JP2019077675A - ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料 - Google Patents

ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】ニコチン酸アミドを含有し、かつ、肌のハリ感・弾力感付与効果に優れ、べたつき感が無く、塗布中の厚みにも優れた感触を有し、経時安定性に優れたジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を得ること。【解決手段】次の成分(A)〜(E):(A)ニコチン酸アミド 1〜10質量%(B)25℃における粘度が25mPa・s以下のシリコーン油(C)PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコンから選択される1種又は2種以上(D)カルボキシメチルセルロース(E)水を含有し、かつ、成分(B)と成分(C)の含有質量割合(B)/(C)が1〜5であるジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料に関するものである。さらに詳しくは、肌のハリ感・弾力感を向上させ、塗布中の厚みに優れ、べたつき感が無く、経時安定性に優れたニコチン酸アミドを含有したジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料に関する。
皮膚は加齢やストレスなどの内的要因や、紫外線や空気の乾燥などの外的要因により、しみやシワ、たるみ、色素沈着等を生じる。中でもシワ、たるみといった形態的変化は、外観の印象を大きく左右するため改善を望む人は多い。それらシワ、たるみを予防・改善するために多くの薬剤が提案されている。このような中でも、ニコチン酸アミドはビタミン類であって安全性が高く、皮膚老化防止効果を有することが知られている(特許文献1、2)。しかし、ニコチン酸アミドを多量に含有するとべたつき感が強いなど、望ましくない使用感触があることが知られており、この改善が行われてきた(特許文献3)。
特開平10−130135号公報 特開平10−1414号公報 特表2003−502435号公報
ニコチン酸アミドが有するべたつき感を抑えようとした特許文献3は分枝鎖炭化水素及び液体エステル皮膚軟化剤などの高展性油を共に含有する技術であるが、その効果は不十分であった上、経時でクリーミングが生じる場合もあり、課題が存在した。
そこで、本発明者らは、高濃度(1〜10質量%)のニコチン酸アミドを含有する水中において、べたつき感を改善し得るシリコーン油、および、ポリエーテル変性シリコーンを併せて配合することで、ニコチン酸アミド特有のべたつき感を改善することを試みた。しかし、ポリエーテル変性シリコーンの種類や、シリコーン油とポリエーテル変性シリコーンの含有質量割合によっては、経時安定性不良が発生するという場合や、塗布中の厚みが乏しいために、垂れ落ちが発生し、使用性が悪い、などといった場合が依然として存在した。かかる実情を鑑み、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ニコチン酸アミド1〜10重量%、25℃における粘度が25mPa・s以下のシリコーン油、水を含有する組成物において、特定のポリエーテル変性シリコーン(PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコンから選択される1種又は2種以上)を含有し、かつ、25mPa・s以下のシリコーン油と上記特定のポリエーテル変性シリコーンの含有質量割合(25mPa・s以下のシリコーン油)/(特定のポリエーテル変性シリコーン)が1〜5である時に、ニコチン酸アミド特有のべたつき感が改善され、かつ、経時安定性が顕著に良好であることを見出した。さらに、増粘剤として、鋭意検討を行ったところ、多糖類の中でも、特にカルボキシメチルセルロースを併せて含有した際に、経時安定性や塗布中の厚みが顕著に改善され、さらに意外なことに肌のハリ感・弾力感も向上し、べたつき感が軽減されたジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を提供できることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(E):
(A)ニコチン酸アミド 1〜10質量%
(B)25℃における粘度が25mPa・s以下のシリコーン油
(C)PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコンから選択される1種又は2種以上
(D)カルボキシメチルセルロース
(E)水
を含有し、かつ、
成分(B)と成分(C)の含有質量割合(B)/(C)が1〜5である
ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、
前記成分(A)と前記成分(D)の含有質量割合(A)/(D)が20〜180であるジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、
前記成分(A)と成分(C)の含有質量割合(A)/(C)が1〜12であるジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、
プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料であることを特徴とするジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を提供するものである。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料は、肌のハリ感・弾力感を向上させ、塗布中の厚みに優れ、べたつき感が無い優れた使用感触を与えるだけでなく、経時安定性に優れるものである。さらに、本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の用途として、プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料が好ましい。本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を第一剤として適用した後、もう一つの皮膚外用剤又は皮膚化粧料を使用した時に、意外なことに、第二剤の皮膚外用剤又は皮膚化粧料の使用時の浸透感が単独使用時と比べて改善し、使用後のべたつき感の無さが第二剤単独使用時と比べて改善した。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
成分(A):ニコチン酸アミド
本発明における成分(A)ニコチン酸アミドは、ニコチン酸(ビタミンB3/ナイアシン)のアミド化合物である。ニコチン酸アミドは水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一つである公知の物質であり、天然物(米ぬかなど)から抽出されたり、あるいは公知の方法によって合成することができる。具体的には、第15改正日本薬局方2008に収載されているものを用いることが出来る。
本発明において成分(A)の含有量は、肌のハリ感・弾力感を向上させ、べたつき感を抑えるため、1〜10質量%(以下、単に「質量%」を「%」と略す)であり、2〜7%が好ましく、3〜6%がより好ましい。成分(A)の含有量は、1%未満であると、肌のハリ感・弾力感付与効果に優れず、10%を超えると、使用時のべたつき感が強く、使用感が悪い場合が有る。
成分(B):25℃における粘度が25mPa・s以下のシリコーン油
本発明における成分(B)のシリコーン油は、25℃における粘度が25mPa・s以下のものである。
本発明において、成分(B)の粘度は、ブルックフィールド型粘度計を用いた化粧品原料基準・粘度測定法第二法に従って測定される。成分(B)としては、特に限定されないが、例えば、25℃における粘度が25mPa・s以下である、ジメチコン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、トリシロキサン、メチルトリメチコン等が挙げられる。これらのうち、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料のべたつき感を軽減させる観点から、25℃における粘度が25mPa・s以下である、ジメチコン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサンが好ましく、その中でも、ジメチコンがより好ましく、成分(B)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
成分(B)の含有量は、特に限定されないが、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の塗布中の厚みを改善する観点から、0.1〜8%が好ましく、0.2〜6%がより好ましく、0.5〜5%がさらに好ましく、1〜4%がさらにより好ましい。
成分(B)の粘度は、25℃において25mPa・s以下であり、0mPa・sを超えていれば、特に限定されない。ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の塗布中の厚み改善やべたつき感改善や経時安定性向上の観点から、25℃において0.5〜20mPa・sが好ましく、1〜20mPa・sがより好ましく、1.5〜15mPa・sがさらにより好ましい。
成分(C):PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコンから選択される1種又は2種以上
本発明における成分(C)はポリエーテル変性シリコーンであり、「International Nomenclature of Cosmetic Ingredients」(INCI)に収載されるPEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコンである。これらは単独で用いることも出来るし、2種以上を組み合わせて用いることも出来るが、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の塗布中の厚みや経時安定性改善の観点から、成分(C)として、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコンから選択される1種又は2種以上が好ましく、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコンから選択される1種又は2種以上がより好ましく、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコンの併用がさらにより好ましい。成分(C)を含有せず、PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコン以外のポリエーテル変性シリコーンのみを含有した場合には、経時安定性が良好に保てず、きしみ感が強く、使用性に優れない場合がある。
