JP6416792B2 - 電力系統用過電圧保護 - Google Patents

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Description

本願は、2014年2月19日にPCT国際出願として出願されたものであって、2013年2月20日に出願された米国仮出願第61/767,143号、2013年4月30日に出願された米国仮出願第61/817,762号、2013年9月20日に出願された米国仮出願第61/880,345号の優先権を主張し、これらはいずれも本明細書に引用により援用される。
本発明は、一般的に電力系統の特徴的な部分、特に、電力系統用の過電圧保護装置に関する。
伝統的に、重要な電気系統は、該電気系統内の故障に起因する過電圧から保護される必要がある。これらの障害によって、重要なデバイスに通常よりもはるかに高い電流と電圧が発生し、それらの安全限界を超えてしまうことがある。たとえば、重要なインフラストラクチャの一例に相当する電力系統が地絡を被ると、高電圧信号が接地され、その結果、すべての機器に電流スパイクが発生し、しばしば重要な電気機器に損傷を引き起こすことになる。
障害事象中に該系統を保護するシステムが歴史的に開発されてきた。例えば、ある場合には、歴史的にスパークギャップを用い、オープンエアギャップを横断して、または容器内の不燃性ガスに、スパークが形成されて、所定の閾値を超える電圧事象を緩和することができるようにすることによって、過電圧事象を緩和させてきた。しかし、スパークギャップは非常に変わりやすく、該スパークを発生させる電圧は、湿度および結露または他の環境条件に基づいて最大10%〜15%変化する可能性がある。また、ギャップ電極材料が電気アークのエネルギーによって破壊される前にスパークギャップを介して分散させることができるエネルギーの総量には、限りがある。
より最近の保護システムでは、サージアレスタを電力線変圧器と並列に配置して、落雷、地絡、または他の電圧および/または電流スパイク状態のときに保護するようにしている。このような環境下で、サージアレスタは、第一閾値で電圧クリッピングを行ない、その状態では、過電圧事象がアースに送られ、該サージアレスタと並列に配置された電気系統が損傷されないで済む。このサージアレスタは、アースに分流することができるエネルギーの量に限りがある。そのエネルギー限界を超えた後も該事象が続く場合、サージアレスタは、圧力緩和モードとなる。この場合、サージアレスタは、設計値までは電流をアースまで安全に運び保護対象系統の電圧を制限するようになっているが(例えば、IEEE C62.11に記載されているように)、その後は使用できなくなる。
したがって、従来使用されてきたさまざまなシステムおよび方法には、動作上欠点があり、そのために、時によっては、電気系統のための信頼できる保護として準最適であるに過ぎないものとなっている。
以下の開示によって、上記および他の問題は、以下のように対処される。
第一の態様で、電気的保護装置は、第一電気的接続部と、第二電気的接続部と、第一放電装置と、第二放電装置と、を備えている。前記第一放電装置は、前記第一電気的接続部に接続された第一導電性バスと、前記第二電気的接続部に接続された第二導電性バスと、を備え、前記第一放電装置は、第一絶縁破壊電圧を有して、前記第一導電性バスと前記第二導電性バスの電圧差が前記第一絶縁破壊電圧を超えると、前記第一導電性バスと前記第二導電性バスとの間に第一電流が流れる。前記第二放電装置は、前記第一電気的接続部に接続された第三導電性バスと、前記第二電気的接続部に接続された第四導電性バスと、を備え、前記第二放電装置は、第二絶縁破壊電圧を有して、前記第三導電性バスと前記第四導電性バスの電圧差が前記第二絶縁破壊電圧を超えると、前記第三導電性バスと前記第四導電性バスとの間に第二電流が流れる。
第二の態様で、電気的保護装置は、第一電気的接続部と、第二電気的接続部と、第一スパークギャップと、第二スパークギャップとを備えている。前記第一スパークギャップは、第一電極と第二電極との間に形成され、前記第一電極は前記第一電気的接続部に接続され、前記第二電極は前記第二電気的接続部に接続され、前記第一スパークギャップは第一絶縁破壊電圧を有する。前記第二スパークギャップは、第三電極と第四電極との間に形成され、前記第三電極は前記第一電気的接続部に接続され、前記第四電極は前記第二電気的接続部に接続され、前記第二スパークギャップは第二絶縁破壊電圧を有する。
第三の態様で、電気的保護装置は、第一電気的接続部と、第二電気的接続部と、第一スパークギャップと、第二スパークギャップと、第三スパークギャップと、上部プレートと、下部プレートと、絶縁スタンドオフとを備えている。前記第一スパークギャップは、第一電極と第二電極との間に形成され、前記第一電極は前記第一電気的接続部に接続され、前記第二電極は前記第二電気的接続部に接続されていて、前記第一スパークギャップは第一絶縁破壊電圧を有する。前記第二スパークギャップは、第三電極と第四電極との間に形成され、前記第三電極は前記第一電気的接続部に接続され、前記第四電極は前記第二電気的接続部に接続されていて、前記第二スパークギャップは第二絶縁破壊電圧を有する。前記第三スパークギャップは、第五電極と第六電極との間に形成され、前記第五電極は前記第一電気的接続部に接続され、前記第六電極は前記第二電気的接続部に接続されていて、前記第三スパークギャップは第三絶縁破壊電圧を有する。前記上部プレートは、導電性物質から形成されている。前記下部プレートは導電性物質から形成されている。前記絶縁スタンドオフは、前記上部プレートと前記下部プレートとの間に配置されている。前記第一電極と前記第三電極と前記第五電極は、垂直に配向された状態で前記上部プレートに取り付けられている。前記第二電極と前記第四電極と前記第六電極は、垂直に配向された状態で前記下部プレートに取り付けられている。前記第一電極は、前記第一絶縁破壊電圧に相当する第一ギャップ間隔の分だけ、前記第二電極から離されている。前記第三電極は、前記第二絶縁破壊電圧に相当する第二ギャップ間隔の分だけ、前記第四電極から離されている。前記第五電極は、前記第三絶縁破壊電圧に相当する第三ギャップ間隔の分だけ、前記第六電極から離されている。前記第一電気的接続部はアース端子に接続され、前記第二電気的接続部は、接続された電気機器を地絡電流から保護するために、送電線または変圧器の中性点に接続されている。
第四の態様で、過電圧保護システムは、過電圧保護アセンブリと自己テストアセンブリを備えている。前記過電圧保護アセンブリは、第一電気的接続部と第二電気的接続部とを備えている。また、前記第一電気的接続部に接続された第一導電性バスと前記第二電気的接続部に接続された第二導電性バスを含む第一放電装置も備えて、前記第一放電装置は第一絶縁破壊電圧を有し、前記第一導電性バスと前記第二導電性バスの電圧差が前記第一絶縁破壊電圧を超えると、前記第一導電性バスと前記第二導電性バスの間に第一電流が流れる。前記過電圧保護アセンブリは、前記第一電気的接続部に接続された第三導電性バスと前記第二電気的接続部に接続された第四導電性バスを含む第二放電装置も備えて、前記第二放電装置は第二絶縁破壊電圧を有し、前記第三導電性バスと前記第四導電性バスの電圧差が前記第二絶縁破壊電圧を超えると、前記第三導電性バスと前記第四導電性バスの間に第二電流が流れる。前記自己テストアセンブリは、前記過電圧保護アセンブリと電気的に並列に接続されていて、電気的な構成要素とアースとの間の第一絶縁破壊電圧および第二絶縁破壊電圧の少なくとも一方を検出するために使用可能である。
別の態様で、電気的保護装置は、第一電気的接続部および第二電気的接続部と、前記第一電気的接続部に接続された第一側部および前記第二電気的接続部に接続された第二側部を含むサージアレスタとを備えている。前記サージアレスタは、導通を開始しクリッピングが発生する絶縁破壊電圧と、前記サージアレスタがほぼ瞬時に(ここでは、数十マイクロ秒未満で)圧力除去モードに入る上限である圧力除去電圧とを有する。前記電気的保護装置は、前記第一電気的接続部に接続された第一電極と前記第二電気的接続部に接続された第二電極の間に形成されたスパークギャップを備え、前記スパークギャップは第一側部と第二側部とを有し、前記第一側部と前記第二側部の間隔は、前記スパークギャップの絶縁破壊電圧が導通電圧より高いが、接続された電気機器の耐電圧上限より小さくなるように選択される。前記電気的保護装置は、さらに、第一端部と第二端部を含んで前記第一端部が前記スパークギャップの第一側部に接続された第一導体と、第一端部と第二端部を含んで前記第一端部が前記スパークギャップの前記第二側部に接続された第二導体とを備えている。前記第一導体の第二端部と前記第二導体の第二端部の間隔は、前記第一導体の第一端部と前記第二導体の第一端部の間隔よりも大きい。前記サージアレスタと前記スパークギャップは、このように電気的に並列構成で接続されている。
さらに別の態様で、電気的保護装置は、第一電気的接続部および第二電気的接続部と、前記第一電気的接続部に接続された第一側部と前記第二電気的接続部に接続された第二側部を含むサージアレスタとを備えている。前記電気的保護装置は、導電性材料から形成された一対のアークホーン(またはヤコブのはしご)を備え、前記一対のアークホーンの第一アークホーンは前記第一電気的接続部に接続され、前記一対のアークホーンの第二アークホーンは前記第二電気的接続部に接続されている。前記第一アークホーンの中央と前記第二アークホーン(またはヤコブのはしご)の中央との間隔が、前記サージアレスタの導通電圧より大きく、接続された電気機器の耐電圧上限より小さい絶縁破壊電圧を有するスパークギャップとなっている。前記サージアレスタと前記アークホーンは、このように電気的に並列構成で接続されている。
さらなる態様で、電気的保護装置は、第一電気的接続部と、第二電気的接続部と、サージアレスタとを備えている。前記サージアレスタは、前記第一電気的接続部に接続された第一側部と前記第二電気的接続部に接続された第二側部とを備え、クリッピングが発生する絶縁破壊電圧を有する。前記電気的保護装置は、さらに、所定間隔だけ離間した一対の同心円筒状導体によって形成されたスパークギャップを備えている。前記スパークギャップは、前記サージアレスタの導通電圧より大きいが、接続された電気機器の耐電圧上限より小さい絶縁破壊電圧を有する。
