みが設けられている。筐体110は、上筐体120と下筐体130とにより形成される、上板部111(図1A)、下板部112(図1B)、左板部113(図1A)、右板部114(図1B)、前板部115(図1A)及び後板部116(図1B)を有する。
上板部111(図1A)及び下板部112(図1B)は、それぞれが互いに平行な内面と外面とをもつ略長方形状の平板であり、離間して互いに略平行に対向配置されている。ただし、上板部111(図1A)及び下板部112(図1B)では、後部の左右の角が他の角よりも大きく丸みを帯びている。上板部111(図1A)の外面は、上下方向に直交する平面に平行であり上方を臨む。上板部111(図1A)には、上下方向に貫通した円柱状の上孔141が設けられている。上孔141は、左右方向の略中央に設けられており、前後方向の中央よりも後寄りに設けられている。下板部112(図1B)の外面は、上下方向に直交する平面に平行であり下方を臨む。
左板部113(図1A)及び右板部114(図1B)は、それぞれが互いに平行な内面と外面とをもつ略長方形状の平板であり、離間して互いに略平行に対向配置されている。左板部113(図1A)は、上板部111(図1A)の左縁と下板部112(図1B)の左縁とを上下に接続している。左板部113(図1A)の外面は、左右方向に直交する平面に平行であり左方を臨む。左板部113(図1A)には、下端付近の一部に、左右方向に貫通した左孔142が設けられている。左孔142は、前後方向の中央よりも後寄りに設けられており、前後方向に所定の長さで延在している。右板部114(図1B)は、上板部111(図1A)の右縁と下板部112(図1B)の右縁とを上下に接続している。右板部114(図1B)の外面は、左右方向に直交する平面に平行であり右方を臨む。
前板部115(図1A)は、それぞれが互いに平行な内面と外面とをもつ略長方形状の平板である。前板部115(図1A)は、上板部111(図1A)の前縁と下板部112(図1B)の前縁とを上下に接続していることに加え、左板部113(図1A)の前縁と右板部114(図1B)の前縁とを左右に接続している。前板部115(図1A)の外面は、前後方向に直交する平面に平行であり前方を臨む。前板部115(図1A)には、下端付近の一部に、前後方向に貫通した前孔143が設けられている。前孔143は、左右方向の中央よりも左寄りに設けられている。
後板部116(図1B)は、大きな曲面をもつ平板である。後板部116(図1B)は、上板部111(図1A)の後縁と下板部112(図1B)の後縁とを上下に接続していることに加え、左板部113(図1A)の後縁と右板部114(図1B)の後縁とを左右に接続している。後板部116(図1B)の外面は、前後方向に直交する平面に平行であり後方を臨む。
次に、下から見た図2Aの斜視図を参照しながら、上筐体120の構造の詳細を説明する。図2Aに示すように、上筐体120は、上板部111と、いずれも上板部111から下方に延在する板状の上側左板部121、上側右板部122、上側前板部123及び上側後板部124とを備える。上側左板部121の下縁の一部に左孔142が設けられている。上側前板部123の下端の一部に上側切り欠き125が設けられている。
上板部111の内面126は、上下方向に直交する平面に平行であり下方を臨む。上筐体120は、内面126から下方に延在する第1の案内片127a〜第4の案内片127dを備える。前後に離間配置された第1の案内片127a及び第2の案内片127bは、上孔141と上側左板部121との間に設けられている。前側の第1の案内片127aと後側の第2の案内片127bとの間に、左案内路128aが存在する。左案内路128aの前後方向の幅は、上下方向に沿って略一定である。前後に離間配置された第3の案内片127c及び第4の案内片127dは、上孔141と上側右板部122との間に設けられている。第3の案内片127cと第4の案内片127dとの間に右案内路128bが存在する。右案内路128bの前後方向の幅は、上下方向に沿って略一定である。
次に、図2Bの斜視図を参照しながら、下筐体130の構造の詳細を説明する。下筐体130は、下板部112と、いずれも下板部112から下方に延在する下側左板部131、下側右板部132、下側前板部133及び下側後板部134とを備える。下側前板部133の下端の一部に下側切り欠き135が設けられている。
