JP6431604B2 - 計装競技ボールの運用 - Google Patents

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Description

本出願は、2014年6月18日に出願された米国仮番号第62/013,956号の優先権を主張するものである。この先行出願の開示内容は、本出願の開示内容の一部(及び参照によって組み込まれる)とみなされる。
本明細書は、運動及び磁場を検出可能な電子装置(electronics)を含む、バスケットボールやサッカーボール等の使用者により扱われる計装競技器具(instrumented game device)を運用するための、システム及び技術に関するものである。例えば、本明細書は、シュートの成否を検出できるように、磁気を有するバスケットボール・ネットと併せて使用することができる、計装バスケットボールに関するものである。
大学の奨学金、資金提供の機会(sponsorship opportunities)、及び、他の収益創出職業(revenue-generating careers)といった、経済報酬(financial rewards)を支援するために、スポーツ競技専門の複数のテレビチャンネル、あらゆる種類の製品を売り込むプロスポーツ選手、及び、大衆が敬愛する(アマチュア及びプロフェッショナル双方の)スター選手と共に、運動競技は社会に不可欠になってきている。数百万人の人々が、何れの夜においてもプロフェッショナル及び大学の競技種目を観戦し、又、数億又は数千億人が、スーパーボウル、ファイナルフォー、サッカーのワールドカップ、及び他の選手権のようなメジャー種目を観戦する。
結果として、アスリートは、彼らを支えるチーム及び他が可能なように(as can)、大金を創出することができる。運動競技の重要性の相対的増加は、幼児からプロフェッショナルまでの、発育の全てのレベルにおける運動能力を増加する試みに伴われてきた。運動能力データの収集は、進歩を試みるものとして、アスリートへ客観的なフィードバックを提供することができる。運動能力データは、アスリートによって、進歩のゴールを設定するために、アスリートの進歩の経過をたどるために、及び、アスリートと他のアスリートとの間の競争のために、使用することができる。
本明細書は、サッカーボールやバスケットボールといった、人間が操作可能な計装スポーツ器具と組み合わせて使用することができる、システム及び技術について説明する。例えば、本明細書は、磁気を有するバスケットボール・ネットと併せて使用可能な計装バスケットボールと、シュートの成否を検出できるようにコンピュータ処理されるアルゴリズムとを説明する。特に、ここで説明されるシステム及び技術は、運動を計測するセンサ(例えばジャイロ及び加速度計)、及び、ボールの周囲の磁場を計測するセンサ(例えば磁力計)等の、スポーツ器具内の計器に関連している。更に、ここで説明されるシステム及び技術は、1つ以上の磁石を含むネット(例えば、バスケットボール・ゴールのネット、サッカーのネット等)にも関連している。スポーツ器具により収集される運動データ(慣性データ)及び磁場データは、シュートの成否の判定を行うことが可能なアルゴリズムにおいて処理することができる。加えて、そのアルゴリズムは、成功のタイプ及び失敗のタイプの判定を行うことができる。例えば、アルゴリズムは、「スウィッシュ(swish)」であったバスケットボールの成功シュートと、ネットを通って落ちる前にリムにぶつかったバスケットボールの成功シュートとの間を、区別することができる。そのようなデータは、トレーニングを受けているアスリートに対して統計情報を提供するため、あるアスリートの能力を別のアスリートの能力と比較するため(ボールの運動データに基づく彼らの能力計測値は、コンピュータ装置に格納することができる)、娯楽との関連でデータを提供するため(運動から導出される統計値や他のデータを、スポーツ競技のテレビ放送の画面に重ねて示す等)、或いは、人間からの運動データを使用することによって、彼又は彼女のアバターがテレビゲーム内で行う挙動に影響を与える等、運動データを使用してテレビゲームのプレーに影響を与えるといった、様々な方法で利用することができる。
地球の磁場は、強磁性の物体(例えば鋼製のバスケットボール・リム)により影響を受ける。計装バスケットボールがバスケットボール・リムへ近づくとき、バスケットボールの磁力計は、地球の磁場信号の乱れを感知する。感知された乱れの特性(signature)が、リムの近くを通過中のバスケットボールに関連すると知られている変化を表すとき(恐らくは磁気データ単独で、或いは、選手が先だってシュートフォームでボールを放ったこと又はダンクフォームでボールをたたきつけたことを示す、加速度計やジャイロのデータ等の別のデータと組み合わせて、更に、ボールが「スウィッシュ」でバスケットボールのネットを通過したことを示す、突発的だが穏やかな減速及び回転の変化等の、後に生じるデータとも組み合わせて)、ボールは、成功シュート或いは失敗シュートに関連付けられた事象を記録する(例えば、そのような事象に関するフラグを、その事象の時刻と併せて保存することによって)ことができる。その後、ボールは、そのデータを、ボールが使用されている間に直ちに、或いは、ボールが止まっているときやボールが誘導充電用架台(ボールの内側の電子装置と通信するための無線通信機能を備える)に置かれているときといった後に、外部のコンピュータ装置に対して無線で通信することができる。
ブルートゥース(登録商標)無線やWi−Fiデータ通信のようなメカニズムを介して、関連付けられたボール内の電子装置は、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の、通信装置及び/又はコンピュータ装置とペアにすることができる。ボール内のセンサ機構は、以前にペアとなったブルートゥース(登録商標)その他が可能な幾つかの装置を格納する、ペア表のメモリを有していてもよい。アプリケーションストアから装置へダウンロードされたアプリケーション等の、そのような装置にインストールされたアプリケーションは、自由に購入又は取得することができ、そのようなボールとの相互作用性を高めるために提供することができる。例えば、アスリートは、充電台や充電ドックでボールを充電してもよく、その時間や別の時間にボールやドックをスマートフォンとペアにしてもよい。又、アスリートは、ボール内の電子装置の充電が完了した後に、ドリブル(例えば、通常のドリブル、クロスオーバードリブル等)及びシュートの練習(例えば、様々な位置及び距離からのセットショット及びジャンプシュート)等の、多数の所定の(例えば、ウェブサイトやスマートフォン上のアプリから)指示された練習を行ってもよい。練習が行われている間、ボールは、運動データを収集することができ、又、オンボードの処理アルゴリズムや回路構成を使用することによって、データを利用可能な型へ処理することができる。(ボールは、特定回数の強めのバウンドを検知すると、自動的にオンに切り替わってもよく、又、充電台や充電ドックに置かれたとき、又は強めのバウンド(例えば、典型的なドリブルのような、固い床上でのボールのバウンドに類似した加速)がない状態で所定時間が経過すると、自動的にオフに切り替わってもよい。)練習の間又は練習が完了した際に、データが、全体的又は部分的に、スマートフォンや他の外部コンピュータ装置へ送信され、使用者は、装置上のGUIを利用して、(例えば、集められた又は個々の)同様の技能レベルの1人以上の他の選手と比較された、彼又は彼女の能力を見ることを含み、彼又は彼女の能力を確認することができる。更に、そのようなアプリケーションは、サーバシステムと通信してもよく、又、アスリートの能力面、特に練習面についての、階級や他のスコアを提供してもよく、又、アスリートの競技の特定の面における能力を改善するために、的を絞った助言を提供してもよい。
