JP6416102B2 - 可変容量デバイスおよび通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量デバイスおよびそれを用いた通信装置に関する。
常誘電体であるチタン酸ストロンチウム薄膜や、強誘電体であるチタン酸ストロンチウムバリウム薄膜は半導体プロセスにて使用されるSiO2薄膜やSiN薄膜に比べ高い誘電率を有する。このため回路の小面積化に適した材料と考えられる。この高誘電率を有する薄膜は、印加する直流電圧に伴い容量が低下するという特徴を有する。
このような薄膜の特徴を素子として利用したデバイスが可変容量デバイスである。この可変容量デバイスには、上で述べたような薄膜を導電体層で挟むように形成された可変容量素子を複数直列に接続し、各可変容量素子の一端を制御電圧を印加するための端子に接続すると共に、他端をグランドに接地するための端子に接続するものが知られている。この可変容量デバイスでは、制御電圧を上昇させれば、上で述べた薄膜の作用で容量が低下する。
このような可変容量デバイスは、可変容量素子と、インダクタ成分及び抵抗成分を有する配線部とがそれぞれ少なくとも1つと、これらに直流電圧を印加する配線部とを備えているため、その容量とインダクタンスとにより決まるQ値(Quality Factor)が周波数特性を有する。また、一般に、容量とインダクタンスとを含む回路では、容量が大きくなるのに伴って、回路の共振周波数が低下する傾向を示す。
このように可変容量デバイスのQ値に関する周波数特性は、当該可変容量デバイスを通過する信号の周波数帯域に対して適切であるとは限らない。とりわけ、信号の周波数帯域よりも低い周波数帯域に、可変容量デバイスのQ値が極大となる周波数がある場合には、当該可変容量デバイスが用いられている回路の効率を大きく低下させる。
米国特許第6674321号明細書 特開2011−119482号公報 特開2006−196704号公報
従って、本発明の目的は、一側面によれば、使用する周波数帯域における、可変容量デバイスのQ値を高めることである。
本発明に係る可変容量デバイスは、(A)直列に接続された複数の第1の可変容量素子を含む第1のシグナルラインと、(B)直列に接続された複数の第2の可変容量素子を含む第2のシグナルラインと、(C)複数の第1の可変容量素子及び複数の第2の可変容量素子の各々に第1の直流電圧を印加するための第1のバイアスラインと、(D)複数の第1の可変容量素子及び複数の第2の可変容量素子の各々に第2の直流電圧を印加するための第2のバイアスラインとを有する。そして、第1のバイアスラインと第2のバイアスラインとのうち少なくともいずれかの一部分が、複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の間を通過するように配置される。
このように複数のシグナルラインを導入することでQ値を高めることができる。なお、シグナルライン全体は水平方向に伸びるが、それに含まれる可変容量素子は垂直方向に積層して形成されるので、可変容量素子間には空きスペースが存在する。本実施の形態では、このスペースを用いてバイアスラインの引き回しを行うため、空間利用効率が高く、小さなデバイスが形成できる。なお、第1の直流電圧は例えば制御電圧であり、第2の直流電圧は例えば0V(接地)である。
また、上で述べた第1のバイアスラインと第2のバイアスラインとのうち少なくともいずれかの一部分が、複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の各々に含まれる2つの電極層のいずれか一方と同一層で形成されるようにしても良い。このようにすれば、バイアスラインのために追加的に導体層を形成せずに済むため、コスト上昇を抑えられる。
また、上で述べた第1の可変容量素子の数が4以上であり、第2の可変容量素子の数が4以上であり、第1のバイアスラインの一部分が、複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の間を通過するように配置され、第2のバイアスラインの一部分が、複数の第2の可変容量素子のうち隣接する2つの第2の可変容量素子の間を通過するように配置され、複数の第1の可変容量素子における、上記2つの第1の可変容量素子の相対位置と、複数の第2の可変容量素子における、上記2つの第2の可変容量素子の相対位置とが、異なっている場合もある。このようにすれば、より空間利用効率が高いバイアスラインの引き回しが可能となる。
