JP6432936B2 - 小型装置保守機構 - Google Patents

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Description

本発明は、成膜源に対してチャンバが取り付けられた成膜装置、および外気から遮断された処理室内にウェハ処理部が設けられたミニマルファブシステム用処理装置に関する。
近年、半導体デバイスの製造ラインとして、0.5インチサイズ(ハーフインチサイズ)のウェハに1個のデバイスを作成することを基本とし、そのために製造工程を複数の可搬性の単位処理装置で構成し、これら複数の単位処理装置をフローシップやジョブショップに再配置することを容易にすることで、超少量生産でかつ多品種生産に適切に対応できるようにしたミニマルファブシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このミニマルファブシステムに適合させた単位処理装置は、上下方向に長手方向を有する略直方体状に形成され外気から遮断された構成の筐体を備えており、この筐体内に、ハーフインチサイズのウェハを処理するためのウェハ処理部を収容させて構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
国際公開第2012/029775号 国際公開第2013/084574号
上記特許文献1のミニマルファブシステムは、ハーフインチサイズのウェハを単位処理装置で一枚ずつ処理する方法であり、ミニマルファブシステムに適合させた単位処理装置として、上記特許文献2に記載の装置が知られているものの、ハーフインチサイズのウェハの表面に、所定の膜を成膜する成膜装置については、何ら提案されていない。特に、この種の成膜装置は、一般に、成膜時に生じるターゲット原子のチャンバ内への付着を防着板にて防止する構成となっており、防着板の交換が必須であるため、チャンバ内のメンテナンス性の向上が求められている。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、上記したミニマルファブシステム等に使用することのできる、ハーフインチサイズのようなきわめて小さいウェハの成膜に適し、チャンバ内のメンテナンス性が向上する成膜装置および、ミニマルファブシステム用処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、 成膜源を備え、一側面に開口部が設けられ中空なチャンバと、前記チャンバの前記開口部に引き出し可能に取り付けられて前記開口部を密閉し前記チャンバの一側面を構成する引き出し体と、を具備し、前記引き出し体は、前記チャンバに取り付けた状態で、前記チャンバ内の少なくとも上下面および一側面を覆う防着板を有していることを特徴とする成膜装置とした。
このように構成された本発明によれば、チャンバの開口部から引き出し体を引き出すことによって、チャンバの一側面が開放され、外部からのチャンバ内へのアクセスが可能となり、かつチャンバ内の少なくとも上下面および一側面を覆う防着板を引き出し体とともにチャンバから引き出すことができる。この結果、チャンバ内のメンテナンス性を向上でき、防着板の交換をより容易にできる。
また本発明は、上記発明において、前記引き出し体は、枠体を有し、前記防着板は、前記枠体に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする成膜装置とした。
このように構成された本発明によれば、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、チャンバから枠体を取り出すことができる。よって、チャンバ内から取り出した状態の枠体から防着板を取り外すことができるので、防着板の交換をより容易に行うことができる。
また本発明は、上記発明において、前記引き出し体は、前記成膜源にて成膜する被成膜体が設置されるステージを有していることを特徴とする成膜装置とした。
このように構成された本発明は、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、チャンバ内からステージを引き出すことができる。よって、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、チャンバ内のメンテナンス性とともに、ステージのメンテナンス性を向上することができる。
