JP6432753B2 - 熱交換器および熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器および熱交換器の製造方法

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Description

本発明は熱交換器に係り、特に、空気調和機などに用いられるクロスフィンチューブ型熱交換器に関するものである。
従来のクロスフィンチューブ型熱交換器は、プレート状のフィンを所定の間隔を設けて重ねた積層フィンの面部に形成された貫通孔を貫通する複数のヘアピン管と、ヘアピン管同士を接続するU字管とからなり、前記ヘアピン管と前記U字管との接続箇所はろう材によって溶接されている。
ヘアピン管とU字管との接続箇所は、図14に示すように、積層フィン110を貫通して開口部が上側に向いているヘアピン管120の管端部を拡管し大径部121を形成し、さらにヘアピン管端部を拡管して拡管部122を形成している。この大径部121に大径部121の内径よりわずかに小さい外径を有するU字管140を挿入する。このとき、ヘアピン管の拡管部122にろう材150を配置し、炉に入れることで大径部121の内周面とU字管140の外周面とがろう材150によって接合される(例えば公知文献として特許文献1を参照)。
特開2002−263879号公報
ところが、このようにヘアピン管120とU字管130とを接合する際に、溶接作業者によるろう材150の使用量や加熱温度等の微妙な操作加減が影響して、図14のようにろう材150が接合面間の隙間を通してヘアピン管120の内面側にはみ出してしまう場合がある。
ヘアピン管120内部に進入してしまったろう材150は管内の流路抵抗となってしまい、圧力損失が増大し、熱交換効率が低下してしまう。また、最悪の場合、ろう材150によってヘアピン管120の管内を詰まってしまう場合がある。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ろう材150が接続部を越えてヘアピン管120内部まで流れ込むことができないようにすることによって、圧力損失の増大による熱交換効率の低下およびヘアピン管120内のろう材詰まりを防止する熱交換器および熱交換器の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の熱交換器は、積層された複数のフィンと、該フィンの積層方向両端に設けられた一対の管板と、前記フィンおよび前記管板に設けられた貫通孔に挿通された複数のヘアピン管と、異なる該ヘアピン管同士を接続する接続管とを有するクロスフィン型の熱交換器において、前記接続管は、ヘアピン管と接続される接続管端部と、該接続管端部と連続する曲管部とからなり、前記接続管端部は、内周面が前記ヘアピン管の管端部の外周面と重なるように嵌合され、前記ヘアピン管の外径より大きい小径部と、前記接続管の外径より大きい大径部と、前記小径部と前記大径部とを接続し前記小径部側から前記大径部側にかけて徐々に径が大きくなるテーパ状の接続部とを有する補助部材を備え、前記補助部材は、前記小径部が前記管板に当接し、かつ、前記ヘアピン管の外周面および前記接続管の外周面を連続して覆っており、前記補助部材の内周面に、前記接続管の外周面と前記ヘアピン管の外周面とがそれぞれろう材によって接合されることを特徴としている。
また、前記補助部材は、前記ヘアピン管の外径より大きい小径部と、前記接続管の外径より大きい大径部と、前記小径部と前記大径部とを接続し前記小径部側から前記大径部側にかけて徐々に径が大きくなるテーパ状の接続部と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の熱交換器の製造方法は、複数のヘアピン管を所定の間隔をあけて配置し、積層された複数のフィンを、前記ヘアピン管が該フィンに設けられた複数の貫通孔に挿通されるように組み付ける工程と、前記複数のヘアピン管を拡管し、前記ヘアピン管と前記フィンとを接合する工程と、前記ヘアピン管の外径より内径が大きい小径部と、一端が前記小径部に接続され、他端側に向かって徐々に内径が大きくなる接続部と、一端が前記接続部に接続された大径部と、一端が前記大径部に接続され、他端側に向かって徐々に内径が大きくなる拡管部とからなる補助部材を前記小径部から前記ヘアピン管に挿通させ前記小径部が前記管板に当接するように配置する工程と、前記ヘアピン管と前記大径部との間の径方向の隙間に、異なる前記ヘアピン管同士の管内流路を接続する接続管の管端部を挿し込む工程と、前記拡管部にリング状のろう材を配置し、前記ヘアピン管の端部が上方に向いた状態で前記接続管と前記ヘアピン管を前記補助部材にろう付けする工程と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、ヘアピン管と接続管とを、前記ヘアピン管および前記接続管の外周面に接した補助部材を介してろう材により接続することによって、前記ろう材が接続部を越えて前記ヘアピン管内部まで流れ込むことがなくなり、圧力損失の増大による熱交換効率の低下および前記ヘアピン管内の前記ろう材詰まりを防止する。