成分(C)の含有量は、特に限定されないが、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料のべたつき感改善および経時安定性の観点から、0.01〜5%が好ましく、0.1〜4%がより好ましく、1〜4%がさらに好ましい。
成分(C)は、通常の皮膚化粧料に使用されるものであれば、特に限定されないが、具体例としては、「SH3771M(PEG−12ジメチコン)」、「SS−2801(PEG−10 メチルエーテルジメチコン)」、「SS−2802(PEG−10 メチルエーテルジメチコン)」、「SS−2804(PEG−12 ジメチコン)」(以上、東レ・ダウコーニング社製)、「KF−6013」(PEG−9ジメチコン)、「KF−6017(PEG−9ジメチコン)」(以上、信越化学工業社製)が例示でき、本発明に使用可能である。
成分(D):カルボキシメチルセルロース
本発明における成分(D)はセルロース系高分子の一つである、カルボキシメチルセルロースである。また、カルボキシメチルセルロースとして、塩を含有する場合は、その塩は特に限定されない。カルボキシメチルセルロース塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム、トリエタノールアミン、トリエチルアミン等の有機アミン塩類、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。
成分(D)の含有量は、特に限定されないが、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の塗布中の厚み改善、経時安定性改善の観点から、0.01〜1%が好ましく、0.02〜0.1%がより好ましく、0.03〜0.08%がさらにより好ましい。
成分(D)は通常の皮膚化粧料に使用されるものであれば、特に限定されずに使用することができるが、具体例としては、「CMCダイセル1170」、「CMCダイセル1180」、「CMCダイセル1270」、「CMCダイセル1280」、「CMCダイセル1290」、「CMCダイセル1350」、「CMCダイセル1380」(以上、ダイセル化学工業社製)等が挙げられる。
成分(E):水
本発明に用いる成分(E)の水は、化粧料に一般に用いられるものであれば、特に制限されない。水の他にも精製水、温泉水、深層水、或いは植物の水蒸気蒸留水でもよく、必要に応じて1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。また含有量は、特に限定されず、適宜、他の成分量に応じて含有することができ、20〜90%が好ましい。
本発明に用いる成分(B)は、成分(A)の特有のべたつき感の改善を期待して配合する成分であるが、成分(C)は場合によっては、製剤のべたつき感を強くする成分である。意外なことに、含有質量割合(B)/(C)が1〜5であるときに、経時安定性が改善され、さらに、成分(A)特有のべたつき感が改善された。さらに、経時安定性改善、べたつき感改善の観点から、含有質量割合(B)/(C)は好ましくは2〜4である。一方、含有質量割合(B)/(C)が1未満であると、ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を皮膚へ適用するときに塗布中の厚みに優れず、べたつき感が強い場合が有る。含有質量割合(B)/(C)が5を超えると、塗布中の厚みに優れず、経時安定性が不良であり、べたつき感が強い場合が有る。
本発明における成分(A)は極性分子であるが、極性分子の種類や量によっては、成分(D)と相互作用を起こし、著しく粘度を低下させ、塗布中の厚みが減る可能性もある。成分(A)と成分(D)の含有質量割合(A)/(D)は、特に限定されないものの、塗布中の厚みが顕著に良好となる観点で、20〜180が好ましく、30〜160がより好ましく、40〜140が特により好ましい。
さらに、本発明における成分(A)は特有のべたつき感を有し、そのべたつき感は強く、成分(C)も場合によっては、べたつき感が強い成分である。成分(A)と成分(C)の含有質量割合(A)/(C)は、特には限定されないものの、べたつき感が改善される点で、含有質量割合(A)/(C)は1〜12が好ましく、2〜9が好ましく、2.5〜8.75がより好ましい。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料は、乳化型、可溶化型、溶解型などの形態に関しては、特に限定されない。成分(A)〜(E)を含有し、さらに、含有質量割合(B)/(C)が1〜5であることが重要である。塗布中の厚みを改善し、さらに、べたつき感を改善するために、成分(B)の含有量を大きくする点で、乳化型のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料が好ましく、その中でも水中油型のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料がより好ましい。