JP6421024B2 - 吸収体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体の製造装置及び吸収体の製造方法に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に用いられる吸収体は、ダクト内の空気流に乗せてパルプ繊維及び吸収性ポリマーを含む吸収体の原料を、回転ドラムの外周面に形成された凹部に吸引して堆積させ、次いで、該凹部内に堆積した積繊体を透水性のシート材で被覆して製造されている(例えば、特許文献1,特許文献2)。
特許文献1に記載の吸収体の製造方法は、回転ドラムの外周面に形成された凹部に、底面からの吸引を行う多孔性プレートからなる吸引部と底面が非通気性であり該底面からの吸引を行わない非吸引部とを設け、凹部に堆積した堆積物を該凹部から離型し圧縮加圧して、吸収体を製造する。その為、特許文献1に記載の吸収体の製造方法によれば、密度が相異なる高密度部及び低密度部を有する吸収体を製造することができる。
特許文献2に記載の吸収体の製造装置は、回転ドラムの外周面に形成された凹部に、深溝を設けている。その為、特許文献2に記載の吸収体の製造装置によれば、前記深溝に対応する部分が肉厚部分となった吸収体を製造することができる。
また、これとは別の技術として、特許文献3には、回転ドラムを用いず、金型キャビティを用いて、開繊状態の繊維集合体を搬送空気流に随伴させて金型キャビティ内へ吹込み充填する充填工程中に、金型キャビティの外側から吸引する吸引力を変え、金型キャビティに充填される繊維集合体を所望の充填密度に制御する繊維集合体の成形方法が記載されている。
特開2012-16584号公報 特開2012−176099号公報 特開平10−168723号公報
しかし、特許文献1に記載の吸収体の製造方法によって、密度が相異なる高密度部及び低密度部を有する吸収体を製造したり、或いは特許文献2に記載の吸収体の製造装置によって、肉厚部分を有する吸収体を製造したりする際、回転ドラムの凹部には吸収体の原料等が付着し易く、ダクト内の風量を管理することが難しかった。その為、製造された吸収体が、目標とする厚み、坪量又は密度であるか否かは、実際に製造された吸収体を継続して検品してみないとわからなかった。
一般的に、吸収体の原料を空気流に乗せて搬送するダクト内の風量は、ダクト内の風速を測定し、ダクトの断面積から換算される値である。そして、ダクト内の風速は、接触式の風速計、或いは非接触式の風速計を用いて測定することができる。しかし、接触式の風速計では、ダクト内を飛散する吸収体の原料が付着してしまい、正確な風速を測定することができなかった。また、非接触式の風速計は、高価であり、測定するための開口をダクトに設ける必要があり、汎用性に欠けていた。
また、特許文献1にも特許文献2にも、製造された吸収体の厚み、坪量又は密度を目標値に精度良く近づけることに関して何ら記載されておらず、ダクト内の圧力を測定することに関して何ら考慮されていない。また、特許文献3に記載の繊維集合体の成形方法は、吸収性物品に使用される吸収体の製造方法ではなく、回転ドラムやダクトを用いるものでもない。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収体の製造方法及び製造装置を提供することにある。
本発明は、吸収性物品用の吸収体の製造方法であって、繊維材料及び吸収性粒子を含む吸収体の原料を集積する集積用凹部を外周面に有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送するダクトと、該ダクト内に前記繊維材料を粉砕して供給する粉砕機とを用いて行い、前記ダクトは、該ダクト内の静圧を測定する圧力センサーを有しており、前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する吸収体の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、吸収性物品用の吸収体の製造装置であって、繊維材料及び吸収性粒子を含む吸収体の原料を集積する集積用凹部を外周面に有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送するダクトと、該ダクト内に前記繊維材料を粉砕して供給する粉砕機とを備え、前記ダクトは、該ダクト内の静圧を測定する圧力センサーを有しており、前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御するようにした吸収体の製造装置を提供するものである。
本発明によれば、ダクト内の風速を測定することなく、吸収性物品用の吸収体の坪量を所望の坪量に制御できる。
図1は、本発明の好ましい一実施態様である吸収体の製造方法で製造された吸収体を備える展開型の使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつを表面シート側から見た一部破断平面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、図1に示す使い捨ておむつの有する吸収性コアを裏面シート側から見た平面図である。 図5は、図1に示す使い捨ておむつの有する吸収体の製造装置を示す概略斜視図である。 図6は、図5に示す製造装置を側面から視た概略側面図である。 図7は、図5に示す製造装置を構成する回転ドラムにおける外周面の構成を説明する分解斜視図である。 図8は、図5に示す製造装置を構成する回転ドラムの集積用凹部の断面図である。 図9は、製造された吸収体の坪量比とダクト内のレイノルズ数との関係を示すグラフである。 図10は、ダクト内の上流側の静圧とダクト内のレイノルズ数との関係を示すグラフである。 図11は、ダクト4の中間位置での静圧とダクト内のレイノルズ数との関係を示すグラフである。 図12は、製造された吸収体の坪量比とダクト内の中間位置での静圧との関係を示すグラフである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図3には、本発明の好ましい一実施態様である吸収体の製造方法及び一実施形態である吸収体の製造装置で製造される吸収体2(図4参照)を備える使い捨ておむつ1(以下、「本実施形態のおむつ1」ともいう。)が示されている。
本実施形態のおむつ1は、図1〜図3に示すように、肌対向面側に配された表面シート12、非肌対向面側に配された裏面シート13、これら両シート12,13間に配された縦長の吸収体2を備えている。おむつ1は、図2に示すように、縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
本実施形態のおむつ1は、図2に示すように、縦方向(以下「X方向」ともいう。X方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、腹側領域A、背側領域B及びこれらA,Bの間に位置する股間領域Cを有している。腹側領域Aは、おむつ着用時に着用者の腹側に位置する部位であり、背側領域Bは、着用者の背側に位置する部位であり、股間領域Cは、着用者の股下に位置する部位である。股間領域Cは、おむつ1の縦方向(X方向)中央部に位置している。尚、縦方向(X方向)に直交する方向を、おむつ1の横方向(以下「Y方向」ともいう。)として説明する。
本明細書において、「肌対向面」とは、おむつ1を構成する表面シート12などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、表面シート12などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
本実施形態のおむつ1は、図2に示すように、腹側領域Aの左右両側縁及び背側領域Bの左右両側縁それぞれが股間領域Cの左右両側縁よりも横方向(Y方向)外方に延出している。そして、股間領域Cの左右両側縁が横方向(Y方向)内方に向かって円弧状に湾曲しており、全体として縦方向(X方向)中央部が内方に括れた形状を有している。表面シート12及び裏面シート13は、それぞれ、吸収体2の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出している。表面シート12は、図3に示すように、その横方向(Y方向)の寸法が、裏面シート13の横方向(Y方向)の寸法より小さくなっている。表面シート12及び裏面シート13はそれぞれ、吸収体2の周縁から外方に延出した延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されており、吸収体2を挟持・固定している。