ある具体例では、そのようなシステム及び技術が、1つ以上の利点を提供することができる。例えば、計装ボール及び磁気を有するネットを提供することができ、それによって、シュートを検出可能であり、又、成否の判定を行うことができる。成否の判定に関係するデータは、収集することが可能であり、又、使用者へ表示するために外部のコンピュータ装置に対して無線で送信できる。ある実施形態において、成功のタイプ及び/又は失敗のタイプは、本明細書で提供されるシステム及び技術を利用して判定することができる。例えば、「スウィッシュ」は、リムへぶつかった後にリムを通って落ちたシュートと、区別することができる。ある実施形態では、リムの前部にぶつかって失敗したシュートを、リムの後部にぶつかって失敗したシュートと、区別することができる。そのような情報は、アスリートを評価するため、及び、シュートの能力及び一貫性を改善するように影響を与える何かの領域(what areas to work on)に関して、アスリートに対する洞察力を提供するために、役立てることができる。より完全で正確な統計を、システムによって整備してもよく、その中で、バスケットが得点された正確な時間を判定してもよく(1秒の何分の1まで)、そのような「作り出された(made)」時間から、ボールが選手の手から出たことを運動センサのデータが示している時間を差し引くことで、シュートの滞空時間を算出することができる。更に、自動採点及び統計収集システムを利用してもよく、それらは、全てが人間のシステムよりも安価であり、より優れた正確さ及び精度を提供する。ここで説明したような成否の感知は、競技の相対的な得点についてデータを収集することで、より大きなシステムにおいて役割を果たすことができる。そのようなシステムを用いると、得点記録係(scorer)の役割を、競技の審判員(officials)の1人に割り当てることができ、競技の管理をより容易にする(配置すべき人員が少なくなる)と共に安価にする。
ある具体例では、バスケットボール・ゴール用の磁気を有するネットが、標準的なバスケットボール・ネットと、その標準的なバスケットボール・ネットに連結された1つ以上の磁石とを含んでいる。
そのようなバスケットボール・ゴール用の磁気を有するネットは、任意的に以下の特徴の1つ以上を含むことができる。1つ以上の磁石は、標準的なバスケットボール・ネットに損傷を与えることなく、バスケットボール・ネットから取り外されるように、かつ、標準的なバスケットボール・ネットに再度連結されるように構成されていてもよい。1つ以上の磁石が直接視認されないように、1つ以上の磁石は、標準的なバスケットボール・ネットの紐内の空間の中に配置されていてもよい。1つ以上の磁石は、4つ以上の磁石を含んでいてもよい。
他の具体例では、運動競技用ボールシステムが、運動競技用ボールと、磁気を有するバスケットボール・ゴールのネットとを含んでいる。運動競技用ボールは、ボール外殻の周囲領域から密閉された多層式のボール外殻と、運動競技用ボールの外周面の内部に配置された1つ以上の電子センサとを含んでいる。磁気を有するバスケットボール・ゴールのネットは、標準的なバスケットボール・ゴールのネットと、その標準的なバスケットボール・ゴールのネットに連結された1つ以上の磁石とを含んでいる。
そのような運動競技用ボールシステムは、任意的に以下の特徴の1つ以上を含むことができる。運動競技用ボールは、更に、1つ以上の電子センサと、運動競技用ボールの運動及び運動競技用ボールの近傍の磁場信号を監視するように関連付けされた回路構成(circuitry)と、を支持する回路基板を含んでいてもよい。関連付けされた回路構成は、無線通信用のチップやチップセットを含んでいてもよい。1つ以上の電子センサは、(i)加速度計又は角速度センサと、(ii)磁力計と、(iii)近距離場用の通信センサとを含んでいてもよい。関連付けされた電子装置は、運動競技用ボールがバスケットボール・ゴールのリムに接触した又はリムの近くを通過したときを認識するために、運動競技用ボールの周囲の、地球の磁場の乱れを認識するようにプログラムされていてもよい。関連付けされた電子装置は、運動競技用ボールが磁気を有するバスケットボール・ゴールのネットを通過したときを認識するために、標準的なバスケットボール・ゴールのネットに連結された、1つ以上の磁石の磁場を認識するようにプログラムされていてもよい。
別の具体例において、コンピュータで実行される方法は、スポーツ器具に設置されたコンピュータシステムを用いて、スポーツ器具内に配置され、実際のスポーツの出来事の一部としてスポーツ器具の周囲の磁場を感知するように構成された、1つ以上のセンサから取得したデータを認識すること;スポーツ器具の周囲の磁場における一時的な変化を認識するように、コンピュータシステムによってそのデータを解析すること;スポーツ器具の周囲の磁場における一時的な変化が、磁気を有するゴールネットをスポーツ器具が通過したことを示していることを、コンピュータシステムによって判定すること、を含んでいる。
そのようなコンピュータで実行される方法は、任意的に以下の特徴の1つ以上を含むことができる。データの解析は、スポーツ器具の周囲の磁場における、所定の閾値と等しい又はその閾値より大きい変化を認識することを含んでいてもよい。更に、コンピュータで実行される方法は、スポーツ器具の運動を認識するために、コンピュータシステムによって慣性データを解析することを含んでいてもよい。更に、コンピュータで実行される方法は、スポーツ器具の運動が、スポーツ器具が磁気を有するゴールネットを通過する前に、スポーツ器具がゴールのリムと衝突したことを示していることを、コンピュータシステムによって判定することを含んでいてもよい。又、コンピュータで実行される方法は、スポーツ器具の運動が、スポーツ器具が磁気を有するゴールネットを通過する前に、スポーツ器具がゴールのリムと衝突しなかったことを示していることを、コンピュータシステムによって判定することを含んでいてもよい。スポーツ器具は、磁力計を含むバスケットボールであってもよい。更に、コンピュータで実行される方法は、スポーツ器具から、スポーツ器具が磁気を有するゴールネットを通過したことを表示するように構成された外部のコンピュータ装置へ、無線でデータを送信することを含んでいてもよい。
1つ以上の実施形態の詳細が、添付の図面及び以下の説明に記載されている。他の特徴及び利点は、説明及び利点から、更にクレームから明らかになるであろう。
一体式磁石を備えるネットを含むゴールを通過するように、計装バスケットボールをシュートしたアスリートを示している。 一体式磁石を含む模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの概略的な平面図である。 一体式磁石を含む模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの概略的な平面図である。 一体式磁石を含む別の模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの概略的な平面図である。 一体式磁石を含む別の模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの概略的な平面図である。 一体式磁石を含む別の模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの斜視図である。 一体式磁石を含む別の模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの斜視図である。 概略的に示された一体式磁石を含む、別の模範的なネットを備えたバスケットボール・ゴールの斜視図である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの一例である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの別例である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの別例である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの別例である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの別例である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの別例である。 一体式磁石を含むネットを備えたバスケットボール・ゴールへ向けてシュートされた、計装バスケットボールから得た慣性データ及び磁場データの、時系列のプロットの別例である。