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料には、成分(A)〜(E)の他に、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料に含有される任意成分、すなわち、成分(A)〜(E)以外の、低級アルコール、水性成分、油性成分、粉体、水溶性高分子、皮膜形成剤、界面活性剤、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、着色剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、美容成分等を含有することができる。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の「ジェル状」とは、粘性が付与された状態を意味し、具体的には、ブルックフィールド型粘度計を用いた化粧品原料基準・粘度測定法第二法に従って測定した20℃における粘度が1,000〜100,000mPa・sの範囲にあるものを指す。塗布中の厚み、経時安定性の観点から、好ましくは3,000mPa・s以上であり、より好ましくは5,000mPa・s以上であり、また80,000mPa・s以下が好ましく、50,000mPa・s以下がより好ましい。具体的な範囲としては、3,000〜80,000mPa・sが好ましく、より好ましくは5,000〜50,000mPa・sである。これらの粘度範囲であれば、塗布中の厚みに優れ、垂れ落ちがなく、経時安定性にも優れる。20℃における粘度が1,000mPa・s未満であると、塗布中の厚みが乏しく、経時安定性に優れない場合が有る。20℃における粘度が100,000mPa・sを超えると、塗布中の厚みが乏しく、べたつき感も強い場合が有る。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料の製造方法は、公知の手法を用いて、乳化、可溶化を問わず、特に限定されることなく、製造可能である。べたつき感を改善するために、成分(B)の含有量を大きくする点で、乳化手法を用いることが好ましく、その中でも、具体的には、分散乳化法、転相乳化法、転相温度乳化法等が挙げられる。経時での乳化安定性に優れたジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を得るという点で、好ましい製造方法を例示するならば、成分(B)、(C)、その他の油性成分を加熱混合した後で、加熱した成分(E)を添加混合することで、乳化を行い、その後で、成分(A)、(D)、さらに場合によっては、その他の水性成分を添加混合する製造方法が挙げられる。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料は、皮膚外用剤として利用可能である。例えば、外用液剤、外用ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、ハップ剤、硬膏剤、噴霧剤、エアゾール剤等が挙げられる。その使用方法は、手や指、コットンで使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料は、皮膚化粧料として利用可能である。例えば、化粧水、乳液、クリーム、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディローション、ボディクリーム、日焼け止め料、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、コンシーラー等を例示することができる。その使用方法は、手や指、コットンで使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
前記用途のなかでも、本発明品は、塗布中の厚みやべたつき感の無さに優れることから、マッサージ料として用いることが、好ましい。マッサージ料として用いることで、血行促進などのその他の効果も期待できるうえ、肌のハリ感・弾力感のさらなる向上も期待できる。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料は、プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料として用いることが好ましい。本発明において、プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料とは、二つの皮膚外用剤又は皮膚化粧料を適用する際において、先に使用するものを第一剤、後に使用するものを第二剤としたときの、第一剤と定義する。第二剤の皮膚外用剤又は皮膚化粧料としては、特に限定されず、種々の用途の皮膚外用剤、皮膚化粧料が利用できる。例えば、皮膚外用剤としては、外用液剤、外用ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、ハップ剤、硬膏剤、噴霧剤、エアゾール剤等が挙げられ、皮膚化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディローション、ボディクリーム、日焼け止め料、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、コンシーラー等を例示することができる。その中でも、第二剤の皮膚への適用後のべたつき感を改善する観点から、第二剤の油性成分の含有量は5%以下であることが好ましく、好ましい用途としては具体的には、皮膚外用剤としては、外用液剤、外用ゲル剤、ローション剤等が挙げられ、皮膚化粧料としては、化粧水、美容液、乳液、ボディローション等が挙げられる。プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料として用いる際に、マッサージ使用の有無は特に限定されないが、第二剤適用時の浸透感を向上する観点から、マッサージ料として用いることが好ましい。
