JP6425487B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents

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Description

本発明はスクロール型流体機械に関し、特に車両用空調装置の冷凍回路に使用するスクロール型流体機械に関する。
特許文献1には、電動機部と圧縮機構部とを備えた圧縮機が開示されている。この圧縮機構部は、上軸受、シリンダ、下軸受の各要素を重ね合わせて構成され、上軸受及び下軸受がシリンダ端面に接触して数本のボルトでシリンダに締結されている。そして、ボルトの座面接触部にリブを設けることにより、ボルトによる締結力をシリンダに全体に分散させ、ボルト締結による上軸受及び下軸受の歪み、ひいては圧縮機構部からの作動流体の漏れの低減が図られている。
特開2011−106410号公報
ところで、スクロール型流体機械では、固定スクロールの渦巻壁と可動スクロールの渦巻壁とが対向して噛み合い、固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回することにより作動流体の圧力室が区画される。このため、スクロール型流体機械のスラスト受部には、特許文献1のようなボルトの締付力のみならず、ケーシングの内圧や、可動スクロールの公転旋回に伴う圧力室の反力(圧縮機の場合は圧縮反力)に基づくスラスト方向の荷重が作用する。
したがって、ケーシング、可動スクロール、及びこれらの間にスラストプレートが配される場合には、スラストプレート等がスラスト方向に大きく撓んで変形するおそれがある。このような撓みはケーシングに対する応力集中を引き起こし、ケーシングの耐久性を低下させる。
また、流体機械のスラスト方向における撓みの一例として、可動スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面が凸変形すると、可動スクロールが転覆し、圧力室のシール性が悪化させる。
また、ケーシングには環帯状の台座面が形成され、この台座面は、可動スクロールの公転旋回に伴うスラスト方向の荷重を受けながら可動スクロールの背面が摺動される。可動スクロールとフロントケーシングとの間にスラストプレートを配する場合、スラストプレートの摺動面に可動スクロールの背面が摺動される。これら台座面や摺動面の変形は、可動スクロールの背面における円滑な摺動を阻害する。
具体的には、前述した台座面や摺動面と、可動スクロールの背面との隙間が狭くなった領域では、これら面間の摩擦抵抗が増大し、ひいては流体機械の消費動力が増大する。
また、前記隙間が狭くなった領域に引っ張られて可動スクロールの公転旋回が円滑に行われず、騒音が発生することがある。
一方、前記隙間が大きくなった領域では、固定及び可動スクロールの一方の渦巻壁の先端と他方の基板との間の隙間が増大し、圧力室から作動流体が漏洩し、ひいては流体機械の体積効率が悪化する。
また、流体機械が圧縮機の場合、作動流体である吐出ガスの温度が上昇し、圧縮機が組み込まれる冷凍サイクルに悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スクロール型流体機械のスラスト方向における撓みに起因する、ケーシングの耐久性低下、可動スクロールにおけるシール性悪化、体積効率低下、摩擦抵抗の増大、及び騒音の増大、並びに、作動流体の高温化、ひいてはスクロール型流体機械の消費動力の増大を防止し、信頼性が高く高効率のスクロール型流体機械を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のスクロール型流体機械は、固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回することによりスラスト方向の荷重を受けるスラスト受部と、スラスト受部の外周側に配されるボルト締結部を有し、スラスト方向に延びるボルトによりボルト締結部にて固定スクロールに締結されるケーシングと、スラスト受部に形成され、ボルト締結部近傍に位置し、スラスト方向に凹む凹部とを備え、凹部は、スラスト方向の荷重とボルトの締付力とに起因する、少なくとも可動スクロール、スラスト受部、及びケーシングの何れか1つのスラスト方向における撓みを許容する深さ、大きさ、及び形状を有することを特徴とする。
ましくは、スラスト受部と可動スクロールとの間に配され、可動スクロールの自転を阻止しながら可動スクロールの公転旋回を許容する自転阻止機構を更に備え、凹部は自転阻止機構の外周側に形成される。