本実施形態のおむつ1は、図1,図2に示すように、いわゆる展開型のおむつであり、背側領域Bの左右両側縁部に一対のファスニングテープ17,17が設けられ、腹側領域Aの外表面(非肌対向面)に、該ファスニングテープ17,17を止着させるランディングテープ18が設けられている。図2に示すように、おむつ1の縦方向(X方向)に沿う両側部それぞれには、Y方向に伸長状態で固定された弾性部材14を有する立体ギャザー形成用シート15が、表面シート12の側部に配され固定されており、これによって一対の立体ギャザー16(図1,図3参照)が形成される。また、図2に示すように、おむつ1の縦方向(X方向)に沿う両側部それぞれには、レッグギャザー形成用の複数本のレッグ弾性部材19aがY方向に伸長状態に配されており、レッグ弾性部材19aの収縮によりレッグギャザーが形成されている。また、おむつ1の背側領域B側の縦方向(X方向)端部には、ウエストギャザー形成用のウエスト部弾性部材19bがX方向に伸長状態に配されており、ウエスト部弾性部材19bの収縮によりウエストギャザーが形成されている。
本実施態様の吸収体の製造方法及び本実施形態の吸収体の製造装置で製造される吸収体2は、吸収体2の坪量が所望の坪量に制御されて形成されており、坪量の高い部分と、該高い部分よりも相対的に坪量の低い部分とを有する。吸収体2は、本実施形態のおむつ1においては、図2〜図4に示すように、吸収ポリマーを含む吸収性コア21と、吸収性コア21を包む被覆材22とを有しており、吸収性コア21が、坪量の高い部分と、該高い部分よりも相対的に坪量の低い部分とを有している。吸収体2は、本実施形態のおむつ1においては、縦方向(X方向)に長い液保持性の吸収性コア21を、液透過性の親水性シートである被覆材22で被覆して形成されている。尚、おむつ1においては、図3に示すように、1枚の被覆材22の両側部を折り返して被覆材22の側縁部どうしを重ねるようにして吸収性コア21を包んでいるが、別々の2枚の被覆材を用いて吸収性コア21を包んでいてもよい。
一般的に、吸収性物品(例えば、おむつ)における腹側領域A、背側領域B及び股間領域Cは、吸収体2における腹側領域A、背側領域B及び股間領域Cとそれぞれ略一致している。
吸収性コア21は、本実施形態のおむつ1においては、図2,図4に示すように、股間領域Cにおいて内方に括れた括れ部21cを有している。好適には、吸収性コア21は、図2,図4に示すように、腹側領域Aの左右両側縁及び背側領域Bの左右両側縁それぞれが股間領域Cの左右両側縁よりも横方向(Y方向)外方に延出している。そして、本実施形態のおむつ1においては、股間領域Cの左右両側縁が中心線CLに向かって円弧状に湾曲しており、全体として縦方向(X方向)中央部である股間領域Cが内方に括れた形状を有している。吸収性コア21は、本実施形態のおむつ1においては、図4に示すように、腹側領域Aにおける全体の幅Waが背側領域Bにおける全体の幅Wbよりも広く、股間領域Cに位置する括れ部21cにおける全体の幅Wcが最も狭くなっている。尚、幅Wa,Wbは、最も広い位置で測定した値であり、幅Wcは、最も狭い位置で測定した値である。
吸収性コア21は、本実施形態のおむつ1においては、図2,図4に示すように、相対的に坪量が高い凸状の複数の凸部23及び各凸部23を囲む相対的に坪量が低い溝部24からなるブロック構造200が腹側領域Aから背側領域Bに亘って縦方向(X方向)に複数配されたブロック領域211を有しており、ブロック領域211の外周を囲む非ブロック領域212を更に有している。非ブロック領域212は、高坪量の凸部23と同様に、相対的に坪量が高くなっている。
吸収性コア21の溝部24は、本実施形態のおむつ1においては、図2,図4に示すように、縦方向(X方向)に延びる縦溝24Xと、横方向(Y方向)に延びる横溝24Yとからなる。従って、吸収性コア21のブロック領域211は、おむつ1においては、図2,図4に示すように、縦方向(X方向)に延びる縦溝24Xと、横方向(Y方向)に延びる横溝24Yと、縦溝24X及び横溝24Yで区画された部位(格子の目の位置)に配され且つ縦溝24X及び横溝24Yそれぞれの部位より坪量の高い複数の縦長の高坪量の凸部23とからなるブロック構造200が、腹側領域Aから背側領域Bに亘って縦方向(X方向)に連続して配されて形成されている。尚、おむつ1においては、溝部24を構成する縦溝24Xは、図2,図4に示すように、縦方向(X方向)に平行に延びているが、縦方向(X方向)に延びていれば曲線であってもよく、傾斜して延びていてもよい。溝部24を構成する横溝24Yも同様である。
吸収性コア21のブロック領域211は、本実施形態のおむつ1においては、図2,図4に示すように、ブロック領域211の腹側のブロック領域211aの幅Wa1及び背側のブロック領域211bの幅Wb1それぞれが、ブロック領域211の股間のブロック領域211cの幅Wc1よりも大きく形成されている。具体的に説明すると、図4に示すように、おむつ1のブロック領域211は、おむつ1の腹側領域A側に配される腹側のブロック領域211a、おむつ1の背側領域B側に配される背側のブロック領域211b、腹側のブロック領域211aと背側のブロック領域211bとの間に配される股間のブロック領域211cの3つに大別できる。そして、矩形状の腹側のブロック領域211a、矩形状の股間のブロック領域211c及び矩形状の背側のブロック領域211bが、腹側領域Aから背側領域Bに亘って縦方向(X方向)に連続して配されている。腹側のブロック領域211a及び背側のブロック領域211bは、それぞれ、股間のブロック領域211cよりも幅方向(X方向)外方に延出している。おむつ1においては、腹側のブロック領域211aの幅Wa1と背側のブロック領域211bの幅Wb1とは同じである。また、股間のブロック領域211cの幅Wc1が最も狭くなっている。尚、幅Wa1,Wb1は、最も広い位置で測定した値であり、幅Wc1は、最も狭い位置で測定した値である。おむつ1においては、上述したように、図2,図4に示すように、吸収性コア21の股間領域Cが内方に括れており、さらに、吸収性コア21を構成するブロック領域211の股間のブロック領域Cも内方に括れている。
図4に示す吸収性コア21のブロック領域211について更に好適に説明する。吸収性コア21においては、図4に示すように、背側のブロック領域211bは、縦溝24X及び横溝24Yで区画された凸部23が、規則的に横方向(Y方向)に5個配されたブロック構造が、規則的に縦方向(X方向)に4行配されて形成されている。また、図4に示すように、股間のブロック領域211cは、凸部23が、規則的に横方向(Y方向)に3個配されたブロック構造が、規則的に縦方向(X方向)に7行配されて形成されている。また、図4に示すように、腹側のブロック領域211aは、縦溝24X及び横溝24Yで区画された凸部23が、規則的に横方向(Y方向)に5個配されたブロック構造が、規則的に縦方向(X方向)に4行配されて形成されている。吸収性コア21のブロック領域211においては、図4に示すように、6本の縦方向(X方向)に延びる縦溝24Xの中の4本が、それぞれ、腹側領域Aから背側領域Bに亘って直線状に配されている。
吸収性コア21は、本実施形態のおむつ1においては、図4に示すように、縦方向(X方向)の前後端部それぞれの角に内方側に凸の括れ部21ea,21ebを有している。
以上のように形成された吸収性コア21は、本実施形態のおむつ1においては、溝部24が、図3に示すように、おむつ1の厚み方向Tにおいて、裏面シート13寄り(吸収体2の非肌対向面寄り)に偏在している。吸収性コア21は、吸収性コア21の非肌対向面側が凹凸のあるブロック構造200となり、吸収性コア21の肌対向面側が平坦となっている。
吸収性コア21は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、縦方向(X方向)の全長が250mm以上550mm以下であり、横方向(Y方向)の全幅が50mm以上200mm以下であることが好ましい。
吸収性コア21は、腹側領域Aにおける、横方向(Y方向)の全体の幅Waが、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましい。
吸収性コア21は、背側領域Bにおける、横方向(Y方向)の全体の幅Wbが、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましい。
吸収性コア21は、股間領域Cにおける、横方向(Y方向)の全体の幅Wcが、25mm以上115mm以下であることが好ましく、40mm以上85mm以下であることが更に好ましい。
