JP6429086B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用駆動装置の改良に関する。
従来、電動機や発電電動機などの回転電機と、回転電機を駆動するインバータと、回転電機とインバータを電気的に接続するバスバーと、を備えた車両用駆動装置が一般に知られている。このような駆動装置では、回転電機で発生した熱がバスバーを介してインバータに伝達されやすくなるため、インバータのスイッチング素子が過熱することのないように、バスバーの冷却構造を複雑にすることなく潤滑油によるバスバーの冷却性を高めることが望まれる。
そこで、特許文献1には、電動機とインバータを電気的に接続するバスバーの鉛直延在部の鉛直方向上部に冷却液を供給する冷却液供給装置を備え、バスバーの冷却液による冷却性を高めるようにした駆動装置が開示されている。この駆動装置では、バスバーの鉛直延在部に、冷却液の供給口に対向する方向に鉛直延在部を貫通する1つ以上の貫通孔と、前記供給口に対向する表面で該表面から突出する1つ以上の凸部と、前記供給口に対向する表面で該表面から窪んだ1つ以上の凹部と、のうち少なくともいずれかが形成されている。
特開2011−234590号公報
ところで、特許文献1に記載の駆動装置では、バスバーの鉛直延在部に、上記の貫通孔や凸部、凹部のうち少なくともいずれかが形成されることによって、バスバーの冷却液による冷却性を高めることが可能とされている。しかし、バスバーの熱の伝わり易さが従来と変わらないため、電動機からインバータへの伝熱防止効果を十分に得ることはできない。また、バスバーの表面積増加が少ないことから、十分な冷却効果を得ることは期待できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、バスバーのより良好な冷却性を得られるようにした車両用駆動装置を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
筒状のハウジングを有する回転電機(10)と、前記回転電機を駆動するインバータ(20)と、一端部に前記回転電機と接続するための第1取付部が設けられかつ他端部に前記インバータと接続するための第2取付部が設けられた、前記回転電機と前記インバータを電気的に接続する帯板状のバスバー(30,30A〜30H)と、前記バスバーへの冷却風の供給により前記バスバーを冷却する冷却機構(41〜47,49)と、を備えた車両用駆動装置において、
前記バスバーは、共に前記ハウジング内に収容配置された、前記回転電機から前記インバータへの伝熱を抑制する伝熱抑制部(33,33A〜33)と、前記バスバーからの放熱を促進する放熱促進部(35,3A〜3H)と、を有し、
前記冷却機構は、回転により前記ハウジングの外部から内部へ導入口(43)を通じて空気を導入する冷却ファン(41)と、前記導入口から導入された空気を排出口(44)へ案内する導風板(42)と、を有し、
前記放熱促進部は、前記導風板と前記排出口との間に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、バスバーは、回転電機からインバータへの伝熱を抑制する伝熱抑制部と、バスバーからの放熱を促進する放熱促進部とを有する。これにより、回転電機で発生した熱がバスバーを介してインバータに伝達され難くなるので、バスバーのより良好な冷却性を得ることができる。
実施形態1に係る車両用駆動装置の構成を模式的に示す説明図である。 実施形態1に係るバスバーの斜視図である。 変形例1に係るバスバーの斜視図である。 変形例2に係るバスバーの斜視図である。 変形例3に係るバスバーの斜視図である。 変形例4に係るバスバーの斜視図である。 変形例5に係るバスバーの斜視図である。 変形例5に係るバスバーの側面図である。 変形例6に係るバスバーの斜視図である。 変形例7に係るバスバーの斜視図である。 変形例8に係るバスバーの斜視図である。 変形例8に係るバスバーの側面図である。 実施形態2に係る車両用駆動装置の構成を模式的に示す説明図である。 実施形態3に係る車両用駆動装置の構成を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る車両用駆動装置の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。なお、本発明は、下記の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