また本発明は、上記発明において、前記引き出し体は、前記成膜源に対し、前記ステージに設置した被成膜体を遮蔽するシャッタを有していることを特徴とする成膜装置とした。
このように構成された本発明は、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、チャンバからシャッタを引き出すことができる。よって、チャンバ内のメンテナンス性に加え、シャッタのメンテナンス性を向上することができる。
また本発明は、上記発明において、前記引き出し体は、前記ステージを上下動させる昇降機構を有していることを特徴とする成膜装置とした。
このように構成された本発明は、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、ステージを上下動させる昇降機構をチャンバから引き出すことができる。よって、チャンバ内のメンテナンス性に加え、ステージの昇降機構のメンテナンス性を向上することができる。
また本発明は、上記発明において、前記引き出し体は、前記ステージに設置された被成膜体の温度調整をするための温度制御機構を有していることを特徴とする成膜装置とした。
このように構成された本発明は、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、ステージに設置された被成膜体の温度調整をするための温度制御機構をチャンバから引き出すことができる。よって、チャンバ内のメンテナンス性に加え、被成膜体の温度調整をするための温度制御機構のメンテナンス性を向上することができる。
また本発明は、外気から遮断された処理室と、前記処理室内に設けられ、ウェハを処理するウェハ処理部とを具備し、前記ウェハ処理部は、前記ウェハの処理時に前記ウェハを収容するチャンバと、前記チャンバから引き出し可能に取り付けられた引き出し体と、を備え、前記チャンバは、一側面に開口部が設けられた中空形状であり、前記引き出し体は、前記チャンバの前記開口部に引き出し可能に取り付けられて前記開口部を密閉し前記チャンバの一側面を構成し、前記チャンバに取り付けた状態で、前記チャンバの少なくとも上下面および一側面を覆う防着板を有していることを特徴とするミニマルファブシステム用処理装置とした。
このように構成された本発明は、チャンバの開口部から引き出し体を引き出すことによって、チャンバの一側面が開放し、外部からのチャンバ内へのアクセスが容易になる。同時に、チャンバ内の少なくとも上下面および一側面を覆う防着板を引き出し体とともにチャンバから引き出すことができる。したがって、ミニマルファブシステムに適合させた種々の処理装置において、チャンバ内のメンテナンス性を向上でき、防着板の交換をより容易にできる。
また本発明は、上記発明において、前記ウェハは、外径12.5mmの円盤状であることを特徴とするミニマルファブシステム用処理装置とした。
このように構成された本発明は、きわめて小さな外径12.5mmの円盤状のウェハを処理する、ミニマルファブシステムに適合させた種々の処理を行う処理装置における、チャンバ内のメンテナンス性を向上することができる。
本発明によれば、チャンバから引き出し体を引き出すことによって、外部からのチャンバ内へのアクセスが可能となり、引き出し体とともに防着板をチャンバから引き出すことができるから、チャンバ内のメンテナンス性を向上でき、防着板の交換をより容易にできる。
本発明の一実施形態に係るミニマルファブシステム用処理装置の外観を示す斜視図である。 上記ミニマルファブシステム用処理装置の内部構造を示す概略図である。 上記ミニマルファブシステム用処理装置に収容された成膜装置の概要を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図である。 上記成膜装置の引き出し体を引き出した状態を示す概略図で、(a)は側面図、(b)は平面図である。 上記成膜装置の引き出し体に取り付けられた枠体および防着板の概要を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
