JP6438696B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、液体燃料の濃度管理機能を備えた燃料電池システムに関するものである。
メタノールを燃料として発電するダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)において、燃料電池への燃料の一部が供給される単電池を燃料濃度検出部として備え、当該単電池の開放電圧に基づいて燃料濃度を制御するものが知られている(特許文献1)。
特開昭60−189174号公報(米国特許第4810597号公報)
しかしながら、上記従来技術のように燃料濃度検出部として燃料供給配管中に単電池を設ける構成では、燃料電池システムを小型化するのにネックとなるだけでなく、その開放電圧の検出回路も必要とされる。また、単電池の開放電圧から燃料濃度を検出しているので燃料濃度の検出精度の信頼性にも問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、簡便且つ信頼性の高い構成で燃料濃度を制御できる燃料電池システムを提供することである。
本発明は、膜電極接合体を含む燃料電池と、前記燃料電池の燃料極へ供給する液体燃料を貯蔵する第1タンク、前記燃料極へ前記第1タンク内の液体燃料を供給する第1流路及び前記第1流路に設けられた第1ポンプを含む燃料供給手段と、前記燃料電池の空気極へ少なくとも酸素を供給する酸素供給手段と、前記液体燃料より高濃度の追加燃料を貯蔵する第2タンク、前記第1タンクへ前記第2タンク内の追加燃料を供給する第2流路及び前記第2流路に設けられた第2ポンプを含む追加燃料供給手段と、前記空気極から排出される水分を貯蔵する第3タンク、前記第3タンク内の水分を前記第1タンクへ供給する第3流路及び前記第3流路に設けられた第3ポンプを含む水供給手段と、前記第1タンクに貯蔵された前記液体燃料を前記第1タンクへ循環する第4流路、前記第4流路に設けられた第4ポンプ及び前記第4流路に設けられて前記第4流路を循環する前記液体燃料の濃度を検出する濃度センサを含む液体燃料濃度検出手段と、前記濃度センサにより検出された前記液体燃料の濃度が予め設定された基準範囲内であるか否かを判断し、その結果に基づいて前記第2ポンプ及び前記第3ポンプの作動と停止を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲内であると判断した場合には、前記第2ポンプ及び前記第3ポンプを停止し、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の下限値未満であると判断した場合には、前記第2ポンプを作動するとともに前記第3ポンプを停止し、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の上限値を超えると判断した場合には、前記第2ポンプを停止するとともに前記第3ポンプを作動する燃料電池システム、によって上記課題を解決する。
本発明において、前記制御手段は、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の下限値未満であると判断した場合であって、前記第2ポンプを作動するとともに前記第3ポンプを停止したときは、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのち、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲内であると判断した場合には、前記第2ポンプを停止し、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の上限値を超えると判断した場合であって、前記第2ポンプを停止するとともに前記第3ポンプを作動したときは、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのち、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲内であると判断した場合には、前記第3ポンプを停止するように構成することができる。
本発明によれば、第1タンクに貯蔵された液体燃料を第1タンクへ循環する第4流路に濃度センサを配置し、この第4流路を循環する液体燃料の濃度を検出するので、簡便且つ信頼性の高い構成で燃料濃度を検出することができる。
本発明の一実施の形態に係る燃料電池システムを示すブロック図である。 図1の制御装置におけるデータ処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態に係る燃料電池システム1は、メタノールを燃料として発電するダイレクトメタノール型燃料電池システムであり、図1に示すように、燃料供給装置11と、制御装置12と、燃料電池13とを備える。以下、図1を参照して、それぞれの構成について説明する。
