JP6433848B2 - 熱交換器、蒸発体、および電子機器 - Google Patents
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Description
特許文献1には、ループ型ヒートパイプが開示されている。このループ型ヒートパイプは、設置角度の如何に関わらず効率的に発熱部品を冷却するべく、蒸発部、凝縮部、及び液戻り管の内部にそれぞれ設けられるとともに、毛細管力を生じさせるウィックを有する。
しかしながら、このように平板状に形成された蒸発器の厚み方向において、ウィックおよび液溜めを並べる構成では、蒸発器の厚みが厚くなり得る。一方で、平板状に形成された蒸発器の板面に沿う方向において、ウィックおよび液溜めを並べる構成では、熱交換効率が低下し得る。
請求項2記載の発明は、前記蒸発器は、液相の作動流体が流入する流入口と、当該流入口と対向する位置に設けられ気相の作動流体が流出する流出口とを有し、前記液相流体溝は、前記蒸発体の前記他方側の板面において、前記流入口側の端部から前記流出口側に延びることを特徴とする請求項1記載の熱交換器である。
請求項3記載の発明は、前記気相流体溝は、前記蒸発体の前記一方側の板面において、前記流出口側の端部から前記流入口側に延び、前記気相流体溝および前記液相流体溝は、前記流入口から前記流出口に向かう方向における位置が重複するよう形成されることを特徴とする請求項2記載の熱交換器である。
請求項4記載の発明は、外部から熱を吸収して作動流体を液相から気相へと蒸発させる蒸発器を備え、当該蒸発器から導かれた気相の作動流体を凝縮させ液相の作動流体として当該蒸発器に環流させる熱交換器において、前記蒸発器は、液相の作動流体が流入する流入口と、前記流入口と対向する位置に設けられ気相の作動流体が流出する流出口と、平板状に形成され、一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と当該一方側の板面とは反対の他方側の板面において当該気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝とを有するとともに、当該液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により当該気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させる蒸発体とを備え、前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられ、前記液相流体溝は、前記蒸発体の前記他方側の板面において前記流入口側の端部から前記流出口側に延びるとともに、前記他方側の板面において当該流入口から当該流出口に向かう方向と交差する方向の両端に設けられないことを特徴とする熱交換器である。
請求項5記載の発明は、前記液相流体溝は、前記気相流体溝よりも幅が広いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の熱交換器である。
請求項6記載の発明は、前記蒸発体は、前記蒸発器の内部に配置された状態で、前記一方側の板面における板面外周側が板面中央側よりも高い圧力で、当該蒸発器の内周面によって押圧されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の熱交換器である。
請求項7記載の発明は、熱交換器の蒸発器内に収容され、外部から熱を吸収して液相の作動流体を毛細管力により移動させながら気相へと蒸発させる平板状の蒸発体であって、筺体の内周面と接触する一方側の板面と、前記一方側の板面とは反対の板面であり前記筐体の内周面と接触する他方側の板面と、前記一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と、前記他方側の板面において前記気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝とを有し、前記液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により前記気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させるとともに、前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられることを特徴とする蒸発体である。
請求項8記載の発明は、筐体と、前記筐体の内部に収容される発熱部品と、前記発熱部品から熱を吸収し作動流体を液相から気相へと蒸発させ液管を介して流出させる蒸発器を備え、当該蒸発器から導かれた気相の作動流体を凝縮させ液相の作動流体として蒸気管を介して当該蒸発器に環流させる熱交換器とを備える電子機器において、前記蒸発器は、平板状に形成される蒸発器筺体と、平板状に形成され前記蒸発器筺体の内部に挿入されるとともに、当該蒸発器筺体の内周面と接触する一方側の板面と当該一方側の板面とは反対の板面であり当該蒸発器筐体の内周面と接触する他方側の板面とを有し、当該一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と当該他方側の板面において当該気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝とを有し、当該液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により当該気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させる蒸発体とを備え、前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられ、かつ前記蒸発器内における前記液管から前記蒸気管に向かう方向に沿って設けられるとともに、当該液管から当該蒸気管に向かう方向における位置が重複するよう形成されることを特徴とする電子機器である。
