JP6431822B2 - 風力選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜した回転円盤に風を送ることで、該回転円盤上に供給される原料と異物とを選別するための風力選別装置に関するものである。
従来、風力を使用して廃棄物等の重量物と軽量物を分離する装置が各種提案されている。例えば、ケーシングの上部に廃棄物の投入口を設け、投入口の下方の空気噴射口から空気を噴射し、上記投入口から投入される廃棄物の内、風力の影響を受け難い重量物を直下の回収口に落下させ、風力の影響を受け易い軽量物を遠方の回収口に回収するように構成した風力選別装置が提案されている(特許文献1)。
また、網状の回転テーブルを回転しつつ、該テーブルの下方からテーブル上方に空気を噴射し、上記回転テーブル上に供給される廃棄物の内、重量物とプラスチックフィルムとの絡みをほぐし、大きい重量物は掻板によりテーブル外側の排出部に案内し、小さい重量物は網状のテーブルを通過させて下方で回収し、軽いプラスチックフィルムは回転テーブルの側方の排出口にて回収する廃棄物分離装置が提案されている(特許文献2)。
特開2005−246236号公報 特開2001−46973号公報
ところで、特許文献1の風力選別装置は、原料を自由落下させて側方から風を送り、重量物と軽量物の慣性力の違いを利用して選別するものであるが、このような従来装置は、軽量物の比重によっては相当大きな風力が必要であること、またプラスチックフィルムと木片のように軽量物の性状が大きく異なる場合、風圧が十分に生かされず、正確な分別ができない場合があること、軽量物が重量物の陰に隠れ、これらの軽量物に十分に風圧が作用せず、結果として軽量物の分別が十分に行われない等の課題があった。
特許文献2の風力選別装置は、網状の回転テーブルが水平に回転するものであるから、網目を通過しない大きさの物体(例えば網目より大きな塊状物体と棒状の木片等)の選別は行うことができないという課題がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、傾斜した回転円盤の上面に原料を落下させると共に、上記回転円盤の盤面に沿う方向に風を噴射することにより、比較的小さな風量にて正確な分別が可能な風力選別装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、機枠に回転円盤の回転中心軸を、垂直方向から傾斜した状態で軸支することで、上記回転円盤を水平から所定角度傾斜した状態で回転可能に支持すると共に、上記回転中心軸の回転駆動手段を設け、上記回転円盤の上面において、低位置側の上記回転円盤の周縁より手前側の位置から、高位置側の上記回転円盤の周縁より外側の位置に至るまで、上記回転円盤の上面を横切る一対の規制板を、上記両規制板が左右方向の所定の間隔を以って、かつ上記両規制板の各下縁が上記回転円盤の上記上面に近接するように上記機枠に配置固定し、上記回転円盤の上記上面において上記低位置側の上記両規制板の間から、上記高位置側の上記両規制板の間への空気流を形成するための空気噴出口を上記回転円盤の上記低位置側に設置し、回転中の上記回転円盤の上記上面における上記両規制板間に原料を投入し得るように構成したものであることを特徴とする風力選別装置により構成される。
このように構成すると、例えばコンベア等により回転中の回転円盤上に原料を投入すると、軽量異物は風圧により回転円盤の高位置側に飛ばされ、回転円盤上に落下する中量異物又は回転円盤上に落下して転がる中量異物は、「風力>重力」となるように風力と、回転円盤の傾斜角度と回転円盤の回転数を設定しておくことにより、風圧により高位置側に飛ばされる。よって、比較的小さな風量で、規制板の高位置側にて軽量異物及び中量異物を回収することができる。また、上記回転円盤の傾斜角度は、重量物については「重力>風力」となるように設定しておくことで、重量物は傾斜した回転円盤を下降して規制板の低位置側にて重量物を回収することができる。また、重量物は回転円盤上を転がって外周方向に拡散することにより、重量物と軽量異物とが解れて重量物と軽量異物を容易に分離することができる。