ダイレクトメタノール型燃料電池システムに使用される燃料電池13は、固体高分子型燃料電池であり、膜電極接合体(MEA:Membrane-electrode assembly)131と、膜電極接合体131を挟む板状のアノードセパレータ135およびカソードセパレータ136を備える。膜電極接合体131は、水素イオン(陽イオン)伝導性を有する略矩形の高分子電解質膜132と、略矩形のアノード触媒層133と、カソード触媒層134を含み、さらに図示は省略するが、略矩形のアノードガス拡散層とカソードガス拡散層を含む。アノード触媒層133とアノードガス拡散層がアノード(燃料極)を構成し、カソード触媒層134とカソードガス拡散層がカソード(空気極)を構成する。
高分子電解質膜132としては、特に限定されるものではなく、通常の高分子電解質形燃料電池に搭載される高分子電解質膜を使用することができる。例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる高分子電解質膜(例えば、米国DuPont社製のNafion(商品名)、旭化成(株)製のAciplex(商品名)、ジャパンゴアテックス(株)製のGSIIなど)を使用することができる。
アノード触媒層133およびカソード触媒層134は、例えば白金系の金属触媒などの電極触媒と、当該電極触媒を担持する導電性炭素粒子(カーボン粉末)と、水素イオン伝導性を有する高分子電解質とで構成されている。
アノード触媒層133およびカソード触媒層134における担体である導電性炭素粒子としては、導電性を有する細孔の発達したカーボン材料を用いるのが好ましく、例えばカーボンブラック、活性炭、カーボンファイバーおよびカーボンチューブなどを使用することができる。カーボンブラックとしては、例えばチャネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラックおよびアセチレンブラックなどが挙げられる。また、活性炭は、種々の炭素原子を含む材料を炭化処理および賦活処理することによって得ることができる。
アノード触媒層133およびカソード触媒層134における電極触媒としては、白金または白金合金を用いるのが好ましい。白金合金としては、白金以外の白金族の金属(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム)、鉄、チタン、金、銀、クロム、マンガン、モリブデン、タングステン、アルミニウム、ケイ素、レニウム、亜鉛およびスズからなる群より選択される1種以上の金属と、白金との合金であるのが好ましい。また、上記白金合金には、白金と上記金属との金属間化合物が含有されていてもよい。さらに、白金からなる電極触媒と白金合金からなる電極触媒を混合して得られる電極触媒混合物を用いてもよく、アノード側とカソード側に同じ電極触媒を用いても異なる電極触媒を用いてもよい。
アノード触媒層133およびカソード触媒層134の外側に配置されるアノードガス拡散層およびカソードガス拡散層(いずれも図示を省略する)としては、当該分野において公知の種々のガス拡散層を用いることができる。これらのガス拡散層を構成する基材としては、ガス透過性を持たせるために、発達したストラクチャー構造を有するカーボン微粉末、造孔材、カーボンペーパーまたはカーボンクロスなどを用いて作製された、導電性多孔質基材を用いることができる。また、排水性を向上させるために、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)などのフッ素樹脂を代表とする撥水性材料(高分子)を上記基材の内部に分散させて、上記基材は撥水処理を施されていてもよい。さらに、電子伝導性を持たせるために、カーボン繊維、金属繊維またはカーボン微粉末などの電子伝導性材料で上記基材を構成してもよい。なお、カソード側およびアノード側において同じガス拡散層を用いても異なるガス拡散層を用いてもよい。
一対のアノードセパレータ135およびカソードセパレータ136は、膜電極接合体131の外側に配置されて、膜電極接合体131を機械的に固定するための部材である。アノードセパレータ135のうちの膜電極接合体131と接触する面には、アノードに燃料であるメタノールを供給し、電極反応生成物、未反応のメタノールを含む物質を反応場から外部に排出するためのアノード流路(不図示)が形成され、同様に、カソードセパレータ136のうちの膜電極接合体131と接触する面には、カソードに酸素(空気)を供給し、電極反応生成物、未反応のメタノールを含む物質を反応場から外部に運び去るためのカソード流路(不図示)が形成されている。
