JP6438682B2 - 液状組成物および外用剤 - Google Patents

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本発明は、液状組成物および外用剤に関するものであり、より詳細には、グリチルレチン酸を含有し、液状化粧料に好適に用いられる液状組成物およびこれが配合された外用剤に関するものである。
β-グリチルレチン酸(以下、単に「グリチルレチン酸」という。)は、カンゾウの根茎部などから得られるグリチルリチン酸のアグリコンであり、グリチルリチン酸を加水分解して得られる化合物である。グリチルレチン酸は、抗炎症作用、美白作用などの有用な作用を有することが知られており、その作用を利用して、多数の皮膚化粧料に配合されている。
油溶性であるグリチルレチン酸は水に不溶であるため、水を主成分とする液状組成物に含有させようとしても安定的に溶解させることができず、グリチルレチン酸が析出してしまう。そのため、グリチルレチン酸を配合した液状化粧料は、その剤型が油性化粧料や油中水型乳化化粧料などに制限されていた。しかし、油性化粧料や乳化型化粧料は、油性成分を多く含むため、べたつきなどが感じられるなど使用感に問題があり、グリチルレチン酸を配合した水性化粧料の提供が待ち望まれていた。
このような中、グリチルレチン酸0.05〜3.0質量%、精製水30〜60質量%、グリコール類10〜50質量%、低級アルコール10〜40質量%、およびカルボキシビニルポリマー0.5〜5.0質量%を含む水溶性ゲル外用剤が提案されている(特許文献1参照)。
特開平5−148146号公報
特許文献1はグリチルレチン酸の水への可溶化を図ったものであるが、特許文献1の組成物はゲル化剤であるカルボキシビニルポリマーが添加されたものであり、べたつきが感じられる等使用感に問題があった。そのため、化粧水や美容液など、べたつきのない使用感が要求される化粧料に用いることは困難であった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、グリチルレチン酸を含み低油分でありながら、グリチルレチン酸の沈殿が生じ難く、べたつきがなく使用感に優れた液状組成物およびこれを配合した外用剤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第一に本発明は、0.0001〜1.0質量%のグリチルレチン酸と、60〜97.4質量%の水と、0.5〜3質量%の界面活性剤と、2〜6質量%の低級アルコールとを含有することを特徴とする液状組成物を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る液状組成物は、界面活性剤を上記範囲にて含有することでグリチルレチン酸を効果的に分散させることができ、さらに低級アルコールを上記範囲にて含有することでグリチルレチン酸の分散性がより高まる。さらに、上記範囲にて水を含有するため、べたつきなどの使用感に優れたものとなる。そのため、上記発明(発明1)に係る液状組成物は、低油分であってもグリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなり、べたつきなどが感じられず使用感に優れたものとなる。
上記発明(発明1)においては、前記水、前記界面活性剤および前記低級アルコールを含む水性媒体に、前記グリチルレチン酸が分散していることが好ましい(発明2)。
第2に本発明は、上記発明(発明1,2)に係る液状組成物を含有することを特徴とする外用剤を提供する(発明3)。
上記発明(発明3)に係る外用剤は、前述した液状組成物(発明1,2)が配合されているため、グリチルレチン酸を含有しながらも、べたつき等が感じられず使用感に優れたものとなる。
本発明の液状組成物は、グリチルレチン酸を含みながらも、低油分でかつグリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなる。また、本発明の液状組成物を配合した外用剤は、べたつきがなく使用感に優れたものとなる。
実施例1、5および比較例1における試験例1の結果を表わす写真である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
〔液状組成物〕
本実施形態に係る液状組成物(以下「液状組成物L」ということがある。)は、グリチルレチン酸と、水と、界面活性剤と、低級アルコールとを含有する。
液状組成物Lは、グリチルレチン酸を0.0001〜1.0質量%含有し、好ましくは0.001〜0.75質量%含有し、特に好ましくは0.01〜0.5質量%含有する。グリチルレチン酸を0.0001質量%以上含有することで、液状組成物Lにグリチルレチン酸の好ましい生理作用を付与することができる。また、グリチルレチン酸の含有量が1.0質量%以下であると、液状組成物L中においてグリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなる。
液状組成物Lは、必須成分として水を含有する。ここで、本実施形態において使用する水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本実施形態において使用する水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
