JP6439394B2 - スイッチの製造方法、およびスイッチ - Google Patents

スイッチの製造方法、およびスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP6439394B2
JP6439394B2 JP2014227289A JP2014227289A JP6439394B2 JP 6439394 B2 JP6439394 B2 JP 6439394B2 JP 2014227289 A JP2014227289 A JP 2014227289A JP 2014227289 A JP2014227289 A JP 2014227289A JP 6439394 B2 JP6439394 B2 JP 6439394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
switch
hole
holes
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014227289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016027533A (ja
Inventor
篤志 小玉
篤志 小玉
俊彦 寺下
俊彦 寺下
洋一 安永
洋一 安永
平畠 浩
浩 平畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2014227289A priority Critical patent/JP6439394B2/ja
Priority to US14/573,015 priority patent/US20150179367A1/en
Priority to CN201410799386.7A priority patent/CN104733200A/zh
Publication of JP2016027533A publication Critical patent/JP2016027533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6439394B2 publication Critical patent/JP6439394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H11/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H13/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for pushing or pulling in one direction only, e.g. push-button switch
    • H01H13/02Details
    • H01H13/04Cases; Covers
    • H01H13/06Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof or flameproof casings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H11/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
    • H01H2011/0081Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches using double shot moulding, e.g. for forming elastomeric sealing elements on form stable casing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2215/00Tactile feedback
    • H01H2215/004Collapsible dome or bubble
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/044Injection moulding
    • H01H2229/048Insertion moulding
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/058Curing or vulcanising of rubbers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)

Description

本発明は、電子機器などに搭載されるスイッチの製造方法に関する。また、本発明は、電子機器などに搭載されるスイッチに関する。
この種のスイッチは、樹脂製のスイッチケース、複数の固定電極、および可動電極を備えている。複数の固定電極は、スイッチケースに支持されている。可動電極は、ユーザのスイッチ操作に応じて変位し、複数の固定電極同士の導通状態を変化させる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−234040号公報
電子機器に搭載されるスイッチには高い防水性が求められている。本発明は、このようなスイッチの防水性を高めることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第一の態様は、スイッチの製造方法であって、
金型内に設けられた複数のピンにより支持されるように複数の固定電極を配置し、
前記金型内に第一樹脂を注入することにより、前記複数の固定電極と一体にスイッチケースを成形し、
前記複数のピンを引き抜いて前記スイッチケースを前記金型から取り出し、
前記複数のピンが引き抜かれた痕として前記スイッチケースに形成された複数の貫通孔に液状の第二樹脂を充填し、
前記液状の第二樹脂を硬化させて保護部を形成する。
スイッチケースを成形するための金型内には、複数のピンが設けられている。複数の固定電極の各々は、各ピンの頂部に各固定電極が載置されることにより、所定の位置に配置される。この状態で金型内に樹脂が流し込まれることにより、複数の固定電極は、スイッチケースとともに一体成型される。複数のピンは、金型内で樹脂に覆われる。
成形後のスイッチケースを金型から取り出す際に、複数のピンがスイッチケースから引き抜かれる。その結果、スイッチケースには複数の孔が形成される。各孔は、スイッチケースの外面に開口するとともに、各固定電極の底面(スイッチケースによって支持されている面)まで延びている。
スイッチケースを複数の固定電極と一体に成形する工程において、複数のピンを用いた位置決めは、良好なスイッチ動作特性を得るために必須である。したがって、このような製造方法による限りにおいて複数の固定電極に対向かつ連通するようにスイッチケースを貫通する複数の貫通孔が形成されることは避けられない。他方、スイッチケースの外面に開口するこれらの貫通孔から水分が浸入すると、当該水分が固定電極に到達し、スイッチの性能に悪影響を及ぼすおそれがある。発明者らは、これらの貫通孔に防水対策を施すことにより、スイッチの防水性を向上できるとの着想を得た。
