JP6438275B2 - 塗装表面検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの表面を塗装色とは補色の関係にある照明光で照明して表面の欠陥検査を行う塗装表面検査装置に関する。
従来、ワークの塗装工程では、所定に塗装処理が終了した後、キズ等の外観不良(表面欠陥)の有無を調べる検査工程が行われる。この検査工程は、検査員による目視検査で行われていたが、最近では検査精度、及び作業効率を向上させるため、自動化が図られている。
一般に、塗装表面の欠陥検査を自動で場合、ワークに照明光を照射し、照明下で撮影した画像を二値化処理して欠陥の有無を判定する。しかし、単純に二値化処理しただけでは、微細なキズが画像上でつぶれて検出できなくなる場合が多い。
そのため、例えば特許文献1(特開2014−66657号公報)には、車体側面部の塗装面をカメラで撮像し、撮影した画像に基づいて外観不良のない良品画像をフィルタによる平滑化処理にて作成し、この良品画像と元画像との差分処理により、塗装面の表面欠陥を抽出する技術が開示されている。
特開2014−66657号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術では、良品画像が元画像を平滑化処理して得られたものであるため、欠陥部分にコントラストがつき難く、欠陥検査精度を高めるには限界がある。
又、元画像をいちいち平滑化処理して良品画像を得るようにしているため、演算が複雑で、画像処理の負担が増加されてしまう不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、演算を複雑にすること無く、画像処理の負担を軽減し、しかも、欠陥部分のコントラストを明瞭に表示させて、高い精度で表面欠陥を検出することのできる塗装表面検査装置を提供することを目的とする。
本発明による塗装表面検査装置は、ワークの塗装色を識別する塗装色識別手段と、前記ワークを照明する照明光源と、前記照明光源からの照明光で照明されている前記ワークの表面を撮影するワーク撮影手段と、前記ワーク撮影手段で撮影した画像に基づいて前記ワークの表面欠陥を検出する表面欠陥検出手段とを有し、更に前記塗装色識別手段で識別した前記ワークの塗装色に基づいて該塗装色に対する補色を求める補色演算手段と、前記補色演算手段で求めた補色に対応する色信号を前記照明光源へ出力する色信号出力手段とを備え、前記補色演算手段は、R値,G値,B値の各最高階調から前記ワークの塗装色に基づき求めたR値,G値,B値の各階調を減算して、該R値、該G値、該B値の各補色に対応する階調を算出する
本発明によれば、ワークの表面をワークの塗装色とは補色の関係にある照明光で照明するようにしたので、ワーク撮影手段で撮影したワークの画像に、欠陥部分のコントラストを明瞭に表示させることができ、その結果、高い精度で表面欠陥を検出することができる。又、照明光を制御することで欠陥部分のコントラストを明瞭に表示できるようにしただけであるため、表面欠陥検出手段で実行される処理は通常通りであり、従って、演算処理が複雑化せず、又、画像処理に要する負担を軽減することもできる。
第1実施形態による塗装表面検査装置を検査工程に配設した状態の概略構成図 同、検査工程の概略側面図 同、検査ブースの斜視図 同、欠陥検査制御ルーチンを示すフローチャート(その1) 同、欠陥検査制御ルーチンを示すフローチャート(その2) 同、表示器に表示されるボディシェル画像の説明図 同、塗装表面を撮影したカメラ画像を二値化処理した状態の説明図 第2実施形態による塗装表面検査装置を検査工程に配設した状態の概略構成図 同、検査工程の概略側面図 同、ボディシェルの特徴部分を撮影する際のタイミングを示す説明図 同、ボディシェルの特徴部分を撮影した画像の説明図 同、欠陥検査ルーチンを示すフローチャート 第3実施形態による塗装表面検査装置を検査工程に配設した状態の概略構成図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図7に本発明の第1実施形態を示す。図1には、ワークとしてのボディシェル1を搬送する搬送ラインLが示されている。塗装工程終了後の搬送ラインLには検査工程が設けられており、更に、その下流に補修工程が設けられている。