〔実施形態1〕
実施形態1に係る車両用駆動装置は、ハイブリッド自動車に搭載されるものであって、図1に示すように、モータ(回転電機)10と、モータ10を駆動するインバータ20と、モータ10とインバータ20を電気的に接続するバスバー30と、バスバー30を冷却する冷却機構としての冷却ファン41及び導風板42などを備えている。なお、以下の説明において、「軸方向一端側」とは図1の左側とし、「軸方向他端側」とは図1の右側とする。
モータ10は、筒状部と該筒状部の軸方向両端の開口を閉塞する一対の蓋板部とを有する筒状のハウジング11と、ハウジング11の蓋板部に軸受け(図示せず)を介して回転自在に支承された回転軸12と、回転軸12の外周に固定された回転子13と、ハウジング11内に収容されて回転子の外側に径方向に対向して配置された固定子15とを備えている。固定子15は、円環状に形成されて周方向に配列された複数のスリット(図示せず)を有する固定子コア16と、固定子コア16のスリットに巻装された三相(U相、V相、W相)の相巻線よりなる固定子巻線17とを備えている。固定子巻線17は、固定子コア16の軸方向両端面からそれぞれ軸方向に突出するコイルエンド17aを有する。
インバータ20は、ケース21に収容された状態でハウジング11の軸方向他端側の蓋板部外面に設置されている。このインバータ20は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)及びフライホイルダイオードよりなる複数のアーム素子やスイッチング素子などが搭載された制御基板22を備えている。このインバータ20は、回転子13の回転位置を検出する位置センサ(図示せず)とコントローラ(図示せず)から出力された信号に基づいて、電源(図示せず)の電圧を固定子巻線17の三相の各相巻線に印加することによって、モータ10を駆動制御する。
バスバー30は、固定子巻線17の三相の各相巻線とインバータ20とをそれぞれ接続するもので、例えば銅や鉄、アルミニウムなどの導電性材料によりなる帯板で形成されている。なお、図1には、三相(U相、V相、W相)のうちU相に対応する1本のバスバー30だけが示されている。バスバー30の一端部には、ハウジング11に固定された端子台31に接続される取付孔32aが設けられ、他端部には、インバータ20に接続される取付孔32bが設けられている。このバスバー30は、一端部が端子台31を介して固定子巻線17の各相巻線と接続され、他端部がインバータ20の各相に対応するアーム素子と接続されている。
バスバー30の一端側(固定子巻線17側、即ちモータ10側)には、図2に示すように、モータ10側からインバータ20側への伝熱を抑制する伝熱抑制部33が設けられている。この伝熱抑制部33は、バスバー30のモータ10側の接続端部よりも断面積が小さくされた狭窄部により形成されている。実施形態1の場合、伝熱抑制部33は、バスバー30の幅方向両側から括れるように一対の切り欠き部を形成することにより、長手方向の1箇所に設けられている。この伝熱抑制部33を有することによって、バスバー30の一端部側での熱抵抗が高められており、これによりモータ10側からインバータ20側への伝熱が抑制される。なお、伝熱抑制部33は、長手方向の2箇所以上に設けてもよい。
また、バスバー30の他端側(インバータ20側)には、バスバー30からの放熱を促進する放熱促進部35が設けられている。この放熱促進部35は、長手方向の2箇所以上に屈曲部36を有する波状帯板で形成されている。実施形態1の場合には、30度〜90度の範囲でV字状に屈曲された屈曲部36が長手方向の3箇所に設けられている。放熱促進部35は、屈曲部36が設けられていることにより長手方向に長くなって表面積が増大しており、これによりバスバー30からの放熱が促進される。この放熱促進部35及び伝熱抑制部33は、ハウジング11内に収容配置されている。
