JP6440548B2 - コネクタ付き電線 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ付き電線に関するものである。
複数の電線が挿入されたコネクタ本体と、コネクタ本体の後端部に装着されて電線を支持するストレインリリーフと、を備えたコネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。このコネクタに取り付けられる電線は、円形の断面形状を有している。また、この電線の断面形状に対応して、ストレインリリーフの貫通孔の断面形状も円形となっている。
特開2014−235786号公報
電線の断面は円形に限られず、例えば、電線が扇形の断面形状を有している場合もあり、こうした複数の電線を束ねることで、全体として円形の断面形状を有する束電線を構成することができる。しかしながら、上記のコネクタでは、ストレインリリーフの貫通孔の断面形状が円形となっているため、扇形の断面形状を有する電線に対応することができない、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、非円形の断面形状を有する電線に対応することが可能なコネクタ付き電線を提供することである。
[1]本発明に係るコネクタ付き電線は、非円形の断面形状をそれぞれ有する複数の電線と、複数の前記電線の端部に取り付けられたコネクタと、を備え、前記コネクタは、前記電線の先端にそれぞれ接続された複数の端子と、前記端子及び前記電線をそれぞれ収容する複数の収容孔を有するコネクタ本体と、前記電線が挿入された挿入孔をそれぞれ有すると共に、前記収容孔にそれぞれ装着された複数のストレインリリーフと、を備えており、前記挿入孔は、前記電線の断面形状に対応した非円形の断面形状を有し、前記ストレインリリーフは、前記ストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して所定の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持されているコネクタ付き電線である。
[2]上記発明において、前記電線は、扇形の断面形状をそれぞれ有し、複数の前記電線は、複数の前記電線が束ねられることで、全体として円形の断面形状を有していてもよい。
[3]上記発明において、前記コネクタ付き電線は、3本の前記電線と、3つの前記ストレインリリーフと、を備え、前記コネクタ本体は、並列に配置された3つの前記収容孔を有しており、3つの前記ストレインリリーフは、中央に位置する第1のストレインリリーフと、前記第1のストレインリリーフの両側に位置する第2及び第3のストレインリリーフと、を含んでおり、前記第1のストレインリリーフは、前記挿入孔の断面扇形の頂点が第1の方向に向くように、前記収容孔に装着され、前記第2のストレインリリーフは、前記挿入孔の断面扇形の頂点が前記第1の方向に対して実質的に反対の第2の方向に向くように、前記収容孔に装着され、前記第3のストレインリリーフも、前記挿入孔の断面扇形の頂点が前記第2の方向に向くように、前記収容孔に装着されていてもよい。
[4]上記発明において、前記第1のストレインリリーフは、前記第1のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第1の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持され、前記第2ストレイリリーフは、前記第2のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第2の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持され、前記第3ストレイリリーフは、前記第3のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第3の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持されており、前記第2の角度範囲は、前記第1の角度範囲に対して相対的に広く、前記第3の角度範囲も、前記第1の角度範囲に対して相対的に広くてもよい。
[5]上記発明において、前記ストレインリリーフは、前記挿入孔が形成された本体部と、前記本体部から前記本体部の径方向に向かって突出する係止片と、を有し、前記コネクタ本体は、前記係止片に対応するように前記収容孔の内壁面に形成され、前記係止片が挿入されたスリットを有しており、前記スリットの幅は、前記係止片の幅に対して相対的に広くてもよい。
[6]上記発明において、前記ストレインリリーフは、前記本体部の周方向に沿って実質的に等間隔に配置された複数の前記係止片を有しており、前記コネクタ本体は、前記係止片に対応するように前記収容孔の内壁面に形成され、前記係止片がそれぞれ挿入された複数のスリットを有してもよい。