防水対策としては、複数の貫通孔をテープで覆うことが通常考えられる。しかしながら、この場合、複数の貫通孔それ自体は残存しているため、テープが損傷したり剥離したりすると防水機能が失われてしまう。
上記の構成によれば、各貫通孔が第二樹脂で充填されるため、非常に高い封止状態を得ることができる。各貫通孔は、可動電極の動作に基づく複数の固定電極同士の電気的接続状態の変化に関与しない。したがって、各貫通孔が第二樹脂で完全に塞がれても、スイッチ自体の動作に悪影響を及ぼすことはない。これにより、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を向上できる。
また各貫通孔は、空隙であるため、スイッチケースの剛性を低下させ、熱変形の要因にもなりうる。しかしながら、上記の構成によれば、各貫通孔が第二樹脂で充填されて空隙が埋められるため、スイッチケースの剛性が高まる。これにより、スイッチケースの耐振動・衝撃性能が向上し、熱変形量を抑制できる。すなわち、防水対策として形成された保護部を、スイッチケースの補強材としても利用できる。
したがって、上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第二の態様は、スイッチであって、
第一樹脂により形成されているスイッチケースと、
前記スイッチケースに支持されている複数の固定電極と、
前記複数の固定電極同士の電気的接続状態を変化させる可動電極と、
第二樹脂により形成されている保護部と、
を備えており、
前記スイッチケースにおける少なくとも前記複数の固定電極と対向する部分には、前記導通状態の変化に関与しない複数の貫通孔が形成されており、
前記複数の貫通孔は、前記保護部によって充填されている。
例えば、上記第一の態様に係る製造方法は、以下のように構成されうる。
前記液状の第二樹脂は、前記複数の貫通孔へ向けてノズルから射出され、
前記複数の貫通孔のそれぞれの内部で前記液状の第二樹脂を硬化させることにより、前記保護部が形成される。
この場合、当該製造方法は、以下のように構成されうる。
前記液状の第二樹脂の射出量は、形成される前記保護部の表面が前記複数の貫通孔のそれぞれの内部に位置するように定められる。
このような製造方法によれば、各貫通孔の開口面全体を覆うように樹脂を充填して各貫通孔を閉塞する場合と比較して、保護部の形成に使用する第二樹脂の量を低減できる。したがって、材料コストを抑制しつつ、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を向上できる。
したがって、上記第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記複数の貫通孔は、第一貫通孔と第二貫通孔を含んでおり、
前記保護部は、第一保護部と第二保護部を含んでおり、
前記第一保護部の表面は、前記第一貫通孔の内部に位置しており、
前記第二保護部の表面は、前記第二貫通孔の内部に位置している。
あるいは、上記第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記スイッチケースは、凹部を有しており、
前記複数の貫通孔は、前記凹部内に形成されており、
前記凹部は、前記保護部によって充填されている。
このような構成によれば、硬化前の第二樹脂を凹部内に留め、各貫通孔内へ流し込みやすくできる。これにより、各貫通孔を第二樹脂で確実に充填できる。したがって、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を向上できるだけでなく、スイッチケースの剛性を高めることができる。
あるいは、上記第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記スイッチケースは、第一凹部と第二凹部を有しており、
前記複数の貫通孔は、第一貫通孔と第二貫通孔を含んでおり、
前記第一貫通孔は、前記第一凹部内に形成されており、
前記第二貫通孔は、前記第二凹部内に形成されており、
前記保護部は、第一保護部と第二保護部を含んでおり、
前記第一保護部は、前記第一貫通孔と前記第一凹部を充填しており、
前記第二保護部は、前記第二貫通孔と前記第二凹部を充填している。
このような構成によっても、硬化前の第二樹脂を各凹部内に留め、各貫通孔内へ流し込みやすくできる。これにより、各貫通孔を第二樹脂で確実に充填できる。したがって、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を向上できるだけでなく、スイッチケースの剛性を高めることができる。さらに、各凹部は、少なくとも1つの貫通孔を包囲する程度の大きさを有するように、局所的に形成されうる。そのため、各保護部を形成するための第二樹脂の量を低減でき、材料コストを抑制できる。
上記の第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記複数の貫通孔の各々は、開口縁から遠ざかるにつれて直径が小さくなるように傾斜した内壁を有している。
このような構成によれば、硬化前の第二樹脂を、各貫通孔の底部まで円滑に導ける。これにより、形成される保護部と対向する固定電極との接触性が向上する。したがって、電子機器に搭載されるスイッチの防水性をより向上できる。
上記第一の態様に係る製造方法と第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記第二樹脂は、硬化前において前記第一樹脂よりも高い流動性を有する樹脂である。
この場合、小径の貫通孔へも第二樹脂を流し込みやすくできる。これにより、形成される保護部と対向する固定電極との接触性が向上する。したがって、電子機器に搭載されるスイッチの防水性をより向上できる。
したがって、上記第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記複数の貫通孔の各々は、直径が0.1mmから0.3mmの範囲である開口縁を有している。
例えば、上記第一の態様に係る製造方法は、以下のように構成されうる。
前記第二樹脂は、紫外線を照射することにより硬化される。
この場合、追加の金型設備を必要とすることなく、容易に第二樹脂を硬化させて保護部を形成できる。したがって、製造コストを抑制しつつ、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を向上できる。
したがって、上記第二の態様に係るスイッチは、以下のように構成されうる。
前記第二樹脂は、紫外線硬化性樹脂である。
例えば、上記第一の態様に係る製造方法は、以下のように構成されうる。
前記第二樹脂は、二次成型を通じて硬化される。
