JP6414043B2 - 排ガス浄化触媒及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、排ガス浄化触媒及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、排ガス浄化性能を向上させた排ガス浄化触媒及びその製造方法に関する。
自動車等のための内燃機関、例えば、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、有害成分、例えば、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、及び窒素酸化物(NOx)等が含まれている。
このため、一般的には、これらの有害成分を分解除去するための排ガス浄化装置が内燃機関に設けられており、この排ガス浄化装置内に取り付けられた排ガス浄化触媒によってこれらの有害成分がほとんど無害化されている。このような排ガス浄化触媒としては、例えば、三元触媒やNOx吸蔵還元触媒が知られている。
三元触媒は、ストイキ(理論空燃比)雰囲気でCO及びHCの酸化と、NOxの還元とを同時に行う触媒である。
また、NOx吸蔵還元触媒は、排ガス中のNOをリーン雰囲気でNOに酸化して吸蔵し、これをストイキ雰囲気及びリッチ雰囲気で窒素(N)に還元する触媒であり、リーン雰囲気、ストイキ雰囲気、及びリッチ雰囲気の排ガス成分の変化を巧妙に利用している。
しかしながら、これらの触媒を採用した場合でも、排ガスの浄化は未だに課題であり、種々の検討がなされている。
特許文献1の複合金属コロイドは複数の金属元素を含み、当該複合金属コロイドの平均粒子径は2〜12nmであり、かつ複数の金属元素が当該複合金属の粒子内において実質的に均一に分布している。特許文献1では、具体的には、塩化パラジウム溶液と、塩化ロジウム溶液とを、mol比で1:1で混合した複合金属コロイド分散体を開示している。
特許文献2のCO又はHC浄化用の排ガス浄化触媒は、PdとAgとを含有している合金を有し、かつ当該合金が、担体に担持されている。
特開2002−102679号公報 特開2011−78857号公報
本発明は、排ガス浄化のための排ガス浄化触媒、特に、これに含有されている複合金属微粒子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、以下の手段により、上記の課題を解決できることを見出した。
〈1〉Rh及びPdを含有している複合金属微粒子を有する排ガス浄化触媒であって、
上記排ガス浄化触媒中の微粒子をSTEM−EDXで分析したときに、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、1.7原子%以上24.8原子%以下である、
上記平均割合は、排ガス浄化触媒から10個以上の微粒子を無作為に選択し、選択された全ての微粒子をそれぞれSTEM−EDXによって測定し、選択された全ての微粒子の中から更にRh及びPdを含有している上記複合金属微粒子を全て選択し、上記各複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合を総計し、この総計を選択された全ての上記複合金属微粒子の総個数で除することによって、算出される値である、
排ガス浄化触媒。
〈2〉粉末担体を更に有し、かつ上記複合金属微粒子が上記粉末担体に担持されている、〈1〉項に記載の排ガス浄化触媒。
〈3〉上記粉末担体が、SiO、MgO、ZrO、CeO、Al、TiO、及びそれらの固溶体、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される粉末担体である、〈2〉項に記載の排ガス浄化触媒。
〈4〉上記粉末担体が、CeOを、上記粉末担体の質量に対して0質量%超40質量%以下で含有している、〈2〉又は〈3〉項に記載の排ガス浄化触媒。
〈5〉ストイキ雰囲気において、〈1〉〜〈4〉項のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒に、HC、CO、及びNOxを含有している排ガスを接触させ、それによってHC及びCOを酸化し、かつNOxを還元して浄化する、排ガス浄化方法。
〈6〉リーン雰囲気において、〈1〉〜〈4〉項のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒に、NOxを含有している排ガスを接触させ、リッチ雰囲気において、上記NOxを還元して浄化する、排ガス浄化方法。
〈7〉Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液を加熱還流することによって複合金属微粒子を生成することを含む、排ガス浄化触媒の製造方法であって、
上記Rhイオン及び上記Pdイオンのmol比が、70:30〜99:1である、
排ガス浄化触媒の製造方法。
〈8〉上記複合金属微粒子を粉末担体に担持することを含む、〈7〉項に記載の方法。
〈9〉上記粉末担体が、SiO、MgO、ZrO、CeO、Al、TiO、及びそれらの固溶体、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される粉末担体である、〈8〉項に記載の方法。
〈10〉上記粉末担体が、CeOを、上記粉末担体の質量に対して0質量%超40質量%以下で含有している、〈8〉又は〈9〉項に記載の方法。
本発明によれば、排ガス浄化のための排ガス浄化触媒、特に、これに含有されている複合金属微粒子及びその製造方法を提供することができる。
図1(a)は、エネルギー分散型X線分析装置付走査透過型電子顕微鏡(STEM−EDX)によって分析した、実施例1の排ガス浄化触媒のSTEM像であり、図1(b)は、実施例1の排ガス浄化触媒から無作為に抽出した10個の微粒子について、それぞれの微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合(原子%)を示す図である。 図2(a)は、STEM−EDXによって分析した、実施例2の排ガス浄化触媒のSTEM像であり、図2(b)は、実施例2の排ガス浄化触媒から無作為に抽出した10個の微粒子について、それぞれの微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合(原子%)を示す図である。 図3(a)は、STEM−EDXによって分析した、実施例3の排ガス浄化触媒のSTEM像であり、図3(b)は、実施例3の排ガス浄化触媒から無作為に抽出した10個の微粒子について、それぞれの微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合(原子%)を示す図である。 図4(a)は、STEM−EDXによって分析した、比較例1の排ガス浄化触媒のSTEM像であり、図4(b)は、比較例1の排ガス浄化触媒から無作為に抽出した10個の微粒子について、それぞれの微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合(原子%)を示す図である。 図5(a)は、STEM−EDXによって分析した、比較例3の排ガス浄化触媒のSTEM像であり、図5(b)は、比較例3の排ガス浄化触媒から無作為に抽出した10個の微粒子について、それぞれの微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合(原子%)を示す図である。 図6は、三元触媒の評価条件に関して、時間(分)と温度(℃)との関係を示す図である。 図7は、実施例1〜3及び比較例1〜3の排ガス浄化触媒の活性を評価したときの温度(℃)とNOx浄化率(%)との関係を示す図である。 図8は、実施例1〜3及び比較例1の排ガス浄化触媒のRhとPdの合計に対するPdの割合(原子%)とNOx50%浄化温度(℃)との関係を示す図である。 図9は、実施例1〜3及び比較例1〜3の排ガス浄化触媒とNOx50%浄化温度(℃)との関係を示す図である。 図10は、実施例1〜3及び比較例1の担体を、それぞれAl−ZrO−TiOに置換し、かつこれに酢酸バリウムを添加した、実施例1’〜3’及び比較例1’の排ガス浄化触媒のサンプルをリーン雰囲気及びリッチ雰囲気に暴露したときの、時間(秒)とNOx排出量(ppm)との関係を示す図である。 図11は、図10の一部に関して拡大した拡大図である。 図12は、NOx吸蔵還元触媒としての性能評価Bにおいて、リーン雰囲気及びリッチ雰囲気から構成されるNOx吸蔵還元サイクルの1サイクル分を示す概略図である。 図13は、実施例4〜11(●)及び比較例4〜11(■)の排ガス浄化触媒のサンプルについて、粉末担体中のCeOの含有率(質量%)と、NOx排出量/NOx吸蔵量(a.u.)との関係を示す図である。 図14は、実施例4〜11(●)及び比較例4〜11(■)の排ガス浄化触媒のサンプルについて、粉末担体中のCeOの含有率(質量%)と、NOx浄化率(%)との関係を示す図である。 図15は、昇温還元(TPR:Temperature Programmed Reduction)法による評価条件に関して、時間と、温度との関係を示す図である。 図16は、実施例6’(実線)及び比較例6’(点線)の排ガス浄化触媒のサンプルに、昇温還元法を適用したときの、温度(℃)と、H消費量(TCD signal)(a.u.)との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
