JP6438280B2 - マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、マルチビーム描画におけるビームの位置ずれに起因するパターンの位置ずれ、寸法ずれを照射量の変調により補正する方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、マスクブランクスへ電子線を使ってマスクパターンを描画することが行われている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったマスクに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、マスク像が縮小されて、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
ここで、マルチビーム描画では、光学系の歪み、マルチビームを形成するアパーチャアレイの設計値からのずれ、及び/或いはクーロン効果等に起因してビームの位置ずれが生じ得る。マルチビームを構成するビームに位置ずれが生じると、描画されたパターンも位置ずれ、寸法ずれが生じてしまうといった問題があった。よって、位置ずれが生じているビームが照射されるによって形成されるパターンの位置ずれ、寸法ずれを補正することが望ましい。例えば、光学歪による位置ずれに対して、歪み分を含むショット位置を演算し、かかる歪み分を含むショット位置を前提に構成された領域内に位置するパターンの面積密度に応じてかかるショット位置に照射するビームのドーズ量を調整することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−007379号公報
しかしながら、従来、位置ずれが生じているビームが照射されることによって形成されるパターンの位置ずれ、寸法ずれを補正するための十分に有効な手法は確立されていなかった。
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、位置ずれが生じているビームを含むマルチビームが照射されるによって形成されるパターンの位置ずれ、寸法ずれを補正することが可能なマルチ荷電粒子ビーム描画装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、
マルチ荷電粒子ビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる画素毎に、当該画素を多重描画する複数の異なるビームの照射量に重み付けする複数の重み付け係数を演算する重み付け係数演算部と、
画素毎に、複数の重み付け係数のうち、対応する重み付け係数を用いて重み付けされた複数の異なるビームの照射量を演算する照射量演算部と、
それぞれ重み付けされた照射量の複数の異なるビームが対応する画素に照射されるように、マルチ荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画部と、
を備え
前記複数の重み付け係数として、前記多重描画の各パスの担当ビームに対する重み付け係数が演算されることを特徴とする。
また、複数の重み付け係数の各重み付け係数は、複数の異なるビームの位置ずれ量の逆数の和に対する当該ビームの位置ずれ量の逆数の比で演算されると好適である。
また、複数の重み付け係数の各重み付け係数は、複数の異なるビームの位置ずれ量オフセット値との和の逆数の和に対する、当該ビームの位置ずれ量とオフセット値との和の逆数の比で演算されると好適である。
また、多重描画の各パスで照射される最大照射量が予め設定され、
複数の異なるビームの照射量が最大照射量を超えないようにオフセット値が設定されると好適である。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム描画方法は、
マルチ荷電粒子ビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる画素毎に、当該画素を多重描画する複数の異なるビームの照射量に重み付けする複数の重み付け係数を演算する工程と、
画素毎に、複数の重み付け係数のうち、対応する重み付け係数を用いて重み付けされた複数の異なるビームの照射量を演算する工程と、
それぞれ重み付けされた照射量の複数の異なるビームが対応する画素に照射されるように、マルチ荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する工程と、
を備え
前記複数の重み付け係数として、前記多重描画の各パスの担当ビームに対する重み付け係数が演算されることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、位置ずれが生じているビームを含むマルチビーム20が照射されることによって形成されるパターンの位置ずれ、及び寸法ずれを補正できる。よって、高精度な描画を行うことができる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部材の構成を示す断面図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部材のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1における描画動作の一例を説明するための概念図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における照射位置の位置ずれの一例を示す図である。 