冷却機構は、バスバー30に冷却風を供給する冷却ファン41及び導風板42を備えている。冷却ファン41は、回転軸12の軸方向一端側の外周に回転軸12と一体回転可能に固着されて、ハウジング11の軸方向一端側の蓋板部と回転子13の間に配置されている。ハウジング11の軸方向一端側の蓋板部には、冷却ファン41の回転時にハウジング11内へ空気を導入する複数の導入口43が設けられている。また、ハウジング11の筒状部の軸方向他端側端部でバスバー30の放熱促進部35と対向する部位には、冷却ファン41の回転時にハウジング11内から外部へ空気を排出する排出口44が設けられている。
導風板42は、冷却ファン41の回転時に導入口43から導入された空気を排出口44に案内するように、ハウジング11の軸方向他端側の蓋板部内面に取り付けられている。これにより、ハウジング11内において、冷却ファン41の回転時に導入口43から排出口44へ向かって流れる冷却風の送風経路が形成されるようになっている。
以上のように構成された実施形態1の駆動装置は、インバータ20の駆動制御によりモータ10が作動した際に、固定子巻線17が通電されることによって発熱する。このとき、回転子13及び回転軸12と一体回転する冷却ファン41によって、導入口43からハウジング11内に導入され、排出口44から外部に排出される冷却風が生起される。これにより、ハウジング11内の送風経路上に配置されたバスバー30は、冷却風により効率良く冷却される。
実施形態1のバスバー30は、モータ10側からインバータ20側への伝熱を抑制する伝熱抑制部33と、バスバー30からの放熱を促進する放熱促進部35とを有している。そのため、モータ10側(固定子巻線17側)で発生した熱がバスバー30を介してインバータ20に伝達され難くなっているので、バスバー30自体のより良好な冷却性を得ることができる。
以上のように、実施形態1の駆動装置によれば、バスバー30は、伝熱抑制部33と放熱促進部35とを有しているため、モータ10側(固定子巻線17側)で発生した熱がバスバー30を介してインバータ20に伝達され難くなっているので、バスバー30自体のより良好な冷却性を得ることができる。また、バスバー30は、モータ10側(固定子巻線17側)に伝熱抑制部33を有し、インバータ20側に放熱促進部35を有するため、モータ10側からインバータ20側への伝熱抑制効果をより良好に発揮させることができる。
また、実施形態1では、伝熱抑制部33は、バスバー30のモータ10側(固定子巻線17側)の接続端部よりも断面積が小さくされた狭窄部により形成されているので、モータ10側からインバータ20側への伝熱を抑制する機能を有する伝熱抑制部33を、簡単且つ単純な構造で容易に形成することができる。
また、実施形態1では、放熱促進部35は、長手方向の3箇所(2箇所以上)に屈曲部36を有する波状帯板で形成されているので、バスバー30からの放熱を促進する機能を有する放熱促進部35を、簡単且つ単純な構造で容易に形成することができる。
また、実施形態1のバスバー30は、剛性を低くすることができることから、組み付け時の位置ずれを吸収することができるため、組み付け時の応力が低減し、組み付け性が向上する。さらに、モータ10の振動がインバータ20に伝達され難くなるので信頼性が向上する。
〔変形例1〕
図3に示す変形例1のバスバー30Aは、実施形態1のバスバー30と伝熱抑制部33Aだけが異なる。即ち、変形例1のバスバー30Aの伝熱抑制部33Aには、幅方向一端から他端の手前まで延びる第1スリット34aと、幅方向他端から一端の手前まで延びる第2スリット34bが、長手方向に所定距離を隔てて交互に設けられている。これにより、伝熱抑制部33Aは、バスバー30Aのモータ10側の接続端部よりも断面積が小さくされて、モータ10側からインバータ20側へ概ね一定の幅で蛇行して延びる狭窄通路により形成されている。なお、変形例1の放熱促進部35Aは、実施形態1の放熱促進部35と同様に波状帯板で形成されている。
変形例1のバスバー30Aによれば、伝熱抑制部33Aが上記のように断面積が小さくされた狭窄通路により形成されているので、モータ10側からインバータ20側への伝熱を抑制する機能を有する伝熱抑制部33を、簡単且つ単純な構造で容易に形成することができる。なお、変形例1では、伝熱抑制部33Aの狭窄通路を形成する第1及び第2スリット34a,34bは、2本ずつ設けられているが、それぞれの本数を適宜変更することができる。
〔変形例2〕