種々の図面における同様の参照符号は、同様の構成部分を示している。
本明細書は、運動及び磁場を検出可能な電子装置を含む、バスケットボールやサッカーボール等の使用者により扱われる計装競技器具を運用するための、システム及び技術について説明する。例えば、本明細書は、シュートの成否を検出できるように、磁気を有するバスケットボール・ネットと併せて使用することができる、計装バスケットボールについて説明する。
図1は、バスケットボールのシュートの成功及び/又は失敗を、電子的に判定するためのシナリオ100を示している。この図は、フリースローやトップ・オブ・ザ・キーからのシュートといった、真直ぐなバスケットボールのシュートを放ったところの、1人の選手102の側面図である。ボール104は、運動を検出するため、及び、ボール104が通過する磁場を検出するための、1つ以上の計器106(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、コイル、又は他のフィールド検出器(other field sensing devices))が設けられている。バスケットボール・ゴール108は、ゴール108のネットと一体化された1つ以上の磁石109を含んでいる。ボールがゴール108を通過するとき、(複数の)マグネット109から発生している磁場が、ボール104内の(複数の)計器106によって検出される。
時間又は位置(これらは、運動が経時的に左から右へと向かうため、ここでは同じ)に対する、(複数の)計器106によって感知された磁場の強さ110のグラフは、感知された磁場の強さ110の(図解のためのみの)例を示している。確認できるように、磁場110は、ボールが(地球以外の)電気的又は磁気的なものから遠く離れているため、ボールの主な弧線にわたって比較的一定である。しかしながら、ボール104がバスケットボール・ゴール108を通過するとき、ボール104が磁石109へ近づき、そして磁石109から退くため、磁場110は急変化し(この例では、まず一方の極性へ、次に他方の極性へ)、その後、再び落ち着いた状態になる(ボール104が床へ落ちるため)。
ある実施形態では、シュートの成功及び/又は失敗の検出及び判定が、ボール104自体の電子装置及びアルゴリズムを利用して行われる。すなわち、ある実施形態において、ボール104は、(複数の)計器106から収集されるデータ(例えば、加速度計及び/又はジャイロスコープからの運動データ、及び、1つ以上の磁力計からの磁場データ)に基づいて、成功したシュート及び/又は失敗したシュートを判定可能な、1つ以上のアルゴリズムを実行する内蔵式マイクロプロセッサを含んでいる。ある実施形態では、(動作計測データとしても知られる)アルゴリズムの出力を、使用者へ表示するために、外部のコンピュータ装置に対して無線で送信することができる。例えば、ある具体例では、そのような動作計測データを、計装バスケットボール104に関連したアプリケーションを実行するスマートフォンに対して、無線で送信(例えば、ブルートゥース(登録商標)技術を利用して)することができる。
ある実施形態では、(複数の)計器106からの運動データ及び磁場データが、ボール104から、データを解析してシュートの成功及び/又は失敗を判定する外部のコンピュータへ送られてもよい。又、ある具体例では、加点又はミスを示すためのトリガーが事象であってもよく、その事象は、スポーツ競技用の試合時間に基づいているタイムラインのような、スポーツ競技のタイムラインと連携されていてもよい。
計装バスケットボール104の特定の性質(aspect)は、通常のバスケットボールと共通であるが、1つの異なる特徴は、計装バスケットボール104の内蔵式の計器106である。そのような計器106(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、及びその類のもの)は、ボール104の外殻や内袋の内部といった、ボール104の内部に配置することができ、又、ボール104に与えられた運動を感知するように、かつ、ボール104の周囲の磁場を感知するように、ボール104と共に移動する。例えば、選手102がシュートを打つとき(例えば、バスケットボールのジャンプシュートやダンク)、又はサッカーボールをキックするときに、ボール104へ与えられるG力を示すものへと、加速度計の3軸の未処理データを変換してもよい。計器106からの未処理データを使用して、シュートの特性を示す加工データを提供するように、他の未処理データは、バスケットボール・シュートの放つ高さに関する記憶された関数といった、競技種目に関する記憶された仮定データ(assumptions)と共に処理してもよい。例えば、計器106は、角速度、加速度、線速度、及び/又は、減速度を計測してもよい。別の実施例として、計器106は、そのような計測パラメータを利用して、ある一定期間内にバスケットボール104がバウンド又は接触した回数を識別してもよい。更に別の実施例として、計器106は、バスケットボール104が表面(例えば床)に接触する際の角度を計測してもよい。更に別の実施例として、計器106は、バスケットボール104の回転速度を識別するように使用されてもよい。更に、計器106は、例えば、螺旋状に動くフットボールの回転速度、バスケットボール・シュートの弧線、バスケットボール・シュートの回転軸及び回転速度、或いは、サッカーボールがキックされる際の速度を、計測するように使用されてもよい。
更に、計器106は、ボール104周囲の磁場を感知可能な、1つ以上の磁力センサ(例えば3軸式磁力計)を含んでいてよい。ある実施形態では、磁力計が地球の磁場を計測可能であり、更に、地球の磁場の乱れを検出できる。地球の磁場は、強磁性の物体(例えば鋼製のバスケットボール・リム)によって乱される。従って、計装バスケットボール104がバスケットボール・リムに接近するとき、バスケットボール104の磁力計は、ボール104の電子装置によってリムが存在するとみなすことが可能な、地球の磁場信号に対する外乱を感知できる。加えて、ボール104の磁力計は、バスケットボール・ゴール108のネットに取り付けられた1つ以上の磁石109からのような、磁石から発せられる磁場を感知できる。そのため、ボール104の電子装置は、ボール104がバスケットボール・ゴール108のネットと接触したときを判定できる。
ある実施形態では、後により詳細に説明するように、加速度計及びジャイロスコープからの慣性データを、磁力計からの磁場データと併せて、シュートが成功したか否かを判定でき、更に成功又は失敗のタイプを区別可能なアルゴリズムにおいて、使用することができる。
計器106と通信し、更にボール104の内部に配置される、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)及び別の電子装置の形態等の電子装置は、特定のスポーツとの関連で意味を有するものではない未処理のセンサデータを、特定のスポーツへ明確に向けた加工データ(例えば動作計測データ)へと変える処理動作を実行することができる。
そして、そのような未処理データ、加工データ、或いはその双方は、ボール104内の無線インタフェースと、ボール104の外側のコンピュータとの間に構築された無線データ通信等によって、ボール104の外部にあるコンピュータシステムへ提供される。例えば、データは、スマートフォンやタブレットにボール104内の電子装置とデータ通信を行うインタフェースを与えるためのアプリケーションを実行している、スマートフォンやタブレットに対して提供することができる。そのようなアプリケーションは、アップルのアイチューンズ・ストアやグーグルプレイ・マーケット等の、オンラインのアプリケーションストアで入手することができ、ボール104から受信したデータを、グラフ表示へと変換すること可能であり、そのグラフ表示は、アスリートによって、或いは、コーチ、審判、競技種目の観客等の、1人以上の別の人物によって、容易に確認及び理解することができる。例えば、バスケットボール・シュートが放たれた速度、バスケットボール・シュートの放出角度、成功したシュートの数対失敗したシュートの数、失敗したシュートのタイプ、成功したシュートのタイプ、及び、選手がドリブルをしてからボールを離すまでの間の時間量或いはシュートからボールを持ち上げるまで及びボールを離すまでの時間量、についてのデータは、スマートフォンやタブレット型コンピュータの画面に、テキストとして表示してもよい。そのようなデータは、グラフ形状にも変換することができ、その変換は、ボール内の電子装置、ボール104の外側のコンピュータ装置、或いは、部分的にその双方で行うことができる。一例として、そのような電子装置は、バスケットボール・シュートが描く弧線を、ボール104内の計器106から受信する情報に基づいて算出でき、その弧線は、スマートフォンやタブレット装置の背景(background)に、図線で表示することができる。そのように表示された弧線は、理想世界でどのようにシュートを狙うべきかを示す、ベストプラクティスの技(best practices art)の隣に示してもよい。