実施の形態1の比較例における各パスの照射量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態1における各パスの照射量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態1と比較例とにおける位置ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態1と比較例とにおけるパターンの線幅寸法ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態2における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態2における1つのパスの照射量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態2におけるオフセット値を可変に設定した場合の位置ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施の形態2におけるオフセット値を可変に設定した場合のパターンの線幅寸法ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ部材203、ブランキングアパーチャアレイ部材204、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象基板となるマスクブランクス等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。
制御部160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142,144を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び記憶装置140,142,144は、図示しないバスを介して互いに接続されている。記憶装置140(記憶部)には、描画データが外部から入力され、格納されている。
制御計算機110内には、位置ずれデータ取得部50、重み係数演算部54、照射量演算部55、パターン面積密度ρ演算部57、データ処理部58、及び描画制御部60が配置されている。位置ずれデータ取得部50、重み係数演算部54、照射量演算部55、パターン面積密度ρ演算部57、データ処理部58、及び描画制御部60といった各機能は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。位置ずれデータ取得部50、重み係数演算部54、照射量演算部55、パターン面積密度ρ演算部57、データ処理部58、及び描画制御部60に入出力される情報および演算中の情報はメモリ112にその都度格納される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。図2(a)において、成形アパーチャアレイ部材203には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図2(a)では、例えば、512×8列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。ここでは、y方向の各列について、x方向にAからHまでの8つの穴22がそれぞれ形成される例が示されている。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。その他、例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2(a)のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。図2(b)に示すように、例えば、縦方向(y方向)1段目の列と、2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)2段目の列と、3段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部材の構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部材のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。なお、図3と図4において、制御電極24と対向電極26と制御回路41,43の位置関係は一致させて記載していない。ブランキングアパーチャアレイ部材204は、図3に示すように、支持台33上にシリコン等からなる半導体基板31が配置される。基板31の中央部は、例えば裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域30(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域30を取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域32(第2の領域)となる。メンブレン領域30の上面と外周領域32の上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に高さ位置になるように形成される。基板31は、外周領域32の裏面で支持台33上に保持される。支持台33の中央部は開口しており、メンブレン領域30の位置は、支持台33の開口した領域に位置している。