図4に示す変形例2のバスバー30Bは、変形例1のバスバー30Aと放熱促進部35Bだけが異なる。即ち、変形例2のバスバー30Bの放熱促進部35Bは、U字状に屈曲された屈曲部36を長手方向の2箇所に有する波状帯板で形成されている。この場合、放熱促進部35Bは、平面状の部位が厚さ方向に所定距離を隔てて3層に重なる状態に形成されている。これにより、放熱促進部35Bは、変形例1の放熱促進部35Aよりもさらに長手方向に長くすることができるので、コンパクトな構造で表面積を大幅に増大することができる。
〔変形例3〕
図5に示す変形例3のバスバー30Cは、変形例2の放熱促進部35Bと同様に、3層に重なる状態に形成された放熱促進部35Cのうち伝熱抑制部33C側に位置する1層の部分に、変形例2の伝熱抑制部33Bと同様の蛇行して延びる狭窄通路よりなる伝熱抑制部33Cがオーバラップするように設けられている点で、変形例2のバスバー30Bと異なる。変形例3のバスバー30Cによれば、変形例2のバスバー30Bに対して、バスバー30C全体の長手方向長さを短くすることができるので、大きな配置スペースを必要としなくなる。
〔変形例4〕
図6に示す変形例4のバスバー30Dは、バスバー30Dのモータ10側の接続端部よりも断面積が小さくされて、モータ10側からインバータ20側へ概ね一定の幅で蛇行して延びる狭窄通路により形成された伝熱抑制部33Dと、長手方向の3箇所にV字状に屈曲された屈曲部36を有する波状帯板で形成された放熱促進部35Dとを備える点で、変形例1のバスバー30Aと共通している。しかし、変形例4のバスバー30Dは、放熱促進部35Dのモータ10側の端部に狭窄通路よりなる伝熱抑制部33Dがオーバラップするように設けられている点で、変形例1のバスバー30Aと異なる。変形例4のバスバー30Dによれば、変形例1のバスバー30Aに対して、バスバー30D全体の長手方向長さを短くすることができるので、大きな配置スペースを必要としなくなる。
〔変形例5〕
図7及び図8に示す変形例5のバスバー30Eは、変形例1のバスバー30Aと放熱促進部35Eだけが異なる。即ち、変形例5の放熱促進部35Eは、長手方向の3箇所にV字状の屈曲部36を有する波状帯板で形成されている変形例1の放熱促進部35Aに対して、長手方向に延びる3本のスリットが設けられて2種類以上の形状のものからなる点で異なる。具体的には、変形例5の放熱促進部35Eは、長手方向に延びる3本のスリットにより幅方向に4つに分割されて、幅方向の奇数番目に位置する波板形状の第1分割部37aと偶数番目に位置する波板形状の第2分割部37bとが長手方向に位置ずれした状態に形成されている。即ち、互いに長手方向に位置ずれした第1分割部37aと第2分割部37bが幅方向に交互に配置されている。
変形例5のバスバー30Eによれば、放熱促進部35Eが第1及び第2分割部37a,37bで形成されていることによってオフセットフィン効果を得ることができるので、放熱促進部35Eの放熱性及び濡れ性を向上させることができる。なお、放熱促進部35Eを構成する第1及び第2分割部37a,37bは、それぞれの形状を複数のものに変更したり、隣接する第1及び第2分割部37a,37b同士の位置ずれ距離を適宜変更したりしてもよい。
〔変形例6〕
図9に示す変形例6のバスバー30Fは、変形例5のバスバー30Eと放熱促進部35Fだけが異なる。即ち、変形例5の放熱促進部35Eは、第1及び第2分割部37a,37bが長手方向の3箇所にV字状の屈曲部36を有する波板形状に形成されていたのに対して、変形例6の放熱促進部35Fは、第1及び第2分割部37c,37dが長手方向の3箇所にU字状の屈曲部36を有する波板形状に形成されている点で異なる。
また、変形例6の放熱促進部35Fは、長手方向に延びる3本のスリットがそれぞれ4つに分断されて断続的に延びるように形成されている。即ち、隣接する第1及び第2分割部37c,37d同士が、U字状の屈曲部36の中央部の一部分で繋がっている。これにより、放熱促進部35Fを構成する第1及び第2分割部37c,37dがバラケないように一体化されている。変形例6のバスバー30Fの場合にも、変形例5のバスバー30Eと同様に放熱性及び濡れ性を向上させることができる。
〔変形例7〕