こうしたアノード流路およびカソード流路は、図示はしないが、それぞれアノードセパレータ135およびカソードセパレータ136の表面に常法により溝を設けることによって形成されている。特に制限されるものではないが、アノード流路およびカソード流路は、例えば複数の直線状溝部と、隣接する直線状溝部を上流から下流へと連結する複数のターン状溝部とで構成されたサーペンタイン形状を有する。
以上のように構成された燃料電池13において、上述したアノードセパレータ135のアノード流路の入口に第1流路112を介してメタノールを供給し、カソードセパレータ136のカソード流路の入口に第6流路116を介して空気を供給すると、アノードにおいては、
[数1]
CHOH+HO→CO+6H+6e
という化学反応が生じ、カソードにおいては、
[数2]
3/2O+6H+6e→3H
という化学反応が生じる。これによりアノードとカソードとの間に電流が流れることになる。
なお、アノードで生成した二酸化炭素ガスと、反応に寄与しなかった未反応メタノールは、アノード流路の出口から第5流路114を介して第1タンク111に戻される。同様に、カソードで生成した水と、膜電極接合体131を透過(クロスオーバ)した未反応メタノールは、カソード流路の出口から第7流路118及び凝縮器119を介して第3タンク120へ戻される。
燃料供給装置11は、第1タンク111と、第2タンク123と、第3タンク120とを備え、第1タンク111には、燃料電池13に供給される液体燃料であるメタノール水溶液が貯蔵され、第2タンク123には、第1タンク111に貯蔵されたメタノール水溶液の濃度よりも濃度が高い、高濃度のメタノール水溶液又はメタノール原液が追加燃料として貯蔵され、第3タンク120には、上述したように燃料電池13のカソードから戻されて液化された水分(一部にメタノールを含む水)が貯蔵されている。なお、図示は省略するが、第1タンク111と、第2タンク123と、第3タンク120のそれぞれには、液面レベルを検出するレベルセンサが設けられ、各レベルセンサの検出信号は制御手段である制御装置12へ出力される。第1タンク111、第1流路112、第1ポンプ113が本発明に係る燃料供給手段に相当し、第2タンク123、第2流路124、第2ポンプ125が本発明に係る追加燃料供給手段に相当する。
第1タンク111に貯蔵されたメタノール水溶液は、配管などの第1流路112を介して当該第1流路112に設けられた第1ポンプ113により燃料電池13のアノードの流路入口に供給される。第1ポンプ113の作動及び停止は、制御装置12からの制御信号によって制御される。なお、後述する第5流路114,第6流路116,第7流路118,第3流路121,第2流路124,第4流路126を含めて、これらの流路112,114,116,118,121,124,126は、燃料電池システム1の大きさやレイアウトなどに応じて、配管又は通路などの具体的構造を採用することができる。なお、燃料電池13のアノードの流路出口から第5流路114を介して未反応メタノールと二酸化炭素ガスが第1タンク111へ戻されるが、気相の二酸化炭素ガスは液面に浮上するので、この第1タンク111により液相のメタノールと気相の二酸化炭素が概ね分離され、二酸化炭素ガスは図示しない排気流路を介して系外へ排出される。
第2タンク123に貯蔵されたメタノール原液又は高濃度メタノール水溶液(以下、追加メタノールともいう。)は、第2タンク123と第1タンク111との間に設けられた配管などの第2流路124を介して当該第2流路124に設けられた第2ポンプ125により第1タンク111へ供給される。第2ポンプ125の作動及び停止は、制御装置12からの制御信号に基づいて制御される。また、第3タンク120に貯蔵された水(一部にメタノールを含む)は、第3タンク120と第1タンク111との間に設けられた配管などの第3流路121を介して当該第3流路121に設けられた第3ポンプ122を含む水供給手段により第1タンク111へ供給される。第3ポンプ122の作動及び停止は、制御装置12からの制御信号によって制御される。
燃料電池13のカソードの流路入口には、配管又は通路などの第6流路116が設けられ、当該第6流路116を介して当該第6流路116に設けられたブロア117を含む酸素供給手段により外部の空気が吸入される。なお、第6流路116には空気に含まれる塵埃等を除去するフィルタ115が設けられている。ブロア117の作動及び停止は、制御装置12からの制御信号によって制御される。
なお、燃料電池13のカソードの流路出口と第3タンク120との間に設けられた第7流路118には、凝縮器119が設けられ、カソードで生じた水蒸気を液化して第3タンク120へ戻す機能を司る。