過電圧保護アセンブリの概略図である。 第一の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 いくつかの例示的な実施形態において、本明細書で説明する過電圧保護アセンブリのデザインを表す例示的な電圧レベルを示している。 第二の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 さらなる例示的な実施形態に係る、統合されたガブリエル電極を備えた過電圧保護アセンブリの斜視図である。 図5Aの過電圧保護アセンブリの一部分の拡大斜視図である。 さらなる例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの概略図である。 さらなる例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの概略図である。 さらなる例示的な実施形態に係る、筒状のスパークギャップアセンブリの概略図である。 さらなる例示的な実施形態に係る、筒状のスパークギャップアセンブリの断面模式図である。 さらなる例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 図10Aの過電圧保護アセンブリの一部の拡大斜視図である。 図10Aの過電圧保護アセンブリの別の斜視図である。 過電圧保護アセンブリ内の電極の実施形態の斜視図である。 図11Aの電極の実施形態の拡大斜視図である。 他の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 他の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 図13Aの過電圧保護アセンブリの内部の斜視図である。 他の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 図14Aの過電圧保護アセンブリのサブアセンブリの側面図である。 図14Aの過電圧保護アセンブリの別の実施形態の斜視図である。 図14Aの過電圧保護アセンブリの別の実施形態の斜視図である。 図14Aの過電圧保護アセンブリの導体の別実施形態の側面図である。 図14Aの過電圧保護アセンブリの導体の他の別実施形態の側面図である。 他の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリの斜視図である。 図15Aの過電圧保護アセンブリの他の斜視図である。 図15Aの過電圧保護アセンブリの下から見た斜視図である。 図15Aの過電圧保護アセンブリの下から見た拡大斜視図である。 図15Aの過電圧保護アセンブリの屋根およびケージの下から見た斜視図である。 図15Aの過電圧保護アセンブリのケージの斜視図である。 他の例示的な実施形態に係る過電圧保護システムの回路図である。
図面を参照しながら本発明のさまざまな実施形態について詳細に説明するが、いくつかの図を通して、同じ参照番号は、同じ部品およびアセンブリを表す。さまざまな実施形態を参照するが、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。さらに、本明細書に記載のいずれの実施例も、限定することを意図するものではなく、単に特許請求される本発明の多くの可能な実施形態のうちのいくつかを記載するに過ぎない。
一般的に、本発明は、コンデンサバンクや他の電気系統のような他の電気的構成要素を電力系統の地絡電圧サージから保護する装置に関するものである。本開示のシステムおよび方法の実施形態は、ギャップ間隔とサージアレスタ電気的特性を選択して所定の電圧レベルにおける信頼性の高い保護を与えるように、サージアレスタ、スパークギャップ、およびヤコブのはしご(またはアークホーン)を統合したものを組み入れる。本明細書に記載の電気的保護システムのさらに他の実施形態は、送電網用として費用効率が良い状態のままで、電気系統の過電圧保護を提供するスパークギャップ構成、特に、比較的大きな電力と電流の消費量を必要とする大規模な電力系統(例えば、送電系統)用のスパークギャップ構成を採用する。このような実施形態には、電力線変圧器の中性点で発生する誘導電流から保護するために使用するように調整され、また、電力網で起こり得るような大電流を消費する事象にも対応することができる比較的低コストの構成を提供するように構成されるという特徴を含めることができる。
次に図1と図2を参照すると、コンデンサバンクや他の電力系統構成要素のような、高電力の電気的構成要素を地絡事象中に高電圧から保護するように構成される、例示的な実施形態に係るアセンブリ100が示されている。このアセンブリは、サージアレスタ102と、ヤコブのはしご(またはアークホーン)104と、その中に統合されたスパークギャップ106とを含み、それらは保護対象である構成要素に接続される回路リード線108a、108bを両端として互いに並列に接続されている。
図示した実施形態において、サージアレスタ102には多くのタイプがあり得る。例示的な実施形態では、サージアレスタ102は、金属酸化物バリスタ(MOV)サージアレスタである。これは、さまざまな場所に配置することができ、図2の例では、サージアレスタ102は、アセンブリの底部に取り付けられている。このサージアレスタ102は、コンデンサやコンデンサバンクやコンデンサと抵抗の直列接続の両端に発生する共振電圧や他の電圧をクリッピングし、それによって電圧クリッピングを行なって不要な直列共振、鉄共振、または他の共振を抑えることができる。図示した実施形態では、サージアレスタ102は、両側で、回路リード線108a、108bにある第一電気的接続部および第二電気的接続部に電気的に接続されている。
サージアレスタには、ヤコブのはしご(またはアークホーン)104とスパークギャップ106を組み合わせたものが取り付けられている。ヤコブのはしご104は、第一導体105aと第二導体105bとを備えて、それらの間にはスパークギャップが形成され、第一電極の上端部と第二電極の上端部との間隔は、第一電極の下端部と第二電極の下端部との間隔よりも大きい。第一導体105aと第二導体105bは、さまざまな実施形態において、真鍮、ニッケル被覆銅、タングステン、ニオブ、それらの合金、または導電性の高い他の物質から作ることができる。
図2の実施形態において、スパークギャップ106は、ヤコブのはしご104の狭い部分にある、二つの導体105a、105bの間の狭いギャップであり、電極110a、110bを形成する。図示した実施形態では、スパークギャップ106は、わずか数ミリメートルのギャップ間隔であり、ヤコブのはしご104に組み込まれている。高電流地絡が発生すると、スパークギャップ106でアークが形成されて保護対象となる構成要素(すなわち、リード線108a、108bに接続された、コンデンサやコンデンサバンクや他の構成要素)の両端にかかる電圧を制限する。
ヤコブのはしご104は、スパークギャップ106から離れて延びるにつれて間隔が増加するギャップを形成する相補型金属構造をしている。例示した実施形態では、ヤコブのはしご104は、真鍮、ニッケル被覆銅、タングステン、ニオブ、それらの合金、または他の適切な金属のような適切な導電性金属で作られ、アークがスパークギャップ106から離れた場所まで(例えば、はしごを昇って)移動し、そこで空気中に大量のエネルギーを放散することができる手段を提供している。
いくつかの実施形態では、ヤコブのはしご104のギャップ間隔、ひいては絶縁破壊電圧は、空気中で一定の絶縁破壊電圧を実現するために、一定の間隔になるように設計されている。別の実施形態では、ギャップは調整することができ、それ故に、ギャップの絶縁破壊電圧は調整可能とすることができる。各種ガスの絶縁破壊電圧とギャップ間隔との関係は、平行板間にあるガスの絶縁破壊電圧を圧力およびギャップ間隔の関数として説明するパッシェンの法則で与えられる。
動作中に過電圧事象が発生すると、通常は、スパークギャップ106で形成された直後の初期アークは、急速にヤコブのはしご104を登り、その後電力サイクル数個分に亘って、60Hzでは通常は電力サイクル数個(4〜6)分(すなわち、60〜100ミリ秒)、はしごの両先端間でアークを発生し続ける。このアークエネルギー放散フェーズの期間中、ヤコブのはしご104の先端の一部が加熱されることになり、少量の金属電極チップが気化する可能性がある。
サージアレスタは、電圧クリッピングを行なうことで、不要な共振が起こった場合はそれを減衰させる。サージアレスタのエネルギー吸収限界を超えた場合、スパークギャップが、接続機器をさらなる過電圧事象から保護し続ける。ヤコブのはしごは、サージアレスタおよびスパークギャップとも並列に接続されている。ヤコブのはしごの機能は、アーク伝導経路が確立されるとサージアレスタとスパークギャップを保護することである。つまり、ギャップでアークが起こると急速にはしごの上端まで上昇し、アークエネルギーが空気中に放散される。このようにして、サージアレスタとスパークギャップとヤコブのはしごとを組み合わせたものは、コンデンサバンク、静的VAR補償器(SVC)、または他の高電力電気系統構成要素のような高電力構成要素に対して非常に信頼性の高い装置を提供する。
図3は、いくつかの例示的な実施形態において、本明細書で説明した過電圧保護アセンブリの仕様を表す例示的な電圧レベル図表300を示している。図示した図表300では、上述した保護アセンブリ、ならびに以下の図4〜図5の保護アセンブリの動作を記載している。特に、この保護アセンブリの用途としては、接地変圧器の中性点、SVC、または他の電力構成要素の地磁気誘導電流(GIC)を阻止するために使用されるコンデンサバンクの保護が挙げられる。
図3の図表300に見られるように、地絡電圧が発生したときに、例示的なアセンブリ内のサージアレスタ102は、電流を導通させ、例えば、5kV〜7kVの範囲内で、電圧クリッピング機能を実行する。これによって減衰が行なわれて、電力系統に現れる不要な共振を制御する。サージアレスタによってアースに分流されるエネルギーの量がその機能の限界を超えた場合、圧力除去モードに入り、消費される。後続の地絡事象において、電圧がスパークギャップの絶縁破壊電圧を超える(例えば、11kVの範囲を超える)場合、スパークギャップでアークが形成される。この場合、ギャップ間隔は、例えば、11kV〜25kV程度の公称電圧でアークが形成されるように選択されることになる。この絶縁破壊電圧は、湿度、結露、大気圧の変化などに依存することが実証されている。しかし、湿度、結露、および圧力の状態の変動がスパークギャップ106の絶縁破壊電圧に大きく影響することはなく、むしろ、絶縁破壊電圧のばらつきは比較的小さいと思われ(すなわち、およそ±10%〜15%)、この保護アセンブリにとって許容可能である。別の実施形態では、各サージアレスタが同じレベルまたは異なるレベルで圧力緩和モードに入るように構成することができるというように、異なる特性を有する追加のサージアレスタを組み込むことができる。