好ましくは、ケーシングは、固定スクロールを、固定スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面側に配されるリアケーシングとともに挟持するフロントケーシングであり、ボルトは、リアケーシング、固定スクロール、及びフロントケーシングのそれぞれの外周部を一貫するボルト穴を通して締結される。
好ましくは、可動スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面とケーシングとの間に配されるスラストプレートを更に備え、スラストプレートは、可動スクロールの公転旋回に伴い可動スクロールの背面が摺動される環帯状の摺動面を有する。
好ましくは、ケーシングは、可動スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面側に配される環帯状の台座面を有し、凹部は、台座面に形成される。
好ましくは、凹部は、スラストプレートの摺動面と反対側の面に形成される。
好ましくは、ボルトは複数設けられ、凹部の数は、ボルトの数以下である。
本発明のスクロール型流体機械によれば、スクロール型流体機械のスラスト方向における撓みに起因する、ケーシングの耐久性低下、可動スクロールにおけるシール性悪化、体積効率低下、摩擦抵抗の増大、及び騒音の増大、並びに、作動流体の高温化、ひいてはスクロール型流体機械の消費動力の増大を防止し、信頼性が高く高効率のスクロール型流体機械を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 図1のフロントケーシングをその端壁側から見た斜視図である。 図1の圧縮機を図2のフロントケーシングにおけるA−A方向断面で見たときの一部断面図である。 図3の変形例となる圧縮機の一部断面図である。 図3の別の変形例となる圧縮機の一部断面図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。この圧縮機1は、例えば図示しない車両に搭載された車両用空調装置の冷凍回路に組み込まれている。冷凍回路は圧縮機1の作動流体である冷媒の冷媒循環経路を備え、圧縮機1は冷媒循環経路の復路から冷媒を吸入し、この冷媒を圧縮して冷媒循環経路の往路に向けて吐出する。
図1に示すように、圧縮機1はリアケーシング2及びフロントケーシング(ケーシング)4を備えている。リアケーシング2とフロントケーシング4との間にはスクロールユニット6が配置されている。フロントケーシング4内には駆動軸8が延び、この駆動軸8は軸受を介してフロントケーシング4に回転自在に支持されている。また、フロントケーシング4には、その内方に向けて台座部(スラスト受部)4aが突設されている。
駆動軸8のフロントケーシング4からの突出端には、電磁クラッチ10を内蔵した駆動プーリ12が取付けられている。駆動プーリ12は軸受を介してフロントケーシング4に回転自在に支持されている。駆動プーリ12には車両のエンジンの動力が図示しない駆動ベルトを介して伝達され、駆動プーリ12の回転は電磁クラッチ10を介して駆動軸8に伝達可能である。したがって、エンジンの駆動中、電磁クラッチ10がオン作動されると、駆動軸8は駆動プーリ12と一体的に回転する。
スクロールユニット6は固定スクロール14及び可動スクロール16を備えている。可動スクロール16は、固定スクロール14に対して噛み合うように組付けられている。固定スクロール14は、リアケーシング2とフロントケーシング4との間に位置付けられ、駆動軸8の軸線方向、すなわちスラスト方向に延びる4つのボルト17によってリアケーシング2及びフロントケーシング4により挟持、締結されている。
可動スクロール16は基板16aを備え、この基板16aには固定スクロール14に向けて渦巻壁16bが立設されている。可動スクロール16の基板16aの背面16cはフロントケーシングの台座部4aに対向して位置付けられている。
固定スクロール14の基板14aにも可動スクロール16の基板16aに向けて渦巻壁14bが立設されている。そして、固定スクロール14及び可動スクロール16の各渦巻壁14b,16bが対向して噛み合い、固定スクロール14に対し可動スクロール16が公転旋回することにより、圧縮機1の作動流体である冷媒の圧縮室(圧力室)18が区画され、この圧縮室18の容積が可動スクロール16の公転旋回に伴い増減される。