《排ガス浄化触媒》
本発明の排ガス浄化触媒は、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子を有し、かつ排ガス浄化触媒中の微粒子をSTEM−EDXで分析したときに、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、1.7原子%以上24.8原子%以下である。
従来の排ガス浄化触媒に関して、多孔質酸化物担体、例えば、アルミナ(Al)等に、白金族元素、例えば、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、及びパラジウム(Pd)等を担持させた触媒が広く知られている。
その中でも、Rhに関しては、NOxの還元能力が高く、排ガス浄化触媒を構成する触媒金属として重宝されている。
しかしながら、Rhは酸化され易く、この酸化によって、そのNOxの還元能力が低下してしまう可能性がある。このため、Rhの酸化を見越して、過剰量のRhを排ガス浄化触媒中に含有させている。しかしながら、Rhは非常に高価な希少金属であるため、その過剰な使用は、経済的及び環境的な観点から望ましくない。
そこで本発明者らは、酸素との親和力が比較的に弱いPdに着目し、鋭意努力の結果、Rh及びPdを含有し、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が1.7原子%以上24.8原子%以下となる複合金属微粒子を開発した。
この複合金属微粒子では、PdがRhの酸化を抑制するため、長時間にわたってRhのメタル状態を維持することが可能となった。これによって、従来、Rhが酸化され易い環境の条件下、例えば、気体組成、圧力、及び温度等の条件下であっても、Rhの触媒活性を維持又は向上させ、かつRhを適切な量で使用することが可能となった。
さらに発明者らは、Pd自体も高い排ガス浄化能を有するため、結果的に、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子が、これら2種の金属元素によって、相乗的な排ガス浄化効果を発揮できることを見出した。
本発明の排ガス浄化触媒は、任意選択的に粉末担体を更に有し、かつ複合金属微粒子が粉末担体に担持されている。
複合金属微粒子がこの粉末担体に担持されている場合には、粉末担体の比表面積が大きいことから、排ガスと複合金属微粒子との接触面を大きくすることができる。これにより、排ガス浄化触媒の性能を向上させることができる。
〈複合金属微粒子〉
複合金属微粒子は、Rh及びPdを含有している。
複合金属微粒子の粒径が十分に小さい場合には、比表面積が大きくなってRhのNOx活性点数及びPdの活性点数が多くなり、排ガス浄化触媒のNOx還元能を向上することができる可能性がある。
また、複合金属微粒子の粒径が適度に大きい場合には、排ガス浄化触媒のNOx浄化能を十分に発揮できる可能性がある。
したがって、複数の複合金属微粒子の平均粒径としては、特に限定されないが、0nm超、1nm以上、又は2nm以上の平均粒径を挙げることができる。また、複数の複合金属微粒子の平均粒径としては、特に限定されないが、100nm以下、70nm以下、40nm以下、10nm以下、7nm以下、5nm、4nm、又は3nm以下の平均粒径を挙げることができる。
具体的には、複合金属微粒子の粒径としては、1nm〜10nmの範囲の粒径が好ましく、2nm〜5nmの範囲の粒径がより好ましく、2nm〜3nmの範囲の粒径がさらに好ましい。
このような粒径を有する複合金属微粒子を触媒成分として使用することで、Rh及びPdがナノレベル共存している複合金属微粒子を実現することが可能であり、これによってPdによるRhの酸化抑制効果を発揮させることができる。したがって、NOx浄化性能を向上させた排ガス浄化触媒を得ることができる。
なお、本発明において「平均粒径」とは、特に断りのない限り、走査透過電子顕微鏡(STEM)等の手段を用いて、無作為に選択した10個以上の粒子の円相当径(Heywood径)を測定した場合のそれらの測定値の算術平均値をいうものである。
複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの平均割合が、十分に大きい場合には、PdによるRhの酸化抑制効果が発揮され易くなる。また、この割合が大き過ぎない場合には、RhのNOx活性点の数を十分に確保することができる。
特に、複数の複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの平均割合としては、1.7原子%以上、2原子%以上、3原子%以上、4原子%以上、及び5原子%以上、並びに/又は24.8原子%以下、20原子%以下、15原子%以下、13原子%以下、10原子%以下、8原子%以下、及び6原子%以下の平均割合を挙げることができる。
また、多数の複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの割合が、それぞれ、複数の複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合に近いことは、かかるPdの平均割合に近いPdの割合を有している複合金属微粒子が、多数存在していることを意味する。例えば、かかるPdの平均割合が、本発明の排ガス浄化触媒の作用効果を顕著に発揮するような割合である場合には、かかるPdの平均割合に近いPdの割合を有している複合金属微粒子が多数存在していることは、本発明の排ガス浄化触媒の作用効果をさらに向上させることができることを意味している。
これに関して、個数基準で70%、75%、80%、85%、90%、又は95%以上の複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合としては、特に限定されないが、複数の複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の20%以上、30%以上、40%以上、及び50%以上、並びに190%以下、180%以下、170%以下、及び160%以下の平均割合を挙げることができる。
これによって、NOxの浄化に十分なRhの活性点数を維持しつつ、PdによるRhの酸化抑制効果を効率的に発揮させることができる。したがって、NOx還元能が顕著に向上した排ガス浄化触媒を得ることが可能である。
なお、複数の複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの割合を、それぞれ、複数の複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合から故意に遠ざける(例えば複数の複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の1%以下や、400%以上等)ことは、典型的には容易であることは言うまでもない。