メンブレン領域30には、図2に示した成形アパーチャアレイ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビーム(マルチ荷電粒子ビーム)のそれぞれのビームの通過用の通過孔25(例えば25a〜25c)(開口部)が開口される。そして、メンブレン領域30上には、図3及び図4に示すように、各通過孔25の近傍位置に該当する通過孔25を挟んでブランキング偏向用の制御電極24(例えば24a〜24c)と対向電極26(例えば26a〜26c)の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。また、メンブレン領域30上の各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の制御電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(例えば41a〜41b)(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極26は、グランド接続される。
また、図4に示すように、各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線が接続される。各制御回路41は、制御用の例えば10ビットのパラレル配線の他、クロック信号線および電源用の配線が接続される。クロック信号線および電源用の配線はパラレル配線の一部の配線を流用しても構わない。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、制御電極24と対向電極26と制御回路41とによる個別ブランキング機構47(例えば47a〜47c)が構成される。また、図3の例では、制御電極24と対向電極26と制御回路41とが基板31の膜厚が薄いメンブレン領域30に配置される。但し、これに限るものではない。
各通過孔25を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立にかかる対となる2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。かかる偏向によってブランキング制御される。言い換えれば、制御電極24と対向電極26の組は、成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうちの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する。
次に描画装置100における描画部150の動作について説明する。電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直に成形アパーチャアレイ部材203全体を照明する。成形アパーチャアレイ部材203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴が含まれる領域を照明する。複数の穴の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eは、ブランキングアパーチャアレイ部材204のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。
ブランキングアパーチャアレイ部材204を通過したマルチビーム20a〜eは、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、ブランキングアパーチャアレイ部材204のブランカーによって偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ部材204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビーム毎に、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器208によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向に一括して偏向され、各ビームの試料101上のそれぞれの照射位置に照射される。また、例えばXYステージ105が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ105の移動に追従(トラッキング)するように偏向器208によって制御される。XYステージ105の位置は、ステージ位置検出器139からレーザをXYステージ105上のミラー210に向けて照射し、その反射光を用いて測定される。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的には成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置100は、各回のトラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20を偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ連続して順に照射していくラスタースキャン方式で描画動作を行う。所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。
