JP6439321B2 - 集積回路及びそのような集積回路を有するicチップ - Google Patents

集積回路及びそのような集積回路を有するicチップ Download PDF

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Description

本発明は、例えば、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)回路及びデジタル−アナログコンバータ(DAC)回路における使用のために、クロック信号の生成及び供給において用いられ得る回路に関する。
特に、本発明は、クロック生成経路において使用されるバッファ及びインダクタの設計/レイアウトに関する。当然、そのようなバッファ及びインダクタは、DAC及びADC回路における以外の他の用途で、及びクロック信号以外の他の信号(例えば、制御/データ信号)を扱うために、用いられてもよい。概して、本発明は、改善された整合が達成され得る回路及び部品に関する。本開示は然るべく考えられるべきである。
図1は、クロック信号が生成されてDAC又はADC回路20へ供給されるシステム10の概略図を提示する。リファレンスクロック信号(例えば、2GHz)が、PLL(位相ロックループ)及び/又はVCO(電圧制御型発振器)30を用いてクロック信号(例えば、16GHz)の差動対を生成するために使用される。更なるバッファ及び多相フィルタ段40が、例えば、夫々0°、90°、180°及び270°の位相を有して完全な4Φ(4相)クロック信号を等しく(理想的な場合)出力するよう続く。出力された4相クロック信号は、例えば、出力/サンプラスイッチを制御するよう(以下でより詳細に説明される。)、DAC又はADC回路20へ入力される。出力クロック信号は、図1に示されるように、4相クロック信号の夫々の位相であるクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4と呼ばれ得る。
幾つかのコンテキストを提供するよう、例えば、如何にしてクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4が用いられ得るのかに関して、図2乃至4は、図1における回路20に対応するDAC及びADC回路を提示する。
図2は、DAC回路20の部分を形成することができる差動スイッチング回路50の概略図である。
回路50は、電流源(又は、今回限りで、シンク)が接続されているコモンノードCN(又はテイルノード)を有する。4つのトランジスタSW1乃至SW4が、コモンノードCNと第1出力ノードAとの間に並列に(並列なブランチにおいて)接続されて示されている。同様に、4つのトランジスタSW5乃至SW8が、コモンノードCNと第2出力ノードBとの間に並列に接続されて示されている。それらのトランジスタSW1乃至SW8は、以降で出力スイッチと呼ばれ、図1に関して記載された出力スイッチに対応する。
出力スイッチSW1乃至SW8のゲートは、示されているようにクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4によって直接駆動されるが、バッファ又はカップリングキャパシタがゲートへのクロック経路に沿って設けられてよい(図示せず。)。データ制御型スイッチD1乃至D8は夫々、出力スイッチSW1乃至SW8との直列接続において設けられている。データ制御型スイッチD1乃至D8は、以下で図示及び記載されるように、夫々のデータ信号によって駆動される。
出力スイッチのゲートをクロック信号により直接駆動することは、良好な制御がそれらのゲートに到達する信号について得られることを条件として、有利である。
図2を見ると、夫々の出力スイッチSW1乃至SW8は、事実上、一対の直列接続されているスイッチ(この場合に、電界効果トランジスタ)の1つである。それらのスイッチは、NMOS電界効果トランジスタとして実装されてよい。
クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4は、本例において実質的に正弦波である。有効に、4つの時間インターリーブされた正弦クロック信号が供給される。
図2の回路の全体的な動作は、出力スイッチSW1乃至SW8及びデータ制御型スイッチD1乃至D8が、使用において、電流源からの電流を、データ制御型スイッチD1乃至D8へ印加されるように示されているデータ信号DATA1乃至DATA4の値(デジタル0又は1)に応じて、第1出力ノードA又は第2出力ノードBを通って導くように、駆動されるものである。
これを達成するために、出力スイッチSW1及びSW5はクロック信号CLKΦ1を供給され、SW2及びSW6はクロック信号CLKΦ2を供給され、SW3及びSW7はクロック信号CLKΦ3を供給され、SW4及びSW8はクロック信号CLKΦ4を供給される。加えて、データ制御型スイッチD1及びD5は夫々データ信号DATA1及びバーDATA1を供給され、D2及びD6は夫々DATA2及びバーDATA2を供給され、D3及びD7は夫々DATA3及びバーDATA3を供給され、D4及びD8は夫々DATA4及びバーDATA4を供給される。
4相クロック信号の効果は、出力スイッチSW1又はSW5のいずれか一方がデータ信号DATA1の値に応じて第1クロック周期又は位相(Φ1)において電流パルスを搬送する点である。同様に、データに応じて、SW2又はSW6は第2クロック周期又は位相(Φ2)において電流パルスを搬送し、SW3又はSW7は第3クロック周期又は位相(Φ3)において電流パルスを搬送し、SW4又はSW8は第4クロック周期又は位相(Φ4)において電流パルスを搬送する。図2中の出力スイッチはNMOSトランジスタであり、そのようなものとして、関連するクロック信号の+veピーク部分においてオンする。
然るに、夫々のクロック周期について、関連するデータ信号の値が1である場合は、電流ItailはノードAを通って導かれ、関連するデータ信号の値が0である場合は、電流ItailはノードBを通って導かれる。加えて、夫々の周期において、データにかかわりなく、(出力スイッチの)2つのトランジスタがオンし、2つのトランジスタがオフする。
図3に表されている16GHz、4相クロック信号の例を考えると、この動作は64Gs/sの全体的なサンプルレートの例に至ることが認識されるであろう。
出力ノードA及びBは、図2に示されているように、夫々の出力カスコードを介して出力スイッチへ接続されている。スイッチング回路の差動アナログ出力信号(入力デジタルデータに対応)は、このようにして、終端抵抗(図示せず。)によって電流信号又は電圧信号として2つの出力端子の間で測定され得る。
単一ユニットとして図2における直列接続スイッチの各対を見ると、いずれか特定の周期又は状態において、1はオフであり且つ7はオンである。各対の上側スイッチ(出力スイッチ)を見ると、いずれかの状態において、2はオンであり且つ6はオフである。各対の下側スイッチ(データ制御型スイッチ)を見ると、いずれかの状態において(理想的な場合において瞬間的であるデータ値の過渡的な変化を無視する。)、4はオンであり且つ4はオフである。
加えて、単一ユニットして各対を見ると、1つの周期から次の周期まで1はオンし且つ1はオフする。各対の上側スイッチ(出力スイッチ)を見ると、1つの周期から次の周期まで2はオンし且つ2はオフする。各対の下側スイッチ(データ制御型スイッチ)を見ると、1つの周期から次の周期まで、オフするのと同じ番号がオンするか(データが変化する場合)、あるいは、スイッチはその状態を保つ(データが同じままである場合)。
更に図2を見ると、出力スイッチSW1乃至SW8を有する回路部分は、クロック制御型回路52と呼ばれてよく、データ制御型スイッチを有する回路部分は、データ制御型回路54と呼ばれてよい。クロック制御型回路52におけるスイッチは、データ信号によってではなくクロック信号によって制御され、そのようなものとして、それらはデータ非依存であると考えられ得ることが認識されるであろう。反対に、データ制御型回路54におけるスイッチは、クロック信号によってではなくデータ信号によって制御され、そのようなものとして、それらはクロック非依存であると考えられ得る。例えば、クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4は、クロック制御型回路52へ、具体的に、出力スイッチSW1乃至SW8(電界効果トランジスタ)のゲートへ連続的に(すなわち、アクティブ動作の間)供給されてよい。
クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4の重要性を説明するよう、図4が参照され得る。
図4は、図2の差動スイッチング回路50の動作をより良く理解するために、上側のグラフにおいてクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4の波形を、及び下側のグラフにおいてIOUT及びIOUTと符号を付された出力ノードA及びBで受信される電流の部分波形を提示する。
上述されたように、クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4は、時間インターリーブされた二乗(実質的に)余弦波形であり、互いに90度位相がずれている。示されているクロック信号は正弦波であるが、厳密に完璧な正弦波である必要はない。明らかに、本実施形態において、波形の形状は、下側に向かう部分よりも一番上の部分において重要である。
余談として、図3及び図4に示されているクロック信号の数は、図2におけるノードA及びBの夫々への並列な経路の数に関係がある。図2においてノードA及びBの夫々への並列な経路は4つであるから、4つの時間インターリーブされたクロック信号が、互いに90度位相がずれて供給される。ノードA及びBの夫々へのX個の並列な経路が設けられる場合に、X個の時間インターリーブされたクロック信号が、互いに対して(360/X)度位相がずれて供給され得ることが予想される。この場合に、Xは2以上、望ましくは3以上、より望ましくは4に等しい整数である。
図4に戻り、更なる説明のために、クロック信号CLKΦ4が太線で強調表示されている。
クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4は、図2に関して既に記載されたように、出力スイッチSW1乃至SW8のゲートを制御する。然るに、出力スイッチ対(なお、対はSW1/SW5、SW2/SW6、SW3/SW7、SW4/SW8である。)は順にオン及びオフされる。それにより、出力スイッチ対のうちの一対はオフしており、順序における次の対がオンしている。更に、それにより、出力スイッチ対のうちの一対が完全にオンされる場合に、残りは実質的にオフされる。上述されたように、一対の出力スイッチがオンされる場合に当該対のどちらのスイッチが電流パルスを搬送するのかは、関連する(DATA1乃至DATA4の)データ信号に依存する。
図2の差動スイッチング回路50は、利用可能な経路間で電流Itailを導く電流モードにおいて有効に動作する。スイッチSW1乃至SW8を介してコモンノードを通る実質的に全ての電流が電流Itailに等しくなければならないので、いつでもノードA及びBを通って流れる電流の和は実質的にItailに等しくなければならない。上記のデータ制御型スイッチD1乃至D8の効果は、従って、電流Itailが、出力スイッチ対がオン及びオフされる順に夫々の出力スイッチ対から1つのデータ制御型スイッチを通るよう導かれることである。すなわち、それにより、出力スイッチ対の1つがオフしており、よって、その出力スイッチの一方がより少ないItailの部分しか搬送せず、順序における次の出力スイッチ対がオンしており、よって、その出力スイッチの一方がItailのより多くを搬送し始める。更に、それにより、出力スイッチ対の1つが完全にオンされる場合に、その出力スイッチ対の他方の出力スイッチが実質的にオフされたデータ制御型スイッチを直列接続されており且つ他の出力スイッチ対の出力スイッチが実質的にオフされるので、その出力スイッチの一方がItailの実質的に全てを搬送する。