第2に、上記回転円盤の水平面に対する傾斜角度を変更可能に構成したものであることを特徴とする上記第1記載の風力選別装置により構成される。
回転円盤の傾斜角度の変更は、例えば回転円盤を支持する機枠の一方の脚部(延長脚4,4)の下端に複数枚の角度調整板を積層し、この角度調整板を増減することにより、上記回転円盤の傾斜角度を調整することができる。このように構成すると、回転円盤の角度を原料の性状により、最適の角度に調整することが可能となる。
第3に、上記両規制板は、上記低位置側の間隔が狭く、上記高位置側の間隔が広くなるように配置固定されたものである上記第1又は2記載の風力選別装置により構成される。
回転円盤上に投入された原料は、例えば、回転円盤の回転方向に沿って、回転円盤の高位置側のエリアを通過して一方の規制板に当接する。よって、規制板間の高位置側の面積を広くとることにより、かかる高位置側のエリアの通過時間を長くすることができ、これにより、原料を十分に回転円盤上で動かして(例えば転がして)、例えば重量物から軽量異物を分離することができる。
第4に、上記回転円盤の上記高位置側の上記両規制板間に対応して異物の収集部を設け、上記回転円盤の上記低位置側の上記両規制板間に対応して重量物の収集部を設けたものであることを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載の風力選別装置により構成される。
異物の収集部は、例えば軽量物搬送コンベア、重量物の収集部は例えば重量物搬送コンベア等により構成することができる。異物は例えば軽量異物、中量異物により構成される。このように構成すると、軽量異物及び中量異物と重量物とを確実に分別することができる。
第5に、上記両規制板は、上記回転円盤を左右に分割する二等分割線に対して左側の位置と右側の位置に各々設けられているものである上記第1〜4の何れかに記載の風力選別装置により構成される。
このように構成すると、高位置側の規制板間に軽量物搬送コンベアを設け、低位置側の規制板間に重量物搬送コンベアを設けることで、異物と重量物とを正確に分別し収集することが可能となる。
本発明によれば、回転円盤を傾斜状態で回転させ、その傾斜回転円盤の低位置側から高位置側に空気を噴射することにより、異物が傾斜状態の回転円盤上を転がりながら或いはすべりながら上昇するように構成したので、比較的小さな風量にて、重量物と中量異物、又は重量物と軽量異物を正確に分別することができるし、重量物とプラスチック片或いは木片等の中量異物を正確に分別することができる。
また、異物の性状等により、回転円盤の傾斜角度を変更することができ、各種の性状の原料に対応することが可能である。
回転円盤上の規制板が末広がり状に設けられているので、回転円盤上に落下した原料の該円盤の高位置側のエリアの通過時間を長くすることができ、これにより、原料を十分に回転円盤上で転がせて或いはすべらせて、例えば重量物に絡まった軽量異物を確実に分離することができる。
また、回転円盤の高位置側と低位置側において、軽量異物及び中量異物と重量物とを確実に分別し収集することができる。
また、高位置側の規制板間に対応して軽量物搬送コンベア又はシュートを設け、低位置側の規制板間に対応して重量物搬送コンベア又はシュートを設けることで、異物と重量物とを正確に分別し収集することが可能となる。
本発明に係る風力選別装置の側面図である。 図1を矢印R方向から見た平面図である。 図1を矢印A−A方向から見た背面図である。 同上装置の規制板と回転円盤との関係を示す図である。
以下、本発明に係る風力選別装置について詳細に説明する。
尚、以下の説明では、図1において、方形機枠1の低位置側を「前方」、方形機枠1の高位置側の「後方」、前方から後方を向いた場合の左右を「左右方向」と定義する。
図1、図2に示すように、方形機枠1を水平面からなる地面Gに対して角度θ傾斜した状態で支持する。具体的には、角度θ傾斜した方形機枠1の低位置側の左右隅部裏面から鉛直下向に2本の脚2,2を接続し、これら2本の脚2,2を上記地面G上に載置し、上記方形機枠1の高位置側の左右隅部裏面から当該機枠1に直交する方向に2本の脚3,3を接続し、かつ上記脚3,3の下端に鉛直下向に各々延長脚4,4を接続し、該延長脚4,4の下端を上記地面G上に載置し、これにより上記方形機枠1を水平面に対して角度θ傾斜した状態で地面G上に固定し得るように構成する。