第1タンク111には、当該第1タンク111に貯蔵されたメタノール水溶液を第1タンク111へ循環する配管などからなる第4流路126が設けられ、この第4流路126には、第4ポンプ127と濃度センサユニット128が設けられている。濃度センサユニット128は、ガスクロマトグラフィを利用した濃度検出、高精度の密度計を利用した濃度検出、非分散型赤外吸収法を利用した濃度検出などの液体燃料濃度検出手段である濃度センサを含み、第4流路126を循環するメタノール水溶液が流通する筒状体などに当該濃度センサの検知部を臨ませた、極力小型のユニットからなる。第4ポンプ127は、制御装置12からの制御信号によって制御され、第1タンク111内のメタノール水溶液が第4流路126を循環し、これにより第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度を濃度センサユニット128により検出し、その検出信号を制御装置12へ出力する。
制御装置12は、入力部として燃料電池13の起動及び停止スイッチを備え、起動スイッチがONになる(停止スイッチはOFF)と、第1ポンプ113,第4ポンプ127及びブロア117を作動する制御信号をそれぞれに出力する。また、停止スイッチがONになる(起動スイッチはOFF)と、第1ポンプ113,第4ポンプ127及びブロア117を停止する制御信号をそれぞれに出力する。
また本例の制御装置12は、濃度センサユニット128からの濃度検出信号と、第1タンク111、第2タンク123及び第3タンク120の各レベルセンサからの液面レベル検出信号を所定時間間隔で読出し、第2ポンプ125及び第3ポンプ122の作動又は停止の制御信号を出力するとともに、各タンク111,123,120の液面レベルの警告報知を実行する。具体的な制御手順は以下のとおりである。
図2は、本例の燃料電池システム1の制御装置12で実行される制御手順を示すフローチャートであり、予め設定された時間間隔で一連の処理を繰り返す。まずステップST1において、制御装置12に起動スイッチのON信号が入力されるとステップST2へ進み、第1ポンプ113、第4ポンプ127及びブロア117へ作動信号を出力し、第2ポンプ125及び第3ポンプ122へ停止信号を出力する。これにより、第1タンク111に貯蔵されたメタノール水溶液が第1流路112を介して燃料電池13のアノードに供給されるとともに、外部の空気が第6流路116及びフィルタ115を介して燃料電池13のカソードに供給され、燃料電池13による発電が開始する。これと同時に、第1タンク111内のメタノール水溶液が第4流路126を介して循環し、濃度センサユニット128によりメタノール水溶液の濃度検出が可能となる。なお、ステップST1において、制御装置12に起動スイッチのON信号が入力されない場合はステップST8へ進み、停止スイッチをONしたうえでステップST1へ戻る。
ステップST3では、第1タンク111、第2タンク123及び第3タンク120のそれぞれに設けられた液面レベルセンサの検出信号を読出したのち、ステップST4において、第1タンク111の液面レベルが予め設定された上限以下であるか否か、すなわちオーバフローするおそれがないかどうかを判断する。その結果、第1タンク111の液面レベルが上限を超えている場合はステップST9へ進み、制御装置12などに設けられた所定の表示器などによりエラー報知を実行する。そしてこの場合は、ステップST11にて第1ポンプ113、第4ポンプ127、ブロア117、第2ポンプ125及び第3ポンプ122のそれぞれに停止信号を出力し、制御処理を終了する。
ステップST4において第1タンク111の液面レベルが上限を超えない場合はステップST5へ進み、第3タンク120の液面レベルが予め設定された上限以下であるか否か、すなわちオーバフローするおそれがないかどうかを判断する。その結果、第3タンク120の液面レベルが上限を超えている場合はステップST10へ進み、制御装置12などに設けられた所定の表示器などによりエラー報知を実行する。そしてこの場合は、ステップST11にて第1ポンプ113、第4ポンプ127、ブロア117、第2ポンプ125及び第3ポンプ122のそれぞれに停止信号を出力し、制御処理を終了する。
ステップST5において第3タンク120の液面レベルが上限を超えない場合はステップST6へ進み、濃度センサユニット128の検出信号を読出し、続くステップST7において、検出されたメタノール水溶液の濃度が予め設定された基準範囲内であるか否かを判断する。この基準範囲は燃料電池13の仕様に応じた適宜の値に設定することができるが、たとえば3重量%±0.5重量%(下限値が2.5重量%,上限値が3.5重量%)であるとする。燃料電池13に供給されるメタノール水溶液の濃度が2.5重量%未満(下限値未満)であると出力電流密度が低下し、3.5重量%を超える(上限値を超える)と燃料クロスオーバーによるカソードの劣化が起きてしまうからである。そして、検出されたメタノール水溶液の濃度が基準範囲内である場合はステップST1へ戻る。
