JP6428464B2 - 車両用ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ベルト式無段変速機に関し、特に、装置の耐久性低下を抑制するための改良に関する。
複数のエレメントが無端環状のリングに沿って厚さ方向に連ねられた伝動ベルトと、その伝動ベルトが巻き掛けられる一対のプーリとを、備えた車両用ベルト式無段変速機が知られている。例えば、特許文献1に記載されたベルト式無段変速機用のプーリがその一例である。この技術においては、前記伝動ベルトにおけるエレメントの側部と、前記プーリにおける当接面とが、平行に接触させられるように構成されている。
特開2011−163511号公報
しかし、前記伝動ベルトにおけるエレメントの側部と、前記プーリにおける当接面とが、多少のずれもなく平行に接触させられるように製造することは困難である。斯かる当接部位において平行からのずれが生じると、前記エレメントと前記プーリにおける当接面との間に隙間が生じる。これにより、前記伝動ベルトのロール方向の姿勢が不安定となり、摩耗等により装置の耐久性が低下するおそれがあった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、装置の耐久性低下を抑制する車両用ベルト式無段変速機を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、複数のエレメントが無端環状のリングに沿って厚さ方向に連ねられた伝動ベルトと、その伝動ベルトが巻き掛けられる一対のプーリとを、備えた車両用ベルト式無段変速機において、前記エレメントの側部における、前記伝動ベルトの径方向外側に、前記エレメントと前記プーリにおける当接面とを接触させて動力を伝達させる第1形状部を備え、前記エレメントの側部における、前記伝動ベルトの径方向内側に、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生していない場合には前記当接面から離間している第2形状部を備え、前記第2形状部は、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生した場合には前記当接面と平行に接触させられ、前記第1形状部の前記プーリの当接面に対する接触面積は、前記第2形状部の前記エレメントのロール方向の姿勢変化が発生した場合に前記プーリの当接面と平行に接触させられる接触面積よりも小さくされており、前記ロール方向の姿勢変化が発生しない場合は、前記第1形状部が前記プーリの当接面から弾性変形を受けても前記第2形状部が前記プーリの当接面と接触しないように、前記第2形状部と前記プーリの当接面との間の幅が前記第1形状部の弾性変形幅よりも大きく設定されていることを特徴とするものである。
このようにすれば、前記エレメントの側部における、前記伝動ベルトの径方向外側に、前記エレメントと前記プーリにおける当接面とを接触させて動力を伝達させる第1形状部を備え、前記エレメントの側部における、前記伝動ベルトの径方向内側に、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生していない場合には前記当接面から離間している第2形状部を備え、前記第2形状部は、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生した場合には前記当接面と平行に接触させられるものであることから、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生した場合に、前記エレメントと前記プーリにおける当接面とが平行に接触させられるため、前記伝動ベルトのロール方向の姿勢が不安定となることを抑制できる。すなわち、装置の耐久性低下を抑制する車両用ベルト式無段変速機を提供することができる。また、前記第1形状部の前記プーリの当接面に対する接触面積は、前記第2形状部の前記エレメントのロール方向の姿勢変化が発生した場合に前記プーリの当接面と平行に接触させられる接触面積よりも小さくされており、前記ロール方向の姿勢変化が発生しない場合は、前記第1形状部が前記プーリの当接面から弾性変形を受けても前記第2形状部が前記プーリの当接面と接触しないように、前記第2形状部と前記プーリの当接面との間の幅が前記第1形状部の弾性変形幅よりも大きく設定されているので、前記プーリに当接面に対する伝動ベルトの接触径を可及的に大きくすることができ、伝動ベルトの挙動の安定を実現できる。
本発明が好適に適用される車両用ベルト式無段変速機の構成を説明する図である。 図1の車両用ベルト式無段変速機における伝動ベルトに備えられたエレメントの構成を詳しく説明する正面図である。 図1の車両用ベルト式無段変速機における、エレメントとプーリとの接触部分の構成を詳しく説明する図である。 図3に示す本実施例の構成において、ローリングが発生した際に、エレメントにおける第2形状部がプーリの当接面と平行に接触させられる様子を説明する図である。 図3に示す本実施例の構成において、エレメント上部に弾性変形が発生した場合であっても、第2形状部がプーリの当接面には接触しない様子を説明する図である。 本実施例との比較のために、従来の車両用ベルト式無段変速機の問題点について説明する図である。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明に用いる図面において、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていない。
図1は、本発明が好適に適用される車両用ベルト式無段変速機10(以下、単に無段変速機10という)の構成を説明する図である。図1に示すように、前記無段変速機10は、互いに平行な軸心まわりに回転させられる溝幅が可変の入力側プーリ12及び出力側プーリ14を備えている。前記入力側プーリ12と前記出力側プーリ14との間に伝動ベルト16が巻き掛けられている。
