JP6417736B2 - 車両用シート制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シート制御装置に関するものである。
従来、シート駆動装置を制御してシート位置を調整することにより乗員の乗降動作を容易化することのできる車両用のシート制御装置がある。例えば、特許文献1に記載のシート制御装置は、カメラによる撮像データに基づき乗員の体格を推定する。そして、その推定された乗員の体格に応じた降車容易な位置(足抜き動作位置)にシートを調整することが可能となっている。
特開2009−241808号公報
しかしながら、現実には、例えば、身体能力や好みの違い等、推定の難しい個別の事情も存在する。このため、上記従来技術に示されるような推定による位置調整制御の場合には、その推定される最適位置と利用者が実際に最適と感じる位置との間にズレが生ずる可能性がある。そして、これを訂正すべく乗員が微調整を行うことによって、その自動化のメリットが薄れてしまうという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より利便性の高い車両用シート制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用シート制御装置は、シートの基本位置及び乗降位置を保持する記憶部と、シート駆動装置を制御して前記シートを前記基本位置及び乗降位置に移動させる制御部と、前記シートの着座荷重を検出する荷重検出部と、前記着座荷重の分布に基づき着座重心を検出する重心検出部と、前記基本位置において検出される基本位置重心と前記乗降位置において検出される乗降位置重心とを比較し、前記基本位置重心に前記乗降位置重心を近づけるべく、前記記憶部に保持された前記乗降位置を補正する補正部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、例えば、身体能力や好みの違い等のような個別の事情に関わらず、乗員の乗降時、より適切な乗降位置にシートを配置することができる。そして、これにより、その乗員が微調整を行う手間を省くことで利便性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用シート制御装置は、前記記憶部は、前記シートに対する着席位置及び離席位置を前記乗降位置として保持し、前記補正部は、前記着席位置及び離席位置について、それぞれ独立に、前記着座重心の比較に基づく補正を行うことが好ましい。
即ち、多くの場合、シートに対する着席時とシートからの離席時とでは、その最適なシート位置に若干の差異がある。しかしながら、上記構成によれば、より適切な着席位置及び離席位置にシートを配置することができる。
上記課題を解決する車両用シート制御装置は、前記補正部は、前記着席位置及び離席位置のうちの何れか一方の前記乗降位置について前記着座重心の比較に基づく補正が行われた場合には、その比較結果に基づく推定により、他方側の前記乗降位置について補正を行うことが好ましい。
上記構成によれば、例えば、乗車時の補正によって、降車時、より適切な離席位置にシートを移動させることができる。また、降車時の補正によって、次回の乗車時、より適切な着席位置にシートを移動させることができる。そして、これにより、その乗員の利便性を高めることができる。
上記課題を解決する車両用シート制御装置は、前記重心検出部は、車両走行時、前記シートが前記基本位置にある場合における重心移動領域を検出し、前記記憶部は、前記重心移動領域を保持するとともに、前記補正部は、前記乗降位置重心が前記重心移動領域内にない場合に前記乗降位置の補正を行うことが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、より確実に、その実際の運転時における基本位置重心に対する乗降位置重心の乖離を判定することができる。そして、その判定結果に基づいて乗降位置の補正を実行することにより、より適切な乗降位置にシートを配置することができる。
上記課題を解決する車両用シート制御装置は、前記補正部は、シート幅方向における前記基本位置重心と前記乗降位置重心との乖離に基づいて前記乗降位置の補正を行うことが好ましい。
即ち、通常、車両のシートに対する乗員の着席動作及び離席動作は、そのドア開口部が設けられたシート幅方向から行われる。従って、多くの場合、その基本位置重心に対する乗降位置重心の乖離もまた、そのシート幅方向において顕著なものとなる。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、速やかに、より適切な乗降位置にシートを配置することができる。
上記課題を解決する車両用シート制御装置は、前記記憶部は、前記着座荷重に基づき検出された乗員体重を保持し、前記重心検出部は、乗員の着席動作及び離席動作により変化する前記着座荷重の値が前記乗員体重の所定割合に到達したタイミングで前記乗降位置重心の検出を行うことが好ましい。
即ち、乗降時におけるシートの着座重心は、その着席動作に従ってシート幅方向外側から中央側に移動し、その離席動作に従って中央側からシート幅方向外側へと移動する。そして、多くの乗員は、そのシート座面上の着座位置を自ら調整する傾向がある。しかしながら、上記構成によれば、このような着席及び離席動作に伴う着座重心の移動に関わらず、より正確な乗降位置重心を検出することができる。そして、これにより、より正確に基本位置重心と乗降位置重心との比較を実行し、及びその比較結果に基づいて、より適切な乗降位置にシートを配置することができる。