この場合、スイッチケースと保護部の結合性を高めることができる。したがって、複数の貫通孔が確実に封止されるため、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を向上できるだけでなく、スイッチケースの剛性を高めることができる。
本発明によれば、電子機器に搭載されるスイッチの防水性を高めることができる。
第一実施形態に係るプッシュスイッチを示す分解斜視図である。 図1のプッシュスイッチの外観を示す五面図である。 図1のプッシュスイッチの製造方法を説明するための図である。 図1のプッシュスイッチの製造方法を説明するための図である。 図1のプッシュスイッチの製造方法を説明するための図である。 第二実施形態に係るプッシュスイッチの外観を示す五面図である。 図6のプッシュスイッチの製造方法を説明するための図である。 第三実施形態に係るプッシュスイッチを示す分解斜視図である。 図8のプッシュスイッチの外観を示す五面図である。 図8のプッシュスイッチの製造方法を説明するための図である。
添付の図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態の例について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。また「前後」「左右」「上下」という表現は、説明の便宜のために用いるものであり、実際の使用状態における姿勢や方向を限定するものではない。
図1は、第一実施形態に係るプッシュスイッチ1(スイッチの一例)の構成を示す分解斜視図である。プッシュスイッチ1は、スイッチケース2、第一固定電極3、第二固定電極4、可動電極5、および押圧部材6を備えている。
スイッチケース2は、絶縁性の樹脂により形成されている。スイッチケース2を形成するための樹脂を、以降、第一樹脂と称する。第一樹脂の例としては、液晶ポリマー樹脂やナイロン樹脂などが挙げられる。スイッチケース2は、上方に開口する凹部2aを有している。
第一固定電極3と第二固定電極4は、導電性の材料により形成されている。第一固定電極3と第二固定電極4は、スイッチケース2に支持されている。第一固定電極3と第二固定電極4は、凹部2aの底部において露出している。第一固定電極3と第二固定電極4の一部は、スイッチケース2の内部に埋設されている。これにより第一固定電極3と第二固定電極4は離間しており、電気的に絶縁されている。
第一固定電極3の端部3aは、スイッチケース2の側面において露出しており、外部回路との接続端子として使用される。第二固定電極4の端部4aは、スイッチケース2の側面において露出しており、外部回路との接続端子として使用される。
可動電極5は、導電性の材料により形成されている。可動電極5は、弾性変形が可能なドーム形状の部材である。可動電極5は、外縁部5aと中央部5bを有している。可動電極5は、凹部2aに収容される。このとき、外縁部5aが第一固定電極3と接触し、中央部5bが間隔をあけて第二固定電極4と対向する。すなわち、可動電極5は、通常時において上側に凸の状態とされている。
押圧部材6は、凹部2aを覆うようにスイッチケース2の上面2bに装着される。ユーザは、直接的あるいは間接的に押圧部材6を押下できる。押圧部材6が押下されると、押圧部材6の下方に配置されている可動電極5の中央部5bが、押圧部材6に押圧される。可動電極5に加わる負荷が所定値を超えると、中央部5bがクリック感を伴って反転し、下方に凸の状態になる。
これにより中央部5bと第二固定電極4が接触し、第一固定電極3と第二固定電極4が、可動電極5を介して電気的に接続される。すなわち、可動電極5は、第一固定電極3と第二固定電極の電気的接続状態を変化させる。
図2は、上記の構成を有するプッシュスイッチ1の外観を示す五面図である。図2の(a)は正面図である。図2の(b)は上面図である。図2の(c)は底面図である。図2の(d)は右側面図である。図2の(e)は背面図である。左側面から見た形状は右側面図に示したものと対称であるため、図示を省略する。
図2の(c)に示すように、スイッチケース2の底面2cには、保護部7が設けられている。保護部7は、絶縁性の樹脂により形成されている。保護部7を形成するための樹脂を、以降、第二樹脂と称する。第一樹脂と第二樹脂は、同一であっても相違してもよい。
このような構成を有するプッシュスイッチ1の製造方法について、図3から5を参照しつつ説明する。
まず図3の(a)に示すように、インサート成型用の金型50を用意する。金型50の内部には複数のピン51が設けられている。第一固定電極3と第二固定電極4の一部が金型50の内部に配置され、複数のピン51の各頂部により支持される。これにより、第一固定電極3と第二固定電極4の位置が定められる。
次いで図3の(b)に示すように、金型50の内部に第一樹脂が注入される。第一樹脂が固化されることにより、第一固定電極3および第二固定電極4と一体にスイッチケース2が成形される。
次いで図3の(c)に示すように、成形されたスイッチケース2が金型50から取出される。このとき、複数のピン51がスイッチケース2から引き抜かれる。複数のピン51が引き抜かれた痕として、第一固定電極3および第二固定電極4に対向かつ連通するようにスイッチケース2を貫通する複数の貫通孔2dが形成される。
図4の(a)は、この状態におけるスイッチケース2を底面2c側から見た外観を示す斜視図である。スイッチケース2には、複数の貫通孔2dが形成されている。各貫通孔2dは、スイッチケース2の底面2cの側に開口している。前述のように、各貫通孔2dは、スイッチケース2における第一固定電極3と第二固定電極4の位置決めのために用いられた各ピン51が引き抜かれた痕として形成されている。したがって、各貫通孔2dは、可動電極5と押圧部材6の動作に基づく第一固定電極3と第二固定電極4の電気的接続状態の変化に関与しない孔である。
図4の(b)は、図4の(a)における線IVB−IVB線に沿う断面の一部(線IVBで囲まれた部分)を拡大して示す図である。各貫通孔2dは、第一固定電極3と第二固定電極4のいずれかに対向する位置に形成されている。図4の(b)においては、第二固定電極4に対向する位置に形成された貫通孔2dのみが示されている。各貫通孔2dの開口縁における直径Dは、0.1mmから0.3mmの範囲である。
次に図5の(a)に示すように、複数のピン51が引き抜かれた痕としてスイッチケース2に形成された複数の貫通孔2dに第二樹脂が充填される。図5の(b)は、図5の(a)において線VBで囲まれた部分を拡大して示す図である。この第二樹脂が硬化されることにより、保護部7が形成される。この状態において、各貫通孔2dは、保護部7によって充填されている。
スイッチケース2を第一固定電極3および第二固定電極4と一体に成形する工程において、複数のピン51を用いた位置決めは、良好なスイッチ動作特性を得るために必須である。したがって、このような製造方法による限りにおいて、第一固定電極3および第二固定電極4に対向かつ連通するようにスイッチケース2を貫通する複数の貫通孔2dが形成されることは避けられない。しかしながら、これらの貫通孔2dは、水分が浸入する経路となりうる。