<全体構成>
本発明の一実施形態に係るミニマルファブシステム用処理装置1は、図1に示すように、予め規格された大きさの筐体2内に収容されたミニマルファブ(minimal fabrication)構想に基づく単位処理装置(小型装置)である。ミニマルファブシステム用処理装置1は、例えばウェハW上に所定の膜を成膜する際に用いられる成膜装置、すなわちミニマルスパッタ装置等である。ここで、ミニマルファブ構想とは、多品種少量という半導体製造市場に最適なもので、省資源・省エネルギー・省投資・高性能な多様なファブに対応でき、例えば特開2012−54414号公報に記載の生産をミニマル化させるミニマル生産システムを実現させるものである。
筐体2は、上下方向に長手方向を有する略直方体状に形成された、幅(x)0.294m×奥行(y)0.45m×高さ(z)1.44mの大きさに統一され、内部への微粒子およびガス分子のそれぞれの侵入を遮断し、外気から遮断された処理室である。筐体2の上側の装置上部2aには、ウェハWを処理するための種々の処理装置本体3が収容されている。処理装置本体3は、例えばウェハWの表面に所定の膜を成膜する成膜工程を行うことが可能なウェハ処理部となっている。装置上部2aのうち、処理装置本体3の上側には、処理装置本体3の電源となるスパッタ用電源4、ガスボンベ・質量流量計(マスフロー)5等が収容されている。
筐体2の下側は、処理装置本体3を制御する制御ユニット・DC電源6、ポンプ7、ラジエータユニット8等を内蔵するための装置下部2bが設けられている。装置下部2bには、筐体2を支持するための支持部mが設けられている。
筐体2の装置上部2aの上下方向の中間部には、この装置上部2aの正面側が上方に凹状に切り欠かれた形状とされている。装置上部2aの上側の正面側には、操作パネル2cが取り付けられている。装置上部2aの下側の部分は、ウェハWを筐体2内に搬入させる前室2dとされている。前室2dの上面の略中央部には、搬送容器としてのシャトル(図示せず)を設置するためのシャトル収容部としての略円形状のドッキングポート2eが設けられている。ドッキングポート2eには、このドッキングポート2eに嵌合させたシャトルを固定するためクランプ(図示せず)が設けられている。前室2dは、筐体2内への微粒子およびガス分子のそれぞれを遮断する構成となっている。前室2dには、シャトル内に収容されているウェハWを外気に曝す等することなく筐体2内へ出し入れできるようにするPLAD(Particle Lock Air-tight Docking)システム9が取り付けられている。
<処理装置本体>
処理装置本体3は、所定の大きさに成形された円盤状のウェハWの表面を成膜する成膜装置であるスパッタ装置を構成する成膜ユニットである。処理装置本体3にて処理するウェハWは、所定の大きさ、例えば直径12.5mm(ハーフインチサイズ)の円形状の表面を有する円盤状に形成されている。なお、ウェハWとしては、ベアシリコンウェハ等の種々の基板であっても用いることができる。
処理装置本体3は、成膜源としてのスパッタ源31を備えた真空容器としてのプロセス室32と、このプロセス室32の下方に設置されたターボ分子ポンプ33とを有している。スパッタ源31は、ターゲット(材料)が取り付けられ、このターゲットに高電圧を印加し、アルゴン等のイオン化させた不活性ガスを材料に衝突させることで、ターゲット原子がはじき飛ばされ、プロセス室32内に設置されたウェハWの表面に、ターゲット原子を到達させて付着させて成膜(スパッタ)する。プロセス室32は、図3(a)および図3(b)に示すように、中空な立方体状のチャンバ34を備えている。チャンバ34は、プロセス室32でのウェハWのスパッタ処理時にウェハWを収容するプロセス容器である。チャンバ34とPLADシステム9とは、搬送室としてのロードロック室11を介して接続されており、大気に暴露することなくシャトル内のウェハWをPLADシステム9にてロードロック室11を介して処理装置本体3のチャンバ34内の所定位置へ搬出入できる構成となっている。