本発明によれば、乗員の利便性を高めることができる。
シート制御装置の概略構成図。 シート及びそのシートクッションの下方に設けられた荷重センサを示す平面図。 車両運転時のシート位置(基本位置)を示す説明図。 車両乗車時のシート位置(着席位置)を示す説明図。 車両降車時のシート位置(離席位置)を示す説明図。 乗降位置制御の態様を示すフローチャート。 基本位置及び乗降位置の保持についての処理手順を示すフローチャート。 各シート位置における着座重心検出、及び基本位置重心と乗降位置重心との比較に基づく補正処理の処理手順を示すフローチャート。 基本位置重心及び重心移動領域を示す説明図。 (a)(b)は、着座重心の比較に基づく乗降位置補正の態様を示す説明図。 乗員体重及び重心移動領域の検出及び保持についての処理手順を示すフローチャート。 (a)は、着席時に検出される着座荷重の推移及び着席位置重心の検出タイミングを示すタイミングチャート、(b)は、着席動作に従って移動する着席位置重心を示す説明図。 (a)は、離席時に検出される着座荷重の推移及び離席位置重心の検出タイミングを示すタイミングチャート、(b)は、離席動作に従って移動する離席位置重心を示す説明図。 着席位置補正の処理手順を示すフローチャート。 離席位置補正の処理手順を示すフローチャート。 別例の乗降位置補正の処理手順を示すフローチャート。
以下、車両用シート制御装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用のシート1は、シートクッション2と、このシートクッション2の後端部に対して傾動自在に設けられたシートバック3と、を備えている。そして、そのシートバック3の上端には、ヘッドレスト4が設けられている。
本実施形態では、車両の床部Fには、車両前後方向に延びる左右一対のロアレール5が設けられている。また、これら各ロアレール5には、それぞれ、その延伸方向に沿って当該ロアレール5上を相対移動可能なアッパレール6が装着されている。そして、これらの各アッパレール6上にシートクッション2を支持することにより、その車両前後方向(図1中、左右方向)における位置調整を可能とするシートスライド装置11が形成されている。
また、これら各アッパレール6とシート1との間には、周知のリンク機構(本実施形態では、Xリンク)12が介在されている。そして、本実施形態では、これにより、その上下方向におけるシート1の位置調整(シートクッション2の高さ調整)を可能とするシートリフター装置13が形成されている。
更に、本実施形態では、シートクッション2の内側(下部)には、モータ15,16を駆動源とするアクチュエータ17,18が設けられている。即ち、本実施形態のシートスライド装置11及びシートリフター装置13は、これらの各アクチュエータ17,18が発生する駆動力に基づいて動作する。そして、本実施形態では、これにより、そのシート位置を自動的に調整可能なシート駆動装置20が形成されている。
また、本実施形態では、上記各アクチュエータ17,18は、それぞれ、シート制御装置21の供給する駆動電力に基づいて、そのモータ15,16が回転するように構成されている。そして、本実施形態のシート制御装置21は、これらの各モータ15,16に対する駆動電力の供給を通じてシート駆動装置20の作動を制御することにより、そのシートスライド装置11及びシートリフター装置13によって変更可能なシート位置、即ちシート1のスライド位置Pss及びリフト位置Pslを調整可能な構成となっている。
詳述すると、本実施形態のシート制御装置21には、シートクッション2の側方、或いはドアパネル(図示略)等に設けられた操作スイッチ22が接続されている。そして、シート制御装置21は、この操作スイッチ22に対する操作入力(を示す操作入力信号Si)に基づいて、そのシート位置を調整すべくシート駆動装置20の作動を制御する。
また、シート制御装置21には、シート駆動装置20により調整可能なシート1の位置情報を示すシート位置検出信号Sp、具体的には、上記各アクチュエータ17,18にそれぞれ設けられた回転センサ23の出力するパルス信号が入力される。そして、本実施形態のシート制御装置21は、これら各パルス信号の信号変化をカウントすることにより、シート1の位置情報、即ちそのスライド位置Pss及びリフト位置Pslを検出する構成となっている。
更に、本実施形態のシート制御装置21には、シート1の着座荷重Wmを示す着座荷重検出信号Swが入力される。図2に示すように、本実施形態では、シートクッション2の下方、詳しくは、その略矩形状をなすシート座面Sの四隅に対応した位置に、それぞれ荷重センサ25(25a〜25d)が設けられている。尚、これらの荷重センサ25には、周知の歪みセンサが用いられている。そして、本実施形態のシート制御装置21は、これら各荷重センサ25の出力信号に基づいて、そのシート座面Sに作用する着座荷重Wmを検出する。
また、シート制御装置21には、ドア開閉信号Sdrやイグニッション信号Sig等といった車両の制御信号、及びハンドル角度θhや車両加速度G等の車両状態量が入力される。尚、本実施形態では、これらの各種車両状態量及び制御信号は、車内ネットワーク27を介してシート制御装置21に入力されるようになっている。そして、本実施形態のシート制御装置21は、上記のように検出したシート1の位置情報、及び着座荷重Wmに加え、これらの各種車両状態量及び制御信号に基づいて、そのシート駆動装置20の自動制御を実行する構成となっている。