液状組成物Lは、水を60〜97.4質量%含有し、好ましくは65〜95質量%含有し、特に好ましくは66〜94質量%含有する。水を60質量%以上含有することで、液状組成物Lは、グリチルレチン酸を含有しながらも、べたつきなどが感じられず、使用感に優れたものとなり、すなわち水に極めて近い剤形を示すものとなる。また、水の含有量が97.4質量%以下であることで、液状組成物L中においてグリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなる。
ここで、従来、水を主成分とする低油分の液状組成物にグリチルレチン酸を含有させようとしても、グリチルレチン酸が水に不溶であるため、そのような組成物、例えば化粧水や美容液などの提供が困難であった。しかし、本実施形態に係る液状組成物Lは、後述するように所定量の界面活性剤および低級アルコールを含有することで、水を比較的高い割合(すなわち、60質量%以上)で含有しながらも、グリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなる。
なお、本明細書において「低油分」とは、液状組成物Lを化粧水または美容液に使用できる程度に、後述する油性成分の含有量が低いことを意味し、好ましくは、後述する油性成分の含有量が2質量%以下であることを意味する。
液状組成物Lは、必須成分として界面活性剤を含有する。液状組成物Lが界面活性剤を含有することで、グリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとすることができる。
本実施形態において使用する界面活性剤は、化粧料に一般的に用いられるもの、例えば、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などの中から適宜選択することができるが、低刺激性等の観点から、非イオン性界面活性剤が好ましい。好ましく用いられる非イオン性界面活性剤としては、非イオン界面活性剤では、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ヒマシ油および硬化ヒマシ油誘導体;糖および糖アルコールエステル類;糖および糖アルコールエーテル類などが挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることで、グリチルレチン酸を液状組成物L内で効果的に分散させることができる。これらの中でも、その分子構造および親水性の観点から、ラウレス−9、PEG−60水添ヒマシ油、ジステアリン酸スクロースおよびベヘネス−30が好ましい。
液状組成物Lにおいては、上記界面活性剤の含有量は、0.5〜3質量%であり、好ましくは0.7〜2.8質量%であり、特に好ましくは0.9〜2.6質量%である。液状組成物Lは、界面活性剤を0.5質量%以上含有することで、グリチルレチン酸が液状組成物L中に分散しやすくなり、その結果グリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなる。一方、界面活性剤の含有量が3質量%以下であることで、液状組成物Lを外用剤(例えば、化粧料、医薬部外品等)として用いた場合に、使用感や安全性により優れたものとなる。
液状組成物Lは、さらに必須成分として低級アルコールを含有する。ここで、本明細書において「低級アルコール」とは、炭素数が1〜6のアルコールであり、低級一価アルコールと低級多価アルコールとを含むものである。
このような低級アルコールとしては、例えば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール等の低級一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)、1,3−プロパンジオール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,4‐ブタントリオール、ジエチレングリコール等の低級多価アルコール;を挙げることができ、これらを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。本実施形態においては、グリチルレチン酸の分散性、液状化粧料として使用したときの安全性および使用感などの観点から、これらの中でもエタノール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールが好ましい。
液状組成物Lにおいて、上記低級アルコールの含有量は、2〜6質量%であり、好ましくは2.5〜5.5質量%であり、特に好ましくは3〜5質量%である。低級アルコールの含有量が2質量%以上であることで、前述した界面活性剤によるグリチルレチン酸の分散性がより高まり、その結果、液状組成物Lにおいてグリチルレチン酸の沈殿が生じ難いものとなる。また、低級アルコールの含有量が6質量%以下であることで、べたつきなど低級アルコールの感触を感じにくいものとなり、使用感に優れたものとなる。
液状組成物Lは、水、界面活性剤および低級アルコールを含む水性媒体に、グリチルレチン酸が分散していることが好ましい。水性媒体にグリチルレチン酸が分散していることで、液状組成物Lにおいてグリチルレチン酸の沈殿がより生じ難いものとなる。ここで、液状組成物Lにおいては、界面活性剤や低級アルコールを上記範囲内の含有量で使用することで、グリチルレチン酸の水に対する溶解性を向上させ、効率良く分散性を上げていると考えられる。ただし、本実施形態は、これらの分子機構に限定されるものではない。
液状組成物Lは、さらに油性成分を含有してもよい。本実施形態に係る液状組成物Lは、低油分であってもグリチルレチン酸が分散し、その沈殿が生じ難いものであるが、少量の油性成分を含有することで、グリチルレチン酸の沈殿がより生じ難いものとなる。
