JP6435804B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両駆動源としてエンジンとモータとを備えるハイブリッド車両に関し、特に、エンジントルクとモータトルクとの分配を制御する制御装置に関する。
車両駆動源としてエンジンとモータとを備えるハイブリッド車両では、一般に、アクセル開度と車速とに基づいて決定される車両要求駆動力に対し、エンジンが最適燃費点で運転されるように、エンジントルクとモータトルクとが適切に制御される。このようなハイブリッド車両の一例は、特許文献1に記載されている。
特開2010−143418号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、エンジンが停止した状態で走行するEVモードから、エンジンが稼働された状態で走行するHEVモードへの切り替え時に、エンジンは、最適燃費点となるように、再始動の初期から比較的大きなトルクで運転される。そのため、スロットルバルブの開度は、要求されたエンジントルクを実現するために、エンジン再始動の初期から比較的大きくなる。このようにスロットルバルブ開度が大きいと、吸入負圧があまり発達しないため、噴射された燃料の気化が悪化し、未燃HCの増加など排気組成が悪化する。したがって、この種のハイブリッド車両においては、エンジンの再始動時が最も排気組成が悪化することとなる。
この発明は、車両駆動源としてモータとエンジンとを備えるハイブリッド車両の制御装置に関し、該制御装置は、エンジンが停止した状態で走行するEVモードとエンジンが稼働された状態で走行するHEVモードとを有する。HEVモードにおいては、車両の運転状態に応じてエンジン要求トルクおよびモータ要求トルクが決定される。EVモードからHEVモードへの切替に伴うエンジン再始動時に、エンジン始動から燃料付着部位が暖まったとみなし得る所定条件が成立するまでの期間、上記エンジン要求トルクに対応した基本目標スロットルバルブ開度を算出するとともに、この基本目標スロットルバルブ開度を所望の負圧が得られる所定のスロットルバルブ開度閾値と比較し、上記基本目標スロットルバルブ開度が上記スロットルバルブ開度閾値よりも大きい場合には、スロットルバルブ開度を上記基本目標スロットルバルブ開度よりも減少補正し、これに対応して、モータ要求トルクを増加補正する。一方、上記基本目標スロットルバルブ開度が上記スロットルバルブ開度閾値未満であれば上記減少補正を行わない。
上記の構成においては、スロットルバルブ開度を減少補正することにより、スロットルバルブ下流の圧力を十分な負圧とすることができ、燃料の気化が図れる。そして、モータ要求トルクを増加補正することにより、エンジントルクの低下を補って総トルクを所望のトルクとすることができる。
本発明によれば、エンジン再始動時にスロットルバルブ下流の圧力が十分な負圧となるため、負圧による燃料の気化が促進され、未燃HCを減少させることができる。
本発明が適用されるハイブリッド車両のシステム構成を示す構成説明図。 本発明が適用されるハイブリッド車両における走行モードの切換特性を示す図。 本発明の一実施例に係るエンジンのシステム構成図。 本発明の第1の実施例に係るスロットルバルブ開度の制御を示すフローチャート。 エンジントルクとスロットルバルブ開度との関係を示すグラフ。 本発明の第1の実施例に係るスロットルバルブ開度等の変化を示すタイムチャート。 本発明の第2の実施例に係るスロットルバルブ開度の制御を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例に係るスロットルバルブ開度等の変化を示すタイムチャート。 本発明の第3の実施例に係るスロットルバルブ開度の制御を示すフローチャート。 本発明の第3の実施例に係るスロットルバルブ開度等の変化を示すタイムチャート。
以下、図面に基づいて本発明の一実施例を詳細に説明する。
図1は、この発明が適用されるハイブリッド車両の一例としてFF(フロントエンジン/フロントドライブ)型ハイブリッド車両のシステム構成を示す構成説明図である。なお、本発明が適用される車両は、FF型に限定されず、FR(フロントエンジン/リヤホイールドライブ)型のハイブリッド車両であってもよい。
このハイブリッド車両は、車両の駆動源として、エンジン1とモータジェネレータ2とを備えているとともに、変速機構としてベルト式無段変速機3を備えている。エンジン1とモータジェネレータ2との間には、第1クラッチ4が介在し、モータジェネレータ2とベルト式無段変速機3との間には、第2クラッチ5が介在している。