ステップST7において、検出されたメタノール水溶液の濃度が下限値である2.5重量%未満である場合はステップST12へ進み、第2タンク123の液面レベルが下限を下回っていないか、すなわちメタノール原液又は高濃度メタノール水溶液の残量が充分かどうかを判断する。その結果、第2タンク123の液面レベルが下限を下回っていない場合はステップST13へ進み、第2ポンプ125を作動する制御信号を出力したのち、続くステップST210にて、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのちステップST1へ戻る。これにより、第2タンク123に貯蔵されたメタノール原液又は高濃度メタノール水溶液が第2流路124を介して第1タンク111へ供給され、濃度が低下した第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度を上昇させることができる。なお、第2ポンプ125の作動は、以降のルーチンのステップST7におい第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が基準範囲内に入るまで継続し、その際のステップST7→ステップST1→ステップST2における第2ポンプ125の停止信号の出力によって停止する。
ステップST12において、第2タンク123の液面レベルが下限を下回っている場合はステップST14へ進み、制御装置12などに設けられた所定の表示器などにより第2タンク123の液面下限エラー報知を実行する。そして、続くステップST15において、検出された第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が、予め設定された限界値(上記基準範囲の下限値よりもさらに小さい所定値,燃料電池13にて発電可能な最小濃度)未満か否かを判断し、この限界値未満である場合はステップST16へ進み、制御装置12などに設けられた所定の表示器などにより第1タンク111の濃度低下エラー報知を実行したのち、続くステップST17にて第1ポンプ113、第4ポンプ127、ブロア117、第2ポンプ125及び第3ポンプ122のそれぞれに停止信号を出力し、制御処理を終了する。なお、ステップST15において、検出されたメタノール水溶液の濃度が限界値以上である場合はステップST21へ進み、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのちステップST1へ戻る。
ステップST7へ戻り、検出されたメタノール水溶液の濃度が上限値である3.5重量%を超えている場合はステップST18へ進み、第3タンク120の液面レベルが下限を下回っていないか、すなわち水分の残量が充分かどうかを判断する。その結果、第3タンク120の液面レベルが下限を下回っていない場合はステップST19へ進み、第3ポンプ122を作動する制御信号を出力したのち、続くステップST21にて、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのちステップST1へ戻る。これにより、第3タンク120に貯蔵された水分が第3流路121を介して第1タンク111へ供給され、濃度が増加した第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度を下降させることができる。なお、第3ポンプ122の作動は、以降のルーチンのステップST7におい第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が基準範囲内に入るまで継続し、その際のステップST7→ステップST1→ステップST2における第3ポンプ122の停止信号の出力によって停止する。このとき、第3タンク120内には未反応メタノールも含まれている(すなわち低濃度メタノール水溶液)が、本例の制御では、以降のルーチンのステップST7におい第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が基準範囲内に入るまで第3ポンプ122の作動を継続するので、第3タンク120内のメタノール濃度に拘わらず適用することができる。
ステップST18において、第3タンク120の液面レベルが下限を下回っている場合はステップST20へ進み、制御装置12などに設けられた所定の表示器などにより第3タンク120の液面下限エラー報知を実行する。この場合は、燃料電池13に供給されるメタノール水溶液の濃度が基準範囲の上限値よりも高く、発電は可能であるため、続くステップST21にて、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのちステップST1へ戻る。