上筐体120(図2A)と下筐体130(図2B)とが組み合わされると、上側左板部121(図2A)と下側左板部131(図2B)とにより左板部113(図1A)が形成される。上側右板部122(図2A)と下側右板部132(図2B)とにより右板部114(図1A)が形成される。上側前板部123(図2A)と下側前板部133(図2B)とにより前板部115(図1A)が形成される。上側後板部124(図2A)と下側後板部134(図2B)とにより後板部116(図1A)が形成される。上側切り欠き125(図2A)と下側切り欠き135(図2B)とにより前孔143が形成される。筐体110内には、略直方体の空間が存在する。
次に、図3Aの斜視図を参照しながら、変形部150の構造を説明する。変形部150は、基部151と突出部152と左脚153aと右脚153bとを備える。基部151は、円盤状であり、上下方向に直交する平面に略平行で上方を臨む上面154をもつ。突出部152は、基部151の上面154から上方に円柱状に突設されている。突出部152は、上下方向に沿って延在する略円筒状の係合曲面155と、係合曲面155の上端に囲まれていて、上下方向に直交する平面に略平行な係合端面156をもつ。係合端面156には、例えば、車両のエンブレムが刻印されていてもよい。左脚153aは、基部151の下部左側から左方に向けて円柱状に突設されている。右脚153bは、基部151の下部右側から右方に向けて円柱状に突設されている。左脚153a及び右脚153bは、基部151の前後方向中央に設けられ、離間して左右方向に沿って略一直線上に延在している。
次に、図3Bの斜視図を参照しながら、連動機構160の構造を説明する。連動機構160は、上下方向に直交する平面に沿った長方形板状の底板161と、底板161の左縁から上方に延在する長方形板状の左案内板162aと、底板161の右縁から上方に延在する長方形板状の右案内板162bとを備える。
左案内板162aは、左右方向に直交する平面に略平行であり、左右に貫通した空間を規定する左レール163aを含む。左レール163aは、左退避路164aと左傾斜路165aと左作動路166aとにより構成されている。左退避路164aは、前後方向に沿って直線的に延在する。左作動路166aは、前後方向に沿って直線的に延在し、後方に開口している。左作動路166aは、左退避路164aよりも後方に位置しており、左退避路164aよりも上方に位置している。左傾斜路165aは、左退避路164aと左作動路166aとを斜めに直線的に接続するように延在している。
左案内板162aの左側の側面の後部に、つまみ167が左に向けて突設されている。図1Aに示すように、連動機構160のつまみ167は、筐体110の左孔142を通して外側まで達するように配設される。
右案内板162bは、左右方向に直交する平面に略平行であり、左右に貫通した空間を規定する右レール163bを含む。右レール163bは、右退避路164bと右傾斜路165bと右作動路166bとにより構成されている。右退避路164bは、前後方向に沿って直線的に延在する。右作動路166bは、前後方向に沿って直線的に延在し、後方に開口している。右作動路166bは、右退避路164bよりも後方に位置しており、右退避路164bよりも上方に位置している。右傾斜路165bは、右退避路164bと右作動路166bとを斜めに直線的に接続するように延在している。
図3Cの斜視図に、変形部150と連動機構160と鍵170とを組み合わせた一状態を示す。変形部150の基部151及び突出部152は、連動機構160の左案内板162aと右案内板162bとの間に位置する。
変形部150の左脚153aは、連動機構160の左レール163a内に配設されている。左レール163aの上下方向の幅は、左脚153aの上下方向の幅よりわずかに大きいので、左脚153aは左レール163aに沿って移動可能である。左退避路164a及び左作動路166aに左脚153aが位置しているとき、左脚153aは筐体110(図1A)に対して実質的に上下方向に移動しない。変形部150の右脚153bは、連動機構160の右レール163b内に配設されている。右レール163bの上下方向の幅は、右脚153bの上下方向の幅よりわずかに大きいので、右脚153bは右レール163bに沿って移動可能である。右退避路164b及び右作動路166bに右脚153bが位置しているとき、右脚153bは筐体110(図1A)に対して実質的に上下方向に移動しない。変形部150は、全体として左レール163a及び右レール163bに沿って連動機構160に対して相対的に移動する。