本実施形態において使用し得る油性成分としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類;モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類;ミツロウ、ゲイロウ等のロウ類;ホホバ油、トリオクタン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセリド等のエステル類;脂肪酸類;高級アルコール類;ジメチコン等のシリコーン類;フッ素系油剤類;ラノリンおよびその誘導体などが挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、トリエチルヘキサノイン、スクワラン、およびジメチコンは、グリチルレチン酸の分散性維持にとりわけ適しており、特に好ましい。
液状組成物Lが油性成分を含有する場合、その含有量は、0.01〜2質量%であることが好ましく、0.025〜1.75質量%であることがより好ましく、0.05〜1.5質量%であることが特に好ましい。油性成分を0.01質量%以上含有することで、グリチルレチン酸の分散性をさらに向上させることができる。また、液状組成物Lが油性成分を含有する場合、液状組成物Lを皮膚外用剤として皮膚に適用したときに、皮膚の保湿効果を保つことが可能になるという効果も奏する。また、油性成分の含有量が2質量%以下であるため、液状組成物Lがべたつきを感じさせないものとなり、使用感に優れたものとなる。
また、液状組成物Lは、他の成分、例えば保湿剤、防腐剤、抗菌剤、酵素等の機能性成分の他、香料、色素、pH調整剤等を、本実施形態による効果を損なわない範囲で配合しても良い。
ここで、液状組成物Lは、ゲル化剤の含有量を少なくすることが好ましく、ゲル化作用を発揮する有効濃度(例えば、0.5質量%以上)で含有しないことがより好ましく、全く含有しないことが特に好ましい。ゲル化剤の含有量が多いと、液状組成物Lを化粧料として用いた場合に、べたつきがなく使用感に優れるという本実施形態の効果を損ねるおそれがある。
液状組成物Lは、pHが4〜11であることが好ましい。pHがかかる範囲にあることで、液状組成物Lを化粧料として用いた場合に、刺激が小さく、安全性に優れたものとなる。
液状組成物Lは、1,500×gで10分間遠心分離を行った際、沈殿が生じないことが好ましく、2,300×gで10分間遠心分離を行っても沈殿が生じないことがより好ましく、3,300×gで10分間遠心分離を行っても沈殿が生じないことが特に好ましい。ここで、遠心分離後に沈殿が生じないとは、15mLの遠沈管に液状組成物Lを10mL採取し、上記条件にて遠心分離を行った後、肉眼にて観察したときに、液状組成物Lの液相上部と下部とで光の透過率の差が認められないことをいう。
ここで、従来の低油分のグリチルレチン酸含有組成物は、上記の遠心分離条件にて沈殿を生じないものとすることは非常に困難であったが、本実施形態に係る液状組成物Lは、前述した組成を有することにより、上記の遠心分離条件でも沈殿が生じないものとなり、その結果、液状組成物Lを化粧料として使用したときに、べたつきが感じられず、使用感に極めて優れたものとなる。
液状組成物Lは、有効成分であるグリチルレチン酸を含有しながらも、グリチルレチン酸の沈殿が生じ難く、そのため皮膚に塗布したときにべたつきが感じられないため、化粧料、医薬品、医薬部外品などとして好適に使用することができる。
液状組成物Lは、グリチルレチン酸、界面活性剤、低級アルコールおよび水を所定量含有させる以外は、従来公知の方法により製造することができる。
例えば、グリチルレチン酸および界面活性剤と、さらに所望により油性成分とを混合・撹拌し、グリチルレチン酸含有混合液を調製する。ここで、グリチルレチン酸含有混合液には、液状組成物Lの必須成分である低級アルコールの一部を、さらに含有させてもよい。また、前述した混合・撹拌の操作は、温度が60〜80℃の条件下で行うことが好ましい。さらに、グリチルレチン酸含有混合液においては、グリチルレチン酸が完全に分散していることが好ましい。
得られたグリチルレチン酸含有混合液に、水および低級アルコールの混合溶液を添加して混合・撹拌する。ここで、水および低級アルコール混合溶液には、液状組成物Lの必須成分である界面活性剤の一部を、さらに含有させてもよく、また所望により前述した他の成分(例えば、各種機能性成分、pH調整剤など)を含有させてもよい。グリチルレチン酸含有混合液と水および低級アルコールの混合溶液とを混合・撹拌するにあたり、温度は60〜80℃の条件下で行うことが好ましい。このようにして、液状組成物Lを得ることができる。
以上説明した本実施形態に係る液状組成物Lは、水に不溶のグリチルレチン酸を含み、低油分でありながら沈殿が生じ難く、そのため使用感に優れたものとなる。
〔外用剤〕
前述した液状組成物Lは、グリチルレチン酸を含有する低油分の組成物でありながら沈殿が生じ難いため、皮膚などに処置する外用剤に配合するのに好適である。本実施形態に係る外用剤は、液状組成物Lを配合したことにより、グリチルレチン酸を含有しながらも使用感に優れたものとなる。
本実施形態に係る外用剤としては、低油分が要求される液状化粧料、例えば、化粧水、美容液、ローション、ヘアトニック、ヘアリキッド等、また液状のサンスクリーン剤、制汗剤等の、皮膚化粧料を包含する外用剤が好ましく例示される。これらの外用剤に用いた場合、グリチルレチン酸の沈殿が生じ難く使用感に優れるという液状組成物Lの特性がいかんなく発揮されるため、特に好ましい。
