JP6439106B2 - 身体歪みチェッカー、身体歪みチェック方法およびプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、身体の歪みを目視等で正確に把握することは難しく、整体治療を行う専門家によって歪み度合いを判断する場合でも、その判断はまちまちである。
しかしながら、特許文献1に開示された身体の姿勢診断支援システムでは、どのような身体の歪みがあるのか、さらには、歪みを矯正するためにはどのような運動をすれば良いかといったアドバイスは、オペレータが行わなければならず、専門家の手を借りずに、一般人が簡易に身体の歪みを測定するということはできなかった。
しかも、測定の度に、被験者にセンサを取り付けて測定を行わなければならないため、煩雑であるという問題もあった。
3次元位置座標の計測は、身体の特定部位を動かす動作中で特定部位が所定位置に達した時に行うため、カメラ手段としては、画像を撮影できるものであればよいが、動画を撮影するものであってもよい。身体の特定部位とは、足、腕、膝、肘、頭、手首、足首などの部位である。1つでも複数でも構わない。所定位置とは、高さが最も高い(ピーク)位置、或は、最も低い位置、動作において動作方向が逆転する位置などである。
カメラ手段としては、KINECT(登録商標)が予め距離センサを備えたものとして好適に用いられる。
ここで、具体的には、身体の特定部位を動かす動作は、膝を上げて脚踏みする動作であり、特定部位が所定位置に達した動作状態は、膝の高さがピークに達した動作状態である。膝を上げて脚踏みする動作は、左右の脚について交互に行うため、3次元位置座標の計測は、左右の膝の高さがそれぞれピークに達した時に行う。膝を上げて脚踏みする動作以外は、例えば、足を前後あるいは左右に踏み出す動作、肘を曲げて腕を前後に動かす動作、ジャンプする動作、足を屈伸する動作などが挙げられる。
身体の歪みは、前後だけ或は左右だけというように一方向にのみ起こるものではなく、3次元的に生じるものであるから、2つの部位の3次元的な位置関係を測定することで正確な歪みの測定を可能とするものである。
これは、身体の歪みを計測するために最も重要な部位が、身体の中心軸であり、中心軸の位置関係を計測するために最も適した部位が、肩中央部とおしり中心部であるからである。
具体的には、解析した歪み度合いから、筋肉の硬い部位を特定し、筋肉の硬い部位に関するデータに基づいて今後痛める可能性のある部位の予測を行う。
筋肉の硬い部位には、脂肪がつきやすいと考えられているため、特定した筋肉の硬い部位に関するデータに基づいて被験者の未来体型の予測を行う。
解析した歪み度合いを幾つかのパターンに分類し、歪みのパターンに応じて、歪みを改善するための最適な運動プログラムをデータベースとして予め設定しておく。これにより、歪み改善を目的とする運動プログラムを運動処方として自動で生成し、被験者に提示することができる。
現在の身体の歪み度合いが、多数のパターンの内のどのパターンに該当するかを判定するだけでなく、被験者の過去の計測データとの照合を行うことで、前回の計測後の運動による改善状況等を判定することができ、きめ細やかな運動処方を行うことができる。
具体的には、身体の特定部位を動かす動作は、膝を上げて脚踏みする動作であり、特定部位が所定位置に達した動作状態は、膝の高さがピークに達した動作状態である。
具体的には、身体の特定部位を動かす動作は、膝を上げて脚踏みする動作であり、特定部位が所定位置に達した動作状態は、膝の高さがピークに達した動作状態である。
また、取得は動画映像で行うが、計測に必要なタイミングでの画像が取得できていれば、解析のためのデータとしては十分であるので、かかる場合は必要なタイミングで画像を取得してもよい。
したがって、片膝を上げた際、肩中央部及びおしり中心部につきそれぞれ8パターンに分類され、肩中央部とおしり中心部の位置座標の分類を掛け合わせると64パターンとなる。さらに、上記運動は両ひざにつき行うので、合計128パターンに分類される。この128パターン全てにつき、各別にコメントや適切な運動処方が設定されている。