(乗降位置制御)
次に、本実施形態のシート制御装置21が実行する乗降位置制御について説明する。
本実施形態のシート制御装置21は、図3に示すように、乗員30が車両31を運転する状態にあるシート位置P0(P0ss,P0sl)を検出し、このシート位置P0をシート1の基本位置(運転位置)PDとして、その記憶部(メモリ)40内に保持(登録)する(図1参照)。そして、次回の運転開始時には、この基本位置PDに予めシート1を配置すべく、そのシート駆動装置20の作動を制御する。
また、本実施形態のシート制御装置21は、図4に示すように、乗員30がドア開口部41を介して車両31に搭乗する際、そのシート1に対して容易に着席可能な着席位置Psd(P1ss,P1sl)を記憶部40内に保持する。更に、シート制御装置21は、図5に示すように、乗員30が車両31から降車する際、シート1から容易に離席(起立)可能な離席位置Psu(P2ss,P2sl)についても、その記憶部40内に保持する。そして、シート制御装置21は、乗員30の乗降時、これらの乗降位置PS(Psd,Psu)に予めシート1を配置すべく、そのシート駆動装置20の作動を制御するように構成されている(乗降位置制御)。
詳述すると、図6のフローチャートに示すように、シート制御装置21は、乗員の着席を確認することにより(ステップ101)、そのシート1を基本位置PDに移動させる(ステップ102)。また、シート制御装置21は、乗員による運転の終了を確認することにより(ステップ103)、そのシート1を離席位置Psuに移動させる(ステップ104)。そして、シート制御装置21は、乗員の離席を確認することにより(ステップ105)、そのシート1を着席位置Psdに移動させる(ステップ106)。
尚、本実施形態では、上記ステップ101の着席確認判定及びステップ105の離席確認判定は、上記シートクッション2の下方に設けられた各荷重センサ25の出力信号に基づき検出されるシート1の着座荷重Wm等を用いて行われる。そして、上記ステップ103の運転終了確認判定は、車内ネットワーク27を介して入力されるイグニッション信号Sigや車両加速度G、或いはドア開閉信号Sdrやシートベルト信号等の車両状態量及び制御信号を用いて行われる。
さらに詳述すると、本実施形態のシート制御装置21は、例えば、上記操作スイッチ22を用いて特定の操作を行う等により初期化状態に移行する。そして、この初期化状態から乗員が「運転に適した位置」として最初に設定したシート位置P0を基本位置PDとして記憶部40に登録する。
具体的には、図7のフローチャートに示すように、シート制御装置21は、初期化状態にある場合(ステップ201:YES)、車両が走行状態となることを待って(ステップ202:YES)、そのシート位置検出を実行する(ステップ203)。そして、このステップ203において検出されたシート位置P0(図3参照、スライド位置P0ss及びリフト位置P0sl)を基本位置PDとして記憶部40に登録する(ステップ204)。
また、本実施形態のシート制御装置21は、上記のように設定された基本位置PDに基づいて乗員の体格を推定する(ステップ205)。そして、シート制御装置21は、この推定された乗員の体格に基づいて、最適な乗降位置PS(Psd,Psu)を推定する(ステップ206)。
例えば、シート1のスライド位置Pssについては、着席位置Psd(P1ss)は、基本位置PD(P0ss)よりも後方に設定され、離席位置Psu(P2ss)は、その着席位置Psd(P1ss)よりも前方に設定される。また、リフト位置Pslについては、着席位置Psd(P1sl)は、基本位置PD(P0sl)よりも上方に設定され、離席位置Psu(P2sl)は、その着席位置Psd(P1sl)よりも下方に設定される。そして、シート制御装置21は、これらの乗降位置PS(Psd,Psu)を記憶部40に登録する(ステップ207)。
尚、上記ステップ201において初期化状態ではないと判定した場合(ステップ201:NO)には、上記ステップ202以降の処理は実行されない。そして、本実施形態のシート制御装置21は、これにより、次回以降の乗車時には、この初回乗車時に設定された基本位置PD、着席位置Psd及び離席位置Psuにシート1を配置すべく、その乗降位置制御を実行する構成となっている。
(乗降位置補正制御)
次に、本実施形態のシート制御装置21が実行する乗降位置の補正制御について説明する。
本実施形態のシート制御装置21は、上記のように設定された基本位置PD、着席位置Psd及び離席位置Psuにおいて、それぞれ、そのシート位置における着座重心C(CD,Csd,Csu)を検出する。尚、本実施形態では、上記のようにシート座面Sの四隅に対応して設けられた各荷重センサ25a〜25dにより検出される着座荷重Wmの分布に基づいて、その着座重心Cの検出が行われる(図1及び図2参照)。また、本実施形態のシート制御装置21は、その基本位置PDにおいて検出される基本位置重心CDと乗降位置PS(Psd,Psu)において検出される乗降位置重心CS(Csd,Csu)とを比較する。そして、これらの比較結果に基づいて、基本位置重心CDに乗降位置重心CSを近づけるべく、その記憶部40に保持された乗降位置PS(Psd,Psu)を補正(更新登録)する構成となっている。