なお、本発明において「RhとPdの合計に対するPdの割合」とは、複合金属微粒子中に含有されているRh原子及びPd原子の合計原子数に対するPd原子数の割合を意味する。本発明における「RhとPdの合計に対するPdの割合」は、例えば、複合金属微粒子をSTEM−EDX等の光学的な方法を用いて分析することにより算出される値である。また、本発明において「RhとPdの合計に対するPdの平均割合」は、排ガス浄化触媒から、例えば10個以上、100個以上、又は1000個以上の微粒子を無作為に選択し、選択された全ての微粒子をそれぞれSTEM−EDX等によって測定し、選択された全ての微粒子の中から更にRh及びPdを含有している複合金属微粒子を全て選択し、各複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合を総計し、この総計を選択された全ての複合金属微粒子の総個数で除することによって、算出される値である。
また、本発明において「個数基準」の割合とは、特に断りのない限り、排ガス浄化触媒の全ての複合金属微粒子の個数に対する特定の組成の複合金属微粒子の個数割合を意味する。本発明の排ガス浄化触媒の複合金属微粒子は、優れた排ガス浄化能を有する。したがって、個数基準で少なくとも70%以上の複合金属微粒子が好ましい組成を有している場合には、本発明の排ガス浄化触媒は、その比質量、比体積、又は比表面積あたりに換算して、より多量の排ガスを浄化できることを理解されたい。
〈粉末担体〉
本発明の複合金属微粒子は、粉末担体に担持させることができる。
複合金属微粒子が担持される粉末担体は、特に限定されないが、排ガス浄化触媒の技術分野において一般に粉末担体として用いられる任意の金属酸化物でよい。
このような粉末担体としては、例えば、シリカ(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)、ジルコニア(ZrO)、セリア(CeO)、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、及びそれらの固溶体、並びにそれらの組み合わせ等を挙げることができる。
酸性担体、例えば、SiOでは、NOxを還元する触媒金属との相性がよい。塩基性担体、例えば、MgOでは、NOxを吸蔵するKやBaとの相性がよい。ZrOは、他の粉末担体がシンタリングを生じるような高温下において、当該他の粉末担体のシンタリングを抑制し、かつ触媒金属としてのRhと組み合わせることによって、水蒸気改質反応を生じてHを生成し、NOxの還元を効率よく行うことができる。CeOは、リーン雰囲気で酸素を吸蔵し、リッチ雰囲気で酸素を放出するOSC(Oxygen Storage Capacity)特性を有し、したがって、これを三元触媒等で好適に用いることができる。酸塩基両性担体、例えば、Alは高い比表面積を有するため、これをNOxの吸蔵及び還元を効率よく行うのに用いることができる。TiOは、触媒金属の硫黄被毒を抑制する効果を発揮することができる。
上記の粉末担体の特性によれば、選択した粉末担体の種類、組成、組み合わせとその比率、及び/又は量によって、本発明の排ガス浄化触媒の排ガス浄化能、特に、NOx浄化能が向上する可能性があることを理解されたい。
〈Rh微粒子、CeO、及びNOx吸蔵還元機構の関係〉
(NOx吸蔵還元機構)
上記したように、NOx吸蔵還元機構は、排ガス中のNOをリーン雰囲気でNOに酸化して吸蔵し、このNOをストイキ雰囲気及びリッチ雰囲気で窒素(N)に還元する機構である。
(Rh微粒子をNOx吸蔵還元機構で採用した場合のRh及びNOxの挙動)
上記したように、RhはNOxを還元し易い金属である一方で、比較的酸化され易い金属である。Rh微粒子はリーン雰囲気、特に低温でのリーン雰囲気では、ほとんど酸化されている状態である。このRh酸化物微粒子をリッチ雰囲気に曝した場合には、Rh酸化物微粒子がRh金属微粒子に還元され、これによってRhのNOx還元能力が発現すると考えられている。すなわち、RhがNOx還元能力を発現するためには、Rhが、その酸化物微粒子でなく、金属微粒子の状態である必要がある。
(CeOをNOx吸蔵還元機構で採用した場合のCeO及びNOxの挙動)
CeOは、上記のOSC特性に加えてNOを吸着し易い特性を有する。したがって、CeOは、リーン雰囲気で酸素の吸蔵及びNOの吸着を行い、リッチ雰囲気で酸素及びNOを放出する。なお、CeOがNOを吸着し易い理由は、CeOが、Alと比較して塩基性であるためと考えられる。
本発明者らは、リッチ雰囲気でCeOがRh酸化物の還元を抑制してNOxの還元が不十分となり、これによってNOx吸蔵還元機構に関してRh及びCeOの特定の組み合わせが不適であることを見出した。
したがって、例えば、Rh微粒子と、CeOとを含む排ガス浄化触媒では、NOx吸蔵還元機構に関して、リーン雰囲気で吸蔵されたNOxをリッチ雰囲気で十分に還元することができないため、多量のNOxが外部に排出され、これによって高いNOxスパイクが観測される可能性がある。なお、「NOxスパイク」とは、リーン雰囲気からリッチ雰囲気に切り替わったときに、瞬間的にNOxの排出量が多くなる現象を意味する。
これに関して、本発明者らは、鋭意検討し、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子と、粉末担体としてのCeOとを含む排ガス浄化触媒を採用した場合には、かかる問題の発生を抑制できることを知見した。
何らの原理よって限定されないが、これは、上記の複合金属微粒子では、PdがRhの酸化を抑制することができるため、リッチ雰囲気、特に低温でのリッチ雰囲気においてRh酸化物がRh金属に容易に還元されるためと考えられる。
したがって、本発明の排ガス浄化触媒が、上記の複合金属微粒子と、CeOを含有している粉末担体とを含んでいる場合には、リーン雰囲気においてNOxの吸着量を向上しつつ、リッチ雰囲気、特に低温でのリッチ雰囲気においてRhの触媒活性を向上することができる。したがって、本発明の排ガス浄化触媒に、粉末担体としてのCeOが含有されている場合には、排ガス、特にNOxを含有している排ガスの浄化能力を向上させることができる。
特に、本発明の排ガス浄化触媒では、上記の粉末担体は、CeOを、粉末担体の質量に対して0質量%超40質量%以下で含有しているのが好ましい。
粉末担体が、CeOを、粉末担体の質量に対して比較的大きな割合、例えば0質量%超で含有している場合には、上記のNOx吸着能を向上することができる。したがって、粉末担体が含有しているCeOの量は、粉末担体の質量に対して、0質量%超、5質量%以上、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、又は24質量%以上でよい。
粉末担体が、CeOを、粉末担体の質量に対して比較的小さな割合、例えば40質量%以下で含有している場合には、CeOによるRhの酸化、及び/又はリッチ雰囲気においてCeOから放出される酸素による還元剤、例えば炭化水素等の還元剤の消費を、十分に抑制することができる。したがって、粉末担体が含有しているCeOの量は、粉末担体の質量に対して、40質量%以下、35質量%以下、又は29質量%以下でよい。
粉末担体が担持している複合金属微粒子の担持量は、特に限定されないが、例えば、粉末担体100質量部に対して、一般に、0.01質量部以上、0.05質量部以上、0.1質量部以上、0.5質量部以上、若しくは1質量部以上の担持量でよく、及び/又は5質量部以下、3質量部以下、若しくは1質量部以下でよい。
〈NOx吸蔵材〉
本発明の排ガス浄化触媒は、任意選択的にNOx吸蔵材を含有している。
NOx吸蔵材は、特に限定されないが、塩基性材料でよい。NOx吸蔵材としては、アルカリ金属及びその塩、例えば、カリウム(K)及び酢酸カリウム等;アルカリ土類金属及びその塩、例えば、バリウム(Ba)及びは酢酸バリウム等;並びにこれらの組み合わせを挙げることができる。
《排ガス浄化方法》
排ガスを浄化する本発明の方法は、ストイキ雰囲気において、本発明の排ガス浄化触媒に、HC、CO、及びNOxを含有している排ガスを接触させ、それによってHC及びCOを酸化し、かつNOxを還元して浄化する。
本発明の方法を、ストイキ雰囲気で稼働する内燃機関に適用することが好ましい。ストイキ雰囲気では、還元剤としてのHC及びCOと酸化剤としてのNOxとが理論当量比で反応し、これらをHO、CO、及びNに転化することができる。
本発明の排ガス浄化触媒に、ストイキ雰囲気において、排ガスを接触させる方法、任意選択的な方法でよい。
また、排ガスを浄化する本発明の方法は、リーン雰囲気において、上記本発明の排ガス浄化触媒に、NOxを含有している排ガスを接触させ、リッチ雰囲気において、当該NOxを還元して浄化する。