尚、前記全長は最も長い位置で測定した値であり、前記全体の幅は、腹側領域A及び背側領域Bにおいては、最も広い位置で測定した値であり、股間領域Cにおいては、最も狭い位置で測定した値である。
ブロック領域211は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(X方向)の長さが、吸収性コア21のX方向の全長の、70%以上98%以下の長さであることが好ましく、85%以上95%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域211は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その横方向(Y方向)の長さが、吸収性コア21のY方向の全体の幅の、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域211の腹側のブロック領域211aは、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その横方向(Y方向)の長さが、吸収性コア21の腹側領域AのY方向の全幅の、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域211の腹側のブロック領域211aは、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(X方向)の長さが、30mm以上150mm以下であることが好ましく、50mm以上120mm以下であることが更に好ましく、その横方向(Y方向)の長さが、40mm以上180mm以下であることが好ましく、50mm以上130mm以下であることが更に好ましい。
ブロック領域211の背側のブロック領域211bは、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その横方向(Y方向)の長さが、吸収性コア21の背側領域BのY方向の全体の幅の、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域211の背側のブロック領域211bは、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(X方向)の長さが、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましく、その横方向(Y方向)の長さが、40mm以上180mm以下であることが好ましく、50mm以上130mm以下であることが更に好ましい。
ブロック領域211の股間のブロック領域211cは、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(X方向)の長さが、100mm以上240mm以下であることが好ましく、150mm以上220mm以下であることが更に好ましく、その横方向(Y方向)の長さが、20mm以上100mm以下であることが好ましく、30mm以上70mm以下であることが更に好ましい。
尚、前記縦方向(X方向)の長さは、最も長い位置で測定した値であり、前記横方向(Y方向)の長さは、腹側領域A及び背側領域Bにおいては、最も長い位置で測定した値であり、股間領域Cにおいては、最も短い位置で測定した値である。
非ブロック領域212は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、縦方向(X方向)の両端部それぞれの縦方向(X方向)の長さが、吸収性コア21のX方向の全長の2%以上10%以下の長さであることが好ましい。好適に、前記縦方向(X方向)の長さは、5mm以上40mm以下であることが好ましい。尚、前記縦方向(X方向)の長さは最も広い位置で測定した値である。
非ブロック領域212は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、縦方向(X方向)に沿う両側部それぞれの横方向(Y方向)の長さが、腹側領域Aでは、吸収性コア21の腹側領域AのY方向の全体の幅Waの5%以上30%以下の長さであることが好ましく、股間領域Cでは、吸収性コア21の股間領域CのY方向の全体の幅Wcの5%以上30%以下の長さであることが好ましく、背側領域Bでは、吸収性コア21の背側領域BのY方向の全体の幅Wbの5%以上30%以下の長さであることが好ましい。好適に、非ブロック領域212は、腹側領域Aでの横方向(Y方向)の前記長さが10mm以上40mm以下であることが好ましく、背側領域Bでの横方向(Y方向)の前記長さが10mm以上40mm以下であることが好ましく、股間領域Cでの横方向(Y方向)の前記長さが10mm以上30mm以下であることが好ましい。尚、腹側領域A及び背側領域Bそれぞれにおける前記横方向(Y方向)の長さは最も広い位置で測定した値であり、股間領域Cにおける前記横方向(Y方向)の長さは最も狭い位置で測定した値である。
ブロック領域211を構成する凸部23及び溝部24(横溝24Y,縦溝24X)のサイズ・坪量等について更に詳述する。
凸部23は、本実施形態のおむつ1においては、図2,図4に示すように、平面視して、縦方向(X方向)に長い矩形状に形成されている。尚、おむつ1においては、凸部23を平面視して、矩形状に形成されているが、四隅が円弧状となっていてもよく、多角形状、楕円、それらの組み合わせ等であってもよい。
凸部23は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、図4に示すように、その縦方向(X方向)の長さL1が、5mm以上30mm以下であることが好ましく、15mm以上25mm以下であることが更に好ましい。また、その横方向(Y方向)の長さL2が、3mm以上20mm以下であることが好ましく、5mm以上15mm以下であることが更に好ましい。尚、長さL1,L2は、最も広い位置で測定した値である。
溝部24は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、図4に示すように、横方向(Y方向)に延びる線状の横溝24Yの幅L3が、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましい。また、縦方向(X方向)に延びる線状の縦溝24Xの幅L4が、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましい。尚、幅L3,L4は、吸収体2の凹凸構造における凹部の底部の位置での測定値である。
横溝24Yと縦溝24Xとは、同じ深さで形成されており、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)の厚みは、凸部23の厚みの30%以上90%以下であることが好ましい。好適には、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)の厚みは、1.5mm以上4.5mm以下であることが好ましく、2.5mm以上4mm以下であることが更に好ましい。凸部23の厚みは、2mm以上8mm以下であることが好ましく、3mm以上7mm以下であることが更に好ましい。非ブロック領域212の厚みは、凸部23の厚みと同様である。
尚、凸部23、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)及び非ブロック領域212の厚みは、所定のサイズにサンプルをカットし、5kPaで測定部位を10分間加圧し、除重後すぐに測定を行う。
測定箇所は、1枚辺り腹側領域A、股間領域C、背側領域Bの任意それぞれ1点以上を含む3点以上とし、おむつサンプル2枚(測定箇所6点以上)の平均で厚みを出す。例えばおむつ1を、鋭利なかみそりで、図2に示す縦方向(X方向)、又は横方向(Y方向)に切断し、この切断されたサンプルの断面を測定する。肉眼にて測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
溝部24(横溝24Y,縦溝24X)は、本実施形態の使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、柔軟性と吸収性を向上する観点から、その坪量が、凸部23の坪量の、20%以上80%以下であることが好ましく、30%以上70%以下であることが更に好ましい。
好適には、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)は、その坪量が、100g/m以上500g/m以下であることが好ましく、150g/m以上400g/m以下であることが更に好ましい。また、凸部23は、その坪量が、300g/m以上900g/m以下であることが好ましく、350g/m以上800g/m以下であることが更に好ましい。非ブロック領域212の坪量は、凸部23の坪量と同様である。