上記延長脚4,4の下端の地面Gは、地面Gレベルより低い凹部5を形成し、該凹部5内に複数枚の角度調整板6を積層し、該角度調整板6の上に上記延長脚4,4を載置するように構成する。これにより、上記角度調整板6の枚数を増減調整することで、上記方形機枠1を上記脚2,2の下端を支点として、矢印J又は矢印K方向に回動させ、これにより後述の回転円盤11の角度(水平面に対する角度θ)を調整し得るように構成している。
上記方形機枠1には、該方形機枠1の一辺の長さと同じ直径の支持円盤7が、当該方形機枠1の対角線の交点に中心Pが位置するように、上記方形機枠1上の接触部7aの4か所にて溶接にて固定されている(図2参照)。
この支持円盤7の中心Pには、該支持円盤7に直交する方向の上記中心Pを共通中心軸とする中心回転軸8が上方に突設されており、当該中心回転軸8の下端は上記支持円盤7の下側に設けられたスラスト軸受9(図3参照)に回転自在に軸支されている。
上記中心回転軸8の上端部には、小円盤10aとその裏面側の筒状部10bとからなる回転盤受座10を、上記小円盤10aの中心が上記中心P(共通中心軸)に一致するように、その筒状部10bを上記中心回転軸8の上端部に挿通固定し、上記小円盤10a上に回転円盤11を、上記中心回転軸8と共通中心となるようにボルトBを以って固定する。
上記回転盤受座10の小円盤10aは、上記方形機枠1とは平行なので、上記回転円盤11も上記方形機枠1と平行、即ち、水平面に対して角度θ傾斜した状態で、上記中心回転軸8上に固定される。また上記回転円盤11と上記中心回転軸8は共通中心軸となっているので、上記回転円盤11と上記支持円盤7は同心円となっている。
上記中心回転軸8の下端は、上記スラスト軸受9の下端から下方に延出し、当該下端にプーリ12が接続されている(図3参照)。
一方、上記方形機枠1の側面にはL型アングル13を固定し、当該L型アングル13に駆動モータMを固定し、該モータMの駆動軸にプーリ14を下向きに接続する。そして、上記中心回転軸8の上記プーリ12と上記駆動モータMのプーリ14間にVベルト23を掛け渡し、上記駆動モータMの駆動によって上記回転円盤8を矢印F方向に回転し得るように構成する(図2、図3参照)。
上記方形機枠1の低位置側の一辺1a側の上記支持円盤7上には、上記中心Pを通り、上記回転円盤11を左右方向に均等に二分割する二等分割線Lを中心に(図2参照)、左右対称位置に、一定の間隔T1を以って上記方形機枠1に直交するブラケット15a,15bを固定し、両ブラケット15a,15bの上端部から上記回転円盤11の上面11aに沿って上記回転円盤11の低位置側から高位置側に向けて規制板16a,16bを固定する。
尚、上記両規制板16a,16bは、上記二等分割線Lに対して左右対称位置に設けることは必ずしも必要なく、両規制板は、上記回転円盤を左右に二分割する二等分割線Lに対して、左右対称ではない任意の左側の位置(規制板16a)と任意の右側の位置(規制板16b)に各々設けても良い。この規制板16a,16bの設置位置、設置角度は、選別すべき原料の性状によって適宜設定することができる。
より具体的には、上記回転円盤11の上面11aを、低位置側の上記回転円盤11の周縁11bより手前側の位置N1,N1から、高位置側の回転円盤11の周縁11cより外側の位置N2,N2に至るまで、上記回転円盤11の上面11aを横切る一対の規制板16a,16bを、両規制板16a,16bが上記回転円盤11上を左右に所定の間隔を以って、かつ両規制板16a,16bの各下縁16a’16b’が上記回転円盤11の上面11aに近接(間隔t)するように配置固定される(図4参照)。
上記高位置側の上記規制板16a,16bの左右の間隔T2は、上記低位置側の間隔T1より大(T2>T1)であり、従って、上記規制板16a,16bの間隔は、低位置側から高位置側に向けて末広がり状に固定されている。そして、上記左右の規制板16a,16bは、上記二等分割線Lを中心に、左右対称位置に設けられており、両規制板16a,16bの上記下縁16a’,16b’の左右同一長さの範囲S1,S2が上記回転円盤11上に位置している。