防水対策としては、複数の貫通孔2dをテープで覆うことが通常考えられる。しかしながら、この場合、複数の貫通孔2dそれ自体は残存しているため、テープが損傷したり剥離したりすると防水機能が失われてしまう。
本実施形態に係るプッシュスイッチ1によれば、各貫通孔2dが第二樹脂で充填されるため、非常に高い封止状態を得ることができる。前述のように、各貫通孔2dは、可動電極5と押圧部材6の動作に基づく第一固定電極3と第二固定電極4の電気的接続状態の変化に関与しない。したがって、各貫通孔2dが第二樹脂で完全に塞がれても、プッシュスイッチ1自体の動作に悪影響を及ぼすことはない。これにより、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性を向上できる。
また各貫通孔2dは、空隙であるため、スイッチケース2の剛性を低下させ、熱変形の要因にもなりうる。しかしながら、本実施形態に係るプッシュスイッチ1によれば、各貫通孔2dが第二樹脂で充填されて空隙が埋められるため、スイッチケース2の剛性が高まる。これにより、スイッチケース2の耐振動・衝撃性能が向上し、熱変形量を抑制できる。すなわち、防水対策として形成された保護部7を、スイッチケース2の補強材としても利用できる。
図4の(a)に示すように、金型50から取り出された直後のスイッチケース2は、底面2cに凹部2eを有している。複数の貫通孔2dは、当該凹部2e内に形成されている。そして、図5の(a)と(b)に示すように、当該凹部2eは、保護部7によって充填されている。
このような構成によれば、硬化前の第二樹脂を凹部2e内に留め、各貫通孔2d内へ流し込みやすくできる。これにより、各貫通孔2dを第二樹脂で確実に充填できる。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
第二樹脂は、硬化前において第一樹脂よりも高い流動性を有する樹脂であることが好ましい。そのような第二樹脂の例としては、エポキシ樹脂からなる液状硬化性樹脂や、紫外線硬化性樹脂などが挙げられる。
この場合、小径の貫通孔2dへも第二樹脂を流し込みやすくできる。これにより、各貫通孔2dを第二樹脂で確実に充填できる。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
第二樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合、第二樹脂に紫外線を照射して硬化させることにより、保護部7が形成される。
この場合、追加の金型設備を必要とすることなく、容易に第二樹脂を硬化させて保護部7を形成できる。複数の貫通孔2dが確実に封止されるため、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
あるいは、保護部7を二次成形により形成してもよい。すなわち、第二樹脂は二次成形を通じて硬化されてもよい。
この場合、スイッチケース2と保護部7の結合性を高めることができる。複数の貫通孔2dが確実に封止されるため、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
図4の(b)に示すように、各貫通孔2dは、開口縁から遠ざかるにつれて直径が小さくなるように傾斜した内壁2daを有している。
このような構成によれば、硬化前の第二樹脂を、各貫通孔2dの底部まで円滑に導ける。そのため、形成される保護部7と第一固定電極3や第二固定電極4との接触性が向上する。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性をより向上できる。
図6は、第二実施形態に係るプッシュスイッチ101(スイッチの一例)の外観を示す五面図である。図6の(a)は正面図である。図6の(b)は上面図である。図6の(c)は底面図である。図6の(d)は右側面図である。図6の(e)は背面図である。左側面から見た形状は右側面図に示したものと対称であるため、図示を省略する。第一実施形態に係るプッシュスイッチ1の構成要素と同一または同等の構成要素には、同一の参照番号が付与されている。当該構成要素について繰り返しとなる説明は省略する。
図6の(c)に示すように、スイッチケース2の凹部2eには、複数の貫通孔2dが形成されている。複数の貫通孔2dのそれぞれの内部には、保護部107が設けられている。保護部107は、第二樹脂により形成されている。第二樹脂は、第一樹脂と同一であっても相違してもよい。すなわち、プッシュスイッチ101は、複数の保護部107を備えている。複数の保護部107のそれぞれは、複数の貫通孔2dのそれぞれの内部に形成されることにより、互いに独立している。各貫通孔2dの開口縁における直径Dは、0.1mmから0.3mmの範囲である。
このような構成を有するプッシュスイッチ101の製造方法について、図7を参照しつつ説明する。第一実施形態について図3と図4を参照して説明した工程は、本実施形態にも適用される。
図7の(a)は、図4の(b)に示した断面を矢印VIIの向きから見た状態を模式的に示している。次いで、同図に示すように、ノズル160が、複数のピン51が引き抜かれた痕としてスイッチケース2に形成された複数の貫通孔2dの1つ(第一貫通孔2d1)に対向するように配置される。ノズル160は、いわゆるインクジェット技術を利用して液状の樹脂を噴射可能な構成を有している。
次いで、ノズル160から対向する第一貫通孔2d1へ向けて液状の第二樹脂170が射出される。図7の(b)に示すように、液状の第二樹脂170は、第一貫通孔2d1の内部において第二固定電極4に接触する。次いで、図7の(c)に示すように、液状の第二樹脂170は、第一貫通孔2d1の内部において硬化されることにより、複数の保護部107の1つ(第一保護部171)が形成される。第一保護部171は、第一貫通孔2d1の第一内壁2d1aに固着するとともに、対向する第二固定電極4を覆う。
図7の(a)と(b)に示すように、第一貫通孔2d1に向けて液状の第二樹脂170を射出したノズル160は、複数の貫通孔2dの別の1つ(第二貫通孔2d2)に対向するように配置される。同様にして、第二貫通孔2d2への液状の第二樹脂170の射出、および第二貫通孔2d2内における液状の第二樹脂170の硬化が行なわれる。これにより、第二貫通孔2d2内に複数の保護部107の別の1つ(第二保護部172)が形成される。第二保護部172は、第二貫通孔2d2の第二内壁2d2aに固着するとともに、対向する第二固定電極4を覆う。
スイッチケース2を第一固定電極3および第二固定電極4と一体に成形する工程において、複数のピン51を用いた位置決めは、良好なスイッチ動作特性を得るために必須である。したがって、このような製造方法による限りにおいて、第一固定電極3および第二固定電極4に対向かつ連通するようにスイッチケース2を貫通する複数の貫通孔2dが形成されることは避けられない。しかしながら、これらの貫通孔2dは、水分が浸入する経路となりうる。