凸部23及び溝部24(横溝24Y,縦溝24X)の坪量は次のようにして測定される。
<坪量の測定方法>
凸部23、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)及び非ブロック領域212の坪量の測定方法は以下の通りである。
吸収性コア21における凸部23と溝部24(横溝24Y,縦溝24X)の境界線に沿ってフェザー社製片刃剃刀を用いて切断する。切断して得られた凸部23の小片10個をそれぞれ電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定し、凸部23の小片1個の平均重量を求める。求めた平均重量を凸部23の小片1個当りの平均面積で除して凸部23の坪量を算出する。非ブロック領域212の坪量も凸部23の坪量と同様にして算出する。
次いで、凸部23と溝部24(縦溝24X)の縦方向(X方向)に延びた境界線に沿って、長さ100mm、幅は溝部24(縦溝24X)の幅の設計寸法に合わせて、フェザー社製片刃剃刀を用いて、細いストライプ状の溝部24(縦溝24X)の小片5個を切り出す。得られた小片5個をそれぞれ電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定し、平均して溝部24(縦溝24X)の小片1個の平均重量を求める。求めた平均重量を溝部24(縦溝24X)の小片1個当たりの平均面積で除して溝部24(縦溝24X)の坪量を算出する。溝部24(横溝24Y)についても、溝部24(縦溝24X)と同様にして坪量を算出する。
吸収体2は、本実施形態のおむつ1においては、凸部23及び非ブロック領域212は、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)に比してほぼ同じか高密度に形成されている。溝部24(横溝24Y,縦溝24X)は、吸収性物品が例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、液拡散性を向上する観点から、その密度が、凸部23の密度の、50%以上、好ましくは75%以上、そして、100%以下、好ましくは95%以下であることが好ましく、より具体的には、50%以上100%以下であることが好ましく、75%以上95%以下であることが更に好ましい。好適には、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)は、その密度が、0.05g/cm以上、好ましくは0.07g/cm以上、そして、0.15g/cm以下、好ましくは0.13g/cm以下であることが好ましく、より具体的には、0.05g/cm以上0.15g/cm以下であることが好ましく、0.07g/cm以上0.13g/cm以下であることが更に好ましい。また、凸部23は、その密度が、0.05g/cm以上、好ましくは0.07g/cm以上、そして、0.15g/cm以下、好ましくは0.13g/cm以下であることが好ましく、より具体的には、0.05g/cm以上0.15g/cm以下であることが好ましく、0.07g/cm以上0.13g/cm以下であることが更に好ましい。非ブロック領域212の密度は、凸部23の密度と同様である。
凸部23、非ブロック領域212及び溝部24(横溝24Y,縦溝24X)の密度は、上述した方法により求めた凸部23、非ブロック領域212及び溝部24の坪量を、上述した方法により求めたそれぞれの厚みで除して算出される。
吸収体2を構成する吸収性コア21は、凸部23及び溝部24(横溝24Y,縦溝24X)が一体成形されており、非ブロック領域212も凸部23及び溝部24(横溝24Y,縦溝24X)と一体成形されている。ここで「一体成形されている」とは、凸部23、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)及び非ブロック領域212が、接着剤や熱融着等の接合手段を介さずに互いに分離不可能に一体化されており、同一の材料から一体的に形成されていることを意味する。このように凸部23、溝部24(横溝24Y,縦溝24X)及び非ブロック領域212が一体成形されていると、体液がスムーズに移動し得る連続性を有するようになる。
本実施形態の使い捨ておむつ1の形成材料について説明する。
表面シート12、裏面シート13、立体ギャザー形成用シート15としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート12としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。裏面シート13としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。立体ギャザー形成用シート15としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
ファスニングテープ17としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。
吸収体2の原料は、従来、生理用ナプキンやパンティライナー、使い捨ておむつ等の吸収性物品の吸収体に用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。吸収体2を構成する吸収性コア21の原料である繊維材料25としては、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維とのセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成繊維の親水化処理した短繊維等が好ましい。これらの繊維は、1種を単独で用いても良いし2種以上を組み合わせて用いることもできる。繊維材料25は、パルプ繊維を含むものが好ましく、繊維材料25中のパルプ繊維の割合は1〜100質量%であることが好ましく、より好ましくは100質量%である。吸収体2を構成する吸収性コア21の原料である吸収性粒子26としては、例えば、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー、高吸収性ポリマー系のものが挙げられる。高吸収性ポリマーとしては、例えば、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アクリル酸(塩)重合体からなるもの等を用いることができる。吸収体2を構成する吸収性コア21の原料として、繊維材料25及び吸収性粒子26と共に、消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて用いることもできる。吸収体2を構成する被覆材22としては、親水性シート、例えば、透水性の薄紙(ティッシュペーパー)や透水性の不織布からなるコアラップシート等を用いることができる。
立体ギャザー形成用の弾性部材14、レッグ弾性部材19a及びウエスト部弾性部材19bとしては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
次に、本発明の吸収体の製造方法及び製造装置を、上述した本実施形態のおむつ1の備える吸収体2、即ち、凸部23(高坪量)、非ブロック領域212(高坪量)及び溝部24(低坪量)(横溝24Y,縦溝24X)が一体成形された吸収性コア21を備える吸収体2の製造方法及び該吸収体2を製造する製造装置を例に挙げ、図5ないし図8を参照しながら説明する。
図5,図6には、本発明の吸収体の製造装置の好ましい一実施形態の積繊装置100の概略が示されている。本実施形態の積繊装置100は、繊維材料25及び吸収性粒子26を含む吸収体2の原料を集積する集積用凹部31を外周面3fに有する回転ドラム3と、該回転ドラム3の外周面3fに向けて吸収体2の原料を飛散状態にて搬送するダクト4と、該ダクト4内に繊維材料25を粉砕して供給する粉砕機5とを備えている。更に好適には、積繊装置100は、矢印R方向に回転駆動される回転ドラム3と、回転ドラム3の外周面3fに吸収体2の原料を搬送するダクト4と、ダクト4内に粉砕した繊維材料25を供給する粉砕機5と、ダクト4の下流側に隣接して回転ドラム3の外周面3fに沿って配されて集積用凹部31に集積された吸収体2の原料の積繊物20を押さえる押さえベルト6と、回転ドラム3の下方に配されたバキュームコンベア7とを備えている。更に、ダクト4には、吸収性粒子26をダクト4内に供給する散布管8が配されている。