鍵170は、図面では直方体状に省略して描かれているが、錠を操作するのに必要な程度に適宜に加工された形状をもつ。鍵170は、連動機構160の底板161の一部に結合されており、底板161の前端から前方に直線状に突設されている。
上筐体120(図2A)の第1の案内片127a及び第2の案内片127bは、変形部150の基部151と連動機構160の左案内板162aとの間で、変形部150の左脚153aを前後から挟むように配設される。すなわち、左脚153aは、上筐体120(図2A)の左案内路128aに沿って、上下方向に移動可能に配設される。上筐体120(図2A)の第3の案内片127c及び第4の案内片127dは、変形部150の基部151と連動機構160の右案内板162bとの間で、変形部150の右脚153bを前後から挟むように配設される。すなわち、右脚153bは、上筐体120(図2A)の右案内路128bに沿って、上下方向に移動可能に配設される。
連動機構160が前後に移動するときに、鍵170が前孔143(図1A)を通って前後に移動するように鍵170が配設される。
次に、図4Aに示す第1の状態におけるスマートキー100の斜視図と、図4Bに示す第2の状態におけるスマートキー100の斜視図を参照しながら、スマートキー100の動作について説明する。
まず第1の状態について説明する。第1の状態では、図1Aに示すように、つまみ167が左孔142の後部に位置する。図4Aに示すように、連動機構160が筐体110内で後部に位置している。鍵170は、錠を解錠できない程度に筐体110内に収容されている。第1の状態における鍵170の位置を収納位置と呼ぶ。
第1の状態では、変形部150(図3A)の左脚153aが下方の左退避路164a(図3B)に位置しており、変形部150(図3A)の右脚153bが下方の右退避路164b(図3B)に位置している。変形部150(図3A)の左脚153aの上下の移動が、左退避路164a(図3B)により制限され、変形部150(図3A)の右脚153bの上下の移動が、右退避路164b(図3B)により制限されているので、図4Aに示すように、変形部150は実質的に上下に動かない。左案内板162a(図3B)と右案内板162b(図3B)とが、変形部150の上下の移動を抑制する抑制部として機能する。
第1の状態では、変形部150の突出部152の大部分が、筐体110内に収容されている。第1の状態において筐体110と変形部150とともに形成される外形を係合不能形状と呼ぶ。本実施形態では、係合端面156を含む突出部152の上部が、部分的に、筐体110の外部に突出しているが、筐体110に完全に収容されていてもよい。突出部152は上下方向の移動が制限されているので、突出部152に上下方向の力を加えるだけでは外部に出せない。
図1Aに示すつまみ167を前方に移動させると、変形部150(図3A)の左脚153aが左傾斜路165a(図3B)を通って左作動路166a(図3B)に到達し、同時に、変形部150(図3A)の右脚153bが右傾斜路165b(図3B)を通って右作動路166b(図3B)に到達する。その際、左脚153a(図3A)が、左案内路128a(図2A)に沿って上方に移動し、同時に、右脚153b(図3A)が、右案内路128b(図2A)に沿って上方に移動する。その結果、変形部150の全体が徐々に上方に移動する。同時に、鍵170が、前孔143を通して徐々に筐体110の外部に出る。
次に第2の状態について説明する。図示されていないが、第2の状態では、図1Aのつまみ167が左孔142の前部に位置する。図4Bに示すように、連動機構160が筐体110内で前部に位置している。鍵170は、錠を解錠できる程度に筐体110外に露出されている。第2の状態における鍵170の位置を露出位置という。
第2の状態では、変形部150(図3A)の左脚153aが上方の左作動路166a(図3B)に位置しており、変形部150(図3A)の右脚153bが上方の右作動路166b(図3B)に位置している。変形部150(図3A)の左脚153aの上下の移動が、左作動路166a(図3B)により制限され、変形部150(図3A)の右脚153bの上下の移動が、右作動路166b(図3B)により制限されているので、図4Bに示すように、変形部150は実質的に上下に動かない。