図4は、第二の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ400の斜視図である。このアセンブリ400は、上述したものと類似する、サージアレスタ402、ならびにヤコブのはしご404およびスパークギャップ406を備えている。この例示的な実施形態では、アセンブリ400は、ヤコブのはしご404の機械的安定性を増し、したがって、より安定したスパークギャップ間隔(すなわち、より一定のギャップ絶縁破壊電圧)を提供するようにデザインされた、ヤコブのはしご404の「ブレード」構成を使用して構成されている。図中のアセンブリ400は、アセンブリの底部に水平に取り付けられたサージアレスタ402(MOVなど)を備えている。ヤコブのはしご404の導体405a、405bは、サージアレスタ402と並列に電気的に接続され、上下方向に延びている。サージアレスタの通電能力を超える場合、圧力除去モードに入り、電気アークが形成される。電圧差が予め設定されたギャップ絶縁破壊電圧に達した場合、その後の過電圧事象により、スパークギャップでアークをが発生する。いずれの場合においても、アークエネルギーは、その後、ヤコブのはしご404の先端で放散され、サージアレスタ402と、ギャップの寸法、したがって、スパークギャップの絶縁破壊電圧を規定する導電体405a、405bの材料とに対する損傷の度合いを減らす。アセンブリ400は、回路リード線408a、408bで保護対象の構成要素に接続されるように構成されている。
ここで図5A、図5Bを参照すると、「ガブリエル」が統合された構成を備えた例示的な保護アセンブリ500がさらに示されている。この実施形態では、アセンブリは、再び、サージアレスタ(図示せず)と、ヤコブのはしご504と、スパークギャップ506とを備えている。しかし、図示した実施形態では、スパークギャップ506は、既存の電極510a、510bに加えて、ガブリエル電極510cを備えている。これによって、より信頼性の高い、ギャップの絶縁破壊電圧が提供される。図示した実施形態では、第三電極510cは、この例では、この第三電極(この例では、スパークプラグ)の先端がスパークギャップ506内に位置するように、スパークプラグ512をスパークギャップ506に備えることによって実現される。この電極510cは、直列抵抗(図示しないが、通常はおよそ数メガオームの抵抗)を介して高電圧ラダー電極510bと電気的に接続されている。電極510cの機能は、イオン化されたガス柱をより正確な電圧レベルで生じさせ、ギャップでのアーク発生を開始させることである。該抵抗は、アーク電流がヤコブのはしご、すなわちアークホーンの第一電極および第二電極を流れるように、この電極を流れる電流を制限する。それによって、第三電極510cは、スパークギャップがアークを発生しアセンブリが保護モードに入る、狭い範囲の電圧を提供する。アセンブリ500は、回路リード線508a、508bで保護対象の構成要素に接続されるように構成されている。
今度は図6を参照すると、さらなる実施形態である過電圧保護アセンブリ600が示されている。図示した実施形態では、スパークギャップ602は、高電圧(HV)および超高電圧(EHV)電力機器を地絡から保護するために使用される。図示した実施形態では、ヤコブのはしご604は、スパークギャップ602と接続して使用し、長寿命であって多くの(例えば、約100〜1000)地絡事象に再利用することが可能な保護装置を作成することができる。スパークギャップ602は、互いに所定の間隔で離れた電極603a、603bを備えている。
図6の過電圧保護アセンブリ600は、本明細書で説明した他の実施形態と同様に、特別な配置および材料を装置に使用しない限り高電流アークがギャップ領域の金属を融解し破壊する、高電圧で高電流の状況で使用されるときに、多くのスパークギャップで発生する問題を克服する。図6に示す例示的な実施形態では、この破壊的な状況は、スパークギャップ602と関連付けられたヤコブのはしご604を使用して克服することができ、アークを初期のギャップ領域から外に移動し広範囲に亘ってラダー電極の先端でエネルギーを放散することができる。これにより、過電圧保護アセンブリ600のような、劣化せずに多くの地絡に再使用することが可能な過電圧保護アセンブリをデザインすることができる。
なお、追加として、過電圧保護アセンブリ600は、アークの領域の下方に位置するリターン導体(612)からのローレンツ力を加えることによって、スパークギャップ602で形成されたスパークがヤコブのはしごを上に迅速に移動するようにさらに促す。アセンブリの一側面は、高温側である保護対象の電気装置に接続されている。スパークギャップの第二側面は、接地点610でアースされている。導電性バー612または他の電気バスは、スパークギャップ602の接地リターン経路側に接続し、スパークギャップ602の下に配置することができる。
動作時に、ローレンツ力は、スパークギャップおよびヤコブのはしごアセンブリのプラス側の(スパークギャップ602の第一側面の)導電経路と、アークプラズマをはじくことによってアークをヤコブのはしご604の上に押し上げる、スパークギャップ602のリターン経路側との間に発生する。図示した実施形態では、二つの電極間のギャップ間隔は、必要な絶縁破壊電圧を実現することができるように選択される。この間隔は、絶縁破壊電圧と、スパークギャップにあるガス(すなわち、空気)と、受けた圧力と、スパークギャップの間隔との関係として表される、パッシェンの法則の関係式を用いて計算することができる。
図7に示した、本開示のさらなる実施形態では、過電圧保護アセンブリ700が示されている。この実施形態では、スパークギャップ702は、電極703a、703bを備えることができ、ガブリエル電極704を介して図6に示した構成に導入することができる。この実施形態では、通電経路は図6に示したものと同様であるが、過電圧保護アセンブリ700では、スパークギャップ702の幅を広くすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、スパークギャップ702は、約6〜10ミリメートルの幅を有することができる。この構成では、最初のスパークは、第三電極704と接地電極703bとの間に生じる。この第三電極と電極703bとの通常のギャップ間隔は、必要な絶縁破壊電圧に応じておよそ約1〜4ミリメートルであればよい。初期のスパークの電流は、この第三電極704に接続された抵抗器706によって制限される。スパークが開始されると、高電圧電極703aと接地電極703bとの間で高電流アークが確立される。通常6〜20ミリメートルの大きめのギャップサイズであれば、アークエネルギーを広範囲に亘ってより適切に放散することができ、したがって電極が溶融し破壊される可能性が少なくて済む。さまざまな実施形態で、第三電極704は、この電極に発生する摩耗を低減するために、タングステンやニオブや他の高融点金属で作られていることが多い。さらに、いくつかの実施形態では、第三電極は、ギャップ領域の下であって、接地点712に電気的に接続されている下側の電気的バス709(すなわち、導体)の上方に位置する絶縁材708に確実に取り付けることができる。
いくつかの実施形態では、追加としてスパークギャップ電極703a、703bは、電極上の高電流事象による溶融および/または破壊的な影響を低減するために、タングステンで作られる。これは、図7に示すように、ヤコブのはしご710が取り付けられた二つのタングステン製ブロックを使用するか、あるいはその代わりにヤコブのはしご710のアセンブリ全体としてタングステンホーンを使用することによって達成することができる。さらに他の実施形態では、スパークギャップ702および/またはヤコブのはしご710の他の一部分を、タングステンまたは同等の弾力性がある導電性材料から作ることができる。
図8、図9には、円筒状のスパークギャップアセンブリ800が例示されている。この実施形態では、二つの同心金属製円筒802、804が、大面積のスパークギャップを形成し長寿命の地絡保護装置を実現している。この実施形態では、アークが最小ギャップ間隔の領域まで動き回ることができる。金属の削磨や溶融が発生した場合、領域のギャップサイズは大きくなる。したがって、アークは、装置内の別の場所に移動することになる。図8に示した円筒の直径と高さを増加させることによって、大きなスパークギャップ領域を作成することができる。電気的リード線810a、810bは、図8、図9に示したように、例えば、接地や保護対象の電気回路網に接続するため、過電圧保護アセンブリ800に接続することができる。
図9は、筒状のスパークギャップアセンブリ800の詳細を断面形状で示している。具体的には、図9は、二つの同心金属製円筒802、804を備えた円筒状のスパークギャップアセンブリ800を取り付けることを詳細に示している。絶縁材料を使用して、上部ハウジング部品806aおよび下部ハウジング部品806bを形成することができる。ボルト808または他の留め具を使用して、中心電極の円筒を外側電極円筒に対して確実に固定することができる。ボルト808とそれに関係付けられた円筒状シェルを使用して、二つの電極間で均一なギャップ間隔を維持することができる。
図10Aは、他の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1000の斜視図である。アセンブリ1000は、ヤコブのはしご1004と、スパークギャップ1006と、スタンドオフ1012a、1012bとを備えている。
図示した実施形態では、ヤコブのはしご1004は、電極1010a、1010b(図10Cと関連して以下に説明する実施形態でより明確に示されている)を有する導体1005a、1005bを含み、スパークギャップ1006で形成されるアークを導体1005a、1005bに沿って搬送したところで大量のアークエネルギーを空気中に放散することができるように構成されている。導体1005a、1005bは、一般的に垂直に配置され、いくつかの実施形態では、円筒形状を有している。導体1005a、1005bは、導体1005a、1005bの中央同士の間隔が導体1005a、1005bの上部同士または底部同士の間隔よりも小さくなるように角度が付けられている。スパークギャップ1006は、導体1005a、1005bの間の電極同士が互いに最も近い点で形成されている。スパークギャップ1006の下側では、導体1005a、1005b間の間隔は、アークが下に向かって移動するのを防止するのに十分なだけ、言い換えれば、機器が保護される方向に広げられている。上述したように、スパークギャップ1006の間隔は、パッシェンの法則を使用して選択され、所望の絶縁破壊電圧を実現している。例えば、大気圧の窒素中で10,000ボルトの絶縁破壊電圧を実現するように構成された実施形態では、スパークギャップ1006の幅は2.3mmである。