本発明では、挿入孔が電線の断面形状に対応した非円形の断面形状を有していると共に、ストレインリリーフがコネクタ本体に対して所定の角度範囲内で回転することが可能となっている。このため、本発明では、非円形の断面形状を有する電線に対応することができる。
図1は、本発明の実施形態におけるコネクタ付き電線を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態におけるコネクタ付き電線を示す分解斜視図である。 図3は、本実施形態における束電線を示す図であり、図1のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。 図6は、本発明の実施形態におけるストレインリリーフの正面図である。 図6Bは、本発明の実施形態におけるストレインリリーフの側面図である。 図6Cは、図6AのVIC-VIC線に沿った断面図である。 図7は、図4のVII-VII線に沿った断面図である。 図8は、本発明の実施形態におけるコネクタ付き電線の他の例を示す図であり、図7に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本実施形態におけるコネクタ付き電線の斜視図及び分解斜視図、図3は本実施形態における束電線の断面図、図4及び図5は本実施形態におけるコネクタ付き電線の断面図、図6A〜図6Cは本実施形態におけるストレインリリーフの正面図、側面図及び断面図、図7は図4のVII-VII線に沿った断面図である。
本実施形態におけるコネクタ付き電線1は、図1及び図2に示すように、束電線10と、当該束電線10の先端に取り付けられたコネクタ30と、を備えている。このコネクタ付き電線1は、例えば、コネクタ30が自動車の補機100の取付孔101(図4及び図5参照)に嵌合され、当該補機100が有する端子台(不図示)に端子40が電気的に接続される。
束電線10は、複数(本実施形態では3本)の電線20を備えており、例えば、電気自動車のパワーケーブル等として用いられる。この束電線10は、全体として円形の断面形状を有している。この束電線10は、円形の断面形状を有する3本の電線の被覆層を加熱して軟化させた状態で、当該電線を束ねて圧縮することで形成されている。このため、図3に示すように、束電線10を構成しているそれぞれの電線20は、中心角が120°程度の扇形の断面形状を有している。そして、相互に束ねられた3本の電線20の断面形状が相互に補完し合うことで、束電線10の円形の断面形状を形成している。
なお、図3では、3本の電線20のうちの1つの断面のみを詳細に図示しており、他の2本の電線20の断面は概略のみを図示している。また、束電線10を構成する電線20の数は特に限定されない。
それぞれの電線20は、図3に示すように、中心導体21と、被覆層22と、を備えている。中心導体21は、複数の素線211を撚り合わせることで形成された撚線で構成されている。素線211は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、又は、それらの合金等の高い導電性を有する金属材料で構成されている。被覆層22は、電気絶縁性を有する樹脂材料から構成されており、中心導体21の外周を覆っている。3本の電線20の被覆層22は、上述の軟化と圧縮により相互に熱融着されて一体化されている。なお、図1及び図2に示すように、束電線10の先端部分では、3本の電線20に分割されており、それぞれの電線20は、扇形の断面形状を有している。
本実施形態における「扇形の断面形状」には、直線同士の交点や直線と円弧の交点が円弧状となっているような略扇形の断面形状も含む。また、本実施形態における「円形の断面形状」には、真円のみならず楕円も含む。なお、電線20の断面形状も非円形形状であれば扇形に特に限定されない。
コネクタ30は、図1及び図2に示すように、電線20にそれぞれ接続された複数(本実施形態では3本)の端子40と、当該端子40を保持するコネクタ本体50と、ワイヤシール80と、ストレインリリーフ90A〜90Cと、を備えている。
なお、コネクタ30が有する端子40の数は特に限定されず、コネクタ30に取り付けられる電線20の本数に応じて設定される。また、本実施形態において、第1〜第3のストレインリリーフ90A〜90Cをストレインリリーフ90と総称する。
それぞれの端子40は、上述の中心導体21を構成する材料と同様の材料で構成されており、一枚の金属板を成形加工することで形成されている。この端子40は、図4及び図5に示すように、その先端側に端子接続部41を有すると共に、その後端側に電線接続部42を有している。
端子接続部41の先端部分には、当該端子接続部41を貫通する接続孔411が形成されている。この接続孔411は、補機100の端子台(不図示)に当該端子40をボルト締結するために利用される。また、端子接続部41において接続孔411よりも後端側の部分には、当該端子接続部41を貫通する係止孔412が形成されている。この係止孔412には、コネクタ本体50のランス613(後述)が係止する。