第2の状態では、変形部150の突出部152の大部分が、筐体110外に露出されている。第2の状態において筐体110と変形部150とともに形成される外形を係合可能形状と呼ぶ。なお、図1Aに示すつまみ167を後方に戻すと、以上の説明の逆の経路で第1の状態に戻る。突出部152は上下方向の移動が制限されているので、突出部152に上下方向の力が加わるだけでは内部に移動しない。
(スマートキーシステム200)
次に、スマートキーシステム200について説明する。スマートキーシステム200は、スマートキー100と、スマートキー100を使用して、錠の解錠を含む様々な操作を受ける装置210とを備える。装置210は、錠の解錠と、認証と、少なくとも一部に所定の形状をもつ操作部の操作とを含む一連の動作により所定の処理を有効にする。本実施形態の装置210は、扉の錠の解錠と、近距離の無線通信による認証と、イグニッションボタンとしての操作部の操作とを含む一連の動作によりエンジンの始動を有効にする車両である。装置210は、スマートキー100が使用される他の装置であってもよい。
スマートキーシステム200は、スマートキー100に内蔵された電池を電源として、装置210と無線通信を行うことで遠隔での認証、錠の解錠などの動作を行うための機能を備えているが、説明は省略する。本実施形態では、主に、スマートキー100に内蔵された電池が切れた非常時において、装置210のエンジンを始動させるための機能について説明する。
スマートキー100は、前述の構成に加えて、さらに、第1の認証部180を備える。第1の認証部180は、スマートキー100に内蔵された電源からの電力供給を受けなくても、外部からの電磁波を受信して情報を返す。本実施形態の第1の認証部180は、RFID(radio frequency identifier)技術を使用する無線通信によって情報を伝達する。例えば、第1の認証部180は、ICタグであるがこれに限られない。第1の認証部180が伝達する情報は、スマートキー100の認証情報である。
装置210は、錠211と第2の認証部212と操作部213と制御部214とを含む。
錠211は、対をなすスマートキー100の鍵170によって解錠と施錠とを含む操作をされる。第1の状態(図4A)にあるスマートキー100では、錠211を操作できる程度に鍵170が露出されていないので、鍵170で錠211を操作することはできない。第2の状態(図4B)にあるスマートキー100では、錠211を操作できる程度に鍵170が露出されているので、鍵170で錠211を操作することができる。錠211は、解錠と施錠とを含む操作状態を電気信号で制御部214に伝達する。
第2の認証部212は、制御部214からの指令により、RFID技術に基づいて第1の認証部180と無線通信して、スマートキー100の認証情報を取得し、制御部214に伝達する。第2の認証部212の有効な通信距離は、操作部213に極めて近い範囲である。少なくとも錠211と操作部213との間にスマートキー100が位置していなければ、第2の認証部212と第1の認証部180との通信は有効に行われない。スマートキー100が操作部213に触れるか、わずかに離れている距離まで操作部213に近づかなければ、第2の認証部212と第1の認証部180との通信が有効に行われないことが、不正防止の点から好ましい。
操作部213は、図5Bの斜視図に示すような外形をもつ。操作部213は、略円筒の枠部221と、略円柱形のボタン222とを備える。ボタン222は、枠部221の円筒形内面に沿って押し込むことができる。押されている状態と押されていない状態とを含むボタン222の入力が、操作部213から制御部214に伝達される。
例えば、錠211が施錠された状態で使用者が装置210の外部にいる場合、制御部214は、操作部213の入力を受け付けず、第2の認証部212を停止して、錠211の解錠を待つ。錠211が解錠されると、制御部214は、解錠されてから所定の時間、第2の認証部212による認証を待ち受ける。第2の認証部212が近接配置された第1の認証部180を検出して、第1の認証部180から認証情報を取得した場合には、認証情報を検証して、スマートキー100が装置210と対をなす適正なスマートキーであるか、スマートキー100が装置210と対をなさない不適正なスマートキーであるかを判断する。スマートキー100が不適正であると判断された場合、または、所定の時間が経過した場合、制御部214は、操作部213の入力を受け付けない。スマートキー100が適正であると判断された場合、制御部214は、操作部213の入力を受け付ける。