この搬送ラインLの床面FLに、ボディシェル1を載置する台車2がキャスタ(図示せず)を介して移動自在に支持されている。又、この搬送ラインLの床面FLの下にピットFPが搬送ラインLに沿って形成されており、床面FLにはピットFPに貫通する互いに平行な二条のガイドレールGRが形成されている。このピットFPにチェーンコンベヤ(以下、単に「コンベヤ」と称する)3が配設されている。このコンベヤ3に、台車2の下面から下方へ突出されているガイドピン2aがガイドレールGRを貫通して連結されている。
又、図2に示すように、ボディシェル1は、フロントフード1a、左右フロントフェンダパネル1b、左右フロントサイドドアパネル1c、左右リヤサイドドアパネル1d、ルーフパネル1e、左右リヤクォータパネル1f、及びワゴンタイプではリヤゲート1g(セダンタイプはトランクリッド)等の、いわゆる蓋物が仮付けされて構成されており、前工程である塗装工程において塗装処理が所定に完了している。
又、ボディシェル1を載置する台車2の先端部分に取付部2bが設けられ、この取付部2bに、固有情報記憶手段としてのICタグ4がタグ面を下方に指向した状態で取付けられている。このICタグ4には台車2に載置されているボディシェル1の種別情報である車種データ、塗装色情報である塗装色データ、仕様データ等のID情報(固有情報)が記憶されている。
一方、コンベヤ3を支持する床面FLには、ICタグ4に記憶されているID情報を非接触式で読み取るタグリーダ5が固設されている。このタグリーダ5は、ICタグ4が通過する軌跡上であって、後述する検査ブース11の入り口側に配設されており、ボディシェル1の先端部が検査ブース11に進入する前に、ID情報が読み取られる。
又、搬送ラインLの検査工程領域に検査ブース11が配設されている。図3に示すように、この検査ブース11は台車2に載置されて移動するボディシェル1が通過可能に、搬送ラインLを覆うトンネル状に形成されており、その両下端がコンベヤ3を跨いで、床面FLに固設されている。
この検査ブース11の内面全体に照明光源(カラー照明光源)としてのカラー照明パネル12が複数枚取付けられている。本実施形態では、カラー照明パネル12として、R,G,Bそれぞれが、8ビット(256階調)で制御されるフルカラーパネルを採用している。尚、カラー照明パネルとしては液晶パネル、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、プラズマパネル、フルカラーLEDパネル等がある。
更に、この検査ブース11内のトンネルに沿う方向のほぼ中央にカメラゲート13がボディシェル1の移送方向に直交する方向、すなわち、搬送ラインLを跨いで設けられている。このカメラゲート13は、ボディシェル1を通過可能に跨ぎ、その両下端が床面FLに固設されているゲート本体13aを有し、このゲート本体13aの内周に、複数のワーク撮影手段としての表面撮影カメラ14が配列されている。この各表面撮影カメラ14によって、カメラゲート13を通過するボディシェル1の被検査面である塗装表面全体を撮影する。
この各表面撮影カメラ14、及びタグリーダ5が欠陥検査制御ユニット21の入力側に接続され、又、出力側にカラー照明パネル12、及び表示手段としての表示器15が接続されている。欠陥検査制御ユニット21は周知のマイクロコンピュータ、及び記憶手段を含む各種周辺機器で構成されており、記憶手段には、搬送ラインL上を移動する全てのボディシェル1の画像データ、及びRGB値で表されている塗装データが記憶されている。
そして、欠陥検査制御ユニット21は、タグリーダ5からの当該ボディシェル1に関するID情報に基づき、車種データ及びボディシェル1表面の塗装色データ(R,G,Bをそれぞれ256階調で表した値)を読込む。そして、車種データからボディシェル1の3面図(左側面図、平面図、右側面図)を読込み表示器15に表示させる。更に、塗装色データ(R値、B値、G値)に基づいて、その補色(反対色)値Rc,Gc,Bcを算出し、このRc,Gc,Bcの各色信号をカラー照明パネル12に出力して、照明光色を制御する。そして、このカラー照明パネル12から出射される照明光(補色光)で照射されたボディシェル1の表面からの反射光を撮影した各表面撮影カメラ14の画像データに基づき塗装表面の欠陥検査を行う。