この効果は、図4の下側のグラフにおいて示されている。クロック信号CLKΦ3、Φ4及びΦ1についての3つの出力電流しか簡単のために示されていないが、示されている波形のパターンは、データに依存するIOUT又はIOUTについての連続的なピークにより続く。本例では、データシーケンスはDATA3=0(それにより電流はノードBへ伝わる。)、DATA4=1(それにより電流はノードAへ伝わる。)、及びDATA1=0(それにより電流はノードBへ伝わる。)であると仮定される。クロック信号の上側のグラフとの比較のために、クロック信号CLKΦ4に対応する出力電流についての波形は太線で強調表示されている。
図4における下側のグラフのより良い理解を得るために、3つの点60、62及び64が波形Φ4上に示されており、対応する3つの点70、72及び74が対応する電流波形上に示されている。
点60で、波形CLKΦ4はそのピーク値、すなわち、VDDにあり、他のクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ3は実質的にそれらのピーク値を下回っている。然るに、(DATA4=1を考えると)スイッチSW4及びSW8は完全にオンしており、D4はオンし且つD8はオフし、少なくとも他の出力スイッチ(SW1乃至SW3及びSW5乃至SW7)は実質的にオフである。従って、対応する点70で、電流IOUTはItailに等しく、電流IOUTは実質的に零に等しい。
点60に先行する点62で、波形Φ4は、そのピーク値に向かって立ち上がっているが、未だそのピーク値に達していない。また、点62で、波形Φ3は、そのピーク値から立ち下がっている。重要なことは、点62で、クロック信号Φ3及びΦ4は等しい値を有する。従って、スイッチSW3及びSW4並びにSW7及びSW8は、それらのソース端子が共に結合されているので、互いと同一程度にオンする。点62で、クロック信号Φ1及びΦ2はまた互いと等しく、スイッチSW1及びSW2並びにSW5及びSW6がオフすることを確かにする程十分に低い。よって、この時点で、点72で示されるように、電流Itailの半分は(DATA4=1を考えると)スイッチSW4及びD4を通って流れ、残り半分は(DATA3=0を考えると)スイッチSW7及びD7を通って流れる。それにより、IOUT=IOUT=(Itail)/2である。
点64は、この点でオンされるのがスイッチSW4及びSW1並びにSW8及びSW8である点を除いて、点62と等価である。従って、対応する点74で、IOUT=IOUT=(Itail)/2である。
従って、夫々の電流波形についての3つの点(例えば、図4における電流波形IOUTについての点70、72及び74)は、クロック波形に対しては時間において、及び電流Itailに対しては大きさにおいて固定又は定義されることが認識されるであろう。すなわち、電流IOUTを一例として、点70で電流はItailに等しく、点72及び74で電流はItailの半分に等しい。点70、72及び74の位置は、クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4に対して固定される。同じことが、データに依存するIOUT又はIOUTについての次の電流信号パルス又は電荷パケットに当てはまる。点600、62及び64への注目は、クロック信号の上側部分が重要であること、及び下側部分はそれほど重要でないことを明示する(それにより、例えば、下側部分の正確な形状は厳密には重要でない。)。
よって、(データに依存するIOUT又はIOUTについての)波形の電流パルス列は全て同じ形状であり、その形状はクロック信号の二乗余弦形状によって定義される。
ついでに言えば、図の下側半分におけるいずれかの特定の電流パルスがIOUT又はIOUTのいずれであるかを決定するために、関連するデータ値は関連するパルスを生成するよう時間において安定しているべきであることが認識されるであろう。例えば、クロック信号CLKΦ4に対応する図4の太線の電流信号の場合に、関連するデータ信号DATA4は少なくとも、5本の垂直な破線に及ぶ時間の期間にわたって、安定しているべきである。例えば、データ信号DATA4は、クロック信号CLKΦ4の底値(負ピーク)で又は略底値で状態を変化させるよう配置されてよい。同様に、データ信号DATA1乃至DATA3の夫々は、それらの夫々のクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ3の底値で又は略底値で状態を変化させるよう配置されてよい。よって、図3において見られるような16GHzクロック信号の継続的な例において、データ信号DATA1乃至DATA4も、それらの夫々のクロック信号の底値で又は略底値で状態を変化させるよう構成される16GHz信号であってよい。
このために、留意すべき点は、クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4の正確さが図4の下側部分における電流パルスの正確さ、結果としてDAC回路全体の正確さに作用する点である。
図5は、ADC回路20の部分を形成することができるサンプリング回路80を提示する。
図5は、目下参照され得る欧州特許出願公開第2211468(A1)号明細書(特許文献1)の図10に対応する。図5において、留意すべき点は、サンプリングスイッチSW1乃至SW8が図2の出力スイッチSW1乃至SW8に対応し、クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4がまた図2乃至4のクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4に対応する点である。加えて、図3に関連して説明されたクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4の一番上の部分の相対的重要度がまた、特許文献1の図12において説明されるように、図5のサンプリング回路80に当てはまる。サンプリング回路80の詳細な理解は特許文献1において見出され得る。
先と同じく、このために、留意すべき点は、クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4の正確さが、図5のサンプリング回路80に同様に当てはまる図4の下側部分における電流パルスの正確さ、結果としてADC回路全体の正確さに作用する点である。
図1に戻って、多くのバッファ段は、(要素40として集合的に示されているが)クロック生成経路に沿って現れてよい。例となるバッファ段100は、図6において、その図の左側部分に示されている。
夫々のバッファ段100は、チャネルCH1乃至CH4ごとに1以上のバッファを有し、各チャネルは4Φクロック信号の異なる位相(Φ)を搬送する。よって、CH1は位相1のCLKΦ1を搬送し、CH2は位相2のCLKΦ2を搬送し、CH3は位相3のCLKΦ3を搬送し、CH4は位相4のCLKΦ4を搬送する。バッファ段100は、4つのバッファの2つの並列な組104に配置されているチャネルごとの2つのバッファ102を有する。そのようなバッファ及びバッファ段(並びにバッファ回路)は、1つの回路から多の回路への電気インピーダンス変換を提供する回路であると考えられてよい。
夫々の多相フィルタ段は、バッファ102の並列な組104のそのようなバッファ段100の1又はそれ以上を更に有してよい。図6の真ん中部分に提示されている多相フィルタ段110(多相フィルタ段の部分を表してよい。)は、チャネルごとの直列抵抗114と、隣接チャネルを結合するキャパシタンス116とを有するRC回路網112とともに、バッファ102の並列な組104を有する。
バッファ102に対応する典型的な既知のバッファ回路120は、図6の右側部分に提示される。バッファ回路120は、本質的に、図示されているように結合されたNMOS及びPMOS電解効果トランジスタ(FET)を有するCMOSインバータである。
図7は、複数のバッファ/多相フィルタ段が、夫々のチャネルCH1乃至CH4における4つの位相(Φ)を理想的な場合に至らせるよう直列に設けられ得ることを示す。すなわち、夫々の連続的な段において、位相角は、0°、90°、180°及び270°の理想的な場合に近づく。
欧州特許出願公開第2211468(A1)号明細書
図2及び図5に示されるDAC回路50及びADC回路80によって採用される、例えば、16GHzクロックによる極めて高速な動作で、理想的な4相クロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4を得ることは非常に困難である。例えば、16GHzでの1°のエラーは、ほんの174fs、すなわち、おおよそ200fsの遅延に相当する。クロック信号における精度は、DAC及びADC回路の性能に直接的な影響を有することが図4から思い起こされる。
図6において右側に示されている既知のバッファ回路120は、(特に、並列な組104において、複数のそのようなバッファ102を一緒に用いる場合に)十分に正確でない。特に、バッファ回路のNMOS及びPMOS電解効果トランジスタ(FET)におけるランダムなVTH(閾電圧)のばらつきは、スイッチング遅延、ひいては、バッファ102の性能のばらつきをもたらす。このVTH(閾電圧)変動は、1つのそのようなトランジスタが、(例えば、チップごとの)プロセスにわたって、及び(例えば、同じチップ内の)同じプロセス内で、他のトランジスタとは異なる閾電圧を有するという意味における変動である。
4つのチャネルにわたるバッファの並列な組104は、16GHzクロックを使用する場合に十分に正確な動作を可能にするよう、100fsよりも良く遅延整合されることが望ましい。これは有意な設計要因である。例えば、図6における既知のバッファ回路120の例を見ると、トランジスタは、そのような16GHzクロック信号を搬送するよう十分に小さい(低電力)高速トランジスタである必要があり、そのようなサイズで、閾電圧VTHのばらつき(プロセス間及び同じプロセス内の両方における)は、有意であり、バッファ間遅延において過大なばらつきを引き起こす。
本願で後に明らかになるように、更に、他の回路において使用され得るとしても、高度な整合が望まれるそのようなバッファ回路における使用に適する改善されたインダクタを提供することが望ましい。先と同じく本願で後に記載されるように、その既存のインダクタは、整合性能に悪影響を及ぼすことが知られている。
上記の問題の1又はそれ以上を解決することが望ましい。
本発明の第1の態様に従って、入力信号に応じてスイッチングするよう構成され、該スイッチングに基づき出力信号を出力するよう動作可能な少なくとも1つの信号経路スイッチを有し、夫々の前記信号経路スイッチのスイッチングは前記出力信号に作用するスイッチング配置と、電流制御配置とを有するバッファ回路機構であって、当該バッファ回路機構のスイッチング性能は、前記スイッチング配置の前記信号経路スイッチの夫々を流れるバイアス電流に依存し、前記電流制御配置は、前記スイッチング配置へ接続され、当該バッファ回路のスイッチング性能を制御するように前記信号経路スイッチの夫々(又は少なくとも1つ)を流れる前記バイアス電流を定義(又は制御)するよう構成される、バッファ回路が提供される。