即ち、基本位置重心CDに対して着席位置Psdが乖離している場合には、着席後、乗員が自らシート座面S上を移動して運転時の着座位置に調整する必要があることを示している。また、基本位置重心CDに対して離席位置Psuが乖離している場合には、同じく乗員が自らシート座面S上を移動して地面に足を着ける必要があることを示している。そして、本実施形態のシート制御装置21は、このような基本位置重心CDと乗降位置重心CS(Csd,Csu)との乖離を減らすべく乗降位置PSを補正することにより、その乗降性の改善を図る構成となっている。
詳述すると、図8に示すように、シート制御装置21は、シート1が基本位置PDにある場合(ステップ301:YES)に検出される着座荷重Wmの分布に基づいて基本位置重心CDを検出する(ステップ302)。また、シート制御装置21は、シート1が着席位置Psdにある場合(ステップ303:YES)に検出される着座荷重Wmの分布に基づいて着席位置重心Csdを検出し(ステップ304)、離席位置Psuにある場合(ステップ305:YES)に検出される着座荷重Wmの分布に基づいて離席位置重心Csuを検出する(ステップ306)。そして、その検出された着席位置重心Csd及び離席位置重心Csuを、それぞれ、基本位置重心CDに比較することにより、その記憶部40内に保持された着席位置Psd及び離席位置Psuの補正処理を実行する(ステップ307,308)。
さらに詳述すると、図9に示すように、本実施形態のシート制御装置21は、車両走行時、その基本位置重心CDが移動する領域、つまりシート1が基本位置PDにある場合における重心移動領域αを検出する。具体的には、シート制御装置21は、シート幅方向(図9中、上下方向)を「X座標」、シート前後方向(図9中、左右方向)を「Y座標」とした場合に、そのX座標における基本位置重心CDの移動領域を検出する。即ち、本実施形態のシート制御装置21において、この重心移動領域αは、そのシート座面Sをシート幅方向に二分する中央線NをX座標の原点位置(X=0)とした場合における左側(図9中、上側)及び右側(図9中、下側)の各境界座標XL,XRに表される。そして、シート制御装置21は、これらの各境界座標XL,XRにより特定される重心移動領域αを記憶部40内に保持する構成となっている。
また、図10(a)(b)に示すように、本実施形態のシート制御装置21は、上記乗降位置重心CSが検出された場合には、その乗降位置重心CSが上記重心移動領域α内に位置するか否かを判定する。そして、その重心移動領域α内に乗降位置重心CSが位置しない場合には、この乗降位置重心CSが検出された乗降位置PSについて、その記憶部40内に保持された値を補正する構成になっている。
さらに詳述すると、図11のフローチャートに示すように、本実施形態では、上記重心移動領域αの検出処理は、そのシート制御装置21が初期化状態にある場合(ステップ401:YES)に行われる。また、本実施形態のシート制御装置21は、重心移動領域αの検出処理に先立って、先ず、着座荷重Wmに基づいて乗員体重MWを検出する(ステップ402)。そして、この検出された乗員体重MWを記憶部40に登録した後(ステップ403)、その重心移動領域αの検出処理(ステップ404〜ステップ412)を実行する。
具体的には、本実施形態のシート制御装置21は、先ず、車両が直進状態にある否かを判定し(ステップ404)、直進状態にある場合(ステップ404:YES)には、その基本位置重心CD(XY座標)を検出する(ステップ405)。尚、本実施形態では、上記ステップ404の直進状態判定は、車内ネットワーク27を介して入力されるハンドル角度θhや車両加速度G(ヨーレイト)等の車両状態量及び制御信号を用いて行われる。続いて、シート制御装置21は、図示しないカウンタのカウント値nをインクリメントする(n=n+1、ステップ406)。そして、上記ステップ405において検出された基本位置重心CDのX座標を、そのカウント値nに示される「第n基本位置重心X座標(Xn)」として、記憶部40内に保持する(ステップ407)。
本実施形態のシート制御装置21は、所定時間が経過(ステップ408:YES)するまで、上記ステップ404〜ステップ407、及びステップ408の処理を繰り返す。そして、この所定時間内に収集された「n回」分の基本位置重心X座標(Xn)に基づいて、その重心移動領域αを特定するための上記各境界座標XL,XRの確定演算を実行する(ステップ409)。具体的には、本実施形態のシート制御装置21は、その重心移動領域α内に、上記「n回」分の基本位置重心X座標(Xn)のうちの所定割合(例えば、95%)が含まれるような各境界座標XL,XRを演算する。そして、このステップ409において確定した重心移動領域α(XL:XR)を記憶部40に登録する(ステップ410)。
尚、本実施形態のシート制御装置21は、上記ステップ404において車両直進中ではないと判定した場合(ステップ404:NO)には、上記ステップ405〜ステップ410の処理を実行することなく、タイマ及びカウンタをクリアする(ステップ411)。また、その記憶部40に保持する「n回」分の基本位置重心X座標(Xn)、つまり基本位置重心CDに関する保持値をクリアする(ステップ412)。そして、上記ステップ401において、初期化状態ではないと判定した場合(ステップ401:NO)、上記ステップ402以降の処理を実行しない。