回転ドラム3は、図6に示すように、円筒状をなし、モータ等の原動機(不図示)からの動力を受けて、その外周面3fを形成する部材30が水平軸回りを矢印R方向に回転する。外周面3fを形成する部材30よりも内側に配されたドラム本体32は、固定されていて回転しない。図5中、2X方向が回転ドラム3の周方向、2Y方向が回転ドラム3の幅方向(回転ドラム3の回転軸と平行な方向)である。
回転ドラム3のドラム本体32は、図5,図6に示すように、回転ドラム3の中心軸側から外周面3f側に向かって設けられた仕切板32pにより仕切られた相互に独立した複数の空間A,B,C・・・を有している。好適には、ドラム本体32は、回転ドラム3の幅方向の両端部に、円盤状の固定板321,321と、両固定板321,321を繋ぐ円柱状の中心軸部322とを有している。固定板321,321と中心軸部322とは、金属製の剛体からなり、一体に形成されている。尚、図5,図6においては、ドラム本体32内部の説明の為、一方の固定板321を取り外した状態を示している。ドラム本体32には、金属製の複数の仕切板32pが、両固定板321,321間に亘って、中心軸部322の外周面から外周面3f側に向かって配されており、積繊装置100においては、4枚配されている。各仕切板32pは、中心軸部322の外周面から略固定板321の外周縁に至るまで延在している。4枚の仕切板32pにより仕切られて、ドラム本体32には、相互に独立した4つの空間A,B,C,Dが形成されている。
ドラム本体32の中心軸部322には吸気ファン(不図示)が接続されており、該吸気ファンの駆動により負圧を発生させ、さらに回転ドラム3内の仕切られた各空間内の圧力が制御できるようになっている。積繊装置100においては、外周面3fがダクト4で覆われた領域に位置する上流側領域である空間Aに対応する領域の吸引力を変えて、空間Aの圧力を変更することができる。通常、空間Bは、空間Aよりも弱い負圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定される。集積用凹部31内の積繊物20をバキュームコンベア7上に転写するまでは、積繊物20の搬送性の観点から、空間Bを弱い負圧にして、積繊物20を集積用凹部31内に吸引保持させておくことが好ましいが、搬送性に特に問題がなければ、転写性を考慮すると、空間Bは圧力ゼロが好ましい。また、空間C及びDは、集積用凹部31内の積繊物20の転写位置及びその前後を含む領域であるので、圧力ゼロ又は陽圧が好ましい。
外周面3fを形成する部材30は、図5,図6に示すように、ドラム本体32外周全周を覆って配されており、モータ等の原動機からの動力を受けて、その外周面3fを形成する部材30が水平軸回りを矢印R方向に回転する。以下、外周面3fを形成する部材30について、詳述する。
図7に示すように、回転ドラム3の外周面3fには、製造する吸収性コア21の形状に対応する形状の集積用凹部31が複数個、回転方向(R方向)に等間隔を空けて形成されている。各集積用凹部31の底面部には、多数の細孔が形成されたメッシュプレート36と、金属製又は樹脂製の難通気性部材で形成された外側成形部材37とが配されている。ここで、外側成形部材37は、メッシュプレート36上に突出するように設けられており、上述した溝部24(横溝24Y,縦溝24X)の形状及び位置に対応するように配されている。このように配された外側成形部材37により区画されたメッシュプレート36のみからなる領域38が、凸部23に対応する部分となり、外側成形部材37により区画された部分の外周全域におけるメッシュプレート36のみからなる領域39が、非ブロック領域212に対応する部分となる。また、集積用凹部31が形成されていない、回転ドラム3の外周面の部分は、金属製の剛体からなるフレーム体からなり、非通気性である。
ダクト4は、本実施形態の積繊装置100においては、図5に示すように、粉砕機5から回転ドラム3に亘って延びており、ダクト4の下流側の開口が、負圧に維持される回転ドラム3の空間Aに位置する外周面3fを覆っている。ダクト4は、天面を形成する天板41、底面を形成する底板42、及び両側面を形成する両側壁43,43を有している。回転ドラム3の吸気ファン(不図示)の作動により、ダクト4の天板41、底板42及び両側壁43,43で囲まれた空間内には、回転ドラム3の外周面3fに向けて吸収体2の原料を流す空気流が生じるようになっている。
ダクト4の天板41には、図5,図6に示すように、吸収性粒子26をダクト4内に供給する散布管8が配されている。散布管8は、本実施形態の積繊装置100においては、回転ドラム3と粉砕機5との略中間位置に配されている。
ダクト4は、図5,図6に示すように、その内部に、吸収性粒子26を散布する散布管8と粉砕機5との間に該粉砕機5から供給された繊維材料25の流れ方向を規制する仕切板45とを有している。好適には、仕切板45は、ダクト4の底板42から間隔を空け、ダクト4の両側壁43,43に亘って、粉砕機5側の上流側の開口から散布管8に向かって延在している。ダクト4内に、このような仕切板45が配されることによって、ダクト4の内部における粉砕機5側の上流領域が、繊維材料25の流れる部分46と繊維材料25の流れない部分47の2つの部分に区画されるようになる。
ダクト4は、図6に示すように、その内部に該ダクト内の静圧を測定する圧力センサー9を有している。そして、圧力センサー9は、本実施形態の積繊装置100においては、仕切板45により区画された繊維材料25の流れない部分47に配された上流側圧力センサー91と、ダクト4内の散布管8が配されている近傍の位置に配された中間圧力センサー92とを有している。上流側圧力センサー91は、繊維材料25の流れない部分47におけるダクト4の底板42に配され固定されている。中間圧力センサー92は、散布管8近傍のダクト4の側壁43に配され固定されている。圧力センサー9としては、株式会社キーエンス社製の圧力センサ:形式AP−C35等を用いることができる。
粉砕機5は、図5,図6に示すように、原反250の状態の繊維材料25を解繊するカード機であり、ダクト4内の流路に吸収体2の原料である解繊された繊維材料25を供給する。
押さえベルト6は、図5,図6に示すように、回転ドラム3のダクト4の位置よりも下流側に隣接して回転ドラム3の外周面3fに沿って配されており、回転ドラム3の空間Aよりも弱い負圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定されている空間Bに位置する外周面3fに沿って配されている。押さえベルト6は、無端状の通気性又は非通気性のベルトであり、ロール61及びロール62に架け渡されて、回転ドラム3の回転と共に連れ回るようになっている。尚、押さえベルト6が通気性のベルトである場合には、実質的に集積用凹部31内の原料を通過させないものであることが好ましい。押さえベルト6により、空間Bの圧力を大気圧に設定しても、集積用凹部31内の積繊物20をバキュームコンベア7上に転写するまで、集積用凹部31内に保持できる。
バキュームコンベア7は、図5,図6に示すように、回転ドラム3の下方に配されており、回転ドラム3の陽圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定されている空間Cに位置する外周面3fに配されている。バキュームコンベア7は、駆動ロール71及び従動ロール72,72に架け渡された無端状の通気性ベルト73と、通気性ベルト73を挟んで回転ドラム3の空間Cに位置する外周面3fと対向する位置に配されたバキュームボックス74とを備えている。バキュームコンベア7上には、ティッシュペーパー又は透液性の不織布等からなる被覆材22が導入されるようになっている。
次に、上述した本実施形態の積繊装置100を用いて吸収体を連続的に製造する方法について説明する。
先ず、回転ドラム3内の空間A及びバキュームボックス74内を、それぞれに接続された吸気ファン(不図示)を作動させて負圧にする。空間A内を負圧にすることで、ダクト4内に、吸収体2の原料を、回転ドラム3の外周面3fに搬送する空気流(バキュームエアー)が生じる。また、回転ドラム3を回転させ、押さえベルト6を作動させる。
次いで、粉砕機5を作動させて、繊維材料25のシート状の原反を解繊して粉砕し、解繊された繊維材料25をダクト4内の流路に供給する。また、ダクト4の天板41に配された散布管8により、ダクト4内に吸収性粒子26を供給する。
そして、ダクト4により、図5,図6に示すように、回転ドラム3内の空間A領域において、回転ドラム3の外周面3fに向けて、繊維材料25及び吸収性粒子26(吸収性ポリマー)が混合された吸収体2の原料を飛散状態にて搬送する。このようにして、回転ドラム3の外周面3fの集積用凹部31内に吸収体の原料を集積させて積繊物20を得る。