このように、本明細書で説明されるシステム及び技術は、ボール104の取り扱いについての対象特性が、例えば、1秒又は2秒より少ない遅延で、更に、スマートフォン、タブレット、グーグルグラス・ヘッドマウントディスプレイ様式のヘッドアップディスプレイ、及び、他の適切な方法等の、様々なコンピュータ装置上で視覚的に満足のいく方法で、直ぐに捕捉されてリアルタイムに表示されることを可能にする。
図2Aを参照すると、上記で簡単に説明したように、バスケットボール・ゴール200のネット220は、1つ以上の磁石222a及び222bを含んでいる。磁石222a及び222bが模式的に図示されていることは、理解されるべきである。すなわち、磁石222a及び222bは、バスケットボール・ゴール200の径方向へ引き伸ばされて図示されているが、図2A、図2B、図3及び図4が、磁石222a及び222bの物理的形状の特定方向を図示するように意図されたものではないことは、理解されるべきである。
バスケットボール・ゴール200は、ネット220が連結されたリム210を含んでいる。バスケットボール・ゴール200は、1つ以上の磁石222a及び222bがネット220へ付加されていることを除いて、標準種類のリム210及びネット220を含んでいてよい。
図示の実施形態のネット220は、2つの磁石:磁石222aと磁石222bとを含んでいる。ある実施形態では、1つの磁石、3つの磁石、4つの磁石、5つの磁石、6つの磁石、或いは、6つより多くの磁石を、1つのネット220内に含んでいてよい。ある実施形態では、磁石222a及び222bが、互いに同じもの或いは概ね類似したものである。又、ある実施形態では、磁石222a及び222bが、互いに異なっている。磁石222a及び222b間のそのような差分には、限定するものではないが、大きさ、形状、磁気強度、材料、固定方法、固定の位置及び方向、色、極性方向、及びそれらに類するものといった、要素の差分が含まれている。
図示の実施形態において、磁石222aは、リム210fの前部に近いネット220に取り付けられ、磁石222bは、リム210bの後部に近いネット220に取り付けられている。これは、磁石222a及び222bを、ネット220及びリム210に関して方向付けすることが可能な実施形態の、単に1つの例を提供している。更に、他の考え得る全ての、ネット220及びリム210に関する磁石222a及び222bの方向付けは、本発明の範囲内に想定されている。
図示の実施形態において、磁石222a及び222bの各々のN極は、バスケットボール・ゴール200の内側へ向けて方向付けされている。ある実施形態では、磁石222a及び222bの各々のS極が、バスケットボール・ゴール200の内側へ向けて方向付けされている。
ある実施形態では、磁石222a又は222bのうち一方のN極が、バスケットボール・ゴール200の内側へ向けて方向付けされ、磁石222a又は222bのうち他方のS極が、バスケットボール・ゴール200の内側へ向けて方向付けされる。
次に、図2Bを参照すると、バスケットボール・ゴール250は、ネット270が連結されたリム260を含んでいる。ネット270は、1つ以上の磁石272a及び272bを含んでいる。この実施例では、磁石272aのN極が、バスケットボール・ゴール250の内側へ向けて方向付けされ、磁石272bのS極が、バスケットボール・ゴール250の内側へ向けて方向付けされている。ある実施例では、そのような配置が、磁石272a及び272bの磁場の強さが互いに高め合う(complimenting)という結果をもたらす。しかしながら、全ての実施形態に、そのような配置が必要なわけではない。
図示の実施形態において、磁石222a、222b、272a、及び272bは、それらの極性がバスケットボール・ゴール200及び250の半径方向に沿って整列されて示されているが、そのような方向付けは必須ではない。ある実施形態では、磁石222a、222b、272a、及び272bのうち、1つ以上の磁石の極性が、バスケットボール・ゴール200及び250の半径方向と、名目上は直交して方向付けされてもよい。又、ある実施形態では、磁石222a、222b、272a、及び272bのうち、1つ以上の磁石の極性が、バスケットボール・ゴール200及び250の半径方向に対して、約0°と約90°との間の角度に方向付けされてもよい。
図3を参照して、バスケットボール・ゴール300は、ネット320が連結されたリム310を含んでいる。ネット320は、磁石322a、322b、322c、及び322dを含んでいる。バスケットボール・ゴール300は、磁石322a、322b、322c、及び322dがネット320へ付加されていることを除いて、標準種類のリム310及びネット320を含んでいてよい。
図示の実施形態のネット320は、4つの磁石:磁石322a、磁石322b、磁石322c、及び磁石322dを含んでいる。ある実施形態では、1つの磁石、2つの磁石、3つの磁石、5つの磁石、6つの磁石、或いは、6つより多くの磁石を、1つのネット320内に含んでいてよい。ある実施形態では、磁石322a、322b、322c、及び322dが、互いに同じもの或いは概ね類似したものである。又、ある実施形態では、磁石322a、322b、322c、及び322dが、互いに異なっている。磁石322a、322b、322c、及び322d間のそのような差分には、限定するものではないが、大きさ、形状、磁気強度、材料、固定方法、固定の位置及び方向、色、極性方向、及びそれらに類するものといった、要素の差分が含まれている。
図示の実施形態において、磁石322aは、リム310fの前部に近いネット320に取り付けられ、磁石322bは、リム310bの後部に近いネット320に取り付けられ、磁石322cは、リム310Lの左部のネット320に取り付けられ、磁石322dは、リム310rの右部のネット320に取り付けられている。これは、磁石322a、322b、322c、及び322dを、ネット320及びリム310に関して方向付けすることが可能な実施形態の、別の例を提供している。更に、他の考え得る全ての、ネット320及びリム310に関する磁石322a、322b、322c、及び322dの方向付けは、本発明の範囲内に想定されている。
図示の実施形態において、磁石322a、322b、322c、及び322dの各々のN極は、バスケットボール・ゴール300の内側へ向けて方向付けされている。ある実施形態では、磁石322a、322b、322c、及び322dの各々のS極が、バスケットボール・ゴール300の内側へ向けて方向付けされている。又、ある実施形態では、磁石322a、322b、322c、又は322dのうち、1つ以上の磁石のN極が、バスケットボール・ゴール300の内側へ向けて方向付けされ、同時に、磁石322a、322b、322c、又は322dのうち、残りの(複数の)磁石のS極が、バスケットボール・ゴール300の内側へ向けて方向付けされている。
図示の実施形態において、磁石322a、322b、322c、及び322dの各々は、バスケットボール・ゴール300の外縁部周りに、略90°間隔で配置されているが、そのような相関的な方向付けは必須ではない。例えば、図4を参照すると、バスケットボール・ゴール400は、ネット420が連結されたリム410を含んでいる。ネット420は、バスケットボール・ゴール400の外縁部周りに、90°間隔ではない磁石422a、422b、422c、及び422dを含んでいる。代わりに、2つの磁石(422a及び422b)が、リム410fの前部へ向かって偏り、同時に、残りの2つの磁石(422c及び422d)が、リム410bの後部へ向かって偏っている。ある実施形態では、磁石が、リム410の片側或いは両側へ向かって偏った状態で、交互に或いは付け加えられて配置されていてもよい。リムに対するネット上での磁石の向きの、規則的な及び/又は不規則な任意及び全てのパターンが、本発明の範囲内に想定されていることは、理解されるべきである。