ロードロック室11とは反対側のチャンバ34の一側面には、矩形状の開口部34aが設けられている。この開口部34aには、チャンバ34から引き出し可能に引き出し体35が取り付けられている。引き出し体35は、上方が開口した略立方体状に形成された引き出し本体35aと、引き出し本体35aの一側面に取り付けられチャンバ34の開口部34aを閉塞するための矩形平板状の扉体35bとを備えた保守機構である。チャンバ34の両側部には、スライダーとなる一対のガイドレール36a,36bが水平に設置されている。引き出し体35は、図4(a)および図4(b)に示すように、チャンバ34の開口部34aからチャンバ34より外側に、ガイドレール36a,36bによって水平方向に沿って完全に引き出すことができ、かつこの状態からチャンバ34内の所定位置に収納できる構成となっている。
引き出し体35の扉体35bは、引き出し体35の引き出し本体35aをチャンバ34の開口部34aからチャンバ34内に収容させた際に、このチャンバ34の開口部34aを気密に閉塞できるように、チャンバ34の一側面を構成する構造になっている。扉体35bの内側面には、図3(b)に示すように、成膜対象となる被成膜体であるウェハWを設置するためのステージ35cと、このステージ35cに設置されたウェハWをスパッタ源31に対して遮蔽するためのシャッタ35dと、ステージ35cおよびシャッタ35dを跨ぐように略コの字状の防着板35mとが取り付けられている。ステージ35cは、ステージ本体35eと、このステージ本体35eの上側に昇降可能に取り付けられウェハWを設置して保持するための設置部35fと、この設置部35fを上下方向に昇降すなわち上下動させる昇降機構35gと、設置部35fに設置されたウェハWの温度調整、具体的には冷却するための温度調整機構としての冷却機構35hとを備えている。なお、処理装置本体3による処理に応じ、冷却機構35hではなく、ステージ35cの設置部35fに設置されたウェハWを過熱する過熱機構とすることもでき、必要に応じ、ウェハW上に形成する膜の密着性の向上や、膜質の向上を図ることもできる。
シャッタ35dは、扉体35bの外側面に取り付けられた駆動源としてのモータ35iにて駆動する構成となっており、ステージ35cの設置部35fに設置されたウェハWをスパッタ源31に対して遮蔽できるように、水平方向に移動可能となっている。設置部35fは、PLADシステム9にてロードロック室11を介してプロセス室32内へ搬送されてくるウェハWが設置される。プロセス室32にて処理、すなわち成膜処理された後のウェハWは、PLADシステム9により、設置部35fからロードロック室11を介して、ドッキングポート2eに嵌合させたシャトル内に収容される。昇降機構35gは、駆動源となるモータ35jと、モータ35jにて上下方向に駆動する駆動部35kとを備え、モータ35jの駆動にて駆動部35kを昇降させることで設置部35fを昇降駆動させる。冷却機構35hは、例えばポンプ7からの冷却水の循環供給によってステージ35cのステージ本体35eおよび設置部35fを冷却することによって、設置部35f上のウェハWを冷却する。
引き出し本体35aには、図4(a)、図4(b)および図5に示すように、複数、例えば5枚の矩形平板状の防着板37a〜37eを有する防着板機構37が取り外し可能に収容されている。防着板機構37は、チャンバ34内に引き出し体35を収容させた状態で、チャンバ34内の少なくとも一部、具体的にはチャンバ34内の上下面、両側面、ロードロック室11側の一側面を覆う構成となっている。防着板機構37は、チャンバ34の開口部34aから引き出し体35を引き出した状態で、引き出し本体35aの上方へ取り外すことができる構成となっている。防着板機構37は、図5に示すように、一方の面が開口した立法体の各辺を有する枠状のフレームである枠体38を備えている。枠体38は、上下面、両側面、およびロードロック室11側の一側面のそれぞれに防着板37a〜37eを取り外し可能に取り付けることができる構成となっている。
各防着板35m,37a〜37eは、チャンバ34内へのターゲット原子(材料)の付着を防止し、この付着したターゲット原子が剥がれてチャンバ34内へ舞い上がることにより、スパッタ処理の品質悪化を防止するものであり、所定のスパッタ処理を行った場合にメンテナンス、すなわち交換あるいは洗浄が必要な部品である。防着板35mは、扉体35bの内側面に対して取り外し可能に取り付けられている。