防水対策としては、複数の貫通孔2dをテープで覆うことが通常考えられる。しかしながら、この場合、複数の貫通孔2dそれ自体は残存しているため、テープが損傷したり剥離したりすると防水機能が失われてしまう。
本実施形態に係るプッシュスイッチ101においては、各貫通孔2d内に第二樹脂からなる保護部107が形成される。保護部107は、各貫通孔2d内の内壁に固着しつつ対向する第一固定電極3や第二固定電極4を覆うため、非常に高い封止状態が得られる。また、保護部107は各貫通孔2d内に形成されているため、外力が保護部107に直接加わりにくく、剥離や損傷のおそれを抑制できる。これにより、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ101の防水性を向上できる。なお、前述のように、各貫通孔2dは、可動電極5と押圧部材6の動作に基づく第一固定電極3と第二固定電極4の電気的接続状態の変化に関与しない。したがって、各貫通孔2d内に保護部107が形成されても、プッシュスイッチ101自体の動作に悪影響を及ぼすことはない。
また各貫通孔2dは、空隙であるため、スイッチケース2の剛性を低下させ、熱変形の要因にもなりうる。しかしながら、上記の構成によれば、各貫通孔2d内に第二樹脂からなる保護部107が形成されるため、スイッチケース2の剛性が高まる。これにより、スイッチケース2の耐振動・衝撃性能が向上し、熱変形量を抑制できる。すなわち、防水対策として形成された保護部107を、スイッチケース2の補強材としても利用できる。
ノズル160から射出される液状の第二樹脂170の量は、形成される保護部107の表面が各貫通孔2dの内部に位置するように定められる。例えば、図7の(c)に示すように、第一保護部171の表面171aは、第一貫通孔2d1の内部に位置している。同様に、第二保護部172の表面172aは、第二貫通孔2d2の内部に位置している。
このような構成によれば、凹部2e全体に樹脂を充填して各貫通孔2dを閉塞する場合と比較して、保護部107の形成に使用する第二樹脂の量を低減できる。したがって、材料コストを抑制しつつ、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ101の防水性を向上できる。
図7の(b)に示すように、第一貫通孔2d1は、開口縁から遠ざかるにつれて直径が小さくなるように傾斜した第一内壁2d1aを有している。同様に、第二貫通孔2d2は、開口縁から遠ざかるにつれて直径が小さくなるように傾斜した第二内壁2d2aを有している。
このような構成によれば、ノズル60から射出された液状の第二樹脂70を、各貫通孔2dの底部まで円滑に導ける。これにより、形成される保護部7と第一固定電極3や第二固定電極4との接触性が向上する。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性をより向上できる。
第二樹脂は、硬化前において第一樹脂よりも高い流動性を有する樹脂であることが好ましい。そのような第二樹脂の例としては、エポキシ樹脂からなる液状硬化性樹脂や、紫外線硬化性樹脂などが挙げられる。
この場合、小径の貫通孔2dへも液状の第二樹脂170を流し込みやすくできる。これにより、形成される保護部107と第一固定電極3や第二固定電極4との接触性が向上する。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ101の防水性をより向上できる。
第二樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合、液状の第二樹脂170に紫外線を照射して硬化させることにより、保護部107が形成される。
この場合、追加の金型設備を必要とすることなく、容易に液状の第二樹脂170を硬化させて保護部107を形成できる。したがって、製造コストを抑制しつつ、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ101の防水性を向上できる。
本実施形態においては、スイッチケース2が凹部2eを有しており、凹部2e内に複数の貫通孔2dが形成されている。しかしながら、スイッチケース2は、必ずしも凹部2eを有することを要しない。例えば、複数の貫通孔2dが開口する面をスイッチケース2の底面2cとしてもよい。この場合、スイッチケース2の厚み寸法を小さくできる。
本実施形態においては、第一貫通孔2d1に向けてノズル160から液状の第二樹脂170を射出した後に、当該ノズル160を第二貫通孔2d2に対向する位置へ移動させている。しかしながら、ノズル160と複数の貫通孔2dの相対位置の変更は、ノズル160とスイッチケース2の少なくとも一方を変位させて行なえばよい。また、第一貫通孔2d1と第二貫通孔2d2にそれぞれ対向する複数のノズル160を用い、第一貫通孔2d1への液状の第二樹脂170の射出と、第二貫通孔2d2への液状の第二樹脂170の射出とが同時に行なわれてもよい。使用されるノズル160の本数は、複数の貫通孔2dの数に応じて適宜に定められうる。
また、紫外線硬化性樹脂を用いる場合、以下の手順で各工程を実行してもよい。1)第一貫通孔2d1に向けてノズル160から液状の第二樹脂170を射出、2)第一貫通孔2d1の第二樹脂170を硬化させて第一保護部171を形成、3)第二貫通孔2d2に向けてノズル160から液状の第二樹脂170を射出、4)第二貫通孔2d2の第二樹脂170を硬化させて第二保護部172を形成。あるいは、以下の手順で各工程を実行してもよい。1)第一貫通孔2d1と第二貫通孔2d2に液状の第二樹脂170を射出(同時、順次は問わない)、2)第一貫通孔2d1と第二貫通孔2d2内の第二樹脂170を硬化させて第一保護部171と第二保護部172を形成(同時、順次は問わない)。
図8は、第三実施形態に係るプッシュスイッチ201(スイッチの一例)の構成を示す分解斜視図である。図9は、プッシュスイッチ201の外観を示す五面図である。図9の(a)は正面図である。図9の(b)は上面図である。図9の(c)は底面図である。図6の(d)は右側面図である。図9の(e)は左側面図である。背面から見た形状は正面図に示したものと対称であるため、図示を省略する。第一実施形態に係るプッシュスイッチ1の構成要素と同等の構成や機能を有する要素には、同一の参照番号が付与されている。当該構成要素について繰り返しとなる説明は省略する。
図10の(a)に示すように、図3を参照して説明した金型50から取り出された直後のスイッチケース2の底面2cには、複数の凹部202eが形成されている。図10の(b)は、図9の(c)の線XB−XBに沿うスイッチケース2の断面を一部拡大して示している。図10の(b)に示すように、複数の凹部202eの各々は、保護部207により充填されている。すなわち、プッシュスイッチ201は、複数の保護部207を備えている。各保護部207は、第二樹脂により形成されている。第二樹脂は、第一樹脂と同一であっても相違してもよい。