本発明の第1実施形態の熱交換器全体を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器を構成する部品を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器におけるフィン組との接合後のヘアピン管と補助部材を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器における補助部材を嵌合した後のヘアピン管とU字管を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器におけるU字管挿入後のヘアピン管と補助部材を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器における溶接後のヘアピン管とU字管との接続部を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器におけるU字管の他の形態を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態の熱交換器における溶接後のヘアピン管とU字管との接続部を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態の熱交換器における管板を示す概略斜視図である。 本発明の第3実施形態の熱交換器におけるヘアピン管と補助付管板の接合部を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態の熱交換器におけるヘアピン管と補助付管板の溶接工程後を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態の熱交換器におけるヘアピン管とU字管の接続部を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態の熱交換器におけるヘアピン管とU字管の溶接工程後を示す概略断面図である。 従来の熱交換器のヘアピン管とU字管との接続部を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1は本実施形態に係る熱交換器1であって、後述するヘアピン管20およびU字管40によって形成される管内流路を流通する冷媒などの流体と、積層フィン11間を通過する空気などの流体との間で熱交換を行うクロスフィンチューブ型熱交換器の概略斜視図であり、図2は熱交換器1の分解斜視図である。
図2に示すように、本実施形態の熱交換器1は、フィン11aを積層した積層フィン11と一対の管板12とからなるフィン組10と、複数のヘアピン管20と、複数のU字管40と、複数の補助部材30と、後述するリングろう材50とから構成されている。
フィン11aは、表面にスリットなどが形成されたプレート状のアルミフィンであって、ヘアピン管20内を流通する冷媒などの流体の熱を伝熱する。複数のフィン11aを所定の間隔を設けて上下方向に重ねて積層フィン11を形成している。
管板12は、積層フィン11の積層方向両側に設けられ、フィン11aより剛性が高い一対の金属板である。管板12には、熱交換器1をエアコン等の製品本体に取付ける時にネジ固定するための図示しない固定部が設けられている。
また、上述したように積層フィン11および積層フィン11の積層方向両側に設けられた一対の管板12によってフィン組10を構成している。
フィン組10を構成する積層フィン11および管板12には後述するヘアピン管20の端部21を貫通させるために設けられた貫通孔13が設けられている。貫通孔13の孔径は、ヘアピン管20の外径よりわずかに大きく形成されている。
ヘアピン管20は内部に溝形状など有する金属管であって、図に示すようにU字状に曲げられている。熱交換器1の使用時には、内部を冷媒などの流体が流通し、ヘアピン管20は流体の熱をフィン11aに伝える。ヘアピン管20は、積層フィン11および管板12の貫通孔13に端部21を貫通させた後、拡管を行い、フィン組10と圧接させる。これによって、フィン組10とヘアピン管20とは接合される。
U字管40は、金属管であって、U字状に形成されている曲管部42と管端である端部41とからなる。フィン組10に固定された隣り合うヘアピン管20の端部21同士を接続して、ヘアピン管20の管内流路を接続する接続管である。U字管40の端部41は拡管されており、内径がヘアピン管20の拡管後の外径よりわずかに大きい。なお、本実施形態ではU字管端部41は拡管されたものを用いているが、図7に示すように、曲管部42の内径がヘアピン管20の拡管後の外径よりわずかに大きいものを使用すれば、拡管する必要がなく、加工数が低減できる。また、本実施例ではフィン組10に固定された隣り合うヘアピン管20の端部21同士を接続するU字管40としているが、異なるヘアピン管20の端部21同士を接続するものであれば隣接していない端部21同士を接続する接続管であってもよい。より詳細には、図2におけるヘアピン管20aとヘアピン管20cあるいはヘアピン管20dとを接続する接続管等であってもよい。