請求項2記載の発明によれば、液相の作動流体を収容する空間を広げることができる。
請求項3記載の発明によれば、蒸発体における輸送抵抗を抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、気相の作動流体が液相の作動流体が収容されている空間側へ漏れることを抑制できる。
請求項5記載の発明によれば、熱交換効率が低減することを抑制しつつ、輸送抵抗を抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、気相の作動流体が液相の作動流体が収容されている空間側へ漏れることを抑制できる。
請求項7記載の発明によれば、熱交換効率の低下を抑制しつつ、装置の厚さが低減された蒸発体を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、熱交換効率の低下を抑制しつつ、装置の厚さが低減された電子機器を提供することができる。
<ループ型ヒートパイプ100の構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態が適用されるループ型ヒートパイプ100の構成を説明する。ここで、図1は、本実施の形態に係るループ型ヒートパイプ100を示す概略構成図である。
本実施の形態が適用されるループ型ヒートパイプ100は、例えば携帯電話(スマートフォン)やタブレット型端末など電子機器等の筺体の内部に備えられる図示しない発熱体(発熱部品、例えばコンピュータのCPU)を、外部から動力を供給せずに冷却するべく、環状の装置内で作動流体を循環させるよう構成されている。
次に、図1を参照して、熱交換器の一例であるループ型ヒートパイプ100内の動作を説明する。
まず、発熱体(図示せず)において発生する熱は、蒸発器101に伝達される(矢印H1参照)。蒸発器101において熱を吸収した作動流体は気化し、蒸気管105を通って(矢印A1参照)、凝縮器107へ送られる(矢印A2参照)。凝縮器107へ送られた作動流体は、熱を放出して(矢印H2参照)液化する。そして、液化した作動流体は、液管109を通って(矢印A3参照)、再び蒸発器101へと送られる(矢印A4参照)。
図2は、本実施の形態に係る蒸発器101を示す概略構成図である。
次に、図2を参照して、本実施の形態が適用される蒸発器101の構成を説明する。
図2に示すように、蒸発器101は、電子機器(図示せず)の内部に備えられ、発熱体(図示せず)からの熱を受ける筺体110と、筺体110の内部に挿入されるウィック130とを有する。
また、筺体110の内部には、作動流体が充填されている。そして、筺体110の内部空間のうち、ウィック130よりも液管109側の空間は、液相の作動流体が収容される液溜め部150として機能する。
次に、図1および図2を参照しながら蒸発器101内の動作について説明する。
ウィック130に浸透した液相の作動流体は、ウィック130の毛細管力により、ウィック130内を移動しながら、発熱体(図示せず)の熱により加熱され気化する。この気化した作動流体は、蒸気管105側へと移動した後(矢印C3参照)、蒸気管105を介して凝縮器107(図1参照)へ送られる。
また、移送方向および厚み方向と交差する方向、すなわち筺体110の幅方向を、単に幅方向ということがある。また、この幅方向における一方側および他方側を、各々単に一方側および他方側ということがある。
図3(a)および(b)は、筺体110を説明する図である。より具体的には、図3(a)は筺体110の本体111の斜視図であり、図3(b)は筺体110の蓋体113の斜視図である。
まず、図2に示すように、筺体(蒸発器筺体)110は、概形が略直方体状(板状)で中空の部材であるとともに一側面が開口する本体111と、この本体111の開口を覆う蓋体113とを有する。筺体110は、例えばアルミなどの金属や樹脂などにより形成される。
また、図3(b)に示すように、蓋体113は、本体111の開口111aを覆う寸法で形成された板状部材であり、板面中央に、貫通孔である流入口113aが形成されている。なお、図示の例においては、蓋体113における本体111と対向する側の面に突出部113bを備える。
図4(a)および(b)は、ウィック130の斜視図である。より具体的には、図4(a)はウィック130を受熱面側からみた斜視図であり、図4(b)はウィック130を対向面側からみた斜視図である。
図5(a)および(b)は、ウィック130の詳細図である。より具体的には、図5(a)はウィック130の受熱板面130a側の平面図であり、図5(b)は図5(a)のVb−Vbにおける断面図である。
蒸発体の一例であるウィック130は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂製の多孔質体により形成される。このウィック130は、作動流体に毛細管力を発生させ、結果として作動流体を移動させる。
また、図4(b)に示すように、ウィック130は、対向板面130bに、移送方向に沿って形成された液溝137を備える。なお、この液溝137の構成については後述する。