前記入力信号は、デジタル信号のようなスイッチドロジック信号、又は正弦波信号のようなアナログ信号であってよい。
前記信号経路スイッチは、それらのスイッチングが前記入力信号によって(例えば、直接に)制御されるという意味で、及びそれらのスイッチングが前記出力信号の振幅に直接に作用するという意味で、前記入力信号と前記出力信号との間の経路にあってよい。例えば、当該バッファ回路機構は、前記出力信号が生成される出力部を有してよく、夫々の信号経路スイッチは、その出力部へ直接的又は間接的に接続されてよい。
当該回路機構のスイッチング性能は、夫々の前記信号経路スイッチのスイッチング遅延によって定義されてよい。本発明は、有利に、当該バッファ回路機能のスイッチング性能が他の組のバッファ回路機能の性能であってよい所与の性能と整合される(例えば、その所与の性能と類似させるか、又はそれと同じにするか、又はその近傍範囲内に至らせる)ことを可能にする。例えば、本発明は、そのようなバッファ回路機能の複数組の間の改善された整合を可能にすることができる。本発明は、そのような整合がスイッチ(例えば、電界効果トランジスタ)における閾電圧変動の現象に関わらず達成されることを可能にすることができる。
前記電流制御配置は、夫々の(又は少なくとも1つの)前記信号経路スイッチを流れるバイアス電流を個々に定義するよう構成されてよい。前記電流制御配置は、夫々の(又は少なくとも1つの)前記信号経路スイッチを流れるバイアス電流を、そのスイッチの閾電圧とリファレンス閾電圧との間の差と実質的に無関係に定義するよう構成されてよい。
前記スイッチング配置は、少なくとも2つの信号経路スイッチを有してよい。前記電流制御配置は、それらの信号経路スイッチの夫々(又は少なくとも1つ)を流れるバイアス電流を、そのスイッチの閾電圧と対応するリファレンス閾電圧との間の差と実質的に無関係に、及び/又はそれらのスイッチの閾値電圧間の差と実質的に無関係に定義するよう構成されてよい。
前記電流制御配置は、夫々の前記バイアス電流が位置すると期待される範囲が、前記電流制御配置が設けられていない場合よりも狭いように構成されてよい。すなわち、前記電流制御配置は、前記信号経路スイッチである(所与の信号経路との整合)よりも整合する(所与の電流制御配置との整合)のが本質的に容易であり得る。
例えば、前記電流制御配置は、夫々の前記バイアス電流が位置すると期待される範囲が、1<N≦20、任意に、2≦N≦5として、前記電流制御配置が設けられていない場合よりもN倍狭くなるように構成されてよい。
前記電流制御配置は、少なくとも1つの電流制御スイッチを有してよく、該スイッチは、夫々の(又は少なくとも1つの)前記信号経路スイッチを流れるバイアス電流を定義するよう構成される。
前記電流制御スイッチは、それらが前記入力信号に基づきスイッチングされないという意味で、非スイッチングスイッチであってよい。そのようなものとして、それらは、前記信号経路の外にあると考えられてよく、代わりに、前記信号経路スイッチの動作を制御する。前記電流制御スイッチは、電流源又はシンクの部分又は全てとして機能してよい。
夫々の前記電流制御スイッチのサイズは、夫々のバイアス電流が位置すると期待される範囲が、前記電流制御配置が設けられていない場合よりも狭くなるように、夫々の前記信号経路スイッチのサイズと比較して大きくてよい。スイッチが大きくなると、スイッチが小さい場合よりも(閾電圧に関して)整合するのが容易であり得る。
例えば、夫々の前記電流制御スイッチのサイズは、2≦X≦1000、望ましくは10≦X≦500、より望ましくは80≦X≦150として、夫々の前記信号経路スイッチのサイズよりもX倍大きくてよい。
夫々のスイッチは電界効果トランジスタであってよい。そのようなスイッチのサイズは、それらのゲート面積によって、あるいは、それらのチャネルの長さ及び幅の一方又は両方によって定義されてよい。
前記スイッチング配置は、少なくとも2つの信号経路スイッチを有してよく、それら2つの信号経路スイッチは、前記入力信号が受信される入力部と、前記出力信号が出力される出力部とを備えるCMOSインバータとして構成されるPMOS及びNMOS電界効果トランジスタであってよい。
1つのそのような場合に、前記電流制御配置は、電流制御スイッチであるPMOS電界効果トランジスタを有してよく、そのPMOS電界効果トランジスタは、前記インバータのPMOS電界効果トランジスタを流れるバイアス電流を定義するように、前記インバータのPMOS電界効果トランジスタと直列に接続されてよい。
他の場合に、前記電流制御配置は、電流制御スイッチであるNMOS電界効果トランジスタを有してよく、そのNMOS電界効果トランジスタは、前記インバータのNMOS電界効果トランジスタを流れるバイアス電流を定義するように、前記インバータのNMOS電界効果トランジスタと直列に接続されてよい。
いずれの場合にも、前記インバータの入力部及び出力部は、抵抗器を介して互いに結合されてよく、前記入力部は、デカップリングキャパシタを介して前記入力信号を受信するよう接続されてよく、前記電流制御配置の電界効果トランジスタと前記インバータとの間のノードは、キャパシタを介してリファレンス電圧へ結合されてよい。これは、前記電流制御配置の電界効果トランジスタが、前記インバータのPMOS及びNMOS電界効果トランジスタの両方を流れるバイアス電流を定義することを可能にすることができる。
上記のようにCMOSインバータ及びPMOS電流制御スイッチを有する他の例では、前記電流制御配置は、電流制御スイッチであるNMOS電界効果トランジスタを有してよく、前記電流制御配置のNMOS電界効果トランジスタは、前記インバータのNMOS電界効果トランジスタを流れるバイアス電流を定義するように、前記インバータのNMOS電界効果トランジスタと直列に接続されてよく、前記電流制御配置のNMOS及びPMOS電界効果トランジスタの夫々は、それ自身と前記インバータのトランジスタとの間のノードでキャパシタを介してリファレンス電圧へ結合されてよい。これは、前記電流制御配置の電界効果トランジスタが、前記インバータのPMOS及びNMOS電界効果トランジスタの両方を流れるバイアス電流を定義することを可能にすることができる。
当該バッファ回路機構は、前記インバータの入力部及び/又は出力部へ結合され、当該バッファ回路機構の周波数応答を制御するように構成されるリアクタンスを有してよい。該リアクタンスは、インダクタ及び/又はキャパシタンスを有してよく、任意に、それらのいずれか一方又は両方は、任意にインダクタ/キャパシタの中又は外でのスイッチングによって、チューニング可能である。前記インダクタは、後述される第7又は第8の態様において見られるようなインダクタ配置であってよい。
前記スイッチング配置は、トランジスタである少なくとも2つの信号経路スイッチを有してよく、前記電流制御配置は、夫々の信号経路スイッチについて、その信号経路スイッチを流れるバイアス電流を定義するよう夫々接続されている少なくとも1つの電流制御スイッチを有してよい。例えば、夫々の信号経路は、それ自体のソース又はシンクを設けられてよい。そのような場合に、前記少なくとも2つの信号経路スイッチは、同じチャネルタイプの電界効果トランジスタであってよい。
本発明の第2の態様に従って、PMOS及びNMOS電界効果トランジスタを有し、入力信号を受信し、該入力信号に応答して前記PMOS及びNMOS電界効果トランジスタのスイッチングに基づき出力信号を出力するよう動作可能なCMOSインバータと、電流制御スイッチとして動作するよう構成され、前記インバータの前記PMOS電界効果トランジスタを流れるバイアス電流を定義するように前記インバータの前記PMOS電界効果トランジスタと直列に接続されるPMOS電界効果トランジスタと、電流制御スイッチとして動作するよう構成され、前記インバータの前記NMOS電界効果トランジスタを流れるバイアス電流を定義するように前記インバータの前記NMOS電界効果トランジスタと直列に接続されるNMOS電界効果トランジスタとを有するバッファ回路機構が提供される。
電流制御スイッチとして動作するよう構成される電界効果トランジスタのサイズは、前記インバータの電界効果トランジスタのサイズと比較して大きくてよい。
上記の第1及び第2の態様のいずれにおいても、夫々の前記バイアス電流は、平均電流又は実効DC電流であってよい。
上記の第1及び第2の態様のいずれにおいても、前記入力信号は高速信号であってよく、夫々の前記電流制御スイッチは低速信号によって制御されてよい。
上記の第1及び第2の態様のいずれにおいても、前記入力信号は、前記出力信号における信号遷移を定義するように夫々の前記信号経路スイッチをスイッチングさせてよく、夫々の前記電流制御スイッチは、その電流制御スイッチをスイッチングさせるよりもむしろ、そのスイッチの性能又はゲインを調整又はバイアスする信号によって制御されてよい。
上記の第1及び第2の態様のいずれにおいても、夫々の前記電流制御スイッチは、電流源又はシンクの部分又は全てとして動作するよう非スイッチングスイッチとして構成されてよい。
上記の第1及び第2の態様のいずれのバッファ回路機構も、下記の第7又は第8の態様において見られるようなインダクタ配置を有してよい。
本発明の第3の態様に従って、上記の第1及び第2の態様のいずれか1つに従うバッファ回路機構の複数の組を有する信号分配回路機構が提供される。
本発明の第4の態様に従って、上記の第1及び第2の態様のいずれか1つに従う第1のバッファ回路機構と、上記の第1及び第2の態様のいずれか1つに従う第2のバッファ回路機構とを有する信号分配回路機構であって、前記第2のバッファ回路機構のスイッチング配置は、前記第1のバッファ回路機構のスイッチング配置と同じように構成され、前記第2のバッファ回路機構の電流制御配置は、前記第1のバッファ回路機構の電流制御配置と同じように構成され、それにより前記第2のバッファ回路機構のスイッチング性能を前記第1のバッファ回路機構のスイッチング性能と同じにさせる傾向がある信号分配回路機構が提供される。
前記第2のバッファ回路機構は、その入力信号として前記第1のバッファ回路機構の出力信号を受信するように接続されてよい。他の選択肢として、前記第1のバッファ回路機構及び前記第2のバッファ回路機構の夫々の入力信号は、多相時間インターリーブドクロック信号の異なるクロック信号相であってよい。
本発明の第5の態様に従って、上記の第1及び第2の態様のいずれか1つに従うバッファ回路機構、又は上記の第3及び第4の態様のいずれか1つに従う信号分配回路機構を有するアナログ−デジタルコンバータ回路機構又はデジタル−アナログコンバータ回路機構が提供される。
本発明の第6の態様に従って、上記の第1乃至第5の態様のいずれかに従う回路機構を有する集積回路又はICチップが提供される。
本発明の第7の態様に従って、インダクタ配置を有する集積回路であって、前記インダクタ配置は、グループにおいて隣接して位置し、2つの行及び2つの列を定義するよう配置される4つのインダクタを有し、当該集積回路は、前記配置において互いに対角に位置する前記4つのインダクタのうちの2つに第1の位相を有する電磁場を生成させるよう、且つ、前記4つのインダクタのうちの残り2つに第2の位相を有する電磁場を生成させるよう構成され、前記第1の位相及び前記第2の位相は実質的に逆位相にある、集積回路が提供される。