エンジン1は、火花点火式ガソリンエンジンからなり、エンジンコントローラ20からの制御指令に基づいて、始動制御ならびに停止制御が行われる。
上記エンジン1の出力軸とモータジェネレータ2のロータとの間に設けられる第1クラッチ4は、選択された走行モードに応じて、エンジン1をモータジェネレータ2に結合し、あるいは、エンジン1をモータジェネレータ2から切り離すものであり、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成される第1クラッチ油圧によって、締結/解放が制御される。
モータジェネレータ2は、例えば三相交流の同期型モータジェネレータからなり、高電圧バッテリ12、インバータ13および強電系リレー14を含む強電回路11に接続されている。モータジェネレータ2は、モータコントローラ22からの制御指令に基づき、インバータ13を介して高電圧バッテリ12からの電力供給を受けて正のトルクを出力するモータ動作(いわゆる力行)と、トルクを吸収して発電し、インバータ13を介して高電圧バッテリ12の充電を行う回生動作と、の双方を行う。
モータジェネレータ2のロータと無段変速機3の入力軸との間に設けられる第2クラッチ5は、エンジン1およびモータジェネレータ2を含む車両駆動源と駆動輪6(前輪)との間での動力の伝達および切り離しを行うものであり、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成される第2クラッチ油圧によって、締結/解放が制御される。特に、第2クラッチ5は、伝達トルク容量の可変制御により、滑りを伴って動力伝達を行うスリップ締結状態とすることが可能であり、トルクコンバータを具備しない構成において、円滑な発進を可能にするとともに、クリープ走行の実現を図っている。
ここで、上記第2クラッチ5は、実際には単一の摩擦要素ではなく、無段変速機3の入力部に設けられる前後進切換機構における前進クラッチもしくは後退ブレーキが第2クラッチ5として用いられる。無段変速機3への入力回転方向を前進走行時の正転方向と後退走行時の逆転方向とに切り換える前後進切換機構は、詳細には図示していないが、遊星歯車機構と、前進走行時に締結される前進クラッチと、後退走行時に締結される後退ブレーキと、を含んでおり、前進走行時には前進クラッチが第2クラッチ5として機能し、後退走行時には後退ブレーキが第2クラッチ5として機能する。第2クラッチ5となる前進クラッチおよび後退ブレーキの双方が解放された状態では、トルク伝達はなされず、モータジェネレータ2のロータと無段変速機3とが実質的に切り離される。
ベルト式無段変速機3は、入力側のプライマリプーリと、出力側のセカンダリプーリと、両者間に巻き掛けられた金属製のベルトと、を有し、CVTコントローラ21からの制御指令に基づき図外の油圧ユニットにより生成されるプライマリ油圧とセカンダリ油圧とによって、各プーリのベルト接触半径ひいては変速比が連続的に制御される。この無段変速機3の出力軸は、図示せぬ終減速機構を介して駆動輪6に接続されている。
上記ハイブリッド車両の制御システムは、上述したエンジンコントローラ20、CVTコントローラ21、モータコントローラ22のほか、車両全体の統合制御を行う統合コントローラ23を備えており、これらの各コントローラ20,21,22,23は、情報交換が互いに可能なCAN通信線24を介して接続されている。また、アクセル開度センサ31、エンジン回転数センサ32、車速センサ33、モータ回転数センサ34、等の種々のセンサ類を備えており、これらセンサの検出信号が、統合コントローラ23等の各コントローラに個々にあるいはCAN通信線24を介して入力されている。
上記のように構成されたハイブリッド車両は、電気自動車走行モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド走行モード(以下、「HEVモード」という。)と、駆動トルクコントロール発進モード(以下、「WSCモード」という。)等の走行モードを有し、車両の運転状態や運転者のアクセル操作等に応じて最適な走行モードが選択される。
「EVモード」は、第1クラッチ4を解放状態とし、モータジェネレータ2のみを駆動源として走行するモードであり、モータ走行モードと回生走行モードとを有する。この「EVモード」は、運転者による要求駆動力が比較的に低いときに選択される。
「HEVモード」は、第1クラッチ4を締結状態とし、エンジン1とモータジェネレータ2とを駆動源として走行するモードであり、モータアシスト走行モード、走行発電モード、エンジン走行モード、を有する。この「HEVモード」は、運転者による要求駆動力が比較的大きいとき、および高電圧バッテリ12の充電状態(SOC)や車両の運転状態等に基づくシステムからの要求があったときに選択される。