上述した欠陥検査制御ユニット21で実行するカラー照明パネル12に対する補色照明制御及び、塗装表面の欠陥検査は、具体的には、図4〜図5に示す欠陥検査制御ルーチンに従って処理される。
搬送ラインLには、コンベヤ3に牽引されて、複数の台車2が所定間隔を開けて移動されている。この各台車2には、塗装工程において所定に塗装の終了したボディシェル1が載置されている。このボディシェル1を載置する台車2の先端に設けた取付部2bには、当該ボディシェル1のID情報(固有情報)を記憶するICタグ4が固設されている。
台車2が塗装工程から検査工程へ移送されると、ボディシェル1の先端部に固設されているICタグ4が床面FLに固設されているタグリーダ5上を、ボディシェル1の先端が検査ブース11に進入する前に通過する。
欠陥検査制御ルーチンでは、ステップS1で、タグリーダ5がICタグ4を検出するまで待機する。従って、ボディシェル1の搭載されていない空の台車2にはICタグ4が付されていないため、ステップS2以降は実行されない。
その後、タグリーダ5がICタグ4を検出場合、ステップS2へ進み、タグリーダ5を介してICタグ5に記憶されているID情報を読込み、次いで、ステップS3へ進み、ID情報の読込みが成功したか否かを調べる。
そして、ID情報の読込みが成功している場合はステップS4へ進み、失敗した場合はステップS5へ分岐する。ステップS5へ進むと、ID情報の読込異常を知らせるメッセージを表示器15に表示すると共に、警報音を吹鳴する等して、検査員にID情報の読込異常を報知し、ステップS6で搬送ラインLを停止させて、ルーチンを終了する。尚、ID情報の読込異常が発生した場合、検査員がICタグ5に記憶されているID情報をハンディタグリーダ等で読込むことで、搬送ラインLを再稼働させることができる。
一方、ステップS4へ進むと、ID情報からボディシェル1の車種データと塗装色データとを識別し、記憶手段に記憶させる。尚、このステップでの処理が、本発明の塗装色識別手段、及び第1ワーク識別手段に対応している。
次いで、ステップS7へ進み、記憶した当該ボディシェル1の車種データと塗装色データ(R値、G値、B値)とを読込み、ステップS8で車種データに対応するボディシェル1の画像データを記憶手段から読込み、表示器15に表示させる。その結果、図6に示すように、表示器15には、当該ボディシェル1の平面図1Tと左側面図1Lと右側面図1Rとの3面図からなる車種画像が表示される。
そして、ステップS9へ進み、それぞれ256階調で表されている塗装色のR値、G値B値に基づき、その補色(反対色)値Rc,Gc,Bcを、
Rc=255−R値
Gc=255−G値
Bc=255−B値
から算出する。尚、このステップでの処理が、本発明の補色演算手段に対応している。
そして、ステップS10で、補色光であるRc値、Bc値、Gc値に対応する色信号を、各カラー照明パネル12に出力し、ステップS11で、全てのカラー表示パネル12を点灯させる。尚、このステップS10での処理が、本発明の色信号出力手段に対応している。
その結果、検査ブース11の内面に配設されている各カラー表示パネル12からはボディシェル1の塗装色に対して補色の関係にあるカラー照明光(補色光)が照射される。尚、このカラー照明パネル12は、検査ブース11にボディシェル1が進入してくる前に点灯される。
その後、ステップS12へ進み、検査ブース11に設けられているカメラゲート13に固設されている表面撮影カメラ14で、塗装色と補色の関係にある照明光で照射されているボディシェル1からの反射光を撮影したカメラ画像を読込む。すなわち、ボディシェル1は搬送ラインLをコンベヤ3に牽引されて検査ブース11内を一定速度で通過している。従って、欠陥検査制御ユニット21は、各表面撮影カメラ14で撮影したカメラ画像を、この表面撮影カメラ14の画角及びボディシェル1の移動速度に合わせた所定サンプリング周期で読込むことで、ボディシェル1全体の画像を取得することができる。