本発明のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料を、プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料として用いる際に、第二剤適用時の浸透感を改善する点について、第二剤中に両親媒性物質が含有されることが好ましい。本発明における両親媒性物質とは、分子構造上、親水基及び疎水基を有する物質のことを指し、特に限定されない。第二剤に含有される両親媒性物質として、特に、第二剤適用後のべたつき感を改善する観点から、親水基としてポリオキシエチレン鎖を有する物質が好ましく、さらに、第二剤適用時のべたつき感を改善する観点から、ポリソルベート80がより好ましい。
また、第二剤適用時の浸透感を向上する観点から、第一剤のプレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料としてのジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料中の含有質量割合(A)/(C)は2.5〜20/3であることが好ましい。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。含有量は特記しない限り、その成分が含有される系に対する質量%で示す。
実施例1〜9、比較例1〜12:美容液
実施例1〜9、比較例1〜12の美容液を調製し、イ:肌のハリ感・弾力感、ロ:塗布中の厚み、ハ:べたつき感の無さ、ニ:経時安定性について下記の方法により評価した。それら美容液の処方と評価結果を併せて表1〜3に示す。
(製造方法)
A:成分(1)及び(10)〜(12)を70℃で均一に溶解混合する。
B:成分(2)〜(9)を70℃で均一に溶解混合する。
C:成分(13)及び(14)を均一に溶解混合する。
D:AにBを添加混合することで乳化を行い、40℃まで冷却した後に、Cを添加混合することで美容液を得た。
(評価項目)
イ:肌のハリ感・弾力感
ロ:塗布中の厚み
ハ:べたつき感の無さ
ニ:経時安定性
(評価方法)
[イ、ロ、ハについて(官能評価)]
20代〜40代の女性で官能評価の訓練を受け、一定の基準で評価が可能な専門パネルを10名選定した。各試料について専門パネルが皮膚に塗布した時に感じる、肌のハリ感・弾力感、べたつき感の無さを下記絶対評価にて5段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(イ:肌のハリ感・弾力感)
絶対評価基準
(評点):(評価)
6点:非常に肌のハリ感・弾力感があると感じる
5点:肌のハリ感・弾力感があると感じる
4点:やや肌のハリ感・弾力感があると感じる
3点:普通
2点:あまり肌のハリ感・弾力感があると感じない
1点:肌のハリ感・弾力感があると感じない
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4.5点を超える :非常に良好
○ :3点を超える4.5点以下 :良好
△ :1.5点を超える3点以下 :やや不良
× :1.5点以下 :不良
(ロ:塗布中の厚み)
絶対評価基準
(評点):(評価)
5点:垂れ落ちることはなく、非常に良好な厚みを感じる
4点:垂れ落ちることはなく、良好な厚みを感じる
3点:垂れ落ちることはなく、厚みを感じる
2点:垂れ落ちることはないが、厚みはほとんど感じない
1点:厚みがなく、垂れ落ちる
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超える4点以下 :良好
△ :2点を超える3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
(ハ:べたつき感の無さ)
絶対評価基準
(評点):(評価)
5点:べたつき感が無い
4点:ほとんどべたつき感が無い
3点:ややべたつき感がある
2点:べたつき感がある
1点:非常にべたつき感がある
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超える4点以下 :良好
△ :2点を超える3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
(ニ:経時安定性)
各試料を50℃の恒温槽に1ヶ月保管し、1ヵ月以内の状態を目視にて確認し、以下の判定基準により判定した。
4段階判定基準
(判定):(外観の状態)
◎ :1ヶ月以内で変化無し :非常に良好
○ :3週間以内でクリーミングが認められないが、
1ヶ月以内でクリーミングが認められる :良好
△ :2週間以内でクリーミングは認められないが、
3週間以内でクリーミングが認められる :やや不良
× :2週間以内でクリーミングが認められる :不良
表1〜3の結果から明らかなように、実施例1〜9の美容液は、比較例1〜12の美容液に比べ、肌のハリ感・弾力感、塗布中の厚み、べたつき感の無さ、経時安定性において優れたものであった。