前記入力側プーリ12は、入力軸18に固定された入力側固定プーリ12aと、前記入力軸18の軸方向に移動可能に取り付けられた入力側可動プーリ12bとを、備えている。入力側油圧アクチュエータ20により前記入力側可動プーリ12bが前記入力軸18の軸方向に移動させられることによって、前記入力側固定プーリ12aと前記入力側可動プーリ12bとの間の溝幅が変化させられる。前記出力側プーリ14は、出力軸22に固定された出力側固定プーリ14aと、前記出力軸22の軸方向に移動可能に取り付けられた出力側可動プーリ14bとを、備えている。出力側油圧アクチュエータ24により前記出力側可動プーリ14bが前記出力軸22の軸方向に移動させられることによって、前記出力側固定プーリ14aと前記出力側可動プーリ14bとの間の溝幅が変化させられる。
前記入力側プーリ12を構成する前記入力側固定プーリ12aと前記入力側可動プーリ12bとの対向面には、中心側ほど互いに接近する円錐状の一対の入力側シーブ面12cが形成されることにより、前記入力側固定プーリ12aと前記入力側可動プーリ12bとの間に入力側V溝26が形成されている。前記出力側プーリ14を構成する前記出力側固定プーリ14aと前記出力側可動プーリ14bとの対向面には、中心側ほど互いに接近する円錐状の一対の出力側シーブ面14cが形成されることにより、前記出力側固定プーリ14aと前記出力側可動プーリ14bとの間に出力側V溝28が形成されている。すなわち、本実施例においては、前記入力側シーブ面12cが、前記伝動ベルト16に備えられたエレメント32と前記入力側プーリ12との当接面に相当する。前記出力側シーブ面14cが、前記伝動ベルト16に備えられたエレメント32と前記出力側プーリ14との当接面に相当する。
前記伝動ベルト16は、無端環状の帯状部材である一対のリング(フープ)30を備えている。それら一対のリング30に沿って、厚肉板片状のエレメント32がその厚さ方向に複数重ねられて環状に結束されている。すなわち、前記伝動ベルト16は、前記一対のリング30に沿って厚さ方向に互いに密着するように連ねられた前記複数のエレメント32を備え、それら複数のエレメント32の板厚方向に対して垂直方向すなわち側面側に開いている一対の溝部34に、前記一対のリング30が収容されて構成されたものである。斯かる構成により、前記伝動ベルト16は全体として無端環状の構成になっている。前記リング30は、例えば、均一な幅寸法を有する例えば鋼製の無端環状の薄板が複数枚積層されることによって可撓性を有するように構成されている。
前記入力側油圧アクチュエータ20によって前記入力側プーリ12の溝幅が変化させられると、前記入力側プーリ12に巻き掛けられた前記伝動ベルト16は前記入力側シーブ面12cの径方向に沿って移動させられる。これにより、前記入力側プーリ12の有効径が変化させられる。同時に、前記伝動ベルト16の張力を維持するために、前記出力側油圧アクチュエータ24によって前記出力側プーリ14の溝幅が変化させられると、前記出力側プーリ14に巻き掛けられた前記伝動ベルト16は前記出力側シーブ面14cに沿って移動させられる。これにより、前記出力側プーリ14の有効径が変化させられる。前記無段変速機10においては、以上のようにしてその変速比γ(=入力側プーリ12の回転速度/出力側プーリ14の回転速度)が変化させられる。
図2は、前記伝動ベルト16に備えられた前記エレメント32の構成を詳しく説明する正面図である。前記エレメント32における、前記一対の溝部34が開口する両側部すなわち長手方向における両側の側部(側面)36は、前記入力側プーリ12における前記入力側シーブ面12c、前記出力側プーリ14における前記出力側シーブ面14cにそれぞれ対向しつつ接触する。すなわち、前記伝動ベルト16が前記入力側プーリ12と前記出力側プーリ14との間に巻き掛けられた状態において、前記エレメント32の側部36は、少なくともその一部において、当接面としての前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cに接触させられる。前記一対の側部36は、フランク面とも呼ばれる。
図6は、本実施例との比較のために、従来の車両用ベルト式無段変速機の問題点について説明する図である。この図6に示す構成おいて、本実施例と共通する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図6に示す従来の車両用ベルト式無段変速機100(以下、単に無段変速機100という)において、伝動ベルト102は、前記リング30に沿って、厚肉板片状のエレメント104がその厚さ方向に複数重ねられて環状に結束されている。このエレメント104の幅方向両側面であるフランク面106は、当接面としての前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cと略平行に接触させられるように構成されている。すなわち、前記エレメント104におけるフランク面106は、前記伝動ベルト102の径方向外側から内側までの間が一平面部とされ、その平面部が前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cと略平行となるように構成されている。換言すれば、前記フランク面106の傾斜角度であるフランク角が、前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cの傾斜角度と略等しくなるように構成されている。本実施例において、前記伝動ベルト102の径方向とは、前記伝動ベルト102全体を環と視た場合における径方向である。