そして、ステップS13で、所定サンプリング周期で読込んだカメラ画像に基づき塗装表面欠陥検査を実行する。上述したようにカラー照明パネル12からボディシェル1に対しては、ボディシェル1の塗装色に対して補色の関係にあるカラー照明光(補色光)が照射されている。従って、キズ等の外観不良(表面欠陥)の発生していない部位の表面画像からは明るい反射光が受光されるため高い輝度の画像(白色画像)が得られ、一方、欠陥が発生している部位は乱反射されるため暗い反射光となり低い輝度の画像(灰黒色)で表示される。
その結果、カメラ画像のみであっても欠陥部分を明確なコントラストで表示させることができる。そのため、カメラ画像を所定しきい値で二値化処理を行うと、図7に示すように造形曲面の影響を殆ど受けること無く、欠陥部分と正常部分とを輝度が「0(黒)」と輝度「1(白)」とで明確に区分表示させることができる。
そして、欠陥判定に際しては、例えば、輝度0が隣接する画素同士で連続する部分の画素数と予め設定した欠陥判定画素数とを比較し、輝度0の連続する画素数が、欠陥判定画素数を越えている部位をNG、下回っている部位をOKとし、これをボディシェル1全体のカメラ画像について行うことで、ボディシェル1に発生している欠陥を特定する。そして、特定した欠陥の位置を、ボディシェル1の移動量を横軸とし、各表面撮影カメラ14の配列方向を縦軸とした座標系にプロットし、後述するステップS18で表示器15に表示されているボディシェル1の車種画像の対応する部位にマーキングMを表示させる。尚、このステップS13,S18での処理が、本発明の表面欠陥検出手段に対応している。
その後、ステップS14へ進むと、ボディシェル1全体に対して欠陥検査が終了したか否か、すなわち、ボディシェル1がカメラゲート13を通過したか否かを、例えばカメラゲート13の下流に光電センサ(図示せず)を設け、この光電センサからの検知信号に基づいて判定する。そして、ボディシェル1がカメラゲート13を通過した場合は欠陥検査終了と判定し、ステップS15へ進む。又、ボディシェル1がカメラゲート13を通過中の場合は欠陥検査未了と判定し、ステップS12へ戻り、欠陥検査を継続させる。
ステップS14からステップS15へ進むと、カラー照明パネル12を一旦消灯し、ステップS16へ進み、上述したステップS13での検査結果に基づき、欠陥部位が検出されたか否かを、前述したステップS13での検査結果に基づいて判定し、欠陥が検出されていなければステップS17へ進み、例えば、表示器15に表示されているボディシェル1の車種画像(1T,1L,1R)上に「OK」の文字をスーパーインポーズ表示させて、ルーチンを抜ける。
一方、欠陥が検出された場合は、ステップS18へ分岐し、図6に示す表示器15に表示されているボディシェル1の車種画像(1T,1L,1R)の、上述したステップS13で欠陥部位をプロットした座標系に対応する位置にマーキングMを施し、ルーチンを抜ける。尚、表示器15に表示さているボディシェル1の画像はプリントアウト可能である。検査員は、修正工程において、表示器15に表され、或いはプリントアウトした紙面に表示されているマーキング部位を確認することで、ボディシェル1の手直し位置を素早く認識することができる。
このように、本実施形態では、カメラ画像に基づいてボディシェル1の塗装表面の欠陥検査を行うに際し、ボディシェル1を、その塗装色と補色の関係にあるカラー照明光(補色光)で照明するようにしたので、その反射光を表面撮影カメラ14で撮影した画像には、欠陥の発生していない部分が高輝度の白色画像で表示され、又、欠陥の発生している部位が低輝度の灰黒色で表示される。そのため、コントラストが明瞭となり、これを二値化処理することで欠陥発生部位をより明瞭に表示させることができ、高い精度で表面欠陥を検出することができる。又、演算処理自体を複雑化することが無いため、画像処理に要する負担を軽減することができる。
[第2実施形態]
図8〜図12に本発明の第2実施形態を示す。上述した第1実施形態では、台車2に取付けたICタグ5に当該ボディシェル1の固有情報(車種情報、塗装色情報等)が記憶されているため、欠陥検査制御ユニット21は、ICタグ5の固有情報を読込むことで、当該ボディシェル1の車種、塗装色を認識することができる。これに対し、本実施形態では、ボディシェル1の特徴部分を撮影して車種を識別し、又、ボディシェル1をカラー撮影することで塗装色を識別することで、ICタグ、及びタグリーダを不要にしたものである。尚、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、ボディシェル1を載置する台車2の先端に設けた取付部2bの下端にドッグ2cが固設されている。このドッグ2cは、搬送ラインLに固設されている通過検知スイッチ(リミットスイッチ)31をON動作させるものであり、この通過検知スイッチ31がONすると、それをトリガとして特徴部分撮影手段としての特徴部分撮影カメラ32が起動する。