枠体38の上面に取り付ける防着板37aには、スパッタ源31からのターゲット原子を通過させるための円形状の開口部37fが設けられている。枠体38のロードロック室11側に取り付ける防着板37eにもまた、PLADシステム9によってロードロック室11から搬送されてくるウェハWをチャンバ34内に搬出入可能とさせる開口部37gが設けられている。防着板37a〜37eが取り付けられない枠体38の他側面は、引き出し本体35aの扉体35b側に位置する部分であり、扉体35bの内側面に取り付けられているステージ35cおよびシャッタ35d等を跨いで防着板機構37を引き出し体35の所定位置に取り付け、引き出し本体35a内に収容できる構成になっている。
次に、上記一実施形態に係るミニマルファブシステム用処理装置1の動作について説明する。
<成膜処理>
まず、ウェハWが収容されたシャトルを、ミニマルファブシステム用処理装置1のドッキングポート2eに嵌合させる。この状態で、クランプを操作し、ドッキングポート2eに嵌合させたシャトルを固定する。次いで、操作パネル2cを操作し、所定のレシピを選択してから、ウェハWの成膜処理をスタートさせる。
すると、PLADシステム9により、シャトル内からウェハWが取り出され、ロードロック室11を介して、処理装置本体3のステージ35c上へウェハWが搬送される。次いで、昇降機構35gにより、ステージ35c上に設置されたウェハWの上下位置の調整が行われる。
そして、チャンバ34内の真空排気が行われてから、アルゴン等の不活性ガスをチャンバ34内に導入した上で、チャンバ34内の圧力調整が行われる。また、必定に応じ、冷却機構35hが駆動され、ステージ35c上のウェハWの冷却、すなわち温度調整が行われる。また、必要に応じ、シャッタ35dが駆動され、ウェハWの表面の少なくとも一部がスパッタ源31から遮蔽される。この状態で、スパッタ源31からのターゲット原子の放出が開始され、ウェハWの表面に対する成膜処理、具体的にはプレスパッタおよびメインスパッタが行われる。
この後、PLADシステム9によって、ステージ35c上のウェハWがロードロック室11を介してシャトル内へ搬送される。そして、ドッキングポート2eのクランプによる固定を解除することによって、成膜処理が行われたウェハWを収容したシャトルを、ドッキングポート2eから取り外すことができる。
<メンテナンス>
チャンバ34内の防着板37a〜37eを交換する場合には、まず、ミニマルファブシステム用処理装置1の筐体2の背面に取り付けられたパネル(図示せず)を取り外して処理装置本体3の扉体を露出させてから、図4(a)および図4(b)に示すように、ガイドレール36a,36bに沿って扉体35bをチャンバ34内から引き出す。
この結果、チャンバ34外へ引き出し体35を完全に引き出すことができる。この状態で、枠体38の所定の面に防着板37a〜37eが取り付けられた防着板機構37を、持ち上げる等して上方に移動させて引き出し本体35aから取り外す。そして、図5に示すように、防着板機構37の各防着板37a〜37eを枠体38から取り外すことによって、各防着板37a〜37eの交換および洗浄が可能となる。
引き出し体35をチャンバ34から引き出した状態においては、引き出し体35とともに、ステージ35c、シャッタ35d、昇降機構35gおよび冷却機構35hのそれぞれがチャンバ34外へと引き出されるため、これらステージ35c、シャッタ35d、昇降機構35gおよび冷却機構35hのそれぞれについても、チャンバ34から取り出した状態でメンテナンスを行うことができる。
チャンバ34から引き出し体35を引き出し、かつ防着板機構37を引き出し本体35aから取り外した状態においては、単に引き出し体35をチャンバ34から引き出した状態に比べ、チャンバ34の開口部34aをより大きく開口することができるため、チャンバ34内へのアクセスがより容易になり、チャンバ34内のメンテナンスがより容易になる。
そして、洗浄した防着板37a〜37e、あるいは新しい防着板37a〜37eを枠体38に取り付けた防着板機構37を、引き出し本体35aに収容させて取り付けてから、扉体35bを押す等して引き出し体35をチャンバ34内に収容させることによって、防着板37a〜37eの交換、およびチャンバ34内のメンテナンスが完了する。
