JP6422731B2 - フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 - Google Patents
フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6422731B2 JP6422731B2 JP2014216170A JP2014216170A JP6422731B2 JP 6422731 B2 JP6422731 B2 JP 6422731B2 JP 2014216170 A JP2014216170 A JP 2014216170A JP 2014216170 A JP2014216170 A JP 2014216170A JP 6422731 B2 JP6422731 B2 JP 6422731B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- transfer
- film
- mold
- transfer roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
図1は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図であり、特に押し当て工程を説明するための説明図である。図2は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図であり、特に転写工程を説明するための説明図である。図3は、図2に示す転写ロール及びその周辺部分を拡大して示した拡大概念図である。
図4は、本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法の第2のフィルム状モールドの複製工程に用いられる転写装置を示す概略図である。
以上説明した本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法では、転写ロール107から微細凹凸パターンを転写して作製した第1のフィルム状モールド103を原版として第2のフィルム状モールド203を複製する場合について説明した。しかし、第2のフィルム状モールド203を原版として第3のフィルム状モールドをさらに複製することも可能である。すなわち、本発明は、第(n−1)(nは2以上の整数)のフィルム状モールドから第nのフィルム状モールドの製造方法に適用することが可能である。
以上説明した本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法により得られた第nのフィルム状モールドは、例えば、反射防止材の製造、レジストマスクの作製、細胞培養培地、超撥水加工及び超親水加工に応用することができ、有用である。例えば、ピラー形状、円錐形状、角錐形状、惰円錐形状を含む周期的な微細凹凸構造を有するものは、反射防止効果があるモスアイ構造の反射防止膜として用いることができる。ここで、モスアイ構造とは、サブミクロンオーダーのピラミッド状凹凸構造を蛾の目のような2次元パターンに配置した構造をいう。このような微細構造体においては、表面に形成されるナノオーダーの微細凹凸構造が滑らかな屈曲率傾斜を誘発し、界面の屈折率差で発生する反射が起きないため、反射防止膜として好適に用いることが可能となる。また、本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法により得られた第nのフィルム状モールドを用い、エッチング対象である基板の表面にレジストマスクを作製できる。
塗布手段105、205によるフィルム状基材への光硬化性樹脂の塗布方法としては、公知の塗布コーター又は含浸塗布コーターを用いた塗布方法が挙げられる。具体的には、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ブレードコーター、ワイヤーバーコーター、エアーナイフコーター、ディップコーター、コンマナイフコーター、スプレーコーター、カーテンコーター、スピンコーター、ラミネーターなどを用いた塗布方法が挙げられる。これらの塗布方法は、必要に応じて1種の塗布方法を用いてもよく、2種以上の塗布方法を組合せて用いてもよい。また、これらの塗布方法は、生産性の観点から連続方式で塗布することが好ましい。また、ディップコーター、コンマナイフコーター、グラビアコーター又はラミネーターを使用した連続方式の塗布方法が特に好ましい。
光硬化性樹脂への光照射に用いる光源109、210としては、特に制限されるものではなく、用途及び設備に応じて種々の光源を用いることができる。例えば、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーランプ、LEDランプ、キセノンパルス紫外線ランプなどを用いることができる。また、光硬化性樹脂は、波長200nm〜500nmの紫外線又は可視光を露光量が100mJ/cm2〜2000mJ/cm2となるように照射することにより硬化することができる。また、酸素による光硬化反応の阻害を防止する観点から、光照射時には酸素濃度が低い状態で光を照射することが望ましい。
転写ロール107は継ぎ目のないことがより好ましい。継ぎ目があった場合、最終的に得られる微細凹凸パターン付製品において、継ぎ目部に対応する微細凹凸パターンがない箇所を切り落とすため、歩留まりが悪化するだけでなく、切り落とす作業が余分に入るため連続生産性も悪化する。
本実施の形態では、図1から図2に示すように、ニップロール108a、108bを、転写ロール107にモールド基材101を介して押し当てるにあたって、衝撃制御手段112を用いることで、押し当ての際の衝撃を緩和している。
図6は、フィルム状モールドの断面概略図である。図6には第1のフィルム状モールド103を図示した。図6に示すように、第1のフィルム状モールド103は、フィルム状基材115上に、樹脂硬化物層117が形成されている。図6に示すように、樹脂硬化物層117の表面には微細凹凸パターン116が形成されている。図6に示す微細凹凸パターン116は、図3に示す転写ロール107の微細凹凸パターン113を転写した形状であり、すなわち微細凹凸パターン113の反転形状(逆パターン)とされる。微細凹凸パターン116は、円錐形状、角錐形状若しくは楕円錘形状の凸部を複数含むピラー形状、又は、円錐形状、角錐形状若しくは楕円錘形状の凹部を複数含むホール形状或いはラインアンドスペース形状である。大きさの一例であるが、微細凹凸パターン116は、例えば、ピッチPが、100nm〜3000nm程度(好ましくは200nm以上)、凸部幅Dが、30nm〜3000nm程度(好ましくは100nm以上)、凸部高さH1が、数十nm〜数十μm程度とされる。ピッチPは、隣接する凸部と凹部との幅を足した大きさ、隣り合う凸部間の中間幅、あるいは、隣り合う凹部間の中間幅で定義される。