上述の電線20の先端部分では、被覆層22が剥かれて中心導体21が露出している。そして、端子40の電線接続部42には、当該露出した中心導体21が超音波溶接や抵抗溶接等により接合されている。また、この電線接続部42には一対のバレル421,422が立設されており、当該バレル421,422を電線20の被覆層22に加締めることで、端子40が電線20に固定されている。
コネクタ本体50は、ハウジング60と、シールドシェル70と、を備えている。ハウジング60は、樹脂材料等の電気絶縁性を有する材料から構成されている。一方、シールドシェル70は、金属材料等の導電性を有する材料等から構成されている。なお、特に図示しないが、シールドシェル70には、3本の電線20を囲繞する編組線がリング材を用いて加締められている。
ハウジング60は、3つの収容孔611が形成された偏平な筒部61を有している。それぞれの収容孔611は、筒部61を後端から先端に貫通している。3つの収容孔611は、当該3つの収容孔611が相互に実質的に平行に延在するように、並列に配置されている。
それぞれの収容孔611には、電線20と、当該電線20が接合された端子40が収容されている。端子40の端子接続部41の先端部分は、収容孔611の先端側の開口612から突出しており、端子接続部41の接続孔411は、ハウジング60の外側に位置している。また、それぞれの収容孔611には、弾性変形可能なランス613が設けられている。このランス613が端子40の係止孔412に係止することで、端子40がハウジング60に固定されている。
シールドシェル70は、1つの保持孔71と3つの収容孔72A〜72Cを有している。なお、本実施形態において、第1〜第3の収容孔72A〜72Cを収容孔72と総称する。
保持孔71は、シールドシェル70の軸方向に沿って延在しており、当該シールドシェル70の先端で開口している。この保持孔71は、ハウジング60の筒部61に対応した偏平な断面形状の空間を有しており、当該保持孔71には筒部61が挿入されている。
収容孔72は、円形の断面形状を有しており、保持孔71の後端に連通していると共に、シールドシェル70の後端で開口している。この収容孔72は、保持孔71にハウジング60の筒部61が挿入された状態において、筒部61の収容孔611とそれぞれ同軸上に配置されている。この収容孔72には、ワイヤシール80とストレインリリーフ90が挿入されている。
本実施形態におけるコネクタ本体50の収容孔611,72が、本発明における収容孔の一例に相当する。なお、コネクタ本体50の収容孔611,72の数は特に限定されず、コネクタ30に取り付けられる電線20の数に応じて設定される。
図4に示すように、収容孔72の内壁面721には、一対のスリット722,722がそれぞれ形成されており、これらのスリット722,722は収容孔72に開口している。それぞれのスリット722は、収容孔72の中心に対して、角度範囲θ(図7参照)に延在している。この角度範囲θの最狭値は10°程度であることが好ましく、当該角度範囲θの最広値は30°程度であることが好ましい。一対のスリット722,722は、相互に対向するように収容孔72の内壁面721に形成されている。それぞれのスリット722には、ストレインリリーフ90の係止片92(後述)が挿入されている。
なお、1つの収容孔に形成されるスリットの数は特に上記に限定されないが、収容孔72の周方向において複数のスリット722を実質的に等間隔に配置することで、ストレインリリーフ90を安定的に保持することができる。
図5に示すように、シールドシェル70は、外側に向かって突出するフランジ73を有している。このフランジ73には取付孔731が形成されている。この取付孔731に挿入されたボルトによってシールドシェル70が補機100に締結されることで、コネクタ30が補機100に固定される。
ワイヤシール80は、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の柔軟な樹脂材料から構成された円環状のシール材である。このワイヤシール80は、電線20が挿入された挿入孔81を有しているが、本実施形態では、この挿入孔81は、電線20の断面形状に対応した扇形の断面形状を有している。このため、挿入孔81に電線20が挿入された状態でワイヤシール80がシールドシェル70の収容孔72に圧入されることで、当該ワイヤシール80が電線20とシールドシェル70との間をシールしている。
本実施形態におけるストレインリリーフ90A〜90Cは、ワイヤシール80を構成する材料よりもヤング率の高い樹脂材料から構成されている。このストレインリリーフ90A〜90Cを構成する具体的な材料としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(PA)等を例示することができる。
本実施形態におけるストレインリリーフ90は、図6A〜図6Cに示すように、本体部91と、本体部91から当該本体部91の径方向に向かって突出する係止片92と、を有しており、この本体部91と係止片92は一体的に形成されている。