さらに、上で述べた第1のバイアスラインの一部分及び第2のバイアスラインの一部分が、複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の各々に含まれる2つの電極層のいずれか一方と同一層で形成される場合もある。このようにすれば、製造コストの上昇を抑制できる。
さらに、第1のバイアスラインの他の一部分が、上記2つの電極層の他方の層と同一層で形成される場合もある。バイアスラインの交差を避けるためである。
以上述べた構成については、以下の実施の形態にて具体的に説明されるが、実施の形態に限定されるものではない。
一側面によれば、使用する周波数帯域における、可変容量デバイスのQ値を高めることができる。
図1は、可変容量デバイスに含まれる回路の基本等価回路を示す図である。 図2は、可変容量デバイスの構成例を示す図である。 図3は、Q値の周波数特性の一例を示す図である。 図4は、第1の実施の形態に係る可変容量デバイスの平面図である。 図5は、第1の実施の形態に係る可変容量デバイスのAA’断面を示す図である。 図6は、シグナルラインを3本にする場合における可変容量デバイスの平面図である。 図7は、シグナルラインをn本にする場合における可変容量デバイスの構成例を示す図である。 図8は、第2の実施の形態に係る可変容量デバイスの平面図である。 図9は、第2の実施の形態に係る可変容量デバイスのBB’断面を示す図である。 図10は、第3の実施の形態に係る通信装置を示す概略図である。
本実施の形態に係る可変容量デバイス内に形成される回路の基本的な等価回路を図1に示す。
本実施の形態に係る可変容量デバイスのための回路は、直列に接続された可変容量素子C1乃至C4と、抵抗R1乃至R5とを有する。可変容量素子C1乃至C4は、その両端に印加される電圧が増加すると、容量値が減少する可変容量素子であり、例えばBST((Ba,Sr)TiO3)薄膜で形成される。なお、抵抗R1乃至R5は、高周波信号漏洩防止のための抵抗である。本実施の形態では、信号は、直列に接続された可変容量素子C1乃至C4に沿って流れるため、可変容量素子C1乃至C4のラインを、シグナルラインと呼ぶことにする。
抵抗R1乃至R3の一端はグランドに接続するための端子に接続されている。また、抵抗R1の他端は可変容量素子C1の一端に接続されており、抵抗R2の他端は可変容量素子C2及びC3の一端に接続されており、抵抗R3の他端は可変容量素子C4の一端に接続されている。さらに、抵抗R4及びR5の一端は制御電圧印加用の端子に接続されている。また、抵抗R4の他端は可変容量素子C1及びC2の他端に接続されており、抵抗R5の他端は可変容量素子C3及びC4の他端に接続されている。このような抵抗R1乃至R3を含むグランド側配線と、抵抗R4及びR5を含む制御電圧印加用配線とを、バイアスラインと呼ぶことにする。
本実施の形態では、1つの可変容量デバイス内に、シグナルラインを複数並列に設けることで、Q値を上げる。例えば、シグナルラインが1本の場合における可変容量素子C1乃至C4の各容量値Cを、シグナルラインを2本にする場合C/2にし、シグナルラインを3本にする場合C/3にする。
例えば、2本のシグナルラインを設ける場合には、図1で示した回路をボックスで表すと、図2のように表される。図2に示すように、回路10aと回路10bとを並列に設ける。ここで、図2からも分かるように、グランド側の端子と、制御電圧印加用の端子には、回路10a及び10bの側面からの配線で接続されるので、回路10a及び10bをまたぐような配線が行われることになる。このようにシグナルラインを並列化するのには、シグナルラインの側面に設けられるバイアスラインの配置に配慮しないと、デバイスサイズをより増大させたり、配線層を増加させることになって、コストが上昇してしまう。
なお、可変容量素子C1乃至C4の合成容量が100pFである場合と、シグナルラインを2本設けて1本のシグナルラインにおける可変容量素子C1乃至C4の合成容量が50pFである場合と、シグナルラインを4本設けて1本のシグナルラインにおける可変容量素子C1乃至C4の合成容量が25pFである場合について、Q値の周波数特性を図3に示す。図3の横軸は周波数を表し、縦軸はQ値を表す。このように、シグナルラインが増加するほど、Q値が極大となる周波数が上昇することが分かる。従って、シグナルラインを増加させる効果は大きいことは明らかである。
そこで、一例として2本のシグナルラインを有する可変容量デバイスの平面図を図4に示す。なお、図4には、主要な部分のみ示しているので、基板やその他の非主要部については省略されている。