図示した実施形態では、スパークギャップ1006の真下の導体1005a、1005bの電流は、スパークギャップ1006に形成されたアークにローレンツ力を提供し、アークを導体1005a、1005bに沿って移動させる。いくつかの実施形態では、アークを通して(すなわち、スパークギャップ1006を横断して)導体1005aを上に移動し、次に導体1005bを下に移動する電流は、スパークギャップ1006の領域に磁界を生じさせる。この磁界は、アークの電流と相互作用し、アークプラズマにローレンツ力を生じさせ、この力がアークを導体1005a、1005bの上方に押しあげる。
いくつかの実施形態では、導体1005a、1005bは、スタンドオフ1012a、1012bに結合されている。スタンドオフ1012a、1012bは、高剛性の絶縁物質で形成され、アークが存在する間は電極が動かないように構成されている。いくつかの実施形態では、スタンドオフ1012a、1012bは、さらに別の高剛性の外部構造体にも結合されている。
導体1005a、1005bは、導電性バス1007a、1007bに接続されている。いくつかの実施形態では、ヤコブのはしご1004は、保護対象の機器と並列に接続されている。いくつかの実施形態では、導電体1005a、1005bの一方は、保護対象の電気機器の高温側に接続され、他方はアースに接続されている。
いくつかの実施形態では、過電圧保護アセンブリ1000は、さらに、ガブリエル電極1010cを備えている。他の実施形態は、ガブリエル電極1010cを備えていない。
ここで図10Bを参照すると、過電圧保護アセンブリ1000の拡大斜視図が示されている。図示した実施形態では、過電圧保護アセンブリ1000は、統合された「ガブリエル」電極1010cを備えている。
図10A、図10Bに示した実施形態では、ガブリエル電極1010cは、電極1010a、1010bの間のスパークギャップ1006に配置されている。いくつかの実施形態では、ガブリエル電極1010cは、電極1010a、1010bよりもはるかに小さい電気伝導点である。ガブリエル電極1010cは、所定の制御電圧でアークを開始するように構成されている。ガブリエル電極1010cがあると、適度に低い絶縁破壊電圧でアークを開始することができ、高電流アークのエネルギー放散に耐えるように、より大きなギャップにすることができる。いくつかの実施形態では、ガブリエル電極1010cは、電極1010bより電極1010aに近い位置に配置され堅固に保持される。これらの実施形態では、スパークギャップ1006を横断するアークの開始は、電極1010aとガブリエル電極1010cの先端間の間隔に依存する。また、これらの実施形態では、スパークギャップ1006を横断するアークの開始は、電極1010aと電極1010bとの間隔にはあまり依存しない。したがって、ガブリエル電極1010cを備えた実施形態は、環境の差異、材料の差異、および製造上の差異に対してより大きな耐性を有する。
図示した実施形態では、ガブリエル電極1010cは、絶縁物1011内に配置された導体である。絶縁物1011は、ガブリエル電極1010cを所定の位置に保持する。ガブリエル電極1010cの先端は、ガブリエル電極が存在しない場合より低い電圧で絶縁破壊が起こるように、電極の一方とのギャップ間隔が他方よりも短くなるようにして、二つの電極のギャップ内に配置される。ガブリエル電極1010cは、直列抵抗(図示しないが、通常、およそ数メガオームの抵抗)を介して接続されている。ガブリエル電極1010cの機能は、ギャップ内でアークの形成を開始するために、より正確な電圧レベルでイオン化された気柱を作ることである。該抵抗は、その後、アーク電流がヤコブのはしご1004の導体1005a、1005bを流れるように、この電極を流れる電流を制限する。それによって、ガブリエル電極1010cは、スパークギャップ1006がアークを発生しアセンブリ1000が保護モードに入る、狭い範囲の電圧を提供する。
図10Cは、過電圧保護アセンブリ1000の別の斜視図である。スタンドオフ1012a、1012bは支持要素1013a、1013bに結合されている。通常、支持要素1013a、1013bは、剛性があり、コンクリートのような絶縁材料から形成される。スタンドオフ1012a、1012bと支持要素1013a、1013bは、導体1005a、1005bを固定するように構成されている。こうすれば、アーク電流が流れて発生する力に対して導体1005a、1005bを安定させることができる。したがって、このようなスタンドオフ1012a、1012bとサポート要素1013a、1013bの使用は、スパークギャップを横断する電流が、例えば、6万アンペア以上になるほど大きい状況では、それらがなければ、かなりのローレンツ力が発生し該アセンブリに損傷を与える可能性があるので、有益であると言える。
さらに、図示した実施形態では、導体1005a、1005b間の間隔は、さらに絶縁体1014a、1014bで固定されている。絶縁体1014a、1014bは、剛性があり、コンクリートのような絶縁材料から形成されている。絶縁体1014a、1014bは、導体1005a、1005b間の間隔、したがって、スパークギャップ1006の幅を確保するように構成されている。
今度は図11A,図11Bを参照すると、一つの例示的な実施形態に係る、ヤコブのはしご1100の導体1101a、1101bが示されている。導体1101a、1101bは、電極(図11Bに詳細に示されている)を有しており、この用途を通して説明される過電圧保護システムで使用されるように構成されている。導体1101a、1101bは、下部1102a、1102bと上部1103a、1103bとを備えている。
通常、導体1101a、1101bのために選択される材料は、高伝導性、剛性、アーク放電事象中に放散されるプラズマエネルギーに耐える高融点、およびヤコブのはしご1100の形状に成形することが可能なことの特性のうちの少なくともいくつかを有している必要がある。例えば、多かれ少なかれこれらの特性を有する材料としては、タングステン、タングステン/銅合金、ニオブ、および銅が含まれる。下部1102a、1102bに使用される材料に対する要求は、上部1103a、1103bを形成するために使用される材料に対する要求とは異なるので、下部1102a、1102bを形成するために使用される材料は、上部1103a、1103bを形成するために使用される材料とは異なっていてもよい。
通常、開示した実施例では、下部1102a、1102bは、円筒形であり、傾斜部を含み、両者間にスパークギャップ1106を形成するように構成されている。いくつかの実施形態では、下部1102a、1102bの直径は、3/8インチ(約0.95cm)である。他の断面形状を用いた、または別の方法として異なる直径の電極を用いた、他の実施形態も可能である。いくつかの実施形態では、ギャップ1106の下の導体1101a、1101bがなす頂角は、アークがはしごを「上方に」移動するように、ギャップ1106の上の導体1101a、1101bがなす頂角よりも大きい。ギャップ1106の上の両導体がなす頂角は、機器が保護されている接続部からアークが実際に遠ざかることを確実にするために十分に小さくする必要がある。例えば、50〜80度の範囲にある、ギャップ1106の上の導体1101a、1101bがなす頂角は、ほとんどの高電流アークの用途に適しているであろう。いくつかの実施形態では、下部1102a、1102bは、下部の角のある形状を成形型およびプレスの技術を使用して形成することが適切なので、銅から作られる。タングステン、タングステン/銅合金、またはニオブを用いて下部1102a、1102bの形状を作る方法は、より困難である。
通常、上部1103a、1103bは、円筒状で一直線であり、アーク放電事象によって放散されるエネルギーに耐えるように構成されている。いくつかの実施形態では、上部1103a、1103bの直径は、3/8インチ(約0.95cm)である。他の実施形態も可能である。いくつかの実施形態では、上部1103a、1103bは、タングステンが高融点を有するので、タングステンから形成される。他の実施形態では、上部の構成要素は、タングステン/銅合金またはニオブから形成される。タングステン、タングステン/銅合金、およびニオブは、銅よりも高い融点を有し、しかも剛性がより高いので、上部1103a、1103bは、銅のような他の多くの導電性材料が耐えるよりもアーク放電事象によって放散されるエネルギーに良く耐えることができる。
図示した実施形態では、下部1102a、1102bは、上部1103a、1103bに銀はんだ付けプロセスを使用して結合されている。上部1103a、1103bの下端1105a、1105bは、球面を有するように機械加工されている。下部1102a、1102bの上端は、上部1103a、1103bの下端の球面を受け入れるように機械加工されている。このように、導体1101a、1101bは、二つの異なる物質を用い、一般的な製造技術で形成されている。また、導体1101a、1101bは、導体1101a、1101bが銅だけで形成される場合よりも、アーク放電事象によって放散されるエネルギーに耐える優れた性能を有している。
図12は、別の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1200の斜視図である。該アセンブリ1200は、導体1201a、1201bとスパークギャップ1206とを備えている。
通常、導体1201a、1201bは、球面を有する電極端1202a、1202bを備えた、大径で円筒形のロッドである。導体1201a、1201bの直径は、過電圧保護アセンブリ1200の所定の用途に対する想定アーク電流に基づいて選択される。導体1201a、1201bは、電極端1202a、1202bが互いに隣接するように、水平に配置されている。電極端1202a、1202bは、スパークギャップ1206によって隔てられている。いくつかの実施形態では、導体1201a、1201bは、タングステンから形成されている。他の実施形態では、導体1201a、1201bは、タングステン/銅合金やニオブのような高融点の異なる材料から形成されている。他の実施形態では、他の材料も同様に使用することができる。導体1201a、1201bの電極端1202a、1202bの球面に起因して、アークは、球面の周りを移動し、表面上のどこも削磨しないであろう。したがって、この実施形態では、過電圧保護アセンブリ1200は、長寿命であり、多くの地絡事象に対して再使用することができる。いくつかの実施形態では、ガブリエル電極をスパークギャップ1206に備えて、上述したようにアークを開始する。