画面下部には、左に現在体型及び未来体型についてのコメントがなされており、画像と合わせて被験者の状態を把握することができる。また、右には得点が表示される。この得点は、身体の歪み度合いが少なければ少ないほど、高い得点が表示される。本実施例では表示しないが、この得点の基となる身体の中心軸のブレを画像で表示してもよい。
このような筋肉の硬い部位に関するデータを基に、各部位につきコメントが表示される。具体的には、コメント9aは大胸筋、コメント9bは腰部、コメント9cは僧帽筋、コメント9dは広背筋、コメント9eは中臀筋についてのものである。本実施例とは異なり、各部位毎に得点を表示するものであってもよい。
本実施例では、2つのエクササイズを提案しているが、1つ或は3つ以上であってもよい。
計測用カメラ3から送信された3次元位置座標データは、クライアント端末2内の変位情報取得手段21へと送られる。変位情報データは、クライアント端末2からデータ送受信手段(24,44)を介してサーバ4へと送られる。サーバ4へと送られた変位情報データは、歪み度合い解析手段42により解析がなされ、解析結果データは、データ送受信手段(24,44)を介してクライアント端末2へと送られる。クライアント端末2に送られた解析結果データは、クライアント端末2内の表示手段23へと送られ、画面表示がなされる。
図12の機能ブロック図に示すように、計測用カメラ3は、カメラ31と距離センサ32から成り、コンピュータ200へ3次元位置座標データを送信する。コンピュータ200は、変位情報取得手段21、歪み度合い解析手段22及び表示手段23を備え、計測用カメラ3から送信された3次元位置座標データは、コンピュータ200内の変位情報取得手段21へと送られる。変位情報取得手段21から歪み度合い解析手段22へは変位情報データが送られ、歪み度合い解析手段22から表示手段23へは、解析結果データが送られる。
(1)実施例1では膝を上げて脚踏みする動作により計測を行ったが、その他の動作、例えば、腕振り運動を行い、計測を行ってもよい。
(2)実施例1では肩中央部とおしり中心部を捉えて計測を行ったが、肩中央部とおしり中心部だけではなく、頭部などを含め、3次元位置座標を取得するものであってもよい。
2 クライアント端末
3 計測用カメラ
4 サーバ
5 ケーブル
6 インターネット
7 ユーザ
8a〜8d,10 部位
9a〜9e コメント
21 変位情報取得手段
22,42 歪み度合い解析手段
23 表示手段
24,44 データ送受信手段
31 カメラ
32 距離センサ
200 コンピュータ
Claims (10)
- 被験者が膝を上げて脚踏みする動作と静止状態を正面から撮影するカメラ手段と、
前記カメラ手段と距離センサを用いて、動作中で膝が所定位置に達した動作状態および前記静止状態の被験者の肩中央部とおしり中心部の2つの部位の3次元位置座標を計測する手段と、
前記3次元位置座標から前記2つの部位の前記静止状態から前記動作状態の変位情報を取得する手段と、
前記変位情報から被験者の身体の歪み度合いを解析する手段、
を備え、
前記変位情報は、右膝を上げた際の第1の変位情報と、左膝を上げた際の第2の変位情報とから成り、第1および第2の変位情報は、それぞれ前記カメラ手段の軸方向、その軸方向に直交する水平方向および垂直方向の3方向成分を有し、前記カメラ手段の軸方向の方向成分による前傾度合いまたは後傾度合いと、前記水平方向の方向成分による左傾度合いまたは右傾度合いと、前記垂直方向の方向成分による屈み度合いとから、片膝を上げた際に、肩中央部とおしり中心部につきそれぞれ8パターンに分類され、肩中央部とおしり中心部の位置座標の分類を掛け合わせ64パターンに分類され、両膝の脚踏み動作で128パターンに分類され、各パターンにコメント又は運動処方が設定されている、
ことを特徴とする身体歪みチェッカー。 - 上記の膝が所定位置に達した動作状態が、膝の高さがピークに達した動作状態であることを特徴とする請求項1に記載の身体歪みチェッカー。
- 解析した前記歪み度合いから、筋肉の硬い部位を特定し、筋肉の硬い部位に関するデータに基づいて、痛める可能性のある部位を予測する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の身体歪みチェッカー。