前記インダクタはディスクリートインダクタであってよく、すなわち、たとえそれらが互いに接続されているとしても、夫々がはっきり分かれている。前記行及び列は規則的に又は不規則に配置されてよい。例えば、行は列と直角であってよい。前記インダクタの間の間隔は規則的(例えば、規則的な格子又はアレイを定義する。)又は不規則であってよい。前記インダクタは、互いに同じ大きさ又は異なる大きさを有してよい、前記インダクタは、互いに当該集積回路の同じ1以上の層に、又は異なる層に形成されてよい。前記インダクタの巻の方向は、互いに同じ又は異なってよい。前記インダクタを構成するトラッキングの幅及び長さは、前記インダクタの全てに同じであってよく、あるいは、差が存在してよい。
前記第1の位相及び前記第2の位相は不変であってよく、あるいは、逆位相を(少なくとも大部分は又は特定の周期に)保ちながらシフトしてよい。
当該集積回路は、前記インダクタ配置がほとんど又は全く他のインダクタのような周囲回路に悪影響を有さない点で、有利であり得る。
当該集積回路は、1又はそれ以上の層、例えば、金属層を有し、前記インダクタの夫々は、1つの層のみにおいて又は複数の層にわたって形成される。前記インダクタは夫々、1又はそれ以上の巻を有し、任意にスパイラルインダクタである。前記インダクタは、互いに同じサイズ及び巻数を有してよい。
前記インダクタの巻の方向は、前記インダクタがそれらの夫々の電磁場を生成するように構成されてよい。前記インダクタは、前記インダクタがそれらの夫々の電磁場を生成するように当該集積回路の他の回路へ及び/又は互いへ接続されてよい。
前記インダクタは、例えば、他の回路部品がそれらのインダクタの間に配置されないように、直接隣接して配置されてよい。
前記インダクタの実効中心間の間隔は、1≦Z≦50、望ましくは1≦Z≦10、より望ましくは2≦Z≦5として、前記インダクタのうちの少なくとも1つの有効直径のZ倍であってよい。実効中心は、平面図において見られる場合に、1のインダクタの外周によって定義される円の中心であってよい。
前記配置は、前記4つのインダクタを含む16個のインダクタを有してよい。そのような配置において、前記16個のインダクタは、4つの行及び4つの列を定義するよう配置され、それらの夫々が前記第1の位相又は前記第2の位相を有する電磁場を生成するように構成されてよい。加えて、2つの行及び2つの列に及ぶ前記16個のインダクタのうちの4つのインダクタから成るあらゆる隣接するグループについて、対角に位置するインダクタは、互いに同じ位相を有する電磁場を生成してよい。
前記配置のグループは、4よりも多いあらゆる個数のインダクタを有してよい。
前記電磁場は、例えば、卓越中心周波数(又は特性周波数)を有する揺動又は交互場であってよい。前記電磁場は、同じ中心周波数又は特性周波数を有してよい。
前記配置のインダクタは、単一のインダクタ又は2つの別個のインダクタを形成するよう又はそのようなものとして動作するよう共に接続されてよい。すなわち、前記配置のインダクタどうしが導電的に接続されてよく、あるいは、それらの対どうしが導電的に接続されてよく、それらの対自体は導電的に互いに接続されない。前記配置のインダクタは異なる回路へ接続されてよく、それらどうしは導電的に接続されない。
当該集積回路は、第1及び第2のインダクタ配置を有してよく、前記第1のインダクタ配置の前記第1及び第2の位相は、前記第2のインダクタ配置の前記第1及び第2の位相と夫々実質的に直交する。当該集積回路は、4相クロック信号の4つ位相である4つのクロック信号を扱うよう適応されてよい。例えば、当該集積回路は、4相クロック信号の4つ位相である4つのクロック信号を受信しバッファリングするよう適応されるバッファ回路機構を有し、前記第1及び第2のインダクタ配置は、それらの電磁場が夫々の前記クロック信号から生成されるように前記バッファ回路機構へ接続される。
前記インダクタ配置の夫々は、その実効電磁場が零又は無視可能な場強さを有する関連するヌルラインを定義してよい。すなわち、そのようなラインに沿って、インダクタによって生成される電磁場の結合は零又は無視可能な場強さを有してよい。前記第1及び第2のインダクタ配置を備える上記の場合に、夫々は実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられてよい。
前記第1及び第2のインダクタ配置並びに前記バッファ回路は、第1のクロック分配ユニットを形成してよい。
そのような場合に、当該集積回路は、第2のクロック分配ユニットを有してよく、前記第1のクロック分配ユニット及び前記第2のクロック分配ユニットは、前記第1のクロック分配のバッファ回路によってバッファリングされたクロック信号が、前記第2のクロック分配ユニットのバッファ回路によって受信されるクロック信号であるように接続されてよい。
前記インダクタ配置の夫々は、その実効電磁場が零又は無視可能な場強さを有する関連するヌルラインを定義してよく、前記第1のクロック分配ユニットの第1及び第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられてよく、前記第1及び第2のクロック分配ユニットの第1のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられてよく、前記第1及び第2のクロック分配ユニットの第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられてよい。
本発明の第8の態様に従って、インダクタ配置を有する集積回路であって、前記インダクタ配置は、行及び列において隣接して位置する複数の(任意に、スパイラル)インダクタを有し、該インダクタは、第1又は第2の位相を有する電磁場を生成するように接続され、前記第1の位相及び前記第2の位相は実質的に逆位相にあり、1以上の前記行又は列における隣接するインダクタは、異なる前記位相を有する電磁場を生成する、集積回路が提供される。前記複数は4のグループであってよい。行及び列の数は等しくてよい。
本発明の上記の第7又は第8の態様に従う集積回路は、アナログ−デジタルコンバータ回路機構及び/又はデジタルーアナログコンバータ回路機構を有してよい。
本発明の上記の第7又は第8の態様に従う集積回路は、上記の第1及び第2の態様のいずれか1つに従うバッファ回路機構、又は上記の第3及び第4のいずれか1つに従う信号分配回路機構を有してよい。
本発明の第9の態様に従って、本発明の上記の第7又は第8の態様に従う集積回路を有するICチップが提供される。
本発明は、本発明の上記の態様を含む範囲において対応する方法態様に及ぶ。
本発明の実施形態によれば、スイッチの閾電圧変動にかかわらず整合可能なバッファ回路における使用に適する改善されたインダクタ配置を提供することが可能となる。
クロック信号が生成されてDAC又はADC回路へ供給されるシステムの概略図を提示する。 図1のDAC回路の部分を形成することができる差動スイッチング回路の概略図である。 16GHzの4相クロック信号の例を表すグラフである。 図2の差動スイッチング回路の動作をより良く理解するために、上側グラフにおいてクロック信号CLKΦ1乃至CLKΦ4の波形を、且つ下側グラフにおいて出力ノードA及びBで受信される電流の部分波形を提示する。 図1のADC回路の部分を形成することができるサンプリング回路の概略図である。 バッファ、バッファ段及び多相フィルタ段の例を提示する概略図である。 複数のバッファ/多相フィルタ段がクロック生成及び分配路において直列に設けられ得ることを示す概略図である。 図6のバッファ回路を提示し、その動作を理解するのに有用な概略図である。 本発明を具現するバッファ回路を提示し、その動作を理解するのに有用な概略図である。 (a)及び(b)は、互いとの及び図8Bとの比較のためにバッファ回路の夫々の組を提示する概略図である。 図8Bのバッファ回路と等価なバッファ回路を提示する概略図、及びその動作を理解するのに有用なグラフである。 本発明を具現するバッファ回路を提示する概略図、及びその動作を理解するのに有用なグラフである。 本願で開示されるバッファ段のバッファが動作バッファによって実施され得ることを明示するとともに、それらのバッファのインダクタの影響を更に検討するために提供される概略図である。 (a)及び(b)は、夫々異なるインダクタ構成を提示する概略図である。 (a)及び(b)は、夫々、図13(a)及び13(b)のインダクタ構成のヌルラインを示す概略図である。 図13(b)のインダクタ構成の4つの可能な実施を提示する概略図である。 図13(b)のインダクタ構成のインダクタの4つの可能な実施を提示する概略図である。 夫々の差動バッファが、例えば、図13(b)において見られるような2つのインダクタ構成を有するとして、如何にして差動バッファ段がクロック生成経路に沿って順に設けられ得るのかを示す概略図である。 夫々の差動バッファが、例えば、図13(b)において見られるような1つのインダクタ構成を有するとして、如何にして差動バッファ段がクロック生成経路に沿って順に設けられ得るのかを示す概略図である。
ここで、一例として、添付の図面が参照され得る。
本発明者は、如何にしてバッファ回路の制御を改善し、不整合に関連する課題を解消すべきかを検討してきた。特に、図6のバッファ回路120として実施されるバッファ102では、2つのトランジスタの閾電圧VTHが、それらを流れるバイアス/平均電流Iを左右することが認識されており、これはスイッチング遅延を左右する。
電流制御による改善された整合:
図8Aは、その上側部分において、先と同じくバッファ回路120を提示する。同じNMOS及びPMOS電界効果トランジスタ(FET)が図示されており、VTH変動の影響を受けやすいものとして示されている。すなわち、1つのそのようなバッファにおける閾電圧は、他のそのようなバッファにおける閾電圧とは異なることがある。また、動作中に2つのトランジスタを流れる電流I(ここでは、平均又はバイアス電流を実質的に表す。)が示されている。
図8Aの下側部分では、バッファの並列な組104が示されており、夫々のバッファはバッファ回路120として実施される。上記のVTH変動を考えると、4つのチャネルCH1乃至CH4にわたって閾電圧VTHは異なってよく、そのようなものとして、一定のVDDを前提として、電流Iは異なり、異なる遅延を与えうる。これはまた、バッファの並列な組104と並んで、図8Aの下側部分において示されている。
例えば、チャネルCH1乃至CH4についての夫々の閾電圧VTH1乃至VTH4は、チャネル番号に対応する添え字1乃至4を用いて、互いに異なるものであるように示されている。当然、バッファごとに2つのトランジスタが存在し、夫々のトランジスタはそれ自身の閾電圧を有するが、簡単のために、バッファ間の閾電圧において何らかの差が存在することが単に示される。VDD、I及び遅延(Delay)についての記入事項は、図8Aの上側部分における回路120を参照して(添え字が示されているか否かに関して)同様に理解されるであろう。本質的に、閾電圧VTH1乃至VTH4によって表されている閾変動を考えると、4つのバッファに関連する遅延は実質的に相違する(Delay1乃至Delay4によって示される。)。
(特定の製造制約を前提として、プロセス内及びプロセス間の両方において)チャネル間でVTHを十分に整合させることは困難/不可能であり得るが、(VTHの整合と比較して)高度に電流Iを整合させ、それにより遅延を密に整合させようと試みることが可能である。
図8Bは、この点を考慮して考案されたバッファ回路130を提示する。基本的なCMOSインバータ構造は、入力部及び出力部が抵抗又は抵抗器132により抵抗器結合されており、且つ、入力部が、ACカップリングキャパシタCACと呼ばれ得るキャパシタ又はキャパシタンス134を用いて前段からDCデカップリングされている(すなわち、前段へAC結合されている)点を除いて、図8Aの回路120と同じである。