図5は、実施の形態1における描画動作の一例を説明するための概念図である。図5(a)に示すように、試料101の描画領域31は、例えば、y方向に向かって所定の幅で短冊状の複数のストライプ領域35に仮想分割される。かかる各ストライプ領域35は、描画単位領域となる。まず、XYステージ105を移動させて、第1番目のストライプ領域35の左端、或いはさらに左側の位置に一回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34が位置するように調整し、描画が開始される。第1番目のストライプ領域35を描画する際には、XYステージ105を例えば−x方向に移動させることにより、相対的にx方向へと描画を進めていく。XYステージ105は所定の速度で例えば連続移動させる。実施の形態1では、各ストライプ領域35を描画する際に、図5(b)に示すように、例えば、y方向に位置をずらしながら多重描画を行う。図5(b)の例では、多重度が4(N=4)の場合を示している。多重描画における各パス(各回の描画処理)では、y方向に、ストライプy方向幅(「ストライプ高さ」ともいう)/Nずつ位置をずらしながら描画を行う。
また、各ストライプ領域は、複数のメッシュ領域(画素)に仮想分割される。図5(c)の例では、複数の画素10に分割されたストライプ領域35のうちの一部を1回のショットの照射領域34とする場合について示している。画素10のサイズは、例えば、ビームサイズ、或いは、それ以下のサイズであると好適である。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。画素は、マルチビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる。図5(c)の例では、4×4のマルチビームで1回のショットをする際の4×4の照射画素12を一例として示している。1回のショットでは、成形アパーチャアレイ部材203の各穴22を通過することによって形成されたマルチビームによって、最大で各穴22と同数の複数のショットパターンが一度に形成される。よって、マルチビーム20で照射するにしても、パス毎に同じ位置を照射するビームが異なることになる。言い換えれば、成形アパーチャアレイ部材203の縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴22のうち、パス毎にいずれも異なる穴22によって成形されたビームが同じ位置に照射されることになる。ここでは、1つのストライプ領域35を描画する際に、各パス分も連続して描画する場合を示しているが、これに限るものではない。1パス目(N=1st)のすべてのストライプ領域35の描画が終了した後に、2パス目(N=2nd)のすべてのストライプ領域35の描画を行うといったようにパス毎にすべてのストライプ領域35の描画を行うようにしても良い。
マルチビーム20で試料101を描画する際、トラッキング動作中にXYステージ105の例えばx方向への移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20を偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ順に連続して照射していく。そして、試料101上のどの画素をマルチビームのどのビームが照射するのかは描画シーケンスによって決まる。マルチビームのx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチを用いて、試料101面上におけるx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチ(x方向)×ビームピッチ(y方向)の領域はn×n画素の領域(サブピッチ領域)で構成される。図5(c)の例では、4×4画素10の領域がサブピッチ領域となる。例えば、1回のトラッキング動作で、XYステージ105が−x方向にビームピッチ(x方向)だけ移動する場合、x方向或いはy方向(或いは斜め方向)に1つのビームによって照射位置をシフトしながらn画素が描画される。同じn×n画素の領域内の他のn画素が次回のトラッキング動作で上述したビームとは異なるビームによって同様にn画素が描画される。このようにn回のトラッキング動作でそれぞれ異なるビームによってn画素ずつ描画されることにより、1つのn×n画素の領域内のすべての画素が描画される。マルチビームの照射領域内の他のn×n画素の領域についても同時期に同様の動作が実施され、同様に描画される。かかる描画動作を例えばストライプ領域単位で繰り返すことで同じ画素を多重描画することになる。その際、上述したようにパス毎に位置をずらすことで同じ画素を異なるビームを用いて多重描画することになる。
ここで、マルチビーム20は、ビーム毎に試料面101上における照射位置に異なる量の位置ずれが生じ得る。よって、多重描画する場合には、同じ画素にビームを照射する場合でもパス毎に使用するビームが異なるので、例えば同じ照射量で照射すれば位置ずれ量もパス毎に異なる。そこで、実施の形態1では、ビーム毎の位置ずれ量の違いに応じて、パス毎に同じ画素に使用するビームの照射量に重み付けを行う。
図6は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図6において、重み係数演算工程(S104)と、各パスの照射量演算工程(S106)と、描画工程(S112)と、いう一連の工程を実施する。