第1のフィルム状モールドの作製において用いられるモールド基材101や第2のフィルム状モールドの複製に用いられる被転写基材201には光透過性があるフィルム状基材を用いることができる。
光硬化性樹脂層は光硬化性樹脂で形成される。光硬化性樹脂は、転写性、原版からの剥離性、フィルム状基材との密着性、粘度、製膜特性、感光性、硬化後の力学特性、樹脂鋳型作製時の樹脂層との剥離性を考慮して選択する。
ゴム硬度30°のニップロールを用い、プレスケール(ニップロールの転写ロールへの衝撃力)を0.05kgf/cm2として実験を行った。また転写ロールの両側に配置された各ニップロールを転写ロールに同時に接触させた。その結果、転写ロールの微細凹凸パターンに損傷が生じていないことが確認された。
ゴム硬度30°のニップロールを用い、プレスケール(ニップロールの転写ロールへの衝撃力)を0.2kgf/cm2として実験を行った。また転写ロールの両側に配置された各ニップロールを転写ロールに同時に接触させた。その結果、転写ロールの微細凹凸パターンに損傷が生じていないことが確認された。
ゴム硬度30°のニップロールを用い、プレスケール(ニップロールの転写ロールへの衝撃力)を0.5kgf/cm2として実験を行った。その結果、転写ロールの微細凹凸パターンに損傷が生じていることが確認された。また転写ロールの両側に配置された一方のニップロールが片当たりしたとき(偏荷重)は、先にニップロールが接触した部分での転写ロールの微細凹凸パターンに損傷が生じていることが確認された。
ゴム硬度60°のニップロールを用い、プレスケール(ニップロールの転写ロールへの衝撃力)を0.2kgf/cm2として実験を行った。その結果、転写ロールの微細凹凸パターンに損傷が生じていることが確認された。
損傷の程度がひどい場合は、目視でも損傷を確認された。また損傷の程度が軽い場合は、AFM(原子間力顕微鏡)の測定により損傷を確認できた。
101 モールド基材
103、203 フィルム状モールド
105、205 塗布手段
107 転写ロール
108、209 押圧手段
108a、108b、209b、209c ニップロール
109、210 光源
112 衝撃制御手段
112a シリンダ本体
112b ピストン
113、116 微細凹凸パターン
114 光硬化性樹脂層
115 フィルム状基材
117 樹脂硬化物層
209a ゴムロール
Claims (9)
- フィルム状のモールド基材を介して、外周面に微細凹凸パターンが形成された転写ロールに対し、ニップロールを押し当てる押し当て工程、
前記転写ロールと前記ニップロールとの間に挟持された前記モールド基材を送りながら、前記モールド基材の表面に前記微細凹凸パターンを転写する転写工程、を有し、
前記押し当て工程では、シリンダと、往復移動可能なピストンとを有し、前記ニップロールの前記転写ロールへの衝撃を制御可能な衝撃制御手段を用いて、前記ピストンの移動スピード及び移動距離の双方を制御して前記ニップロールを押し当てることを特徴とするフィルム状モールドの製造方法。 - 前記ニップロールの前記転写ロールへの衝撃力を、0.05〜0.2kgf/cm2に制御することを特徴とする請求項1に記載のフィルム状モールドの製造方法。
- 前記ニップロールを前記転写ロールに対して押し当てる際の前記ニップロールの移動速度を、5〜10mm/sに制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム状モールドの製造方法。
- 外周面に微細凹凸パターンが形成された転写ロールと、
フィルム状のモールド基材を前記転写ロールとともに挟持するニップロールと、
シリンダと、往復移動可能なピストンとを有し、前記ニップロールが前記モールド基材を介して前記転写ロールに押し当てられる際に、前記ニップロールの前記転写ロールへの衝撃を制御するための衝撃制御手段と、を有し、
前記衝撃制御手段は、前記ピストンの移動スピード及び移動距離の双方を制御することを特徴とする転写装置。 - 前記衝撃制御手段では、押し当ての際の前記ニップロールの前記転写ロールへの衝撃力が、0.05〜0.2kgf/cm2に制御されることを特徴とする請求項4に記載の転写装置。
- 前記衝撃制御手段は、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、あるいはACサーボにて構成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の転写装置。
- 前記転写ロールに対して複数のニップロールが配置され、前記衝撃制御手段は、各ニップロールが前記転写ロールに対し同時に当接するように制御されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の転写装置。
- 前記衝撃制御手段は、各ニップロールに対して、独立制御且つ摩擦と滑りの自励振動を制御する前記シリンダを兼ね備えることを特徴とする請求項7に記載の転写装置。
- 前記ニップロールの表面硬度は、ゴム硬度10°〜50°に調整されていることを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載の転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014216170A JP6422731B2 (ja) | 2014-10-23 | 2014-10-23 | フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014216170A JP6422731B2 (ja) | 2014-10-23 | 2014-10-23 | フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016083784A JP2016083784A (ja) | 2016-05-19 |
JP6422731B2 true JP6422731B2 (ja) | 2018-11-14 |
Family
ID=55972468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014216170A Active JP6422731B2 (ja) | 2014-10-23 | 2014-10-23 | フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6422731B2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58154416A (ja) * | 1982-03-08 | 1983-09-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | テンシヨンレベラ |