ここまでに説明した実施形態は、ネットの上下方向に沿っては1つの磁石を含んでいるが、本明細書で供される実施形態は、それに限定されるものではない。つまり、ある実施形態では、ネット上に2つ以上の磁石が、互いに上下に略直線状に配置されていてもよい(すなわち、ネット上の異なる高さに)。ある実施形態では、ネット上に2つ以上の磁石が、互いに異なる高さ及び異なる放射方向に配置されていてもよい。
図5A及び図5Bを参照すると、バスケットボール・ゴール500が、2つの異なる斜視図で示されている。バスケットボール・ゴール500は、ネット520が連結されたリム510を含んでいる。バスケットボール・ゴール500は、磁石522a、522b、522c、及び522dがネット520へ付加されていることを除いて、標準種類のリム510及びネット520を含んでいてよい(磁石522dは、ネット520の前部にあるが、与えられた図では見えていない)。図示の実施形態のネット520は、4つの磁石522a、522b、522c、及び522dを含んでいるが、ある実施形態では、上述したように、1つ、2つ、3つ、5つ、6つ、或いは、6つより多くの磁石が含まれていてもよい。
図示の実施形態において、磁石522a、522b、522c、及び522dは、可撓性の帯状(flexible strip)磁石である。このような可撓性の帯状磁石は、ネット520と併せて使用可能な磁石の種類の、ほんの一例である。ある実施形態では、磁石522a、522b、522c、及び522dのうちの1つ以上が、円柱状、長方形棒、球状、U字状、リング状又はドーナツ状、円盤状、矩形状、多指リング状(multi-fingered rings)、及び、他の慣習的な形状であってよい。
上述したように、磁石522a、522b、522c、及び522dの極性は、要望通りの任意の配置に方向付けすることができる。例えば、磁石522a、522b、522c、及び522dは、1面でのみ多極化されて、厚み方向を通して(through the thickness)軸方向に極性が付与されたもの等であってもよい。
図示の実施形態において、磁石522a、522b、522c、及び522dは、ネット520の内側に取り付けられている。ある実施形態では、磁石522a、522b、522c、及び522dが、ネット520の外側に取り付けられてもよい。ある実施形態では、磁石522a、522b、522c、及び522dが、ネット520の内側及び外側の双方に取り付けられてもよい。又、ある実施形態では、磁石522a、522b、522c、及び522dが、ネット520の紐の内部に隠されていてもよい。
図示の実施形態において、磁石522a、522b、522c、及び522dは、面ファスナー機構を用いてネット520の側に取り付けられている。すなわち、磁石522a、522b、522c、及び522dが、フック背面又はループ背面の何れか一方を有し、対応する取り付け部材が、それと反対(フック又はループ)の面を有している。取り付け部材を磁石522a、522b、522c、及び522dへ係合させ、ネット520をそれらの間に挟み込む状態にすることで、磁石522a、522b、522c、及び522dがネットに取り付けられている。ネット520へ磁石522a、522b、522c、及び522dを取り付けるための、この手法によって、ネット520を改造することなく、磁石522a、522b、522c、及び522dを、ネット520へ付加する及び/又はネット520から取り外すことができる。しかしながら、ある実施形態では、磁石522a、522b、522c、及び522dが、実質上は永久的にネット520へ取り付けられている。
ある実施形態において、磁石522a、522b、522c、及び522dは、これらに限定するものではないが、締め付け、固縛、クリップの使用、テープの使用、接着剤の使用、織り込み、縫合等といった、様々な手法を使用して、及び、それらの手法の組み合わせを使用して、ネット520へ又はネット520内に取り付けられている。
図6を参照すると、バスケットボール・ゴール600が斜視図で示されている。バスケットボール・ゴール600は、ネット620が連結されたリム610を含んでいる。バスケットボール・ゴール600は、磁石622a、622b、622c、及び622dがネット620へ付加されていることを除いて、標準種類のリム610及びネット620を含んでいてよい。図示の実施形態のネット620は、4つの磁石622a、622b、622c、及び622dを含んでいるが、ある実施形態では、上述したように、1つ、2つ、3つ、5つ、6つ、7つ、8つ、或いは、8つより多くの磁石が含まれていてもよい。
磁石622a、622b、622c、及び622dの、ネット620を伴った図示の実施形態において、磁石622a、622b、622c、及び622dは、ネット620の紐の内部空間の中に配置されている。すなわち、ネット620の紐は管状であり、それにより、磁石622a、622b、622c、及び622dが、ネット620の紐の内部に配置されている。この手法を用いることで、ある実施形態では、ネット620が磁石622a、622b、622c、及び622dを含んでいることを示す視認可能なものがない。ネット620は、任意の普通のバスケットボール・ネットのように見える。
ある実施形態では、磁石622a、622b、622c、及び622dが、円柱状磁石等の細長い磁石である。例えば、ある実施形態において、磁石622a、622b、622c、及び622dは、ペンシルベニア州パイパーズビルのK&J Magnetics Inc.により販売されている、#D36−N52磁石や#D36磁石であってもよい。そのような模範的な磁石の外径は、ネット620の管状紐の中への設置によく適している。
図7を参照して、チャート700は、慣性センサの信号710のグラフと、磁力センサの信号740のグラフとを含んでいる。チャート700は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート700は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
図示のチャート700において、プロット710sumは、バスケットボール内の3軸式角速度ジャイロスコープの合算値であり、プロット712sumは、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。更に、磁力センサは、バスケットボールの中に配置された3軸式センサであり、まとめて合算されてプロット740sumを生成している。プロット710sum及び712sumをアルゴリズム内へ入力することにより、時間が約400の時点でバスケットボールが空中を進んでいたことを判定することができる。換言すれば、シュートの始まりである。時間が約1300の時点では、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムである物体にぶつかっている。時間が約1700の時点では、バスケットボールが、本実施例では床である物体に更にぶつかっている。
プロット740sumは、バスケットボールの中の磁力計の出力である。時間が0から時間が約1300まで、及び、時間が約1500から時間が約2000までは、磁力計の出力が、地球の磁場の平静な感知結果を示していることが確認できる。しかしながら、時間が約1300から時間が約1500までは、磁力計が大幅な磁場の変化を検出している。これらの検出された磁場における変化は、2つの条件に関連している:(1)バスケットボール内の磁力計の、バスケットボール・リムに対する接近度、及び、(2)バスケットボール内の磁力計の、ネット内の磁石に対する接近度。これら2つの条件は、各々、アルゴリズムがそれらの間を区別することができる、別個の磁気信号特性を有している。更に、スウィッシュでネットを通って成功したシュートの磁気特性は、初めにリムに衝突し、上に弾んだ後にネットを通って落ちたシュートの特性に対して、特有のものである。更に、リムの後部がリムの前部よりも多くの金属を有するため、ボールによるリムの前部との衝突は、ボールによるリムの後部との衝突と比較すると、特有の磁気特性を有している。