本発明の方法を、リーン雰囲気で稼働する内燃機関に適用することが好ましい。これは、リーン雰囲気では、HC及びCOが酸化及び浄化され易い一方で、NOxが還元及び浄化されにくいため、NOxが大量に発生するためである。
本発明の排ガス浄化触媒に、リーン雰囲気において、NOxを含有している排ガスを接触させる方法としては、任意選択的な方法を採用することができる。
《排ガス浄化触媒の製造方法》
排ガス浄化触媒を製造する本発明の方法は、Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液を加熱還流することによって複合金属微粒子を生成する工程を含み、上記Rhイオン及び上記Pdイオンのmol比が、70:30〜99:1である。
一般に、ナノサイズの金属微粒子は、量子サイズ効果によってバルクとは異なる電子エネルギー構造を有し、これによって粒子サイズに依存した電気的・光学的特性を示す。さらに、比表面積が非常に大きいナノサイズの金属微粒子には、高活性な触媒として働くことが期待されている。
このようなナノサイズの金属微粒子の製造方法に関して、各金属元素の塩を含む混合溶液にアルコール等の還元剤を添加し、必要に応じてかかる混合溶液に加熱等を行いながら、混合溶液中に含まれる各金属元素のイオンを同時に還元する、化学還元法が知られている。
しかしながら、相異なる金属イオンを化学還元させる場合には、一般に、酸化還元電位の高い金属元素のイオンが先に還元される。このため、酸化還元電位の高い金属元素が微粒子の中央領域に存在し、その周りに酸化還元電位の低い金属元素が存在する複合金属微粒子、いわゆるコア−シェル構造の複合金属微粒子が生成することがある。
このコア−シェル構造の複合金属微粒子では、元素が均一に分布していないために、触媒の能力を十分に発揮できない可能性がある。
そこで、例えば特許文献1は、塩化パラジウム溶液と塩化ロジウム溶液とをmol比で1:1で混合した複合金属コロイド分散体に、レーザー光線を照射して、複合金属コロイド微粒子中の元素の分布を均一にする方法を開示している。
これとは対照的に、本発明の方法では、レーザー等を使用することが無い。したがって、より少ない工程数で、Rh及びPdを含有しかつ元素分布が均一な複合金属微粒子を生成することができる。このため、経済的かつ環境フレンドリーな排ガス浄化触媒の製造方法を提供することができる。
なんらの原理によって限定されるものではないが、レーザー等を用いること無く、Rh及びPdを含有しかつ元素分布が均一な複合金属微粒子を、液相から生成することができる理由は、Rhの酸化還元電位(0.758V)とPdの酸化還元電位(0.99V)とが近い値であることによって、各金属イオンの還元がほぼ同時に生じるためと考えられる。
Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液を加熱還流する時間としては、特に限定されないが、0.5時間以上、1時間以上、1.5時間以上、及び3時間以上、並びに/又は48時間以下、24時間以下、12時間以下、及び6時間以下の時間を挙げることができる。
また、本発明の方法は、任意選択的に、複合金属微粒子を生成する工程の最中又はその後に、複合金属微粒子を粉末担体に担持する工程をさらに含んでよい。
複合金属微粒子を粉末担体に担持する順序及び方法は、任意の順序及び方法でよい。複合金属微粒子を粉末担体に担持する順序及び方法は、例えば、Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液を加熱還流した後に、この溶液に粉末担体を添加して撹拌し、複合金属微粒子を粉末担体に担持する順序及び方法でよい。これによって、複合金属微粒子を効率良く粉末担体に担持することができる。
〈Rhイオン及びPdイオン〉
Rhイオン及びPdイオンは、還元剤、及び保護剤を含有している溶液に含有されている。
Rhイオンの原料としては、特に限定されないが、例えば、Rhの塩及びRhハロゲン化物等、並びにこれらの組み合わせを挙げることができる。Rhイオンの原料としては、Rhの無機塩、例えば、硝酸塩、リン酸塩、及び硫酸塩等;Rhの有機酸塩、例えば、シュウ酸塩及び酢酸塩等;Rhのハロゲン化物、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、及びヨウ化物等;並びにこれらの組み合わせを挙げることができる。
Pdイオンの原料に関して、上記のRhイオンの原料の記載を参照することができる。
Rhイオン及びPdイオンの濃度は、特に限定しない。Rhイオン及びPdイオンの濃度としては、それらの総イオン濃度が0.01M〜0.20Mの範囲にあることが好ましい。
Rhイオン及びPdイオンのmol比としては、特に限定されないが、目的とする複合金属微粒子中のRh及びPdのmol比と相関してよく、例えば、70:30〜99:1のmol比、75:25〜95:5のmol比、及び80:20〜90:10のmol比を挙げることができる。
Rhイオン及びPdイオンのmol比は、上記の本発明の排ガス浄化触媒の複合金属微粒子を製造することが可能であれば、特に限定されない。これらのモル比は、上記の本発明の排ガス浄化触媒の複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの平均割合と相関してよい。この場合において、これらのモル比は、それらのイオンの還元の尺度、例えば酸化還元電位や、各元素の固溶のし易さを考慮して決定してもよい。
〈還元剤〉
還元剤は、Rhイオン、Pdイオン、及び保護剤を含有している溶液に含有されている。
還元剤を、Rhイオン及びPdイオンを還元して複合金属微粒子を生成するのに用いることができる。また、還元剤は、任意選択的に溶媒としての機能を有してもよい。
還元剤としては、特に限定されないが、標準状態において、例えば、95℃以上、100℃以上、110℃以上、又は120℃以上の沸点を有する還元剤が好ましい。
還元剤が上記の沸点を有することによって、Rhイオン及びPdイオンを効率的に還元し、かつRh及びPdの元素分布が均一な複合金属微粒子を生成することができる。したがって、Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液を加熱還流する温度としては、上記の還元剤の沸点以上の温度が好ましい。
還元剤としては、特に限定されないが、アルコール、グリコール、及びアルデヒド等、並びにこれらの組み合わせを挙げることができる。還元剤としては、アルコール、例えば、プロパノール、ブタノール、及びペンタノール等;グリコール、例えば、エチレングリコール等;アルデヒド、例えば、バレルアルデヒド等;並びにこれらの組み合わせを挙げることができる。
還元剤の量としては、特に限定されないが、Rh及びPdの合計mol量に対して、1倍〜100000倍の範囲のmol量、1倍〜50000倍の範囲のmol量、及び1倍〜10000倍の範囲のmol量を挙げることができる。
〈保護剤〉
保護剤は、Rhイオン、Pdイオン、及び還元剤を含有している溶液に含有されている。
保護剤は、複合金属微粒子同士の過度な凝集を防止し、複合金属微粒子を溶液中に適度に分散させることができる。したがって、保護剤は、略均一なナノサイズの複数の複合金属微粒子を、排ガス触媒中に適度に分散させることができる。
保護剤としては、特に限定されないが、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルピロリドンK25(PVP−K25)、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリ(N−カルボキシメチル)アリルアミン、ポリ(N,N−ジカルボキシメチル)、アリルアミン、及びポリ(N−カルボキシメチル)エチレンイミン等、並びにこれらの組み合わせを挙げることができる。この中でも、溶解度の高さの観点から、PVPが好ましい。
保護剤の濃度としては、金属微粒子同士の凝集を防止することができれば、特に限定されないが、例えば、Rh及びPdの合計mol量に対して、1倍〜1000倍の範囲のmol量、1倍〜500倍の範囲のmol量、及び1倍〜100倍の範囲のmol量を挙げることができる。ここで、保護剤がPVP等のポリマーである場合には、保護剤のmol量とは、そのモノマー単位のmol量を意味する。