第1のシグナルラインは、上の層から順番に、配線層101a乃至101cと、上部電極103a乃至103dと、上部電極103a乃至103dの各々の下に形成された誘電体層と、下部電極102a及び102bとを有する。上部電極103a及び103dの数分、可変容量素子が形成されている。配線層101aは、入力側の端子122に接続されており、配線層101cは、出力側の端子121に接続されている。
下部電極102aは、抵抗膜104aを介して、下部電極102bは、抵抗膜104bを介して、制御電圧印加用の端子123に接続される。一方、配線層101aは、抵抗膜104cとバイアスラインの配線層105とを介して、グランド用の端子124に接続されている。また、配線層101bは、抵抗膜104dとバイアスラインの配線層105とを介して、グランド用の端子124と接続されている。また、配線層101cは、抵抗膜104eとバイアスラインの配線層105、108及び107とを介して、グランド用の端子124と接続されている。
また、第2のシグナルラインは、上の層から順番に、配線層111a乃至111cと、上部電極113a乃至113dと、上部電極113a乃至113dの各々の下に形成された誘電体層と、下部電極112a及び112bとを有する。ここでも上部電極113a及び113dの数分、可変容量素子が形成されている。配線層111aは、入力側の端子122に接続されており、配線層111cは、出力側の端子121に接続されている。
下部電極112aは、抵抗膜114a及びバイアスラインの配線層106を介して、制御電圧印加用の端子123に接続されている。また、下部電極112bは、抵抗膜114b及びバイアスラインの配線層106を介して、制御電圧印加用の端子123に接続される。
一方、配線層111aは、抵抗膜114cとバイアスラインの配線層116とを介して、グランド用の端子124に接続されている。また、配線層111bは、抵抗膜114dを介して、グランド用の端子124と接続されている。また、配線層111cは、抵抗膜114eとバイアスラ
インの配線層117とを介して、グランド用の端子124と接続されている。
本実施の形態では、第1のシグナルラインをまたがなければ、制御電圧印加用の端子123を第2のシグナルラインに接続できない。同様に、第2のシグナルラインをまたがなければ、グランド用の端子124を第1のシグナルラインに接続できない。
そこで、本実施の形態では、シグナルラインの配線層106の一部分は、上部電極103cを含む可変容量素子と、上部電極103dを含む可変容量素子との間を通過するように配置される。また、配線層106と、配線層101a乃至101c及び111a乃至111cと同層で形成されるので、配線層が増加することはないため、コストアップが抑えられている。このように空いているスペースを有効に活用している。
また、シグナルラインの配線層105の一部分は、上部電極113aを含む可変容量素子と、上部電極113bを含む可変容量素子との間を通過するように配置される。また、配線層105と、配線層101a乃至101c及び111a乃至111cと同層で形成されるので、配線層が増加することはないため、コストアップが抑えられている。このように空いているスペースを有効に活用している。
なお、図4の例では、1つのシグナルラインに可変容量素子が4つ含まれており、配線層101a乃至101cが3つに分かれているため、配線層106が通過できるスペースが2カ所ある。同様に、配線111a乃至111cが3つに分かれているため、配線層105が通過できるスペースが2カ所ある。従って、同一線上に存在している2つのスペースを使用しても良いがデバイス全体の面積が大きくなるため、本実施の形態では、シグナルラインにおいて、入力側の端子122又は出力側の端子121からの距離(基準位置からの相対位置とも呼ぶ)が異なるスペースを使用するようにしている。
また、グランド用の端子124に接続される配線層105が、制御電圧印加用の端子123に接続される配線層106と交差するのを避けるために、下部電極102a及び102b並びに112a及び112bと同層の配線層108が形成されて、当該配線層108を介して配線層105は当該配線層105と同層の配線層107と接続される。