他の実施形態では、導体1201a、1201bは、水平に配置されていないが、その代わりに互いに対してある角度で配置されている。このように、アークがスパークギャップ1206で形成されると、上述したようにローレンツ力に起因して上方の球面まで移動することになる。アークがこの動きをすることによって、アークエネルギーをより良く放散し、電極材料の削磨をより少なくすることができる。いくつかの実施形態では、ガブリエル電極もスパークギャップ1206に備えて、上述したように所定の電圧でアークを開始する。
いくつかの実施形態では、導体1201a、1201bをそれぞれのマウント1204a、1204bに実装するに際してバネ1203a、1203bが使用されている。このような実施形態では、バネ1203a、1203bは、導体1201a、1201bを圧縮し、互いから離れて反動させることができる。通常動作時には、二つのバネ1203a、1203bは、導体1201a、1201bを通常の位置に、両者間に初期の狭いギャップがあり互いに指し示す状態で、保持している。電極間に大きな電気的な力が発生した場合には、電極間の力によって電極が反動し、電極間の電気的な結果、すなわちアーク放電をより迅速に放散することができる。このようにすれば、アーク放電を速やかに放散することができるので、アーク放電の際の電極への損傷に対して追加保護を行なうことになる。
図13Aは、別の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1300の斜視図である。該アセンブリ1300は、ヤコブのはしご1304と、スパークギャップ1306と、支持構造体1312とを備えている。
ヤコブのはしご1304は、電極1310a、1310bを形成する導体1305a、1305bを備えている。ヤコブのはしご1304は、図10A、図10Bに関連してより詳細に図示して説明したヤコブのはしご1004と同様である。いくつかの実施形態では、導体1305a、1305bは、1〜1.5インチ(約2.54〜3.81cm)の直径と10〜18インチ(約25.4〜45.72cm)の長さを有している。いくつかの実施形態では、導体1305a、1305bは、銅/タングステン合金から形成されている。
図示した実施形態では、スパークギャップ1306は、図10A,図10Bに関連してより詳細に図示して説明したスパークギャップ1006と同様である。アセンブリ1300のいくつかの実施形態では、スパークギャップ1306の幅は、2〜3mmである。
例示的な実施形態では、支持構造体1312は、セラミックや成形コンクリートのような高剛性の絶縁材料から形成された物理的構造体であり、導体1305a、1305bを支持するように構成されている。大きな地絡電流時には、導体1305a、1305bには、極めて大きな電流(例えば、60,000アンペア以上まで)が流れて、導体1305a、1305bに大きなローレンツ力を発生させることができる。支持構造体は、導体1305a、1305bがローレンツ力によって押し離されたりねじられたりしにくくなるように、導体1305a、1305bを支持し安定させるように構成されている。また、支持構造体1312は、導体1305a、1305bが動いたり反ったりするのを防止または最小化するように構成されている。支持構造体1312は、ヤコブのはしご1304の機械的安定性を増大させ、したがって、より安定したスパークギャップ間隔とより一貫したギャップ絶縁破壊電圧を生成する。
支持構造体1312は、基部1313と、支持壁1314a、1314bと、下部クランプ1315a、1315bと、中間クランプ1316a、1316bと、上部クランプ1317a、1317bとを備えている。さらに、いくつかの実施形態では、支持壁1314a、1314bは、開口部1318a、1318bを備えている。いくつかの実施形態では、基部1313と支持壁1314a、1314bと下部クランプ1315a、1315bは、高剛性の導電性材料から形成されている。中間クランプ1316a、1316bは、電気絶縁性材料から形成されている。上部クランプ1317a、1317bは、高剛性の導電性または絶縁性材料から一体的に形成されている。他の実施形態では、支持構造体1312は、接着剤やねじのような一つ以上の留め具と一緒に結合された複数の独立した構成要素から形成されている。
実施形態では、基部1313は、導体1305a、1305bが導体1305a、1305b同士に発生するローレンツ力によって押し離されないように、曲げに抵抗するために強度を付与する強固な構造である。
支持壁1314a、1314bは、高剛性の絶縁材料から形成され、下部クランプ1315a、1315bと、中間クランプ1316a、1316bと、上部クランプ1317a、1317bとを支持して固定するように構成されている。さらに、支持壁1313a、1313bは、導体1305a、1305bが大きなローレンツ力を受けてもねじれないように横方向に支持している。
開口部1318a、1318bは、支持壁1314a、1314b内の開口部である。開口部1318a、1318bは、スパークギャップ1306に隣接しており、スパークギャップ1306内に形成された初期アークによって発生するプラズマ噴出を逃がすように構成されている。このようにして、開口部1318a、1318bは、プラズマ噴出によって生じた圧力が支持構造体1312を損傷することなく放出されるようにしている。
図13Bは、過電圧保護アセンブリ1300の内部の斜視図である。この図では、過電圧保護アセンブリ1300の内部が見えるように、支持壁1314aは、図示していない。
下部クランプ1315a、1315bは、導体1305a、1305bの下部を固定するための装置である。いくつかの実施形態では、各下部クランプ1315a、1315bは、それぞれの導体1305aまたは1305bの底部が配置される穴を備えている。このようにして、各下部クランプ1315a、1315bは、それぞれの導体1305aまたは1305bを完全に包み込み、ローレンツ力に対して強化された安定性および抵抗性を付与している。
いくつかの実施形態では、下部クランプ1315a、1315bは、ギャップ1319によって隔てられている。ギャップ1319は、下部クランプ1315a、1315b間のこのギャップにかかるアーク放電を防止するのに十分な大きさになっている。
中間クランプ1316a、1316bは、導体1305a、1305bの中間を固定する装置である。いくつかの実施形態では、中間クランプ1316a、1316bは、導体1305a、1305bの表面に当接するように構成された一つ以上の支持面を備えている。いくつかの実施形態では、この支持面は、導体1305a、1305bの外面のおよそ半分に当接している。このようにして、中間クランプ1316a、1316bは、導体1305a、1305bを支持しているが、スパークギャップ1306におけるアークの形成を妨害したり、アークが導体1305a、1305bを上方に移動するのを妨げたりはしない。さらに、いくつかの実施形態では、中間クランプ1316a、1316bは、スパークギャップ1306において導体1305a、1305bに当接しない。このようにして、中間クランプ1316a、1316bは、プラズマ噴出がスパークギャップ1306から逃れるスペースを確保している。
上部クランプ1317a、1317bは、導体1305a、1305bの頂部または頂部付近の領域を固定する装置である。いくつかの実施形態では、上部クランプ1317a、1317bは、導体1305a、1305bの面に当接するように構成された一つ以上の支持面を備えている。いくつかの実施形態では、支持面は、導体1305a、1305bの外面のおよそ半分に当接している。このようにして、上部クランプ1317a、1317bは、導体1305a、1305bを支持しているが、アークが導体1305a、1305bを上方に移動するのを妨げはしない。
いくつかの実施形態では、アセンブリ1300のような複数のアセンブリが、容器内に配置され、同一の導体バスに並列に接続されている。大きな地絡電流が流れている間、アーク電流は、アセンブリのうちの一つのスパークギャップを横断して流れる。アーク電流は、最も低い絶縁破壊電圧を有するアセンブリ内を流れる。アーク電流は、スパークギャップに隣接する電極の一部を削磨することがあり、そうするとスパークギャップが拡がり絶縁破壊電圧が大きくなる。いくつかの状況では、この絶縁破壊電圧が、他のアセンブリのうちの一つが有する絶縁破壊電圧よりも大きくなる。第二の大きな地絡電流が流れている間、アーク電流は、上述した、他のアセンブリのうちの一つのアセンブリのスパークギャップを横断して流れる。このようにして、単一のアセンブリで見込まれる寿命よりも長い寿命に亘って過電圧保護を行なうことができる。並列スパークギャップを備えた例示的な実施形態は、図14A〜図14Dに関連してより詳細に図示および説明される。
また、アセンブリ1300のいくつかの実施形態では、導体1305a、1305bは、複数の材料から形成され、図11A,図11Bに関連してより詳細に図示および説明されるように、銀ろうを用いて接合されている。
図14Aは、他の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1400の斜視図である。該アセンブリ1400は、複数のサブアセンブリ1401a〜1401cと回路リード線1402a、1402bとを備えている。該サブアセンブリは、回路リード線1402a、1402bに並列に接続されている。さらに、サブアセンブリ1401a〜1401cの各々は、スパークギャップ1406a〜1406cを備えている。この図では三つのサブアセンブリが示されているが、他の実施形態は、より多くの、または、より少ないサブアセンブリを備えている。
いくつかの実施形態では、スパークギャップ1406a〜1406cの幅は、ほぼ同じである。大きな地絡電流がスパークギャップ1406a〜1406cの一つの絶縁破壊電圧の誘因になると、スパークギャップを囲む対応電極の一部が削磨されてスパークギャップの幅が大きくなる。こうしてスパークギャップの幅が増加すると、絶縁破壊電圧も対応して増加する。いくつかの場合には、大きな地絡電流に起因する削磨後のスパークギャップの絶縁破壊電圧は、他のスパークギャップのうちのひとつの絶縁破壊電圧よりも大きくなる。したがって、次の大きな地絡電流が流れている間、異なるスパークギャップでアークが発生することになる。このようにして、アセンブリ1400は、寿命が長くなり、より多くの大きな地絡電流に耐えられることになる。