図10に示す変形例7のバスバー30Gは、変形例1のバスバー30Aと放熱促進部35Gだけが異なる。即ち、変形例1の放熱促進部35Aは、1枚の波状帯板で形成されていたが、変形例7の放熱促進部35Gは、形状の異なる複数(変形例7では3枚)の波状帯板38が厚さ方向に積層されてなる点で異なる。変形例7の各波状帯板38は、20度〜45度の範囲でV字状に屈曲された屈曲部36が長手方向の6箇所に設けられている。3枚の波状帯板38は、長手方向中間部が接触しない状態で厚さ方向に積層されて、長手方向の両方の端部同士がそれぞれ接合されている。この場合、3枚の波状帯板38は、長手方向に所定距離ずつずれた状態に配置されている。
変形例7のバスバー30Gによれば、放熱促進部35Gが厚さ方向に積層されてなる複数の波状帯板38で形成されていることから、放熱促進部35Gの表面積を大幅に増大させることができるので、放熱促進部35Gの放熱性を飛躍的に高めることができる。
〔変形例8〕
図11及び図12に示す変形例8のバスバー30Hは、変形例7のバスバー30Gと放熱促進部35Hだけが異なる。即ち、変形例7の放熱促進部35Gは、3枚の波状帯板38で形成されていたのに対して、変形例8の放熱促進部35Hは、2枚の波状帯板38で形成されている点で異なる。変形例8の波状帯板38は、60度〜80度の範囲でV字状に屈曲された屈曲部36が長手方向の3箇所に設けられている。そして、2枚の波状帯板38は、長手方向中央に位置する屈曲部36同士が接合し、長手方向両側に位置するそれぞれの屈曲部36同士が最も離間した状態で重なり合うように構成されている。また、2枚の波状帯板38は、長手方向の両方の端部同士がそれぞれ接合されている。なお、変形例8では、2枚の波状帯板38が長手方向中間の1箇所で接合されているが、2箇所以上で接合させるようにしてもよい。
変形例8のバスバー30Hによれば、変形例7と同様に、放熱促進部35Hの表面積を大幅に増大させることができるので、放熱促進部35Hの放熱性を飛躍的に高めることができる。また、放熱促進部35Hを構成する2枚の波状帯板38は、長手方向の両方の端部同士が接合され、かつ長手方向中央に位置する屈曲部36同士が接合されているので、放熱促進部35H全体の剛性を高め、保形性を向上させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る車両用駆動装置は、実施形態1では、冷却風でバスバー30を冷却する冷却機構が採用されていたのに対して、実施形態2では、冷却液49でバスバー30を冷却する冷却機構が採用されている点で異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点について説明する。
実施形態2に係る車両用駆動装置は、図13に示すように、モータ(回転電機)10と、モータ10を駆動するインバータ20と、モータ10とインバータ20を電気的に接続するバスバー30と、バスバー30を冷却する冷却機構と、を備えている。
モータ10は、実施形態1と基本的構成が同じであり、軸方向両端が閉口した筒状のハウジング11と、ハウジング11に軸方向両端部が軸受け18を介して回転自在に支承された回転軸12と、回転軸12の外周に固定された回転子13と、ハウジング11内に収容されて回転子の外側に径方向に対向して配置された固定子15とを備えている。固定子15は、実施形態1と同様に、周方向に配列された複数のスリット(図示せず)を有する固定子コア16と、固定子コア16のスリットに巻装された三相(U相、V相、W相)の相巻線よりなる固定子巻線17とを備えている。固定子巻線17は、固定子コア16の軸方向両端面からそれぞれ軸方向に突出するコイルエンド17aを有する。
インバータ20は、ケース21に収容された状態でハウジング11の筒状部の軸方向他側の外面に設置されている。このインバータ20は、実施形態1と同様に、複数のアーム素子やスイッチング素子などが搭載された制御基板22を備え、回転子13の回転位置を検出する位置センサ(図示せず)とコントローラ(図示せず)から出力された信号に基づいて、電源(図示せず)の電圧を固定子巻線17の三相の各相巻線に印加することによって、モータ10を駆動制御する。