集積用凹部31内に吸収体の原料が集積される際、図8に示すように、集積用凹部31の底面を構成するメッシュプレート36は、開孔部材361上に外側成形部材37を備えている。その為、積繊物20は、ダクト4に覆われている回転ドラム3内の空間A領域を搬送されている間に、回転ドラム3の集積用凹部31に、繊維材料25及び吸収性粒子26(吸収性ポリマー)が吸引される。繊維材料25及び吸収性粒子26(吸収性ポリマー)は、集積用凹部31の各領域38及び領域39のメッシュプレート36上に徐々に積繊する。こうして得られた積繊物20においては、外側成形部材37上に繊維材料25及び吸収性粒子26が積繊してなる部位(外側成形部材37対応部)24aが、相対的に繊維材料25及び吸収性粒子26の積繊量が少なくなっている。また、その他の部位(領域38対応部)23a及び部位(領域39対応部)212aが、相対的に繊維材料25及び吸収性粒子26の積繊量が多くなっている。このように積繊物20全体として凹凸のあるブロック構造を有するようになる。
次いで、図5,図6に示すように、更に回転ドラム3を回転させ、押さえベルト6で集積用凹部31内に積繊物20を押さえつけながら、バキュームコンベア7上まで搬送する。そして、集積用凹部31内の積繊物20は、バキュームボックス74の対向位置にくると、バキュームボックス74からの吸引によって、集積用凹部31から離型し、バキュームコンベア7上に導入された被覆材22上へと受け渡される。
被覆材22上へ受け渡された積繊物20においては、領域38対応部に繊維材料25及び吸収性粒子26が積繊されてなる部位23aが、製造される吸収性コア21の凸部23となる。また、領域39対応部に繊維材料25及び吸収性粒子26が積繊されてなる部位212aが、製造される吸収性コア21の非ブロック領域212となる。また、外側成形部材37対応部に繊維材料25及び吸収性粒子26が積繊されてなる部位24aが、製造される吸収性コア21の溝部24となる。このように形成された吸収性コア21の溝部24となる部分は、吸収性コア21の凸部23となる部分及び吸収性コア21の非ブロック領域212となる部分に比べて厚みが薄くなっている。そして、吸収性コア21の凸部23となる部分の厚みと吸収性コア21の非ブロック領域212となる部分の厚みとは、同じになっている。
その後、被覆材22の搬送方向に沿う両側部が折り返され、積繊物20の上下両面が被覆材22に被覆される。そして、被覆材22に被覆された状態の積繊物20は、被覆材22と共に、切断装置(不図示)の切断手段によって切断される。こうして、被覆材22に積繊物20からなる吸収性コア21が被覆された吸収体2が連続して得られる。
以上のように製造された吸収体2を構成する吸収性コア21は、積繊物20の状態において、吸収性コア21の溝部24となる部分が、吸収性コア21の凸部23となる部分及び吸収性コア21の非ブロック領域212となる部分に比べて厚みが薄くなっている。その為、吸収性コア21の溝部24の坪量が、吸収性コア21の凸部23の坪量及び吸収性コア21の非ブロック領域212の坪量に比べて低くなる。また、吸収性コア21の凸部23となる部分の厚みと吸収性コア21の非ブロック領域212となる部分の厚みとが同じであるため、吸収性コア21の凸部23の坪量と吸収性コア21の非ブロック領域212の坪量とが同じ坪量となる。従って、吸収体2は、坪量の高い部分(凸部23及び非ブロック領域212)と、該高い部分よりも相対的に坪量の低い部分(溝部24)とを有しており、凸部23(高坪量)、非ブロック領域212(高坪量)及び溝部24(低坪量)が一体成形されている。
ここで、回転ドラム、ダクト及び粉砕機を用いて製造する吸収体の製造方法において、本発明者らは、製造される吸収体2の坪量比とダクト4内の流れのレイノルズ数との間に、所定の相関関係があることを見出した。ここで、製造される吸収体2の坪量比とは、製造される吸収体2全体の坪量の設計値(a)における相対的に坪量の低い溝部24の部分の坪量の実測値(b)の比(b/a)を意味する。吸収体2全体の坪量の設計値(a)は、吸収体1枚に対応する集積用凹部31の面積と吸収体1枚あたりの原料の供給量(計算値)とに基づいて求められる。溝部24の部分の坪量の実測値(b)は、上述した<坪量の測定方法>に基づいて測定する。図9に示すグラフは、回転ドラム3、ダクト4及び粉砕機5を用いて、粉砕機5により解繊された繊維材料25をダクト4内の流路に供給し始めてから吸収体2を連続して製造する際の、製造される吸収体2の坪量比(縦軸)とダクト4内の流れのレイノルズ数(横軸)とをプロットしたグラフである。レイノルズ数は、吸収体2原料を流さずに測定した風速に基づいて求めた値である。図9に示すグラフから、製造される吸収体2の坪量比と、ダクト4内の流れのレイノルズ数とは、関係式y=Cx+D(y:坪量比,x:レイノルズ数)で示される比例関係にあり、両者間に相関関係があることが分かる。尚、図中の直線は、線形近似(最小二乗法による回帰直線)によるものである。つまり、図9に示すグラフから、ダクト4内の飛散状態の吸収体2原料の風量の調整により、製造される吸収体2の坪量を所望の坪量に制御することができ、好適には、全体の坪量における相対的に坪量の低い溝部24の部分を所望の坪量に制御することができることが分かる。なお、回帰分析は、各種情報処理を行うパーソナルコンピュータのソフトウェアにより実行される。このようなソフトウェアとしては、例えば、表計算ソフト(マイクロソフト社製マイクロソフトエクセル等)を用いることができる。
ここで、「所望の坪量」とは、予め定めた中心値に対して±50%の範囲を許容する規定量の坪量をいう。
次に、本発明者らは、鋭意検討を行った結果、上流側圧力センサー91で測定されたダクト4内の上流側の静圧と、ダクト4内の流れのレイノルズ数との間に、所定の相関関係があることを見出した。図10に示すグラフは、回転ドラム3、ダクト4及び粉砕機5を用いて、粉砕機5により解繊された繊維材料25をダクト4内の流路に供給し始めてから吸収体2を連続して製造する際の、ダクト4内の上流側の静圧とダクト4内の流れのレイノルズ数とをプロットしたグラフである。レイノルズ数は、ダクト4内の中間部における風速から換算して得られる値である。図10に示すグラフから、ダクト4内の上流側の静圧と、換算して得られるダクト4内の流れのレイノルズ数とは、関係式y=Ex+F(y:上流側の静圧,x:レイノルズ数)で示される比例関係にあり、両者間に相関関係があることが分かる。尚、図中の直線は、線形近似(最小二乗法による回帰直線)によるものである。
また、本発明者らは、鋭意検討を行った結果、中間圧力センサー92で測定されたダクト4内の中間位置での静圧と、ダクト4内の流れのレイノルズ数との間に、所定の相関関係があることを見出した。図11に示すグラフは、回転ドラム3、ダクト4及び粉砕機5を用いて、粉砕機5により解繊された繊維材料25をダクト4内の流路に供給し始めてから吸収体2を連続して製造する際の、ダクト4内の中間位置での静圧とダクト4内の流れのレイノルズ数とをプロットしたグラフである。レイノルズ数は、ダクト内の中間部における風速から換算して得られる値である。図11に示すグラフから、ダクト4内の中間位置での静圧と、換算して得られるダクト4内の流れのレイノルズ数とは、関係式y=Gx+H(y:中間位置での静圧,x:レイノルズ数)で示される比例関係にあり、両者間に相関関係があることが分かる。尚、図中の直線は、線形近似(最小二乗法による回帰直線)によるものである。
図10,図11に示す結果から、ダクト4内の静圧の調整により、ダクト4内の流れのレイノルズ数、即ち、ダクト4吸引口における風速(ダクト4内の風速)を制御でき、図9に示すグラフから、吸収体2の原料を飛散状態にて搬送するダクト4内の風速の調整により、製造される吸収体2の坪量を所望の坪量に制御することができると推定される。とりわけ、相対的に坪量の低い溝部24の部分は、他の部分に比べて風速に対するバラツキが多くなることが予想されるため、ダクト4内の風速の調整による溝部24の坪量の制御がより顕著になると考えられる。
次に、本発明者らは、上記推定を実証する為、製造される吸収体2の坪量比とダクト4内の静圧との間に、相関関係があるか否かを検証した。その結果、図12に示すように、製造される吸収体2の坪量比とダクト4内の静圧との間に、所定の相関関係があることを見出した。ここで、製造される吸収体2の坪量比とは、上述した通り、製造される吸収体2全体の坪量の設計値(a)における相対的に坪量の低い溝部24の部分の坪量の実測値(b)の比(b/a)を意味する。図12に示すグラフは、回転ドラム3、ダクト4及び粉砕機5を用いて、粉砕機5により解繊された繊維材料25をダクト4内の流路に供給し始めてから吸収体2を連続して製造する際の、製造される吸収体2の坪量比とダクト4内の中間位置での静圧とをプロットしたグラフである。図12に示すグラフから、製造される吸収体2の坪量比と、ダクト4内の静圧とは、関係式y=Ix+J(y:坪量比,x:静圧)で示される比例関係にあり、両者間に相関関係があることが分かる。尚、図中の直線は、線形近似(最小二乗法による回帰直線)によるものである。図12に示すグラフにより、ダクト4内の静圧の調整により、製造される吸収体2の坪量、とりわけ坪量の低い溝部24の部分を所望の坪量に制御することが証明されている。