以上のように構成された従来の無段変速機100においては、図6に白抜矢印で示すように、前記伝動ベルト102にロール方向の姿勢変化すなわち前記エレメント104の幅方向の角度変化(ローリング)が発生した場合において、装置の耐久性が問題となる。前記無段変速機100において、前記エレメント104におけるフランク面106の傾斜角度(フランク角)と、前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cの傾斜角度とが、多少のずれもなく一致するように製造することは技術的に困難であり、両者の角度相互間における不一致が少なからず生じる。前記フランク面106と前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cとで傾斜角度の不一致が生じた場合、前記伝動ベルト102の一部が前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cに偏接触する。斯かる偏接触が生じた場合、図6に示すように、前記伝動ベルト102と前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cとの間に隙間が生じて前記伝動ベルト102のロール方向の姿勢が不安定となり、摩耗等により前記伝動ベルト102の耐久性が低下するおそれがある。
前記従来の無段変速機100における問題点は、前記入力側プーリ12及び前記出力側プーリ14におけるV溝の狭角化により、更に顕著なものとなる。すなわち、前記フランク面106と前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cとの角度公差が変化しないと考えた場合、面角度の狭角化により、前記フランク面106と前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cとの角度誤差の影響度は相対的に大きくなる傾向にある。例えば、角度公差が1(deg)であって面角度(フランク角)が11(deg)である場合、公差の影響率は18%であるが、同じく角度公差が1(deg)であって面角度が7(deg)である場合、公差の影響率は29%となる。このように、角度公差を据え置きで面角度の狭角化を図る場合、前記伝動ベルト102の姿勢悪化による耐久性の低下が問題となる。一方、角度公差を生産技術的に小さくして前記問題の解決を図る場合には、技術的に困難となり、製造コストの増大を免れない。
図3は、本実施例の無段変速機10における、前記エレメント32と前記入力側プーリ12及び前記出力側プーリ14との接触部分の構成を詳しく説明する図であり、斯かる構成を前記エレメント32の板厚方向に視た図である。前述した従来の無段変速機100における問題点を解決するために、本実施例の無段変速機10は、図3に示すような構成を備えている。すなわち、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向外側に、前記エレメント32と当接面としての前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cとを接触させて動力を伝達させる第1形状部38を備えている。
前記無段変速機10は、好適には、図3に示すように、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向略中央部から外側の端部にかけて、前記伝動ベルト16の径方向を基準とする角度である面角度がαとされた平面部40を備えている。前記第1形状部38は、好適には、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向外側の端部に相当する。すなわち、前記平面部40における、前記伝動ベルト16の径方向外側の端部に相当する。前記伝動ベルト16の径方向を基準とする、当接面としての前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cの傾斜角度をφとして、前記面角度αは、前記傾斜角度φよりも大きい角度(α>φ)とされている。前記側部36において、前記平面部40とされた範囲λは、前記伝動ベルト16の径方向における前記側部36の寸法(高さ寸法)をyとして、yの1/2以上(λ≧y/2)とされている。換言すれば、前記側部36は、前記伝動ベルト16の径方向における中央部よりも径方向内側から、径方向外側の端部までの範囲λが、前記平面部40とされている。
前記無段変速機10は、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向内側(少なくとも平面部40よりも内側)に、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生していない場合には当接面としての前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cから離間している第2形状部42を備えている。この第2形状部42は、前記伝動ベルト16の径方向を基準とする角度である面角度がψとされた平面部に相当する。すなわち、前記無段変速機10において、前記側部36は、前記伝動ベルト16の径方向における中央部よりも径方向内側から、径方向内側の端部までの範囲が、前記伝動ベルト16の径方向を基準とする角度である面角度がψとされた平面部である前記第2形状部42とされている。
図4は、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化(ローリング)が発生した場合における、前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cと前記エレメント32の側部36との相対位置関係について説明する図である。この図4に示すように、前記第2形状部42は、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生した場合には、当接面である前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cと平行に接触させられるように構成されている。すなわち、図4に示すように、前記伝動ベルト16に角度θのローリングが発生した場合に、前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cと平行に接触させられるように、前記第2形状部42の面角度ψが定められている。換言すれば、前記第2形状部42の面角度ψは、前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cの傾斜角度φと、前記伝動ベルト16において発生が想定されるロール方向の姿勢変化角度すなわちローリング角度θとの和(ψ=φ+θ)とされる。これにより、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生した場合においても、前記第2形状部42が前記当接面と平行に接触させられることで、前記伝動ベルト16のローリング量を可及的に小さなものとすることができる。