図6Aは、係合開始位置での、スマートキー100及び操作部213を示す図である。図6Aでは、第2の状態にあるスマートキー100が示され、ボタン222は断面で示されている。係合開始位置とは、スマートキー100の突出部152の係合端面156が、ボタン222に接触しているか、または近接している状態であって、スマートキー100をボタン222に向けて押せば、ボタン222を操作できる状態をいう。ボタン222は、まったく押されていなくてもよいし、十分に押し込む以前の、所定量押されている状態であってもよい。
図6Bは、ボタン222が押された状態での、スマートキー100及び操作部212を示す図である。図6Aでは、第2の状態にあるスマートキー100が示され、ボタン222は断面で示されている。スマートキー100の突出部152の係合端面156がボタン222に接触して、ボタン222が押し下げられている。
突出部152の係合曲面155は、操作部213の枠部221の円筒形内面よりわずかに小さい円筒形である。ボタン222が押されるとき、突出部152の係合曲面155が枠部221の円筒形内面に案内され、突出部152の移動方向が概ねボタン222の移動方向に限定される。本実施形態では、突出部152の係合曲面155の少なくとも一部が、枠部221の円筒形内面に案内されて移動した後の状態、または移動している状態を、変形部150と操作部213とが係合している状態と呼ぶ。スマートキー100の変形部150は、スマートキー100の移動方向がボタン222の移動方向に概ね限定されるのであれば、他の形状であってもよい。スマートキー100がボタン222の移動方向以外に、移動可能な方向があってもよい。
なお、スマートキー100が第1の状態(図4A)にあるとき、突出部152を操作部213に接触させても、突出部152の突出量が十分ではないため、ボタン222を操作することができない。
本実施形態のスマートキーシステム200は、鍵170の操作に連動して、変形部150が変形する。すなわち、スマートキー100が1つの操作に連動して複数の操作を可能にする形状に変化するので、使用者が非常時の操作を明確に想起できる。
鍵170が収納位置にある第1の状態では、鍵170が使用されていないということであるから、電池切れが発生していない可能性が高い。従って、第1の認証部180による認証と、変形部150による操作部213の操作とが必要となる可能性が低い。第1の状態では、変形部150と筐体110とが係合不能形状となっているので、使用者が変形部150を使用した操作が必要であると勘違いすることが少ない。さらに、第1の状態では、変形部150と筐体110とが係合不能形状となっているので、不必要な操作を防ぐことができる。
一方、鍵170が露出位置にある第2の状態では、鍵170が使用されたということであるから、電池切れが発生している可能性が高い。従って、第1の認証部180による認証と、変形部150による操作部213の操作とが必要となる場合が多い。第2の状態では、変形部150と筐体110とが係合可能形状となっているので、使用者が変形部150を使用した操作が必要であることを想起しやすい。さらに、操作部213と変形部150との係合開始位置を含む範囲で認証が行われるので、認証と認証後に有効化される操作部213の操作とを連続的に簡単に行うことができる。すなわち、使用者の誤操作を招きにくい。
車両210の操作部213が枠部221に対して押し込まれるボタン222を備え、変形部150が枠部221に係合する突出部152を備えている本実施形態では、係合不能形状のスマートキー100でボタン222を押そうとしても枠部221に阻止されるので、誤操作が抑制される。
本実施形態のスマートキー100は、変形部150の突出部152と鍵170とが、筐体110から異なる方向に突出しているので、鍵170と突出部152との操作が干渉しにくい。突出部152を使用することにより、鍵170の解錠の後で何らかの操作が必要であることをより明確に提示することができる。
突出部152の上下方向の移動が抑制されるので、突出部152で操作部213を操作する際の誤操作を抑制することができる。
スマートキー100は、第1の認証部180が、装置210から受信した電磁波のエネルギーを使用して所定の情報を装置210に無線通信により伝送するので、スマートキー100の電池が切れた場合でも、認証を実現することができる