複数の凹部202eの各々には、少なくとも1つの貫通孔2dが形成されている。すなわち、プッシュスイッチ201は、複数の貫通孔2dを備えている。複数の保護部207の1つ(第一保護部の一例)は、複数の凹部202eの1つ(第一凹部の一例)と当該凹部202e内に形成された少なくとも1つの貫通孔2d(第一貫通孔の一例)を充填している。複数の保護部207の別の1つ(第二保護部の一例)は、複数の凹部202eの別の1つ(第二凹部の一例)と当該凹部202e内に形成された少なくとも1つの貫通孔2d(第二貫通孔の一例)を充填している。すなわち、複数の保護部207は、互いに独立している。
上記の保護部207は、図3から図5を参照して説明した第一実施形態に係る保護部7を形成する手法と、図3、図4、および図7を参照して説明した第二実施形態に係る保護部107を形成する手法のいずれによっても形成可能である。
スイッチケース2を第一固定電極3および第二固定電極4と一体に成形する工程において、複数のピン51を用いた位置決めは、良好なスイッチ動作特性を得るために必須である。したがって、このような製造方法による限りにおいて、第一固定電極3および第二固定電極4に対向かつ連通するようにスイッチケース2を貫通する複数の貫通孔2dが形成されることは避けられない。しかしながら、これらの貫通孔2dは、水分が浸入する経路となりうる。
防水対策としては、複数の貫通孔2dをテープで覆うことが通常考えられる。しかしながら、この場合、複数の貫通孔2dそれ自体は残存しているため、テープが損傷したり剥離したりすると防水機能が失われてしまう。
本実施形態に係るプッシュスイッチ201によれば、各貫通孔2dが第二樹脂で充填されるため、非常に高い封止状態を得ることができる。前述のように、各貫通孔2dは、可動電極5と押圧部材6の動作に基づく第一固定電極3と第二固定電極4の電気的接続状態の変化に関与しない。したがって、各貫通孔2dが第二樹脂で完全に塞がれても、プッシュスイッチ201自体の動作に悪影響を及ぼすことはない。これにより、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ201の防水性を向上できる。
また各貫通孔2dは、空隙であるため、スイッチケース2の剛性を低下させ、熱変形の要因にもなりうる。しかしながら、本実施形態に係るプッシュスイッチ201によれば、各貫通孔2dが第二樹脂で充填されて空隙が埋められるため、スイッチケース2の剛性が高まる。これにより、スイッチケース2の耐振動・衝撃性能が向上し、熱変形量を抑制できる。すなわち、防水対策として形成された保護部207を、スイッチケース2の補強材としても利用できる。
図10の(a)に示すように、金型50から取り出された直後のスイッチケース2は、底面2cに複数の凹部202eを有している。複数の凹部202eの各々には、少なくとも1つの貫通孔2dが形成されている。そして、図10の(b)に示すように、第二樹脂からなる複数の保護部207の各々は、対応する複数の凹部202eの1つと、当該凹部202e内に形成された少なくとも1つの貫通孔2dを充填している。
このような構成によれば、硬化前の第二樹脂を各凹部202e内に留め、各凹部202e内に形成された貫通孔2d内へ流し込みやすくできる。これにより、各貫通孔2dを第二樹脂で確実に充填できる。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ1の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。また、各凹部202eは、少なくとも1つの貫通孔2dを包囲する程度の大きさを有するように、スイッチケース2の底面2cに局所的に形成されている。そのため、底面2cのほぼ全体に凹部2eが形成されている第一実施形態に係るプッシュスイッチ1と比較して、保護部207を形成するための第二樹脂の量を低減でき、材料コストを抑制できる。
第二樹脂は、硬化前において第一樹脂よりも高い流動性を有する樹脂であることが好ましい。そのような第二樹脂の例としては、エポキシ樹脂からなる液状硬化性樹脂や、紫外線硬化性樹脂などが挙げられる。
この場合、小径の貫通孔2dへも第二樹脂を流し込みやすくできる。これにより、各貫通孔2dを第二樹脂で確実に充填できる。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ201の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
第二樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合、第二樹脂に紫外線を照射して硬化させることにより、各保護部207が形成される。
この場合、追加の金型設備を必要とすることなく、容易に第二樹脂を硬化させて各保護部207を形成できる。複数の貫通孔2dが確実に封止されるため、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ201の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
あるいは、各保護部207を二次成形により形成してもよい。すなわち、第二樹脂は二次成形を通じて硬化されてもよい。
この場合、スイッチケース2と複数の保護部207の結合性を高めることができる。複数の貫通孔2dが確実に封止されるため、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ201の防水性を向上できるだけでなく、スイッチケース2の剛性を高めることができる。
図10の(b)に示すように、各貫通孔2dは、開口縁から遠ざかるにつれて直径が小さくなるように傾斜した内壁2daを有している。
このような構成によれば、硬化前の第二樹脂を、各貫通孔2dの底部まで円滑に導ける。そのため、形成される保護部207と第一固定電極3や第二固定電極4との接触性が向上する。したがって、電子機器に搭載されるプッシュスイッチ201の防水性をより向上できる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。また、等価物が本発明の技術的範囲に含まれることは明らかである。
上記の説明においては、本発明に係るスイッチとして、プッシュスイッチを例示している。しかしながら、スイッチケースに支持されている複数の固定電極と、当該複数の固定電極同士の電気的接続状態を変化させる可動電極を備えている限りにおいて、スライドスイッチのような他種のスイッチにも本発明を適用可能である。
1:プッシュスイッチ、2:スイッチケース、2d:貫通孔、2d1:第一貫通孔、2d2:第二貫通孔、2da:内壁、2d1a:第一内壁、2d2a:第二内壁、2e:凹部、3:第一固定電極、4:第二固定電極、5:可動電極、7:保護部、50:金型、51:ピン、101:プッシュスイッチ、107:保護部、171:第一保護部、160:ノズル、170:硬化前の第二樹脂、171a:第一保護部の表面、172:第二保護部、172a:第二保護部の表面、201:プッシュスイッチ、202e:凹部、207:保護部、D:貫通孔の開口縁における直径