次に、図5に、図4におけるAA’線における断面図を示す。基板133上には、絶縁層134が形成され、当該絶縁層134上には、下部電極102a及び102bと、端子122に接続させる配線層135aと、端子121に接続される配線層135bとが形成される。そして、下部電極102a上には、誘電体層109a及び上部電極103aと、誘電体層109b及び上部電極103bとが形成される。また、下部電極102b上には、誘電体層109c及び上部電極103cと、誘電体層109d及び上部電極103dとが形成される。さらに、それらの上部には、配線層101a乃至101cと、配線層101a乃至101cと同層の配線層106とが形成される。なお、配線層101a乃至101cより下には層間絶縁膜136が形成される。また、配線層101a乃至101cより上には、保護膜137が形成される。このように、配線層106を形成するコストは抑えられている。
なお、基板133は、例えば、シリコン基板や、サファイア等の単結晶基板等である。この基板133上に、下部電極102の層、誘電体層109及び上部電極103の層を順次、基板133のほぼ全面に成膜する。これら各層の成膜終了後、上部電極103の層、誘電体層109および下部電極102の層を順次所定の形状にエッチングする。
誘電体層109の形成に高温スパッタが行われるため、下部電極102の層は、高融点である材料が用いられる。具体的には、Pt、Pd等の金属材料から成る。
さらに、下部電極102の層の高温スパッタによる形成後、誘電体層をスパッタ成膜する。
この時点で、容量素子のリーク電流特性安定化や改善のため大気中あるいは窒素あるいは酸素の各雰囲気下、400−700℃の温度で5−90分程度熱処理を施しても良い。なお、下部電極102の層の厚みは、容量の抵抗成分を考慮した場合、厚いほうが好ましい。
誘電体層109は、少なくともBa,Sr,Tiを含有するペロブスカイト型酸化物結晶粒子から成る高誘電率の誘電体層であることが好ましい。この誘電体層109は、下部電極102の表面に形成されている。
例えば、ペロブスカイト型酸化物結晶粒子が得られる誘電体材料をターゲットとして、スパッタリング法による成膜を所望の厚みになるまで行う。
誘電体層109との耐熱性や密着性向上のために、Pt等を上部電極103として用いることが望ましい。
上部電極103の厚みについては、下部電極102に比して素子の抵抗に直接大きな影響を与えないことから、あまり配慮しなくてもよいが、0.1乃至10μm程度が目安となる。
上でも述べたように、グランド用の端子124に接続されるバイアスラインは、配線層105と薄膜抵抗である抵抗膜104とを含み、上部電極103に電気的に接続されている。一方、制御電圧印加用の端子123は、同様に配線層106と抵抗膜104を介して下部電極102に電気的に接続されている。
可変容量素子の損失成分はシグナルラインで決まるため、配線層108を含むバイアスラインには抵抗の高い下部電極を使っても問題は無い。
配線層101及び106は、下部電極102の層,誘電体層109及び上部電極103層を形成した後、層間絶縁膜136を形成後に新たに成膜することによって形成する。
その際には、既に形成した下部電極102の層、誘電体層109及び上部電極103の層を保護するために、リフトオフ法やめっきを用いることが望ましい。
抵抗膜104を構成する薄膜抵抗の材料としては、比抵抗が1mΩcm以上であるものが望ましい。
このような高抵抗の材料を用いることにより、所望の抵抗を有する薄膜抵抗を小さな形状で作製することができ、小型集積化に有利となる。このような要求値に対して薄膜抵抗の具体的な材料としては、窒化タンタル、TaSiN、Ta−Si−Oが有効である。
例えば、TaとSiNをターゲットとし窒素を雰囲気中に加えることで反応性スパッタリング法により、所望の組成比、抵抗率の薄膜抵抗を成膜できる。
さらに、この抵抗薄膜をスパッタリング法により成膜後、レジストを塗布して所定の形状にパターニングした後、これをマスクとして反応性イオンエッチング(RIE)等のエッチングプロセスを行うことにより、簡便に所定形状を得ることができる。
その後、端子121及び122との接続部を開口させて層間絶縁膜136を形成する。層間絶縁膜136には、有機系絶縁膜であるポリイミド、無機系絶縁膜であるスパッタSiO2・Al23膜、CVD−SiO2、あるいはそれらの積層膜などを用いる。
層間絶縁膜136をパターニング形成した後、入力側の端子122及び出力側の端子121と可変容量素子とを直列につなぐシグナルラインの配線層101a乃至101cの形成と、制御電圧印加用の端子123及びグランド用の端子124を抵抗膜104を介してつなぐバイアスラインの配線層106の形成を行う。この配線層101a乃至101c及び106等の材料としては、低抵抗であるCuやAlなどが適している。厚みとしては、0.1μmから20μm程度である。