〈溶媒〉
溶媒は、Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液に、任意選択的に含有されている。
溶媒は、特に限定されない。溶媒の沸点としては、上記の還元剤の沸点よりも高いことが好ましい。
〈その他〉
本発明の方法の構成要素に関しては、上記の排ガス浄化触媒の記載を参照することができる。
以下に示す実施例を参照して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明の範囲は、これらの実施例によって限定されるものでないことは言うまでもない。
《実施例1(液相還元法)》
〈触媒金属を含む混合溶液の調製〉
Pdイオンとしての塩化Pd(PdCl)を0.078mmol、及び蒸留水を5mL量りとり、これらを100mLビーカー中で混合した。また、Rhイオンとしての塩化Rh(RhCl)を1.477mmol、及び蒸留水を5mL量りとり、これらを100mLビーカー中で混合した。これらのPd溶液及びRh溶液を混合することによって、溶液Aを調製した。
保護剤としてのPVP−K25を3.452g及び還元剤としての1−プロパノールを150mL量りとり、これらを500mLのセパラブルフラスコで撹拌し、PVP−K25を溶解することによって、溶液Bを調製した。
上記の溶液Aを、上記の溶液Bが入った500mLのセパラブルフラスコに150mLの1−プロパノールで洗い入れ、かつこの混合溶液を撹拌した。次に、この混合溶液が入った500mLのセパラブルフラスコを102℃のオイルバスに浸し、Nバブリングを行いつつ、1.5時間にわたって加熱還流を行った。加熱還流をした後に、上記の混合溶液を室温まで冷却した。
〈触媒金属の粉末担体への担持〉
他方で、500mLのビーカーに、粉末担体としてのAl−CeO−ZrOを80g量り取った。この500mLのビーカーに上記の混合溶液を添加して撹拌し、湯煎によって溶媒を蒸発させた。また、この残留物を乾燥炉で一晩にわたって乾燥させた後に、これを解砕し、焼成炉で500℃で2時間にわたって焼成した。
〈焼成物のプレス〉
焼成炉から、焼成物を取り出してCIP(冷間等方圧加工法)用の袋に入れ、真空パックした。これを1トン/cmでプレスし、ふるいにかけ、かつ乳棒で叩いてペレット化した。このペレットを排ガス浄化触媒のサンプルとした。なお、焼成炉から焼成物を取り出す際に、焼成物が凝集していた場合には、焼成物を乳棒で解砕してよい。
《実施例2及び3並びに比較例1及び2(液相還元法)》
なお、Rh及びPdのmol量を変更したことを除き、実施例2及び3並びに比較例1及び2の排ガス浄化触媒のサンプルを、実施例1と同様にして調製した。
《比較例3(含浸法)》
〈触媒金属を含む混合溶液の調製〉
Pdイオンとしての硝酸Pd(8.2質量%)を0.09g量り取り、かつRhイオンとしての硝酸Rh(2.75質量%)を1.57g量り取った。これらを、イオン交換水50mLとともに、100mLのビーカーで撹拌し、溶液Cを調製した。
〈触媒金属の粉末担体への担持〉
他方で、粉末担体としてのAl−CeO−ZrOを25g量り取った。これを、イオン交換水150mLとともに、500mLのビーカーで撹拌し、溶液Dを調製した。
上記の溶液C及び溶液Dを、イオン交換水で共洗いしつつ混合し、溶液Eを調製した。この溶液Eを蒸発乾固させた。また、この乾固物を乾燥炉で一晩にわたって乾燥させた後に、これを焼成炉で500℃で2時間にわたって焼成した。
〈焼成物のプレス〉
焼成炉から、焼成物を取り出してCIP(冷間等方圧加工法)用の袋に入れ、真空パックした。これを1トン/cmでプレスし、ふるいにかけ、かつ乳棒で叩いてペレット化した。このペレットを排ガス浄化触媒のサンプルとした。なお、焼成炉から焼成物を取り出す際に、焼成物が凝集していた場合には、焼成物を乳棒で解砕してよい。
実施例1〜3及び比較例1〜3で使用したRh及びPdのmol量を、下記の表1に示している。
なお、表1中の「85:15」は、比較例3のサンプル中に、Rh微粒子及びPd微粒子が個別に存在し、Rh及びPdがmol比で85:15で含有されていることを示している。
〈STEM−EDX分析〉
実施例1〜3及び比較例1〜3で調製した排ガス浄化触媒のサンプルに、STEM−EDXを適用し、これによって、このSTEM像から複数の金属微粒子を測定点として抽出し、各測定点における金属微粒子の組成及び粒径を評価した。実施例1〜3並びに比較例1及び3の結果を、それぞれ、図1〜5に示している。なお、いずれの例のサンプルも、その平均粒径は、約3nmであった。
図1(a)からは、排ガス浄化触媒中に微粒子が分散して存在していることが分かる。
図1(b)からは、上記の微粒子が、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子であることが分かる。また、図1(b)からは、それらの複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、2原子%〜13.5原子%の範囲にあることが分かる。また、各複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合を算術平均することによって、複数の複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの平均割合が7.5原子%であることが理解される。
したがって、複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、複数の上記複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の27%〜180%の範囲にあることが理解される。
図2(a)からは、排ガス浄化触媒中に微粒子が分散して存在していることが分かる。
図2(b)からは、上記の微粒子が、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子であることが分かる。また、図2(b)からは、それらの複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、12原子%〜31原子%の範囲にあることが分かる。また、各複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合を算術平均することによって、複数の複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの平均割合が16.5原子%であることが理解される。
したがって、複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、複数の上記複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の72.7%〜188%の範囲にあることが理解される。
図3(a)からは、排ガス浄化触媒中に微粒子が分散して存在していることが分かる。
図3(b)からは、上記の微粒子が、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子であることが分かる。また、図3(b)からは、それらの複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、5.5原子%〜46.4原子%の範囲にあることが分かる。また、各複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合を算術平均することによって、複数の複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの平均割合が24.8原子%であることが理解される。
したがって、複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、複数の上記複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の22%〜187%の範囲にあることが理解される。
以上のように、複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、複数の上記複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の約20%〜約190%の範囲にあることは、換言すれば、かかるPdの平均割合に近いPdの割合を有している複合金属微粒子が、多数存在していることを意味する。