以上のとおり、本例の燃料電池システム1によれば、燃料電池13に供給されるメタノール水溶液を貯蔵する第1タンク111内の当該メタノール水溶液を、第4流路126と第4ポンプ127と濃度センサユニット128で構成される小型の液体濃度検出手段に直接循環させるので、簡便な、しかも検出濃度の信頼性も高い燃料電池システムを提供することができる。
また本例の燃料電池システム1によれば、燃料電池13に供給される第1タンク111内のメタノール水溶液を3±0.5重量%の基準範囲に制御する。すなわち、第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が基準範囲の下限値を下回ると第2タンク123内のメタノール原液又は高濃度メタノール水溶液を加え、第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が基準範囲の上限値を上回ると第3タンク120内の水を加えるので、常に第1タンク111内のメタノール水溶液の濃度が3±0.5重量%に維持され、これにより燃料電池13の発電効率を高めることができる。
1…燃料電池システム
11…燃料供給装置
111…第1タンク
112…第1流路
113…第1ポンプ
114…第5流路
115…フィルタ
116…第6流路
117…ブロア
118…第7流路
119…凝縮器
120…第3タンク
121…第3流路
122…第3ポンプ
123…第2タンク
124…第2流路
125…第2ポンプ
126…第4流路
127…第4ポンプ
128…濃度センサユニット
12…制御装置
13…燃料電池
131…膜電極接合体
132…高分子電解質膜
133…アノード触媒層
134…カソード触媒層
135…アノードセパレータ
136…カソードセパレータ

Claims (2)

  1. 膜電極接合体を含む燃料電池と、
    前記燃料電池の燃料極へ供給する液体燃料を貯蔵する第1タンク、前記燃料極へ前記第1タンク内の液体燃料を供給する第1流路及び前記第1流路に設けられた第1ポンプを含む燃料供給手段と、
    前記燃料電池の空気極へ少なくとも酸素を供給する酸素供給手段と、
    前記液体燃料より高濃度の追加燃料を貯蔵する第2タンク、前記第1タンクへ前記第2タンク内の追加燃料を供給する第2流路及び前記第2流路に設けられた第2ポンプを含む追加燃料供給手段と、
    前記空気極から排出される水分を貯蔵する第3タンク、前記第3タンク内の水分を前記第1タンクへ供給する第3流路及び前記第3流路に設けられた第3ポンプを含む水供給手段と、
    前記第1タンクに貯蔵された前記液体燃料を前記第1タンクへ循環する第4流路、前記第4流路に設けられた第4ポンプ及び前記第4流路に設けられて前記第4流路を循環する前記液体燃料の濃度を検出する濃度センサを含む液体燃料濃度検出手段と、
    前記濃度センサにより検出された前記液体燃料の濃度が予め設定された基準範囲内であるか否かを判断し、その結果に基づいて前記第2ポンプ及び前記第3ポンプの作動と停止を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記液体燃料の濃度が前記基準範囲内であると判断した場合には、前記第2ポンプ及び前記第3ポンプを停止し、
    前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の下限値未満であると判断した場合には、前記第2ポンプを作動するとともに前記第3ポンプを停止し、
    前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の上限値を超えると判断した場合には、前記第2ポンプを停止するとともに前記第3ポンプを作動する燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、
    前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の下限値未満であると判断した場合であって、前記第2ポンプを作動するとともに前記第3ポンプを停止したときは、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのち、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲内であると判断した場合には、前記第2ポンプを停止し、
    前記液体燃料の濃度が前記基準範囲の上限値を超えると判断した場合であって、前記第2ポンプを停止するとともに前記第3ポンプを作動したときは、予め設定された撹拌時間の経過を待ったのち、前記液体燃料の濃度が前記基準範囲内であると判断した場合には、前記第3ポンプを停止する請求項1に記載の燃料電池システム。
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