上記規制板16a,16bは図2に示すように、上記ブラケット15a,15bから一定距離は平行部16’,16’を有しており、該平行部16’,16’から左右方向に末広がり状に設けられている。
上記両規制板16a,16bの上記下縁16a’,16b’と上記回転円盤11の上面11aとの距離tは、除去すべき最小の異物の大きさ(例えば直径)より小の距離とすることが好ましい(図4参照)。
上記規制板16a,16bの低位置側(間隔T1の位置)に対応して、空気噴射口17を設置する(図1、図2参照)。この空気噴射口17は上記方形機枠1とは別の機枠18により当該位置に固定設置されており、当該空気噴射口17の後方にはダクト19が接続され、該ダクト19の端部には図示しない送風ファンが設けられている。従って、上記空気噴射口17からは回転円盤11の上面11a方向(矢印D方向)に空気が噴射されるように構成されている。
上記空気噴射口17から噴射された空気は、上記規制板16a,16b間の低位置側の間隔T1から上記回転円盤11上に流入し、上記回転円盤11に沿って高位置側に流通し、上記規制板16a,16bの高位置側の間隔T2から回転円盤11の外部方向に流出していく(矢印D参照)。
上記回転円盤11の上方には原料投入用のコンベア20が設置されており(図1参照)、当該コンベア20から回転中の上記回転円盤11上における、上記規制板16a,16b間における右側のエリアE(図2参照)に原料を落下させるものである。
よって、空気噴出口17から噴射される空気は、上記回転円盤11とその上方の上記コンベア20との間において、低位置側から高位置側(矢印D方向)に向けて噴射される。
上記原料を落下させると、軽量物は、上記規制板16a,16bの高位置側の間隔T2から回転円盤11の外部に飛ばされるため、上記間隔T2より後方向(回転円盤11の高位置側)に異物排出シュート21又は異物搬送コンベア21等を設ける。一方、重量物は、上記規制板16a,16bの低位置側の間隔T1から回転円盤11の外部に排出されるため、上記間隔T1より前方向(回転円盤11の低位置側)に重量物排出シュート22又は重量物搬送コンベア22等を設けることができる。
本発明の風力選別装置は、上述のように構成されるものであり、次にその動作を説明する。
ここで、本発明において風力選別装置に供給される原料は、例えば産業廃棄物であり、重量物として砕かれた比較的大きなコンクリート塊、中量物(中程度の重量の異物、中量異物)としては、扁平(例えば棒状等)の木片やスチール片を含み、さらに軽量物(軽量異物)として風圧によって容易に飛ばされるプラスチックフィルム、紙片等を含むものとする。なお、これら産業廃棄物を総称して「原料」という。そして、本発明の風力選別装置は、これらの原料から、製品となり得るコンクリート塊(重量物)と、製品にならない異物としての扁平の木片、スチール片(中量異物)、プラスチックフィルム、紙片(軽量異物)とを選別することを目的とする。
まず、駆動モータMを駆動して、中心回転軸8を矢印F方向に一定回転数で回転する。また、送風ファンを駆動して上記空気噴射口17から回転円盤11の方向(矢印D方向)に空気を噴射して、回転円盤11上に低位置側から高位置側への空気の流れを形成する。
その後、上記空気流の上方のコンベア20から、上記回転円盤11上のエリアE上に原料を落下供給する。
このときプラスチックフィルム、紙片等の異物としての軽量異物は自然落下途中で風に乗り、後方に飛ばされて、回転円盤11上に落下することなく異物搬送コンベア21上に落下して当該コンベア21にて異物収集場所に搬送される(図1、矢印Q方向)。
上記軽量異物以外の原料、即ち、中量異物としての木片、スチール片等は風に乗らずに回転円盤11上に落下する。
このとき異物としての扁平の木片、スチール片等(中量物)は回転円盤11上に着地して一瞬静止するが、回転円盤11の矢印F方向の回転による遠心力(回転円盤11の外向き半径方向)及び矢印D方向の風力により風下の方向(高位置側)にすべりながら飛ばされ、回転円盤11の高位置側から異物搬送コンベア21上に落下して当該コンベア21にて異物収集場所に搬送される(矢印Q方向)。