図4(a)からは、排ガス浄化触媒中に微粒子が分散して存在していることが分かる。図4(b)からは、上記の微粒子が、Rhのみを含有している金属微粒子であることが分かる。
図5(a)からは、排ガス浄化触媒中に微粒子が分散して存在していることが分かる。図5(b)からは、上記の微粒子が、Rhのみ又はPdのみを含有している金属微粒子であることが分かる。
《触媒の評価A》
実施例1〜3及び比較例1〜3の排ガス浄化触媒のサンプルについて、三元触媒としての性能を評価し、かつ実施例1〜3及び比較例1の排ガス浄化触媒のサンプルについて、NOx吸蔵還元触媒としての性能を評価した。
〈三元触媒としての性能評価A〉
三元触媒としての性能評価Aでは、ガス流通式の触媒評価装置を用いた。具体的には、当該触媒評価装置に試験ガスを流通させ、赤外分光法(FT−IR)を用いることによって、サンプルに接触させた後の試験ガスの組成を測定した。
なお、上記のサンプルの質量は3gとし、三元触媒の評価の際の試験ガスは、NO:0.15%、O:0.70%、CO:10.00%、CO:0.65%、C:0.10%、HO:3.00%、N:バランスで構成した。
また、試験ガスの流速を20L/分に設定し、評価中の昇温速度を20℃/分に設定し、かつ評価の温度は100℃〜400℃の範囲で行った。この測定条件の概略を図6に示している。
三元触媒の評価は、具体的には、温度(℃)及びNOx浄化率(%)の測定;並びにRhとPdの合計に対するPdの平均割合(原子%)及びNOx50%浄化温度(℃)の測定によって行った。結果を、それぞれ図7及び図8に示している。
(温度(℃)及びNOx浄化率(%)の測定)
図7は、実施例1〜3及び比較例1〜3の排ガス浄化触媒の活性を評価したときの温度(℃)とNOx浄化率(%)との関係を示す図である。図7からは、下記の(i)〜(iii)が分かる:
(i)NOx浄化率が約0%〜約60%となる範囲において、Rh微粒子のみを有している比較例1のサンプルの温度と比較して、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子を有している実施例1〜3のサンプルの温度は、より低温である。特に、NOx浄化率(%)が約0%〜約95%となる範囲において、比較例1のサンプルの温度と比較して、実施例1及び2のサンプルの温度は、より低温である;
(ii)NOx浄化率が約5%〜95%となる範囲において、Pd微粒子のみを有している比較例2のサンプルの温度と比較して、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子を有している実施例1〜3のサンプルの温度は、より低温である;
(iii)Rh微粒子及びPd微粒子を含有している比較例3のサンプルのNOx浄化率と比較して、Rh及びPdの複合金属微粒子を含有している実施例1〜3のサンプルのNOx浄化率は、少なくとも約260℃〜400℃の範囲でより高い;
したがって、上記の(i)〜(iii)からは、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子を有する排ガス浄化触媒のNOx浄化率は、従来のRh微粒子、Pd微粒子、又はRh微粒子及びPd微粒子を含有している排ガス浄化触媒のNOx浄化率よりも高く、より高活性であることが理解される。
これは、PdがRhの酸化を抑制し、長時間にわたってRhのメタル状態を維持することが可能となったことによって、NOx浄化能力が維持され又は向上したためと考えられる。
(RhとPdの合計に対するPdの平均割合(原子%)及びNOx50%浄化率温度(℃)の測定)
図8は、実施例1〜3及び比較例1の排ガス浄化触媒のRhとPdの合計に対するPdの平均割合(原子%)とNOx50%浄化温度(℃)との関係を示す図である。図8からは、Rh微粒子を含有している比較例1のサンプル(Pd:0原子%)と比較して、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子を有している実施例1〜3のサンプルでは、より低温で50%のNOx浄化率を達成していることが分かる。
また、RhとPdの合計に対するPdの平均割合(原子%)とNOx50%浄化温度(℃)との関係を示す曲線は、下に凸となる曲線である。この図8からは、NOx50%浄化温度が従来より低くなる温度の領域、すなわち、排ガス浄化触媒が活性化する温度の領域が存在することが分かる。したがって、当該領域でのRhとPdの合計に対するPdの平均割合が、NOxを浄化するのに適したRhとPdの合計に対するPdの平均割合であることが理解される。
実施例1〜3のサンプル及び比較例1のサンプルのNOx50%浄化温度を比較すると、実施例3のサンプル(Pd:24.8原子%)のNOx50%浄化温度(294.8℃)が、比較例1のサンプル(Pd:0原子%)の50%NOx浄化温度(296.9℃)より低い。また、図8の曲線からは、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、0原子%超約27原子%未満である場合には、NOx50%浄化温度が296.9℃より低くなることが分かり、さらに実施例3の294.8℃以下の温度の領域において、NOxを浄化するのに最適なRhとPdの合計に対するPdの平均割合が存在し、これは、図8の曲線から約1.7原子%〜24.8原子%であることが理解される。
なお、上記のように、複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、複数の上記複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の約20%〜約190%の範囲にあることを考慮すれば、実施例1〜3のサンプルでは、NOxを浄化するのに有効であるPdの平均割合(約1.7原子%〜24.8原子%)に近いPdの割合を有する複合金属微粒子が、多数存在していることが理解される。したがって、複数の複合金属微粒子中のRhとPdの合計に対するPdの割合が、多数の上記複合金属微粒子におけるRhとPdの合計に対するPdの平均割合の約20%〜約190%の範囲にあることによって、実施例1〜3のサンプルのNOx浄化能がより向上していることが理解される。
なお、実施例1〜3及び比較例1〜3のサンプルとNOx50%浄化温度(℃)との関係を、表2及び図9に示している。
なお、表2中の「85:15」は、比較例3のサンプル中に、Rh微粒子及びPd微粒子が個別に存在し、Rh及びPdがmol比で85:15で含有されていることを示している。
表2及び図9からは、比較例2及び3のサンプルのNOx50%浄化温度と比較して、実施例1〜3のサンプルのNOx50%浄化温度が低く、このことから、実施例1〜3のサンプルのNOx浄化能がより高いことが分かる。
特に、液相還元法を採用した実施例2のサンプルと、含浸法を採用した比較例3のサンプルとでは、サンプル中のRh及びPdのmol比は略同一であるが、実施例2のサンプルのNOx50%浄化温度は、35℃以上低い。
これは、実施例2のサンプル中において、触媒金属の微粒子がRh及びPdを含有し、かつRh及びPdがナノレベルで共存していることにあると考えられる。すなわち、PdがRhの酸化を抑制し、Rhのメタル状態を維持しているため、Rhが活性化され、実施例2のサンプルのNOx50%浄化温度が低くなったと考えられる。
また、Pd自体も高い排ガス浄化能を有するため、結果的に、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子が、これら2種の金属元素によって、相乗的な排ガス浄化効果を発揮していると考えられる。
〈NOx吸蔵還元触媒としての性能評価A〉
NOx吸蔵還元触媒としての性能評価では、粉末担体としてAl−ZrO−TiOを32g用いたこと、かつサンプルの質量に基づいて、NOx吸蔵材として酢酸バリウムを11質量%で用いたことを除き、三元触媒の性能評価で用いた実施例1〜3及び比較例1のサンプルと同様のサンプルを採用した。以下、当該性能評価のサンプル(3g)を、実施例1’、2’、及び3’、並びに比較例1’のサンプルとして言及する。