バスバー30は、固定子巻線17の三相の各相巻線とインバータ20とをそれぞれ接続するもので、実施形態1と同じものが採用されている。即ち、バスバー30は、図2に示すように、伝熱抑制部33と、放熱促進部35と、取付孔32a,32bとを有する。なお、図13には、三相(U相、V相、W相)のうちU相に対応する1本のバスバー30だけが示されている。このバスバー30は、ハウジング11の筒状部の軸方向他端側端部に設けられたバスバー収容孔11aに収容された状態で、一端部が端子台31を介して固定子巻線17の各相巻線と接続され、他端部がインバータ20の各相に対応するアーム素子と接続されている。なお、このバスバー30に代えて、変形例1〜8のうちの何れか1つのバスバー30A〜30Hを採用してもよい。
冷却機構は、ハウジング11のバスバー収容孔11aに収容されたバスバー30に向けて冷却液49を滴下するノズル45と、ノズル45に冷却液49を搬送するポンプ46と、回収された冷却液49の熱を放出させる放熱器47と、を備えている。また、ハウジング11の軸方向他端側の蓋板部の下方部には、ノズル45から滴下された冷却液49をハウジング11内から外部へ排出する排出口44が設けられている。これらノズル45、排出口44、ポンプ46及び放熱器47は、冷却液搬送用の配管で接続されて、冷却液49の循環回路上に設置されている。なお、冷却液49としては、例えばATF(冷却油)などの公知のものを採用することができる。
以上のように構成された実施形態2の駆動装置は、インバータ20の駆動制御によりモータ10が作動した際に、固定子巻線17が通電されることによって発熱する。また、モータ10が作動を開始すると同時に、冷却機構も作動を開始する。これにより、ポンプ46から吐出された冷却液49が、放熱器47を経由してノズル45に搬送され、ノズル45からバスバー30に滴下される。滴下された冷却液49は、バスバー30を伝って冷却しつつ落下し、ハウジング11の底部に設けられた排出口44からポンプ46に戻された後、再びポンプ46から吐出されて循環回路を循環する。これにより、冷却液49の循環回路上に配置されたバスバー30は、冷却液49により効率良く冷却される。
実施形態2のバスバー30は、実施形態1と同様に、モータ10側からインバータ20側への伝熱を抑制する伝熱抑制部33と、バスバー30からの放熱を促進する放熱促進部35とを有している。そのため、モータ10側(固定子巻線17側)で発生した熱がバスバー30を介してインバータ20に伝達され難くなっているので、バスバー30自体のより良好な冷却性を得ることができる。
以上のように、実施形態2の駆動装置によれば、バスバー30は、伝熱抑制部33と放熱促進部35とを有しているため、モータ10側(固定子巻線17側)で発生した熱がバスバー30を介してインバータ20に伝達され難くなっているので、バスバー30自体のより良好な冷却性を得ることができるなど、実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。
〔実施形態3〕
実施形態3に係る車両用駆動装置は、実施形態2と同様に、冷却液49でバスバー30が冷却されるものであるが、バスバー30がハウジング11内に溜められた冷却液49に浸漬されることによって冷却される点で実施形態2と異なる。なお、実施形態3の、モータ10の回転子13や固定子15、インバータ20及びバスバー30の構成は、実施形態1のものと同じである。よって、実施形態1,2と共通する部材や構成については、同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点について説明する。
図14に示すように、実施形態3のハウジング11は、実施形態1,2と同様に、軸方向が水平方向を向く状態に設置されている。但し、実施形態3のハウジング11には、実施形態1において設けられていた導入口43及び排出口44や、実施形態2において設けられていたバスバー収容孔11a及び排出口44が設けられていない。
そして、バスバー30は、伝熱抑制部33及び放熱促進部35が水平方向を向くようにしてハウジング11内の最下方部に配置されている。ハウジング11内の底部には、実施形態2で用いられたものと同様の冷却液49が溜められている。即ち、実施形態3では、ハウジング11自体の底部が冷却液溜まり(オイルパン)として機能するようにされている。これにより、バスバー30は、伝熱抑制部33及び放熱促進部35が冷却液49に完全に浸漬された状態にされている。また、モータ10の作動時に発熱源となる固定子巻線17(コイルエンド17a)の最下方部も冷却液49に浸漬されている。