加えて、重要なことには、PMOSトランジスタ136が、VDDとインバータのPMOSトランジスタとの間に設けられており、電流源として動作するようバイアス電圧Vbiasによって制御される。示されているデカップリングキャパシタ138によれば、局所VDDが、やはり示されているように、CMOSインバータのトランジスタのために生成される。図示されるように接続された抵抗器132及びキャパシタ134を考えると、電流源として動作するPMOSトランジスタ136は、CMOSインバータの両方のトランジスタを流れる平均又はバイアス電流を制御又は定義する。
電流源PMOSトランジスタ136は(インバータのトランジスタと比較して)相対的に大きく、よって、(VTHに関して)チャネルにわたって整合させるのがより容易である。すなわち、電流源PMOSトランジスタ136の閾電圧VTHは、インバータ部分自体のPMOS及びNMOSトランジスタよりもずっと高度に、異なるバッファ130の間で整合され得る。従って、(チャネルごとの個別のVbiasと対照的に)チャネル間の共通のVbiasを用いてさえ、高い又は十分な程度までチャネル間で電流源からのバイアス電流Ibiasを整合させることが可能である。当然、チャネルごとの個別のVbiasが供給されてよい。
図8Bの下側部分において(図8Aにおけるのと同様に)、バッファの並列な組104が示されており、夫々のバッファはバッファ回路130として実施される。4つのチャネルCH1乃至CH4にわたってインバータトランジスタにおける上記のVTH変動を伴っても、それにより、示されている閾電圧VTHは図8Aにおいて見られるように異なるが、Ibiasは(チャネル間の局所VDDにおける差の影響により)チャネル間で同じであることができ、そのようなものとして、遅延も同じであることができる。これはまた、バッファの並列な組104と並んで、図8Bの下側部分において示されている。
例えば、チャネルCH1乃至CH4についての夫々の閾電圧VTH1乃至VTH4は、図8Aと同じく、チャネル番号に対応する添え字1乃至4を用いて、互いに異なるものであるように示されている。VDD、I及び遅延(Delay)についての記入事項は、図8Bの上側部分における回路130を参照して同様に理解されるであろう。本質的に、閾電圧VTH1乃至VTH4によって表されている閾電圧変動を伴っても、4つのバッファに関連する電流(Ibias)及び遅延(Delay)は実質的に整合し、すなわち、おおよそ同じである(全てのチャネルについて同じである記入事項Ibias及びDelayによって示されている。)。
この技術は、チャネルにわたるバッファ間の整合を大いに改善すると認められている。実際に、バッファ回路130の性能は、比較的小さい(すなわち、極小の)インバータトランジスタにおける閾電圧変動とはほとんど無関係である。
例えば、図8Bにおいても受けられているPMOS電流源(電流制御素子、電流制御スイッチ)は、CMOSインバータの両方のトランジスタ(信号経路スイッチ)の平均又はバイアス電流を個々に定義する。CMOSインバータの両方のトランジスタの平均又はバイアス電流は、(a)それらのトランジスタの閾電圧、(b)それらの閾電圧間の差、及び/又は(c)それらの閾電圧及び対応するリファレンス電圧(例えば、期待される理想的な/目標となる閾電圧)との間の差とは実質的に無関係に定義される。
図9(a)及び9(b)は、回路130におけるインバータ回路が必須でないことを示すよう、バッファ回路の夫々の組を提示する。すなわち、インバータ配置は、入力信号に応じてスイッチングするよう構成される少なくとも1つの信号経路スイッチを有するスイッチング配置であって、バッファ回路のスイッチング性能が当該スイッチング配置の夫々の信号経路スイッチを流れるバイアス電流に依存するスイッチング配置の一例と考えられてよい。同様に、電流源136は、スイッチング配置へ接続され、バッファ回路のスイッチング性能を制御するように夫々の信号経路スイッチを流れるバイアス電流を制御するよう構成される電流制御配置の一例と考えられてよい。
図9(a)のバッファ回路は、比較例として与えられており、トランジスタM1及びM2(ここではNMOSトランジスタとして実施される。)を有し、それらのトランジスタの夫々は供給電圧VDDへ抵抗を介して接続され、それらのトランジスタは共にコモン電流源を介して接地GNDへ接続されている。M1及びM2は、図示されるように、相補入力信号IN及びバーINを受信して、相補出力信号OUT及びバーOUTを出力するよう接続されている。そのような回路は、CML(Common−Mode Logic)バッファと呼ばれ得る。
スイッチング遅延は、トランジスタM1及びM2の閾電圧VTHによって影響を及ぼされる。M1とM2との間の如何なる閾電圧差も、遅延が入力信号INの立ち上がり及び立ち下がりについて相違することを意味する。例えば、そのような閾電圧不整合が存在する場合に、電流源からの電流Iは、2つのトランジスタM1及びM2の間で概して等しく分かれない。
高速なスイッチのために、例えば、高速なクロック信号を搬送するよう、トランジスタM1及びM2のサイズを小さくすることが望ましい。しかしながら、上記のように、これは、2つのトランジスタ間の閾電圧不整合の可能性及び量を増大させ得る。
図9(b)のバッファ回路は、夫々のトランジスタがそれ自身の電流源を設けられており、それによりトランジスタM1は電流源Iを有し、トランジスタM2は電流Iを有する点を除いて、図9(a)におけるバッファ回路と同様である。更に、トランジスタは、この場合に、キャパシタンスを介して互いからデカップリングされており、更なるキャパシタンスは、図示されるように、トランジスタと電流源との間のノードを接地GNDへ結合する。それらの電流源の値は、例えば、I=I=I/2と設定され得る。
図9(b)において、図9(a)と対照的に、2つのトランジスタM1及びM2はそれら自身の電流源を設けられており、それにより、それらを流れる(バイアス)電流は、電流源I及びIを整合させることによって設定され得る。電流源は、M1及びM2(これは、高速動作のために小さく、よって、大きな閾電圧不整合を有し得る。)のサイズに対して大きなゲートを有するトランジスタとして実施されてよい。そのようなものとして、電流源は、相対的にうまく整合され得、図9(b)を本発明の一般原理に即して遅延整合されたバッファ回路とする。本質的に、M1とM2との間の閾電圧変動を伴っても、バイアス電流及び遅延は実質的に整合され、すなわち、おおよそ同じである。この原理によれば、良好な整合は、図9(b)の回路の複数組の間で達成可能であり、一方、これは、図9(a)の回路に関しては達成され得ない。
図10は、電流源136に対応する電流源142がCMOSインバータのトランジスタの下に設けられている“逆さま”形態ではあるが、図8Bに表されている回路130と等価なバッファ回路140を提示する。また、デカップリングキャパシタ138が示されており、上限リファレンス電圧(ドライバ又は増幅器144から供給される。)と、CMOSインバータトランジスタと電流源142との間のノードとの間を繋ぐ。
図10における2つのグラフは、バッファ回路140の性能(ACゲイン)が如何にしてACカップリングキャパシタCAC134(それは、例えば、トラッキング及びCMOSトランジスタゲートに関連するものを含む関連の寄生キャパシタンスを有する点を念頭に置く。)に関係するのかを示す。
上側のグラフでは、周波数に対するバッファACゲインが、簡単のために“大きい(big)”、“最適(optimal)”及び“小さい(small)”と互いに対して呼ばれるCACの異なるサイズについて示されている。明らかなように、周波数応答は、次善のノイズ性能(又は“ノイズピーキング”)を与えるおおよそ16GHzの例となるクロック周波数と対照的に、おおよそ5GHzを頂点とすると認められる。
下側のグラフは、16GHzの例となるクロック周波数でCACを変化させる効果の全体像を与え、そのようなものとして、16GHz点での上側のグラフのスナップショットを表す。示されているように、回路は、CACと共に変化するACカップリング損失に苦しむ。すなわち、ゲインがCACの値と無関係である理想的な場合(“希望”)は、ゲインが“最適”なCACで頂点に達する“実際”の場合とは異なる。
実際にはACカップリング損失を補償するよう電力を上げる必要があるので、連鎖反応として高電力密度が生じ、潜在的に回路実施における“ホットスポット”が現れ得る。
図11は、図10に関連して先に特定された課題に対処するよう意図される改良されたバッファ回路150を提示する。バッファ回路140と比較して、バッファ回路150では、ACカップリングキャパシタ134及び入出力間結合抵抗器132が削除され、電流源152及び154が夫々、図示されるようにデカップリングキャパシタ156及び158と共にNMOS及びPMOSトランジスタのために設けられている。
そのようなものとして、電流源152及び154の別々のnバイアス及びpバイアス制御は、夫々、VTHN(インバータのNMOSトランジスタのついての閾電圧)及びVTHP(インバータのPMOSトランジスタについての閾電圧)におけるばらつきを相殺するよう適用されてよく、図示されるように局所VDD及び局所VSSを生成する。電流源152及び154は、図8Bの電流源136に即して電界効果トランジスタ(それらは、整合のために、インバータのトランジスタに対して大きい。)を用いて実施されてよく、nバイアス及びpバイアス制御は、よって、それらの電界効果トランジスタのためのゲート電圧と理解されてよく、一方(nバイアス)は、インバータのNMOSトランジスタのための電流源に関連し、他方(pバイアス)は、インバータのPMOSトランジスタのための電流源に関連する。
図11では、二組のバッファ回路150が次々に図示されているが、簡単のために左側のバッファのみが完全に符号を付されている。よって、最初のバッファ150の出力は、図6のバッファ段100に即して、次のバッファ150の入力になる。
インダクタL162及び可変キャパシタCTUNE164は、バッファ150の間に設けられており、LCTUNEは、図11に示される規制キャパシタンスCINおよびCOUTを考慮しながら、バッファゲインが例となる16GHzのクロック周波数で頂点に達するようにCTUNEによってチューニングされてよい。それらのキャパシタンスCIN及びCOUTは、寄生性であり、すなわち、バッファ150のディスクリート回路素子に付随し、ディスクリート部品自体ではない。
図11の下部分では、周波数に対するバッファACゲインが、LCTUNEがCTUNEを用いて回路150においてチューニングされ、それにより16GHzの例となるクロック周波数でバッファゲインが頂点に達することを明示するように、図10のバッファ回路140について、及び図11のバッファ回路150について示されている。
回路150では、バッファ間にACカップリングがもはやないので、AC損失は存在しない。CTUNEはAC損失に影響を及ぼさず、それは単に中心周波数を調整する。
ついでに言えば、図11において、インダクタ162及びキャパシタ164のうちの1つのみが調整可能であるように示されている。当然に、それらのいずれか一方又は両方が調整可能であってよい。例えば、インダクタ及び/又はキャパシタは、LCTUNEの値を調整するようスイッチイン又はアウトされてよい。キャパシタCTUNE164は、例えば、バリキャップ若しくはスイッチドキャパシタ、又はそれらの組み合わせとして実施されてよい。インダクタ162は、スイッチドインダクタとして実施されてよい。