その他、NOx吸蔵還元触媒としての性能評価では、ガス流通式の触媒評価装置を用いた。具体的には、当該触媒評価装置に試験ガスを流通させ、赤外分光法(FT−IR)を用いることによって、サンプルに接触させた後の試験ガスの組成を測定した。
試験ガスはリーン雰囲気及びリッチ雰囲気で構成され、当該評価では、450℃の温度下で、リーン雰囲気60秒とリッチ雰囲気6秒とを交互に繰り返した。リーン雰囲気及びリッチ雰囲気の試験ガスの組成を下記の表3に示し、かつ評価の結果を図10及び図11に示している。
また、試験ガスの流速を20L/分に設定し、空間速度(SV:Space Velocity)を200000h−1とした。なお、空間速度は、試験ガスの流量(体積/h)をサンプルの体積で除した値を意味する。
なお、リーン雰囲気の強さの指標である「λ」は、「酸化剤当量/還元剤当量」で定義される。例えば、リッチ、ストイキ、及びリーン雰囲気は、それぞれ、λ<1、λ=1、及びλ>1で表すことができる。
図10からは、60秒間のリーン雰囲気の間に、サンプルへのNOの吸蔵が飽和し、NOx排出量(ppm)が増加してゆく傾向が分かる。また、図10からは、6秒間のリッチ雰囲気の間に(この間では、NOは試験ガス中に存在しないため、NOx排出量は急減している)、いわゆるリッチスパイクが行われたことが分かる。そして、次の60秒間のリーン雰囲気の間に、NOがサンプルに吸蔵され、かつサンプルへのNOの吸蔵が飽和してゆく傾向が分かる。
なお、リッチスパイクとは極短時間のリッチ燃焼を意味し、これによってNOx吸蔵材に吸蔵されているNOxを、還元することができる。
図11は、図10の一部に関して拡大した拡大図である。図11からは、比較例1’のサンプルのNOx排出量と比較して、実施例1’〜3’のサンプルのNOx排出量は、より少ないことが分かる。
これは、触媒金属の微粒子がRh及びPdを含有し、かつRh及びPdがナノレベルで共存していることによって、PdがRhの酸化を抑制し、Rhのメタル状態を維持しているためと考えられる。したがって、実施例1’〜3’のサンプルでは、そのNOx浄化能力が維持又は向上し、NOxを十分に浄化できているため、NOx排出量が少なくなったと考えられる。
対照的に、比較例1’のサンプルでは、RhのNOx浄化能力がRhの酸化等によって劣化し、かつリッチ雰囲気下でNOxを十分に浄化することができていないと考えられる。したがって、浄化されなかったNOxがそのまま排出されたために、実施例1’〜3’のサンプルのNOx排出量と比較して、比較例1’のサンプルのNOx排出量は、より多くなったと考えられる。
なお、図11からは、リッチスパイクのピークが、実施例1’〜3’の順に小さくなることが分かる。これは、複合金属微粒子中のPdの含有率が高いほど、Rhの酸化がより抑制されているためと考えられる。
《実施例4〜11》
実施例2の触媒金属を粉末担体に担持する工程において、Al−CeO−ZrOの代わりに、Al及びCeOから構成されている粉末担体16gを採用し、かつ焼成物を11質量%の酢酸バリウム溶液に浸漬し、NOx吸蔵材としてのバリウムを触媒に担持したことを除き、実施例4〜11の排ガス浄化触媒のサンプル(ペレットタイプ、1mm〜1.7mm径、3g)を、実施例2の排ガス浄化触媒のサンプルと同様に調製した。なお、実施例4〜11の排ガス浄化触媒のサンプルに含まれている粉末担体のAl及びCeOの質量比は、それぞれ、100:0、90:10、76:24、71:29、60:40、50:50、40:60、及び20:80であった。
《比較例4〜11》
比較例1の触媒金属の粉末担体への担持の工程において、Al−CeO−ZrOの代わりに、Al及びCeOから構成されている粉末担体16gを採用し、かつ焼成物を11質量%の酢酸バリウム溶液に浸漬し、NOx吸蔵材としてのバリウムを触媒に担持したことを除き、比較例4〜11の排ガス浄化触媒のサンプル(ペレットタイプ、1mm〜1.7mm径、3g)を、比較例1の排ガス浄化触媒のサンプルと同様に調製した。なお、比較例4〜11の排ガス浄化触媒のサンプルに含まれている粉末担体のAl及びCeOの質量比は、それぞれ、100:0、90:10、76:24、71:29、60:40、50:50、40:60、及び20:80であった。
《触媒の評価B》
実施例4〜11及び比較例4〜11の排ガス浄化触媒のサンプルについて、NOx吸蔵還元触媒としての性能を評価し、また、排ガス浄化触媒のサンプルに対して昇温還元(TPR:Temperature Programmed Reduction)法を適用することによって還元温度を評価した。
〈NOx吸蔵還元触媒としての性能評価B〉
NOx吸蔵還元触媒としての性能評価Bでは、ガス流通式の触媒評価装置を用いた。具体的には、当該触媒評価装置に試験ガスを流通させ、赤外分光法(FT−IR)を用いることによって、サンプルに接触させた後の試験ガスの組成を測定した。
試験ガスはリーン雰囲気及びリッチ雰囲気で構成され、当該評価では、400℃の温度下で、リーン雰囲気60秒及びリッチ雰囲気6秒を1サイクルとして、5サイクル繰り返した。また、試験ガスの流速を20L/分に設定し、空間速度を200000h−1とした。リーン雰囲気及びリッチ雰囲気の試験ガスの組成を下記の表4に示し、かつ評価の結果を、下記の表5、図13及び図14に示している。
なお、表5には、実施例4〜11及び比較例4〜11の排ガス浄化触媒のサンプルが有している粉末担体の詳細(微粒子の形態、Rh及びPdの比、粉末担体中のCeOの含有率)と、NOx吸蔵量に対するNOx排出量の割合(NOx排出量/NOx吸蔵量)とが記載されている。なお、表5において、「NOx排出量/NOx吸蔵量」は、上記5サイクルのうち2〜4サイクルを抽出し、これらのNOx排出量/NOx吸蔵量を算術平均した値である。
図12を参照して、表5の「NOx排出量/NOx吸蔵量」を説明する。図12は、NOx吸蔵還元触媒としての性能評価Bにおいて、リーン雰囲気60秒及びリッチ雰囲気6秒から構成されるNOx吸蔵還元サイクルを示す概略図である。図12において、点線は、排ガス浄化触媒のサンプルに接触する前のリーン雰囲気のNOの含有量(一定)を意味し;「S1」の領域は、リーン雰囲気で排ガス浄化触媒のサンプルに吸蔵され、かつ/又は吸着されたNOxの総量(NOx吸蔵量)を意味し;「S2」の領域(NOxスパイクとしても言及される)は、リッチ雰囲気で排ガス浄化触媒のサンプルから還元されることなく排出されたNOxの総量(NOx排出量)を意味している。すなわち、上記の「NOx排出量/NOx吸蔵量」は、図12における「S2/S1」に相当する。
(NOx吸蔵還元触媒としての性能評価Bの結果)
図13は、実施例4〜11(●)及び比較例4〜11(■)の排ガス浄化触媒のサンプルについて、粉末担体中のCeOの含有率(質量%)と、NOx排出量/NOx吸蔵量(a.u.)との関係を示す図である。なお、粉末担体中のCeOの含有率(質量%)と、NOx排出量/NOx吸蔵量(a.u.)との関係に関して、表5を参照してもよい。
図13からは、比較例4〜11(■)の排ガス浄化触媒のサンプルについて、粉末担体中のCeOの含有率が上昇するにつれて、NOx排出量/NOx吸蔵量の値が直線的に上昇していることが分かる。これは、粉末担体中のCeOの含有率が多いほど、CeOによってRh酸化物の還元が抑制され、かつ還元剤、例えば炭化水素等の還元剤が、かかる酸素で消費されることによると考えられる。
また、図13からは、実施例4〜7(●)の排ガス浄化触媒のサンプルに関して、粉末担体中のCeOの含有率が、0質量%超29%以下の範囲内であるときに、NOx排出量/NOx吸蔵量の値が小さく、かつほとんど同じであることが分かる。これは、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子中において、PdがRhの酸化を抑制することができるため、リッチ雰囲気においてCeOによるRhの酸化が抑制され、これによって吸蔵されたNOxの大部分が浄化されたためと考えられる。
なお、図13からは、実施例8〜11(●)の排ガス浄化触媒のサンプルに関して、粉末担体中のCeOの含有率が、40質量%〜80質量%の範囲内で上昇するにつれて、NOx排出量/NOx吸蔵量の値が直線的に上昇していることが分かる。しかしながら、図13から、NOx排出量/NOx吸蔵量の値に関して、実施例8及び比較例8;実施例9及び比較例9;実施例10及び比較例10;並びに実施例11及び比較例11をそれぞれ比較した場合には、いずれも実施例のNOx排出量/NOx吸蔵量の値が、より小さいことが理解される。NOx排出量/NOx吸蔵量の値が小さいことは、排ガス浄化触媒に吸蔵されたNOxの大部分が浄化されていることを示している。
図14は、実施例4〜11(●)及び比較例4〜11(■)の排ガス浄化触媒のサンプルについて、粉末担体中のCeOの含有率(質量%)と、NOx浄化率(%)との関係を示す図である。
図14からは、これらの粉末担体中のCeOの含有率が同じである実施例及び比較例の排ガス浄化触媒を比較(例えば、実施例7及び比較例7の組み合わせ)した場合には、実施例の排ガス浄化触媒のNOx浄化率が、比較例の排ガス浄化触媒のNOx浄化率より高いことが分かる。
また、図14の実施例の曲線からは、粉末担体中のCeOの含有率に関して、0質量%(実施例4)超40質量%(実施例8)以下の範囲で、特に高いNOx浄化率を達成していることが分かる。これは、複合金属微粒子とCeOとを組み合わせた排ガス浄化触媒において、リーン雰囲気においてNOxの吸着量を向上しつつ、リッチ雰囲気においてRhの触媒活性が向上したためと考えられる。
〈還元温度の評価B〉
還元温度の評価を行い、結果を図16に示している。
なお、還元温度の評価は、具体的には、下記の(1)〜(6)の手順を、この順で行うことによって行った:
(1)排ガス浄化触媒のサンプル50mgをサンプル管に導入する。
(2)評価装置を、ガス発生装置、サンプル管、乾燥剤、及び熱伝導度検出器(TCD:Thermal Conductivity Detector)の順で構成する。
(3)ガス発生装置からサンプル管に、O10vol%及びヘリウム90vol%で構成されているガスを30mL/分で流通させつつ、ガスの温度を20℃/分の昇温速度で500℃まで昇温させる。
(4)かかるガスの温度が500℃に到達してから、10分間にわたってその温度を維持し、その後に、かかるガスの温度を50℃に冷却する。
(5)ガス発生装置からサンプル管に、Ar100vol%で構成されているガスを流通させる。
(6)ガス発生装置からサンプル管に、H1vol%及びAr99vol%で構成されているガスを30mL/分で流通させつつ、ガスの温度を10℃/分の昇温速度で500℃まで昇温させる。
なお、上記の(2)の乾燥剤の役割は、サンプル管を通過したガスに含まれる水をトラップすることである。また、熱伝導度検出器(TCD)は、ガス成分の変化に伴う、ガスの熱伝導率の変化を測定し、これによってガスの濃度を算出するものである。
また、上記の(1)の排ガス浄化触媒のサンプルは、実施例6’及び比較例6’をそれぞれ採用したものである。実施例6’及び比較例6’は、それぞれ、NOx吸蔵材としてのバリウムを触媒に担持する操作を行わなかったことを除き、実施例6及び比較例6と同様に作製したサンプルである。
なお、上記の手順(1)〜(6)に関して、一連の流れを図15に示している。
(還元温度の評価Bの結果)
図16は、実施例6’及び比較例6’の排ガス浄化触媒のサンプルに、昇温還元(TPR:Temperature Programmed Reduction)法を適用したときの、温度(℃)と、H消費量(TCD signal)(a.u.)との関係を示す図である。
図16において、実線は実施例6’の排ガス浄化触媒のサンプルを示し、点線は比較例6’の排ガス浄化触媒のサンプルを示している。図16からは、実施例6’の温度のH消費量のピークが約115℃であり、かつ比較例6’の温度のH消費量のピークが約170℃であることが分かる。したがって、実施例6’の排ガス浄化触媒の複合金属微粒子、特にその中のRhは、より低温でその酸化物から金属に転化していることが理解される。
これは、かかる複合金属微粒子中においてRh及びPdがナノレベルで共存し、PdによるRhの酸化抑制効果が顕著に発現したためと考えられる。
本発明の好ましい実施形態を詳細に記載したが、特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明で使用される装置、機器、及び薬品等について、そのメーカー、等級、及び品質等の変更が可能であることを当業者は理解する。

Claims (9)

  1. リーン雰囲気において、排ガス浄化触媒に、NOxを含有している排ガスを接触させ、リッチ雰囲気において、前記NOxを還元して浄化する、排ガス浄化方法であって、
    前記排ガス浄化触媒が、Rh及びPdを含有している複合金属微粒子、及び粉末担体を有し、かつ前記複合金属微粒子が前記粉末担体に担持されており、
    前記排ガス浄化触媒中の微粒子をSTEM−EDXで分析したときに、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、1.7原子%以上24.8原子%以下であり、
    前記粉末担体が、CeOを、前記粉末担体の質量に対して5質量%超40質量%以下で含有しており、
    前記平均割合は、排ガス浄化触媒から10個以上の微粒子を無作為に選択し、選択された全ての微粒子をそれぞれSTEM−EDXによって測定し、選択された全ての微粒子の中から更にRh及びPdを含有している前記複合金属微粒子を全て選択し、前記各複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合を総計し、この総計を選択された全ての前記複合金属微粒子の総個数で除することによって、算出される値である、
    排ガス浄化方法。
  2. 前記粉末担体が、CeOを、前記粉末担体の質量に対して10質量%超40質量%以下で含有している、請求項1に記載の排ガス浄化方法。
  3. 前記排ガス浄化触媒中の微粒子をSTEM−EDXで分析したときに、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、2原子%以上20原子%以下である、請求項1又は2に記載の排ガス浄化方法。
  4. 前記排ガス浄化触媒が、更にNOx吸蔵材を含有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の排ガス浄化方法。
  5. Rh及びPdを含有している複合金属微粒子、及び粉末担体を有し、かつ前記複合金属微粒子が前記粉末担体に担持されているNOx吸蔵還元触媒であって、
    前記NOx吸蔵還元触媒中の微粒子をSTEM−EDXで分析したときに、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、1.7原子%以上24.8原子%以下であり、
    前記粉末担体が、CeO を、前記粉末担体の質量に対して5質量%超40質量%以下で含有しており、
    前記平均割合は、前記NOx吸蔵還元触媒から10個以上の微粒子を無作為に選択し、選択された全ての微粒子をそれぞれSTEM−EDXによって測定し、選択された全ての微粒子の中から更にRh及びPdを含有している前記複合金属微粒子を全て選択し、前記各複合金属微粒子のRhとPdの合計に対するPdの割合を総計し、この総計を選択された全ての前記複合金属微粒子の総個数で除することによって、算出される値である、
    NOx吸蔵還元触媒。
  6. 前記粉末担体が、CeO を、前記粉末担体の質量に対して10質量%超40質量%以下で含有している、請求項5に記載のNOx吸蔵還元触媒。
  7. 前記NOx吸蔵還元触媒中の微粒子をSTEM−EDXで分析したときに、RhとPdの合計に対するPdの平均割合が、2原子%以上20原子%以下である、請求項5又は6に記載のNOx吸蔵還元触媒。
  8. 前記NOx吸蔵還元触媒が、更にNOx吸蔵材を含有している、請求項5〜7のいずれか一項に記載のNOx吸蔵還元触媒。
  9. Rhイオン、Pdイオン、還元剤、及び保護剤を含有している溶液を加熱還流することによって複合金属微粒子を生成すること、及び前記複合金属微粒子を粉末担体に担持することを含み、
    前記粉末担体が、CeOを、前記粉末担体の質量に対して5質量%超40質量%以下で含有しており、かつ
    前記Rhイオン及び前記Pdイオンのmol比が、70:30〜99:1である、請求項5〜8のいずれか一項に記載のNOx吸蔵還元触媒の製造方法。
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