慣性センサの信号710のグラフと、磁力センサの信号740のグラフとの双方を使用することによって、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、プロット740sumに示されるように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されているため、シュートが成功している。更に、アルゴリズムは、慣性センサの信号から、バスケットボールがネットを通って通過したことを検出することができる。すなわち、この場合は、例えば、バスケットボールがネットを通過すると、ネットの摩擦によってバスケットボールが遅くなるためである。
図8を参照すると、チャート800は、慣性センサの信号810のグラフと、磁力センサの信号840のグラフとを含んでいる。チャート800は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート800は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
チャート800において、プロット810sumは、バスケットボール内の3軸式角速度ジャイロスコープの合算値であり、プロット812sumは、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。更に、磁力センサは、バスケットボールの中に配置された3軸式センサであり、まとめて合算されてプロット840sumを生成している。プロット810sum及び812sumをアルゴリズム内へ入力することにより、時間が約400の時点でバスケットボールが空中を進んでいたことを判定することができる。換言すれば、シュートの始まりである。時間が約1200の時点では、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムである物体にぶつかっている。時間が約1900の時点では、バスケットボールが、本実施例では床である物体に更にぶつかっている。
プロット840sumは、バスケットボールの中の磁力計の出力である。時間が0から時間が約2000までは、磁力計の出力が、地球の磁場の平静な感知結果を示していることが確認できる。
慣性センサの信号810のグラフと、磁力センサの信号840のグラフとの双方を使用することによって、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、プロット840sumに示されるように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されていないため、シュートが失敗している。より具体的に、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、それがリムと衝突したがリムの中には入っていないことを検出できる。
図9を参照すると、チャート900は、慣性センサの信号910のグラフと、磁力センサの信号940のグラフとを含んでいる。チャート900は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート900は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
チャート900において、プロット912は、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。プロット942は、バスケットボールの近くに磁石や軟鉄(例えば、バスケットボール・ゴールのリム)がない(no magnet or soft-iron)場合の、磁力計の期待値である。アルゴリズムは、時間が約100の時点でバスケットボールが空中を進んでいたことを判定できる。換言すれば、シュートの始まりである。時間が約1250の時点では、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムである物体にぶつかっている。更に、アルゴリズムは、グラフ940における磁力計からの信号が、プロット942によって表されているような、バスケットボールの近くに磁石や軟鉄(例えば、バスケットボール・ゴールのリム)がない場合の磁力計の期待値から、あまり外れていないことを判定できる。
慣性センサの信号910のグラフと、磁力センサの信号940のグラフとの双方を利用することにより、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、グラフ940に示されているように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されていないため、シュートが失敗している。より具体的に、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、それがリムと衝突したがリムの中には入っていないことを判定できる。更に、アルゴリズムは、磁力計の信号の極小さい乱れが、リムとの衝突時に検出されているため、ボールがリムの前部と接触したことを判定できる。
図10を参照すると、チャート1000は、慣性センサの信号1010のグラフと、磁力センサの信号1040のグラフとを含んでいる。チャート1000は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート1000は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
チャート1000において、プロット1012は、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。プロット1042は、バスケットボールの近くに磁石や軟鉄(例えば、バスケットボール・ゴールのリム)がない場合の、磁力計の期待値である。アルゴリズムは、時間が約100の時点でバスケットボールが空中を進んでいたことを判定できる。換言すれば、シュートの始まりである。時間が約1350の時点では、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムである物体にぶつかっている。更に、アルゴリズムは、グラフ1040における磁力計からの信号が、プロット1042によって表されているような、バスケットボールの近くに磁石や軟鉄(例えば、バスケットボール・ゴールのリム)がない場合の磁力計の期待値から、はっきりと外れていることを判定できる。しかしながら、プロット1042の磁力信号特性は、ネット内に設置された磁石の近傍を通過したボールに関連する特性を含んでいない。
慣性センサの信号1010のグラフと、磁力センサの信号1040のグラフとの双方を利用することにより、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、グラフ1040に示されているように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されていないため、シュートが失敗している。より具体的に、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、それがリムと衝突したがリムの中には入っていないことを判定できる。更に、アルゴリズムは、磁力計の信号の大幅な乱れが、リムとの衝突時に検出されているため、ボールがリムの後部と接触したことを判定できる。大幅な乱れは、バスケットボールと、バスケットボール・ゴールのリムの後部のような相当量の軟鉄との間の接触と、関連付けることができる。
図11を参照すると、チャート1100は、慣性センサの信号1110のグラフと、磁力センサの信号1140のグラフとを含んでいる。チャート1100は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート1100は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