図7は、実施の形態1における照射位置の位置ずれの一例を示す図である。描画処理を実施する前に、予め、試料101面上にマルチビームを照射した際の画素毎の位置ずれ量を測定する。図示しないレジストが塗布された測定用基板をステージ105上に配置して、マルチビームを照射して、その照射位置14を測定すればよい。予め設定された描画シーケンスに沿って、照射領域34と同等のサイズの測定領域内のすべての画素10を描画する。そして、測定用基板上の測定領域内のすべての画素10のビーム照射位置14を例えば位置計測装置を用いて測定すればよい。なお、1つの測定領域内のすべての画素10を描画シーケンスに沿ってすべて描画してしまうと画素毎の位置ずれ量を測定することが困難となってしまうので、複数の測定領域を設定して、各測定領域について照射後の画素位置を測定可能な程度に距離を離してマルチビームを照射すればよい。そして、測定領域間で照射される画素を調整し、複数の測定領域の照射画素を合成することで測定領域内のすべての画素10を描画したものと見做せるようにすればよい。設計上の画素位置10と測定された照射位置14との差を求めれば、ビーム毎の位置ずれ量を測定できる。
実際には、ストライプ領域35を描画するので、測定領域をストライプ領域35中に見立てて、多重描画する各パスのストライプ領域35分のすべての画素10について照射を担当するビームの位置ずれ量を推定すればよい。或いは、ストライプ領域35分のすべての画素10を多重描画して、各画素のパス毎のビームの位置ずれ量を測定してもよい。
そして、位置ずれデータ取得部50が描画装置100外部から、かかる得られた位置ずれデータを入力し、記憶装置144に格納する。図7の例では、nパス目に座標(x,y)の画素10に照射したビームの照射位置14が、x方向にΔxn,i,jの位置ずれ量の位置ずれが、y方向にΔyn,i,jの位置ずれ量の位置ずれが生じる場合を示している。よって、ベクトル量Δrn,i,jの位置ずれが生じることになる。実施の形態1では、かかる位置ずれ量となるベクトル量Δrn,i,jを用いた重み付け関数を用いて、重み付け係数を演算する。
重み係数演算工程(S104)として、重み係数演算部54(重み付け係数演算部)は、マルチビーム20の1つのビームあたりの照射単位領域となる画素10毎に、当該画素10を多重描画する複数の異なるビームの照射量に重み付けする複数の重み付け係数を演算する。上述したように、試料101のストライプ領域35は、複数の画素10に分割される。そして、予め設定された描画シーケンスに沿って、多重描画する場合の各パスにおいて、各画素10を照射するビームがマルチビームのうちのどのビームなのかがわかる。重み係数演算部54は、画素(i,j)毎に、記憶装置144から多重度Nの多重描画における各パスの担当ビームの位置ずれ量Δrn,i,jのデータを読み出し、以下の式(1)に示す重み付け関数を解いて、各パスの担当ビームに対する重み付け係数wn,i,jを演算する。複数のパスの各重み付け係数wn,i,jは、すべてのパスの複数の異なるビームの位置ずれ量Δrn,i,j逆数の和に対する当該ビームの位置ずれ量Δrn,i,jの逆数の比で演算される。
なお、画素毎の多重描画における各パスのビーム用の重み付け係数wn,i,jの和は、以下の式(2)に示すように1となる。
式(1)からわかるように、各パスのビームのうち、位置ずれ量が小さいビームほど重み付け係数wn,i,jの値が大きくなり、逆に位置ずれ量が大きいビームほど重み付け係数wn,i,jの値が小さくなる。
各パスの照射量演算工程(S106)として、照射量演算部55は、画素10毎に、全パス用の複数の重み付け係数のうち、対応する重み付け係数wn,i,jを用いて重み付けされた全パス用の複数の異なるビームの照射量Dn,i,jを演算する。まず、ρ演算部57は、記憶装置140から描画データを読み出し、描画データに定義されたパターンを用いて、各ストライプ領域35内のすべての画素のパターン面積密度ρを演算する。ここでは、各画素に照射される基準照射量Dが予め設定される。実際に、各画素に照射されるビームの照射量は、算出されたパターンの面積密度ρに比例して求めると好適である。例えば、各画素への照射量Dtotal,i,jは、ρDによって求めることができる。その他、各画素への照射量は、図示しない近接効果、かぶり効果、ローディング効果等の寸法変動を引き起こす現象に対する寸法変動分を照射量によって補正した補正後の照射量にすると好適である。よって、実際に照射される各画素への照射量Dtotal,i,jは、画素毎に異なり得る。画素毎の照射量Dtotal,i,jは、多重描画の各パスでの照射量の合計である。よって、かかる照射量Dtotal,i,jは多重描画の各パスに振り分けられる。その際の多重描画の各パスの照射量Dn,i,jを算出するにあたって、上述した重み付け係数wn,i,jが用いられる。座標(i,j)の画素に対する多重描画のn番目のパスのビームの照射量Dn,i,jは、次の式(3)によって定義される。例えば、ストライプ領域毎に、多重描画の各パスのビームの照射量Dn,i,jを演算する。
描画工程(S112)として、描画部150は、それぞれ重み付けされた照射量Dn,i,jの複数の異なるビームが対応する画素に照射されるように、マルチビームを用いて試料101にパターンを描画する。まず、データ処理部58は、照射量Dn,i,jを照射時間に変換のうえ、描画シーケンスに沿ったショット順に並び替える。そして、並び替えられた照射時間配列データは、偏向制御回路130に出力される。
偏向制御回路130は、ショット毎に、各制御回路41に照射時間配列データを出力する。そして、描画制御部60の制御のもとで、描画部150は、各ビームのショット毎に、該当する照射時間の描画を実施する。描画部150の動作は、上述した通りである。
実施の形態1では、多重描画を行う際の各パスの照射量を調整することで当該画素の位置ずれを低減する。照射量Dn,i,jは、使用するビームの位置ずれ量が小さいビームほど、より多くの照射量を照射する。逆に、使用するビームの位置ずれ量が大きいビームほど、より少ない照射量に留まる。これにより、多重描画後の各画素に形成されるパターンの位置ずれ量を低減させることができる。