図6A及び図6Bに示すように、本体部91は、シールドシェル70の収容孔72よりも若干小さな外径を持つ円環形状を有している。この本体部91は、一対の直線911a,911bと円弧911cから構成された扇形の断面形状の挿入孔911を有している。この挿入孔911の断面形状は、上述の電線20の断面形状に対応しており、当該挿入孔911に、電線20が挿入されている。一対の直線911a,911bは一方の端部で120度程度の角度で交わっており、その交点が頂点911dを形成している。一方、直線911a,911bの他方の端部は、円弧911cによって接続されている。
また、本体部91の外周面911には、一対の溝913が形成されている。それぞれの溝913は、本体部91の軸方向に沿って延在している。一対の溝913は、本体部91の外周面912において対称な位置に配置されている。
図6Cに示すように、係止片92は、弾性変形部921と、爪部922と、を有している。弾性変形部921は、その一方の端部921aで本体部91の溝913に連結されており、当該端部921aを支点として弾性変形することが可能となっている。爪部922は、弾性変形部921の他方の端部の近傍に設けられており、弾性変形部921の弾性変形に伴って本体部91の径方向に沿って移動することが可能となっている。
このストレインリリーフ90をシールドシェル70の収容孔72に挿入した直後には、シールドシェル70の収容孔72の内壁面721によって爪部922が本体部91の中心側に押されて、弾性変形部921が弾性変形している。そして、この状態からストレインリリーフ90をさらに押し込むと、係止片92がシールドシェル70のスリット722に入り込み、弾性変形部921の弾性が解放され、爪部922が本体部91の外周面911から径方向外側に向かって突出してスリット722に係止する。これにより、収容孔72の軸方向において、ストレインリリーフ90がシールドシェル70に固定される。
本実施形態には、図7に示すように、図中のX軸方向(収容孔72の軸方向(ストレインリリーフ90の軸方向)に対して実質的に直交する方向)において、収容孔72のスリット722の幅Wが、ストレインリリーフ90の係止片92の幅Wに対して相対的に広くなっている(W>W)。このため、ストレインリリーフ90は、当該ストレインリリーフ90がその周方向において角度範囲θ内で回転することが可能なように、シールドシェル70に保持されている。
また、本実施形態では、中央に位置する第1のストレインリリーフ90Aは、挿入孔911の断面扇形の頂点911dが上方を向いた姿勢で、シールドシェル70の第1の収容孔72Aに装着されている。これに対し、第1のストレインリリーフ90Aの図7中右側に位置する第2のストレインリリーフ90Bは、挿入孔911の断面扇形の頂点911dが下方を向いた姿勢で、シールドシェル70の第2の収容孔72Bに装着されている。同様に、第1のストレインリリーフ90Aの図7中左側に位置する第3のストレイリリーフ90Bも、挿入孔911の断面扇形の頂点911dが下方を向いた姿勢で、シールドシェル70の第3の収容孔72Cに装着されている。
第1〜第3のストレインリリーフ90A〜90Cをこうした姿勢でシールドシェル70の収容孔72A〜72Cに装着することで、3本の電線20に生じる捻れを小さくすることができる。本実施形態における上方が本発明における第1の方向の一例に相当し、本実施形態における下方が本発明における第2の方向の一例に相当する。
なお、シールドシェル70の第1〜第3の収容孔72A〜72Cに装着する際の第1〜第3のストレインリリーフ90A〜90Cの姿勢は特に上記に限定されない。
例えば、特に図示しないが、頂点911dが下方を向いた姿勢で第1のストレインリリーフ90Aを第1の収容孔72Aに装着し、頂点911dが上方を向いた姿勢で第2のストレインリリーフ90Bを第2の収容孔72Bに装着し、頂点911dが上方を向いた姿勢で第3のストレインリリーフ90Cを第3の収容孔72Cに装着してもよい。この場合には、本実施形態における下方が本発明における第1の方向の一例に相当し、本実施形態における上方が本発明における第2の方向の一例に相当する。
ここで、扇形の断面形状の挿入孔を有するストレインリリーフをシールドシェルに固定すると、電線の姿勢はストレインリリーフにより固定されてしまう。そして、この場合に、端子と電線が所望の姿勢からずれて接合されていると、端子とストレインリリーフとの間で電線が捻れてしまい、端子との接合部に捻れ応力が生じ、端子と電線の接続信頼性が低下してしまう場合がある。
また、端子と電線が所望の姿勢からずれて接合されている場合に、ストレインリリーフの角度を調整しながらシールドシェルに固定することで、そのズレ量を相殺することができる。しかしながら、この場合には、ストレインリリーフの個別の調整に時間を要するため、束電線へのコネクタの取付作業の生産性が著しく低下してしまう。