一方、成分(B)を含有しない比較例1は、塗布中の厚みとべたつき感の無さが劣っていた。
成分(C)を含有しない比較例2は、乳化を行うことができず、系が分離しており、使用できる状態になかった。
成分(D)を含有しない比較例3は、塗布中の厚み、べたつき感の無さ、経時安定性が劣っていた。
含有質量割合(B)/(C)が5を超える比較例4は、肌のハリ感・弾力感、経時安定性が劣っていた。
含有質量割合(B)/(C)が1未満である比較例5は、塗布中の厚み、べたつき感の無さが劣っていた。
成分(B)を含有せず、25℃における粘度が25mPa・sを超えるシリコーン油のみを含有する比較例6は、肌のハリ感・弾力感、経時安定性が劣っていた。
成分(C)を含有せず、セスキオレイン酸ソルビタンを含有する比較例7、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコンを含有する比較例8、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンを含有する比較例9は、塗布中の厚み、べたつき感の無さ、経時安定性が劣っていた。
成分(D)を含有せず、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する比較例10は、塗布中の厚み、べたつき感の無さが劣っていた。
成分(A)の含有量が1%未満である比較例11は、肌のハリ感・弾力感、経時安定性が劣っていた。
成分(A)の含有量が10%を超える比較例12は、肌のハリ感・弾力感、べたつき感の無さが劣っていた。
使用例1〜11:第一剤(プレトリートメント美容液)と第二剤の使用
使用例1〜11において、実施例1、4、5、7、8、比較例11を第一剤(プレトリートメント美容液)として使用し、その次に皮膚外用剤又は皮膚化粧料を第二剤として使用する例を示し、第二剤適用時の浸透感、第二剤適用時後のべたつき感の無さの評価を行った。第二剤の処方例A〜C(化粧水)は表4に、処方例D、E(乳液)は表5に示した。第一剤として、実施例1、4、5、7、8、比較例11を、第二剤として、処方例A〜E、実施例1を使用した際の使用例1〜11について、それらの組合せと、下記の方法により評価した評価結果を併せて表6に示す。
(第二剤(化粧水)の処方例A〜Cの製造方法)
A:成分(1)〜(4)、(9)を25℃で均一に溶解混合する。
B:成分(5)〜(8)、(10)を25℃で均一に溶解混合する。
C:BにAを添加混合することで化粧水を得た。
(第二剤(乳液)の処方例D、Eの製造方法)
A:成分(3)〜(8)を70℃で均一に溶解混合する。
B:成分(9)〜(14)、(16)を70℃で均一に溶解混合する。
C:BにAを添加混合することで乳化を行い、40℃まで冷却した後に、成分(1)、(2)、(15)を添加混合することで乳液を得た。
(評価項目)
ホ:第二剤適用時の浸透感
ヘ:第二剤適用後のべたつき感の無さ
(評価方法)
[ホ、ヘについて(官能評価)]
20代〜40代の女性で官能評価の訓練を受け、一定の基準で評価が可能な専門パネルを10名選定した。専門パネルがそれぞれ、第一剤(1.0g)を皮膚に適用し、皮膚に30秒間なじませた後で、第二剤(1.0g)を適用した時に感じる浸透感と、第二剤適用後のべたつき感の無さを下記絶対評価にて5段階に評価し評点を付け、各使用例ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(ホ:第二剤適用時の浸透感)
絶対評価基準
(評点):(評価)
5点:第二剤単独で使用する時に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した時に、とても高い浸透感を感じる
4点:第二剤単独で使用する時に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した時に、高い浸透感を感じる
3点:第二剤単独で使用する時に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した時に、少し高い浸透感を感じる
2点:第二剤単独で使用する時に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した時に、同等の浸透感を感じる
1点:第二剤単独で使用する時に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した時に、浸透感が低く感じる
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超える4点以下 :良好
△ :2点を超える3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
(ヘ:第二剤適用後のべたつき感の無さ)
絶対評価基準
(評点):(評価)
5点:第二剤単独で使用した後に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した後に、べたつき感をとても弱く感じる
4点:第二剤単独で使用した後に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した後に、べたつき感を弱く感じる
3点:第二剤単独で使用した後に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した後に、べたつき感を少し弱く感じる