- 解析した前記歪み度合いから、筋肉の硬い部位を特定し、筋肉の硬い部位に関するデータに基づいて、被験者の未来体型を予測する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の身体歪みチェッカー。
- 解析した前記歪み度合いから、歪み改善を目的とする運動プログラムを生成する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の身体歪みチェッカー。
- 解析した前記歪み度合いはデータとして保存され、
過去に解析した歪み度合いデータと比較することにより、歪みの改善効果を計測し、
前記運動プログラムを再生成する手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の身体歪みチェッカー。 - 被験者が膝を上げて脚踏みする動作と静止状態をカメラ手段で正面から撮影し、
前記カメラ手段と距離センサを用いて、動作中で膝が所定位置に達した動作状態および前記静止状態の被験者の肩中央部とおしり中心部の2つの部位の3次元位置座標を計測し、
前記3次元位置座標から前記2つの部位の前記静止状態から前記動作状態の変位情報を取得し、
前記変位情報は、右膝を上げた際の第1の変位情報と、左膝を上げた際の第2の変位情報とから成り、第1および第2の変位情報は、それぞれ前記カメラ手段の軸方向、その軸方向に直交する水平方向および垂直方向の3方向成分を有し、前記カメラ手段の軸方向の方向成分による前傾度合いまたは後傾度合いと、前記水平方向の方向成分による左傾度合いまたは右傾度合いと、前記垂直方向の方向成分による屈み度合いとから、片膝を上げた際に、肩中央部とおしり中心部につきそれぞれ8パターンに分類され、肩中央部とおしり中心部の位置座標の分類を掛け合わせ64パターンに分類され、両膝の脚踏み動作で128パターンに分類され、各パターンにコメント又は運動処方が設定されており、
前記変位情報から被験者の身体の歪み度合いを解析する、
ことを特徴とする身体歪みチェック方法。 - 上記の膝が所定位置に達した動作状態が、膝の高さがピークに達した動作状態であることを特徴とする請求項7に記載の身体歪みチェック方法。
- コンピュータを、下記1)〜3)の手段として機能させる身体歪みチェックプログラム:
1)カメラ手段と距離センサを用いて、被験者が膝を上げて脚踏みする動作において膝が所定位置に達した動作状態および静止状態の被験者の肩中央部とおしり中心部の2つの部位の3次元位置座標を計測する手段と、
2)前記3次元位置座標から前記2つの部位の前記静止状態から前記動作状態の変位情報を取得する手段と、
3)前記変位情報から被験者の身体の歪み度合いを解析する手段、
前記変位情報は、右膝を上げた際の第1の変位情報と、左膝を上げた際の第2の変位情報とから成り、第1および第2の変位情報は、それぞれ前記カメラ手段の軸方向、その軸方向に直交する水平方向および垂直方向の3方向成分を有し、前記カメラ手段の軸方向の方向成分による前傾度合いまたは後傾度合いと、前記水平方向の方向成分による左傾度合いまたは右傾度合いと、前記垂直方向の方向成分による屈み度合いとから、片膝を上げた際に、肩中央部とおしり中心部につきそれぞれ8パターンに分類され、肩中央部とおしり中心部の位置座標の分類を掛け合わせ64パターンに分類され、両膝の脚踏み動作で128パターンに分類され、各パターンにコメント又は運動処方が設定されている。 - 上記の膝が所定位置に達した動作状態が、膝の高さがピークに達した動作状態であることを特徴とする請求項9に記載の身体歪みチェックプログラム。
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JP2015163026A JP6439106B2 (ja) | 2015-08-20 | 2015-08-20 | 身体歪みチェッカー、身体歪みチェック方法およびプログラム |
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