通過検知スイッチ31は、台車2に搭載されているボディシェル1の先端部が検査ブース11に進入するよりも前にドッグ2cの通過によりON動作されるものであり、特徴部分撮影カメラ32は、通過検知スイッチ31のON信号を検知した際に、ボディシェル1の特徴部分を撮影できる位置に配設されている。
図10に示すように、本実施形態では、特徴部分撮影カメラ32で撮影するボディシェル1の特徴部分として、車種毎に相違するフューエルリッド1hの形状が選択されている。又、フューエルリッド1hが右リヤクォータパネル1fに取付けられているため、図8に示すように、特徴部分撮影カメラ32は搬送ラインLの右側に配設されている。又、この特徴部分撮影カメラ32は、台車2に載置されて移動する全ての車種のフューエルリッド1hが撮影できるように画角が調整されている。尚、この特徴部分は他の部位であっても良く、又、この特徴部分を撮影する特徴部分撮影カメラは搬送ラインLの左右に1台ずつ配設されていても良い。
更に、この特徴部分撮影カメラ32の上流側に、塗装色撮影手段としての塗装色撮影カメラ33が配設されている。この塗装色撮影カメラ33はボディシェル1の塗装表面を撮影するものであり、特徴部分撮影カメラ32の起動を検知して所定遅れ時間後に起動される。尚、欠陥検査制御ユニット21では、塗装色撮影カメラ33で撮影した画像に基づいて塗装色を判別するため、塗装色撮影カメラ33による撮影は自然光下で行うことが好ましい。従って、特徴部分撮影カメラ32でボディシェル1を撮影するに際しては、自然光に近い照明光を投光し、その反射光を撮影するようにしても良い。
更に、搬送ラインLの検査ブース11直上流側に、通過検知ゲート34が設置されている。この通過検知ゲート34は台車2に載置されたボディシェル1の通過を検知するもので、搬送ラインLの両側に対向配設されている投光器34aと受光器34bとを有し、受光器34bでの受光が遮断されたとき、ボディシェル1が通過したと判定する。尚、この通過検知ゲート34は、上述したドッグ2cが通過検知スイッチ31をON動作させるよりも前に、ボディシェル1の通過を検知するように設定されている。
欠陥検査制御ユニット21は、特徴部分撮影カメラ32で撮影したフューエルリッド1hの形状から車種を識別し、又、塗装色撮影カメラ33で撮影した画像に基づいて、256階調で表すR,G,Bの各塗装色を識別する。そして、この車種データと塗装色データとに基づいて、車種を識別すると共にカラー照明パネル12の照明色を可変制御する。
この欠陥検査制御ユニット21で実行する補色照明制御及び、欠陥検査は、具体的には、図12に示す欠陥検査制御ルーチンに従って処理される。尚、本実施形態での処理は、上述した図4〜図5に示す欠陥検査制御ルーチンの変形例であり、ステップS1〜S8に代えてステップS21〜S28が適用される。又、ステップS28よりも後の処理は、図4、図5のステップS9〜S18と同一であるため、説明を省略する。
このルーチンでは、先ず、ステップS21で通過検知ゲート34に設けた受光器34bから遮断信号が送信されるまで待機する。従って、ボディシェル1が搭載されていない空の台車2が通過した場合、ステップS22以降のプログラムは実行されない。
そして、欠陥検査制御ユニット21が受光器34bからの遮断信号を受信したとき、すなわち、ボディシェル1の先端が通過検知ゲート34を通過したとき、ボディシェル1を検知したと判定し、ステップS22へ進み、通過検知スイッチ31からON信号を受信するまで待機する。そして、通過検知スイッチ31からのON信号を検知したとき、すなわち、台車2の先端に固設されているドッグ2cが通過検知スイッチ31上を通過してON動作させたとき、これをトリガとしてステップS23へ進み、特徴部分撮影カメラ32を起動させて、ボディシェル1の特徴部分であるフューエルリッド1hを撮影させて、ステップS24へ進む。