「WSCモード」は、車両発進時等の車速が比較的低い領域で選択されるモードであり、モータジェネレータ2を回転数制御しつつ第2クラッチ5の伝達トルク容量を可変制御することで、第2クラッチ5をスリップ締結状態とする。
図2は、車速VSPおよびアクセル開度APOに基づく上記の「EVモード」、「HEVモード」、「WSCモード」の基本的な切換の特性を示している。図示するように、「HEVモード」から「EVモード」へ移行する「HEV→EV切換線」と、逆に「EVモード」から「HEVモード」へ移行する「EV→HEV切換線」と、は適宜なヒステリシスを有するように設定されている。また、所定の車速VSP1以下の領域では、「WSCモード」となる。
図3は、本発明の一実施例に係るエンジン1のシステム構成を示している。このエンジン1は、直列4気筒のポート噴射型火花点火式エンジンであって、燃料室40の天井壁面に一対の吸気バルブ41および一対の排気バルブ42が配置されているとともに、これら吸気バルブ41および排気バルブ42に囲まれた中央部に点火プラグ43が配置されている。
上記吸気バルブ41によって開閉される吸気ポート44には、吸気ポート44内で吸気バルブ41へ向けて燃料を噴射するポート噴射用燃料噴射弁45が各気筒に配置されている。なお、ポート噴射用燃料噴射弁45に代えて、燃料室40内に燃料を直接に噴射する図示しない筒内噴射用燃料噴射弁を吸気ポート44の下方に配置してもよい。
上記吸気ポート44に接続された吸気通路46のコレクタ部47上流側には、エンジン1の吸入空気量を調整する電子制御式のスロットルバルブ50が介装されている。スロットルバルブ50は、バタフライ式の弁体50aをスロットルモータ(スロットルアクチュエータ)50bで開閉駆動する装置であり、スロットルモータ50bへの通電量を制御することによって弁体50aの開度が調整される。このスロットルバルブ50の上流側には、吸入空気量を検出するエアフロメータ51が配置されている。
また、排気ポート53に接続された排気通路54には、三元触媒からなる触媒装置55が介装されており、その上流側には、排気中の酸素濃度に基づいて空燃比を検出する空燃比センサ56が配置されている。
エンジンコントローラ20には、エアフロメータ51、空燃比センサ56、エンジン回転数を検出するクランク角センサ57、冷却水温を検出する水温センサ58、等のセンサ類の検出信号が入力される。エンジンコントローラ20は、これらの検出信号に基づき、燃料噴射弁45による燃料噴射量および噴射時期、点火プラグ43による点火時期、吸気バルブ41の開閉時期、等を最適に制御している。
図4は、エンジンコントローラ20によるスロットルバルブ開度の制御の第1実施例を示すフローチャートである。このフローチャートのルーチンは、車両の運転中、微小時間毎に繰り返し実行される。
ステップ1では、エンジンコントローラ20が、統合コントローラ23から出力されたモジュール要求エンジントルクTe0およびモジュール要求モータトルクTm0を読み込む。
ステップ2では、統合コントローラ23によるエンジン1の停止要求があるか否かを判定する。エンジン1の停止要求があれば、ステップ3に進み、タイマを初期化する(Tlimit=0)。ここで、Tlimitは、エンジン1始動からスロットルバルブ開度を制限している時間を表す。一方、エンジン1の停止要求がなければ、ステップ4に進む。
ステップ4では、統合コントローラ23によるエンジン1の始動、持続要求があるか否かを判定する。始動、持続要求があれば、ステップ5に進み、エンジン1の始動からスロットルバルブ開度を制限している時間(Tlimit)と、閾値と、を比較する。ここで、閾値は、燃料が付着する部位(例えば、吸気バルブ41)の温度が所望の温度以上となるように予め設定された時間である。
ステップ5において、エンジン1の始動からスロットルバルブ開度を制限している時間(Tlimit)が、閾値未満であれば、ステップ6に進み、モジュール要求エンジントルクTe0に基づいて、対応する基本目標スロットルバルブ開度tTVO0を算出する。なお、エンジントルクTeと、このトルクTeを得るのに必要なスロットルバルブ開度TVOとは、例えば、図5に示すような関係を有し、これに基づいて、モジュール要求エンジントルクTe0に対応する基本目標スロットルバルブ開度tTVO0が決定される。
ステップ7では、上記の基本目標スロットルバルブ開度tTVO0と、閾値TVO1と、を比較する。ここで、閾値TVO1は、吸気系内および燃焼室内が所望の負圧となる上限のスロットルバルブ開度である。基本目標スロットルバルブ開度tTVO0が閾値TVO1より大きい場合には、ステップ8に進み、閾値TVO1を基本目標スロットルバルブ開度tTVO0として設定する。つまり、基本目標スロットルバルブ開度tTVO0を閾値TVO1でもって制限する。