付言すると、ウィック130は、厚み方向における両側面が本体111によって挟まれるとともに、幅方向の両側面が本体111によって挟まれて配置される。
このことにより、ウィック130の受熱板面130aにおける幅方向の両端部および幅方向の上流側端部と、本体111の内周面とが接触する面積が確保される。その結果、ウィック130の受熱板面130aと本体111の内周面との間におけるシール性が向上する。
図4(b)に示すように、液相流体溝の一例である液溝137は、幅方向における予め定められた間隔で複数(図示の例では3本)並べて形成される。また、液溝137は、対向板面130bにおける移送方向上流側端部から下流側に向けて延びる。すなわち、液溝137の内部空間は、液溜め部150(図2参照)と連続する。このことにより、液溝137内に、液溜め部150に収容された液相の作動流体が流入し得る。その結果、ウィック130の対向板面130bが筺体110の内周面と接触する面積を確保しつつ、液溜め部150から流入する液相の作動流体を収容する空間が確保される。いわば、液溝137を形成することにより、液溜め部150の容量が増加する。
ここで、縦溝131は、ウィック130の移送方向下流側の端部から上流側に向けて延びるように形成される。一方で、液溝137は、ウィック130の移送方向上流側の端部から下流側に向けて延びるように形成される。そして、液溝137は、移送方向において、縦溝131と重複する位置まで延びて形成される(図中領域R参照)。付言すると、液溝137は、移送方向において、横溝133よりも下流側まで延びる。
次に、図5(a)および(b)を参照しながら、ウィック130における作動流体の流れについて説明する。
図6は、ウィック130における熱負荷と圧力損失との関係のシミュレーション結果である。
次に、図6を参照しながら、ウィック130における圧力損失のシミュレーション結果について説明をする。なお、図6においては、本実施の形態のように液溝137を備えるウィック130のシミュレーション結果を、「液溝有り」として実線で示し、本実施の形態とは異なる比較例として液溝137を備えないウィック130のシミュレーション結果を、「液溝無し」として破線で示す。
例えば、図6においては、熱負荷が12Wの場合に、ウィック130に液溝137を設けることにより、ウィック130に液溝137を設けない場合(図中液溝無し)と比較して、ウィック130における圧力損失が約8割程低減されることが確認された。
図7(a)乃至(c)は、他の実施の形態におけるウィック230を説明する図である。より具体的には、図7(a)はウィック230の斜視図であり、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIbにおける断面図であり、図7(c)はウィック230を厚み方向の受熱面側からみた平面図である。
次に、図7(a)乃至(c)を参照しながら、他の実施の形態におけるウィック230の構成について説明をする。なお、上記図4に示すウィック130と同一の部分には同一の符号をつけ、その詳細な説明は省略する。
一方で、第1突出部241a乃至第3突出部243aの厚さは、第1基部241b乃至第3基部243b、および第4接触部244乃至第9接触部249よりも厚い。
図8(a)乃至(c)は、ウィック130の変形例を説明する図である。
次に、図8(a)乃至(c)を参照しながら、ウィック130の変形例を説明する。なお、上記図4に示すウィック130と同一の部分には同一の符号をつけ、その詳細な説明は省略する。
具体的には、図8(b)に示すウィック430のように、受熱板面130aに縦溝431、排出溝135および液溝437が形成されてもよい。ウィック430の同一面(受熱板面130a)に縦溝431、排出溝135および液溝437が形成されることにより、ウィック430の加工が容易となる。
なお、図示の例においては、ウィック530に排出溝535が形成されることにより、ウィック530の移送方向下流側を向く下流端面530eにおいて、幅方向中央部側に位置する端面536は、ウィック530の幅方向両端側に位置する端面538よりも、移送方向上流側に位置する。
このように、縦溝531、排出溝535および液溝537が、ウィック530の厚み方向全体に形成されることにより、ウィック530の厚みを抑制し得る。
また、上記の説明においては、筺体110およびウィック130を厚みの薄い略直方体状の部材として説明したが、筺体110およびウィック130は、平板状であれば、他の形状であってもよい。例えば、円形の平板(円板)や、多角形の平板などであってもよい。
次に、図9を参照しながら、ループ型ヒートパイプ100を備える電子機器の一例である携帯電話1000について説明をする。
図示の例のように、携帯電話1000内に設けられる蒸発器101を平板状に形成することにより、携帯電話1000の厚みが抑制され得る。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
Claims (8)
- 外部から熱を吸収して作動流体を液相から気相へと蒸発させる蒸発器を備え、当該蒸発器から導かれた気相の作動流体を凝縮させ液相の作動流体として当該蒸発器に環流させる熱交換器において、
前記蒸発器は、
筐体と、