以上のように、実施形態3の駆動装置によれば、バスバー30は、伝熱抑制部33と放熱促進部35とを有しているため、モータ10側(固定子巻線17側)で発生した熱がバスバー30を介してインバータ20に伝達され難くなっているので、バスバー30自体のより良好な冷却性を得ることができるなど、実施形態1,2と同様の作用及び効果を奏する。
10…モータ(回転電機)、 11…ハウジング、 20…インバータ、 30,30A〜30H…バスバー、 33,33A〜33D…伝熱抑制部、 35,35A〜35H…放熱促進部、 36…屈曲部、 37a,37c…第1分割部、 37b,37d…第2分割部、 38…波状帯板、 41…冷却ファン、 42…導風板、 43…導入口、 44…排出口、 45…ノズル、 46…ポンプ、 47…放熱器、 49…冷却液。

Claims (9)

  1. 筒状のハウジングを有する回転電機(10)と、前記回転電機を駆動するインバータ(20)と、一端部に前記回転電機と接続するための第1取付部が設けられかつ他端部に前記インバータと接続するための第2取付部が設けられた、前記回転電機と前記インバータを電気的に接続する帯板状のバスバー(30,30A〜30H)と、前記バスバーへの冷却風の供給により前記バスバーを冷却する冷却機構(41〜47,49)と、を備えた車両用駆動装置において、
    前記バスバーは、共に前記ハウジング内に収容配置された、前記回転電機から前記インバータへの伝熱を抑制する伝熱抑制部(33,33A〜33)と、前記バスバーからの放熱を促進する放熱促進部(35,3A〜3H)と、を有し、
    前記冷却機構は、回転により前記ハウジングの外部から内部へ導入口(43)を通じて空気を導入する冷却ファン(41)と、前記導入口から導入された空気を排出口(44)へ案内する導風板(42)と、を有し、
    前記放熱促進部は、前記導風板と前記排出口との間に配置されていることを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記排出口は、前記ハウジングの筒状周面における、前記放熱促進部と前記ハウジングの径方向で対向する部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記バスバーは、前記回転電機側に前記伝熱抑制部を有し、前記インバータ側に前記放熱促進部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記伝熱抑制部は、前記バスバーの前記第1取付部と前記第2取付部との間の一部に設けられた狭窄部であり、
    前記狭窄部は、前記バスバーにおける前記狭窄部よりも前記第1取付部側の部位の帯幅よりも小さい帯幅を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記伝熱抑制部は、前記バスバーの前記第1取付部と前記第2取付部との間の一部に設けられた狭窄通路であり、
    前記狭窄通路は、前記第1取付部側から前記第2取付部側へ蛇行して延びており、前記バスバーにおける前記狭窄通路よりも前記第1取付部側の部位の帯幅よりも小さい通路幅を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記放熱促進部は、長手方向の2箇所以上に屈曲部(36)を有する波状帯板で形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の車両用駆動装置。
  7. 前記放熱促進部は、長手方向に延びるスリットにより幅方向に分割されて、2種類以上の形状の分割部(37a〜37d)からなることを特徴とする請求項に記載の車両用駆動装置。
  8. 前記放熱促進部は、複数の波状帯板(38)が隙間空間を有する状態で厚さ方向に積層されてなることを特徴とする請求項に記載の車両用駆動装置。
  9. 複数の前記波状帯板は、長手方向中間の1箇所以上で接合されていることを特徴とする請求項に記載の車両用駆動装置
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