<作用効果>
上記一実施形態に係るミニマルファブシステム用処理装置1においては、筐体2の背面のパネルを取り外してから、処理装置本体3の扉体35bをガイドレール36a,36bに沿って移動させることによって、チャンバ34から引き出し体35を引き出すことができる構成としている。この結果、チャンバ34から引き出し体35を引き出すことにより、チャンバ34の開口部34aが大きく開口し、外部からのチャンバ34内へのアクセスが可能となるため、例えばチャンバ34の側面を開口する場合等に比べ、チャンバ34内のメンテナンス性を向上でき、部品交換の必要性が高いチャンバ内の部品交換を容易にできる。よって、きわめて小さな外径12.5mmの円盤状のハーフインチサイズのウェハWを処理する、ミニマルファブ構想に適合させた種々の処理を行うミニマルファブシステム用処理装置1における、チャンバ34内のメンテナンス性をも向上できる。また、何等かの不具合で処理装置本体3のチャンバ34内にウェハWが取り残された場合であっても、チャンバ34から引き出し体35を引き出すことによって、チャンバ34内のウェハWを取り除くことができる。
特に、引き出し体35の引き出し本体35aに、防着板37a〜37eを取り付けた防着板機構37を収容させているため、チャンバ34から引き出し体35を引き出すことによって、引き出し体35とともに防着板機構37をチャンバ34から引き出すことができる。よって、チャンバ34から引き出した引き出し本体35aから防着板機構37を取り外し、防着板機構37の枠体38から防着板37a〜37eを取り外すことによって、これら防着板37a〜37eの交換あるいは洗浄が可能となるため、これら防着板37a〜37eのメンテナンス作業を容易にできる。このとき、各防着板37a〜37eを枠体38に取り付けた防着板機構37を、引き出し本体35aに収容させて引き出し体35に取り付ける構成としているため、防着板機構37を引き出し本体35aから取り外すことによって、複数枚の防着板37a〜37eを引き出し体35から一度に取り外すことができ、これら防着板37a〜37eの引き出し体35からの取り外しを容易に行うことができる。また、引き出し本体35aから防着板機構37を取り外すことにより、扉体35bの内側面に取り付けられている防着板35mの交換も容易に行うことができる。
さらに、処理装置本体3のステージ35c、シャッタ35d、昇降機構35g、および冷却機構35hのそれぞれを引き出し体35の扉体35bの内側面に取り付けた構成としている。このため、チャンバ34から引き出し体35を引き出すことによって、引き出し体35とともにチャンバ34内からステージ35c、シャッタ35d、昇降機構35gおよび冷却機構35hのそれぞれを引き出すことができる。よって、チャンバ34から引き出し体35を引き出すことによって、チャンバ34内のメンテナンス性とともに、ステージ35c、シャッタ35d、昇降機構35gおよび冷却機構35hそれぞれのメンテナンス性を向上できる。
また、チャンバ34から引き出し体35を引き出す際に、引き出し体35をガイドレール36a,36bに沿って移動させる構成とし、引き出し体35をチャンバ34外へ完全に引き出すことができる構成としている。よって、ガイドレール36a,36bを用いず、引き出し体35の一部がチャンバ34に係止するようにした場合に比べ、チャンバ34の開口部34aをより大きく開口できる。したがって、チャンバ34内へのアクセスをより容易に行うことができるから、チャンバ34内のメンテナンス性をより向上できる。またさらに、ガイドレール36a,36bを用いず、引き出し体35をチャンバ34から引き出した際に引き出し体35がチャンバ34からすぐに外れるようにした場合に比べ、チャンバ34から引き出し体35を引き出した際の、引き出し体35の思わぬ落下や損傷を防止できるため、処理装置本体3のメンテナンス性をより向上できる。
<その他>