ステップ9では、図5に示す関係に基づき、上記の基本目標スロットルバルブ開度tTVO0に対応するエンジントルクTe1を算出する。このエンジントルクTe1は、スロットルバルブ開度TVOを閾値TVO1に制限したときに得られるエンジントルクに相当する。
次いで、ステップ10では、モジュール要求エンジントルクTe0とモジュール要求モータトルクTm0との和と、上記のエンジントルクTe1と、の差をモータ要求トルクTmとして設定する。
ステップ11では、上記ステップ10で設定したモータ要求トルクTmと、モータジェネレータ2が出力可能なモータ上限トルクTmmaxと、を比較する。ここで、モータ要求トルクTmがモータ上限トルクTmmax未満であれば、ステップ10のモータ要求トルクTmの値をそのまま用い、モータジェネレータ2がこれに従って制御される。また、弁体50aは、基本目標スロットルバルブ開度tTVO0に沿って開度が制御される。その後、ステップ15に進み、タイマをカウントアップして、本ルーチンを終了する。
ステップ11において、モータ要求トルクTmがモータ上限トルクTmmaxより大きい場合には、ステップ12に進み、モータ上限トルクTmmaxをモータ要求トルクTmとして設定する。つまり、モータ要求トルクTmをモータ上限トルクTmmaxで制限する。
ステップ13では、モジュール要求エンジントルクTe0とモジュール要求モータトルクTm0との和と、上記のモータ要求トルクTmと、の差をエンジン要求トルクTeとして設定する。ここでは、モータ要求トルクTmがモータ上限トルクTmmaxに制限されているので、その不足分がエンジン要求トルクTeに上乗せされることになる。
ステップ14では、上記のエンジン要求トルクTeに基づいて、目標スロットルバルブ開度tTVOを算出した後、ステップ15において、タイマをカウントアップして、本ルーチンを終了する。
ステップ4においてエンジン始動、持続要求がなければ、ステップ16に進み、エンジンを停止して、本ルーチンを終了する。
また、ステップ7において、基本目標スロットルバルブ開度tTVO0が閾値TVO1未満である場合には、十分な負圧が保たれているので、ステップ20に進み、モジュール要求エンジントルクTe0をエンジン要求トルクTeとして設定し、ステップ21において、基本目標スロットルバルブ開度tTVO0を目標スロットルバルブ開度tTVOとして設定する。そして、ステップ15において、タイマをカウントアップして、本ルーチンを終了する。
ステップ5において、エンジン1の始動からスロットルバルブ開度を制限している時間(Tlimit)が、閾値より大きくなったら、通常制御に復帰する。つまり、ステップ17において、モジュール要求エンジントルクTe0をエンジン要求トルクTeとして設定し、ステップ18において、モジュール要求モータトルクTm0をモータ要求トルクTmとして設定し、ステップ19において、エンジン要求トルクTeに基づいて、目標スロットルバルブ開度tTVOを算出して、本ルーチンを終了する。
図6は、このような本実施例の制御を適用した場合のエンジン1の再始動時におけるスロットルバルブ開度、吸入負圧等の変化を示すタイムチャートである。なお、図6では、スロットルバルブ開度の抑制を行なっていないハイブリッド車両の比較例の特性を破線で示し、本実施例を実線で示している。
時刻t1までの期間(t0−t1)では、車両は、「EVモード」で走行している状態であり、エンジン1は停止しており、モータジェネレータ2のみが駆動している。
時刻t1で、エンジン1に対する始動要求により、モータジェネレータ2もしくは図示しないスタータモータを用いたエンジン1のクランキングが開始され、エンジン1が始動される。このとき、モジュール要求エンジントルクTe0およびモジュール要求モータトルクTm0は、アクセル開度と車速とに基づいて決定された要求駆動力を満たし、かつエンジンが最適燃費点で運転されるように、バッテリ充電状態SOCを考慮して決定される。
図6(d)において破線で示すように、モジュール要求エンジントルクTe0は比較的高く、これに応じて設定される図6(b)に破線で示す基本目標スロットルバルブ開度tTVO0は比較的大きい。このようにスロットルバルブ開度が大きいと、図6(a)の破線で示すように、吸入負圧があまり発達せず、図6(f)の破線で示すように未燃HCが高くなる。