図14Bは、アセンブリ1400のサブアセンブリ1401aの側面図である。サブアセンブリ1401aは、マウント1404a、1404bと、導体1405a、1405bと、電極1410a、1410bと、絶縁体1414a、1414bと、円筒状シールド1416a〜1416dとを備えている。
マウント1404a、1404bは、導体1405a、1405bを所望の角度で固定し、支持するように構成された高剛性の支持構造体である。いくつかの実施形態では、該マウントは、導体1405a、1405bを垂直線から2.5〜20度の角度で配置するように構成されている。マウント1404a、1404bは、アーク電流が流れると導体1405a、1405b間に発生するローレンツ力に耐えるように構成されている。
通常、導体1405a、1405bは、電極1410a、1410bを形成する先細の端部を有する大径で円筒状の棒である。導体1405a、1405bの直径は、過電圧保護アセンブリ1400の所定の用途に対して予期されるアーク電流に基づいて選択される。導体1405a、1405bは、電極1410a、1410bが互いに隣接するように、互いに近づく方向に角度が付けられている。いくつかの実施形態では、導体1405a、1405bがなす頂角は、5〜40度である。電極1410a、1410bは、スパークギャップ1406aによって隔てられている。
いくつかの実施形態では、導体1405a、1405bと電極1410a、1410bは、高融点を有する、高剛性かつ導電性の物質で一体的に形成されている。例えば、いくつかの実施形態では、導体1405a、1405bと電極1410a、1410bは、銅/タングステン合金から形成されている。他の実施形態では、導体1405a、1405bと電極1410a、1410bは、タングステン、銅、ニオブのような異なる物質から形成されている。いくつかの実施形態では、上述したように、アークを発生させるためにガブリエル電極をスパークギャップ1406内に備えている。
また、電極1410a、1410b間の間隔は、さらに絶縁体1414a、1414bで固定されている。絶縁体1414a、1414bは、高剛性であり、コンクリートのような絶縁材料から形成されている。いくつかの実施形態では、絶縁体1414a、1414bは、円筒形状を有している。絶縁体1414a、1414bは、マウント1404a、1404b間、導体1405a、1405b間、電極1410a、1410b間の間隔、したがって、スパークギャップ1406の幅も同様に固定するように構成されている。
いくつかの実施形態では、円筒状シールド1416a〜1416dが備えられている。該円筒状シールドは、絶縁体1414a、1414bの周囲に配置されて、(アーク中に排出されて堆積した炭素または材料から)導電性経路が絶縁体1414a、1414bの面に沿って形成されるのを妨げるように構成された中空円筒である。いくつかの実施形態では、円筒状シールド1416a〜1416dの各々の半径は、絶縁体1414a、1414bの半径よりも0.5〜1インチ(約1.27〜2.54cm)大きい。
図14Cは、別の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1400の斜視図である。図14Cに示されたアセンブリ1400は、円筒状シールド1416a〜1416dを備えていないことを除いて、図14A、図14Bに示されたアセンブリ1400と同じである。
図14Dは、別の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1400の斜視図である。図14Dに示されたアセンブリ1400は、さらに、障壁1417a、1417bを備えていることを除いて、図14A、図14Bに示されるアセンブリ1400と同じである。
障壁1417a、1417bは、絶縁物質から形成された物理的構造体であり、サブアセンブリ1401a〜1401cを互いから離すように構成されている。いくつかの実施形態では、障壁1417a、1417bは、サブアセンブリ1401a〜1401c間にアーク電流が流れるのを防止するように構成されている。さらに、いくつかの実施形態では、障壁1417a、1417bは、アーク電流が流れている間にサブアセンブリ1401a〜1401cのうちの一つから排出されるプラズマおよび他の物質が他のサブアセンブリ1401a〜1401cに到達するのを防止するように構成されている。
図14Eは、別の例示的な実施形態に係る、導体1455a、1455bと、電極1460a、1460bと、スパークギャップ1456との側面図である。導体1455a、1455bは導体1405a、1405bの別の実施形態であり、電極1460a、1460bは電極1410a、1410bの別の実施形態であり、スパークギャップ1456はスパークギャップ1406aの別の実施形態である。アセンブリ1400のいくつかの実施形態では、一部または全てのアセンブリ1401a〜1401cは、導体1405a、1405bと、電極1410a、1410bと、スパークギャップ1406a〜1406cのうちの一つとの代わりに、導体1455a、1455bと、電極1460a、1460bと、スパークギャップ1456とを備えている。
導体1455a、1455bは、上部1468a、1468bと、下部1469a、1469bとを備えている。さらに、導体1455a、1455bは、電極1460a、1460bを形成し、該電極がスパークギャップ1456aを規定する。上部1468a、1468bは、スパークギャップ1456aでアークが発生した後に上部1468a、1468bを登ってそれに見合う分の大量のエネルギーを放散するように、互いから離れる方向に角度が付けられている。いくつかの実施形態では、上部1468a、1468bは、2.5インチ(約6.35cm)の長さを有している。他の実施形態では、上部1468a、1468bは、それよりも短かかったり長かったりする。いくつかの実施形態では、上部1468a、1468bは、下部1469a、1469bとは異なる物質から形成されている。これらの実施形態では、上部1468a、1468bは、図11A、11Bに関連して図示および説明されたように、銀はんだ付けプロセスを用いて下部1469a、1469bに結合されている。
図14Eで、電極1460a、1460bは、半径Rの曲面を有している。いくつかの実施形態では、半径Rは2インチ(約5.08cm)である。他の実施形態では、半径Rは1〜3インチ(約2.54〜7.62cm)である。電極1460a、1460bの他の実施形態では、半径Rはそれよりも小さかったり大きかったりする。
電極1460a、1460bは、スパークギャップ1456aの絶縁破壊電圧を超えるとスパークギャップ1456aを横断してアーク電流が流れ始めるように構成されている。先に説明したように、スパークギャップ1456aの絶縁破壊電圧は、その幅を基にしている。多くの場合、電極1460a、1460bの物質は、アーク電流によって発生する熱やプラズマによって削磨される。これによって、スパークギャップ1456aが拡がり、結果的に絶縁破壊電圧が大きくなる。電極1460a、1460bが曲面を有しているので、アークは、曲面の周りを移動し、面上の単一スポットを最小限しか削磨しない。したがって、この実施形態では、電極1460a、1460bは、長い寿命を有することができ、多くの地絡事象に対して再使用することができる。
図14Fは、別の例示的な実施形態に係る、導体1475a、1475bと、電極1480a、1480bと、スパークギャップ1476との側面図である。導体1475a、1475bは導体1405a、1405bの別の実施形態であり、電極1480a、1480bは電極1410a、1410bの別の実施形態であり、スパークギャップ1476はスパークギャップ1406aの別の実施形態である。アセンブリ1400のいくつかの実施形態では、一部または全てのアセンブリ1401a〜1401cは、導体1405a、1405bと、電極1410a、1410bと、スパークギャップ1406a〜1406cのうちの一つとの代わりに、導体1475a、1475bと、電極1480a、1480bと、スパークギャップ1476とを備えている。
導体1475a、1475bは、上部1488a、1488bと下部1489a、1489bとを備えている。図14Fに示した実施形態は、電極1480a、1480bの面が湾曲せずに平坦であることを除き、図14Eに示した実施形態と同じである。いくつかの実施形態では、電極1480a、1480bの頂部は、電極1480a、1480bの底部よりも小さな間隔で離されている。例えば、いくつかの実施形態では、電極1480a、1480bの頂部は、第一幅W1だけ離され、電極1480a、1480bの底部はわずかに大きい第二幅W2だけ離されている。いくつかの実施形態では、幅W1は3.9ミリメートルであり、幅W2は4.3ミリメートルである。いくつかの実施形態では、電極1480a、1480bの平坦面は、高さHを有している。いくつかの実施形態では、、高さHは、1インチ(約2.54cm)である。しかし、他の高さと他の第一幅および第二幅を有する他の実施形態も考えられる。初期の高い地絡電圧が発生している間、電極1480a、1480bの頂部にアーク電流が流れることになる。高い地絡電流が流れる事象中に物質が削磨されるので、アークは、スパークギャップ1476のより低い位置で開始されることになる。
図15Aは、別の例示的な実施形態に係る過電圧保護アセンブリ1500の斜視図である。アセンブリ1500は、円形であり、複数のサブアセンブリ1501a〜1501cと、回路リード線1502a、1502bと、下部プレート1503と、上部プレート1504と、スタンドオフ絶縁体1507a〜1507cと、下部絶縁体1523a〜1523cとを備えている。サブアセンブリ1501a〜1501cは、120度の角度分互いから離れてアセンブリ1500の周りに等間隔で配置され、回路リード線1502a、1502bに並列に接続されている。さらに、サブアセンブリ1501a〜1501cは、各々、一対の電極を形成する一対の導体と、スパークギャップ1506a〜1506cと(これらの構成要素は、図15Bで最も良く見ることができる)を備えている。この図では三つのサブアセンブリが示されているが、他の実施形態は、より多くの、または、より少ないサブアセンブリを備えている。
下部プレート1503は、高剛性導電性物質から形成された円板状の構造体である。同様に、上部プレート1504も、高剛性導電性物質から形成された円板状の構造体である。いくつかの実施形態では、下部プレート1503と上部プレート1504の一方または両方は、円形ではなく、代わりに、矩形のような異なる形状を有している。サブアセンブリ1501a〜1501cは、下部プレート1503と上部プレート1504の間に配置および固定されている。