なお、上記一実施形態においては、ミニマルファブ構想に適合させたハーフインチサイズのウェハWの表面を成膜する処理装置本体3を備えたミニマルファブシステム用処理装置1について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、ウェハを処理するためのチャンバ34を有する種々の処理装置本体3を備えたミニマルファブシステム用処理装置1であっても、チャンバ34の引き出し構造を用いることができる。さらに、引き出し体35の構造については、チャンバ34内のアクセスや、防着板37a〜37eの交換が容易になる構成であればよい。すなわち、例えば、引き出し体35とは別個に、ステージ35cおよびシャッタ35dの少なくとも一方をチャンバ34内に設け、少なくとも防着板37a〜37eが引き出し体35とともにチャンバ34外へ引き出すことができる構成でも良く、様々な構成にすることもできる。
1 ミニマルファブシステム用処理装置
2 筐体(処理室)
2a 装置上部
2b 装置下部
2c 操作パネル
2d 前室
2e ドッキングポート
3 処理装置本体(ウェハ処理部、成膜装置)
4 スパッタ用電源
5 ガスボンベ・マスフロー
6 制御ユニット・DC電源
7 ポンプ
8 ラジエータユニット
9 PLADシステム
11 ロードロック室
31 スパッタ源(成膜源)
32 プロセス室
33 ターボ分子ポンプ
34 チャンバ
34a 開口部
35 引き出し体
35a 引き出し本体
35b 扉体
35c ステージ
35d シャッタ
35e ステージ本体
35f 設置部
35g 昇降機構
35h 冷却機構(温度調整機構)
35i モータ
35j モータ
35k 駆動部
35m 防着板
36a,36b ガイドレール
37 防着板機構
37a〜37e 防着板
37f 開口部
37g 開口部
38 枠体
W ウェハ(被成膜体)
m 支持部

Claims (8)

  1. 成膜源を備え、一側面に開口部が設けられ中空なチャンバと、
    前記チャンバの前記開口部に引き出し可能に取り付けられて前記開口部を密閉し前記チャンバの一側面を構成する引き出し体と、を具備し、
    前記引き出し体は、前記チャンバに取り付けた状態で、前記チャンバ内の少なくとも上下面および一側面を覆う防着板を有している
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記引き出し体は、枠体を有し、
    前記防着板は、前記枠体に取り外し可能に取り付けられている
    ことを特徴とする成膜装置。
  3. 請求項1または2に記載の成膜装置において、
    前記引き出し体は、前記成膜源にて成膜する被成膜体が設置されるステージを有している
    ことを特徴とする成膜装置。
  4. 請求項3に記載の成膜装置において、
    前記引き出し体は、前記成膜源に対し、前記ステージに設置した被成膜体を遮蔽するシャッタを有している
    ことを特徴とする成膜装置。
  5. 請求項3または4に記載の成膜装置において、
    前記引き出し体は、前記ステージを上下動させる昇降機構を有している
    ことを特徴とする成膜装置。
  6. 請求項3ないし5のいずれか一項に記載の成膜装置において、
    前記引き出し体は、前記ステージに設置された被成膜体の温度調整をするための温度制御機構を有している
    ことを特徴とする成膜装置。
  7. 外気から遮断された処理室と、
    前記処理室内に設けられ、ウェハを処理するウェハ処理部とを具備し、
    前記ウェハ処理部は、前記ウェハの処理時に前記ウェハを収容するチャンバと、前記チャンバから引き出し可能に取り付けられた引き出し体と、を備え
    前記チャンバは、一側面に開口部が設けられた中空形状であり、
    前記引き出し体は、前記チャンバの前記開口部に引き出し可能に取り付けられて前記開口部を密閉し前記チャンバの一側面を構成し、前記チャンバに取り付けた状態で、前記チャンバの少なくとも上下面および一側面を覆う防着板を有している
    ことを特徴とするミニマルファブシステム用処理装置。
  8. 請求項7に記載のミニマルファブシステム用処理装置であって、
    前記ウェハは、外径12.5mmの円盤状である
    ことを特徴とするミニマルファブシステム用処理装置。
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