図5は、前記エレメント32における前記第1形状部38の近傍に弾性変形が発生した場合における、前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cと前記エレメント32の側部36との相対位置関係について説明する図である。この図5に示すように、前記無段変速機10においては、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向外側に弾性変形が発生した場合においても、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生していない場合においては、径方向内周側における前記第2形状部42が前記入力側シーブ面12c或いは前記出力側シーブ面14cに接触させられないように構成されている。すなわち、前記エレメント32における前記第1形状部38の近傍における弾性変形幅をεとして、その弾性変形が発生していない状態における前記第2形状部42と前記当接面との幅δは、前記弾性変形幅εよりも大きい(δ>ε)ものとされている。
以上に説明したように、本実施例の無段変速機10においては、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生していない場合において、専ら前記エレメント32の側面36における前記第1形状部38が当接面である前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cと常時接触させられ、前記第2形状部42を含む余の部分は前記当接面に接触させられない構成とされている。斯かる構成により、前記当接面に対する前記伝動ベルト16の接触径を可及的に大きなものとすることができ、その伝動ベルト16の挙動の安定を実現できる。前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生した場合には、前記エレメント32の側面36における前記第2形状部42が前記当接面と平行に接触(すなわち面接触)させられることで、前記伝動ベルト16のローリング量を可及的に小さなものとすることができ、前記伝動ベルト16のロール方向の姿勢を安定なものとすることができる。更に、比較的高い精度が必要とされる範囲が、専ら前記第2形状部42に限られ、前記側面36における余の部分については相対的に精度が低くてもよい仕様とされるため、図6を用いて前述したような従来の技術に比べて精度必要範囲が狭く、必要とされる精度の実現及び管理が容易であるという利点がある。
本実施例によれば、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向外側に、前記エレメント32と前記入力側プーリ12及び前記出力側プーリ14における当接面としての前記入力側シーブ面12c及び前記出力側シーブ面14cとを接触させて動力を伝達させる第1形状部38を備え、前記エレメント32の側部36における、前記伝動ベルト16の径方向内側に、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生していない場合には前記当接面から離間している第2形状部42を備え、前記第2形状部42は、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生した場合には前記当接面と平行に接触させられるものであることから、前記伝動ベルト16にロール方向の姿勢変化が発生した場合に、前記エレメント32と前記入力側プーリ12及び前記出力側プーリ14における当接面とが平行に接触させられるため、前記伝動ベルト16のロール方向の姿勢が不安定となることを抑制できる。すなわち、装置の耐久性低下を抑制する無段変速機10を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:車両用ベルト式無段変速機、12:入力側プーリ、12c:入力側シーブ面(当接面)、14:出力側プーリ、14c:出力側シーブ面(当接面)、16:伝動ベルト、30:リング、32:エレメント、36:側部、38:第1形状部、42:第2形状部

Claims (1)

  1. 複数のエレメントが無端環状のリングに沿って厚さ方向に連ねられた伝動ベルトと、該伝動ベルトが巻き掛けられる一対のプーリとを、備えた車両用ベルト式無段変速機において、
    前記エレメントの側部における、前記伝動ベルトの径方向外側に、前記エレメントと前記プーリにおける当接面とを接触させて動力を伝達させる第1形状部を備え、
    前記エレメントの側部における、前記伝動ベルトの径方向内側に、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生していない場合には前記当接面から離間している第2形状部を備え、
    前記第2形状部は、前記伝動ベルトにロール方向の姿勢変化が発生した場合には前記当接面と平行に接触させられ
    前記第1形状部の前記プーリの当接面に対する接触面積は、前記第2形状部の前記エレメントのロール方向の姿勢変化が発生した場合に前記プーリの当接面と平行に接触させられる接触面積よりも小さくされており、
    前記ロール方向の姿勢変化が発生しない場合は、前記第1形状部が前記プーリの当接面から弾性変形を受けても前記第2形状部が前記プーリの当接面と接触しないように、前記第2形状部と前記プーリの当接面との間の幅が前記第1形状部の弾性変形幅よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機。
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