スタンドオフ絶縁体1507a〜1507cは、高剛性の絶縁物質から形成された高剛性構造体であり、上部プレート1504を下部プレート1503に固定するように構成されている。上部プレート1504は、スタンドオフ絶縁体1507a〜1507cの高さ分だけ下部プレート1503から離されている。いくつかの実施形態では、スタンドオフ絶縁体1507a〜1507cは、高さ8インチ(約20.32cm)、直径4インチ(約10.16cm)である。他の実施形態では、スタンドオフ絶縁体1507a〜1507cは、高さがそれよりも高いか低いか、または、異なる直径を有している。
下部絶縁体1523a〜1523cは、高剛性の絶縁物質から形成された高剛性構造体であり、アセンブリ1500を支持するように構成されている。下部絶縁体1523a〜1523cは、下部プレート1503に固定されている。
図15Bは、過電圧保護アセンブリ1500の別の斜視図である。図15Bで、上部プレート1504は、サブアセンブリ1501a〜1501cとスタンドオフ絶縁体1507a〜1507cがよりはっきりと見えるようにするため、図示されていない。同様に、円筒状シールド1513a〜1513cおよび絶縁ディスク1514a〜1514cも図示されている。
サブアセンブリ1501a〜1501cは、上部導体1505a〜1505cと、下部導体1508a〜1508cと、半円筒状シールド1512a〜1512cとを備えている。いくつかの実施形態では、上部導体1505a〜1505cと下部導体1508a〜1508cは、1〜1.5インチ(約2.54〜3.81cm)の直径を有している。上部導体1505a〜1505cと下部導体1508a〜1508cは、垂直に配向されている。上部導体1505a〜1505cの底部は、上部電極1510a〜1510cを形成している。同様に、下部導体1508a〜1508cの頂部は、下部電極1511a〜1511cを形成している。スパークギャップ1506a〜1506cは、サブアセンブリ1501a〜1501cの各々における上部電極1510a〜1510cと下部電極1511a〜1511cの間に形成された垂直方向のギャップである。下部導体1508a〜1508cは、下部プレートに下部クランプ1517a〜1517c(図15C、図15Dで最もよく見える)で固定されている。下部クランプ1517a〜1517cを使うことによって、下部導体1508a〜1508cの高さ、そして結果として、スパークギャップ1506a〜1506cの大きさを個別に調整することができる。いくつかの実施形態では、アセンブリ1500は、各々のスパークギャップ1506a〜1506cが異なる大きさ、そして結果として、異なる絶縁破壊電圧を有するように、構成されている。さらに、いくつかの実施形態では、下部導体1508a〜1508cを上昇または下降させる代わりに、またはそれに加えて、上部クランプ1515a〜1515cを使用して上部導体1505a〜1505cを上昇または下降させる。
半円筒状シールド1512a〜1512cは、中空の半円筒形状の物理的構造体であり、絶縁性材料または導電性材料のいずれかから形成されている。半円筒状シールド1512a〜1512cは、上部導体1505a〜1505cの内側の周りに配置されている。半円筒状シールド1512a〜1512cは、一つのサブアセンブリからのアークが別のサブアセンブリ内でアークを開始するのを防止するように構成されている。半円筒状シールド1512a〜1512cは、また、アークが形成されると排出されるプラズマや物質がスタンドオフ絶縁体1507a〜1507cに到達するのを防止するようにも構成されている。さらに、半円筒状シールド1512a〜1512cは、アーク電流が流れると発生するアーク噴出をアセンブリ1500の外側に向かわさせる。半円筒状シールド1512a〜1512cは、垂直に配向され、上部プレート1504に固定されるとともにそこからぶら下がっている。半円筒状シールド1512a〜1512cは、下部プレート1503まで延びていないので、アーク事象中に堆積された物質がその上に導電経路(すなわち、短絡)を形成する可能性のある面がそもそも存在しない。
円筒状シールド1513a〜1513cは、中空で円筒状の物理的構造体であり、導電性物質または絶縁性物質のいずれかから形成されている。円筒状シールド1513a〜1513cは、スタンドオフ絶縁体1507a〜1507cの周りに配置されている。円筒状シールド1513a〜1513cは、アークがサブアセンブリ1501a〜1501cに形成されると放出されるプラズマや物質がスタンドオフ絶縁体1507a〜1507cの上に堆積するのを防止するように構成されている。円筒状シールド1513a〜1513cは、垂直に配向され、上部プレート1504に固定されてそこからぶら下がっている。円筒状シールド1513a〜1513cは、下部プレート1503まで延びていないので、アーク事象中に堆積された物質がその上に導電経路(すなわち、短絡)を形成する可能性のある面がそもそも存在しない。
絶縁ディスク1514a〜1514cは、円筒状シールド1513a〜1513cと上部プレート1504の間に配置され、絶縁物質から形成されている円盤状の物理的な構造体である。いくつかの代替実施形態では、導電性ディスクのような他のタイプのディスクを使用することもある。いくつかの実施形態では、絶縁ディスク1514a〜1514cは、0.5〜1インチ(約1.27〜2.54cm)の厚さである。絶縁ディスク1514a〜1514cは、さらに、アークイベント中に放出される物質が原因で上部プレート1504と下部プレート1503の間に導電経路が形成される可能性を最小にするか排除するように構成されている。
図15C、図15Dは、アセンブリ1500を下から見た斜視図である。上部プレート1504は、これらの図に示されていない。ルーフ1519と下部クランプ1517aの調整機構1518aは、この図に示されている。
ルーフ1519は、円錐状の物理的な構造体であり、雨や雪がアセンブリ1500に入るのを防止するように構成されている。
調整機構1518aは、下部クランプ1517aの構成要素であり、下側クランプ1517aの気密性を調整可能に制御するように構成されている。調整機構1518aを用いて下部クランプ1517aを緩めると、下部導体1508aの位置を調整することができる。調整機構1518aを用いて下部クランプ1517aを締めると、下部導体1508aは所定の位置に確実に固定されて動かしたり調整したりすることはできない。いくつかの実施形態では、調整機構1518aは、つまみねじを備えている。調整機構1518aの他の実施形態も可能である。下部クランプ1517b〜1517cも同様に調整機構を備えている。
図15Eは、アセンブリ1500のルーフ1519およびケージ1520を下から見た斜視図である。ケージ1520は、サブアセンブリ1501a〜1501cを囲み、人や物体がサブアセンブリ1501a〜1501cに触れるのを防止するように構成されている物理的な構造体である。いくつかの実施形態では、ケージ1520は、中空であって、アーク事象の間に放出される圧力と物質とガスが脱け出るために開口部を有している。
図15Fは、アセンブリ1500のケージ1520の斜視図である。このケージは、柱1522a〜1522cを含む複数の柱によって接合された環状体1521a、1521bから形成されている。ケージ1520の他の実施形態も可能である。
図16は、別の例示的な実施形態に係る過電圧保護システム1600の回路図である。システム1600は、過電圧保護アセンブリ1601と自己テストアセンブリ1602とを備えている。電力系統のオペレータは、自己テストアセンブリ1602を使用することによって、サイリスタ(またはMOV)が動作しなくなった後に地絡が発生した場合にアセンブリ1601が保護機能を提供することを確実にすることができる。
アセンブリ1601は、電力系統を過電圧事象から保護するように構成されたシステムである。いくつかの実施形態では、アセンブリ1601は、変圧器の中性線に取り付けられている。いくつかの実施形態では、アセンブリ1601は、スパークギャップである。他の実施形態では、アセンブリ1601は、本明細書に開示した他のアセンブリの一つである。
自己テストアセンブリ1602は、電圧源1603と、電圧プローブ1604と、ヒューズ1605と、電流プローブ1606とを備えている。いくつかの実施形態は、電流プローブ1606を備えていない。
電圧源1603は、高電圧を発生させることができる電圧源である。いくつかの実施形態では、電圧源1603は、交流電圧源である。
動作中、アセンブリ1601の絶縁破壊電圧の測定ができるために、電圧源1603を使用して、高電圧であるが制限された電流をアセンブリ1601に印加する。電圧源1603は、アセンブリ1601に印加される電圧を徐々に増加する。例えば、いくつかの実施形態では、電圧は0.2〜0.5秒に亘って増加される。絶縁破壊が発生すると、電圧源1603からの限られた電流しか、アセンブリ1601を通って流れることはできなくなる。いくつかの実施形態では、これは、いくつかのAC電圧源のような、大電流を供給することができない電圧源1603を使用することによって実現できる。
スパークギャップの絶縁破壊電圧は、電圧を増加しながら電圧プローブ1604で電圧を監視し絶縁破壊が発生する電圧レベルを測定することによって、決定することができる。このようにして、アセンブリ1601の動作を確認し、指定された絶縁破壊電圧要件を満たすことを確認することができる。いくつかの実施形態では、決定された絶縁破壊電圧は、電力系統のオペレータ、および/または、監視制御・データ収集(SCADA)システムに送信される。
アセンブリ1601が電力系統の地絡によって起動される稀なケースでは、ヒューズ1605が開いて電圧源1603を保護する。
別の実施形態では、電圧源1603は、同様に電圧を徐々に(例えば、いくつかの実施形態では、0.2〜0.5秒に亘って)増加させるように構成されたDC電圧源である。この実施形態では、電流プローブ1606が電流をモニタし、電流を検出すると電圧源1603を停止する。
図1〜図16を全体的に参照すると、別の実施形態では、該装置の一つ以上の特徴を除外してもよいことに留意すべきである。例えば、一つ考えられる実施形態では、サージアレスタとヤコブのはしごが統合されていてもよい。さらなる例示的な実施形態では、サージアレスタとスパークギャップは、ヤコブのはしご構成がスパークギャップから延びることがない場合、組み合わせて使用してもよい。このような実施形態では、スパークギャップで形成されたアークは、電気エネルギーを放電するために使用することができるが、一旦形成されるとスパークギャップから容易には移動しない。さらに、原理的には、並列に電気接続して配置されている一組の類似構成要素またはその一部を使用して他の構成要素に対して保護するというこの概念の他の実装を開発することができる可能性があることが分かる。