Claims (12)

  1. スイッチの製造方法であって、
    金型内に設けられた複数のピンにより支持されるように複数の固定電極を配置し、
    前記金型内に第一樹脂を注入することにより、前記複数の固定電極が収容室内に支持されるとともに凹部を有するスイッチケースを成形し、
    前記複数のピンを引き抜いて前記スイッチケースを前記金型から取り出し、
    前記凹部、および前記複数のピンが引き抜かれた痕として当該凹部内における少なくとも前記複数の固定電極と対向する部分に形成された複数の貫通孔に液状の第二樹脂を充填し、
    記第二樹脂を硬化させて保護部を形成し、
    前記複数の固定電極同士の電気的接続状態を変化させる可動電極を前記収容室内に配置する、
    製造方法。
  2. スイッチの製造方法であって、
    金型内に設けられた複数のピンにより支持されるように複数の固定電極を配置し、
    前記金型内に第一樹脂を注入することにより、前記複数の固定電極が収容室内に支持されたスイッチケースを成形し、
    前記複数のピンを引き抜いて前記スイッチケースを前記金型から取り出し、
    複数のピンが引き抜かれた痕として形成された複数の貫通孔へ向けて液状の第二樹脂を射出
    前記複数の貫通孔のそれぞれの内部で前記第二樹脂を硬化させて保護部を形成し
    前記複数の固定電極同士の電気的接続状態を変化させる可動電極を前記収容室内に配置し、
    前記第二樹脂の射出量は、形成される前記保護部の表面が前記複数の貫通孔のそれぞれの内部に位置するように定められる、
    造方法。
  3. 前記第二樹脂は紫外線硬化性樹脂であり、紫外線を照射することにより硬化される、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記第二樹脂は、二次成型を通じて硬化される、
    請求項1に記載の製造方法。
  5. 前記第二樹脂は、硬化前において前記第一樹脂よりも高い流動性を有する樹脂である、請求項1からのいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 第一樹脂により形成されて収容室と凹部を有しているスイッチケースと、
    前記収容室内に支持されている複数の固定電極と、
    前記収容室内に配置されており、前記複数の固定電極同士の電気的接続状態を変化させる可動電極と、
    第二樹脂により形成されている保護部と、
    を備えており、
    前記凹部内における少なくとも前記複数の固定電極と対向する部分には、前記電気的接続状態の変化に関与しない複数の貫通孔が形成されており、
    前記複数の貫通孔および前記凹部は、前記保護部によって充填されている、
    スイッチ。
  7. 前記凹部は、第一凹部と第二凹部を含んでおり、
    前記複数の貫通孔は、第一貫通孔と第二貫通孔を含んでおり、
    前記第一貫通孔は、前記第一凹部内に形成されており、
    前記第二貫通孔は、前記第二凹部内に形成されており、
    前記保護部は、第一保護部と第二保護部を含んでおり、
    前記第一保護部は、前記第一貫通孔と前記第一凹部を充填しており、
    前記第二保護部は、前記第二貫通孔と前記第二凹部を充填している、
    請求項に記載のスイッチ。
  8. 第一樹脂により形成されて収容室を有しているスイッチケースと、
    前記収容室内に支持されている複数の固定電極と、
    前記収容室内に配置されており、前記複数の固定電極同士の電気的接続状態を変化させる可動電極と、
    第二樹脂により形成されている保護部と、
    を備えており、
    前記スイッチケースにおける少なくとも前記複数の固定電極と対向する部分には、前記電気的接続状態の変化に関与しない複数の貫通孔が形成されており、
    前記複数の貫通孔は、第一貫通孔と第二貫通孔を含んでおり、
    前記保護部は、第一保護部と第二保護部を含んでおり、
    前記第一保護部の表面は、前記第一貫通孔の内部に位置しており、
    前記第二保護部の表面は、前記第二貫通孔の内部に位置している
    イッチ。
  9. 前記複数の貫通孔の各々は、開口縁から遠ざかるにつれて直径が小さくなるように傾斜した内壁を有している、
    請求項からのいずれか一項に記載のスイッチ。
  10. 前記複数の貫通孔の各々は、直径が0.1mmから0.3mmの範囲である開口縁を有している、
    請求項からのいずれか一項に記載のスイッチ。
  11. 前記第二樹脂は、硬化前において前記第一樹脂よりも高い流動性を有する樹脂である、請求項から10のいずれか一項に記載のスイッチ。
  12. 前記第二樹脂は、紫外線硬化性樹脂である、
    請求項から11のいずれか一項に記載のスイッチ。
JP2014227289A 2013-12-19 2014-11-07 スイッチの製造方法、およびスイッチ Active JP6439394B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014227289A JP6439394B2 (ja) 2013-12-19 2014-11-07 スイッチの製造方法、およびスイッチ
US14/573,015 US20150179367A1 (en) 2013-12-19 2014-12-17 Switch manufacturing method and switch
CN201410799386.7A CN104733200A (zh) 2013-12-19 2014-12-19 开关的制造方法和开关

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013263085 2013-12-19
JP2013263085 2013-12-19
JP2014134205 2014-06-30
JP2014134205 2014-06-30
JP2014227289A JP6439394B2 (ja) 2013-12-19 2014-11-07 スイッチの製造方法、およびスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016027533A JP2016027533A (ja) 2016-02-18
JP6439394B2 true JP6439394B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=53400779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014227289A Active JP6439394B2 (ja) 2013-12-19 2014-11-07 スイッチの製造方法、およびスイッチ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150179367A1 (ja)