これに対し、本発明では、図6(b)の実線で示すように、スロットルバルブ開度は、閾値TVO1まで抑制される。スロットルバルブ開度の抑制は、時刻t1から時刻t2の間、継続される。本実施例では、時刻t1から時刻t2の期間は、前述したステップ5の閾値に相当し、例えば、約1〜2秒である。ここで、時刻t2は、吸気バルブ41の温度が付着した燃料の気化を促進するのに十分な温度T1に達するように設定されている。
図6(d)の実線で示すように、スロットルバルブ開度を閾値TVO1に制限したときに得られるエンジントルクTe1は、時刻t1から時刻t2の間、破線で示すモジュール要求エンジントルクTe0よりも低くなる。このため、モータトルクは、図6(c)の実線で示すように、エンジントルクTe1の低下を補って総トルクを所望のトルクとするように、時刻t1から時刻t2の間、増加補正される。つまり、モータトルクは、時刻t1から時刻t2の間、破線で示すモジュール要求モータトルクTm0よりも高くなる。なお、図の例では、スロットルバルブ開度を抑制していない場合には、破線のように、モータジェネレータ2は、回生側(発電)に制御されるが、スロットルバルブ開度を抑制した結果、力行側(アシスト)に制御されている。
なお、アクセルペダルが踏み込まれ、時刻t1から時刻t2の間において、要求されるモータトルクがモータ上限トルクTmmaxを上回った場合には、前述したように、実際のモータトルクは、モータ上限トルクTmmaxに制限され、弁体50aの開度は閾値TVO1よりも大きくなる。
上記のように、スロットルバルブ開度を抑制することにより、吸入負圧は、時刻t1のエンジン始動後、急激に発達する。この吸入負圧の発達により、燃料の気化が向上し、図6(f)に示すように、未燃HCが減少する。なお、吸入負圧が燃料の蒸気圧相当の負圧値P1に達するように、上限のスロットルバルブ開度TVO1を設定することが望ましい。
次に、図7は、エンジンコントローラ20によるスロットルバルブ開度の制御の第2実施例を示すフローチャートである。この第2実施例は、図4に示した第1実施例のステップ2,3,5のタイマ処理に代えて、ステップ22の処理を行うようにしたものであり、他のステップは、第1実施例のものと特に変わりがない。
すなわち、この第2実施例においては、モジュール要求エンジントルクTe0およびモジュール要求モータトルクTm0を読み込み(ステップ1)、エンジン1の始動、持続要求があるか否かを判定し(ステップ2)、始動、持続要求があれば、ステップ22に進む。ステップ22では、エンジン1が再始動されてから空燃比フィードバック制御が開始される前であるか否かを判定する。空燃比フィードバック制御の開始前であれば、ステップ6以降に進み、第1実施例と同様にスロットルバルブ開度の抑制を行う。一方、ステップ22において、空燃比フィードバック制御が開始されていれば、ステップ17に進み、モジュール要求エンジントルクTe0をエンジン要求トルクTeとして設定し、モジュール要求モータトルクTm0をモータ要求トルクTmとして設定し(ステップ18)、エンジン要求トルクTeに基づいて、目標スロットルバルブ開度tTVOを算出し(ステップ19)、本ルーチンを終了する。
図8は、上記第2実施例の制御を適用した場合のエンジン1の再始動時におけるスロットルバルブ開度、エンジントルク等の変化を示すタイムチャートである。
本実施例では、図8(a)の実線で示すように、エンジン1の再始動後に空燃比フィードバック制御が開始されるまでの期間の間、スロットルバルブ開度は閾値TVO1に抑制される。空燃比センサ56の検出値に基づいて空燃比を理論空燃比の近傍に維持する空燃比フィードバック制御は、エンジン1の再始動後、空燃比センサ56の温度など所定の条件が成立したときに開始される。一般に空燃比フィードバック制御が開始される時期t3においては、吸気ポート44の内壁が十分に暖まっているので、このときにスロットルバルブ開度の抑制を終了する。
図8(c)の実線で示すように、スロットルバルブ開度を閾値TVO1まで抑制したときに得られるエンジントルクTe1は、空燃比フィードバック制御が開始されるまでの間、破線で示すモジュール要求エンジントルクTe0よりも低くなるため、モータトルクは、図8(b)の実線で示すように、空燃比フィードバック制御が開始されるまでの間、増加補正される。
次に、図9は、エンジンコントローラ20によるスロットルバルブ開度の制御の第3実施例を示すフローチャートである。この第3実施例は、図4に示した第1実施例のステップ2,3,5のタイマ処理に代えて、ステップ23の処理を行うようにしたものであり、他のステップは、第1実施例のものと特に変わりがない。