図8は、実施の形態1の比較例における各パスの照射量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図8の例では、多重度N=4の多重描画を行う際の照射量の一例を示している。ここでは、80nm(x方向サイズ)×200nm(y方向サイズ)の評価パターンをマルチビームにより多重描画する場合における、パス毎の各画素の照射量を求めるシミュレーションを実施した。図8の比較例では、パス間での照射量調整は行わず、同じパス内で周囲の画素に照射量を分配することで位置ずれを補正する手法を用いた場合を示す。図8(a)では1パス目の照射量を示す。図8(b)では2パス目の照射量を示す。図8(c)では3パス目の照射量を示す。図8(d)では4パス目の照射量を示す。図8(a)から図8(d)に示すように、各パスの最大照射量が、0.25〜0.4の間に収まり、パス間の照射量差は小さいものとなっている。なお、照射量を規格化された値を示している。
図9は、実施の形態1における各パスの照射量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図9の例では、図8の比較例と同様、多重度N=4の多重描画を行う際の照射量の一例を示している。ここでは、80nm(x方向サイズ)×200nm(y方向サイズ)の評価パターンをマルチビームにより多重描画する場合における、パス毎の各画素の照射量を求めるシミュレーションを実施した。図9の比較例では、上述したようにパス間での照射量の調整をおこなった場合を示す。ここでは、逆に同じパス内で周囲の画素に照射量を分配することは行っていない。図9(a)では1パス目の照射量を示す。図9(b)では2パス目の照射量を示す。図9(c)では3パス目の照射量を示す。図9(d)では4パス目の照射量を示す。図9(a)から図9(d)に示すように、3パス目の最大照射量が、他のパスに比べて大きいことがわかる。なお、照射量を規格化された値を示している。
図10は、実施の形態1と比較例とにおける位置ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図10において、縦軸は評価パターンの左端(x方向端部)における位置ずれ量を示し、横軸はy方向の位置を示す。図10(a)では、比較例における位置ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す。図10(b)では、実施の形態1における位置ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す。図10(a)と図10(b)とを比較してわかるように、パス間での照射量の調整をおこなうことで位置ずれを補正する場合の方が、同じパス内で周囲の画素に照射量を分配することで位置ずれを補正する場合よりも位置ずれ量を小さくできる。
図11は、実施の形態1と比較例とにおけるパターンの線幅寸法ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図11において、縦軸は評価パターンの線幅寸法ずれ量ΔCDを示し、横軸はy方向の位置を示す。図11(a)では、比較例におけるΔCDのシミュレーション結果の一例を示す。図11(b)では、実施の形態1におけるΔCDのシミュレーション結果の一例を示す。パターンは複数のビーム照射画素が繋ぎ合わされて形成される。図11(a)と図11(b)とを比較してわかるように、パス間での照射量の調整をおこなうことで位置ずれを補正する場合の方が、同じパス内で周囲の画素に照射量を分配することで位置ずれを補正する場合よりも結果的に形成されるパターンの寸法ずれ量ΔCDを小さくできる。
以上のように、実施の形態1によれば、位置ずれが生じているビームを含むマルチビーム20が照射されることによって形成されるパターンの位置ずれ、及び寸法ずれを補正できる。よって、高精度な描画を行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、パス毎の異なるビームの位置ずれ量の逆比によってパス毎のビームの照射量に重み付けを行う場合を示したが、実施の形態1では、位置ずれ量の小さいビームに照射量が偏る場合が有り得る。レジストヒーティング等の影響を回避するべく、1回のショットのビーム照射量には制限がある。多重描画において、1つのパス用のビーム照射量への割合が著しく大きくなった場合に、かかる1回のショットのビーム照射量の制限値を超えることもあり得る。そこで、実施の形態2では、かかる制限値以内の照射量で調整する手法を説明する。
図12は、実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。図12において、制御計算機110内に、オフセット設定部52、及び判定部56を追加した点以外は、図1と同様である。位置ずれデータ取得部50、オフセット設定部52、重み係数演算部54、照射量演算部55、判定部56、ρ演算部57、データ処理部58、及び描画制御部60といった各機能は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。位置ずれデータ取得部50、オフセット設定部52、重み係数演算部54、照射量演算部55、判定部56、ρ演算部57、データ処理部58、及び描画制御部60に入出力される情報および演算中の情報はメモリ112にその都度格納される。