上述されたように、電流源152及び154を形成するトランジスタは、(CMOSインバータのトランジスタに対して)大きく、よってうまく整合され得る。nバイアス及びpバイアス制御は、然るべく4つのチャネルCH1乃至CH4にわたって共通であってよく、チャネル間で電流及び遅延を整合させる。nバイアス及びpバイアス制御は、他の実施形態では、別々に提供されてよい。
電流源152及び154は、バッファインバータのための局所VDD及び局所VSSを生成するので、それらは、有効にクロック信号の振幅を制御する。よって、振幅レベル制御(ALC)は、クロック信号の振幅を検知して、nバイアス及びpバイアスを然るべく制御することによって、実施されてよい。これは、チャネルごとに、又は全ての4つのチャネルについて並行して行われてよい。チャネルごとに又は全てのチャネルについて共通してそのようなALCを実行すべきかどうかに関する選択は、バイアス電流を設定する回路の精度/整合と比較して、クロック信号の振幅(Vpp)を測定する回路の精度/整合に依存する。測定回路が2つの中でもより正確である場合に、個別的な(すなわち、チャネルごとの)ゲイン/バイアス調整を有する方が良い。しかし、測定回路の不整合が、バイアス電流を設定する回路の不整合よりも大きい場合は、全てのバイアス電流をまとめて(すなわち、チャネルにわたって共通に)制御する方が良い。
回路速度がIbiasによって定義されることから、遅延は、電流を整合させることによってバッファ間で整合され得ることが上述された。このようにして、たとえCMOSインバータにおける高速な小ゲートは有意なVTH不整合を有し得る(σVTHは、例えば、そのような高速トランジスタに関して約50mVであってよい。)としても、バッファ間の良好な整合が達成される。電流源トランジスタは、より大きい面積を有し、よって、整合は、高速トランジスタに関してよりもずっと良く、チャネルにわたって共通のVbiasの導入を可能にする。
本発明は、バッファ間で<100fs整合(16GHzでの1°=174fs)を提供したいという要望に然るべく対処する。夫々のチャネルは、4つの並列なチャネルと直列に、例えば、10個のバッファ段を有してよいので、例えば、図1の要素40内では、クロック生成経路の全体において40個のバッファが存在し得る。
ついでに言えば、MOSトランジスタの電流整合は、ゲート面積のみならず、ドレイン飽和電圧VDSAT(VGS−VTHにおおよそ等しいか、又はそれに関連し、なお、VGSはゲート−ソース間電圧であり、VTHは閾電圧である。)にも依存する。ドレイン飽和電圧VDSATは、ドレイン電流が飽和する電圧であり、夫々のゲート電圧について、異なるドレイン飽和電圧VDSATが存在する。背景として、VDS(ドレイン−ソース間電圧)<<VDSAでのIV曲線の部分は線形領域であり、VDS>VDSATでの部分は飽和領域である。VDS及びVDSATは、トランジスタ素子における電圧降下と等価であると考えられ得る。2つのそのようなトランジスタの間の電流不整合は、VDSATで除されたVTHの差に比例する。
TH不整合はゲート面積と反比例するので、広いゲート面積は良好なVTH整合を可能にし、高いVDSATは良好な電流整合を可能にする。なお、高いVDSAT(良好な電流整合を与える。)はまた、トランジスタのゲインが低く且つスイッチング速度が遅いことを意味し、広いゲート面積は、同じく低速なスイッチを意味する高いキャパシタンスを意味する。
次の式を考えることが有用であり得る:
・VTH不整合=K/sqrt(面積):K=“Pelgrom係数”,例えば、K=−5mV→エラーは1μmについて5mV,100μmについて0.5mV
・VDSATはsqrt(L/W)に比例−従って、Lを10倍大きくすること(Wは一定のまま)→VDSATを約3.2(10の平方根)倍大きくすること
この点を考慮して、次の例を考える:
高速にスイッチングするよう、スイッチングトランジスタ(例えば、上記のCMOSインバータのトランジスタ)は小さく(例えば、W=3μm、L=0.03μm、ゲート面積=0.1μm)且つ低いVDSAT(例えば、W/L=100,L/W=0.01について100mV)を有さなければならない。K=5mV及び0.1μmの面積によれば、VTHのエラーは16mVであり、100mVのVDSATによれば、これは16%の電流エラーを与える。
電流源トランジスタは、それらが高速信号経路にない(すなわち、それらがクロック又はデータ信号のような高速入力信号によってスイッチングされない。)ので、対照的に、スイッチングトランジスタよりもずっと大きく且つより高いVDSATを有することができる。例えば、図8B及び図10の回路を参照されたい。このように、この例では、電流源トランジスタは比較的大きく(例えば、W=10μm、L=1μm、ゲート面積=10μm)且つ比較的高いVDSAT(例えば、W/L=10,L/W=0.1について320mV)を有してよい。K=5mV及び10μmの面積によれば、VTHのエラーは1.6mVであり(スイッチングトランジスタよりも10倍低い。)、320mVのVDSATによれば、これは0.5%の電流エラーを与える(スイッチングトランジスタよりも32倍低い。)。
よって、この例では、より大きい電流源トランジスタの間の整合は、より小さいスイッチングトランジスタの間の整合よりもはるかに良い。この例では、電流源トランジスタのゲート面積ACSは、スイッチングトランジスタのゲート面積ASWよりも100倍広い。実際に、ACSは、ASWよりも10乃至1000倍広くてよい。更に、この例では、電流源トランジスタのチャネル長LCSは、スイッチングトランジスタのチャネル長LSWよりも約33倍長い。実際に、LCSは、LSWよりも10乃至100倍長くてよい。更に、この例では、電流源トランジスタのチャネル幅WCSは、スイッチングトランジスタのチャネル幅WSWよりも3.3倍広い。実際に、WCSは、WSWよりも1乃至10倍広くてよい。トランジスタの面積(すなわち、W×L)はVTH整合に影響を及ぼし(面積が広いほど良い。)、L/WはVDSATに影響を及ぼし(高いほど良い。)、故に、(適当な正弦範囲内でVDSATを保ちながら)可能な限りLを大きくすることは、これが両方の点で利点を提供することから、概してなおさら有効である。例えば、Wのみを大きくすることは、概して、VTH不整合及びVDSATの両方が一緒に小さくなるので、ほとんど又は全く電流整合に影響を有さない。
インダクタ設計による整合の改善:
ここで、本願で記載される回路における使用に適したインダクタの実装(例えば、チップ上のレイアウト)について検討する。
本願で記載されるDAC及びADC回路、特に、DAC及びADC回路と共に使用されるクロック生成経路及びバッファ(バッファ回路)の特徴は、多数のインダクタが小さい空間において(すなわち、チップ上で)実装される必要性である。これをより良く理解するよう、例えば、例となるバッファ150を示す図11並びに図1,6及び7が再び参照される。
例えば、図6及び7に関して、多くのバッファ段がクロック生成及び分配経路に沿って現れ得ることは明らかである。加えて、夫々のバッファ段100は、チャネルごとに1以上のバッファを有する。夫々の多相フィルタ段110も、バッファ及びそのようなバッファ段100の1以上の組104を有してよい。図7は、複数のバッファ/多相フィルタ段が、夫々のチャネルにおける4つの位相を理想的な場合に至らせるよう一連として設けられ得ることを示す。
図11に関して、1つのバッファ150の出力部及び/又は次のバッファ150の入力部でのインダクタ162の存在に注目されたい。そのようなインダクタは、接地(GND)、又はVDDのようなリファレンス電圧へ接続され得る。それらはまた、バッファ150が差動バッファとして実施される場合に、相対するチャネル(CH1及びCH3、又はCH2及びCH4)の間に接続されてよい。
よって、図6及び7を見ながら、図11を考慮すると、多数のインダクタ(例えば、32又は48)がクロック分配経路において設けられる必要があり得る。加えて、そのようなインダクタは、別個のチャネルCH1乃至CH4について設けられて、Φ1乃至Φ4の異なる位相へ接続され得る。インダクタ間の磁気結合は、全く好ましくないクロック分配回路内の位相エラーを生じさせる。図6及び7の議論から、チャネル間の100fsよりも良い整合の要求を思い起こされたい。
図12は、バッファ段のバッファが動作バッファによって実施され得ることを明示するとともに、インダクタの重要性を更に検討するために提供される概略図である。バッファが差動バッファにより実施された場合に、クロック位相Φ1(0°)及びΦ3(180°)が一方のバッファによって扱われ、Φ2(90°)及びΦ4(270°)が他方のバッファによって扱われるとして、夫々の差動バッファにおけるインダクタ間の相互作用は許容可能であり得る(それらは互いに位相がずれているため。)ことが理解される。しかし、2つの差動バッファの間の相互作用は、問題があると思われ、チャネル間で位相エラー(すなわち、整合エラー)を生じさせることがある。
更なる懸案事項は、図1の回路例における経路/チャネルどうしが(例えば、図6において見られるような多相フィルタ段110のRC回路網112におけるキャパシタ116を介して)接続されなければならないことである。よって、例えば、潜在的な磁気結合及び位相エラーを扱うようインダクタを(距離による分離によって)互いから遠ざける選択肢は、本願で開示されるバッファ(ひいてはインダクタ)が図1において見られるようなクロック生成及び分配経路において用いられる実際の実施形態では利用可能でない。現実に、必要とされる非常に多数のインダクタはまた、実行する上でそれらが互いの近くに実装されることを要する。
これは、如何にしてチャネル間の位相エラーを更に低減すべきかという問題と共に、インダクタの重要性及びそのような位相エラーに対するそれらの潜在的な寄与の上記の検討に基づき、如何にして近接近して複数の位相(すなわち、Φ1乃至Φ4)にわたってそのような多数のインダクタを扱うべきかという問題を課す。
ここで、2つの異なるインダクタ構成を図式的に表す図13を参照する。
図13(a)において、インダクタ実施202が提供され、該実施において、インダクタは、逆の位相を有するインダクタ204及び206の対として実施される。
十分な量のノイズ(位相エラー)低減は、インダクタを、単一のインダクタとしてよりむしろ、逆の位相を有する対として実施することによって、達成され得る。
インダクタ204及び206は円として示されており、2つの相対する位相は夫々“+”(プラス)及び“−”(マイナス)によって示され、プラス及びマイナスは、インダクタを通る電流によって生成される磁場の符号(DC電流)又は位相(AC電流)を指す。位相は、インダクタの巻の方向と、電流がインダクタを通って流れる方法との組み合わせによって達成され得ることが認識されるであろう。また、“プラス”及び“マイナス”は、互いに相対的である、すなわち、互いに逆位相にある又は位相が180°ずれていることが理解されるであろう。
また、図13(a)には、図の下部分において、204及び206に類似するインダクタの第2の対が示されている。その場合に、2つの対の間の相互作用の説明を助けるよう、対の間に矢印が与えられている。
例えば、図13(a)において矢印により示されるように、下側のプラスのインダクタと(対の)上側のプラスのインダクタとの間の如何なる相互作用も、下側のプラスのインダクタと(対の)上側のマイナスのインダクタとの間の相互作用によって大いに補償される。関連する矢印によって示されるように、下側のマイナスのインダクタとインダクタの対との間の相互作用を見ると、同様のことが言える。