すなわち、この第3実施例においては、モジュール要求エンジントルクTe0およびモジュール要求モータトルクTm0を読み込み(ステップ1)、エンジン1の始動、持続要求があるか否かを判定し(ステップ2)、始動、持続要求があれば、ステップ23に進む。ステップ23では、燃料噴射弁45が指向する吸気バルブ41等の燃料付着部位の温度を推定し、この推定した燃料付着部位温度が所定の温度に達しているか否かを判定する。ステップ23において、燃料付着部位温度が所定の温度に達していれば、ステップ6以降に進み、第1実施例と同様にスロットルバルブ開度の抑制を行う。一方、ステップ23において、所定の温度に達していなければ、ステップ17以降に進み、第1実施例と同様に目標スロットルバルブ開度tTVOを算出する。
燃料付着部位の温度は、例えば、エンジン1再始動開始時点の冷却水温や油温と、エンジン1再始動後の燃料噴射量(エンジン要求トルクTe)ないし吸入空気量などから推定することができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
図10は、上記第3実施例の制御を適用した場合のエンジン1の再始動時におけるスロットルバルブ開度、エンジントルク等の変化を示すタイムチャートである。
本発明では、図10(a)の実線で示すように、エンジン1の再始動後、スロットルバルブ開度は閾値TVO1まで抑制される。その後、燃料噴射弁45が指向する吸気バルブ41等の燃料付着部位の温度を推定して、推定した燃料付着部位の温度が所定の温度T1に達するまでの間(t1−t4)、スロットルバルブ開度の抑制を継続し、所定の温度T1を超えたときに(時刻t4)、スロットルバルブ開度の抑制を終了する。
なお、推定した燃料付着部位温度が所定の温度T1に達する前であっても、空燃比フィードバック制御が開始された場合には、スロットルバルブ開度の抑制を終了するようにしてもよい。
1 エンジン
2 モータジェネレータ
20 エンジンコントローラ
22 モータコントローラ
23 統合コントローラ
41 吸気バルブ
50 スロットルバルブ
56 空燃比センサ

Claims (6)

  1. 車両駆動源としてモータとエンジンとを備えるとともに、エンジンが停止した状態で走行するEVモードとエンジンが稼働された状態で走行するHEVモードとを有し、上記HEVモードにおいては、車両の運転状態に応じてエンジン要求トルクおよびモータ要求トルクが決定されるハイブリッド車両の制御装置において、
    上記EVモードから上記HEVモードへの切替に伴うエンジン再始動時に、エンジン始動から燃料付着部位が暖まったとみなし得る所定条件が成立するまでの期間、上記エンジン要求トルクに対応した基本目標スロットルバルブ開度を算出するとともに、この基本目標スロットルバルブ開度を所望の負圧が得られる所定のスロットルバルブ開度閾値と比較し、上記基本目標スロットルバルブ開度が上記スロットルバルブ開度閾値よりも大きい場合には、スロットルバルブ開度を上記基本目標スロットルバルブ開度よりも減少補正し、これに対応して、モータ要求トルクを増加補正する一方、上記基本目標スロットルバルブ開度が上記スロットルバルブ開度閾値未満であれば上記減少補正を行わない、ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 上記スロットルバルブ開度の減少補正およびモータ要求トルクの増加補正を、エンジン始動後、所定の時間の間、継続することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 上記スロットルバルブ開度の減少補正およびモータ要求トルクの増加補正を、エンジン始動後、空燃比フィードバック制御が開始されるまでの間、継続することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 燃料噴射弁が指向する燃料付着部位の温度を推定し、上記スロットルバルブ開度の減少補正を、上記温度が所定温度に達するまでの間、継続することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 減少補正時の目標スロットルバルブ開度は、スロットルバルブ下流の圧力が燃料の蒸気圧相当の負圧となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 増加補正されたモータ要求トルクがモータ上限トルクを上回る場合は、モータ要求トルクを上記モータ上限トルクに制限するとともに、両者の差に応じてスロットルバルブ開度の減少補正量を小さくすることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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