フロントケーシング4の台座面4cの外周側には端壁(ボルト締結部)4bが位置付けられている。端壁4bには、固定スクロール14の渦巻壁14bの外周部の端面14cが当接され、フロントケーシング4内には可動スクロール16の基板16aが位置付けられている。フロントケーシング4の端壁4bと基板16aとの間には冷媒の吸入室20が確保されている。吸入室20には前述した冷媒循環経路の復路が連通している。
リアケーシング2の端壁2aには固定スクロール14の基板14aの背面14dが当接されている。リアケーシング2内には基板14aと区画された冷媒の吐出室22が形成され、吐出室22には前述した冷媒循環経路の往路が連通している。また、吐出室22は固定スクロール14の基板14aに穿孔された吐出孔24を介して圧縮室18と連通している。吐出室22には吐出孔24を開閉する吐出弁26が配置され、吐出弁26はストッパプレート28によってその開度が規制されている。
可動スクロール16の基板16aの背面16cにはボス30が突設され、ボス30には軸受を介してブッシュ32が回転自在に挿入されている。ブッシュ32には駆動軸8の偏心軸部8aが偏心支持され、駆動軸8の回転により可動スクロール16に公転旋回運動が付与される。また、可動スクロール16の基板16aの背面16cとフロントケーシング4の台座部4aとの間には円環板形状のスラストプレート34が配置されている。
スラストプレート34は環帯状の摺動面34aを有し、摺動面34aは、可動スクロール16の公転旋回に伴い、駆動軸8におけるスラスト方向の荷重を受けながら、可動スクロール16の背面16cが摺動される。
さらに、後で詳述するが、可動スクロール16の基板16aの背面16cとフロントケーシング4の台座部4aとの間には、自転阻止機構36が配置されている(図3参照)。自転阻止機構36は固定スクロール14に対する可動スクロール16の公転旋回運動を妨げることなく可動スクロール16の自転を阻止する。
前述した圧縮機1によれば、駆動軸8の回転に伴って、可動スクロール16が背面16cをスラストプレート34に摺動させながら自転することなく公転旋回運動する。これにより、冷媒循環経路の復路から吸入室20に吸入された冷媒は圧縮室18を形成し、圧縮室18内の冷媒は、スクロールユニット6の中心に向けて移動されながら圧縮された後、吐出孔24を介して吐出室22に吐出され、吐出室22から冷媒循環経路の往路へ送出される。
図2は、フロントケーシング4をその端壁4b側から見た斜視図である。図2に示すように、フロントケーシング4の台座部4aには環帯状の台座面4cが形成されている。本実施形態の場合、台座面4cに図1に示したスラストプレート34が配置され、台座面4cはスラストプレート34を介して、スラストプレート34とともに、可動スクロール16の公転旋回に伴うスラスト方向の荷重を受ける。可動スクロール16の背面16cが摺動されるのはスラストプレート34の摺動面34aである。
また、フロントケーシングの端壁4bの端面には、図1のボルト17を通すボルト穴38が開口された締結面4dが形成されている。ボルト穴38及び締結面4dは、端壁4bの端面のボス30を挟んで対向する4箇所に形成され、各ボルト穴38には、前述した4つのボルト17がそれぞれ挿通される。
また、台座面4cには、対向するボルト穴38を結ぶ線上付近に、自転阻止機構36の後述するピン40(図3参照)を圧入固定するための圧入穴42が4つ開口されている。
そして、台座面4cの各ボルト穴38近傍には、それぞれスラスト方向に凹まされた凹部44が形成されている。本実施形態の場合、各凹部44は、台座面4cの圧入穴42よりも外周側であって、台座面4c側に凹となるスラスト方向に凹まされた平面視略楕円形状をなしている。
図3は、ボルト17によるリアケーシング2、固定スクロール14、及びフロントケーシング4の締結状態を拡大して示すべく、圧縮機1を図2のフロントケーシング4におけるA−A方向断面で見た一部断面図である。
図3に示すように、ボルト17は、リアケーシング2、固定スクロール14、及びフロントケーシング4のそれぞれの外周部を一貫するボルト穴38を通して締結される通しボルトである。
自転阻止機構36は、4組のピン40とリング46とから構成されたピン&リング式の機構である。ピン40は、フロントケーシング4の台座面4cに開口された圧入穴42に圧入固定されている。リング46は、可動スクロール16の背面16cに開口されたホール48に圧入固定されている。そして、ピン40がホール48に遊嵌され、リング46の内周面に摺動されることにより、固定スクロール14に対する可動スクロール16の公転旋回を許容しながら可動スクロール16の自転が阻止される。