その後、端子121乃至124が形成される領域を除き耐湿を目的とした保護膜137を形成する。保護膜137は、無機系絶縁膜であるスパッタSiO2、CVD−SiO2、あるいは有機系絶縁膜であるポリイミド膜などである。最後に、端子121乃至124にSnなどのめっきを施すことで、可変容量素子群を含む回路が基板に実装される。
上では、シグナルラインが2本の例を示したが、例えばシグナルラインを3本にすると、例えば図6に示すようなレイアウトになる。基本的なレイアウトは、図4に示したものと同様であるから、詳細な説明は省略するが、制御電圧印加用のバイアスラインの配線層206は、上から2番目及び3番目のシグナルラインのために、図4よりも長くなっている。同様に、グランド用のバイアスラインの配線層205も、下から2番目及び3番目のシグナルラインのために、図4よりも長くなっている。なお、配線層205及び206が交差しないように、一部の配線層207a及び207bを下部電極と同一層に形成して、配線層205と配線層208a及び208bに接続されるようになっている。
このようにシグナルラインの数が増えても、図7に模式的に示すように、可変容量デバイス内で、バイアスラインが適切に引き回されて、各シグナルライン内の可変容量素子が機能する。
以上のように、バイアスラインのために配線層を増加させずに済んでいるので、コストの上昇を抑えられている。また、低εのポリイミド等を層間絶縁膜に使っているので、シグナルラインとバイアスラインとの間に電気的な結合がほとんど無いため、素子のインピーダンス周波数特性には影響が無い。
[実施の形態2] 第1の実施の形態では、4つの可変容量素子が1つのシグナルラインに設けられる例を示した。可変容量素子の数は任意の数であっても良い。但し、一般的には2以上の偶数個の可変容量素子を設ける場合が多い。4以上であれば、第1の実施の形態で説明したように、バイアスラインを通過させるためのスペースが2カ所以上できるので、制御電圧印加とグランド接続のための2本のバイアスラインを通過させることができる。一方、1つのシグナルラインで2つの可変容量素子しか含まれないと、バイアスラインを通過させるためのスペースが1カ所しかなく、1本のバイアスラインについては、下部電極と同層で形成することになる。このようなケースを図8に示す。
基本的構造は図4と同様であるから詳細な説明については省略するが、制御電圧印加用の端子323に接続されたバイアスラインの下部配線層306は、下部電極と同層に形成され、上から1番目のシグナルラインを超えると、上部の配線層301a及び311aと同層に形成されている配線層307と接続されて、さらに配線層307は、上から2番目のシグナルラインのための下部電極に抵抗膜を介して接続されている。
一方、グランド用の端子324に接続されるバイアスラインの配線層305は、上から2番目のシグナルラインにおける可変容量素子の間を通過して伸び、上から1番目のシグナルラインにおける上部の配線層301a等に、抵抗膜を介して接続している。
このようにすることでも、配線層を増加させずに済んでいるので、コストの上昇を抑えつつ、Q値を上昇させることができる。
また、図8におけるBB’線における断面図を図9に示す。図9で示すように、下部配線層306は、基板334上に形成された絶縁層333上に、第1のシグナルラインにおける上部の配線層301aをくぐるように形成されている。この下部配線層306は、端子323に接続されており、さらに配線層307に接続されている。下部配線層306と上部の配線層301aとの間には、層間絶縁膜332が形成されている。層間絶縁膜332は、無機系絶縁膜であるスパッタSiO2・Al23膜、CVD−SiO2、あるいはそれらの積層膜である。また、保護膜331は、無機系絶縁膜であるスパッタSiO2、CVD−SiO2、あるいは有機系絶縁膜であるポリイミド膜などである。
このような構成においても、複数本のシグナルラインを導入することによるバイアスラインの引き回しに層数
を増加させることがないので、コストの上昇が抑制されている。
[実施の形態3] 図10は、本実施の形態に係る通信装置の構成例を示す。本通信装置は、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)部500と、電圧制御部410と、共振アンテナ回路モジュール部400とを有する。
共振アンテナ回路モジュール部400は、共振アンテナを形成すべく、インダクタLと、当該インダクタLと並列に接続される、DCカットコンデンサCDC1と可変容量デバイスVCとDCカットコンデンサCDC2との直列接続回路とを有する。共振アンテナ回路モジュール部400の共振周波数は、インダクタLと上記直列接続回路の容量とで決定される。
また、RFIC部500は、信号処理部520と、演算部510とを有する。信号処理部520は、共振アンテナ回路モジュール部400で受信された高周波信号RFを復調するといった通信のための処理を行う。また、演算部510は、信号処理部520の動作タイミングを制御すると共に、電圧制御部410に対してDC1端子またはDC2端子へのバイアス電圧を所定のタイミングで指示する処理を行う。また、演算部510は、可変容量デバイスVCに印加すべきバイアス電圧をも、電圧制御部410に指示する。
ここで、共振アンテナ回路モジュール部400の可変容量デバイスVCには、例えば図4あるいは図6に示すような、複数本のシグナルラインを有する可変容量デバイスが用いられる。
上述したように、複数本のシグナルラインを有する可変容量デバイスは、合成容量が同じでシグナルラインが1本である可変容量デバイスに比べて、Q値が極大となる周波数が上昇する。そのため、本実施の形態に係る通信装置は、合成容量が同じでシグナルラインが1本である可変容量デバイスを用いた通信装置に比べて効率が高いものとなる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4における配線層101及び111と、下部電極102及び112とは、上下の関係を入れ替えるようにしても良い。その際は、上記趣旨に従って、バイアスラインの層の関係も入れ替える。
グランド用の端子と制御電圧印加用の端子の位置も入れ替えるようにしても良い。また、可変容量素子は、印加電圧差で容量が変化するので、グランド用の端子に0V以外の電圧を印加して、その分制御電圧印加用の端子に異なる電圧を印加するようにしても良い。
C1乃至C4 可変容量素子R1乃至R5 抵抗

Claims (6)

  1. 直列に接続された複数の第1の可変容量素子を含む第1のシグナルラインと、直列に接続された複数の第2の可変容量素子を含む第2のシグナルラインと、前記複数の第1の可変容量素子及び前記複数の第2の可変容量素子の各々に第1の直流電圧を印加するための第1のバイアスラインと、前記複数の第1の可変容量素子及び前記複数の第2の可変容量素子の各々に第2の直流電圧を印加するための第2のバイアスラインと、を有し、前記第1のバイアスラインと前記第2のバイアスラインとのうち少なくともいずれかの一部分が、前記複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の間を通過するように配置される可変容量デバイス。
  2. 前記第1のバイアスラインと前記第2のバイアスラインとのうち少なくともいずれかの一部分が、前記複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の各々に含まれる2つの電極層のいずれか一方と同一層で形成される請求項1記載の可変容量デバイス。
  3. 前記第1の可変容量素子の数が4以上であり、前記第2の可変容量素子の数が4以上であり、前記第1のバイアスラインの一部分が、前記複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の間を通過するように配置され、前記第2のバイアスラインの一部分が、前記複数の第2の可変容量素子のうち隣接する2つの第2の可変容量素子の間を通過するように配置され、入力側の端子または出力側の端子のいずれかを基準位置としたとき、前記第1のバイアスラインの一部分が通過する前記2つの第1の可変容量素子の間と前記基準位置との相対位置と、前記第2のバイアスラインの一部分が通過する前記2つの第2の可変容量素子の間と前記基準位置との相対位置と、が異なっている請求項1記載の可変容量デバイス。
  4. 前記第1のバイアスラインの一部分及び前記第2のバイアスラインの一部分が、前記複数の第1の可変容量素子のうち隣接する2つの第1の可変容量素子の各々に含まれる2つの電極層のいずれか一方と同一層で形成される請求項3記載の可変容量デバイス。
  5. 前記第1のバイアスラインの他の一部分が、前記2つの電極層の他方の層と同一層で形成される請求項4記載の可変容量デバイス。
  6. 共振アンテナを形成するインダクタと、前記インダクタと並列に接続される可変容量デバイスと、を有する通信装置であって、前記可変容量デバイスが、請求項1〜5に記載の可変容量デバイスである通信装置。

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