チャート1100において、プロット1110sumは、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。更に、磁力センサは、バスケットボールの中に配置された3軸式センサであり、まとめて合算されてプロット1140sumを生成している。プロット1110sum及び1112sumをアルゴリズム内へ入力することにより、時間が約100の時点でバスケットボールが空中を進んでいたことを判定することができる。換言すれば、シュートの始まりである。時間が約1300の時点では、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムではなくネットと接触することで、穏やかに減速している。時間が約1900の時点では、バスケットボールが、本実施例では床である物体に更にぶつかっている。
プロット1140sumは、バスケットボールの中の磁力計の出力である。時間が0から時間が約1300までは、磁力計の出力が、地球の磁場の平静な感知結果を示していることが確認できる。しかしながら、時間が約1300の時点では、磁力計のデータの全ての要素が急な変化を示しており、それは、バスケットボール・ゴールのネット内の、1つ以上の磁石の磁場によって、磁力計が影響を受けたことを示している。
慣性センサの信号1110のグラフと、磁力センサの信号1140のグラフとの双方を利用することにより、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、プロット1140に示されているように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されているため、シュートが成功している。より具体的に、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功しているがバスケットボール・ゴールのリムと衝突していないため、それが「スウィッシュ」であったことを判定できる。
図12を参照すると、チャート1200は、慣性センサの信号1210のグラフと、磁力センサの信号1240のグラフとを含んでいる。チャート1200は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート1200は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
図示のチャート1200において、プロット1210sumは、バスケットボール内の3軸式角速度ジャイロスコープの合算値であり、プロット1212sumは、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。更に、磁力センサは、バスケットボールの中に配置された3軸式センサであり、まとめて合算されてプロット1240sumを生成している。プロット1210sum及び1212sumをアルゴリズム内へ入力することにより、時間が約100の時点でバスケットボールが空中を進んでいたことを判定することができる。換言すれば、シュートの始まりである。時間が約1200の時点では、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムである物体にぶつかっている。時間が約1700の時点では、バスケットボールが、本実施例では床である物体に更にぶつかっている。
プロット1240sumは、バスケットボールの中の磁力計の出力である。時間が0から時間が約1300まで、及び、時間が約1350から時間が約2000までは、磁力計の出力が、地球の磁場の平静な感知結果を示していることが確認できる。しかしながら、時間が約1300から時間が約1350までは、磁力計が大幅な磁場の変化を検出している。これらの検出された磁場における変化は、2つの条件に関連している:(1)バスケットボール内の磁力計の、バスケットボール・リムに対する接近度、及び、(2)バスケットボール内の磁力計の、ネット内の磁石に対する接近度。これら2つの条件は、各々、アルゴリズムがそれらの間を区別することができる、別個の磁気信号特性を有している。更に、スウィッシュでネットを通って成功したシュートの磁気特性は、初めにリムに衝突し、上に弾んだ後にネットを通って落ちたシュートの特性に対して、特有のものである。更に、リムの後部がリムの前部よりも多くの金属を有するため、ボールによるリムの前部との衝突は、ボールによるリムの後部との衝突と比較すると、特有の磁気特性を有している。
慣性センサの信号1210のグラフと、磁力センサの信号1240のグラフとの双方を使用することによって、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、プロット1240sumに示されるように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されているため、シュートが成功している。更に、アルゴリズムは、慣性センサの信号から、バスケットボールがネットを通って通過したことを検出することができる。すなわち、この場合は、例えば、バスケットボールがネットを通過すると、ネットの摩擦によってバスケットボールが遅くなるためである。この実施例において、アルゴリズムは、(プロット1212sumにより示されているように)リムとの僅かな接触の後に、シュートが成功したことを判定できる。
図13を参照すると、チャート1300は、慣性センサの信号1310のグラフと、磁力センサの信号1340のグラフとを含んでいる。チャート1300は、計装バスケットボールの中に配置されたセンサ(例えば、図1の計装バスケットボール104の中に配置されたセンサ106)の出力を示している。より具体的に、チャート1300は、時間(X軸上)に対する、そのようなセンサの出力(Y軸上)を示している。
チャート1300において、プロット1310sumは、バスケットボール内の3軸式加速度計の合算値である。更に、磁力センサは、バスケットボールの中に配置された3軸式センサであり、まとめて合算されてプロット1340sumを生成している。プロット1310sum及び1312sumをアルゴリズム内へ入力することにより、時間が約700の時点で、バスケットボールが、本実施例ではバスケットボール・ゴールのリムと接触することで急激に減速していたことを、判定することができる。リム上でのバウンドは、時間が約1600まで続いている。
プロット1340sumは、バスケットボールの中の磁力計の出力である。時間が0から時間が約1800までは、磁力計の出力が、地球の磁場の概ね平静な感知結果を示していることが確認できる。しかしながら、時間が約1800の時点では、磁力計のデータの全ての要素が急な変化を示しており、それは、バスケットボール・ゴールのネット内の、1つ以上の磁石の磁場によって、磁力計が影響を受けたことを示している。
慣性センサの信号1310のグラフと、磁力センサの信号1340のグラフとの双方を使用することによって、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、シュートが成功したか又は失敗したかを、判定することができる。この実施例では、プロット1340sumに示されるように、ネット内の磁石の信号が磁力計によって検出されているため、シュートが成功している。より具体的に、アルゴリズムは、シュートが試みられたこと、及び、それがバスケットボール・ゴールのリム上で複数回バウンドした後、ネットを通過して落ちたことを判定できる。
本明細書で提供された磁気を有するバスケットボール・ネットの、1つ以上の設計的特徴が、本明細書で提供された磁気を有する別のバスケットボール・ネットの別の特徴と、組み合わせが可能なことは、理解されるべきである。実際に、本明細書で提供された磁気を有するバスケットボール・ネットのデザインの2つ以上から、様々な特徴が組み合わされたハイブリッドデザインを創作することができ、それらは本発明の範囲内である。