枠部221に沿ってボタン222が移動する方向は、水平方向に対して傾斜した、下向きであることが望ましい。このような傾斜を設けることにより、使用者がスマートキー100から手を離した後でも、マートキー100が枠部221から離れにくくなるので、誤操作を抑制することができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
本発明は、車両、航空機、船舶など、錠の解錠と、認証と、少なくとも一部に所定の形状をもつ操作部の操作とを含む一連の動作により所定の処理を有効にする装置とスマートキーとを備える様々なスマートキーシステムに適用可能である。
100…スマートキー
110…筐体
150…変形部
152…突出部
160…連動機構
170…鍵
180…第1の認証部
200…スマートキーシステム
210…装置(車両)
211…錠
213…操作部

Claims (5)

  1. 錠の解錠と、認証と、少なくとも一部に所定の形状をもつ操作部の操作と、を含む一連の動作により所定の処理を有効にする装置に使用されるスマートキーであって、
    筐体と、
    前記錠を解錠できる程度には前記筐体から突出していない第1の位置と前記錠を解錠できる程度に前記筐体から突出している第2の位置とに移動可能な鍵と、
    前記所定の形状に係合しない第1の形状と前記所定の形状に係合する第2の形状とを前記筐体とともに形成するように変形する変形部と、
    前記鍵を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させる動作に連動して前記変形部を前記第1の形状から前記第2の形状に変形させ、前記鍵を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させる動作に連動して前記変形部を前記第2の形状から前記第1の形状に変形させる連動機構と、
    前記操作部と前記変形部との係合開始位置を含む範囲において前記装置と通信可能に構成されて前記認証の少なくとも一部を行う認証部と、
    を備えるスマートキー。
  2. 前記変形部が、突出部を含み、
    前記第1の形状において、前記突出部が前記所定の形状に係合しないように前記突出部が前記筐体に対して相対的に位置し、
    前記第2の形状において、前記突出部が前記所定の形状に係合するように前記突出部の少なくとも一部が前記筐体の外側に位置する、
    請求項1のスマートキー。
  3. 前記鍵が、第1の方向に沿って移動し、
    前記突出部が、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って移動し、
    前記連動機構が、前記第2の形状に変形した前記突出部の前記第2の方向に沿った移動を抑制する抑制部を含む、
    請求項2のスマートキー。
  4. 前記認証部が、前記装置から受信した電磁波のエネルギーを使用して所定の情報を前記装置に無線通信により伝送する、
    請求項1から請求項3のスマートキー。
  5. 錠の解錠と認証と少なくとも一部に所定の形状をもつ操作部の操作とを含む一連の動作により所定の処理を有効にする装置と、
    前記装置に使用されるスマートキーと、
    を備えるスマートキーシステムであって、
    前記スマートキーが、
    筐体と、
    前記錠を解錠できる程度に前記筐体から突出していない第1の位置と前記錠を解錠できる程度に前記筐体から突出している第2の位置とに移動可能な鍵と、
    前記所定の形状に係合しない第1の形状と前記所定の形状に係合する第2の形状とを前記筐体とともに形成するように変形する変形部と、
    前記鍵を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させる動作に連動して前記変形部を前記第1の形状から前記第2の形状に変形させ、前記鍵を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させる動作に連動して前記変形部を前記第2の形状から前記第1の形状に変形させる連動機構と、
    前記操作部と前記変形部との係合開始位置を含む範囲において前記装置と通信可能に構成されて前記認証の少なくとも一部を行う認証部と、
    を含む、スマートキーシステム。
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