また、図12(a)及び図13(a)に示すように、本実施形態のシート制御装置21は、乗員の着席動作及び離席動作により変化する着座荷重Wmの値が、上記記憶部40に保持する乗員体重MWの所定割合、詳しくは、その乗員体重MWの半分(MW/2)に到達したタイミングで、乗降位置重心CS(Csd,Csu)を検出する。
具体的には、図12(a)に示すように、着席時、シートクッション2の下方に設けられた上記各荷重センサ25(25a〜25d)により検出されるシート1の着座荷重Wmは、その着席開始から次第に上昇し、着席完了時には乗員体重MWと略等しい値になる。そして、図13(a)に示すように、離席時、シート1の着座荷重Wmは、その乗員体重MWに略等しい値から次第に減少して「ゼロ」となる。
ここで、通常、車両のシート1に対する乗員の着席動作及び離席動作は、そのドア開口部が設けられたシート幅方向から行われる(図3〜図5参照)。そのため、このとき検出される着座重心Cは、図12(b)に示すように、その着席動作に従ってシート幅方向外側(同図中、下側)から中央側(図9参照、中央線N側)に移動し、図13(b)に示すように、その離席動作に従って中央側からシート幅方向外側へと移動することになる。尚、各図中、二点鎖線は、乗降位置重心CSが重心移動領域α内にある場合を示している。
即ち、図12(b)及び図13(b)に示すように、多くの場合、そのシート位置に関わらず、着席開始時の着座重心Cは上記重心移動領域α外にあり、離席開始時の着座重心Cは上記重心移動領域α内にある。そして、多くの乗員は、そのシート座面S上の着座位置を自ら調整する傾向がある。
この点を踏まえ、本実施形態のシート制御装置21は、上記のように、その検出される着座荷重Wmが記憶部40に記憶された乗員体重MWの所定割合(MW/2)に到達したタイミングで乗降位置重心CS(Csd,Csu)を検出する。そして、本実施形態では、これにより、その着席及び離席動作に伴う着座重心Cの移動に関わらず、より正確な着席位置重心Csd及び離席位置重心Csuを検出することが可能となっている。
次に、本実施形態のシート制御装置21が実行する着席位置補正及び離席位置補正の態様及びその処理手順について説明する。
図14のフローチャートに示すように、本実施形態では、着席位置Psdの補正処理は、そのシート1の基本位置PD及び乗降位置PS(Psd,Psu)が設定された後の二回目以降の乗車時、即ちシート制御装置21が初期化状態にない場合(ステップ501:NO)に行われる。
また、本実施形態のシート制御装置21は、着席確認によりシート1が基本位置PDに移動した後(ステップ502:YES)、そのシート1に着席した乗員によってシート1の位置調整が行われるか否かを判定する(ステップ503)。そして、その基本位置PDからのシート位置調整が行われなかった場合(ステップ503:NO)にのみ、その着席位置Psdの補正処理を実行する(ステップ504,505)。
即ち、基本位置PDは、初期化状態において乗員自らが設定した「運転に適した位置」である。従って、新たな初期化操作を行うことなく基本位置PDからシート位置調整が行われたということは、そのシート1に着席した乗員が、初回乗車時に基本位置PDを設定した乗員とは異なる人物である可能性が高いことを示している。
この点を踏まえ、本実施形態のシート制御装置21は、上記ステップ503において基本位置PDからのシート位置調整が行われた場合(ステップ503:YES)には、着席位置Psdの補正処理を行わない。そして、本実施形態では、これにより、次回以降、その初回乗車時に基本位置PDを設定した乗員が乗車したとき、そのシート1を最適な着席位置Psdに配置することが可能となっている。
また、本実施形態では、シート制御装置21による着席位置Psdの補正処理は、検出された着席位置重心Csdが上記重心移動領域α内にあるか否かの判定に基づいて行われる(ステップ504、図9及び図10参照)。具体的には、本実施形態のシート制御装置21は、検出された着席位置重心CsdのX座標が重心移動領域αを特定する左右の境界座標XR,XL間にあるか否かを判定する。そして、このステップ504において着席位置重心Csdが重心移動領域α内にないと判定した場合(ステップ504:NO)には、その記憶部40内に保持された着席位置Psdを補正する(ステップ505)。
本実施形態では、この着席位置Psdの補正は、当該着席位置Psdを示すシート1のスライド位置及びリフト位置(P1ss,P1sl)を記憶部40から読み出し、それぞれ、所定の補正値を加算することにより行われる。また、各補正値の符号、即ちスライド位置(P1ss)及びリフト位置(P1sl)の補正方向は、シート幅方向において、その重心移動領域αから外れた着席位置重心Csdの逸脱方向に応じて選択される。そして、本実施形態のシート制御装置21は、その補正後の着席位置Psd´を記憶部40内に登録することにより(Psd=Psd´)、次回以降の着席時、検出される着席位置重心Csdを基本位置重心CDに近づける、即ち、より適切な着席位置Psdにシート1を配置することが可能となっている。