回転円盤11上に落下した後、回転円盤11の回転により矢印F方向に移動する異物も存在するが、これらの異物は、左側の規制板16aに当接し、この位置から、同様に、回転円盤11の遠心力及び風力により、矢印D方向にすべりながら飛ばされて上記異物搬送コンベア21上に落下する。
尚、回転円盤11の傾斜角度θが大きすぎると、上記扁平の異物が回転円盤11上を下降するので、上記傾斜角度θは上記扁平の異物が回転円盤11上を下降しない程度の角度とする。
また、上記中量異物であっても比較的丸いもの等は、回転円盤11の回転に基づいて該回転円盤11上で転がりはじめるものも存在する。このとき、転がっている中量異物と回転円盤11の上面11aとは動摩擦状態となるので、中量異物は風圧の影響を受け易くなる。よって、回転円盤11上で転がり始めた中量異物は、比較的小さい風量であっても、容易に回転円盤11上を高位置側に上昇させ、上記異物搬送コンベア21上に落下させることができる。
このように中量異物が回転円盤11上で転がった状態においても、回転円盤11の傾斜により中量異物には下向きの重力が作用するが、回転円盤11の傾斜は、このような転がった状態の中量異物が低位置側に下降しない程度の角度θとする必要がある。
即ち、回転円盤11上に落下すると、回転円盤11の矢印F方向の回転により、円盤上で転がり始めるような中量異物は、回転円盤11との摩擦力は動摩擦状態となるので、このような中量異物に作用する重力(下降方向)と風力(上昇方向)との関係により、回転円盤11上を下降するか、上昇するかが決定される。
このとき、中量異物はあくまでも異物であるので、回転円盤11の傾斜角度θ、風力(風量)、回転円盤11の回転数を「風力>重力」となるように設定しておく。よって、中量異物は回転円盤11上を風力により転がりながら或いはすべりながら上昇し、回転円盤11の高位置側から異物搬送コンベア21上に落下し、異物収集場所に搬送される。
また、コンクリート塊(重量物)と軽量異物(例えばフィルム片)が絡み合っている原料、或いは、コンクリート塊の背後に軽量物が位置しているような場合であっても、コンクリート塊が回転円盤11上に落下して転がり又はすべることで、コンクリート塊と軽量異物とを分離することができる。尚、分離した軽量物は風力により高位置側に飛ばされ、上記軽量異物搬送コンベア21上に落下させることができる。
重量物としてのコンクリート塊は、回転円盤11上に落下すると、一瞬静止した後、回転円盤11の傾斜に基づく自らの重量によって回転円盤11上を下降し、回転円盤11の低位置側から製品搬送コンベア22上に落下し、製品収集場所に搬送される(図1、矢印Y方向)。
重量物としてのコンクリート塊であって、回転円盤11上に落下した後、転がって回転円盤11と動摩擦状態となるものも存在するが、重量物の場合は、回転円盤11の角度θによって「重力>風力」となるように設定しておけば良い。回転円盤11をこのような角度θに設定することにより、重量物は回転円盤11上を下降して、同様に回転円盤11の低位置側から重量物搬送コンベア22上に落下させることができる。よって、重量物としてのコンクリート塊は上記コンベア22により、製品収集場所に搬送することができる。
回転円盤11の傾斜角度θを調整する場合、例えば風圧により上昇する重量物が存在する場合は、傾斜角度θが小さすぎるので、延長脚4,4の下端の角度調整板6を増やして傾斜角度θを大きくして回転円盤11の傾斜角度を大きくする方向に調整することができる。この場合、空気噴射口17の噴射空気の風圧が大きすぎることも考えられるので、回転円盤11の傾斜角度θはそのままで、風圧(風量)を低下させることも考えられる。
逆に、中量異物までもが重力により下降する傾向にある場合は、傾斜角度θが大きすぎるので、延長脚4,4の下端の角度調整板6を減らすことで傾斜角度θを小さくして回転円盤11の傾斜角度を小さくする方向に調整することができる。この場合、空気噴射口17の噴射空気の風圧が小さすぎることも考えられるので、回転円盤11の傾斜角度θはそのままで、風圧(風量)を増加させることもできる。
重量物としてコンクリート塊、中量異物として扁平なプラスチック片、木片等、軽量異物としてプラスチックフィルム、紙片等が含まれる原料を使用し、空気噴射口17から一定の風圧の空気を噴射し、駆動モータMにより回転円盤11を矢印F方向に一定回転数で回転させた状態で、コンベア20から原料を、回転円盤11のエリアE内に落下供給する実験を行った。