ステップS24では、図11に示すように、特徴部分撮影カメラ32で撮影した画像と予め車種毎に登録されているフューエルリッドの全てのテンプレート画像Tとのパターンマッチングにより、ボディシェル1のフューエルリッド1hを特定し、フューエルリッド1hの特徴形状から当該ボディシェル1の車種を特定する。尚、このステップでの処理が、本発明の第2ワーク識別手段に対応している。
次いで、ステップS25へ進み、ステップS24での車種特定処理により特定した車種の画像データを、各種車種の画像データか記憶されている記憶手段から読込み、ステップS26で、表示器15に当該ボディシェル1に対応する車種画像(1T,1L,1R)を表示させる(図6参照)。
その後、ステップS27へ進み、通過検知スイッチ31がONした後の所定遅れ時間後に塗装色撮影カメラ33を起動させて、ボディシェル1の塗装色を撮影させ、ステップS28へ進み、塗装色の識別処理を行う。ところで、この塗装色撮影カメラ33はカラーカメラであるが、上述した特徴部分撮影カメラ32はモノクロカメラであっても良い。或いは、塗装色撮影カメラ33を特徴部分撮影カメラと兼用させても良い。この場合、特徴部分撮影カメラ32は省略することができる。
ステップS28では、塗装色撮影カメラ33で撮影したボディシェル1の塗装色を、256階調のR値、G値、B値に各々分解し、図4のステップS9へ進む。これ以降は、上述した図4〜図5のステップS9〜S18での処理と同一であるため、説明を省略する。
このように、本実施形態では、搬送ラインLを移送するボディシェル1の車種と塗装色とを、ボディシェル1を撮影することで識別するようにしたので、ICタグが付されていないボディシェル1であっても、カラー照明パネル12の補色照明制御、及び表示器15に車種画像を表示させることができるため、高い汎用性を得ることができる。
[第3実施形態]
図13に本発明の第3実施形態を示す。上述した第1実施形態では、検査ブース11を検査工程の搬送ラインLに設け、この検査ブース11を通過するボディシェル1を照明し、且つ撮影するようにしたが、本実施形態で塗装ブース11に代えて多関節ロボットアーム41を設置したものである。尚、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
すなわち、多関節ロボットアーム41は検査工程を貫通する搬送ラインLの一側に設置されており、その先端に設けたブラケット41aに1枚のカラー照明パネル12と1台の表面撮影カメラ14とが取付けられている。カラー照明パネル12からは、第1実施形態と同様、ボディシェル1の表面塗装色と補色の関係にある照明光(補色光)が出射される。
多関節ロボットアーム41は、予め車種毎にティーチングされている動作に従い、先端のブラケット41aに取付けられているカラー照明パネル12と表面撮影カメラ14とを搬送ラインL上を移動するボディシェル1の移動方向と直行する方向へ、一定速度で往復動作させる。
そして、その間、カラー照明パネル12から出射された補色光をボディシェル1の表面に照射し、その反射光を表面撮影カメラ14で撮影する。 尚、ボディシェル1の塗装色、及び車種の検出方法、補色の算出方法等については、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。又、この場合、ボディシェル1の車種、及び塗装色を、上述した第2実施形態と同様、カメラにて直接撮影して検出するようにしても良い。
このように、本実施形態では、多関節ロボットアーム41の先端にブラケット41aを介して取付けた1枚のカラー照明パネル12でボディシェル1の表面を照射し、その反射光を1台の表面撮影カメラ14で撮影するようにしたので、上述した第1実施形態に比し、構成が簡素化され、設備費の低減を図ることができる。又、多関節ロボットアーム41の動作によりボディシェル1の全周をくまなく撮影することができるため、より高い精度で欠陥検査を行うことができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、ワークはボディシェル1に限らず完成車であっても良い。又、表示器15に表示させるマーキングMの大きさを検出された欠陥部位の大きさ(面積)に応じて変化させるようにしても良い。或いはマーキングMの表示色を検出された欠陥部位の大きさ(面積)に応じて変化させるようにしても良い。更に、第1実施形態のICタグはボディシェル1の特定部位に取付けるようにしても良い。