図13(b)では、インダクタ実施212が本発明に従って提供され、当該実施において、インダクタは4つのインダクタ214、216、218及び220のグループとして実施され、そのうちの2つは残り2つとは逆の位相を有し、互いに対角にあるインダクタどうしは同じ位相を有する。
(実施202によるよりも)はるかに良いノイズ(位相エラー)低減が、互いに対角にあるインダクタどうしが同じ位相を有するように4つの隣接したグループにおいて逆の位相を有するインダクタを配置することで、達成される。これは、“クロス・クワッド(cross-quad)”グループと呼ばれてよく、そのようなグループは、実施212によって示されている。
先と同じく、図13(b)には、図の下部分において、204及び206に類似するインダクタの更なる対が示されている。その場合に、その対と“クロス・クワッド”グループとの間には、それらの間の相互作用の説明を助けるよう、矢印が与えられている。
例えば、図13(b)において矢印により示されるように、下側のプラスのインダクタは、クロス・クワッドグループの4つのインダクタの夫々と相互作用する。そのようなものとして、個々の相互作用(矢印)の組み合わせが有意な相殺をもたらすので、下側のプラスのインダクタに対するクロス・クワッドグループ212の影響は、実際上存在しないか、あるいは、少なくとも極めて小さい。下側のマイナスのインダクタに対するクロス・クワッドグループ212の影響を見ると、同様のことが言える。
クロス・クワッドグループの4つのインダクタは、2次元(2D)表面(半導体チップ)上で2×2配置において、例えば、2行2列で、配置されると考えられてよい。この配置は、2D配置であると、すなわち、表面上、又は、実際には、半導体チップ上にあると考えられてよい(なお、下記のように、これは、チップの1よりも多い層を取り上げる実施を含んでよい。)。インダクタの配置は、規則的に配置されている点(各点はインダクタである。)の格子の外観を有する。そのような格子は、“正方形”又は“長方形”セルに基づくと考えられてよい。配置は、1以上の行及び列を定義するインダクタのマトリクス又は長方形/正方形アレイであると考えられてよい。
図13では円として表されているが、インダクタは、半導体チップの金属層において(すなわち、金属トラッキングを有して)実施されるコイルとして実際上は実施されてよく、コイルは平面であってよく、スパイラル形を有してよい。そのようなスパイラルは、それらがチップの1よりも多い層にわたって実施され得る点で、“大体において”平面であると考えられてよい。例えば、スパイラルは、異なる層が互いに重ね合わされるように半導体チップが平面図において(すなわち、その一番上の面から層を下って)見られる場合に、平面スパイラルの外観を有してよい。当然、異なるそのような層を占有するコイルの部分は、チップが平面ビューにおいて見られる場合に、(例えば、ヘリカルコイルにおいて見られるように)重なり合ってよい。そのようなコイルは1以上の巻を有してよい。
図14(a)及び14(b)は、対202と比較してクロス・クワッドグループ212のり点を更に示すよう、先と同じく対202及びクロス・クワッドグループ212を提示する。
図14(a)に示されるように、対202(電磁波送信器又は受信器と見なされる場合)は、2つのインダクタの間に垂直に走るヌルを有する。しかし、クロス・クワッドグループ212は2つのヌルを有し、一方はグループ212の真ん中を垂直に走り、他方はグループ212の真ん中を水平に走る。このように、クロス・クワッドグループ212は、他のインダクタが配置され得る更なる潜在的な位置(すなわち、ヌル沿い)を、それらの間の相互作用の低減のために提供する。
図13(b)及び14(b)を考えると、クロス・クワッドグループの配置は、それが如何なる隣接インダクタに対しても、その隣接インダクタによって搬送される位相にかかわらず、ほんの小さな(すなわち、無視可能な)相互作用しか有さないようなものである。これは、インダクタのクワッドグループの間の適度な、すなわち、近い間隔でさえ当てはまる。実際に、グループは、ほとんど又は全くその周囲に対して影響を有さない。
よって、たとえ図13(b)における下側のインダクタの位相がクロス・クワッドグループの位相と同じであるとしても、グループはやはり、他の位相を有するインダクタとの小さな相互作用しか有さない。例えば、クロス・クワッドグループが位相Φ(0°)及びΦ3(180°)を搬送すべきであった場合に、グループは、位相Φ2(90°)又はΦ4(270°)を搬送する隣接インダクタとのほんの小さい相互作用しか、又は位相Φ2(90°)及びΦ4(270°)を搬送する隣接クロス・クワッドグループとのほんの小さい相互作用しか有さない。
インダクタ又はインダクタのグループを、例えば、それらのヌルが整列するように、図14において見られるようにヌルに沿って互いに対して位置付けることによって、それらがヌルを整列させることなしに位置付けられるべきであった場合よりもよい分離が達成される。
ついでに言えば、上記の議論は、電磁気(すなわち、磁気)結合に着目する。容量結合(電場)は、1/Dの関係を有して距離Dと共に小さくなり、回路間に導電性金属シールドを加えることによって大いに更に低減され、又はほとんど除かれ得る。他方で、磁気結合(磁場)は、1/[logD]の関係(以下参照)を有して距離Dと共により緩やかに小さくなり、シールドは、オンチップの金属(例えば、アルミニウム、銅)が低い透磁率を有するのでそれほど有効でない。よって、典型的な距離だけ相隔てられている回路について、磁気結合は、一般的に、容量結合よりもずっと大きい問題である。特に、これは、磁気結合がシールドするのがより困難であり且つ距離と共によりゆっくりと減少するためである。
図15は、図13(b)のクロス・クワッドグループの4つの可能な構成を提示し、クロス・クワッドグループにおいて重要なことが、グループのインダクタが2つの正反対の位相を搬送すること(すなわち、逆位相にあること)と、同じ位相が互いに対角にあることとであることを示すために提供される。グループのインダクタ間の如何なる特定の接続よりもむしろ、所望の効果を提供するのはこれである。すなわち、接続は、同じ位相が互いに対角にあるよう配置するために印加されるであろう信号を考慮して、インダクタ間で行われる。夫々のインダクタにおけるコイル巻線の方向は時計回り又は反時計回りのいずれであることもでき、異なる方法でクロック生成回路の異なる位相へ4つのインダクタを接続することが可能であることが認識されるであろう。そのようなものとして、図15(a)乃至15(d)は、多くの異なるトポロジが利用可能であることを簡単に示し、単に利用可能な配置を示すと見なされるべきでない。
図16は、平面スパイラルとして実施されるクロス・クワッドグループのインダクタの4つの可能な構成を提供する。上記のように、夫々のインダクタにおけるコイル巻線の方向は時計回り又は反時計回りのいずれであることもでき、インダクタを異なる方法でクロック生成回路の異なる位相へ接続することが可能である。そのようなものとして、図16(a)乃至16(d)は、インダクタのプラス位相及びマイナス位相が単一の入力クロック位相(例えば、Φ)を用いて如何にして生成され得るのかを簡単に示す。反対のクロック位相(例えば、Φ3)が代わりに入力されるべきであった場合に、当然、プラス位相及びマイナス位相は図16において反対にされる。当然、プラス及びマイナスは、夫々のインダクタにおける磁場が入力される正弦波クロック信号により時間とともに交番するので、上述されたように互いに対する位相である。
ついでに言えば、図13(b)において見られるようなインダクタのクロス・クワッドグループは、図13(a)において見られるような対を単に設けることに対して有意な改善を提供するが、利用可能な利点のうちの大部分がクロス・クワッドグループにより達成されており、より多くのインダクタを備えるグループを用いることは実際上それほど望ましくないことも考えられる。
例えば、磁気結合は、Dが距離であるとして、次のように考えられ得る:
単一: 1/log(D)
対: 1/log(D).D
クロス・クワッド: 1/log(D).D
次に大きいグループ:1/log(D).D
すなわち、回路全体のサイズは、インダクタが2つに分けられるたびに大きくなる必要があるので(Lがインダクタンスであり、Nが巻数であるとして、L∝N)、クロス・クワッドグループよりも大きいインダクタのグループを提供することは、実際には価値がないと考えられる。
ついでに言えば、4を越えて同様の効果を有するグループを形成し得るインダクタの次の個数は、現実的に16である。説明として、個数は、許容可能な相殺を与えるようまさにプラス及びマイナスのためでなければならない。夫々の個々のインダクタ(又はアレイ全体)が長方形である場合に、次のサイズアップは6又は8であるが、分離(において実質増進上記の1/log(D).D)を得るよう、16個から成るグループが次なるステップアップである。なお、4個から成るグループ(クロス・クワッドグループ)は好適な実施形態である。当然、本発明を用いるクロス・クワッドグループは、インダクタのより大きいグループ(例えば、16個から成るグループ)の部分を形成してよく、それにより、そのようなより大きいグループが本発明を具現する。
図17は、夫々の差動バッファが、例えば、インダクタの2つのクロス・クワッドグループを有するとして、如何にして差動バッファ段DBがクロック生成経路に沿って順に設けられ得るのかを図式的に示す。
図17において、夫々のクロス・クワッドグループは、図13(b)と同じように4つの円のグループによって表されており、そのようなものとして、夫々の差動バッファ段DBは、その下にある1つのクロス・クワッドグループと、その上にあるもう1つのクロス・クワッドグループとを有するよう示されている。ここではバッファが差動バッファであることを考えると、上側のバッファ段は(正反対の)位相Φ1及びΦ3を扱うよう示されており、下側のバッファ段は(正反対の)位相Φ2及びΦ4を扱うよう示されている。
図18は同じく、如何にして差動バッファ段がクロック生成経路に沿って順に設けられ得るのかを図式的に示すが、夫々の差動バッファは、例えば、インダクタの1つのクロス・クワッドグループを有する。例えば、図17において見られるようにレイアウトされた回路は、上述されたようなPPFにおける位相間を接続する必要性を考えると(例えば、図16における回路網112を参照。)、実施するのが困難であり得る。図18では、夫々の段における2つの差動バッファは隣接して位置付けられており、クロス・クワッドグループは、差動バッファの対の外側方向に配置されている。例えば、位相Φ1及びΦ3を搬送するクロス・クワッドグループは上に示されており、次に、Φ1/Φ3差動バッファが、次に、Φ2/Φ4差動バッファが、次に、位相Φ2及びΦ4を搬送するクロス・クワッドグループが下に示されている。その場合に、PPF接続は中央の差動バッファ間で行われ得る。
図17及び図18の両方において、クロス・クワッドグループがそれらのヌルラインを整列されて配置されることを明示するよう、ヌルラインが図14(b)に即して破線で提示されている。