図13は、実施の形態2における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図13において、重み係数演算工程(S104)の前にオフセット設定工程(S102)を追加し、各パスの照射量演算工程(S106)と描画工程(S112)との間に判定工程(S110)を追加した点以外は、図6と同様である。なお、以下説明する点以外の内容は実施の形態1と同様である。
オフセット設定工程(S102)として、オフセット設定部52は、ビームの位置ずれ量をオフセットするベクトル量となるオフセット値Δroffsetを設定する。オフセット値Δroffsetは、ビームサイズよりも小さい値にすると好適である。特に、ビームサイズの1/2以下に設定するとより好適である。なお、異なる複数のオフセット値Δroffsetを予め用意しておくと良い。そして、後述するようにオフセット値Δroffsetは、再設定され得るので、小さい方のオフセット値Δroffsetから順に設定していくとよい。
重み係数演算工程(S104)として、重み係数演算部54(重み付け係数演算部)は、マルチビーム20の1つのビームあたりの照射単位領域となる画素10毎に、オフセット値Δroffsetを用いて、当該画素10を多重描画する複数の異なるビームの照射量に重み付けする複数の重み付け係数を演算する。上述したように、重み係数演算部54は、画素(i,j)毎に、記憶装置144から多重度Nの多重描画における各パスの担当ビームの位置ずれ量Δrn,i,jのデータを読み出し、以下の式(4)に示す重み付け関数を解いて、各パスの担当ビームに対する重み付け係数wn,i,jを演算する。複数のパスの各重み付け係数wn,i,jは、すべてのパスの複数の異なるビームの位置ずれ量Δrn,i,j オフセット値Δroffsetとの和の逆数の和に対する、当該ビームの位置ずれ量Δrn,i,jとオフセット値Δroffsetとの和の逆数の比で演算される。
なお、画素毎の多重描画における各パスのビーム用の重み付け係数wn,i,jの和は、式(2)に示したように1となる点は同様である。
式(4)からわかるように、各パスのビームのうち、位置ずれ量が小さいビームほど重み付け係数wn,i,jの値が大きくなり、逆に位置ずれ量が大きいビームほど重み付け係数wn,i,jの値が小さくなる。但し、重み付け係数wn,i,jの値の違いがオフセット値Δroffsetを用いない場合よりも小さくできる。各パスの照射量演算工程(S106)は、実施の形態1と同様である。
判定工程(S110)として、判定部56は、演算された多重描画の各パスのビームの照射量Dn,i,jが最大照射量Dmaxを超えていないかどうかを判定する。多重描画の各パスで照射される最大照射量Dmaxは、予め設定される。超えていない場合には、描画工程(S112)に進む。超えている場合には、オフセット設定工程(S102)に戻る。そして、オフセット設定工程(S102)においてオフセット値Δroffsetを変更し、再度、重み係数演算工程(S104)から判定工程(S110)までの各工程を繰り返す。すなわち、判定工程(S110)において照射量Dn,i,jが最大照射量Dmaxを超えないようになるまで、オフセット設定工程(S102)から判定工程(S110)までの各工程を繰り返す。これにより、すべてのパスの複数の異なるビームの照射量Dn,i,jが最大照射量Dmaxを超えないようにオフセット値Δroffsetが設定される。描画工程(S112)の内容は実施の形態1と同様である。
図14は、実施の形態2における1つのパスの照射量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図14の例では、図9の3パス目における照射量についてオフセット値Δroffsetを可変にした場合の照射量の変化を示している。その他の評価条件は図9と同様である。図14(a)では、オフセット値Δroffsetが0.1の場合を示す。図14(b)では、オフセット値Δroffsetが0.5の場合を示す。図14(c)では、オフセット値Δroffsetが1.0の場合を示す。図14(d)では、オフセット値Δroffsetが5.0の場合を示す。図14(a)から図14(d)に示すように、オフセット値Δroffsetを大きくするに従い、3パス目の照射量が小さくなることがわかる。言い換えれば、位置ずれ量が最も小さい1つのビームへの依存度(重み付け)が小さくなることがわかる。
図15は、実施の形態2におけるオフセット値を可変に設定した場合の位置ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図15において、縦軸は評価パターンの左端(x方向端部)における位置ずれ量を示し、横軸はy方向の位置を示す。図15(a)では、オフセット値Δroffsetが0.1の場合を示す。図15(b)では、オフセット値Δroffsetが0.5の場合を示す。図15(c)では、オフセット値Δroffsetが1.0の場合を示す。図15(d)では、オフセット値Δroffsetが5.0の場合を示す。図15(a)から図15(d)までを比較してわかるように、オフセット値Δroffsetを大きくするに従い、位置ずれ量が大きくなることがわかる。言い換えれば、位置ずれ補正の効果が小さくなる。