1…ボディシェル、
2…台車、
4…ICタグ、
5…タグリーダ、
11…検査ブース、
12…カラー照明パネル、
13…カメラゲート、
14…表面撮影カメラ、
15…表示器、
21…欠陥検査制御ユニット、
Rc,Gc,Bc…補色値、
32…特徴部分撮影カメラ、
33…塗装色撮影カメラ、
34…通過検知ゲート、
41…多関節ロボットアーム、
L…搬送ライン、
NG…欠陥部位、
M…マーキング、
T…テンプレート画像

Claims (7)

  1. ワークの塗装色を識別する塗装色識別手段と、
    前記ワークを照明する照明光源と、
    前記照明光源からの照明光で照明されている前記ワークの表面を撮影するワーク撮影手段と、
    前記ワーク撮影手段で撮影した画像に基づいて前記ワークの表面欠陥を検出する表面欠陥検出手段と
    を有し、
    更に前記塗装色識別手段で識別した前記ワークの塗装色に基づいて該塗装色に対する補色を求める補色演算手段と、
    前記補色演算手段で求めた補色に対応する色信号を前記照明光源へ出力する色信号出力手段と
    を備え
    前記補色演算手段は、R値,G値,B値の各最高階調から前記ワークの塗装色に基づき求めたR値,G値,B値の各階調を減算して、該R値、該G値、該B値の各補色に対応する階調を算出する
    ことを特徴とする塗装表面検査装置。
  2. 前記ワークに関する固有情報が記憶されている固有情報記憶手段を有し、
    前記塗装色識別手段は前記固有情報記憶手段に記憶されている前記固有情報から塗装色情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の塗装表面検査装置。
  3. 前記ワークの種別を識別する第1ワーク識別手段と、
    前記第1ワーク識別手段で識別した前記ワークの種別に対応する画像を表示する表示手段と
    を有し、
    前記第1ワーク識別手段は前記固有情報記憶手段に記憶されている前記固有情報から該ワークの種別情報を取得し、
    前記表面欠陥検出手段は前記ワークの表面欠陥を検出した部位を前記表示手段に表示されている前記ワークの画像上にマーキングする
    ことを特徴とする請求項2記載の塗装表面検査装置。
  4. 前記ワークの塗装色を撮影する塗装色撮影手段を有し、
    前記塗装色識別手段は前記塗装色撮影手段で撮影した画像データに基づいて前記塗装色を識別する
    ことを特徴とする請求項1記載の塗装表面検査装置。
  5. 前記ワークの特徴部分を撮影する特徴部分撮影手段と、
    前記特徴部分撮影手段で撮影した特徴部分の画像データに基づいて前記ワークを識別する第2ワーク識別手段と、
    前記第2ワーク識別手段で識別した前記ワークの種別に対応する画像を表示する表示手段とを有し、
    前記表面欠陥検出手段は前記ワークの表面欠陥を検出した部位を前記表示手段に表示されている前記ワークの画像上にマーキングする
    ことを特徴とする請求項4記載の塗装表面検査装置。
  6. 前記照明光源は搬送ラインをトンネル状に覆う検査ブースの内面に取付けられており、
    前記ワーク撮影手段は前記検査ブース内であって前記ワークの移送方向に直交する方向に複数配列されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の塗装表面検査装置。
  7. 前記照明光源及び前記ワーク撮影手段は前記ワークを移送する搬送ラインの一側に設置されたロボットアームの先端に設けられており、
    前記ロボットアームは前記先端を前記ワークの移送方向に直交する方向へ移動自在に制御され、
    前記ワーク撮影手段は前記照明光源から出射された照明光の前記ワークからの反射光を撮影する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の塗装表面検査装置。
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