尚、シート制御装置21は、上記ステップ504において、着席位置重心Csdが重心移動領域α内にあると判定した場合(ステップ504:YES)には、上記ステップ505の処理を実行しない。また、上記ステップ503において、基本位置PDからのシート位置調整が行われたと判定した場合(ステップ503:YES)には、そのシート1上の乗員が乗降位置補正の対象外であることを示す「除外フラグ」をセットする(ステップ506)。そして、上記ステップ501において、初期化状態ではないと判定した場合(ステップ501:NO)、上記ステップ502以降の処理を実行しない。
図15のフローチャートに示すように、本実施形態では、離席位置Psuの補正処理についてもまた、シート制御装置21が初期化状態にない場合(ステップ601:NO)に行われる。
また、シート制御装置21は、上記着席位置補正において除外フラグがセットされている否かを判定し(ステップ602、図14参照、ステップ506)、除外フラグがセットされていない場合(ステップ602:NO)には、検出された離席位置重心Csuが重心移動領域α内にあるか否かを判定する(ステップ603)。そして、このステップ603において着席位置重心Csdが重心移動領域α内にないと判定した場合(ステップ603:NO)には、その記憶部40内に保持された離席位置Psuを補正する(ステップ604)。
即ち、本実施形態のシート制御装置21は、上記着席位置補正において基本位置PDからのシート位置調整が行われたと判定された場合(図14参照、ステップ503:YES)、つまりシート1上の乗員が初回乗車時に基本位置PDを設定した乗員とは異なる人物である可能性が高い場合には、離席位置Psuの補正処理を行わない。そして、本実施形態では、これにより、次回以降、その初回乗車時に基本位置PDを設定した乗員が乗車したとき、シート1を最適な離席位置Psuに配置することが可能となっている。
また、離席位置Psuの補正処理(ステップ604)は、上記着席位置Psdの補正処理(図14参照、ステップ505)と同様の手順で行われる。そして、シート制御装置21は、上記ステップ603において、着席位置重心Csdが重心移動領域α内にあると判定した場合(ステップ603:YES)には、このステップ604の処理を実行しない。
尚、シート制御装置21は、上記ステップ602において、除外フラグがセットされていると判定した場合(ステップ602:YES)には、その除外フラグをリセットする(ステップ605)。そして、上記ステップ601において、初期化状態ではないと判定した場合(ステップ601:NO)、上記ステップ602以降の処理を実行しない。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シート制御装置21は、シート1の基本位置PD及び乗降位置PSを記憶部40内に保持する。そして、制御部としてのシート制御装置21は、これらの基本位置PD及び乗降位置PSにシート1を移動させるべくシート駆動装置20の作動を制御する。また、荷重検出部及び重心検出部としてのシート制御装置21は、シート1の着座荷重Wmを検出するとともに、その分布に基づいてシート1の着座重心Cを検出する。そして、補正部としてのシート制御装置21は、基本位置PDにおいて検出される基本位置重心CDと乗降位置PSにおいて検出される乗降位置重心CSとの比較に基づいて、その基本位置重心CDに乗降位置重心CSを近づけるべく、記憶部40に保持された乗降位置PSを補正する。
上記構成によれば、例えば、身体能力や好みの違い等のような個別の事情に関わらず、乗員の乗降時、より適切な乗降位置PSにシート1を配置することができる。そして、これにより、その乗員が微調整を行う手間を省くことで利便性の向上を図ることができる。
(2)シート制御装置21は、上記乗降位置PSとして、その乗員がシート1に対して容易に着席可能な着席位置Psd、及び乗員がシート1から容易に離席(起立)可能な離席位置Psuを記憶部40内に保持する。そして、シート制御装置21は、これらの着席位置Psd及び離席位置Psuについて、それぞれ独立に、その着座重心Cの比較に基づく補正を実行する。
即ち、多くの場合、シート1に対する着席時とシート1からの離席時とでは、その最適なシート位置に若干の差異がある。しかしながら、上記構成によれば、そのシート1をより適切な着席位置Psd及び離席位置Psuに配置することができる。
(3)シート制御装置21は、車両走行時、基本位置重心CDが移動する領域、つまりシート1が基本位置PDにある場合における重心移動領域αを検出し、この重心移動領域αを記憶部40に保持する。そして、その検出される乗降位置重心CSが重心移動領域α内にない場合には、その記憶部40内に保持された乗降位置PSの補正を実行する。
上記構成によれば、簡素な構成にて、より確実に、その実際の運転時における基本位置重心CDに対する乗降位置重心CSの乖離を判定することができる。そして、その判定結果に基づいて乗降位置PSの補正を実行することにより、そのシート1をより適切な乗降位置PSに配置することができる。
(4)シート制御装置21は、シート座面Sをシート幅方向に二分する中央線NをX座標の原点位置(X=0)として、その検出された乗降位置重心CSのX座標が上記重心移動領域αを特定する左右の境界座標XR,XL間にあるか否かを判定する。