2点:第二剤単独で使用した後に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した後に、同等のべたつき感を感じる
1点:第二剤単独で使用した後に比べて、第一剤の適用後に第二剤を適用した後に、べたつき感を強く感じる
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超える4点以下 :良好
△ :2点を超える3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
表6の結果から明らかなように、使用例1〜10は、使用例11より、第二剤適用時の浸透感及び第二剤適用後のべたつき感の無さに優れたものであった。
また、使用例1、6、7の中において、使用例1、7が第二剤適用時の浸透感、第二剤適用後のべたつき感の無さに、より優れていることから、第二剤中に両親媒性物質が含有されることが好ましい。
また、使用例1〜5の中で、使用例1、3、4が、第二剤適用時の浸透感においてより優れていることから、第一剤中の含有質量割合(A)/(C)は2.5〜20/3が特に好ましい。
また、使用例1、7の中において、使用例1が第二剤適用時の浸透感、第二剤適用後のべたつき感の無さに、より優れていること、使用例8、9の中において、使用例8が第二剤適用時の浸透感、第二剤適用後のべたつき感の無さに、より優れていることから、第二剤はポリオキシエチレン基を含む両親媒性物質を含有することが好ましい。さらに、使用例1、8において、使用例1が第二剤適用後のべたつき感の無さに、より優れていることから、第二剤はポリソルベート80を含有することがより好ましい。
また、第一剤として実施例1を、第二剤として再び実施例1を適用した使用例10も、使用例11より、第二剤適用時の浸透感、第二剤適用後のべたつき感の無さに優れていた。
実施例10:水中油型乳化クリーム
(成分) (%)
1.1,3−ブチレングリコール 12.0
2.グリセリン 5.0
3.精製水 残量
4.ニコチン酸アミド 6.0
5.アスコルビン酸ナトリウム 0.5
6.メタケイ酸ナトリウム 0.05
7.水添レシチン 0.5
8.水添リゾレシチン 0.5
9.PEG−11メチルエーテルジメチコン(注4) 0.5
10.PEG−10ジメチコン(注5) 0.3
11.ジメチコン(20mPa・s/25℃)(注1) 3.0
12.セラミド2 0.1
13.アスタキサンチン 0.1
14.トコフェロール 0.01
15.セトステアリルアルコール 2.0
16.ベヘニルアルコール 1.0
17.グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0
18.パラオキシ安息香酸メチル 0.05
19.カルボマー 0.15
20.カルボキシメチルセルロース 0.1
21.水酸化ナトリウム 0.004
22.香料 0.05
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を70℃で均一に溶解混合する。
B:成分(7)〜(17)を80℃で均一に溶解混合する。
C:AにBを添加し70℃で乳化する。
D:Cを40℃まで冷却した後に、成分(18)〜(22)を添加し、水中油型乳化クリームを得た。
実施例10の水中油型クリームは、肌のハリ感・弾力感、塗布中の厚み、べたつき感の無さ、経時安定性の全てにおいて優れたものであった。
実施例11:水中油型下地
(成分) (%)
1.1,3−ブチレングリコール 7.0
2.ジプロピレングリコール 5.0
3.トリエタノールアミン 0.4
4.精製水 残量
5.ニコチン酸アミド 4.0
6.スクワラン 0.4
7.ステアリン酸 1.0
8.PEG−80水添ヒマシ油 0.2
9.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.1
10.PEG−9ジメチコン 0.5
11.ジメチコン(6mPa・s/25℃)(注10) 2.0
12.セトステアリルアルコール 0.3
13.ベヘニルアルコール 0.5
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.02
15.タルク 0.4
16.含水シリカ 0.1
17.マイカ 1.3
18.酸化チタン 6.0
19.酸化鉄 0.1
20.アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 (注11) 0.3
21.カルボキシメチルセルロース 0.1
22.水酸化ナトリウム 0.008
23.グリシン 0.01
24.アルギニン 0.01
25.香料 0.01
注10:KF−96A−6cs(信越化学工業社製)
注11:CARBOPOL 1382(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を70℃で均一に溶解混合する。
B:成分(6)〜(14)を80℃で均一に溶解混合する。
C:AにBを添加し70℃で乳化する。
D:Cを40℃まで冷却した後に、成分(15)〜(25)を添加し、水中油型下地を得た。
実施例11の水中油型下地は、肌のハリ感・弾力感、塗布中の厚み、べたつき感の無さ、経時安定性の全てにおいて優れたものであった。
実施例12:水中油型美容液
(成分) (%)