本明細書は、多くの具体的な実装の詳細を含むが、それらは、あらゆる発明の範囲又は請求可能なものの範囲を、限定するように解釈されるべきではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有の、特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書において、異なる実施形態の文脈で説明された特定の複数の特徴は、1つの実施形態に組み合わせて実行することもできる。反対に、1つの実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、別々の複数の実施形態で、或いは、任意の適切な部分的組み合わせで、実行することもできる。更に、上記では特定の組み合わせに作用するものとして特徴を説明しており、冒頭(initially)でもそのように主張しているが、主張された組み合わせからの1つ以上の特徴は、幾つかのケースにおいて、その組み合わせから削除することができ、又、主張された組み合わせは、部分的組み合わせ或いは部分的組み合わせの変形物へ向けられてもよい。
上述した及び後に請求する教示へ向けることに加えて、上述した及び後に請求する特徴の異なる組合せを有する、装置及び/又は方法が意図されている。このため、本明細書は、後に請求する従属的な特徴の、任意の別の考え得る組み合わせを有する、別の装置及び/又は方法へも向けられている。
上記の説明において記載してきた多くの特徴及び利点は、装置及び/又は方法の、構造及び機能の詳細と共に、様々な代替物を含んでいる。本明細書は、説明的なものとしてのみ意図されており、このため、包括的になるように意図されていない。特に、本発明の基礎概念中の組み合わせを含む部分の、構造、材料、要素、構成部分、形状、大きさ、及び、配置について、添付のクレームを表現している用語の広く一般的な意味によって示される限り、様々な部分的変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。それら様々な部分的変更が、添付のクレームの本質及び範囲から離れない程度に、それらはその中へ包含されるように意図されている。本明細書で参照された全ての参考文献、出版物、及び特許は、それらによって包含される図式及び図面を含み、その全体が参照によって組み込まれる。
104:ボール、106:計器、108,200,250,300,400,500,600:バスケットボール・ゴール、109,222a,222b,272a,272b,322a,322b,322c,322d,422a,422b,422c,422d,522a,522b,522c,522d,622a,622b,622c,622d:磁石、210,260,310,410,510,610:リム、220,270,320,420,520,620:ネット

Claims (17)

  1. リムを備えたバスケットボール・ゴール用の磁気を有するネットであって、
    標準的なバスケットボール・ネットと、
    該標準的なバスケットボール・ネットに連結されると共に、前記リムには連結されていない、1つ以上の磁石と、を含むことを特徴とする磁気を有するネット。
  2. 前記1つ以上の磁石は、前記標準的なバスケットボール・ネットに損傷を与えることなく、前記バスケットボール・ネットから取り外されるように、かつ、前記標準的なバスケットボール・ネットへ再連結されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気を有するネット。
  3. 前記1つ以上の磁石は、該1つ以上の磁石が直接視認されないように、前記標準的なバスケットボール・ネットの紐内の空間の中に配置されていることを特徴とする請求項1記載の磁気を有するネット。
  4. 前記1つ以上の磁石は、4つ以上の磁石を含んでいることを特徴とする請求項1記載の磁気を有するネット。
  5. 運動競技用ボールシステムであって、
    運動競技用ボールと、
    リムを備えたバスケットボール・ゴール磁気を有するネットと、を含み、
    前記運動競技用ボールは、多層式のボール外殻と、前記運動競技用ボールの外周面の内側に配置された1つ以上の電子センサとを含み、前記ボール外殻が、該ボール外殻の周囲領域から密閉されており、
    前記磁気を有するネットは、標準的なバスケットボール・ゴールのネットと、該標準的なバスケットボール・ゴールのネットに連結されると共に、前記リムには連結されていない、1つ以上の磁石と、を含むことを特徴とする運動競技用ボールシステム。
  6. 更に、前記1つ以上の電子センサと、前記運動競技用ボールの運動及び前記運動競技用ボールの近傍の磁場信号を監視するように関連付けされた電子回路と、を支持する回路基板を含むことを特徴とする請求項5記載の運動競技用ボールシステム。
  7. 前記関連付けされた電子回路は、無線通信用のチップ又はチップセットを含むことを特徴とする請求項6記載の運動競技用ボールシステム。
  8. 前記1つ以上の電子センサは、(i)加速度計又は角速度センサと、(ii)磁力計と、(iii)近距離場用の通信センサと、を含むことを特徴とする請求項7記載の運動競技用ボールシステム。
  9. 前記関連付けされた電子回路は、前記運動競技用ボールがバスケットボール・ゴールの前記リムに接触したとき又は前記リムの近くを通過したときを認識するために、前記運動競技用ボールの周囲の、地球の磁場の乱れを認識するようにプログラムされていることを特徴とする請求項8記載の運動競技用ボールシステム。
  10. 前記関連付けされた電子回路は、前記運動競技用ボールが前記磁気を有するネットを通過したときを認識するために、前記標準的なバスケットボール・ゴールのネットに連結された、前記1つ以上の磁石の磁場を認識するようにプログラムされていることを特徴とする請求項8記載の運動競技用ボールシステム。
  11. コンピュータで実行される方法であって、
    スポーツ器具に設置されたコンピュータシステムを用いて、前記スポーツ器具内に配置され、実際のスポーツの出来事の一部として前記スポーツ器具の周囲の磁場を感知するように構成された、1つ以上のセンサから取得したデータを認識すること、
    前記スポーツ器具の周囲の磁場における一時的な変化を認識するために、前記コンピュータシステムによって前記データを解析すること、及び、
    前記スポーツ器具の周囲の磁場における前記一時的な変化が、磁気を有するゴールネットを前記スポーツ器具が通過したことを示していることを、前記コンピュータシステムによって判定すること、を含み、
    前記磁気を有するゴールネットとして、リムを備えたバスケットボール・ゴール用の標準的なバスケットボール・ネットと、該標準的なバスケットボール・ネットに連結されると共に、前記リムには連結されない1つ以上の磁石と、を含むゴールネットを使用することを特徴とするコンピュータで実行される方法。
  12. 前記データの解析は、前記スポーツ器具の周囲の磁場における、所定の閾値と等しい又は該閾値より大きい変化を認識すること、を含むことを特徴とする請求項11記載のコンピュータで実行される方法。
  13. 更に、前記スポーツ器具の運動を認識するために、前記コンピュータシステムによって慣性データを解析すること、を含むことを特徴とする請求項11記載のコンピュータで実行される方法。
  14. 更に、前記スポーツ器具の運動が、前記スポーツ器具が前記磁気を有するゴールネットを通過する前に、前記スポーツ器具がゴールの前記リムと衝突したことを示していることを、前記コンピュータシステムによって判定すること、を含むことを特徴とする請求項13記載のコンピュータで実行される方法。
  15. 更に、前記スポーツ器具の運動が、前記スポーツ器具が前記磁気を有するゴールネットを通過する前に、前記スポーツ器具がゴールの前記リムと衝突しなかったことを示していることを、前記コンピュータシステムによって判定すること、を含むことを特徴とする請求項13記載のコンピュータで実行される方法。
  16. 前記スポーツ器具が、磁力計を含むバスケットボールであることを特徴とする請求項11記載のコンピュータで実行される方法。
  17. 更に、前記スポーツ器具から、前記スポーツ器具が前記磁気を有するゴールネットを通過したことを表示するように構成された外部のコンピュータ装置へ、無線でデータを送信すること、を含むことを特徴とする請求項11記載のコンピュータで実行される方法。
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