凹部44は、自転阻止機構36の外周側、詳しくはピン40の圧入穴42よりも外周側に形成され、本実施形態の場合、フロントケーシング4の端壁4bの壁面が凹部44の内周面の一部をなしている。
以上のように本実施形態では、フロントケーシング4の台座部4aの台座面4cには、フロントケーシング4の端壁4bのボルト17の締結面4d近傍に位置し、スラスト方向に凹む凹部44が形成される。
これにより、凹部44を圧縮機1のスラスト方向における撓みの逃げ領域として機能させることができる。したがって、圧縮機1のスラスト方向における撓みに起因する、フロントケーシング4への応力集中、これに伴うフロントケーシング4の耐久性低下、可動スクロール16におけるシール性悪化、体積効率低下、摩擦抵抗の増大、及び騒音の増大、並びに、作動流体の高温化、ひいては圧縮機1の消費動力の増大を防止し、信頼性が高く高効率の圧縮機1を実現することができる。
また、凹部44の形状は、図2に示すような平面視略楕円形状に限られないし、凹部44の凹方向も台座面4c側に限られない。すなわち、前述したスラスト方向の荷重とボルト17の締付力とに起因する、少なくとも可動スクロール16、台座部4a、スラストプレート34、及びフロントケーシング4の何れか1つのスラスト方向における撓みを許容する深さ、大きさ、及び形状を有して形成されてさえいれば、圧縮機1のスラスト方向における撓みに起因する前述した各弊害をより確実に防止することができる。
また、本実施形態のように圧縮機1が自転阻止機構36を備える場合、台座面4cや摺動面34aを含むスラスト受部では、自転阻止機構36とボルト17の締結面4dとの間でスラスト方向における撓みが大きくなることが判明している。したがって、凹部44を自転阻止機構36の外周側に設けることにより、圧縮機1のスラスト方向における撓みに起因する前述した各弊害をより効果的に防止することができる。
また、本実施形態のように、ボルト17がリアケーシング2、固定スクロール14、及びフロントケーシング4のそれぞれの外周部を一貫するボルト穴38を通して締結する通しボルトである場合には、1本のボルト17がフロントケーシング4及び固定スクロール14のみを締結するのみの場合(図4参照)に比して、1本のボルト17で締結される部材数が多い。1本のボルト17による締結の部材数が増加すると、それだけ圧縮機1のスラスト方向における撓みが大きくなるおそれがある。したがって、ボルト17が3部材を締結する通しボルトである場合には、圧縮機1のスラスト方向における撓みに起因する前述した各弊害をより効果的に防止することができる。
しかし、図4に示すように、ボルト穴38がフロントケーシング4の外周部及び固定スクロール14の外周部の一部のみを一貫し、このボルト穴38にボルト17を挿通してフロントケーシング4と固定スクロール14とを締結しても良い。この場合には、リアケーシング2の外周部及び固定スクロール14の外周部の一部のみを一貫するボルト穴50を形成し、このボルト穴50にボルト17とは異なるボルト52を挿通してリアケーシング2と固定スクロール14とを別途締結する。この場合であっても、ボルト17を挿通してフロントケーシング4と固定スクロール14とを締結し、スラスト受部となる複数の部材を重ね合わせてボルト締結する限りは、圧縮機1のスラスト方向における撓みが発生するおそれがあるため、圧縮機1のスラスト方向における撓みに起因する前述した各弊害を確実に防止することができる。
また、本実施形態の場合、凹部44の数は、ボルト17、すなわちボルト穴38と同じ4つである。しかし、可動スクロール16、台座部4a、スラストプレート34、及びフロントケーシング4の何れか1つのスラスト方向における撓みの発生箇所によっては、凹部44の数はボルト穴38の数以下でも、圧縮機1のスラスト方向における撓みを十分に許容可能な場合もあり得る。
本発明は前記実施形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、図5に示すように、スラストプレート(スラスト受部)34の摺動面34aと反対側の面であるスラストプレート34の背面34bに、スラスト方向に凹まされた凹部54を形成しても良い。凹部54は、摺動面34a側に凹となるスラスト方向に凹み、自転阻止機構36のピン40の圧入穴42の外周側であって、フロントケーシング4の端壁4b近傍、すなわち摺動面34aの外周縁近傍に位置付けられる。