上記の明細書、実施例およびデータは、本発明の構成の製造および使用に関する完全な説明となる。本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明の多くの実施形態を行なうことができるので、本発明は、添付の特許請求の範囲に記述されるものである。

Claims (17)

  1. 第一電気的接続部と、
    第二電気的接続部と、
    放電装置と、
    支持構造体と、を備える電気的保護装置であって、
    前記放電装置は、
    前記第一電気的接続部に接続された第一導電性バスおよび前記第二電気的接続部に接続された第二導電性バスであって、前記放電装置は、前記第一導電性バスから成る第一電極と前記第二導電性バスから成る第二電極との間にスパークギャップを形成し、前記第一電極および前記第二電極は各々が、少なくとも部分的に、削磨回復力のある材料で構成されて、概ね所定の直径の円筒構造を有し互いに近接して配置されて前記スパークギャップを形成し、
    前記スパークギャップはギャップ高と第一ギャップ幅と第二ギャップ幅とを含んで、前記第二ギャップ幅と前記第一ギャップ幅との差が前記所定の直径よりも小さくて前記ギャップ高が少なくとも前記第一ギャップ幅よりも大きい、第一導電性バスおよび第二導電性バスと、
    前記スパークギャップから斜めに延伸する一対のアークホーンと、を含み、
    前記スパークギャップは、前記第一電極の相互近接領域に隣接する下隅と前記第一電極の前記アークホーンに隣接する上隅とで画定される、前記第一電極の概ね垂直な領域と、前記第二電極の相互近接領域に隣接する下隅と前記第二電極の前記アークホーンに隣接する上隅とで画定される、前記第二電極の概ね垂直な領域と、の間に形成され、前記第一電極の概ね垂直な領域と前記第二電極の概ね垂直な領域との間のギャップは、前記第二ギャップ幅を有する最大幅地点から前記第一ギャップ幅を有する前記一対のアークホーンにより近い最小幅地点まで徐々にリニアに減少する幅を有して、前記第一ギャップ幅は少なくとも10,000ボルトの絶縁破壊電圧で空中に電気アークを形成するように選定され、
    前記スパークギャップに前記電気アークが発生すると、前記第一電極と前記第二電極との間に電流が流れて、破壊されることなく前記一対のアークホーンの間を電力線周波数の複数サイクルの間に放電されて、
    前記支持構造体は、
    前記電力線周波数の複数サイクルの間に少なくとも60,000アンペアのピーク値を超える前記電流が流れる場合に発生するローレンツ力に耐えるように構築された複数のマウントと、
    前記放電装置を堅固に安定化させ前記ローレンツ力に耐えるように構築された複数の支持絶縁体と、を有する
    ことを特徴とする電気的保護装置。
  2. 前記第一電気的接続部と前記第二電気的接続部は、電気的システムに接続されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  3. 前記放電装置と電気的に並列に接続されていて、電気的な構成要素とアースとの間の前記絶縁破壊電圧を検出するために使用可能な自己テストアセンブリとをさらに備え、
    前記自己テストアセンブリは、電圧源と、ヒューズと、電圧プローブとを備えている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  4. 前記自己テストアセンブリは、さらに、電流プローブを備えている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  5. 記削磨回復力のある材料は、タングステン合金を含む
    とを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  6. 前記第一ギャップ幅を固定するように構成された一つ以上の絶縁体を、さらに備えている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  7. 記削磨回復力のある材料は、真鍮、ニッケル被覆銅、またはタングステンと銅の合金から成る
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  8. 記電力線周波数は60Hzを含む
    とを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  9. 前記第一電気的接続部はアース端子に接続され、前記第二電気的接続部は送電線に接続されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  10. 前記第一電気的接続部と前記第二電気的接続部は、コンデンサバンクに接続されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電気的保護装置。
  11. 第一電気的接続部と、
    第二電気的接続部と
    一電極と第二電極との間に形成されるスパークギャップと、
    一対のアークホーンと、を備える電気的保護装置であって、
    前記スパークギャップは、
    前記第一電極および前記第二電極は各々が概ね所定の直径の円筒構造を有して、前記第一電極は前記第一電気的接続部に接続され前記第二電極は前記第二電気的接続部に接続され、
    ギャップ高と第一ギャップ幅と第二ギャップ幅とを含んで、前記第二ギャップ幅と前記第一ギャップ幅との差が前記所定の直径よりも小さくて前記ギャップ高が少なくとも前記第一ギャップ幅よりも大きく、前記第一ギャップ幅は少なくとも10,000ボルトの絶縁破壊電圧で空中に電気アークを形成するように選定されて、
    前記第一電極の相互近接領域に隣接する下隅と前記第一電極の上隅とで画定される、前記第一電極の概ね垂直な領域と、前記第二電極の相互近接領域に隣接する下隅と前記第二電極の上隅とで画定される、前記第二電極の概ね垂直な領域と、の間に形成され、前記第一電極の概ね垂直な領域と前記第二電極の概ね垂直な領域との間のギャップは、前記第二ギャップ幅を有する最大幅地点から前記第一ギャップ幅を有する最小幅地点まで徐々にリニアに減少する幅を有し、
    前記一対のアークホーンは、
    前記スパークギャップから延伸し、破壊されることなく電力線周波数の複数サイクル分の放電時間にわたって、前記スパークギャップで生成される電気アークを前記スパークギャップから取り除くように配置され、
    前記第一電極の上隅に隣接する第一アークホーンと、前記第二電極の上隅に隣接する第二アークホーンとを含み、前記第一ギャップ幅を有する最小幅地点は前記一対のアークホーンにより近い
    とを特徴とする電気的保護装置。
  12. 前記第一電気的接続部はアース端子に接続され、前記第二電気的接続部は送電線に接続されている
    ことを特徴とする、請求項11に記載の電気的保護装置。
  13. 前記第一電極がその内部に取り付けられる第一高剛性支持構造体と
    前記第二電極がその内部に取り付けられる第二高剛性支持構造体と
    前記第一高剛性支持構造体と前記第二高剛性支持構造体との間に配置されている高剛性縁体とを、さらに備えている
    ことを特徴とする、請求項11に記載の電気的保護装置。
  14. 前記高剛性縁体の周りの一部を囲むが、前記高剛性縁体の周りの全体は囲まない円筒状シールドを、さらに備えている
    ことを特徴とする、請求項13に記載の電気的保護装置。
  15. 過電圧保護アセンブリと、
    支持構造体と、を備える過電圧保護システムであって、
    前記過電圧保護アセンブリは、
    第一電気的接続部および第二電気的接続部と、
    放電装置であって、
    前記第一電気的接続部に接続された第一導電性バスおよび前記第二電気的接続部に接続された第二導電性バスであって、前記放電装置は、前記第一導電性バスから成る第一電極と前記第二導電性バスから成る第二電極との間にスパークギャップを形成し、前記第一電極および前記第二電極は各々が、少なくとも部分的に、削磨回復力のある材料で構成されて所定の最小直径を有し、前記第一電極および前記第二電極が互いに近接して前記スパークギャップを形成する、第一導電性バスおよび第二導電性バスと、
    前記スパークギャップから斜めに延伸する一対のアークホーンと、を含み、
    前記スパークギャップは、前記第一電極の相互近接領域に隣接する下隅と前記第一電極の前記アークホーンに隣接する上隅とで画定される、前記第一電極の概ね垂直な領域と、前記第二電極の相互近接領域に隣接する下隅と前記第二電極の前記アークホーンに隣接する上隅とで画定される、前記第二電極の概ね垂直な領域と、の間に形成され、前記第一電極の概ね垂直な領域と前記第二電極の概ね垂直な領域との間のギャップは、最大幅地点から前記一対のアークホーンにより近い最小幅地点まで徐々にリニアに減少し1mmと20mmとの間の変動幅と、少なくとも10,000ボルトの絶縁破壊電圧と、を有し、
    前記最大幅地点と前記最小幅地点との差が前記第一導電性バスまたは前記第二導電性バスのいずれの前記所定の最小直径よりも小さく、前記最大幅地点と前記最小幅地点とのギャップ高が少なくとも前記最小幅地点幅よりも大きく、
    前記第一導電性バスと前記第二導電性バスとの間の電圧差が前記絶縁破壊電圧を超えると、前記第一導電性バスと前記第二導電性バスとの間に電流が流れて、破壊されることなく電力線周波数の複数サイクル分の放電時間にわたって放電される放電装置と、を備え、
    前記支持構造体は、
    前記スパークギャップを流れ60,000アンペアを超える電流に基づいて生成されるローレンツ力に耐えるように構成された複数のマウントと、
    前記放電装置を堅固に安定化させる複数の支持絶縁体と、
    前記過電圧保護アセンブリと電気的に並列に接続されていて、電気的な構成要素とアースとの間の絶縁破壊電圧を検出するために使用可能な自己テストアセンブリと、を備える
    ことを特徴とする過電圧保護システム。
  16. 前記自己テストアセンブリは、電圧源と、ヒューズと、電圧プローブとを備えている
    ことを特徴とする、請求項15に記載の過電圧保護システム。
  17. 前記自己テストアセンブリは、さらに、電流プローブを備えている
    ことを特徴とする、請求項16に記載の過電圧保護システム。
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