これに対し、本実施形態では、ストレインリリーフ90の挿入孔911が、電線20の断面形状に対応した扇形の断面形状を有していると共に、ストレインリリーフ90がシールドシェル70に対して所定の角度範囲θ内で回転可能に保持されている。このため、本実施形態におけるコネクタ30は、扇形の断面形状の電線20から構成される束電線10に対応することが可能となっている。
特に、ストレインリリーフ90がシールドシェル70に回転可能に保持されていることで、端子と電線の高い接続信頼性を確保すると共に、束電線10へのコネクタ30の取付作業の容易化を図ることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、図7に示すように、全ての収容孔72A〜72Cのスリット722の角度範囲θが実質的に同一となっているが、特にこれに限定されない。
図8はコネクタ付き電線の他の例を示す図である。例えば、図8に示すように、第2及び第3の収容孔72B,72Cのスリット722の角度範囲θ,θを、第1の収容孔72Aのスリット722の角度範囲θに対して相対的に広くしてもよい(θ>θ、θ>θ)。
外側に位置する第2及び第3のストレインリリーフ90B,90Cは、中央に位置する第1のストレインリリーフ90Aと比較して、端子と電線の接合姿勢のズレ量が大きくなる傾向がある。そのため、上記の構成を採用することにより、第2及び第3のストレインリリーフ90B,90Cによって、より大きなズレ量を吸収することができる。
本例における第1のストレインリリーフ90Aの角度範囲θが本発明における第1の角度範囲の一例に相当し、本例における第2のストレインリリーフ90Bの角度範囲θが本発明における第2の角度範囲の一例に相当し、本例における第3のストレインリリーフ90Cの角度範囲θが本発明における第3の角度範囲の一例に相当する。
1…コネクタ付き電線
10…束電線
20…電線
21…中心導体
211…素線
22…被覆層
30…コネクタ
40…端子
41…端子接続部
411…接続孔
412…係止孔
42…電線接続部
421,422…バレル
50…コネクタ本体
60…ハウジング
61…筒部
611…収容孔
612…開口
613…ランス
70…シールドシェル
71…保持孔
72,72A〜72C…収容孔
721…内壁面
722…スリット
73…フランジ
731…取付孔
80…ワイヤシール
81…挿入孔
90,90A〜90C…ストレインリリーフ
91…本体部
911…挿入孔
911a,911b…直線
911c…円弧
911d…頂点
912…外周面
913…溝部
92…係止片
921…弾性変形部
921a…端部
922…爪部
100…補機
101…取付孔

Claims (7)

  1. 非円形の断面形状をそれぞれ有する複数の電線と、
    複数の前記電線の端部に取り付けられたコネクタと、を備え、
    前記コネクタは、
    前記電線の先端にそれぞれ接続された複数の端子と、
    前記端子及び前記電線をそれぞれ収容する複数の収容孔を有するコネクタ本体と、
    前記電線が挿入された挿入孔をそれぞれ有すると共に、前記収容孔にそれぞれ装着された複数のストレインリリーフと、を備えており、
    前記挿入孔は、前記電線の断面形状に対応した非円形の断面形状を有し、
    前記ストレインリリーフは、前記ストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して所定の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持されており、
    前記ストレインリリーフは、
    前記挿入孔が形成された本体部と、
    前記本体部から前記本体部の径方向に向かって突出する係止片と、を有し、
    前記コネクタ本体は、前記係止片に対応するように前記収容孔の内壁面に形成され、前記係止片が挿入されたスリットを有しており、
    前記スリットの幅は、前記係止片の幅に対して相対的に広いコネクタ付き電線。
  2. 請求項1に記載のコネクタ付き電線であって、
    前記電線は、扇形の断面形状をそれぞれ有し、
    複数の前記電線は、複数の前記電線が束ねられることで、全体として円形の断面形状を有しているコネクタ付き電線。
  3. 請求項2に記載のコネクタ付き電線であって、
    前記コネクタ付き電線は、3本の前記電線と、3つの前記ストレインリリーフと、を備え、
    前記コネクタ本体は、並列に配置された3つの前記収容孔を有しており、
    3つの前記ストレインリリーフは、
    中央に位置する第1のストレインリリーフと、
    前記第1のストレインリリーフの両側に位置する第2及び第3のストレインリリーフと、を含んでおり、
    前記第1のストレインリリーフは、前記挿入孔の断面扇形の頂点が第1の方向に向くように、前記収容孔に装着され、
    前記第2のストレインリリーフは、前記挿入孔の断面扇形の頂点が前記第1の方向に対して実質的に反対の第2の方向に向くように、前記収容孔に装着され、
