JP6425515B2 - スピーカ装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、スピーカ装置の、さらなる音質向上を図ることを課題とする。
前記複数のスピーカ回路は、並列に接続されているものである。
また、以上の前記第1のスピーカユニットと前記第2のスピーカユニットを備えたスピーカ装置には、記第1のスピーカユニットと前記第2のスピーカユニットを駆動する音声信号の特性の調整を行うための第2駆動信号調整素子と第3駆動信号調整素子とを設けるようにしてもよい。ただし、前記第2駆動信号調整素子は第1のスピーカユニットと並列に接続されており、前記第3駆動信号調整素子は第2のスピーカユニットと並列に接続されているものである。
図1aに、本実施形態に係るスピーカ装置の基本構成を示す。
図示するように、このスピーカ装置は、第1スピーカユニット1、第2スピーカユニット2との二つのスピーカユニットと、駆動信号調整素子3とを備えている。
そして、第1スピーカユニット1の正側(+)入力端子には正相(+)の音声信号の入力ラインが接続され、第2スピーカユニット2の負側(-)入力端子には逆相(-)の音声信号の入力ラインが接続されている。また、第1スピーカユニット1の負側(-)入力端子と、第2スピーカユニット2の正側(+)入力端子とは、間に駆動信号調整素子3が挿入された形態で接続されている。
すなわち、たとえば、図1bに示すように、駆動信号調整素子3としては、ハイパスフィルタとして機能するキャパシタ (コンデンサ等)301を用いたり、図1cに示すように、ローパスフィルタとして機能するインダクタ(コイル等)302を用いることができる。
すなわち、たとえば、図1dに示すように、駆動信号調整素子3としては、アッテネータとして機能するレジスタ 303を用いることができる。
ここで、駆動信号調整素子3としてどのような種類の素子を用いるかや、用いる素子の定数をどうするかなどは、スピーカ装置に要求する特性に応じて適宜選定されるものである。
以上のように、図1aに示した基本構成によれば、二つのスピーカユニットを設け、キャパシタやインダクタやレジスタなどの駆動信号調整素子3を二つのスピーカユニットの間に配置することにより対称性のあるスピーカ装置を実現することができると共に、二つの駆動信号調整素子3を二つの入力ラインに挿入配置した場合に生じるような駆動信号調整素子3同士の干渉を排することができるので、スピーカ装置の出力音声の音質を向上することができる。
たとえば、図2aは、駆動信号調整素子3として設けたキャパシタ (コンデンサ等)311と、第1スピーカユニット1と並列に接続したインダクタ312と、第2スピーカユニット2と並列に接続したインダクタ313とによってハイパスフィルタを構成したものである。
次に、図4aは、図1aに示した基本構成の、マルチウエイのスピーカ装置への適用例を示したものである。
図示するように、この構成は、図1bに示した第1スピーカユニット1と駆動信号調整素子3であるキャパシタ301と第2スピーカユニット2との組401と、図1cに示した直接接続した第1スピーカユニット1と駆動信号調整素子3であるインダクタ302と第2スピーカユニット2との組402とを並列に接続したものである。
図4aに示したように、図1aに示した基本構成は、マルチウエイのスピーカ装置にも適用することができる。
次に、図1aに示した基本構成は、スピーカユニットをボイスコイルに置き換えて、ダブルボイスコイルを備えたスピーカユニットに適用することもできる。
図4bは、ダブルボイスコイルを備えたスピーカユニットを用いるスピーカ装置への適用例を示したものであり、このスピーカ装置は、第1ボイスコイル411と第2ボイスコイル412を備えたスピーカユニット410と、駆動信号調整素子3として設けたインダクダ420とを備えている。
図5aは、図5b1、b2、b3に示す各形態の回路に対して行ったTHD(全高調波歪)の計測結果を示すものである。
すなわち、図5a中の500は、図5b1に示すように二つのスピーカユニットの負荷をそれぞれ模擬する抵抗S1(4Ω)と抵抗S2(4Ω)を直列接続した回路を、2Vの正弦波の正相(+)の音声信号と逆相(-)の音声信号で周波数をスイープしながら、抵抗S1の両端間の電圧を測定器で測定して算出したTHDを表す。ここで、図5b1の回路は、スピーカユニットを二つ直列接続した回路を模擬している。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上では、スピーカ装置への入力が正相(+)の音声信号と逆相(-)の音声信号、すなわち、バランス入力であるものとして説明したが、以上に示した本実施形態に係るスピーカ装置の構成は、スピーカ装置への入力が、音声信号(+)とグランド信号(-)が入力するアンバランス入力である場合にも適用することができる。アンバランス入力であっても、本実施形態に係るスピーカ装置の構成が対称性を有し、複数の駆動信号調整素子3の間の干渉が避けられることより音質の向上効果を得ることができる。
Claims (3)
- 正側(+)入力端子に正の音声信号の入力ラインが接続された第1のスピーカユニットと、
負側(-)入力端子に負の音声信号の入力ラインが接続された第2のスピーカユニットとを備えたスピーカ装置であって、
当該スピーカ装置は、前記音声信号の周波数フィルタリングを行うフィルタ間の干渉を排するために、当該音声信号の周波数フィルタリングを行うフィルタとして、第1のスピーカユニットの負側(-)入力端子のみに一端が接続され、第2のスピーカユニットの正側(+)入力端子のみに他端が接続された、前記第1のスピーカユニットを駆動する音声信号と前記第2のスピーカユニットを駆動する音声信号との双方の、ハイパスフィルタとして機能するキャパシタ、または、ローパスフィルタとして機能するインダクタのみを備えていることを特徴とするスピーカ装置。 - 正側(+)入力端子に正の音声信号の入力ラインが接続された第1のスピーカユニットと、
負側(-)入力端子に負の音声信号の入力ラインが接続された第2のスピーカユニットとを有するスピーカ回路を複数有し、
前記複数のスピーカ回路は、並列に接続されており、
各スピーカ回路は、前記音声信号の周波数フィルタリングを行うフィルタ間の干渉を排するために、当該音声信号の周波数フィルタリングを行うフィルタとして、第1のスピーカユニットの負側(-)入力端子のみに一端が接続され、第2のスピーカユニットの正側(+)入力端子のみに他端が接続された、前記第1のスピーカユニットを駆動する音声信号と前記第2のスピーカユニットを駆動する音声信号との双方の、ハイパスフィルタとして機能するキャパシタ、または、ローパスフィルタとして機能するインダクタのみを備えていることを特徴とするスピーカ装置。 - 第1のボイスコイルと第2のボイスコイルとのダブルボイスコイルを備えたスピーカユニットを有するスピーカ装置であって、
前記第1のボイスコイルの正側(+)入力端子には正の音声信号の入力ラインが接続されており、
前記第2のボイスコイルの負側(-)入力端子には負の音声信号の入力ラインが接続されており、
当該スピーカ装置は、前記音声信号の周波数フィルタリングを行うフィルタ間の干渉を排するために、当該音声信号の周波数フィルタリングを行うフィルタとして、前記第1のボイスコイルの負側(-)入力端子のみに一端が接続され、前記第2のボイスコイルの正側(+)入力端子のみに他端が接続された、前記第1のボイスコイルを駆動する音声信号と前記第2のボイスコイルを駆動する音声信号との双方の、ハイパスフィルタとして機能するキャパシタ、または、ローパスフィルタとして機能するインダクタのみを備えていることを特徴とするスピーカ装置。
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JP2014241524A JP6425515B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | スピーカ装置 |
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JP2014241524A Active JP6425515B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | スピーカ装置 |
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