平板状に形成されるとともに前記筐体内に設けられ、当該筺体の内周面と接触する一方側の板面と当該一方側の板面とは反対の板面であり当該筐体の内周面と接触する他方側の板面とを有し、当該一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と当該他方側の板面において当該気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝とを有するとともに、当該液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により当該気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させる蒸発体と
を備え、
前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられることを特徴とする熱交換器。 - 前記蒸発器は、液相の作動流体が流入する流入口と、当該流入口と対向する位置に設けられ気相の作動流体が流出する流出口とを有し、
前記液相流体溝は、前記蒸発体の前記他方側の板面において、前記流入口側の端部から前記流出口側に延びる
ことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。 - 前記気相流体溝は、前記蒸発体の前記一方側の板面において、前記流出口側の端部から前記流入口側に延び、
前記気相流体溝および前記液相流体溝は、前記流入口から前記流出口に向かう方向における位置が重複するよう形成される
ことを特徴とする請求項2記載の熱交換器。 - 外部から熱を吸収して作動流体を液相から気相へと蒸発させる蒸発器を備え、当該蒸発器から導かれた気相の作動流体を凝縮させ液相の作動流体として当該蒸発器に環流させる熱交換器において、
前記蒸発器は、
液相の作動流体が流入する流入口と、
前記流入口と対向する位置に設けられ気相の作動流体が流出する流出口と、
平板状に形成され、一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と当該一方側の板面とは反対の他方側の板面において当該気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝とを有するとともに、当該液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により当該気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させる蒸発体と
を備え、
前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられ、
前記液相流体溝は、前記蒸発体の前記他方側の板面において前記流入口側の端部から前記流出口側に延びるとともに、前記他方側の板面において当該流入口から当該流出口に向かう方向と交差する方向の両端に設けられない
ことを特徴とする熱交換器。 - 前記液相流体溝は、前記気相流体溝よりも幅が広いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の熱交換器。
- 前記蒸発体は、前記蒸発器の内部に配置された状態で、前記一方側の板面における板面外周側が板面中央側よりも高い圧力で、当該蒸発器の内周面によって押圧されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の熱交換器。
- 熱交換器の蒸発器内に収容され、外部から熱を吸収して液相の作動流体を毛細管力により移動させながら気相へと蒸発させる平板状の蒸発体であって、
筺体の内周面と接触する一方側の板面と、
前記一方側の板面とは反対の板面であり前記筐体の内周面と接触する他方側の板面と、
前記一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と、
前記他方側の板面において前記気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝と
を有し、
前記液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により前記気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させるとともに、
前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられることを特徴とする蒸発体。 - 筐体と、
前記筐体の内部に収容される発熱部品と、
前記発熱部品から熱を吸収し作動流体を液相から気相へと蒸発させ液管を介して流出させる蒸発器を備え、当該蒸発器から導かれた気相の作動流体を凝縮させ液相の作動流体として蒸気管を介して当該蒸発器に環流させる熱交換器と
を備える電子機器において、
前記蒸発器は、
平板状に形成される蒸発器筺体と、
平板状に形成され前記蒸発器筺体の内部に挿入されるとともに、当該蒸発器筺体の内周面と接触する一方側の板面と当該一方側の板面とは反対の板面であり当該蒸発器筐体の内周面と接触する他方側の板面とを有し、当該一方側の板面に形成され気相の作動流体を案内する複数の気相流体溝と当該他方側の板面において当該気相流体溝に沿って形成され液相の作動流体を案内する複数の液相流体溝とを有し、当該液相流体溝内の液相の作動流体を毛細管力により当該気相流体溝に向けて移動させながら気相へと蒸発させる蒸発体とを備え、
前記気相流体溝および前記液相流体溝は、幅方向において交互に並べて設けられ、かつ前記蒸発器内における前記液管から前記蒸気管に向かう方向に沿って設けられるとともに、当該液管から当該蒸気管に向かう方向における位置が重複するよう形成される
ことを特徴とする電子機器。
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