48個のインダクタ(図1の回路において必要とされ得る。)が夫々クロス・クワッドグループに分けられた場合に、ほぼ200個のインダクタ(192個)が必要とされることが認識されるであろう。これが実際にチップで占める面積は、現在のICプロセスでは約1mmであり、例えば、図2及び図5に即してDAC及び/又はADC回路を実施する場合に、回路全体の大きな部分に相当する。実際に、インダクタ面積は、一緒に加えられる他の回路(バッファ、抵抗器、キャパシタ)の面積よりも大きいことがある。しかし、従来のインダクタと比較して本発明によって提供される節約は、非常に有意であり得る。例えば、従来のインダクタがそれらのインダクタ間の結合を低減するために2倍/3倍/4倍の間隔を必要とする場合に、従来のインダクタによる回路面積は4倍/9倍/16倍まで大きくなり得る。
本開示は、組み合わせて本発明に従うバッファ回路及び本発明に従うインダクタ配置にまで及ぶ。例えば、回路150におけるインダクタ162は、上記のインダクタのクロス・クワッドグループ(又はその部分)として実施されてよい。
本発明の回路は、アナログ−デジタルコンバータ回路の部分を形成してよい。本発明の回路は、例えば、ICチップ上で、集積回路として実施されてよい。本発明は、上記の集積回路及びICチップ、そのようなICチップを有する回路基板、並びにそのような回路基板を有する通信ネットワーク(例えば、インターネット光ファイバネットワーク及び無線ネットワーク)及びそのようなネットワークのネットワーク設備にまで及ぶ。
本発明は、添付の特許請求の範囲の適用範囲内で、多くの他の異なる形態において具現されてよい。
上記の実施形態に加えて、以下の付記を開示する。
(付記1)
インダクタ配置を有する集積回路であって、
前記インダクタ配置は、
グループにおいて隣接して位置し、2つの行及び2つの列を定義するよう配置される4つのインダクタを有し、
当該集積回路は、前記配置において互いに対角に位置する前記4つのインダクタのうちの2つに第1の位相を有する電磁場を生成させるよう、且つ、前記4つのインダクタのうちの残り2つに第2の位相を有する電磁場を生成させるよう構成され、前記第1の位相及び前記第2の位相は実質的に逆位相にある、
集積回路。
(付記2)
1又はそれ以上の層を有し、前記インダクタの夫々は、1つの層のみにおいて又は複数の層にわたって形成される、
付記1に記載の集積回路。
(付記3)
前記インダクタは夫々、1又はそれ以上の巻を有し、任意にスパイラルインダクタであり、且つ/あるいは
前記インダクタは、互いに同じサイズ及び巻数を有する、
付記1又は2に記載の集積回路。
(付記4)
前記インダクタの巻の方向は、前記インダクタがそれらの夫々の電磁場を生成するように構成され、且つ/あるいは
前記インダクタは、前記インダクタがそれらの夫々の電磁場を生成するように当該集積回路の他の回路へ及び/又は互いへ接続される、
付記3に記載の集積回路。
(付記5)
前記インダクタの実効中心間の間隔は、1≦Z≦50、望ましくは1≦Z≦10として、前記インダクタのうちの少なくとも1つの有効直径のZ倍である、
付記1乃至4のうちいずれか一つに記載の集積回路。
(付記6)
前記配置は、前記4つのインダクタを含む16個のインダクタを有し、
前記16個のインダクタは、4つの行及び4つの列を定義するよう配置され、
前記16個のインダクタは、それらの夫々が第1の位相又は第2の位相を有する電磁場を生成するように構成され、
2つの行及び2つの列に及ぶ前記16個のインダクタのうちの4つのインダクタから成るあらゆる隣接するグループについて、対角に位置するインダクタは、互いに同じ位相を有する電磁場を生成する、
付記1乃至5のうちいずれか一つに記載の集積回路。
(付記7)
前記電磁場は、揺動又は交互場である、
付記1乃至6のうちいずれか一つに記載の集積回路。
(付記8)
前記配置のインダクタは、単一のインダクタ又は2つの別個のインダクタを形成するよう又はそのようなものとして動作するよう共に接続される、
付記1乃至7のうちいずれか一つに記載の集積回路。
(付記9)
第1及び第2のインダクタ配置を有し、
前記第1のインダクタ配置の前記第1及び第2の位相は、前記第2のインダクタ配置の前記第1及び第2の位相と夫々実質的に直交する、
付記1乃至8のうちいずれか一つに記載の集積回路。
(付記10)
4相クロック信号の4つ位相である4つのクロック信号を受信しバッファリングするよう適応されるバッファ回路を有し、
前記第1及び第2のインダクタ配置は、それらの電磁場が夫々の前記クロック信号から生成されるように前記バッファ回路へ接続される、
付記9に記載の集積回路。
(付記11)
前記インダクタ配置の夫々は、その実効電磁場が零又は無視可能な場強さを有する関連するヌルラインを定義し、
前記第1及び第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられる、
付記9又は10に記載の集積回路。
(付記12)
前記第1及び第2のインダクタ配置並びに前記バッファ回路は、第1のクロック分配ユニットを形成し、
当該集積回路は、第2のクロック分配ユニットを有し、
前記第1のクロック分配ユニット及び前記第2のクロック分配ユニットは、前記第1のクロック分配のバッファ回路によってバッファリングされたクロック信号が、前記第2のクロック分配ユニットのバッファ回路によって受信されるクロック信号であるように接続される、
付記10に記載の集積回路。
(付記13)
前記インダクタ配置の夫々は、その実効電磁場が零又は無視可能な場強さを有する関連するヌルラインを定義し、
前記第1のクロック分配ユニットの第1及び第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられ、
前記第1及び第2のクロック分配ユニットの第1のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられ、
前記第1及び第2のクロック分配ユニットの第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられる、
付記12に記載の集積回路。
(付記14)
アナログ−デジタルコンバータ回路及び/又はデジタルーアナログコンバータ回路を有する、
付記1乃至13のうちいずれか一つに記載の集積回路。
(付記15)
付記1乃至14のうちいずれか一つに記載の集積回路を有するICチップ。
212 インダクタ配置
214,216,218,220 インダクタ
DB 差動バッファ段
null ヌルライン
Φ1,Φ2,Φ3,Φ4 クロック信号

Claims (13)

  1. 第1と第2のインダクタ配置と、
    4相クロック信号の4つ位相である4つのクロック信号を受信しバッファするよう適応されるバッファ回路とを有する集積回路であって、
    インダクタ配置は、グループとして隣接して配置され、2つの行及び2つの列を形成するよう配置される4つのインダクタを有し、
    前記集積回路は、各インダクタ配置において互いに対角に位置する前記4つのインダクタのうちの2つに第1の位相を有する電磁場を生成させるよう、且つ、前記4つのインダクタのうちの残り2つに前記第1の位相に対して実質的に逆位相である第2の位相を有する電磁場を生成させるよう構成され、前記第1と第2のインダクタ配置の電磁場が前記クロック信号から生成され、それにより前記第1のインダクタ配置の第1と第2の位相が、前記第2のインダクタ配置の第1と第2の位相とそれぞれ実質的に直交するように、前記第1と第2のインダクタ配置が前記バッファ回路に接続される、
    集積回路。
  2. 1又はそれ以上の層を有し、前記4つのインダクタの夫々は、1つの層のみにおいて又は複数の層にわたって形成される、
    請求項1に記載の集積回路。
  3. 前記4つのインダクタは夫々、1又はそれ以上の巻を有し、任意にスパイラルインダクタであり、且つ/あるいは
    前記4つのインダクタは、互いに同じサイズ及び巻数を有する、
    請求項1又は2に記載の集積回路。
  4. 前記4つのインダクタの巻の方向は、前記4つのインダクタがそれらの夫々の電磁場を生成するように構成され、且つ/あるいは
    前記4つのインダクタは、前記4つのインダクタがそれらの夫々の電磁場を生成するように当該集積回路の他の回路へ及び/又は互いへ接続される、
    請求項3に記載の集積回路。
  5. 前記4つのインダクタの実効中心間の間隔は、1≦Z≦50、望ましくは1≦Z≦10として、前記4つのインダクタのうちの少なくとも1つの有効直径のZ倍である、
    請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の集積回路。
  6. 前記配置は、前記4つのインダクタを含む16個のインダクタを有し、
    前記16個のインダクタは、4つの行及び4つの列を定義するよう配置され、
    前記16個のインダクタは、それらの夫々が第1の位相又は第2の位相を有する電磁場を生成するように構成され、
    2つの行及び2つの列に及ぶ前記16個のインダクタのうちの4つのインダクタから成るあらゆる隣接するグループについて、対角に位置するインダクタは、互いに同じ位相を有する電磁場を生成する、
    請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の集積回路。
  7. 前記電磁場は、揺動又は交互場である、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の集積回路。
  8. 前記配置のインダクタは、単一のインダクタ又は2つの別個のインダクタを形成するよう又はそのようなものとして動作するよう共に接続される、
    請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の集積回路。
  9. 前記インダクタ配置の夫々は、その実効電磁場が零又は無視可能な場強さを有する関連するヌルラインを定義し、
    前記第1及び第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられる、
    請求項に記載の集積回路。
  10. 前記第1及び第2のインダクタ配置並びに前記バッファ回路は、第1のクロック分配ユニットを形成し、
    当該集積回路は、第2のクロック分配ユニットを有し、
    前記第1のクロック分配ユニット及び前記第2のクロック分配ユニットは、前記第1のクロック分配ユニットのバッファ回路によってバッファリングされたクロック信号が、前記第2のクロック分配ユニットのバッファ回路によって受信されるクロック信号であるように接続される、
    請求項に記載の集積回路。
  11. 前記インダクタ配置の夫々は、その実効電磁場が零又は無視可能な場強さを有する関連するヌルラインを定義し、
    前記第1のクロック分配ユニットの第1及び第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられ、
    前記第1及び第2のクロック分配ユニットの第1のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられ、
    前記第1及び第2のクロック分配ユニットの第2のインダクタ配置は夫々、実質的に互いのヌルラインの1つに沿って位置付けられる、
    請求項10に記載の集積回路。
  12. アナログ−デジタルコンバータ回路及び/又はデジタルーアナログコンバータ回路を有する、
    請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の集積回路。
  13. 請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の集積回路を有するICチップ。
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