1.1,3−ブチレングリコール 5.0
2.グリセリン 5.0
3.精製水 残量
4.ニコチン酸アミド 6.0
5.イソステアリン酸 0.1
6.ポリソルベート80 0.1
7.PEG−12ジメチコン(注12) 0.2
8.PEG−10メチルエーテルジメチコン 0.16
9.スクワラン 1.0
10.メチルトリメチコン(注13) 1.5
11.リノール酸 0.05
12.セラミド3 0.1
13.トコフェロール 0.01
14.セトステアリルアルコール 0.5
15.オレイルアルコール 1.0
16.パラオキシ安息香酸メチル 0.01
17.カルボマー 0.15
18.(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー溶液(注14)
0.1
19.カルボキシメチルセルロース 0.07
20.水酸化ナトリウム 0.05
21.エタノール 5.0
22.ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
23.加水分解ヒアルロン酸 0.01
24.加水分解コラーゲン 0.01
25.グリコシルトレハロース 0.1
26.香料 0.1
注12:SS−2804(東レ・ダウコーニング社製)
注13:TMF−1.5(信越化学工業社製)
注14:SIMULGEL EG(SEPIC社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)を70℃で均一に溶解混合する。
B:成分(5)〜(13)を80℃で均一に溶解混合する。
C:AにBを添加し70℃で乳化する。
D:Cを40℃まで冷却した後に、成分(14)〜(26)を添加し、水中油型美容液を得た。
実施例12の水中油型美容液は、肌のハリ感・弾力感、塗布中の厚み、べたつき感の無さ、経時安定性の全てにおいて優れたものであった。
第二剤の処方例F:乳液
(成分) (%)
1.1,3−ブチレングリコール 5.0
2.グリセリン 5.0
3.精製水 残量
4.クエン酸 0.1
5.水添レシチン 0.1
6.ステアリン酸PEG−40 0.2
7.ステアリン酸PEG−55 0.15
8.スクワラン 5.0
9.ワセリン 0.5
10.セラミド3 0.1
11.トコフェロール 0.01
12.セトステアリルアルコール 0.5
13.オレイルアルコール 1.0
14.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル 3.0
15.カルボマー 0.15
16.(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー溶液(注14)
0.1
17.水酸化ナトリウム 0.05
18.エタノール 5.0
19.ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
20.加水分解ヒアルロン酸 0.01
21.加水分解コラーゲン 0.01
22.グリコシルトレハロース 0.1
23.PEG−8 0.1
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)を70℃で均一に溶解混合する。
B:成分(5)〜(14)を80℃で均一に溶解混合する。
C:AにBを添加し70℃で乳化する。
D:Cに成分(15)〜(23)を添加混合した後、40℃まで冷却し乳液を得た。
(使用方法)
実施例12(2.0g)を第一剤として、皮膚に適用し、30秒間皮膚になじませた後で、処方例F:乳液(3.0g)を第二剤として皮膚に適用した。
実施例12の水中油型美容液は、第二剤適用時の浸透感、第二剤適用後のべたつき感の無さに優れたプレトリートメント水中油型美容液であった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(E):
    (A)ニコチン酸アミド 1〜10質量%
    (B)25℃における粘度が25mPa・s以下のシリコーン油
    (C)PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−12ジメチコンから選択される1種又は2種以上
    (D)カルボキシメチルセルロース
    (E)水
    を含有し、かつ、
    成分(B)と成分(C)の含有質量割合(B)/(C)が1〜5である
    ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料。
  2. 成分(A)と成分(D)の含有質量割合(A)/(D)が20〜180である請求項1記載のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料。
  3. 成分(A)と成分(C)の含有質量割合(A)/(C)が1〜12である請求項1又は2の項記載のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料。
  4. プレトリートメント皮膚外用剤又は皮膚化粧料であることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項記載のジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料。
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