補助部材30は、円筒形状の金属部品であって、図3に示すように、小径部31、接続部33、大径部32、拡管部34とが順に連なって形成されており、ヘアピン管20とU字管40とを接続する。
小径部31は補助部材30の一部であり、内径がヘアピン管20の拡管後の外径よりわずかに大きく形成されている。
大径部32は補助部材30の一部であり、内径がU字管端部41の外径よりわずかに大きく形成されている。
接続部33は補助部材30の一部であり、小径部31と大径部32との間に位置し、大径部32側から小径部31側にかけて内径が徐々に小さくなるテーパ状の面を有している。
拡管部34は補助部材30の一部であり、内径が大径部よりも大きく形成され、大径部32から端部に向かって内径が大きくなるテーパ状となっている。拡管部34は、溶接時、後述するリングろう材50の設置場所となる。
リングろう材50は、図4に示すように、リング状に形成されたろう材であって、母材となるヘアピン管20やU字管40、補助部材30より融点の低い合金が用いられる。
次に、ヘアピン管20とU字管40との接続箇所について図6を用いて詳細に説明する。
図6に示すように、フィン組10を貫通しているヘアピン管20の端部21は、U字管40の端部41に挿し込まれている。また、ヘアピン管20の外周面と補助部材30の小径部31の内周面との間にはわずかな空間があり、拡管部34に設置されていたリングろう材50が溶解して当該空間に流れ込み、接合部51Bを形成している。また、U字管40の端部41の外周面と補助部材30の大径部32の内周面との間にはわずかな空間があり、拡管部34に設置されていたリングろう材50が溶解して当該空間に流れ込み、接合部51Aを形成している。上記の構成によって、ヘアピン管20とU字管40との嵌合部は補助部材30によって覆われており、さらに、補助部材30は、小径部31とヘアピン管20とが、また、大径部32とU字管40とがそれぞれろう材によって溶接されているため、ヘアピン管20の管内流路とU字管40の管内流路とが気密性が確保された状態で接続される。
次に、本実施形態の熱交換器1の製造工程について図2ないし6を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、本発明のクロスフィンチューブ型熱交換器は、先ず、ヘアピン管20を、端部21が上向きになるように、かつ、フィン組10に設けられた複数の貫通孔13の配置間隔に対応する間隔で複数配置する。配置されたヘアピン管20の端部21にフィン組10の貫通孔13を上方から貫通させる。貫通後、各ヘアピン管20を拡管することで、各ヘアピン管20とフィン組10とが接合される。
次に、図3に示すように、小径部31が下側、大径部32が上側となるように補助部材30をヘアピン管20の端部21の外側に嵌める。この時、ヘアピン管20の外径は補助部材30の小径部31の内径よりわずかに小さい。また、補助部材30の大径部32とヘアピン管20の端部21との間に径方向にU字管端部41を挿入することが可能な隙間が生じる。
次に、図4に示すように、リングろう材50をU字管40の外側に嵌めておき、上述した補助部材30の大径部32とヘアピン管20の端部21との隙間にU字管40の端部41を挿入する。この時、U字管40の端部41の内径はヘアピン管20の外径よりわずかに大きく、U字管40の外径は補助部材30の大径部32の内径よりわずかに小さい。挿入後、予めU字管40の外側に嵌めておいたリングろう材50を補助部材30の拡管部34に設置すると、図5に示すような状態になる。
図5に示すような状態で炉に入れることで、図6に示すように、リングろう材50が融解し、自重によってU字管端部41と大径部32との間に流れ込む。さらに、リングろう材50はヘアピン管20と小径部31との間にも流れ込む。その結果、U字管端部41と大径部32と、また、ヘアピン管20と小径部31とがそれぞれ溶接されて接合部51A,Bとなり、接合部51A,Bではろう材によって気密性が確保された状態で接続される。なお、本実施例では、リングろう材50を予めU字管40の外側に嵌めてから、U字管端部41を補助部材30の大径部32とヘアピン管20の端部21との隙間に挿入させて、その後、U字管40の外側に嵌めておいたリングろう材50を補助部材30の拡管部34に設置しているが、リングろう材50を拡管部34に設置してからU字管端部41を補助部材30の大径部32とヘアピン管20の端部21との隙間に挿入させてもよい。
上記の構成によると、ヘアピン管20とU字管40とが嵌合する箇所が、補助部材30により覆われており、さらに、補助部材30は、小径部31がヘアピン管20と、また、大径部32がU字管40とそれぞれ接合されている。したがって、ヘアピン管20とU字管40とは気密性が確保された状態で接続される。