スラストプレート34及びその背面34bも圧縮機1のスラスト受部の1つであり、凹部54はスラスト方向における撓みの逃げ領域として機能する。なお、凹部54は、スラストプレート34の摺動面34aに対する可動スクロール16の背面16cの摺動が阻害されない領域において、端壁4b近傍でスラストプレート34がスラスト方向に凹んで形成されていれば良い。具体的には、摺動面34aを除く部位であって、スラスト方向の荷重を受ける部位であれば、スラストプレート34の背面34b以外に凹部54を形成しても良い。
また、前記実施形態及び変形例では、圧縮機1がスラストプレート34及び自転阻止機構36の双方を備える場合について説明した。しかし、スラストプレート34を備えない圧縮機であっても、図3の凹部44を形成することにより、圧縮機に発生するスラスト方向の撓みの逃げ領域を確保することができる。また、自転阻止機構36を備えない圧縮機の場合であっても本発明を適用可能である。
また、前記実施形態及び変形例では、車両用空調装置に組み込まれるエンジン駆動のスクロール圧縮機1について説明した。しかし、本発明は、電動モータ駆動のスクロール圧縮機や、種々の作動流体を使用した、種々の分野における圧縮機または膨脹機等のスクロール型流体機械全般に適用可能である。
1 スクロール型流体機械(スクロール圧縮機)
2 リアケーシング
4 フロントケーシング(ケーシング)
4a 台座部(スラスト受部)
4b 端壁(ボルト締結部)
4c 台座面
14 固定スクロール
14a 基板
14b 渦巻壁
14d 背面
16 可動スクロール
16a 基板(スラスト受部)
16b 渦巻壁
16c 背面
17 ボルト
34 スラストプレート(スラスト受部)
34a 摺動面
34b 背面(摺動面の反対側の面)
36 自転阻止機構
38 ボルト穴
44 凹部
54 凹部

Claims (7)

  1. 固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回することによりスラスト方向の荷重を受けるスラスト受部と、
    前記スラスト受部の外周側に配されるボルト締結部を有し、前記スラスト方向に延びるボルトにより前記ボルト締結部にて前記固定スクロールに締結されるケーシングと、
    前記スラスト受部に形成され、前記ボルト締結部近傍に位置し、前記スラスト方向に凹む凹部と
    を備え
    前記凹部は、前記スラスト方向の荷重と前記ボルトの締付力とに起因する、少なくとも前記可動スクロール、前記スラスト受部、及び前記ケーシングの何れか1つの前記スラスト方向における撓みを許容する深さ、大きさ、及び形状を有する、スクロール型流体機械。
  2. 前記スラスト受部と前記可動スクロールとの間に配され、前記可動スクロールの自転を阻止しながら前記可動スクロールの前記公転旋回を許容する自転阻止機構を更に備え、
    前記凹部は前記自転阻止機構の外周側に形成される、請求項に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記ケーシングは、前記固定スクロールを、前記固定スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面側に配されるリアケーシングとともに挟持するフロントケーシングであり、
    前記ボルトは、前記リアケーシング、前記固定スクロール、及び前記フロントケーシングのそれぞれの外周部を一貫するボルト穴を通して締結される、請求項又はに記載のスクロール型流体機械。
  4. 前記可動スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面と前記ケーシングとの間に配されるスラストプレートを更に備え、
    前記スラストプレートは、前記可動スクロールの公転旋回に伴い前記可動スクロールの前記背面が摺動される環帯状の摺動面を有する、請求項乃至の何れか一項に記載のスクロール型流体機械。
  5. 前記ケーシングは、前記可動スクロールの渦巻壁が立設された基板の背面側に配される環帯状の台座面を有し、
    前記凹部は、前記台座面に形成される、請求項乃至の何れか一項に記載のスクロール型流体機械。
  6. 前記凹部は、前記スラストプレートの前記摺動面と反対側の面に形成される、請求項に記載のスクロール型流体機械。
  7. 前記ボルトは複数設けられ、
    前記凹部の数は、前記ボルトの数以下である、請求項1乃至の何れか一項に記載のスクロール型流体機械。
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