本実施態様の吸収体2の製造方法及び本実施形態の吸収体2の製造装置によれば、ダクト内の風速を測定する替わりに、圧力センサー9で測定されたダクト4内の静圧を測定し、測定された静圧の値に基づいて、上述した本実施形態のおむつ1の備える吸収体2の坪量、好適には、吸収体2における坪量の低い溝部24(横溝24Y,縦溝24X)を所望の坪量に制御することができる。更に好適には、圧力センサー9で測定されたダクト4内の静圧の値に基づいて、吸収体2の原料を飛散状態にて搬送するダクト4の風量を変更することで、単位面積当たりに集積用凹部に集積される吸収体原料の量を変更し、吸収体2における坪量の低い溝部24(横溝24Y,縦溝24X)を所望の坪量に制御することができる。好適には、製造に好ましい静圧の規定値を予め設定し、測定された静圧が規定値より高くなるとダクト4の風量を下げ、測定された静圧が規定値よりも低くなるとダクト4の風量を上げることで、製造される吸収体2の坪量のバラツキを抑えることができる。前記規定値はピンポイントの値に限らず、一定の幅(範囲)を持つ値であってもよい。前記規定値が一定の幅(範囲)を持つ値である場合には、その範囲外になると風量を変更するようになる。また、圧力センサー9で測定されたダクト4内の静圧が、所定の範囲より小さく又は大きくなった場合には、製造される吸収体2が仕様値外であると判断し、警報を発する警報器を備えており、製造装置の運転を停止するシステムを備えることができる。この場合、集積用凹部31の底部のメッシュプレート36を清掃するなどしてから運転を再開する。このように、本実施態様の吸収体2の製造方法及び本実施形態の吸収体2の製造装置によれば、ダクト内の風速を測定する必要がないので、当然、接触式の風速計及び非接触式の風速計を用いることがなく、設備投資の費用を抑えつつ、吸収体2の生産効率が向上し、吸収体2を安定的に連続して製造することができる。
圧力センサー9の中でも特に上流側圧力センサー91は、ダクト4内の繊維材料25の流れない部分47に配され固定されている。その為、上流側圧力センサー91に飛散する繊維材料25が付着することが殆どなく、ダクト4内の散布管8近傍の位置に配されている中間圧力センサー92に比べて、長期間安定してダクト4内の静圧を測定することができる。
本実施態様の吸収体2の製造方法及び本実施形態の吸収体2の製造装置においては、サンプリング周期(例えば0.05秒)ごとに入力される複数回分のダクト4内の静圧の値の移動平均を算出して求め、求められた該移動平均値に基づいて、吸収体2における坪量の低い溝部24(横溝24Y,縦溝24X)を所望の坪量に制御してもよい。移動平均値に基づいて制御することにより、静圧の測定値のふれを抑制することができ、より正確に吸収体2の坪量を制御することができる。
本発明の吸収体の製造装置は、上述の実施形態の積繊装置100に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
また、本発明の吸収体の製造方法は、上述の積繊装置100を用いる製造方法に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
製造される積繊物20(吸収性コア21)の形状は上述した形状に限られず、集積用凹部31の配置や形状を変更することにより柔軟に変更してもよい。
本発明で製造する吸収体は、吸収性物品用の吸収体である。吸収性物品は、主として尿、経血等の身体から***される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収体の製造方法及び製造装置を開示する。
<1>
吸収性物品用の吸収体の製造方法であって、
繊維材料及び吸収性粒子を含む吸収体の原料を集積する集積用凹部を外周面に有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送するダクトと、該ダクト内に前記繊維材料を粉砕して供給する粉砕機とを用いて行い、
前記ダクトは、該ダクト内の静圧を測定する圧力センサーを有しており、
前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する吸収体の製造方法。
<2>
前記ダクトは、その内部に、前記吸収性粒子を散布する散布管と、該散布管及び前記粉砕機の間に該粉砕機から供給された前記繊維材料の流れ方向を規制する仕切板とを有し、該仕切板によって該ダクトの内部における該散布管及び前記粉砕機の間の領域が、該繊維材料の流れる部分と該繊維材料の流れない部分の2つの部分に区画されており、
前記圧力センサーは、前記仕切板により区画された前記繊維材料の流れない部分に配されている前記<1>に記載の吸収体の製造方法。
<3>
前記ダクト内の静圧の値の移動平均値を求め、求められた該移動平均値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する前記<1>又は<2>に記載の吸収体の製造方法。
<4>
前記ダクト内の静圧が規定値よりも高くなると、前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送する前記ダクトの風量を下げ、前記ダクト内の静圧が規定値よりも低くなると、前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送する前記ダクトの風量を上げて、前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<5>
前記吸収体は、坪量の高い部分と該高い部分よりも相対的に坪量の低い部分とを有する前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<6>
前記吸収体は吸収性コアを有しており、
前記吸収性コアは、相対的に坪量が高い凸状の複数の凸部、及び該凸部を囲む、相対的に坪量が低い溝部からなるブロック構造が腹側領域から背側領域に亘って縦方向に複数配されたブロック領域を有している前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<7>
前記凸部及び前記溝部が一体成形されている前記<6>に記載の吸収体の製造方法。
<8>
前記吸収体は吸収性粒子を含有する吸収性コアを有しており、
前記ダクトには、前記吸収性粒子を該ダクト内に供給する散布管が配されている前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<9>
前記散布管は、前記回転ドラムと前記粉砕機との略中間位置に配されている前記<8>に記載の吸収体の製造方法。
<10>
前記集積用凹部の底面部には、多数の細孔が形成されたメッシュプレートと、難通気性部材で形成された外側成形部材とが配され、
前記外側成形部材は、前記メッシュプレート上に突出するように設けられており、前記吸収体が有する吸収性コアの溝部の形状及び位置に対応するように配されている前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<11>
前記ダクトは、天面を形成する天板、底面を形成する底板、及び両側面を形成する両側壁を有している前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<12>
前記回転ドラムには吸気ファンが接続され、
前記ダクトの前記天板、前記底板及び前記両側壁で囲まれた空間内には、前記回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を流す空気流が生じ、前記吸気ファンの吸引力を調整することで、該ダクト内の風速を調整する前記<11>に記載の吸収体の製造方法。
<13>
前記回転ドラムは、該回転ドラムの中心軸側から外周面側に向かって設けられた仕切板により仕切られた相互に独立した複数の空間を有している前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<14>