液状組成物Lを外用剤に配合する場合、その配合量は、外用剤の種類に応じて適宜調整することができるが、好適な配合率はグリチルレチン酸含有量に換算して約0.0001〜1質量%であり、特に好適な配合率は約0.001〜0.5質量%である。
本実施形態に係る外用剤は、グリチルレチン酸が有する生理作用および液状組成物Lが有する効果を損なわない限り、通常の外用剤の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、炭化水素類、脂肪酸類、エステル類、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された他の成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
以上説明した本実施形態に係る外用剤は、低油分でありながらグリチルレチン酸の沈殿の生じ難い液状組成物Lが配合されているため、グリチルレチン酸を含有しながらも、べたつき等が感じられず使用感に優れたものとなる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
〔実施例1〕
表1の項目Aに示す成分を混合し、60〜80℃の条件下にて完全に分散するまで撹拌混合し、混合液Aを得た。一方、表1の項目Bに示す成分を混合して完全に溶解し、混合液Bを得た。続いて、混合液Aを、混合液Bに少量ずつ添加しながら、60〜80℃の条件下にて攪拌混合し、完全に分散させることにより、液状組成物を得た。
〔実施例2〜6,比較例1〜5,ブランク〕
表1に示す配合に変更した以外は実施例1と同様にして、液状組成物を製造した。
なお、表1に記載の略称等の詳細は以下のとおりである。
[グリチルレチン酸]
・グリチルレチン酸:丸善製薬社製
[界面活性剤]
・ラウレス−9:ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル,日光ケミカルズ社製,NIKKOL BL-9EX
・PEG−60水添ヒマシ油:ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油,日光ケミカルズ社製,NIKKOL HCO-60
・ジステアリン酸スクロース:三菱化学フーズ社製,サーフホープ SE COSME C-1807
・ベヘネス−30:ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル,日光ケミカルズ社製,NIKKOL BB-30
[低級アルコール]
・1,2−ペンタンジオール:シムライズ社製
・1,3−ブチレングリコール:高級アルコール社製
[油性成分]
・トリエチルヘキサノイン:トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル,日光ケミカルズ社製,NIKKOL Trifat S-308
・スクワラン:植物性スクワラン,高級アルコール工業社製,商品名「オリーブスクワラン」
・ジメチコン:MOMENTIVE社製,Element 14*PDMS 10-JC
[その他]
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー:日光ケミカルズ社製,PEMULEN TR-2
・NaOH:和光純薬工業社製
〔試験例1〕分散性の評価
実施例1〜6および比較例1〜5の液状組成物を5℃で7日間静置したのち、沈殿の有無を観察した。結果を表1に示す。また、実施例1、実施例5および比較例1の結果を図1に示す。
なお、図1に示すブランクは、精製水および乳液(グリチルレチン酸無配合)であり、実施例および比較例と同様に5℃で7日間静置して対照試験としたものである。
〔試験例2〕使用感の評価
実施例1〜6および比較例1〜5の液状組成物について、化粧品評価専門パネラーに使用させ、そのべたつきの有無を評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、本発明の液状組成物は、グリチルレチン酸の沈殿が生じることなく剤形が安定であり、かつ、べたつきが感じられず感触も良好であった。
本発明の液状組成物は、化粧水や美容液など、特に低油分の液状化粧料に好適に用いられる。

Claims (3)

  1. 0.0001〜1.0質量%のグリチルレチン酸と、
    60〜95質量%の水と、
    0.5〜3質量%の非イオン性界面活性剤と
    2.5〜6質量%の低級アルコールと、
    を含有する外用剤であって、
    前記外用剤は、油性成分を含有しないか、油性成分の含有量が2質量%以下であり、
    前記非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヒマシ油または硬化ヒマシ油の誘導体、および糖または糖アルコールのエステルからなる群より選択される1種または2種以上を含有し、
    前記低級アルコールは、炭素数が1〜6の一価アルコールまたは多価アルコールであって、少なくとも1,2−ペンタンジオールを含有する
    ことを特徴とする外用剤。
  2. 前記低級アルコールは、1,3−ブチレングリコールを含有することを特徴とする請求項1に記載の外用剤。
  3. 前記水、前記界面活性剤および前記低級アルコールを含む水性媒体に、前記グリチルレチン酸が分散していることを特徴とする請求項1または2に記載の外用剤。
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