JP (1) JP6439394B2 (ja)
CN (1) CN104733200A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10418203B2 (en) * 2016-02-23 2019-09-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vented push switch
KR102171896B1 (ko) 2017-02-02 2020-10-30 알프스 알파인 가부시키가이샤 푸시 스위치
JP7111953B2 (ja) 2018-04-26 2022-08-03 ミツミ電機株式会社 スイッチ
WO2020090549A1 (ja) 2018-10-31 2020-05-07 アルプスアルパイン株式会社 スイッチ装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818223A (ja) * 1981-07-28 1983-02-02 Omron Tateisi Electronics Co 成型方法
JPH0669691B2 (ja) * 1990-11-29 1994-09-07 富士通テン株式会社 基板の封止方法
JPH08227637A (ja) * 1994-02-23 1996-09-03 Matsushita Electric Works Ltd コントロールスイッチ及びその製造方法
JP2000057885A (ja) * 1998-08-07 2000-02-25 Alps Electric Co Ltd 押釦スイッチ及びその製造方法
JP2000353759A (ja) * 1999-06-09 2000-12-19 Mtex Matsumura Co 中空プラスチックパッケージの製造方法
JP2003234040A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Alps Electric Co Ltd 押釦スイッチ
JP3711951B2 (ja) * 2002-02-28 2005-11-02 株式会社デンソー センサ構造及びセンサの製造方法
JP4097638B2 (ja) * 2004-08-18 2008-06-11 アルプス電気株式会社 押釦スイッチ
TWI270908B (en) * 2005-12-26 2007-01-11 Chen Han Prec Mould Co Ltd Waterproof button and manufacturing method thereof
JP4817180B2 (ja) * 2006-06-30 2011-11-16 株式会社吉野工業所 合成樹脂製成形品の射出成形方法
CN201004387Y (zh) * 2006-11-14 2008-01-09 佑企精密工业股份有限公司 薄形触动开关的改良
FR2943454B1 (fr) * 2009-03-23 2014-11-28 Crouzet Automatismes Commutateur electrique etanche
JP2011138694A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Polymatech Co Ltd 照光式キーシート
CN202003877U (zh) * 2010-12-07 2011-10-05 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 开关装置
JP5923687B2 (ja) * 2012-03-15 2016-05-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 プッシュスイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016027533A (ja) 2016-02-18
CN104733200A (zh) 2015-06-24
US20150179367A1 (en) 2015-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6439394B2 (ja) スイッチの製造方法、およびスイッチ
US10459317B2 (en) Structure, electronic device including the same, and method of manufacturing structure
JP4595655B2 (ja) 電子回路装置およびその製造方法
JP4049160B2 (ja) 蓋体フレーム、半導体装置、及びその製造方法
JP4733733B2 (ja) 2色成形用金型装置および2色成形品
US10225943B2 (en) Structure, electronic device including the same, and method of manufacturing structure
JP6107039B2 (ja) スイッチの製造方法
JP6193085B2 (ja) 電気機器の製造方法、および電気機器
CN106716734A (zh) 防水连接器
KR101049057B1 (ko) 평형도체용 커넥터 및 그 제조방법
JP4940017B2 (ja) 電子ユニットの製造方法
JP5212811B2 (ja) 樹脂封止電気部品及びその製造方法
JP5880881B2 (ja) 電子制御装置
JP2008277109A (ja) コネクタ装置およびその製造方法並びにそれを用いた電池パック
JP2012104416A (ja) スイッチ
JP6462529B2 (ja) パワー半導体モジュールの製造方法及びパワー半導体モジュール
KR100892305B1 (ko) 안테나 제조방법 및 이에 의해 제조된 휴대 단말기용안테나
JP4822983B2 (ja) 中継コネクタ
JP2017050089A (ja) スイッチ、およびスイッチの製造方法
JP6166654B2 (ja) 電子回路ユニットにおける外装ケースの成形方法
JP5972158B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5359344B2 (ja) インサート樹脂成形部品の製造方法とそれに用いられる樹脂成形金型および圧力センサ
JP2013149807A (ja) 温度センサおよびその製造方法
KR101412913B1 (ko) 반도체 패키지, 반도체 패키지 제조 방법 및 반도체 패키지 제조 금형
JP2018045760A (ja) 押しボタンスイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6439394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150