前記吸収性物品は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド又はパンティライナーである前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収体の製造方法。
<15>
吸収性物品用の吸収体の製造装置であって、
繊維材料及び吸収性粒子を含む吸収体の原料を集積する集積用凹部を外周面に有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送するダクトと、該ダクト内に前記繊維材料を粉砕して供給する粉砕機とを備え、
前記ダクトは、該ダクト内の静圧を測定する圧力センサーを有しており、
前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御するようにした吸収体の製造装置。
<16>
前記ダクトは、その内部に、前記吸収性粒子を散布する散布管と、該散布管及び前記粉砕機の間に該粉砕機から供給された前記繊維材料の流れ方向を規制する仕切板とを有し、該仕切板によって該ダクトの内部における該散布管及び前記粉砕機の間の領域が、該繊維材料の流れる部分と該繊維材料の流れない部分の2つの部分に区画されており、
前記圧力センサーは、前記仕切板により区画された前記繊維材料の流れない部分に配されている前記<15>に記載の吸収体の製造装置。
<17>
前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値が、所定の範囲より小さく又は大きくなった場合に、製造される吸収体が仕様値外であると判断して、警報を発する警報器を備える前記<15>又は<16>に記載の吸収体の製造装置。
<18>
前記吸収体は、坪量の高い部分と該高い部分よりも相対的に坪量の低い部分とを有する前記<15>〜<17>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
<19>
前記吸収体は吸収性コアを有しており、
前記吸収性コアは、相対的に坪量が高い凸状の複数の凸部、及び該凸部を囲む、相対的に坪量が低い溝部からなるブロック構造が腹側領域から背側領域に亘って縦方向に複数配されたブロック領域を有している前記<15>〜<18>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
<20>
前記凸部及び前記溝部が一体成形されている前記<19>に記載の吸収体の製造装置。
<21>
前記吸収体は吸収性粒子を含有する吸収性コアを有しており、
前記ダクトには、前記吸収性粒子を該ダクト内に供給する散布管が配されている前記<15>〜<20>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
<22>
前記散布管は、前記回転ドラムと前記粉砕機との略中間位置に配されている前記<21>に記載の吸収体の製造装置。
<23>
前記集積用凹部の底面部には、多数の細孔が形成されたメッシュプレートと、難通気性部材で形成された外側成形部材とが配され、
前記外側成形部材は、前記メッシュプレート上に突出するように設けられており、前記吸収体が有する吸収性コアの溝部の形状及び位置に対応するように配されている前記<15>〜<22>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
<24>
前記ダクトは、天面を形成する天板、底面を形成する底板、及び両側面を形成する両側壁を有している前記<15>〜<23>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
<25>
前記回転ドラムには吸気ファンが接続され、
前記ダクトの前記天板、前記底板及び前記両側壁で囲まれた空間内には、前記回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を流す空気流が生じ、前記吸気ファンの吸引力を調整することで、該ダクト内の風速を調整する前記<24>に記載の吸収体の製造装置。
<26>
前記回転ドラムは、該回転ドラムの中心軸側から外周面側に向かって設けられた仕切板により仕切られた相互に独立した複数の空間を有している前記<15>〜<25>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
<27>
前記吸収性物品は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド又はパンティライナーである前記<15>〜<26>の何れか1に記載の吸収体の製造装置。
1 使い捨ておむつ
12 表面シート
13 裏面シート
16 立体ギャザー
2 吸収体
21 吸収性コア
22 被覆材
23 凸部
24 溝部
25 繊維材料
26 吸収性粒子
200 ブロック構造
3 回転ドラム
3f 外周面
30 外周面3fを形成する部材
31 集積用凹部
32 ドラム本体
36 メッシュプレート
37 外側成形部材
38,39 領域
4 ダクト
41 天板
42 底板
43 側壁
45 仕切板
5 粉砕機
6 押さえベルト
61,62 ロール
7 バキュームコンベア
71 駆動ロール
72 従動ロール
73 通気性ベルト
74 バキュームボックス
8 散布管
9 圧力センサー
91 上流側圧力センサー
92 中間圧力センサー

Claims (5)

  1. 吸収性物品用の吸収体の製造方法であって、
    繊維材料及び吸収性粒子を含む吸収体の原料を集積する集積用凹部を外周面に有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送するダクトと、該ダクト内に前記繊維材料を粉砕して供給する粉砕機とを用いて行い、
    前記ダクトは、該ダクト内の静圧を測定する圧力センサーを有し
    前記ダクトは、その内部に、前記吸収性粒子を散布する散布管と、該散布管及び前記粉砕機の間に該粉砕機から供給された前記繊維材料の流れ方向を規制する仕切板とを有し、該仕切板によって該ダクトの内部における該散布管及び前記粉砕機の間の領域が、該繊維材料の流れる部分と該繊維材料の流れない部分の2つの部分に区画されており、
    前記圧力センサーは、前記仕切板により区画された前記繊維材料の流れない部分に配されており、
    前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する吸収体の製造方法。
  2. 前記ダクト内の静圧の値の移動平均値を求め、求められた該移動平均値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する請求項に記載の吸収体の製造方法。
  3. 前記ダクト内の静圧が規定値よりも高くなると、前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送する前記ダクトの風量を下げ、前記ダクト内の静圧が規定値よりも低くなると、前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送する前記ダクトの風量を上げて、前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御する請求項1又は2に記載の吸収体の製造方法。
  4. 吸収性物品用の吸収体の製造装置であって、
    繊維材料及び吸収性粒子を含む吸収体の原料を集積する集積用凹部を外周面に有する回転ドラムと、該回転ドラムの外周面に向けて前記吸収体の原料を飛散状態にて搬送するダクトと、該ダクト内に前記繊維材料を粉砕して供給する粉砕機とを備え、
    前記ダクトは、該ダクト内の静圧を測定する圧力センサーを有し
    前記ダクトは、その内部に、前記吸収性粒子を散布する散布管と、該散布管及び前記粉砕機の間に該粉砕機から供給された前記繊維材料の流れ方向を規制する仕切板とを有し、該仕切板によって該ダクトの内部における該散布管及び前記粉砕機の間の領域が、該繊維材料の流れる部分と該繊維材料の流れない部分の2つの部分に区画されており、
    前記圧力センサーは、前記仕切板により区画された前記繊維材料の流れない部分に配されており、
    前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値に基づいて前記吸収体の坪量を所望の坪量に制御するようにした吸収体の製造装置。
  5. 前記圧力センサーで測定された前記ダクト内の静圧の値が、所定の範囲より小さく又は大きくなった場合に、製造される吸収体が仕様値外であると判断して、警報を発する警報器を備える請求項に記載の吸収体の製造装置。
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