即ち、通常、車両のシート1に対する乗員の着席動作及び離席動作は、そのドア開口部が設けられたシート幅方向から行われる。従って、多くの場合、その基本位置重心CDと乗降位置重心CSとの乖離もまた、そのシート幅方向において顕著なものとなる。この点を踏まえ、シート制御装置21は、シート幅方向における基本位置重心CDと乗降位置重心CSとの乖離に基づいて、その乗降位置PSの補正を実行する。そして、これにより、簡素な構成にて、速やかに、より適切な乗降位置PSにシート1を配置することができる。
(5)シート制御装置21は、着座荷重Wmに基づき乗員体重MWを検出し、この乗員体重MWを記憶部40に保持する。そして、その乗員の着席動作及び離席動作により変化する着座荷重Wmの値が、上記乗員体重MWの所定割合(MW/2)に到達したタイミングで、その乗降位置重心CSの検出を実行する。
即ち、乗降時におけるシート1の着座重心Cは、その着席動作に従ってシート幅方向外側から中央側に移動し、離席動作に従って中央側からシート幅方向外側へと移動する。そして、多くの乗員は、そのシート座面S上の着座位置を自ら調整する傾向がある。しかしながら、上記構成によれば、このような着席及び離席動作に伴う着座重心Cの移動に関わらず、より正確な乗降位置重心CS(Csd,Csu)を検出することができる。そして、これにより、より正確に基本位置重心CDと乗降位置重心CSとの比較を実行し、及びその比較結果に基づいて、より適切な乗降位置PSにシート1を配置することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、シート1のスライド位置(Pss)及びリフト位置(Psl)をシート制御装置21が調整可能なシート位置とした。しかし、これに限らず、例えば、シートバック3の傾倒位置(リクライニング装置)やシートクッション2の回転位置(シート回転装置)等、その他のシート位置についてもまた、シート制御装置21が調整可能な構成であってもよい。
・上記実施形態では、検出される乗降位置重心CSが、その車両走行時に基本位置重心CDが移動する重心移動領域α内にない場合、詳しくは、シート幅方向において乖離がある場合に、その記憶部40内に保持された乗降位置PSを補正することとした。しかし、これに限らず、シート前後方向についても乖離判定を行う構成としてもよい。そして、その重心移動領域α、或いは特定のタイミングで検出された基本位置重心CDと乗降位置重心CSとの乖離(図10(b)参照、離間距離δ)に基づいて乗降位置PSを補正する構成であってもよい。
・また、上記実施形態では、着席位置Psd及び離席位置Psuについて、それぞれ独立に、その着座重心Cの比較に基づく補正を実行することとした。しかし、これに限らず、これらを一つの乗降位置PSとして取り扱う構成としてもよい。
・更に、着席位置Psd及び離席位置Psuのうちの何れか一方の乗降位置PS(第1乗降位置PS1)について、着座重心Cの比較に基づく補正が行われた場合には、その比較結果に基づく推定により、他方側の乗降位置PS(第2乗降位置PS2)について補正を行う構成としてもよい。
例えば、図16のフローチャートに示すように、着席位置Psd及び離席位置Psuの何れか一方の乗降位置PSについて乗降位置重心CSを検出した場合(ステップ701)、その乗降位置重心CSを検出した一方側の乗降位置PSを第1乗降位置PS1とし、他方側の乗降位置PSを第2乗降位置PS2とする。つまり、第1乗降位置PS1が着席位置Psdの場合には、離席位置Psuを第2乗降位置PS2とし、第1乗降位置PS1が離席位置Psuの場合には、着席位置Psdを第2乗降位置PS2とする。
次に、その第1乗降位置PS1における乗降位置重心CSと基本位置重心CDとの離間距離δ(若しくは重心移動領域αとの離間距離、図10(b)参照)が所定の閾値δthよりも大きいか否かを判定する(ステップ702)。そして、両者の離間距離δが所定の閾値δthを超える場合には(ステップ703)、記憶部40に保持された第1乗降位置PS1の補正を実行し(ステップ704、PS1=PS1´)、及びその比較結果に基づく推定により、記憶部40に保持された第2乗降位置PS2の補正を実行する(ステップ705、PS2=PS2´)。
このように構成することで、例えば、乗車時の補正によって、降車時、より適切な離席位置Psuにシート1を移動させることができる。また、降車時の補正によって、次回の乗車時、より適切な着席位置Psdにシート1を移動させることができる。そして、これにより、その乗員の利便性を高めることができる。
・上記実施形態では、シート制御装置21が初期化状態にある場合に、基本位置PD及び乗降位置PS等の登録を行うこととした。しかし、これに限らず、このような初期化条件は廃止してもよい。これにより、特定の乗員に限ることなく、そのシート1に着座している乗員に適した基本位置PD及び乗降位置PSを提供することが可能になる。
・上記実施形態では、乗降位置PSの補正は、当該乗降位置PSを示すシート1のスライド位置及びリフト位置に所定の補正値を加算することにより行われることとした。しかし、これに限らず、その補正方法は、任意に変更してもよい。例えば、乗降位置重心CSと基本位置重心CDとの離間距離に基づいて、その乗降位置PSの補正量を決定する構成であってもよい。そして、そのシート幅方向の離間距離に基づいて補正量を決定する構成としてもよい。尚、通常、このような場合には、離間距離が大きいほど、より大きな補正量が演算されるのが一般的である。