JPH079025A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-13 | Nippon Steel Corp | 金属板のブラシチャタマーク発生防止方法 |
JP2006297910A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-11-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 樹脂シートの製造方法 |
JP2007076089A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Konica Minolta Opto Inc | 表面凹凸形状光学フィルムの製造方法及び表面凹凸形状光学フィルム |
WO2007032367A1 (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-22 | Fujifilm Corporation | 凹凸状シートの製造方法及び製造装置 |
JP2007076184A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Fujifilm Corp | 凹凸状シートの製造方法及び製造装置 |
WO2007034932A1 (en) * | 2005-09-20 | 2007-03-29 | Fujifilm Corporation | Method for manufacturing embossed sheet and apparatus therefore, method for manufacturing patterned sheet, and patterned sheet |
JP2007083447A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Fujifilm Corp | 凹凸状シートの製造方法及び装置 |
JP2010000719A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | フィルム状レプリカモールド、その製造方法および微細凹凸構造を有するフィルム製品の製造方法 |
JP5884596B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2016-03-15 | 東レ株式会社 | 微細構造転写フィルムの製造方法および製造装置 |
-
2014
- 2014-10-23 JP JP2014216170A patent/JP6422731B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016083784A (ja) | 2016-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101881200B1 (ko) | 전사 방법 및 열 나노임프린트 장치 | |
US20150048048A1 (en) | Methods for Forming Patterns on Curved Surfaces | |
KR20140109624A (ko) | 대면적 임프린트 장치 및 방법 | |
JPWO2009118943A1 (ja) | ナノインプリントフィルムの製造方法、表示装置及び液晶表示装置 | |
JP2008194977A (ja) | 成形体の製造方法及び製造装置 | |
KR102438070B1 (ko) | 미세 구조 전사 장치 및 미세 구조 전사 방법 | |
JP6010481B2 (ja) | フィルム状モールドの製造方法 | |
JP5427225B2 (ja) | 印刷用樹脂原版の製造方法 | |
US20170203330A1 (en) | Method for manufacturing microscopic structural body | |
JP5011222B2 (ja) | インプリント用スタンパおよびインプリント方法 | |
JP6371076B2 (ja) | フィルム状モールドの製造方法 | |
JP6567335B2 (ja) | フィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置 | |
JP6591161B2 (ja) | フィルム状微細構造転写装置及びフィルム状微細構造体の製造方法 | |
JP2013000961A (ja) | ロール金型の製造方法と光学フィルムの製造方法、並びに、ロール金型と光学フィルム | |
JP2009262513A (ja) | 光学フィルムの製造方法、光学フィルム及び鋳型 | |
JP6422731B2 (ja) | フィルム状モールドの製造方法及び転写装置 | |
JP2010225785A (ja) | インプリント用の転写フィルムの製造方法、及びインプリント用の転写フィルム | |
KR101185055B1 (ko) | 미세패턴 형성용 소프트 몰드 | |
JP6799639B2 (ja) | フィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置 | |
KR20110090808A (ko) | 수지형, 성형체 및 성형체의 제조 방법 | |
JP2019151122A (ja) | フィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置 | |
JP2010199401A (ja) | 成形体の製造方法及び製造装置 | |
JP6727870B2 (ja) | 微細凹凸パターンを有するフィルム状被転写材の製造方法、及び、製造装置 | |
EP3757627A1 (en) | Resin-stacked optical body and method of manufacture therefor | |
JP7119775B2 (ja) | 樹脂製モールドの製造方法、凹凸パターンの形成方法、中間版モールドの製造方法、中間版モールド及び光学素子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20160413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160516 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170905 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181009 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6422731 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |