JP6416583B2 - 錠装置及び建具 - Google Patents

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Description

本発明は、錠装置及び建具に関するものである。
従来、隠蔽式の錠装置として特許文献1に提案されているものが知られている。この特許文献1に提案されている錠装置は、例えば配電盤等の扉体に取り付けられるものであり、操作を行うためのハンドルを備えている。ハンドルは、扉体の内部に設けられたケースに一端部が軸支されて扉体の外部に対して進退移動するよう回動するものである。
このような錠装置においては、常態においては付勢手段の付勢力に抗してハンドルが外部から退行移動した状態に保持されており、扉体の外部に露出された操作部が操作されることでハンドルが付勢手段に付勢されて外部に進出移動するものである。
実用新案登録第2516522号公報
ところが、上述した錠装置では、操作部が操作されることでハンドルが外部に進出移動した状態となるが、ハンドルは一端部がケースに軸支されているだけであるので、その進出移動した状態が安定したものとならない虞れがあった。そのため、配電盤等の扉体のように普段から開閉移動されないものであればあまり問題とされないが、普段から障子を開閉移動させる機会の多い引き違い窓等の建具に適用される場合には、進出移動した状態が安定しないハンドルを把持して障子を開閉移動させることが困難なものとなり、ハンドルの進出移動した状態が安定しないことによる不具合が顕著なものとなる。
本発明は、上記実情に鑑みて、ハンドルを隠蔽することができるとともに、ハンドルの外部に進出移動した状態を安定させることができる錠装置及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る錠装置は、開口枠及び障子の一方の部材に配設される錠装置において、前記一方の部材の内部に設けられたケースに基端部が軸支され、かつ先端部が該一方の部材の外部に対して進退移動するよう回動可能なハンドルと、一端部が前記ケースに移動可能に支持され、かつ他端部が前記ハンドルの前記基端部と前記先端部との間に連結されることで該ハンドルと連動して移動するアームと、前記アームの一端部に近接するよう付勢手段に付勢された状態で前記ケースに移動可能に配設され、かつ前記ハンドルが外部より退行移動する場合には前記アームの一端部に押圧されることで前記付勢手段の付勢力に抗して移動する一方、前記ハンドルが外部より退行移動する状態が解除される場合には、前記アームの一端部を押圧して前記ハンドルを外部に向けて進出移動させるプッシャとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、ハンドルが一方の部材の外部に対して進退移動するよう回動可能にケースに軸支されているので、ハンドルが外部より退行移動する場合にはハンドルを隠蔽させることができる。しかも、ハンドルは、基端部がケースに軸支されるとともに基端部と先端部との間がアームに連結されているので、プッシャが付勢手段に付勢されて移動することで2個所が支持された状態で一方の部材の外部に進出移動することができる。
また本発明は、上記錠装置において、前記ケースに回動可能に配設され、かつ外部より退行移動したハンドルの先端部と係止する場合にはハンドルが外部より退行移動した状態に保持する一方、前記一方の部材より露出する操作部が操作されることで回動してハンドルとの係止状態が解除された場合にはハンドルをフリーな状態にさせるキャッチを備え、前記プッシャは、キャッチがハンドルと係止する場合にはアームの一端部に押圧されることで前記付勢手段の付勢力に抗して移動した状態に保持される一方、キャッチとハンドルとの係止状態が解除された場合にはアームの一端部に近接するよう移動して該一端部を押圧するものであることを特徴とする。
この発明によれば、ケースに回動可能に配設されたキャッチが、外部より退行移動したハンドルの先端部と係止する場合にはハンドルが外部より退行移動した状態に保持する一方、操作部が操作されることで回動してハンドルとの係止状態が解除された場合にはハンドルをフリーな状態にさせるので、ハンドルとキャッチとが係止する場合にはハンドルを隠蔽させることができる。
また本発明は、上記錠装置において、前記ハンドルは、基端部が前記ケースに軸支されるものであり、前記アームは、前記ハンドルが退行移動する方向に向けて全体として突となるよう曲げ形状を成すことを特徴とする。
この発明によれば、アームがハンドルが退行移動する方向に向けて全体として突となるよう曲げ形状を成すので、ケースに対して回動しながら移動することができ、これによりアームの移動を許容するスペースの見込み方向の寸法を低減させることができる。よって、錠装置の見込み方向の寸法の低減化を図ることができる。また、アームが曲げ形状を成すことで、ハンドルを外部に進出移動させた場合に、一方の部材の表面とハンドルとの最小幅を十分に確保することができ、手指を挟み込むことを抑制することができる。
また本発明は、上記錠装置において、前記ハンドルの回動を減衰する減衰手段を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、減衰手段によってハンドルの回動が減衰されるため、ハンドルをゆっくりと外部に進出移動させることができ、これにより利用者が怪我してしまう虞れがなく、利用者に対して取り扱いやすい印象を与えることができる。
また本発明は、上記錠装置において、前記減衰手段は、前記ハンドルの回動により互いに相対移動する部材間に介在するダンパー機構で構成されることを特徴とする。
この発明によれば、減衰手段によってハンドルの回動が減衰されるため、ハンドルをゆっくりと外部に進出移動させることができる。
また本発明は、上記錠装置において、前記減衰手段は、前記ハンドルの回動により互いに摺接する部材間に塗布した高粘性潤滑剤で構成されることを特徴とする。
この発明によれば、ハンドルの回動により互いに摺接する部材間に高粘性潤滑剤が塗布されているので、ハンドルをゆっくりと外部に進出移動させることができる。
本発明に係る建具は、上記錠装置を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記錠装置を備えているので、ハンドルが外部より退行移動する場合にはハンドルを隠蔽させることができる。しかも、ハンドルは、プッシャが付勢手段に付勢されて移動することで2個所が支持された状態で一方の部材の外部に進出移動することができる。
本発明に係る錠装置によれば、ハンドルが外部より退行移動する場合にはハンドルを隠蔽させることができる。また、ハンドルは、プッシャが付勢手段に付勢されて移動することでケースとアームとにより2個所が支持された状態で一方の部材の外部に進出移動することができるので、ハンドルの外部に進出移動した状態を安定させることができる。よって、ハンドルを隠蔽することができるとともに、ハンドルの外部に進出移動した状態を安定させることができるという効果を奏する。
また本発明に係る建具によれば、上述した錠装置を備えているので、ハンドルを隠蔽することができるとともに、ハンドルの外部に進出移動した状態を安定させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である錠装置が適用された建具、すなわち本発明の実施の形態である建具を室内側から見た場合を簡略的に示す外観図である。 図2は、内側の障子に取り付けられた錠装置の周辺構造を拡大して示す斜視図である。 図3は、錠装置の主要構成要素を室内側から見た斜視図である。 図4は、錠装置の主要構成要素の分解斜視図である。 図5は、錠装置の主要構成要素を右側から見た側面図である。 図6は、錠装置の主要構成要素の内部構造を右側から見た側面図である。 図7は、錠装置の主要構成要素を室内側から見た斜視図である。 図8は、錠装置の主要構成要素を室内側から見た斜視図である。 図9は、錠装置の主要構成要素を右側から見た側面図である。 図10は、錠装置の主要構成要素の内部構造を右側から見た側面図である。 図11は、内側の障子に取り付けられた錠装置の周辺構造を拡大して示す斜視図である。 図12は、内側の障子に取り付けられた錠装置の周辺構造を拡大して示す斜視図である。 図13は、変形例に係る減衰手段を設けた錠装置の主要構成要素の構成図であり、図13(A)は、錠装置を右側から見た側面図であり、図13(B)は、錠装置を室外側から見た斜視図である。 図14は、別の変形例に係る減衰手段を設けた錠装置の主要構成要素を室外側から見た斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る錠装置及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である錠装置が適用された建具、すなわち本発明の実施の形態である建具を室内側から見た場合を簡略的に示す外観図である。ここで例示する建具は、開口枠10に左右2枚の障子20を備え、開口枠10に対して2枚の障子20を左右方向に開閉移動させる引き違い窓と称されるものである。
開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13,14を四周枠組みすることによって構成された矩形開口を形成するものである。これら上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13,14は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し形材である。このような開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13,14のそれぞれを家屋の壁等の躯体1に形成された躯体開口2に対してその開口縁部に沿うように取り付けられている。
障子20は、それぞれ上框21、下框22及び左右一対の縦框23,24を四周框組みすることによって構成された框の内部に面材25を保持させたものである。これら上框21、下框22及び左右一対の縦框23,24は、例えばアルミニウム等の金属製の押し出し形材である。
これら障子20は、一方の縦框23がそれぞれ縦枠13,14に当接し、かつ他方の縦框24どうしが召し合わせの位置となるように配置された場合に、開口枠10が閉じられるようにそれぞれの寸法が設定されている。このように上記一方の縦框23は、開口枠10に対して障子20を閉めた際に縦枠13,14に対向するものであり、以下においては適宜戸先框とも称することとする。また、開口枠10に対して障子20を閉めた際に互いに召し合わせの位置となる縦框24を適宜召し合わせ框とも称することとする。
これら障子20の戸先框23には、それぞれ錠装置30が設けられている。これら錠装置30は、一部が戸先框23の室内側見付け面より露出された状態で設けられている。以下においては、内側の障子20に設けられた錠装置30について説明し、外側の障子20に設けられた錠装置30については、内側の障子20に設けられた錠装置30と主要構成要素の向きが異なるだけなのでその説明を割愛する。
図2は、内側の障子に取り付けられた錠装置の周辺構造を拡大して示す斜視図であり、図3は、錠装置の主要構成要素を室内側から見た斜視図であり、図4は、錠装置の主要構成要素の分解斜視図である。また図5及び図6は、錠装置の主要構成要素を右側から見たものであり、図5は側面図、図6は内部構造を示す側面図である。
これら図2〜図6に示すように、錠装置30は、ケース31と、ハンドル32と、キャッチ33と、ボタン(操作部)34と、プッシャ35と、作動片36と、アーム37と、フロントカバー38とを備えて構成されている。
ケース31は、室内側の面が開放された箱状の形態を成すものであり、上下方向が長手方向となる長尺状のものである。このケース31は、例えばアルミニウム等の金属製材料から構成されるもので、その内部に収容空間を形成するものである。このケース31の上面における室内側端部には上方に向けて屈曲された上方取付片311が形成されており、この上方取付片311には左右一対のケース取付孔31aが形成されている。またこのケース31の下端部の左右両側面にはケース取付孔31bが形成されている。更にこのケース31の中央領域の左右両側面にはケース連結孔31cが形成されている。ケース連結孔31cは、上下方向が長手方向となる長孔である。
ハンドル32は、例えばアルミニウム等の金属製材料から構成されるもので、ハンドル基部(基端部)321とハンドル把持部(先端部)322とを備えている。ハンドル基部321は、室外側に僅かに突となるよう上下方向に沿って延在する部位である。このハンドル基部321の下端部には左右方向に沿ってハンドル軸支孔32aが形成されている。
ハンドル把持部322は、ハンドル基部321の上端部の室内側面より上方に向けて延在する部位である。このハンドル把持部322は、内部が中空となって室外側が開放されており、上面には係止凹部32bが形成されている。またハンドル把持部322における下端部、すなわちハンドル基部321との連結部分よりも上方側には左右方向に沿ってハンドル連結孔32cが形成されている。
このようなハンドル32は、ハンドル基部321の下端部がハンドルブッシュ323を介在させてケース31の内部に挿入されてケース31の下端部の左右両側面に形成されたハンドル用軸支孔31dにハンドル軸支孔32aが一直線上に重なるようにし、ハンドル用軸支孔31d及びハンドル軸支孔32aをハンドル軸支ピン41aが貫通することでケース31に軸支されている。このハンドル軸支ピン41aは、貫通した先端がハンドル軸支ナット41bに螺合されている。またハンドルブッシュ323は、ハンドル32のガタつきを防止するためのものであり、ハンドル軸支ピン41aに貫通される孔が形成されている。
このようにしてハンドル32は、ハンドル軸支ピン41aの中心軸を中心としてその中心軸回りに回動可能、すなわち戸先框23の見込み方向に沿って回動可能なものである。より詳細には、戸先框23の外部となる室内側に対して進退移動するよう戸先框23の見込み方向に沿って回動可能なものである。
キャッチ33は、例えばプラスチック等の樹脂材から形成されるもので、キャッチ本体部331、キャッチ係止部332、キャッチ当接片333とを備えて構成されている。キャッチ本体部331は、円筒を横倒ししたような形態を成し、左右方向に沿ってキャッチ軸支孔33aが形成されている。
キャッチ係止部332は、キャッチ本体部331の室外側部位より室外側に向けて延在した部分であり、下方に向けて突出する係止突部33bを有している。キャッチ当接片333は、キャッチ本体部331の上方側部位より上方に向けて延在する板状部分である。
このようなキャッチ33は、プッシャベース39を介在させた状態でケース31に軸支されている。ここではこのプッシャベース39について先に説明する。プッシャベース39は、例えばプラスチック等の樹脂材により形成されるものであり、後述するプッシャ35の移動をガイドするものである。このプッシャベース39は、平板状のベース基部391と、ベース基部391の室内側端部より下方に向けて延在するベースガイド部392と、ベース基部391の左右両端部より下方に向けて延在するベース側部393とを備えて構成されている。
このようなプッシャベース39では、ベース基部391の下面より下方に向けて突出するベース突起39aが形成されている。またベース基部391の左右両端部には上方に向けて延在する左右一対のベース支持片39bが形成されており、それぞれにベース軸支孔39cが形成されている。
上記キャッチ33は、キャッチ本体部331がキャッチバネ334とともにプッシャベース39のベース支持片39b間に位置するよう配置された後にケース31に挿入されてケース31の左右両側面に形成されたキャッチ用軸支孔31eにキャッチ軸支孔33a及びベース軸支孔39cが一直線上に重なるようにし、キャッチ用軸支孔31e、キャッチ軸支孔33a及びベース軸支孔39cをキャッチ軸支ピン42aが貫通することでケース31に軸支されている。このキャッチ軸支ピン42aは、貫通した先端がキャッチ軸支ナット42bに螺合されている。
このようにしてキャッチ33は、キャッチ軸支ピン42aの中心軸を中心としてその中心軸回りに回動可能なものである。また上記キャッチバネ334は、キャッチ33と同様に、巻回部分がキャッチ軸支ピン42aに貫通されており、一方がケース31の室外側面に係止し、他方がキャッチ当接片333に係止している。これにより、キャッチ33は、キャッチ係止部332が下方に向かうようキャッチバネ334により付勢されているが、キャッチ係止部332の一部がプッシャベース39のベース基部391に当接することでキャッチ当接片333が上方に向けて延在するようにその姿勢が決められている。
ボタン34は、例えばプラスチック等の樹脂材から形成されるもので、直方状の形態を成すボタン本体部341を備えている。ボタン本体部341は、内部に中空部が形成されていてその中空部が障子20の見込み方向に沿って延在するよう横倒ししたような形態を成している。このボタン本体部341における下面及び室外側面は開放しており、室内側面は押圧部34aを形成している。このボタン本体部341の室内側面には、室外側に向けて延在する作用片34bが形成されている。
このようなボタン34は、キャッチ33の一部がボタン本体部341の中空部に進入するようケース31に配設されている。かかるボタン34は、室内外方向に沿って移動可能となるようにケース31に配設されているが、作用片34bがキャッチ当接片333に当接することでその位置が決められている。
プッシャ35は、例えばプラスチック等の樹脂材から形成された略直方状のものである。このプッシャ35の下面は、室外側に向けて漸次下方に傾斜するよう湾曲状を成している。また、このプッシャ35の上面には、上記ベース突起39aの進入を許容するプッシャ凹部35aが形成されている。このようなプッシャ35は、付勢手段である圧縮コイルバネ351を介在させた状態でベース突起39aをプッシャ凹部35aに相対的に進入させることで配設されており、かかる圧縮コイルバネ351により常時下方に向けて付勢、すなわちキャッチ33から離隔するよう付勢されている。
作動片36は、例えばアルミニウム等の金属製材料から構成されるもので、上下方向に沿って延在する平板状の作動基部361と、この作動基部361の左右両端部より室内側に向けて延在する作動側部362とを備えた横断面形状がコ字状を成すものである。
このような作動片36の作動基部361には、上下2つの作動取付孔36aが形成されている。これら作動取付孔36aは、上下方向が長手方向となる長孔である。作動片36は、これら作動取付孔36aを室外側から貫通する作動取付ピン43がケース31の室外側面に取り付けられることで、作動取付孔36aの長手方向の大きさの分だけケース31に対して相対的に上下方向に沿って移動することができる。より詳細に説明すると、作動片36は、作動基部361がケース31の室外側面の外表面に、かつ作動側部362がケース31の左右両側面の外表面に摺接しながらケース31に対して上下方向に沿って移動することができる。本実施の形態においては、ケース31に外表面における作動片36との摺接可能領域には、ダンピンググリースと称されるような高粘性潤滑剤が塗布されている。
また、上記作動片36には、左右一対の作動連結孔36bが形成されている。これら作動連結孔36bは、それぞれ作動側部362の中央部の室外側領域に上下方向が長手方向となるよう形成されている。更に上記作動片36には切欠部36cが形成されている。切欠部36cは、作動基部361の上側の作動取付孔36aよりも上方側において左右方向に沿って延在しており、一部が作動側部362にも延在している。
このような作動片36には、かかる切欠部36cに進入した状態で連結片40が嵌合している。より詳細に説明すると次のようになる。連結片40は、上下方向に沿って延在する平板状の連結基部401と、この連結基部401の上端部より左側に向けて延在する連結左延部402とを備えて構成されている。この連結片40の連結左延部402は、室外側部分が室内側部分よりも左側に向けて突出するよう延在している。そして、かかる連結左延部402の室外側部分が切欠部36cに進入することで作動片36には連結片40が嵌合している。このとき連結片40の連結基部401は作動片36の右側の作動側部362に重なるよう配置される。尚、かかる連結片40は、今回の説明で割愛する外側の障子20に設けられた錠装置30においては、左右入れ替えることで用いることができるようにその形状が工夫されている。
アーム37は、例えばアルミニウム等の金属製材料から形成されている。このアーム37は、全体として室外側に突となるよう湾曲した形状を成しており、上端面が上方に突となるよう湾曲し、下端面が下方に突なるよう湾曲している。つまり、アーム37は、ハンドル32の退行移動する方向(室外方向)に向けて全体として突となるよう曲げ形状を成している。
そして、アーム37の下端部(他端部)には、ハンドル用連結孔37aが左右方向に沿って形成されており、上端部(一端部)には、アーム連結孔37bが左右方向に沿って形成されている。
このようなアーム37は、下端部がハンドル把持部322の室外側より内部に挿入されてハンドル連結孔32cにハンドル用連結孔37aが一直線上に重なるようにし、ハンドル連結孔32c及びハンドル用連結孔37aをハンドル連結ピン44aが貫通することでハンドル32に連結されている。このハンドル連結ピン44aは、貫通した先端がハンドル連結ナット44bに螺合されている。これによりアーム37は、ハンドル32に対してハンドル連結ピン44aの中心軸を中心としてその中心軸回りに回動可能なものである。
また、かかるアーム37は、上端部がアームブッシュ371を介在させてケース31の内部のプッシャ35の下方に挿入されてアーム連結孔37bがケース連結孔31c及び作動連結孔36bに一直線上に重なるようにし、作動連結孔36b、ケース連結孔31c及びアーム連結孔37bをアーム連結ピン45aが貫通することでケース31に支持されている。このアーム連結ピン45aは、貫通した先端がアーム連結ナット45bに螺合されている。またアームブッシュ371は、アーム37のガタつきを防止するためのものであり、アーム連結ピン45aに貫通される孔が形成されている。
このようにしてアーム37は、ケース31に移動可能に支持され、かつハンドル32に連結されて該ハンドル32と連動して移動するものである。そして、上述したようにプッシャ35が圧縮コイルバネ351により常時下方に向けて付勢されていることで、アーム37の上端部にはプッシャ35の下面が接している。
フロントカバー38は、例えばアルミニウム等の金属性材料から形成されるものである。このフロントカバー38は、上下方向が長手方向となる長尺状の略板状部材であり、ハンドル用開口381及びボタン用開口382が形成されている。ハンドル用開口381は、ハンドル32が通過することを許容する開口であり、ボタン用開口382は、ボタン34の押圧部34aの外周部が通過することを許容する開口である。このフロントカバー38には、ケース用取付孔38a及びケース用取付孔38bが形成されている。ケース用取付孔38aは、ボタン用開口382の上方域に形成されている。ケース用取付孔38bは、フロントカバー38の下端部より室外側に向けて突出する左右一対のケース用取付片383に形成されている。
このようなフロントカバー38は、左右一対のロッド状部材384を介在させた状態で戸先框23の室内側見付け面の表面にフロント用ビス46等で取り付けられている。より詳細に説明すると、戸先框23の室内側見付け面には図示せぬ矩形状の開口(以下、戸先框開口ともいう)が形成されており、フロントカバー38は、ハンドル用開口381及びボタン用開口382が戸先框開口を臨んだ状態で室内側見付け面に取り付けられている。このときケース用取付片383は、戸先框開口を通過して戸先框23の内部に進入している。尚、図中の符号385は、フロント用ビス46を隠すためのビスカバーである。
このようなフロントカバー38に対して、上述したハンドル32、キャッチ33、ボタン34、プッシャ35及びアーム37が収容されたケース31を戸先框23の内部より、ケース取付孔31aがケース用取付孔38aと重なり、かつケース取付孔31bがケース用取付孔38bと重なるようにして、ケース取付孔31aを貫通するケース取付ネジ47がケース用取付孔38aと螺合し、かつケース用取付孔38bを貫通するケース取付ネジ48がケース取付孔31bと螺合することで、ケース31は、戸先框23の内部に配設される。この場合、ハンドル32がハンドル用開口381を通じて室内側に露出された状態となり、ボタン34の押圧部34aがボタン用開口382を通じて室内側に露出された状態となる。
そして、このようなケース31に摺接する作動片36に嵌合される連結片40の連結基部401に、図2に示すようなリンケージバー50を連結させることで錠装置30が構成される。
ここでリンケージバー50は、上下方向が長手方向となる長尺状部材であり、戸先框23の見込み面より露出した状態で配設されている。このリンケージバー50には、上下に2つの噛合ピン51が右側に突出するよう形成されている。これら噛合ピン51は、縦枠14(13)の見込み面に配設された錠受部60に噛合可能なものである。
錠受部60は、例えばアルミニウム等の金属性材料からなる板状部材を屈曲等させて形成されたもので、上下方向に沿って延在する平板状の錠受基部61と、この錠受基部61の上端部より右側に向けて延在した後上方に向けて屈曲した錠受上部62と、この錠受基部61の下端部より右側に向けて延在した後下方に向けて屈曲した錠受下部63とを備えて構成されている。
この錠受部60は、錠受上部62の上端部及び錠受下部63の下端部に形成された錠受取付孔62a,63aを貫通する錠受取付ビス(図示せず)が縦枠14(13)の見込み面に螺合されることで縦枠14(13)の見込み面に取り付けられている。これら錠受部60は、錠受基部61及び錠受下部63に錠受開口60aが形成されており、錠受下部63の開口幅は、噛合ピン51の先端部の通過を許容する大きさを有し、錠受基部61の開口幅は、噛合ピン51の先端部よりも狭い大きさを有している。これら錠受部60は、錠受開口60aに噛合ピン51が相対的に下方から進入することを許容し、噛合ピン51が進入することで噛合ピン51と噛合状態となるものである。
これにより錠装置30を構成する作動片36は、錠受部60に噛合可能な噛合ピン51を有するリンケージバー50に連結片40を介して連結されるとともにアーム37に連結され、アーム37の移動に応じてリンケージバー50を戸先框23の見込み面において該戸先框23の長手方向に沿って移動させるものである。
以上のような構成を有する錠装置30では、図2に示すように開口枠10に対して障子20を閉めた状態でハンドル32を室外側に向けて回動(室内側より退行移動)させると、アーム37が上方に向けて移動することでこのアーム37の上端部に下面が接するプッシャ35は、圧縮コイルバネ351の付勢力に抗して上方に向けて移動する。
そして、図3、図5及び図6に示すようにハンドル32の係止凹部32bにキャッチ33の係止突部33bが進入することでハンドル32はキャッチ33と係止する。これによりハンドル32の室内側に向けての進出移動が阻止されることとなり、しかもプッシャ35が上方に移動した状態に保持される。
このようにハンドル32がキャッチ33と係止した状態では、ハンドル32のハンドル把持部322がフロントカバー38より室内側に僅かに突出した状態となり、ハンドル32の大部分が隠蔽されることとなる。
また、上記アーム37の上方への移動により作動片36及び連結片40を介してリンケージバー50も戸先框23の見込み面において上方に向けて移動する結果、噛合ピン51が錠受部60の錠受開口60aに下方より進入して該錠受部60と噛合することで錠装置30は該錠受部60と係合する。このようにして錠装置30が錠受部60と係合することで開口枠10に対する障子20の開放を阻止する。
このように障子20の開放が阻止された状態で、図7に示すようにボタン34の押圧部34aが押圧操作されると、ボタン34は室外側に向けて移動する。ボタン34が室外側に向けて移動すると、ボタン34の作用片34bがキャッチ当接片333に当接することで、キャッチ33はキャッチバネ334の付勢力に抗して上方に向けて回動する。キャッチ33が上方に向けて回動すると、係止突部33bが係止凹部32bから離脱することでキャッチ33とハンドル32との係止状態が解除される。キャッチ33との係止状態が解除されたハンドル32はフリーな状態となる。また、キャッチ33とハンドル32との係止状態が解除されることでプッシャ35は、圧縮コイルバネ351に付勢されて下方に向けての移動を開始し、これによりアーム37が押圧されてハンドル32が室内側に向けての進出移動を開始する。
そして、ボタン34に対する押圧操作が解除されると、キャッチ33がキャッチバネ334により下方に向けて回動することで、キャッチ当接片333に作用片34bが押圧され、ボタン34は室内側に移動して元の状態に戻る。
プッシャ35の下方への移動によりアーム37はプッシャ35に押圧されて下方に向けて移動するが、かかるアーム37に連結される作動片36もケース31の外表面に摺接しながら下方に向けて移動する。上述したようにケース31の外表面における作動片36との摺接可能領域には、ダンピンググリースと称されるような高粘性潤滑剤が塗布されているので、作動片36及びこれに連結されるアーム37はゆっくりと下方に向けて移動することとなり、これによりハンドル32も室内側に向けてゆっくりと進出移動する。
そして、図8〜図10に示すように、アーム連結ピン45aがケース連結孔31cの下端縁部に当接することでアーム37の下方への移動は停止し、これにより作動片36の下方の移動も停止し、更にハンドル32の室内側に向けての進出移動も停止する。
このようにしてアーム37の下方への移動により作動片36及び連結片40も下方に向けて移動することでリンケージバー50も下方に向けて移動する。これにより、図11に示すようにリンケージバー50に設けられた噛合ピン51は、錠受部60から離脱することで錠受部60との噛合状態が解除され、錠装置30は錠受部60と非係合状態となる。このようにして錠装置30が錠受部60と非係合状態となることで開口枠10に対する障子20の開放を許容する。従って、図12に示すように、障子20を左側に向けて開移動させることができる。
以上説明したような本発明の実施の形態である錠装置30によれば、戸先框23の室内側見付け面より露出された状態で該戸先框23の内部に設けられたケース31に軸支されたハンドル32が室内側に対して進退移動するよう戸先框23の見込み方向に沿って回動可能であり、ケース31に回動可能に配設されたキャッチ33が、室内側より退行移動したハンドル32と係止する場合にはハンドル32が室内側に向けて進出移動することを阻止し、ボタン34が押圧操作されることで回動してハンドル32との係止状態が解除された場合には該ハンドル32をフリーな状態にさせるので、ハンドル32とキャッチ33とが係止する場合にはハンドル32を隠蔽することができる。
しかも、ハンドル32は、ハンドル基部321がケース31に軸支されるとともにハンドル基部321とハンドル把持部322との間がアーム37に連結されているので、プッシャ35が圧縮コイルバネ351に付勢されて移動することでケース31とアーム37とにより2個所が支持された状態で戸先框23の室内側に進出移動することができ、これにより、ハンドル32の室内側に進出移動した状態を安定させることができる。従って、ハンドル32を隠蔽することができるとともに、ハンドル32の室内側(外部)に進出移動した状態を安定させることができる。
上記錠装置30によれば、開口枠10に対して障子20を閉めた状態で退行移動するハンドル32とキャッチ33とが係止する場合に、ハンドル32の退行移動に連動するアーム37の移動に伴ってリンケージバー50が移動することで噛合ピン51が錠受部60に噛合して該錠受部60に係合し、開口枠10に対して障子20を閉めた状態でボタン34の押圧操作によりキャッチ33とハンドル32との係止状態が解除される場合にプッシャ35に押圧されたアーム37が移動することでハンドル32が室内側に進出移動するとともに、リンケージバー50が移動して噛合ピン51が錠受部60から離脱して該錠受部60と非係合状態になるので、戸先框23の室内側見付け面に良好に配設することができ、これにより従来のように錠装置の設置のために戸先框23の見込み方向の寸法を過大なものとする必要がない。従って、意匠性を良好なものとすることができる。
上記錠装置30によれば、アーム37が室外側に向けて突となるよう湾曲した形状を成すので、アーム連結ピン45aの中心軸回りに回動しながらケース31に対して上下方向に沿って移動することができ、これによりアーム37の移動を許容するスペースの見込み方向の寸法を低減させることができる。よって、錠装置30の見込み方向の寸法の低減化を図ることができる。
また、アーム37が湾曲した形状を成すことで、ハンドル32を室内側に進出移動させた場合に、フロントカバー38とハンドル32との最小幅を十分に確保することができ、手指を挟み込むことを抑制することができる。
上記錠装置30によれば、ケース31における作動片36との摺接領域には高粘性潤滑剤が塗布されているので、ハンドル32をゆっくりと室内側に進出移動させることができ、利用者が怪我してしまう虞れがなく、利用者に対して取り扱いやすい印象を与えることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、障子20が開口枠10に対して左右方向に沿って移動可能なものであったが、本発明においては、障子は開口枠の見込み方向に沿って回動するいわゆる外開き式、あるいは内開き式のものであっても構わない。また本発明においては、上述した実施の形態のように2枚の障子の引き違い窓だけでなく、3枚の障子の引き違い窓、4枚の障子の引き違い窓に対しても適用できるし、1枚の障子を開閉移動させる片引き窓に対しても適用できる。
上述した実施の形態では、錠装置30が戸先框23に設けられ錠受部60が縦枠13,14に設けられていたが、本発明においては、開口枠に対して障子を閉めた際に互いに対向する框及び枠のうち、錠受部が框に設けられ、錠装置が枠に設けられていてもよい。
上述した実施の形態では、アーム37が室外側に向けて突となるよう湾曲した形状を成すものであったが、本発明においては、アーム(アーム37)は、全体として室外側に向けて突となるよう曲げ形状を成していれば好ましく、例えば屈曲形状や折れ曲がった形状を成していてもよい。
上述した実施の形態では、ケース31における作動片36との摺接領域に高粘性潤滑剤を塗布することでハンドル32の回動を減衰し、ハンドル32をゆっくりと室内側に進出移動させる減衰手段を例示したが、本発明においては、ハンドルの回動により互いに摺接する部材間に高粘性潤滑剤が塗布されていればよく、かかる高粘性潤滑剤の塗布個所は限定されるものではない。また、本発明においては、ダンピンググリースと称される高粘性潤滑剤に限られず、ゲル状のものを塗布してもよいし、各種ブレーキ等を用いて摩擦力等により摺接部分における部材間の相対的な速度を低下させるようにしてもよい。
例えば、図13(A)及び図13(B)に示すように、ハンドル32の回動により互いに相対移動する部材間、ここでは作動片36(アーム連結ピン45a)とケース31との間にダンパー機構70を介在させることで、ハンドル32の回動を減衰し、ハンドル32をゆっくりと室内側に進出移動させる減衰手段を構成してもよい。ダンパー機構70は、作動片36の作動側部362に取り付けたプレート71に固定したピニオンギア72と、ケース31に固定され、ピニオンギア72と噛合うラックギア73とを備えたラックアンドピニオン機構である。ピニオンギア72は、その回転軸周りに高粘度のオイルが充填されたロータリーダンパーであり、その回転が減衰される。プレート71にはアーム連結ピン45aが締結されている。
従って、ダンパー機構70では、ハンドル32の室内側進出方向への回動に連動して作動片36が移動する場合に、ピニオンギア72がラックギア32と噛合って回転し、減衰力を発生する。この減衰力はプレート71を介してアーム連結ピン45aに伝わり、アーム連結ピン45a及び作動片36の移動をゆっくりとしたものとし、これによりハンドル32の回動もゆっくりとしたものになる。また、ダンパー機構70を用いることにより、上記高粘性潤滑剤よりも経年劣化に対する耐久性が向上し、メンテナンスもほとんど不要となる。なお、ダンパー機構70は、上記高粘性潤滑剤と共に併用してもよく、後述するダンパー機構75及びロータリーダンパー78についても同様である。
また、例えば、図14に示すように、ハンドル32の回動により互いに相対移動する部材間、ここでは作動片36(アーム連結ピン45a)とケース31との間にダンパー機構75を介在させることで、ハンドル32の回動を減衰し、ハンドル32をゆっくりと室内側に進出移動させる減衰手段を構成してもよい。ダンパー機構75は、作動片36の作動側部362側でアーム連結ピン45aに先端が連結されたロッド76と、ケース31に固定され、ロッド76が進退可能に挿入されたシリンダ77とを備えたショックアブソーバー機構である。シリンダ77には高粘度のオイルが充填され、ロッド76の基端に設けられた図示しないピストンが減衰力を受け、これによりロッド76の移動が減衰される。
従って、ダンパー機構75では、ハンドル32の室内側進出方向への回動に連動して作動片36が移動する場合に、ロッド76とシリンダ77との間で減衰力を発生する。この減衰力はロッド76からアーム連結ピン45aに伝わり、アーム連結ピン45a及び作動片36の移動をゆっくりとしたものとし、これによりハンドル32の回動もゆっくりとしたものになる。このダンパー機構75を用いる場合にも、上記高粘性潤滑剤よりも経年劣化に対する耐久性が向上し、メンテナンスもほとんど不要となる。
さらに、例えば、図9に示すようにダンパー機構70のピニオンギア72に用いたものと同様なロータリーダンパー78をハンドル32の回動軸となるハンドル軸支ピン41aに接続した構成としてもよい。これによっても、ハンドル32の回動を減衰し、ハンドル32をゆっくりと室内側に進出移動させる減衰手段を構成できる。このロータリーダンパー78を用いる場合にも、上記高粘性潤滑剤よりも経年劣化に対する耐久性が向上し、メンテナンスもほとんど不要となる。
10 開口枠
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
14 縦枠
20 障子
21 上框
22 下框
23 戸先框
24 召し合わせ框
25 面材
30 錠装置
31 ケース
32 ハンドル
33 キャッチ
34 ボタン(操作部)
35 プッシャ
36 作動片
37 アーム
38 フロントカバー
39 プッシャベース
40 連結片
50 リンケージバー
51 噛合ピン
60 錠受部
70,75 ダンパー機構
78 ロータリーダンパー

Claims (8)

  1. 開口枠及び障子の一方の部材に配設される錠装置において、
    前記一方の部材の内部に設けられたケースに対して固定されたハンドル軸支ピンに対して回転自由な状態で基端部が軸支され、かつ先端部が該一方の部材の外部に対して進退移動するよう回動可能なハンドルと、
    一端部が前記ケースに移動可能に支持され、かつ他端部が前記ハンドルの前記基端部と前記先端部との間に連結されることで該ハンドルと連動して移動するアームと、
    前記アームの一端部に近接するよう付勢手段に付勢された状態で前記ケースに移動可能に配設され、かつ前記ハンドルが外部より退行移動する場合には前記アームの一端部に押圧されることで前記付勢手段の付勢力に抗して移動する一方、前記ハンドルが外部より退行移動する状態が解除される場合には、前記アームの一端部を押圧して前記ハンドルを外部に向けて進出移動させるプッシャと
    を備えたことを特徴とする錠装置。
  2. 前記ハンドルは、下端部である前記基端部が前記ハンドル軸支ピンに対して軸支され、上端部である前記先端部が一方の部材の外部に対して進退移動するものであり、
    前記アームは、上端部である前記一端部が前記ケースに対して上下方向に移動可能に支持されており、
    前記プッシャは、前記アームの上端部に対して上から近接するよう前記付勢手段によって付勢されており、
    前記プッシャは、前記ハンドルが外部より退行移動する場合には前記アームの上端部に押圧されることで前記付勢手段の付勢力に抗して上に移動する一方、前記ハンドルが外部より退行移動する状態が解除される場合には、前記アームの上端部を下に押圧して前記ハンドルを外部に向けて進出移動させることを特徴とする請求項1に記載の錠装置。
  3. 前記ケースに回動可能に配設され、かつ外部より退行移動したハンドルの端部と係止する場合にはハンドルが外部より退行移動した状態に保持する一方、前記一方の部材より露出する操作部が操作されることで回動してハンドルとの係止状態が解除された場合にはハンドルをフリーな状態にさせるキャッチを備え、
    前記プッシャは、キャッチがハンドルと係止する場合にはアームの端部に押圧されることで前記付勢手段の付勢力に抗して上に移動した状態に保持される一方、キャッチとハンドルとの係止状態が解除された場合にはアームの端部に近接するよう下に移動して該端部を押圧するものであることを特徴とする請求項に記載の錠装置。
  4. 前記ハンドルは、基端部が前記ケースに軸支されるものであり、
    前記アームは、前記ハンドルが退行移動する方向に向けて全体として突となるよう曲げ形状を成すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の錠装置。
  5. 前記ハンドルの回動を減衰する減衰手段を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の錠装置。
  6. 前記減衰手段は、前記ハンドルの回動により互いに相対移動する部材間に介在するダンパー機構で構成されることを特徴とする請求項に記載の錠装置。
  7. 前記減衰手段は、前記ハンドルの回動により互いに摺接する部材間に塗布した高粘性潤滑剤で構成されることを特徴とする請求項又はに記載の錠装置。
  8. 上記請求項1〜のいずれか1つに記載の錠装置を備えたことを特徴とする建具。
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