・上記実施形態では、着座荷重Wm及び着座重心Cの検出に用いる荷重センサ25(25a〜25d)には、歪みセンサが用いられることとしたが、例えば、静電容量センサ等、その種類は任意に変更してもよい。そして、その数及び配置についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、車両直進時、複数回の測定により検出された基本位置重心X座標(Xn)のうちの所定割合(例えば、95%)が含まれるように、その重心移動領域αを特定する左右の境界座標XR,XLの確定演算を行うこととした。しかし、これに限らず、その所定割合は任意に変更してもよい。そして、必ずしも明確な直進走行を要件としない構成であってもよい。
・また、乗降位置重心CSの検出タイミングとなる乗員体重MWの所定割合(MW/2)は、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、シートリフター装置13のリンク機構12にXリンクを用いたが、例えば、平行リンクを用いる等、シートリフター装置13の構成は任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記補正部は、前記基本位置重心に対する前記乗降位置重心の離間距離に基づいて前記乗降位置の補正量を決定すること、を特徴とする車両用シート制御装置。
(ロ)前記シート幅方向における前記離間距離に基づいて前記乗降位置の補正量を決定すること、を特徴とする車両用シート制御装置。
上記各構成によれば、そのシートをより適切な乗降位置に配置することができる。
1…シート、2…シートクッション、3…シートバック、4…ヘッドレスト、5…ロアレール、6…アッパレール、11…シートスライド装置、12…リンク機構、13…シートリフター装置、15,16…モータ、17,18…アクチュエータ、20…シート駆動装置、21…シート制御装置(制御部、荷重検出部、重心検出部、補正部)、22…操作スイッチ、23…回転センサ、25(25a〜25d)…荷重センサ、27…車内ネットワーク、30…乗員、31…車両、40…記憶部、41…ドア開口部、S…シート座面、P0…シート位置、Psl…リフト位置、Pss…スライド位置、PD…基本位置、PS…乗降位置、Psd…着席位置、Psu…離席位置、PS1…第1乗降位置、PS2…第2乗降位置、Wm…着座荷重、MW…乗員体重、C…着座重心、CD…基本位置重心、α…重心移動領域、XL…境界座標、XR…境界座標、CS…乗降位置重心、Csd…着席位置重心、Csu…離席位置重心、δ…離間距離、δth…閾値、Sp…シート位置検出信号、Sw…着座荷重検出信号。

Claims (6)

  1. シートの基本位置及び乗降位置を保持する記憶部と、
    シート駆動装置を制御して前記シートを前記基本位置及び乗降位置に移動させる制御部と、
    前記シートの着座荷重を検出する荷重検出部と、
    前記着座荷重の分布に基づき着座重心を検出する重心検出部と、
    前記基本位置において検出される基本位置重心と前記乗降位置において検出される乗降位置重心とを比較し、前記基本位置重心に前記乗降位置重心を近づけるべく、前記記憶部に保持された前記乗降位置を補正する補正部と、を備えた車両用シート制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シート制御装置において、
    前記記憶部は、前記シートに対する着席位置及び離席位置を前記乗降位置として保持し、
    前記補正部は、前記着席位置及び離席位置について、それぞれ独立に、前記着座重心の比較に基づく補正を行うこと、を特徴とする車両用シート制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シート制御装置において、
    前記補正部は、前記着席位置及び離席位置のうちの何れか一方の前記乗降位置について前記着座重心の比較に基づく補正が行われた場合には、その比較結果に基づく推定により、他方側の前記乗降位置について補正を行うこと、を特徴とする車両用シート制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用シート制御装置において、
    前記重心検出部は、車両走行時、前記シートが前記基本位置にある場合における重心移動領域を検出し、
    前記記憶部は、前記重心移動領域を保持するとともに、
    前記補正部は、前記乗降位置重心が前記重心移動領域内にない場合に前記乗降位置の補正を行うこと、を特徴とする車両用シート制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用シート制御装置において、
    前記補正部は、シート幅方向における前記基本位置重心と前記乗降位置重心との乖離に基づいて前記乗降位置の補正を行うこと、を特徴とする車両用シート制御装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用シート制御装置において、
    前記記憶部は、前記着座荷重に基づき検出された乗員体重を保持し、
    前記重心検出部は、乗員の着席動作及び離席動作により変化する前記着座荷重の値が前記乗員体重の所定割合に到達したタイミングで前記乗降位置重心の検出を行うこと、
    を特徴とする車両用シート制御装置。
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