図16は、実施の形態2におけるオフセット値を可変に設定した場合のパターンの線幅寸法ずれ量のシミュレーション結果の一例を示す図である。図16において、縦軸は評価パターンの線幅寸法ずれ量ΔCDを示し、横軸はy方向の位置を示す。図16(a)では、オフセット値Δroffsetが0.1の場合を示す。図16(b)では、オフセット値Δroffsetが0.5の場合を示す。図16(c)では、オフセット値Δroffsetが1.0の場合を示す。図16(d)では、オフセット値Δroffsetが5.0の場合を示す。図16(a)から図16(d)までを比較してわかるように、オフセット値Δroffsetを大きくするに従い、寸法ずれ量ΔCDが大きくなることがわかる。言い換えれば、寸法ずれ量補正の効果が小さくなる。
よって、各パスのビームの照射量Dn,i,jが制限値(最大照射量Dmax)を超えない範囲で、より小さいオフセット値Δroffsetに調整すると好適である。
以上のように、実施の形態2によれば、位置ずれが生じているビームを含むマルチビーム20が照射されることによって形成されるパターンの位置ずれ、及び寸法ずれを、制限値(最大照射量Dmax)を超えない照射量で補正できる。よって、実施の形態1よりもより実効的な補正ができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、上述した例では、各制御回路41の制御用に10ビットの制御信号が入力される場合を示したが、ビット数は、適宜設定すればよい。例えば、2ビット、或いは3ビット〜9ビットの制御信号を用いてもよい。なお、11ビット以上の制御信号を用いてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法は、本発明の範囲に包含される。
10 画素
12 照射画素
20 マルチビーム
22 穴
24 制御電極
25 通過孔
26 対向電極
31 描画領域
34 照射領域
35 ストライプ領域
41 制御回路
47 個別ブランキング機構
50 位置ずれデータ取得部
52 オフセット設定部
54 重み係数演算部
55 照射量演算部
56 判定部
57 ρ演算部
58 データ処理部
60 描画制御部
61 データ処理部
100 描画装置
101 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
130 偏向制御回路
139 ステージ位置検出器
140,142,144 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ部材
204 ブランキングアパーチャアレイ部材
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ部材
207 対物レンズ
208 偏向器
210 ミラー

Claims (5)

  1. マルチ荷電粒子ビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる画素毎に、当該画素を多重描画する複数の異なるビームの照射量に重み付けする複数の重み付け係数を演算する重み付け係数演算部と、
    前記画素毎に、前記複数の重み付け係数のうち、対応する重み付け係数を用いて重み付けされた前記複数の異なるビームの照射量を演算する照射量演算部と、
    それぞれ重み付けされた照射量の前記複数の異なるビームが対応する画素に照射されるように、マルチ荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画部と、
    を備え
    前記複数の重み付け係数として、前記多重描画の各パスの担当ビームに対する重み付け係数が演算されることを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記複数の重み付け係数の各重み付け係数は、前記複数の異なるビームの位置ずれ量の逆数の和に対する当該ビームの位置ずれ量の逆数の比で演算されることを特徴とする請求項1記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記複数の重み付け係数の各重み付け係数は、前記複数の異なるビームの位置ずれ量オフセット値との和の逆数の和に対する、当該ビームの位置ずれ量と前記オフセット値との和の逆数の比で演算されることを特徴とする請求項1記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記多重描画の各パスで照射される最大照射量が予め設定され、
    前記複数の異なるビームの照射量が前記最大照射量を超えないように前記オフセット値が設定されることを特徴とする請求項3記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  5. マルチ荷電粒子ビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる画素毎に、当該画素を多重描画する複数の異なるビームの照射量に重み付けする複数の重み付け係数を演算する工程と、
    前記画素毎に、前記複数の重み付け係数のうち、対応する重み付け係数を用いて重み付けされた前記複数の異なるビームの照射量を演算する工程と、
    それぞれ重み付けされた照射量の前記複数の異なるビームが対応する画素に照射されるように、マルチ荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する工程と、
    を備え
    前記複数の重み付け係数として、前記多重描画の各パスの担当ビームに対する重み付け係数が演算されることを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画方法。
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