以上説明したように、U字管40の端部41の内周面がヘアピン管20の端部21の外周面と嵌めあうように接続されており、ヘアピン管20の外周面およびU字管40の外周面を連続して覆う補助部材30によって、U字管40の外周面とヘアピン管20の外周面とに接合される構成となっているので、ろう材がヘアピン管20内部まで流れ込むことがなくなり、圧力損失の増大による熱交換効率の低下およびヘアピン管20の管内流路のろう材詰まりを防止できる。
なお、本実施形態においてヘアピン管20と接続する接続管をU字管40としたが、ヘアピン管20の管内流路を接続する部品であればこの限りでなく、例えば、三方ベント管などでも本発明と同様の効果を発揮できる。
次に、本発明を用いた第2実施形態に係る熱交換器1であって、熱交換器1の製造工程時における溶接の適否判定を行うための構成について、図8を用いて説明する。なお、補助部材30の小径部31と、管板12を加工した点を除き、その他の構成は第1の実施形態と同一であるため、追加した構成以外の詳細な説明は省略する。
従来、本発明のようにリングろう材を用いた置きろうでの溶接において、気密性が十分に確立されるように溶接が行われたかどうかの判定は接続部の目視によって行われていた。より詳細には、図14におけるAの部分の隙間が、全周にわたってろう材で満たされているかどうかで判断していた。
実施例1において、U字管40と補助部材30の大径部32との間の接合部51Aについては、従来通り目視による判定が行えた。しかし、ヘアピン管20と補助部材30の小径部31との間の接合部51Bについては、補助部材30によって覆われているため、従来の様に目視による判定を行うことができず、信頼性に問題がある。
したがって、本実施形態の熱交換器1は、図8(A)に示すように、補助部材30の小径部31に所定の切欠き部31aを設けている。本構成によれば、融解したろう材がヘアピン管20と補助部材30の小径部31との間に適切に接合部を形成できていれば切欠き部31aから目視によってろう材を確認できるため、気密性が十分に確立されるように溶接が行われたかどうかの判定を行うことができ、信頼性を確保できる。
なお、切欠き部31aの形状については、ろう材の回り具合を確認できる形状であればこの限りでなく、図8(B)の切欠き部31bの様な形状や、図8(C)の覗き孔31cの様な形状であってもよい。
また、図8(D)に示すように、管板12の貫通孔近傍に突起部12aを設けて、補助部材30の小径部31を管板12の平面に当接させずに一定の隙間を形成することで、切欠き部31a等と同様の効果を発揮できる。
次に、本発明を用いた第3実施形態に係る熱交換器1であって、熱交換器1の製造時の部品点数及び工数を削減するための構成について、図9を用いて説明する。なお、管板12および補助部材30を変更した点と、製造工程を除き、その他の構成は第1の実施形態と同一であるため、追加した構成以外の詳細な説明は省略する。
実施例1の熱交換器1は、ヘアピン管20とU字管40とを接続する際に、補助部材30を用いている。これは、図14に示すような従来の熱交換器に比べ、部品点数が多くなり、それに伴い工数が増加してしまうという懸念があった。
したがって、本実施形態の熱交換器1は、実施例1の管板12の片方に複数の補助部材30を一体化させて一部品とした、補助付管板60を備えている。図9に示すように、補助付管板60は補助部材としての機能を持つ接続補助部61と、管板としての機能を持つ板部62とからなる。これによって、複数の補助部材30を一つ一つ取付けていた実施例1と比べて、部品点数および工数を格段に削減することができる。
次に、本実施形態におけるヘアピン管20とU字管40の接続箇所について詳細に説明する。図10は、複数配置されたヘアピン管20の端部21に片側に補助付管板60を備えたフィン組10の貫通孔13を上方から貫通させ、各ヘアピン管20を拡管して各ヘアピン管20とフィン組10とが接合された状態を示している。
この時、補助付管板60の接続補助部61の小径部611は、ヘアピン管20の拡管によってヘアピン管20と圧接しているが、気密性を確保するためには溶接する必要がある。しかし、小径部611の内周面とヘアピン管20の外周面との間に適切にろうが回ったかどうかを確認する手段がないため、本実施形態のように、補助付管板60によってヘアピン管20とU字管40の接続箇所を覆う様な構成とする場合は、溶接を2工程に分けることが好ましい。以下、本実施形態における熱交換器1の製造工程について詳細に説明する。
図10は、上述したように、複数配置されたヘアピン管20の端部21に片側に補助付管板60を備えたフィン組10の貫通孔13を上方から貫通させ、各ヘアピン管20を拡管して各ヘアピン管20とフィン組10とが接合された状態であって、さらに、補助付管板60の接続補助部61の大径部612(実施例1の補助部材30の大径部32に相当する)とヘアピン管20の端部21との隙間に小径リングろう材52が配置されている。この状態で炉に入れる(第1溶接工程)と、図11に示すように、小径リングろう材52が融解して補助付管板60とヘアピン管20とが溶接されて接合部53となり、接合部はろう材によって気密性が確保された状態で接続される。