その結果、回転円盤11の傾斜角度θを、27度±5度とすることにより、重量物と中量異物及び軽量異物を正確に分別することができた。
以上のように、本発明によれば、回転円盤11を傾斜状態で回転させ、その傾斜回転円盤11の低位置側から高位置側に空気を噴射することにより、異物が傾斜状態の回転円盤11上を転がりながら或いはすべりながら上昇するように構成したので、比較的小さな風量にて、重量物を回転円盤の低位置側(前方側)に収集し、中量異物及び軽量異物を回転円盤の高位置側(後方側)に収集することにより、重量物と中量異物、又は重量物と軽量異物を正確に分別することができる。
また、異物の性状等により、回転円盤11の傾斜角度θを変更することができ、各種の性状の原料に対応することが可能である。
回転円盤11上の規制板16a,16bが末広がり状に設けられているので、回転円盤11上に落下した原料の該円盤11の高位置側のエリアの通過時間を長くすることができ、これにより、原料を十分に回転円盤11上で動かして、即ち、回転円盤11上で転がして或いはすべらせて、例えば重量物に絡まった軽量異物を確実に分離することができる。
また、回転円盤11の高位置側と低位置側において、軽量異物及び中量異物と重量物とを確実に分別することができる。
また、高位置側の規制板16a,16b間に対応して異物搬送コンベア21又はシュートを設け、低位置側の規制板16a,16b間に対応して重量物搬送コンベア22又はシュートを設けることで、異物と重量物とを正確に分別し収集することが可能となる。尚、図1中、符号24は支持円盤7の裏面側のカバーである。
本発明に係る風力選別装置によれば、重量物と、中軽量異物を正確に分別することができ、しかも原料の性状により、回転円盤の角度及び/又は風力を調整することにより、多種の性状の原料の分別に対応することが可能となり、各種混合材料の分別装置として広く利用し得るものである。
1 機枠
11 回転円盤
11a 上面
11b,11c 周縁
16a,16b 規制板
16a’,16b’ 下縁
17 空気噴出口
21 異物搬送コンベア
22 重量物搬送コンベア
M 駆動モータ
P 回転中心軸
N1,N2 位置
θ 傾斜角度
L 二等分割線

Claims (5)

  1. 機枠に回転円盤の回転中心軸を、垂直方向から傾斜した状態で軸支することで、上記回転円盤を水平から所定角度傾斜した状態で回転可能に支持すると共に、上記回転中心軸の回転駆動手段を設け、
    上記回転円盤の上面において、低位置側の上記回転円盤の周縁より手前側の位置から、高位置側の上記回転円盤の周縁より外側の位置に至るまで、上記回転円盤の上面を横切る一対の規制板を、上記両規制板が左右方向の所定の間隔を以って、かつ上記両規制板の各下縁が上記回転円盤の上記上面に近接するように上記機枠に配置固定し、
    上記回転円盤の上記上面において上記低位置側の上記両規制板の間から、上記高位置側の上記両規制板の間への空気流を形成するための空気噴出口を上記回転円盤の上記低位置側に設置し、
    回転中の上記回転円盤の上記上面における上記両規制板間に原料を投入し得るように構成したものであることを特徴とする風力選別装置。
  2. 上記回転円盤の水平面に対する傾斜角度を変更可能に構成したものであることを特徴とする請求項1記載の風力選別装置。
  3. 上記両規制板は、上記低位置側の間隔が狭く、上記高位置側の間隔が広くなるように配置固定されたものである請求項1又は2記載の風力選別装置。
  4. 上記回転円盤の上記高位置側の上記両規制板間に対応して異物の収集部を設け、
    上記回転円盤の上記低位置側の上記両規制板間に対応して重量物の収集部を設けたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の風力選別装置。
  5. 上記両規制板は、上記回転円盤を左右に分割する二等分割線に対して左側の位置と右側の位置に各々設けられているものである請求項1〜4の何れかに記載の風力選別装置。
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