    前記第3のストレインリリーフも、前記挿入孔の断面扇形の頂点が前記第2の方向に向くように、前記収容孔に装着されているコネクタ付き電線。
  4. 請求項3に記載のコネクタ付き電線であって、
    前記第1のストレインリリーフは、前記第1のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第1の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持され、
    前記第2ストレイリリーフは、前記第2のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第2の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持され、
    前記第3ストレイリリーフは、前記第3のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第3の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持されており、
    前記第2の角度範囲は、前記第1の角度範囲に対して相対的に広く、
    前記第3の角度範囲も、前記第1の角度範囲に対して相対的に広いコネクタ付き電線。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタ付き電線であって、
    前記ストレインリリーフは、前記本体部の周方向に沿って実質的に等間隔に配置された複数の前記係止片を有しており、
    前記コネクタ本体は、前記係止片に対応するように前記収容孔の内壁面に形成され、前記係止片がそれぞれ挿入された複数のスリットを有するコネクタ付き電線。
  6. 非円形の断面形状をそれぞれ有する複数の電線と、
    複数の前記電線の端部に取り付けられたコネクタと、を備え、
    前記コネクタは、
    前記電線の先端にそれぞれ接続された複数の端子と、
    前記端子及び前記電線をそれぞれ収容する複数の収容孔を有するコネクタ本体と、
    前記電線が挿入された挿入孔をそれぞれ有すると共に、前記収容孔にそれぞれ装着された複数のストレインリリーフと、を備えており、
    前記挿入孔は、前記電線の断面形状に対応した非円形の断面形状を有し、
    前記ストレインリリーフは、前記ストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して所定の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持されており、
    前記電線は、扇形の断面形状をそれぞれ有し、
    複数の前記電線は、複数の前記電線が束ねられることで、全体として円形の断面形状を有しているコネクタ付き電線であって、
    前記コネクタ付き電線は、3本の前記電線と、3つの前記ストレインリリーフと、を備え、
    前記コネクタ本体は、並列に配置された3つの前記収容孔を有しており、
    3つの前記ストレインリリーフは、
    中央に位置する第1のストレインリリーフと、
    前記第1のストレインリリーフの両側に位置する第2及び第3のストレインリリーフと、を含んでおり、
    前記第1のストレインリリーフは、前記挿入孔の断面扇形の頂点が第1の方向に向くように、前記収容孔に装着され、
    前記第2のストレインリリーフは、前記挿入孔の断面扇形の頂点が前記第1の方向に対して実質的に反対の第2の方向に向くように、前記収容孔に装着され、
    前記第3のストレインリリーフも、前記挿入孔の断面扇形の頂点が前記第2の方向に向くように、前記収容孔に装着されているコネクタ付き電線。
  7. 請求項6に記載のコネクタ付き電線であって、
    前記第1のストレインリリーフは、前記第1のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第1の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持され、
    前記第2ストレイリリーフは、前記第2のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第2の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持され、
    前記第3ストレイリリーフは、前記第3のストレインリリーフが前記コネクタ本体に対して第3の角度範囲内で回転することが可能なように、前記コネクタ本体に保持されており、
    前記第2の角度範囲は、前記第1の角度範囲に対して相対的に広く、
    前記第3の角度範囲も、前記第1の角度範囲に対して相対的に広いコネクタ付き電線。
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