ここで、接合部53の溶接による気密性が十分に確立されているかどうかの判定は、上方から目視で確認できる。詳細には、接合部53が全周にわたってろう材で満たされているかどうかで判断する。
次に、図12に示すように、補助付管板60の接続補助部61の大径部612とヘアピン管20の端部21との隙間にU字管40の端部41を挿入する。この時、U字管40の端部41の内径はヘアピン管20の外径よりわずかに大きく、U字管40の外径は接続補助部61の大径部612の内径よりわずかに小さい。挿入後、予めU字管40の外側に嵌めておいたリングろう材50を接続補助部61の拡管部614に設置した状態で、炉に入れる(第2溶接工程)。
図12に示すような状態で炉に入れることで、リングろう材50が融解し、自重によってU字管40と大径部612との間に流れ込む。その結果、図13に示すように、U字管40と大径部612とが溶接されて接合部54となり、接合部54ではろう材によって気密性が確保された状態で接続される。
上記の構成によると、ヘアピン管20とU字管40とが嵌合する箇所が、補助付管板60の接続補助部61により覆われており、さらに、接続補助部61は、小径部611がヘアピン管20と、また、大径部612がU字管40とそれぞれ接合されている。したがって、ヘアピン管20とU字管40とは気密性が確保された状態で接続される。
なお、第1溶接工程で融解した小径リングろう材52が、第2溶接工程時に流れ落ちてしまい、接合部53による補助付管板60とヘアピン管20との接続状態が保たれなくなる場合がある。したがって、リングろう材50の融点を小径リングろう材52の融点より低いものを用いる構成としてもよい。こうすることで、第2溶接工程での炉の温度を第1溶接工程での炉の温度より低く設定し、第2溶接工程時に小径リングろう材52が形成する接合部53を融解させることなくリングろう材50を融解し接合部54を形成させることができる。
1 熱交換器
10 フィン組
11 積層フィン
12 管板
12a 突起部
13 貫通孔
20 ヘアピン管
21 端部
30 補助部材
40 U字管
41 U字管端部
50 リングろう材
51A,B 接合部

Claims (2)

  1. 積層された複数のフィンと、該フィンの積層方向両端に設けられた一対の管板と、前記フィンおよび前記管板に設けられた貫通孔に挿通された複数のヘアピン管と、異なる該ヘアピン管同士を接続する接続管とを有するクロスフィン型の熱交換器において、
    前記接続管は、ヘアピン管と接続される接続管端部と、該接続管端部と連続する曲管部とからなり、
    前記接続管端部は、内周面が前記ヘアピン管の管端部の外周面と重なるように嵌合され、
    内径が前記ヘアピン管の外径より大きいとともに前記接続管の外径よりも小さく、断面が前記ヘアピン管に沿って形成される直管状の小径部と、前記接続管の外径より大きい大径部と、前記小径部と前記大径部とを接続し前記小径部側から前記大径部側にかけて徐々に径が大きくなるテーパ状の接続部とを有する補助部材を備え、
    前記補助部材は、前記小径部が前記管板に当接し、かつ、前記ヘアピン管の外周面および前記接続管の外周面を連続して覆っており、
    前記補助部材の内周面に、前記接続管の外周面と前記ヘアピン管の外周面とがそれぞれろう材によって接合されることを特徴とした熱交換器。
  2. 複数のヘアピン管を所定の間隔をあけて配置し、積層された複数のフィンと、該フィンの積層方向両端に設けられた一対の管板を、前記ヘアピン管が該フィン及び該管板に設けられた複数の貫通孔に挿通されるように組み付ける工程と、
    前記複数のヘアピン管を拡管し、前記ヘアピン管と前記フィンとを接合する工程と、
    内径が前記ヘアピン管の外径より内径が大きいとともに前記接続管の外径よりも小さく、断面が前記ヘアピン管に沿って形成される直管状の小径部と、一端が前記小径部に接続され、他端側に向かって徐々に内径が大きくなる接続部と、一端が前記接続部に接続された大径部と、一端が前記大径部に接続され、他端側に向かって徐々に内径が大きくなる拡管部とからなる補助部材を前記小径部から前記ヘアピン管に挿通させ前記小径部が前記管板に当接するように配置する工程と、
    前記ヘアピン管と前記大径部との間の径方向の隙間に、異なる前記ヘアピン管を接続する接続管の管端部を挿し込む工程と、
    前記拡管部にリング状のろう材を配置し、前記ヘアピン管の端部が上方に向いた状態で前記接続管と前記ヘアピン管を前記補助部材にろう付けする工程と、を備えることを特徴とした熱交換器の製造方法。
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